JP5544331B2 - 開閉体制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、開閉体制御システムに係り、詳しくは、マンション等の集合住宅の駐車場の出入口に設置される開閉体の制御システムに関するものである。
防犯等の理由から、集合住宅等の駐車場の出入口に遠隔操作可能な開閉体を設けることがある。このような開閉体は、車中から遠隔操作で起動信号を無線送信することで、閉鎖状態から開放状態となり、出入口からの車両の入庫ないし出庫が可能となる。
開放された開閉体の閉鎖を遠隔操作で行うものもあるが、利用者の手間を軽減するべく、開放された開閉体を、所定時間経過後に、タイマ等により自動閉鎖することも行われている。しかしながら、出入口から離れた場所から遠隔操作で開閉体を開放させると、車両が通過する前に開閉体が閉鎖を開始してしまう可能性があり、駆け込み通過を試みることによる接触事故のおそれがある。本願の発明者等は、これを防止するために、出入口近傍まで車両が進入しないと遠隔操作ができないように当該遠隔操作を制御することを考えた。なお、関連する考え方として、利用者が開閉手段の近傍に位置する場合にのみリモコン操作で開閉手段を動作できる開閉体制御システムが特許文献1に開示されている。
集合住宅等の駐車場では、複数の車両が共通の出入口から出入りするため、同じタイミングで出庫しようとする車両と入庫しようとする車両がはちあわせとなる場合がある。この時、入庫と出庫の優先順位が明確でないため、利用者の判断により通行が行われ、出会いがしらの事故のおそれがあり、また、利用者の判断に委ねるとお互い遠慮するなどして効率が悪くなり、通行がスムーズに行われないおそれがある。本願の発明者等は、上記遠隔操作の制御手段を利用して、出入口の両側から同時に車両が進入しようとした場合に対応することを考えた。
特許第4557621号
本発明は、開閉体により開閉される駐車場の出入口の両側から同時に車両が進入しようとした場合に、車両の通行をスムーズに行うことができる開閉体制御システムを提供することを目的とするものである。
本発明が採用した開閉体制御システムは、
駐車場の出入口を開閉する開閉体と、
出入口の内外にそれぞれ設けられ、車両が当該出入口近傍の所定位置にあることを検知する第1車両検知手段、第2車両検知手段と、
出入口の内外にそれぞれ設けられた第1信号機、第2信号機と、
起動信号を受信して、前記開閉体の開閉制御、前記信号機の表示制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、第1車両検知手段、第2車両検知手段いずれの手段が車両を検知したかを識別可能であり、車両検知手段が車両検知状態にある時にのみ起動信号を受信し、当該車両検知手段と同じ側の信号機の表示を通行可、反対側の信号機の表示を通行不可とするように構成されており、
前記制御部は、さらに、第1車両検知手段、第2車両検知手段の両方が車両検知状態ある時には、第1車両検知手段により検知された第1車両を優先し、起動信号に基づいて、第1信号機の表示を通行可、第2信号機の表示を通行不可として、第1車両を優先通行させる、ものである。
本発明の典型的な態様では、制御部は、第1車両検知手段により検知された第1車両からの起動信号と、第2車両検知手段により検知された第2車両からの起動信号と、の識別を行わない。2つの車両検知手段が同時に車両検知状態にある時に、通行が優先される側、通行を待機する側を予め決定しておき(優先される側を、「第1車両検知手段により検知された第1車両の側」と定義している)、起動信号を入力として制御が行われる。
すなわち、制御部が起動信号を受信すると、第1車両検知手段により検知された第1車両を通行させるための起動信号(第1起動信号)を有効とする一方、第2車両検知手段により検知された第2車両を通行させるための起動信号(第2起動信号)を無効とすることで、第1車両を優先通行させる。
ここで、第1車両を通行させるための第1起動信号の優先は、第1車両からの起動信号の送信、第2車両からの起動信号の送信のタイミングによらず、第2車両からの起動信号の送信が先に行われたとしても、第2車両からの起動信号は第1車両を通行させるための第1起動信号として処理される。
1つの態様では、前記第1車両は、駐車場外からの駐車場内に入ろうとする入庫車であり、前記第2車両は、駐車場内から駐車場外に出ようとする出庫車である。
1つの態様では、前記制御部は、
第1車両検知手段、第2車両検知手段の両方が車両検知状態にある時に起動信号(典型的には、第1車両から送信された起動信号)を受信することで、当該起動信号が第1起動信号として機能して、第1信号機の表示を通行不可から通行可に切り替えて第1車両を通過させると共に、少なくとも第1信号機が通行可を表示している間は第2信号機が通行不可を表示し、
第2車両検知手段が車両検知状態を維持し、前記第1車両検知手段が車両非検知状態となった後に起動信号(典型的には、第2車両から送信された起動信号)を受信することで、当該起動信号が第2起動信号として機能して、第2信号機の表示を通行不可から通行可に切り替えて第2車両を通過させると共に、少なくとも第2信号機が通行可を表示している間は第1信号機が通行不可を表示するように構成されている。
