JP7118932B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本開示は、コンプレッサを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能なクローラ式の下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前部には、作業装置が俯仰の動作が可能に設けられている。
上部旋回体は、旋回フレームに設けられ長さ方向の一側に出力軸が突出したエンジンと、エンジンの出力軸側に設けられた冷却ファンとを備えている。冷却ファンは、ラジエータ、オイルクーラ等に冷却風を供給する。また、冷却ファンが発生した冷却風は、エンジンに向って流れ、エンジンおよびエンジンの周囲に取付けられた各種機器類を冷却する。
ここで、エンジンには、各種機器類の1つとしてコンプレッサがブラケットを介して取付けられている。このコンプレッサは、旋回フレーム上のキャブ内に設けられた空調機(エアコンディショナ)と接続され、空調機から供給される冷媒を圧縮する。コンプレッサは、エンジンの出力軸と平行に突出した入力軸を有している。この上で、エンジンの出力軸とコンプレッサの入力軸とは、動力伝達装置によって接続されている。動力伝達装置は、エンジンの出力軸の回転力をコンプレッサの入力軸に伝達するベルトを備えている(特許文献1)。
特開2014-4957号公報
ところで、コンプレッサは、冷媒を圧縮するために、圧縮熱によって高温になる。しかも、コンプレッサは、エンジンの周囲に配置されているから、エンジンの熱が伝わることでも高温になる。また、コンプレッサは、潤滑、冷却用の油液と、冷媒や油液をシールするためのシール部材とを有している。
一方で、コンプレッサには、冷却ファン側に位置する入力軸にベルトを掛けるためのプーリが取付けられている。この場合、冷却ファンからコンプレッサに向かう冷却風は、プーリに遮られる上に、プーリの周囲を通過した冷却風もブラケット等に当たって周囲に拡散してしまう。これにより、コンプレッサは、冷却ファンが発生する冷却風に当たり難いことから、温度が上昇してしまうことがあり、この温度上昇によって油液やシール部材の寿命が短くなるという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、コンプレッサに設けられた油液やシール部材の寿命を延ばすことができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明の一実施形態は、車体に設けられ出力軸が突出したエンジンと、前記エンジンに向かう冷却風を発生する冷却ファンと、前記エンジンに設けられ前記出力軸と平行に突出した入力軸を有しているコンプレッサと、前記出力軸の回転力を前記コンプレッサの前記入力軸に伝達するベルトを備えた動力伝達装置と、前記エンジンに前記コンプレッサを固定するブラケットと、を含んで構成された建設機械において、前記コンプレッサは、前記入力軸の周囲に位置した取付面を有し、前記ブラケットは、前記エンジンに取付けられるエンジン取付部と、前記コンプレッサの前記取付面に取付けられるコンプレッサ取付部とを備えており、前記コンプレッサ取付部には、前記冷却ファンからの冷却風を前記コンプレッサの上部に向けて導く導風部が設けられ、前記導風部は、前記コンプレッサ取付部の前記冷却ファン側の前面から突出すると共に前記入力軸を中心にして湾曲した突条として形成されている。

本発明の一実施形態によれば、コンプレッサに設けられた油液やシール部材の寿命を延ばすことができる。
本発明の実施形態による油圧ショベルを示す左側面図である。 旋回フレームとエンジンと熱交換器と油圧ポンプとコンプレッサとを示す平面図である。 エンジンと冷却ファンとコンプレッサと複合ブラケットとを拡大して左前側から示す斜視図である。 エンジンと冷却ファンとコンプレッサと複合ブラケットとを拡大して右前側から示す斜視図である。 従動プーリを備えたコンプレッサを複合ブラケットに取付けた状態を示す斜視図である。 コンプレッサを複合ブラケットに取付けた状態を、従動プーリの一部を省略して示す斜視図である。 コンプレッサを複合ブラケットに取付けた状態を、従動プーリの一部を省略して示す正面図である。 複合ブラケットをエンジンマウントとテンションプーリとボルトと一緒に示す斜視図である。 複合ブラケットを単体で示す正面図である。 複合ブラケットを単体で示す斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図10を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、油圧ショベル1は、建設機械の代表例であり、例えば市街地等の狭い作業現場での掘削作業に好適に用いられる小型の油圧ショベル(ミニショベル)となっている。油圧ショベル1の車体は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。
