JP5542757B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリ、電子メール等の画像データを送信する機能を有する画像処理装置に関し、特に、ショートカットキーに複数の送信先情報を登録して同報送信可能な画像処理装置に関する。
帳票、見積書等の書類を相手先に届ける方法として、従来では、ファクシミリ(以下、ファクスともいう)が広く利用されてきた。近年では、これらの書類を電子データとして電子メールに添付し、ネットワークを介して相手先に送信する方法も一般的に行なわれている。送信相手先の受信装置(パーソナルファクシミリ、ファクシミリ複合機、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等)に応じて、送信方法を使い分けることができるようにもなってきた。
例えば、画像処理装置の一種として、コピー、プリント、ファクシミリ、及びスキャナ等、複数の機能を備える複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))が普及している。MFPは、スキャナにより読取った原稿のデジタルデータ、通信回線を介して受信したデジタルデータ等に基づき、記録紙上に画像を形成するだけではなく、それらのデジタルデータを画像処理して、ファクス又は電子メールとして送信することができる。
MFPを用いた送信方法の1つとして、複数の相手先に同じ文書の送信を行なう、いわゆる同報送信がある。同報送信を行なう場合、送信原稿をMFPにセットして送信相手先を順次設定し、スタートキー等の送信実行ボタンを押す。セットされた原稿が読取られ、画像変換(ファクスデータ又は電子メールに添付するデータへの変換)された後、設定された送信相手先への送信が順次行なわれる。
文書を送信する相手先の指定方法としては、次のような方法がある。ファクス送信の場合には、テンキーを使用して送信先のファクス番号を入力する。電子メール送信の場合には、キーボード(アルファベットキー)を使用して、送信先の電子メールアドレス(以下、単にメールアドレスともいう)を入力する。このとき、入力間違いによる誤送信が発生する虞がある。
誤送信を防止するために、送信相手先のファクス番号及びメールアドレスを相手先名と対応付けてアドレス帳に予め登録(MFPの不揮発性メモリ等に記憶)しておく技術が知られている。送信する場合、MFPの操作部を操作し、アドレス帳を呼び出し、アドレス帳の中から送信相手先を選択する。操作性を向上するためにワンタッチキーと呼ばれるキーに送信相手先のファクス番号又はメールアドレスを登録しておく技術も知られている。ワンタッチキーを押すだけで、登録されているファクス番号に発呼して文書が送信される。ワンタッチキーに電子メールのアドレスが登録されている場合には、メールアドレスに文書が送信される。
また、同報送信の宛先設定を簡単に行なうために、グループキーと呼ばれるキーに、予め複数の送信相手先を登録しておく技術が知られている。利用者は、同報送信したい場合、グループキーを押すだけで、登録されている送信相手先が同報送信の送信相手先として設定され、文書送信を実行することができる。
グループキーへの登録に関しては、送信先情報(ファクス番号又はメールアドレス)を直接登録する以外に、例えば、下記特許文献1及び特許文献2のように、既に登録されているワンタッチダイヤル又は短縮ダイヤルを特定する情報(ワンタッチ番号又は短縮番号)を、グループキーに登録しておくことが多い。グループキーが押された場合、そのグループキーに登録されているワンタッチ番号又は短縮番号から、登録されているワンタッチダイヤル又は短縮ダイヤルの情報を参照して送信先情報(ファクス番号又はメールアドレス)を決定する。このように、グループキーを使用した送信だけでなく、個別に送信(ワンタッチダイヤル又は短縮ダイヤル)することもでき、状況及び利用者の意図に応じて文書送信を行なうことができる環境が提供されている。
個人で複数の端末を所有するケースも増えてきているので、これに対応するために、アドレス帳内の1つの相手先名に対して複数の送信先情報(ファクス番号及びメールアドレス)を登録することが行なわれている。ワンタッチキーに関しても、アドレス帳と同様に、1つのキーに対して複数の送信先情報を登録できるようになっている。したがって、ワンタッチキーとグループキーとは名称が異なるが、同様の機能を実現するためのキーである。本明細書では、これらを包含してショートカットキーという。
複数の送信先が登録されたワンタッチキーを使用して文書を送信する場合、そのキーの機能上、1つの送信先(例えば、1つのファクシミリのみ、又は、1つのメールアカウントのみ)に送信したいにもかかわらず、同一の文書が複数の送信先に送られてしまい、利用者の意図しない端末へも文書の送信が行なわれてしまうことがある。例えば、ファクシミリにのみ送信することを要望されたにもかかわらず、電子メールでも送信してしまうことがある。
これを解決するための方法が、例えば、下記特許文献3及び特許文献4に提案されている。特許文献3及び特許文献4には、原稿の送信時に、押されたモードキーを判断することで送信モード(ファクス送信又は電子メール送信)を判定し、判定されたモードに対応する宛先情報(ファクス送信モードであればファクス番号、電子メール送信モードであればメールアドレス)宛に原稿データを送信する技術が開示されている。これにより、1つの送信先にファクス番号及びメールアドレスが登録されている場合であっても、利用者の指示によって、適切に対応した送信処理を実行できる。
特開平11−150614号公報 特開2001−218012号公報 特開2002−125088号公報 特開2003−152945号公報
しかし、前述の同報送信のように、文書を複数の相手先に送信する場合、特許文献3では宛先毎に送信モードを設定する(キー押下)必要があり、作業効率が悪い。
また、特許文献4ではワンタッチキーを押したときに設定されている送信モード(インターネットファクス/通常ファクス)に対応する宛先情報(メールアドレス/ファクス番号)が登録されていなければ送信宛先を再度選択し直さなければならず、作業効率が悪い。しかも、利用者がワンタッチキーを押した後に“未登録”との表示を行なうため、利用者に不快な思いをさせることもある。
この問題を解決する方法として、利用者が送信相手先を指定するためにアドレス帳を表示させるときに、全ての送信相手先(相手先名)を表示するのではなく、選択された送信モードに対応する送信先情報(ファクス番号、電子メールアドレス等)が登録されている送信相手先のみを表示することが考えられる。さらに、利用者が送信相手先を指定(選択)した後、送信を指示した場合に、指定された送信相手先に登録されている全ての送信先情報に送信するのではなく、選択された送信モードに対応する送信先情報のみに送信することが考えられる。画像処理装置の操作部に表示される各種動作モードの基本画面の一例として、ファクスモードの基本画面を用いて、具体的に説明する。
