JP2000160089A - インキ組成物 - Google Patents

インキ組成物

Info

Publication number
JP2000160089A
JP2000160089A JP34257198A JP34257198A JP2000160089A JP 2000160089 A JP2000160089 A JP 2000160089A JP 34257198 A JP34257198 A JP 34257198A JP 34257198 A JP34257198 A JP 34257198A JP 2000160089 A JP2000160089 A JP 2000160089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
rosin
pigment
modified
decrease
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34257198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Ichikawa
秀寿 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP34257198A priority Critical patent/JP2000160089A/ja
Publication of JP2000160089A publication Critical patent/JP2000160089A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記具及び机上製品に使用する顔料インキに
おいて、顔料の沈降、主溶剤と分散体の分離、極端な粘
度の増加、平均粒径の増大等様々な現象を抑制すること
を可能にし、筆記具の場合に生じるペン先での目詰まり
やインキの追従性の低下や描線濃度の低下等筆記不良を
短期間に引き起こさず、机上製品の場合に生じるインキ
吸蔵体からのインキ供給性の低下、スタンプ台の場合に
は捺印濃度の低下等を抑制することを可能にし、長時間
の保存安定性を損なわないことを可能にする。 【解決手段】 エーテル類、エステル類等を含むそれら
の誘導体から選ばれた少なくとも一種もしくは二種以上
の溶媒を主溶剤とした顔料インキ中にインキの安定性を
確保する添加剤としてロジン変性樹脂を一種もしくは二
種以上必ず含むことを特徴とする顔料インキ組成物。上
記のインキ安定性を確保する添加剤として使用するロジ
ン変性樹脂は、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性
フェノール樹脂、ロジンエステル、重合ロジンエステル
であることを特徴とする顔料インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サインペン、ボー
ルペン等を含めた筆記具及びスタンプ台、朱肉台、連泡
素材を使用した浸透印を含めた机上製品に使用するイン
キの長期安定性を確保する性能を持つ顔料インキ組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料インキは、染料を主溶剤に溶
解させる染料インキと異なり、主溶剤中に分散剤を使用
して比重が主溶剤より大きい顔料を分散させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】顔料インキを使用する
上で問題となるのが長期的な顔料分散の安定性である。
顔料分散の安定性が悪いインキは、顔料の沈降、主溶剤
と分散体の分離、極端な粘度の増加、平均粒径の増大等
様々な現象を引き起こしてしまう。この様な現象が生じ
易いインキを筆記具に使用してしまうとペン先での目詰
まりやインキ追従性の低下や描線濃度の低下等筆記不良
を短期間に引き起こしてしまう。また、机上製品等に使
用するとインキ吸蔵体からのインキ供給性の低下や、ス
タンプ台の場合には捺印濃度の低下等を引き起こしてし
まう欠点があった。また、極性及び非極性溶媒中での分
散と異なり、エーテル類やエステル類等の中間極性溶媒
での顔料分散インキはその長期的な安定性を確保するこ
とが容易ではなかった。
【0004】本発明は、従来の筆記具及び机上製品に使
用する顔料インキに長期的な保存安定性能を持たせるも
ので、顔料の沈降、主溶剤と分散体の分離、極端な粘度
の増加、平均粒径の増大等様々な現象を抑制することを
可能にし、筆記具の場合に生じるペン先での目詰まりや
インキ追従性の低下や描線濃度の低下等筆記不良を短期
間に引き起こさず、机上製品の場合に生じるインキ吸蔵
体からのインキ供給性の低下や、スタンプ台の場合には
捺印濃度の低下等を抑制することを可能にし、長時間の
保存安定性を損なわないことを可能にした顔料分散イン
キ組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明における顔料インキ組成物は、以下に示す点
を特徴とすることにより課題を解決できることを見いだ
し本発明を完成した。
【0006】1. エーテル類、エステル類等を含むそ
れらの誘導体から選ばれた少なくとも一種もしくは二種
以上の溶媒を主溶剤とした顔料インキ中にインキの安定
性を確保する添加剤としてロジン変性樹脂を一種もしく
は二種以上必ず含むことを特徴とすること。 2. 前項のインキ安定性を確保する添加剤として使用
するロジン変性樹脂は、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、ロジンエステル、重合ロジン
エステルであることを特徴とすること。
【0007】本発明の組成物に用いられる溶媒は、エー
テル、エステルやそれらのの誘導体であり、アルコール
類及び多価アルコール類のアルキルエール、脂肪酸エス
テルなどの誘導体が挙げられる。エーテル類の溶剤とし
ては、例えば、メチルイソプロピルエーテル、エチルエ
ーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチル
エーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレング
リコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルn−ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニル
エーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエー
テル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコ
ールモノ−2−エチルブチルエーテル、プロピレングリ
コールエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1
−ブタノール、プロピレングリコールターシャリーブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル
等が挙げられる。またその他に、エチレングリコールに
エチレンオキサイドが4モル以上付加されたエーテルや
プロピレングリコールにプロピレンオキサイドが4モル
以上付加されたやエーテル等も挙げられる。
【0008】また、エステル類の溶剤としては例えば、
プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールジアセテート、3−メチル−3−メト
キシブチルアセテート、プロピレングリコールエチルエ
ーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテル
アセテート、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸イソア
ミル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、
酢酸イソブチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチ
ル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロ
ピオン酸イソブチル、プロピオン酸イソアミル、酪酸メ
チル、酪酸エチル、酪酸プロピル、イソ酪酸メチル、イ
ソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、吉草酸メチル、吉草
酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉草酸メチル、イソ吉
草酸エチル、イソ吉草酸プロピル、トリメチル酢酸メチ
ル、トリメチル酢酸エチル、トリメチル酢酸プロピル、
カプロン酸メチル、カプロン酸エチル、カプロン酸プロ
ピル、カプリル酸メチル、カプリル酸エチル、カプリル
酸プロピル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、オ
レイン酸メチル、オレイン酸エチル、カプリル酸トリグ
リセライド、クエン酸トリブチルアセテート、オキシス
テアリン酸オクチル等様々なエステルが挙げられる。
【0009】これらのエーテル、エステル等を含むそれ
らの誘導体は、それぞれ単独でも良いし、2種以上を組
み合わせても良い。安全性及び経口毒性等の点から好ま
しくはエチレングリコール誘導体等以外の有機溶剤を使
用した方が好ましい。
【0010】また、本発明に用いる上記条件を満足する
有機溶剤の配合量は、単独使用の場合又は2種以上を混
合して使用する場合によりその配合量は変動するもので
あり、インキ組成物全量に対し、20〜97重量%、好
ましくは30〜93重量%である。
【0011】有機溶剤の配合量が20重量%未満である
と、インキとしての流動性が乏しくなり、97重量%を
越えると、着色剤や樹脂及びその他の添加剤の割合が少
なくなり、製品の品質に大きく影響を及ぼすことになる
ので、好ましくない。
【0012】本発明に用いる着色剤としては顔料であ
り、用いる有機溶剤に溶解し難く分散後の平均粒径が3
0nm〜700nmとなるものが好ましい。顔料の配合
量は、インキ組成物全量に対し、0.5〜25重量%、
好ましくは0.5〜20%までの範囲で必要に応じて配
合することができる。
【0013】使用できる顔料は、単独又は2種以上の混
合で使用することができる。また、必要に応じて無機顔
料を用いた分散体や染料等も分散安定性に悪影響を与え
ない程度で添加することができる。更に、スチレン、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル酸、メタ
アクリル酸エステル、アクリルニトリル、オレフィン系
モノマーを重合して得られる樹脂エマルションや、イン
キ中では膨潤して不定形となる中空樹脂エマルション、
または、これらのエマルション自身を着色剤で染着して
得られる染着樹脂粒子からなる有機多色顔料等が挙げら
れる。
【0014】本発明に用いる樹脂は使用する用途によっ
て異なり、分散剤、固着剤、分散安定化剤等であり、個
々の目的に対する添加や2種以上の目的に対する添加等
で配合するものとなる。分散剤や固着剤に関しては、そ
れらの目的を満足するものであればどの様なものでもよ
い。
【0015】顔料分散インキの長期的な安定性を確保す
る添加剤としてはロジン変性樹脂が良好である。具体的
にはロジン変性マレイン酸樹脂としては例えば、商品名
「ベッカサイト1110」、「ベッカサイト111
1」、「ベッカサイト1120」、「ベッカサイトF−
231」、「ベッカサイトP−720」、「ベッカサイ
トJ−896」、「ペンタサイトP−423」等(大日
本インキ化学工業社製)が挙げられる。
【0016】また、ロジン変性フェノール樹脂としては
例えば、商品名 「ベッカサイト1126HV」、「ベ
ッカサイト1100」、「ベッカサイトF−550
1」、「ベッカサイトF−5803」、「ベッカサイト
F−6301」、「ベッカサイトF−6302」、「ベ
ッカサイトF−6303」、「ベッカサイトF−650
1」、「ベッカサイトF−7101」、「ベッカサイト
F−7301」、「ベッカサイトF−7302」、「ベ
ッカサイトF−7303」、「ベッカサイトF−730
4」、「ベッカサイトF−8101」、「ベッカサイト
F−8301」、「ベッカサイトF−171」、「ベッ
カサイトF−180」、等(大日本インキ化学工業社
製)や商品名「タマノル135」、「タマノル14
