JPH107966A - 孔版印刷用エマルションインキのメジューム - Google Patents
孔版印刷用エマルションインキのメジュームInfo
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- JPH107966A JPH107966A JP18846496A JP18846496A JPH107966A JP H107966 A JPH107966 A JP H107966A JP 18846496 A JP18846496 A JP 18846496A JP 18846496 A JP18846496 A JP 18846496A JP H107966 A JPH107966 A JP H107966A
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- JP
- Japan
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- ink
- medium
- stencil printing
- emulsion
- oil
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/023—Emulsion inks
- C09D11/0235—Duplicating inks, e.g. for stencil printing
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 孔版印刷用W/O型エマルションインキを、そ
の粘性に影響を与えることなく希釈して、滲みの生じな
い透明性の高いインキを調製することができる孔版印刷
用エマルションインキ用のメジュームを提供する。 【解決手段】 孔版印刷用油中水(W/O)型エマルション
インキのメジュームであって、該メジュームは油相及び
水相を有する油中水(W/O)型エマルションであり、該油
相中に体質顔料を含むがインキ中に着色性顔料を含まな
いことを特徴とするメジューム。メジュームの透明性
は、メジュームを透明シート上に厚さ50μmで塗布し
乾燥させた後の該透明シートの黒色基準板上でのメジュ
ーム塗布部分の反射濃度計によるOD値が1.4以上である
ことが好ましい。体質顔料はインキ全量の1〜5重量%
を占めることが好ましい。
の粘性に影響を与えることなく希釈して、滲みの生じな
い透明性の高いインキを調製することができる孔版印刷
用エマルションインキ用のメジュームを提供する。 【解決手段】 孔版印刷用油中水(W/O)型エマルション
インキのメジュームであって、該メジュームは油相及び
水相を有する油中水(W/O)型エマルションであり、該油
相中に体質顔料を含むがインキ中に着色性顔料を含まな
いことを特徴とするメジューム。メジュームの透明性
は、メジュームを透明シート上に厚さ50μmで塗布し
乾燥させた後の該透明シートの黒色基準板上でのメジュ
ーム塗布部分の反射濃度計によるOD値が1.4以上である
ことが好ましい。体質顔料はインキ全量の1〜5重量%
を占めることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷用エマルシ
ョンインキのメジュームに関し、さらに詳しくは、孔版
印刷用油中水(W/O)型エマルションインキを希釈して透
明性の高い孔版印刷用エマルションインキを調製するの
に有用なメジュームに関する。
ョンインキのメジュームに関し、さらに詳しくは、孔版
印刷用油中水(W/O)型エマルションインキを希釈して透
明性の高い孔版印刷用エマルションインキを調製するの
に有用なメジュームに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は、孔版印刷用原紙を用いて製
版を行い、製版により形成された原紙の穿孔部にインキ
を通過させて紙などの被印刷体に印刷を行うものであ
る。この孔版印刷は、版の作製が容易なために幅広い分
野で利用されている。
版を行い、製版により形成された原紙の穿孔部にインキ
を通過させて紙などの被印刷体に印刷を行うものであ
る。この孔版印刷は、版の作製が容易なために幅広い分
野で利用されている。
【0003】孔版印刷用インキとしては、一般に油中水
(W/O)型エマルションインキが使用されており、そ
の油相成分中に着色剤である顔料成分が含まれる。該着
色剤の種類に応じた各種色彩のインキが提供されている
ので、これら各種のインキを用いた多色刷り印刷も容易
に行える。
(W/O)型エマルションインキが使用されており、そ
の油相成分中に着色剤である顔料成分が含まれる。該着
色剤の種類に応じた各種色彩のインキが提供されている
ので、これら各種のインキを用いた多色刷り印刷も容易
に行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多色刷りの孔版印刷を
行う場合、印刷用紙に予め輪郭模様を印刷し、その後、
該印刷用紙に重ねて孔版印刷して該輪郭内に色付けする
ことが屡々行なわれる。しかし、従来市販の孔版印刷用
インキには透明性がないため、印刷ずれが生じると、下
地の輪郭模様が隠蔽されてしまい、所望の印刷効果が上
がらない。
行う場合、印刷用紙に予め輪郭模様を印刷し、その後、
