JP5545518B2 - 重合性ビフェニル化合物 - Google Patents
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X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8は、お互いに独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノ基、シアノ基又はニトロ基を表し、R1は下記の構造式群で表される重合性基
S1及びS2はお互いに独立してアルキレン基、置換アルキレン基又は単結合を表すが、そのアルキレン基中のメチレン基は酸素原子同士が直接結合しないものとして酸素原子に置き換えられても良く、そのアルキレン基中の水素原子はハロゲノ基に置き換えられても良く、
L3及びL4はお互いに独立して−O−、−S−、−OCH2−、−CH2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCOOCH2−、−CH2OCOO−、−CONR3−、−NR3CO−、−SCH2−、−CH2S−、−CH=CHCOO−、−COOCH=CH−、−CH=CHOCO−、−OCOCH=CH−、−COOCH2CH2−、−CH2CH2OCO−、−OCOCH2CH2−、−CH2CH2COO−、−COOCH2−、−CH2OCO−、−OCOCH2−、−CH2COO−、−OCOOCH2CH2−、−CH2CH2OCOO−、−CH2OCOCH2−、−CH2COOCH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−CF=CH−、−CH=CF−、−CF=CF−、−CF2O−、−OCF2−又は−C≡C−を表し(式中、R3は炭素原子1〜4のアルキル基又は水素原子を表す。)、
M1及びM2はお互いに独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、基中の水素原子はお互いに独立してアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノ基、シアノ基又はニトロ基に置換されていても良く、
p及びqはお互い独立して0又は1の整数を表す。)で表される重合性ビフェニル化合物、それを用いた重合性液晶組成物及びそれを用いたデバイスを提供する。
S1及びS2は、お互いに独立してアルキレン基、置換アルキレン基又は単結合を表すが、そのアルキレン基中のメチレン基は酸素原子同士が直接結合しないものとして酸素原子に置き換えられても良く、そのアルキレン基中の水素原子はハロゲン基に置き換えられても良いが、そのアルキレン基中のメチレン基は酸素原子同士が直接結合しないものとして酸素原子に置き換えられても良い炭素数2〜18のアルキレン基が好ましく、液晶性及び他の液晶化合物との相溶性の観点から炭素数2〜8のアルキレン基がより好ましい。
一般式(II)において、L1及びL2はお互いに独立して−CH2CH2−、−CH=CH−又は単結合を表すが、L1及びL2のうち少なくとも1つ以上は−CH2CH2−、−CH=CH−を表し、液晶性及び他の重合性化合物や液晶化合物との相溶性の観点からは、L1及びL2のうち少なくとも1つは単結合が好ましく、大きなΔnの観点からは、L1及びL2のうち少なくとも1つは−CH=CH−が好ましい。
r及びsはそれぞれ独立的に3〜6の整数が特に好ましい。
このような化合物の中でも耐熱性や耐久性の点から、一般式(B−2)、一般式(B−5)、一般式(B−6)、一般式(B−9)又は一般式(B−10)の化合物が好ましく、一般式(B−2)の化合物が特に好ましい。
これらの中でも、一般式(C−2)及び一般式(C−3)の化合物が好ましい。u及びvは3〜18の整数が好ましく、3〜8の整数がさらに好ましく、3〜6が特に好ましい。
更に本発明の重合性液晶組成物には、重合性官能基を有する化合物であって、液晶性を示さない化合物を添加することもできる。このような化合物としては、通常、この技術分野で高分子形成性モノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識されるものであれば特に制限なく使用することができるが、その添加量は組成物として液晶性を呈するように調整する必要がある。
(実施例1) 2−[4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノキシカルボニル]ビフェニル-4-イル]アクリル酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェニル(I−A)の製造
無水塩化アルミニウム(37 g)をジクロロメタン(100 ml)中、懸濁している中に、4−ブロモビフェニル(50 g)のジクロロメタン(200 ml)溶液を、内温5〜10℃に保ちながら滴下して加えた後、そのままの温度で30分間撹拌した。塩化オキサリル(24 ml)を、内温5〜10℃に保ちながら滴下して加えた後、そのままの温度で30分間撹拌し、さらに室温で2時間撹拌を続けた。反応液を氷水に滴下して、反応を終了させた。ジクロロメタンで析出物を溶解した後、有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、減圧乾燥することにより、黄色粉末(60 g)を得た。得られた粉末をジクロロメタン(250 ml)中、懸濁している中に、エタノール(10 g)を、反応液の温度を5〜10℃に保ちながら滴下して加えた後、そのままの温度で30分間撹拌した。ピリジン(25 ml)を、内温5〜10℃に保ちながら滴下して加えた後、そのままの温度で30分間撹拌し、更に室温で5時間撹拌を続けた。析出した塩を濾別した後、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を合わせた後、塩酸を加え、更に30分間室温で撹拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄した後、カラム(シリカゲル+アルミナ、ジクロロメタン)を用いて精製した。溶媒を留去し、再結晶(トルエン+エタノール)することにより、微黄色粉末の目的物(64 g)を得た。
(実施例1−2) 2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルの製造
(実施例1−1)で得られた4’−ブロモビフェニル−4−カルボン酸エチル(64 g)のN−メチル−2−ピロリドン(300 ml)溶液に、酢酸ナトリウム(52 g)、酢酸パラジウム(0.01 g)、アクリル酸エチル(60 g)を加えた後、得られた懸濁液を125 ℃で3時間加熱撹拌した。反応液を水に空けて、反応を停止させた後、テトラヒドロフランと酢酸エチルの混合溶液で抽出した。有機層を10%塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、カラム(シリカゲル+アルミナ、テトラヒドロフラン+酢酸エチル)を用いて精製した。溶媒を留去し、再結晶(トルエン+ヘキサン)することにより、微黄色粉末の目的物(49 g)を得た。
