JP5525873B2 - 平版印刷版の作製方法 - Google Patents
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Description
この平版印刷版を作製するため、従来、親水性の支持体上に親油性の感光性樹脂層(感光層、画像記録層)を設けてなる平版印刷版原版(PS版)が広く用いられている。通常は、平版印刷版原版を、リスフィルムなどの原画を通した露光を行った後、画像記録層の画像部となる部分を残存させ、それ以外の不要な画像記録層をアルカリ性現像液又は有機溶剤によって溶解除去し、親水性の支持体表面を露出させて非画像部を形成する方法により製版を行って、平版印刷版を得ている。
また、特許文献1に記載されているような平版印刷版原版では、pHを下げた現像液で処理を行うと、多量の現像処理を行った際現像液中にエチレン性不飽和化合物に由来するカスが発生しやすくなるという問題、露光・現像処理後、印刷機で印刷した際に、網点部(小点部)が細ってしまうという問題がある。
特許文献2にはpH11.9〜12.1の水溶性高分子化合物を含有する現像液による処理を含む平版印刷版の作製方法が記載されている。しかしながら、この処理により得られた印刷版は、pH12のアルカリが版面に付着したままの状態であり、作業者に対して安全面で問題がある上に、印刷版作成後に印刷までの時間が長くなると画像部が次第に溶解して耐刷性や着肉性の低下を招くという問題もある。
(B)pH2〜11の現像液を用いて前記平版印刷版原版の非露光部の感光層及び保護層を一浴で除去する現像工程、
を有する平版印刷版の作製方法。
<2> 前記エチレン性不飽和化合物(ii)のlogP値が、−1.00以上3.50以下であることを特徴とする<1>に記載の平版印刷版の作製方法。
<3> 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、下記式のいずれかで表される基を有する化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Eは、(a)2価の飽和炭化水素基、(b)環員として、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子を2個まで有していてもよい、脂環式基、(c)アリーレン基、又は、(d)複素環式芳香族基を表す。
D 1 及びD 2 は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D 3 は、窒素原子とともに、環を形成する、炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
式中、X 1 は、飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
X 2 は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH 2 (O−Alk) n −で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。
<4> 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、ウレタン基、ウレア基、チオウレタン基からなる群より選ばれる基を少なくとも1つ有することを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<5> 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、質量平均分子量1000〜10000のオリゴマーであることを特徴とする<1>〜<4>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<6> 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、下記一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする<1>に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Aは下記a)又はb)の基を表す:
a)2〜6価である、1以上のエーテル、エステル又はアミド結合を含んでいてもよい炭化水素残基;
b)2又は3価のウレア残基;
X,X 1 ,X 2 は、それぞれ独立して、−O−又は−NR−を表し、Rはアルキル基を表し、
R 1 ,R 4 ,R 5 は、それぞれ独立して、2価の炭化水素残基を表し、R 2 は2〜6価の直鎖状又は分岐状の炭化水素残基を表し、R 3 は水素原子又はメチル基を表す。
Z 1 は、酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を表す。
Z 2 は、アルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アリール基、アルコキシ基、フルオロアルキル基又はパーフルオロアルキル基、及び、シリコーン基からなる群から選択される少なくとも一つの疎水性基を表す。
n、m及びaは、それぞれ独立して、1〜5の整数を表す。bは0〜5の整数を表す。
但し、2≦m+a+b≦6、及び、1≦a+b≦5を満たす。
<7> 前記感光層が、更に、(ii’)下記式で表される基からなる群より選択される基を少なくとも1つ有するエチレン性不飽和化合物であって、前記エチレン性不飽和化合物(ii)とは異なるエチレン性不飽和化合物を含有することを特徴とする<1>又は<2>に記載の平版印刷版の作製方法。
<8> 前記感光層が、更に、(ii’)下記式で表される基からなる群より選択される基を少なくとも1つ有するエチレン性不飽和化合物であって、前記エチレン性不飽和化合物(ii)とは異なるエチレン性不飽和化合物を含有することを特徴とする<1>又は<2>に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Eは、(a)2価の飽和炭化水素基、(b)環員として、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子を2個まで有していてもよい、脂環式基、(c)アリーレン基、又は、(d)複素環式芳香族基を表す。
D 1 及びD 2 は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D 3 は、窒素原子とともに、環を形成する、炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
式中、X 1 は、飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
X 2 は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH 2 (O−Alk) n −で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。
<9> 前記エチレン性不飽和化合物(ii’)が、下記化合物M−1又はM−2であることを特徴とする<7>に記載の平版印刷版の作製方法。
