JP6303678B2 - 上部旋回体 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の上部旋回体に関する。
従来より、建設機械の上部旋回体がある(例えば特許文献1、2など)。特許文献1の図4には、コントロールバルブ(20)が、上部旋回体の左右方向(アッパーフレーム左右方向)に対して傾けて配置されたものが記載されている。特許文献2の請求項1には、「上部旋回体上に油圧ポンプ,油タンク,操作弁が配置されている旋回式油圧駆動作業機において、前記操作弁を旋回中心側方前または後部位置にて斜めに設置する」と記載されている。このような構成により「各配管の長さを短縮できて圧損失の発生を最小限に留めることが可能になる」と同文献に記載されている(同文献の段落[0010]参照)。
特開2000−54429号公報 特開2000−248583号公報
特許文献1、2に記載の技術では、コントロールバルブの周囲に、タンクが配置されている(特許文献1の図4、特許文献2の図2および図5参照)。また。上記のようにコントロールバルブがアッパーフレーム左右方向に対して傾けて配置される。そのため、コントロールバルブとタンクとを適切に配置しなければ、コントロールバルブとタンクとの配置スペースが増大するおそれがある。
そこで、本発明は、コントロールバルブの平面視中心線(後述)がアッパーフレーム左右方向に対して傾けて配置される構成であるにもかかわらず、コントロールバルブとタンクとをコンパクトに配置できる、上部旋回体を提供することを目的とする。
第1の発明の上部旋回体は、下部走行体の上に旋回可能に取り付けられるアッパーフレームと、前記アッパーフレームに設けられるとともに前記下部走行体に対する前記アッパーフレームの旋回の中心部である旋回中心部と、前記アッパーフレームに搭載されるエンジンと、前記アッパーフレームに搭載されるとともに前記エンジンよりも前側に配置されるコントロールバルブと、前記アッパーフレームに搭載されるタンクと、を備える。前記コントロールバルブには、上から見た前記コントロールバルブの中心線である平面視中心線がある。前記コントロールバルブは、前記旋回中心部よりも後側に配置される。前記平面視中心線は、アッパーフレーム左右方向内側かつ前側を向くようにアッパーフレーム左右方向に対して傾く。前記タンクは、前記コントロールバルブと前記エンジンとの間に配置され、かつ、前記平面視中心線をアッパーフレーム左右方向に対して傾けたことにより形成されるスペースに配置される。
第2の発明の上部旋回体は、下部走行体の上に旋回可能に取り付けられるアッパーフレームと、前記アッパーフレームに搭載される第一タンクと、前記アッパーフレームに搭載されるとともに前記第一タンクよりも前側に配置される第二タンクと、前記アッパーフレームに搭載されるコントロールバルブと、を備える。前記コントロールバルブには、上から見た前記コントロールバルブの中心線である平面視中心線がある。前記平面視中心線は、上から見たときにアッパーフレーム左右方向に対して傾く。前記コントロールバルブは、前記第一タンクと前記第二タンクとの間に配置される。前記第一タンクは、前記第一タンクの前記コントロールバルブ側部分に形成されるとともに前記コントロールバルブの後側の面と対向する第一タンク切欠き部を備える。前記第二タンクは、前記第二タンクの前記コントロールバルブ側部分に形成されるとともに前記コントロールバルブの前側の面と対向する第二タンク切欠き部を備える。
第1の発明では、コントロールバルブの平面視中心線がアッパーフレーム左右方向に対して傾けて配置される構成であるにもかかわらず、コントロールバルブとタンクとをコンパクトに配置できる。
第2の発明では、コントロールバルブの平面視中心線がアッパーフレーム左右方向に対して傾けて配置される構成であるにもかかわらず、コントロールバルブと第一タンクと第二タンクとをコンパクトに配置できる。
上部旋回体1を上から見た図である。 図1に示すコントロールバルブ60周辺の拡大図である。 図1に示すコントロールバルブ60などの模式図である。 図1に示すコントロールバルブ60などの模式図である。 図1に示すコントロールバルブ60などの模式図である。
図1〜図3Cを参照して、図1に示す上部旋回体1について説明する。
上部旋回体1は、建設機械の構成要素である。この建設機械は、下部走行体(図示なし)と、下部走行体の上に旋回可能に搭載される上部旋回体1を備える。この建設機械は、例えばショベルであり、例えば油圧式ショベルであり、また例えばハイブリッド式ショベルでもよい。上部旋回体1は、アッパーフレーム10と、旋回中心部21と、エンジン31と、油圧ポンプ33と、燃料タンク40(第二タンク)と、作動油タンク50(タンク、第一タンク)と、コントロールバルブ60と、油圧ホース71,73と、を備える。
アッパーフレーム10は、下部走行体の上に旋回可能に取り付けられる構造物(旋回フレーム)である。アッパーフレーム10には旋回中心部21が設けられる。アッパーフレーム10には、エンジン31、油圧ポンプ33、作動油タンク50、燃料タンク40、及びコントロールバルブ60等が搭載される。アッパーフレーム10は、センターセクション11と、サイドデッキ13と、に分けられる(詳細は後述)。アッパーフレーム10は、底部15と、縦板17と、を備える(詳細は後述)。
