JP5540591B2 - 交流−交流直接変換装置の予備充電装置および予備充電方法 - Google Patents

交流−交流直接変換装置の予備充電装置および予備充電方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力電源の各相と出力側の各相を双方向スイッチなどのスイッチング素子で直接接続して構成され、前記スイッチング素子をサージ電圧から保護するスナバ回路を備えた交流−交流直接変換装置(マトリックスコンバータ)の予備充電装置、予備充電方法に関する。
図3に従来のマトリックスコンバータの構成例を示す(例えば特許文献1参照)。図3において、マトリックスコンバータの入力電源はr,s,tの三相交流であり、予備充電回路100、入力フィルタ200および主回路300を介してu,v,wの三相交流に変換されてモータなどの負荷に供給される。予備充電回路100は電磁開閉器MC1および予備充電抵抗RPC1を並列接続して構成される。
入力フィルタ200は、フィルタリアクトルLf,フィルタコンデンサCfおよびダンピング抵抗Rfから構成される。
主回路300は両方向の電圧と電流を制御できる9個の双方向スイッチSru〜Stwを備え、該双方向スイッチ各々は、ダイオードとIGBTを直列にしたものを逆並列に接続して構成される。
マトリックスコンバータでは、電源電圧振動に起因する入力電圧や誘導性負荷の電流を遮断する際に発生するサージ電圧から双方向スイッチを保護する必要がある。
マトリックスコンバータに接続されている保護回路は、サージ電圧を吸収するスナバ回路400およびスナバ回路400の電解コンデンサCdcへの突入電流を防止する予備充電回路100から構成されている。
スナバ回路400は、ダイオードD1〜D12で構成されたダイオード整流器、電解コンデンサCdcおよび放電抵抗Rから構成される。
このスナバ回路400の動作は次のようにして行われる。サージ電圧発生時におけるエネルギーはダイオード整流器(D1〜D12)を介して電解コンデンサCdcに一時的に蓄えられ、電解コンデンサCdcに蓄えられたエネルギーを徐々に放電抵抗Rで消費させることで実現される。
上記のスナバ回路400を用いた場合、入力電源投入時および電磁開閉器MC1のオン時に電解コンデンサCdcに突入電流が発生する。
突入電流はダイオードD1〜D12の破損に繋がるため、予備充電回路100を使用する。すなわち、電解コンデンサCdcの充電開始時に電磁開閉器MC1をオフしてから、予備充電抵抗RPC1を介して電解コンデンサCdcをある閾値まで充電を行なう。予備充電抵抗RPC1により突入電流のピーク値を低減し、電解コンデンサCdcに掛かる負担を低減している。
また、前記突入電流を抑制するためにスナバ回路400の直流部分に予備充電抵抗(電流抑制抵抗)を設けることが、例えば特許文献2に開示されている。
特許文献2の図1では、電流抑制抵抗10−1によりスナバコンデンサへの突入電流を抑制している。
また特許文献2の図2および図3では、入力フィルタ突入電流抑制回路12−1、12−2によって入力フィルタのサージ電圧を抑制している。
また特許文献2の図4および図5では、スナバコンデンサへの突入電流を抑制するとともに、入力フィルタのサージ電圧も抑制している。
特開2008−295219号公報 特開2006−109582号公報
しかし、特許文献2の図1、図4、図5のようにスナバ回路に電流抑制抵抗を設けた場合には、突入電流の大きさに見合う容量の抵抗であるため、スナバ回路が大きなものとなり、スナバ回路の配置に制約が生じることにより、スナバ回路とスイッチング素子とを結ぶ配線が長くなり、サージ電圧の抑制効果が低減してしまう問題がある。したがって、図3に示すように入力電源と入力フィルタ200の間に予備充電回路100を配置するものの方が、スナバ回路を小さく構成できるので、スナバ回路をスイッチング素子の近くに配置することができ、スナバ回路のサージ電圧抑制効果を低減させない。
ここで図4に、図3のマトリックスコンバータの予備充電回路100、入力フィルタ200とスナバ回路400を示す。入力フィルタ200のフィルタコンデンサCfにはリプルの大きい電流が流れ、電圧変動が大きいため、一般的なコンデンサよりも容量が大きくなる。したがって、フィルタコンデンサCfのインピーダンスは小さくなる。電磁開閉器MC1のオフ時、スナバ回路400の電解コンデンサ電圧Vdcは、入力フィルタ200と予備充電抵抗RPC1のインピーダンス比による電圧で決まるため、予備充電抵抗RPC1のインピーダンスと比べてフィルタコンデンサCfのインピーダンスが小さいと予備充電時のVdcも小さくなる。ここでスナバ回路400の一次側に掛かる電圧をVcとする。
電磁開閉器MC1のオン時に前記Vdcは満充電電圧までの電圧差分、一気に上昇するため、スナバ回路400に突入電流が発生する。図5に予備充電時におけるスナバ電圧Vdcとスナバ電流ピーク値Idcの概略図を示す。この突入電流はスナバ回路400のダイオードD1〜D12を破壊するという問題がある。
また、マトリックスコンバータが停止中で、電磁開閉器MC1オフによる予備充電完了後且つ電源電圧が加わっている場合、下記(1)式のように入力フィルタ200に電流が流れる((1)式は単相の電流量である)。この時、マトリックスコンバータが動作していないにも関わらず入力フィルタ200のインピーダンスが低い場合、大きな電流が流れ、下記(2)式のようにダンピング抵抗Rfによって無駄に電力Wlossを消費する。
