JP2004306665A - 車載カメラの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく、取付作業が簡単な車載カメラの取付構造を提供することを課題とする。
【解決手段】車載カメラの取付構造1は、裏面から立設され外装部材側係合部210、211を持つリブ21と、車載カメラ8の撮像部80が表出する開口部20と、を持つ外装部材2と、車載カメラ8が固定され、外装部材側係合部210、211と係合するブラケット側係合部30a、30bを持つ樹脂ブラケット3と、を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】車載カメラの取付構造1は、裏面から立設され外装部材側係合部210、211を持つリブ21と、車載カメラ8の撮像部80が表出する開口部20と、を持つ外装部材2と、車載カメラ8が固定され、外装部材側係合部210、211と係合するブラケット側係合部30a、30bを持つ樹脂ブラケット3と、を備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両の死角視認などのために用いられる車載カメラの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両前端真下や車両後端真下などには、運転者が運転席から直接視認できない死角が存在する。近年においては、このような死角を間接的に視認するために、車両前端や車両後端などに車載カメラが取り付けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5に、従来の車載カメラの取付構造の断面図を示す。なお、図に示すのは、例えば交差点進入時において車両前端両側を視認するためのブラインドコーナカメラの取付構造である。グリル101の車幅方向ほぼ中央部には、開口部102が開設されている。ブラインドコーナカメラ100(図中、一点鎖線で示す)は、この開口部102から撮像部103を突出させた状態で、金属ブラケット104に固定されている。金属ブラケット104の裏側には、樹脂ブラケット105が配置されている。樹脂ブラケット105は、樹脂ブラケット105裏側に配置されたエンジン(図略)から、ブラインドコーナカメラ100に、熱が伝わるのを抑制している。これら金属ブラケット104および樹脂ブラケット105は、グリル101の裏面から突設されたボス106に、スクリュー107を介して固定されている。また、グリル101は、車幅方向に長い矩形板状を呈している。剛性補強のため、グリル101裏面からは、補強リブ108が立設されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−39243号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す車載カメラの取付構造によると、金属ブラケット104および樹脂ブラケット105を介して、ブラインドコーナカメラ100がグリル101に取り付けられていた。同様に、特許文献1に示す車載カメラの取付構造によると、合計三つのブラケットを介して、車載カメラがバンパーに取り付けられていた。すなわち、従来は、車載カメラを取り付けるために用いられる部品点数が多かった。また、部品点数が多い分、取付作業も煩雑だった。
【0006】
本発明の車載カメラの取付構造は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、部品点数が少なく、取付作業が簡単な車載カメラの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明の車載カメラの取付構造は、裏面から立設され外装部材側係合部を持つリブと、車載カメラの撮像部が表出する開口部と、を持つ外装部材と、該車載カメラが固定され、該外装部材側係合部と係合するブラケット側係合部を持つ樹脂ブラケットと、を備えてなることを特徴とする。
【0008】
樹脂ブラケットには、ブラケット側係合部が配置されている。一方、外装部材のリブには、外装部材側係合部が配置されている。ブラケット側係合部と外装部材側係合部とが係合することにより、樹脂ブラケットは外装部材に係止されている。また、車載カメラは、樹脂ブラケットに固定されている。
【0009】
本発明の車載カメラの取付構造は、ブラケットとして樹脂ブラケットを一つだけ備えている。このため、部品点数が少なくて済む。また、樹脂ブラケットは、金属ブラケットよりも、熱伝達係数が小さい。このため、金属ブラケットを一つだけ配置した場合と比較して、エンジンから車載カメラに、熱が伝わるのを効果的に抑制することができる。
【0010】
また、ブラケット側係合部と外装部材側係合部とを係合させるだけで、樹脂ブラケットを外装部材に係止することができる。このため、前出図5に示すようにスクリュー107を用いる場合と比較して、取付作業が簡単である。
【0011】
