JP5524628B2 - エマルション含有インク組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、エマルション含有インク組成物、より詳細には乳化した(即ちエマルション状に分散した)着色剤及び/又は乳化した潤滑剤を含有するインク組成物、並びにこれを含有する筆記用具に関する。
多くの筆記用具は一般的にボールペン又はマーカーとして分類することができる。ボールペンはしばしば、例えばローラーボールペン、ゲルペン、又はボールポイントペンとしてさらに特徴付けすることができる。マーカーはしばしば、パーマネント(消えない)マーカー、ハイライト(強調表示)マーカー(蛍光マーカー)、ドライイレースマーカー、ウォッシャブルマーカー及び/又は他の特殊用途用マーカー(例えば金属マーカー、修正用マーカー、及び他の特殊用途用マーカー)としてさらに特徴付けすることができる。
ボールポイントペンの有意の問題点には、筆記の際の滑らかさがないという点がある。この欠点に対処するために、様々な解決策が実行されてきており、それらの非限定的な例には、(1)例えば様々なポリマー樹脂及び溶剤の組合せを用いてその弾性及び/若しくは粘性を調節し/低下させることによってインク組成物の粘度を下げるもの、(2)インク組成物に混和性潤滑剤を添加するもの、(3)インク組成物にチキソトロピー効果を示すことができるずり減粘(剪断減粘)剤を添加するもの、並びに/又は(4)ボールの寸法を大きくすると共に特にインク組成物の粘度を下げるものがある。しかしながら、筆記の際の滑らかさは多くのボールペンにとって問題点として残っている。
顔料インク組成物を含有するマーカーについての有意の問題点には、顔料の沈降という点がある。顔料の沈降は、インク組成物を大量に貯蔵する場合及びインク組成物がインク送出システム(例えば毛細管貯蔵システム)中にある場合の両方において起こり得る。インク送出システム中において顔料が沈降すると、充分な量/予定される量の着色剤を含有しないインク組成物が送出されることになり得るので、消費者にとって特に問題のあることになり得る。顔料の沈降を防ぐために、水性及び溶剤性インクの両方に分散剤、樹脂、及び粘度調整剤のような添加剤を添加して顔料分散液を安定化させるということが行われてきた。しかしながら、顔料の沈降をなくすことにはあまり成功していなかった。従って、多くの顔料インク組成物含有マーカーは、チップダウン様式で位置づけ/方向づけされるべきであり、さもなければマーカーを使用している間にインクの色の濃さに悪い変化が起こるだろう。
本発明は、エマルションを含有するインク組成物を提供する。より詳細には、このインク組成物は、乳化した潤滑剤並びに/又は乳化した着色剤、例えば乳化した顔料分散液、乳化した液体染料及び/若しくは乳化した染料溶液を含有する。斯かるインク組成物は、(1)マーキングを施す(文字を書いたり印付けをしたりすること)ために用いた時に(少なくとも乳化した潤滑剤を含有しないインク組成物と比較して)書き味が滑らかであり、(2)(少なくとも乳化した顔料を含有しないインク組成物と比較して)改善された耐色褪せ性を示すマーキングを施すために用いることができ、(3)例えば大量に貯蔵した時や毛細管システムのようなインクシステム中にある時に(少なくとも乳化した顔料を含有しないインク組成物と比較して)含有する顔料が感知できるほどには経時的に沈降せず、且つ/又は(4)(少なくとも乳化した着色剤を含有しないインク組成物と比較して)にじみ及び/若しくは色浸透が少ない。さらに、斯かるインク組成物は有利なことに、ある種のインク組成物については本来は不適合な成分をも含有することができ、例えば水溶性染料を乳化させることによって斯かる染料を溶剤性インク組成物に用いることができるようになる。
エマルションは一般的に、所定寸法の液体の粒子が第2の不混和性液体中に含まれた著しく(数秒〜数年)安定な懸濁液と規定することができる。Milton, Surfactants and Interfacial Phenomena, 3rd ed., Wiley-Interscience, New Jerseyを参照されたい。1つの液体(分散相)がもう1つの液体(連続相)中に分散される。典型的には、分散相及び連続相の一方が油性相又は比較的非極性の相であり且つもう一方が水性相又は比較的極性の相である。斯かるエマルションの非限定的な例には、マクロエマルション(約500nm〜約50000nmの範囲の粒子寸法直径)、ミニ又はナノエマルション(約100nm〜約500nmの範囲の粒子寸法直径)、及びミクロエマルション(約10nm〜約100nmの範囲の粒子寸法直径)がある。
界面活性物質のような乳化剤は、エマルションの動力学的安定性を有意に高めることができ、それにより長期間の貯蔵を容易にする。乳化剤がより可溶性である相が連続相を構成するのが一般的である。例えば、水中油(O/W)エマルションにおいては、乳化剤は一般的に、油性相又は比較的非極性の相中におけるよりも水性相又は比較的極性の相中における方が可溶のものである。同様に、油中水(W/O)エマルションにおいては、乳化剤は一般的に、水性相又は比較的極性の相中におけるよりも油性相又は比較的非極性の相中における方が可溶のものである。
エマルションはまた、水中油(O/W)エマルション又は油中水(W/O)エマルションとして分類することもできるが、しかしある場合には斯かるエマルションはさらに水中油中水(W/O/W)エマルション及び/又は油中水中油(O/W/O)エマルションのようなマルチエマルション(多重エマルション)として分類することもできる。ここで用いた場合、用語「O/Wエマルション」とは、油性相又は比較的非極性の相が水性相又は比較的極性の相中に分散された任意のエマルションを包含する。同様に、用語「W/Oエマルション」とは、水性相又は比較的極性の相が油性相又は比較的非極性の相中に分散された任意のエマルションを包含する。上記の定義及び説明に拘らず、ここで用いた場合の用語エマルションにはまた、(1)水性相又は極性の相と(2)油性相又は非極性の相との両方が連続相である二重連続(bicontinuous)エマルションも包含される。二重連続エマルションは、科学文献中においてWinsorタイプIVミクロエマルションと称されることもある。
本開示に従うインクは、前記の任意のエマルションを包含するが、これらに限定されるわけではない。
水性相又は比較的極性の相のための溶剤の非限定的な例には、水、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリコールエーテル類(例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル及び同様の溶剤他)、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール類、ブタノール類、オクタノール類及び同様の溶剤他)並びにそれらの混合物がある。油性相又は比較的非極性の相のための溶剤の非限定的な例には、鉱油、シリコーン油及び同様の溶剤、脂肪族炭化水素溶剤{例えばヘキサン類(例えばメチルシクロヘキサン)、ヘプタン類、デカン類、ヘキサデカン類、オクタデカン類、VM&Pナフサ溶剤及び同様の溶剤他}、並びに芳香族溶剤{例えばベンゼン類、トルエン類及び同様の溶剤他}、並びにそれらの混合物がある。
第1の局面において、本開示は乳化された潤滑剤を含むインク組成物を提供する。マーキングを施すのに用いた場合に、斯かるインク組成物は、少なくともこのような乳化した潤滑剤を含有しないインク組成物と比較して、書き味の滑らかさの改善を示す。
