以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ10の外観を示す外観図である。
同図に示すように、本発明の撮影装置として機能するデジタルカメラ10の正面には、被写体を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ68と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
なお、本実施形態に係るレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
そして、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
一方、デジタルカメラ10の背面には、撮影によって得られたデジタル画像情報により示される被写体像(画像)や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、風景を主要被写体にして撮影を行うモードである風景撮影モード、シャッタースピードや絞りの状態等の撮影条件を自動的に設定して撮影を行うオート撮影モード、人物を主要被写体にして撮影を行う人物撮影モード、撮影によって得られたデジタル画像情報により示される被写体像をLCD38に拡大して表示(再生)する際に通常よりも高画質な拡大画像として表示するために主要被写体像の全体を示す画像(以下、「全体像」という。)を得るための1回の撮影(以下、「全体像撮影」という。)とその全体像の一部を示す画像(以下、「部分像」という。)を得るための少なくとも1回の撮影(以下、「部分像撮影」という。)とを1組の撮影として行うモードである全体/部分撮影モード、及び撮影によって得られたデジタル画像情報により示される被写体像をLCD38に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するためにスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、LCD38の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キーを含んで構成された十字カーソルボタン56Dと、が備えられている。
また、デジタルカメラ10の背面には、LCD38にメインメニュー画面を表示する際に押圧操作されるメニューキー56Eと、メニュー画面で指定された処理を実行する際に押圧操作される実行キー56Fと、各種操作を停止(キャンセル)する際に押圧操作されるキャンセルキー56Gと、が備えられている。
更に、デジタルカメラ10の上面のレリーズボタン56Aの近傍には、LCD38に表示されている被写体像をズームアップして表示する際に押圧操作されるズームアップ指示キー56Hと、LCD38に表示されている被写体像をズームバックして表示する際に押圧操作されるズームバック指示キー56Jと、が備えられている。
図2は、本実施形態に係るデジタルカメラ10の電気系の要部構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ12の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部26と、を含んで構成されている。
また、デジタルカメラ10は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタル信号に対して各種のデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタル信号を後述するメモリ48の所定領域に直接記憶させる制御も行う。
CCD24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に各々接続されている。従って、CCD24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル信号に変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
一方、デジタルカメラ10は、被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、CCD24による撮像によって得られたデジタル画像情報等が記憶され、かつCPU40により実行される各種制御プログラムやデータが予め記憶されたメモリ48と、メモリ48に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース46と、を含んで構成されている。
また、デジタルカメラ10は、可搬型の外部メモリ52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース50と、被写体像を示すデジタル信号に対する圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張処理回路54と、を含んで構成されている。
なお、本実施形態のデジタルカメラ10では、メモリ48としてフラッシュ・メモリ(Flash Memory)が用いられ、外部メモリ52としてスマート・メディア(Smart Media(登録商標))が用いられている。
一方、デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース46、外部メモリインタフェース50及び圧縮・伸張処理回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の可視表示、メモリ48へのメモリインタフェース46を介したアクセス、及び外部メモリ52への外部メモリインタフェース50を介したアクセスを各々行うことができる。
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
また、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりモータ駆動部34を介して制御される。
すなわち、本実施形態に係るレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、レンズ駆動機構(図示省略)を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、これらのモータは各々CPU40の制御によりモータ駆動部34から供給された駆動信号によって駆動される。
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、十字カーソルボタン56D、メニューキー56E、実行キー56F、キャンセルキー56G、ズームアップ指示キー56H、及びズームバック指示キー56J等(同図では、「操作部56」と総称。)はCPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10は、操作部56のズームアップ指示キー56Hに対する押圧操作に応じてCPU40がレンズ駆動機構を制御することにより撮影領域がズームアップされるようにズームレンズを光軸に沿って移動させるズームアップ機能、及び操作部56のズームバック指示キー56Jに対する押圧操作に応じてCPU40がレンズ駆動機構を制御することにより撮影領域がズームバックされるようにズームレンズを光軸に沿って移動させるズームバック機能を備えている。以下では、ズームアップ機能及びズームバック機能を区別して説明する必要がない場合には「ズーム機能」と称する。
次に、本実施形態に係るデジタルカメラ10の撮影時における全体的な動作について説明する。
まず、CCD24は、光学ユニット22を介した撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部26に順次出力する。アナログ信号処理部26は、CCD24から入力されたアナログ信号に対して相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を施した後にADC28に順次出力する。
ADC28は、アナログ信号処理部26から入力されたR、G、B毎のアナログ信号を各々所定ビット数のR、G、Bのデジタル信号に変換してデジタル信号処理部30に順次出力する。デジタル信号処理部30は、内蔵しているラインバッファにADC28から順次入力されるデジタル信号を蓄積して一旦メモリ48の所定領域に直接格納する。
メモリ48の所定領域に格納されたデジタル信号は、CPU40による制御に応じてデジタル信号処理部30により読み出され、所定の物理量に応じたR,G,B毎のデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行って所定ビット数のデジタル信号を生成する。
そして、デジタル信号処理部30は、生成したデジタル信号に対しYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、生成したYC信号をデジタル画像情報としてメモリ48の上記所定領域とは異なる所定領域に格納する。
なお、LCD38は、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されており、LCD38をファインダとして使用する場合には、デジタル信号処理部30によって生成されたデジタル画像情報を、LCDインタフェース36を介して順次LCD38に出力する。これによって、LCD38にスルー画像が表示される。
上記のようにLCD38にスルー画像が表示された状態で、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされたタイミングで前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態とされたタイミングで、その時点でメモリ48に格納されているデジタル画像情報が、圧縮・伸張処理回路54によって所定の圧縮形式(本実施形態では、JPEG形式)で圧縮された後に外部メモリインタフェース50を介して外部メモリ52に画像ファイルとして格納される。