図1を参照して、ファクスモードの基本画面300のシステム領域200には、ファクスモードであることを示す文字「ファクス」と、ジョブ状況が表示される。機能選択領域210には、アドレス帳を表示するためのキー202と、ファクスモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうためのキーが表示される。プレビュー領域240には、ファクス番号等を入力するための仮想テンキー群242と番号表示領域244とが表示される。番号表示領域244は、入力された送信相手先のファクス番号を表示するための領域である。プレビュー領域240にはさらに、現在のファクス送信設定状況等を示すウィンドウ246が表示される。アクションパネル領域260には、ファクスモードにおけるおすすめ機能を実行するためのキーが表示される。タスクトリガー領域280には、スタートキー、スキャンインキー等のジョブの実行を指示するためのキーが表示される。
図1のファクスモードの基本画面が表示された状態で、アドレス帳を表示するためのキー202がタッチされた場合、図2に示すアドレス帳ウィンドウ900を操作部に表示する。アドレス帳ウィンドウ900は、ファクスモードの基本画面300に重畳して表示される。相手先名表示領域916には、画像処理装置のハードディスク(以下、HDDという)に記憶されているアドレス帳に登録されている相手先名が五十音順に表示される。アドレス帳には、相手先名に対応させて、画像送信の送信先情報(ファクス番号、電子メールアドレス等)と画像送信の種類(ファクス、電子メール等)を特定する情報とが登録されている。1つの相手先名に対して、画像送信の種類を問わず、複数の送信先情報を登録することができる。
相手先名表示領域916の各相手先名の先頭には、チェックボックス918及びファクス送信の相手先であることを示すアイコン920が表示される。登録件数が多く、一部が表示されている場合に、表示されていない相手先名を表示するには、アップキー908、ダウンキー910、又はスライドバー906を操作する。
キー912及びキー914は、相手先名表示領域916に表示する相手先名を絞込む条件を設定するためのキーである。キー912及びキー914の下部には、設定されている状態が表示されている。図2では、カテゴリーで絞込まれておらず、かつ、ファクス番号が登録されている相手先名が表示され、ファクス番号が登録されていない相手先名は表示されていない。この絞込は、相手先名に対応させて登録されている画像送信の種類を特定する情報によって行なわれる。このように指定されたジョブ(画像送信モード)の種類で絞込まれた相手先名を表示するか、全ての相手先名を表示するかは、画像処理装置の初期設定として定めておく。ここでは、アドレス帳を表示することが指示された場合、指定されている画像送信モード(基本画面のモード)で絞込まれた相手先名が表示されるように設定されているとする。キー904がタッチされると、アドレス帳ウィンドウ900は消去される。
ジョブの種類(即ち、画像送信の種類)で絞込むためのキー912がタッチされると、図3に示す絞込ウィンドウ930を、アドレス帳ウィンドウ900に重畳して表示する。絞込ウィンドウ930には、絞込条件を指定するためのキーが表示される。キー934は、絞込まない、即ち、画像送信の種類によらず全ての相手先名を表示させるためのキーである。キー936は、電子メールアドレスが登録されている相手先名のみを表示させるためのキーである。キー938は、ファクス番号が登録されている相手先名のみを表示させるためのキーである。これら以外にも、共有フォルダキー940、FTP/Desktopキー942、インターネットファクスキー944が表示される。これらのキーは、それぞれの画像送信の送信先情報が登録された相手先名のみを表示させるためのキーである。送信先情報は、共有フォルダであれば、共有フォルダへのパス、FTP/Desktopであれば、FTPサービスを提供しているサーバ等へのパス、インターネットファクスであれば電子メールアドレスである。図3の絞込ウィンドウ930は、図2の画面(ファクスモードの基本画面)においてキー912がタッチされて表示された画面であるので、キー938が白黒反転表示されている。キー932がタッチされると、絞込ウィンドウ930は消去される。
絞込ウィンドウ930でタッチされたキーに対応する絞込条件が設定され、絞込ウィンドウ930を閉じると、設定された絞込条件に対応する画像送信モードの基本画面を表示する。例えば、キー936がタッチされた後、キー932がタッチされると、絞込ウィンドウ930を閉じ、図4に示す画面を表示する。図4の画面は、図2と異なり、左上に「E−mail」と表示された電子メール送信の基本画面である。アクションパネル領域には、電子メール送信特有のキー966が表示されている。アドレス帳ウィンドウ960は、アドレス帳ウィンドウ900と異なり、キー962の下部には「E−mail」と表示されており、相手先名表示領域916には、電子メールアドレスが登録されている相手先名のみが表示されている。各相手先名の前には、電子メールを表すアイコン964が表示されている。
図5は、画像処理装置の設定画面を示す。設定画面980は、例えば、管理者によって操作部が所定の操作を受けた場合に表示される。図5には、画像処理装置の初期設定の一部の項目が表示されている。設定画面980で設定された内容は、画像処理装置が起動されるときにHDDから、RAMの所定領域に読出される。登録キー984がタッチされると、該当するデータが更新される。
アドレス帳のデフォルト設定に関する領域982には、上記したようにアドレス帳から相手先名が選択された場合、指定されている画像送信モードの送信先情報のみを用いるか否かを定めるための領域である。図5では、「送信するモードのみの宛先を適用する」のチェックボックスにチェックマークが付されており、各相手先名に対応させて登録された送信先情報のうち、送信モードに対応する送信先情報のみに対して送信するように設定されている。この設定状態であれば、上記したように、ファクスモードが選択され、アドレス帳ウィンドウ900に表示される複数の相手先名の中から相手先名が選択された場合、選択された相手先名に対応するファクス番号のみが送信先として決定される。選択された相手先名に対応させて、電子メールアドレス等のファクス番号以外の送信先情報が登録されていても、それらは送信先としては使用されない。一方、「送信するモードのみの宛先を適用する」のチェックボックスにチェックマークが付されていなければ、選択された相手先名に対応させて、電子メールアドレス等のファクス番号以外の送信先情報が登録されていた場合、それらも送信先として決定される。
アドレス帳ウィンドウ900に表示される相手先名のリストがどのようなリストであるかは、キー912の下部に、ファクス、E−mail等の文字で表示されるが、決定される送信先は、キー912の下部の表示には依存しない。決定される送信先は、アドレス帳ウィンドウ900で選択された相手先名、及び「送信するモードのみの宛先を適用する」設定が有効になっている(チェックされている)か否かによって決定される。
