JP5533092B2 - 座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法及びその識別プログラム - Google Patents

座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法及びその識別プログラム Download PDF

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Description

本発明は、対になった2つの変数をもつ複数のデータからなるデータ群が座標平面上に表示されたときのデータ点分布領域が特定の判定領域に分布しているかどうかを判断するデータ点分布領域の識別方法、及び、その識別方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
半導体装置(チップとも称す)は様々な工程を経て製品となる。その様々な工程で処理される際の様々な異常が歩留り低下や品質低下を招く要因となっている。そこで、所定の工程の処理後に、歩留まり向上及び安定化を目的として、パターン欠陥検査や異物検査が実施され、異常の有無を確認する処理が行なわれている。
また、各工程でのパターン形成後、ウエハ状態でチップごとに電気的特性試験(ウエハテスト)を行なって良不良の判定を行なっている。
これらの検査や試験により得られる情報の1つに、ウエハ上での欠陥又は不良チップの分布の情報がある。以下、ウエハ上での欠陥又は不良チップの分布を不良分布と称す。
不良分布は大きく分けて、ウエハ上の位置要素に対して均等に分布する場合と、ウエハ上の位置要素に依存して集中分布する場合の2種類に分けられる。ウエハ上の位置に依らず均等に分布する不良はランダム不良、ウエハ上の一部に偏って発生する不良はクラスタリング不良と呼ばれることもある。
集中して分布した不良分布(集中不良分布と称す)の発生原因は、製造工程や製造装置等に起因する場合が多いので、製造工程や製造装置等を調査することにより歩留り低下の原因を究明できることがある。
情報活用の一例として、ウエハ上での不良分布の状態を解析し、製造装置や製造工程に起因する不良原因を推定する試みがなされている(例えば特許文献1,2を参照。)。
特許文献1には、不良分布がクラスタ化している様子に従ってウエハをグループ分けし、その様子が既知の不良分布パターンと類似しているかどうかを判定することにより不良原因の特定を行なう方法が記載されている。
また、特許文献2には、欠陥の分布状態に基づいて、繰り返し欠陥、密集欠陥、線状分布欠陥、環あるいは塊状分布欠陥、ランダム欠陥などのカテゴリに欠陥を分類する方法が記載されている。
一般に、ウエハ上での各チップの位置は、X座標とY座標で表される。1枚のウエハにおける各チップ位置を示すデータ群の情報を表示する際、それらのデータは、X,Yの直交座標平面に表される。
先に述べたように、半導体装置の製造工程における集中不良分布の発生原因は、製造装置等に起因する場合があるので、集中不良分布があるときは、同様の不良分布状態のウエハを有するロットをリストアップし、製造工程での処理装置や処理日時などの履歴情報を調べることにより原因工程が推測されることがある。
不良分布が既知の不良分布パターンに適合するかどうかの判断は、ウエハ上(座標平面上)での特定の領域に不良分布があるかどうかで判断される。
特許文献1,2に開示された方法は、欠陥や不良チップの位置を示すデータを加工して不良分布の位置を特定しているが、基本的に、不良分布を示すデータ点の全部に情報をもたせている。すなわち、座標平面上でデータ点分布領域を構成するデータ点の全部が情報をもっている状態で、座標平面上に設定された特定の判定領域にデータ点分布領域が分布しているかどうかが判断される。
本発明の目的は、座標平面上で、データ点分布領域を表現するための情報量を小さくした状態で、データ点分布領域が特定の判定領域に分布しているかどうかを判断することができる、座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法及び識別プログラムを提供することである。
本発明にかかる座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法は、対になった2つの変数をもつ複数のデータからなる被判定データ群に対して、それらのデータが点として表される座標平面の領域をデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の分割用直線によって2つ以上の領域に分割し、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち上記分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点として選定する分布代表点選定ステップと、上記代表点が線で連結されて形成される分布代表点領域と、上記座標平面に設定された特定の領域である上記判定領域とが重なる重複領域の有無を判断し、上記重複領域があるときは上記被判定データ群が該当データ群であると判定する判定ステップと、を含む。
ここで、座標平面は、直交座標平面又は斜交座標平面である。
また、データ点の分布領域とは、座標平面上で各データ点のすべてを線で結んだときの外周の線及びその内側の領域と定義する。
また、座標平面を分割する数は2つ以上であればいくつであってもよい。
また、隣り合う2つの領域の境界上に位置するデータ点は、それらの両方の領域のデータ点として処理してもよいし、いずれか一方の領域のデータ点として処理してもよい。後者の場合、境界上のデータ点をどちらの領域のデータ点として扱うかは、予め定義付けておけばよい。例えば、Y軸に直交する複数の直線で領域を分割する場合、境界上のデータ点は、Y座標の小さいほうの領域のデータ点として扱う、などである。
本発明の識別方法において、上記被判定データ群は、半導体装置製造工程におけるパターン欠陥検査結果データ、異物検査結果データ又はウエハテスト結果データである例を挙げることができる。ただし、被判定データ群はこれらに限定されるものではない。
また、上記判定ステップの前に、上記分布代表点選定ステップで得られた上記代表点情報と上記被判定データ群を識別できる情報を関連付けてデータベースに登録する代表点情報登録ステップを含み、上記判定ステップは、上記データベースから上記被判定データ群識別情報に関連付けられた上記代表点情報を読み込んで上記重複領域の有無を判定する例を挙げることができる。
さらに、上記代表点情報登録ステップは、上記データ点分布領域及び上記分布代表点領域の分布範囲、ならびに、上記分布代表点領域の面積、円形比率及びデータ点分布密度のうち少なくとも1つを含む特徴情報を上記被判定データ群識別情報に関連付けて上記データベースに登録し、上記判定ステップは、上記特徴情報に基づいて判定すべき上記被判定データ群識別情報を絞り込んでから、上記重複領域の有無を判定するようにしてもよい。
ここで、データ点分布領域の分布範囲を表す情報は、データ点分布領域を構成するデータ点のXY座標のうち、X軸に対する最大値及び最小値、ならびに、Y軸に対する最大値及び最小値によって表されるもの、又は、極座標におけるデータ点分布領域の最大r値、最小r値、最大θ値、及び、最小θ値によって表されるものである。
また、分布代表点領域の分布範囲を表す情報は、分布代表点領域を構成する代表点のXY座標のうち、X軸に対する最大値及び最小値、ならびに、Y軸に対する最大値及び最小値によって表されるもの、又は、極座標における分布代表点領域の最大r値、最小r値、最大θ値、及び、最小θ値によって表されるものである。
本発明の識別方法において、上記判定ステップは、上記分布代表点領域の面積が予め設定された分布代表点領域面積しきい値以上であるかの判定を行ない、上記分布代表点領域の面積が上記分布代表点領域面積しきい値よりも小さい場合は上記被判定データ群を該当データ群ではないと判定するようにしてもよい。
この分布代表点領域面積しきい値判断処理は、重複領域の有無を判断する処理の前であってもよいし、後であってもよい。
また、上記判定ステップは、上記重複領域の面積が予め設定された重複領域面積しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、上記重複領域の面積が上記重複領域面積しきい値以上である場合に上記被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。
また、上記判定ステップは、上記判定領域の面積に対する上記重複領域の面積の割合が予め設定された第1割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が上記第1割合しきい値以上である場合に上記被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。
また、上記判定ステップは、上記分布代表点領域の面積に対する上記重複領域の面積の割合が予め設定された第2割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が上記第2割合しきい値以上である場合に上記被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。
また、上記の分布代表点領域面積しきい値判定処理、重複領域面積しきい値判定処理、重複領域面積割合第1割合しきい値判定処理、重複領域面積割合第2割合しきい値判定処理のうち、複数又は全部を組み合わせて処理を行なってもよい。
また、本発明の識別方法において、上記判定ステップは、上記代表点を上記線が交差しない順番に結線して上記分布代表点領域を画定する例を挙げることができる。ただし、判定ステップは、各代表点から他のすべての代表点に線を結んで分布代表点領域を画定してもよい。