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、外部メモリ52に格納される画像ファイルとして、JPEG形式の画像ファイル(以下、「JPEGファイル」という。)及びマルチピクチャフォーマット形式の画像ファイル(以下、「mpfファイル」という。)を採用している。図3には、本実施形態に係るデジタルカメラ10で用いられるmpfファイル70の概略構造を示す概念図が示されている。同図に示されるように、mpfファイル70は、Exif(Exchangeable Image File Format)で規定されているJPEG圧縮データと同一構造のデジタル画像情報により示される被写体像の複数枚の記録を可能にするためのファイルであり、Exifタグ領域72aが付加された先頭画像領域72及びExifタグ領域74aが付加された個別画像領域74を含んで構成されている。
ところで、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、モード切替スイッチ56Cが操作されて一例として図4に示すようにLCD38の画面において全体/部分撮影モードが選択されると、全体/部分撮影モード処理が実行され、全体/部分撮影モード処理が実行される毎に、1つのmpfファイル70が作成され、先頭画像領域72には撮影して得られた全体像を示すデジタル画像情報としての全体像情報が、個別画像領域74には撮影して得られた部分像を示すデジタル画像情報としての部分像情報が各々記録され、Exifタグ領域72aには、先頭画像領域72に記録された全体像情報により示される全体像のサムネイル画像を示すサムネイル画像情報や後述する位置情報、全体/部分撮影モードによって撮影されたことを示す情報などの先頭画像領域72に記録された全体像情報に関する付帯情報が記録され、Exifタグ領域74aには、個別画像領域74に記録された部分像情報により示される部分像のサムネイル画像を示すサムネイル画像情報や撮影日時、全体/部分撮影モードによって撮影されたことを示す情報などの個別画像領域74に記録された部分像情報に関する付帯情報が記録される。
なお、全体/部分撮影モード以外の撮影モード(一例として、オート撮影モード、人物撮影モード及び風景撮影モード)で撮影が行われた場合、撮影毎に、撮影して得られたデジタル画像情報が記録されたJPEGファイルが作成されて外部メモリ52に格納される。
次に、図5を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が全体/部分撮影モード処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図5は、モード切替スイッチ56Cによって全体/部分撮影モードが選択された際にCPU40により実行される全体/部分撮影モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、全体/部分撮影モード処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、全体/部分撮影モードにおいて全体像撮影を行う毎に1つのmpfファイル70が新規に作成される場合について説明する。
同図のステップ100では、LCD38に対して、ズーム機能を働かせずにメモリ48から取得したデジタル画像情報により示される被写体像のスルー画像としての表示を開始させると共に、実行する処理として全体像の撮影を行う全体撮影処理及び部分像の撮影を行う部分撮影処理の何れかをユーザに選択させるための処理選択情報をスルー画像が表示されている画面の一部に重ねて表示させるように制御を行った後、ステップ102に移行する。なお、以下では、ズーム機能を働かせずに撮影して取得されたデジタル画像情報により示される被写体像を順次に連続的に表示することにより実現されるスルー画像を「通常スルー画像」と称し、予め定められた拡大率としてのズームアップ倍率(ここでは、一例として3倍)で撮影して取得されたデジタル画像情報により示される被写体像を順次に連続的に表示することにより実現されるスルー画像を「ズームアップ・スルー画像」と称する。
図6には、本実施形態に係るデジタルカメラ10のLCD38にスルー画像及び処理選択情報が表示された状態の一例が示されている。同図に示すように、通常スルー画像が表示されている画面の正面視左下領域には処理選択情報として全体撮影処理を示す「全体」との文字が内包された矩形枠及び部分撮影処理を示す「部分」との文字が内包された矩形枠が表示され、デフォルトの状態では全体撮影処理が指定され、一例として同図(A)に示すように、「全体」との文字が内包された矩形枠がアクティブに、「部分」との文字が内包された矩形枠が非アクティブに各々表示される。また、同図(B)には、部分撮影処理が指定されたときの表示態様の一例が示されており、「全体」との文字が内包された矩形枠が非アクティブとされ、「部分」との文字が内包された矩形枠がアクティブとされ、かつ同図(A)の実際には表示されない×印を撮影領域の中心として予め定められたズームアップ倍率で撮影して得られたズームアップ・スルー画像が表示された状態が示されている。更に、同図(C)には、部分撮影処理が指定されたときの表示態様の一例が示されており、「全体」との文字が内包された矩形枠が非アクティブとされ、「部分」との文字が内包された矩形枠がアクティブとされ、かつ同図(A)の表示状態において画角を同図(A)の×印よりも下方に移したときのズームアップ・スルー画像がLCD38の画面に表示された状態が示されている。
ステップ102では、全体撮影処理を実行した後、ステップ104に移行する。ここで、図7を参照して本実施形態に係るデジタルカメラ10が全体撮影処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図7は、ステップ102においてCPU40により実行される全体撮影処理ルーチン・プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、全体撮影処理ルーチン・プログラムもメモリ48の所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ200では、ズームアップ指示キー56Hまたはズームバック指示キー56Jが押圧操作されることによりズーム機能を働かせるための指示入力が開始されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ202に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ206に移行する。
ステップ202では、上記ステップ200の処理で入力された指示に応じてズーム機能を働かせ、ズームレンズを光軸方向に移動させる。これによって、LCD38には、ズーム機能を働かせて撮影して得られたデジタル画像情報により示されるスルー画像が表示される。
次のステップ204では、ズーム機能を働かせるための指示入力が終了したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ202に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ206に移行する。
ステップ206では、レリーズボタン56Aが押圧操作されることにより撮影開始指示が入力された否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ208に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ212に移行する。
ステップ208では、現時点でメモリ48に格納されているデジタル画像情報を全体像情報として取得した後、ステップ210に移行し、上記ステップ206の処理で取得した全体像情報を先頭画像領域72に記録することにより新規のmpfファイル70を作成し、作成したmpfファイル70を外部メモリ52に格納した後、ステップ212に移行する。
ステップ212では、操作部56が操作されることにより全体撮影処理から部分撮影処理への切替指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ214に移行する一方、否定判定となった場合には本全体撮影処理ルーチン・プログラムを終了する。
ステップ214では、今回の全体/部分撮影モード処理の上記ステップ210の処理によりmpfファイル70が作成済みか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ216に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ222に移行する。
ステップ216では、予め定められたズームアップ倍率で撮影されるようにズーム機能を働かせ、ステップ218に移行し、予め定められたズームアップ倍率での撮影状態になるまで待機した後、ステップ220に移行する。
ステップ220では、LCD38に対して、ズームアップ・スルー画像を表示させると共に、「全体」との文字が内包された矩形枠が非アクティブとされ、「部分」との文字が内包された矩形枠がアクティブとされた処理選択情報をズームアップ・スルー画像に重ねて表示させるように制御を行った後、本全体撮影処理ルーチン・プログラムを終了する。
一方、ステップ222では、LCD38に対して、スルー画像を表示させたままの状態で画面の一部(例えば、正面視右下領域)に全体像撮影の実行をユーザに促す情報(例えば、「先ず、全体像撮影を行って下さい。」とのメッセージ)を所定条件(例えば、ステップ222の処理の実行を開始してから所定時間(一例として10秒)経過した、との条件)を満たすまで表示させるように制御を行った後、ステップ224に移行し、上記ステップ212の処理で入力された切替指示を無効化した後、本全体撮影処理ルーチン・プログラムを終了する。
一方、全体/部分撮影モード処理プログラムのステップ104では、部分撮影処理が指定されているか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ102に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ106に移行する。
ステップ106では、上記ステップ210の処理を実行することにより最新に作成されたmpfファイル70に部分像情報が記録されているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ108に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ116に移行し、部分撮影処理を実行した後、ステップ118に移行する。