Figure 0005540591
これによって、動作停止中のマトリックスコンバータのエネルギー効率が低下するという問題がある。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、スナバ回路のサージ電圧抑制効果を低減させず、且つ予備充電時のスナバコンデンサへの突入電流を抑制し、また、待機時の消費電力を低減させた交流−交流直接変換装置の予備充電装置および予備充電方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の請求項1に記載の交流−交流直接変換装置の予備充電装置は、入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
前記第1のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後にオン制御され、前記第2のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後にオン制御されることを特徴としている。
また、請求項3に記載の交流−交流直接変換装置の予備充電方法は、入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
前記第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフして前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行い、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後に前記第1のスイッチをオンし、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後に前記第2のスイッチをオンすることを特徴としている。
上記構成によれば、スナバ回路に予備充電抵抗を設けないので、スナバ回路の小型化が図られ、スナバ回路と主回路を結ぶ配線を短くすることができ、これによってスナバ回路のサージ電圧抑制機能を低減させることがない。
また、第1のスイッチおよび第2のスイッチがオフである予備充電時は、第2の予備充電抵抗により入力フィルタのインピーダンスが高くなってスナバ回路の一次側電圧が高くなるので、スナバ回路に流れる突入電流のピーク値を低減することができる。
また、請求項2に記載の交流−交流直接変換装置の予備充電装置は、入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
前記第1のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後にオン制御され、
前記第2のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後であり、且つ前記主回路の運転開始時にオン制御されることを特徴としている。
また、請求項4に記載の交流−交流直接変換装置の予備充電方法は、入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え
前記第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフして前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行い、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後に前記第1のスイッチをオンし、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後であり、且つ前記主回路の運転開始時に前記第2のスイッチをオンすることを特徴としている。
上記構成によれば、上記作用に加え、主回路の運転停止中(待機時)、すなわち第1のスイッチがオンであり、第2のスイッチがオフであるときは、第2の予備充電抵抗により入力フィルタのインピーダンスが高くなり、入力フィルタに流れる電流値を低減することができる。このため、待機時の消費電力を低減し、電力損失を低減することができる。
(1)請求項1〜4に記載の発明によれば、スナバ回路に予備充電抵抗を設けないので、スナバ回路の小型化が図られ、スナバ回路と主回路を結ぶ配線を短くすることができ、これによってスナバ回路のサージ電圧抑制機能を低減させることがない。
また、第1のスイッチおよび第2のスイッチがオフである予備充電時は、第2の予備充電抵抗により入力フィルタのインピーダンスが高くなってスナバ回路の一次側電圧が高くなるので、スナバ回路に流れる突入電流のピーク値を低減することができる。
また、前記突入電流ピーク低減によって、スナバ回路素子のストレスを低減させることができる。また、前記スナバ回路素子のストレス低減によって、素子寿命を向上させることができる。さらに、前記スナバ回路素子のストレス低減によって、素子の耐電流値を低減することができる。