別の局面において、本開示は乳化した着色剤を含むインク組成物を提供する。乳化した顔料分散液を含有するインク組成物は一般的に、少なくとも乳化した顔料を含有しないインク組成物と比較して、大量に貯蔵される時の性能の改善を示す(例えば、斯かるインクの顔料は、感知できるほどには経時的に沈降しない)。さらに、斯かるインク組成物は一般的に、少なくとも乳化した顔料を含有しないインク組成物を含む筆記用具と比較して、インク送出システム中に貯蔵される時の性能の改善を示す(例えば、斯かるインクの顔料は、感知できるほどには経時的に沈降しない)。さらに、マーキングを施すために用いた時に、斯かるインク組成物は、少なくとも乳化した顔料を含有しないインク組成物と比較して、耐色褪せ性の改善を示す。また、乳化した染料をインク組成物中に含ませることもできる。インクシステム中に乳化した染料成分を含ませることにより、例えば溶剤染料を水性インク組成物中に加えることや、水溶性染料を溶剤をベースとするインク組成物中に加えることが可能になるので、有利である。
さらなる局面において、本開示は、乳化した着色剤及び乳化した潤滑剤を含むインク組成物を提供する。これは、油分散液中の顔料、比較的非極性の溶剤の分散液中の顔料、又は油溶液中の染料を乳化させることによって達成することができる。
さらに別の局面において、本開示は、第1、第2及び第3の局面の内の少なくとも1つに従うインク組成物を含有する筆記用具を提供する。この筆記用具は、ボールペン、例えばローラーボールペン、ゲルペン、若しくはボールポイントペン、又はマーカーであって繊維質貯蔵槽(インク溜め)及びフリーインク貯蔵槽の内の1つと押出し式プラスチックチップ及び繊維質ペン先の内の1つとを有するものであることができる。
また、本開示に従う組成物は、例えば米国特許出願公開第2005/0042019号明細書(その全開示を参考用に本明細書に取り入れる)に開示されたように、刷毛を含む塗布部品を有する塗装刷毛塗布具中に装填することができる。同様に、本開示に従う組成物は、例えば米国特許出願公開第2005/0249538号明細書(その全開示を参考用に本明細書に取り入れる)に開示されたように、刷毛又はフォームウェッジを含む塗布部品を有する修正液塗布具中に装填することができる。
前記連続相は、一般的に少なくとも1種の溶剤及び少なくとも1種の乳化剤を含み、さらに随意に少なくとも1種のポリマー又は樹脂、着色剤及び/又は添加剤を含む。例えば前記連続相は、少なくとも1種の染料、少なくとも1種の顔料、並びに/又は、可塑剤、殺生物剤、疎水性物質、離型剤、表面張力変性剤(界面活性剤)、エマルション安定性強化用成分、湿潤剤、共同(synergic)樹脂、分散剤、消泡剤、界面活性剤、吸湿剤、粘度調整剤(例えば増粘剤)、流動添加剤、及び当技術分野において周知のその他の添加剤より成る群から選択される少なくとも1種の添加剤を含むことができる。前記添加剤は、いずれの局面においてもインク組成物の全体性能が悪影響を受けないような量で、インク組成物に添加することができる。斯かる添加剤はまた、不連続相中に存在させることもできる。
二重連続エマルションを作るためには、ミセルを形成することはできないがしかし大量の水相中にとどまって系に疎水性を加える疎水性物質(例えばキシレンスルホネート);界面活性剤−油の相互作用を強化するリンカー分子、即ち親油性リンカー、又は界面活性剤−水の相互作用を強化するリンカー分子、即ち親水性リンカー(例えばモノナフタレンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート等);並びに拡張界面活性剤、即ち極性界面活性剤ヘッドと非極性界面活性剤テールとの間に1個以上の親水性セグメント及び/又は疎水性セグメントを含むように変性された界面活性剤:が、特に有用である。
前記インク組成物は一般的に、約1重量%〜約99重量%、約5重量%〜約95重量%、10重量%〜約90重量%、及び/又は約15重量%〜約85重量%の溶剤を含む。前記インク組成物は一般的に、約0重量%〜約50重量%、約1重量%〜約45重量%、1.50重量%〜約40重量%、及び/又は約2重量%〜約35重量%の樹脂(固体)を含む。前記インク組成物は一般的に、約0.01重量%〜約45重量%、0.1重量%〜約35重量%、及び/又は約0.5重量%〜約25重量%の乳化剤を含む。前記インク組成物はまた、約45重量%未満、及び/又は約35重量%未満の乳化剤を含有する。
列挙された様々な添加剤を連続相及び/又は不連続相中に含ませることにより、パーマネント筆記用インク、ハイライト筆記用インク、ドライイレース筆記用インク及びその他の特殊用途筆記用インクを配合することができ、それらの粘度は、例えばフリーインクシステム及びマーカーシステムにおけるような非常に低い値から、ゲル筆記用インク及びボールポイントペンインクにおけるような非常に高い値まで変えることができる。
前記の添加剤の内のいくつかはまた、乳化剤としての働きをすることもできる。この乳化剤は、エマルションを安定化させるための物質であり、一般的に界面活性物質(界面活性剤、湿潤剤及び分散剤を含むが、それらに限定されるわけではない)から選択される。また、エマルションを安定化させるその他の物質、例えばアルミナ粒子、シリカ粒子、ベントナイト粒子、マグネシウムアルミニウムシリケート粒子、ファットクリスタル(fat crystals)、酸化マグネシウム粒子、三ケイ酸マグネシウム粒子、コーティングされた二酸化チタン粒子、酸化スズ粒子(これらに限定されるわけではない)を用いることもできる。前記粒子は一般的に、乳化される液滴と比べて十分の一以下、五十分の一以下、百分の一以下、又は千分の一以下の大きさである。前記乳化剤は、インク組成物の乳化される成分を効果的に安定化させるために必要とされる量(又は濃度)で存在させる。
前記分散相は、顔料分散液、湿潤剤及び染料成分の内の少なくとも1種を含む。もちろん、ポリマー又は樹脂及び慣用の添加剤(例えば上に列挙したもの)も分散相中に含ませることができる。顔料分散液は一般的に、顔料及び分散剤を溶剤中に含み、この溶剤には、水、溶剤(例えば比較的極性の溶剤及び比較的非極性の溶剤)並びに油が含まれるが、これらに限定されるわけではない。前記潤滑剤は一般的に、油及び/又はグリースを含む。前記染料成分は一般的に、液体染料又は染料固体(随意に水、有機溶剤及び/若しくは油のような溶剤中に溶解させたもの)を含む。
顔料(固体)を存在させる場合、前記インク組成物は一般的に、約0.1重量%〜約65重量%、約0.1重量%〜約55重量%、約0.1重量%〜約50重量%、及び/又は約0.5重量%〜約45重量%の顔料(固体)を含む。潤滑剤を存在させる場合、前記インク組成物は一般的に、約0.1重量%〜約25重量%、約0.5重量%〜約20重量%、及び/又は約0.5重量%〜約15重量%の潤滑剤を含む。染料を存在させる場合、前記インク組成物は一般的に、約0.001重量%〜約45重量%、約0.01重量%〜約35重量%、及び/又は約0.1重量%〜約30重量%の染料(活性成分)を含む。
本開示に従う顔料入りパーマネントマーカーインク組成物は一般的に、約30重量%〜約92.5重量%及び/又は約50重量%〜約91重量%の溶剤;約5重量%〜約25重量%及び/又は約5重量%〜約20重量%の樹脂(固体);約2重量%〜約30重量%及び/又は約3重量%〜約15重量%の顔料(固体);並びに約0.5重量%〜約25重量%及び/又は約1重量%〜約15重量%の乳化剤を含む。斯かる顔料入りパーマネントマーカーインク組成物は一般的に、約1cP〜約40cP及び/又は約2cP〜約15cPの粘度値を有する。
本開示に従う顔料入りドライイレースマーカーインク組成物は一般的に、約30重量%〜約95.5重量%及び/又は約50重量%〜約94重量%の溶剤;約2重量%〜約20重量%の樹脂(固体);約2重量%〜約30重量%及び/又は約3重量%〜約15重量%の顔料(固体);並びに約0.2重量%〜約25重量%及び/又は約1重量%〜約15重量%の乳化剤を含む。斯かる顔料入りドライイレースマーカーインク組成物は一般的に、約1cP〜約40cP及び/又は約5cP〜約15cPの粘度値を有する。