ここで、図8を参照して本実施形態に係るデジタルカメラ10が部分撮影処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図8は、ステップ116においてCPU40により実行される部分撮影処理ルーチン・プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、部分撮影処理ルーチン・プログラムもメモリ48の所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ250では、ズームアップ指示キー56Hまたはズームバック指示キー56Jが押圧操作されることによりズーム機能を働かせるための指示入力が開始されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ252に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ256に移行する。
ステップ252では、上記ステップ250の処理により入力された指示に応じてズーム機能を働かせ、ズームレンズを光軸方向に移動させる。これによって、LCD38には、ズーム機能を働かせて撮影して得られたデジタル画像情報により示されるスルー画像が表示される。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10は、部分撮影処理プログラムの上記ステップ252の処理において予め定められたズームアップ倍率未満の倍率でズームバック撮影できないように構成されており、撮影者に対して予め定められたズームアップ倍率以上でズームアップ撮影(拡大撮影)を行わせるようにしている。
次のステップ254では、ズーム機能を働かせるための指示入力が終了したか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ252に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ256に移行する。
ステップ256では、レリーズボタン56Aが押圧操作されることにより撮影開始指示が入力された否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ258に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ262に移行する。
ステップ258では、現時点でメモリ48に格納されているデジタル画像情報を部分像情報として取得した後、ステップ260に移行し、上記ステップ258の処理で取得した部分像情報を上記ステップ210の処理を実行することにより最新に作成されたmpfファイル70の個別画像領域74に記録した後、ステップ262に移行する。
図9には、mpfファイル70における部分像情報の記録方式を説明するための模式図が示されている。一例として同図に示すように、mpfファイル70には、上記ステップ258の処理を実行することにより部分像情報「1」が取得されると、取得された部分像情報「1」が先頭画像領域72に後続する個別画像領域74に追加記録され、その後、上記ステップ258の処理を再び実行することにより部分像情報「2」が取得されると、取得された部分像情報「2」が部分像情報「1」を有する個別画像領域74に後続する個別画像領域74に追加記録される。
ステップ262では、部分撮影処理から全体撮影処理への切替指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ264に移行する一方、否定判定となった場合には本部分撮影処理ルーチン・プログラムを終了する。
ステップ264では、ズーム機能を解除するように制御を行い、次のステップ266にてズーム機能の解除が終了するまで待機した後、ステップ268に移行し、LCD38に対して通常スルー画像を表示させるように制御を行った後、本部分撮影処理ルーチン・プログラムを終了する。
一方、全体/部分撮影モード処理プログラムのステップ108では、上記ステップ210の処理を実行することにより最新に作成されたmpfファイル70に、後述するステップ110の処理において先頭画像領域72に記録された全体像情報との比較が未だに行われていない部分像情報が記録されているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ110に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ118に移行する。
ステップ110では、mpfファイル70に記録されている全体像情報(被写体画像)とそのmpfファイル70に記録されている部分像情報(拡大画像)とをパターンマッチングすることによりmpfファイル70に記録されている全体像情報により示される全体像とそのmpfファイル70に記録されている部分像情報により示される部分像とを比較し、全体像情報により示される全体像に部分像情報により示される部分像が含まれているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ112に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ118に移行する。
ステップ112では、全体像情報により示される全体像における部分像情報により示される部分像の位置を示す位置情報としての座標情報を全体像情報から取得する。具体的には、全体像情報により示される全体像における部分像情報により示される部分像の輪郭を特定する座標情報を全体像情報から取得する。
次のステップ114では、上記ステップ112の処理で取得した座標情報とその座標情報に対応する部分像情報を特定する特定情報とを対応付けてmpfファイル70のExifタグ領域72aに記録した後、ステップ118に移行する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、全体撮影処理で作成した最新のmpfファイル70のExifタグ領域72aに、部分像撮影を行う毎に上記ステップ112の処理で取得した座標情報が、その座標情報に対応する部分像情報を特定する特定情報に対応付けられて追加記録される。
ステップ118では、操作部56が操作されることにより本全体/部分撮影モード処理プログラムの終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ120に移行し、全体撮影処理が指示されている否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ102に戻る一方、否定判定となった場合にはステップ116に戻る。一方、ステップ118において肯定判定となった場合には、本全体/部分撮影モード処理プログラムを終了する。
次に、図10を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が再生モード処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図10は、モード切替スイッチ56Cが操作されることによって再生モードが選択された際にCPU40により実行される再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、再生モード処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、外部メモリ52に格納された複数のmpfファイル70の何れかに記録されたデジタル画像情報により示される被写体像を再生する場合について説明する。
同図のステップ300では、上記ステップ210の処理を実行することにより最新に作成されたmpfファイル70を外部メモリ52から読み出す。なお、本ステップ300では、モード切替スイッチ56Cが選択されることによって再生モードが選択された場合、外部メモリ52から最新に作成されたmpfファイル70を読み出し、ユーザによって操作部56が操作されることによりmpfファイル70が指定された場合、指定されたmpfファイル70を外部メモリ52から読み出す。
次のステップ302では、mpfファイル70の先頭画像領域72に記録された全体像情報を取得した後、次のステップ304にて、LCD38に対して、上記ステップ302の処理で取得した全体像情報により示される全体像を表示させるように制御を行う。
次のステップ306では、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70のExifタグ領域72aに座標情報が記録されているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ316に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ308に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70のExifタグ領域72aから座標情報を取得し、次のステップ310にて、現時点でLCD38に表示されている全体像に含まれる部分像を示す部分像情報が上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70に含まれていることを示唆する示唆情報として、LCD38に対して、上記ステップ308の処理で取得した座標情報により示される表示領域を取り囲む破線矩形枠を現時点で表示されている全体像に重ねて表示させる。例えば、図11に示すように、1つのmpfファイル70のExifタグ領域72aに部分像「1」〜「5」に関する座標情報が記録されている場合、一例として図12に示すように、LCD38の画面に、先頭画像領域72に記録された全体像情報により示される全体像が表示されると共にその全体像に対して部分像「1」〜「5」の各々を取り囲む破線矩形枠が重ねて表示される。なお、同図では、部分像「1」の破線矩形枠は、LCD38の画面よりも大きいため表示されていない。また、同図では、説明の都合上「1」〜「5」の数字が記されているが、これらの数字は実際の画面には表示されない。