1つの態様では、開閉体が全開状態にあることを条件として、前記信号機は通行可を表示する。すなわち、車両検知手段が車両検知状態にあって起動信号が有効に受信され、かつ、開閉体が全開状態である時に、起動信号を送信した車両側の信号機の表示は、通行不可→通行可に切り替わることができる。
制御部が起動信号を有効に受信した時に、既に全開状態であれば、前記信号機は通行可を直ちに表示する。
制御部が起動信号を有効に受信した時に、全開状態でない場合(閉鎖中、あるいは、全閉状態)は、当該起動信号に基づいて開閉体を開放し、全開状態となった後に、前記信号機の表示を通行不可から通行可に切り替えるものである。
1つの態様では、開閉体制御システムは、開閉体の内外の所定領域内の物体を検知し、物体が検知された時には、開放された開閉体の閉鎖を規制して、開閉体の開放状態を維持する安全センサを備えている。この態様では、車両が通行して開閉体が開放状態となった直ぐ後に、出入口近傍の少なくともいずれか一方の側に後続車両が進入すると、安全センサが当該後続車両を検知することで開閉体の開放状態が維持される。
このように開閉体の開放状態が維持されている態様では、前記後続車両が前記第1車両検知手段により検知される車両の場合には、開閉体の開放は行われずに、受信された起動信号に基づいて第1信号機の表示が、通行不可→通行可に切り替わる。また、前記後続車両が前記第2車両検知手段により検知される車両の場合には、開閉体の開放は行われずに、受信された起動信号に基づいて第2信号機の表示が、通行不可→通行可に切り替わる。図7はこのような場合を示している。
1つの態様では、前記制御部は、第2車両検知手段が車両検知状態にある時に、前記第1車両検知手段が第3車両を検知して車両検知状態となった場合には、前記第1車両検知手段が第3車両を検知して車両検知状態となる前に当該制御部が起動信号(典型的には、第2車両から送信された起動信号)を受信したことを条件として、当該起動信号が第2起動信号として機能して、第2信号機の表示を通行可、第1信号機の表示を通行不可として、第3車両に対して第2車両を優先通行させる。
1つの態様では、少なくとも前記第2車両検知センサが車両非検知状態となった後に、前記第1車両検知手段が第3車両の車両検知状態で前記制御部が起動信号(典型的には、第3車両から送信された起動信号)を受信して、当該起動信号が第3車両を通行させるための第3起動信号として機能して、第3車両を通行させるための制御が行われる。
本発明では、開閉体により開閉される駐車場の出入口の両側から同時に車両が進入しようとした場合に、通行の順番を利用者に判断させることがないため、出会いがしらの事故を未然に防ぐことができ、また、効率良く入出庫を促すことができる。
車両検知手段は、当該車両検知手段による検知をシャッター起動の条件とすることで、入出庫車が出入口近傍で一時停止をすることを促し、駆け込み通過による事故を防ぐことに用いられる。さらに、出入口の両側にそれぞれ車両検知手段を設けたことで、車両検知手段の検知状態により、車両が存在する側を識別し特定することができ、特定された側の信号機、反対側の信号機の表示制御を行うことができる。
駐車場の出入口を開閉するシャッターの正面図である。 シャッターの概略側面図であり、各検知手段を示している。 駐車場の出入口近傍の概略平面図であり、各検知装置の配置(庫外側にループコイルセンサを設置できる場合)、起動エリア、安全エリアの設定を示している。 駐車場の出入口近傍の概略平面図であり、各検知装置の配置(庫外側にループコイルセンサを設置できない場合)、起動エリア、安全エリアの設定を示している。 開閉体制御システムの基本動作を示すチャートである。 開閉体制御システムの基本動作(連続通行)を示すチャートである。 開閉体制御システムの相互通行時の動作を示すチャートである。 図3に類似の図であり、警報システムを説明する概略図である。 図4に類似の図であり、警報システムを説明する概略図である。
本実施形態に係る開閉体制御システムは、駐車場の出入口を開閉するシャッター装置と、出入口の内外にそれぞれ設けられ、車両が当該出入口の近傍の所定位置にあることを検知する庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサと、出入口の内外にそれぞれ設けられた庫外側信号機、庫内側信号機と、車内からの遠隔操作により起動信号を無線で受信し、シャッター装置の開閉制御、信号機の表示制御を行う制御部と、を備えている。
シャッター装置は、出入口の幅方向両端に立設された左右の支柱に設けられた左右のガイドレール1と、出入口を開閉するシャッターカーテン2と、出入口の上方に設けられたシャッターカーテン収納部3と、シャッターカーテン2を昇降駆動する開閉機4と、を備えている。シャッターカーテンの収納態様は限定されず、図1では、シャッターカーテンを巻き取らずにそのまま出入口の上方から天井に沿って収納する態様(いわゆるオーバーヘッドドア)を示しているが、シャッターカーテンを巻取収納するものでもよい。図2には、巻き取られたシャッターカーテンの収納部3´が示してある。シャッターカーテンの種類は限定されず、スラット、パネル、パイプ等のいずれから構成してもよい。シャッターカーテンをスラットやパネルから構成する場合には、全閉状態で所定高さに位置するスラットないしパネルを透明スラットないしパネルとしてもよい。また、駐車場の出入口を開閉する開閉体はシャッター装置以外の扉装置でもよく、また、開閉体の開閉方向は開口幅方向でもよく、例えば、開閉体は、開口幅方向にスライド式のゲート扉やハンガードアであってもよい。