本開示に従う顔料入りハイライトマーカーインク組成物は一般的に、約55重量%〜約99.6重量%及び/又は約50重量%〜約99重量%の溶剤;約0重量%〜約20重量%及び/又は約0重量%〜約10重量%の樹脂(固体);約0.2重量%〜約10重量%及び/又は約0.2重量%〜約5重量%の顔料(固体);並びに約0.2重量%〜約15重量%及び/又は約0.2重量%〜約5重量%の乳化剤を含む。斯かる顔料入りハイライトマーカーインク組成物は一般的に、約1cP〜約40cP及び/又は約1cP〜約15cPの粘度を有する。
本開示に従うボールポイントペンインク組成物は一般的に、約30重量%〜約70重量%及び/又は約30重量%〜約50重量%の溶剤;約10重量%〜約50重量%及び/又は約20重量%〜約40重量%の樹脂(固体);約0重量%〜約45重量%及び/又は約0重量%〜約25重量%の顔料(固体);並びに約0.5重量%〜約25重量%及び/又は約1重量%〜約15重量%の乳化剤を含む。斯かるボールポイントペンインク組成物は一般的に、少なくとも約750cP、より典型的には少なくとも約1000cPの粘度値を有する。
本開示に従う修正(不透明)マーカーインク組成物は一般的に、約20重量%〜約70重量%及び/又は約30重量%〜約65重量%の溶剤;約5重量%〜約25重量%の樹脂(固体);約15重量%〜約55重量%及び/又は約25重量%〜約50重量%の顔料(固体);並びに約0.5重量%〜約25重量%及び/又は約1重量%〜約15重量%の乳化剤を含む。斯かる修正(不透明)マーカーインク組成物は一般的に、約40cP未満、多くの場合約5cP〜25cPの範囲の粘度値を有する。
マルチエマルションを含有するインク組成物は一般的に、2工程で調製される。これらのエマルションにおいては、水中油又は油中水エマルションが別の液状媒体中に分散される。かくして、油中水中油エマルションは、油中水エマルションの水液体粒子中に非常に小さい油滴が分散して成る。同様に、水中油中水エマルションは、水中油エマルションの油性相中に水滴が分散して成る。
例えば、W/O/Wエマルションの場合、典型的にはW/Oエマルションを調製する第1工程において油相中に高濃度の親油性乳化剤を用い;次いでW/O/Wエマルションを形成させるための第2工程の際に水相中に低濃度の親水性乳化剤を用いるのが一般的である。斯かるW/O/Wエマルションを含有するインク組成物は、塩基性又は酸性溶液を油中に分散させ、次いで得られたエマルションを水と無色状態のpH指示薬のようなロイコ染料とを含む溶液中に分散させて透明W/O/Wインク組成物を形成させることによって、調製することができる。適用後に、このインク組成物が乾燥すると、解乳化が起こり、インク組成物が着色する。
溶剤又は連続相、分散相若しくは水性相を説明するために本明細書において用語「水」、「水様」又は「水性」を用いた場合、水自体に加えて又は完全に水に代えて比較的極性の溶剤(又はその混合物)を用いることも意図されるものとする。同様に、溶剤又は連続相、分散相若しくは油相を説明するために本明細書において用語「油」又は「油性」を用いた場合、油自体に加えて又は油に代えて比較的非極性の溶剤(又はその混合物)を用いることも意図されるものとする。本発明に従う様々なエマルションを形成させるための溶剤成分の可能な組合せは、当業者によって容易に決定できる。
油相又は比較的非極性の相を水相又は比較的極性の相中に分散させた時に、水中油エマルションが形成される。上記の用語水及び油の定義及び説明に従えば、ある水中油エマルションはさらに溶剤中油エマルションと記載されることもある。
水中油エマルション
水又は実質的に水性溶液を連続相として用いた場合、インク組成物はより低揮発性の有機溶剤を有し、より一層環境に優しい。斯かる系の別の利点は、インク沈降/分離に関連する問題を緩和し/取り除くことに加えて、エマルション型筆記用インク中に水不相溶性の(しかし油相溶性の)成分を含ませることができるということである。
1つの例示的な系においては、油中の顔料分散液、例えば脂肪族溶剤中に分散させた顔料を、水を含むインク組成物中に乳化させることができる。この顔料分散液は一般的に、連続相の溶剤に対して混和性ではないものである。しかしながら、エマルションが形成された時には、顔料分散液は分散されたままとなる。斯かる顔料分散液に加えて、その他の着色剤、例えば染料若しくは染料溶液及び/又は様々な変性着色剤/顔料分散液及び/又は油顔料分散液、例えば金属顔料分散液(着色されたアルミニウム分散液、アルミニウム顔料分散液及び青銅顔料分散液を含むが、これらに限定されるわけではない)、真珠光沢顔料分散液及び/又はその他の特殊効果顔料分散液も、同様に前記インク組成物中に含ませることができる。もちろん、潤滑剤もこのインク組成物中に乳化させることができる。
水又は水性連続相と相溶性の任意のポリマー又はポリマー溶液/分散液を、斯かるインク組成物中に含ませることができる。好適なポリマーの非限定的な例には、FIXOMER(登録商標)の商品名(米国イリノイ州所在のNalco Company)で入手できるもののようなアニオン性ポリマー、ポリビニルアルコールポリマー(米国テキサス州所在のCelanese Corporation)、ポリビニルピロリドンポリマー(米国ニュージャージー州所在のInternational Specialty Products)、スルホポリエステル樹脂分散液(米国オハイオ州所在のHexion Specialty Chemicals, Inc.)、JONCRYL(登録商標)の商品名(米国ウィスコンシン州所在のBASF Corp.)で入手できるもののようなアクリルポリマー、及びそれらの混合物がある。
水又は水性連続相中に乳化させることができる好適な潤滑剤の非限定的な例には、白色鉱油(米国テキサス州所在のPenreco)、脂肪族炭化水素溶剤(例えば米国テキサス州所在のPenrecoからDRAKESOL(登録商標)、CONOSOL(登録商標)及びMAGIESOL(登録商標)の商品名で入手できるもの)、シリコーン油並びにそれらの混合物のような油がある。その他の好適な潤滑剤には、ラノリン(インド国所在のRolex Lanolin Products, Limited)のようなグリース、AMSOIL(登録商標)の商品名(米国ノースカロライナ州所在のPecuniary, Inc.)で販売されているもののようなグリースがある。
水中油エマルションを安定化させるために用いることができる好適な乳化剤の非限定的な例には、WITCONATE(登録商標) 90(米国イリノイ州所在のAkzo Nobel Surfactants);MACKANATE(登録商標) DOS 70MS及びMACKANATE(登録商標) WCH-II(米国イリノイ州所在のMcIntyre Group);ALKATERGE(登録商標) T-IV(米国ミシガン州所在のDow Chemical Company);EUMULGIN(登録商標)O5及びCUTINA(登録商標) E24(米国オハイオ州所在のCognis);BRIJ(登録商標) 35、BRIJ(登録商標) 30、BRIJ(登録商標) 98、CIRRASOL(商標) G-1086、TWEEN(登録商標) 80、TWEEN(登録商標) 20、TWEEN(登録商標) 60、HYPERMER(登録商標) A394(米国デラウエア州所在のUniqema)を含む界面活性剤、並びに斯かる界面活性剤の混合物がある。もちろん、水中油エマルションを安定化させる任意のその他の界面活性剤も用いることができる。