また、上記分布代表点選定ステップは、座標平面の一方の座標軸と平行に上記分割用直線を設定して分割領域ごとに他方の座標軸の座標値について最大値をもつデータ点と最小値をもつデータ点を上記代表点として選定する例を挙げることができる。
また、上記分布代表点選定ステップは、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち上記分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点候補として選定した後、上記分割用直線に交差し、かつデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の第2分割用直線によって、座標平面の領域を2つ以上の領域に分割したときの各分割領域で分割領域内のデータ点のうち上記第2分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点であり、かつ上記代表点候補であるデータ点を上記代表点として選定するようにしてもよい。
ここで、上記分割用直線と上記第2分割用直線は互いに直交している例を挙げることができる。ただし、分割用直線と第2分割用直線は互いに直交していなくてもよい。
さらに、上記分割用直線は座標平面の一方の座標軸と平行に設定され、上記第2分割用直線は座標平面の他方の座標軸と平行に設定される例を挙げることができる。
また、上記分布代表点選定ステップは、上記分割用直線に交差し、かつ上記データ点の分布領域を横切る第3分割用直線と上記分割用直線とによって座標平面の領域を分割し、分割領域ごとに上記第3分割用直線から最も離れたデータ点を上記代表点として選定するようにしてもよい。
ここで、上記分割用直線と上記第3分割用直線とが成す角度に限定はないが、その角度は90度に近いことが好ましく、より好ましくは上記分割用直線と上記第3分割用直線は互いに直交している状態である。
さらに、上記分布代表点選定ステップは、上記第3分割用直線を挟んで対向する2つの分割領域のうち一方にデータ点がなく、他方に2つ以上のデータ点がある場合に、その2つ以上のデータ点がある分割領域のデータ点のうち上記第3分割用直線に最も近いデータ点をデータ点のない分割領域の代表点として選定するようにしてもよい。
また、上記第3分割用直線は上記複数のデータ点の回帰直線である例を挙げることができる。
また、本発明の識別方法において、上記分布代表点選定ステップは、座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸について上記複数のデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の上記複数のデータ点の回帰直線上の点に代表点を追加するようにしてもよい。
本発明の座標平面におけるデータ点分布領域の識別プログラムは、本発明の識別方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の識別方法は、分布代表点選定ステップで、座標平面の領域をデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の分割用直線によって2つ以上の領域に分割し、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点として選定する。さらに、本発明の識別方法は、判定ステップで、代表点が線で連結されて形成される分布代表点領域と、座標平面に設定された特定の領域である判定領域とが重なる重複領域の有無を判断し、重複領域があるときは、被判定データ群が該当データ群であると判定するようにした。
これにより、データ点分布領域を分布代表点領域に置き換えた状態、すなわち、データ点分布領域を表現するための情報量を小さくした状態で、被判定データ群のデータ点分布領域が特定の判定領域に分布しているかどうかを判断することができる。
本発明の識別方法において、上記被判定データ群は、半導体装置製造工程におけるパターン欠陥検査結果データ、異物検査結果データ又はウエハテスト結果データであるようにすれば、同様のパターン欠陥分布状態や異物分布状態、不良チップ分布状態をもつウエハを有するロットを抽出して、製造装置や製造工程に起因する不良原因を推定することができる。
さらに、判定ステップの前に、分布代表点選定ステップで得られた代表点情報と被判定データ群を識別できる情報を関連付けてデータベースに登録する代表点情報登録ステップを含み、判定ステップは、データベースから被判定データ群識別情報に関連付けられた代表点情報を読み込んで重複領域の有無を判定するようにすれば、蓄積された被判定データ群、例えばパターン欠陥検査結果データ、異物検査結果データ又はウエハテスト結果データに対して、判定ステップの処理を行なうために分布代表点選定ステップの処理を毎回行なう必要はなくなるので、処理時間を短縮できる。
さらに、代表点情報登録ステップは、データ点分布領域及び分布代表点領域の分布範囲、ならびに、分布代表点領域の面積、円形比率及びデータ点分布密度のうち少なくとも1つを含む特徴情報を被判定データ群識別情報に関連付けてデータベースに登録し、判定ステップは、上記特徴情報に基づいて判定すべき被判定データ群識別情報を絞り込んでから、重複領域の有無を判定するようにすれば、判定処理を行なうべき被判定データ群の数が少なくなるので、処理時間を短縮できる。
本発明の識別方法において、判定ステップは、分布代表点領域の面積が予め設定された分布代表点領域面積しきい値以上であるかの判定を行ない、分布代表点領域の面積が分布代表点領域面積しきい値よりも小さい場合は被判定データ群を該当データ群ではないと判定するようにしてもよい。これにより、分布代表点領域の面積、ひいてはデータ点分布領域の面積が小さい被判定データ群を該当データ群と判定したくない場合に、その被判定データ群を排除できる。
さらに、この分布代表点領域面積しきい値判定処理を、重複領域の有無を判断する処理の前に行なうようにすれば、分布代表点領域の面積が小さい、排除されるべき被判定データ群について重複領域の有無判断の処理を行なう必要がなくなる。
また、判定ステップは、重複領域の面積が予め設定された重複領域面積しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、重複領域の面積が重複領域面積しきい値以上である場合に被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。これにより、重複領域の面積が小さい被判定データ群を該当データ群と判定したくない場合に、その被判定データ群を排除できる。
また、判定ステップは、判定領域の面積に対する重複領域の面積の割合が予め設定された第1割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が第1割合しきい値以上である場合に被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。これにより、判定領域面積に対する重複領域面積の割合が小さい被判定データ群を該当データ群と判定したくない場合に、その被判定データ群を排除できる。
また、判定ステップは、分布代表点領域の面積に対する重複領域の面積の割合が予め設定された第2割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が第2割合しきい値以上である場合に被判定データ群を該当データ群であると判定するようにしてもよい。これにより、分布代表点領域の面積に対する重複領域の面積の割合が小さい被判定データ群を該当データ群と判定したくない場合に、その被判定データ群を排除できる。
また、本発明の識別方法において、判定ステップは、代表点を線が交差しない順番に結線して分布代表点領域を画定するようにすれば、データ点分布領域の輪郭に応じた分布代表点領域を画定できる。
また、分布代表点選定ステップは、座標平面の一方の座標軸と平行に分割用直線を設定して分割領域ごとに他方の座標軸の座標値について最大値をもつデータ点と最小値をもつデータ点を代表点として選定するようにすれば、上記一方の座標軸の各データ点の座標値に基づいて各データ点がいずれの分割領域に属するのかを容易に分別できる。さらに、上記他方の座標軸の各データ点の座標値を比較することによって簡単な処理で代表点を選定することができる。
また、分布代表点選定ステップは、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点候補として選定した後、分割用直線に交差し、かつデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の第2分割用直線によって、座標平面の領域を2つ以上の領域に分割したときの各分割領域で分割領域内のデータ点のうち第2分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点であり、かつ代表点候補であるデータ点を代表点として選定するようにすれば、データ点の分布領域をより適切に画定することができる。
ここで、分割用直線と第2分割用直線は互いに直交しているようにすれば、データ点の分布領域をより適切に画定することができる。
さらに、分割用直線は座標平面の一方の座標軸と平行に設定され、第2分割用直線は座標平面の他方の座標軸と平行に設定されるようにすれば、各データ点の座標値に基づいて各データ点がいずれの分割領域に属するのかを容易に分別でき、さらに、各データ点の座標値を比較することによって簡単な処理で代表点候補及び代表点を選定することができる。