該印刷用紙に重ねて孔版印刷して該輪郭内に色付けする
ことが屡々行なわれる。しかし、従来市販の孔版印刷用
インキには透明性がないため、印刷ずれが生じると、下
地の輪郭模様が隠蔽されてしまい、所望の印刷効果が上
がらない。
【0005】孔版印刷用インキの色を薄くする方法とし
ては、有色のインキに白インキを混合することが行なわ
れているが、この場合、インキに透明性を付与すること
は難しい。また、鉱物油(灯油、スピンドル油など)や
植物油(亜麻仁油、大豆油、きり油など)を孔版印刷用
インキに混合して希釈すれば透明性を付与することはで
きるが、インキが軟らかくなり、印刷すると滲みが発生
する。
ては、有色のインキに白インキを混合することが行なわ
れているが、この場合、インキに透明性を付与すること
は難しい。また、鉱物油(灯油、スピンドル油など)や
植物油(亜麻仁油、大豆油、きり油など)を孔版印刷用
インキに混合して希釈すれば透明性を付与することはで
きるが、インキが軟らかくなり、印刷すると滲みが発生
する。
【0006】そこで、本発明は、従来の孔版印刷用エマ
ルションインキを希釈して透明性の高いインキを与える
ことができ、さらには、インキの粘度に影響を与えるこ
となく希釈してインキの滲みも生じさせない孔版印刷用
エマルションインキ用のメジュームを提供することを目
的とする。
ルションインキを希釈して透明性の高いインキを与える
ことができ、さらには、インキの粘度に影響を与えるこ
となく希釈してインキの滲みも生じさせない孔版印刷用
エマルションインキ用のメジュームを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、孔版印刷用油中水(W/O)型エマルションインキの
メジュームであって、該メジュームは油相及び水相を有
する油中水(W/O)型エマルションであり、該油相中に体
質顔料を含むがインキ中に着色性顔料を含まないことを
特徴とするメジュームによって達成される。
的は、孔版印刷用油中水(W/O)型エマルションインキの
メジュームであって、該メジュームは油相及び水相を有
する油中水(W/O)型エマルションであり、該油相中に体
質顔料を含むがインキ中に着色性顔料を含まないことを
特徴とするメジュームによって達成される。
【0008】本発明のメジュームは、希釈するインキと
同様に油中水(W/O)型エマルションを形成しているだけ
でなく、油相中に体質顔料を含むので、粘性の透明なメ
ジュームが構成される。かくして、本発明のメジューム
は、希釈するインキの特性や取扱性を変えることなく、
インキの色を希釈して透明なインキを調製するのに用い
ることができる。
同様に油中水(W/O)型エマルションを形成しているだけ
でなく、油相中に体質顔料を含むので、粘性の透明なメ
ジュームが構成される。かくして、本発明のメジューム
は、希釈するインキの特性や取扱性を変えることなく、
インキの色を希釈して透明なインキを調製するのに用い
ることができる。
【0009】ここにおいて、体質顔料とは、油相に実質
的に不溶で、油相に近い屈折率を持ち、油相に含有させ
たときに透明又は半透明の分散体となり得る微粉体を意
味する。本発明のメジュームは、該メジュームを透明シ
ート上に厚さ50μmで塗布し乾燥させた後の該透明シ
ートの黒色基準板上でのメジューム塗布部分の反射濃度
計によるOD値が1.4以上であることが好ましい。OD値が
1.4よりも低い場合、隠蔽性が高くなり、インキを希釈
した場合に色が濁り、透明なインキが得られ難くなる。
的に不溶で、油相に近い屈折率を持ち、油相に含有させ
たときに透明又は半透明の分散体となり得る微粉体を意
味する。本発明のメジュームは、該メジュームを透明シ
ート上に厚さ50μmで塗布し乾燥させた後の該透明シ
ートの黒色基準板上でのメジューム塗布部分の反射濃度
計によるOD値が1.4以上であることが好ましい。OD値が
1.4よりも低い場合、隠蔽性が高くなり、インキを希釈
した場合に色が濁り、透明なインキが得られ難くなる。
【0010】体質顔料の添加量は、希釈しようとするイ
ンキの粘度に応じて適宜選択できる。簡易孔版印刷機に
用いる孔版印刷用インキの場合は、スプレッドメータに
よる1分値が32以下の硬さとなるように調製され、代
表的には、体質顔料はインキ全量の1〜5重量%添加さ
れる。1重量%より低いと印刷用紙上でインキの滲みが
生じやすくなり、5重量%を越えるとインキの粘性が増
して印刷時に孔版原紙の穿孔部から通過しにくくなる。
ンキの粘度に応じて適宜選択できる。簡易孔版印刷機に
用いる孔版印刷用インキの場合は、スプレッドメータに
よる1分値が32以下の硬さとなるように調製され、代
表的には、体質顔料はインキ全量の1〜5重量%添加さ
れる。1重量%より低いと印刷用紙上でインキの滲みが
生じやすくなり、5重量%を越えるとインキの粘性が増
して印刷時に孔版原紙の穿孔部から通過しにくくなる。
【0011】体質顔料としては、油相中で光透過性又は
透明性の無機微粒子及び有機微粒子が用いられる。無機
微粒子の具体例としては、炭酸カルシウム、沈降性硫酸
バリウム、バライト粉、シリカ、アルミナホワイト、水
酸化アルミニウム、カオリンクレー、タルク、ベントナ
イト等が挙げられる。これらの無機微粒子はエマルショ
ンの保存安定性を保つ為に親油性処理されていることが