5」、「タマノル145F」、「タマノル340」、
「タマノル350」、「タマノル351」、「タマノル
352」、「タマノル353」、「タマノル354」、
「タマノル361」等(荒川化学社製)が挙げられる。
【0017】さらに、ロジンエステル及び重合ロジンエ
ステルとしては例えば、商品名 「スーパーエステルA
−75」、「スーパーエステルA−100」、「スーパ
ーエステルA−115」、「ペンセルA」、「ペンセル
C」、「ペンセルKK」、「ペンセルPH」、「エステ
ルガムAAG」、「エステルガムAAL」、「エステル
ガムA」、「エステルガムAAV」、「エステルガム1
05」、「エステルガム106」、「エステルガムH
S」、「エステルガムH」、「エステルガムHP」、
「エステルガムHD」、「エステルガムHT」、「エス
テルガムAT」、「エステルガムSL」、「エステルガ
ムSE−50」、(荒川化学社製)]等が挙げられる。
【0018】更に、本発明では必要に応じて、インキに
悪影響を及ぼさず相溶することができる防錆剤、防黴
剤、界面活性剤、潤滑剤及び湿潤剤等を配合することが
でき、更にインキの安定性を損なうものでなければ製品
性能上補助溶剤も配合することができる。また、乾燥抑
制用補助として製品特性上、悪影響を及ぼさない範囲で
主溶剤に相溶する不揮発性溶剤等も配合することができ
る。
【0019】防腐剤もしくは防黴剤としては、例えば、
フェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロフェノ
ールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン3−ワ
ン、2,3,5,6−テトラクロロ−4(メチルスルフ
ォニル)ピリジン、安息香酸ナトリウムなど安息香酸や
ソルビタン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、ベンズ
イミダゾール系化合物等が挙げられる。
【0020】防錆剤としては、例えばベンゾトリアゾー
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイ
ソプロピルアンモニウムナイトライト、トリルトリアゾ
ール等が挙げられる。
【0021】潤滑剤及び湿潤剤としては、例えばジメチ
ルポリシロキサンのポリエチレングリコール付加物等の
ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。また、こ
れら以外の添加剤も目的のインキ組成物に悪影響を及ぼ
さない範囲内で配合することができる
【0022】本発明のインキ組成物の粘度は、使用する
製品によって異なり、低粘度タイプのインキを使用する
筆記具では1〜100mPa・s、それ以外の粘度域を
使用する様な筆記具では100〜300000mPa・
s(25℃、E型粘度計使用)までの範囲となる。また
机上製品についてもその製品性能を発揮できる範囲で同
様な粘度域を使用することができる。
【0023】本発明の顔料分散インキ組成物を製造する
には、従来から公知の種々の方法が採用できる。例え
ば、上記各成分を配合し、ディゾルバー等の攪拌機によ
り混合攪拌することによって、また、ボールミルやロー
ルミル、ビーズミル、サンドミル等によって混合粉砕し
た後、遠心分離や濾過によって顔料の粗大粒子、及び未
溶解物、混入固形物を取り除くことによって容易に得る
ことができる。
【0024】本発明のインキ組成物としては、以下に示
す点を特徴とすることにより、従来の筆記具及び机上製
品に使用する顔料インキの長期的な保存安定性能を持
ち、顔料の沈降、主溶剤と分散体の分離、極端な粘度の
増加、平均粒径の増大等様々な現象を抑制することを可
能にし、筆記具の場合に生じるペン先での目詰まりやイ
ンキ追従性の低下や描線濃度の低下等筆記不良を短期間
に引き起こさず、机上製品の場合に生じるインキ吸蔵体
からのインキ供給性の低下や、スタンプ台の場合には捺
印濃度の低下等を抑制することを可能にし、長時間の保
存安定性を損なわないことを可能にする。
【0025】1.エーテル類、エステル類等を含むそれ
らの誘導体から選ばれた少なくとも一種もしくは二種以
上の溶媒を主溶剤とした顔料インキ中にインキの安定性
を確保する添加剤としてロジン変性樹脂を一種もしくは
二種以上必ず含むこと。 2.前項のインキ安定性を確保する添加剤として使用す
るロジン変性樹脂は、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、ロジンエステル、重合ロジンエ
ステルであること。
【0026】この様な効果を発揮する理由は定かではな
いが、使用するインキ組成に特徴があり、分散体を形成
する顔料、分散剤、溶剤の3者間の相互作用によりエネ
ルギー的に不安定になったものが様々な不具合を生じ
る。特にアゾ系顔料では顕著である。しかし、ロジン変
性樹脂の添加は、分散体における不安定な状態を緩和す
る作用を持っている様である。
【0027】その結果、従来の顔料インキと比べ長期的
な保存安定性能を持ち、顔料の沈降、主溶剤と分散体の
分離、極端な粘度の増加、平均粒径の増大等様々な現象
を抑制することを可能にし、筆記具の場合に生じるペン
先での目詰まりやインキ追従性の低下や描線濃度の低下
等筆記不良を短期間に引き起こさず、机上製品の場合に
生じるインキ吸蔵体からのインキ供給性の低下や、スタ
ンプ台の場合には捺印濃度の低下等を抑制することを可
能にし、長時間の保存安定性を損なわないことを可能に
するインキ組成物を提供することが可能となった。
【0028】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
するが、本発明は、この実施例によって限定されるもの
ではない。
【0029】 実施例1 不溶性アゾ顔料: セイカファーストレッド#3820[大日精化(株)製] 8重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 5重量% ベッカサイト 1126HV [大日本インキ化学工業(株)製] 10重量% プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 77重量%