このアッパーフレーム10に関する方向を次のように定義する。エンジン31に対する旋回中心部21側を、前後方向X(アッパーフレーム前後方向)の前側X1とする。前後方向Xにおける前側X1とは逆側を、後側X2とする。前後方向Xに直交し、水平方向と平行な方向を、左右方向Y(アッパーフレーム左右方向)とする。「Aは、Bよりも前側X1」とは、左右方向Yから見てBよりも前側X1にAがあることを意味する(前後方向Xから見てAとBとが重なる必要はない)。「Aは、Bよりも後側X2」とは、左右方向Yから見てBよりも後側X2にAがあることを意味する(前後方向Xから見てAとBとが重なる必要はない)。「Aは、Bの前側X1正面」とは、Bの真正面にAがあることを意味する(前後方向Xから見てAとBとが重なる部分が存在する必要がある)。「Aは、Bの真後側X2」とは、Bの真後ろにAがあることを意味する(前後方向Xから見てAとBとが重なる部分が存在する必要がある)。左右方向Yにおける、サイドデッキ13に対するセンターセクション11側を、内側Y1とする。左右方向Yにおける内側Y1とは逆側を外側Y2とする。左右方向Yにおけるセンターセクション11の中央(2枚の縦板17の中央)(最も内側Y1の位置)を、左右方向Yの基準位置Y0とする。左右方向Yにおいて、基準位置Y0からコントロールバルブ60側に向かう向きを、右側YRとする。左右方向Yにおける右側YRとは逆側を、左側YLとする。図1に示す例では、右側YRは、後側X2から前側X1に向かって見たときの右側である。なお、前側X1から後側X2に向かって見たときの基準位置Y0の右側にコントロールバルブ60が配置されてもよい(図示なし)。
センターセクション11は、アッパーフレーム10の左右方向Y中央の部分(領域)である。
サイドデッキ13は、センターセクション11の両外側Y2(右側YRおよび左側YL)に設けられる部分(領域)である。
底部15は、アッパーフレーム10の底の部分(下部)である。底部15は、センターセクション11及びサイドデッキ13の底の部分である。底部15は、板状(又は略板状)である。底部15は、旋回中心孔15a(後述)を備える。
縦板17は、底部15に固定され、底部15から上に突出する板である。縦板17は、左右方向Yに間隔を開けて2枚設けられる。縦板17には、右側YRの縦板17と、左側YLの縦板17と、がある。縦板17は、アッパーフレーム10の左右方向Y中央部に設けられる(配置される)。縦板17は、センターセクション11とサイドデッキ13との境界に設けられる。縦板17は、前後方向Xに延びる。縦板17は、アッパーフレーム10の前側X1端部(端の近傍を含む、以下「端部」について同様)から後側X2端部にわたって設けられる。縦板17は、ブラケット17bを備える。
ブラケット17bは、ブームフット(ブームBの基端部)が取り付けられる部分(取付孔)である。ブラケット17bは、2枚の縦板17それぞれに設けられる。ブラケット17bは、旋回中心部21の近傍に配置される。ブラケット17bは、縦板17の前側X1端部の近傍に配置される。
旋回中心部21は、下部走行体(図示なし)に対するアッパーフレーム10の旋回の中心部である。旋回中心部21は、上記旋回の中心軸(1本の軸)部分およびその周辺部分である。旋回中心部21は、底部15に設けられた旋回中心孔15aの部分である。旋回中心部21は、スイベルジョイント(図示なし)が設けられる部分である。このスイベルジョイントは、上部旋回体1の油圧配管と下部走行体(図示なし)の油圧配管との継手である。旋回中心部21は、作動油タンク50よりも前側X1に配置され、コントロールバルブ60よりも前側X1に配置される。旋回中心部21は、センターセクション11の前後方向X中央部よりも前側X1に配置される。旋回中心部21は、センターセクション11の前側X1端部近傍に配置される。旋回中心部21は、作動油タンク50及びコントロールバルブ60よりも左側YLに配置される。旋回中心部21は、例えば、センターセクション11とサイドデッキ13とにまたがって設けられる(センターセクション11のみに設けられてもよい(図示なし))。
エンジン31は、上部旋回体1が設けられる建設機械の動力源である。エンジン31は、アッパーフレーム10の後側X2端部に配置される。エンジン31は、例えばアッパーフレーム10の左右方向Y中央部などに配置される。エンジン31は、駆動軸(出力軸)(図示なし)を備える。
油圧ポンプ33は、エンジン31に駆動されることで、油(作動油、圧油)を吐出する。油圧ポンプ33は、吐出した油をアクチュエータ(旋回モータM等、詳細は後述)に供給することで、アクチュエータを駆動させる。油圧ポンプ33は、エンジン31の駆動軸に接続される。油圧ポンプ33は、エンジン31の左右方向Y外側Y2に配置される。油圧ポンプ33は、エンジン31の、例えば右側YRに配置され、また例えば左側YLに配置されてもよい(図示なし)。