油圧ショベル1は、上部旋回体3が旋回したときの半径、即ち、後述のカウンタウエイト8の外周面が下部走行体2の車幅寸法の120%に収まる後方超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。上部旋回体3の前部には、スイングポスト4を介して左,右方向に揺動可能に支持されて作業装置5が設けられ、この作業装置5は、土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム6、キャブ7、カウンタウエイト8、エンジン9、冷却ファン15、コンプレッサ16等を含んで構成されている。
旋回フレーム6は、上部旋回体3のベースとなる強固な支持構造体として形成されている。図2に示すように、旋回フレーム6は、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板6Aと、底板6A上に前,後方向に延びて立設され、左,右方向の間隔が前方に向けて徐々に狭まるように配置された左前縦板6B,右前縦板6Cと、底板6A上に左,右方向に延びて立設され左前縦板6B,右前縦板6Cの後端に固着された横板6Dと、横板6Dの後側で底板6A上に立設されたU字状の後枠板6Eと、底板6Aの左側方に配置され前,後方向に延びた円弧状の左サイドフレーム6Fと、底板6Aの右側方に配置され前,後方向に延びた円弧状の右サイドフレーム6Gと、底板6Aと左サイドフレーム6Fとの間に前,後方向に間隔をもって配置され両者間を連結する複数の左張出しビーム6Hと、底板6Aと右サイドフレーム6Gとの間に前,後方向に間隔をもって配置され両者間を連結する複数の右張出しビーム6Jとを含んで構成されている。
ここで、旋回フレーム6には、横板6D、後枠板6Eの周囲に位置して複数個、例えば、前,後方向および左,右方向に間隔をもって4個のエンジン取付台座6Kが設けられている。これら4個のエンジン取付台座6Kには、後述のエンジン9が各エンジンマウント12を介して取付けられる。
図1に示すように、キャブ7は、旋回フレーム6の左寄りに設けられ、内部にはオペレータが乗り込む運転室を形成している。キャブ7内には、オペレータが着席する運転席7A、下部走行体2を走行操作するための操作レバー(図示せず)、作業装置5等を操作するための操作レバー7B等が配設されている。カウンタウエイト8は、旋回フレーム6の後端部に取付けられている。カウンタウエイト8は、重量物として形成され、作業装置5との重量バランスをとるものである。
エンジン9は、カウンタウエイト8の前側に位置して旋回フレーム6上に設けられている。エンジン9は、左,右方向に延びる横置き状態で配置され、旋回フレーム6の各エンジン取付台座6Kに、後述のエンジンマウント12を介して支持されている。
一方、エンジン9の右側には、出力軸9Aが突出して設けられている。この出力軸9Aには、駆動プーリ9Bが取付けられている。また、エンジン9の右側には、出力軸9Aの上側に位置して出力軸9Aと平行に回転軸9Cが設けられ、回転軸9Cの先端側には、後述の冷却ファン15が取付けられ、基端側には、従動プーリ9C1が設けられている。そして、回転軸9C(従動プーリ9C1)は、ベルト9Dを介して駆動プーリ9Bによって回転される。なお、ベルト9Dは、Vベルトとして図示したが、平ベルト、Vリブベルト、歯付ベルト等を用いることもできる。このようにベルトを変更した場合には、ベルトに合わせてプーリも変更する必要がある。
ここで、エンジン9は、旋回フレーム6に対して防振状態で支持されている。エンジン9は、後述の油圧ポンプ13を挟む左側に配置された2個のポンプ側ブラケット10と、後述の冷却ファン15側となる右側に位置してエンジン9の後側に配置された1個のファン側ブラケット11と、冷却ファン15側となる右側に位置してエンジン9の前側に配置された後述する1個のブラケットとしての複合ブラケット24とを備えている。
