JP5676875B2 - ボールペン用水性インク組成物 - Google Patents
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Description
(1)顔料分散体若しくは水溶性染料又はそれらの混合物を含有する着色された水性相と、25℃、剪断速度38/秒での粘度が300〜500,000mPa・sである無着色の油性相とを水中油滴型エマルションとして含む、ボールペン用水性インク組成物。
本発明のインク組成物に用いることができる樹脂の具体的な例として、ケトン樹脂、スルホアミド樹脂、マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、エステルガム、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ロジン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、セルロース系樹脂等の天然及び合成樹脂を挙げることができ、それらの1種又は2種以上を用いることができる。
前記油性相溶液中の25℃において固体の樹脂の量は、固形分濃度として全油性相溶液の質量基準で5〜60%であることが好ましい。固形分濃度が、5%未満であると、十分な粘性付与ができなくなる。60%を超えると経時的に樹脂が析出し筆記不能となり、ボールペンのインク組成物としては好ましくない。樹脂の固形分濃度が15%〜50%の範囲が特に好ましい。
酸性染料としては、ニューコクシン(C.I.16255)、タートラジン(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、アシッドバイオレット6BN(C.I.43525)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナフタレングリーン(C.I.44025)、エオシン(C.I.45380)、フロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロシン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.I.56205)等が用いられる。
前記染料は一種又は二種以上を適宜混合して使用することができ、インク組成物中1〜25質量%、好ましくは2〜15質量%の範囲で用いられる。
顔料分散体を得るための分散剤は各種市販されているものを使用することができ、特に限定されないが、並存する水中油滴型エマルションとの相性、保存安定性の面から、高分子の樹脂系分散剤が好ましく、エマルション形成に用いる乳化剤として使用される材料とは異なる材料が好ましい。例えば、スチレンアクリル樹脂やポリオキシエチレン系分散剤を用いることができる。特に好ましい分散剤は、高分子ポリマーであるスチレンアクリル樹脂である。
このような分子骨格中に芳香環を1つ以上有する乳化剤は、親油基である芳香環が油性相に対して親和性が高いため、長期的に安定なエマルションを形成すると考えられる。この乳化剤は、油性相溶液に含まれていてもよい。
a)有機溶剤中で、少なくとも粘度付与剤としての樹脂を含む油性溶液成分を攪拌して、固形分を溶解させる工程、
b)水性溶液成分に乳化剤を加えて攪拌して溶解させる工程、
c)工程aで得られた油性溶液を攪拌しながら、工程bで得られた水性溶液を徐々に添加して油中水滴型エマルション得る工程、
d)攪拌しながら、さらに工程bで得られた水性溶液を添加して相転移を経て水中油滴型エマルションを得る工程。
e)顔料、分散剤、溶剤及びpH調整剤を攪拌機にて3時間攪拌する工程、
f)サンドミルにて5時間分散する工程、
g)上記顔料分散液の粗大粒子を遠心分離機で除去する工程、
h)上記顔料分散液を希釈し、その他の成分を添加する工程。
まず表1に記載の油性溶液成分を攪拌しながら50℃〜60℃の温度に加温して、これらの成分を完全に溶解させた。表中の油性溶液粘度はこの溶液の値である。一方、これとは別個に表2に記載の乳化剤を精製水中に攪拌しながら溶解させ乳化剤水溶液を作成した。なお、油性相への配向が強い乳化剤を配合する場合は、当該油性溶液に添加し常温で攪拌することもできる。
作成した顔料分散体に対し、最終的な成分量が表2となるように上述のh)工程の希釈及びその他の成分の添加を行った。なお、その際には前記乳化剤水溶液で用いた各成分の量は減じて調整した。
(a)耐沈降性試験
ペン先部が遠心方向に向くようにしたリフィールを、回転半径20cm、回転数2000rpm(約900G)の条件で5時間遠心を行い、その後に筆記用紙に直径約2cmの円を筆記して、遠心処理前の描線濃度と比較した。
◎:遠心処理前と濃度差なし。
○:若干描線が濃いが筆記に問題なし。
△:描線が濃いことがはっきり認識できるが、筆記は可能。
◆:描線が濃く、且つ筆記かすれが目立ち使用に耐えない。
×:筆記不能。
筆記用紙に5周丸書きし、筆感の軽さを以下のように判定した。
◎:非常に軽い。
○:軽い。
△:普通。
◆:重い。
×:使用に耐えない。
(b)に記載の筆感軽さ試験時の筆記のガリツキ感を以下のように判定した。
◎:全く気にならない。
○:やや感じるが問題ない。
△:やや気になる。
◆:かなり気になる。
×:気になる。
筆記用紙に筆記した描線を水で濡らし、1分後の状態を観察した。
◎:全く描線が変化しない。
○:やや描線にじみが観察されるが問題ない。
△:描線にじみが目立つが判別は可能。
×:判別が困難。
筆記用紙に筆記した描線を10秒後にビニール片で擦過し、描線の伸び度合いと汚れを確認した。
◎:全く伸びず、描線も汚れない。
○:ほとんど伸びず、描線も汚れない。
△:やや描線が伸びる。
×:描線が汚れている。
書道用半紙を3枚重ね筆記し、筆記に用いた紙を1枚目と数え、半紙3枚目までのインク写り具合を以下のように判定した。
◎:半紙1枚目の裏側にインクが写っていない。
○:半紙1枚目の裏側にインクが写っている。半紙2枚目にはインクが写っていない。
△:半紙2枚目の表側にインクが移っているが、裏側はインクが写っていない。
◆:半紙2枚目の裏側にインクが写っている。半紙3枚目にはインクが写っていない。
×:半紙三枚目にインクが写っている。
ペン体を50℃の条件下で3ヶ月放置し、筆記性を確認した。
◎:初期と変化無し。
○:初期と比較して僅かな変化はあるが、筆記に問題なし。
△:描線の劣化は観察されるが、筆記可能。
◆:描線の劣化が著しい。
×:筆記できない。
Claims (7)
- 顔料分散体若しくは水溶性染料又はそれらの混合物を含有する着色された水性相と、25℃、剪断速度38/秒での粘度が300〜500,000mPa・sである無着色の油性相とを水中油滴型エマルションとして含み、
前記油性相が、ケトン樹脂、スルホアミド樹脂、マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、エステルガム、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ロジン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、セルロース系樹脂から成る群より選ばれる1種又は2種以上の樹脂を、固形分濃度として全油性相溶液の質量基準で5〜60%含む、
ボールペン用水性インク組成物。 - 前記油性相が溶剤を含み、沸点200℃以上の溶剤が質量基準で全溶剤の50%以上を占めている請求項1記載のボールペン用水性インク組成物。
- 前記インク組成物中に占める油性相成分の割合が、質量基準で1〜30%であることを特徴とする請求項1又は2記載のボールペン用水性インク組成物。
- 前記水中油滴型エマルションの油滴の平均粒子径が250nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールペン用水性インク組成物。
- 前記油性相が溶剤を含み、該溶剤の20℃における水に対する溶解度が質量基準で5%以下であり、且つ分子骨格中に芳香環を1つ以上有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のボールペン用水性インク組成物。
- 前記油性相または前記水性相のどちらか一方または双方に、分子骨格中に芳香環を1つ以上有する乳化剤を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のボールペン用水性インク組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のボールペン用水性インク組成物を搭載したボールペン。
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