好ましい。かかる親油性処理としては、樹脂酸や脂肪酸
による処理、シリコーン樹脂処理等が挙げられる。有機
微粒子は、油相に不溶性、即ち、実質的に溶解しないこ
とが必要である。有機微粒子の具体例としては、ポリア
クリル酸エステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ワックス類等の微粒子が
挙げられる。
透明性の無機微粒子及び有機微粒子が用いられる。無機
微粒子の具体例としては、炭酸カルシウム、沈降性硫酸
バリウム、バライト粉、シリカ、アルミナホワイト、水
酸化アルミニウム、カオリンクレー、タルク、ベントナ
イト等が挙げられる。これらの無機微粒子はエマルショ
ンの保存安定性を保つ為に親油性処理されていることが
好ましい。かかる親油性処理としては、樹脂酸や脂肪酸
による処理、シリコーン樹脂処理等が挙げられる。有機
微粒子は、油相に不溶性、即ち、実質的に溶解しないこ
とが必要である。有機微粒子の具体例としては、ポリア
クリル酸エステル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ワックス類等の微粒子が
挙げられる。
【0012】本発明において、油相は、上記体質顔料
と、不揮発性溶剤及び/又は揮発性溶剤からなる溶剤
と、乳化剤とから本質的に構成される。所望により、油
相中に、インキの粘度を調節したりインキの固着性等の
印刷適性を向上させるために、樹脂を含有させることも
できる。
と、不揮発性溶剤及び/又は揮発性溶剤からなる溶剤
と、乳化剤とから本質的に構成される。所望により、油
相中に、インキの粘度を調節したりインキの固着性等の
印刷適性を向上させるために、樹脂を含有させることも
できる。
【0013】上記不揮発性溶剤としては、モーターオイ
ル、スピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物
油系、オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油、大豆油等の植
物油が用いられ、また上記揮発性溶剤としては公知の鉱
物油系溶剤、植物系溶剤が用いられる。
ル、スピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物
油系、オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油、大豆油等の植
物油が用いられ、また上記揮発性溶剤としては公知の鉱
物油系溶剤、植物系溶剤が用いられる。
【0014】乳化剤は、W/O型エマルションを形成す
るために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ましく用
いられる。例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセ
リド、及び高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪
酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。
るために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ましく用
いられる。例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン高級脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグリセ
リド、及び高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪
酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。
【0015】上記樹脂としては、ロジンエステル、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ア
ルキド樹脂、石油樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂
等が挙げられる。
ン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ア
ルキド樹脂、石油樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂
等が挙げられる。
【0016】本発明において、水相は、水の他に、必要
に応じて、湿潤剤、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸
発防止剤などの水溶性添加物を添加して調製される。
に応じて、湿潤剤、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸
発防止剤などの水溶性添加物を添加して調製される。
【0017】本発明のW/O型エマルションメジューム
は、例えば10〜70重量%の油相に、90〜30重量
%の水相を徐々に添加して撹拌機等を用いて乳化させる
ことにより製造される。
は、例えば10〜70重量%の油相に、90〜30重量
%の水相を徐々に添加して撹拌機等を用いて乳化させる
