JP2014004957A - コンプレッサ取付用ブラケットおよびそれを備えた建設機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンプレッサ取付用ブラケット31は、建設機械の機体に固定される機体固定部32と、コンプレッサ16が着脱自在に取り付けられるコンプレッサ取付部33と、コンプレッサ16がコンプレッサ取付部33に固定される位置の下方に配置され、コンプレッサ16を載置することが可能な載置面34aを有する受け座34とを備えている。
【選択図】図6
Description
であるのが好ましい。
(1)
本実施形態のマウントブラケット31は、コンプレッサ取付部33に着脱されるコンプレッサ16を載置することが可能な受け座34を備え、この受け座34は、コンプレッサ16がコンプレッサ取付部33に固定される位置の下方に配置されているので、作業者は、コンプレッサ16を着脱する作業をするときには、コンプレッサ取付部33に取り付ける前、またはコンプレッサ取付部33から取り外した後にコンプレッサ16を受け座34の載置面34aに載せることが可能である。これにより、コンプレッサ16を着脱する作業中に作業者はコンプレッサ16を片手で持ち上げる動作を途中で休むことが可能になり、作業者の負担を軽減することが可能である。
本実施形態のマウントブラケット31では、受け座34の載置面34aの高さH1がコンプレッサ16の固定位置の最下端のすぐ下の高さ、すなわち、コンプレッサ16の固定位置の最下端の高さH2よりも低く、かつ、当該最下端の高さ近傍の高さに設定されているので、コンプレッサ16をコンプレッサ取付部33から取り外す作業をする際に当該コンプレッサ16を片手で支えながら受け座34の載置面34aまで下降させる距離を小さくすることが可能である。しかも、コンプレッサ16がコンプレッサ取付部33に取り付けられたときには、コンプレッサ16は受け座34に接触しない位置に固定されるので、油圧ショベルの運転中に受け座34がコンプレッサ16に対して干渉して振動を与えることを防ぐことが可能である。また、コンプレッサ取付部33と受け座34との間の位置関係が寸法精度のばらつきによって多少変動しても、コンプレッサ16がコンプレッサ取付部33に取り付けられた状態で受け座34に接触する不具合を防止することが可能である。
また、本実施形態のマウントブラケット31では、コンプレッサ取付部33は、コンプレッサ16を当該コンプレッサ取付部33に対して固定する4本のボルト51にそれぞれ連結可能な形状を有する4箇所の水平突出部36を有しており、受け座34の載置面34aの高さH1は、コンプレッサ16がコンプレッサ取付部33に対して前記4本のボルト51のうちの一部のボルト51によってのみ固定された状態において、コンプレッサ16が傾斜して当該受け座34に当接することができる高さに、設定されている。
本実施形態のマウントブラケット31では、受け座34の載置面34aは、コンプレッサ16が載置面34aに載置されたときに当該コンプレッサ16の重心の下方に位置するように設定されている。これにより、コンプレッサ16が載置面34aに載置されたときに当該コンプレッサ1の重心が載置面34aの上にあるので、コンプレッサ16が受け座34から落下することを防止することが可能である。
本実施形態のマウントブラケット31では、受け座34は、コンプレッサ16が載置面34aに載置されたときに当該コンプレッサ16が当該載置面34aに沿って移動するのを規制する規制部41を有する。これにより、コンプレッサ16が受け座34上に載置された状態では、規制部41によってコンプレッサ16の載置面34a上での移動が規制することができ、コンプレッサ16が受け座34の上から脱落するおそれを低減することが可能である。
本実施形態のマウントブラケット31では、規制部41は、載置面34aから上方に突出する一対の突起42を有する。これにより、コンプレッサ16が載置面34aに載置されたときには、載置面34aから上方に突出する一対の突起42がコンプレッサ16に係合することにより、コンプレッサ16が載置面34a上での移動するのを効果的に規制することが可能である。
本実施形態のマウントブラケット31では、突起42は、載置面34a上において、コンプレッサ16が載置面34aに載置されたときにコンプレッサ16の下側に形成された凹部16dに挿入され、かつ、当該凹部16dの内壁に係合してコンプレッサ16が載置面34aに沿って移動するのを規制する位置に配置されている。これにより、コンプレッサ16が受け座34上に載置された状態では、突起42がコンプレッサ16の下側に形成された凹部16dに挿入され、突起42がその凹部16dの内壁に係合して当該コンプレッサ16が載置面34aに沿って移動するのを規制することが可能であり、コンプレッサ16が受け座34の上から脱落するおそれを低減することが可能である。しかも、突起42がコンプレッサ16の下側に形成された凹部16dに挿入されるので、突起42がコンプレッサ16の下側部分をその外周から規制する場合と比較して載置面34aの面積を広くする必要がなく、受け座34の大型化を抑えることが可能である。
実施形態のマウントブラケット31では、コンプレッサ取付部33は、コンプレッサ16の被当接部分である取付部16bに側方から当接する当接面36aを有しており、受け座34は、当接面36aが向く方向(図6の矢印D1の方向)へ延びており、一対の突起42は、載置面34a上において、当該矢印D1の方向と直交する矢印D2の方向に間隔をあけて配置されている。したがって、一対の突起42が、載置面34a上において、受け座34が延びている方向D1と直交する方向D2、すなわち、受け座34の幅方向に間隔をあけて配置されているので、これらの突起42によってコンプレッサ16が載置面34a上において受け座34の幅方向に移動することが規制されるので、受け座34の幅の拡大を抑えることが可能である。