領域982の「デフォルトで表示するカテゴリー」に関する設定は、アドレス帳ウィンドウ900を表示した場合に、表示される相手先名が属するカテゴリーを指定するためデフォルト設定である。図5では、何れのカテゴリーも設定されていない。この設定であれば、図2に示したように、キー914には「絞込まない」と表示される。
領域982の「表示中のモードによらず全ての宛先種類を表示する」のチェックボックスにチェックマークが付されていれば、アドレス帳を表示した場合に、指定されている送信モードに依存せず、全ての相手先名が表示される。図5では、チェックマークが付されていないので、アドレス帳を表示することが指示された場合、指定されている画像送信モードで絞込まれた相手先名が表示される。また、図5には、画像送信する場合の画像セット方向が設定されている。
このように画像処理装置を設定し、アドレス帳ウィンドウ900に全ての送信モードの相手先名を表示せずに、指定(絞込)された送信モードに対応する宛先名のみを表示すれば、利用者は、操作ミスすることなく容易に相手先を選択することができる。また、利用者がリストされた相手先名から特定の相手先名を選択してファクス送信する場合、アドレス帳のデフォルト設定が、送信モードのみの宛先情報を使用するように設定されていれば、選択された相手先名に対応させてファクス番号以外の送信先が登録されていたとしても、ファクス番号のみに画像送信が実行される。したがって、選択された相手先名に対応させて電子メールアドレス等の、ファクス番号以外の送信先情報が登録されていても、それらへの送信を防止することができる。
しかし、複数の送信先情報を登録できるワンタッチキー等のショートカットキーに、FAX番号、電子メールアドレス等の送信先情報のみが登録され、送信モードを示す情報が登録されていない場合、上記のように、送信モードでの絞込機能が有効に設定されていても、絞込機能がショートカットキーによる送信には適用できず、ショートカットキーに複数の送信先情報が登録されている場合、全てに送信されてしまう問題がある。例えば、ファクシミリにのみ送信することを要望されたにもかかわらず、電子メールでも送信してしまうことがある。これによって利用者は不快な思いをするという不具合が生じる。
したがって、本発明は、ショートカットキーに複数の送信先情報が登録されている場合でも、二重送信等によって、利用者が意図しない送信先に送信されることを効率的に抑制することができ、利用者に不快な思いをさせることがない画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、下記によって達成することができる。
即ち、本発明に係る画像処理装置は、画像送信を指示するショートカットキーに対応させて、画像送信先を表す複数の送信先情報を記憶する記憶部と、ショートカットキーを表示する表示部と、ショートカットキーが選択されたことを検知する操作部と、ショートカットキーが選択されたことが操作部によって検知された場合、所定条件を満たせば、選択されたショートカットキーに対応させて記憶された複数の送信先情報を表示部に表示させる制御部とを備え、操作部は、表示部に表示された複数の送信先情報の中から少なくとも1つの送信先情報を選択する選択操作を受付け、制御部は、選択された送信先情報を、ショートカットキーが選択されたことによる画像送信の送信先として決定する。
好ましくは、選択操作が完了した場合、制御部は、次回ショートカットキーが選択された場合に選択操作を行なうか否かを確認する画面を、表示部に表示させ、操作部が、選択操作を行なうか否かに関する指示である選択要否を受付けた場合、制御部は、ショートカットキーに対応させて選択要否の情報を記憶部に記憶させ、所定条件は、選択要否が選択操作を行なう指示である場合に満たされる。
より好ましくは、操作部が、選択操作を行なわない指示を受付けた場合、制御部は、ショートカットキーが選択されたときに、選択された送信先情報を、画像送信の送信先として決定するための選択情報を、ショートカットキーに対応させて記憶部に記憶する。
さらに好ましくは、ショートカットキーが選択されたことが操作部によって検知された場合、選択されたこのショートカットキーに対応する選択要否の情報が、選択操作を行なわないことを表す情報であれば、制御部は、このショートカットキーが選択されたことによる画像送信の送信先を、このショートカットキーに対応する複数の送信先情報の中から、このショートカットキーに対応する選択情報にしたがって決定する。
好ましくは、記憶部は、画像データを送信する送信先情報を相手先名に対応させてアドレス帳として記憶し、ショートカットキーは、アドレス帳とは別に記憶される。
本発明によれば、利用者がショートカットキーをタッチした場合、送信先を選択した後に送信することができる。ショートカットキーがタッチされたときに、そのショートカットキーに登録された送信先に、自動的に送信されないので、利用者が意図しない送信先に送信されることを抑制することができ、利用者は安心して宛先ショートカットキーを使用することができる。
また、本発明によれば、利用者が特定のショートカットキーにタッチして、一度送信先を決定すれば、次回同じショートカットキーがタッチされた場合、決定済みの送信先をそのまま使用することができるので、より効率的に送信することができる。
また、本発明によれば、利用者が特定のショートカットキーにタッチして、一度送信先を決定したとしても、次回同じショートカットキーがタッチされた場合に、再度送信先を設定することもできるので、利用者はより安心して宛先ショートカットキーを使用することができる。
また、アドレス帳とは別に、ショートカットキーを記憶することによって、アドレス帳が変更されてもショートカットキーの登録情報が影響を受けないので、利用者は安心してショートカットキーを使用することができる。
ファクスモードの基本画面を示す図である。 基本画面上にアドレス帳ウィンドウが表示された画面を示す図である。 絞込ウィンドウを示す図である。 図2の画面から、ジョブ種類による絞込条件が変更された画面を示す図である。 画像処理装置の設定画面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示した画像処理装置の構成を示すブロック図である。 各動作モードの基本画面を表示するためのキーが表示されたホーム画面を示す図である。 宛先ショートカットキーが表示されたホーム画面を示す図である。 各動作モードの基本画面の基本レイアウトの構成を示す図である。 操作部に表示されるファクスモードの基本画面を示す図である。 画像送信を実行するコンピュータプロググラムの制御構造を示すフローチャートである。 基本画面上に送信先選択ウィンドウが表示された画面を示す図である。 送信先選択ウィンドウ上に確認ウィンドウが表示された画面を示す図である。 基本画面上に確認ウィンドウが表示された画面を示す図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、スキャナ機能、ファクス機能、電子メール機能、コピー機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を備えたデジタル複合機である。