油又は比較的非極性の溶剤中の任意の顔料分散液を用いることができる。水中油エマルション中に用いるための顔料分散液は、調製することもでき、購入することもできる(商品として入手できる顔料分散液)。
商品として入手できる代表的な顔料分散液の非限定的な例には、TINT-AYD(登録商標) ALの商品名(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)で入手できるアルキド顔料分散液、長油アルキド分散液(例えば米国オハイオ州所在のEmerald Hilton-Davis, LLCから入手できるFormulator 24 A顔料分散液)、短油又は中油アルキド分散液(例えば、米国オハイオ州所在のEmerald Hilton-Davis, LLCから入手できるIndustrial 42 Aアルキド分散液)、並びに油中又は炭化水素溶剤中の他の任意の好適な顔料分散液(ポリマー及び/又は追加の分散剤を含むもの又は含まないもの)がある。
水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液はまた、比較的非極性の溶剤及び/又は油中に1種以上の顔料を分散させることによって調製することもできる。この顔料分散液には、ポリマー及び/又は分散剤を随意に含ませることができる。多くの顔料(例えば金属顔料及び真珠光沢顔料)は、分散液を形成するために特別な処理を必要とせず、溶剤及び任意の所望の添加剤と混合することによって分散液を調製することができる。
水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するために用いることができる好適な顔料の非限定的な例には、二酸化チタン顔料、例えばTIPURE(登録商標)の商品名(米国デラウエア州所在のDu Pont de Nemours)で入手できる二酸化チタン顔料、KRONOS(商標)の商品名(米国テキサス州ヒューストン所在のKronos Inc.)で入手できる二酸化チタン顔料、及びTIOXIDE(登録商標)の商品名(米国イリノイ州所在のHuntsman Tioxide)で入手できる二酸化チタン顔料がある。好ましいチタン顔料には、TIPURE(登録商標) R-931、KRONOS(商標) 2131、KRONOS(商標) 2102、TIOXIDE(登録商標) R-XL及びTIOXIDE(登録商標) TR50があるが、もちろんその他のチタン顔料も用いることができる。
さらに、水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、有機顔料を配合することもできる。好適な有機顔料の非限定的な例には、赤色、緑色、青色、黄色、橙色及びカーボンブラック顔料(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;米国ノースカロライナ州所在のClariant Corporation;米国オハイオ州所在のEmerald Hilton Davis;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;米国ニュージャージー州所在のDegussa Corporation;米国マサチューセッツ州所在のCabot Corporation;及び米国ジョージア州所在のColumbian Chemicals Company)がある。もちろん、任意の好適な有機顔料を用いることができる。
また、水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、金属顔料のようなその他の顔料を配合することもできる。例示的な金属顔料には、アルミニウム顔料及び青銅顔料(米国マサチューセッツ州所在のSchlenk-BOTH Metallic Pigments;米国イリノイ州所在のWolstenholme International Inc.;米国ペンシルベニア州所在のSilberline Manufacturing Co., Inc.;中国所在のZuxing Enterprise Co., Ltd.;及びドイツ国所在のEchart GmbH and Co. KG)がある。
水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中にはさらに、真珠光沢顔料又はその他の特殊効果顔料を配合することもできる(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;及び中国所在のTaizhu)。
また、水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、無機着色顔料を配合することもできる。好ましい無機着色顔料の非限定的な例には、TICO(商標)の商品名(ドイツ国所在のHeubach)で入手できる着色二酸化チタン顔料並びに着色混合金属酸化物無機顔料(ドイツ国所在のHeubach及び米国ペンシルベニア州所在のCerdec Corporation)がある。また、着色アルミニウム顔料(日本国所在の昭和アルミパウダー株式会社)のようなその他の好適な無機着色顔料を用いることもできる。
水中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するための好適な顔料分散剤は、油及び/又はその他の比較的非極性の溶剤と相溶性のものである。分散剤及び/又は分散用ポリマーの非限定的な例には、SOLSPERSE(商標) 13940及びSOLSPERSE(商標) 3000を含むSOLSPERSE(商標)の商品名(米国オハイオ州所在のThe Lubrizol Corporationの子会社であるNoveon, Inc.)、NUOSPERSE(登録商標)、例えばNUOSPERSE(登録商標) FA 196の商品名(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)、TEGO(登録商標)、例えば, TEGO(登録商標) Dispers 652の商品名(米国バージニア州所在のTego Chemie Service USA);SYLVAPRINT(登録商標)、例えばSYLVAPRINT(登録商標) 3523及びSYLVAPRINT(登録商標) 7002の商品名(米国フロリダ州所在のArizona Chemical)、並びにYELKIN(登録商標) TS lecithinの商品名(米国イリノイ州ディケーター所在のArcher Daniels Midland Company)で販売されている分散剤がある。
溶剤中油エマルション
前記のように、ある種の水中油エマルションはさらに溶剤中油エマルションと言うこともできる。油相に対して不混和性であり且つ油相より比較的極性が高い溶剤を連続相として用いた場合、例えばドライイレース能力を高めるために様々な成分を油相及び/又は溶剤相中に含ませることができる。斯かる系の利点は、比較的極性の溶剤から配合されたエマルション型筆記用インク中に溶剤不相溶性の(しかし油相溶性の)成分を含ませることができるということでる。さらに、溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に水が全く又はほとんど存在しない場合には、凍結融解安定性や微生物の成長に関する懸念は存在しない。
1つの例示的な系においては、比較的極性の溶剤(例えばグリコールエーテル及び/又はアルコールを含む溶剤)を含有するインク組成物中に、油中の顔料分散液を乳化させることができる。ある種の脂肪族溶剤はグリコールエーテル及び/又はアルコール溶剤に対して混和性である場合があるが、この顔料分散液は一般的に連続相の溶剤に対して混和性ではないものである。しかしながら、エマルションが形成された時には、顔料分散液は分散されたままとなる。斯かる顔料分散液に加えて、その他の着色剤、例えば染料若しくは染料溶液及び/又は様々な変性着色剤/顔料分散液及び/又は油顔料分散液、例えば金属顔料分散液(着色されたアルミニウム分散液、アルミニウム顔料分散液及び青銅顔料分散液を含むが、これらに限定されるわけではない)、真珠光沢顔料分散液及び/又はその他の特殊効果顔料分散液も、同様に前記インク組成物中に含ませることができる。もちろん、潤滑剤もこのインク組成物中に乳化させることができる。
