JP2004247983A - 撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】連写撮影で撮影条件を変えて得られた複数の画像データを有効に活用することができる撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムの提供。
【解決手段】焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶する手段1dと、交換された部品から部品情報を取得する手段1eと、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段1fと、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記録する手段1gとを備えた撮影装置1と、記録媒体に記録されたデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、各々の画像データを表示する際にその画像データに対応する撮影条件を認識可能に表示する画像処理装置とを用いることにより、幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データが得られ、画像データの選択や画像処理が容易になる。
【選択図】図2
【解決手段】焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶する手段1dと、交換された部品から部品情報を取得する手段1eと、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段1fと、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記録する手段1gとを備えた撮影装置1と、記録媒体に記録されたデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、各々の画像データを表示する際にその画像データに対応する撮影条件を認識可能に表示する画像処理装置とを用いることにより、幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データが得られ、画像データの選択や画像処理が容易になる。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムに関し、特に、複数の撮影条件で被写体を撮影する連写撮影で得られた複数の画像データを有効に活用することができる撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやカメラ付携帯電話機などの撮影装置の普及に伴い、写真画像をデジタルデータとして利用するユーザが増えている。デジタルカメラで撮影した写真の画像データはカメラ本体のモニタ画面で閲覧することができ、また、画像データを脱着可能な記録媒体に記録して画像表示装置や画像処理装置に転送し、これらの装置に予めインストールされている画像表示アプリケーションを用いて表示することもできる。
【0003】
通常、デジタルカメラでは写真撮影に不慣れなユーザでも確実に写真撮影ができるように、露出、シャッタースピードなどの撮影条件が予め設定され、シャッターを押すだけで標準的な写真が撮影できるようになっているが、被写体の条件(例えば、光の加減等)によっては予め設定された撮影条件ではユーザが望む写真が得られない場合がある。
【0004】
写真撮影では撮影後に写真の出来に不満を感じても写真の撮り直しをすることができないことから、ユーザが満足する写真が得られるように、撮影条件を少しづつ変更して連続的に撮影を行う連写撮影(又はブラケット撮影とも言う。)が利用されている。例えば、被写体を照らす光の加減によっては露出条件を変更した方が、よりユーザの印象に近い写真が得られる場合もあり、このような場合には、露出条件を自動的に少しづつ変えて連続して複数の写真を撮影することにより、ユーザの満足度を高めることができる。
【0005】
そして、撮影条件を変えて得られた複数の画像データは、デジタルカメラのモニタや画像表示装置の画面に並べて表示され、ユーザは複数の画像データの中から好みの画像を選択することができるが、デジタルカメラのモニタのサイズは小さく、連写撮影では多数の画像データが表示されるために、連写撮影時に設定された撮影条件の変更の度合いによっては、各々の画像データが区別しにくくなるという問題がある。
【0006】
そこで、連写撮影で得られた複数の画像データを区別しやすくするために、特開平14−232751号公報では、デジタルカメラのモニタなどの表示装置において、連写撮影により得られた画像データの各々に、撮影条件に対応する識別マークを付帯して同時に表示する技術を開示している。このような識別マークを付帯することにより、ユーザは、表示された複数の画像データの違いがわずかで撮影条件の判断が困難な場合であっても、各画像データに対応して表示されている識別マークを確認することにより、画像データを区別することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平14−232751号公報(第3−8頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
写真撮影において、ユーザが被写体を目で見た場合と写真に表現された画像を見た場合とでは受ける印象が異なる場合がある。例えば、光の加減によっては逆光によって被写体が黒く写ってしまったり、被写体に強初光が当たって白く写ってしまったり、CCD等の撮像手段の特性によって色の感じが変わってしまう場合に違和感を感じてしまう。そこで、このような観点から上記公報では、連写撮影の撮影条件として露出とホワイトバランスの2つの項目に着目し、この2つの項目のいずれか又は双方の設定を変えて複数の画像データが取得できるようにしている。
【0009】
しかしながら、設定する項目としては、露出やホワイトバランス以外にも焦点距離やピント位置、輝度領域をデジタイズするときのビット数、絞り、シャッタースピードなどがあり、標準的な撮影条件では得られない個性的な写真を希望する場合にはこれらの項目の設定を変更することが望まれる。特に、撮影後に標準的な焦点距離で撮影した画像を見て、広角又は望遠で撮影すればよかったとか、標準的なピント位置で撮影した画像を見て、近景又は遠景にピントを合わせればよかったとか、輝度領域を狭めた画像データ(ビット数を狭めた画像データ)を見て、輝度領域の広い画像データにすればよかったなどの不満を感じる場合があり、写真撮影では一般的に撮り直しができないために後悔することになる。
【0010】
また、連写撮影で得られた画像データの中から所望の画像データを選択する場合において、従来の技術ではこれらの画像データを並べて表示したり、公報に記載されたように識別マークを付帯して表示することはできるが、それぞれの画像データがどのような撮影条件で撮影されたものであるかを判別することができないため、1つ1つの画像データを凝視して撮影条件を判断しなければならず、せっかく連写撮影で撮影条件を変えて複数の画像を取得しても、それらを有効に活用することができない。
【0011】
この撮影条件の詳細な情報は、画像データを選択する場合のみならず画像データに各種画像処理を施す場合にも価値がある。例えば、輝度範囲を補正しようとした場合に、元の画像データの輝度範囲が不明であるとどのように補正すればよいかが判断できず、試行錯誤で補正を行うとなると画像処理に多大な時間を要してしまう。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、デジタルカメラ等の撮影装置を用い、連写撮影で撮影条件を変えて得られた複数の画像データを有効に活用することができる撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムを提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の撮影装置は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データを作成する手段と、前記複数の画像データと前記撮影条件データとを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えるものである。
【0014】
また、本発明の撮影装置は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、各々の前記画像データ中に該画像データに対応する前記撮影条件を書き込む手段と、前記複数の画像データを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えるものである。
【0015】
本発明においては、更に、交換可能な部品に予め設けられた記憶手段から前記部品を特定する部品情報を取得する手段を備え、前記撮影条件データを作成する手段、又は、前記撮影条件を書き込む手段では、前記部品情報を参照して前記撮影条件を更新する構成とすることができる。交換可能な部品の例として、交換レンズ、レンズのフィルタ、フラッシュ等の補助光装置、防水ケースなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
また、本発明においては、前記データ記録手段は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に連写撮影毎にフォルダを作成し、該フォルダに、前記複数の画像データ及び前記撮影条件データ又は撮影条件が書き込まれた前記複数の画像データを記録する構成とすることもできる。
【0017】
また、本発明の画像処理装置は、画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段と、前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えるものである。
【0018】
また、本発明の画像処理装置は、画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段と、前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えるものである。
【0019】