(2)好ましくは、前記リブは、前記外装部材の剛性を補強する補強リブである構成とする方がよい。外装部材には、剛性補強のため、補強リブが配置されている場合が多い。本構成は、外装部材側係合部を配置するためのリブとして、この補強リブを利用するものである。本構成によると、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置する場合と比較して、部品点数が少なくて済む。
【0012】
また、外装部材が樹脂の射出成形品の場合、外装部材の裏面からリブやボスなどを立設すると、根本部分(前出図5、円A参照)に「ひけ」が発生しやすくなる。したがって、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置すると、「ひけ」により外装部材の見栄えが悪くなるおそれがある。この点、前出図5、円Bに示すように、補強リブ108は、面構成が変化する部位など、「ひけ」が目立ちにくい部位に配置されている場合が多い。このため、本構成によると、外装部材の見栄えが悪くなるおそれが小さい。また、本構成によると、補強リブと開口部との間隔が共通した外装部材を持つ複数の車種間において、樹脂ブラケットを共用化することができる。したがって、樹脂ブラケットの製造コストを削減することができる。
【0013】
(3)好ましくは、前記ブラケット側係合部は、係合爪であり、前記外装部材側係合部は、前記リブの先端部、および該リブに穿設される係合孔のうち少なくとも一方である構成とする方がよい。
【0014】
つまり、本構成は、ブラケット側係合部として係合爪を配置するものである。また、外装部材側係合部として、リブの先端部、係合孔のうち、少なくとも一方を配置するものである。
【0015】
外装部材側係合部がリブの先端部である場合、係合爪が先端部に引っかかることにより、樹脂ブラケットが外装部材に係止される。外装部材側係合部が係合孔である場合、係合爪が係合孔を貫通し孔縁に引っかかることにより、樹脂ブラケットが外装部材に係止される。本構成によると、ワンタッチで樹脂ブラケットを外装部材に係止することができる。このため、さらに取付作業が簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車載カメラの取付構造(以下、適宜「取付構造」と略称する。)を、ブラインドコーナカメラ用として具現化した実施の形態について説明する。
【0017】
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の取付構造の構成について説明する。図1に、本実施形態の取付構造の断面図を示す。図に示すように、取付構造1は、グリル2と樹脂ブラケット3とを備えている。グリル2は、本発明の外装部材に含まれる。グリル2は、樹脂製であって車幅方向に長い矩形板状を呈している。グリル2の車幅方向ほぼ中央部には、開口部20が開設されている。グリル2の面構成が変化する部位の裏面からは、補強リブ21が立設されている。補強リブ21は、車幅方向に延在している。補強リブ21の車幅方向ほぼ中央には、係合スリット210が穿設されている。係合スリット210は、本発明の係合孔に含まれる。グリル2の下方には、樹脂製のバンパ9が配置されている。
【0018】
樹脂ブラケット3は、L字状を呈している。図2に、樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。図に示すように、補強リブ21の車幅方向ほぼ中央部は、後方(図中右側)に突出している。樹脂ブラケット3の下壁前端(図中左側)および下壁後端からは、一対の係合爪30a、30bが、下方に向かって突設されている。このうち、前方の係合爪30aは、前記係合スリット210に挿入され係止されている。また、後方の係合爪30bは、補強リブ21の突出した後端部211に係止されている。後端部211は、本発明の「リブの先端部」に対応する。図1に戻って、ブラインドコーナカメラ8(図中、一点鎖線で示す)は、スクリュー(図略)により、樹脂ブラケット3の立壁に固定されている。ブラインドコーナカメラ8の撮像部80は、開口部20を介して、グリル2表側に突出している。
【0019】
次に、本実施形態の取付構造の効果について説明する。本実施形態の取付構造1は、ブラケットとして樹脂ブラケット3を一つだけ備えている。このため、部品点数が少なくて済む。また、樹脂ブラケット3は、金属ブラケットよりも、熱伝達係数が小さい。このため、金属ブラケットを一つだけ配置した場合と比較して、エンジン(図略)からブラインドコーナカメラ8に、熱が伝わるのを効果的に抑制することができる。
【0020】
また、本実施形態の取付構造1によると、係合爪30aを係合スリット210に、並びに係合爪30bを後端部211に、それぞれ係止させるだけで、樹脂ブラケット3をグリル2に係止することができる。このため、前出図5に示すようにスクリュー107を用いる場合と比較して、取付作業が簡単である。