燃料タンク40(第二タンク)は、エンジン31に供給される燃料をためるための容器である。燃料タンク40は、コントロールバルブ60よりも前側X1に配置され、例えば、コントロールバルブ60の前側X1正面に配置される。燃料タンク40は、アッパーフレーム10の前側X1端部に配置される。燃料タンク40は、アッパーフレーム10の右側YR端部に配置される。燃料タンク40は、右側YRのサイドデッキ13に搭載される。燃料タンク40の形状は、上から見たときに5角形(略5角形を含む)である。上から見た燃料タンク40の形状は、角の数が6以上や4以下の多角形(図示なし)でもよく、直線と曲線とを組み合わせた形状などでもよい(上から見た作動油タンク50の形状についても同様)。燃料タンク40は、側面41を備える。
側面41は、燃料タンク40を構成する面(平面または略平面)のうち、水平方向に直交する面である。側面41には、前後方向Xに直交する2面と、左右方向Yに直交する2面(2面のうち右側YRの面にのみ符号を付した)と、燃料タンク切欠き部43と、がある。
燃料タンク切欠き部43(第二タンク切欠き部)は、燃料タンク40のコントロールバルブ60側部分(燃料タンク40のうちコントロールバルブ60に近い部分)に形成される。燃料タンク切欠き部43は、コントロールバルブ60の側面63f(前側X1の面、後述)と対向するように構成(配置および形成)される。燃料タンク切欠き部43は、側面63fに沿うように配置された油圧ホース73(後述)に沿うように(油圧ホース73と対向するように)構成される。燃料タンク切欠き部43は、油圧ホース71に沿うように構成されてもよい(図示なし)。例えば、燃料タンク切欠き部43は、コントロールバルブ60の平面視中心線61(後述)と平行(略平行を含む、以下「平行」について同様)である。燃料タンク切欠き部43は、燃料タンク40の左側YL端部かつ後側X2端部に配置される。燃料タンク40を上から見た形状は、四角形の燃料タンク40(図示なし)から、左側YL端部かつ後側X2端部の角部(コーナー部)を落とした(無くした、面取りした)形状である。
作動油タンク50(タンク、第一タンク)は、油圧ポンプ33に供給される油、および、アクチュエータ(後述)等から戻される油をためるための容器である。作動油タンク50は、コントロールバルブ60とエンジン31との間に配置される。作動油タンク50は、エンジン31よりも前側X1に配置され、例えばエンジン31の前側X1正面に配置される。作動油タンク50は、油圧ポンプ33よりも前側X1に配置され、例えば油圧ポンプ33の前側X1正面に配置される。作動油タンク50は、後述するスペースS1(図2参照)に配置される。作動油タンク50は、右側YRの縦板17をまたぐように配置される。作動油タンク50は、右側YR及び左側YLの縦板17・17をまたぐように配置されてもよい(図示なし)。作動油タンク50は、センターセクション11上、かつ、サイドデッキ13上に配置される。作動油タンク50の形状は、上から見たときに5角形(略5角形を含む)である。作動油タンク50は、側面51を備える。
側面51は、作動油タンク50を構成する面(平面または略平面)のうち、水平方向に直交する面である。側面51には、前後方向Xに直交する2面と、左右方向Yに直交する2面(2面のうち左側YLの面にのみ符号を付した)と、作動油タンク切欠き部53と、がある。
作動油タンク切欠き部53(タンク切欠き部、第一タンク切欠き部)は、作動油タンク50のコントロールバルブ60側部分(作動油タンク50のうちコントロールバルブ60に近い部分)に形成される。作動油タンク切欠き部53は、コントロールバルブ60の側面63r(後側X2の面、後述)と対向するように構成(配置および形成)される。作動油タンク切欠き部53は、側面63rに沿うように配置された油圧ホース71,73(後述)に沿うように(油圧ホース71,73と対向するように)構成される。例えば、作動油タンク切欠き部53は、コントロールバルブ60の平面視中心線61(後述)と平行である。作動油タンク切欠き部53は、作動油タンク50の右側YR端部かつ前側X1端部に配置される。作動油タンク50を上から見た形状は、四角形の作動油タンク50(図示なし)から、右側YR端部かつ前側X1端部の角部を落とした形状である。
コントロールバルブ60は、油圧ポンプ33からアクチュエータ(後述)に供給される油の流量や方向を制御する弁である。コントロールバルブ60は、旋回中心部21よりも後側X2に配置される。コントロールバルブ60は、作動油タンク50と燃料タンク40との間に配置される。コントロールバルブ60は、作動油タンク50と燃料タンク40とで、前後方向Xに挟まれるように配置される。コントロールバルブ60は、燃料タンク40よりも後側X2に配置され、例えば燃料タンク40の真後側X2に配置される。コントロールバルブ60の少なくとも一部が、燃料タンク40の後側X2端部よりも前側X1に配置されてもよい(図示なし)。コントロールバルブ60は、燃料タンク40に隣接して配置される。コントロールバルブ60は、エンジン31よりも前側X1に配置され、例えばエンジン31の前側X1正面に配置される。コントロールバルブ60は、作動油タンク50よりも前側X1に配置され、例えば作動油タンク50の前側X1正面に配置される。コントロールバルブ60の少なくとも一部は、作動油タンク50の前側X1端部よりも前側X1に配置される。コントロールバルブ60は、作動油タンク50に隣接して配置される。上から見たコントロールバルブ60の形状は、長手方向を有する形状であり、例えば略長方形である。コントロールバルブ60には平面視中心線61がある。コントロールバルブ60は、側面63f,63rと、内側端面65と、外側端面67と、を備える。
