JPH08218025A - 孔版印刷用エマルジョンインク - Google Patents

孔版印刷用エマルジョンインク

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JPH08218025A
JPH08218025A JP2437395A JP2437395A JPH08218025A JP H08218025 A JPH08218025 A JP H08218025A JP 2437395 A JP2437395 A JP 2437395A JP 2437395 A JP2437395 A JP 2437395A JP H08218025 A JPH08218025 A JP H08218025A
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JP
Japan
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ink
water
paper
emulsion
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JP2437395A
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Sadanao Okuda
貞直 奥田
Yoshihiro Hayashi
佳宏 林
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
    • C09D11/037Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/023Emulsion inks
    • C09D11/0235Duplicating inks, e.g. for stencil printing

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷用紙の種類や印刷用紙表面の凹凸の有無に
かかわらず、濃度の高い一定した品質の印刷画像が得ら
れ、かつ印刷インクの滲み、裏抜けおよび裏移りのない
孔版印刷用エマルジョンインクを提供する。 【構成】(1) 油相および水相を有する油中水型エマルジ
ョンインクにおいて、前記水相中に体質顔料を含有させ
た孔版印刷用エマルジョンインク。(2) 前記体質顔料を
全エマルジョンインク量に対して1〜50重量%含有さ
せた孔版印刷用エマルジョンインク。(3) 前記油相中に
は着色剤、樹脂、不揮発性溶剤、揮発性溶剤および乳化
剤を含有し、水相中には水中油型樹脂エマルジョンおよ
び/または水溶性高分子化合物を含有する孔版印刷用エ
マルジョンインク。(4) 油相中には不揮発性溶剤、揮発
性溶剤および乳化剤を含有し、水相中には着色剤と水中
油型樹脂エマルジョンおよび/または水溶性高分子化合
物とを含有する孔版印刷用エマルジョンインク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷用エマルジョン
インクに関し、さらに詳しくは印刷用紙の種類や印刷用
紙表面の凹凸の有無にかかわらず、濃度の高い一定した
品質の印刷画像が得られ、かつ印刷インクの滲み、裏抜
けおよび裏移りのない孔版印刷用エマルジョンインクに
関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は、孔版印刷原紙を用いて製版
を行い、該原紙に形成された穿孔部からインクを供給し
て紙などの被印刷体に印刷を行うものであり、版の作製
が容易なことから幅広い分野で利用されている。孔版印
刷に用いるインクとしては、一般に油中水(W/O)型
エマルジョンインクが使用されている。このエマルジョ
ンインクの乾燥は、被印刷体である印刷用紙の内部にイ
ンク成分を浸透させるとともに、水成分を大気中に飛散
させることにより行われる(特開昭61−255967
号公報、特開昭64−14284号公報、特開平4−1
32777号公報、特開平5−117565号公報
等)。
【0003】しかしながら、従来のW/O型エマルジョ
ンインクでは、インク乾燥時にインク成分が印刷用紙の
内部に浸透し、同時に着色剤も印刷用紙内部に浸透して
しまうため、用紙表面に残る着色剤量が低下し、印刷濃
度が低下するという問題がある。また、インク中の着色
剤が印刷用紙内部に浸透することから、印刷用紙の裏面
から逆像の印刷画像が見える、いわゆるインクの裏抜け
現象が発生し易い。
【0004】また用紙内部へのインク成分の浸透速度が
用紙の種類によって異なるため、印刷に使用する用紙の
種類によって得られる印刷画像の濃度、インクの滲み、
裏抜けおよび裏移りの程度が変化するという欠点があ
る。すなわち、用紙の浸透速度が速い場合には、インク
成分が用紙表面にほとんど残らずに内部に浸透していま