図6を参照して、画像処理装置100は、原稿読取部110、画像形成部120、操作部130、給紙部140、手差し給紙トレイ142、及び排紙処理部150を備えている。操作部130は、タッチパネルディスプレイ132及び操作キー部134を備えている。タッチパネルディスプレイ132は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルとを含む。操作キー部134には、図示しないいくつかの機能キーが配置される。操作キー部134には、テンキーが配置される場合もある。
図7を参照して、画像処理装置100は、画像処理装置100全体を制御する制御部(以下、CPUという)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、画像処理装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
画像処理装置100はさらに、画像処理部122、画面生成部124、ファクス通信部112、ネットワークI/F114、及びバス116を備えている。CPU102、ROM104、RAM106、HDD108、ファクス通信部112、ネットワークI/F114原稿読取部110、画像形成部120、画像処理部122、画面生成部124、操作部130は、バス116に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス116を介して行なわれる。CPU102は、バス116を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって画像処理装置100を構成する各部の制御を行ない、画像処理装置100の各機能を実現する。
ファクス通信部112は、外部の公衆電話回線160に接続され、画像処理装置100が公衆電話回線160を介して外部装置とファクス通信するためのインターフェイスであるファクスモデムを備えている。
ネットワークI/F114は、外部のネットワーク162に接続され、画像処理装置100がネットワーク162を介して外部装置と通信するためのインターフェイスとして、例えばNIC(Network Interface Card)を備えている。
画像処理装置100が備える画像通信モードとしては、ファクスモデムにより公衆電話回線を介して画像データを送受信するファクスモード、NICによりインターネットを介して画像データを送受信するインターネットファクスモード、画像データを電子メールに添付して送受信する電子メール通信モード(スキャンtoメール)、及びネットワークを介して画像データをPCの特定のフォルダに転送する画像送信モード(スキャンtoフォルダ)等がある。
原稿読取部110は、画像を読取るためのCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)と、原稿台、自動原稿送り装置(ADF)等にセットされた原稿を検知する原稿検知センサとを備え、原稿を読取って画像データを入力する。画像データは画像メモリ(図示せず)に一時的に記憶される。画像処理部122は、読取った画像データに対して、種々の画像処理を実行する。画像形成部120は、画像データを記録紙に印刷する。画像データは、必要に応じてHDD108に記憶される。
給紙部140は画像形成用の記録紙を保持する。手差し給紙トレイ142は、記録紙を手差し給紙するためのトレイである。
操作部130は、利用者による画像処理装置100に対する指示等の入力を受付ける。タッチパネルディスプレイ132に表示される画像は、画面生成部124によって生成される。利用者は、タッチパネルディスプレイ132に表示される画面によって、画像処理装置100の状態及びジョブの処理状況等の確認を行なう。タッチパネルディスプレイ132に表示されたキーを、表示パネルに重ねられたタッチパネル上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、画像処理装置100の機能設定及び動作指示等ができる。
CPU102は、操作部130に設けられたタッチパネルディスプレイ132、入力キー等に対する利用者の操作を監視すると共に、タッチパネルディスプレイ132に画像処理装置100の状態に関する情報等の利用者に通知すべき情報等を表示する。
以下、画像処理装置100が搭載している機能(コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びファクス機能)を実行する各モードについて簡単に説明する。
(コピーモード)
画像処理装置100を複写機として利用する場合には、原稿読取部110によって読取られた原稿の画像データ(以下、原稿データともいう)が、画像形成部120から複写物として出力される。
原稿読取部110に装備されたCCDにより、読取位置にセットされた原稿の画像を電子的に読取ることができる。読取られた画像データは、画像メモリ上に出力データ(印刷用データ)として完成された後、HDD108に記憶される。原稿が複数ある場合には、この読取り動作及び記憶動作が繰返される。その後、操作部130から指示された処理モードに基づいて、HDD108に記憶された画像データが適切なタイミングで順次読出されて画像メモリに送られる。そして、画像形成部120での画像形成のタイミングに合わせて、画像データは画像形成部120へと伝送される。
読取った画像データを複数枚印刷する場合にも、同様に出力データとしてページ単位でHDD108に記憶され、HDD108から画像メモリに送られ、出力枚数の分だけ繰返し、画像形成のタイミングに合わせて画像形成部120へ伝送される。
給紙部140では、記録紙がピックアップローラによって引き出され、複数の搬送用ローラによって、画像形成部120まで搬送される。画像形成部120では、帯電された感光体ドラムを入力された画像データに応じて露光することにより、感光体ドラムの表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。感光体ドラム上の静電潜像部分にトナーを付着させた後、トナーによる画像を、転写ベルトを介して、搬送された記録紙に転写される。その後、記録紙は加熱及び加圧され(これにより記録紙に画像が定着する)、排紙トレイ152に排出される。
(プリンタモード)
画像処理装置100をプリンタとして利用する場合には、ネットワークI/F114を介して受信した画像データが画像メモリ等を介して画像形成部120から出力される。