平面視中心線61は、上から見たコントロールバルブ60の中心線である。平面視中心線61は、上から見たコントロールバルブ60の長手方向に延びる、長手方向中心線である。平面視中心線61は、上から見たコントロールバルブ60の長手方向に直交する方向(かつ水平方向と平行)に延びる、短手方向中心線でもよい。上から見たコントロールバルブ60の長手方向中心線でも短手方向中心線でもない線(例えば線60a)は、平面視中心線61に含まれない。
側面63f,63rは、コントロールバルブ60を構成する面(平面または略平面)のうち、水平方向に直交し、かつ、平面視中心線61と平行な2面である。2つの側面63f,63rのうち、前側X1を側面63f、後側X2を側面63rとする。
内側端面65および外側端面67は、コントロールバルブ60を構成する面(平面または略平面)のうち、平面視中心線61方向における両端部の面であり、平面視中心線61に直交する面である。内側端面65は、コントロールバルブ60の左右方向Y内側Y1端部の面である。外側端面67は、コントロールバルブ60の左右方向Y外側Y2端部の面である。
油圧ホース71,73は、油圧機器間で油を流すためのホース(高圧ホース)である。油圧ホース71,73は、曲げることが可能(湾曲可能、屈曲可能)である。油圧ホース71,73は、コントロールバルブ60の側面63f,63rに接続される。油圧ホース71,73は、コントロールバルブ60の内側端面65、外側端面67、及び上面のいずれかに接続されてもよい(図示なし)。
油圧ホース71は、油圧ポンプ33とコントロールバルブ60とをつなぐ。油圧ホース71は、油圧ポンプ33から吐出された油をコントロールバルブ60に導くデリベリホースである。油圧ホース71は、作動油タンク50の左右方向Y外側Y2(右側YR)(図2に示すスペースS2)を通る。図1では油圧ホース71を2本図示しているが、油圧ホース71の本数は1本や3本以上でもよい。
油圧ホース73は、コントロールバルブ60とアクチュエータとをつなぐ。アクチュエータには、油圧シリンダや油圧モータがある。アクチュエータには、下部走行体に対する上部旋回体1の旋回用のモータ(旋回モータM)がある。また、図示しないアクチュエータには、ブームB起伏用シリンダ、アーム起伏用シリンダ、バケット駆動用シリンダ、及び、下部走行体駆動用モータ(走行モータ)などがある。油圧ホース73は、コントロールバルブ60から左右方向Y内側Y1(左側YL)に向かって(センターセクション11側に向かって)配策(配置)される。油圧ホース73は、コントロールバルブ60から旋回中心部21(及びその近傍)に向かって配策される。例えば、ブームB起伏用シリンダ(図示なし)に接続される油圧ホース73は、旋回中心部21の近傍を通って、ブームBの下方に配策される。アーム起伏用シリンダやバケット駆動用シリンダ(図示なし)に接続される油圧ホース73は、旋回中心部21およびブラケット17bの近傍を通って、ブームBの背面に配策される。旋回モータMに接続される油圧ホース73は、旋回中心部21の近傍に配策される。走行モータ(図示なし)に油を供給する油圧ホース73は、旋回中心部21に設けられるスイベルジョイント(図示なし)に接続される。なお、図1では複数本の(多数の)油圧ホース73のうち、2本のみ図示している。
(コントロールバルブ60等の配置)
コントロールバルブ60等は、油圧ホース71,73全体としての長さができるだけ短くなるように(最短経路となるように、最適化されるように)配置される。油圧ホース71,73を短くすれば、油圧ホース71,73を通る油の圧損を抑制できるので、油圧ポンプ33を駆動するためのエネルギー量を減らせる。また、コントロールバルブ60等は、油圧ホース71,73の配策作業(組立作業)が容易になるように配置される。また、燃料タンク40、作動油タンク50、及びコントロールバルブ60は、これらの配置スペースができるだけ小さく(狭く)なるように配置される。具体的には、コントロールバルブ60等は、次の[配置A]〜[配置E]のように配置される。
[配置A]コントロールバルブ60は、平面視中心線61が左右方向Yに対して傾く(前後方向Xに対しても傾く)ように配置される(上から見た場合。以下、左右方向Yに対する平面視中心線61の傾きについて同様)。平面視中心線61は、左右方向Y内側Y1かつ前側X1を向くように、左右方向Yに対して傾く。平面視中心線61は、左右方向Y外側から内側Y1になるに従って前側X1に延びる。コントロールバルブ60の内側端面65は、外側端面67よりも前側X1に配置される。
