JP5530169B2 - 車両用カメラ - Google Patents

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本発明は、車両の死角視認等のために車両に取り付けされる車両用カメラに関する。
車両の運転者には、車両後端の近傍エリアや車両前端の近傍エリアなどのように運転席から直接視認できない死角が存在する。又、直接視認できても運転席前の画面に映し出した映像の方が運転者にとって便利な場合もある。このような事情に鑑みて、車両の外側に車両用カメラが取り付けされる場合がある。
この種の従来例の車両用カメラは、カメラ本体とブラケットと締結手段であるボルト及びナットとを備えている。カメラ本体にブラケットが固定され、このブラケットが車両取付部材にボルトとナットを用いて取り付けられる(例えば、特許文献1〜3参照)。カメラ本体は、ブラケットによって所望の設置角度に設定される。
特開2003−2115号公報 特開2004−203345号公報 特開2004−306665号公報
しかしながら、前記従来例の車両用カメラでは、車両への取り付けにブラケットが必要であるため、部品点数が増加し、高コスト化にあり、取付け性も悪くなるという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、部品点数の削減化、低コスト化、取付け性の向上を図ることができる車両用カメラを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ボルト部を一体に有するカメラ本体と、前記ボルト部に挿入されるワッシャ部材と、前記ボルト部に螺入されるナット部材とを備え、前記カメラ本体の前記ボルト部を車両取付部材の取付孔に挿入し、前記取付孔より突き出た前記ボルト部に前記ワッシャ部材を介して前記ナット部材を螺入することによって前記カメラ本体が前記車両取付部材に取り付けられ、前記カメラ本体の前記車体取付部材側には、ゴム材であるシールラバー部材が配置され、前記車体取付部材と前記カメラ本体の金属箇所の間には前記シールラバー部材が介在されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用カメラであって、前記ナット部材は、前記ボルト部との締結状態において、逆回転防止手段によって逆回転が防止されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の車両用カメラであって、前記逆回転阻止手段は、前記ボルト部の表面側に軸方向に沿って設けられた縦溝部と前記ワッシャ部材に設けられて前記縦溝部に挿入される回り止め突起部とからなるワッシャ回転阻止手段と、前記ワッシャ部材と前記ナット部材の互いの密着面に設けられ、いずれか一方が係止突部で他方が係止溝部である凹凸係合手段とから構成されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用カメラであって、前記車両取付部材の前記取付孔は、前記ボルト部が挿入される円形孔部と、前記円形孔部より外側に連続して形成されたキー溝部とから構成され、前記円形孔部に前記カメラ本体の前記ボルト部が挿入され、前記キー溝部に前記カメラ本体側の回転位置決め突起が挿入されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用カメラであって、前記カメラ本体は、撮像光を取り入れて電気信号に変換する光学・撮像部及び前記光学・撮像部が取り付けられた基板と、前記光学・撮像部及び前記基板を収容するカメラ筐体とを有し、前記光学・撮像部及び前記基板は、車両取付状態にあってその光軸方向が斜め下方に向く位置で、且つ、その一部が前記ボルト部の内部スペースに入り込むようにして前記カメラ筐体内に斜めに収容されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、カメラ本体に一体に設けられたボルト部に、ワッシャ部材を介してナット部材を螺入することによってカメラ本体を車両に取り付けことができるため、ブラケットを用いることなく車両に取り付けでき、部品点数の削減化、低コスト化、取付け性の向上を図ることができる。また、金属製の車体取付部材とカメラ本体の金属箇所がシールラバー部材の介在によって直接接触しないため、錆の発生を防止できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、締結状態のナット部材は、逆回転阻止手段によって緩み回転方向に回転しないので、締結手段の緩みによる不具合を防止できる。特に、ナット部材は、逆回転阻止手段によって緩み回転方向に回転しないので、作業者が工具を用いることなく手で回転するだけで十分に締結可能であるため、取付け性が非常に良い。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、逆回転阻止手段を別途部品を追加することなく実現できる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、カメラ本体を容易に車両取付部材の所望の回転位置で取り付けできるため、取付け性が向上する。