<10> 前記バインダーポリマー(i)が、ポリビニルブチラールであることを特徴とする<1>〜<9>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<11> 前記バインダーポリマー(i)が、ポリビニルブチラールと(メタ)アクリル系重合体とを含有する混合物からなることを特徴とする<1>〜<9>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<12> 前記現像液が、水溶性のアミン化合物及びそのアミン化合物のイオンを含有することを特徴とする<1>〜<11>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<13> 前記水溶性のアミン化合物が、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−ヒドロキシエチルモルホリン、及び、4−ジメチルアミノピリジンの群から選択される少なくとも1種の有機アミン化合物であることを特徴とする<12>に記載の平版印刷版の作製方法。
<14> 前記現像液が、0.001〜2.0質量%の有機溶剤を含有することを特徴とする<1>〜<13>のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<15> 前記有機溶剤が、炭素数6〜20のアルコールからなる群より選ばれる有機溶剤であることを特徴とする<14>に記載の平版印刷版の作製方法。
<16> 前記現像液が、ノニオン系の界面活性剤を含有することを特徴とする<1>〜<15>いずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
<17> 前記ノニオン系界面活性剤が、下記一般式(I−A)又は(I−B)で表される界面活性剤であることを特徴とする<16>に記載の平版印刷版の作製方法。
上記式中、R 10 及びR 20 は、それぞれ独立して、水素原子又は有機基を表す。t、uは、それぞれ独立して、1又は2を表す。Y 1 、Y 2 は、それぞれ独立して、単結合又はアルキレン基を表す。v、wは、それぞれ独立して、0〜100の整数を表す。但し、vとwは同時に0ではなく、またv及びwのいずれか一方が0である場合には、v及びwのいずれか他方は1ではない。v′、w′は、それぞれ独立して、0〜100の整数を表す。但し、v′とw′は同時に0ではなく、またv′及びw′のいずれか一方が0である場合には、v′及びw′のいずれか他方は1ではない。
tが2を表しR 10 が有機基であるとき、R 10 は同一でも異なっていてもよくR 10 が一緒になって環を構成していてもよく、また、uが2を表しR 20 が有機基であるとき、R 20 は同一でも異なっていてもよくR 20 が一緒になって環を構成していてもよい。
本発明は、上記<1>〜<17>に記載の平版印刷版の作製方法に関するものであるが、その他の事項についても参考のために記載する。
〔1〕(A)親水性支持体、(i)バインダーポリマーと(ii)酸基及びその塩の少
なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親
水基を有するエチレン性不飽和化合物と(iii)重合開始剤とを含有する感光層、及び
、保護層を、この順で有する平版印刷版原版を画像露光する露光工程、及び
(B)pH2〜11の現像液を用いて前記平版印刷版原版の非露光部の感光層及び保護
層を一浴で除去する現像工程、
を有する平版印刷版の作製方法。
D1及びD2は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D3は、窒素原子とともに、環を形成する炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
X2は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン構造を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。
a)2〜6価である1以上のエーテル、エステル又はアミド結合を含んでいてもよい炭化水素残基;
b)2又は3価のウレア残基;
X,X1,X2はそれぞれ独立して−O−又は−NR−を表し、Rはアルキル基を表し、
R1,R4,R5は、それぞれ独立して、2価の炭化水素残基を表し、R2は2〜6価の直鎖状又は分岐状の炭化水素残基を表し、R3は水素原子又はメチル基を表す。
Z1は、酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を表す。
Z2は、アルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、又はアリール基、アルコキシ基、フルオロアルキル基又はパーフルオロアルキル基、シリコーン基からなる群から選択される少なくとも一つの疎水性基を表す。
n、m及びaは、それぞれ独立して、1〜5の整数を表す。bは0〜5の整数を表す。但し、2≦m+a+b≦6、及び、1≦a+b≦5を満たす。
D1及びD2は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D3は、窒素原子とともに、環を形成する、炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
X2は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン構造を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。
tが2を表しR10が有機基であるとき、R10は同一でも異なっていてもよくR10が一緒になって環を構成していてもよく、また、uが2を表しR20が有機基であるとき、R20は同一でも異なっていてもよくR20が一緒になって環を構成していてもよい。
従来、エチレン性不飽和化合物としては、耐刷性の観点から疎水的な(メタ)アクリロイル化合物が好適に用いられていた。これらの化合物は、塩基性が高い現像液(例えばpH=12程度など)では、エチレン性不飽和化合物のエステル連結部等が一部例えば加水分解し、親水的になるため、現像処理時に現像カスが少ないと考えられる。一方、低アルカリ現像系においては、疎水的なエチレン性不飽和化合物では、この加水分解反応等が進行しにくいため、分散可溶化できず現像カスとなりやすいものと推測される。
本発明では、特定の親水基を有するエチレン性不飽和化合物を用いることにより現像液中にてエチレン性不飽和化合物を分散することなどができ、他の性能とともに、現像カスを抑制できたものと推測する。また、露光時の光反応性、光硬化性が向上すると考えられる光酸化性基や凝集力が強いユニットと考えられるウレタン基、ウレア基、チオウレタン基、また、ウレタンオリゴマーを、親水性ユニットと同時に併用することにより、現像カス抑制と耐刷性との両立がより可能となったものと推測する。
本発明に用いられる平版印刷版原版、特に光重合性平版印刷版原版について、その構成を順次説明する。
本発明の平版印刷版原版に用いられる支持体は、特に限定されず、寸度的に安定な板状な親水性支持体であればよい。特に、アルミニウム板が好ましい。アルミニウム板を使用するに先立ち、粗面化処理、陽極酸化処理等の表面処理を施すのが好ましい。アルミニウム板表面の粗面化処理は、種々の方法により行われるが、例えば、機械的粗面化処理、電気化学的粗面化処理(電気化学的に表面を溶解させる粗面化処理)、化学的粗面化処理( 化学的に表面を選択溶解させる粗面化処理)が挙げられる。これらの処理については、特開2007−206217の段落番号〔0241〕〜〔0245〕に記載された方法を好ましく用いることができる。
支持体は、中心線平均粗さが0.10〜1.2μmであるのが好ましい。この範囲内で、感光層との良好な密着性、良好な耐刷性と良好な汚れ難さが得られる。
また、支持体の色濃度としては、反射濃度値として0.15〜0.65であるのが好ましい。この範囲内で、画像露光時のハレーション防止による良好な画像形成性と現像後の良好な検版性が得られる。
支持体の厚さは0.1〜0.6mmであるのが好ましく、0.15〜0.4mmであるのがより好ましく、0.2〜0.3mmであるのが更に好ましい。