図2に示すように、平面視中心線61を左右方向Yに対して傾けたことにより、スペースS1が形成される。スペースS1は次のように定まる領域である。平面視中心線61が左右方向Yと平行になるように、コントロールバルブ60を配置したと仮定する。この仮定のコントロールバルブ60を、コントロールバルブ60Aとする。ここで、平面視中心線61が左右方向Yに対して傾くように、コントロールバルブ60Aを回転させる(傾ける)。このときのコントロールバルブ60Aの回転中心は、コントロールバルブ60の後側X2端部かつ外側Y2端部である。スペースS1は、この回転によって生じた空間である。さらに詳しくは、スペースS1は、回転前のコントロールバルブ60Aが配置されていた領域、かつ、回転後のコントロールバルブ60が配置されていない領域である。このスペースS1に、作動油タンク50の少なくとも一部が配置される。
[配置B]図1に示すように、コントロールバルブ60は、多くの油圧ホース73が通る又は接続される部分である旋回中心部21に、油圧ホース73が向きやすい(いわば素直に向く)ように配置される。具体的には、コントロールバルブ60の平面視中心線61は、旋回中心部21を向く。上から見たとき、平面視中心線61(の延長線)は、旋回中心部21を通る。上から見たとき、平面視中心線61(の延長線)は、例えば旋回中心孔15aを通り、また例えば旋回中心部21に設けられるスイベルジョイント(図示なし)を通り、また例えば上部旋回体1の旋回中心(1本の軸)の近傍を通り、また例えば、この旋回中心を通る。上から見たとき、平面視中心線61は、ブラケット17bの近傍(油圧ホース73が通る部分やその周辺)を向く。上から見たとき、平面視中心線61は、旋回モータM(油圧ホース73の接続先)の近傍を向く。また、油圧ホース73は、コントロールバルブ60の側面63f,63r(又は内側端面65)に、平面視中心線61と平行に接続される。油圧ホース73とコントロールバルブ60との接続部分(口金具、エルボ等)における油圧ホース73の中心軸の方向は、平面視中心線61と平行である。
[配置C]コントロールバルブ60は、燃料タンク切欠き部43と作動油タンク切欠き部53とに挟まれるように、下記の[配置C−1]及び[配置C−2]のように配置される。
[配置C−1]コントロールバルブ60及び燃料タンク40は、側面63fと燃料タンク切欠き部43とが対向するように(又はほぼ対向するように)配置される。コントロールバルブ60及び燃料タンク40は、側面63fと燃料タンク切欠き部43とができるだけ近づくように(近接するように)配置される。側面63fと燃料タンク切欠き部43との間には、油圧ホース73が配策される。この油圧ホース73は、燃料タンク切欠き部43に沿うように(平面視中心線61と略平行に)配策される。なお、側面63fと燃料タンク切欠き部43との間に油圧ホース73が配策されなくてもよい。
[配置C−2]コントロールバルブ60及び作動油タンク50は、側面63rと作動油タンク切欠き部53とが対向するように(平行又は略平行に)配置される。コントロールバルブ60及び作動油タンク50は、側面63rと作動油タンク切欠き部53とができるだけ近づくように(近接するように)配置される。コントロールバルブ60の(側面63rの)後側X2端部は、作動油タンク切欠き部53の前側X1端部よりも後側X2に配置される。側面63rと作動油タンク切欠き部53との間には、油圧ホース73が配策される。この油圧ホース73は、作動油タンク切欠き部53に沿うように(平面視中心線61と略平行に)配策される。なお、側面63rと作動油タンク切欠き部53との間に油圧ホース73が配策されなくてもよい。
[配置D]作動油タンク50は、作動油タンク50の外側Y2(スペースS2(図2参照))に油圧ホース71を配置しやすいように配置される。具体的には、作動油タンク50は、コントロールバルブ60に対して左右方向Y内側Y1にずれるように配置される。少なくとも、作動油タンク50は、下記の[配置D−1]かつ[配置D−2]を満たすように配置される。また、作動油タンク50は、下記の[配置D−3]のように配置されることが好ましい。[配置D−1]作動油タンク50の左右方向Yの中心(この中心を通る線50a参照)は、コントロールバルブ60の左右方向Yの中心(この中心を通る線60a参照)よりも、内側Y1に配置される。線50aは、作動油タンク50の内側Y1端部と外側Y2端部とをつなぐ線分の中点を通り、かつ、前後方向Xに延びる線である。線60aは、コントロールバルブ60の内側Y1端部と外側Y2端部とをつなぐ線分の中点を通り、かつ、前後方向Xに延びる線である。[配置D−2]作動油タンク50の少なくとも一部は、コントロールバルブ60の内側Y1端部よりも、内側Y1に配置される(内側Y1にはみ出る)。[配置D−3]作動油タンク50の外側Y2端部は、コントロールバルブ60の外側Y2端部よりも内側Y1に配置される(外側Y2にはみ出ない)。さらに好ましくは、作動油タンク50の外側Y2端部は、側面63rの外側Y2端部よりも内側Y1に配置される。