また、上記分布代表点選定ステップは、上記分割用直線に交差し、かつ上記データ点の分布領域を横切る第3分割用直線と上記分割用直線とによって座標平面の領域を分割し、分割領域ごとに上記第3分割用直線から最も離れたデータ点を上記代表点として選定するようにすれば、各データ点の第3分割用直線からの距離に基づいて、分割領域ごとに分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点を代表点として選定することができる。
さらに、上記分布代表点選定ステップは、上記第3分割用直線を挟んで対向する2つの分割領域のうち一方にデータ点がなく、他方に2つ以上のデータ点がある場合に、その2つ以上のデータ点がある分割領域のデータ点のうち上記第3分割用直線に最も近いデータ点をデータ点のない分割領域の代表点として選定するようにすれば、データ点の分布領域をより適切に画定することができる。
本発明の識別方法において、分布代表点選定ステップで分割用直線と第3分割用直線の設定具合によっては、データの存在しない分割領域が多く発生する場合がある。
そこで、上記第3分割用直線は上記複数のデータ点の回帰直線であるようにすれば、データ点の存在しない分割領域の発生を低減することができる。なお、第3分割用直線として回帰直線を用いる場合、データの存在しない分割領域が発生したときに、上述のように対向する分割領域のデータ点を用いてデータ点の存在しない分割領域に対応する代表点を選定してもよいが、データの存在しない分割領域は代表点なしとして扱った方がより適切な分布代表点領域を画定できる。
また、本発明の識別方法において、分布代表点選定ステップは、座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸について上記複数のデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の上記複数のデータ点の回帰直線上の点に代表点を追加するようにすれば、データ点の分布領域をより適切に画定することができる。
本発明の座標平面におけるデータ点分布領域の識別プログラムは、本発明の識別方法の各ステップをコンピュータに実行させるようにしたので、コンピュータを用いて本発明の識別方法を実施することができる。
一実施例を説明するためのフローチャートである。 ウエハ上に設定した判定領域を示す図である。 ウエハ上でのパターン欠陥位置を示す図である。 集中パターン欠陥分布の分布代表点選定ステップを説明するためのフローチャートである。 図3の集中パターン欠陥分布を拡大して図示し、さらに領域をY軸方向で8分割するための分割用直線を図示した図である。 同じ座標平面上に、判定領域と集中パターン欠陥分布代表点領域を重ね合わせて表示した図である。 他の実施例を説明するためのフローチャートである。 判定領域と集中パターン欠陥分布の位置関係の他の例を示す図である。 判定領域と集中パターン欠陥分布の位置関係のさらに他の例を示す図である。 判定領域と集中パターン欠陥分布の位置関係のさらに他の例を示す図である。 集中パターン欠陥分布の分布範囲表示の一例を説明するための図である。 集中パターン欠陥分布の分布範囲表示の他の例を説明するための図である。 集中パターン欠陥分布におけるデータ点分布密度の一例を説明するための図である。 集中パターン欠陥分布におけるデータ点分布密度の他の例を説明するための図である。 図3に示したウエハ上でのパターン欠陥位置を不良チップに置き換えた図である。 集中不良分布の代表点及び代表点分布領域を示す図である。 図15の集中不良分布近傍を拡大して示す図である。 図16に対して、チップを表す位置情報を、チップ7の4隅を表す位置情報に変換したときの代表点及び集中不良分布代表点領域を表す図である。 判定領域の一例を示す図である。 ウエハテスト結果データを座標平面上に示した図である。 メタル1形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。 メタル2形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。 メタル3形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。 図20、図21、図22、図23の集中パターン欠陥分布代表点領域の情報及び集中不良分布代表点領域19の情報を重ね合わせて図示したものである。 複数の該当ウエハ情報の各集中パターン欠陥分布に対応する、複数の集中パターン欠陥分布代表点領域を判定領域とともに1つの座標平面に表した図である。 代表点選定ステップの変形例を説明するためのフローチャートである。 図5に示した集中パターン欠陥分布9を表した座標平面に、領域をX軸方向で8分割するための第2分割用直線を図示した図である。 図27の座標平面に、Y軸方向の分割用直線、及び、集中パターン欠陥分布9の集中パターン欠陥分布代表点領域11をさらに図示した図である。 代表点選定ステップの他の変形例を説明するためのフローチャートである。 図5に示した集中パターン欠陥分布を表した座標平面に、データ点の分布領域を12分割するための分割用直線及び第3分割用直線を図示した図である。 図30の座標平面に、集中パターン欠陥分布代表点領域をさらに図示した図である。 図30のデータ点分布領域に対して追加で代表点を求めて集中パターン欠陥分布代表点領域を画定した結果を示す図である。 図5に示した集中パターン欠陥分布9を表した座標平面に、データ点の分布領域を12分割するための分割用直線及び回帰直線と分布代表点領域を図示した図である。 図33の代表点に回帰直線上の代表点を追加して分布代表点領域を画定した図である。 図33の代表点に回帰直線上の代表点を追加し、かつ端の分割領域の代表点を無視して分布代表点領域を画定した図である。
パターン欠陥の結果データを例に用い本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例を説明するためのフローチャートである。図2は、ウエハ上に設定した判定領域を示す図である。図3は、ウエハ上でのパターン欠陥位置を示す図である。図4は、集中パターン欠陥分布の分布代表点選定ステップを説明するためのフローチャートである。図5は、パターン欠陥グループを拡大して図示し、さらに領域をY軸方向で8分割するための分割用直線を図示した図である。図6は、同じ座標平面上に、判定領域と集中パターン欠陥分布代表点領域を重ね合わせて表示した図である。図1から図6を参照してこの実施例を説明する。なお、Y軸方向とはY軸と平行な方向を意味し、X軸方向とはX軸と平行な方向を意味する。
ステップS1:パターン欠陥検査結果データの座標平面上に判定領域を設定する。ここでは、図2に示すようにウエハ1のノッチ3を下にしてウエハ1の右上の一部分を判定領域5として説明を進める。なお、ノッチとはシリコンの結晶方位がわかるようにウエハ1に付けられた目印である。ウエハ1にはチップ7がマトリクス状に配列されている。
ステップS2:検査装置から、又は、パターン欠陥検査結果データが蓄積されたデータベースから、被判定ウエハ情報と関連付けられたパターン欠陥検査結果データを読み込む。パターン欠陥検査結果データは少なくとも各パターン欠陥の位置座標情報を含む。図3は、ウエハ1上でのパターン欠陥位置を示す。図3で、パターン欠陥は点で示されている。
ステップS3:パターン欠陥をグループに分別する。例えば、パターン欠陥を示すデータ点について相互間距離を求め、予め定められた距離しきい値以下の相互間距離をもつデータ点同士をグループ化する。ただし、パターン欠陥のデータ点をグループに分別する方法はどのような方法でもかまわない。
ステップS4:パターン欠陥の各グループに対して、パターン欠陥数が例えば5個以上のパターン欠陥グループを集中パターン欠陥分布と判定する。図3では、ウエハ1の右上のパターン欠陥グループが集中パターン欠陥分布9と判定される。この実施例では、集中パターン欠陥分布9を構成するデータ点が被判定データ群である。ただし、全てのパターン欠陥データを被判定データ群としてもよいし、特定の領域内に位置するパターン欠陥データを被判定データ群としてもよい。また、この実施例では、集中パターン欠陥分布9を構成するデータ点がデータ点分布領域の代表点の選定対象になる。
ステップS5:集中パターン欠陥分布9の分布領域の輪郭を代表する複数のデータ点を集中パターン欠陥分布9の代表点として選定する。図4、図5を参照して分布代表点選定ステップについて説明する。
ステップS5−1:集中パターン欠陥分布9の分布領域を分割用直線L1によって例えば8つの分割領域X1〜X8に分割する(図5参照)。ここでは互いに平行な7本の分割用直線L1(図5の破線参照)をY軸(一方の座標軸)と平行に設定した。なお、分割領域の個数は、8つに限定されるものではなく、2つ以上であればよい。また、分割用直線をX軸と平行に設定してもよい。
ステップS5−2:分割領域X1〜X8ごとに、分割領域内のデータ点のうち分割用直線L1が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点として選定する。ここでは、分割領域X1〜X8ごとに、Y軸座標について最大値をもつデータ点を最大値側代表点として選定し、最小値をもつデータ点を最小値側代表点として選定する。図5では、代表点となるデータ点を白抜き丸印で図示し、代表点以外のデータ点を黒塗り丸印で図示している。
この実施例において、本発明の識別方法における「分割用直線が延びる2方向」は図5中の白抜き矢印で示した2方向である。この実施例では、その2方向の一方はY軸座標のプラス方向と同一であり、他方はY座標軸のマイナス方向と同一である。また、本発明の識別方法における「分割領域内のデータ点のうち分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点」は分割領域内のデータ点のうちY軸座標について最大値をもつデータ点とY軸座標について最小値をもつデータ点が該当する。