(比較的極性の)溶剤連続相中に含ませることができる好適なポリマーには、ポリケトンポリマー(米国オハイオ州所在のHexion Specialty Company)、フェノールポリマー(米国オハイオ州所在のHexion Specialty Company)、SYLVAPRINT(登録商標)の商品名(米国フロリダ州所在のArizona Chemical)で入手できるもののような変性ロジンエステルポリマー、アクリルポリマー(米国テキサス州所在のDianal America, Inc.)、セルロースアセテートブチレート(CAB)ポリマー(米国テネシー州所在のEastman Chemical Company)、ポリビニルブチラール(PVB)ポリマー(米国ミズーリ州所在のSolutia;ドイツ国所在のKuraray Specialties Europe GmbH;日本国所在の積水化学工業株式会社)、数多くの合成樹脂(ドイツ国所在のDegussa)及びそれらの混合物が包含される。
(比較的極性の)溶剤連続相中に乳化させることができる好適な潤滑剤の非限定的な例には、白色鉱油(米国テキサス州所在のPenreco)、脂肪族炭化水素溶剤(例えば米国テキサス州所在のPenrecoからDRAKESOL(登録商標)、CONOSOL(登録商標)及びMAGIESOL(登録商標)の商品名で入手できるもの)、シリコーン油並びにそれらの混合物のような油がある。その他の好適な潤滑剤には、ラノリン(インド国所在のRolex Lanolin Products, Limited)のようなグリース、AMSOIL(登録商標)の商品名(米国ノースカロライナ州所在のPecuniary, Inc.)で販売されているもののようなグリースがある。
溶剤中油エマルションを安定化させるために用いることができる好適な乳化剤の非限定的な例には、WITCONATE(登録商標) 90(米国イリノイ州所在のAkzo Nobel Surfactants);MACKANATE(登録商標) DOS 70MS及びMACKANATE(登録商標) WCH-II(米国イリノイ州所在のMcIntyre Group);ALKATERGE(登録商標) T-IV(米国ミシガン州所在のDow Chemical Company);EUMULGIN(登録商標) O5及びCUTINA(登録商標) E24(米国オハイオ州所在のCognis);BRIJ(登録商標) 35、BRIJ(登録商標) 30、BRIJ(登録商標) 98、CIRRASOL(商標) G-1086、TWEEN(登録商標) 80、TWEEN(登録商標) 40、TWEEN(登録商標) 20、TWEEN(登録商標) 60、HYPERMER(登録商標) A394(米国デラウエア州所在のUniqema)を含む界面活性剤、並びに斯かる界面活性剤の混合物がある。もちろん、水中油エマルションを安定化させるその他の界面活性物質も用いることができる。
油又は比較的非極性の溶剤中の任意の顔料分散液を用いることができる。溶剤中油エマルション中に用いるための顔料分散液は、調製することもでき、購入することもできる(商品として入手できる顔料分散液)。
商品として入手できる代表的な顔料分散液の非限定的な例には、TINT-AYD(登録商標) ALの商品名(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)で入手できるアルキド顔料分散液、長油アルキド分散液(例えば米国オハイオ州所在のEmerald Hilton-Davis, LLCから入手できるFormulator 24 A顔料分散液)、短油又は中油アルキド分散液(例えば、米国オハイオ州所在のEmerald Hilton-Davis, LLCから入手できるIndustrial 42 Aアルキド分散液)、並びに油中又は炭化水素溶剤中の他の任意の好適な顔料分散液(ポリマー及び/又は追加の分散剤を含むもの又は含まないもの)がある。
溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液はまた、油又は比較的非極性の溶剤中に1種以上の顔料を分散させることによって調製することもできる。この顔料分散液には、分散剤を随意に含ませることができる。多くの顔料(例えば金属顔料及び真珠光沢顔料)は、分散液を形成するために特別な処理を必要とせず、溶剤及び任意の所望の添加剤と混合することによって分散液を調製することができる。
溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するために用いることができる好適な顔料の非限定的な例には、二酸化チタン顔料、例えばTIPURE(登録商標)の商品名(米国デラウエア州所在のDu Pont de Nemours)で入手できる二酸化チタン顔料、KRONOS(商標)の商品名(米国テキサス州ヒューストン所在のKronos Inc.)で入手できる二酸化チタン顔料、及びTIOXIDE(登録商標)の商品名(米国イリノイ州所在のHuntsman Tioxide)で入手できる二酸化チタン顔料がある。好ましいチタン顔料には、TIPURE(登録商標) R-931、KRONOS(商標) 2131、KRONOS(商標) 2102、TIOXIDE(登録商標) R-XL及びTIOXIDE(登録商標) TR50があるが、もちろんその他のチタン顔料も用いることができる。
さらに、溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、有機顔料を配合することもできる。好適な有機顔料の非限定的な例には、赤色、緑色、青色、黄色、橙色及びカーボンブラック顔料(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;米国ノースカロライナ州所在のClariant Corporation;米国オハイオ州所在のEmerald Hilton Davis;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;米国ニュージャージー州所在のDegussa Corporation;米国マサチューセッツ州所在のCabot Corporation;及び米国ジョージア州所在のColumbian Chemicals Company)がある。もちろん、任意の好適な有機顔料を用いることができる。
また、溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、金属顔料のようなその他の顔料を配合することもできる。例示的な金属顔料には、アルミニウム顔料及び青銅顔料(米国マサチューセッツ州所在のSchlenk-BOTH Metallic Pigments;米国イリノイ州所在のWolstenholme International Inc.;米国ペンシルベニア州所在のSilberline Manufacturing Co., Inc.;中国所在のZuxing Enterprise Co., Ltd.;及びドイツ国所在のEchart GmbH and Co. KG)がある。
溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中にはさらに、真珠光沢顔料又はその他の特殊効果顔料を配合することもできる(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;及び中国所在のTaizhu)。