本発明の平版印刷版原版においては、非画像部領域の親水性を向上させ印刷汚れを防止するために、支持体表面の親水化処理を行うことが好ましい。また、支持体と感光層との間に下塗り層を設けることも好適である。
特開平10−282679号公報に記載されている付加重合可能なエチレン性不飽和結合基を有しているシランカップリング剤、特開平2−304441号公報記載のエチレン性不飽和結合基を有しているリン化合物などが好適に挙げられる。特開2005-238816、特開2005−125749、特開2006−239867、特開2006−215263公報記載の架橋性基(好ましくは、エチレン性不飽和結合基)、支持体表面に相互作用する官能基、及び親水性基を有する低分子又は高分子化合物を含有するものも好ましく用いられる。
本発明に使用される平版印刷版原版は、必要に応じて、支持体の裏面にバックコート層を設けることができ、例えば、支持体に表面処理を施した後又は下塗り層を形成させた後にバックコート層を設けることができる。
バックコート層としては、例えば、特開平5−45885号公報に記載されている有機高分子化合物、特開平6−35174号公報に記載されている有機金属化合物又は無機金属化合物を加水分解及び重縮合させて得られる金属酸化物からなる被覆層が好適に挙げられる。中でも、Si(OCH3)4、Si(OC2H5)4、Si(OC3H7)4、Si(OC4H9)4等のケイ素のアルコキシ化合物を用いるのが、原料が安価で入手しやすい点で好ましい。
感光層は、(i)バインダーポリマーと(ii)酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を有するエチレン性不飽和化合物と(iii)重合開始剤とを含有する。
バインダーポリマーとしては、感光層成分を支持体上に担持可能であり、現像液により除去可能であるものが用いられる。バインダーポリマーとしては、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ樹脂などが用いられる。特に、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン、ポリビニルブチラールが好ましく用いられる。なお、異なる複数の樹脂を混合して使用してもよく、ポリビニルブチラールと(メタ)アクリル系重合体を含有する混合物が好ましい。
本発明における(メタ)アクリル系重合体の好適な一例としては、酸基を含有する繰り返し単位を有する共重合体が挙げられる。酸基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、ホスホン酸基、リン酸基、スルホンアミド基等が挙げられるが、特にカルボン酸基が好ましい。酸基を含有する繰り返し単位としては、(メタ)アクリル酸由来の繰り返し単位や下記一般式(I)で表されるものが好ましく用いられる。
上記置換アルキレン基及び置換アリーレン基における置換基としては、水素原子を除く1価の非金属原子団を挙げることができ、ハロゲン原子(−F、−Br、−Cl、−I)、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシル基及びその共役塩基基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
更に、塩基性化合物として、塩基性窒素を含有する化合物やアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属の4級アンモニウム塩などが挙げられる。
バインダーポリマーは単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。バインダーポリマーの含有量は、良好な画像部の強度と画像形成性の観点から、感光層の全固形分に対して、5〜75質量%が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、10〜60質量%であるのが更に好ましい。
本発明において、感光層に使用される重合性化合物(「付加重合性化合物」ともいう。)として、酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を有するエチレン性不飽和化合物(以降、エチレン性不飽和化合物(ii)ともいう)を含有する。
エチレン性不飽和化合物(ii)は、エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有し、酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を有する化合物から選ばれる。
親水基として、現像性、耐刷性、網点再現性の観点から、特にポリアルキレンオキシ基が好ましく、ポリエチレンオキシ基が最も好ましい。
Coil=油相中のモル濃度
Cwater=水相中のモル濃度
Eとしての脂環式基の環は、5〜7員環であることが好ましく、脂環式基の具体例としては、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基及びシクロヘプチレン基等を挙げることができる。
Eとしてのアリーレン基は、好ましくは炭素数6〜12のアリーレン基であり、具体的には、フェニレン基、トリレン基及びナフチレン基等を挙げることができる。
Eとしての複素環式芳香族基は、好ましくは炭素数5〜10であり、具体的には、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピリジン等を挙げることができる。
D3は、窒素原子とともに、環を形成する炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
また、窒素原子とともにD3が形成する環は、5若しくは6員環であることが好ましい。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
X2は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。
tは1〜10の整数を表し、より好ましくは1〜5の整数を表し、更に好ましくは1〜3の整数を表す。
nは10〜40の整数が好ましく、20〜30の整数がより好ましい。
エチレン性不飽和化合物(ii)は、質量平均分子量1000〜10000のオリゴマーであることが耐刷性の観点から更に好ましい。
a)2〜6価である、1以上のエーテル、エステル又はアミド結合を含んでいてもよい炭化水素残基(好ましくは炭素数5〜25);
b)2又は3価のウレア残基;
X,X1,X2はそれぞれ独立して−O−又は−NR−を表し、Rはアルキル基(好ましくは炭素数1〜12のアルキル基)を表し、
R1,R4,R5は、それぞれ独立して、2価の炭化水素残基(好ましくは炭素数1〜25)を表し、R2は2〜6価の直鎖状又は分岐状の炭化水素残基(好ましくは炭素数2〜18)を表し、R3は水素原子又はメチル基を表す。
Z2は、アルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アリール基、アルコキシ基、フルオロアルキル基又はパーフルオロアルキル基、及び、シリコーン基からなる群から選択される少なくとも一つの疎水性基を表す。
また、化合物M−50〜M−62は、“NCO”の欄に記載のイソシアネート化合物と“親水基”の欄に記載の親水性化合物とを(“その他”の欄にBDの記載があるものは、BDも共重合成分として加え)、表中に記載の数値比(モル比)で縮合して形成されたウレタンオリゴマーを表す。なお、最終的に得られるオリゴマーにおいて、“末端基”の欄に記載のオリゴマーの末端を形成するモノマーの量は、“NCO”及び“親水基”の欄に記載の化合物の量と比較して非常に少ないことから、表中に数値(モル比)は記載しなかった。