各分割領域における代表点の求め方は種々の方法が考えられる。
例えば、まず、第1のデータ点のX軸座標値に基づいて、そのデータ点が属する分割領域を求める。そのデータ点の座標をそのデータ点が属する分割領域における最大値側代表点候補として記憶する。次のデータ点が属する分割領域を求める。そのデータ点が属する分割領域に既に最大値側代表点候補がある場合は、そのデータ点のY軸座標値と、代表点候補のY軸座標値とを比較する。そのデータ点のY軸座標値が最大値側代表点候補のY軸座標値よりも大きいときは、そのデータ点の座標をそのデータ点が属する分割領域における新たな最大値側代表点候補として記憶する。また、そのデータ点のY軸座標値が最大値側代表点候補のY軸座標値よりも小さいときは、最大値側代表点候補の情報はそのままにしておく。また、そのデータ点のY軸座標値が最大値側代表点候補のY軸座標値と等しいときは、そのデータ点の座標をそのデータ点が属する分割領域における最大値側代表点候補、もとの最大値側代表点候補の情報もそのまま記憶しておく。そのデータ点が属する分割領域に最大値側代表点候補がまだない場合は、そのデータ点が属する分割領域における最大値側代表点候補として記憶する。その後、すべてのデータ点について上記と同様の処理を繰り返し、各分割領域における最大値側代表点候補を求める。すべてのデータ点について処理が終わった後、各分割領域における代表点候補を最大値側代表点として記憶する。最小値側代表点の選定についても同様の処理を行なう。最小値側代表点の選定は、最大値側代表点の選定とはデータ点のY軸座標値の大小関係の比較を逆にして同等の処理を行なえばよい。
ただし、各分割領域における代表点の求め方はこれに限定されるものではない。
例えば、第1のデータ点をそのデータ点が属する分割領域における最大値側代表点候補又は最小値側代表点候補とし、次のデータ点について代表点候補のデータ点とのY軸座標値の比較により一方を最大値側代表点候補とし、他方を最小値側代表点候補とした後、さらに次のデータ点について最大値側代表点候補のデータ点及び最小値側代表点候補のデータ点とのY軸座標値を比較することによって最大値側代表点及び最小値側代表点を求めるようにしてもよい。
また、各データ点を分割領域に基づいてグループ分けして、分割領域ごとに各データ点のY軸座標値を比較して代表点とするようにしてもよい。
また、データ点のない分割領域は代表点がないものとして以後の処理を行なってもよい。
なお、図3では集中パターン欠陥分布9は1つしかないが、ステップS4で、1つのウエハ情報のパターン欠陥検査データに対して複数の集中パターン欠陥分布があると判断された場合には、集中パターン欠陥分布ごとに分布代表点選定ステップS5の処理が行なわれる。
図1に戻って説明を続ける。
ステップS6:同じ座標平面上で、集中パターン欠陥分布9の代表点が線で連結されて形成される集中パターン欠陥分布代表点領域11と判定領域5とが重なる重複領域13の有無が判定される。ここでは、16点の代表点を線が交差しない順番に結線して分布代表点領域11を画定した。例えば、始点となる代表点から時計周り又は反時計周りに順次隣の領域の代表点を通過するように代表点を結線することにより線が交差しない分布代表点領域11を画定できる。図6では、分布代表点領域11を画定する線は直線であるが、例えばVisual BasicのDrawClosedCurve関数等を用いて、代表点を通る滑らかな曲線により分布代表点領域11を画定してもよい。後述する各実施例でも同様である。
図6に示すように、判定領域5と分布代表点領域11は重複領域13を有するので、集中パターン欠陥分布9は求めるべき該当データ群であると判定され、ひいては、集中パターン欠陥分布9を含むパターン欠陥検査結果データに対応するウエハ情報は、求めるべきパターン欠陥分布を有する該当ウエハ情報であると判定される。
なお、ステップS4で、1つのウエハ情報に対して複数の集中パターン欠陥分布があると判断され、ステップS5で、集中パターン欠陥分布ごとに代表点の選定処理が行なわれた場合には、集中パターン欠陥分布ごとに分布代表点領域を画定し、分布代表点領域ごとに、判定領域に対する重複領域の有無の判定を行なう。
この実施例において、集中パターン欠陥分布代表点領域11は16点の代表点によって表現されるので、集中パターン欠陥分布代表点領域11を表現するための情報量は、集中パターン欠陥分布9を表現するための情報量に比べて小さい。すなわち、この実施例は、集中パターン欠陥分布9を集中パターン欠陥分布代表点領域11に置き換えて、集中パターン欠陥分布9を表現するための情報量を小さくした状態で、集中パターン欠陥分布9が特定の判定領域5に分布しているかどうかを判断できる。
図1のフローチャートで説明した実施例は、判定ステップS6を行なう際、毎回、パターン欠陥データ点グループに分別したり(ステップS3)、集中パターン欠陥分布判定をしたり(ステップS4)、集中パターン欠陥分布の代表点選定をしたりする(ステップS5)。
しかし、蓄積されたデータに対してこれらの処理を行なう際、毎回同じ基準で処理されるのであれば、データ収集時に集中パターン欠陥分布を構成するデータ点(被判定データ群)に対して代表点選定処理を行ない、代表点情報もウエハ情報(被判定データ群識別情報)に関連付けて蓄積されるデータとしてデータベースに登録しておくほうが合理的である。図7を参照してその実施例を説明する。
図7は、他の実施例を説明するためのフローチャートである。この実施例において、図1のフローチャートと同じ処理を行なうステップについては簡単に説明する。
ステップS11〜S14:図1のステップS2〜S5と同様にして、ウエハ情報に関連付けられたパターン欠陥検査結果データを読み込み(ステップS11)、パターン欠陥をグループに分別し(ステップS12)、パターン欠陥グループが集中パターン欠陥分布であるかどうかを判定し(ステップS13)、集中パターン欠陥分布の分布領域の輪郭を代表する集中パターン欠陥分布の代表点を選定する(ステップS14)。
ステップS15:ステップS14で得られた代表点情報をウエハ情報に関連付けてデータベースに登録する。ここで、集中パターン欠陥分布の分布範囲、ならびに、代表点を線が交差しない順番に結線して画定される分布代表点領域の面積、円形比率及びデータ点分布密度のうち少なくとも1つを含む特徴情報をさらにウエハ情報に関連付けてデータベースに登録してもよい。また、ウエハ情報には様々な情報が関連付けられる。例えば、ウエハを識別するために、ロット番号や製造方式、品種名、工程名、検査終了日時などがウエハ情報に関連付けられる。また、ウエハテストが完了している場合には、ウエハテスト結果情報として、各チップの良、不良の判定結果や、不良と判定されたテストカテゴリー等の情報も関連付けられる。
ステップS16:次のウエハ情報があるかどうかを判断する。次のウエハ情報がある場合(Yes)、ステップS11に戻って、次のウエハ情報についてステップS11〜S15の処理を行なう。次のウエハ情報がない場合(No)、ステップS17に進む。
ステップS17:座標平面上に判定領域を設定する。
ステップS18:データベースに登録されたウエハ情報のうち、該当ウエハ判定を行なうウエハ情報を被判定ウエハ情報として選定する。例えば、ステップS17で設定された判定領域内に位置する集中パターン欠陥分布の代表点をもつ被判定ウエハ情報を選定する。また、ステップS15で、ウエハ情報に関連付けて上記特徴情報を登録している場合には、その特徴情報に基づいて該当ウエハ判定を行なうべき被判定ウエハ情報を選定してもよい。また、ロット番号や品種情報、検査実施日時などの情報を用いて被判定ウエハ情報を選定してもよい。
ステップS19:ステップS18で選定された被判定ウエハ情報の代表点情報を読み込む。
ステップS20:図1のステップS6の該当ウエハ判定と同様にして、集中パターン欠陥分布代表点領域と判定領域とが重なる重複領域の有無を判定し、重複領域がある場合には、求めるべきパターン欠陥分布を有するパターン欠陥検査結果データをもつウエハ情報と判定する。
ステップS21:ステップS18で選定された被判定ウエハ情報が残っているかどうかを判断する。次の被判定ウエハ情報がある場合(Yes)、ステップS19に戻り、次の被判定ウエハ情報についてステップS19〜S20の処理を行なう。次の被判定ウエハ情報がない場合(No)、処理を終了する。
被判定ウエハ情報について、ステップS15で代表点情報を関連付けてデータベースに一度登録しておけば、該当ウエハ判定(ステップS20)を行なう際にデータベースから代表点情報を読み込むことにより、逐次ステップS11〜S14の分布代表点選定ステップを行なう必要がなくなり、処理時間の短縮を図ることができる。
さらに、集中パターン欠陥分布の代表点情報の情報量は、集中パターン欠陥分布を構成する全欠陥データ点の情報量に比べて小さいので、読込み時間が速くなり、処理時間の短縮を図ることができる。
上記実施例で、該当ウエハ判定ステップS6,S20は、分布代表点領域11の面積が予め設定された分布代表点領域面積しきい値以上であるかの判定も行なうようにしてもよい。そして、判定ステップS6,S20は、分布代表点領域11の面積が分布代表点領域面積しきい値よりも小さい場合は該当ウエハ情報ではないと判定する。これにより、求めるべき該当ウエハ情報の分布代表点領域の面積に比べて、面積が小さい分布代表点領域をもつウエハ情報を排除することができ、求めるべき該当ウエハ情報の判定精度を向上させることができる。