また、溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、無機着色顔料を配合することもできる。好ましい無機着色顔料の非限定的な例には、TICO(商標)の商品名(ドイツ国所在のHeubach)で入手できる着色二酸化チタン顔料並びに着色混合金属酸化物無機顔料(ドイツ国所在のHeubach及び米国ペンシルベニア州所在のCerdec Corporation)がある。また、着色アルミニウム顔料(日本国所在の昭和アルミパウダー株式会社)のようなその他の好適な無機着色顔料を用いることもできる。
溶剤中油エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するための好適な顔料分散剤は、油及び/又はその他の比較的非極性の溶剤と相溶性のものである。分散剤及び/又は分散用ポリマーの非限定的な例には、SOLSPERSE(商標) 13940及びSOLSPERSE(商標) 3000を含むSOLSPERSE(商標)の商品名(米国オハイオ州所在のThe Lubrizol Corporationの子会社であるNoveon, Inc.)、NUOSPERSE(登録商標)、例えばNUOSPERSE(登録商標) FA 196の商品名(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)、TEGO(登録商標)、例えば, TEGO(登録商標) Dispers 652の商品名(米国バージニア州所在のTego Chemie Service USA);SYLVAPRINT(登録商標)、例えばSYLVAPRINT(登録商標) 3523及びSYLVAPRINT(登録商標) 7002の商品名(米国フロリダ州所在のArizona Chemical)、並びにYELKIN(登録商標) TS lecithinの商品名(米国イリノイ州ディケーター所在のArcher Daniels Midland Company)で販売されている分散剤がある。
油中水エマルション
油又は比較的非極性の溶剤を連続相として用いた場合、インク組成物は、水感受性物質上に、例えば水溶性染料をベースとするインク組成物によって施されたマーキングを強調表示する時又は水溶性染料をベースとするインク組成物によって施された(間違った)マーキング上に修正液/インク組成物で修整マーキングを施す時に、有利に用いることができる。斯かる系の別の利点は、インク沈降/分離に関連する問題を緩和し/取り除くことに加えて、エマルション型筆記用インク中に水相溶性の(しかし油不相溶性の)成分を含ませることができるということである。
1つの例示的な系においては、比較的非極性の溶剤(例えば脂肪族炭化水素溶剤、芳香族溶剤、油又はそれらの混合物)を含有するインク組成物中に、水中の顔料分散液を乳化させることができる。この顔料分散液は一般的に、連続相の溶剤に対して混和性ではないものである。しかしながら、エマルションが形成された時には、顔料分散液は分散されたままとなる。その他の着色剤、例えば染料又は染料溶液も、同様にインク組成物中に含ませることができる。顔料分散液の非限定的な例には、有機顔料分散液、金属顔料分散液、着色アルミニウム分散液、アルミニウム顔料分散液、青銅顔料分散液、真珠光沢顔料分散液、その他の特殊効果顔料分散液及び/又はそれらの混合物がある。もちろん、その他の水をベースとする(又は水と相溶性の)潤滑剤もこのインク組成物中に乳化させることができる。
比較的非極性の連続相と相溶性の任意のポリマー又はポリマー溶液/分散液、特に脂肪族炭化水素溶剤中に可溶のポリマーを、斯かるインク組成物中に含ませることができる。好適なポリマーの非限定的な例には、NEVTAC(登録商標)の商品名(米国ペンシルベニア州所在のNeville Chemical Company)で入手できるもののような脂肪族炭化水素ポリマー、SYLVAPRINT(登録商標)の商品名(米国フロリダ州所在のArizona Chemical)で入手できるもののような炭化水素樹脂、例えばテルペンフェノール樹脂SYLVAPRINT(登録商標) 7002、ARKON(商標)の商品名(米国イリノイ州所在のArakawa Chemical (USA))で販売されているもののような水素化炭化水素樹脂、TAMANOL(商標)の商品名(米国イリノイ州所在のArakawa Chemical (USA))で販売されているもののようなロジン変性フェノール樹脂、Ultra 200及びPLIOWAY(登録商標) Ultra 350を含めたPLIOWAY(登録商標)の商品名(米国オハイオ州アクロン所在のEliokem)で販売されているもののようなビニルアクリルポリマー、NEOCRYL(登録商標) B-705(米国マサチューセッツ州所在のDSM NeoResin)のようなアクリル樹脂;及びDIANAL(商標) MB(米国テキサス州所在のDianal America, Inc.)、並びにそれらの混合物がある。
油中水エマルションを安定化させるために用いることができる好適な乳化剤の非限定的な例には、LAMEFORM(登録商標) TGI、MONOMULS 90-018(登録商標)、DEHYMULS(登録商標) PGPH、DEHYMULS(登録商標) HRE7、EMEREST(登録商標) 2712、及びEMEREST(登録商標) 2452(米国オハイオ州所在のCognis);BRIJ(登録商標) 93 VEG、SPAN(登録商標) 80、ATLOX(登録商標) 4912、HYPERMER(登録商標) B246SF(米国デラウエア州所在のUniqema)を含む界面活性剤、並びに斯かる界面活性剤の混合物がある。もちろん、水中油エマルションを安定化させる任意のその他の界面活性物質も用いることができる。
水又は水性溶液中の任意の顔料分散液を用いることができる。油中水エマルション中に用いるための顔料分散液は、調製することもでき、購入することもできる(商品として入手できる顔料分散液)。
本開示に従う油中水エマルションを含有するインク組成物中に加えるのに適した水及び/又は比較的極性の溶剤中の商品として入手できる代表的な顔料分散液の非限定的な例には、 TINT-AYD(登録商標)の商品名{TINT-AYD(登録商標) WD及びTINT-AYD(登録商標) CW製品を含む}(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)、CAB-O-JET(登録商標)の商品名(米国マサチューセッツ州所在のCabot Corporation)、並びにXFAST(商標)の商品名(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation)で入手できる顔料分散液がある。
油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液はまた、水及び/又はその他の比較的極性の溶剤中に1種以上の顔料を分散させることによって調製することもできる。この顔料分散液には、ポリマー及び/又は分散剤を随意に含ませることができる。多くの顔料(例えば金属顔料及び真珠光沢顔料)は、分散液を形成するために特別な処理を必要とせず、水及び任意の所望の添加剤と混合することによって分散液を調製することができる。
この顔料分散液には、ポリマー及び/又は分散剤を随意に含ませることができる。多くの顔料(例えば金属顔料及び真珠光沢顔料)は、分散液を形成するために特別な処理を必要とせず、水及び任意の所望の添加剤と混合することによって分散液を調製することができる。