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段、前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させるものである。
【0020】
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段、前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させるものである。
【0021】
このように、撮影装置側では、撮影条件の項目として、少なくとも焦点距離、ピント位置、輝度信号のデジタイズのビット数のいずれかを含むようにし、その設定を変えた複数の撮影条件に基づいて撮影された複数の画像データと、撮影条件を特定する情報とが関連付けて記録媒体に記録されるため、画像データを利用する画像処理装置側でも各々の画像データがどのような撮影条件で撮影されたものであるかを認識することができる。これにより、画像データの選択が容易となり、また画像データに画像処理を施す場合もどのような処理を行えばよいかを容易に判断することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
従来技術で示したように、デジタルカメラなどの撮影装置は予め標準的な撮影条件が設定されているため、構図を決めれば誰でも簡単に写真を撮影することができるが、被写体の状況によっては設定された撮影条件では満足のいく写真が得られない場合がある。そこで、予め撮影条件を変えて複数の写真を撮影し、その中から所望の写真をユーザに選択させる連写撮影が利用される。しかしながら、従来の連写機能を備える撮影装置(公報記載の撮影装置)で設定可能な撮影条件は露光とホワイトバランスのみであり、これらの項目のみでは個性的な写真を望むユーザにとって満足のいく写真が得られない場合がある。
【0023】
また、撮影装置で撮影された画像データは、撮影装置でその場で表示される場合の他、画像データをパソコン等の画像処理装置に保存し、予めインストールされたアプリケーションを用いて表示される場合が多い。この場合、従来の画像処理装置には画像データの撮影条件を識別する機能がないため、連写撮影で得られた複数の画像データの中から所望の画像データを選択するのは困難である。更に、画像データは単に表示するのみならず所定の画像処理を施してよりユーザが望む写真に加工される場合もあるが、その場合も画像データの撮影条件が分からないとどのような画像処理を行えばいいのか分からず、所望の画像データが得られないという問題もある。
【0024】
そこで、本発明では、デジタルカメラ等の撮影装置側で、露出やホワイトバランスのみならず各種項目(例えば、焦点距離やピント位置、輝度信号のデジタイズのビット数のいずれかを含む項目)の設定を変えた複数の撮影条件で連写撮影ができるようにし、かつ、得られた画像データと該画像データに対応する撮影条件データとを関連付けて記録媒体に記録し、また、画像を表示/処理する画像処理装置側では、記録媒体に記録されたデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、各々の画像データを表示する際にその画像データに対応する撮影条件を認識可能に表示できるようにしている。これにより、複数の画像データの中から満足の行く画像データの選択が容易となり、更に、撮影条件情報を参照することにより、画像処理が容易になり、画像データを有効に利用することができる。
【0025】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムついて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る撮影装置及び画像処理装置を含むシステムの構成を示す図である。また、図2は、撮影装置の構成を示すブロック図であり、図3は、該撮影装置を用いた画像の記録手順を示すフローチャート図、図4は撮影装置の画面構成例、図5は、撮影条件の設定例を示す図、図6は、撮影装置で記録されるデータの構造を示す図である。また、図7は、画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図8は、該画像処理装置を用いた画像処理手順を示すフローチャート図、図9は、画像処理装置の画面構成例を示す図である。
【0026】
図1に示すように、本実施例のシステムは、連写撮影機能を備えたデジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機、カメラ付き端末機器等の装置(以下、これらを総称して撮影装置1と呼ぶ。)と、該撮影装置1で取得した複数の画像データを表示/処理する機能を備えた装置(以下、画像処理装置3と呼ぶ。)とを備え、撮影装置1で得られたデータは、撮影装置1に装着可能なスマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカード、CD−R、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体2を用いて、又は、インターネット等の通信ネットワーク4を介して画像処理装置3に転送される。なお、以下の説明では撮影装置1としてデジタルカメラを用い、画像処理装置3としてパソコンを用いる場合について説明するが、同様の機能を備えた他の装置でも同様の効果を得ることもできる。
【0027】
また、図2に示すように、本実施例の撮影装置1は、連写機能を備えた撮影手段1aと、撮影した画像やメッセージ等を表示する液晶モニタ等の表示手段1bと、撮影装置1の操作や撮影条件の選択等の操作を行う操作手段1cと、予め設定された撮影条件や撮影条件を変換する際に参照される対応情報を記憶する記憶手段1dと、交換レンズ等の交換可能な部品から、該部品を特定する情報(以下、部品情報と呼ぶ。)を取得する部品情報取得手段1eと、対応情報や部品情報を参照して、選択された撮影条件から所定の形式の撮影条件データを作成する撮影条件データ作成手段1fと、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記録媒体2に記録するデータ記録手段1gとを備えている。また、必要に応じて、画像データと撮影条件データとを通信ネットワーク4を介して送信する通信手段を備える構成としてもよい。
【0028】
上記撮影手段1a、表示手段1b、操作手段1cは通常の撮影装置1が有する手段と同様であり、例えば、撮影手段1aには、被写体の画像を結像するフォーカスレンズ等の光学系と、結像された画像を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、撮像素子から出力される信号を処理する信号処理回路等を備えている。この撮影手段1aで得られる画像データは、オリジナルシーンの輝度に近いダイナミックレンジを有する、いわゆるRAWデータと呼ばれるものであるが、このRAWデータは撮影手段1a固有の情報を含んでいるため標準色空間に変換して、いわゆるシーンリファードデータと呼ばれる撮影手段1a固有の情報を含まない画像データに変換される場合もあるが、本実施例の画像データとしてはRAWデータとシーンリファードデータのいずれも利用することができる。
【0029】
また、撮影に際して設定できる項目としては、少なくとも、広角〜望遠を設定する焦点距離と、近景〜遠景を設定するピント位置と、アナログデータの輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを含むが、上記以外に写真撮影に際して設定可能な項目、例えば、露出条件、絞り、シャッタースピード、フラッシュのON/OFF等を含めてもよい。また、標準色空間以外の所定の色空間に設定してもよい。そして、これらの項目の設定条件を変えた複数の撮影条件を用いて連写撮影が行われ、各々の撮影条件に対応した複数の画像データが取得される。
【0030】
なお、ここで、撮影条件の項目として、焦点距離とピント位置とを含めているのは、濃淡や色に関しては画像処理装置3側で撮影後にある程度加工することは可能であるが、標準的な撮影条件で得られた画像データを基に、撮影領域の異なる画像データ(例えば、広角で撮影した画像データや望遠で撮影した画像データ)や、ピント位置の異なる画像データ(例えば、近景にピントを合わせた画像データや遠景にピントを合わせた画像データ)を得ることはできず、多様な画像データを取得するためには焦点距離やピント位置の設定を変更することが重要と考えられるからである。また、撮影条件の項目としてビット数を含めているのは、画像データを用いて画像処理装置3で画像処理を行う場合は、元となる画像データはできるだけ広い輝度範囲を有することが好ましいが、輝度範囲の広い画像データはデータサイズが大きく取り扱いに不便であるため、予め画像データを出力する装置が定められている場合には、その出力装置固有の輝度範囲に適したビット数に変換した画像データを用いた方が使い勝手がよいからである。
【0031】
上記構成の撮影装置1を用いて、取得した画像データ及び撮影条件データを記録媒体2に記録する手順について、図3のフローチャート図、図4のモニタ画面構成例、図5の撮影条件の設定例、図6のデータ構造図を参照して説明する。なお、ここでは撮影条件の設定項目として、露出、絞り、シャッタースピード、焦点距離、ピント位置、ビット数の6つの項目としているが、少なくとも、焦点距離、ピント位置、ビット数のいずれかが含まれていればよい。また、撮影装置1は、交換可能な部品としてレンズを有し、交換レンズには任意の場所に外部からアクセス可能な記憶手段が取り付けられているものとし、その記憶手段には予め、レンズの型番、焦点距離、F値等のレンズを特定する情報が記録されているものとする。
【0032】
まず、ステップS101で、ユーザは撮影装置1に予め装着しているレンズを用いて撮影を行うか、別のレンズに交換して撮影を行うかを選択し、レンズを交換しない場合はステップS105で撮影装置1の電源をオンにする。また、レンズを交換する場合には、ステップS102で交換レンズを装着した後、ステップS103で撮影装置1の電源をオンにする。
【0033】
ここで、交換レンズには上記したように記憶手段が設けられており、その記憶手段には交換レンズの型番、焦点距離、F値等の交換レンズを特定する部品情報が記録されている。そして、撮影装置1には、交換レンズの記憶手段と撮影装置1本体とを繋ぐ配線が形成されており、撮影装置1の電源が投入されると、ステップS104で、部品情報取得手段1eは交換レンズの記憶手段にアクセスし、該記憶手段に記憶された部品情報を自動的に取得する。
【0034】
