JP5532274B2 - 電動機の固定子及び電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の固定子及びこれを用いた電動機に関する。
電動機には回転子と固定子が設けられている。固定子には、モータコイルがインシュレータを介してティース部に巻きつけられる固定子コアが設けられている。モータ性能を上げるためには、固定子コアのティース部間に形成されるオープンスロットに可能な限りマグネットワイヤーを巻き付けてコイルの占積率を高めることが求められる。
通常は、固定子コアのティース部間に形成されたオープンスロットにコアの積層方向に巻線機のノズルを進入させてマグネットワイヤーを巻き付けられる。
例えば三相12スロットのDCブラシレスモータの固定子コアに巻線を巻く場合、反時計回り方向にティース部の番号を第1,第2…とすると、例えばU相コイルを巻く場合第1ティース部に巻いた後、マグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線し第4ティース部に巻き付け、第4ティース部に巻いた後は同様にインシュレータの外周側に引き出して渡り配線し第7ティース部、第10ティース部まで順次巻き付ける。
次いでマグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線した後V相コイルを隣りの第11ティース部に巻き付ける。その後、マグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線し第2ティース部へ巻き付ける。その後、マグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線し、以下同様に第5ティース部、第8ティース部へ巻き付けられる。
次いでマグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線した後W相コイルを隣りの第9ティース部に巻き付ける。その後、マグネットワイヤーをインシュレータの外周側に引き出して渡り配線し、以下同様に第12ティース部、第3ティース部、第6ティース部へ順次巻き付けられる。
図7に示すように、固定子コア51に装着されるインシュレータ52にはコイル線引き出し用のガイドとなるガイド突起53が起立形成されている。各ティース部にコイルが巻かれてガイド突起53の外周側に引き出されたマグネットワイヤー54は、次のティース部まで渡り配線される。このとき例えばU相配線とV相配線の渡り線54a、54bどうしが交差する交差部55が形成されてしまう。これは、モータの軸方向寸法を抑えるため各相のマグネットワイヤー54による渡り配線を低く押さえようとすればするほど交差せざるを得なくなる。
このため、例えば渡り線54a、54bどうしが交差する交差部55を有するモータを振動が作用している環境下で使用し続けると、マグネットワイヤー54の絶縁被膜が剥がれるなどの不具合が生ずるおそれがある。
また、近接する渡り配線どうしに保護チューブを被覆する煩わしさを解消するため、インシュレータ(ボビン)の軸方向に深さの異なる切欠きを設けかつ渡り配線どうしをガイド突起により分離する電動機の固定子が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−103698号公報
上述した特許文献1に示すインシュレータ(ボビン)において、あるティース部にコイルが巻き付けられて引き出されたマグネットワイヤーが他のティース部へ渡り配線される際に、配線の引き出し位置が切欠きにより規定されており、かつインシュレータの外周に沿って渡り配線する際にガイド突起により非接触となるように分離されて配線されるので、配線どうしの電気的な接続を防いで絶縁処理も不要になる。
しかしながら、インシュレータがガイド突起の厚さ分だけ軸方向に長くなり、渡り配線の配線領域も軸方向に広がってしまう。よってモータを軸方向に小型化する際に妨げとなる。
また、コイルの巻き始めが接続される端子位置と巻き終わりが接続される端子位置が決まっているため、巻線機によりマグネットワイヤーを巻く際に、固定子の端子位置を確認してから巻線機にセットする必要があるため、セットミスも起きやすい。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、インシュレータの外周側に引き出される渡り配線どうしが交差せずに並列配線可能でかつ巻線作業も容易に行える電動機の固定子及びこれを用いた小型の電動機を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するため、以下の構成を備える。
環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部側が径方向の板厚が少なくとも一箇所は肉薄に形成された肉薄部と、起立先端部側が前記起立元端部側より径方向の板厚が肉厚に形成された肉厚部と、前記肉薄部と前記肉厚部との板厚差により前記起立元端部側に形成された凹溝を含むガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の起立先端部側の前記肉厚部の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、固定子コアのティース部に各相コイルを巻き付ける際に、1相目のコイルの渡り線をガイド突起の起立元端部側からガイド部に沿って引き出して渡り配線することができ、2相目以降のコイルの渡り線は1相目のコイルの渡り線とガイド部の同一側面から並列に引き出して交差することなく渡り配線することができる。よって、固定子の渡り配線領域が軸方向に広がることはなく、電動機の固定子を小型化することができる。
