JP5544736B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
電子カメラが普及して様々な鑑賞形態が出現してきているが、従来からのプリントという鑑賞形態も決してなくなることはなく、一般ユーザーが自宅においてプリンターを使って、あるいは市中のプリントサービスを利用することで、ますます手軽にプリントを作成することができる環境になってきている。
撮影した画像をプリントする際に、被写体をプリント画面内に適切に収めて完成度の高い写真とするために、カメラで記録された電子画像のうち不要な周囲部分を削除するトリミングはますます重要になっている。市販されている一部のカメラは、背面の液晶モニター上で撮影画像に対してトリミング操作を行ない、別ファイルとしてメモリーカードに記録する機能を備えている。このような従来技術として、特許文献1が知られている。
特開2005−324512号公報
一方、1つの画像から複数のプリントサイズでプリントを作成することも多くなっている。例えば以下のような場合がある。
(1)家族や子供の写真を、家族用には少し大きめのハガキサイズでアルバム化しているが、子供の友達にあげるプリントは一般的なサイズであるLサイズとしたい。
(2)気に入った画像は、アルバムに入れるハガキサイズの他に六切に大伸ばしして額で飾りたい。
このように複数のプリントサイズでプリントを作成する場合において、市中で一般的なプリントサイズの縦横比は図16に示すようになっており、プリントサイズごとに縦横比が異なっている。
そのため、1つの画像から複数の異なるプリントサイズでプリントする場合、図16に示すようにプリントサイズごとに縦横比が無視できないレベルで異なっていることがしばしば問題となる。
例えば、図17に示すように、ハガキサイズのプリントを想定して縦横比1.49でトリミングした画像から六切のプリントを作成した場合、通常ではプリント用紙の寸法いっぱいに画像を形成するため、トリミング画像の左右をカットして六切の縦横比に合わせてプリントされてしまい、被写体が左右ギリギリにある場合などは不都合が生じてしまうという問題がある。
逆に図18に示すように、六切のプリントを想定して縦横比1.25でトリミングした画像からハガキサイズのプリントを作成した場合、トリミング画像の上下をカットしてハガキサイズのプリントが作成されてしまい、被写体が上下ギリギリにある場合には不都合が生ずるという問題がある。
また、トリミングを行なう時点で2つのプリントサイズでプリントすることが予定されていても、従来のトリミング装置では1種類の縦横比のトリミング枠しか表示されないため、もう一方の縦横比でプリントしたときの状態を画面上で予測することができないという問題がある。
現状のカメラでこのような問題を回避するには、理想的にはまず1つ目のプリントの縦横比でトリミングして第一のトリミング画像を作成・記録した後、再び元画像から2つ目のプリントの縦横比でトリミングを行ない第二のトリミング画像を作成・記録し、それぞれから対応するプリントサイズでプリントを作成することになる。ユーザーにとってトリミング操作は、画像を写真として完成させる創造的なプロセスであるが、これを同じ画像に対して2回繰返すとなると、時間的にも心理的にも大きな負担となるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザーがプリントサイズごとにトリミング操作を繰返すことなく、簡単な操作で確実に、複数のプリントサイズで良好なトリミングをすることができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、縦横比が互いに異なる複数のトリミング枠であって、且つ第1トリミング枠の縦の長さが第2トリミング枠より長く、前記第1トリミング枠の横の長さが前記第2トリミング枠よりも短い複数のトリミング枠を画像に重ねて表示するトリミング枠表示部と、前記表示した複数のトリミング枠のうち少なくとも1つのトリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングするトリミング部と、前記第1トリミング枠および前記第2トリミング枠のそれぞれに囲まれる領域に基づいた合成トリミング枠であって、前記第1、第2トリミング枠の中心を一致させて配置させた状態において両トリミング枠に対して外接する長方形の枠を合成トリミング枠として生成する合成トリミング枠生成部と、を有し、前記トリミング枠表示部は、前記複数のトリミング枠の中心を一致させて表示すると共に、前記複数のトリミング枠と、前記合成トリミング枠生成部が生成した合成トリミング枠とを、前記画像に重ねて表示し、前記トリミング部は、前記表示した合成トリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングする、ことを特徴とする画像処理装置である。
この発明によれば、画像処理装置が、画像に重ねて複数のトリミング枠を表示し、この表示した複数のトリミング枠のうちの1つのトリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングすることにより、ユーザーは複数のトリミング枠でトリミングされる画像領域を確認してトリミングすることができる。そのため、ユーザーがプリントサイズごとにトリミング操作を繰返すことなく、簡単な操作で確実に、複数のプリントサイズで良好なトリミングをすることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態による画像処理装置を有する撮像装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像処理装置を有する撮像装置の動作を示すフローチャートである。 総合メニューで「画像編集」を選択する操作の画面図である。 画像編集メニューで「トリミング」を選択する操作の画面図である。 トリミング操作で、対象画像を指定する操作の画面図である。 トリミング方法として、単一トリミングか複合トリミングを選択する操作の画面図である。 複合トリミングとして、モード1〜3の何れかを選択する操作の画面図である。 第1/2トリミング枠それぞれに対して、プリントサイズを指定する操作の画面図である。 モード1で2つのトリミング枠が示された状態の画面図である。 図9に示す画面図において、トリミング枠を縮小・移動した画面図である。 モード2で第1/2トリミング枠から第3トリミングを演算して設定する画面図である。 