(2)請求項2、4に記載の発明によれば、上記(1)の効果に加え、主回路の運転停止中(待機時)、すなわち第1のスイッチがオンであり、第2のスイッチがオフであるときは、第2の予備充電抵抗により入力フィルタのインピーダンスが高くなり、入力フィルタに流れる電流値を低減することができる。このため、待機時の消費電力を低減し、電力損失を低減することができる。
また、前記消費電力の低減によって、フィルタの発熱量を低減することができる。また、前記入力フィルタ電流低減によって、入力フィルタコンデンサおよび入力フィルタリアクトルに発生する損失を低減することができる。さらに、入力電源から流入する外乱の入力フィルタ共振周波数成分による共振に対するダンピング効果が得られる。
本発明の一実施形態例を示すマトリックスコンバータの構成図。 マトリックスコンバータの予備充電時の電圧、電流の推移における、従来技術と本発明の実施例の比較を表し、(a)はスナバ電圧の特性図、(b)はスナバ電流ピーク値の特性図。 従来のマトリックスコンバータの一例を示す構成図。 図3のマトリックスコンバータの要部構成図。 図4の回路における予備充電時の電圧、電流の推移を表し、(a)はスナバ電圧の特性図、(b)はスナバ電流ピーク値の特性図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。図1において図3と同一部分は同一符号をもって示している。
図1において、図3と異なる点は、入力フィルタ200のフィルタリアクトルLfおよびスナバ回路400の共通接続点とダンピング抵抗Rfを結ぶ電路に、予備充電抵抗RPC2および電磁開閉器MC2を並列接続したものを直列に介挿した(フィルタコンデンサCfに直列となるように接続した)点にあり、その他の部分は図3と同一に構成されている。
図1において、予備充電抵抗RPC1は本発明の第1の予備充電抵抗を構成し、予備充電抵抗RPC2は本発明の第2の予備充電抵抗を構成し、電磁開閉器MC1は本発明の第1のスイッチを構成し、電磁開閉器MC2は本発明の第2のスイッチを構成し、電解コンデンサCdcは本発明のスナバコンデンサを構成している。
図1の回路構成では、スナバ回路400に予備充電抵抗(電流抑制抵抗)を備えていないので、スナバ回路400を小形化でき、スナバ回路400を主回路300の双方向スイッチSru〜Stwに近接して配置することが容易になり、スナバ回路が持つサージ電圧抑制機能を低減させずに済む。
図2は、本実施例における電解コンデンサCdcの電圧Vdcと突入電流の波形外略を示している。予備充電時に電磁開閉器MC1およびMC2をオフしておくと、スナバ回路400の一次側に掛かる電圧Vcは予備充電抵抗RPC2のインピーダンスの影響分で上昇する。そのため、予備充電時における前記Vdcは従来の図4の回路の場合よりも高くなる(図2(a))。
電解コンデンサCdcの電圧Vdc、スナバ回路400に流れる電流、予備充電時間のうち、少なくとも1つ以上が予め定めた閾値に到達したことで第1の予備充電が完了したと判断し、電磁開閉器MC1をオンすると、前記Vdcと満充電時の電圧差分だけ突入電流は発生するが、予備充電抵抗RPC2の無い場合よりも電圧差分値が小さくなるので突入電流も小さくなる(図2(b))。
電解コンデンサCdcの電圧Vdcが満充電、すなわちスナバ回路400に流れる電流が零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち、少なくとも1つ以上が閾値に到達したことで、第2の予備充電が完了したと判断した時に電磁開閉器MC2をオンし、予備充電抵抗RPC2を短絡し、マトリックスコンバータの通常動作を行う。
本実施例では、図1の回路構成において、マトリックスコンバータが停止中で、電磁開閉器MC1による第1の予備充電完了後且つ入力電源による電圧が加わっている場合、電磁開閉器MC2をオフにしておき、運転開始時に電磁開閉器MC2をオンにする。
これにより、入力フィルタ200のインピーダンスは予備充電抵抗RPC2により大きくなり、入力フィルタ200に流入する電流が小さくなる。待機時の消費電力は電流の二乗とダンピング抵抗Rfと予備充電抵抗RPC2の合成抵抗値に比例するので、マトリックスコンバータ待機時による消費電力は小さくなる。
尚、本実施例2では、予備充電時に電磁開閉器MC1およびMC2をオフとし、第1の予備充電が完了したと判断し、電磁開閉器MC1をオンすることは、実施例1と同様である。
100…予備充電回路
200…入力フィルタ
300…主回路
400…スナバ回路
PC1、RPC2…予備充電抵抗
MC1,MC2…電磁開閉器
Lf…フィルタリアクトル
Cf…フィルタコンデンサ
Rf…ダンピング抵抗
Cdc…電解コンデンサ
D1〜D12…ダイオード整流器
R…放電抵抗
Sru〜Stw…双方向スイッチ

Claims (4)

  1. 入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、
    整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、
    入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、
    前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、