また、各ガイド突起は、起立元端部側が径方向の板厚が肉薄に形成された肉薄部と、起立先端部側が前記起立元端部側より径方向の板厚が肉厚に形成された肉厚部と、前記肉薄部と前記肉厚部との板厚差により前記起立元端部側に形成された凹溝を含むガイド部が周方向で同一側面に形成されていると、巻線機を用いていずれのティース部からマグネットワイヤーを巻き始めても、不具合が生じることはなく、巻線作業も容易に行える。
また、ガイド部としてガイド突起の起立元端部側に凹溝が形成されているので、1相目のコイルの渡り配線は起立元端部側の凹溝に沿ってガイド突起の外周面に引き出して渡り配線することができ、2相目以降のコイルの渡り線は1相目のコイルの渡り線とガイド突起の凹溝が形成された同一側面から外周面に引き出して交差することなく並列に渡り配線することができるうえに、前記各ガイド突起の起立先端部側の外周面には抜け止め突部が形成されているので、ガイド突起の外周面を並列配線される渡り配線が軸方向に抜けることを防止することができる。
他の構成として、環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部側に周方向に幅狭となる凹溝が形成され、該凹溝に連続して起立先端部側に前記起立元端部側より周方向に幅広に傾斜するテーパー面が形成されたガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の起立先端部側の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする。
更に他の構成として、環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部から起立先端部にわたって周方向で幅広となるテーパーガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の起立先端部側の前記肉厚部の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする。
このように、各ガイド突起は、起立元端部から起立先端部にわたって周方向で幅広となるテーパーガイド部が周方向で同一側面に形成されていると、起立元端部に沿って1相目の渡り配線が引き出された後の2相目以降の渡り配線がテーパーガイド部のテーパー面にガイドされてガイド突起の外周面を高さ方向に広がることがなく渡り配線することができる。
また、前記ガイド部は、前記各ガイド突起の外周側を周方向に同一方向へ渡り配線される渡り線の渡り方向上流側の側面に形成されていると、ティース部に巻かれて外周側に引き出された渡り線を同一側面に設けられたガイド部をきっかけとしてガイド突起の外周側へ確実に案内することにより他のティース部へ渡り配線することができる。よって、すべての相の渡り線が交差することなく整列して配線することができる。
前記電動機は3相以上で駆動する電動機であり、前記固定子コアのうちいずれか一のティース部に整列巻きされた1相目の渡り線が前記ガイド突起の起立元端側より前記ガイド部に案内されて引き出されて他のティース部へ巻かれる配線が繰り返され、2相目の渡り線が更に他のティース部から前記1相目の渡り線と並んでガイド部に沿って前記ガイド突起の起立元端側より前記ガイド部に案内されて引き出されてまた更に他のティース部へ巻かれる配線が繰り返されて、すべての相の渡り線が交差することなく前記ガイド突起の外周面側に起立元端側より起立先端側に向って並んで渡り配線されるようにしてもよい。
上記構成によれば、3相分のコイルのうち1相目をいずれのティース部から巻き始めても、2相目以降のコイルの渡り配線と交差することなく、並列に配線することができる。
上述したいずれかの固定子に対向して回転子が設けられた電動機においては、軸方向に小型化することができ、かつ製造しやすい電動機を提供することができる。
上述した電動機の固定子及び電動機を用いれば、インシュレータの外周側に引き出される渡り配線どうしが交差せずに並列配線可能でかつ巻線作業も容易に行える電動機の固定子及びこれを用いた小型の電動機を提供することができる。
電動機の一例を示す断面説明図である。 電動機の固定子の正面図である。 ガイド突起の形態を示す拡大図である。 電動機の固定子の軸方向から見た平面写真図である。 電動機の固定子巻線を巻いた状態の正面写真図である。 他例に係る電動機の固定子の正面図、ガイド突起の形態を示す拡大図及び矢印A−B断面図である。 従来の電動機の固定子の渡り配線を示す写真図である。
以下、本発明に係る電動機の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、一例として3相12スロットのインナーロータ型DCブラシレスモータを用いて説明する。
図1を参照して、電動機の概略構成について説明する。
回転子1は、シャフト2の外周に環状のマグネット3が一体に組み付けられている。回転子1は、ケース本体4と蓋体5からなるモータケース6に収納されている。シャフト2は、ケース本体4に設けられたベアリング7及び蓋体5設けられたベアリング8によって回転可能に軸支されている。
図1において、環状に形成された固定子コア9は、径方向中心に向けてティース部(極歯部)10が各々突設されている。固定子コア9は、環状に打ち抜かれた電磁鋼板を重ね合わせてかしめられて形成された積層コアが用いられる。固定子コア9はインシュレータ11に覆われている。ティース部10の周囲に形成される各スロット12(図4参照)には径方向内周側より3相分のモータコイル13が各々巻き付けられている。モータコイル13は、巻線機を用いてマグネットワイヤー14をティース部10に巻き付けられて形成されている。