エチレン性不飽和化合物(ii)の含有量は、感光層の全固形分に対して、一般的には20〜90質量%、好ましくは30〜80質量%である。
また、重合性化合物として、エチレン性不飽和化合物(ii)以外のエチレン性不飽和化合物(以下、単に、“他のエチレン性不飽和化合物”とも言う)を併用してもよい。
エチレン性不飽和化合物(ii)以外に添加することのできるエチレン性不飽和化合物の例としては、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)のエステル類、アミド類が挙げられ、好ましくは、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と多価アミン化合物とのアミド類が用いられる。また、ヒドロキシ基やアミノ基、メルカプト基等の求核性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル類若しくはアミド類と、単官能若しくは多官能イソシアネート類又はエポキシ類との付加反応物、及び、前記求核性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル類若しくはアミド類と、単官能若しくは多官能のカルボン酸と、の脱水縮合反応物等も好適に使用される。また、イソシアネート基や、エポキシ基等の親電子性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル又はアミド類と、単官能又は多官能のアルコール類、アミン類、チオール類との付加反応物、更に、ハロゲン基、トシルオキシ基等の脱離性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル又はアミド類と、単官能又は多官能のアルコール類、アミン類、チオール類と、の置換反応物も好適である。また、別の例として、上記の不飽和カルボン酸の代わりに、不飽和ホスホン酸、スチレン、ビニルエーテル等に置き換えた化合物群を使用することも可能である。
これらの中でも、エチレン性不飽和化合物は、アクリロイルオキシ基及びメタクリロイルオキシ基の少なくとも一方を有することが好ましい。
X2は、各々独立に、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、各々独立に、水素原子又はメチル基を表す。
本発明の感光層には重合開始剤(以下、開始剤化合物とも称する)を含有する。本発明においては、ラジカル重合開始剤が好ましく用いられる。
ヘキサアリールビイミダゾール化合物は、300〜450nmに極大吸収を有する増感色素と併用して用いられることが特に好ましい。
感光層中の重合開始剤の使用量は、感光層の全固形分の質量に対し、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜15質量%である。更に好ましくは1.0質量%〜10質量%である。
本発明の感光層は、増感色素を含有することが好ましい。増感色素は、画像露光時の光を吸収して励起状態となり、後述する重合開始剤に電子移動、エネルギー移動又は発熱などでエネルギーを供与し、重合開始機能を向上させるものであれば特に限定せず用いることができる。特に、300〜450nm又は750〜1400nmに極大吸収を有する増感色素が好ましく用いられる。
式(VI)中、R15〜R32は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基又はハロゲン原子を表す。但し、R15〜R24の少なくとも一つは炭素数2以上のアルコキシ基を表す。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニン色素、スクアリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体、インドレニンシアニン色素が挙げられる。更に、シアニン色素やインドレニンシアニン色素が好ましく、特に好ましい例として下記一般式(a)で示されるシアニン色素が挙げられる。
感光層は、連鎖移動剤を含有することが好ましい。連鎖移動剤とは、例えば高分子辞典第三版(高分子学会編、2005年)683−684頁に定義される。連鎖移動剤としては、例えば、分子内にSH、PH、SiH、GeHを有する化合物群が用いられる。これらは、低活性のラジカル種に水素供与して、ラジカルを生成するか、若しくは、酸化された後、脱プロトンすることによりラジカルを生成しうる。
本発明の感光層には、特に、チオール化合物(例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール類、2−メルカプトベンズチアゾール類、2−メルカプトベンズオキサゾール類、3−メルカプトトリアゾール類、5−メルカプトテトラゾール類、等)を好ましく用いることができる。
連鎖移動剤の好ましい添加量は、感光層の全固形分100質量部に対し、好ましくは0.01〜20質量部、更に好ましくは1〜10質量部、最も好ましくは1〜5質量部の範囲である。
本発明の感光層は、必要な上記各成分を溶剤に分散又は溶解して塗布液を調製し、塗布して形成される。ここで使用する溶剤としては、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、γ−ブチルラクトン等を挙げることができるが、これに限定されるものではない。これらの溶剤は、単独又は混合して使用される。塗布液の固形分濃度は、好ましくは1〜50質量%である。
本発明の平版印刷版原版には、露光時の重合反応を妨害する酸素の拡散侵入を遮断するため、感光層上に保護層(酸素遮断層)が設けられる。保護層に使用できる材料としては、水溶性ポリマー、水不溶性ポリマーのいずれをも適宜選択して使用することができ、必要に応じて2種類以上を混合して使用することもできる。具体的には、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース誘導体、ポリ(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。これらの中で、比較的結晶性に優れた水溶性高分子化合物を用いることが好ましく、具体的には、ポリビニルアルコールを主成分として用いる事が、酸素遮断性、現像除去性といった基本特性的に最も良好な結果を与える。
ポリビニルアルコールと別の材料を混合して使用する場合、混合する成分としては、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン又はその変性物が酸素遮断性、現像除去性といった観点から好ましく、保護層中の含有率が3.5〜80質量%、好ましくは10〜60質量%、更に好ましくは15〜30質量%である。
本発明における平版印刷版原版を画像露光して現像処理を行うことで平版印刷版を作製する。現像処理としては、本発明においては、pHが2〜11の現像液にて現像する方法が用いられる。
本発明における平版印刷版原版の現像は、常法に従って、0〜60℃、好ましくは15〜40℃程度の温度で、例えば、露光処理した平版印刷版原版を現像液に浸漬してブラシで擦る方法、スプレーにより現像液を吹き付けてブラシで擦る方法等により行う。