    前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、
    前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、
    前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、
    前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
    前記第1のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後にオン制御され、
    前記第2のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後にオン制御されることを特徴とする交流−交流直接変換装置の予備充電装置。
  2. 入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、
    整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、
    入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、
    前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、
    前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、
    前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、
    前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、
    前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
    前記第1のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後にオン制御され、
    前記第2のスイッチは、前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行うときにオフ制御され、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後であり、且つ前記主回路の運転開始時にオン制御されることを特徴とする交流−交流直接変換装置の予備充電装置。
  3. 入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え、
    前記第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフして前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行い、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後に前記第1のスイッチをオンし、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後に前記第2のスイッチをオンすることを特徴とする交流−交流直接変換装置の予備充電方法。
  4. 入力電源の各相と出力側の各相との間に各々接続されたスイッチング素子により構成される主回路と、整流機構および各相共通のスナバコンデンサで構成される回路であって、前記主回路のスイッチング素子に並列接続され、前記スイッチング素子のオフ時の過電圧を抑制するスナバ回路と、入力電源と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿され、第1の予備充電抵抗および第1のスイッチを並列接続して成る予備充電回路と、前記予備充電回路と前記スナバ回路を結ぶ電路に介挿された、入力フィルタ回路を構成するフィルタリアクトルと、前記フィルタリアクトルと前記スナバ回路の共通接続点に一端が接続された第2の予備充電抵抗と、前記第2の予備充電抵抗に並列接続された第2のスイッチと、前記第2の予備充電抵抗の他端に一端が接続された、前記入力フィルタ回路を構成するダンピング抵抗と、前記ダンピング抵抗の他端に接続された、前記入力フィルタ回路を構成するフィルタコンデンサと、を備え
    前記第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフして前記入力電源から前記スナバコンデンサに予備充電を行い、前記スナバコンデンサの電圧、電流、充電時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第1の予備充電完了後に前記第1のスイッチをオンし、前記スナバコンデンサの満充電電流の零近傍、第1の予備充電完了後の経過時間のうち少なくとも1つ以上の値で判断する第2の予備充電完了後であり、且つ前記主回路の運転開始時に前記第2のスイッチをオンすることを特徴とする交流−交流直接変換装置の予備充電方法。
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