この分布代表点領域面積の判定処理は、重複領域の有無判定の前に行なってもよいし、後に行なってもよい。なお、この分布代表点領域面積の判定処理を、重複領域の有無判定の前に行なうようにすれば、分布代表点領域の面積が小さい、排除されるべきデータについて重複領域の有無判断の処理を行なう必要がなくなる。
また、該当ウエハ判定ステップS6,S20は、重複領域13の面積が予め設定された重複領域面積しきい値以上であるかの判定をさらに行なうようにしてもよい。そして、判定ステップS6,S20は、重複領域13の面積が重複領域面積しきい値以上である場合に該当ウエハ情報であると判定する。これにより、求めるべき該当ウエハ情報の判定精度を向上させることができる。
また、該当ウエハ判定ステップS6,S20は、判定領域5の面積に対する重複領域13の面積の割合が予め設定された第1割合しきい値以上であるかの判定をさらに行なうようにしてもよい。そして、判定ステップS6,S20は、その割合が上記第1割合しきい値以上である場合に該当ウエハ情報であると判定する。これにより、求めるべき該当ウエハ情報の判定精度を向上させることができる。
例えば、図8に示すように、判定領域5と分布代表点領域11は重複しているが、判定領域5の面積に対する重複領域13の面積の割合が例えば50%よりも小さい場合は、該当ウエハ情報ではないと判定することにより、求めるべき該当ウエハ情報の判定精度を向上させることができる。
なお、図8に示すように、重複領域13は複数の領域に分離していることもある。
また、該当ウエハ判定ステップS6,S20は、分布代表点領域11の面積に対する重複領域13の面積の割合が予め設定された第2割合しきい値以上であるかの判定をさらに行なうようにしてもよい。そして、判定ステップS6,S20は、その割合が上記第2割合しきい値以上である場合に該当ウエハ情報であると判定する。
例えば、図9に示すように、判定領域5と分布代表点領域11は重複しているが、分布代表点領域11の面積に対する重複領域13の面積の割合が例えば50%よりも小さい場合は、該当ウエハ情報ではないと判定することにより、求めるべき該当ウエハ情報の判定精度を向上させることができる。
また、図8の状態においても、分布代表点領域11の面積に対する重複領域13の面積の割合は例えば50%よりも小さいので、分布代表点領域11に対応するウエハ情報は該当ウエハ情報ではないと判定され得る。
また、図7に示したステップS18で、データベースに登録された被判定ウエハ情報のうち、該当ウエハ判定を行なうウエハ情報を選定するようにすれば、データベースに登録された全ての被判定ウエハ情報を読み込む場合に比べて、処理時間の短縮を図ることができる。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、データベースに登録された全ての被判定ウエハ情報を読み込むようにしてもよい。
ステップS18において、ステップS17で設定された判定領域内に位置する集中パターン欠陥分布の代表点をもつ被判定ウエハ情報を選定する場合、図6に示した判定領域5と代表点(白抜き丸印)との関係を有する被判定ウエハ情報を選定することができる。
これに対し、判定領域5の配置位置によっては、例えば図10に示すように、判定領域5内にパターン欠陥データ点(黒塗り丸印)が位置するにもかかわらず、代表点(白抜き丸印)が判定領域5内に位置しないことがある。図10に示した判定領域5と代表点の位置関係の場合、ステップS18で、この代表点情報をもつ被判定ウエハ情報を選定することができない。なお、図10は、座標平面の領域がX1〜X4の4つの領域に分割され、分割領域X1〜X4ごとに代表点が選定された状態を示している。
これが望ましくない場合は、ステップS15で、被判定ウエハ情報に、集中パターン欠陥分布の分布範囲、ならびに、分布代表点領域の面積、円形比率及びデータ点分布密度のうち少なくとも1つを含む特徴情報をさらにウエハ情報に関連付けてデータベースに登録し、ステップS18で、その特徴情報に基づいて該当ウエハ判定を行なうべき被判定ウエハ情報を選定してもよい。上記特徴情報の具体例について説明する。
例えば、被判定ウエハ情報と集中パターン欠陥分布の分布範囲を関連付ける。
図11は、集中パターン欠陥分布の分布範囲の一例を説明するための図である。
集中パターン欠陥分布9の分布範囲を表す情報は、集中パターン欠陥分布を構成する全てのデータ点のXY座標のうち、X軸に対する最大値Xh1及び最小値Xl1、ならびに、Y軸に対する最大値Yh1及び最小値Yl1によって表される。判定領域5の範囲は、X軸に対する最大値Xh0及び最小値Xl0、ならびに、Y軸に対する最大値Yh0及び最小値Yl0によって表される。
この場合、ステップS18で被判定ウエハ情報を絞り込む検索条件は、Xh1>Xl0、Xl1<Xh0、Yh1>Yl0、かつ、Yl1<Yh0、となる。これにより、ステップS18は、図11に示した集中パターン欠陥分布9をもつ被判定ウエハ情報を選定することができる。
ここでは、集中パターン欠陥分布を構成する全てのデータ点を用いて、X軸に対する最大値Xh1及び最小値Xl1、ならびに、Y軸に対する最大値Yh1及び最小値Yl1を求めているが、集中パターン欠陥分布の分布範囲を表す情報として代表点のみを用いてこれらの最大値及び最小値を求めてもよい。
図12は、集中パターン欠陥分布の分布範囲の他の例を説明するための図である。
図11では、XY座標を用いているが、極座標を用いて集中パターン欠陥分布9の分布範囲を表してもよい。
極座標を用いる場合、集中パターン欠陥分布9の分布範囲を表す情報は、集中パターン欠陥分布を構成する全てのデータ点のr値及びθ値のうち、最大値rh1及び最小値rl1、ならびに、最大値θh1及び最小値θl1によって表される。判定領域5の範囲は、最大値rh0及び最小値rl0、ならびに、最大値θh0及び最小値θl0によって表される。
この場合、ステップS18で被判定ウエハ情報を絞り込む検索条件は、Rh1>Rl0、Rl1<Rh0、θh1>θl0、かつ、θl1<θh0、となる。これにより、ステップS18は、図12に示した集中パターン欠陥分布9をもつ被判定ウエハ情報を選定することができる。
ここでは、集中パターン欠陥分布を構成する全てのデータ点を用いて、最大値rh1及び最小値rl1、ならびに、最大値θh1及び最小値θl1を求めているが、集中パターン欠陥分布の分布範囲を表す情報として代表点のみを用いてこれらの最大値及び最小値を求めてもよい。
また、集中パターン欠陥分布代表点領域11の面積も集中パターン欠陥分布9の特徴を表す情報の1つである。ステップS14で選定した代表点を用いて、分布代表点領域11の面積を求め、ステップS15で、その面積情報をウエハ情報に関連付けてデータベースに登録し、被判定ウエハ情報の選定ステップS18で、分布代表点領域11の面積に基づいて被判定ウエハ情報を選定すれば、該当ウエハ判定ステップS20で、分布代表点領域11の面積が分布代表点領域面積しきい値よりも小さい場合は該当ウエハ情報ではないとする判定を省略することができる。
また、集中パターン欠陥分布代表点領域11の形状に関する特徴を表す情報を求めてデータベースに登録し、判定すべき被判定ウエハ情報を選定に活用することもできる。
例えば、分布代表点領域11の形状がどれだけ円形に近いかを表す値として、分布代表点領域11の面積を、分布代表点領域11を囲む線長を円周とする円の面積で割った値(以下、円形比率と称す。)を求め、その値をウエハ情報に関連付けてデータベースに登録する。
分布代表点領域11を囲む線長をLとすると、Lを円周とする円の半径rはL/2πである。Lを円周とする円の面積は、πr2=π(L/2π)2=L2/4πである。分布代表点領域11の面積をSとすると、円形比率は、S/(L2/4π)=4πS/L2となる。
円形比率は、1に近づくほど円形になり、0に近づくほど線形になるので、必要に応じて分布識別対象ウエハ選択ステップで対象の限定に活用できる。
また、分布代表点領域11の面積に対するパターン欠陥データ点数、すなわちデータ点分布密度も集中不良分布の特徴を表す情報の1つである。
図13に示した集中パターン欠陥分布9に対する集中パターン欠陥分布代表点領域11と、図14に示した集中パターン欠陥分布9に対する集中パターン欠陥分布代表点領域11の面積は同じであるが、図13と図14とではパターン欠陥データ点数が異なっており、図13の方が図14に比べてデータ点分布領域のデータ点が高密度になっている。分布代表点領域11のデータ点分布領域のデータ点分布密度を予め求めてウエハ情報に関連付けてデータベースに登録しておけば、図14のように集中パターン欠陥分布9のデータ点分布領域のデータ点分布密度が小さい集中パターン欠陥分布9を排除して、図13のように集中パターン欠陥分布9のデータ点分布領域のデータ点分布密度が大きい集中パターン欠陥分布9に限定して被判定ウエハ情報の選定を行ないたいときに活用することができる。
上記実施例では、パターン欠陥位置を示すデータ点を用いているが、異物検査結果の異物位置を示すデータ点を用いても、上記実施例と同様の処理を行なうことができる。
また、パターン欠陥位置を示すデータ点や異物位置を示すデータ点の位置に対応するチップ位置を不良チップとし、不良チップ位置を示すデータを用いて上記実施例と同様の処理を行なうこともできる。ただし、鏡面ウエハ上の異物検査結果データにはチップの概念がないので、ウエハ上に仮想チップを設ける。
例えば、図3に示したウエハ上でのパターン欠陥位置を不良チップに置き換えると、図15に示すようになる。図15で不良チップは符号15で示される。
図1を参照して説明したステップS3と同様にして、不良チップ15をグループ分けする際、予め定められた距離しきい値以下の相互間距離をもつ不良チップ15同士をグループ化する。ただし、パターン欠陥のデータ点をグループに分別する方法はどのような方法でもかまわない。例えば特許文献3に開示された方法により、不良チップ15をグループ分けしてもよい。
