JP4054961B2 - ラジエータグリルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平方向に延在する複数のフィンにより複数の開口を形成したラジエータグリルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のラジエータグリルの取付構造を図1を参照して、図8〜図10に基いて説明する。
図1に示すように、従来のラジエータグリルの取付構造は、自動車の前部車体を構成するフロントバンパ54と、フロントバンパ54の上半部に取り付けられるラジエータグリル51と、フロントバンパ54とラジエータグリル51とに挟持されるグリルカバー53とから概略構成されている。
【0003】
ラジエータグリル51は、フロントバンパ54の上半部の左右開口の開口部と、ほぼ同一の略矩形状に形成されている。また、ラジエータグリル51には、図8及び図10に示すように、ラジエータグリル51と一体的に、複数のフィン52が、車両幅方向に延在すると共に、上下方向に配設されている。
これらの各フィン52は、上面を形成する上部52aと、上部52aから下方に屈曲する前面部52bと、前面部52bから後方に屈曲する下部52cとから断面略L字状に形成されている。そして、上下に隣接する各フィン52の間に、水平方向に細長い開口51aを多数形成して、これらの開口51aを通してエンジンルーム内に冷却風を導入している。
また、図9に示すように、これらの上下の各フィン52の間には、車両幅方向の所定の間隔に、断面略三角形状の補強リブ55を立設して各フィン52に連結している。
そして、上下の各フィン52を連結するように立設する各補強リブ55の間隔が長い場合には、図9及び図10に示すように、補強リブ55の間に位置する各フィン52の上部52aの後部が、2点鎖線に示すように下方に変位する場合もある。
【0004】
さらに、従来からラジエータグリルやフロントバンパ等に形成されるエンジンを冷却する冷却風を導入する開口が変形しないように、補強リブ等を配設して補強する構造が開示されている。
例えば、実開平4−101754号公報には、フロントバンパカバーのラジエータ用冷却空気取入れ開口部に設けられた開口部補強用のリブの車体側壁面が、開口部の車体後側縁面と面一とされた開口部補強用のリブを有するフロントバンパカバーが開示されている。
【0005】
また、特開2000−344031号公報には、車両のラジエータグリルに、カバー体を収納可能な収納部を設けると共に、カバー体には、ラジエータグリルの棧部に対向して車内側に立設されるフランジ部を設ける一方、棧部の収納部側端部のうち、ラジエータグリルの前面側に切欠部を設けると共に、カバー体のフランジ部には、この切欠部に対して、ラジエータグリルの前面側から係合する係合部が設けられたラジエータグリルへのカバー体取付構造が開示されている。
【0006】
さらに、実開昭61−169843号公報には、ボンネットの前下部にブラケットを介してラジエータグリルを取付けたものにおいて、ブラケットの補強部材を横断面前向き略コ字形状に形成してグリルのダクト内に設けた横断面前向き略コ字形の補強リブ内に配置した自動車のラジエータグリル取付装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ラジエータグリルには、エンジンを冷却する冷却風を取り入れる開口を形成しているが、この開口を形成している上下の各フィンは、車両幅方向に長く延在しているために、図9及び図10に示すように、各フィン52の上部52aの後部が、エンジンルーム内の温度や直射日光等の温度変化によって熱膨張等により2点鎖線で示すように下方に変形する虞があり、自動車の前面の外観品質を低下させる虞がある。
さらに、ラジエータグリル成形時にフィンが変形する場合もあり、自動車の前面の外観品質を損なう虞がある。
【0008】
そこで、これらの変形の対策として、図9に示すように、この上下の各フィン52の間に補強リブ55を、比較的狭い間隔に立設して補強しているが、この補強リブ55を各フィン52の間に多数介在させると、エンジンルームへの冷却風の導入量が減少する虞がある。また、デザインにも制約が生じることになる。
【0009】
また、実開平4−101754号公報のフロントバンパカバーは、開口部に補強リブを立設しており、この補強リブの配色を素地色の黒を採用して外観品質を維持しているが、この補強リブが開口部に介在するため、エンジンルームへの冷却風の導入量が減少する虞がある。