なお、ここでは交換可能な部品としてレンズを例にしたが、フィルタなどの他の交換可能な部品の場合も同様の手順で部品情報を取得すればよい。また、ここでは交換レンズに記憶されている情報を自動的に取得する構成としたが、記憶手段1dに予め交換部品の部品情報を記憶しておき、部品が交換されたらこの部品情報を表示手段1bに表示し、操作手段1cを用いてユーザがその中から交換した部品に対応する部品情報を選択する構成としてもよく、また、マニュアル等を参照して操作手段1cを用いてユーザが直接、部品情報を入力する構成としてもよい。
【0035】
次に、ステップS106で、記憶手段1dに予め記憶されている撮影条件の設定情報をユーザが選択できるように表示手段1bに表示する。例えば、図4(a)に示すように、表示手段1bに、図5(a)に示すような撮影条件の設定表6を表示する。この撮影条件の設定表6には、露出、絞り、シャッタースピード、焦点距離、ピント位置、ビット数等の項目を設定した撮影条件が連写撮影の撮影回数分(図5(a)では連写回数を9回に設定しているため9つ)表示される。
【0036】
この項目の中で、焦点距離に関しては撮影装置1に装着されているレンズによって設定可能な焦点距離及びF値が異なるため、レンズを交換した場合には撮影条件を更新する必要があるが、本実施例では、ステップS104で交換レンズを特定する部品情報が取得され、該部品情報及び記憶手段1dに予め記憶された部品情報と撮影条件との対応情報を参照して撮影条件が更新されるため、部品が交換されてもユーザが撮影条件を設定し直す手間を省くことができる。
【0037】
なお、撮影条件の表示順は任意であり、記憶手段1dに記憶されている順番で表示してもよく、また、記憶手段1dに撮影条件の利用頻度などの履歴情報を記憶しておき、この履歴情報を参照して利用頻度の高い順に表示してもよい。また、撮影条件の各項目は再設定可能になっており、操作手段1cを用いて任意の項目の設定値を修正することができる。また、表示手段1bに多くの撮影条件を表示するのが困難な場合は、利用頻度などの履歴情報を参照して、図5(b)、(c)のように絞り込んだ撮影条件を表示する構成としてもよい。なお、撮影条件の表示方法は図の構成に限定されず、ユーザが撮影条件を認識できる構成であればよく、必ずしも表として表示される必要はなく、イラストや記号などを用いて表示してもよい。
【0038】
また、撮影条件の設定表6を表示する際に、図4(a)に示すように表示手段1bに、例えば、表示されている撮影条件の設定表6が推奨する設定であることや前回の連写撮影時にも使用された設定であること等の撮影条件の設定表に関連する情報を示すメッセージ7を表示してもよく、このようなメッセージ7を表示することにより、撮影条件の設定表6の選択を容易にすることができる。そして、ステップS107で、ユーザは表示された撮影条件の設定表6やメッセージ7を参照して、連写撮影に用いる撮影条件の設定表6を選択する。
【0039】
次に、ステップS108で、ユーザは撮影条件の設定表6を用いて連写撮影するのか、又は通常の撮影をするのかを選択し、通常撮影の場合は、ステップS109で設定された撮影条件の中から選択された撮影条件(例えば、最も上位に設定されている撮影条件やユーザが選択した撮影条件)、デフォルトとして設定されている撮影条件等を用いて通常撮影を行う。また、連写撮影を選択した場合は、ステップS110で、設定表6で設定された撮影条件に従って順次撮影を行う。
【0040】
その際、連写撮影では撮影に時間がかかり、従来の撮影装置1ではユーザは撮影の進み具合やいつ撮影が終了したかが分かりずらく、連写撮影中に撮影装置1を動かしてしまい所望の画像データが得られない場合もある。そこで、そのような失敗を防止するために、ステップS111で、表示手段1bに連写撮影の進行状況等を示すメッセージを表示してユーザを支援することもできる。例えば、図4(b)に示すように、撮影装置1の固定を促す表示や現在何枚目の撮影を行っているのか、あと何枚撮影をするのか等のメッセージ7を表示し、連写撮影に失敗しないように配慮している。
【0041】
そして、各項目の設定値を変えた撮影条件で順次撮影を行い、全ての撮影が終了したら、ステップS112で、連写撮影で得た画像データが正常か否か(例えば、構図がずれていないか等)をチェックし、NGの場合は、ステップS113で、表示手段1bに連写撮影に失敗したことをユーザに知らせる警告表示を行って再度ステップS110の連写撮影を行う。また、チェック結果がOKの場合は、ステップS114で、撮影条件データ作成手段1fを用いて、設定された撮影条件の設定情報が記録された撮影条件データを作成する。
【0042】
この撮影条件データの形式は任意であり、画像処理装置3が撮影条件の設定情報を認識できる形式であればよく、撮影条件毎に、各項目及びその設定値を特定する情報が順次記述されていればよいが、撮影条件情報を記述しやすいように、例えば、記憶手段1dに各項目及びその設定値と数字や記号との対応関係を示す対応情報を記憶しておき、この対応情報に基づいて撮影条件の設定情報を変換してもよい。
【0043】
例えば、図6下部の表は撮影条件の設定表を記号化したものであり、各々の項目を3段階(例えば、「焦点距離」の項目に関しては「広角」を”A”、「標準」を”B”、「望遠」を”C”で表し、「ピント位置」の項目に関しては「近景」を”A”、「標準」を”B”、「遠景」を”C”としている。)で表している。この場合は、1番目の撮影条件で撮影した画像データ「AAAA0001.JPG」は「BBBAB16」、2番目の撮影条件で撮影した画像データ「AAAA0002.JPG」は「BAAAB16」…と表すことができ、撮影条件データは、「AAAA0001.JPG,BBBAB16,AAAA0001.JPG,BBBAB16…」のように記述される。
【0044】
そして、ステップS115で、連写撮影で取得した複数の画像データと上記手法で作成した撮影条件データとを関連付けて記録媒体2に記録する。ここで、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記憶するとは、これらの一連のデータを読み込んだ画像処理装置3側で、これらのデータが互いに関連していることを認識できる方法であればよい。例えば、画像データと撮影条件データとに同じ名称を付与したり、図6に示すように、1回の連写撮影で得られた画像データ(AAAA00001.JPG〜AAAA00009.JPG)と撮影条件データ(AAAA00001.DAT)とを同じフォルダ(100KONIC)を格納する構成とすることができる。また、画像データと撮影条件データとは必ずしも別々のファイルとして形成する必要はなく、各々の画像データ中(例えば、ヘッダ中)に該画像データに対応する撮影条件を書き込む等の方法によってこれらのデータを関連付けることもできる。
【0045】
このように、本実施例の撮影装置1には、少なくとも、焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶し、ユーザに選択可能に表示する手段と、部品が交換された場合に、該部品に予め設けられた記憶手段から部品情報を取得する手段と、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段(又は画像データ中に対応する撮影情報を書き込む手段)と、連写撮影で得られた複数の画像データと作成された撮影条件データとを関連付けて記録する手段とを備えているため、ユーザは幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データを得ることができ、複数の画像データの中から満足のいく画像データを選択することができる。
【0046】
次に、複数の画像データと撮影条件データとが関連付けて記録された記録媒体2を用いて、画像処理装置3で画像データを表示/処理する方法について説明する。画像データを表示/処理する装置として一般的にパソコンが利用され、パソコンに予めインストールされた画像表示アプリケーションや画像処理アプリケーションを用いて画像データが表示/処理されるが、従来の画像処理装置の場合、単に画像データを読み込んで表示することはできるが、その画像データがどのような撮影条件で撮影されたものかが分からず、画像データの選択や画像処理が困難であった。
【0047】
そこで、本実施例では、画像処理装置3に、記録媒体2から複数の画像データと撮影条件データ(画像データ中に撮影条件が記述されている場合は複数の画像データ)を読み取るデータ読み取り手段3aと、撮影条件データ又は画像データのヘッダ等に記述された記号と撮影条件の項目やその設定値との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段3fと、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出(又は画像データのヘッダ等から撮影条件情報を抽出)して解析し、対応情報記憶手段3fに記録された対応情報を参照して、撮影条件を特定する撮影条件特定手段3bと、各々の画像データと該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する表示手段3cと、表示手段3cに表示された撮影条件を用いて画像データに画像処理を施す画像処理手段3dと、撮影条件の調整等の操作を行う操作手段3eとを設け、連写撮影で得られた複数の画像データを有効に活用できるようにしている。
【0048】
なお、画像処理装置3を本実施例の撮影装置1専用の装置とする場合は、上記手段をハードウェアとして構成すればよいが、コンピュータを、少なくとも、データ読み取り手段3a、撮影条件特定手段3b、表示手段3c、対応情報記憶手段3fとして機能させる画像処理プログラムをコンピュータにインストールすることによっても同様の機能を実現することができる。この場合には、専用の画像処理装置3を用いる必要はなく、一般的なパソコンを用いて本実施例の撮影装置1で記録されたデータを利用して画像データの選択や画像データの処理を行うことができる。
【0049】
上記構成の画像処理装置3(又は画像処理プログラムがインストールされたパソコン)を用いて、撮影装置1で撮影して得られた画像データを表示し、処理する手順について図8のフローチャート図及び図9の画面構成例を参照して説明する。
【0050】
まず、ステップS201で、画像処理装置3は、データ読み取り手段3aを用いて、撮影装置1でデータが記録された記録媒体2から複数の画像データ及び撮影条件データ(撮影条件が各々の画像データ中に記述されている場合は複数の画像データ)を読み取る。なお、このデータを記録媒体2から読み取る代わりに、通信手段を設けて通信ネットワークを介して複数の画像データ及び撮影条件データを読み取る構成としてもよい。