図1を参照して説明したステップS4と同様にして、不良チップ15の各グループに対して、不良チップ数が5個以上の不良チップグループを集中不良分布と判定する。図15では、不良チップグループ17が集中不良分布と判定される。
チップ位置情報はウエハ上のチップ7の位置を表す情報なので、例えばチップ7の中心の点を表す位置情報に変換する。不良チップ15の中心の点を表す位置情報を用いて、例えば、Y軸方向に延びるチップ領域境界線を分割用直線として、図1を参照して説明したステップS5、及び、図4を参照して説明したステップS5−1〜S5−2と同様の処理を行なう。図16に示すように、集中不良分布17の代表点(白抜き丸印)が得られる。図16で、黒塗り丸印及び白抜き丸印は集中不良分布17の不良チップ15の中心の点を示す。図16には、集中不良分布17の代表点が線で連結されて形成される集中不良分布代表点領域19も図示している。
その後、図1を参照して説明したステップS6と同様にして、同じ座標平面上で、集中不良分布代表点領域19と判定領域とが重なる重複領域の有無に基づいて、求めるべき該当ウエハ情報であるかどうか判定される。
図15では、ウエハ上でのパターン欠陥位置を不良チップに置き換えているが、ウエハテスト結果データはチップ位置情報と各チップの良否判定結果をもつ。すなわち、ウエハテスト結果データについて、図15及び図16を参照して説明した処理と同様の処理を行なうことができる。
図17は、図16の集中不良分布17近傍を拡大して示す図である。図17では、Y軸方向に延びるチップ境界線が分割用直線とされて、座標平面の領域が分割されている。図17では、分割領域Xn〜Xn+6(nは整数)が図示されている。
チップ7及び不良チップ15の中心の点(黒塗り丸印及び白抜き丸印)を用いて代表点(白抜き丸印)を求め、集中不良分布17に対応する集中不良分布代表点領域19を求めると、集中不良分布17を構成する不良チップ15は、集中不良分布代表点領域19に対してはみ出す部分が多くなる。
これが望ましくない場合は、ウエハテスト結果データのチップ7を表す位置情報を、チップ7の4隅を表す位置情報に変換して、集中不良分布17の代表点を求めるようにすればよい。
図18は、図17に対して、チップを表す位置情報を、チップの4隅を表す位置情報に変換したときの代表点及び集中不良分布代表点領域を表す図である。図18では、チップ7の中心の点を通ってY軸方向に延びる直線が分割用直線とされて、座標平面の領域が分割されている。図18では、分割領域Xn〜Xn+7(nは整数)が図示されている。
図18に示すように、不良チップ15の4隅を表す位置情報(黒塗り丸印及び白抜き丸印)を用いて代表点(白抜き丸印)を求め、集中不良分布17に対応する集中不良分布代表点領域19を求めると、集中不良分布17を構成する不良チップ15は、集中不良分布代表点領域19に対してはみ出す部分がなくなるのがわかる。
上記の実施例では、例えば図2に示すように、判定領域5はノッチ3を下にした状態で右上部分にチップ7の枠に沿って設けられているが、判定領域は、色々な位置及び範囲に設定される。
例えば、ノッチ3を下にしてウエハ1の上半分を判定領域としたり、ノッチ3を下にしてウエハ1の右半分を判定領域としたりできる。
また、判定領域は、必ずしも枠状のものでなくてもよい。例えば、X,Y座標平面でX>0,Y>0の領域や、X<2の領域など、枠状ではない領域であってもよい。
図19に、判定領域の一例を示す。
判定領域は、判定領域5aのように三角形の領域でもよいし、判定領域5bのように複数の点を滑らかな曲線で連結した領域でもよいし、判定領域5cのように楕円形の領域でもよいし、判定領域5dのようにウエハ1からはみ出した領域でもよい。
本発明の具体的な活用方法を図20〜図24を用いて説明する。
図20は、ウエハテスト結果データを座標平面上に示した図である。複数の不良チップ15で構成される集中不良分布17と、集中不良分布17に対応する集中不良分布代表点領域19が図示されている。
図21は、メタル1形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。パターン欠陥位置を示すデータ点(黒塗り丸印)と、集中パターン欠陥分布9−1と、集中パターン欠陥分布9−1に対応する集中パターン欠陥分布代表点領域11−1が図示されている。
図22は、メタル2形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。パターン欠陥位置を示すデータ点(黒塗り丸印)と、集中パターン欠陥分布9−2と、集中パターン欠陥分布9−2に対応する集中パターン欠陥分布代表点領域11−2が図示されている。
図23は、メタル3形成工程の欠陥検査結果データを座標平面上に示した図である。パターン欠陥位置を示すデータ点(黒塗り丸印)と、集中パターン欠陥分布9−3と、集中パターン欠陥分布9−3に対応する集中パターン欠陥分布代表点領域11−3が図示されている。
図24は、図20、図21、図21、図22の集中パターン欠陥分布代表点領域11−1,11−2,11−3の情報及び集中不良分布代表点領域19の情報を重ね合わせて図示したものである。図24では、集中不良分布代表点領域19の輪郭を破線で示した。
ウエハテスト結果にて図20に示すように集中不良分布17がある場合、集中不良分布17に対応する集中不良分布代表点領域19を判定範囲として設定して、各メタル形成工程のパターン欠陥検査結果に対して該当ウエハ判定ステップを行なえばいい。原因となる工程は、メタル2の集中不良分布代表点領域11−2のように、集中不良分布代表点領域19(判定領域)と重なるので、該当ウエハ判定ステップで、集中不良分布17の発生原因となる情報をもつ被判定ウエハ情報を判定できる。
上記で説明した実施例の各ステップは、各ステップを処理するためのプログラムを作製し、コンピュータを用いてそのプログラムを実行させることによって実現できる。
なお、プログラムの機能の1つとして、該当ウエハ情報と判定された複数のウエハ情報の集中不良分布代表点領域又は集中パターン欠陥分布代表点領域を1つの座標平面上に描画して、不要と思われる集中不良分布及び集中パターン欠陥分布を選択し、その分布を有するウエハ情報を該当ウエハ情報から除く機能を備えれば、さらに最適な該当ウエハ情報の分類が可能になる。
つまり、図25に示す集中パターン欠陥分布代表点領域21のように、判定領域5より離れた位置まで分布している集中パターン欠陥分布代表点領域に対応する集中パターン欠陥分布を有するウエハ情報を該当ウエハ情報から除きたい場合、コンピュータの画面上に、図25のような1つの座標平面上に複数のウエハ情報の集中パターン欠陥分布代表点領域を描画した図を表示し、図中の特異な集中パターン欠陥分布代表点領域をマウス操作等で選択し、選択された集中パターン欠陥分布代表点領域に対応する集中パターン欠陥分布を有するウエハ情報を該当ウエハから除くようにすればよい。なお、図8を参照して説明した第1割合しきい値や、図9を参照して説明した第2割合しきい値を用いれば、図25における集中パターン欠陥分布代表点領域21に対応するウエハ情報を自動で除外することが可能である。
次に、代表点選定ステップの変形例について説明する。
図26は、代表点選定ステップの変形例を説明するためのフローチャートである。図27は、図5に示した集中パターン欠陥分布9を表した座標平面に、領域をX軸方向で8分割するための第2分割用直線を図示した図である。図28は、図27の座標平面に、Y軸方向の分割用直線、及び、集中パターン欠陥分布9の集中パターン欠陥分布代表点領域11をさらに図示した図である。
図5、図26、図27及び図28を参照して代表点選定ステップの変形例を説明する。
ステップS5−1a〜S5−2a:図4及び図5を参照して説明したステップS5−1〜S5−2と同様にして、Y軸(一方の座標軸)と平行な分割用直線L1を設定して最大値側代表点と最小値側代表点を選定し、それらの代表点を第1代表点候補として設定する(図5参照)。図5では、第1代表点候補となるデータ点を白抜き丸印で図示し、第1代表点候補以外のデータ点を黒塗り丸印で図示している。
ステップS5−3a:図27に示すように、データ点の分布領域をX軸(他方の座標軸)と平行な第2分割用直線L2(破線参照)によって例えば8つの分割領域Y1〜Y8に分割する。ここでは互いに平行な7本の第2分割用直線L2を設定した。なお、分割領域の個数は、8つに限定されるものではなく、2つ以上であればよい。
ステップS5−4a:分割領域Y1〜Y8ごとに、第2分割用直線L2が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の第2代表点候補として選定する。ここでは、分割領域Y1〜Y8ごとに、X軸座標について最大値をもつデータ点を最大値側代表点として選定し、最小値をもつデータ点を最小値側代表点として選定し、それらの代表点を第2代表点候補とする。図27では、第2代表点候補となるデータ点を白抜き丸印で図示し、第2代表点候補以外のデータ点を黒塗り丸印で図示している。
ステップS5−5a:ステップS5−2aで求めた第1代表点候補であり、かつステップS5−4aで求めた第2代表点候補であるデータ点を代表点として選定する(図28参照)。図28では、代表点となるデータ点を白抜き丸印で図示し、代表点以外のデータ点を黒塗り丸印で図示している。
図1に示した判定ステップS6や図7に示した判定ステップS20で、図28に示した集中パターン欠陥分布9及び代表点に対し、例えば始点となる代表点から時計周り又は反時計周りに順次隣の領域の代表点を通過するように代表点が結線されることにより、図28に示す集中パターン欠陥分布代表点領域11が画定される。