【0021】
また、本実施形態の取付構造1によると、外装部材側係合部(係合スリット210、後端部211)を配置するためのリブとして、グリル2の補強リブ21を利用している。したがって、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置する場合と比較して、部品点数が少なくて済む。また、本実施形態の取付構造1によると、補強リブ21は、グリル2における面構成が変化する部位から立設されている。このため、「ひけ」が目立ちにくい。
【0022】
また、本実施形態の取付構造1によると、補強リブ21と開口部20との間隔が共通したグリル2を持つ複数の車種間において、樹脂ブラケット3を共用化することができる。このため、樹脂ブラケット3の製造コストを削減することができる。
【0023】
また、本実施形態の取付構造1によると、樹脂ブラケット3がL字状を呈している。このため、L字底面を、カメラの載置面として利用できる。
【0024】
(2)第二実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、補強リブに一対の係合スリットが配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図3に、本実施形態の取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、補強リブ21の車幅方向ほぼ中央部には、前後に所定間隔だけ離間して、係合スリット210a、210bが配置されている。係合爪30aは、係合スリット210aに係止される。係合爪30bは、係合スリット210bに係止される。
【0025】
本実施形態の取付構造は、第一実施形態の取付構造と同様の効果を有する。また、係合爪30bを補強リブ21の後端部に係止する場合と比較して、係合爪30bを係合スリット210bに挿入し係止する方が、より係合爪30bの動きを規制することができる。したがって、本実施形態によると、樹脂ブラケット3が補強リブ21から脱落しにくくなる。
【0026】
(3)第三実施形態
本実施形態と第二実施形態との相違点は、係合爪が直列して複数配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図4に、本実施形態の取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、係合爪30a、30bは上下方向に直列して、階段状に六つずつ配置されている。これら六段の係合爪30a、30bは、各段において、係合スリット210a、210bに、それぞれ係止可能である。
【0027】
本実施形態の取付構造は、第二実施形態の取付構造と同様の効果を有する。また、本実施形態の取付構造によると、補強リブ21に対する樹脂ブラケット3の係止高さを、係合爪30a、30bの係止段を変えることにより、調整することができる。したがって、補強リブ21と開口部20との間隔が異なるグリル2を持つ複数の車種間においても、樹脂ブラケット3を共用化することができる。このため、樹脂ブラケット3の製造コストを、より一層削減することができる。
【0028】
(4)その他
以上、本発明の取付構造の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。例えば、上記実施形態においては、車載カメラとしてブラインドコーナカメラ8を用いたが、例えばフロント真下死角カメラ、リア真下死角カメラなどを用いてもよい。また、上記実施形態としては、外装部材としてグリル2を用いたが、バンパ、サイドミラーなどを用いてもよい。また、上記実施形態においては、補強リブ21に係合スリット210a、210bを、樹脂ブラケット3に係合爪30a、30bを、それぞれ配置したが、この配置は逆であってもよい。また、上記実施形態においては、グリル2にブラインドコーナカメラ8用の開口部20を開設したが、グリル2が格子状、桟状である場合は、格子隙間、桟隙間をそのまま開口部として利用してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によると、部品点数が少なく、取付作業が簡単な車載カメラの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の車載カメラの取付構造の断面図である。
【図2】第一実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図3】第二実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図4】第三実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図5】従来の車載カメラの取付構造の断面図である。
【符号の説明】