各ポンプ側ブラケット10は、旋回フレーム6の左側に配置された各エンジン取付台座6Kにそれぞれエンジンマウント(防振部材)12を介して取付けられている。ファン側ブラケット11は、旋回フレーム6の右後側に配置されたエンジン取付台座6Kにエンジンマウント12を介して取付けられている。同様に、複合ブラケット24は、旋回フレーム6の右前側に配置されたエンジン取付台座6Kにエンジンマウント12を介して取付けられている。
エンジン9の左側には、油圧ポンプ13が取付けられている。油圧ポンプ13は、エンジン9によって駆動されることにより、油圧ショベル1に設けられた各種の油圧アクチュエータに作動用の圧油を供給する。
一方、エンジン9の右側には、旋回フレーム6上に位置して熱交換装置14が設けられている。熱交換装置14は、枠体内にエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ等の熱交換器を備えている。熱交換装置14には、冷却ファン15によって外部から吸込まれた空気が冷却風として供給される。
冷却ファン15は、エンジン9の出力軸9A側に設けられている。このエンジン9の出力軸9A側とは、冷却ファン15が出力軸9Aに取付けられている構成、冷却ファン15が出力軸9Aの周囲に位置して出力軸9Aによって回転される構成、冷却ファン15が出力軸9Aの周囲に位置してモータによって回転される構成を含んでいる。本実施形態では、冷却ファン15は、出力軸9Aの上側に位置するエンジン9の回転軸9Cの先端側に取付けられている。
冷却ファン15は、エンジン9によって回転されたときに、外部から吸込んだ空気(冷却風)を熱交換装置14に供給する吸込式のファンとして構成されている。また、熱交換装置14を通過した冷却風は、エンジン9に向かって流通するから、冷却ファン15は、エンジン9に向かう冷却風も発生する。このエンジン9に向かう冷却風は、エンジン9の周囲および周囲に配置された各種機器類、例えば、後述のコンプレッサ16等を冷却するのに用いられる。
コンプレッサ16は、エンジン9に設けられている。具体的には、コンプレッサ16は、エンジン9の右前側位置に後述の複合ブラケット24を介して取付けられている。コンプレッサ16は、キャブ7内の空調機(図示せず)から供給される冷媒を圧縮する。図5、図6に示すように、コンプレッサ16は、図示しない圧縮機構を内蔵し、軸方向の一側に入力軸17Aを有している円柱状のコンプレッサ本体17と、コンプレッサ本体17の外周面17Bから径方向の外側に突出した上側取付部18および下側取付部19とにより構成されている。入力軸17Aは、エンジン9の出力軸9Aと平行に突出している。ここで、エンジン9の出力軸9Aに対する入力軸17Aの平行とは、設計上で望まれる値であり、実際には、加工時や組立時の公差(誤差)を含むものである。
上側取付部18は、コンプレッサ16をエンジン9側に取付けるときの状態で上側に配置され、冷却ファン15側に取付面18Aを有している。この上側取付部18には、例えば2個のねじ孔(図示せず)が設けられている。一方、下側取付部19は、コンプレッサ16をエンジン9側に取付けるときの状態で下側に配置され、冷却ファン15側に取付面19Aを有している。この下側取付部19には、1個のボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。コンプレッサ16のコンプレッサ本体17には、冷媒管路20が接続されている。
動力伝達装置21は、エンジン9の出力軸9Aの回転力をコンプレッサ16(コンプレッサ本体17)の入力軸17Aに伝達する。動力伝達装置21は、エンジン9に設けられた駆動プーリ9Bと、後述の従動プーリ22、ベルト23とにより構成されている。従動プーリ22は、入力軸17Aに対し回転方向に固定して設けられた固定部材22Aと、固定部材22Aに重なるように入力軸17Aに回転可能に取付けられたプーリ本体22Bと、外部からの給電に応じて固定部材22Aにプーリ本体22Bを連結、分離する電磁クラッチ22Cとを含んで構成されている。
ベルト23は、エンジン9の駆動プーリ9Bと従動プーリ22とに亘って巻回されている。これにより、ベルト23は、駆動プーリ9Bの回転力を従動プーリ22に伝えることができる。なお、ベルト23は、Vベルトとして図示したが、平ベルト、Vリブベルト、歯付ベルト等を用いることもできる。このようにベルトを変更した場合には、ベルトに合わせてプーリも変更する必要がある。