シャッター装置の制御部は、起動信号の受信、各検知手段(車両検知手段、障害物検知手段、シャッター全開検知手段、シャッター全閉検知手段)の検知結果に基づいて、シャッター装置の開閉制御(シャッターカーテンの上昇、下降、停止、全閉状態の維持、全開状態の維持)、信号機の表示制御(表示の切り替え・維持、すなわち、どちらの側の信号機の表示をどのように切り替え、または維持するか)を行う。シャッター装置は、制御部が起動信号を受信することで、当該起動信号に基づいて開閉機の駆動が行われ、全閉状態のシャッターカーテンが上昇して、出入口が開放され、シャッター全開状態となると信号機が通行可を表示する。シャッター装置のシャッターカーテンの上限位置、下限位置は、エンコーダによって検出され、エンコーダは、シャッター全開状態を検知する手段、シャッター全閉状態を検知する手段を構成する。また、他の態様では、シャッター装置は、シャッターカーテンの上限位置、下限位置をそれぞれ検出するリミットスイッチを備えており、上限リミットスイッチがONとなると全開状態であると判断され、全開状態の検知信号が制御部に送信され、開閉機の駆動が停止するようにしてもよい。上限リミットスイッチは、シャッター全開状態を検知する手段を構成し、下限リミットスイッチは、シャッター全閉状態を検知する手段を構成することができる。なお、シャッターカーテンの全開状態、全閉状態を検知する手段は、エンコーダ、上限リミットスイッチ、下限リミットスイッチに限定されない。
1つの態様では、シャッター装置は1つ以上の障害物検知手段(安全センサ)を備えており、シャッター全開後は、全ての障害物検知手段が物体を検出していないことを条件として、全開状態にあるシャッターカーテンを自動的に下降させて出入口を閉鎖する。例えば、全ての車両検知センサ及び障害物検知手段が非検知状態にあることを確認後、タイマにより所定秒後に、全ての障害物検知手段が物体を検出していないことを条件として(図5に示す実施形態では、車両検知センサのON・OFFは問わない)、自動的にシャッターを閉鎖させる。シャッター閉鎖中では、信号機は通行不可を表示する。シャッターが全閉状態となることを検知して、信号機は消灯する。
本発明の特徴の一つは、車両が当該出入口の近傍の所定位置にあることを検知する庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサを設けた点にある。制御部は、庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサからの車両検知信号を識別可能に受信可能であり、庫外側車両検知センサがON(車両検知状態)の場合は、庫外に車両が存在し、庫内側車両検知センサがON(車両検知状態)の場合は、庫内に車両が存在することを認識する。このように車両検知センサによって車両が存在する側を特定することができ、特定した側の信号機および反対側の信号機の表示制御を行うことができる。制御部は、車両検知センサが車両検知状態にある時にのみ、当該車両検知センサにより検知された車両からの起動信号を有効とするように構成されている。車両検知センサからの検知信号と無線式の起動信号とのAND回路による起動方式となっており、車両が起動エリア上に存在しない状態で、起動信号を送信しても制御部において無効とされ、当該車両を通行させるための起動信号として機能しない。
制御部が出入口の一側の車両から送信された起動信号を有効に受信し、当該一側の車両を通行させるための起動信号によりシャッターが起動された後は、前記一側の車両を検知する一側の車両検知センサがONの時には、他側に車両が進入して他側の車両検知センサがONとなっても、他側の車両を通行させるための起動信号は無効となる。一側の車両が移動して一側の車両検知センサがOFFとなった後に、他側の車両からの起動信号(当該他側の車両を通行させるための起動信号)は有効となる。すなわち、一側の車両を通行させるための起動信号が有効に受信された後に、他側の車両を通行させるための起動信号が受信されて、通行の対象となる側が切り替わるためには、一側の車両を検知している車両検知センサが車両非検知状態となることが条件とされる。
車両検知センサとしては、車両が当該出入口の近傍の所定位置にあることを検知するように地面に埋設した庫外側ループコイルセンサ5A、庫内側ループコイルセンサ5B、を用いることができる。ループコイルセンサによって起動エリアが設定される。車両検知センサに用いられるセンサは、ループコイルセンサに限定されるものではなく、予め設定された所定位置に車両が存在することを検知できるセンサであれば、いかなるセンサでもよい。このようなセンサとしては、対象物が設定した領域内にあるか否かを検出できるレーザスキャナセンサを挙げることができる。レーザスキャナセンサは、予め設定した所定領域に限定的に赤外線レーザを照射して、所定領域内の車両を検知することができる。
本実施形態において、開閉体制御システムは、庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサに加えて、障害物検知手段を構成する以下の検知手段(1)(2)(3)を備えている。本実施形態では、検知手段(1)(2)(3)の全てがOFFの場合に、全開状態にあるシャッターカーテンの降下が可能となる。すなわち、検知手段(1)(2)(3)のいずれか1つのセンサがONの場合には、全開状態にあるシャッターカーテンの降下は規制される。