【0051】
次に、ステップS202で、撮影条件特定手段3bを用いて、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出(又は画像データの中に記述されている撮影条件を抽出)する。ここで、本実施例の撮影装置1では、1つの連写撮影毎に、画像データと撮影条件データとが1つのフォルダに関連付けて記録されているため、各々のフォルダから予め定められたファイル形式(例えば、XXXXXXXX.DAT)を選択したり、予め定められた名称(例えば、AAAA)を含むファイルを選択して撮影条件データを抽出する。
【0052】
そして、ステップS203で、撮影条件データに記録されている撮影条件(又は画像データに記述されている撮影条件情報)を分析し、対応情報記憶手段3fに記憶されている対応情報を参照して、各々の画像データに対応する撮影条件を特定する。例えば、撮影条件データに「AAAA0001.JPG,BBBAB16」と記述されている場合は、対応情報を参照して、画像データ(AAAA0001.JPG)に対応する撮影条件の各々の項目及び該項目に対して設定された条件(例えば、焦点距離は「広角」、ピント位置は「標準」、ビット数は「16」等)を特定する。
【0053】
そして、ステップS204で、表示手段3cを用いて、複数の画像データの各々と、該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する。例えば、画像処理装置3の表示手段3eには、図9に示すような表示画面8が表示される。この表示画面8には、各々の画像データを表示する画像表示欄9と、焦点距離、絞り値、シャッタースピード、輝度補正、ピント位置、色調などの画像データに対して設定された撮影条件を表示する撮影条件表示欄10と、表示された画像データの輝度分布を示す輝度分布表示欄11と、逆光を補正する場合に用いる逆光補正ボタン12等が設けられており、例えば、画像データの中から”AAAA00001.JPG”を選択すると、画像調整欄には、”BBBAB16”に対応する撮影条件が表示される。
【0054】
ここで、従来の画像処理装置では、連写撮影で得られた複数の画像データが表示されるのみで、その画像データがどのような撮影条件で得られたものかが判別できないため、ユーザは画像データを見て撮影条件を推定しなければならなかった。従って、例えば、1つの画像データを見て、ピント位置を変えようと思っても、どの画像データがピント位置を変更した画像データであるかが分からず、画像データを凝視して判断しなければならなかった。これに対して、本実施例の画像処理装置3では、画像データと共に、その撮影条件が撮影条件表示欄10に表示されているため、撮影条件表示欄10を参照することによって簡単に画像データを選択することができる。
【0055】
そして、ステップS205で、ユーザは表示された画像データに対して画像処理を行うか否かを選択し、画像処理を行う場合は、ステップS206で、撮影条件表示欄10を操作し、撮影条件を変更した所望の画像データに変換する。ここでも、本実施例の画像処理装置3では撮影条件が表示されているため、撮影条件を参照してどのような画像処理を行うかを判断することができ、簡単に所望の画像処理を実行することができる。例えば、輝度分布を変更する場合について説明すると、本実施例の画像処理装置1には、画像表示欄9に表示された画像データの輝度分布が表示されており、輝度補正欄に表示された設定値を参照してスライダ(黒スライダ11a、中間スライダ11b、白スライダ11c)を移動することにより輝度分布を調整することができるため、簡単に輝度補正を行うことができる。そして、画像処理を施した画像データを用いて写真プリントの作成等を依頼することにより、連写撮影で得られた画像データを有効に活用することができる。また、複数の画像データの良い所だけを切り取り、組み合わせるなど(いわゆる、いいとこどり)の操作を簡便にすることができる。
【0056】
なお、画像処理装置3の表示画面8は例示であり、少なくとも、画像データを表示する画像表示欄9と、撮影条件を表示する撮影条件表示欄10とを備えていればよく、その配置、構成は任意である。また、以上の説明では、撮影装置1としてデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機などの携帯型の撮影装置を例にして説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、フィルムカメラで撮影して得られたネガフィルムや写真プリントをスキャナで読み取って画像データを取得する装置において、撮影条件の違う複数の画像を読み取って、その撮影条件と関連付けて記録したり、読み取り条件を変更して複数の画像データを取得し、その画像データと読み取り条件を記述したデータとを記録媒体や通信ネットワークを介して画像処理装置に転送し、該画像処置装置で表示/処理する場合にも同様に適用することができる。上記撮影条件は、撮影条件を記録・保持するカメラからのデータ転送、APS等のフィルムの磁気層からの読み取り、日付情報のようにプリント上に重ね書きされたものからの読み取り、人手によるキー入力などの任意の方法を用いて取得すればよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムによれば、下記記載の効果を奏する。
【0058】
本発明の第1の効果は、様々な撮影条件で連写撮影することができ、撮影後においてユーザが満足する画像データを得ることができるということである。
【0059】
その理由は、本発明の撮影装置には、少なくとも、焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶し、ユーザに選択可能に表示する手段と、部品が交換された場合に、該部品に予め設けられた記憶手段から部品情報を取得する手段と、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段と、連写撮影で得られた複数の画像データと作成された撮影条件データとを関連付けて記録する手段とを備えているため、ユーザは幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データを得ることができ、複数の画像データの中から満足のいく画像データを選択することができるからである。
【0060】
また、本発明の第2の効果は、撮影装置で撮影された画像データの中から所望の画像データを容易に選択することができ、画像データを基にした各種画像処理を簡単に行うことができ、また、複数の画像データの良い所だけを切り取り、組み合わせるなど(いわゆる、いいとこどり)の操作を簡便にすることができるということである。
【0061】
その理由は、本発明の画像処理装置には、記録媒体から複数の画像データと撮影条件データを読み取るデータ読み取り手段と、撮影条件データに記述された記号と撮影条件の項目やその設定値との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、対応情報記憶手段に記録された対応情報を参照して、撮影条件を特定する撮影条件特定手段と、各々の画像データと該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する表示手段と、がハードウェアとして又はコンピュータをこれらの手段として機能させる画像処理プログラムとして構成されているため、ユーザは画像データと共に表示される撮影条件を参考にして画像データの選択や画像処理を行うことができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る撮影装置と画像処理装置とを含むシステムの構造を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る撮影装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施例に係る撮影装置の表示手段における表示例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る撮影装置で設定される撮影条件の設定表の構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る撮影装置で記録されるデータの構造を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例に係る画像処理装置を用いた画像処理手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施例に係る画像処理装置の表示手段における表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮影装置
1a 撮影手段
1b 表示手段
1c 操作手段
1d 記憶手段
1e 部品情報取得手段
1f 撮影条件データ作成手段
1g データ記録手段
2 記録媒体
3 画像処理装置
3a データ読み取り手段
3b 撮影条件特定手段
3c 表示手段
3d 画像処理手段
3e 操作手段
3f 対応情報記憶手段
4 通信ネットワーク
5 交換部品
6 設定表
7 メッセージ
8 表示画面
9 画像表示欄
10 撮影条件表示欄
11 輝度分布表示欄
11a 黒スライダ
11b 中間スライダ
11c 白スライダ
12 逆光補正ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムに関し、特に、複数の撮影条件で被写体を撮影する連写撮影で得られた複数の画像データを有効に活用することができる撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやカメラ付携帯電話機などの撮影装置の普及に伴い、写真画像をデジタルデータとして利用するユーザが増えている。デジタルカメラで撮影した写真の画像データはカメラ本体のモニタ画面で閲覧することができ、また、画像データを脱着可能な記録媒体に記録して画像表示装置や画像処理装置に転送し、これらの装置に予めインストールされている画像表示アプリケーションを用いて表示することもできる。
【0003】