図11に示す画面図において、3つのトリミング枠が表示された状態の画面図である。 モード3で2つのトリミング枠が表示された状態の画面図である。 図13に示す画面図において、2つのトリミング枠を独立に変更した状態の画面図である。 トリミングしたプリントサイズに応じて記録するトリミング画像の名前を変更し、プリントサイズに対応したフォルダーを生成してそこに記録することを示す画面図である。 一例としての印刷サイズを示す表である。 ハガキサイズ縦横比でトリミングした画像を六切プリントした場合におこる問題を示す説明図である。 六切縦横比でトリミングした画像をハガキサイズプリントした場合におこる問題を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による画像処理装置を有する撮像装置の構成を示す概略ブロック図である。ここでは、画像処理装置が、マイクロコンピュータ1として構成されている場合について説明する。
撮像装置は、撮像装置が有している各構成を制御するマイクロコンピュータ1と、撮影レンズ31を用いた撮影における光学系を制御する光学系制御部2と、撮影レンズ31を介して受光した光信号を電気信号に変換する撮像部3と、ユーザーが操作する操作部4とを有している。また撮像装置は、外部インターフェース51、画像表示制御部61、重畳表示制御部62、モニター63、ドライバ回路DR5、撮影情報モニター64、カードコネクター71、メモリーカード72、画像記憶メモリー73、圧縮/伸長回路74、メモリー75、タイマー76、ドライバ回路DR6、圧電ブザー77、電池81および電池チェック回路82を有している。
光学系制御部2は、測光装置21、ドライバ回路DR2、ドライバ回路DR3、ドライバ回路DR4、シャッター部22、絞り機構部23およびミラー機構部24を有している。測光装置21は被写体の輝度を検出し、検出信号をマイクロコンピュータ1へ送出する。ドライバ回路DR2は、マイクロコンピュータ1からの指令に応じてシャッター部22を駆動制御する。シャッター部22は、シャッター羽根を開閉して光の遮光を行う。ドライバ回路DR3は、マイクロコンピュータ1からの指令に応じて絞り機構部23を駆動制御する。絞り機構部23は、撮影レンズ31が有する絞りを開閉する。ドライバ回路DR4は、マイクロコンピュータ1からの指令に応じてミラー機構部24を駆動制御する。ミラー機構部24は、不図示のミラーのアップ・ダウンを行う。
撮像部3は、撮影レンズ31、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子32、撮像回路33、ドライバ回路DR1およびモータM1を有している。撮影レンズ31は、被写体像を撮像素子32の撮像面上に結像する。撮像回路33は、A/D変換回路を含み、撮像素子32から出力されるアナログ撮像信号をデジタルデータに変換し、変換後の画像データに対して所定の画像処理を行う。この画像処理として、たとえば、γ変換処理やホワイトバランス調整処理などがある。ドライバ回路DR1は、マイクロコンピュータ1からの指令に応じてモータM1を駆動する。モータM1は、たとえば、撮影レンズ31の焦点レンズを光軸方向に進退駆動する。なお、撮影レンズ31は、撮像装置に固定されて取り付けられていてもよいし、撮像装置に着脱可能となるようにして取り付けられていてもよい。
操作部4は、メインスイッチSW1、レリーズスイッチSW2、取消スイッチSW3、モードスイッチSW4、再生・メニュースイッチSW5、左選択スイッチSW6、右選択スイッチSW7、上選択スイッチSW8、下選択スイッチSW9、確定スイッチSW10、操作用スイッチSW11、操作用スイッチSW12、コマンドダイヤル左回転スイッチSW13、コマンドダイヤル右回転スイッチSW14、画像削除スイッチSW15およびプレビュースイッチSW16を有している。
メインスイッチSW1は、撮像装置の電源オンまたは電源オフを指示する操作信号を出力する。レリーズスイッチSW2は、レリーズスイッチSW2が半押しされた場合には撮影の開始を示す半押し操作信号を出力し、レリーズスイッチSW2が全押しされた場合には撮影することを示す全押し操作信号を出力する。取消スイッチSW3は、操作取消を示す操作信号を出力する。
モードスイッチSW4は、撮像装置の撮影モードと再生モードとを切替えるための操作信号を出力する。また、モードスイッチSW4は、再生モードにおいて押されたことに応じて、総合メニューモードに切替える操作信号を出力する。再生・メニュースイッチSW5は、再生またはメニューを選択する操作信号を出力する。
左選択スイッチSW6、右選択スイッチSW7、上選択スイッチSW8および下選択スイッチSW9は、それぞれ選択方向を示す操作信号を出力する。以降においては、左選択スイッチSW6および右選択スイッチSW7の組み合わせを左右選択スイッチSW6・7と称し、上選択スイッチSW8および下選択スイッチSW9の組み合わせを上下選択スイッチSW8・9と称して説明する。
確定スイッチSW10は、操作確定を示す操作信号を出力する。操作用スイッチSW11は、コマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14と組み合わせて用いられ、トリミング枠を拡大または縮小することを示す操作信号を出力する。操作用スイッチSW12は、コマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14と組み合わせて用いられ、複数のトリミング枠の中からトリミング枠を順にまたは逆の順に切替る操作信号を出力する。
コマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14は、順方向にまたは逆方向に順に切り替える操作信号を出力する。この左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14は、たとえば1つの回転スイッチとして構成されている。この回転スイッチが左回転した場合には左回転スイッチSW13が押された状態となり、回転スイッチが右回転した場合にはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14が押された状態となる。
画像削除スイッチSW15は、画像を削除することを示す操作信号を出力する。プレビュースイッチSW16は、画像をプレビューすることを示す操作信号を出力する。