うため、印刷濃度が低下し、インクの裏抜けが多くなる
一方、インク成分が用紙表面に残らないことからインク
の裏移りは少なくなる。これに対し、浸透速度が遅い場
合には、インク成分が用紙表面に残り易いため、印刷画
像の印刷濃度が高くなり、裏抜けも少なくなるが、イン
ク成分が用紙表面に多く残るためインクの裏移りが多く
なる。従って、印刷用紙へのインクの浸透速度に左右さ
れずに高い濃度の印刷画像が得られると同時に、インク
の裏抜けおよび裏移りのない孔版印刷用エマルジョンイ
ンクが望まれている。
【0005】さらにエマルジョンインクの乾燥が用紙内
部へのインク成分の浸透によって行われることから、表
面に凹凸を有する印刷用紙を用いて孔版印刷を行うと、
用紙の種類によってはグロス調の印刷画像が得られにく
くなる。このような現象は上質紙や中質紙でも見られ、
特に下級紙に顕著に見られる。従って、用紙表面の凹凸
の有無によって、得られる印刷画像の品質が異なること
になり、このような現象は特にフルカラー印刷を行った
場合に顕著に現れる。さらにまた孔版印刷では、インク
を原紙の穿孔部から押出して印刷用紙に供給するため、
インクにはある程度の粘性が付与されていなければなら
ないが、この粘性付与を油相成分に含有させる樹脂等の
高分子化合物で行うと、インクの浸透速度が低下し、裏
移りが生じ易くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解決し、印刷用紙の種類や印刷用
紙表面の凹凸の有無にかかわらず、濃度の高い一定した
品質の印刷画像が得られ、かつ印刷インクの滲み、裏抜
けおよび裏移りのない孔版印刷用エマルジョンインクを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下のとおりである。 (1)油相および水相を有する油中水(W/O)型エマ
ルジョンインクにおいて、前記水相中に体質顔料を含有
させたことを特徴とする孔版印刷用エマルジョンイン
ク。 (2)体質顔料を全エマルジョンインク量に対して1〜
50重量%含有させたことを特徴とする(1)記載の孔
版印刷用エマルジョンインク。 (3)油相中には着色剤、樹脂、不揮発性溶剤、揮発性
溶剤および乳化剤を含有し、水相中には水中油(O/
W)型樹脂エマルジョンおよび/または水溶性高分子化
合物を含有することを特徴とする(1)または(2)記
載の孔版印刷用エマルジョンインク。 (4)油相中には不揮発性溶剤、揮発性溶剤および乳化
剤を含有し、水相中には着色剤と水中油(O/W)型樹
脂エマルジョンおよび/または水溶性高分子化合物とを
含有することを特徴とする(1)または(2)記載の孔
版印刷用エマルジョンインク。
【0008】本発明においては、W/O型エマルジョン
インクの水相成分中に体質顔料を含有させると、この体
質顔料が微粒子であるため、ポーラスな構造の用紙内部
に浸透できず、用紙表面に停滞することになる。これ
は、体質顔料の分散媒である水相成分には流動性があ
り、ポーラスな構造の用紙内部に浸透し、水相成分中の
体質顔料以外の流動性成分が用紙内部に浸透するためで
ある。その結果、用紙には体質顔料が残ることになり、
着色剤成分の多くを用紙表面に留めることができ、イン
ク乾燥後に印刷濃度が低下することがなく、またインク
の裏抜けも少なくなる。また体質顔料を水相成分中に含
有させるため、従来のエマルジョンインクと同程度のイ
ンク浸透速度が得られ、インクの裏移りの増大を防止す
ることができる。
【0009】また本発明によれば、印刷用紙表面に凹凸
が存在しても、インク成分中の体質顔料により、かかる
用紙表面の凹凸を埋めることができるため、グロス調の
印刷も可能となり、フルカラーで印刷を行った場合で
も、一定の品質の印刷画像を得ることができる。さらに
本発明によれば、孔版印刷用インクの粘性の付与は体質
顔料の添加により行うことができるため、油相中に樹脂
成分等の高分子化合物を添加して行う場合よりもインク
浸透速度を落とさずに孔版印刷に適したエマルジョンイ
ンクとすることができる。
【0010】本発明におけるW/O型エマルジョンイン
クは、例えば10〜70重量%の油相(O)成分に、9
0〜30重量%の水相(W)成分を徐々に添加して乳化
させることにより製造される。本発明において、水相成
分には体質顔料が含まれる。かかる体質顔料は、インク
中に含まれていても無着色の顔料であり、印刷用紙への
インク成分の浸透時に着色剤が用紙内部に浸透するのを
防止して印刷用紙表面に留める作用を有する。
【0011】体質顔料としては、水に不溶な微粒子であ
れば特に限定はないが、例えば白土、タルク、クレー、
ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、アルミナホワイト、シリカ、カオリン、マイカ、水
酸化アルミニウム等の無機微粒子、ポリアクリル酸エス