1:車載カメラの取付構造、2:グリル(外装部材)、20:開口部、21:補強リブ、210:係合スリット(係合孔)、210a:係合スリット(係合孔)、210b:係合スリット(係合孔)、211:後端部(リブの先端部)、3:樹脂ブラケット、30a:係合爪、30b:係合爪、8:ブラインドコーナカメラ(車載カメラ)、80:撮像部、9:バンパ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両の死角視認などのために用いられる車載カメラの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両前端真下や車両後端真下などには、運転者が運転席から直接視認できない死角が存在する。近年においては、このような死角を間接的に視認するために、車両前端や車両後端などに車載カメラが取り付けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5に、従来の車載カメラの取付構造の断面図を示す。なお、図に示すのは、例えば交差点進入時において車両前端両側を視認するためのブラインドコーナカメラの取付構造である。グリル101の車幅方向ほぼ中央部には、開口部102が開設されている。ブラインドコーナカメラ100(図中、一点鎖線で示す)は、この開口部102から撮像部103を突出させた状態で、金属ブラケット104に固定されている。金属ブラケット104の裏側には、樹脂ブラケット105が配置されている。樹脂ブラケット105は、樹脂ブラケット105裏側に配置されたエンジン(図略)から、ブラインドコーナカメラ100に、熱が伝わるのを抑制している。これら金属ブラケット104および樹脂ブラケット105は、グリル101の裏面から突設されたボス106に、スクリュー107を介して固定されている。また、グリル101は、車幅方向に長い矩形板状を呈している。剛性補強のため、グリル101裏面からは、補強リブ108が立設されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−39243号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す車載カメラの取付構造によると、金属ブラケット104および樹脂ブラケット105を介して、ブラインドコーナカメラ100がグリル101に取り付けられていた。同様に、特許文献1に示す車載カメラの取付構造によると、合計三つのブラケットを介して、車載カメラがバンパーに取り付けられていた。すなわち、従来は、車載カメラを取り付けるために用いられる部品点数が多かった。また、部品点数が多い分、取付作業も煩雑だった。
【0006】
本発明の車載カメラの取付構造は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、部品点数が少なく、取付作業が簡単な車載カメラの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明の車載カメラの取付構造は、裏面から立設され外装部材側係合部を持つリブと、車載カメラの撮像部が表出する開口部と、を持つ外装部材と、該車載カメラが固定され、該外装部材側係合部と係合するブラケット側係合部を持つ樹脂ブラケットと、を備えてなることを特徴とする。
【0008】
樹脂ブラケットには、ブラケット側係合部が配置されている。一方、外装部材のリブには、外装部材側係合部が配置されている。ブラケット側係合部と外装部材側係合部とが係合することにより、樹脂ブラケットは外装部材に係止されている。また、車載カメラは、樹脂ブラケットに固定されている。
【0009】
本発明の車載カメラの取付構造は、ブラケットとして樹脂ブラケットを一つだけ備えている。このため、部品点数が少なくて済む。また、樹脂ブラケットは、金属ブラケットよりも、熱伝達係数が小さい。このため、金属ブラケットを一つだけ配置した場合と比較して、エンジンから車載カメラに、熱が伝わるのを効果的に抑制することができる。
【0010】
また、ブラケット側係合部と外装部材側係合部とを係合させるだけで、樹脂ブラケットを外装部材に係止することができる。このため、前出図5に示すようにスクリュー107を用いる場合と比較して、取付作業が簡単である。
【0011】
(2)好ましくは、前記リブは、前記外装部材の剛性を補強する補強リブである構成とする方がよい。外装部材には、剛性補強のため、補強リブが配置されている場合が多い。本構成は、外装部材側係合部を配置するためのリブとして、この補強リブを利用するものである。本構成によると、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置する場合と比較して、部品点数が少なくて済む。
【0012】