ところで、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、図12に示すようにLCD38に表示されている全体像に対して破線矩形枠が重ねて表示されている場合、操作部56が操作されることによりLCD38に表示されている破線矩形枠の何れかが選択され、選択された破線矩形枠及びその内部が反転表示されると共に、選択された破線矩形枠に対応する部分像情報が選択される。図13には、1つのmpfファイル70での部分像情報の選択方法及びmpfファイル70の選択方法の一例が示されている。同図に示すように、十字カーソルボタン56Dの上下方向の矢印キーが押圧操作されることにより1つのmpfファイル70の全体像情報及び部分像情報が順次に選択される。なお、十字カーソルボタン56Dの左右方向の矢印キーが押圧操作されることにより外部メモリ52に時系列に沿って格納されているmpfファイル70が時系列順に選択され、選択されたmpfファイル70が外部メモリ52から読み出される。
そこで、ステップ312では、十字カーソルボタン56Dの上下方向の矢印キーが押圧操作されることによりLCD38に表示されている破線矩形枠の選択指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ316に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ314に移行し、LCD38に対して上記ステップ312の処理で選択した破線矩形枠及びその内部を反転表示させるように制御を行った後、ステップ316に移行する。
ステップ316では、操作部56が操作されることにより所定処理の実行指示が入力されたか否かを判定し、ステップ316において否定判定となった場合にはステップ320に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ318に移行し、上記ステップ316の処理で指定した処理を実行した後、ステップ320に移行する。
ステップ320では、操作部56が操作されることにより再生モード処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合には本再生モード処理プログラムを終了する一方、否定判定となった場合にはステップ322に移行し、十字カーソルボタン56Dの左右方向の矢印キーが押圧操作されることによりmpfファイル70の選択指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ312に戻る一方、肯定判定となった場合には上記ステップ300に移行する。
ところで、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ318で実行される所定処理として、mpfファイル70の先頭画像領域72に記録された全体像情報を編集する全体像編集処理、mpfファイル70の個別画像領域74に記録された部分像情報を編集する部分像編集処理、外部メモリ52からデジタル画像情報を削除する削除処理、デジタル画像情報を複製する複製処理、部分像情報により示される部分像を表示する部分像表示処理、及びLCD38に表示されている全体像の一部領域を指定して、指定した領域を拡大して表示する拡大表示処理を適用している。
次に、図14を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が全体像編集処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図14は、上記ステップ316にて全体像編集処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される全体像編集処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、全体像編集処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、全体像編集処理によって実行可能な編集を全体像の拡大及びトリミングとした場合について説明する。
同図のステップ350では、操作部56が操作されることにより現時点でLCD38に表示されている全体像の編集指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ362に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ352に移行し、現在表示されている全体像が上記ステップ350の処理で指示した編集内容に基づいて編集されるように上記ステップ300の処理で外部メモリ52から読み出したmpfファイル70の先頭画像領域72に記録された全体像情報を編集する。
次のステップ354では、上記ステップ300の処理で外部メモリ52から読み出したmpfファイル70に部分像情報が記録されているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ360に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ356に移行する。
ステップ356では、上記ステップ300の処理で外部メモリ52から読み出したmpfファイル70に記録された部分像情報により示される部分像の全体が上記ステップ352の処理で編集した全体像情報により示される全体像に含まれないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ360に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ358に移行し、上記ステップ356の処理を実行することにより全体像情報により示される全体像に含まれないと判定された部分像を示す部分像情報をmpfファイル70から削除すると共にその部分像情報に対応する座標情報をExifタグ領域72aから削除した後、ステップ360に移行する。
図15には、図11に示すmpfファイル70から部分像情報及び座標情報を削除した場合の一例が示されている。同図に示すように、上記ステップ356の処理で部分像「2」及び部分像「4」を含まないと判定した場合、上記ステップ358では、mpfファイルから部分像「2」及び部分像「4」の各々を示す部分像情報を削除すると共に、Exifタグ領域72aから部分像「2」を示す部分像情報に対応する座標情報及び部分像「4」を示す部分像情報に対応する座標情報を削除する。
ステップ360では、LCD38に対して、上記ステップ352の処理で編集して得られた全体像情報により示される全体像を表示させた後、ステップ362に移行する。ステップ362では、操作部56が操作されることにより全体像編集処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ350に戻る一方、肯定判定となった場合には本全体像編集処理プログラムを終了する。
図16には、LCD38に表示されている全体像をトリミングしてから拡大した場合の一例が示されている。同図に示すように、LCD38には、全体像が表示されている状態で、操作部56を介して編集指示が入力されて上記ステップ350〜362の処理が繰り返し実行されることによって、編集対象の領域が破線矩形枠で取り囲まれることにより選択され、選択された領域がトリミングされ、トリミングされた領域が拡大される様子が入力される編集指示に応じて表示される。
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ352の処理で編集して得られた全体像情報により示される全体像に部分像情報により示される部分像の全体が含まれる場合、上記ステップ360の処理にて、LCD38に対して、上記ステップ352の処理で編集して得られた全体情報により示される全体像を表示させると共に、その全体像に含まれる部分像情報により示される部分像に対応させて上述した示唆情報を重ねて表示させ、上記ステップ352の処理で編集して得られた全体像情報により示される全体像に部分像情報により示される部分像の一部が含まれる場合、上記ステップ360の処理で、LCD38に対して、上記ステップ352の処理で編集して得られた全体像情報により示される全体像を表示させるが、上述した示唆情報は表示させない。
次に、図17を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が部分像編集処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図17は、上記ステップ316にて部分像編集処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される部分像編集処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、部分像編集処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、部分像編集処理によって実行可能な編集を部分像の拡大及びトリミングとした場合について説明する。
同図のステップ400では、上記ステップ312の処理を実行することにより部分像情報が選択指示されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ402に移行し、LCD38に対して、ユーザに部分像情報の選択指示を促す情報(例えば、「部分像情報を選択して下さい。」とのメッセージ)を所定条件(例えば、ステップ402の処理が実行されてから所定時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足するまで表示させるように制御を行った後、本部分像編集処理プログラムを終了する。
一方、上記ステップ400において肯定判定となった場合にはステップ404に移行し、操作部56が操作されることにより、現時点で選択されている部分像情報により示される部分像の編集指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ414に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ406に移行し、上記ステップ404の処理で指示した編集内容に基づいて部分像が編集されるように現時点で選択されている部分像情報を編集する。
次のステップ408では、上記ステップ406の処理で編集して得られた部分像情報により示される部分像の大きさ及び形状と編集前の大きさ及び形状とを加味して、上記ステップ406の処理で編集して得られた部分像情報により示される部分像と上記ステップ302の処理で取得した全体像情報により示される全体像とをパターンマッチングすることにより比較し、全体像情報により示される全体像における上記ステップ406の処理で編集して得られた部分像情報により示される部分像の位置を示す座標情報を全体像情報から取得した後、ステップ410に移行する。