テル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチレン、ポリシロキサン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の有機微粒子または
これらの共重合体からなる微粒子が用いられる。
【0012】体質顔料の添加量はエマルジョンインクの
総量に対して1〜50重量%が好ましく、5〜20重量
%がより好ましい。体質顔料の添加量が少なすぎると得
られる印刷物の印刷濃度、裏抜け等への効果が小さくな
り、多すぎると孔版印刷に不適合な、いわゆる穿孔部か
らインクを押出し難いインクとなる。また体質顔料の平
均粒径には特に限定されず、エマルジョンインクを崩壊
しない程度のものが使用される。
【0013】水相成分には、上記体質顔料の分散性およ
び紙に対する固着性を向上させるため、O/W型樹脂エ
マルジョンおよび/または水溶性高分子化合物を含有さ
せるのが好ましい。O/W型樹脂エマルジョンとして
は、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタク
リル酸エステル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン等の樹脂エマルジョンが用いられる。また水溶性高分
子化合物としては、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン−
ポリビニルアルコール共重合体、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルエーテル、ポリアクリルアミド、アラビ
アゴム、澱粉、水溶性ウレタン等の水溶性樹脂が用いら
れる。
【0014】これらの樹脂成分の添加量は、エマルジョ
ンインクの総量に対して固形分換算で20重量%以下が
好ましく、10重量%以下がより好ましい。樹脂成分の
添加量が多すぎると版にインクを載せて長期放置する
と、版上の穿孔部分で樹脂成分が皮膜を作り、印刷時の
インクの通過を阻止することがある。また水相成分に
は、水に対する体質顔料の濡れ性や分散性等を改良する
ため、界面活性剤等を含有させることができる。また必
要に応じて湿潤剤、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸
発防止剤などの水溶性添加物を含有させることができ
る。
【0015】さらに水相成分には着色剤が含有していて
もよい。この場合にも上記体質顔料の場合と同様にO/
W型樹脂エマルジョンおよび/または水溶性樹脂の存在
は着色剤の分散性と紙に対する固着性を向上させる。着
色剤としては、公知の顔料が用いられる。例えば、モノ
クロ用としてファーネスカーボンブラック、ランプブラ
ック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカ
ーボンブラック類、銅、鉄、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム等の金属類または金属酸化物、アゾ系、シアニン系、
ジオキサジン系、キナクリドン系等の有機顔料が用いら
れる。
【0016】本発明において、油相成分には着色剤、樹
脂、不揮発性溶剤、揮発性溶剤、乳化剤を含有させる
が、水相成分に着色剤を含有させた場合には、油相成分
から着色剤とともに樹脂成分を除くことができる。樹脂
成分は着色剤の分散性向上等のために配合されているか
らである。油相成分に着色剤を含有させる場合には、上
記と同様の着色剤が用いられ、また樹脂としては、例え
ばフェノール樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂、アルキド
樹脂等が用いられる。
【0017】不揮発性溶剤としては、モータオイル、ス
ピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物油系、
オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油等の植物油が用いられ
る。また揮発性溶剤としては、公知の鉱物油系溶剤、植
物油系溶剤が用いられる。これらの溶剤の使用割合(不
揮発性溶剤/揮発性溶剤)は、油相と水相の配合比率に
より異なるが、重量比で50〜95/50〜5の範囲と
するのが好ましい。乳化剤は、W/O型エマルジョンを
構成するために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ま
しく用いられる。例えばソルビタン高級脂肪酸エステル
(例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパ
ルミテート、ソルビタンモノスチアレート、ソルビタン
トリスチアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビ
タンセスキオレエート等)、脂肪酸モノグリセリド、脂
肪酸ジグリセリド、および高級アルコール、アルキルフ
ェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
例中の部は重量部を意味する。 実施例1〜4および比較例1 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルジョ
ンインクをそれぞれ作製した。まず、アルキド樹脂、フ
ァーネスカーボンブラック、ソルビタンモノオレート、
#40モータオイルおよび5号ソルベントを加えて充分
攪拌し、次いで3本ロールで充分混練して油相成分を得
た。次に水、体質顔料、ポリビニルピロリドンおよびエ
チレングリコールからなる混合液をボールミルで分散さ
せ、該水分散液を上記油相成分に徐々に添加しながら攪
拌機で攪拌して乳化させ、W/O型エマルジョンインク
を作製した。
【0019】実施例5 実施例1と同様の油相を用いて実施例1と同様の状態に
混練した後、水、体質顔料、ポリビニルピロリドンおよ
びエチレングリーンからなる分散液を徐々に添加しなが
ら実施例1と同様に乳化を行った。その後、O/W型樹
脂エマルジョンを徐々に添加しながら乳化を行ってW/
O型エマルジョンインクを作製した。
【0020】実施例6 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルジョ
ンインクをそれぞれ作製した。まずソルビタンモノオレ
ート、#40モータオイルおよび5号ソルベントを加え
て充分攪拌し、油相成分を得た。次に水、体質顔料、ポ
リビニルピロリドンおよびエチレングリコールからなる
混合液をボールミルで分散させ、該水分散液を上記油相
成分に徐々に添加しながら攪拌機で攪拌して乳化させ
た。その後、ファーネストカーボンブラックをポリビニ
ルピロリドンで分散した分散液を徐々に添加して乳化を
行い、W/O型エマルジョンインクを作製した。なお、
表1に示した体質顔料の平均粒径は、遠心式粒径測定装
置(CAPA−700、堀場製作所製)で測定した。
【0021】
【表1】
【0022】<試験例>実施例1〜6および比較例1で
得られた各孔版印刷用エマルジョンインクを用いて孔版
印刷機(リソグラフRC115D(登録商標)、理想科
学工業社製)により孔版印刷を上質紙に行った。得られ
た印刷物の印刷濃度、裏抜け、裏移りおより滲みの評価
と、表面に凹凸を有する下級紙(更紙)に印刷を行った
ときの印刷濃度を以下の方法により調べ、その結果を表
2に示した。 (1) 印刷濃度:印刷されたベタ部分の印刷濃度をOD計
(RD920/マクベス社製)で測定した。 (2) 裏抜け:印刷されたベタ部分の裏面側の濃度をOD
計(同上)で測定した。 (3) 裏移り:連続で100枚の印刷を行った後、印刷面
の逆側の汚れを目視で観察し、裏移りが発生していない
場合を○、裏移りが発生した場合を×で評価した。 (4) 滲み:顕微鏡(80倍)を用いてインクの付着した
部分の滲み状態を観察し、滲みがほとんどない場合には
○、滲みが目立つ場合は×で評価した。 (5) 下級紙の印刷濃度:(1) と同じ方法で測定した。
【0023】
【表2】 表2から、実施例1〜5では比較例1に比して印刷濃度
が高く、裏抜けおよび滲みが少なく、また下級紙に印刷
を行っても印刷濃度の低下が少ないことがわかる。
【0024】
【発明の効果】本願請求項1〜4に記載の孔版印刷用エ
マルジョンインクによれば、水相中に体質顔料を含有さ
せることにより、インク乾燥時の着色剤の印刷用紙内部
への浸透を防止して着色剤を印刷用紙表面に留めること
ができるため、印刷用紙の種類や凹凸の有無にかかわり
なく、印刷濃度の高い一定した品質の印刷画像を得るこ
とができ、かつインクの裏抜け、裏移りおよび滲みの発
生を防止することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】不揮発性溶剤としては、モータオイル、ス
ピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物油系、
オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油等の植物油が用いられ
る。また揮発性溶剤としては、公知の鉱物油系溶剤、植
物油系溶剤が用いられる。これらの溶剤の使用割合(不
揮発性溶剤/揮発性溶剤)は、油相と水相の配合比率に
より異なるが、重量比で50〜95/50〜5の範囲と
するのが好ましい。乳化剤は、W/O型エマルジョンを
構成するために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ま
しく用いられる。例えばソルビタン高級脂肪酸エステル