通常、デジタルカメラでは写真撮影に不慣れなユーザでも確実に写真撮影ができるように、露出、シャッタースピードなどの撮影条件が予め設定され、シャッターを押すだけで標準的な写真が撮影できるようになっているが、被写体の条件(例えば、光の加減等)によっては予め設定された撮影条件ではユーザが望む写真が得られない場合がある。
【0004】
写真撮影では撮影後に写真の出来に不満を感じても写真の撮り直しをすることができないことから、ユーザが満足する写真が得られるように、撮影条件を少しづつ変更して連続的に撮影を行う連写撮影(又はブラケット撮影とも言う。)が利用されている。例えば、被写体を照らす光の加減によっては露出条件を変更した方が、よりユーザの印象に近い写真が得られる場合もあり、このような場合には、露出条件を自動的に少しづつ変えて連続して複数の写真を撮影することにより、ユーザの満足度を高めることができる。
【0005】
そして、撮影条件を変えて得られた複数の画像データは、デジタルカメラのモニタや画像表示装置の画面に並べて表示され、ユーザは複数の画像データの中から好みの画像を選択することができるが、デジタルカメラのモニタのサイズは小さく、連写撮影では多数の画像データが表示されるために、連写撮影時に設定された撮影条件の変更の度合いによっては、各々の画像データが区別しにくくなるという問題がある。
【0006】
そこで、連写撮影で得られた複数の画像データを区別しやすくするために、特開平14−232751号公報では、デジタルカメラのモニタなどの表示装置において、連写撮影により得られた画像データの各々に、撮影条件に対応する識別マークを付帯して同時に表示する技術を開示している。このような識別マークを付帯することにより、ユーザは、表示された複数の画像データの違いがわずかで撮影条件の判断が困難な場合であっても、各画像データに対応して表示されている識別マークを確認することにより、画像データを区別することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平14−232751号公報(第3−8頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
写真撮影において、ユーザが被写体を目で見た場合と写真に表現された画像を見た場合とでは受ける印象が異なる場合がある。例えば、光の加減によっては逆光によって被写体が黒く写ってしまったり、被写体に強初光が当たって白く写ってしまったり、CCD等の撮像手段の特性によって色の感じが変わってしまう場合に違和感を感じてしまう。そこで、このような観点から上記公報では、連写撮影の撮影条件として露出とホワイトバランスの2つの項目に着目し、この2つの項目のいずれか又は双方の設定を変えて複数の画像データが取得できるようにしている。
【0009】
しかしながら、設定する項目としては、露出やホワイトバランス以外にも焦点距離やピント位置、輝度領域をデジタイズするときのビット数、絞り、シャッタースピードなどがあり、標準的な撮影条件では得られない個性的な写真を希望する場合にはこれらの項目の設定を変更することが望まれる。特に、撮影後に標準的な焦点距離で撮影した画像を見て、広角又は望遠で撮影すればよかったとか、標準的なピント位置で撮影した画像を見て、近景又は遠景にピントを合わせればよかったとか、輝度領域を狭めた画像データ(ビット数を狭めた画像データ)を見て、輝度領域の広い画像データにすればよかったなどの不満を感じる場合があり、写真撮影では一般的に撮り直しができないために後悔することになる。
【0010】
また、連写撮影で得られた画像データの中から所望の画像データを選択する場合において、従来の技術ではこれらの画像データを並べて表示したり、公報に記載されたように識別マークを付帯して表示することはできるが、それぞれの画像データがどのような撮影条件で撮影されたものであるかを判別することができないため、1つ1つの画像データを凝視して撮影条件を判断しなければならず、せっかく連写撮影で撮影条件を変えて複数の画像を取得しても、それらを有効に活用することができない。
【0011】
この撮影条件の詳細な情報は、画像データを選択する場合のみならず画像データに各種画像処理を施す場合にも価値がある。例えば、輝度範囲を補正しようとした場合に、元の画像データの輝度範囲が不明であるとどのように補正すればよいかが判断できず、試行錯誤で補正を行うとなると画像処理に多大な時間を要してしまう。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、デジタルカメラ等の撮影装置を用い、連写撮影で撮影条件を変えて得られた複数の画像データを有効に活用することができる撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムを提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の撮影装置は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データを作成する手段と、前記複数の画像データと前記撮影条件データとを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えるものである。
【0014】
また、本発明の撮影装置は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、各々の前記画像データ中に該画像データに対応する前記撮影条件を書き込む手段と、前記複数の画像データを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えるものである。
【0015】
本発明においては、更に、交換可能な部品に予め設けられた記憶手段から前記部品を特定する部品情報を取得する手段を備え、前記撮影条件データを作成する手段、又は、前記撮影条件を書き込む手段では、前記部品情報を参照して前記撮影条件を更新する構成とすることができる。交換可能な部品の例として、交換レンズ、レンズのフィルタ、フラッシュ等の補助光装置、防水ケースなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
また、本発明においては、前記データ記録手段は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に連写撮影毎にフォルダを作成し、該フォルダに、前記複数の画像データ及び前記撮影条件データ又は撮影条件が書き込まれた前記複数の画像データを記録する構成とすることもできる。
【0017】
また、本発明の画像処理装置は、画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段と、前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えるものである。
【0018】
また、本発明の画像処理装置は、画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段と、前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えるものである。
【0019】
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段、前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させるものである。
【0020】
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段、前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させるものである。
【0021】
このように、撮影装置側では、撮影条件の項目として、少なくとも焦点距離、ピント位置、輝度信号のデジタイズのビット数のいずれかを含むようにし、その設定を変えた複数の撮影条件に基づいて撮影された複数の画像データと、撮影条件を特定する情報とが関連付けて記録媒体に記録されるため、画像データを利用する画像処理装置側でも各々の画像データがどのような撮影条件で撮影されたものであるかを認識することができる。これにより、画像データの選択が容易となり、また画像データに画像処理を施す場合もどのような処理を行えばよいかを容易に判断することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
従来技術で示したように、デジタルカメラなどの撮影装置は予め標準的な撮影条件が設定されているため、構図を決めれば誰でも簡単に写真を撮影することができるが、被写体の状況によっては設定された撮影条件では満足のいく写真が得られない場合がある。そこで、予め撮影条件を変えて複数の写真を撮影し、その中から所望の写真をユーザに選択させる連写撮影が利用される。しかしながら、従来の連写機能を備える撮影装置(公報記載の撮影装置)で設定可能な撮影条件は露光とホワイトバランスのみであり、これらの項目のみでは個性的な写真を望むユーザにとって満足のいく写真が得られない場合がある。
【0023】
また、撮影装置で撮影された画像データは、撮影装置でその場で表示される場合の他、画像データをパソコン等の画像処理装置に保存し、予めインストールされたアプリケーションを用いて表示される場合が多い。この場合、従来の画像処理装置には画像データの撮影条件を識別する機能がないため、連写撮影で得られた複数の画像データの中から所望の画像データを選択するのは困難である。更に、画像データは単に表示するのみならず所定の画像処理を施してよりユーザが望む写真に加工される場合もあるが、その場合も画像データの撮影条件が分からないとどのような画像処理を行えばいいのか分からず、所望の画像データが得られないという問題もある。
【0024】
そこで、本発明では、デジタルカメラ等の撮影装置側で、露出やホワイトバランスのみならず各種項目(例えば、焦点距離やピント位置、輝度信号のデジタイズのビット数のいずれかを含む項目)の設定を変えた複数の撮影条件で連写撮影ができるようにし、かつ、得られた画像データと該画像データに対応する撮影条件データとを関連付けて記録媒体に記録し、また、画像を表示/処理する画像処理装置側では、記録媒体に記録されたデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、各々の画像データを表示する際にその画像データに対応する撮影条件を認識可能に表示できるようにしている。これにより、複数の画像データの中から満足の行く画像データの選択が容易となり、更に、撮影条件情報を参照することにより、画像処理が容易になり、画像データを有効に利用することができる。