【0030】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0031】 実施例2 ファーストゲンスーパーグリーンMY[大日本インキ化学工業(株)製] 7重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 4重量% ベッカサイト F−7301[大日本インキ化学工業(株)製] 8重量% 3−メチル−3−メトキシブチルアセテート 81重量%
【0032】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0033】 実施例3 カーボンブラック#40 [三菱化成製] 8重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 5重量% ベッカサイト 1120 [大日本インキ化学工業(株)製] 10重量% プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 57重量% ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 20重量%
【0034】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0035】 実施例4 不溶性アゾ顔料: セイカファーストレッド#3891 [大日精化(株)製] 8重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 5重量% ベッカサイト 1126HV [大日本インキ化学工業(株)製] 5重量% ベッカサイト 1120 [大日本インキ化学工業(株)製] 8重量% 3−メチル−3−メトキシブチルアセテート 60重量% トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 14重量%
【0036】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0037】 実施例5 MazentaRY [大日本インキ化学工業(株)製] 5重量% ソルスパース 24000SC [ゼネカ(株)製] 4重量% ベッカサイト F−7301 [大日本インキ化学工業(株)製]10重量% プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 81重量%
【0038】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0039】 実施例6 不溶性アゾ顔料 #2200 [冨士色素(株)製] 7重量% DA−725 [楠本化成(株)製] 6重量% ペンセルPL [荒川化学(株)製] 10重量% ジプロピレングリコールモノブチルエーテル 37重量% ジプロピレングリコールジブチルエーテル 40重量%
【0040】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0041】 比較例1 不溶性アゾ顔料: セイカファーストレッド#3820 [大日精化(株)製] 8重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 5重量% プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 87重量%
【0042】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0043】 比較例2 ファーストゲンスーパーグリーンMY [大日本インキ化学工業(株)製] 7重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 4重量% アクリル樹脂 MM−404−1 [藤倉化成(株)製] 8重量% 3−メチル−3−メトキシブチルアセテート 81重量%
【0044】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこない、顔料インキを得た。
【0045】 比較例3 カーボンブラック#40 [三菱化成(株)製] 8重量% カルボキシル基変性塩酢ビ VMCH [UCC製] 5重量% エタノール 57重量% ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 30重量%
【0046】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこなったが、分散体にならずイ
ンキを得ることができなかった。
【0047】 比較例4 MazentaRY [大日本インキ化学工業(株)製] 5重量% ソルスパース 24000SC [ゼネカ(株)製] 4重量% ベッカサイト F−7301 [大日本インキ化学工業(株)製]10重量% ジプロピレングリコール 81重量%
【0048】上記配合をもとに、分散機としてビーズミ
ルを用いて顔料分散をおこなったが、分散体にならずイ
ンキを得ることができなかった。
【0049】以上のようにして得られたインキ組成物を
ガラス瓶に入れ、室温で2週間後の状態で安定性の評価
を行った。
【0050】[評価方法] ・顔料沈降度合い:プラスチック製の棒で攪拌すること
によりその沈降物の有無を確認する。 ・上澄み度合い:目視にて観察。 ・インキ粘性増加率:インキの粘性をE型粘度計(トキ
メック社製ELD)にて測定し、2週間後の粘度値と初
期値の粘度値の比を計算し安定性評価を行った。
【0051】評価結果を表1に示す。
【0052】
【表1】表1. 評価試験 注)比較例3,4は、顔料分散時に分散体にならず、インキにできなかった。 顔料沈降評価:沈降物を確認できないもの…○ 沈降物を確認できたもの…× 上澄み度評価:上澄みを確認できないもの…○ 上澄みを確認できたもの…× 上澄みがほんの少し上層にある様に感じられるもの…△ インキ粘性増加率:(=2週間後の粘性度÷初期粘度値) 粘度は、同回転数で測定した値を比較 0.9以上〜1.2未満:◎ 1.2以上〜1.5未満:○ 1.5以上〜2.0未満:△ 2.0以上 :×
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は顔料インキ