(1)シャッターカーテンの降下経路に位置する物体を検出する障害物検知センサ(例えば、赤外線多軸エリアセンサ)。赤外線多軸エリアセンサの検知範囲(シャッターカーテンの昇降経路でもある)を参照番号6で示す。降下するシャッターカーテン下方における挟まれや接触を防止する。赤外線多軸エリアセンサは、シャッター装置(ガイドレール等)に内蔵されている。
(2)出入口に近接して庫外側・庫内側の両側に設けられ、シャッターカーテンの降下経路に近接する物体を検出する近接センサ(例えば、光電センサ7A、7B)。降下するシャッターカーテン下方における挟まれや接触を防止する。光電センサ7A、7Bは、出入口の幅方向両側の柱体や壁体に設けられる。
(3)出入口の内外の所定領域を安全エリアとして設定し、当該安全エリアに存在する物体を検知し、出入口が全開状態にある時に、安全エリア内で物体が検知された時には、シャッターカーテンの降下を規制する安全センサ(例えば、レーザスキャナセンサ8A、8B)。レーザスキャナセンサ8A、8Bは、庫外側・庫内側の両側に位置して、出入口の幅方向両側の柱体や壁体に設けられる。安全センサとしてのレーザスキャナセンサは当業者に良く知られている。レーザスキャナセンサは、例えば、赤外線レーザ光を2次元的にスキャンさせ、その反射光をモニタすることでエリア内の安全を監視する。エリアの寸法や形状は選択可能である。また、1つのレーザスキャナセンサで複数の異なるエリアを設定できるものも知られており、レーザスキャナセンサから車両検知センサを構成することが可能である。この場合、1つのレーザスキャナセンサは、安全センサに加えて、起動用レーザスキャナセンサとして機能する。
図3、図4は、駐車場の出入口近傍の概略平面図であり、各検知手段の配置、起動エリア、安全エリアの設定を示している。出入口は、出庫車両、入庫車両に共通の出入口であり、2台の車両がすれ違い通行できる程度の開口幅を備えている。図3、図4において、起動エリアは、車両の一部が当該エリア内に位置する場合には、車両検知センサON(車両検知状態)となるエリアである。出入口の内外の地面には停止線Sが設けてあり、車両が停止線Sを目標として停止した時には、当該車両の一部が必ず起動エリア内に位置する、すなわち、停止線Sを目標として停止した車両から起動信号を送信した時に、起動信号が制御部において有効となるようになっている。このようにすることで、運転者に対して停止線での確実な一時停止を促すことができる。
図3は、庫外側にループコイルセンサを設置できる場合であって、シャッター装置の起動は、庫外側では、「庫外側ループコイルセンサON+リモコン操作による起動信号送信」、庫内側では、「庫内側ループコイルセンサON+リモコン操作による起動信号送信」となる。図示の態様では、レーザスキャナセンサによって設定される安全エリアは、起動エリアを含んでおり、ループコイルセンサONの状態では、安全センサとしてのレーザスキャナセンサもONとなる。
図4は、庫外側にループコイルセンサを設置できない場合であって(例えば、庫外側に公道が接近しており、ループコイルセンサを設置するスペースが確保できない場合)、シャッター装置の起動は、庫外側では、「レーザスキャナセンサON+リモコン操作による起動信号送信」、庫内側では、「庫内側ループコイルセンサON+リモコン操作による起動信号送信」となる。レーザスキャナセンサにより設定された起動エリアは、四角形状となっている。起動エリアの形状を四角形とすることで、起動エリアの範囲を明確にでき、誤検知が起き難くしている。また、起動エリアは、地面に対して水平に浮かしてかつ上下方向の検知範囲が薄くなるように設定する。こうすることで、センサが地面に溜まった水や雪、飛来するごみ等を検知して誤作動することを防ぐ。庫外側において、レーザスキャナセンサによって設定される安全エリアは、起動エリアよりも出入口側に位置して設定されているが、このものでは、車両の停止位置によって、車両検知手段としてのレーザスキャナセンサON・安全センサとしてのレーザスキャナセンサOFFの状態を取り得る。望ましくは1つのレーザスキャナセンサを用いて起動エリアと安全エリアを設定するが、別々のレーザスキャナセンサ用いて起動エリア、安全エリアを設定してもよい。
本発明のもう一つの特徴は、駐車場の出入口の庫外側、庫内側の両側に信号機9A、9Bを設け、制御部によって内外の信号機の表示制御を行う点にある。信号機は、車中の運転者に対して、情報を認識可能に提示する。典型的には、情報は視覚的に識別可能に表示されるが、情報を聴覚的に識別可能に提示することを排除するものではない。本明細書において、「提示」とは、情報を視覚的に表示して伝達することに加えて、音や振動等を用いて伝達することを含むものとして用いている。本実施形態では、信号機が提示する情報は、「車両の進入の可否」に加えて、「車両検知センサによる車両検知の有無」、「リモコンによる起動信号の受信の可否」、である。なお、信号機が提示する情報はこれらに限定されるものではなく、当業者において適宜設定し得ることが理解される。