ステップ410では、Exifタグ領域72aに記録されている編集前の部分像情報に対応する座標情報を上記ステップ408の処理で取得した部分像情報に置き換えた後、ステップ412に移行する。
図18には、図11に示すmpfファイル70の部分像情報を更新した場合の一例が示されている。同図に示すように、上記ステップ406の処理を実行することにより部分像「5」を示す部分像情報が編集された場合、この編集に伴ってExifタグ領域72aの編集前の部分像「5」を示す部分像情報に対応する座標情報が編集後の部分像「5」を示す部分像情報に対応する座標情報に置き換えられることにより更新される。
ステップ412では、LCD38に対して、上記ステップ406の処理で編集して得られた部分像情報により示される部分像を表示させるように制御を行った後、ステップ414に移行し、操作部56が操作されることにより部分像編集処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ404に戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ416に移行する。
ステップ416では、LCD38に対して、上記ステップ302の処理で取得した全体像情報により示される全体像を表示させるように制御を行った後、ステップ418に移行し、LCD38に対して、現時点でExifタグ領域72aに記録されている座標情報に基づく示唆情報を現在表示させている全体像に重ねて表示させるように制御を行った後、本部分像編集処理プログラムを終了する。
図19には、LCD38に表示されている被写体像に含まれる部分像情報により示される部分像をトリミングした場合の一例が示されている。同図に示すように、LCD38には、全体像が表示されている状態で操作部56を介して編集指示が入力されて上記ステップ404〜414の処理が繰り返し実行されることによって、編集対象の領域が破線矩形枠で取り囲まれることにより選択され、選択された領域がトリミングされる様子が入力される編集指示に応じて表示される。そして、上記ステップ416の処理及び上記ステップ418の処理が実行されることにより、上記ステップ404〜414の処理によってトリミングされた領域に対応する破線矩形枠が現時点でLCD38に表示されている全体像に重ねて表示される。
次に、図20を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が部分像表示処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図20は、上記ステップ316にて部分像表示処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される部分像表示処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、部分像表示処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ450では、上記ステップ312の処理で部分像情報を選択指示したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ452に移行し、LCD38に対して、ユーザに部分像情報の選択を促す情報(例えば、「部分像情報を選択して下さい。」とのメッセージ)を所定条件(例えば、ステップ452の処理が実行されてから所定時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足するまで表示させるように制御を行った後、本部分像表示処理プログラムを終了する。
一方、ステップ450において肯定判定となった場合にはステップ454に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70から現時点で選択されている部分像情報を取得した後、次のステップ456にて、LCD38に対して、現在の画面表示を終了させるように制御を行うと共に、上記ステップ454の処理で取得した部分像情報により示される部分像を表示させるように制御を行った後、次のステップ458にて、LCD38に対して、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の先頭画像領域72に記録された全体像情報により示される全体像に相当する縮小画像を現在表示されている部分像の画面の一部に重ねて表示させる。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ458の処理として、一例として図21に示すように、LCD38に対して、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70のExifタグ領域72aに記録されているサムネイル画像を現時点で表示されている部分像の画面の正面視右下領域に重ねて表示させる処理を適用している。また、同図に示すように、上記ステップ452の処理で取得した部分像情報に対応する座標情報に基づく示唆情報としての破線矩形枠がサムネイル画像の対応する部分像を取り囲んで表示される。
次のステップ460では、操作部56が操作されることにより部分像表示処理の終了指示が入力されるまで待機し、次のステップ462にて、現在の画面表示を終了させるように制御を行うと共に、上記ステップ310の処理を実行することによってLCD38に表示された画面(図21に示すサムネイル画像に相当する全体像)を再表示させるようにLCD38を制御した後、本部分像表示処理プログラムを終了する。
次に、図22を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が拡大表示処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図22は、上記ステップ316にて拡大表示処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される拡大表示処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、拡大表示処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。
同図のステップ500では、操作部56が操作されることにより拡大表示される対象領域(以下、「拡大対象領域」という。)の選択指示及び拡大倍率を示す拡大倍率情報が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ514に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ502に移行する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ500の処理を実行することにより、LCD38には、拡大対象領域が破線矩形枠で取り囲まれた状態で表示される。
ステップ502では、上記ステップ500の処理を実行することにより選択された拡大対象領域に上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70に記録された部分像情報により示される部分像が含まれているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ504に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ512に移行する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ502の処理として、上記ステップ500の処理で選択された拡大表示領域の座標情報とmpfファイル70のExifタグ領域72aに記録された座標情報とを比較して拡大対象領域に部分像情報により示される部分像が含まれるか否かを判定する処理を適用している。
ステップ504では、上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率が上記ステップ502の処理で拡大対象領域に含まれると判定された部分像に相当する部分像情報により示される部分像のズームアップ率よりも大きいか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ512に移行し、LCD38に対して、現在の画面表示を終了させるように制御を行うと共に、上記ステップ302の処理で取得した全体像情報により示される全体像を上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率で拡大して表示させるように制御を行った後、ステップ514に移行する。
一方、ステップ504において肯定判定となった場合にはステップ506に移行し、拡大対象領域に含まれると判定された部分像に対応する部分像情報をmpfファイル70から取得した後、ステップ508に移行し、上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報に基づいて上記ステップ506の処理で取得した部分像情報と上記ステップ302の処理で取得した全体像情報とを合成して合成画像情報を作成する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラ10では、上記ステップ508の処理として、上記ステップ506の処理で取得した部分像情報により示される部分像を上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率で拡大し、拡大して得られた部分像を示すデジタル画像情報を、上記ステップ302の処理で取得した全体像情報により示される全体像を上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率で拡大して得られた全体像の対応する領域のデジタル画像情報と置き換えることにより合成画像情報を作成する処理を適用している。
次のステップ510では、LCD38に対して、現在の画面表示を終了させるように制御を行うと共に、上記ステップ508の処理を実行することにより作成された合成画像情報により示される拡大画像(合成画像)を表示させるように制御を行った後、ステップ514に移行する。