【0010】
また、特開2000−344031号公報のラジエータグリルへのカバー体取付構造は、ラジエータグリルの棧部の前面側に形成した切欠きに、カバーのフランジ部に形成した係合部を係合して取付けて熱変形を抑制するようにしているが、ラジエータグリル全体の棧部の変形を考慮していない。
【0011】
さらにまた、実開昭61−169843号公報の自動車のラジエータグリル取付装置は、ラジエータグリルのダクト内に、後向き略コ字形の補強リブを形成しているが、この補強リブをラジエータグリルの左右方向に短い間隔に設定すると、この補強リブが多数配設されることになり、エンジンルームの冷却風の導入量が低下する。
【0012】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ラジエータグリルのフィンの変形を抑制すると共に、自動車の前面の外観品質を向上させるラジエータグリルの取付構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、水平方向に延在し、上下方向に間隔をあけて複数設けたフィンにより、複数の開口を形成したラジエータグリルの取付構造において、前記ラジエータグリルの各フィンは、断面略L字状に形成され、上面となる上部と、該上部から連続して下方に屈曲する前面部と、該前面部から連続して後方に屈曲する下部とから形成され、該下部を前記上部よりも車両前後方向に対して細幅に形成して、前記ラジエータグリルと別体に形成されて、該ラジエータグリルの後方側に位置する車体部材に、前方に突出する支持部を複数形成して、該車体部材の各支持部が、前記各フィンの前記上部の下方で、前記前面部の後方に配置され、前記各フィンの前記上部の後部裏面に当接されることで、各フィンを前記各支持部により支持することを特徴とする。
このように構成することにより、各フィンの熱膨張等による変形を抑制し、また、ラジエータグリル成形時に変形された各フィンが矯正される。また、支持部は、ラジエータグリルと別体に形成されているので、ラジエータグリル自体の剛性を向上させる必要がない。さらに、支持部は、各フィンの上部の後部裏面に当接されているので、各フィンの変形を生じやすい部分が支持部により支持される。
【0014】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記各支持部は、前記ラジエータグリルの後方側で、前記ラジエータグリルとフロントバンパに挟持されるグリルカバーに形成されたことを特徴とする。
このように構成することにより、ラジエータグリルの後方側に配設されるグリルカバーに各支持部を形成して、各支持部によりラジエータグリルの各フィンが支持される。
【0015】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記支持部は、各フィンを支持するように、上下方向に間隔をあけて複数配設されたことを特徴とする。
このように構成することにより、グリルカバー全体の剛性が向上する。
【0016】
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載した発明において、前記各支持部は、前方に突出する凸部と、該凸部の上部に設けた上部リブとからなり、該上部リブの上面を前記フィンの前記上部の後部裏面に当接させたことを特徴とする。
このように構成することにより、ラジエータグリルのガタ付きやラトル音の発生を防止して、上部リブの上面とフィンの後部裏面との当接量の調整を容易にしている。
【0017】
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した発明において、前記凸部は、横断面略山形形状に形成されて、前記凸部の内側略中央に縦リブを形成したことを特徴とする。
このように構成することにより、支持部の剛性が向上する。
【0018】
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載した発明において、前記縦リブは、前記凸部の上下部位を連結することを特徴とする。
このように構成することにより、支持部の剛性が向上し、各フィンの変形や、矯正が容易となる。
【0019】
請求項7に記載した発明は、請求項5または6に記載した発明において、前記上部リブと前記縦リブを上下方向に形成したことを特徴とする。
このように構成することにより、支持部の剛性が向上すると共に、支持部の成形が容易となる。
【0020】