油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するために用いることができる好適な顔料の非限定的な例には、二酸化チタン顔料、例えばTIPURE(登録商標)の商品名(米国デラウエア州所在のDu Pont de Nemours)で入手できる二酸化チタン顔料、KRONOS(商標)の商品名(米国テキサス州ヒューストン所在のKronos Inc.)で入手できる二酸化チタン顔料、及びTIOXIDE(登録商標)の商品名(米国イリノイ州所在のHuntsman Tioxide)で入手できる二酸化チタン顔料がある。好ましいチタン顔料には、TIPURE(登録商標) R-706、TIPURE(登録商標) R-902、TIPURE(登録商標) R-931、KRONOS(商標) 2310、KRONOS(商標) 2131、KRONOS(商標) 2044、TIOXIDE(登録商標) R-XL、TIOXIDE(登録商標) TR50、及びTIOXIDE(登録商標) TR93があるが、もちろんその他のチタン顔料も用いることができる。
さらに、油中水エマルションとしての顔料分散液を含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、有機顔料を配合することもできる。好適な有機顔料の非限定的な例には、赤色、緑色、青色、黄色、橙色及びカーボンブラック顔料(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;米国ノースカロライナ州所在のClariant Corporation;米国オハイオ州所在のEmerald Hilton Davis;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;米国ニュージャージー州所在のDegussa Corporation;米国マサチューセッツ州所在のCabot Corporation;及び米国ジョージア州所在のColumbian Chemicals Company)がある。もちろん、任意の好適な有機顔料を用いることができる。
油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中にはさらに、真珠光沢顔料又はその他の特殊効果顔料を配合することもできる(米国ニュージャージー州所在のBASF Corporation;スイス国所在のCiba Specialty Chemicals;及び中国所在のTaizhu)。
また、油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、抑制され、保護され又はコーティングされた金属顔料を含む(これらに限らない)その他の顔料を配合することもできる。例示的なコーティングされた金属顔料には、コーティングされたアルミニウム顔料及びコーティングされた青銅顔料(米国マサチューセッツ州所在のSchlenk-BOTH Metallic Pigments;米国イリノイ州所在のWolstenholme International Inc.;米国ペンシルベニア州所在のSilberline Manufacturing Co., Inc.;中国所在のZuxing Enterprise Co., Ltd.;及びドイツ国所在のEchart GmbH and Co. KG)がある。
また、油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液中には、無機着色顔料を配合することもできる。好ましい無機着色顔料の非限定的な例には、TICO(商標)の商品名(ドイツ国所在のHeubach)で入手できる着色二酸化チタン顔料並びに着色混合金属酸化物無機顔料(ドイツ国所在のHeubach及び米国ペンシルベニア州所在のCerdec Corporation)がある。また、着色アルミニウム顔料(日本国所在の昭和アルミパウダー株式会社)のようなその他の好適な無機着色顔料を用いることもできる。
油中水エマルションを含有するインク組成物中に用いるための顔料分散液を調製するための好適な顔料分散剤は、水及び/又は比較的極性の溶剤と相溶性のものである。分散剤及び/又は分散用ポリマーの非限定的な例には、NUOSPERSE(商標) W-30、NUOSPERSE(商標) 2000及びNUOSPERSE(商標) FA 196を含むNUOSPERSE(商標)の商品名(米国ニュージャージー州所在のElementis Specialty)で販売されている分散剤、ZETASPERSE(登録商標)の商品名、例えばZETASPERSE(登録商標) 1200、ZETASPERSE(登録商標) 1400、ZETASPERSE(登録商標) 1600、ZETASPERSE(登録商標) 2100、ZETASPERSE(登録商標) 2300の商品名(米国ペンシルベニア州所在のAir Products and Chemicals, Inc.)で販売されている分散剤、HYDROPLAT(登録商標)の商品名(米国オハイオ州所在のCognis)で販売されている分散剤、並びにJONCRYL(登録商標)の商品名(米国ウィスコンシン州所在のBASF Corp.)で入手できるもののような分散用アクリルポリマー、並びにそれらの混合物がある。
本開示に従うエマルション含有インク組成物及びこれを含む筆記用語は、以下の実施例に鑑みてより一層良好に理解できる。これらの実施例は前記インク組成物を単に例示するためのであり、その範囲を限定するものではない。
例1
エマルションを含有するボールポイントペンインク組成物
フィルム形成性ポリマー(日本国所在の積水化学工業株式会社のBL−10ビニルブチラールポリマー)12gを、樹脂ポリマー溶液(30重量%樹脂ポリマー溶液)40gを形成するのに充分な量の溶剤(ジプロピレングリコールメチルエーテル)中に溶解させることによって、樹脂ポリマー溶液を調製した。
前記の樹脂ポリマー溶液に、30gの着色剤(REACTINT(登録商標) Blue X3LVポリマー系染料着色剤、米国サウスカロライナ州所在のMilliken and Company)及び3.0gの乳化剤(CIRRASOL(商標) G-1086、米国デラウエア州所在のUniqema)を添加し、得られた組成物をよく混合した。1.0gの潤滑剤(Drakesol 260AT軽油、米国テキサス州所在のPenreco)を混合しながら添加してボールペンインク組成物を形成させた。
前記油は前記インク中に水中油エマルション(より特定的には溶剤中油エマルション)として乳化した。一晩経っても油の分離は観察されなかった。
このインクを標準的なボールポイントペンに装填した。ペンの書き味は滑らかだった。
例2
エマルションを含有するボールポイントペンインク組成物
65gの潤滑剤(Drakesol 260 AT軽油、米国テキサス州所在のPenreco)を5gのポリマー系分散剤(SOLSPERSE(登録商標) 13940、米国オハイオ州所在のNoveon, Inc.)と混合した。この混合物に30gの着色剤(Heliogen Blue D7079 顔料、米国ニュージャージー州所在のBASF)を混合しながら添加し、Hegman粉砕読み取り値が8である顔料分散液が得られるまで顔料を分散させた。
30gの着色剤(上記のREACTINT(登録商標) Blue X3LVポリマー系染料着色剤)、40gの30重量%樹脂ポリマー溶液(例1に記載したBL-10ビニルブチラールポリマー)、及び6gの乳化剤(例1に記載したCIRRASOL(商標) G-1086)を互いに混合してインク混合物を形成させた。
このインク混合物に10gの上記の顔料分散液を強く混合しながら添加して、ボールポイントペンインク組成物を形成させた。
