JP2012046581A - 非水系インクジェットインク - Google Patents

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Abstract

【課題】シリカとブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクを、裏抜けを抑制することが可能であって、かつ保存安定性の良好なものとする。
【解決手段】ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録システムの使用に適した非水系インクジェットインクであって、詳細にはブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクに関するものである。
インクジェット記録システムは比較的安価な装置であり、高解像度、高品位の画像を、高速かつ低騒音で印刷可能という特徴を有しており、最近急速に普及している。このシステムに用いられるインクは、大きく水系インクと非水系インクに分けられる。非水系インクは、間欠吐出性、長時間放置後の吐出回復性などの機上安定性がよく、印刷用紙のカールがない、インクの浸透乾燥時間が短いなどの特徴を有している。しかし、不揮発性溶剤を含有しているため、裏抜けが多いという問題がある。このような裏抜けを改善するために特許文献1あるいは特許文献2においては、インク中にシリカを含有させることが提案されている。
ところで、非水系インクでは耐溶剤性の高い顔料が使われることが多い。特にマゼンタ色では、耐溶剤性が高く、安価であることからブリリアントカーミン6Bが使われることが多い(例えば特許文献3)。
特開2004−83862号公報 特開2007−277352号公報 特開2006−83312号公報
そこで、マゼンタ色の裏抜けを改善するために、ブリリアントカーミン6Bとシリカを組合せたインクを作製したところ、裏抜けは改善するものの、保存安定性が非常に悪くなることがわかった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、裏抜けを抑制することが可能であって、かつ保存安定性の良好なブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクを提供することを目的とするものである。
本発明の非水系インクジェットインクは、シリカとブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクであって、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)とすることを特徴とするものである。
前記シリカは、メタクリロキシシラン処理、トリメチルシラン処理、アミノシラン処理から選ばれるいずれかの処理がされているものであることが好ましい。
本発明の非水系インクジェットインクは、シリカとブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクであって、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)としているので、裏抜けを抑制することが可能であって、かつ保存安定性の良好な非水系インクジェットインクとすることができる。
本発明の非水系インクジェットインク(以下、単にインクともいう)は、シリカとブリリアントカーミン6Bを含むインクであって、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)とすることを特徴とする。
ブリリアントカーミン6Bは、印刷インク、塗料、プラスチックの着色に広く使用され、中でも、インク用マゼンタ顔料として使用されている。このブリリアントカーミン6Bは、粒子を制御し、透明性、鮮明性、分散性等を向上させるために、顔料製造時にガム、ウッド、トール油などの天然ロジンあるいは水素添加、不均化、マレイン化、重合などの変性ロジンを用いて処理されている。
このブリリアントカーミン6Bを含むインクの裏抜けを防止しようと従来裏抜け防止に添加されているシリカを配合すると、裏抜けは改善するものの、保存安定性が非常に悪くなる。発明者らが鋭意検討を行ったところ、シリカと組み合わせた場合の保存安定性は、ブリリアントカーミン6Bのロジン処理量(ロジン処理の度合い)に緊密に関係していることがわかった。このロジン処理の度合いは、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量をキャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積により測定することが可能で、ピーク面積を50以上300以下(mABU*sec)の範囲とすることにより、裏抜け抑制と保存安定性向上の両立を図ることが可能である。
裏抜け抑制、保存安定性をより向上させるためには、ピーク面積を75以上300以下(mABU*sec)、さらには100以上250以下(mABU*sec)とすることが好ましい。ピーク面積が50(mABU*sec)未満の場合には、顔料、分散剤、溶剤間の相互作用のバランスが崩れるため保存安定性が得られない。一方、ピーク面積が300mABU*secよりも大きくなると分散が過剰になり、ブリリアントカーミン6Bの平均粒子径が小さくなりすぎてしまう。このため、ブリリアントカーミン6Bが紙表面に残らず、紙内部に浸透し、裏抜け抑制の効果が得られにくくなる。
本発明のブリリアントカーミン6Bの水抽出物は次のようにして調製する。まず、ビーカーにブリリアントカーミン6B8gとメタノール8gを加え馴染ませた後、イオン交換水を32g加える。140℃に設定した電熱器で、撹拌しながら沸騰するまで加熱する。沸騰から5分経過した後、60℃に設定し、さらに30分間加熱する。正味40gになるようイオン交換水を加える。これをメンブレンフィルター(材質:セルロースアセテート、孔径0.2μm)でろ過する。以上の手順によりブリリアントカーミン6Bの水抽出物が調製できる。
上記で調製した水抽出物を大塚電子(株)製のキャピラリー電気泳動装置CAPI−3300を用いて測定する。測定条件は以下のとおりである。
キャピラリーサイズ:内径75μm、全長800mm
試料導入方法:落差法(Δh=30mm、30sec)
電圧:−10.0kV(定電圧)
温度:25℃
検出方法:インダイレクトUV法
検出波長:220nm(範囲200〜400nm、波長間隔5nm)
サンプル調整液:蒸留水
ピーク検出条件は以下のとおりである。
微分:7ポイント
スロープ:0.01mABU/min
ドリフト:0.02mABU/min
最小高さ:0.5mABU
最小幅:0.02sec
最小面積:1mABU*sec
水抽出物の有機酸量をキャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が、50以上300以下(mABU*sec)であるブリリアントカーミン6Bとしては、L5B01(クラリアント製)、ECR−102(大日精化製)、VP2213(クラリアント製)等を挙げることができる。ブリリアントカーミン6Bの含有量は、インク全量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