ステップ514では、操作部56が操作されることにより拡大表示処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ500に戻る一方、肯定判定となった場合には本拡大表示処理プログラムを終了する。
図23には、部分像情報により示される部分像が含まれていない拡大対象領域が選択されて拡大表示された場合の一例が、図24には、部分像情報により示される部分像が含まれている拡大対象領域が選択されて拡大表示された場合の一例が各々示されている。部分像情報により示される部分像が含まれていない拡大対象領域が選択されると、一例として図23に示すように、全体像情報により示される全体像を拡大表示することになるため、現時点でLCD38に表示されている全体像情報により示される全体像を上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率で拡大した画像が表示される。これに対し、部分像情報により示される部分像が含まれている拡大対象領域が選択されると、一例として図24に示すように、部分像情報により示される部分像を上記ステップ500の処理で入力された拡大倍率情報により示される拡大倍率で拡大した画像を含めて表示されるので、図23に示す画像よりも解像度の高い拡大画像を表示させることができる。なお、図24では、部分像情報により示される部分像が拡大対象領域を全て占有している場合の例が示されているが、拡大選択領域に部分像情報により示される部分像が一部しか含まれていない場合には拡大選択領域に含まれる全体像情報により示される全体像と拡大選択領域に含まれる部分像情報により示される部分像とが繋ぎ合わされた(合成された)状態で拡大表示される。この場合、Exifタグ領域72aの座標情報を参照して拡大選択領域に含まれる部分像情報により示される部分像の位置を特定し、特定した位置に対応する部分像情報を用いて拡大表示を行う。
次に、図25を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が削除処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図25は、上記ステップ316にて削除処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される削除処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、削除処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、上記ステップ312の処理を実行することにより部分像情報が選択されている場合について説明する。
同図のステップ550では、操作部56が操作されることにより、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の先頭画像領域72に含まれる全体像情報の削除指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ552に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の先頭画像領域72に含まれる全体像情報及びExifタグ領域72aの座標情報を含む全ての情報を削除した後、ステップ554に移行する。
ステップ554では、上記ステップ552の処理を実行することにより先頭画像領域72の全体像情報が削除されたmpfファイル70に部分像情報が含まれているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ572に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ556に移行し、上記ステップ552の処理を実行することにより先頭画像領域72の全体像情報が削除されたmpfファイル70から部分像情報を取得する。
次のステップ558では、上記ステップ556の処理で取得した部分像情報をJPEGファイルとして部分像情報毎に新規に作成して外部メモリ52に格納した後、ステップ572に移行する。
図26には、mpfファイル70から全体像情報及び座標情報を削除した場合の一例が示されている。同図に示すように、先頭画像領域72の全体像情報及びExifタグ領域72aの座標情報を含む全ての情報が削除されると、mpfファイル70の部分像「1」〜「3」の各々を示す部分像情報は各々独立したJPEGファイルに分割される。
一方、上記ステップ550において否定判定となった場合にはステップ560に移行し、操作部56が操作されることにより、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の部分像情報の削除指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ562に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70に部分像情報が含まれているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ572に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ564に移行する。
ステップ564では、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70から現時点で選択されている部分像情報を削除した後、ステップ566に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70のExifタグ領域72aから上記ステップ564の処理で削除した部分像情報に対応する座標情報を含む全ての情報を削除した後、ステップ572に移行する。
図27には、mpfファイル70から部分像情報を削除した場合の一例が示されている。同図に示すように、mpfファイル70に記録されている部分像「1」〜「3」の各々を示す部分像情報から部分像「2」を示す部分像情報が削除されると、部分像「2」を示す部分像情報に対応する座標情報がExifタグ領域72aから削除される。これによって、mpfファイル70から削除された部分像「2」を示す部分像情報とmpfファイル70に残された全体像情報との関連性は失われる。
一方、上記ステップ560において否定判定となった場合にはステップ568に移行し、操作部56が操作されることにより、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の削除指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にステップ572に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ570に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70を外部メモリ52から削除した後、ステップ572に移行する。
ステップ572では、操作部56が操作されることにより削除処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ550に戻る一方、肯定判定となった場合には本削除処理プログラムを終了する。
次に、図28を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラ10が複製処理を実行しているときの作用を説明する。なお、図28は、上記ステップ316にて複製処理の実行指示が入力された際にCPU40により実行される複製処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、複製処理プログラムはメモリ48の所定領域に予め記憶されている。なお、ここでは、錯綜を回避するために、上記ステップ312の処理を実行することにより部分像情報が選択されている場合について説明する。
同図のステップ600では、操作部56が操作されることにより上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の全体像情報の複製指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にステップ602に移行し、一例として図29に示すように上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の全体像情報を複製する。なお、この際、Exifタグ領域72aの座標情報は複製されない。
次のステップ604では、前段のステップの処理で複製して得られた全体像情報をJPEGファイルとして新規に作成して外部メモリ52に格納した後、ステップ616に移行する。
一方、上記ステップ600において否定判定となった場合にはステップ606に移行し、操作部56が操作されることにより上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の部分像情報の複製指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ608に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70に部分像情報が含まれているか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ614に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ610に移行する。
ステップ610では、一例として図30に示すように、上記ステップ312に処理を実行することにより選択された部分像情報(図30では、部分像「1」を示す部分像情報)を複製した後、上記ステップ604に移行する。
一方、上記ステップ606において否定判定となった場合にはステップ612に移行し、操作部56が操作されることにより上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70の複製指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ616に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ614に移行し、上記ステップ300の処理で読み出したmpfファイル70を、一例として図31に示すように、そのまま複製して外部メモリ52に格納した後、ステップ616に移行する。