次に、本実施形態の特徴部分に係るブラケットとしての複合ブラケット24の構成および冷却風の流れ方について詳細に説明する。
複合ブラケット24は、エンジン9の右前側に取付けられている。複合ブラケット24は、エンジン9を旋回フレーム6上に支持する機能と、エンジン9にコンプレッサ16を取付ける機能とを併せ持っている。即ち、図9、図10に示すように、複合ブラケット24は、エンジン取付部25と車体取付部26とコンプレッサ取付部27とにより構成されている。なお、複合ブラケット24は、鋳造等を用いて一体成形しているが、複数枚の板体を溶接した製缶構造体として形成してもよい。
複合ブラケット24のエンジン取付部25は、エンジン9の右前側に切削加工を用いて形成された取付面(図示せず)に対して取付けられる。これにより、エンジン取付部25は、エンジン9に対して精度よく取付けることができる。エンジン取付部25は、矩形状の板体として形成され、複数個、例えば4個のボルト挿通孔25Aを有している。エンジン取付部25は、エンジン9の取付面に当接させた状態で、各ボルト挿通孔25Aに挿通した後述のボルト34を取付面のねじ穴(図示せず)に螺着することにより、エンジン9の右前側に固定されている。
車体取付部26は、エンジン取付部25の下端縁からエンジン9と反対側に屈曲して設けられている。車体取付部26は、エンジン取付部25の下端縁から水平方向に延びた矩形状の板体として形成されている。また、車体取付部26は、上,下方向に貫通するマウント取付孔26Aを有している。図3、図8に示すように、このマウント取付孔26Aには、エンジンマウント12が取付けられている。これにより、車体取付部26は、旋回フレーム6の右前側に配置されたエンジン取付台座6Kにエンジンマウント12を介して防振状態で取付けられている。
次に、コンプレッサ取付部27は、コンプレッサ16の取付面、即ち、後述する上側取付部18の取付面18Aおよび下側取付部19の取付面19Aに対面して取付けられる。コンプレッサ取付部27は、中間取付部位28と上側取付座29と下側取付座32とにより構成されている。この上で、コンプレッサ取付部27には、冷却ファン15からの冷却風をコンプレッサ16の上部に向けて導く後述の導風部33が設けられている。
コンプレッサ取付部27の中間取付部位28は、コンプレッサ16のコンプレッサ本体17の周囲を上,下方向に延びて設けられている。中間取付部位28は、車体取付部26の前端縁からエンジン取付部25の前端縁を通過して上側に延びて設けられている。中間取付部位28は、冷却ファン15側が前面28Aとなっている。この前面28Aは、下側取付座32側(下部位置)よりも上側取付座29側(上部位置)が冷却風の流れ方向で下流となるように段差部28Bを有している。ここで、冷却風の流れ方向は、冷却ファン15からエンジン9に向かう右側から左側への方向である。
従って、前面28Aのうち、段差部28Bから下側部分28Cは、冷却風の流れ方向の上流側に突出している。一方、前面28Aのうち、段差部28Bから上側部分28Dは、冷却風の流れ方向の下流側に凹陥している。この上で、段差部28Bは、下側部分28Cと上側部分28Dとを繋ぐ傾斜面として形成されている。これにより、前面28Aに当たった冷却風は、下側部分28Cから下流側に傾いた段差部28Bを介して上側部分28Dに流れる。さらに、上側部分28Dに流れた冷却風は、前面28Aに設けられた後述の導風部33によってコンプレッサ16の上部に導かれる。
上側取付座29は、中間取付部位28の上側からコンプレッサ16を構成するコンプレッサ本体17の入力軸17Aの上方に延びて設けられている。上側取付座29は、ボルト30を用いてコンプレッサ16の上側取付部18の取付面18Aに取付けられる。上側取付座29は、入力軸17Aの上方に位置する先端取付部29Aに、複数個、例えば2個のボルト挿通孔29Bを有している。図5、図6に示すように、上側取付座29には、冷却風の流れ方向の下流側からコンプレッサ16を構成する上側取付部18の取付面18Aが当接され、各ボルト挿通孔29Bに挿通されたボルト30を上側取付部18のねじ孔に螺着する。