特に、置換基を有してもよいアルキルジメチルアミンオキシド、置換基を有してもよいアルキルカルボキシベタイン、置換基を有してもよいアルキルスルホベタインが好ましく用いられる。これらの具体例は、特開2008−203359号の段落番号〔0256〕の式(2)で示される化合物、特開2008−276166号の段落番号〔0028〕の式(I)、式(II)、式(VI)で示される化合物など特開2008−276166号の段落番号〔0028〕〜〔0052〕等に記載されているもの、特開2009−47927号の段落番号〔0022〕〜〔0029〕で示される化合物を用いることができる。更に好ましい態様としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ラウリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、N−ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
tが2を表しR10が有機基であるとき、R10は同一でも異なっていてもよくR10が一緒になって環を構成していてもよく、また、uが2を表しR20が有機基であるとき、R20は同一でも異なっていてもよくR20が一緒になって環を構成していてもよい。
v、v’は0〜40が好ましく、2〜20がより好ましい。
w、w’は0〜20が好ましく、0〜10がより好ましい。
一般式(1−A)で表される化合物としては、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンメチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。
一般式(1−B)で表される化合物としては、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンメチルナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルナフチルエーテル、ホリオキシエチレンノニルナフチルエーテル等が挙げられる。
またアセチレングリコール系とアセチレンアルコール系のオキシエチレン付加物、フッ素系、シリコーン系等の界面活性剤も同様に使用することができる。
本発明の現像液に使用する界面活性剤としては、抑泡性の観点から、ノニオン性界面活性剤が特に好適である。
上記大豆多糖類は、公知のものが使用でき、例えば市販品として商品名ソヤファイブ(不二製油(株)製)があり、各種グレードのものを使用することができる。好ましく使用できるものは、10質量%水溶液の粘度が10〜100mPa/secの範囲にあるものである。
本発明のpH緩衝剤としては、pH2〜11に緩衝作用を発揮する緩衝剤であれば特に限定なく用いることができる。本発明においては弱アルカリ性の緩衝剤が好ましく用いられ、例えば(a)炭酸イオン及び炭酸水素イオン、(b)ホウ酸イオン、(c)水溶性のアミン化合物及びそのアミン化合物のイオン、及びそれらの併用などが挙げられる。すなわち、例えば(a)炭酸イオン−炭酸水素イオンの組み合わせ、(b)ホウ酸イオン、又は(c)水溶性のアミン化合物−そのアミン化合物のイオンの組み合わせなどが、現像液においてpH緩衝作用を発揮し、現像液を長期間使用してもpHの変動を抑制でき、pHの変動による現像性低下、現像カス発生等を抑制できる。特に好ましくは、炭酸イオン及び炭酸水素イオンの組み合わせである。
水溶性のアミン化合物及びそのアミン化合物のイオンの添加量は、現像液中、0.5〜20質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましく、1〜12質量%が特に好ましい。
また、上記有機溶剤が水に不溶な場合は、界面活性剤等を用いて水に可溶化して使用することも可能であり、現像液に、有機溶剤を含有する場合は、pH2〜11の現像液が、0.001〜2.0質量%の有機溶剤を含有することが好ましく、安全性、引火性の観点から、溶剤の濃度は40質量%未満が望ましい。
前記有機溶剤として、炭素数6〜20のアルコールからなる群より選ばれる有機溶剤が好ましい。
更に自動処理機は現像処理手段の後に、スクイズローラー等の余剰の現像液を除去する手段や、温風装置等の乾燥手段を備えていることが好ましい。
更に、画像強度・耐刷性の向上を目的として、現像後の画像に対し、全面後加熱若しくは全面露光を行う事も有効である。通常現像前の加熱は150℃以下の穏和な条件で行う事が好ましい。温度が高すぎると、未露光部が硬化してしまう等の問題を生じる。現像後の加熱には非常に強い条件を利用する。通常は100〜500℃の範囲である。温度が低いと十分な画像強化作用が得られず、高すぎる場合には支持体の劣化、画像部の熱分解といった問題を生じる。
望ましい光源の波長は300nmから450nm又は750nmから1400nmの波長が好ましく用いられる。300nmから450nmの場合は、この領域に吸収極大を有する増感色素を感光層に有する平版印刷版原版が用いられ、750nmから1400nmの場合は、この領域に吸収を有する増感色素である赤外線吸収剤を含有する平版印刷版原版が用いられる。300nmから450nmの光源としては、半導体レーザーが好適である。750nmから1400nmの光源としては、赤外線を放射する固体レーザー及び半導体レーザーが好適である。露光機構は、内面ドラム方式、外面ドラム方式、フラットベッド方式等の何れでもよい。
〔平版印刷版原版1の作製〕
厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質JIS A1050)を10質量%水酸化ナトリウム水溶液に60℃で25秒間浸漬してエッチングし、流水で水洗後、20質量%硝酸で中和洗浄し、次いで水洗した。これを正弦波の交番波形電流を用いて1質量%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。引き続いて1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に40℃で5秒間浸漬後30質量%の硫酸水溶液中に浸漬し、60℃で40秒間デスマット処理した後、20質量%硫酸水溶液中、電流密度2A/dm2の条件で陽極酸化皮膜の厚さが2.7g/m2になるように、2分間陽極酸化処理した。その後、珪酸ナトリウム1質量%水溶液にて20℃で10秒処理した。このようにして得た支持体の中心線平均粗さ(Ra)を直径2μmの針を用いて測定したところ、0.25μm(JIS B0601によるRa表示)であった。
更に、下記下塗り液(1)をバー塗布した後、80℃、10秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量が15mg/m2になるよう塗布し、下塗り層を有する支持体を作製した。
・下記下塗り化合物(1) 0.017g
・メタノール 9.00g
・水 1.00g
・下記バインダーポリマー(B−1) 0.50g
・表1記載のエチレン性不飽和化合物(ii) 表1の添加量
・表1記載のその他のエチレン性不飽和化合物 表1の添加量
・下記重合開始剤(I−1) 0.08g
・下記増感色素(D−1) 0.06g
・下記連鎖移動剤(S−1) 0.07g
・ε―フタロシアニン顔料の分散物 0.40g
(顔料:15質量部、分散剤としてアリルメタクリレート/メタクリル酸(モル比:80/20)共重合体(質量平均分子量:6万):10質量部、溶剤としてシクロヘキサノン/メトキシプロピルアセテート/1−メトキシ−2−プロパノール=15質量部/20質量部/40質量部)
・熱重合禁止剤 0.01g
N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム
・下記フッ素系界面活性剤(F−1)(質量平均分子量:1万) 0.001g
・ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物 0.04g
((株)ADEKA製プルロニックL44)
・1−メトキシ−2−プロパノール 3.5g
・メチルエチルケトン 8.0g
・ポリビニルアルコール(PVA−105((株)クラレ製、ケン化度98モル%、重合度500) 40g
・ポリビニルピロリドン(質量平均分子量:5万) 5g
・ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル(1/1)、質量平均分子量:7万)0.5g
・界面活性剤(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製) 0.5g
・水 950g
前記の平版印刷版原版を、FUJIFILM Electronic Imaging Ltd 製Violet半導体レーザープレートセッターVx9600(InGaN系半導体レーザー405nm±10nm発光/出力30mWを搭載)により画像露光を実施した。画像描画は、解像度2438dpiで、富士フイルム(株)製FMスクリーン(TAFFETA 20)を用い、50%の平網を、版面露光量0.05mJ/cm2で実施した。
次いで、下記組成の現像液1を用い、図1に示す構造の自動現像処理機にて、プレヒート部での版面到達温度が100℃となるヒーター設定、現像液中への浸漬時間(現像時間)が、20秒となる搬送速度にて現像処理を実施した。
ここで、自動現像処理機100は、機枠202により外形が形成されたチャンバーからなり、平版印刷版原版の搬送路11の搬送方向(矢印A)に沿って連続して形成された前加熱(プレヒート)部200、現像部300及び乾燥部400を有している。
前加熱部200は、搬入口212及び搬出口218を有する加熱室208を有し、その内部には串型ローラー210とヒーター214と循環ファン216とが配置されている。
現像部300の内部には、現像液で満たされている現像槽308を有する処理タンク306と、平版印刷版原版を処理タンク306内部へ案内する挿入ローラー対304が設けられている。現像槽308の上部は遮蔽蓋324で覆われている。
ブラシローラー対322,326の下部には、スプレーパイプ330が設けられている。スプレーパイプ330はポンプ(不図示)が接続されており、ポンプによって吸引された現像槽308内の現像液がスプレーパイプ330から現像槽308内へ噴出するようになっている。
外部タンク50は第2の循環用配管C2が接続され、第2の循環用配管C2中には、フィルター部54及び現像液供給ポンプ55が設けられている。現像液供給ポンプ55によって、現像液が外部タンク50から現像槽308へ供給される。また、外部タンク50内には上限液レベル計52、下限液レベル計53が設けられている。
現像槽308は、第3の循環用配管C3を介して補充用水タンク71に接続されている。第3の循環用配管C3中には水補充ポンプ72が設けられており、この水補充ポンプ72によって補充用水タンク71中に貯留される水が現像槽308へ供給される。
液中ローラー対316の上流側には液温センサ336が設置されており、搬出ローラー対318の上流側には液面レベル計338が設置されている。
乾燥部400は、支持ローラー402、ダクト410,412、搬送ローラー対406、ダクト410,412、搬送ローラー対408がこの順に設けられている。ダクト410,412の先端にはスリット孔414が設けられている。また、乾燥部400には図示しない温風供給手段、発熱手段等の乾燥手段が設けられている。乾燥部400には排出口404が設けられ、乾燥手段により乾燥された平版印刷版は排出口404から排出される。
・界面活性剤−1(川研ファインケミカル(株)製:ソフタゾリンLPB−R)15g
・界面活性剤−2(川研ファインケミカル(株)製:ソフタゾリンLAO) 4g
・1−フェノキシ−2−プロパノール 4g
・1−オクタノール 3g
・キレート剤 エチレンジアミンコハク酸 三ナトリウム
(InnoSpec specialty chemicals社製:オクタクエストE30) 0.68g
・2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3ジオール 0.025g
・2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.025g
・シリコーン系消泡剤(GE東芝シリコーン(株)社製:TSA739)0.15g
・グルコン酸ナトリウム 1.5g
・炭酸ナトリウム 1.06g
・炭酸水素ナトリウム 0.52g
・水 77.04g
*上記組成の現像液に、水酸化ナトリウム、及びリン酸を添加し、pHを9.80に調整した。
上記平版印刷版原版について、現像性、感度、耐刷性、着肉性、処理性、網点再現性を下記のように評価した。結果を表1に示す。
<現像性>
種々の搬送速度にて現像を行い、非画像部のシアン濃度をマクベス濃度計により測定した。非画像部のシアン濃度がアルミニウム基板のシアン濃度と同等になった搬送速度を求め、現像性とした。現像性評価は、比較例1を基準(1.0)として以下のように定義した相対現像性で表している。相対現像性の数値が大きい程、高現像性であり、性能が良好であることを示す。
相対現像性=(対象原版の搬送速度)/(基準原版の搬送速度)
<感度>
上記の通り100枚印刷を行って、非画像部にインキ汚れがない印刷物が得られたことを確認した後、続けて500枚の印刷を行った。合計600枚目の印刷物において、画像部のインキ濃度にムラがない露光量を感度として計測した。感度評価は、比較例1を基準(1.0)として以下のように定義した相対感度で表している。相対感度の数値が大きい程、高感度であり、性能が良好であることを表す。
相対感度=(基準原版の露光量/対象原版の露光量)
<耐刷性>
印刷枚数を増やしていくと徐々に感光層が磨耗しインキ受容性が低下するため、印刷用紙におけるインキ濃度が低下した。同一露光量(90μJ/cm2)で露光した印刷版において、インキ濃度(反射濃度)が印刷開始時よりも0.1低下したときの印刷枚数により、耐刷性を評価した。耐刷性評価は、比較例1を基準(1.0)として以下のように定義した相対耐刷性で表している。相対耐刷性の数字が大きい程、耐刷性が高いことを表している。
相対耐刷性=(対象原版の耐刷性)/(基準原版の耐刷性)
平版印刷版を上記の通り印刷を行い、100枚目の印刷物において、画像のインキ濃度を評価した。画像部にインキ濃度のムラが無い場合:○、画像部にインキ濃度ムラがわずかにある場合:△、画像部にインキ濃度ムラがかなりある、又はインキが乗らず画像が得られない場合:×として評価した。
<処理性>
上記の通り、自動現像処理機で、平版印刷版原版を500m2現像処理した際に、自動現像機の槽壁に付着したカスの発生状況を観察した。評価基準は以下の通りとした。
◎:カスの発生がない
○:ごくわずかにカスの発生がある
△:カスの発生があるが許容レベル
×:カス発生が顕著
<網点再現性>
上記の通り1,000枚印刷を行って、印刷前と後での平版印刷版上の50%網点面積の変化が1%未満であるものを「◎」、1%以上2%未満であるものを「○」、2%以上3%未満であるものを「△」、3%以上であるものを「×」として評価した。
〔平版印刷版原版2の作製〕
<支持体2の作製>
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050,調質H16)を65℃に保たれた5質量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。この脱脂アルミニウム板を、25℃に保たれた10質量%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、0.3質量%の塩酸水溶液中で、25℃、電流密度100A/dm2の条件下に交流電流により60秒間、電解粗面化を行った後、60℃に保たれた5質量%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間のデスマット処理を行った。デスマット処理を行った粗面化アルミニウム板を、15質量%硫酸水溶液溶液中で、25℃、電流密度10A/dm2、電圧15Vの条件下に1分間陽極酸化処理を行い、更に1質量%ポリビニルホスホン酸水溶液を用いて75℃で親水化処理を行って支持体を作製した。その表面粗さを測定したところ、0.44μm(JIS B0601によるRa表示)であった。