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、車両側の取付面は垂直方向や水平方向である場合が多く、車両側の取付面の直交方向に対して傾斜した方向をカメラ本体の光軸方向とする必要がある。一方、車両用カメラは、車両取付面に対して光学・撮像部の光軸方向が直交する方向として光学・撮像部及び基板をカメラ筐体内に収容する場合が最もコンパクト化でき、光学・撮像部及び基板をカメラ筐体内に斜めに収容すると、大型化することになるが、光学・撮像部及び基板をボルト部の内部スペースを利用してカメラ筐体内に収容したため、車両取付面に対して光軸方向を斜め方向としたカメラ本体にあって、そのコンパクト化を図ることができる。これにより、車両側の取付面からのカメラ本体の突出量を小さく抑えることができ、突出量を保安基準未満にできる。
本発明の一実施形態を示し、車両用カメラが取り付けされた車両の一部斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、車両用カメラの分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図2とは反対方向から見た車両用カメラの分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、車両用カメラの断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ワッシャ部材とナット部材に設けられた凹凸係合手段を示す要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1は車両用カメラ10が取り付けされた車両1の一部斜視図、図2は車両用カメラ10の分解斜視図、図3は図2とは反対方向から見た車両用カメラ10の分解斜視図、図4は車両用カメラ10の断面図、図5はワッシャ部材30とナット部材40に設けられた凹凸係合手段52を示す要部断面図である。
図1に示すように、車両用カメラ10は、車両1の背面の車両取付部材であるバックドアパネル2に装着されている。車両用カメラ10は、その外光取入れ開口12aを斜め下方に向けて配置され、車両後端の近傍エリアを撮影エリアとしている。車両用カメラ10は、撮影した画像信号をインストルメントパネル(図示せず)に設けたディスプレイ装置(図示せず)に送信する。ディスプレイ装置は、受信した画像信号に応じた画像を表示する。
図2〜図4に示すように、車両用カメラ10は、カメラ本体11とシールラバー部材20とワッシャ部材30とナット部材40とを備えている。
カメラ本体11は、カメラ筐体12と、このカメラ筐体12の裏面に一体に固定された裏面ボルト部材13とを備えている。カメラ筐体12は、合成樹脂製であり、車両設置状態にあって、斜め下方面に外光取入れ開口12aを有する。カメラ筐体12内には、外部からの撮像光を取り入れ、取り入れた撮像光を画像信号に変換する光学・撮像部14と、この光学・撮像部14が取り付けられた基板15と、基板15の裏面に固定されたコネクタ16等が内蔵されている。光学・撮像部14、基板15及びコネクタ16等の一体部材は、車両取付状態にあって、光学・撮像部14の光軸方向Cが斜め下方向きになる位置で、且つ、その一部がボルト部18の内部スペース18aに入り込むようにしてカメラ筐体12内に斜めに収容されている。これにより、光学・撮像部14の先端レンズ部14aは、カメラ筐体12の斜め下方面に位置する外光取入れ開口12a内に配置されている。
裏面ボルト部材13は、例えばアルミ合金材の金属製であり、カメラ筐体12の裏面を塞ぐようにして固定された裏面プレート部17と、この裏面プレート部17より裏面側に向かって突出されたボルト部18とから構成されている。ボルト部18内には、ボルト部18の軸方向に貫通する内部スペース18aが形成されている。この内部スペース18aを通してコネクタ付きの電線Wが導かれ、コネクタ16に接続されている。
ボルト部18は、その外周にネジ部(特に、符号を付さず)が形成されている。ボルト部18の外周には、その軸方向に沿って一条の縦溝部18bが形成されている。