外部インターフェース51は、撮像装置内のデータをパソコンや別の電子カメラなどの外部機器へ出力(送信)するインターフェース回路である。外部インターフェース51の一例として、RS232(Recommended Standard 232)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)などの通信規格がある。
画像表示制御部61は、マイクロコンピュータ1からの指令によりモニター63に画像やメニュー画面を表示させる駆動信号を生成して、モニター63に出力する。重畳表示制御部62は、マイクロコンピュータ1からの指令により、撮影条件などの文字情報やトリミング枠を、画像表示制御部61がモニター63に表示させている画像に重畳して表示させる駆動信号を生成して、モニター63に出力する。モニター63は、例えばカラーの液晶ディスプレイであり、画像表示制御部61および重畳表示制御部62からの駆動信号に基づいて、画像や操作メニューなどを表示するとともに、撮影条件などの文字情報やトリミング枠を重畳表示する。なおモニター63として、液晶ディスプレイの代わりにELディスプレイなどを用いてもよい。
ドライバ回路DR5は、マイクロコンピュータ1からの指令により撮影情報モニター64に対する駆動信号を生成する。撮影情報モニター64は、例えば白黒の液晶ディスプレイであり、設定されている露出モードを示す符号もしくはマーク、撮影コマ数などの撮影条件を示す文字情報を表示する。
メモリーカード72は、カードコネクター71を介して撮像装置に着脱される記録媒体である。メモリーカード72には画像データおよびトリミングされた画像データが記録される。画像記憶メモリー73は、上述した画像処理、後述する圧縮処理および伸長処理の際に一時的に画像データを格納する。圧縮/伸長回路74は、たとえば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)など所定の画像形式で画像データを圧縮処理したり、圧縮された画像データを伸長処理したりする。
メモリー75は、たとえば、RAM(Random Access Memory)領域およびROM(Read Only Memory)領域の記憶領域を有している。RAM領域は、たとえば、マイクロコンピュータ1の作業領域として利用される。また、ROM領域は、撮像装置全体を制御するプログラムが予め記憶されている。マイクロコンピュータ1は、このROM領域から読み出したプログラムに基づいて撮像装置全体を制御する。
また、メモリー75は、トリミング枠情報記憶部751を有している。このトリミング枠情報記憶部751には、プリントサイズを示す情報と関連付けて、当該プリントサイズの場合のトリミング枠の縦横比を示す情報、または、当該プリントサイズの場合のトリミング枠の初期値としての縦と横とのサイズを示す情報が予め記憶されている。このトリミング枠情報記憶部751は、たとえばROM領域に含められている。
タイマー76は、マイクロコンピュータ1によって指定された時間を計時し、タイムアップ信号を出力したり、現在の日時を示す信号を出力したりする。ドライバ回路DR6は、マイクロコンピュータ1からの指令により圧電ブザー77に対する駆動信号を生成する。圧電ブザー77は、入力された駆動信号に応じて、内蔵している圧電素子を振動させてブザー音を出力する。電池81は、撮像装置内の各部に電力を供給する。電池チェック回路82は、電池81が撮像装置に供給する電力を監視し、監視した結果をマイクロコンピュータ1に出力する。
次に、本実施形態による画像処理装置としてのマイクロコンピュータ1について説明する。ここでは、マイクロコンピュータ1の構成において、画像処理装置に関する構成のみについて説明する。このマイクロコンピュータ1は、トリミング枠表示部11、トリミング部12、合成トリミング枠生成部13、個別トリミング枠変更部14、全体トリミング枠変更部15、画像保存部16およびプレビュー部17を有している。
トリミング枠表示部11は、画像に重ねて複数のトリミング枠を表示する。たとえば、トリミング枠表示部11は、画像に重ねて複数のトリミング枠を、ともに、または、同時に、表示する。このトリミング枠表示部11は、たとえば、メモリー75のトリミング枠情報記憶部751に予め記憶されている複数のトリミング枠の縦横比を示す情報を読み出し、当該読み出したトリミング枠の縦横比を示す情報に基づいた複数のトリミング枠を、重畳表示制御部62を介してモニター63に表示されている画像に重ねて表示する。この複数のトリミング枠は、それぞれ、印刷される場合の異なるアスペクト比(縦横比)を有している(図16参照)。トリミング部12は、表示した複数のトリミング枠のうち1つのトリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングする。または、トリミング部12は、表示した複数のトリミング枠の全てに囲まれる画像領域をトリミングする。
なお、後述するモード1においては、複数のトリミング枠のうちのいずれかのトリミング枠は、トリミング部12がトリミングしない参照用のトリミング枠である。この参照用のトリミング枠に囲まれる画像領域は、複数のトリミング枠のうちの他のトリミング枠に囲まれる画像領域に内包されている。そのため、参照用のトリミング枠でトリミングされる画像領域は、複数のトリミング枠のうちの他のトリミング枠でトリミングされる画像領域に含まれることになる。
合成トリミング枠生成部13は、複数のトリミング枠のそれぞれに囲まれる領域に基づいた合成トリミング枠を生成する。合成トリミング枠生成部13は、たとえば、複数のトリミング枠のそれぞれに囲まれる領域の中心を一致させて、合成トリミング枠を生成する。また、合成トリミング枠生成部13は、複数のトリミング枠のそれぞれに囲まれる領域に基づいて、共通となる領域が最大となるようにして、合成トリミング枠を生成する。
後述するモード2においては、合成トリミング枠生成部13の生成した合成トリミング枠をトリミング枠表示部11が画像に重ねて表示し、表示した合成トリミング枠に囲まれる画像領域をトリミング部12がトリミングする。なお、トリミング枠表示部11は、合成トリミング枠生成部13が生成した合成トリミング枠を、画像に重ねて表示するとともに、複数のトリミング枠を画像に重ねて表示する。