(例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパ
ルミテート、ソルビタンモノスアレート、ソルビタン
トリスアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビ
タンセスキオレエート等)、脂肪酸モノグリセリド、脂
肪酸ジグリセリド、および高級アルコール、アルキルフ
ェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
例中の部は重量部を意味する。 実施例1〜4および比較例1 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルジョ
ンインクをそれぞれ作製した。まず、アルキド樹脂、フ
ァーネスカーボンブラック、ソルビタンモノオレ
ト、#40モータオイルおよび5号ソルベントを加えて
充分攪拌し、次いで3本ロールで充分混練して油相成分
を得た。次に水、体質顔料、ポリビニルピロリドンおよ
びエチレングリコールからなる混合液をボールミルで分
散させ、該水分散液を上記油相成分に徐々に添加しなが
ら攪拌機で攪拌して乳化させ、W/O型エマルジョンイ
ンクを作製した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例5 実施例1と同様の油相を用いて実施例1と同様の状態に
混練した後、水、体質顔料、ポリビニルピロリドンおよ
びエチレングリコールからなる分散液を徐々に添加しな
がら実施例1と同様に乳化を行った。その後、O/W型
樹脂エマルジョンを徐々に添加しながら乳化を行ってW
/O型エマルジョンインクを作製した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例6 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルジョ
ンインクをそれぞれ作製した。まずソルビタンモノオレ
ート、#40モータオイルおよび5号ソルベントを加
えて充分攪拌し、油相成分を得た。次に水、体質顔料、
ポリビニルピロリドンおよびエチレングリコールからな
る混合液をボールミルで分散させ、該水分散液を上記油
相成分に徐々に添加しながら攪拌機で攪拌して乳化させ
た。その後、ファーネスカーボンブラックをポリビニル
ピロリドンで分散した分散液を徐々に添加して乳化を行
い、W/O型エマルジョンインクを作製した。なお、表
1に示した体質顔料の平均粒径は、遠心式粒径測定装置
(CAPA−700、堀場製作所製)で測定した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相および水相を有する油中水(W/
    O)型エマルジョンインクにおいて、前記水相中に体質
    顔料を含有させたことを特徴とする孔版印刷用エマルジ
    ョンインク。
  2. 【請求項2】 体質顔料を全エマルジョンインク量に対
    して1〜50重量%含有させたことを特徴とする請求項
    1記載の孔版印刷用エマルジョンインク。
  3. 【請求項3】 油相中には着色剤、樹脂、不揮発性溶
    剤、揮発性溶剤および乳化剤を含有し、水相中には水中
    油(O/W)型樹脂エマルジョンおよび/または水溶性
    高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1また
    は2記載の孔版印刷用エマルジョンインク。
  4. 【請求項4】 油相中には不揮発性溶剤、揮発性溶剤お
    よび乳化剤を含有し、水相中には着色剤と水中油(O/
    W)型樹脂エマルジョンおよび/または水溶性高分子化
    合物とを含有することを特徴とする請求項1または2記
    載の孔版印刷用エマルジョンインク。
JP2437395A 1995-02-13 1995-02-13 孔版印刷用エマルジョンインク Pending JPH08218025A (ja)

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DE1996613015 DE69613015T2 (de) 1995-02-13 1996-02-06 Emulsionstinte für den Schablonendruck
TW85101529A TW402624B (en) 1995-02-13 1996-02-07 Emulsion ink for stencil printing
US08/597,984 US5637137A (en) 1995-02-13 1996-02-07 Emulsion ink for stencil printing
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