ステップ616では、操作部56が操作されることにより複製処理の終了指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ600に戻る一方、肯定判定となった場合には本複製処理プログラムを終了する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、被写体を撮影して得られた全体像を示す全体像情報(被写体画像)と被写体をズームアップ撮影(拡大撮影)して得られた部分像を示す部分像情報(拡大画像)とを比較して、全体像情報により示される被写体像における部分像情報により示される部分像に対応する領域の位置を示す座標情報(位置情報)を取得するCPU40(取得手段)と、CPU40によって取得された座標情報が付加された全体像情報及びその座標情報に対応する部分像情報を関連付けて記憶する外部メモリ52(記憶手段)と、を備えているので、複数の撮影手段を用いることなく、撮影して得られた画像を拡大して表示した際の画像の解像度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、CPU40によって取得された座標情報が付加された全体像情報及びその座標情報に対応する部分像情報を1つのmpfファイル70に纏めたので、互いに関連する全体像情報、部分像情報及び座標情報を容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70から削除する対象として全体像情報及び部分像情報の少なくとも1つを選択する操作部56(削除選択手段)と、操作部56が操作されることによって全体像情報が選択された場合、選択された全体像情報及び座標情報を削除指示に応じてmpfファイル70から削除し、操作部56が操作されることによって部分像情報が選択された場合、選択された部分像情報及びその部分像情報に対応する座標情報を削除指示に応じてmpfファイル70から削除するCPU40(削除手段)と、を備えているので、特定の全体像情報及び部分像情報を容易に削除することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70から複製する対象として全体像情報及び部分像情報の少なくとも1つを選択する操作部56(複製選択手段)と、操作部56が操作されることによって全体像情報が選択された場合、選択された全体像情報を複製指示に応じて複製し、操作部が操作されることによって部分像情報が選択された場合、選択された部分像情報を複製指示に応じて複製するCPU40(複製手段)と、を備えているので、特定の全体像情報及び部分像情報を容易に複製することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70から編集する対象として全体像情報及び部分像情報の少なくとも1つを選択する操作部56(編集選択手段)と、操作部56が操作されることによって全体像情報が選択された場合、選択された全体像情報を編集指示に応じて編集し、操作部56が操作されることによって部分像情報が選択された場合、選択された部分像情報を編集指示に応じて編集するCPU40(編集手段)と、を備えているので、特定の全体像情報及び部分像情報を容易に編集することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、全体像情報が編集された場合、編集された全体像情報により示される全体象にその全体像情報に関連付けられた部分像情報により示される部分像に対応する領域が含まれていない場合に部分像情報及びその部分像情報に対応する座標情報をmpfファイル70から削除するCPU40(拡大画像削除手段)を備えているので、全体像情報を編集した場合、全体像情報、部分像情報及び座標情報の関連性を更新するための処理にかかる手間を省くことができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、CPU40は、部分像情報を編集した場合、編集した部分像情報とその部分像情報に関連付けられた全体像情報とを比較して、その全体像情報により示される全体像における部分像情報により示される部分像に対応する領域の位置を示す座標情報を新たに取得し、mpfファイル70の全体像情報に現時点で付加されている座標情報を新たに取得した座標情報に置き換える置換手段として機能しているので、部分像情報を編集した場合、全体像情報、部分像情報及び座標情報の関連性を更新するための処理にかかる手間を省くことができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70の全体像情報により示される全体像およびmpfファイル70の部分像情報により示される部分像を表示するLCD38を備えているので、mpfファイル70の全体像情報により示される全体像およびmpfファイル70の部分像情報により示される部分像を容易に視認することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70から表示する対象として部分像情報を選択する操作部56(表示選択手段)と、操作部56が操作されることによって選択された部分像情報により示される部分像が表示されるようにLCD38を制御するCPU40(制御手段)と、を備えているので、mpfファイル70に含まれる特定の部分像情報により示される部分像を容易に視認することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、CPU40は、操作部56が操作されることによって選択された部分像情報により示される部分像がLCD38に表示された場合、表示された部分像の一部領域に対して、その部分像情報に対応する全体像情報により示される全体像のサムネイル画像(縮小画像)が重ねて表示されるようにLCD38を制御しているので、部分像が全体像の何れの領域に存在するかを容易に把握することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、CPU40は、全体像がLCD38に表示された場合、その全体像を示す全体像情報に付加された座標情報により示される位置の部分像を含む予め定められた領域に対して、その予め定められた領域内の画像に対応する部分像を示す部分像情報がmpfファイル70に含まれていることを示唆する破線矩形枠(示唆情報)が重ねて表示されるようにLCD38を制御しているので、現時点で表示されている全体像の何れの領域に部分像情報により示される部分像が存在するかを容易に把握することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、CPU40は、操作部56が操作されることによって部分像情報が選択された場合、選択された部分像情報に対応する示唆情報が非選択時とは異なる態様で表示されるようにLCD38を制御しているので、現時点で表示されている全体像に含まれる部分像の何れに対応する部分像情報が選択されているのかを容易に把握することができる。
また、本実施形態に係るデジタルカメラ10によれば、mpfファイル70の全体像情報により示される全体像内の所定拡大率で拡大表示する拡大対象領域を指定する操作部56(拡大領域指定手段)を備え、CPU40は、操作部56が操作されることによって指定された拡大対象領域に対応する部分像情報がmpfファイル70に存在し、かつ所定拡大率が部分像情報により示される部分像のズームアップ率(拡大率)よりも大きい場合、操作部56が操作されることによって指定された拡大対象領域に対応する部分像情報により示される部分像が所定拡大率で拡大表示されるようにLCD38を制御しているので、拡大画像の解像度の低下を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、mpfファイル70に全体像情報、部分像情報及び座標情報を纏めて記録した場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、外部メモリ52に、全体像情報が記録されたJPEGファイルが格納される全体像格納領域、部分像情報が記録されたJPEGファイルが格納される部分像格納領域、及び座標情報が格納される座標格納領域を設け、互いに関連する全体像情報、部分像情報及び座標情報を、mpfファイル70に記録せずに各々対応する格納領域に互いを関連付けた状態で格納するようにしてもよい。また、デジタルカメラ10に接続され、デジタルカメラ10との間で情報の送受信を行う外部装置(例えば、パーソナル・コンピュータ)の記憶手段(例えば、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶媒体)にデジタルカメラ10の全体/部分撮影モード処理を実行することにより得られた全体像情報及び座標情報を、デジタルカメラ10の外部メモリ52に部分像情報を各々関連付けて記憶させてもよい。このように、全体像情報、部分像情報及び座標情報をmpfファイル70に記録せずに、互いを関連付けて複数の記録手段間または記憶手段内の複数の記憶領域間に跨って分散させて記憶させてもよい。
また、上記実施形態では、削除指示が入力されたときにmpfファイル70から全体像情報、部分像情報及び座標情報を削除する場合の形態例、及び複製指示が入力されたときにmpfファイル70から全体像情報や部分像情報を複製する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、mpfファイル70から全体像情報や部分像情報を他の記憶領域に移動させて移動先に格納するようにしてもよい。この場合、例えば、削除対象及び複製対象を選択する場合と同様に移動対象とする全体像情報及び座標情報をmpfファイル70から選択して、選択した全体像情報及び座標情報を外部メモリ52以外の別の不揮発性メモリ(予備記憶手段)に移動させて格納しておくことで、所定条件を満足したときに予備記録手段に格納されている全体像情報及び座標情報を読み出し、外部メモリ52に残されている部分像情報と再度関連付けてmpfファイル70を再構築することができるようにしてもよい。また、移動対象としてmpfファイル70に記録された部分像情報を選択して、選択した部分像情報を予備記憶手段に移動させて格納しておくことで、所定条件を満足したときに予備記録手段に格納されている部分像情報を読み出し、外部メモリ52に残されている全体像情報及び座標情報と再度関連付けてmpfファイル70を再構築することができるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、全体像編集処理が実行されることにより、mpfファイル70に記録された部分像情報により示される部分像の全体が上記ステップ352の処理で編集した全体像情報により示される全体像に含まれない場合に、その部分像情報をmpfファイル70から削除すると共にその部分像情報に対応する座標情報をExifタグ領域72aから削除する場合の形態例を挙げたが、これに限らず、mpfファイル70に記録された部分像情報により示される部分像の少なくとも一部が上記ステップ352の処理で編集した全体像情報により示される全体像に含まれない場合に、その部分像情報をmpfファイル70から削除すると共にその部分像情報に対応する座標情報をExifタグ領域72aから削除してもよい。