また、後述するモード3においては、トリミング部12は、表示した複数のトリミング枠のそれぞれに囲まれる画像領域をトリミングする。個別トリミング枠変更部14は、モード3において、複数のトリミング枠のうち選択されたトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する。全体トリミング枠変更部15は、モード1からモード3において、複数のトリミング枠のうち全てのトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する。
画像保存部16は、トリミング部12がトリミングした画像領域と、トリミング部12が当該画像領域をトリミングしたトリミング枠を示すトリミング枠情報とを関連付けて、記憶部に記憶させる。この記憶部は、たとえば、メモリーカード72である。すなわち、画像保存部16は、トリミング部12がトリミングした画像領域と、トリミング部12が当該画像領域をトリミングしたトリミング枠を示すトリミング枠情報とを関連付けて、カードコネクター71を介してメモリーカード72に記憶させる。
またこの画像保存部16は、たとえば記録ファイル名に縦横比を示す為にプリントサイズの略称などを附加して記憶部に記憶させる。また、画像保存部16は、プリントサイズに対応するフォルダーを記憶部に作成し、作成したフォルダーにプリントサイズに対応してトリミングした画像ファイルを記録する。
プレビュー部17は、トリミング部12がトリミングする前に、それぞれのトリミング枠でトリミングされる場合の画像をプレビュー表示する。たとえば、プレビュー部17は、プレビュースイッチSW16からの操作信号が入力されたことに応じて、トリミング枠でトリミングされる場合の画像を、画像表示制御部61を介してモニター63の画面全体に拡大して表示する。
また、プレビュー部17は、トリミングされる場合の画像をモニター63の画面全体に拡大して表示している状態において、コマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14からの操作信号が入力されることに応じて、複数のトリミング枠の中からトリミング枠を順に切り換える。そして、プレビュー部17は、当該切り換えたトリミング枠でトリミングされる場合の画像を、画像表示制御部61を介してモニター63の画面全体に拡大して表示する。
上記に図1を用いて説明したマイクロコンピュータ1は、上記構成により次のような機能を有する。なお以降においては、複数のトリミング枠として第一トリミング枠と第二トリミング枠との2つのトリミング枠の場合について説明する。また以降においては、合成トリミング枠を第三トリミング枠と称して説明する。
(1)トリミング作業を行なうときに、第一のプリント縦横比に対応した第一トリミング枠と、第二のプリント縦横比に対応した第二トリミング枠とを表示する。更に、実際に画像をトリミングし画像を生成する方法として、次のモード1からモード3の中からいずれかのモードを選択するようにする。
モード1:第一トリミング枠と第二トリミング枠の何れか一方を実トリミング枠とし、他方のトリミング枠はプリント時の状況を確認するためだけの参照枠として、実トリミング枠により一つのトリミング画像を生成・記録する。
モード2:第一トリミング枠と第二トリミング枠の両方を包含する第三トリミング枠を自動的に設定・表示し、この第三トリミング枠を実トリミング枠とし、第一および第二トリミング枠はそれぞれのプリントでの状況を確認するだけの参照枠として扱い、実トリミング枠により一つのトリミング画像を生成・記録する。
モード3:第一トリミング枠と第二トリミング枠の両方を実トリミング枠とし、それぞれから一つずつ、合計2つのトリミング画像を生成・記録する。
(2)記録ファイル名に縦横比を示す為にプリントサイズの略称などを附加する。
(3)プリントサイズに対応するフォルダーを作成してそこにファイルを記録する。
次に、図2のフローチャートおよび図3から図14の画面図を用いて、モニター63に画像を表示して、当該表示した画像に対してユーザーがトリミングする場合における撮像装置が有する画像処理装置の動作について説明する。なお、この図3から図14の画面図は、撮像装置のモニター63に表示される画像である。
<トリミングのモードに入る場合の動作>
まず、ユーザーがモードスイッチSW4(図1参照)を押すと、撮像装置は撮影モードから再生モードとなり、ユーザーがモードスイッチSW4をもう一度押すと、撮像装置は総合メニューモードを表示する(図3参照)。
この図3の総合メニューモードにおいて、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9で「画像編集」を選択し確定スイッチSW10を押すと、撮像装置は図4に示す画像編集メニューに表示画面を移行させる(図2のステップS101、図4参照)。次に、この図4の画像編集メニューにおいて、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9で「トリミング」を選択し確定スイッチSW10を押すと(図2のステップS102)、撮像装置はトリミングする対象の画像をユーザーに選択させる画面に移行させる(図5参照)。
<トリミングする画像を選択する場合の動作>
次に、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9と左右選択スイッチSW6・7とでトリミングする画像を選択して確定スイッチSW10を押すと(ステップS103)、撮像装置は選択した画像を全画面表示すると共に、それに重ねてトリミング方法を指定するダイアログを表示する(図6参照)。
<トリミングに関する設定をする場合の動作>
図6の画面図において、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9で「複合トリミング」を選択して確定スイッチSW10を押すと(ステップS105で「複合トリミング」の場合)、撮像装置は複合トリミングでのモードを選択する画面に移行させる(図7および図2のステップS107参照)。各モードは以下のとおりであり、ユーザーは希望に従いこのモードの中からいずれかのモードを選択する。
モード1は、2つのプリントサイズに対応する縦横比のトリミング枠をそれぞれ表示するが、第一トリミング枠と第二トリミング枠の何れか一方を実トリミング枠とし、他方のトリミング枠はプリント時の状況を確認するためだけの参照枠として扱い、実トリミング枠により一つのトリミング画像を生成して記録するトリミングのモードである。このモード1は、例えば、トリミングは六切プリントの縦横比に合わせて行なうが、このトリミング画像でハガキサイズのプリントをしても適切な結果になるようにしたい場合に用いられる。