ここで、上側取付座29に上側取付部18を取付けた状態では、コンプレッサ本体17の外周面17Bと上側取付座29の先端取付部29Aとの間に、隙間部31(図7参照)が設けられている。この隙間部31では、冷却ファン15からの冷却風の一部を流通させることができる。
一方、下側取付座32は、中間取付部位28の下側からコンプレッサ16を構成するコンプレッサ本体17の入力軸17Aの下方に延びて設けられている。下側取付座32は、入力軸17Aの下方に位置する先端取付部32Aに、例えば1個のねじ孔32Bを有している。図6に示すように、下側取付座32には、冷却風の流れ方向の下流側からコンプレッサ16を構成する下側取付部19の取付面19Aが当接され、下側取付部19のボルト挿通孔に挿通されたボルト30を先端取付部32Aのねじ孔32Bに螺着する。これにより、下側取付座32にコンプレッサ16の下側取付部19を取付けることができる。
次に、本実施形態の特徴部分となる導風部33の構成について述べる。導風部33は、コンプレッサ取付部27の中間取付部位28に設けられている。図8、図9に示すように、導風部33は、中間取付部位28の冷却ファン15側の前面28Aから突出すると共に入力軸17Aを中心にして湾曲した突条として形成されている。導風部33は、中間取付部位28の段差部28Bと上側取付座29との間に設けられている。また、導風部33は、中間取付部位28の上側部分28Dに、冷却ファン15側に突出して設けられている。
導風部33は、段差部28Bから上側に延びた直線部位33Aと、直線部位33Aの上部からコンプレッサ本体17の外周面17Bに沿うように湾曲して上側取付座29の先端取付部29Aまで延びた湾曲部位33Bとにより形成されている。導風部33は、従動プーリ22の周囲を通過した冷却風が周囲に拡散しないように、突条形状(リブ形状)を壁として冷却風の拡散を抑えている。これにより、図7中に矢印で示すように、導風部33は、直線部位33Aで冷却風を上側に案内し、湾曲部位33Bで冷却風を隙間部31に向けて案内することができる。この隙間部31では、コンプレッサ本体17の周囲を通るように冷却風を流通させることができる。
このように構成された複合ブラケット24は、図3に示すように、エンジン取付部25をエンジン9の取付面に当接させた状態で、各ボルト挿通孔25Aに挿通したボルト34を取付面のねじ穴(図示せず)に螺着することにより、エンジン9の右前側に固定的に取付けることができる。また、複合ブラケット24は、車体取付部26のマウント取付孔26Aにエンジンマウント12を取付け、このエンジンマウント12を旋回フレーム6の右前側に配置されたエンジン取付台座6Kに取付ける。これにより、複合ブラケット24は、エンジンマウント12を介してエンジン9を防振状態で支持することができる。
さらに、複合ブラケット24は、コンプレッサ取付部27を介してエンジン9側にコンプレッサ16を取付けることができる。このコンプレッサ16の取付構造では、コンプレッサ取付部27の上側取付座29、下側取付座32に対してコンプレッサ16の上側取付部18、下側取付部19を、コンプレッサ本体17の軸方向で当接して取付ける構成としている。これにより、コンプレッサ16の軸線(入力軸17Aの中心線)とエンジン9の軸線(出力軸9Aの中心線)とは、互いに捩れることなく平行状態に保持される。即ち、上述したコンプレッサ16の取付構造では、複合ブラケット24に設けられたテンションプーリ35によってベルト23のテンションを調整するだけで、位置合わせ作業を省略することができる。
本実施形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、キャブ7に乗り込んだオペレータは、運転席7Aに着座してエンジン9を始動させる。この状態で、走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、下部走行体2によって油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、オペレータは、作業用の操作レバー7Bを操作することにより、作業装置5等を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