前記支持体2上に、下記組成の感光層塗布液(2)をバー塗布した後、90℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量1.3g/m2の感光層を形成した。
・下記バインダーポリマー(1)(質量平均分子量:5万) 表2の添加量
・下記バインダーポリマー(2)(質量平均分子量:8万) 表2の添加量
・表2記載のエチレン性不飽和化合物(ii) 表2の添加量
・表2記載のその他のエチレン性不飽和化合物 表2の添加量
・下記増感色素(1) 0.03g
・下記増感色素(2) 0.015g
・下記増感色素(3) 0.015g
・前記重合開始剤(I−1) 0.13g
・連鎖移動剤:メルカプトベンゾチアゾール 0.01g
・ε―フタロシアニン顔料の分散物 0.40g
(顔料:15質量部、分散剤(アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(質量平
均分子量:6万、共重合モル比:83/17)):10質量部、シクロヘキサノン:15
質量部)
・熱重合禁止剤 0.01g
N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩
・前記フッ素系界面活性剤(F−1)(質量平均分子量:1万) 0.001g
・1−メトキシ−2−プロパノール 3.5g
・メチルエチルケトン 8.0g
前記感光層2上に、下記組成よりなる保護層塗布液(2)を、乾燥塗布量が1.2g/m2となるようにバーを用いて塗布した後、125℃、70秒で間乾燥して保護層を形成し、平版印刷版原版2を得た。
・PVA−205 0.658g
(部分加水分解ポリビニルアルコール、クラレ(株)製、鹸化度=86.5−89.5モル%、粘度=4.6−5.4mPa・s(20℃、4質量%水溶液中))
・PVA−105 0.142g
(完全加水分解ポリビニルアルコール、クラレ(株)製、鹸化度=98.0−99.0モル%、粘度=5.2−6.0mPa・s(20℃、4質量%水溶液中))
・ポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル(1/1))(質量平均分子量:7万)
0.001g
・界面活性剤(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製) 0.002g
・水 13g
前記の平版印刷版原版を、FUJIFILM Electronic Imaging Ltd 製Violet半導体レーザープレートセッターVx9600(InGaN系半導体レーザー405nm±10nm発光/出力30mWを搭載)により画像露光を実施した。画像描画は、解像度2438dpiで、富士フイルム(株)製FMスクリーン(TAFFETA 20)を用い、50%の平網を、版面露光量0.05mJ/cm2で実施した。
次いで、下記組成の現像液2を用い、図1に示す構造の自動現像処理機にて、プレヒートでの版面到達温度が100℃となるヒーター設定、現像液中への浸漬時間(現像時間)が、20秒となる搬送速度にて現像処理を実施した。
水 88.6g
ノニオン系界面活性剤(W−1) 2.4g
ノニオン系界面活性剤(W−2) 2.4g
ノニオン系界面活性剤(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製)
1.0g
フェノキシプロパノール 1.0g
オクタノール 0.6g
N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン 1.0g
トリエタノールアミン 0.5g
グルコン酸ナトリウム 1.0g
クエン酸3ナトリウム 0.5g
エチレンジアミンテトラアセテート4ナトリウム塩 0.05g
ポリスチレンスルホン酸(Versa TL77(30質量%溶液)、Alco chemical社製) 1.0g
*上記組成の現像液に、リン酸を添加し、pHを7.0に調整した。
上記平版印刷版原版について、現像性、感度、耐刷性、着肉性、処理性、網点再現性を実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。現像性、感度、耐刷性評価は、比較例3を基準(1.0)として上記のように定義した相対現像性で表している。
[支持体の作製]
実施例1と同様の方法で、支持体を作製した。
下記感光層用塗布液3を調製し、上記のように形成された支持体上にワイヤーバーを用いて塗布した。乾燥は、温風式乾燥装置にて100℃で60秒間行った。乾燥後の被覆量は1.4g/m2であった。
・赤外線吸収剤(IR−1) 0.030g
・重合開始剤A(I−2) 0.069g
・重合開始剤B(I−3) 0.094g
・前記メルカプト化合物(S−1) 0.020g
・表3記載の親水性基を有するエチレン性不飽和化合物(ii) 表3の添加量
・表3記載のその他のエチレン性不飽和化合物 表3の添加量
・バインダーポリマーA(B−3)(Mw=11万) 0.250g
・バインダーポリマーB(B−4)(Mw=10万) 0.200g
・バインダーポリマーC(B−5)(Mw=12万) 0.150g
・添加剤(T−1) 0.080g
・重合禁止剤(Q−1) 0.0012g
・エチルバイオレット(EV−1) 0.021g
・フッ素系界面活性剤 0.0081g
(メガファックF−780−F、大日本インキ化学工業(株)、メチルイソブチルケトン(MIBK)30質量%溶液)
・メチルエチルケトン 5.886g
・メタノール 2.733g
・1−メトキシ−2−プロパノール 5.886g
実施例1と同様の保護層を形成した。
得られた平版印刷版原版を、露光、現像処理、乾燥の各工程順に処理した。
赤外線半導体レーザー(Creo社製Trendsetter3244VX:水冷式40W赤外線半導体レーザー搭載)にて、出力9W、外面ドラム回転数210rpm、解像度2,400dpi、網点面積率50%の条件で画像様露光を行った。次いで、30秒以内に100℃、30秒間のプレヒートを行った後、実施例1と同様に、前述した現像液1を各々用い、図1に示す構造の自動現像処理装置にて現像処理を実施した。
得られた平版印刷版を、ハイデルベルグ社製印刷機SOR−Mに取り付け、湿し水(EU−3(富士フイルム(株)製エッチ液)/水/イソプロピルアルコール=1/89/10(容量比))とTRANS−G(N)墨インキ(大日本インキ化学工業(株)製)とを用い、毎時6,000枚の印刷速度で印刷を行った。
得られた平版印刷版を用い、実施例1と同様の方法で、現像性、感度、耐刷性、現像カス、網点再現性を評価した。現像性、感度、耐刷性評価は、比較例7を基準(1.0)として相対現像性で表している。
100:自動現像処理機
200:前加熱(プレヒート)部
300:現像部
400:乾燥部
202:機枠
208: 加熱室
210:串型ローラー
212:搬入口
214:ヒーター
216:循環ファン
218:搬出口
304:挿入ローラー対
306:処理タンク
308:現像槽
310:外板パネル
312:スリット状挿入口
316:液中ローラー対
318:搬出ローラー対
322:ブラシローラー対
324:遮蔽蓋
326:ブラシローラー対
330:スプレーパイプ
334:スリット状挿通口
336:液温センサー
338:液面レベル計
332:仕切り板
342:ガイド部材
344:ガイドローラー
402:支持ローラー
404:排出口
406:搬送ローラー対
408:搬送ローラー対
410:ダクト
412:ダクト