集中パターン欠陥分布9の輪郭を表す集中パターン欠陥分布代表点領域11を画定するためには、線が交差しないように代表点を結線する必要がある。線の交差を防ぐ例として以下の方法を挙げることができる。
分割領域X1の最大値側の第1代表点候補として求めたデータ点が代表点となっていれば起点とし、なっていなければ、起点として分割領域X2から順に分割領域X8へ最大値側の第1代表点候補であり代表点となっているデータ点を探す。起点が決まれば、起点となる代表点が属する分割領域Xa(aは2〜8の自然数)から順に分割領域X8側へ最大値側の第1代表点候補であり代表点となっているデータ点を探し、起点から順に結線する。次に分割領域X8から分割領域X1へ最小値側の第1代表点候補であり代表点になっているデータ点を探し、順に結線し、最後に起点を結線して、分布代表点領域11の領域を画定する。分布代表点領域11の領域を画定する線は、代表点を直線で結線したものでもよし、代表点を通る滑らかな曲線であってもよい。
このように、この代表点選定ステップでも、データ点の分布領域に応じた分布代表点領域を画定するための代表点を適切に選定することができる。
なお、データ点の分布状態と分割領域の設定具合によっては、Y軸方向での分割領域X1〜X8、又はX軸方向での分割領域Y1〜Y8にデータ点が1つしか存在しない場合がある。その場合、1つのデータ点しか存在しない分割領域について、そのデータ点を最大値側、最小値側のいずれの代表点候補としてもよい。
また、図4又は図26のフローチャートを参照して説明した2つの上記代表点選定ステップでは、分割領域X2〜X7が均等な幅で設けられ、図26のフローチャートを参照して説明した上記代表点選定ステップでは分割領域Y2〜Y7が均等な幅で設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各分割領域の幅は均等でなくてもよい。また、分割領域の個数は2つ以上であれば、いくつであってもよい。
また、上記代表点選定ステップでは、分割用直線L1は座標平面のY座標軸と平行に設定され、第2分割用直線L2は座標平面のX座標軸と平行に設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、分割用直線が座標平面のX座標軸と平行に設定され、第2分割用直線が座標平面のY座標軸と平行に設定されてもよい。
また、分割用直線と第2分割用直線は互いに直交していなくてもよい。さらに、分割用直線と第2分割用直線の一方又は両方は、座標平面の座標軸に対して平行に設定されなくてもよい。
図29は、代表点選定ステップの他の変形例を説明するためのフローチャートである。図30は、図5に示した集中パターン欠陥分布9を表した座標平面に、データ点の分布領域を12分割するための分割用直線及び第3分割用直線を図示した図である。図31は、図30の座標平面に、集中パターン欠陥分布代表点領域11をさらに図示した図である。図29から図31を参照してこの代表点選定ステップの変形例を説明する。
ステップS5−1b:図30に示すように、データ点の分布領域を横切る第3分割用直線L3を設定する。分布領域を横切る第3分割用直線L3は任意の線でよい。図9では第3分割用直線L3はX軸及びY軸に対して角度をもっているが、本発明において第3分割用直線はX軸又はY軸に対して平行であってもよい。
ステップS5−2b:第3分割用直線L3に直交する分割用直線L1を設定し、データ点の分布領域を分割する。この実施例では、図30に示すように、第3分割用直線L3に直交する互いに平行な5本の分割用直線L1を設定してデータ点の分布領域を分割領域A1〜A12に分割した。
ステップS5−3b:分割領域A1〜A12ごとに、第3分割用直線L3から最長の距離となるデータ点を代表点として求める。図30において、分割領域A1〜A12の代表点を白抜き丸印で示した。データ点のない分割領域A1,A2,A7においては代表点がないものとする。
図1に示した判定ステップS6や図7に示した判定ステップS20で、図30に示した集中パターン欠陥分布9及び代表点に対し、例えば始点となる代表点から時計周り又は反時計周りに順次隣の領域の代表点を通過するように代表点が結線されることにより、図31に示す集中パターン欠陥分布代表点領域11が画定される。集中パターン欠陥分布代表点領域11を画定する線の交差を防ぐ例としては、分割領域A1,A2,A3,・・・,A10,A11,A12の順で各代表点を結線する等がある。
このように、この代表点選定ステップでも、データ点の分布領域に応じた分布代表点領域を画定するための代表点を適切に選定することができる。
なお、代表点のなかった分割領域、つまりデータ点のない分割領域について、第3分割用直線を挟んでその分割領域に対向する分割領域に2つ以上のデータ点がある場合、その2つ以上のデータ点がある分割領域のデータ点のうち第3分割用直線に最も近いデータ点をデータ点のない分割領域の代表点としてもよい。
図32は図30のデータ点分布領域に対して追加で代表点を求めて集中パターン欠陥分布代表点領域11を画定した結果を示す図である。
図29のフローチャートのステップS5−3bで、分割領域A1〜A12ごとに、第3分割用直線L3より最長の距離となるデータ点を代表点として求め、さらにデータ点のない分割領域A1,A2,A7に対する代表点を求める。分割領域A1〜A12ごと代表点を求める処理と、データ点のない分割領域A1,A2,A7に対する代表点を求める処理はどちらが先であってもよい。
図32に示すように、分割領域A1にはデータ点がなく、第3分割用直線L3を挟んで分割領域A1に対向する分割領域A12に2つ以上のデータ点があるので、分割領域A12のデータ点のうち第3分割用直線L3に最も近いデータ点を分割領域A1の代表点T1として選定する。
分割領域A2にはデータ点がなく、第3分割用直線L3を挟んで分割領域A2に対向する分割領域A11に2つ以上のデータ点があるので、分割領域A11のデータ点のうち第3分割用直線L3に最も近いデータ点を分割領域A2の代表点T2として選定する。
分割領域A7にはデータ点がなく、第3分割用直線L3を挟んで分割領域A7に対向する分割領域A6に2つ以上のデータ点があるので、分割領域A6のデータ点のうち第3分割用直線L3に最も近いデータ点を分割領域A1の代表点T3として選定する。
その後、図1に示した判定ステップS6や図7に示した判定ステップS20で、例えば始点となる代表点から時計周り又は反時計周りに順次隣の領域の代表点を通過するように代表点が結線されることにより、図32に示す集中パターン欠陥分布代表点領域11が画定される。
代表点T1は分割領域A1の代表点、代表点T2は分割領域A2の代表点、代表点T3は分割領域A7の代表点とすることにより、分割領域A1、A2、A3、・・・、A10、A11、A12の順で各代表点を結線することにより、集中パターン欠陥分布代表点領域11を画定する線の交差を防ぐことができる。
図29のフローチャートを参照して説明した代表点選定ステップにおいて、第3分割用直線としてデータ点の回帰直線を用いてもよい。
図33は、図5に示した集中パターン欠陥分布9を表した座標平面に、データ点の分布領域を12分割するための分割用直線L1及び回帰直線と分布代表点領域11を図示した図である。
また、代表点選定ステップにおいて、座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸についてデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の回帰直線上の点に代表点を追加するようにしてもよい。
図34は、図33の代表点に回帰直線上の代表点を追加して分布代表点領域を画定した図である。
ここでは、座標平面のX軸についてデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の回帰直線上に代表点T4,T5(+印参照)を追加した。集中パターン欠陥分布代表点領域11を画定する線が交差しないようにするには、分割領域A1,A2,・・・,A5,A6、代表点T4、分割領域A7,A8,・・・,A11,A12、代表点T5の順で各代表点を結線する等がある。
なお、座標平面のY軸についてデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の回帰直線上の点に代表点を追加してもよい。
また、回帰直線上に代表点を設定する場合、端の分割領域において代表点を求めないか、端の分割領域の代表点を無視するようにしてもよい。
図35は、図33の代表点に回帰直線上の代表点を追加し、かつ端の分割領域の代表点を無視して分布代表点領域を画定した図である。
図35では、回帰直線上の代表点T4,T5を追加し、端の分割領域A1,A6,A7,A12の代表点を無視して分布代表点領域を画定している。図35で分割領域A1,A6,A7,A12の代表点は、代表点でないデータ点と同様に黒塗り丸印で示している。なお、分割領域A1,A6,A7,A12で代表点を求める処理をしてもよいし、しなくてもよい。
なお、代表点選定ステップにおいて、座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸についてデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の回帰直線上の点に代表点を追加する局面は、第3分割用直線として回帰直線を用いた局面に限定されるものではく、代表点選定ステップのいずれの局面にも適用することができる。例えば、図4、図26、図29のフローチャートを参照して説明した各代表点選定ステップにおいて、データ点の回帰直線、及び座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸についてデータ点の分布領域の最大値と最小値を別途求め、その最大値と最小値の回帰直線上の点に代表点を追加するようにしてもよい。