又、光学・撮像部14の外周とカメラ筐体12の外光取入れ開口12aの内面との間には、Oリング19aが介在されている。裏面ボルト部材13の裏面プレート部17とカメラ筐体12との間には、シール部材19bが介在されている。これにより、水滴、塵埃等がカメラ筐体12内に侵入しないようになっており、カメラ筐体12はフィッシャ(カバー)を兼用している。
シールラバー部材20は、ゴム製であり、その中心にボルト部18よりも大径の貫通孔21を有する。シールラバー部材20は、貫通孔21にボルト部18を通すことによりカメラ本体11の裏面プレート部17の裏面側に取り付けられる。このシールラバー部材20の裏面は、車両取付面22である。シールラバー部材20の裏面で、且つ、貫通孔21の外周位置には、バックドアパネル2に開口される取付孔3より若干小さい径を有して取付孔3に入り込むリング状段部23が一体に設けられている。カメラ本体11をバックドアパネル2の取付孔3に挿入した状態では、シールラバー部材20のリング状段部23が取付孔3に入り込む。このリング状段部23の一部は、取付孔3のキー溝部3bに入り込むカメラ位置決め突起23aとして構成されている。カメラ位置決め突起23aは、バックドアパネル2の肉厚よりも高く設定され、バックドアパネル2の内面側に突出する。
ワッシャ部材30は、合成樹脂製で、ほぼ扁平リング形状である。ワッシャ部材30の内周面からは、回り止め突起部31が突設されている。回り止め突起部31は、ボルト部18の縦溝部18bより若干だけ小さい寸法に設定されている。ボルト部18の縦溝部18bとワッシャ部材30の回り止め突起部31によってワッシャ回転阻止手段51が構成されている。
ワッシャ部材30のナット部材40側の面には、円周方向の所定間隔毎に係止突部32が設けられている。又、ワッシャ部材30のカメラ本体11側の面には、位置決め凹部33が設けられている。位置決め凹部33は、シールラバー部材20のカメラ位置決め突起23aに対応する位置に設定されている。
ナット部材40は、合成樹脂製で、幅広のリング形状である。ナット部材40の内周面40aには、ネジ(特に、符号を付さず)が形成されている。ナット部材40の外周面には、全周に亘って滑り止めリブ41が多数突設されている。ナット部材40のワッシャ部材30側の面には、円周方向に沿って係止溝部42が全周に亘って設けられている。各係止溝部42は、ワッシャ部材30の係止突部32が入り込む大きさである。ワッシャ部材30の複数の係止突部32とナット部材40の多数の係止溝部42によって凹凸係合手段52が構成されている。係止突部32及び係止溝部42は、図5に詳しく示すように、締結回転方向の回転では互いの傾斜面32a,42a同士が当接し、これによって回転が許容され、緩み回転方向(締結解除方向)の回転では互いの垂直面32b,42b同士が当接し、これによって回転が阻止される。
ワッシャ回転阻止手段51によってワッシャ部材30がカメラ本体11等に対し回転せず、凹凸係合手段52によってワッシャ部材30対してナット部材40の逆回転が阻止されるため、ワッシャ回転阻止手段51と凹凸係合手段52とから逆回転阻止手段50が構成されている。
次に、車両用カメラ10の車両1への取付手順を説明する。先ず、車両1のほぼ垂直方向に沿って配置されたバックドアパネル2の所定位置に取付孔3を開ける。取付孔3は、ボルト部18が挿入される円形孔部3aと、円形孔部3aより外側に向かって連続して形成されたキー溝部3bとからなる孔である。キー溝部3bは、この実施形態では真上位置の方向に設定されている。
次に、カメラ本体11の裏面にシールラバー部材20を取り付ける。次に、シールラバー部材20の裏面で、且つ、ボルト部18の全周領域にシリコン接着剤(図示せず)を塗布する。
次に、バックドアパネル2の外面側からカメラ本体11のボルト部18を取付孔3に挿入し、シールラバー部材20の裏面がバックドアパネル2の外面に完全に密着するまで挿入する。ここで、シールラバー部材20のカメラ位置決め突起23aは、取付孔3のキー溝部3bに挿入される。シールラバー部材20のカメラ位置決め突起23aがキー溝部3bに挿入されることによって、カメラ本体11はバックドアパネル2に対し所望の回転位置で仮固定される。
次に、バックドアパネル2の内面側からワッシャ部材30をボルト部18に挿入する。ここで、ワッシャ部材30の回り止め突起部31をボルト部18の縦溝部18bに位置合わせして挿入させつつワッシャ部材30をボルト部18に挿入する。ワッシャ部材30をバックドアパネル2の内面に当接するまで挿入すると、ワッシャ部材30の位置決め凹部33にシールラバー部材20のカメラ位置決め突起23aが入り込む。ワッシャ部材30は、カメラ位置決め突起23aがキー溝部3bに挿入され、その上、位置決め凹部33内にカメラ位置決め突起23aが挿入されていることから、回転がより確実に防止された状態で配置される。