モード2は、第一トリミング枠と第二トリミング枠の両方を包含する第三トリミング枠を自動的に設定・表示し、この第三トリミング枠を実トリミング枠とし、第一および第二トリミング枠はそれぞれのプリントでの状況を確認するだけの参照枠として扱い、実トリミング枠により一つのトリミング画像を生成して保存するトリミングのモードである。このモード2は、例えば、六切プリントでもハガキサイズプリントでも同様に適切な結果になるようにトリミングしたい場合に用いられる。
モード3は、第一トリミング枠と第二トリミング枠の両方を実トリミング枠とし、それぞれの実トリミング枠を独立に拡大、縮小、移動または回転することができ、両者から一つずつ合計2つのトリミング画像を生成して記録するトリミングのモードである。このモード3は、例えば、トリミングは、六切プリントもハガキサイズプリントもどちらもベストの結果となるようにしたい場合に用いられる。
<モード1でトリミングする場合の動作>
次に、図2のステップS107すなわち図7の画面図で、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9で「モード1」を選択し確定スイッチSW10を押すと、撮像装置は2つのトリミング枠をどのプリントサイズの縦横比にするかを指定する画面に移行させる(図8)。次に、ユーザーは左右選択スイッチSW6・7で第1トリミング枠または第2トリミング枠のいずれかを選択し、上下選択スイッチSW8・9でプリントサイズを選択する。ここでは例として、第1トリミング枠として六切を選択し、第2トリミング枠としてハガキサイズを選択したものとする。
次に、ユーザーが確定スイッチSW10で確定すると(図2のステップS121)、撮像装置はダイアログを消し、選択した両方のトリミング枠を画像に重ねて中央に表示する(図9)。たとえば、撮像装置は図9に示すように、六切に対応する実トリミング枠は実線で表示し、ハガキサイズに対応する参照トリミング枠は破線で表示する。このようにして撮像装置はそれぞれのトリミング枠を区別できるようにして表示する。
<トリミング枠の拡大、縮小、移動または回転>
この図9の画面図の状態において、実トリミング枠を操作するには、ユーザーは左右選択スイッチSW6・7と上下選択スイッチSW8・9を操作することで実トリミング枠の左右と上下の移動を行い、また、操作用スイッチSW11を押しながらコマンドダイヤル左回転スイッチSW13およびコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を操作することで実トリミング枠の拡大および縮小を行なう(図2のステップS125および図10参照)。また、ユーザーは図示しない回転操作用スイッチを押しながらコマンドダイヤル左回転スイッチSW13およびコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を操作することで、実トリミング枠の回転を行なう。
このモード1では、実トリミング枠を拡大、縮小、移動または回転すると、参照トリミング枠は自動的に実トリミング枠に連動して変更され、常に実トリミング枠と中心が一致し内接した状態が保持される(図10参照)。たとえばモード1においては、全体トリミング枠変更部15が、左右選択スイッチSW6・7と上下選択スイッチSW8・9からの操作信号、操作用スイッチSW11を押しながらのコマンドダイヤル左回転スイッチSW13およびコマンドダイヤル右回転スイッチSW14からの操作信号に応じて、実トリミング枠と参照用のトリミング枠とのうち全てのトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する。
このモード1の場合、トリミング画像は最終的には六切の縦横比に対応する実トリミング枠で決定されるものの、ユーザーはハガキサイズでプリントした場合の結果も参照トリミング枠で確認しながらトリミングを決定することができる。そのため、六切の縦横比に対応する実トリミング枠でトリミングしておき、後にこのトリミングした画像を参照用のトリミング枠に対応するハガキサイズでプリントしたとしても、トリミングする段階においてユーザーが画面上で確認したようにプリントされる。よって、実トリミング枠と参照用のトリミング枠とのいずれに対応するプリントサイズで印刷した場合においても、たとえば予想しない箇所で被写体が切れることなどがなく適切にプリントすることができる。
なお、このステップS125を行っている期間において、ユーザーはプレビュースイッチSW16を押すことにより、実トリミング枠でトリミングされる場合の画像をプレビューして確認することができる。また、ユーザーはプレビュースイッチSW16を押した状態でコマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を押すことにより、実トリミング枠でトリミングされる場合の画像と参照トリミング枠でトリミングされる場合の画像とを順にプレビューして確認することができる。これらの処理は、プレビュー部17が行う。
これにより、ユーザーはトリミング枠に対応するそれぞれのプリントサイズでプリントされる場合の画像を確認することができる。また、このプレビューにおいては、撮像装置のプレビュー部17はトリミングする画像を画面全体に拡大して表示する。これにより、ユーザーはトリミングされる画像を拡大して見ることができるために、トリミングする画像をより確認しやすくなる。
<トリミングの実行>
次に、ユーザーがトリミング範囲を決定して確定スイッチSW10を押すと(ステップS127でYES)、撮像装置のトリミング部12が実トリミング枠でトリミングを実行し、この範囲を切り取ったトリミング画像が生成される。次に、撮像装置の画像保存部16がトリミング部12の生成したトリミング画像をメモリーカード72に記録する(ステップS129)。
その後、撮像装置は他の画像でもトリミングするか否かを入力する画面を表示する(ステップS200)。ユーザーが他の画像でもトリミングすることを選択した場合には、撮像装置はステップS103からの処理を繰り返す。一方、ユーザーが他の画像でもトリミングすることを選択しなかった場合には、撮像装置は処理を終了し、たとえば、ステップS101またはステップS102に処理を戻す。
<モード2でトリミングする場合の動作>