上記で説明した実施例の各ステップは、各ステップを処理するためのプログラムを作製し、コンピュータを用いてそのプログラムを実行させることによって実現できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例の説明において図を用いたが、本発明の各ステップにおいて作図が必要なわけではない。すなわち、判定領域の情報と、対になった2つの変数をもつ複数のデータからなるデータ群の情報があれば各ステップの処理を行なえる。
また、上記実施例ではX,Yの直交座標平面を用いているが、本発明で用いる平面座標は、斜交座標平面であってもよい。
本発明は、2つの変数が対になった複数のデータからなるデータ群が特定の領域に分布しているかを識別する際に適用できる。
A1〜A12 分割領域
L1 分割用直線
L2 第2分割用直線
L3 第3分割用直線
T1〜T3 データ点のない分割領域に対する追加の代表点
T4,T5 回帰直線上の追加の代表点
1 ウエハ
5,5a〜5d 判定領域
9,9−1,9−2,9−3 集中パターン欠陥分布(データ点分布領域)
11,11−1,11−2,11−3,19 分布代表点領域
13 重複領域
15 不良チップ
17 集中不良分布
特開平6−61314号公報 特許第4038356号公報 特開2009−10303号公報

Claims (19)

  1. 対になった2つの変数をもつ複数のデータからなる被判定データ群に対してコンピュータにより実行される方法であって
    前記被判定データ群のデータが点として表される座標平面の領域をデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の分割用直線によって2つ以上の領域に分割し、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち前記分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点として選定する分布代表点選定ステップと、
    前記代表点が線で連結されて形成される分布代表点領域と、前記座標平面に設定された特定の領域である判定領域とが重なる重複領域の有無を判断し、前記重複領域があるときは前記被判定データ群が該当データ群であると判定する判定ステップと、を含んだ座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  2. 前記被判定データ群は、半導体装置製造工程におけるパターン欠陥検査結果データ、異物検査結果データ又はウエハテスト結果データである請求項1に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  3. 前記判定ステップの前に、前記分布代表点選定ステップで得られた前記代表点の情報である代表点情報と前記被判定データ群を識別できる情報である被判定データ群識別情報を関連付けてデータベースに登録する代表点情報登録ステップを含み、
    前記判定ステップは、前記データベースから前記被判定データ群識別情報に関連付けられた前記代表点情報を読み込んで前記重複領域の有無を判定する請求項1又は2に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  4. 前記代表点情報登録ステップは、前記データ点分布領域及び前記分布代表点領域の分布範囲、ならびに、前記分布代表点領域の面積、円形比率及びデータ点分布密度のうち少なくとも1つを含む特徴情報を前記被判定データ群識別情報に関連付けて前記データベースに登録し、
    前記判定ステップは、前記特徴情報に基づいて判定すべき前記被判定データ群識別情報を絞り込んでから、前記重複領域の有無を判定する請求項3に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  5. 前記判定ステップは、前記分布代表点領域の面積が予め設定された分布代表点領域面積しきい値以上であるかの判定を行ない、前記分布代表点領域の面積が前記分布代表点領域面積しきい値よりも小さい場合は前記被判定データ群を該当データ群ではないと判定する請求項1から4のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  6. 前記判定ステップは、前記重複領域の面積が予め設定された重複領域面積しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、前記重複領域の面積が前記重複領域面積しきい値以上である場合に前記被判定データ群を該当データ群であると判定する請求項1から5のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  7. 前記判定ステップは、前記判定領域の面積に対する前記重複領域の面積の割合が予め設定された第1割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が前記第1割合しきい値以上である場合に前記被判定データ群を該当データ群であると判定する請求項1から6のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  8. 前記判定ステップは、前記分布代表点領域の面積に対する前記重複領域の面積の割合が予め設定された第2割合しきい値以上であるかの判定をさらに行ない、その割合が前記第2割合しきい値以上である場合に前記被判定データ群を該当データ群であると判定する請求項1から7のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  9. 前記判定ステップは、前記代表点を前記線が交差しない順番に結線して前記分布代表点領域を画定する請求項1から8のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  10. 前記分布代表点選定ステップは、座標平面の一方の座標軸と平行に前記分割用直線を設定して分割領域ごとに他方の座標軸の座標値について最大値をもつデータ点と最小値をもつデータ点を前記代表点として選定する請求項1から9のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  11. 前記分布代表点選定ステップは、分割領域ごとに分割領域内のデータ点のうち前記分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点をデータ点分布領域の代表点候補として選定した後、前記分割用直線に交差し、かつデータ点の分布領域を横切る1本又は互いに平行な複数本の第2分割用直線によって、座標平面の領域を2つ以上の領域に分割したときの各分割領域で分割領域内のデータ点のうち前記第2分割用直線が延びる2方向でそれぞれ最も外側に位置するデータ点であり、かつ前記代表点候補であるデータ点を前記代表点として選定する請求項1から9のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  12. 前記分割用直線と前記第2分割用直線は互いに直交している請求項11に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  13. 前記分割用直線は座標平面の一方の座標軸と平行に設定され、前記第2分割用直線は座標平面の他方の座標軸と平行に設定される請求項12に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  14. 前記分布代表点選定ステップは、前記分割用直線に交差し、かつ前記データ点の分布領域を横切る第3分割用直線と前記分割用直線とによって座標平面の領域を分割し、分割領域ごとに前記第3分割用直線から最も離れたデータ点を前記代表点として選定する請求項1から9のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  15. 前記分割用直線と前記第3分割用直線は互いに直交している請求項14に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  16. 前記分布代表点選定ステップは、前記第3分割用直線を挟んで対向する2つの分割領域のうち一方にデータ点がなく、他方に2つ以上のデータ点がある場合に、その2つ以上のデータ点がある分割領域のデータ点のうち前記第3分割用直線に最も近いデータ点をデータ点のない分割領域の代表点として選定する請求項14又は15に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  17. 前記第3分割用直線は前記複数のデータ点の回帰直線である請求項14から16のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  18. 前記分布代表点選定ステップは、座標平面の2つの座標軸のいずれか一方の座標軸について前記複数のデータ点の分布領域の最大値と最小値を求め、その最大値と最小値の前記複数のデータ点の回帰直線上の点に代表点を追加する請求項1から17のいずれか一項に記載の座標平面におけるデータ点分布領域の識別方法。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の各ステップをコンピュータに実行させるための、座標平面におけるデータ点分布領域の識別プログラム。
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