本実施形態では、庫外側信号機9A、庫内側信号機9Bは、それぞれ赤色灯90A、90B、青色灯91A、91Bを備えており、「赤色灯の点灯」、「赤色灯の点滅」、「青色灯の点灯」で情報を識別可能に表示する。信号機は、車両の進入の可否、すなわち、「通行可」、「通行不可」を表示するが、「通行可」の表示は青色灯の点灯であり、「通行不可」の表示は、青色灯の点灯以外、具体的には、赤色灯の点灯、赤色灯の点滅、青色灯、赤色灯の消灯状態、が含まれる。本実施形態では、2色の点灯を備えた信号機を示したが、本発明に用いられる信号機は、一定の符号(色、音、形、光等)を用いて操作者(典型的には車両の運転者)に対して情報を提示ないし出力する装置を意味するものである。色により情報を識別して表示する信号機においても、色の種類は限定されず、赤色、青色(緑色)に加えて、例えば、黄色を用いても良い。
信号機は、車両検知センサが車両検知状態にあることを認識可能に表示する。本実施形態では、車両検知センサが車両検知状態になると、検知された車両側の信号機の赤色灯が消灯→点灯となる。操作者は、赤色灯の点灯によって、起動信号が制御部に有効に受信される状態であることを知ることができる。信号機により起動信号が制御部に有効に受信される状態であることを提示する手段は、操作者(典型的には車両の運転者)に認識可能に提示するものであればいかなる手段でもよく、色(赤色に限定されない)の点灯、色の点滅、音声の出力等が例示される。また、信号機から出力された情報を操作者のリモコンを介して操作者に提示してもよく、具体的には、リモコンの表示パネル上の表示、リモコンからの音声出力、振動出力等が例示される。すなわち、制御部は、庫外側車両検知手段あるいは/および庫内側車両検知手段が車両検知状態となった時に、庫外側車両検知手段が車両を検知した場合には、庫外側信号機から、庫内側車両検知手段が車両を検知した場合には、庫内側信号機から、起動信号が受信可能な状態となったことを認識可能に提示する。庫外側車両検知手段および庫内側車両検知手段が車両検知状態となった時には、庫外側信号機および庫内側信号機から起動信号が受信可能な状態となったことを認識可能に提示するが、予め決定されている側の車両検知手段により検知された車両を通行させるための起動信号が優先される。
信号機は、リモコン受付の可否、すなわち、制御部が起動信号を受信したことを認識可能に表示する。より詳しくは、前記制御部は、起動信号を受信した時に、当該受信された起動信号が、庫外側車両検知手段により検知された車両を通行させるための起動信号として受信した場合には、庫外側信号機から、庫内側車両検知手段により検知された車両を通行させるための起動信号として受信した場合には、庫内側信号機から、起動信号を受信したことを認識可能に表示する。本実施形態では、制御部が起動信号を受信した時には、赤色点灯→赤色点滅となる。操作者は、自身の側の信号機が赤色点灯→赤色点滅に表示変更したことにより、起動信号が当該操作者の車両を通行させるための起動信号として制御部に受信されたことを認識することができる。この時、出入口の他側にもリモコン操作を行った操作者がいる場合に、他側の信号機から起動信号を受信したことの表示が無い場合(他側の信号機において、赤色点灯→赤色点滅の表示変化無し、すなわち赤色点灯が保持)には、当該他側の操作者は、当該他側の操作者の車両を通行させるための起動信号が制御部に受信されなかったことを認識することができる。リモコン受付の可否を操作者に認識させる手段は、リモコン非受付状態とリモコン受付状態との間で、提示変更(信号機からの出力される色の変化、点滅の有無、点滅の速度変化、音声の有無、音声の変化等)を行うことにより構成することができる。また、点滅に他の機能を持たせても良いことが当業者に理解される。例えば、シャッターカーテンが昇降中にある時を点滅で表示してもよい。あるいは、タイマが開始してから所定時間(例えば、3秒)後にシャッターカーテンを下降させる場合に、タイマが開始すると同時に点滅を開始するようにしてもよい。図5に示す態様では、起動信号の受信と同時に、赤色灯が点滅すると共にシャッターカーテンが上昇を開始するが、起動信号を受信した時には赤色灯を第1の点滅速度で点滅させてリモコン受付を表示し、数秒後にシャッターカーテンの上昇が開始された時に赤色灯の第2の点滅速度(≠第1の点滅速度)で点滅させてもよい。
信号機による「通行可」の表示(青色灯の点灯)は、当該信号機と同じ側からの起動信号の受信に基づいて行われる。1つの態様では、シャッター装置が全開状態にあることを条件として、青色灯が点灯する。すなわち、シャッター装置が全開状態である時に、起動信号に基づいて、信号機の表示は、「通行不可(赤色灯点灯あるいは赤色灯点滅)」→「通行可(青色灯点灯)」に切り替わることができる。より具体的に説明すると、制御部が起動信号を受信した時に、既にシャッター装置が全開状態であれば、信号機の青色灯が点灯する。一方、制御部が起動信号を受信した時に、シャッター全開状態でない場合(シャッター閉鎖中、あるいは、シャッター全閉状態)は、当該起動信号に基づいてシャッターを開放し、シャッター全開状態となった時に、信号機の青色灯が点灯する。いずれも場合も、信号機の青色灯の点灯は、当該信号機と同じ側からの起動信号の受信に起因して行われる。
本実施形態では、庫外側・庫内側の少なくともいずれか一方の車両検知センサが車両検知状態にある時には、庫外側・庫内側の両信号機は、点灯状態(例えば、青色灯点灯、赤色灯点灯、赤色灯点滅のいずれか)にある。実施形態では、一方の信号機の青色灯が点灯している時は、他方の信号機は赤色灯点灯である。
本実施形態に係る開閉体制御システムの動作について説明する。開閉体制御システムは、以下の規則に従って運用される。