ネットワークI/F114は、ネットワーク162に接続されたPC等の端末装置(図示せず)から画像データを受信する。受信された画像データは、出力画像データとしてページ単位に画像メモリに送られた後、HDD108に記憶される。その後、画像データは、再びHDD108から画像メモリに送られ、上記したコピーモードと同様に画像形成部120へと伝送され、画像形成が行なわれる。
(スキャナモード)
画像処理装置100を、例えばネットワークスキャナとして利用する場合には、原稿読取部110において読取られた原稿データを、ネットワークI/F114からネットワーク162を介してコンピュータ等の端末装置へ送信する。この場合にも、原稿読取部110に装備されたCCDにより原稿を電子的に読取る。そして、読取られた原稿データは、画像メモリ上に出力データとして完成された後、HDD108に記憶される。その後、画像データは、再びHDD108から画像メモリに送られ、操作部130を介して指定された送信先との通信を確立した上で、ネットワークI/F114から、指示された送信先へと送信される。
(ファクスモード)
画像処理装置100は、ファクス通信部112及び公衆電話回線160を介して外部のファクス装置とファクス送受信することができる。
画像処理装置100をファクス装置として使用する場合、画像処理装置100は、HDD108から画像データを読出して、ファクス通信用のデータ形式に変換して、ファクス通信部112及び公衆電話回線160を介して外部のファクス装置に送信することができる。また、ファクス装置からファクス受信したデータを、画像データとして画像メモリ上に形成し、上記と同様に、HDD108への記憶、画像形成部120による印刷を実行することができる。
ファクス送信を実行する場合、利用者はタッチパネルディスプレイ132に表示された画面及び操作キー部134を操作して、ファクス送信の条件を設定した後、ファクス送信の実行を指示するキーを押す。ファクス送信の条件には、相手先のファクス番号、原稿のサイズ、送信画像の濃度、送信画像の画質等がある。同じ原稿を複数の送信先にまとめて送信する同報送信する場合には、送信先毎のファクス番号、送信先毎の送信条件を設定する。
図8を参照して、操作部130に表示されるホーム画面180において、領域182に表示されているキーにタッチすることによって、各機能を選択し、該当するモードの基本画面を表示することができる。領域182には、コピー、E−mail、ファクス等の各モードを選択するためのキーが表示されている。設定キー186は、画像処理装置のシステム設定を行なうためのキーである。右送りキー188は次のホーム画面を表示するためのキーであり、タッチされた場合、例えば図9に示すような次のホーム画面190が表示される。ホーム画面190にも複数のキーがアイコンとして表示されている。図9では2つの宛先ショートカットキー192、194が表示されているが、宛先ショートカットキーは、1つ又は3つ以上表示され得る。宛先ショートカットキー192、194は、ワンタッチキー、グループキー等と同様の機能を有するキーである。左送りキー198は、前のホーム画面に戻るためのキーであり、タッチされると、図8のホーム画面180が表示される。なお、宛先ショートカットキーは、アドレス帳を開いて送信先を選択する操作を行なうことなく、設定済みの送信先に送信することができるという意味で、ショートカットキーである。
宛先ショートカットキーの登録方法は任意である。上記したように、ホーム画面190に表示される場合には、画像処理装置100のシステム設定画面から、システム管理者等によって登録される。例えば、設定キー186がタッチされた場合に開くシステム設定画面において、宛先ショートカットキーを特定する情報(例えばキーの名前)を設定し、それに対応させて、例えばアドレス帳から宛先名を指定して、送信先情報を登録することができる。アドレス帳の宛先名に複数の送信先情報が登録されている場合、例えば、それらが全て宛先ショートカットキーに登録される。アドレス帳の宛先名に複数の送信先情報が登録されている場合、それらの中から選択したものだけを、宛先ショートカットキーに登録するようにしてもよい。
ここでは、宛先ショートカットキー192には、そのキーを特定するための情報として名前(具体的にはaddress1)が設定され、これに対応させて表1の情報が登録されているとする。選択フラグは、後述するように、送信先として選択されているか否かを表す。選択フラグが“1”の送信先情報が選択されており、選択フラグが“0”の送信先情報は選択されていない。なお、表1では送信モードをテキストで示しているが、各モードを表すコード又は数値であってもよい。
Figure 0005542757
図8において、領域182に表示された各モードのキーがタッチされると、各種動作モードの基本画面が表示される。図10を参照して、操作部130に表示される各種動作モードの基本画面は、システム領域200、機能設定/確認領域(以下、機能選択領域という)210、プレビュー領域240、アクションパネル領域260、及び、タスクトリガー領域280を含む5つの領域から構成される。これら5つの領域は、基本レイアウトにしたがって以下のように配置される。即ち、システム領域200は基本画面の最上部に配置される。プレビュー領域240は基本画面の中央部に配置される。機能選択領域210は、基本画面においてプレビュー領域240に対して左側に配置される。アクションパネル領域260は、基本画面においてプレビュー領域240に対して右側上部に配置される。タスクトリガー領域280は、基本画面においてプレビュー領域240に対して右側下部に配置される。上記した各種動作モードの基本画面を構成する5つの領域及び基本レイアウトは、全ての動作モードにおいて共通する。
上記した各種動作モードの基本画面の一例として、ホーム画面180上のファクスキー184がタッチされた場合に表示されるファクスモードの基本画面について説明する。図11を参照して、ファクスモードの基本画面300のシステム領域200には、ファクスモードであることを示す文字「ファクス」と、ジョブ状況が表示される。
ファクスモードの基本画面300の機能選択領域210には、アドレス帳の表示を要求するためのキー202と、ファクスモードに関する各種機能及びパラメータ等の条件の設定変更を行なうための各種設定キーが表示される。本実施の形態では、上記各種設定キーとして、ファクス原稿の濃度を変更するためのキー212、ファクス原稿の画質を変更するためのキー214、ファクス原稿の送信サイズ等を変更するためのキー216、大量原稿モードを設定するためのキー218、薄紙読込み機能を設定するためのキー220、混載原稿機能を設定するためのキー222、及び、原稿枚数カウント機能を設定するためのキー224が表示される。利用者によってキー212〜216の何れかがタッチされた場合、タッチパネルディスプレイ132に、押下されたキーに対応する設定画面(例えば、濃度設定画面、画質設定画面、及び原稿設定画面等)が表示される。キー218〜224の左端には、チェックボックスが表示される。利用者によって、キー218〜224の何れかがタッチされた場合、タッチされたキーのチェックボックスにチェックマークが表示され、タッチされたキーに対応する機能が設定される。機能選択領域210における上記した各種設定キー212〜224の下方には、各種設定キー212〜224の表示スタイルを変更するためのキー226及び228と、他の機能キー230と、が表示される。キー226は、予め「お気に入り」登録された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。キー228は、設定変更された機能に関する設定キーのみを表示させるためのキーである。他の機能キー230は、機能選択領域210に表示されている機能とは異なる他の特別機能の表示を要求するためのキーである。