(実施例1−3) 2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸の製造
(実施例1−2)で得られた2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチル(49 g)のエタノール溶液(250 ml)に、水酸化ナトリウム(18 g)を加えた後、得られた懸濁液を6時間加熱還流した。反応液を水に空けて反応を停止させた後、析出した固体を10%塩酸、水、飽和食塩水、メタノールで順次洗浄した。減圧乾燥し、微黄色粉末の目的物(38 g)を得た。
(実施例1−4) 2−[4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノキシカルボニル]ビフェニル−4−イル]アクリル酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェニル(I−A)の製造
(実施例1−3)で得られた2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸(18 g)、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノール(28 g)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC、21 g)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP、1.2 g)のジクロロメタン(180 ml)懸濁液を室温で8時間激しく攪拌した。反応液を濾過した後、10%塩酸、水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄した。溶媒を留去し、得られた固体をカラム(シリカゲル+アルミナ/ジクロロメタン)を用いて精製し、更に再結晶(ジクロロメタン+アセトン)により精製することにより、無色の結晶(29 g)を得た。
GPC(RI) 650(Mn)、LC−MS(EI) 648(M+)
(実施例2) 3−[4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノキシカルボニル]ビフェニル−4−イル]プロピオン酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェニル(I−B)の製造
(実施例1−2)で得られた2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチル(50 g)の酢酸エチル(250 ml)、エタノール(50 ml)混合液に、5%パラジウム炭素(50%含水品、5 g)を加えた。得られた懸濁液をオートクレーブ中、水素雰囲気下(0.5 MPa)、室温で6時間撹拌した。触媒を濾別した後、溶媒を留去することにより、微黄色粉末の目的物(49 g)を得た。
(実施例2−2) 3−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)プロピオン酸の製造
(実施例1−3)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例2−1)で得られた3−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)プロピオン酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例2−3) 3−[4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノキシカルボニル]ビフェニル−4−イル]プロピオン酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェニル(I−B)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例2−2)で得られた3−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)プロピオン酸を用いることにより目的物を得た。
GPC(RI) 660(Mn)、LC−MS(EI) 650(M+)
(実施例3) 4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エチル]フェノキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エチル]フェニル(I−C)の製造
(実施例1−1)における4−ブロモビフェニルに代えて、4−ブロモ−2−フルオロビフェニルを用いることにより目的物を得た。
(実施例3−2) 2−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルの製造
(実施例1−2)における4’−ブロモビフェニル−4−カルボン酸エチルに代えて、(実施例3−1)で得られた4−ブロモ−2−フルオロビフェニル−4’−カルボン酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例3−3) 2−(4’−カルボキシ−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸の製造
(実施例1−3)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例3−2)で得られた2−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例3−4) 4’−[4−[2−(アクリロイルオキシ)エチル]フェノキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸4−[2−(アクリロイルオキシ)エチル]フェニル(I−C)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例3−3)で得られた2−(4’−カルボキシ−2−フルオロビフェニル-4-イル)アクリル酸を、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノールに代えてアクリル酸2−(4−ヒドロキシフェニル)エチルを用いることにより目的物を得た。
1H NMR (CDCl3) δ/ppm 3.00(t,4H),4.40(t,4H),5.82−5.85(m,2H),6.09−6.16(m,2H),6.38−6.43(m,2H),6.66(d,1H),7.11−7.1(m,4H),7.26−7.32(m,4H),7.40−7.49(m,2H),7.54−7.61(m,1H),7.71(dd,2H),7.83(d,1H),8.28−8.30(m,2H)、