一方、図2のステップS107すなわち図7の画面図で、ユーザーがモード2を選択した場合は、モード1の場合と同様に、ユーザーが図8でそれぞれのトリミング枠を対応させるプリントサイズを選択し(ステップS141)、確定スイッチSW10を押すと、撮像装置の合成トリミング枠生成部13は、両トリミング枠の中心を一致させて配置した状態(図11a参照)に対して外接する長方形の枠、すなわち、第3トリミング枠を演算により求める(ステップS143)。次に、撮像装置は第3トリミング枠を実トリミング枠として(図11b参照)、これら3つのトリミング枠を画像に重ねて表示する(図12、図2のステップS145)。
<トリミング枠の拡大、縮小、移動または回転>
図12の状態において、上記に説明したモード1の場合と同様に、ユーザーは上下選択スイッチSW8・9、左右選択スイッチSW6・7、または、操作用スイッチSW11を押しながらコマンドダイヤル左回転スイッチSW13もしくはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を操作して、第1トリミング枠および第2トリミング枠でそれぞれのプリント時の結果を確認しながら、実トリミング枠の位置と大きさを決定する(ステップS147)。なお、実トリミング枠の拡大、縮小、移動または回転を行なうと、第1および第2トリミング枠も図12に示す実トリミング枠との関係を保ったまま連動して拡大、縮小、移動または回転がなされる。
たとえばモード2においては、全体トリミング枠変更部15が、左右選択スイッチSW6・7と上下選択スイッチSW8・9からの操作信号、操作用スイッチSW11を押しながらのコマンドダイヤル左回転スイッチSW13およびコマンドダイヤル右回転スイッチSW14からの操作信号に応じて、第1トリミング枠と第2トリミング枠と第3トリミング枠とのうち全てのトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する。
このステップS147を行っている期間においてユーザーがプレビュースイッチSW16を押すことにより、モード1のステップS127の場合と同様に、ユーザーはトリミングされる場合の画像をプレビューして確認することができる。
<トリミングの実行>
次に、ユーザーがトリミング範囲を決定して確定スイッチSW10を押すと(ステップS149でYES)、撮像装置のトリミング部12が実トリミング枠でトリミングを実行し、この範囲を切り取ったトリミング画像が生成される。次に、撮像装置の画像保存部16がトリミング部12の生成したトリミング画像をメモリーカード72に記録する(ステップS151)。その後の撮像装置の動作は、モード1の場合のステップS200からの動作と同様であるため、その説明を省略する。
<モード3でトリミングする場合の動作>
一方、図2のステップS107すなわち図7の画面図で、ユーザーがモード3を選択した場合は、モード1の場合と同様に、ユーザーが図8でそれぞれのトリミング枠を対応させるプリントサイズを選択し(ステップS161)、確定スイッチSW10を押すと、撮像装置は両トリミング枠を画面中央に表示する(図13、図2のステップS163参照)。
<トリミング枠の拡大、縮小、移動または回転>
このモード3では2つのトリミング枠は独立で拡大、縮小、移動または回転することができる。ユーザーは、操作用スイッチSW12を押しながらコマンドダイヤル左回転スイッチSW13またはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を押す(いずれかを1クリック分だけ回転させる)と、操作のために選択するトリミング枠を切替ることができる。選択した方のトリミング枠は色や線種を変えるなどして、選択されていない方との識別を容易にすることが望ましい。
そしてモード1またはモード2の場合と同様に、ユーザーは、左右選択スイッチSW6・7、上下選択スイッチSW8・9、または、操作用スイッチSW11を押しながらコマンドダイヤル左回転スイッチSW13もしくはコマンドダイヤル右回転スイッチSW14を操作することにより、それぞれのトリミング枠を拡大、縮小、移動または回転して設定する(図14、図2・ステップS165)。
たとえばモード3においては、撮像装置の個別トリミング枠変更部14が、左右選択スイッチSW6・7と上下選択スイッチSW8・9からの操作信号、操作用スイッチSW11を押しながらのコマンドダイヤル左回転スイッチSW13およびコマンドダイヤル右回転スイッチSW14からの操作信号に応じて、選択されたトリミング枠を移動、回転、拡大または縮小する。
<トリミングの実行>
次に、ユーザーがそれぞれのトリミング範囲を決定し確定スイッチSW10を押すと(ステップS167でYES)、撮像装置のトリミング部12がそれぞれのトリミング枠でトリミングを実行し、2つのトリミング画像が生成される。次に、撮像装置の画像保存部16がトリミング部12の生成した2つのトリミング画像を、メモリーカード72に記録する(ステップS169)。その後の撮像装置の動作は、モード1の場合のステップS200からの動作と同様であるため、その説明を省略する。
<単一トリミングの場合>
一方、ステップS105すなわち図6の画面図において、ユーザーが上下選択スイッチSW8・9で「単一トリミング」を選択して確定スイッチSW10を押した場合には(ステップS105で「単一トリミング」の場合)、ユーザーはトリミング枠を選択し(ステップS111)、トリミング枠の位置や大きさを変更する操作をする(ステップS113)。その後、ユーザーがトリミング範囲を決定して確定スイッチSW10を押すと(ステップS115でYES)、撮像装置はトリミング枠でトリミングを実行し、このトリミングした画像をメモリーカード72に記録する(ステップS117)。その後の撮像装置の動作は、モード1の場合のステップS200からの動作と同様であるため、その説明を省略する。
<トリミング画像の記録におけるファイル名>
次に、画像保存部16による一例としてのトリミング画像の記録におけるファイル名について説明する。
(1)トリミング画像のファイルをメモリーカードに記録する場合、どのプリントサイズの縦横比でトリミングしたかがファイル名で分かるようにすると便利である。例えば、元画像のファイル名が「DSC_0001.jpg」のときに、ハガキサイズでトリミングした画像に対しては、「DSC_0001-H.jpg」などとすることができる。また、実施形態のモード1の場合には、六切とハガキサイズを指定しているので、「DSC_0001-MH.jpg」とすることができる。この場合、ファイル名の最後に追加している記号「H」がハガキサイズでトリミングしたことを示す情報であり、記号「M」が六切でトリミングしたことを示す情報である。ここではファイル名の最後にトリミングのサイズを示す情報を追加しているが、ファイル名の先頭にトリミングのサイズを示す情報を追加してもよい。