[配置E]燃料タンク40および作動油タンク50は、タンク容量を確保しつつ、燃料タンク切欠き部43や作動油タンク切欠き部53が大きくなり過ぎないように配置される。具体的には、作動油タンク50は、燃料タンク40に対して左右方向Yの「ずれ」が生じるように配置される。言い換えれば、燃料タンク40は、作動油タンク50に対して左右方向Yの「ずれ」が生じるように配置される。燃料タンク40に対する作動油タンク50の「ずれ」の向き(左右方向Yにおける向き)は、作動油タンク50における作動油タンク切欠き部53が設けられている側(外側Y2、右側YR)とは反対側(内側Y1、左側YL)である。上記「ずれ」の向きは、図3Aおよび図3Bに示すように「ずれ」が大きくなるように作動油タンク50を移動させたとき、作動油タンク切欠き部53を小さくできるような向きである。図1に示すように、燃料タンク40および作動油タンク50は、下記の[配置E−1]を満たすように配置され、かつ、下記の[配置E−2]および[配置E−3]の少なくとも一方を満たすように配置される。[配置E−1]作動油タンク50の左右方向Yの中心(この中心を通る線50a参照)は、燃料タンク40の左右方向Yの中心(この中心を通る線40a参照)に対して、内側Y1にずれる。線40aは、燃料タンク40の内側Y1端部と外側Y2端部とをつなぐ線分の中点を通り、かつ、前後方向Xに延びる線である。[配置E−2]作動油タンク50の少なくとも一部は、燃料タンク40の内側Y1端部よりも、内側Y1に配置される(内側Y1にはみ出る)。[配置E−3]燃料タンク40の少なくとも一部は、作動油タンク50の外側Y2端部よりも、外側Y2に配置される(外側Y2にはみ出る)。なお、作動油タンク切欠き部53が作動油タンク50における内側Y1にあり、燃料タンク切欠き部43が燃料タンク40における外側Y2にある場合(図示なし)は、上記[配置E−1]、[配置E−2]、および[配置E−3]それぞれについて、内側Y1を外側Y2に読み替え、外側Y2を内側Y1に読み替える。
(効果1(発明1))
次に、上部旋回体1による効果を説明する。上部旋回体1は、下部走行体(図示なし)の上に旋回可能に取り付けられるアッパーフレーム10と、アッパーフレーム10に設けられるとともに下部走行体に対するアッパーフレーム10の旋回の中心部である旋回中心部21と、アッパーフレーム10に搭載されるエンジン31と、アッパーフレーム10に搭載されるとともにエンジン31よりも前側X1に配置されるコントロールバルブ60と、アッパーフレーム10に搭載される作動油タンク50と、を備える。コントロールバルブ60には、上から見たコントロールバルブ60の中心線である平面視中心線61がある。
[構成1−1]コントロールバルブ60は、旋回中心部21よりも後側X2に配置される。
[構成1−2]平面視中心線61は、左右方向Y内側Y1かつ前側X1を向くように左右方向Yに対して傾く。
[構成1−3]作動油タンク50は、コントロールバルブ60とエンジン31との間に配置される。
[構成1−4]作動油タンク50は、平面視中心線61を左右方向Yに対して傾けたことにより形成されるスペースS1(図2参照)に配置される。
上記[構成1−1]および[構成1−3]の配置では、旋回中心部21よりも前側X1にコントロールバルブ60が配置される場合に比べ、油圧ホース71は短くしやすいが、コントロールバルブ60とエンジン31との間のスペースが狭い。また、上記[構成1−2]の配置では、コントロールバルブ60の左右方向Y外側Y2部分とエンジン31との間のスペースに比べ、コントロールバルブ60の左右方向Y内側Y1部分とエンジン31との間のスペース(スペースS1(図2参照)およびその周辺部)が広い。
そこで、上記[構成1−4]のように、作動油タンク50は、スペースS1(図2参照)に配置される。よって、コントロールバルブ60とエンジン31との間の狭いスペースを、有効活用できる。よって、上記[構成1−1]のように旋回中心部21よりも後側X2にコントロールバルブ60が配置される構成(油圧ホース71を短くしやすい配置)であるにもかかわらず、コントロールバルブ60と作動油タンク50とをコンパクトに配置できる。また、コントロールバルブ60の平面視中心線61が左右方向Yに対して傾けて配置される構成(上記[構成1−2]参照、油圧ホース71を短くしやすい配置)であるにもかかわらず、コントロールバルブ60と作動油タンク50とをコンパクトに配置できる。
(効果2(発明2))
[構成2]作動油タンク50は、作動油タンク50のコントロールバルブ60側部分に形成されるとともにコントロールバルブ60の後側X2の面(側面63r)と対向する作動油タンク切欠き部53を備える。
上記[構成1−2]では、コントロールバルブ60の平面視中心線61が左右方向Yに対して傾く。その結果、コントロールバルブ60の側面63rも左右方向Yに対して傾く。このように側面63rが左右方向Yに対して傾くにもかかわらず、上記[構成2]により、コントロールバルブ60と作動油タンク50とを近接させて配置できる。よって、コントロールバルブ60と作動油タンク50とを、コンパクトに配置できる。
また、上記[構成2]により、コントロールバルブ60と作動油タンク切欠き部53との間に油圧ホース71,73を配置する場合、油圧ホース71,73を配置しやすい。よって、油圧ホース71,73の配策スペースを確保しやすい。
(効果3(発明3))
[構成3]作動油タンク50は、コントロールバルブ60に対して左右方向Y内側Y1にずれるように配置される。
上記[構成3]により、作動油タンク50の外側Y2にスペースS2(図2参照)を確保しやすい。よって、このスペースS2に、例えば油圧ホース71などを配置しやすい。
(効果4(発明4、発明9))