また、外装部材が樹脂の射出成形品の場合、外装部材の裏面からリブやボスなどを立設すると、根本部分(前出図5、円A参照)に「ひけ」が発生しやすくなる。したがって、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置すると、「ひけ」により外装部材の見栄えが悪くなるおそれがある。この点、前出図5、円Bに示すように、補強リブ108は、面構成が変化する部位など、「ひけ」が目立ちにくい部位に配置されている場合が多い。このため、本構成によると、外装部材の見栄えが悪くなるおそれが小さい。また、本構成によると、補強リブと開口部との間隔が共通した外装部材を持つ複数の車種間において、樹脂ブラケットを共用化することができる。したがって、樹脂ブラケットの製造コストを削減することができる。
【0013】
(3)好ましくは、前記ブラケット側係合部は、係合爪であり、前記外装部材側係合部は、前記リブの先端部、および該リブに穿設される係合孔のうち少なくとも一方である構成とする方がよい。
【0014】
つまり、本構成は、ブラケット側係合部として係合爪を配置するものである。また、外装部材側係合部として、リブの先端部、係合孔のうち、少なくとも一方を配置するものである。
【0015】
外装部材側係合部がリブの先端部である場合、係合爪が先端部に引っかかることにより、樹脂ブラケットが外装部材に係止される。外装部材側係合部が係合孔である場合、係合爪が係合孔を貫通し孔縁に引っかかることにより、樹脂ブラケットが外装部材に係止される。本構成によると、ワンタッチで樹脂ブラケットを外装部材に係止することができる。このため、さらに取付作業が簡単になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車載カメラの取付構造(以下、適宜「取付構造」と略称する。)を、ブラインドコーナカメラ用として具現化した実施の形態について説明する。
【0017】
(1)第一実施形態
まず、本実施形態の取付構造の構成について説明する。図1に、本実施形態の取付構造の断面図を示す。図に示すように、取付構造1は、グリル2と樹脂ブラケット3とを備えている。グリル2は、本発明の外装部材に含まれる。グリル2は、樹脂製であって車幅方向に長い矩形板状を呈している。グリル2の車幅方向ほぼ中央部には、開口部20が開設されている。グリル2の面構成が変化する部位の裏面からは、補強リブ21が立設されている。補強リブ21は、車幅方向に延在している。補強リブ21の車幅方向ほぼ中央には、係合スリット210が穿設されている。係合スリット210は、本発明の係合孔に含まれる。グリル2の下方には、樹脂製のバンパ9が配置されている。
【0018】
樹脂ブラケット3は、L字状を呈している。図2に、樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。図に示すように、補強リブ21の車幅方向ほぼ中央部は、後方(図中右側)に突出している。樹脂ブラケット3の下壁前端(図中左側)および下壁後端からは、一対の係合爪30a、30bが、下方に向かって突設されている。このうち、前方の係合爪30aは、前記係合スリット210に挿入され係止されている。また、後方の係合爪30bは、補強リブ21の突出した後端部211に係止されている。後端部211は、本発明の「リブの先端部」に対応する。図1に戻って、ブラインドコーナカメラ8(図中、一点鎖線で示す)は、スクリュー(図略)により、樹脂ブラケット3の立壁に固定されている。ブラインドコーナカメラ8の撮像部80は、開口部20を介して、グリル2表側に突出している。
【0019】
次に、本実施形態の取付構造の効果について説明する。本実施形態の取付構造1は、ブラケットとして樹脂ブラケット3を一つだけ備えている。このため、部品点数が少なくて済む。また、樹脂ブラケット3は、金属ブラケットよりも、熱伝達係数が小さい。このため、金属ブラケットを一つだけ配置した場合と比較して、エンジン(図略)からブラインドコーナカメラ8に、熱が伝わるのを効果的に抑制することができる。
【0020】
また、本実施形態の取付構造1によると、係合爪30aを係合スリット210に、並びに係合爪30bを後端部211に、それぞれ係止させるだけで、樹脂ブラケット3をグリル2に係止することができる。このため、前出図5に示すようにスクリュー107を用いる場合と比較して、取付作業が簡単である。
【0021】
また、本実施形態の取付構造1によると、外装部材側係合部(係合スリット210、後端部211)を配置するためのリブとして、グリル2の補強リブ21を利用している。したがって、外装部材側係合部を配置するためのリブを別途配置する場合と比較して、部品点数が少なくて済む。また、本実施形態の取付構造1によると、補強リブ21は、グリル2における面構成が変化する部位から立設されている。このため、「ひけ」が目立ちにくい。
【0022】
また、本実施形態の取付構造1によると、補強リブ21と開口部20との間隔が共通したグリル2を持つ複数の車種間において、樹脂ブラケット3を共用化することができる。このため、樹脂ブラケット3の製造コストを削減することができる。
【0023】
また、本実施形態の取付構造1によると、樹脂ブラケット3がL字状を呈している。このため、L字底面を、カメラの載置面として利用できる。