請求項8に記載した発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載した発明において、前記支持部は、左右方向に複数形成されると共に、各フィンの数に対応して上下方向に複数形成されたことを特徴とする。
このように構成することにより、ラジエータグリル全体の各フィンの変形を抑制すると共に、ラジエータグリル成形時に変形された各フィンを矯正する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造は、自動車の前部車体を構成して車両幅方向に延在するフロントバンパ4と、フロントバンパ4の上半部の左右開口を覆うように取り付けられるラジエータグリル1と、フロントバンパ4とラジエータグリル1とに挟持され、フロントバンパ4の右方開口を覆うように取り付けられるグリルカバー3とから概略構成されている。
【0022】
次に、本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造の構成部品をそれぞれ説明する。
まず、図1及び図2に示すように、ラジエータグリル1は、フロントバンパ4の上半部の左右開口の開口部と略同一形状の略矩形状に形成されている。
また、図2及び図3に示すように、ラジエータグリル1には、複数のフィン2が、水平方向に延在して、上下方向に所定の間隔をあけて一体的に配設されている。そして、上下方向に隣接する各フィン2の間に、水平方向に長い開口1aが複数形成され、これらの開口1aを通してエンジンルーム内へ冷却風を導入する。
ラジエータグリル1の各フィン2は、図3に示すように、断面略L字形状に形成され、上面となる上部2aと、上部2aから連続して下方に屈曲する前面部2bと、前面部2bから連続して後方に屈曲する下部2cとから形成されている。ここで、各フィン2の下部2cは、上部2aより車両前後方向に対して細幅に形成されている。
【0023】
さらに、図1及び図2に示すように、ラジエータグリル1の右方上下端には、グリルカバー3とフロントバンパ4とを共締めする挿通孔を有する略円筒形状のボス1bが後方に向けて突設されており、また、ラジエータグリル1の左方上下端には、フロントバンパ4と固着する挿通孔を有する略円筒形状のボス1b’が後方に向けて突設されている。
【0024】
図1及び図4に示すように、フロントバンパ4の上半部と下半部には、エンジンルーム内に冷却風を導入する略矩形状の開口4a、4bが形成されている。また、フロントバンパ4の下半部に形成した開口4bの左右には、図示しないフォグランプを配設する開口4dをそれぞれ形成している。
また、フロントバンパ4の上半部の右方上下端には、ラジエータグリル1とグリルカバー3とを共締めする挿通孔4cをそれぞれ形成しており、また、フロントバンパ4の左方上下端には、ラジエータグリル1を固着する挿通孔4c’をそれぞれ形成している。さらに、フロントバンパ4の上半部のほぼ中央下端には、グリルカバー3と固着する挿通孔4c”を形成している。
【0025】
図1及び図5に示すように、グリルカバー3は、フロントバンパ4とラジエータグリル1との間に挟持されるようにして配設され、フロントバンパ4の上半部の右方開口4aの開口部と略同一形状の略矩形状に形成されている。また、グリルカバー3の右方上下端に、ラジエータグリル1とフロントバンパ4とを共締めする挿通孔3aをそれぞれ形成している。さらに、グリルカバー3の左方下端に、フロントバンパ4と固着する挿通孔を有するボス3bが、フロントバンパ4側に向けて後方に突出するように形成されている。
【0026】
また、グリルカバー3には、ラジエータグリル1の各フィン2を支持する複数の支持部Aが、車両幅方向に所定の間隔をあけて、且つ上下方向に所定の間隔をあけて形成されている。これらの支持部Aは、図6に示すように、グリルカバー3の壁部から連続して前方に突出する複数の凸部3cから形成されている。また、これらの凸部3cの横断面形状は、図7に示すように、略山形形状で前方に突出して形成されている。さらに、これらの凸部3cの内側の略中心には、各凸部3cの上下部位を連結する縦リブ3dが形成されている。
さらに、図6に示すように、グリルカバー3に形成された上下方向の支持部Aには、凸部3cの内側に形成した各縦リブ3dの延長線上に、凸部3cの前部から突出するリブ30dと、凸部3cの上端から上方向に突出される上部リブ30d’とが形成されている。
【0027】
次に、以上のように形成されたフロントバンパ4、グリルカバー3及びラジエータグリル1の組み付けを説明する。