13C NMR (CDCl3) δ/ppm 34.4,64.8,115.4,115.6,119.1,121.5,121.6,124.6,128.3,129.1,129.9,130.4,130.8,131.1,135.5,144.4,149.3,149.5,164.8,164.9,166.0、
IR (KBr) (cm−1)2925,2855,1760,1652−1622,809、
GPC(RI) 640(Mn)、LC−MS(EI) 634(M+)、相転移温度(℃) Cry 106 N >180
(実施例4) 3−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]プロピオン酸2−(アクリロイルオキシ)エチル(I−D)の製造
(実施例2−1)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例3−2)で得られた2−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例4−2) 3−(4’−カルボキシ−2−フルオロビフェニル−4−イル)プロピオン酸の製造
(実施例1−3)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例4−1)で得られた3−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)プロピオン酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例4−3) 3−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]プロピオン酸2−(アクリロイルオキシ)エチル(I−D)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例4−2)で得られた3−(4’−カルボキシ−2−フルオロビフェニル−4−イル)プロピオン酸を、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノールに代えてアクリル酸2−ヒドロキシエチルを用いることにより目的物を得た。
GPC(RI) 490(Mn)、LC−MS(EI) 484(M+)、融点室温以下
(実施例5) 2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル(I−E)の製造
(実施例1−2)における4’−ブロモビフェニル−4−カルボン酸エチルに代えて、(実施例3−1)で得られた4−ブロモ−2−フルオロビフェニル−4’−カルボン酸エチルを、アクリル酸エチルに代えて、アクリル酸t−ブチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例5−2) [4−[2−(t−ブトキシカルボニル)エテニル]−2−フルオロビフェニル−4’−イル]カルボン酸の製造
(実施例5−1)で得られた2−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸t−ブチル(40 g)のエタノール溶液(240 ml)に、水酸化ナトリウム(5 g)を加えた後、得られた懸濁液を6時間加熱還流した。反応液を水に空けて反応を停止させた後、析出した固体を10%塩酸、水、飽和食塩水、メタノールで順次洗浄した。減圧乾燥し、微黄色粉末の目的物(28 g)を得た。
(実施例5−3) 2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸t−ブチルの製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例5−2)で得られた[4−[2−(t−ブトキシカルボニル)エテニル]−2−フルオロビフェニル−4’−イル]カルボン酸を、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノールに代えてアクリル酸2−ヒドロキシエチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例5−4) 2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸の製造
(実施例5−3)で得られた2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸t−ブチル(33 g)のジクロロメタン溶液(150 ml)に、トリフルオロ酢酸(10 g)を加えた後、得られた懸濁液を4時間室温で攪拌した。反応液を水に空けて反応を停止させた後、析出した固体を10%塩酸、水、飽和食塩水、メタノールで順次洗浄した。減圧乾燥し、微黄色粉末の目的物(20 g)を得た。
(実施例5−5) 2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル(I−D)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例5−4)で得られた2−[4’−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]−2−フルオロビフェニル−4−イル]アクリル酸を用いることにより目的物を得た。
GPC(RI) 560(Mn)、LC−MS(EI) 556(M+)
(実施例6)
低粘性で温度範囲の広いネマチック相を示す重合性液晶組成物(M−1)
(比較例1)
実施例6で得られた重合性液晶組成物(M−1)90%に式(I−C)で表される化合物類似の式(J−A)
(比較例2)
実施例6で得られた重合性液晶組成物(M−1)90%に式(I−C)で表される化合物の類似の式(J−B)
(実施例7)
実施例3で得られた式(I−C)で表される化合物を用いて、低粘性で温度範囲の広いネマチック相を示す重合性液晶組成物(M−5)
(比較例3)
実施例3で得られた式(I−C)で表される化合物を含まない、低粘性で温度範囲の広いネマチック相を示す重合性液晶組成物(M−7)
(実施例8) 2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸ビス(2−アクリロイルオキシエチル)(I−E)の製造
(以下、窒素雰囲気下で行う。)マグネシウム(5.3 g)をテトラヒドロフラン(20 ml)中、室温で激しく攪拌している中に、4−ブロモ−2−フルオロビフェニル(50 g)のテトラヒドロフラン(200 ml)溶液を、溶媒が自発的に還流する速度で滴下して加えた。滴下後、さらに2時間加熱還流し続けた後10℃以下まで冷却し、その温度を保ちながらヨウ素(55 g)のテトラヒドロフラン(100 ml)溶液を滴下して加えた。室温で30分間攪拌した後、10%塩酸を滴下して加えて反応を停止させた。反応液の有機層を分離し、水層からヘキサンで抽出した(2回)。有機層を集めた後、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗條し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を再結晶(トルエン+ヘキサン)により精製することにより、無色の結晶(54 g)を得た。