ことにより製造される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下の例中の部は重量部を意味する。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下の例中の部は重量部を意味する。
【0019】実施例1〜6、比較例1 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルショ
ンメジュームを調製した。まず、樹脂を溶剤中に添加し
て加熱溶解してワニスを作製した。このワニス中に体質
顔料、乳化剤を添加して混合した後、3本ロールミルに
て練肉し、この混練物に更に溶剤を添加して撹拌し、油
相を得た。
ンメジュームを調製した。まず、樹脂を溶剤中に添加し
て加熱溶解してワニスを作製した。このワニス中に体質
顔料、乳化剤を添加して混合した後、3本ロールミルに
て練肉し、この混練物に更に溶剤を添加して撹拌し、油
相を得た。
【0020】次に、イオン交換水にグリセリンを添加し
て水相を得た。該水相を前記油相中に徐々に添加しなが
ら撹拌機で撹拌して乳化を行い、W/O型エマルション
メジュームを得た。このメジュームについて、特公昭54
-23601号公報に記載の方法でスプレッドメータ1分値を
測定した。
て水相を得た。該水相を前記油相中に徐々に添加しなが
ら撹拌機で撹拌して乳化を行い、W/O型エマルション
メジュームを得た。このメジュームについて、特公昭54
-23601号公報に記載の方法でスプレッドメータ1分値を
測定した。
【0021】試験例 実施例1〜6及び比較例1で得られた各W/O型エマル
ションメジュームについて、インキ混合時の作業性、イ
ンキと混合した後のインキの透明度と滲み性、メジュー
ムの黒色基準板上でのOD値(反射濃度)を以下の方法に
より調べ、その結果を表1に示した。
ションメジュームについて、インキ混合時の作業性、イ
ンキと混合した後のインキの透明度と滲み性、メジュー
ムの黒色基準板上でのOD値(反射濃度)を以下の方法に
より調べ、その結果を表1に示した。
【0022】(1)インキ混合時の作業性:メジューム
20重量部とプリントゴッコHMインク赤(商品名:理
想科学工業株式会社製)1重量部をヘラで混練する時、
混練し易い場合を○、混練し難い場合を×で評価した。
20重量部とプリントゴッコHMインク赤(商品名:理
想科学工業株式会社製)1重量部をヘラで混練する時、
混練し易い場合を○、混練し難い場合を×で評価した。
【0023】(2)インキの透明度(目視):(1)で
混合して希釈したインキを用いて、予め茶色インキで下
地模様が印刷された印刷用紙の該模様上に、簡易孔版印
刷機”プリントゴッコPG−11”(商品名:理想科学
工業株式会社製)により重ね刷りした。印刷用紙の下地
模様が隠蔽されずに水彩画風の淡い色付けが施されたと
看取される場合を○、印刷用紙の下地模様が隠蔽されて
該模様の存在感が感じられない場合を×、両者の中間を
△、重ね刷りしたインキの色調が薄すぎて該インキによ
る印刷の存在感が感じられない場合を▽で示した。
混合して希釈したインキを用いて、予め茶色インキで下
地模様が印刷された印刷用紙の該模様上に、簡易孔版印
刷機”プリントゴッコPG−11”(商品名:理想科学
工業株式会社製)により重ね刷りした。印刷用紙の下地
模様が隠蔽されずに水彩画風の淡い色付けが施されたと
看取される場合を○、印刷用紙の下地模様が隠蔽されて
該模様の存在感が感じられない場合を×、両者の中間を
△、重ね刷りしたインキの色調が薄すぎて該インキによ
る印刷の存在感が感じられない場合を▽で示した。
【0024】(3)インキの滲み性:(1)で混合して
希釈したインキを用いて簡易孔版印刷機”プリントゴッ
コPG−11”(商品名:理想科学工業株式会社製)に
より印刷用紙に孔版印刷し、10倍のルーペを用いて、
得られた印刷物のインキの付着した部分の滲み状態を観
察し、滲みが殆どない場合には〇、滲みが目立つ場合は
×で評価した。
希釈したインキを用いて簡易孔版印刷機”プリントゴッ
コPG−11”(商品名:理想科学工業株式会社製)に
より印刷用紙に孔版印刷し、10倍のルーペを用いて、
得られた印刷物のインキの付着した部分の滲み状態を観
察し、滲みが殆どない場合には〇、滲みが目立つ場合は
×で評価した。
【0025】(4)黒色基準板上での反射濃度(OD
値):厚さ50μmの透明なポリエステルフィルム上
に、YBA型ベーカーアプリケーターを用いて、メジュー
ムを厚さ50μmに塗布し、自然乾燥させてメジューム
の皮膜を形成した。上記ポリエステルフィルムを黒色基
準板の上に置き、インキ皮膜上における反射濃度を反射
濃度計(OD計:マクベスRD920、Kollmorgen Corp.
製)で測定した。なお、黒色基準板は、反射濃度計の濃
度校正用の基準板で、黒色濃度1.80のものを用いた。
値):厚さ50μmの透明なポリエステルフィルム上
に、YBA型ベーカーアプリケーターを用いて、メジュー
ムを厚さ50μmに塗布し、自然乾燥させてメジューム
の皮膜を形成した。上記ポリエステルフィルムを黒色基
準板の上に置き、インキ皮膜上における反射濃度を反射
濃度計(OD計:マクベスRD920、Kollmorgen Corp.