機能選択領域210において、表示対象の全ての設定キーを表示しきれない場合には、各種設定キーは上下方向にスクロール可能に表示される。但し、変更キー226〜230の表示位置は固定されたままである。利用者は、タッチ操作(スクロール操作)又はジェスチャー操作(上下方向のフリック操作)によって、各種設定キーの表示部分を上下方向に切替えることができる。
ファクスモードの基本画面300のプレビュー領域240には、ファクス番号等を入力するための仮想テンキー群242と番号表示領域244とが表示される。仮想テンキー群242は、0〜9までの数字キー、「♯」キー等の記号キー、クリア(C)キー、及び、確定キーを含む。番号表示領域244は、利用者によって入力された送信相手先のファクス番号を表示するための領域である。
プレビュー領域240にはさらに、原稿載置台又は自動原稿搬送装置(ADF(Auto Document Feeder))(何れも図示せず)にファクス原稿がセットされたか否かを示すアイコン、及び、現在のファクス送信設定状況等を示すウィンドウ246が表示される。
ファクスモードの基本画面300のアクションパネル領域260には、ファクスモードにおけるおすすめ機能を実行するための各種実行キーが表示される。図4では、送信先を最近使ったものの中から選択するためのキー262、検索番号(予め登録されたクイック番号)を指定して送信先情報(ファクス番号)を呼出すためのキー264、外部サーバに登録したグローバルアドレス(ファクス番号、メールアドレス等)を検索するためのキー266、直接送信することを指定するためのキー268、宛先を登録又は削除するためのキー270が表示されている。
ファクスモードの基本画面300のタスクトリガー領域280には、スキャンインキー282、クリアオールキー(CAキー)284、スタートキー286、及び、オンフックキー288が表示される。スキャンインキー282は、ファクス原稿をスキャンし、スキャンデータに基づくプレビュー画像をプレビュー領域240に表示させるスキャンイン処理の実行を開始するためのキーである。CAキー284は、設定変更された機能及びパラメータ等を全てキャンセルし、設定をデフォルト状態へ戻すためのキーである。スタートキー286は、ファクス送信処理の実行を開始するためのキーである。オンフックキー288は、回線の状態をオンフック状態にするためのキーである。
以下、図12を参照して、画像処理装置100において、画像送信を実行するためにCPU102が実行するプログラムの制御構造について説明する。画像処理装置100の電源がオンされ、例えば操作部130にホーム画面180(図8参照)が表示されたとする。
ここでは、画像処理装置のシステム設定は、図5に示すように、送信モードでの絞込機能が有効に設定されているとする。即ち、「送信するモードのみの宛先を適用する」にチェックが付され、デフォルト表示画面としてファクス基本画面が設定されているとする。画像処理装置100は、図1〜図5を用いて説明したように、アドレス帳を表示するときに、アドレス帳ウィンドウ900に全ての送信モードの相手先名を表示せずに、指定(絞込)された送信モードに対応する宛先名のみを表示する。また、利用者がリストされた相手先名から特定の相手先名を選択し、送信を指示した場合、指定された送信モードの送信先情報にのみ送信される。即ち、選択された相手先名に、指定されていない送信モードの送信先情報が含まれていた場合、その送信先情報は送信時には使用されない。
上記の前提で、利用者が、画面180上の右送りキー188にタッチした後、画面190上のaddress1の宛先ショートカットキー192にタッチしたとする。
CPU102は、宛先ショートカットキー192がタッチされたことを検知して、ステップ400において、送信先の選択を行なうか否かを判定する。具体的には、後述する表示フラグが所定の値(例えば“0”)であるか否かを判定する。送信先の選択を行なうと判定された場合、制御はステップ402に移行する。そうでなければ(送信先の選択を行なわない場合)、制御はステップ42に移行する。
ステップ402において、CPU102は、タッチされた宛先ショートカットキー192に登録されている宛先(送信モード及び送信先情報)の送信モードが全て同じであるか否かを判定する。全て同じであると判定された場合、制御はステップ406に移行する。そうでなければ、制御はステップ404に移行する。
ステップ404において、CPU102は、デフォルトとして設定されている送信モードに対応する基本画面を操作部130に表示する。ここでは、デフォルト表示画面としてファクス基本画面が設定されているので、ファクスモードの基本画面300が表示される。
ステップ406において、CPU102は、宛先に登録されている送信モード(全て同じ送信モード)の基本画面を操作部130に表示する。例えば、複数の宛先の送信モードが全てファクシミリ送信であれば、ファクスモードの基本画面300が表示される。宛先の送信モードが全て電子メール送信であれば、電子メール送信の基本画面が表示される。
ステップ408において、CPU102は、送信先を選択するためのウィンドウを、表示されている基本画面の上に表示する。例えば、図13に示す送信先選択ウィンドウ500を表示する。図13は、送信先選択ウィンドウ500に異なる送信モードが表示されているので、ステップ404が実行された場合に、ステップ408において表示される画面であることが分かる。送信先表示領域502には、HDD108に記憶されている宛先ショートカットキーに登録されている送信先情報が表示される。HDD108には、宛先ショートカットキーの名称“address1”と対応させて、画像送信の送信先情報(ファクス番号、メールアドレス等)が登録されている。送信先選択ウィンドウ500では、名称が“address1”である宛先ショートカットキー192に登録されている送信先情報として、ファクス番号“03−1234−5678”と、メールアドレス“name1@company1.co.jp”及び“name2@company1.co.jp”とが表示されている。送信先選択ウィンドウ500には、利用者へのメッセージとして「ホームから送信時に適用する宛先を選択してください。」が表示されている。図13では、各行の先頭のチェックボックス504にチェック表示がなく、何れの送信先情報も選択されていない。