【0025】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムついて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る撮影装置及び画像処理装置を含むシステムの構成を示す図である。また、図2は、撮影装置の構成を示すブロック図であり、図3は、該撮影装置を用いた画像の記録手順を示すフローチャート図、図4は撮影装置の画面構成例、図5は、撮影条件の設定例を示す図、図6は、撮影装置で記録されるデータの構造を示す図である。また、図7は、画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図8は、該画像処理装置を用いた画像処理手順を示すフローチャート図、図9は、画像処理装置の画面構成例を示す図である。
【0026】
図1に示すように、本実施例のシステムは、連写撮影機能を備えたデジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機、カメラ付き端末機器等の装置(以下、これらを総称して撮影装置1と呼ぶ。)と、該撮影装置1で取得した複数の画像データを表示/処理する機能を備えた装置(以下、画像処理装置3と呼ぶ。)とを備え、撮影装置1で得られたデータは、撮影装置1に装着可能なスマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカード、CD−R、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体2を用いて、又は、インターネット等の通信ネットワーク4を介して画像処理装置3に転送される。なお、以下の説明では撮影装置1としてデジタルカメラを用い、画像処理装置3としてパソコンを用いる場合について説明するが、同様の機能を備えた他の装置でも同様の効果を得ることもできる。
【0027】
また、図2に示すように、本実施例の撮影装置1は、連写機能を備えた撮影手段1aと、撮影した画像やメッセージ等を表示する液晶モニタ等の表示手段1bと、撮影装置1の操作や撮影条件の選択等の操作を行う操作手段1cと、予め設定された撮影条件や撮影条件を変換する際に参照される対応情報を記憶する記憶手段1dと、交換レンズ等の交換可能な部品から、該部品を特定する情報(以下、部品情報と呼ぶ。)を取得する部品情報取得手段1eと、対応情報や部品情報を参照して、選択された撮影条件から所定の形式の撮影条件データを作成する撮影条件データ作成手段1fと、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記録媒体2に記録するデータ記録手段1gとを備えている。また、必要に応じて、画像データと撮影条件データとを通信ネットワーク4を介して送信する通信手段を備える構成としてもよい。
【0028】
上記撮影手段1a、表示手段1b、操作手段1cは通常の撮影装置1が有する手段と同様であり、例えば、撮影手段1aには、被写体の画像を結像するフォーカスレンズ等の光学系と、結像された画像を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、撮像素子から出力される信号を処理する信号処理回路等を備えている。この撮影手段1aで得られる画像データは、オリジナルシーンの輝度に近いダイナミックレンジを有する、いわゆるRAWデータと呼ばれるものであるが、このRAWデータは撮影手段1a固有の情報を含んでいるため標準色空間に変換して、いわゆるシーンリファードデータと呼ばれる撮影手段1a固有の情報を含まない画像データに変換される場合もあるが、本実施例の画像データとしてはRAWデータとシーンリファードデータのいずれも利用することができる。
【0029】
また、撮影に際して設定できる項目としては、少なくとも、広角〜望遠を設定する焦点距離と、近景〜遠景を設定するピント位置と、アナログデータの輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを含むが、上記以外に写真撮影に際して設定可能な項目、例えば、露出条件、絞り、シャッタースピード、フラッシュのON/OFF等を含めてもよい。また、標準色空間以外の所定の色空間に設定してもよい。そして、これらの項目の設定条件を変えた複数の撮影条件を用いて連写撮影が行われ、各々の撮影条件に対応した複数の画像データが取得される。
【0030】
なお、ここで、撮影条件の項目として、焦点距離とピント位置とを含めているのは、濃淡や色に関しては画像処理装置3側で撮影後にある程度加工することは可能であるが、標準的な撮影条件で得られた画像データを基に、撮影領域の異なる画像データ(例えば、広角で撮影した画像データや望遠で撮影した画像データ)や、ピント位置の異なる画像データ(例えば、近景にピントを合わせた画像データや遠景にピントを合わせた画像データ)を得ることはできず、多様な画像データを取得するためには焦点距離やピント位置の設定を変更することが重要と考えられるからである。また、撮影条件の項目としてビット数を含めているのは、画像データを用いて画像処理装置3で画像処理を行う場合は、元となる画像データはできるだけ広い輝度範囲を有することが好ましいが、輝度範囲の広い画像データはデータサイズが大きく取り扱いに不便であるため、予め画像データを出力する装置が定められている場合には、その出力装置固有の輝度範囲に適したビット数に変換した画像データを用いた方が使い勝手がよいからである。
【0031】
上記構成の撮影装置1を用いて、取得した画像データ及び撮影条件データを記録媒体2に記録する手順について、図3のフローチャート図、図4のモニタ画面構成例、図5の撮影条件の設定例、図6のデータ構造図を参照して説明する。なお、ここでは撮影条件の設定項目として、露出、絞り、シャッタースピード、焦点距離、ピント位置、ビット数の6つの項目としているが、少なくとも、焦点距離、ピント位置、ビット数のいずれかが含まれていればよい。また、撮影装置1は、交換可能な部品としてレンズを有し、交換レンズには任意の場所に外部からアクセス可能な記憶手段が取り付けられているものとし、その記憶手段には予め、レンズの型番、焦点距離、F値等のレンズを特定する情報が記録されているものとする。
【0032】
まず、ステップS101で、ユーザは撮影装置1に予め装着しているレンズを用いて撮影を行うか、別のレンズに交換して撮影を行うかを選択し、レンズを交換しない場合はステップS105で撮影装置1の電源をオンにする。また、レンズを交換する場合には、ステップS102で交換レンズを装着した後、ステップS103で撮影装置1の電源をオンにする。
【0033】
ここで、交換レンズには上記したように記憶手段が設けられており、その記憶手段には交換レンズの型番、焦点距離、F値等の交換レンズを特定する部品情報が記録されている。そして、撮影装置1には、交換レンズの記憶手段と撮影装置1本体とを繋ぐ配線が形成されており、撮影装置1の電源が投入されると、ステップS104で、部品情報取得手段1eは交換レンズの記憶手段にアクセスし、該記憶手段に記憶された部品情報を自動的に取得する。
【0034】
なお、ここでは交換可能な部品としてレンズを例にしたが、フィルタなどの他の交換可能な部品の場合も同様の手順で部品情報を取得すればよい。また、ここでは交換レンズに記憶されている情報を自動的に取得する構成としたが、記憶手段1dに予め交換部品の部品情報を記憶しておき、部品が交換されたらこの部品情報を表示手段1bに表示し、操作手段1cを用いてユーザがその中から交換した部品に対応する部品情報を選択する構成としてもよく、また、マニュアル等を参照して操作手段1cを用いてユーザが直接、部品情報を入力する構成としてもよい。
【0035】
次に、ステップS106で、記憶手段1dに予め記憶されている撮影条件の設定情報をユーザが選択できるように表示手段1bに表示する。例えば、図4(a)に示すように、表示手段1bに、図5(a)に示すような撮影条件の設定表6を表示する。この撮影条件の設定表6には、露出、絞り、シャッタースピード、焦点距離、ピント位置、ビット数等の項目を設定した撮影条件が連写撮影の撮影回数分(図5(a)では連写回数を9回に設定しているため9つ)表示される。
【0036】
この項目の中で、焦点距離に関しては撮影装置1に装着されているレンズによって設定可能な焦点距離及びF値が異なるため、レンズを交換した場合には撮影条件を更新する必要があるが、本実施例では、ステップS104で交換レンズを特定する部品情報が取得され、該部品情報及び記憶手段1dに予め記憶された部品情報と撮影条件との対応情報を参照して撮影条件が更新されるため、部品が交換されてもユーザが撮影条件を設定し直す手間を省くことができる。
【0037】
なお、撮影条件の表示順は任意であり、記憶手段1dに記憶されている順番で表示してもよく、また、記憶手段1dに撮影条件の利用頻度などの履歴情報を記憶しておき、この履歴情報を参照して利用頻度の高い順に表示してもよい。また、撮影条件の各項目は再設定可能になっており、操作手段1cを用いて任意の項目の設定値を修正することができる。また、表示手段1bに多くの撮影条件を表示するのが困難な場合は、利用頻度などの履歴情報を参照して、図5(b)、(c)のように絞り込んだ撮影条件を表示する構成としてもよい。なお、撮影条件の表示方法は図の構成に限定されず、ユーザが撮影条件を認識できる構成であればよく、必ずしも表として表示される必要はなく、イラストや記号などを用いて表示してもよい。
【0038】
また、撮影条件の設定表6を表示する際に、図4(a)に示すように表示手段1bに、例えば、表示されている撮影条件の設定表6が推奨する設定であることや前回の連写撮影時にも使用された設定であること等の撮影条件の設定表に関連する情報を示すメッセージ7を表示してもよく、このようなメッセージ7を表示することにより、撮影条件の設定表6の選択を容易にすることができる。そして、ステップS107で、ユーザは表示された撮影条件の設定表6やメッセージ7を参照して、連写撮影に用いる撮影条件の設定表6を選択する。
【0039】
次に、ステップS108で、ユーザは撮影条件の設定表6を用いて連写撮影するのか、又は通常の撮影をするのかを選択し、通常撮影の場合は、ステップS109で設定された撮影条件の中から選択された撮影条件(例えば、最も上位に設定されている撮影条件やユーザが選択した撮影条件)、デフォルトとして設定されている撮影条件等を用いて通常撮影を行う。また、連写撮影を選択した場合は、ステップS110で、設定表6で設定された撮影条件に従って順次撮影を行う。