まず、フロントバンパ4の挿通孔4c”に、取付スクリュ10を挿通して、グリルカバー3のボス3bの挿通孔に締着する。また、フロントバンパ4及びグリルカバー3の挿通孔4c、3aに、取付スクリュ10を挿通して、ラジエータグリル1のボス1bの挿通孔に締着する。さらに、フロントバンパ4の挿通孔4c’に取付スクリュ10を挿通して、ラジエータグリル1のボス1b’の挿通孔に締着して、フロントバンパ4にラジエータグリル1とグリルカバー3を一体に組み付ける。
【0028】
このようにラジエータグリル1、グリルカバー3及びフロントバンパ4を一体に組み付けた状態で、図6に示すように、ラジエータグリル1の各フィン2の上部2aの後部裏面に、各支持部Aの凸部3cの上部に形成した上部リブ30d’の上端を、各フィン2の後部を上方に付勢するように当接させて、ラジエータグリル1の各フィン2をグリルカバー3の各支持部Aにより支持させる。
【0029】
本発明の実施の形態によれば、ラジエータグリル1の各フィン2の上部2aの後部裏面を、グリルカバー3の各支持部Aで支持するように配設したので、各フィン2の変形を抑制できる。また、ラジエータグリル1成形時にフィン2が変形して形成された場合でも、各フィン2の後部裏面に各支持部Aを当接して所定の形状に矯正することができる。さらに、この上部リブ30d’の上端をフィン2の上部2aの後部裏面に当接させる時、リブ形状の変更だけで当接量を調整できるため、型の修正が容易である。
【0030】
以上、グリルカバー3の各支持部Aが、車両幅方向に所定の間隔をあけて、且つ上下方向に所定の間隔をあけて形成した実施の形態を説明したが、支持部Aの数について適宜の数を設定してもよい。
また、各凸部3cの横断面形状を略山形形状に形成した実施の形態を説明したが、山形形状に限らず、例えば略半円形状等の湾曲を有する形状でもよいし、略方形状に形成してもよい。
さらに、ラジエータグリル1のフィン2の上部2aの後部裏面には、凸部3cの上部に設けた上部リブ30d’の上端を当接する形態を説明したが、凸部3cの上部を各フィン2の上部2aの後部裏面に直接当接して支持してもよい。また、凸部3cに立設する上部リブ30d’及び縦リブ3dは、各1個で形成する形態を説明したが、適宜の数を設定してもよい。
【0031】
さらにまた、各支持部Aは、グリルカバー3に一体で形成される実施の形態を説明したが、車両の特性上、グリルカバー3が搭載されない場合には、ラジエータグリル1の後方側に位置する車体部材に、これらの支持部Aを形成してもよい。例えば、グリルカバー3が搭載されておらず、ラジエータグリル1の直後方に、フロントバンパ4が配設されている場合は、このフロントバンパ4に支持部Aを形成してもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、各フィンの熱膨張等による変形を抑制し、ラジエータグリル成形時の各フィンの変形を矯正するので、各フィンの剛性を確保する補強リブを削減して、自動車の前部の外観品質を向上させることが可能となる。
また、支持部をラジエータグリルと別体に形成したので、ラジエータグリルの成形時に、支持部によるヒケの発生を防止でき、自動車の前部の外観品質が向上する。また、フィンの剛性を向上させる必要がなくなり、コスト削減できる。
【0033】
請求項2に記載した発明によれば、支持部をラジエータグリルの後方側で、ラジエータグリルとフロントバンパに挟持されるグリルカバーに形成し、この支持部を別部品として構成しないので、部品点数が削減されると共に、コストを低減することが可能となる。
【0034】
請求項3に記載した発明によれば、各フィンを支持するように、上下方向に間隔をあけて複数配設したので、グリルカバー全体の剛性を向上させることができる。
【0035】
請求項4に記載した発明によれば、支持部を前方に突出する凸部と、凸部の上部に設けた上部リブとから構成し、上部リブの上面を各フィンの上部の後部裏面に当接させ、この各フィンと支持部との当接量を最小限に抑えたので、ラジエータグリルのガタ付きやラトル音の発生を防止することができる。さらに、各フィンの上部の後部裏面と上部リブの上面との当接量を、リブ形状の変更だけで調整でき、型の修正が容易である。
【0036】
請求項5に記載した発明によれば、凸部を横断面略山形形状に形成して、この凸部の内側略中央に縦リブを形成したので、支持部全体の剛性が向上する。
【0037】