宛先ショートカットキーへの登録件数が多く、送信先選択ウィンドウ500に、全てを表示できない場合には、一部が表示され、表示されていない登録内容を表示するためのアップキー、ダウンキー、スライドバー等も表示される。キー506は、送信先選択ウィンドウ500を消去するためのキーである。
なお、ステップ406が実行された場合には、ステップ408において表示される送信先選択ウィンドウ500には、図13と異なり、1種類の送信モードの送信先情報が表示される。
ステップ410において、CPU102は、送信先選択ウィンドウ500において、何らかの操作があったか否かを判定する。具体的には、CPU102は、チェックボックス504の何れか、又はキー506がタッチされたか否かを判定する。操作があったと判定された場合、制御はステップ412に移行する。そうでなければ、ステップ410が繰返される。
ステップ412において、CPU102は、送信先選択ウィンドウ500での設定が確定されたか否かを判定する。具体的には、CPU102は、キー506がタッチされたか否かを判定する。確定したと判定された場合、制御はステップ416に移行する。そうでなければ、制御はステップ414に移行する。
ステップ414において、CPU102は、タッチされたチェックボックス504の設定を変更する。チェックボックス504がチェックされていなければ、チェックされた状態の画面に変更する。チェックボックス504が既にチェックされていれば、チェックされていない状態の画面に変更する。その後、制御はステップ410に戻る。
ステップ416において、CPU102は、次回宛先ショートカットキー192がタッチされた場合、送信先の選択を実施するか否かを確認する画面を表示する。具体的には、CPU102は、図14に示す確認ウィンドウ600を表示する。確認ウィンドウ600には、利用者へのメッセージ「次回、送信先選択画面を表示しますか?」と、キー602及び604とが表示される。
ステップ418において、CPU102は、キー602及び604の何れかがタッチされたか判定する。タッチされたと判定された場合、制御はステップ420に移行する。そうでなければ、ステップ418が繰返される。
ステップ420において、CPU102は、キー602がタッチされたか否か判定する。キー602がタッチされたと判定された場合、制御はステップ422に移行する。そうでなければ、制御はステップ424に移行する。
ステップ422において、CPU102は、確認ウィンドウ600を消去し、送信先選択ウィンドウ500の表示の要否を表す表示フラグを“1”(表示することを表す)にし、ステップ410〜414で選択された送信先情報を、送信先として決定し、例えばRAM106の所定領域に一時記憶する。その後、制御はステップ434に移行する。
ステップ424において、CPU102は、確認ウィンドウ600を消去し、送信先選択ウィンドウ500の表示の要否を表す表示フラグを“0”(表示しないことを表す)にし、ステップ410〜414で選択された送信先情報を、送信先として決定し、例えばRAM106の所定領域に一時記憶する。その後、制御はステップ426に移行する。
ステップ426において、CPU102は、宛先ショートカットキー192の登録情報をステップ410〜414での設定結果で更新する。その後、制御はステップ434に移行する。具体的には、CPU102は、宛先ショートカットキー192を特定する情報に対応させて、ステップ410〜414の処理の結果、即ち、送信先として選択された送信先情報を今後使用する宛先として設定するために、該当する選択フラグを“1”にセットする。図14のように、チェックが付された場合、宛先ショートカットキー192を特定する情報“address1”に対応させて記憶されている情報は、表2のようになる。
Figure 0005542757
ステップ400で送信先の選択を行なわないと判定された場合、ステップ428において、CPU102は、タッチされた宛先ショートカットキー192に登録されている宛先(送信モード及び送信先情報)のうち、使用する宛先(選択フラグが“1”)の送信モードが全て同じであるか否かを判定する。送信モードが全て同じであると判定された場合、制御はステップ430に移行する。そうでなければ、制御はステップ404に移行して、デフォルトとして設定されている送信モードに対応する基本画面を操作部130に表示し、その後制御はステップ432に移行する。
ステップ430において、CPU102は、使用する宛先の送信モード(全て同じ送信モード)の基本画面を操作部130に表示する。例えば、使用する宛先の送信モードが全てファクシミリ送信であれば、ファクスモードの基本画面300が表示される。使用する宛先の送信モードが全て電子メール送信であれば、電子メール送信の基本画面が表示される。
ステップ432において、CPU102は、使用する宛先の送信先情報を、送信先として決定し、例えばRAM106の所定領域に一時記憶する。その後、制御はステップ434に移行する。
ステップ434において、CPU102は、操作部130に基本画面を表示する。このとき、基本画面上には、ステップ422、424、又は432において決定された送信先情報が、少なくともタスクトリガー領域280を隠さないように、リスト表示される。
ステップ436において、CPU102は、基本画面に対して何らかの操作があったか否かを判定する。具体的には、CPU102は、基本画面上の何れかのキーがタッチされたか否かを判定する。操作があったと判定された場合、制御はステップ438に移行する。そうでなければ、ステップ436が繰返される。
ステップ438において、CPU102は、送信を指示するスタートキー(図11の場合、スタートキー286)がタッチされたか否かを判定する。スタートキーがタッチされたと判定された場合、制御はステップ442に移行する。そうでなければ、制御はステップ440に移行する。
ステップ440において、CPU102は、送信をキャンセルするためのキャンセルキー(図11の場合、CAキー284)がタッチされたか否かを判定する。キャンセルキーがタッチされたと判定された場合、それまでの操作をキャンセルし、本プログラムを終了する。そうでなければ(スタートキー及びキャンセルキー以外のキーがタッチされた場合)、CPU102はタッチされたキーに応じた処理を実行し、その後制御はステップ434に戻る。例えば、ステップ434において、送信先情報をリスト表示するときに、リスト表示されている送信先情報を削除できるように、「削除キー」を表示することができる。その場合、特定の送信先情報がタッチされ、削除キーが押された場合、タッチされた送信先情報を送信先から削除し、基本画面の送信先リストからも削除する。
ステップ442において、CPU102は、送信用画像データを生成し、決定された送信先に、生成した画像データを送信する。その後、本プログラムは終了する。具体的には、CPU102は、原稿読取部110を制御して原稿をスキャンし、原稿を画像データとして記憶し、送信モードに応じた画像データを生成して送信する。例えば、ファクス送信の条件(カラー又は白黒、解像度等)に応じたファクス送信用の画像データを生成する。