本実施形態のマウントブラケット31では、機体固定部32は、機体の底部を構成するアッパーフレーム10の上面に固定可能であり、受け座34の載置面34aは、機体固定部32よりも上に位置している。
また、本実施形態のマウントブラケット31は、油圧ショベルの駆動用のエンジン15が固定可能であるエンジン固定部35を備えているので、マウントブラケット31がエンジン15を機体に固定するためのブラケットとして機能することが可能になり、油圧ショベル内部の部品点数の削減が可能になる。
本実施形態のマウントブラケット31では、機体固定部32、コンプレッサ取付部33、受け座34、およびエンジン固定部35を鋳鉄などの同一材料で一体成形することにより、それぞれ別の部品で製造する場合と比較して製造コストを抑えることが可能である。また、個々の部品を成形後に溶接などで接合する作業も不要である。
本実施形態の油圧ショベルでは、マウントブラケット31の機体固定部32が上部旋回体2のアッパーフレーム10のエンジン固定部71に対して固定された状態では、マウントブラケット31は、カウンタウェイト13とエンジン15との間に配置されている。また、コンプレッサ16は、そのブラケットのコンプレッサ取付部33に取り付けられている。このような構造では、カウンタウェイト13とエンジン15との間のスペースが狭い場合であっても、コンプレッサ16の着脱作業をする際にコンプレッサ16を受け座34に一旦載置させることが可能であるので、作業者がコンプレッサ16を片手で長時間保持しながら着脱作業をする負担を軽減することが可能である。また、カウンタウェイト13とエンジン15との間のスペースが狭い場合であってもコンプレッサ16の着脱作業を容易に行なうことが可能であるので、カウンタウェイト13を機体から取り外すことなくコンプレッサ16を容易に交換することが可能であり、作業の時間及び労力を大幅に軽減できる。
また、本実施形態の油圧ショベルでは、上部旋回体2の底部を構成するアッパーフレーム10には、カウンタウェイト13とエンジン15との間の位置であって、マウントブラケット31の近傍の位置において、機器設置スペース14に連通する開口26が形成されている。そのため、カウンタウェイト13とエンジン15との間のスペースが狭い場合であっても、当該開口26を通して、アッパーフレーム10の下方から機器設置スペース14内部にコンプレッサ16を入れて受け座34に載せることが可能であり、かつ、受け座34に載っているコンプレッサ16を機器設置スペース14から前記アッパーフレーム10の下方へ取り出すことが可能である。これにより、コンプレッサ16を着脱する作業中に作業者はコンプレッサ16を片手で持ち上げる動作を途中で休むことが可能になり、作業者の負担を軽減することが可能である。また、カウンタウェイト13とエンジン15との間のスペースが狭く、しかも、機器設置スペース14内部に多数の部品が配置されていてアッパーフレーム10上方のカバー部分12を開けてコンプレッサ16を上部旋回体2の上部から取り出すことが困難な場合でも、アッパーフレーム10に形成された開口26を通してコンプレッサ16の着脱作業を容易に行なうことが可能であるので、カウンタウェイト13を機体から取り外すことなくコンプレッサ16を容易に交換することが可能であり、作業の時間及び労力を大幅に軽減できる。
(A)
なお、上記実施形態では、コンプレッサ16をコンプレッサ取付部33に対して固定する複数の締結具として、4本のボルトを例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ピンなどの他の締結具でもよい。また、複数の締結具は、4本に限定されるものではなく、2本以上であればよい。
なお、上記実施形態では、建設機械の一例として、下部走行体1および上部旋回体2を有する油圧ショベルを例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、機体の内部に空調用冷媒を圧縮するコンプレッサを備えた建設機械に本発明を広く適用することが可能である。
また、上記実施形態では、上部旋回体2のアッパーフレーム10の開口26を通してコンプレッサ16をアッパーフレーム10下方から出し入れ交換する構造を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、他の経路からコンプレッサ16を機体外部へ出し入れするようにしてもよい。例えば、上部旋回体2のカバー部分12に設けられたエンジンメンテナンス用の開口を開閉するボンネット12a(図4参照)を開けて、カバー部分12の上方からコンプレッサ16を機体外部へ出し入れしてもよい。その場合も、コンプレッサ16の交換作業をする際に、作業者は、マウントブラケット31の受け座34にコンプレッサ16を一旦載せることが可能であり、作業者への負担を軽減することが可能である。
また、上記実施形態では、コンプレッサが受け座の載置面に沿って移動するのを規制する規制部として、載置面から上方に突出する突起を含む規制部を例に挙げて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、突起を有しない規制部として、例えば滑り止めのゴムなどを有する規制部などを採用してもよい。
2 上部旋回体(機体)
10 アッパーフレーム(架台)
12 カバー部分
13 カウンタウェイト
14 機器設置スペース
15 エンジン
16 コンプレッサ