次に、バックドアパネル2の内面側からナット部材40をボルト部18に螺入する。作業者は、工具を使用せずに手でナット部材40を回転する。ナット部材40の外周には、多数の滑り止めリブ41が設けられているため、作業者は、強い回転力でナット部材40を回転することができる。ナット部材40の回転が進み、ワッシャ部材30の面に突き当たる位置まで螺入が進むと、ワッシャ部材30の係止突部32とナット部材40の係止溝部42が干渉しつつ螺入される。ナット部材40がワッシャ部材30に強く密着するまで螺入すれば完了する。
以上説明したように、ボルト部18を一体に有するカメラ本体11と、ボルト部18に挿入されるワッシャ部材30と、ボルト部18に螺入されるナット部材40とを備え、カメラ本体11のボルト部18をバックドアパネル2の取付孔3に挿入し、取付孔3より突き出たボルト部18にワッシャ部材30を介してナット部材40を螺入することによってカメラ本体11がバックドアパネル2に取り付けられている。従って、カメラ本体11に一体に設けられたボルト部18に、ワッシャ部材30を介してナット部材40を螺入することによってカメラ本体11を車両1に取り付けことができるため、従来例のようにブラケットを用いることなく車両1に取り付けでき、部品点数の削減化、低コスト化、取付け性の向上を図ることができる。
ナット部材40は、ボルト部18との締結状態において逆回転阻止手段50によって逆回転が阻止される。従って、締結手段の緩みによる不具合を防止できる。つまり、ナット部材40の締結の緩みによって車両用カメラ10がガタツキ、位置ずれしたりするという不具合を防止できる。特に、ナット部材40は、逆回転阻止手段50によって緩み回転方向に回転しないので、作業者が工具を用いることなく手で回転するだけで十分に締結可能であるため、取付け性が非常に良い。
逆回転阻止手段50は、ボルト部18にその軸方向に沿って設けられた縦溝部18bとワッシャ部材30に設けら縦溝部18bに挿入される回り止め突起部31からなるワッシャ回転阻止手段51と、ワッシャ部材30の係止突部32とナット部材40の係止溝部42からなる凹凸係合手段52とから構成した。従って、逆回転阻止手段50を別途部品を追加することなく実現できる。
凹凸係合手段52は、この実施形態とは逆に、ワッシャ部材30に係止溝部42を設け、ナット部材40に係止突起32を設けることによって構成しても良い。
取付孔3は、ボルト部18が挿入される円形孔部3aと、円形孔部3aより外方に連続して形成されたキー溝部3bとから構成され、円形孔部3aにカメラ本体11のボルト部18が挿入され、キー溝部3bにシールラバー部材20のカメラ位置決め突起23aが挿入される。従って、カメラ本体11を容易にバックドアパネル2の所望の回転位置で取り付けできるため、取付け性が向上する。
カメラ本体11は、撮像光を取り入れて電気信号に変換する光学・撮像部14及び光学・撮像部14が取り付けられた基板15と、光学・撮像部14及び基板15を収容するカメラ筐体12とを有し、光学・撮像部14及び基板15は、車両取付状態にあってその光軸方向Cが斜め下方に向く位置で、且つ、その一部がボルト部18の内部スペース18aに入り込むようにしてカメラ筐体12内に斜めに収容されている。車両側の取付面は垂直方向(本実施形態の場合)や水平方向である場合が多く、車両側の取付面の直交方向に対して傾斜した方向をカメラ本体11の光軸方向Cとする必要がある。一方、車両用カメラ10は、車両取付面22に対して光学・撮像部14の光軸方向Cが直交する方向として光学・撮像部14及び基板15をカメラ筐体12内に収容する場合が最もコンパクト化でき、光学・撮像部14及び基板15をカメラ筐体12内に斜めに収容すると、大型化することになる。しかし、光学・撮像部14及び基板15をボルト部18の内部スペース18aを利用してカメラ筐体12内に収容したため、車両取付面22に対して光軸方向Cを斜め方向としたカメラ本体11にあって、そのコンパクト化を図ることができる。これにより、車両側の取付面からのカメラ本体11の突出量D(図4に図示)を小さく抑えることができ、突出量Dを保安基準未満(プラス30mm未満)にできる。