アッパーフレーム10は、アッパーフレーム10の底部15から上に突出するとともにアッパーフレーム10の左右方向Y中央部に設けられる2枚の縦板17・17を備える。
[構成4]作動油タンク50は、右側YRの縦板17(2枚の縦板17・17のうちコントロールバルブ60に近い方の縦板17)をまたぐように配置される。
上記のように、上記[構成1−3]では、コントロールバルブ60とエンジン31との間の狭いスペースに作動油タンク50が配置される。この場合でも、上記[構成4]により、作動油タンク50の容量を確保しつつ、作動油タンク50を容易に配置できる。
(効果5(発明5))
上部旋回体1は、アッパーフレーム10に搭載されるとともにコントロールバルブ60よりも前側X1に配置される燃料タンク40(第二タンク)を備える。
[構成5]燃料タンク40は、燃料タンク40のコントロールバルブ60側部分に形成されるとともにコントロールバルブ60の前側X1の面(側面63f)と対向する燃料タンク切欠き部43を備える。
上記[構成1−2]では、コントロールバルブ60の平面視中心線61が左右方向Yに対して傾く。その結果、コントロールバルブ60の側面63fも左右方向Yに対して傾く。このように側面63fが左右方向Yに対して傾くにもかかわらず、上記[構成5]により、コントロールバルブ60と燃料タンク40とを近接させて配置できる。よって、コントロールバルブ60と燃料タンク40を、コンパクトに配置できる。
また、上記[構成5]により、コントロールバルブ60と燃料タンク切欠き部43との間に油圧ホース73(又は油圧ホース71)を配置する場合、油圧ホース73を配置しやすい。よって、油圧ホース71,73の配策スペースを確保しやすい。
(効果6(発明6))
上部旋回体1は、下部走行体(図示なし)の上に旋回可能に取り付けられるアッパーフレーム10と、アッパーフレーム10に搭載される作動油タンク50と、アッパーフレーム10に搭載されるとともに作動油タンク50よりも前側X1に配置される燃料タンク40と、アッパーフレーム10に搭載されるコントロールバルブ60と、を備える。コントロールバルブ60には、上から見たコントロールバルブ60の中心線である平面視中心線61がある。
[構成6−1]平面視中心線61は、上から見たときに左右方向Yに対して傾く。
[構成6−2]コントロールバルブ60は、作動油タンク50と燃料タンク40との間に配置される。
[構成6−3]作動油タンク50は、作動油タンク切欠き部53を備える。作動油タンク切欠き部53は、作動油タンク50のコントロールバルブ60側部分に形成されるとともに、コントロールバルブ60の後側X2の面(側面63r)と対向する。
[構成6−4]燃料タンク40は、燃料タンク切欠き部43を備える。燃料タンク切欠き部43は、燃料タンク40のコントロールバルブ60側部分に形成されるとともに、コントロールバルブ60の前側X1の面(側面63f)と対向する。
[効果6−1]
上記[構成6−1]では、コントロールバルブ60の平面視中心線61が左右方向Yに対して傾く。その結果、コントロールバルブ60の側面63rおよび側面63fも左右方向Yに対して傾く。そこで、上記[構成6−3]および[構成6−4]のように、作動油タンク50に作動油タンク切欠き部53が形成され、かつ、燃料タンク40に燃料タンク切欠き部43が形成される。よって、側面63rおよび側面63fが左右方向Yに対して傾くにもかかわらず、コントロールバルブ60と作動油タンク50とを近接させて配置でき、かつ、コントロールバルブ60と燃料タンク40とを近接させて配置できる。よって、コントロールバルブ60の平面視中心線61が左右方向Yに対して傾けて配置される構成であるにもかかわらず、コントロールバルブ60と燃料タンク40と作動油タンク50とをコンパクトに配置できる。具体的には、燃料タンク40の後側X2端部から作動油タンク50の前側X1端部までの前後方向Xの幅を狭くできる(距離を短くできる)。
[効果6−2]
また、上記[構成6−3]により、コントロールバルブ60と作動油タンク切欠き部53との間に、油圧ホース71,73の配策スペースを確保しやすい。また、上記[構成6−4]により、コントロールバルブ60と燃料タンク切欠き部43との間に、油圧ホース71,73の配策スペースを確保しやすい。
(効果7(効果7))
[構成7]作動油タンク50は、燃料タンク40に対して左右方向Yの「ずれ」が生じるように配置される。左右方向Yにおける「ずれ」の向きは、作動油タンク50における作動油タンク切欠き部53が設けられている側(外側Y2、右側YR)とは反対側(内側Y1、左側YL)である。
上記[構成7]により、作動油タンク50が燃料タンク40に対して左右方向Yにずれていない場合(前後方向Xにまっすぐに並ぶ場合)に比べ、次の[効果7−1]および[効果7−2]の少なくとも一方の効果を奏する。