【0024】
(2)第二実施形態
本実施形態と第一実施形態との相違点は、補強リブに一対の係合スリットが配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図3に、本実施形態の取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、補強リブ21の車幅方向ほぼ中央部には、前後に所定間隔だけ離間して、係合スリット210a、210bが配置されている。係合爪30aは、係合スリット210aに係止される。係合爪30bは、係合スリット210bに係止される。
【0025】
本実施形態の取付構造は、第一実施形態の取付構造と同様の効果を有する。また、係合爪30bを補強リブ21の後端部に係止する場合と比較して、係合爪30bを係合スリット210bに挿入し係止する方が、より係合爪30bの動きを規制することができる。したがって、本実施形態によると、樹脂ブラケット3が補強リブ21から脱落しにくくなる。
【0026】
(3)第三実施形態
本実施形態と第二実施形態との相違点は、係合爪が直列して複数配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。図4に、本実施形態の取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、係合爪30a、30bは上下方向に直列して、階段状に六つずつ配置されている。これら六段の係合爪30a、30bは、各段において、係合スリット210a、210bに、それぞれ係止可能である。
【0027】
本実施形態の取付構造は、第二実施形態の取付構造と同様の効果を有する。また、本実施形態の取付構造によると、補強リブ21に対する樹脂ブラケット3の係止高さを、係合爪30a、30bの係止段を変えることにより、調整することができる。したがって、補強リブ21と開口部20との間隔が異なるグリル2を持つ複数の車種間においても、樹脂ブラケット3を共用化することができる。このため、樹脂ブラケット3の製造コストを、より一層削減することができる。
【0028】
(4)その他
以上、本発明の取付構造の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。例えば、上記実施形態においては、車載カメラとしてブラインドコーナカメラ8を用いたが、例えばフロント真下死角カメラ、リア真下死角カメラなどを用いてもよい。また、上記実施形態としては、外装部材としてグリル2を用いたが、バンパ、サイドミラーなどを用いてもよい。また、上記実施形態においては、補強リブ21に係合スリット210a、210bを、樹脂ブラケット3に係合爪30a、30bを、それぞれ配置したが、この配置は逆であってもよい。また、上記実施形態においては、グリル2にブラインドコーナカメラ8用の開口部20を開設したが、グリル2が格子状、桟状である場合は、格子隙間、桟隙間をそのまま開口部として利用してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によると、部品点数が少なく、取付作業が簡単な車載カメラの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の車載カメラの取付構造の断面図である。
【図2】第一実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図3】第二実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図4】第三実施形態の車載カメラの取付構造の樹脂ブラケットと補強リブとの分解図である。
【図5】従来の車載カメラの取付構造の断面図である。
【符号の説明】
1:車載カメラの取付構造、2:グリル(外装部材)、20:開口部、21:補強リブ、210:係合スリット(係合孔)、210a:係合スリット(係合孔)、210b:係合スリット(係合孔)、211:後端部(リブの先端部)、3:樹脂ブラケット、30a:係合爪、30b:係合爪、8:ブラインドコーナカメラ(車載カメラ)、80:撮像部、9:バンパ。
Claims (3)
- 裏面から立設され外装部材側係合部を持つリブと、車載カメラの撮像部が表出する開口部と、を持つ外装部材と、
該車載カメラが固定され、該外装部材側係合部と係合するブラケット側係合部を持つ樹脂ブラケットと、
を備えてなる車載カメラの取付構造。 - 前記リブは、前記外装部材の剛性を補強する補強リブである請求項1に記載の車載カメラの取付構造。
- 前記ブラケット側係合部は、係合爪であり、
前記外装部材側係合部は、前記リブの先端部、および該リブに穿設される係合孔のうち少なくとも一方である請求項1に記載の車載カメラの取付構造。
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