請求項6に記載した発明によれば、グリルカバーの支持部の剛性が向上するので、各フィンの変形や、ラジエータグリル成形時に変形された各フィンを容易に矯正できる。
【0038】
請求項7に記載した発明によれば、上部リブと縦リブを上下方向に形成したので、支持部の剛性が向上すると共に、支持部の成形が容易となる。
【0039】
請求項8に記載した発明によれば、支持部を、左右方向及び上下方向の所定の部位に複数形成したので、各フィンの変形等を抑制でき、自動車の前面の外観品質を向上することができる。さらに、各フィンと支持部との当接量を最小限に抑えたので、異音等の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造を分解して示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造の構成部品であるラジエータグリルの斜視図である。
【図3】 図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造の構成部品であるフロントバンパの斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造の構成部品であるグリルカバーの斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの取付構造の構成部品であるフロントバンパ、グリルカバー及びラジエータグリルを組み付けた状態を示す断面図である。
【図7】 図6のH−H線に沿う断面図である。
【図8】 従来のラジエータグリルの取付構造の構成部品であるラジエータグリルの一部分を示す斜視図である。
【図9】 図8のB−B線に沿う断面図である。
【図10】 図8のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ラジエータグリル,2 フィン,3 グリルカバー,3c 凸部,3d 縦リブ,30d’ 上部リブ,4 フロントバンパ,A 支持部
Claims (8)
- 水平方向に延在し、上下方向に間隔をあけて複数設けたフィンにより、複数の開口を形成したラジエータグリルの取付構造において、
前記ラジエータグリルの各フィンは、断面略L字状に形成され、上面となる上部と、該上部から連続して下方に屈曲する前面部と、該前面部から連続して後方に屈曲する下部とから形成され、該下部を前記上部よりも車両前後方向に対して細幅に形成して、
前記ラジエータグリルと別体に形成されて、該ラジエータグリルの後方側に位置する車体部材に、前方に突出する支持部を複数形成して、
該車体部材の各支持部が、前記各フィンの前記上部の下方で、前記前面部の後方に配置され、前記各フィンの前記上部の後部裏面に当接されることで、各フィンを前記各支持部により支持することを特徴とするラジエータグリルの取付構造。 - 前記各支持部は、前記ラジエータグリルの後方側で、前記ラジエータグリルとフロントバンパに挟持されるグリルカバーに形成されたことを特徴とする請求項1に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記支持部は、各フィンを支持するように、上下方向に間隔をあけて複数配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記各支持部は、前方に突出する凸部と、該凸部の上部に設けた上部リブとからなり、該上部リブの上面を前記フィンの前記上部の後部裏面に当接させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記凸部は、横断面略山形形状に形成されて、前記凸部の内側略中央に縦リブを形成したことを特徴とする請求項4に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記縦リブは、前記凸部の上下部位を連結することを特徴とする請求項5に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記上部リブと前記縦リブを上下方向に形成したことを特徴とする請求項5または6に記載のラジエータグリルの取付構造。
- 前記支持部は、左右方向に複数形成されると共に、各フィンの数に対応して上下方向に複数形成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のラジエータグリルの取付構造。
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