オペレータがキャブ7に乗り込んだときには、空調用のスイッチ(図示せず)を操作することにより、キャブ7内の空調機を作動させて冷風、温風等の調和空気をキャブ7内に供給することができる。例えば、キャブ7内を冷房した場合には、空調機から流出した冷媒は、冷媒管路20に供給され、コンプレッサ16の圧縮機構によって圧縮される。このときに、冷媒は、圧縮熱やコンプレッサ16自体の熱によって温度上昇して膨張する。そこで、コンプレッサ16から吐出された冷媒は、コンデンサ(図示せず)によって冷却して液化し、冷媒管路20を通じて空調機に戻される。
ここで、コンプレッサ16は、冷媒を圧縮したときの圧縮熱、圧縮機構が動作するときの摩擦熱、エンジン9が発する熱によって温度上昇する。一方で、コンプレッサ16のコンプレッサ本体17には、冷却ファン15側の入力軸17Aに従動プーリ22が設けられている。この場合、冷却ファン15からコンプレッサ16に向かう冷却風の一部は、従動プーリ22に遮られてしまう。これらのことにより、コンプレッサ16は、高温になる場合が有り、この場合には、潤滑用の油液、油液や冷媒をシールするためのシール部材等の寿命が短くなる虞がある。
然るに、本実施形態によれば、エンジン9の出力軸9Aと平行に突出したコンプレッサ本体17の入力軸17Aを有しているコンプレッサ16は、入力軸17Aの周囲に位置した上側取付部18の取付面18Aと下側取付部19の取付面19Aを有している。エンジン9にコンプレッサ16を固定するブラケットとしての複合ブラケット24は、エンジン9に取付けられるエンジン取付部25と、コンプレッサ16の取付面18A,19Aに取付けられるコンプレッサ取付部27とを備えている。この上で、コンプレッサ取付部27には、冷却ファン15からの冷却風をコンプレッサ16の上部に向けて導く導風部33が設けられている。
従って、導風部33は、冷却ファン15からコンプレッサ16に向かう冷却風のうち、従動プーリ22の周囲を通過した冷却風を、コンプレッサ16の上部に向けて導くことができる。これにより、高温になり易いコンプレッサ16の上部を、冷却風によって冷却することができる。この結果、コンプレッサ16に設けられた油液、シール部材等の寿命を延ばすことができる。
しかも、複合ブラケット24は、コンプレッサ16の取付面18A,19Aに対面して取付けられるコンプレッサ取付部27を備えている。これにより、コンプレッサ取付部27にコンプレッサ16を取付けた構造では、コンプレッサ取付部27に対してコンプレッサ16の取付面18A,19Aを、コンプレッサ16の軸方向で当接して取付けることができる。即ち、コンプレッサ16の軸線(入力軸17Aの中心線)とエンジン9の軸線(出力軸9Aの中心線)とを平行状態を保持できる。これにより、コンプレッサ16をエンジン9側に取付けるときの位置合わせ作業を省略することができ、組立作業性を向上することができる。
コンプレッサ取付部27は、コンプレッサ16(コンプレッサ本体17)の周囲を上,下方向に延びた中間取付部位28と、中間取付部位28の上側からコンプレッサ本体17の入力軸17Aの上方に延びボルト30を用いて上側取付部18の取付面18Aに取付けられる上側取付座29と、中間取付部位28の下側から入力軸17Aの下方に延びボルト30を用いて下側取付部19の取付面19Aに取付けられる下側取付座32とにより構成されている。そして、導風部33は、中間取付部位28の冷却ファン15側の前面28Aから突出すると共に入力軸17Aを中心にして湾曲した突条として形成されている。これにより、冷却ファン15からの冷却風を、突条からなる導風部33に沿わせてコンプレッサ16の上部に向けて導くことができる。また、突条からなる導風部33は、複合ブラケット24の強度を高める補強リブとして機能するから、複合ブラケット24を軽量化することができる。
また、中間取付部位28の前面28Aは、下側取付座32側よりも上側取付座29側が冷却風の流れ方向で下流となるように段差部28Bを有している。この上で、導風部33は、段差部28Bと上側取付座29との間に設けられている。従って、冷却ファン15からの冷却風は、段差部28Bを利用してコンプレッサ16の上部に向けて円滑に流通させることができる。
コンプレッサ16は、コンプレッサ本体17と、コンプレッサ本体17から径方向の外側に突出して取付面18A,19Aを有している複数の取付部18,19とにより構成されている。また、コンプレッサ本体17と複合ブラケット24の上側取付座29との間には、導風部33によって導かれた冷却風をコンプレッサ本体17の周囲に流通させる隙間部31が設けられている。これにより、導風部33によって導かれた冷却風は、隙間部31を通過することで、コンプレッサ本体17の周囲で流通することができ、コンプレッサ16を周囲から冷却することができる。