の安定性を確保する添加剤としてロジン変性樹脂を一種
もしくは二種以上含ませたことを特徴とし、筆記具及び
机上製品に使用する顔料インキに長期的な保存安定性能
を持たせるもので、顔料の沈降、主溶剤との分散体の分
離、極端な粘度の増加、平均粒径の増大等様々な現象を
抑制することを可能にし、筆記具の場合に生ずるペン先
での目詰まりやインキ追従性の低下や描線濃度の低下等
筆記不良を短期間に引き起こさず、机上製品の場合に生
じるインキ吸蔵体からのインキ供給性の低下や、スタン
プ台の場合には捺印濃度の低下等を抑制することを可能
にし、長時間の保存安定性を損なわないことを可能にし
た顔料分散インキ組成物を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エーテル類、エステル類等を含むそれら
    の誘導体から選ばれた少なくとも一種もしくは二種以上
    の溶媒を主溶剤とした顔料インキ中にインキの安定性を
    確保する添加剤としてロジン変性樹脂を一種もしくは二
    種以上必ず含むことを特徴とする顔料インキ組成物。
  2. 【請求項2】 上記請求項1のインキ安定性を確保する
    添加剤として使用するロジン変性樹脂は、ロジン変性マ
    レイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジンエス
    テル、重合ロジンエステルであることを特徴とする顔料
    インキ組成物。
JP34257198A 1998-12-02 1998-12-02 インキ組成物 Withdrawn JP2000160089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34257198A JP2000160089A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34257198A JP2000160089A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000160089A true JP2000160089A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18354804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34257198A Withdrawn JP2000160089A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000160089A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8162470B2 (en) 2003-04-18 2012-04-24 Mimaki Engineering Co., Ltd. Inkjet printer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8162470B2 (en) 2003-04-18 2012-04-24 Mimaki Engineering Co., Ltd. Inkjet printer
US8444262B2 (en) 2003-04-18 2013-05-21 Mimaki Engineering Co., Ltd. Inkjet printing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3151547B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物
US6616741B1 (en) Aqueous metallic ink composition
JP3049456B2 (ja) 筆記板用インキ組成物
EP2584012A1 (en) Water-based ink composition for ballpoint pen
JP4052766B2 (ja) 顔料インキ組成物
JP2009155401A (ja) 油性インキ組成物
JP4063462B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2001081382A (ja) スクラッチインキ組成物及びそれを用いた筆記具
JP2000160089A (ja) インキ組成物
WO2013146192A1 (ja) 水性ボールペン用インク組成物
JP5782746B2 (ja) ボールペン用油性インキ
JP2000290573A (ja) 油性顔料インキ組成物及びこれを使用した机上インキ製品
JP4297526B2 (ja) 顔料マーカー用インキ組成物
JP2001207102A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2001271020A (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JP2005213413A (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JP3444565B2 (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JP2020100731A (ja) 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン
JP5773826B2 (ja) 水性ボールペン用インク組成物
JP2011246709A (ja) 油性ボールペン用インク組成物
JP4416676B2 (ja) ボールペン用油性非黒色インキ組成物およびそれを用いたボールペン
JPH08283646A (ja) 筆記具用水性顔料インキ組成物
JP2001152070A (ja) ボールペン用水性メタリックインキ組成物
JP2819698B2 (ja) ボールペン用水性顔料インキ
JP2987747B2 (ja) ボ−ルペン用水性インキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060207