図2において、環状に形成されたインシュレータ11の各ティース部10に対応する位置には、マグネットワイヤー14のガイドとなるガイド突起11aが例えば12箇所に各々起立形成されている。
図3(A)に示すように、各ガイド突起11aは、起立元端部11b側が周方向で幅狭となり起立先端部11c側が起立元端部11bより周方向で幅広となるガイド部11dが周方向で同一側面に各々形成されている。ガイド部11dはガイド突起11aの起立元端部11b側に凹溝11eが形成されており、該凹溝11eに連続して起立先端部11cに向って幅広に傾斜するテーパー面11fが形成されている。また、各ガイド突起11の起立先端部11c側の外周面には渡り配線(マグネットワイヤー14)の抜け止め突部11gが形成されている。
図3(B)に示すように、起立元端部11bに形成される凹溝11eに代えて、ガイド部11dは起立元端部11bから起立先端部11cに向って周方向で幅広となるようなテーパーガイド部11hであっても良い。
モータコイル13が3相コイルの場合の配線例について図4の写真図を参照して説明する。固定子コア9に設けられたティース部10を、反時計回りに第1ティース部10−1、第2ティース部10−2、第3ティース部10−3…第12ティース部10−12として説明する。
例えばU相コイルを第1ティース部10−1に巻いた後、マグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a−1を用いて引き出して渡り配線し第4ティース部10−4に巻き付け、第4ティース部に巻いた後は同様にインシュレータ11の外周側にガイド突起11aー4を用いて引き出して渡り配線し、同様にして第7ティース部10−7、第9ティース部10−10まで順次巻き付ける。これでU相コイルの巻線は終了する。
次いでマグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a−10を用いて引き出して渡り配線した後、V相コイルを隣りの第11ティース部10−11に巻き付ける。その後、マグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a−11を用いて引き出して渡り配線し、第2ティース部10−2へ巻き付ける。その後、マグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a‐2を用いて引き出して渡り配線し、以下同様に第5ティース部10−5、第8ティース部10−8へ巻き付けられる。これでV相コイルの巻線は終了する。
次いでマグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a−8を用いて引き出して渡り配線した後、W相コイルを隣りの第9ティース部10−9に巻き付ける。その後、マグネットワイヤー14をインシュレータ11の外周側にガイド突起11a‐9を用いて引き出して渡り配線し、以下同様に第12ティース部10−12、第3ティース部10−3、第6ティース部10−6へ順次巻き付けられる。これでW相コイルの巻線が終了する。
このように、固定子コア9のうちいずれか一のティース部10に整列巻きされた1相目の渡り線がガイド突起11aの起立元端部11b側よりガイド部11dに案内されて引き出されて他のティース部10へ巻かれる配線が繰り返され、二相目の渡り線が更に他のティース部10から1相目の渡り線と並んでガイド部11dに沿ってガイド突起11aの起立元端部11b側よりガイド部11dに案内されて引き出されてまた更に他のティース部へ巻かれる配線が繰り返されて、すべての相の渡り線が交差することなくガイド突起11aの外周面側に並んで渡り配線される。図5の写真図に、インシュレータ11に設けられたガイド突起11aの外周側に3相分の渡り配線(マグネットワイヤー14)が交差することなく並列して配線された実例を示す。
以上説明したように、固定子コア9のティース部10に各相コイルを巻き付ける際に、1相目のコイルの渡り線をガイド突起11aの最も幅狭な起立元端部11b側からガイド部11dに沿って引き出して渡り配線することができ、2相目以降のコイルの渡り線は1相目のコイルの渡り線とガイド部11dの同一側面から並列に引き出して交差することなく渡り配線することができる。よって、固定子の渡り配線領域が軸方向に広がることはなく、電動機の固定子を小型化することができる。
また、各ガイド突起11aは、起立元端部11b側が最も幅狭となり起立先端部11c側が幅広となるガイド部11dが同一側面に形成されているので、巻線機を用いていずれのティース部10からマグネットワイヤー14を巻き始めても、不具合が生じることはなく、巻線作業も容易に行える。
また、1相目のコイルの渡り配線は凹溝11eに沿ってガイド突起11aの外周面に引き出して渡り配線することができ、2相目以降のコイルの渡り線は1相目のコイルの渡り線とガイド部11dの同一側面からテーパー面11fに沿って引き出して交差することなく並列に渡り配線することができる。このテーパー面11fは凹溝11eに連続して起立元端部11bに向って幅狭に傾斜するので、2相目以降の渡り配線が軸方向に広がることがなく配線することができる。
前記各ガイド突起11aの起立先端部11c側の外周面には突部11gが形成されているので、ガイド突起11aの外周面を並列配線される渡り配線が軸方向に抜けることを防止することができる。
次に他例に係る電動機の固定子について、図6(A)(B)(C)を参照して説明する。上記実施例と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