本プログラムが終了した場合、操作部130はホーム画面180が表示された状態に戻る。
以上によって、画像処理装置100が、アドレス帳の表示及びアドレス帳からの送信先設定に関して、送信するモードのみの宛先を適用するように設定されていれば、利用者は宛先ショートカットキーをタッチした場合、送信先を選択した後に送信することができる。宛先ショートカットキーがタッチされたときに、その宛先ショートカットキーに登録された送信先に、自動的に送信されないので、利用者が意図しない送信先に送信されることを抑制することができ、利用者は安心して宛先ショートカットキーを使用することができる。
また、利用者が特定の宛先ショートカットキーにタッチして、一度送信先を決定すれば、次回同じ宛先ショートカットキーがタッチされた場合、決定済みの送信先をそのまま使用することができるので、より効率的に送信することができる。
また、利用者が特定の宛先ショートカットキーにタッチして、一度送信先を決定したとしても、次回同じ宛先ショートカットキーがタッチされた場合に、再度送信先を設定することもできるので、利用者はより安心して宛先ショートカットキーを使用することができる。
なお、画像処理装置100が、アドレス帳の表示及びアドレス帳からの送信先設定に関して、送信するモードのみの宛先を適用するように設定されていなければ、利用者が宛先ショートカットキーをタッチした場合、従来と同様に、その宛先ショートカットキーに登録されている送信先に自動的に送信される。
図12に示したフローチャートは種々変更して実行することができる。例えば、上記ではステップ432で送信先が決定された後、制御がステップ434に移行する場合を説明したが、これに限定されない。ステップ432の前又は後に、例えば図15に示すように確認ウィンドウ600を表示してもよい。即ち、送信先選択ウィンドウ500が表示されずに、決定済みの送信先を使用する場合(ステップ400での判定の結果、ステップ428が実行される場合)でも、次回に送信先選択ウィンドウ500が表示されるようにしてもよい。これにより、利用者はより柔軟に宛先ショートカットキーを使用することができる。
上記では、画像処理装置が、送信モードでの絞込機能が有効に設定されている場合を説明したが、これに限定されない。送信モードでの絞込機能が有効に設定されていない状態でも、宛先ショートカットキーがタッチされた場合に、送信先選択ウィンドウを表示して、利用者が送信先を選択できるようにしてもよい。さらには、送信モードでの絞込機能を有しない画像処理装置においても、宛先ショートカットキーがタッチされた場合に、送信先選択ウィンドウを表示して、利用者が送信先を選択できるようにしてもよい。
上記では、宛先ショートカットキーに、送信先情報に対応させて、送信モード(画像送信の種類)を特定する情報が登録されている場合を説明したが、これに限定されない。送信モードを特定する情報は、宛先ショートカットキーに含まれなくてもよい。送信モードに応じて、送信先情報は異なる。例えば、ファクス番号であれば所定桁数の数字列であり、電子メールアドレスであれば“@”が含まれている。したがって、送信先情報から、対応する送信モードを特定することができるので、宛先ショートカットキーに、送信モードを特定する情報が含まれていなくてもよい。
なお、宛先ショートカットキーは、アドレス帳から選択して登録することもできるが、アドレス帳の情報とは別に記憶することが好ましい。即ち、宛先ショートカットキーに登録した送信先情報は、通常のメニュー(例えば、アドレス帳における検索等)から使用することができないようにすることが好ましい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100 画像処理装置
102 制御部(CPU)
104 ROM
106 RAM
108 HDD
110 原稿読取部
112 ファクス通信部
114 ネットワークI/F
116 バス
120 画像形成部
122 画像処理部
124 画面生成部
130 操作部
132 タッチパネルディスプレイ
134 操作キー部
140 給紙部
142 手差し給紙トレイ
150 排紙処理部
152 排紙トレイ
160 公衆電話回線
162 ネットワーク

Claims (2)

  1. 画像送信を指示するショートカットキーに対応させて、画像送信先を表す複数の送信先情報を記憶する記憶手段と、
    前記ショートカットキーを表示する表示手段と、
    前記ショートカットキーが選択されたことを検知する操作手段と、
    前記ショートカットキーが選択されたことが前記操作手段によって検知された場合、所定条件を満たせば、選択された前記ショートカットキーに対応させて記憶された複数の前記送信先情報を前記表示手段に表示させる制御手段とを備え、
    前記操作手段は、前記表示手段に表示された複数の前記送信先情報の中から少なくとも1つの送信先情報を選択する選択操作を受付け、
    前記制御手段は、選択された前記送信先情報を、前記ショートカットキーが選択されたことによる画像送信の送信先として決定し、
    前記選択操作が完了した場合、前記制御手段は、次回前記ショートカットキーが選択された場合に前記選択操作を行なうか否かを確認する画面を、前記表示手段に表示させ、
    前記操作手段が、前記選択操作を行なうか否かに関する指示である選択要否を受付けた場合、前記制御手段は、前記ショートカットキーに対応させて前記選択要否の情報を前記記憶手段に記憶させ、
    前記所定条件は、前記選択要否が前記選択操作を行なう指示である場合に満たされ、
    前記操作手段が、前記選択操作を行なわない指示を受付けた場合、前記制御手段は、前記ショートカットキーが選択されたときに、選択された前記送信先情報を、画像送信の送信先として決定するための選択情報を、前記ショートカットキーに対応させて前記記憶手段に記憶し、
    ショートカットキーが選択されたことが前記操作手段によって検知された場合、選択された該ショートカットキーに対応する前記選択要否の情報が、前記選択操作を行なわないことを表す情報であれば、前記制御手段は、該ショートカットキーが選択されたことによる画像送信の送信先を、該ショートカットキーに対応する複数の送信先情報の中から、該ショートカットキーに対応する前記選択情報にしたがって決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶手段は、画像データを送信する送信先情報を相手先名に対応させてアドレス帳として記憶し、
    前記ショートカットキーは、前記アドレス帳とは別に記憶されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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