また、上記実施形態では、示唆情報としてLCD38に表示される破線矩形枠を例示したが、これに限らず、示唆情報はLCD38に表示される破線円形枠や実線矩形枠などであってもよい。また、示唆情報は音声再生装置などによる音声情報であってもよい。また、示唆情報はプリンタなどの画像形成装置によって記録用紙に印字されたドキュメント情報であってもよい。このように、部分像情報により示される部分像に相当する部分像に対してmpfファイル70に部分像情報が記録されていることを示唆することができる情報であれば如何なる情報であってもよい。
また、上記実施形態では、部分像情報が選択された場合に、対応する示唆情報の表示態様を反転表示させる場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、選択された部分像情報により示される部分像を取り囲む破線矩形枠及びその内側以外の領域を反転表示させることにより示唆情報の表示態様を通常時の表示態様と異なるものとしてもよい。このように、部分像情報が選択された場合の示唆情報の表示態様は、選択された部分像情報により示される部分像に相当する部分像が画面上の何れの領域に存在しているのかをユーザが把握することできる表示態様であればよい。
また、上記実施形態では、削除対象とするデジタル画像情報を選択した後、操作部56が操作されることにより削除指示が入力された場合にデジタル画像情報を削除する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、削除対象とするデジタル画像情報を選択してから所定条件(予め定められた時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足した場合に、この時点で削除対象とされているデジタル画像情報を削除するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、複製対象とするデジタル画像情報を選択した後、操作部56が操作されることにより複製指示が入力された場合にデジタル画像情報を複製する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、複製対象とするデジタル画像情報を選択してから所定条件(予め定められた時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足した場合に、この時点で複製対象とされているデジタル画像情報を複製するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、部分像表示処理の実行指示が入力された際に部分像表示処理が実行される場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、操作部56が操作されることにより部分像情報が選択されてから所定条件(予め定められた時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足した場合に、この時点で選択されている部分像情報により示される部分像がLCD38に表示されるように制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、部分像編集処理の実行指示が入力された際に部分像編集処理が実行される場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、操作部56が操作されることにより部分像情報が選択されてから所定条件(予め定められた時間(例えば、10秒)経過した、との条件)を満足した場合に、この時点で選択されている部分像情報に対して予め定められた編集が施されるようにしてもよい。なお、予め定められた編集としては、部分像を所定倍率で拡大または縮小表示する、という編集、部分像を所定の形状にトリミングする、という編集、及び部分像を所定の形状にトリミングしてから所定倍率で拡大または縮小表示する、という編集などが例示できる。
また、上記実施形態では、全体像編集処理の実行指示が入力された際に全体像編集処理が実行される場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、LCD38に対して全体像を表示させてから所定条件(予め定められた時間(例えば、1分)経過した、との条件)を満足した場合に、全体像情報に対して予め定められた編集が施されるようにしてもよい。なお、予め定められた編集としては、全体像の所定領域を所定倍率で拡大または縮小表示する、という編集、全体像の所定領域を所定の形状にトリミングする、という編集、及び全体像の所定領域を所定の形状にトリミングしてから所定倍率で拡大または縮小表示する、という編集などが例示できる。
また、上記実施形態では、部分像情報の削除指示に応じてmpfファイル70から部分像情報のみを削除する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、部分像情報の削除指示に応じてmpfファイル70を外部メモリ52から削除するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像と全体像情報により示される全体像とが含まれている場合、部分像情報により示される部分像と全体像情報により示される全体像とを合成した画像が拡大表示されるように制御を行う形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像と全体像情報により示される全体像とが含まれている場合、部分像情報により示される部分像が拡大対象領域の代表画像として拡大表示されるように制御を行ってもよい。また、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像の全体が含まれない場合、全体像情報により示される全体像が拡大対象領域の代表画像として拡大表示されるように制御を行い、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像の全体が含まれる場合、部分像情報により示される部分像が拡大対象領域の代表画像として拡大表示されるように制御を行ってもよい。また、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像の全体が含まれない場合、全体像情報により示される全体像が拡大対象領域の代表画像として拡大表示されるように制御を行い、全体像情報により示される全体像が拡大対象領域の代表画像として拡大表示されるように制御を行い、拡大対象領域に部分像情報により示される部分像の全体が含まれる場合、部分像情報により示される部分像と全体像情報により示される全体像とを合成した画像が拡大表示されるように制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、全体像が表示されてから操作部56が操作されることによって選択された部分像情報により示される部分像をLCD38に表示させる場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、全体像が表示されてから所定条件(例えば、所定時間(一例として30秒)経過した、との条件)を満足したときにその全体像に対応する部分像情報により示される部分像をスライドショー形式で表示されるようにLCD38を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ユーザがLCD38に表示されるメニュー画面や撮影して得られた被写体像を視認しながら操作部56を操作することにより全体/部分撮影モード処理及び再生モード処理などの各種処理が実行される場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、LCD38にタッチパネルを設け、ユーザが指やタッチペンを使ってタッチパネルを介して指示入力を行うことにより各種処理が実行されるようにしてもよい。また、デジタルカメラ10に通信ケーブルを介してパーソナル・コンピュータ(PC)などの外部端末装置を接続し、デジタルカメラ10で取得したデジタル画像情報を外部端末装置に転送し、外部端末装置に接続された表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に対してデジタル画像情報により示される被写体像を表示させ、ユーザが、表示装置の表示画面を見ながら、PCに接続されている入力装置(例えば、マウスやキーボード)を操作することにより上記の各種処理が実行されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、1つの視点から被写体を撮影することにより得られた平面視画像を作成し、作成した平面視画像を平面視表示する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、複数の視点から同一被写体を撮影することにより得られた視点画像を組み合わせて立体視用画像を作成し、作成した立体視用画像を立体視表示する場合も適用可能である。
また、上記実施形態では、各種プログラムがメモリ48に予め記憶されている場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、各種プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USBメモリなどのコンピュータによって読み取られる記録媒体に格納した状態で提供する形態を適用してもよいし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。