図6(B)に示すように、インシュレータ11に起立形成される各ガイド突起11aは、起立元端部11b側が径方向の板厚が少なくとも一箇所は肉薄に形成された肉薄部11jが形成されており、起立先端部側11cに起立元端部11b側より径方向の板厚が肉厚に形成された肉厚部11iが形成されている。ガイド部11dは、これらの肉薄部11j及び肉厚部11iがガイド突起11aの周方向で同一側面に各々形成されている。尚、肉薄部11j及び肉厚部11iは、ガイド突起11aの周方向全幅に設けられている必要はない。また、肉薄部11jは、複数箇所、例えばガイド突起11aの周方向両側に設けられていてもよい。
図6(C)に示すように、各ガイド突起11aには、肉薄部11jと肉厚部11iとの径方向の板厚差によりガイド部11dに凹溝11eが形成されている。この凹溝11eに沿って1相目の渡り配線が引き出される。尚、各ガイド突起11aの肉厚部11iの上端側には渡り線の抜け止め部11gが径方向に突設されている。
よって、図6(A)に示すように、1相目のコイルの渡り線(マグネットワイヤー14)をガイド突起11aのガイド部11d(薄肉部11j)が形成された起立元端部11b側から凹溝11eに沿って引き出して渡り配線することができ、2相目以降のコイルの渡り線は1相目のコイルの渡り線とガイド部11d(肉薄部11j若しくは肉厚部11i)が形成された同一側面から並列に引き出して交差することなく渡り配線することができる。また、ガイド突起11aの起立元端部11bは、周方向の幅サイズが十分確保されているため、渡り線をガイド部11dに沿って配線してもガイド突起11aの強度が確保されている。
上記実施例はインナーロータ型の電動機の固定子について説明したが、アウターロータ型の電動機の固定子についても適用することができる。
1 回転子
2 シャフト
3 マグネット
4 ケース本体
5 蓋体
6 モータケース
7,8 ベアリング
9 固定子コア
10 ティース部
11 インシュレータ
11a ガイド突起
11b 起立元端部
11c 起立先端部
11d ガイド部
11e 凹溝
11f テーパー面
11g 抜け止め突部
11h テーパーガイド部
11i 肉厚部
11j 肉薄部
12 スロット
13 モータコイル
14 マグネットワイヤー

Claims (6)

  1. 環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、
    環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部側が径方向の板厚が少なくとも一箇所は肉薄に形成された肉薄部と、起立先端部側が前記起立元端部側より径方向の板厚が肉厚に形成された肉厚部と、前記肉薄部と前記肉厚部との板厚差により前記起立元端部側に形成された凹溝を含むガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の起立先端部側の前記肉厚部の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする電動機の固定子。
  2. 環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、
    環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部側に周方向に幅狭となる凹溝が形成され、該凹溝に連続して起立先端部側に前記起立元端部側より周方向に幅広に傾斜するテーパー面が形成されたガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の前記起立先端部側の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする電動機の固定子。
  3. 環状に形成された固定子コアより径方向に突設されるティース部間に形成される偶数スロットに各ティース部を覆うインシュレータを介してモータコイルが巻き付けられた電動機の固定子であって、
    環状に形成された前記インシュレータの各ティース部に対応する位置にマグネットワイヤーのガイドとなるガイド突起が各々起立形成されており、各ガイド突起は、起立元端部から起立先端部にわたって周方向で幅広となるテーパーガイド部が周方向で同一側面に形成され、前記各ガイド突起の前記起立先端部側の外周面には抜け止め突部が形成されていることを特徴とする電動機の固定子。
  4. 前記ガイド部は、前記各ガイド突起の外周側を周方向に同一方向へ渡り配線される渡り線の渡り方向上流側の側面に形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電動機の固定子。
  5. 前記電動機は3相以上で駆動する電動機であり、前記固定子コアのうちいずれか一のティース部に整列巻きされた1相目の渡り線が前記ガイド突起の起立元端側より前記ガイド部に案内されて引き出されて他のティース部へ巻かれる配線が繰り返され、2相目の渡り線が更に他のティース部から前記1相目の渡り線と並んでガイド部に沿って前記ガイド突起の起立元端側より前記ガイド部に案内されて引き出されてまた更に他のティース部へ巻かれる配線が繰り返されて、すべての相の渡り線が交差することなく前記ガイド突起の外周面側に起立元端側より起立先端側に向って並んで渡り配線される請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の電動機の固定子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかの固定子に対向して回転子が設けられたことを特徴とする電動機。
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