414:スリット孔
50:外部タンク
51:オーバーフロー口
52:上限液レベル計
53:下限液レベル計
54:フィルター部
55:現像液供給ポンプ
C1:第1の循環用配管
C2:第2の循環用配管
71:補充用水タンク
72:水補充ポンプ
C3:第3の循環用配管
Claims (17)
- 前記エチレン性不飽和化合物(ii)のlogP値が、−1.00以上3.50以下であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、下記式のいずれかで表される基を有する化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Eは、(a)2価の飽和炭化水素基、(b)環員として、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子を2個まで有していてもよい、脂環式基、(c)アリーレン基、又は、(d)複素環式芳香族基を表す。
D1及びD2は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D3は、窒素原子とともに、環を形成する、炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
式中、X1は、飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
X2は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。 - 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、ウレタン基、ウレア基、チオウレタン基からなる群より選ばれる基を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、質量平均分子量1000〜10000のオリゴマーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方
法。 - 前記エチレン性不飽和化合物(ii)が、下記一般式(I)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Aは下記a)又はb)の基を表す:
a)2〜6価である、1以上のエーテル、エステル又はアミド結合を含んでいてもよい炭化水素残基;
b)2又は3価のウレア残基;
X,X1,X2は、それぞれ独立して、−O−又は−NR−を表し、Rはアルキル基を表し、
R1,R4,R5は、それぞれ独立して、2価の炭化水素残基を表し、R2は2〜6価の直鎖状又は分岐状の炭化水素残基を表し、R3は水素原子又はメチル基を表す。
Z1は、酸基及びその塩の少なくとも一方、オニウム塩、及び、ポリアルキレンオキシ基からなる群から選択される親水基を表す。
Z2は、アルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アリール基、アルコキシ基、フルオロアルキル基又はパーフルオロアルキル基、及び、シリコーン基からなる群から選択される少なくとも一つの疎水性基を表す。
n、m及びaは、それぞれ独立して、1〜5の整数を表す。bは0〜5の整数を表す。
但し、2≦m+a+b≦6、及び、1≦a+b≦5を満たす。 - 前記感光層が、更に、(ii’)下記式で表される基からなる群より選択される基を少なくとも1つ有するエチレン性不飽和化合物であって、前記エチレン性不飽和化合物(ii)とは異なるエチレン性不飽和化合物を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版の作製方法。
式中、Eは、(a)2価の飽和炭化水素基、(b)環員として、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子を2個まで有していてもよい、脂環式基、(c)アリーレン基、又は、(d)複素環式芳香族基を表す。
D1及びD2は、各々独立して、飽和炭化水素基を表す。
D3は、窒素原子とともに、環を形成する、炭素原子、酸素原子、水素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選択される原子で構成される基を表す。
tは1〜10の整数を表す。
Zは、水素原子、飽和炭化水素基、又は、下記基を表す。
式中、X1は、飽和炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
X2は、飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又は−CH2(O−Alk)n−で表される基を表す。Alkはアルキレン基を表す。nは1〜50の整数を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
Rは、水素原子又はメチル基を表す。
kは、1〜10の整数を表す。 - 前記バインダーポリマー(i)が、ポリビニルブチラールであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記バインダーポリマー(i)が、ポリビニルブチラールと(メタ)アクリル系重合体とを含有する混合物からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記現像液が、水溶性のアミン化合物及びそのアミン化合物のイオンを含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記水溶性のアミン化合物が、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−ヒドロキシエチルモルホリン、及び、4−ジメチルアミノピリジンの群から選択される少なくとも1種の有機アミン化合物であることを特徴とする請求項12に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記現像液が、0.001〜2.0質量%の有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記有機溶剤が、炭素数6〜20のアルコールからなる群より選ばれる有機溶剤であることを特徴とする請求項14に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記現像液が、ノニオン系の界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の平版印刷版の作製方法。
- 前記ノニオン系界面活性剤が、下記一般式(I−A)又は(I−B)で表される界面活性剤であることを特徴とする請求項16に記載の平版印刷版の作製方法。
上記式中、R10及びR20は、それぞれ独立して、水素原子又は有機基を表す。t、uは、それぞれ独立して、1又は2を表す。Y1、Y2は、それぞれ独立して、単結合又はアルキレン基を表す。v、wは、それぞれ独立して、0〜100の整数を表す。但し、vとwは同時に0ではなく、またv及びwのいずれか一方が0である場合には、v及びwのいずれか他方は1ではない。v′、w′は、それぞれ独立して、0〜100の整数を表す。但し、v′とw′は同時に0ではなく、またv′及びw′のいずれか一方が0である場合には、v′及びw′のいずれか他方は1ではない。
tが2を表しR10が有機基であるとき、R10は同一でも異なっていてもよくR10が一緒になって環を構成していてもよく、また、uが2を表しR20が有機基であるとき、R20は同一でも異なっていてもよくR20が一緒になって環を構成していてもよい。
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