(1)車両1台通過ごとに1回のリモコン操作を行なうこととする。例えば、シャッター全開状態で連続通行する場合であっても、リモコン操作により青色灯を点灯させて通行する。
(2)シャッターの起動は、車両検知センサ(ループコイルセンサ、または起動用レーザスキャナセンサ)が車両を検知している状態で起動信号が送信された場合にのみ可能となる。
(3)青色灯の点灯時のみ通行可とする。
(4)赤色灯の点灯時、点滅時は通行不可とする。
(5)入庫(庫外からの進入)側を優先する。入庫を優先させることで、車道上での待機が無くなり、一般車両への通行の妨げを防止する。
以下に、基本動作(出入口の一方からのみ車両が進入する場合)、相互通行(出入口の双方からのみ車両が進入する場合)について、それぞれ説明する。
[1]基本動作
基本動作を図5、図6に示す。図5、図6では、庫外側から車両が駐車場に入る場合を示しているが、以下の説明では、どちらの側の車両かは限定せずに一般的に記載する。
(1)車両が停止線にて一時停止すると、車両検知センサ(ループコイルセンサまたは起動用レーザスキャナセンサ)が当該車両を検知して車両検知状態となり、操作側の信号機(どちらの車両検知センサが車両検知状態にあるかで判定される)の赤色灯が消灯→赤色に切り替わる。
(2)出入口がシャッターで閉鎖された状態で、車中からリモコン操作により起動信号を送信すると、起動信号を受信した制御部が開閉機を駆動させて、シャッターの開放を開始する。制御部が起動信号を受信すると、操作側の信号機の表示が、赤色点灯→赤色点滅に切り替わると共に、非操作側の信号機の赤色灯が消灯→赤色に切り替わる。
車両検知センサ(ループコイルセンサまたは起動用レーザスキャナセンサ)が車両を検知していない場合は、リモコン操作は無効である。すなわち、出入口から離れた位置にある車中からリモコン操作を行っても、車両検知センサが車両非検知状態にあると、シャッター開放は行われない。図5の右下では、「シャッター閉鎖中にリモコン操作が行われたが、いずれのループコイルセンサもOFFなので、起動信号が制御部に有効に受信されず無効となり、シャッター閉鎖が継続されている」ことを示している。
(3)シャッター全開後に、シャッター全開状態の検知信号を受信した制御部により、操作側の信号機の表示が、赤色灯点滅→青色灯点灯に切り替わる。非操作側の信号機の表示は赤色灯点灯のままである。
(4)操作側の信号機の青色灯が点灯することで、車両が出入口を通過する。車両が移動することで、操作側の車両検知センサが車両非検知状態となり、また、前記車両が非操作側の車両検知センサを通過することで、非操作側の車両検知センサが当該車両を検知して一旦検知状態となり、再び非検知状態となる。
(5)すべての検知手段(庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサ、全ての障害物検知センサ)がOFFであることを確認後、操作側の信号機の表示が、青色灯点灯→赤色灯点滅に切り替わる。いずれかの庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサがONの場合には、青色灯点灯→赤色灯点滅に切り替わらずに、青色灯点灯が維持される。非操作側の信号機の表示は赤色灯点灯のままである。
図6は、連続通行の場合を示している。
操作側の信号機の赤色灯点滅時(シャッター全開状態)に後続車が停止線で一時停止し、車両検知センサ(ループコイルセンサまたは起動用レーザスキャナセンサ)の車両検知状態でリモコン操作すると、操作側の信号機が、再び赤色灯点滅→青色灯点灯に切り替わり、通行が許可される。
操作側の信号機の赤色灯点滅時かつシャッター閉鎖中に後続車から同様にリモコン操作が行われた場合には、シャッターカーテンが反転動作してシャッター全開状態となった時に、シャッター全開状態の検知信号を受信した制御部により、操作側の信号機が赤色灯点滅→青色灯点灯に切り替わり、通行が許可される。
ただし、安全センサが物体を検知することで、シャッターカーテンが反転上昇した後にリモコン操作による起動信号の送信が行われなかった場合は、シャッター全開後も、操作側の信号機の青色灯点灯へ切り替わらない。すなわち、操作側の信号機の表示を、青色灯点灯に切り替えて通行するためには、車両検知センサが車両検知状態にあり、制御部が、リモコン操作による起動信号を受信する必要がある。
(6)すべての検知手段のOFFを確認後、操作側の信号機の表示が、青色灯点灯→赤色灯点滅に切り替わると共に、タイマが開始し、3秒後に、全ての障害物検知手段のOFFを確認後(車両検知センサのON・OFFは問わない、すなわち、車両検知センサがONでもよい)、シャッター閉鎖を開始する。シャッター閉鎖中は、操作側の信号機の赤色灯が点滅し、非操作側の信号機の赤色灯が点灯している。
本実施形態では、タイマの開始条件とシャッターの下降条件が異なるが、これらの条件を同じとしてもよい。具体的には、全ての検知手段がOFFであることを条件としてタイマを開始させ、シャッターを下降させてもよく、あるいは、全ての障害物検知手段がOFFであることを条件としてタイマを開始させ、シャッターを下降させてもよい。
(7)シャッター全閉後に、シャッター全閉状態の検知信号を受信した制御部により、操作側、非操作側の両信号機(操作側の赤色灯の点滅、非操作側の赤色灯の点灯)が消灯する。
上記(2)〜(6)の間にいずれかの障害物検知手段がONになった場合には、シャッターは開放状態を保持する。