前記顔料分散液及び油は形成されたインク中に水中油エマルション(より特定的には溶剤中油エマルション)として乳化した。一晩経っても油の分離も顔料の分離も観察されず、このインクを装填されたボールポイントペンは書き味が滑らかだった。
このボールペンインクは、耐久性が低く経時的に色褪せしやすい染料又はポリマー系染料着色剤を単純に含有するわけではなくて乳化した顔料を含有するので、施されたマーキングは高められた耐色褪せ性を示すことが期待される。
例3
エマルションを含有するマーカーインク組成物
65gの軽油(例1に記載した260 AT)を5gのポリマー系分散剤(例2に記載したSOLSPERSE(登録商標) 13940)と混合した。この混合物に30gの着色剤(例2に記載したHELIOGEN(登録商標) Blue D7079顔料)を混合しながら添加し、Hegman粉砕読み取り値が8である顔料分散液が得られるまで、顔料を軽油中に分散させた。
55gの比較的極性の溶剤(プロピレングリコールメチルエーテル)を3gの乳化剤 (上記のCIRRASOL(商標) G-1086)と混合した。この混合物に強く撹拌しながら20gの前記顔料分散液を添加し、次いで20gの30重量%樹脂ポリマー溶液(例1に記載したBL-10ビニルブチラールポリマー)を混合しながら導入して、マーカーインク組成物を得た。
顔料分散液はインク中に水中油エマルション(より特定的には溶剤中油エマルション)として乳化した。一晩経っても顔料の分離は観察されず、このインクを装填されたマーカー(繊維質ペン先と流体流通状態にある繊維質貯蔵槽を含むもの)は書き味良好だった。
このインクもまた、(耐久性が低く経時的に色褪せしやすい染料又はポリマー系着色剤を含有せずに)乳化した顔料を含有するので、高められた耐色褪せ性を示すことが期待される。
例4
エマルションを含有するマーカーインク組成物
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドから成るコポリマーを含む界面活性剤5g(TERGITOL(商標) XD界面活性剤、米国ミシガン州所在のDow)を60gの水及び1滴の消泡剤と混合して水性界面活性剤溶液を形成させた。実質的に脂肪族である有機溶剤混合物中の緑色顔料分散液20g(TINT-AYD(登録商標) AL 703、英国所在のElementis)を前記水性界面活性剤溶液中に強く混合しながら添加した。次いで、メタクリル酸30%及びアクリルアミドメチルプロパンスルホネート70%から成るアニオン性コポリマーを12重量%含むフィルム形成剤ポリマー溶液10g(FIXOMER(商標) A30ポリマー溶液、米国イリノイ州所在のNalco Company)を混合しながら添加した。
顔料分散液はインク中に水中油エマルションとして乳化した。一晩経っても顔料の分離は観察されず、このインクを装填されたマーカー(繊維質ペン先と流体流通状態にある繊維質貯蔵槽を含むもの)は書き味良好だった。
前記アニオン性コポリマーは水溶性なので、書かれたマーキングは水で洗い落とせることが期待される。
例5
エマルションを含有するマーカーインク組成物
3.5gの第1の界面活性剤(BRIJ(登録商標) 30、米国デラウエア州所在のUniqema)及び3.5gの第2の界面活性剤(HYPERMER(登録商標) B206、米国デラウエア州所在のUniqema)を50gのVM&Pナフサ溶剤(米国イリノイ州所在のChemcentral)と混合して溶剤−界面活性剤の混合物を形成させた。この溶剤−界面活性剤の混合物に適度に混合しながら、水性溶剤混合物中の顔料分散液(CAB-O-JET(登録商標) 250C Cyan Colorant、米国マサチューセッツ州所在のCabot Corporation)5gを添加した。
顔料分散液はインク中に油中水エマルションとして乳化した。一晩経っても顔料の分離は観察されなかった。
例6
エマルションを含有するマーカーインク組成物
例5のインクを、VM&Pナフサ溶剤(米国イリノイ州所在のChemcentral)中に40重量%炭化水素樹脂(NEVTAC(登録商標) 100ポリマー、米国ペンシルベニア州所在のNeville Chemical Company)を含む溶液10〜20gを添加することによって変性した。
顔料分散液はインク中に油中水エマルションとして乳化した。一晩経っても顔料の分離は観察されず、このインクを装填したマーカーは書き味良好だった。

Claims (21)

  1. 連続相及び不連続相を有するエマルション含有インク組成物であって、
    前記連続相が着色剤と水及び極性溶剤の内の少なくとも一方とを含み;
    前記不連続相がインク組成物中に水中油エマルションとして乳化した潤滑剤とインク組成物中に水中油エマルションとして乳化した油顔料分散液、非極性溶剤顔料分散液又は染料溶液とを含む:
    前記インク組成物。
  2. 前記連続相が少なくとも1種の染料又は少なくとも1種の顔料を含む、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記連続相がポリマーをさらに含む、請求項1に記載のインク組成物。
  4. 請求項1に記載のインク組成物を含有する筆記用具。
  5. ローラーボールペン、ゲルペン及びボールポイントペンより成る群から選択されるマーカー又はボールペンである、請求項4に記載の筆記用具。
  6. ボールポイントペンであり、前記インク組成物の粘度が750cP超である、請求項5に記載の筆記用具。
  7. 連続相及び不連続相を有するエマルション含有インク組成物であって、
    前記連続相が溶剤を含み;
    前記不連続相がインク組成物中に水中油エマルション又は油中水エマルションとして乳化した顔料分散液を含む:
    前記インク組成物。
  8. 前記連続相がポリマーをさらに含む、請求項7に記載のインク組成物。
  9. 前記連続相の溶剤が水及び極性溶剤の内の少なくとも一方を含み、前記不連続相の顔料分散液が油顔料分散液又は非極性溶剤顔料分散液を含み且つこの油顔料分散液又は非極性溶剤顔料分散液がインク組成物中に水中油エマルションとして乳化した、請求項7に記載のインク組成物。
  10. 前記不連続相がインク組成物中に水中油エマルション又は油中水エマルションとして乳化した染料をさらに含む、請求項7に記載のインク組成物。
  11. 前記連続相が着色剤をさらに含む、請求項7に記載のインク組成物。
  12. 前記連続相の溶剤が非極性の溶剤を含み、前記不連続相の顔料分散液が水性顔料分散液を含み且つこの水性顔料分散液がインク組成物中に油中水エマルションとして乳化した、請求項7に記載のインク組成物。
  13. 請求項7に記載のインク組成物を含有する筆記用具。
  14. ローラーボールペン、ゲルペン及びボールポイントペンより成る群から選択されるマーカー又はボールペンである、請求項13に記載の筆記用具。
  15. ボールポイントペンであり、前記インク組成物の粘度が750cP超である、請求項14に記載の筆記用具。
  16. マーカーであり、前記インク組成物が40cP未満の粘度を有する、請求項14に記載筆記用具。
  17. 前記潤滑剤が鉱油、シリコーン油、グリース及びそれらの混合物より成る群から選択される、請求項1に記載のインク組成物。
  18. 前記エマルションが油の分離又は顔料の分離に対して少なくとも一晩安定である、請求項1に記載のインク組成物。
  19. 前記エマルションの動力学的安定性を高めるために乳化剤をさらに含む、請求項1に記載のインク組成物。
  20. 前記インク組成物の粘度が1cP〜40cPである、請求項1に記載のインク組成物。
  21. 前記不連続相が前記油顔料分散液又は前記非極性溶剤顔料分散液を含む、請求項1に記載のインク組成物。
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