[効果7−1]図3Aおよび図3Bに示すように、作動油タンク50および燃料タンク40の少なくとも一方の容量を大きくできる。この効果の具体例は次の通りである。作動油タンク50の左右方向Yの幅および前後方向Xの幅を一定と仮定する。このとき、コントロールバルブ60に対して作動油タンク50を内側Y1に移動させるほど、作動油タンク切欠き部53を小さくでき、作動油タンク50の容量を大きくできる。同様に、燃料タンク40の左右方向Yの幅および前後方向Xの幅を一定と仮定する。このとき、コントロールバルブ60に対して燃料タンク40を外側Y2に移動させるほど、燃料タンク切欠き部43を小さくでき、燃料タンク40の容量を大きくできる。このように、上記[構成7]の「ずれ」を設けることで、作動油タンク50および燃料タンク40の少なくとも一方の容量を大きくできる。
[効果7−2]図3A〜図3Cに示すように、作動油タンク50とコントロールバルブ60と燃料タンク40とを前後方向Xに、よりコンパクトに配置できる。この効果の具体例は次の通りである。作動油タンク50の容量および左右方向Yの幅を一定と仮定する。このとき、コントロールバルブ60に対して作動油タンク50を内側Y1に移動させるほど、作動油タンク切欠き部53を小さくでき、作動油タンク50の前後方向Xの幅を狭くできる。同様に、燃料タンク40の容量および左右方向Yの幅を一定と仮定する。このとき、コントロールバルブ60に対して燃料タンク40を外側Y2に移動させるほど、燃料タンク切欠き部43を小さくでき、燃料タンク40の前後方向Xの幅を狭くできる。このように、上記[構成7]の「ずれ」を設けることで、作動油タンク50および燃料タンク40の少なくとも一方の前後方向Xの幅を狭くできる。よって、作動油タンク50とコントロールバルブ60と燃料タンク40とを前後方向Xに、よりコンパクトに配置できる。
(効果8(構成8))
[構成8]図1に示すように、上部旋回体1は、アッパーフレーム10に搭載されるとともにコントロールバルブ60よりも後側X2に配置されるエンジン31を備える。作動油タンク50は、コントロールバルブ60とエンジン31との間に配置される(上記[構成1−3]と同様)。作動油タンク50は、コントロールバルブ60に対して左右方向Y内側Y1にずれるように配置される(上記[構成3]と同様)。
上記[構成8]により、上記「(効果3)」と同様の効果が得られる。
(変形例)
上記実施形態では、コントロールバルブ60よりも後側X2に配置される「タンク」および「第一タンク」が作動油タンク50であり、コントロールバルブ60よりも前側X1に配置される「第二タンク」が燃料タンク40であった。しかし、「タンク」、「第一タンク」、および「第二タンク」の種類は様々に設定できる。例えば、「タンク」および「第一タンク」を燃料タンクとしてもよく、また例えば、「第二タンク」を作動油タンクとしてもよく、また例えば「タンク」、「第一タンク」および「第二タンク」のいずれかを尿素水タンク等としてもよい。
1 上部旋回体
10 アッパーフレーム
17 縦板
21 旋回中心部
31 エンジン
40 燃料タンク(第二タンク)
43 燃料タンク切欠き部(第二タンク切欠き部)
50 作動油タンク(タンク、第一タンク)
53 作動油タンク切欠き部(第一タンク切欠き部)
60 コントロールバルブ
61 平面視中心線
S1 スペース

Claims (1)

  1. 下部走行体の上に旋回可能に取り付けられるアッパーフレームと、
    前記アッパーフレームに設けられるとともに前記下部走行体に対する前記アッパーフレームの旋回の中心部である旋回中心部と、
    前記アッパーフレームに搭載されるエンジンと
    記アッパーフレームに搭載されるとともに前記エンジンよりも前側に配置される第一タンクと、
    前記アッパーフレームに搭載されるとともに前記第一タンクよりも前側に配置される第二タンクと、
    前記アッパーフレームに搭載されるとともに、前記第一タンクと前記第二タンクとで前後方向に挟まれるように配置されるコントロールバルブと、
    を備え、
    前記コントロールバルブには、上から見た前記コントロールバルブの中心線である平面視中心線があり、
    前記コントロールバルブは、前記旋回中心部よりも後側に配置され、
    前記平面視中心線は、アッパーフレーム左右方向内側かつ前側を向くようにアッパーフレーム左右方向に対して傾き、
    前記第一タンクは、前記第一タンクの前記コントロールバルブ側部分に形成されるとともに前記コントロールバルブの後側の面と対向する第一タンク切欠き部を備え、
    前記第一タンクは、前記平面視中心線をアッパーフレーム左右方向に対して傾けたことにより形成されるスペースに配置され、
    前記第一タンクは、前記コントロールバルブに対してアッパーフレーム左右方向内側にずれるように配置され、
    前記アッパーフレームは、前記アッパーフレームの底部から上に突出するとともに前記アッパーフレームの左右方向中央部に設けられる2枚の縦板を備え、
    前記第一タンクは、2枚の前記縦板のうち前記コントロールバルブに近い方の前記縦板をまたぐように配置され、
    前記第二タンクは、前記第二タンクの前記コントロールバルブ側部分に形成されるとともに前記コントロールバルブの前側の面と対向する第二タンク切欠き部を備え、
    前記第二タンクは、前記第一タンクに対してアッパーフレーム左右方向外側にずれるように配置される、
    部旋回体。
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