すべての検知手段のOFFを確認し、3秒後にシャッター閉鎖を開始する。
[2]相互通行時の動作
(1)庫内の車両、庫外の車両がそれぞれ停止線にて一時停止すると、庫内側・庫外側車両検知センサ(ループコイルセンサ、または起動用レーザスキャナセンサ)によって、庫内側、庫外側の車両がそれぞれ検知される。庫内側・庫外側の車両検知センサが車両検知状態となることで、庫内側信号機の赤色灯が赤色点灯し、庫外側信号機の赤色灯が赤色点灯する。
(2)制御部は、シャッター装置の開閉状態と関係無く、両方の車両検知手段がONの時には、入庫(庫外からの進入)側の車両を優先するように予め設定されている。すなわち、両方の車両検知手段がONの時には、入庫側の車両の通行を行う起動信号が優先され、仮に出庫側の車両からのリモコン操作が先に行われて起動信号が送信されても、当該起動信号は入庫側の車両の通行を行う起動信号として処理され、出庫側の車両の通行を行う起動信号しては機能しない。入庫側の車両からのリモコン操作により起動信号が送信されると、シャッターが全閉状態にある場合には、シャッター開放を開始する。この時、入庫側の信号機の赤色灯は赤色点灯から赤色点滅に切り替わる。出庫側の信号機の赤色灯は赤色点灯のままである。
(3)シャッター全開後に、シャッター全開状態の検知信号を受信した制御部により、入庫側の信号機の表示が、赤色灯点滅→青色灯点灯に切り替わる。出庫側の信号機の赤色灯は赤色点灯を保持する。入庫側の車両からのリモコン操作により起動信号が送信された時に、既にシャッターが全開状態にある場合には、当該起動信号に基づいて入庫側の信号機の表示が、青色灯点灯に切り替わる。
(4)入庫側の信号機の青色灯が点灯することで、車両が出入口を通過して庫内に入る。車両が移動することで、入庫側の車両検知センサが車両非検知状態となる。
(5)入庫側の車両検知センサ(ループセンサまたは起動用レーザスキャナセンサ)がOFFとなっても、出庫側の車両検知センサがONなので、入庫側の信号機の青色灯点灯が維持され、出庫側の信号機の赤色灯は赤色点灯を保持する。
(6)入庫側の車両検知センサ(ループセンサまたは起動用レーザスキャナセンサ)のOFF確認後、制御部は、出庫側の車両からのリモコン操作による起動信号を当該出庫側の車両の通行を行う起動信号として受信することが可能となり(出庫側の車両検知センサはON)、起動信号を受信した制御部により、出庫側の信号機の青色灯が青色点灯する。出庫側の信号機の青色灯が青色点灯している間は、入庫側の信号機の赤色灯が赤色点灯する。
制御部が、出庫側の車両からの起動信号を受信する前に、庫外側車両検知センサが入庫車両を検知して車両検知状態となった場合には、再び両方の車両検知手段がONとなり、上記(2)〜が繰り返される。制御部が、出庫側の車両からの起動信号を当該出庫側の車両の通行を行う起動信号として受信した後に、庫外側車両検知センサが入庫車両を検知して車両検知状態となった場合には、再び両方の車両検知手段がONとなっても、既に受信されている出庫側の車両を通行させるための起動信号が優先される。出庫側の車両が出入口を通過して、出庫側の車両検知センサがOFFとなった後に、制御部は、入庫車両を通行させるための起動信号を受信可能とする。
出庫側の信号機の青色灯の点灯は、シャッターが全開状態にあることを条件として、行われる。これには幾つかのケースが考えられる。第1に、制御部が出庫側の車両を通行させるための起動信号を受信した時に、シャッター全開状態が維持されている場合には、起動信号を受信すると直ちに出庫側の青色灯を点灯させる。本実施形態では、入庫車両が入庫した後でもシャッター全開状態は、待機中の出庫車を検知する安全センサ(レーザスキャナセンサ)によって維持されている。安全センサを有せず、全開状態がタイマ等で維持されているような場合に、出庫側の車両を通行させるための起動信号を受信することで、出庫側の車両検知センサが車両検知状態にある間はシャッター全開状態を維持するようにしてもよい。第2に、安全センサやタイマを用いない場合に、出庫側の車両を通行させるための起動信号を受信した時には、シャッター全開状態が維持されておらず、シャッターが閉鎖を開始している場合もあり得る。このような場合には、出庫側の車両を通行させるための起動信号に基づいて、シャッターを再度開放させて、シャッター全開後に、シャッター全開状態の検知信号を受信した制御部により、出庫側の信号機の表示が、青色灯点灯に切り替わる。
相互通行時の動作が図7に示してある。図7では、庫外側から来た車両がシャッターを開放させて駐車場内に入り、その後のシャッター閉鎖中に、庫内側の車両から起動信号が送信されてシャッターが再び開放されてシャッター全開状態となり、庫内側の車両が駐車場から出た直ぐ後に、庫外側、庫内側の両側から同じ略タイミングで車両が出入口を通行しようとしている場合を示している。ここでは、庫外側車両検知センサ、庫内側車両検知センサの両方が車両検知状態となった時に、既にシャッター全開状態が維持されている(庫外側、庫内側の安全センサが庫外側車両、庫内側車両を検知してONとなっており、シャッターカーテンの降下が規制されている)点に留意されたい。起動信号は、信号機の表示を通行可(青色灯点灯)に切り替える機能を持つ。
(7)出庫側の信号機の青色灯が点灯することで、車両が出入口を通過して庫外に出る。
(8)シャッターの閉鎖動作は基本動作に準ずる。
[3]警報システム