製)で測定した。なお、黒色基準板は、反射濃度計の濃
度校正用の基準板で、黒色濃度1.80のものを用いた。
【0026】
【表1】
【0027】体質顔料を含有する実施例1〜6のメジュ
ームは黒色基準板上でのOD値が1.4を上回り、希釈され
たインキも透明性が高く、特に体質顔料をインキ全量の
1〜5重量%含有する実施例1〜4のメジュームは作業
性に優れ、滲みも生じなかった。これに対し、比較例1
のメジュームは、白色顔料を用いたため透明性に乏し
く、メジュームとして供し得なかった。
ームは黒色基準板上でのOD値が1.4を上回り、希釈され
たインキも透明性が高く、特に体質顔料をインキ全量の
1〜5重量%含有する実施例1〜4のメジュームは作業
性に優れ、滲みも生じなかった。これに対し、比較例1
のメジュームは、白色顔料を用いたため透明性に乏し
く、メジュームとして供し得なかった。
【0028】
【発明の効果】本発明のメジュームは、W/O型エマルシ
ョンを構成するとともに油相中に体質顔料を含むため、
粘性で透明性が高く、孔版印刷用エマルションインキの
希釈に用いた場合、インキの粘性を低下させることな
く、透明で淡く着色されたインキを与えることができ
る。かくして、この希釈されたインキを用いれば、印刷
用紙上で滲みが発生することもなく、下地模様の上に重
ね刷りした場合でも下地模様を隠蔽しないので、従来の
孔版印刷装置を用いて容易に多色の重ね刷りを行うこと
ができるだけでなく、該インキの透明性によって水彩画
調の風合いを印刷物にもたらすこともできる。
ョンを構成するとともに油相中に体質顔料を含むため、
粘性で透明性が高く、孔版印刷用エマルションインキの
希釈に用いた場合、インキの粘性を低下させることな
く、透明で淡く着色されたインキを与えることができ
る。かくして、この希釈されたインキを用いれば、印刷
用紙上で滲みが発生することもなく、下地模様の上に重
ね刷りした場合でも下地模様を隠蔽しないので、従来の
孔版印刷装置を用いて容易に多色の重ね刷りを行うこと
ができるだけでなく、該インキの透明性によって水彩画
調の風合いを印刷物にもたらすこともできる。
Claims (7)
- 【請求項1】 孔版印刷用油中水(W/O)型エマルション
インキのメジュームであって、該メジュームは油相及び
水相を有する油中水(W/O)型エマルションであり、該油
相中に体質顔料を含むがインキ中に着色性顔料を含まな
いことを特徴とするメジューム。 - 【請求項2】 前記メジュームを透明シート上に厚さ5
0μmで塗布し乾燥させた後の該透明シートの黒色基準
板上でのメジューム塗布部分の反射濃度計によるOD値が
1.4以上である請求項1に記載のメジューム。 - 【請求項3】 スプレッドメータによる1分値が32以
下である請求項1に記載のメジューム。 - 【請求項4】 前記体質顔料がインキ全量の1〜5重量
%を占める請求項1に記載のメジューム。 - 【請求項5】 前記体質顔料が無機微粉体である請求項
1に記載のメジューム。 - 【請求項6】 前記体質顔料が前記油相に不溶性の有機
微粉体である請求項1に記載のメジューム。 - 【請求項7】 無機微粉体が親油性処理されている請求
項5に記載のメジューム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18846496A JP3427872B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 孔版印刷用エマルションインキのメジューム |
DE69707364T DE69707364T2 (de) | 1996-06-27 | 1997-06-18 | Medium für Emulsionstinte für den Schlablonendruck |
EP19970401392 EP0816450B1 (en) | 1996-06-27 | 1997-06-18 | Medium for emulsion ink for stencil printing |
CN97113994A CN1061071C (zh) | 1996-06-27 | 1997-06-26 | 适用于模版印刷乳液油墨的介质 |
US08/884,633 US5853466A (en) | 1996-06-27 | 1997-06-27 | Medium for emulsion ink for stencil printing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18846496A JP3427872B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 孔版印刷用エマルションインキのメジューム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107966A true JPH107966A (ja) | 1998-01-13 |
JP3427872B2 JP3427872B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=16224180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18846496A Expired - Fee Related JP3427872B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 孔版印刷用エマルションインキのメジューム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5853466A (ja) |
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