複合ブラケット24は、車体としての上部旋回体3(旋回フレーム6)に対してエンジンマウント12を介して取付けられる車体取付部26を備えている。従って、複合ブラケット24は、エンジン9を旋回フレーム6上に防振状態で支持することができる。
なお、実施形態では、複合ブラケット24に車体取付部26を設けた場合を例示している。しかし、本発明は、これに限らず、車体取付部を複合ブラケットと別個に設け、それぞれを別個にエンジンに取付ける構成としてもよい。
また、実施形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた後方超小旋回型の油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば超小旋回型の油圧ショベル、標準仕様の油圧ショベル、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
9 エンジン
9A 出力軸
12 エンジンマウント
15 冷却ファン
16 コンプレッサ
17 コンプレッサ本体
17A 入力軸
17B 外周面
18 上側取付部
18A,19A 取付面
19 下側取付部
21 動力伝達装置
23 ベルト
24 複合ブラケット(ブラケット)
25 エンジン取付部
26 車体取付部
27 コンプレッサ取付部
28 中間取付部位
29 上側取付座
30 ボルト
31 隙間部
32 下側取付座
33 導風部

Claims (5)

  1. 車体に設けられ出力軸が突出したエンジンと、
    前記エンジンに向かう冷却風を発生する冷却ファンと、
    前記エンジンに設けられ前記出力軸と平行に突出した入力軸を有しているコンプレッサと、
    前記出力軸の回転力を前記コンプレッサの前記入力軸に伝達するベルトを備えた動力伝達装置と、
    前記エンジンに前記コンプレッサを固定するブラケットと、を含んで構成された建設機械において、
    前記コンプレッサは、前記入力軸の周囲に位置した取付面を有し、
    前記ブラケットは、前記エンジンに取付けられるエンジン取付部と、前記コンプレッサの前記取付面に取付けられるコンプレッサ取付部とを備えており、
    前記コンプレッサ取付部には、前記冷却ファンからの冷却風を前記コンプレッサの上部に向けて導く導風部が設けられ
    前記導風部は、前記コンプレッサ取付部の前記冷却ファン側の前面から突出すると共に前記入力軸を中心にして湾曲した突条として形成されていることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コンプレッサ取付部は、前記コンプレッサの周囲を上,下方向に延びた中間取付部位と、前記中間取付部位の上側から前記コンプレッサの前記入力軸の上方に延びボルトを用いて前記取付面に取付けられる上側取付座と、前記中間取付部位の下側から前記入力軸の下方に延びボルトを用いて前記取付面に取付けられる下側取付座とにより構成され、
    前記導風部は、前記中間取付部位の前記冷却ファン側の前面から突出して形成されていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記中間取付部位の前記前面は、前記下側取付座側よりも前記上側取付座側が冷却風の流れ方向で下流となるように段差部を有しており、
    前記導風部は、前記段差部と前記上側取付座との間に設けられていることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記コンプレッサは、コンプレッサ本体と、前記コンプレッサ本体から径方向の外側に突出して前記取付面を有している複数の取付部とにより構成され、
    前記コンプレッサ本体と前記ブラケットの前記上側取付座との間には、前記導風部によって導かれた冷却風を前記コンプレッサ本体の周囲に流通させる隙間部が設けられていることを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記ブラケットは、前記車体に対してエンジンマウントを介して取付けられる車体取付部を備えていることを特徴とする建設機械。
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