一般にファイル名はアルファベットおよび数字などの文字順に並び替えられて表示される。そのためファイル名の最後にトリミングのサイズを示す情報を追加している場合には、同一の元画像のファイル名に対してトリミングされた画像が連続して並べられることになる。よって、元画像とともにこの元画像に対してトリミングされた画像を管理する場合に好適である。また、撮像装置がメモリーカード72に記憶されている画像をファイル名の順に表示すると、ユーザーはたとえば元画像、トリミングされた第1の画像、トリミングされた第2の画像の順に見ることができ、元画像と対比してトリミングした画像を確認することができる。
逆にファイル名の先頭にトリミングのサイズを示す情報を追加する場合には、同じトリミングのサイズの画像が連続して並べられることになる。ここで、たとえばプリンターなどで印刷する場合には、先に印刷サイズを決めてから印刷する場合がある。このように印刷サイズを先に決めてから印刷する場合には、同じトリミングのサイズの画像が連続して並べられている方が好適である。
(2)更に、トリミング画像の記録時にプリントサイズごとにフォルダーを自動生成し自動的に割振って記録しても良い。
市中のプリントサービスでは、ユーザーが自分のメモリーカードを装置に挿入して自分でプリント注文操作をするものも多く、一般的には一番最初にプリントサイズを指定し、次に対象画像を選択してそれぞれを何枚プリントするかを指定していくプロセスになっている。そして、対象画像を選択する画面では、メモリーカード内のフォルダー順に画像が表示される。従って、メモリーカード内でプリントサイズごとにトリミング画像がフォルダー単位で分かれていれば、それらが連続して表示され、1つのプリントサイズに対して効率的に注文設定をすることができる。
例えばモード3の場合は、六切とハガキサイズの両方のフォルダーを作成し、それぞれのファイルを記録すればよい。このようにした例を図15に示す。
以上説明した本実施形態による画像処理装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)1つの画像を複数のプリントサイズ(異なる縦横比)でプリントするためにトリミングする場合に、トリミング操作をその両プリントサイズ(縦横比)を考慮して進めることができ、プリントサイズごとにトリミング操作を繰返すことなく、簡単な操作で確実に、複数のプリントサイズで良好なトリミング結果を得ることができる。
(2)モード1では、最終的なトリミングは実トリミング枠として選択した1つのプリントサイズの縦横比に応じて決定するが、同時にもう一方のプリントサイズのプリント範囲も参照用として示されているため、後者のプリントサイズでプリントした場合に、不所望に画面がカットされることがない。
またモード1においては、実トリミング枠でトリミングされた画像のみをトリミングされた画像として記憶するため、第3のモードに対比してトリミングした画像を記憶する記憶領域を減じて、複数のプリントサイズに対応したトリミングを行うことができる。
(3)モード2では、2つのプリントサイズの縦横比を同等に考慮して中間的な縦横比の第3トリミング枠によりトリミングを行ない、このとき2つのプリントサイズの縦横比の枠も表示されているので、これらを見ながら、第3トリミング枠で妥当なトリミング範囲を決定することができる。
またモード2においては、複数のプリントに対応した第3トリミング枠でトリミングされた画像のみをトリミングされた画像として記憶するため、第3のモードに対比してトリミングした画像を記憶する記憶領域を減じて、複数のプリントサイズに対応したトリミングを行うことができる。
(4)モード3では、2つのプリントサイズの縦横比の枠を同時に表示し、それぞれを独立に操作して拡大、縮小、移動または回転することができるので、それぞれのプリントサイズに最適なトリミングを併行して行なうことができる。
(5)トリミング画像をメモリーカードに記録する際に、プリントサイズに応じた文字などを名前に添付することで、どのプリントサイズに合わせてトリミングした画像かが簡単に知ることができる。
(6)トリミング画像をメモリーカードに記録する際に、プリントサイズに応じたフォルダーが自動生成され、そこにトリミング画像が記録されるので、市中のプリンター注文装置でプリント注文を行なう場合に操作上の都合がよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。たとえば、次のようにしてもよい。
(1)上述した実施形態では2つのプリントサイズに対応する縦横比でのトリミングを可能としたが、2つに限らずそれ以上の複数の縦横比でのトリミングを同時に行なうことも可能である。
(2)上述した実施形態では本発明の画像処理装置をカメラなどの撮像装置に搭載した例を示したが、この他に、PC(パーソナルコンピュータ)で使用する画像編集アプリケーションソフトやプリンターに搭載することも可能で、その場合には操作インターフェースはそれぞれに適した形態で行なえばよい。
(3)上述した実施形態では複数の縦横比のトリミング枠の同時表示の際に、線種によりそれぞれを区別できるようにしたが、この他に表示色を変えるなど他の方法をとっても良い。
(4)上述した実施形態ではトリミングを行ない、元画像をそのトリミング枠に従って周囲をカットして新しい画像を形成したが、これ以外に、トリミング情報をメタデータとして元画像データに附加するだけで、実際には新たなトリミング画像は生成しない方法もある。たとえば、特開2005−198318には、トリミング情報をメタデータとして画像に附加することが開示されている。撮像装置の画像保存部16にこのような技術を用いてもよい。
(5)上述した実施形態のモード2では、2つのプリントサイズ縦横比に対応するトリミング枠を中心を一致させて重ね、それらに外接する実トリミング枠を生成したが、この実トリミング枠の決め方には他のやり方もあり得る。場合によっては、両トリミング枠に内接するようにしてもよい。
(6)プリントサイズによっては、縦横比がほぼ等しい組合せもある(Lサイズと2Lサイズなど)。この場合には、複合トリミングを選択していても、画面上の表示ではあえてそれぞれの枠を表示せず1つにまとめてしまってもよい。