16d 凹部
26 開口
31 マウントブラケット(コンプレッサ取付用ブラケット)
32 機体固定部
33 コンプレッサ取付部
34 受け座
34a 載置面
35 エンジン固定部
36 水平突出部
36a 当接面
41 規制部
42 突起
51、52 ボルト
Claims (13)
- 建設機械の機体内部に空調用冷媒を圧縮するコンプレッサを取り付けるためのコンプレッサ取付用ブラケットであって、
前記機体に固定される機体固定部と、
前記コンプレッサが着脱自在に取り付けられるコンプレッサ取付部と、
前記コンプレッサが前記コンプレッサ取付部に固定される位置の下方に配置され、前記コンプレッサを載置することが可能な載置面を有する受け座と、
を備えていることを特徴とするコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記受け座の載置面の高さは、前記コンプレッサが前記コンプレッサ取付部に固定される位置の最下端の高さよりも低く、かつ、当該最下端の高さ近傍の高さに、設定されている、
請求項1に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記コンプレッサ取付部は、前記コンプレッサを当該コンプレッサ取付部に対して固定する複数の締結具にそれぞれ連結可能な形状を有する複数の連結部を有しており、
前記受け座の載置面の高さは、前記コンプレッサが前記コンプレッサ取付部に対して前記複数の締結具のうちの一部の締結具によってのみ固定された状態において、前記コンプレッサが傾斜して当該受け座に当接することができる高さに、設定されている、
請求項2に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記載置面は、前記コンプレッサが前記載置面に載置されたときに当該コンプレッサの重心の下方に位置するように設定されている、
請求項1に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記受け座は、前記コンプレッサが前記載置面に載置されたときに当該コンプレッサが当該載置面に沿って移動するのを規制する規制部を有する、
請求項1に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記規制部は、前記載置面から上方に突出する少なくとも1つの突起を含む、
請求項5に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記突起は、前記載置面上において、前記コンプレッサが前記載置面に載置されたときに前記コンプレッサの下側に形成された凹部に挿入され、かつ、当該凹部の内壁に係合して前記コンプレッサが前記載置面に沿って移動するのを規制する位置に配置されている、
請求項6に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記コンプレッサ取付部は、前記コンプレッサの被当接部分に側方から当接する当接面を有しており、
前記受け座は、前記当接面が向く方向へ延びており、
複数の前記突起は、前記載置面上において、前記当接面が向く方向と直交する方向に間隔をあけて配置されている、
請求項7に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記機体固定部は、前記機体の底部を構成する架台の上面に固定可能であり、
前記受け座の載置面は、前記機体固定部よりも上に位置している、
請求項1〜8のいずれかに記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記建設機械の駆動用のエンジンが固定可能であるエンジン固定部をさらに備えている、
請求項1〜9のいずれかに記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 前記機体固定部、前記コンプレッサ取付部、前記受け座、および前記エンジン固定部は、同一材料によって一体に成形されている、
請求項10に記載のコンプレッサ取付用ブラケット。 - 請求項1に記載のコンプレッサ取付用ブラケットを備えた建設機械であって、
前記機体と、
前記コンプレッサと、
前記コンプレッサ取付用ブラケットと、
前記機体の後部に配置され、前記建設機械の重量バランスを調整するカウンタウェイトと、
前記建設機械の駆動用のエンジンと
を備えており、
前記コンプレッサ取付用ブラケットは、
前記機体固定部と、
前記コンプレッサ取付部と、
前記受け座と、
前記エンジンが固定可能であるエンジン固定部と、
を備えており、
前記エンジンは、前記エンジン固定部に固定され、
前記機体固定部は、前記コンプレッサ取付用ブラケットが前記カウンタウェイトと前記エンジンとの間に配置される位置において、前記機体に対して固定され、
前記コンプレッサは、前記コンプレッサ取付部に着脱自在に取り付けられる、
ことを特徴とする建設機械。 - 前記機体は、その底部を構成する架台と、当該架台の上方に配置されたカバー部分とを有しており、
前記架台とカバー部分とによって、前記コンプレッサおよび前記エンジンが収容される機器設置スペースが形成され、
前記架台には、前記カウンタウェイトと前記エンジンとの間であって、前記コンプレッサ取付用ブラケットの近傍の位置において、前記機器設置スペースに連通する開口が形成され、
前記開口は、前記コンプレッサを前記機器設置スペース内部に出し入れすることが可能な大きさを有する、
ことを特徴とする請求項12に記載の建設機械。
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