【0040】
その際、連写撮影では撮影に時間がかかり、従来の撮影装置1ではユーザは撮影の進み具合やいつ撮影が終了したかが分かりずらく、連写撮影中に撮影装置1を動かしてしまい所望の画像データが得られない場合もある。そこで、そのような失敗を防止するために、ステップS111で、表示手段1bに連写撮影の進行状況等を示すメッセージを表示してユーザを支援することもできる。例えば、図4(b)に示すように、撮影装置1の固定を促す表示や現在何枚目の撮影を行っているのか、あと何枚撮影をするのか等のメッセージ7を表示し、連写撮影に失敗しないように配慮している。
【0041】
そして、各項目の設定値を変えた撮影条件で順次撮影を行い、全ての撮影が終了したら、ステップS112で、連写撮影で得た画像データが正常か否か(例えば、構図がずれていないか等)をチェックし、NGの場合は、ステップS113で、表示手段1bに連写撮影に失敗したことをユーザに知らせる警告表示を行って再度ステップS110の連写撮影を行う。また、チェック結果がOKの場合は、ステップS114で、撮影条件データ作成手段1fを用いて、設定された撮影条件の設定情報が記録された撮影条件データを作成する。
【0042】
この撮影条件データの形式は任意であり、画像処理装置3が撮影条件の設定情報を認識できる形式であればよく、撮影条件毎に、各項目及びその設定値を特定する情報が順次記述されていればよいが、撮影条件情報を記述しやすいように、例えば、記憶手段1dに各項目及びその設定値と数字や記号との対応関係を示す対応情報を記憶しておき、この対応情報に基づいて撮影条件の設定情報を変換してもよい。
【0043】
例えば、図6下部の表は撮影条件の設定表を記号化したものであり、各々の項目を3段階(例えば、「焦点距離」の項目に関しては「広角」を”A”、「標準」を”B”、「望遠」を”C”で表し、「ピント位置」の項目に関しては「近景」を”A”、「標準」を”B”、「遠景」を”C”としている。)で表している。この場合は、1番目の撮影条件で撮影した画像データ「AAAA0001.JPG」は「BBBAB16」、2番目の撮影条件で撮影した画像データ「AAAA0002.JPG」は「BAAAB16」…と表すことができ、撮影条件データは、「AAAA0001.JPG,BBBAB16,AAAA0001.JPG,BBBAB16…」のように記述される。
【0044】
そして、ステップS115で、連写撮影で取得した複数の画像データと上記手法で作成した撮影条件データとを関連付けて記録媒体2に記録する。ここで、複数の画像データと撮影条件データとを関連付けて記憶するとは、これらの一連のデータを読み込んだ画像処理装置3側で、これらのデータが互いに関連していることを認識できる方法であればよい。例えば、画像データと撮影条件データとに同じ名称を付与したり、図6に示すように、1回の連写撮影で得られた画像データ(AAAA00001.JPG〜AAAA00009.JPG)と撮影条件データ(AAAA00001.DAT)とを同じフォルダ(100KONIC)を格納する構成とすることができる。また、画像データと撮影条件データとは必ずしも別々のファイルとして形成する必要はなく、各々の画像データ中(例えば、ヘッダ中)に該画像データに対応する撮影条件を書き込む等の方法によってこれらのデータを関連付けることもできる。
【0045】
このように、本実施例の撮影装置1には、少なくとも、焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶し、ユーザに選択可能に表示する手段と、部品が交換された場合に、該部品に予め設けられた記憶手段から部品情報を取得する手段と、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段(又は画像データ中に対応する撮影情報を書き込む手段)と、連写撮影で得られた複数の画像データと作成された撮影条件データとを関連付けて記録する手段とを備えているため、ユーザは幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データを得ることができ、複数の画像データの中から満足のいく画像データを選択することができる。
【0046】
次に、複数の画像データと撮影条件データとが関連付けて記録された記録媒体2を用いて、画像処理装置3で画像データを表示/処理する方法について説明する。画像データを表示/処理する装置として一般的にパソコンが利用され、パソコンに予めインストールされた画像表示アプリケーションや画像処理アプリケーションを用いて画像データが表示/処理されるが、従来の画像処理装置の場合、単に画像データを読み込んで表示することはできるが、その画像データがどのような撮影条件で撮影されたものかが分からず、画像データの選択や画像処理が困難であった。
【0047】
そこで、本実施例では、画像処理装置3に、記録媒体2から複数の画像データと撮影条件データ(画像データ中に撮影条件が記述されている場合は複数の画像データ)を読み取るデータ読み取り手段3aと、撮影条件データ又は画像データのヘッダ等に記述された記号と撮影条件の項目やその設定値との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段3fと、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出(又は画像データのヘッダ等から撮影条件情報を抽出)して解析し、対応情報記憶手段3fに記録された対応情報を参照して、撮影条件を特定する撮影条件特定手段3bと、各々の画像データと該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する表示手段3cと、表示手段3cに表示された撮影条件を用いて画像データに画像処理を施す画像処理手段3dと、撮影条件の調整等の操作を行う操作手段3eとを設け、連写撮影で得られた複数の画像データを有効に活用できるようにしている。
【0048】
なお、画像処理装置3を本実施例の撮影装置1専用の装置とする場合は、上記手段をハードウェアとして構成すればよいが、コンピュータを、少なくとも、データ読み取り手段3a、撮影条件特定手段3b、表示手段3c、対応情報記憶手段3fとして機能させる画像処理プログラムをコンピュータにインストールすることによっても同様の機能を実現することができる。この場合には、専用の画像処理装置3を用いる必要はなく、一般的なパソコンを用いて本実施例の撮影装置1で記録されたデータを利用して画像データの選択や画像データの処理を行うことができる。
【0049】
上記構成の画像処理装置3(又は画像処理プログラムがインストールされたパソコン)を用いて、撮影装置1で撮影して得られた画像データを表示し、処理する手順について図8のフローチャート図及び図9の画面構成例を参照して説明する。
【0050】
まず、ステップS201で、画像処理装置3は、データ読み取り手段3aを用いて、撮影装置1でデータが記録された記録媒体2から複数の画像データ及び撮影条件データ(撮影条件が各々の画像データ中に記述されている場合は複数の画像データ)を読み取る。なお、このデータを記録媒体2から読み取る代わりに、通信手段を設けて通信ネットワークを介して複数の画像データ及び撮影条件データを読み取る構成としてもよい。
【0051】
次に、ステップS202で、撮影条件特定手段3bを用いて、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出(又は画像データの中に記述されている撮影条件を抽出)する。ここで、本実施例の撮影装置1では、1つの連写撮影毎に、画像データと撮影条件データとが1つのフォルダに関連付けて記録されているため、各々のフォルダから予め定められたファイル形式(例えば、XXXXXXXX.DAT)を選択したり、予め定められた名称(例えば、AAAA)を含むファイルを選択して撮影条件データを抽出する。
【0052】
そして、ステップS203で、撮影条件データに記録されている撮影条件(又は画像データに記述されている撮影条件情報)を分析し、対応情報記憶手段3fに記憶されている対応情報を参照して、各々の画像データに対応する撮影条件を特定する。例えば、撮影条件データに「AAAA0001.JPG,BBBAB16」と記述されている場合は、対応情報を参照して、画像データ(AAAA0001.JPG)に対応する撮影条件の各々の項目及び該項目に対して設定された条件(例えば、焦点距離は「広角」、ピント位置は「標準」、ビット数は「16」等)を特定する。
【0053】
そして、ステップS204で、表示手段3cを用いて、複数の画像データの各々と、該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する。例えば、画像処理装置3の表示手段3eには、図9に示すような表示画面8が表示される。この表示画面8には、各々の画像データを表示する画像表示欄9と、焦点距離、絞り値、シャッタースピード、輝度補正、ピント位置、色調などの画像データに対して設定された撮影条件を表示する撮影条件表示欄10と、表示された画像データの輝度分布を示す輝度分布表示欄11と、逆光を補正する場合に用いる逆光補正ボタン12等が設けられており、例えば、画像データの中から”AAAA00001.JPG”を選択すると、画像調整欄には、”BBBAB16”に対応する撮影条件が表示される。
【0054】
ここで、従来の画像処理装置では、連写撮影で得られた複数の画像データが表示されるのみで、その画像データがどのような撮影条件で得られたものかが判別できないため、ユーザは画像データを見て撮影条件を推定しなければならなかった。従って、例えば、1つの画像データを見て、ピント位置を変えようと思っても、どの画像データがピント位置を変更した画像データであるかが分からず、画像データを凝視して判断しなければならなかった。これに対して、本実施例の画像処理装置3では、画像データと共に、その撮影条件が撮影条件表示欄10に表示されているため、撮影条件表示欄10を参照することによって簡単に画像データを選択することができる。
【0055】