(7)メモリー75が、合成枠情報記憶部を有するようにしてもよい。この合成枠情報記憶部には、第1トリミング枠を示す情報と第2トリミング枠を示す情報とに関連付けて、合成トリミング枠のアスペクト比が予め記憶されている。そして、合成トリミング枠生成部13は、第1トリミング枠と第2トリミング枠とに対応する合成トリミング枠を生成する場合に、第1トリミング枠と第2トリミング枠とに関連付けられている合成トリミング枠のアスペクト比を合成枠情報記憶部から読み出すことにより合成トリミング枠を生成してもよい。ここでは、2つのトリミング枠に対して合成トリミング枠を生成する場合について説明しているが、複数のトリミング枠に対して合成トリミング枠を生成する場合も同様である。
上記(2)で説明したように図1から図15を用いた実施形態の説明においては、画像処理装置を撮像装置が有する場合について説明したがこれに限られるものではなく、画像処理装置としての機能をコンピュータ上で実現するようにしてもよい。すなわち、図1における画像処理装置が有するトリミング枠表示部11、トリミング部12、合成トリミング枠生成部13、個別トリミング枠変更部14、全体トリミング枠変更部15、画像保存部16およびプレビュー部17という各構成は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この各構成はメモリーおよびCPU(中央演算装置)により構成され、この各構成の機能を実現するためのプログラムをメモリーにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、図1における画像処理装置が有する各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより画像処理装置としての機能を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
11…トリミング枠表示部、12…トリミング部、13…合成トリミング枠生成部、14…個別トリミング枠変更部、15…全体トリミング枠変更部、16…画像保存部、17…プレビュー部

Claims (8)

  1. 縦横比が互いに異なる複数のトリミング枠であって、且つ第1トリミング枠の縦の長さが第2トリミング枠より長く、前記第1トリミング枠の横の長さが前記第2トリミング枠よりも短い複数のトリミング枠を画像に重ねて表示するトリミング枠表示部と、
    前記表示した複数のトリミング枠のうち少なくとも1つのトリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングするトリミング部と、
    前記第1トリミング枠および前記第2トリミング枠のそれぞれに囲まれる領域に基づいた合成トリミング枠であって、前記第1、第2トリミング枠の中心を一致させて配置した状態において両トリミング枠に対して外接する長方形の枠を合成トリミング枠として生成する合成トリミング枠生成部と、を有し、
    前記トリミング枠表示部は、前記複数のトリミング枠の中心を一致させて表示すると共に、前記複数のトリミング枠と、前記合成トリミング枠生成部が生成した合成トリミング枠とを、前記画像に重ねて表示し、
    前記トリミング部は、前記表示した合成トリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングする、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記複数のトリミング枠のうち全てのトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する全体トリミング枠変更部、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記複数のトリミング枠のうちのいずれかのトリミング枠は、前記トリミング部がトリミングしない参照用のトリミング枠である、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記トリミング部が、
    前記表示した複数のトリミング枠のそれぞれに囲まれる画像領域をトリミングする、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記複数のトリミング枠のうち選択されたトリミング枠を、移動、回転、拡大または縮小する個別トリミング枠変更部、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記トリミング部がトリミングした画像領域と、前記トリミング部が当該画像領域をトリミングしたトリミング枠を示すトリミング枠情報とを関連付けて、記憶部に記憶させる画像保存部、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記トリミング部がトリミングする前に、それぞれのトリミング枠でトリミングされる場合の画像をプレビュー表示するプレビュー部、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 画像処理装置としてのコンピュータに、
    縦横比が互いに異なる複数のトリミング枠であって、且つ第1トリミング枠の縦の長さが第2トリミング枠より長く、前記第1トリミング枠の横の長さが前記第2トリミング枠よりも短い複数のトリミング枠を画像に重ねて表示するトリミング枠表示手順と、
    前記表示した複数のトリミング枠のうち1つのトリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングするトリミング手順と、
    前記第1トリミング枠および前記第2トリミング枠のそれぞれに囲まれる領域に基づいた合成トリミング枠であって、前記第1、第2トリミング枠の中心を一致させて配置した状態において両トリミング枠に対して外接する長方形の枠を合成トリミング枠として生成する合成トリミング枠生成手順と、を実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記トリミング枠表示手順において、前記複数のトリミング枠の中心を一致させて表示すると共に、前記複数のトリミング枠と、前記合成トリミング枠生成手順において生成された合成トリミング枠とを、前記画像に重ねて表示し、
    前記トリミング手順において、前記表示した合成トリミング枠に囲まれる画像領域をトリミングする、
    画像処理プログラム。
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