カメラ本体11のバックドアパネル2側にはゴム材のシールラバー部材20が配置され、バックドアパネル2と裏面ボルト部材13の間には、シールラバー部材20が介在されている。従って、金属製であるバックドアパネル2とカメラ本体11側の金属箇所である裏面ボルト部材13がシールラバー部材20の介在によって直接接触しないため、錆の発生を防止できる。又、カメラ本体11とバックドアパネル2との間にはシールラバー部材20が介在されているので、車体側からカメラ本体11に伝達される振動を極力低減できる。更に、シールラバー部材20によって車体外側の水、塵埃等が取付孔3よりバックドアパネル2の内側に侵入するのを防止できる。
ナット部材40の外周面には、多数の滑り止めリブ41が設けられているので、作業者の手で強固な力でナット部材40を回転することができるため、ナット部材40を十分な締結力で締め付けることができる。
ワッシャ部材30をボルト部18に挿入した状態では、ワッシャ部材30の位置決め突起24がボルト部18のキー溝部3bに挿入され、その上、ワッシャ部材30の位置決め凹部33にシールカバー部材20のカメラ位置決め突起23aが挿入されるので、ワッシャ部材30はカメラ本体11に対して確実に回転位置決めされる。
カメラ筐体12はフィッシャ(カバー)を兼用しているので、カメラ筐体12の外側にフィッシャ(カバー)を配置する必要がないため、この点からも車両側の取付面からのカメラ本体11の突出量D(図4に図示)の増大を防止できる。
この実施形態では、車両用カメラ10をバックドアパネル2に取り付けたが、車両1のどの箇所に取り付けても良い。又、車両用カメラ10を取り付けるバックドアパネル2は垂直方向であるが、車両取付部材の面は水平方向であっても、それ以外の方向であっても良い。
2 バックドアパネル(車両取付部材)
3 取付孔
3a 円形孔部
3b キー溝部(ワッシャ回転阻止手段)
10 車両用カメラ
11 カメラ本体
12 カメラ筐体
14 光学・撮像部
15 基板
18 ボルト部
18b 縦溝部(ワッシャ回転阻止手段)
19 内部スペース
20 シールラバー部材
23a カメラ位置決め突起
30 ワッシャ部材
32 係止突部(凹凸係合手段)
40 ナット部材
42 係止溝部(凹凸係合手段)
50 逆回転阻止手段
51 ワッシャ回転阻止手段
52 凹凸係合手段

Claims (5)

  1. ボルト部を一体に有するカメラ本体と、
    前記ボルト部に挿入されるワッシャ部材と、
    前記ボルト部に螺入されるナット部材とを備え、
    前記カメラ本体の前記ボルト部を車両取付部材の取付孔に挿入し、前記取付孔より突き出た前記ボルト部に前記ワッシャ部材を介して前記ナット部材を螺入することによって前記カメラ本体が前記車両取付部材に取り付けられ、
    前記カメラ本体の前記車体取付部材側には、ゴム材であるシールラバー部材が配置され、前記車体取付部材と前記カメラ本体の金属箇所の間には前記シールラバー部材が介在されたことを特徴とする車両用カメラ。
  2. 請求項1記載の車両用カメラであって、
    前記ナット部材は、前記ボルト部との締結状態において、逆回転防止手段によって逆回転が防止されることを特徴とする車両用カメラ。
  3. 請求項2記載の車両用カメラであって、
    前記逆回転阻止手段は、前記ボルト部の表面側に軸方向に沿って設けられた縦溝部と前記ワッシャ部材に設けられて前記縦溝部に挿入される回り止め突起部とからなるワッシャ回転阻止手段と、
    前記ワッシャ部材と前記ナット部材の互いの密着面に設けられ、いずれか一方が係止突部で他方が係止溝部である凹凸係合手段とから構成されたことを特徴とする車両用カメラ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用カメラであって、
    前記車両取付部材の前記取付孔は、前記ボルト部が挿入される円形孔部と、前記円形孔部より外側に連続して形成されたキー溝部とから構成され、
    前記円形孔部に前記カメラ本体の前記ボルト部が挿入され、前記キー溝部に前記カメラ本体側の回転位置決め突起が挿入されたことを特徴とする車両用カメラ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用カメラであって、
    前記カメラ本体は、撮像光を取り入れて電気信号に変換する光学・撮像部及び前記光学・撮像部が取り付けられた基板と、前記光学・撮像部及び前記基板を収容するカメラ筐体とを有し、前記光学・撮像部及び前記基板は、車両取付状態にあってその光軸方向が斜め下方に向く位置で、且つ、その一部が前記ボルト部の内部スペースに入り込むようにして前記カメラ筐体内に斜めに収容されたことを特徴とする車両用カメラ。
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