そして、ステップS205で、ユーザは表示された画像データに対して画像処理を行うか否かを選択し、画像処理を行う場合は、ステップS206で、撮影条件表示欄10を操作し、撮影条件を変更した所望の画像データに変換する。ここでも、本実施例の画像処理装置3では撮影条件が表示されているため、撮影条件を参照してどのような画像処理を行うかを判断することができ、簡単に所望の画像処理を実行することができる。例えば、輝度分布を変更する場合について説明すると、本実施例の画像処理装置1には、画像表示欄9に表示された画像データの輝度分布が表示されており、輝度補正欄に表示された設定値を参照してスライダ(黒スライダ11a、中間スライダ11b、白スライダ11c)を移動することにより輝度分布を調整することができるため、簡単に輝度補正を行うことができる。そして、画像処理を施した画像データを用いて写真プリントの作成等を依頼することにより、連写撮影で得られた画像データを有効に活用することができる。また、複数の画像データの良い所だけを切り取り、組み合わせるなど(いわゆる、いいとこどり)の操作を簡便にすることができる。
【0056】
なお、画像処理装置3の表示画面8は例示であり、少なくとも、画像データを表示する画像表示欄9と、撮影条件を表示する撮影条件表示欄10とを備えていればよく、その配置、構成は任意である。また、以上の説明では、撮影装置1としてデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機などの携帯型の撮影装置を例にして説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、フィルムカメラで撮影して得られたネガフィルムや写真プリントをスキャナで読み取って画像データを取得する装置において、撮影条件の違う複数の画像を読み取って、その撮影条件と関連付けて記録したり、読み取り条件を変更して複数の画像データを取得し、その画像データと読み取り条件を記述したデータとを記録媒体や通信ネットワークを介して画像処理装置に転送し、該画像処置装置で表示/処理する場合にも同様に適用することができる。上記撮影条件は、撮影条件を記録・保持するカメラからのデータ転送、APS等のフィルムの磁気層からの読み取り、日付情報のようにプリント上に重ね書きされたものからの読み取り、人手によるキー入力などの任意の方法を用いて取得すればよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の撮影装置及び画像処理装置並びに画像処理プログラムによれば、下記記載の効果を奏する。
【0058】
本発明の第1の効果は、様々な撮影条件で連写撮影することができ、撮影後においてユーザが満足する画像データを得ることができるということである。
【0059】
その理由は、本発明の撮影装置には、少なくとも、焦点距離、ピント位置又はビット数のいずれかを含む撮影条件の設定表を記憶し、ユーザに選択可能に表示する手段と、部品が交換された場合に、該部品に予め設けられた記憶手段から部品情報を取得する手段と、選択された撮影条件の設定表を予め定められた対応情報に従って変換した撮影条件データを生成する手段と、連写撮影で得られた複数の画像データと作成された撮影条件データとを関連付けて記録する手段とを備えているため、ユーザは幅広い撮影条件で撮影された複数の画像データを得ることができ、複数の画像データの中から満足のいく画像データを選択することができるからである。
【0060】
また、本発明の第2の効果は、撮影装置で撮影された画像データの中から所望の画像データを容易に選択することができ、画像データを基にした各種画像処理を簡単に行うことができ、また、複数の画像データの良い所だけを切り取り、組み合わせるなど(いわゆる、いいとこどり)の操作を簡便にすることができるということである。
【0061】
その理由は、本発明の画像処理装置には、記録媒体から複数の画像データと撮影条件データを読み取るデータ読み取り手段と、撮影条件データに記述された記号と撮影条件の項目やその設定値との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、読み取ったデータの中から撮影条件データを抽出して解析し、対応情報記憶手段に記録された対応情報を参照して、撮影条件を特定する撮影条件特定手段と、各々の画像データと該画像データに対応する撮影条件とを関連付けて表示する表示手段と、がハードウェアとして又はコンピュータをこれらの手段として機能させる画像処理プログラムとして構成されているため、ユーザは画像データと共に表示される撮影条件を参考にして画像データの選択や画像処理を行うことができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る撮影装置と画像処理装置とを含むシステムの構造を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る撮影装置を用いた画像データの記録手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施例に係る撮影装置の表示手段における表示例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る撮影装置で設定される撮影条件の設定表の構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る撮影装置で記録されるデータの構造を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例に係る画像処理装置を用いた画像処理手順を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施例に係る画像処理装置の表示手段における表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮影装置
1a 撮影手段
1b 表示手段
1c 操作手段
1d 記憶手段
1e 部品情報取得手段
1f 撮影条件データ作成手段
1g データ記録手段
2 記録媒体
3 画像処理装置
3a データ読み取り手段
3b 撮影条件特定手段
3c 表示手段
3d 画像処理手段
3e 操作手段
3f 対応情報記憶手段
4 通信ネットワーク
5 交換部品
6 設定表
7 メッセージ
8 表示画面
9 画像表示欄
10 撮影条件表示欄
11 輝度分布表示欄
11a 黒スライダ
11b 中間スライダ
11c 白スライダ
12 逆光補正ボタン
Claims (11)
- 少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データを作成する手段と、前記複数の画像データと前記撮影条件データとを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えることを特徴とする撮影装置。
- 少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含む複数の撮影条件を記憶する手段と、前記複数の撮影条件で被写体を連写撮影し、各々の撮影条件に対応する複数の画像データを取得する手段と、予め記憶された対応情報を参照して、各々の前記画像データ中に該画像データに対応する前記撮影条件を書き込む手段と、前記複数の画像データを関連付けて記録するデータ記録手段と、を少なくとも備えることを特徴とする撮影装置。
- 更に、交換可能な部品に予め設けられた記憶手段から前記部品を特定する部品情報を取得する手段を備え、前記撮影条件データを作成する手段、又は、前記撮影条件を書き込む手段では、前記部品情報を参照して前記撮影条件を更新することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
- 前記部品は交換レンズであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
- 前記データ記録手段は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に連写撮影毎にフォルダを作成し、該フォルダに、前記複数の画像データ及び前記撮影条件データ又は撮影条件が書き込まれた前記複数の画像データを記録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の撮影装置。
- 画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、
複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段と、前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えることを特徴とする画像処理装置。 - 画像データの表示及び画像処理を行う画像処理装置において、
複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段と、前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段と、前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段と、を少なくとも備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記撮影条件は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
- コンピュータを、
複数の撮影条件で連写撮影して得られた複数の画像データと前記複数の撮影条件が記述された撮影条件データとを読み取る手段、
前記撮影条件データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、前記複数の画像データの各々に対応する撮影条件を特定する手段、
前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - コンピュータを、
複数の撮影条件で連写撮影して得られた、撮影条件が各々書き込まれた複数の画像データを読み取る手段、
前記画像データを解析し、予め記録された対応情報を参照して、該画像データに対応する撮影条件を特定する手段、
前記画像データと前記撮影情報とを関連付けて表示する手段、として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 前記撮影条件は、少なくとも、焦点距離、ピント位置又は輝度信号をデジタイズする際のビット数のいずれかを項目として含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の画像処理プログラム。
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