上述のように、駐車場から車両が出入りする際には、信号機によりシャッターの状態を表示している。本実施形態では、シャッター開放中は赤色灯が点滅し、シャッター全開状態では青色灯が点灯する。これらの信号機の状態は、車両の動きとは関係なく制御されているので、シャッター開放中に車両が通過しようとした場合でも信号の状態(赤色灯点滅)は変わらない。図8、図9に示したシステムは、シャッター開放中の車両進入に対し、シャッター(出入口)に近づく車両を検知して、警報音と点滅速度の変化により注意を喚起することで、車両の衝突事故をより確実に防止することを目的としている。なお、図8は図3、図9は図4に対応しており、図3に関連する記述、図4に関連する記述は、それぞれ図8、図9の説明に援用することができる。
図8、図9に示す態様では、シャッター(出入口)に近いエリアを警告エリアとし、警告エリアに対してシャッターから遠い側に起動エリアが設定されている。警告エリアに進入した車両は、例えば、レーザスキャナセンサにより検知される。
起動エリアで車両が停止すると(図9に起動エリアで停止した車両を示す)、車両の検知により信号機が赤色点灯する。起動エリアで停止した車両からのリモコン操作によりシャッター開放を開始すると、操作側の信号機が赤色点灯から低速で赤色点滅する。
シャッター開閉中に起動エリアで停止していた車両が警告エリアに進入した場合は(図9の矢印方向に車両が移動した場合)、レーザースキャナにより車両が検知され、信号機の赤色灯を低速の赤色点滅から高速の赤色点滅に変更すると同時に、図示しない警報機(ブザー)から警報音を出して注意喚起する。このように、起動エリアで停止して待機した状態から出入口に近づくように移動する車両の動きを警告エリアの検知状態により監視することができ、車両が出入口に近づいたことを注意喚起することにより、車両の衝突事故をより高いレベルで防止することができる。
5A 庫外側ループコイルセンサ
5B 庫内側ループコイルセンサ
9A 庫外側信号機
90A 赤色灯
91B 青色灯
9B 庫内側信号機
90B 赤色灯
91B 青色灯

Claims (5)

  1. 駐車場の出入口を開閉する開閉体と、
    出入口の内外にそれぞれ設けられ、車両が当該出入口近傍の所定位置にあることを検知する第1車両検知手段、第2車両検知手段と、
    出入口の内外にそれぞれ設けられた第1信号機、第2信号機と、
    起動信号を受信して、前記開閉体の開閉制御、前記信号機の表示制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、第1車両検知手段、第2車両検知手段いずれの手段が車両を検知したかを識別可能であり、車両検知手段が車両検知状態にある時にのみ起動信号を受信し、当該車両検知手段と同じ側の信号機の表示を通行可、反対側の信号機の表示を通行不可とするように構成されており、
    前記制御部は、さらに、第1車両検知手段、第2車両検知手段の両方が車両検知状態ある時には、第1車両検知手段により検知された第1車両を優先し、起動信号に基づいて、第1信号機の表示を通行可、第2信号機の表示を通行不可として、第1車両を優先通行させる、
    開閉体制御システム。
  2. 前記制御部は、
    第1車両検知手段、第2車両検知手段の両方が車両検知状態にある時に起動信号を受信することで、当該起動信号が第1車両を通行させるための起動信号として機能して、第1信号機の表示を通行不可から通行可に切り替えて第1車両を通過させると共に、少なくとも第1信号機が通行可を表示している間は第2信号機が通行不可を表示し、
    第2車両検知手段が車両検知状態を維持し、前記第1車両検知手段が車両非検知状態となった後に起動信号を受信することで、当該起動信号が第2車両を通行させるための起動信号として機能して、第2信号機の表示を通行不可から通行可に切り替えて第2車両を通過させると共に、少なくとも第2信号機が通行可を表示している間は第1信号機が通行不可を表示する、
    ように構成されている請求項1に記載の開閉扉制御システム。
  3. 前記制御部は、第2車両検知手段が車両検知状態にある時に、前記第1車両検知手段が第3車両を検知して車両検知状態となった場合には、前記第1車両検知手段が第3車両を検知して車両検知状態となる前に当該制御部が起動信号を受信したことを条件として、当該起動信号が第2車両を通行させるための起動信号として機能して、第2信号機の表示を通行可、第1信号機の表示を通行不可として、第3車両に対して第2車両を優先通行させる、
    請求項2に記載の開閉体制御システム。
  4. 前記制御部は、起動信号を受信した時に、当該受信された起動信号が、第1車両検知手段により検知された車両を通行させるための起動信号として受信した場合には、第1信号機から、第2車両検知手段により検知された車両を通行させるための起動信号として受信した場合には、第2信号機から、起動信号を受信したことを認識可能に提示する、
    請求項1〜3いずれか1項に記載の開閉体制御システム。
  5. 前記制御部は、第1車両検知手段が車両を検知した場合には、第1信号機から、第2車両検知手段が車両を検知した場合には、第2信号機から、起動信号が受信可能な状態となったことを認識可能に提示する、
    請求項1〜4いずれか1項に記載の開閉体制御システム。
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