(実施例8−2) 2−フルオロ−4,4’−ジヨードビフェニルの製造
(実施例8−1)で得られた2−フルオロ−4−ヨードビフェニル(54 g)、過ヨウ素酸二水和物(9 g)、ヨウ素(21 g)の氷酢酸(250 ml)懸濁液を激しく攪拌している中に、濃硫酸(5 ml)、水(50 ml)、氷酢酸(250 ml)の混合液を滴下して加えた(約10分間)。60℃で4時間攪拌した後、反応液を放冷し、水に空けて反応を終了させた。トルエンを加えて析出した固体を溶解し、有機層を分離し、水層からトルエンで抽出した。有機層を集めた後、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗條し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体を再結晶(トルエン+アセトン)することにより、淡黄色の固体(59 g)を得た。
(実施例8−3) 2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸エチルの製造
(実施例1−2)における4’−ブロモビフェニル−4−カルボン酸エチルに代えて、(実施例8−2)で得られた2−フルオロ−4,4’−ジヨードビフェニルを用いることにより目的物を得た。
(実施例8−4) 2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸の製造
(実施例1−3)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例8−3)で得られた2−(4’−エトキシカルボニル−2−フルオロビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例8−5) 2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸ビス(2−アクリロイルオキシエチル)(I−E)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例8−4)で得られた2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸を、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノールに代えてアクリル酸2−ヒドロキシエチルを用いることにより目的物を得た。
GPC(RI) 510(Mn)、LC−MS(EI) 508(M+)、融点室温以下
(実施例9) 2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸ビス(2−アクリロイルオキシエチル)(I−F)の製造
(実施例2−1)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例8−3)で得られた2−フルオロビフェニル−4,4’−ジイルアクリル酸エチルを用いることにより目的物を得た。
(実施例9−2) 4,4’−ビス(2−カルボキシエチル)−2−フルオロビフェニルの製造
(実施例1−3)における2−(4’−エトキシカルボニルビフェニル−4−イル)アクリル酸エチルに代えて、(実施例9−1)で得られた4,4’−ビス(2−エトキシカルボニルエチル)−2−フルオロビフェニルを用いることにより目的物を得た。
(実施例9−3) 4,4’−ビス[2−(2−アクリロイルオキシエトキシカルボニル)エチル]−2−フルオロビフェニル(I−F)の製造
(実施例1−4)における2−(4’−カルボキシビフェニル−4−イル)アクリル酸に代えて、(実施例9−2)で得られた4,4’−ビス(2−カルボキシエチル)−2−フルオロビフェニルを、4−[2−(アクリロイルオキシ)エトキシ]フェノールに代えてアクリル酸2−ヒドロキシエチルを用いることにより目的物を得た。
GPC(RI) 516(Mn)、LC−MS(EI) 512(M+)、融点室温以下
Claims (7)
- 一般式(I)
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8は、お互いに独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノ基、シアノ基又はニトロ基を表し、R1は下記の構造式群で表される重合性基
S1及びS2はお互いに独立してアルキレン基、又は単結合を表すが、そのアルキレン基中のメチレン基は酸素原子同士が直接結合しないものとして酸素原子に置き換えられても良く、そのアルキレン基中の水素原子はハロゲノ基に置き換えられても良く、
L3及びL4はお互いに独立して−O−、−S−、−OCH2−、−CH2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−OCOOCH2−、−CH2OCOO−、−CONR3−、−NR3CO−、−SCH2−、−CH2S−、−CH=CHCOO−、−COOCH=CH−、−CH=CHOCO−、−OCOCH=CH−、−COOCH2CH2−、−CH2CH2OCO−、−OCOCH2CH2−、−CH2CH2COO−、−COOCH2−、−CH2OCO−、−OCOCH2−、−CH2COO−、−OCOOCH2CH2−、−CH2CH2OCOO−、−CH2OCOCH2−、−CH2COOCH2−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−CF=CH−、−CH=CF−、−CF=CF−、−CF2O−、−OCF2−又は−C≡C−を表し(式中、R3は炭素原子1〜4のアルキル基又は水素原子を表す。)、
M1及びM2はお互いに独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、基中の水素原子はお互いに独立してアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲノ基、シアノ基又はニトロ基に置換されていても良く、
p及びqはお互い独立して0又は1の整数を表す。)で表される重合性ビフェニル化合物。 - X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7及びX8が、お互いに独立して水素原子、メチル基、メトキシ基又はフッ素原子を表す請求項1記載の重合性ビフェニル化合物。
- R1及びR2が同一の置換基を表し、S1及びS2が同一の連結基を表し、L3及びL4が同一の連結基を表し、M1とM2が同一の環構造を表し、pとqが同一の整数を表す請求項1又は2記載の重合性ビフェニル化合物。
- 請求項1、2又は3のいずれかに記載の一般式(I)で表される重合性液晶化合物を用いた重合性液晶組成物。
- 請求項4記載の重合性液晶組成物を使用したデバイス。
- 一般式(IIa)
- 一般式(IIb)
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