本発明のインクにはブリリアントカーミン6B以外の従来公知の無機顔料および有機顔料を適宜使用してもよい。例えば、無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、コバルトブルー、群青、紺青、カーボンブラック、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、タルク、シリカ等が挙げられる。有機顔料としては、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、縮合多環顔料、銅フタロシアニン顔料等が挙げられる。これらの顔料は、単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて使用することも可能である。顔料(ブリリアントカーミン6Bを含む)の添加量は、インク全量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
シリカはメタクリロキシシラン処理、トリメチルシラン処理、ジメチルシロキサン処理、アミノシラン処理等の処理をされているものが好ましく、インクの保存安定性、裏抜け抑制の観点からはメタクリロキシシラン処理、トリメチルシラン処理、アミノシラン処理されているものがより好ましい。これらの処理がされているシリカとしてはアエロジルR711(メタクリロキシシラン処理/エボニック社製)、アエロジルR812(トリメチルシラン処理/エボニック社製)、アエロジルR106(ジメチルシロキサン処理/エボニック社製)、アエロジルRA200H(アミノシラン処理/エボニック社製)を好適に挙げることができる。シリカの含有量はインク全量に対して0.5〜20質量%が好ましい。
本発明のインクは、上記以外に少なくとも分散剤、溶剤を含む。分散剤としては、例えば、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエステルポリアミン、ステアリルアミンアセテート等が挙げられる。
これらのうち、高分子系分散剤が好ましく使用され、例えば、以下の商品名で販売されているものが挙げられる:ソルスパース5000(フタロシアニンアンモニウム塩系)、11200(ポリアミド系)、13940(ポリエステルアミン系)、17000、18000(脂肪酸アミン系)、22000、24000、及び28000(いずれも日本ルーブリゾール社製);エフカ400、401、402、403、450、451、453(変性ポリアクリレート)、46、47、48、49、4010、及び4055(変性ポリウレタン)(いずれもEfka CHEMICALS社製);デモールP、EP、ポイズ520、521、530、及びホモゲノールL−18(ポリカルボン酸型高分子界面活性剤)(いずれも花王(株)製);ディスパロンKS−860、KS−873N4(高分子ポリエステルのアミン塩)(いずれも楠本化成社製);ディスコール202、206、OA−202、及びOA−600(多鎖型高分子非イオン系)(いずれも第一工業製薬(株)製);ANTARON V216(ビニルピロリドン−ヘキサデセンコポリマー)(アイエスピー・ジャパン(株)製)。なかでも、ポリアミド系及びポリエステルアミン系がより好ましい。分散剤の含有量は、上記顔料を十分にインク中に分散可能な量であればよく、通常、1〜7質量%程度である。
インクの溶剤としては、非極性有機溶剤、極性有機溶剤、又はこれらの混合物を含でいてよく、特に非極性溶剤を併用することが好ましい。非極性溶剤を併用することにより、吐出性能を良好なものとすることができる。溶剤全量に対する非極性溶剤と極性溶剤の含有量は、20〜80質量%の非極性溶剤と80〜20質量%の極性溶剤であることが好ましく、より好ましくは、30〜60質量%の非極性溶剤と70〜40質量%の極性溶剤、さらには、35〜60質量%の非極性溶剤と65〜40質量%の極性溶剤であることが好ましい。
非極性有機溶剤としては、脂肪族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素溶剤等を好ましく挙げることができる。脂肪族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素系溶剤としては、たとえば、日本石油(株)製「テクリーンN−16、テクリーンN−20、テクリーンN−22、日石ナフテゾールL、日石ナフテゾールM、日石ナフテゾールH、0号ソルベントL、0号ソルベントM、0号ソルベントH、日石アイソゾール300、日石アイソゾール400、AF−4、AF−5、AF−6、AF−7」、Exxon社製「Isopar(アイソパー)G、Isopar H、Isopar L、Isopar M、Exxsol D40、Exxsol D80、Exxsol D100、Exxsol D130、Exxsol D140」等を好ましく挙げることができる。芳香族炭化水素溶剤としては、日本石油(株)製「日石クリーンソルG」(アルキルベンゼン)、Exxon社製「ソルベッソ200」等を好ましく挙げることができる。
極性有機溶剤としては、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、高級脂肪酸系溶剤、エーテル系溶剤、およびこれらの混合溶剤を用いることができる。極性有機溶剤としてより具体的には、ラウリル酸メチル、ラウリル酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、リノール酸メチル、リノール酸イソブチル、リノール酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、大豆油メチル、大豆油イソブチル、トール油メチル、トール油イソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、モノカプリン酸プロピレングリコール、トリ2エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどのエステル系溶剤;イソミリスチルアルコール、イソパルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノールなどのアルコール系溶剤;ノナン酸、イソノナン酸、イソミリスチン酸、ヘキサデカン酸、イソパルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸系溶剤;ジエチルグリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、が好ましく挙げられる。
上記極性有機溶剤は、インク全量に対し10質量%以上含まれていることが好ましい。さらに、保存容器や印刷機上で十分な安定性が得られ、かつ印刷後に時間が経過しても画像濃度が低下することなく、高濃度の印刷物が得られるとの観点から、インク中の非水系溶剤に占める極性有機溶剤の割合は、質量比で20〜80質量%であることがより好ましい。
上記各成分に加えて、本発明のインクには慣用の添加剤が含まれていてよい。添加剤としては、界面活性剤、例えばアニオン性、カチオン性、両性、もしくはノニオン性の界面活性剤、酸化防止剤、例えばジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、及びノルジヒドログアヤレチック酸等、が挙げられる。
本発明のインクは、例えばビーズミル等の公知の分散機に全成分を一括又は分割して投入して分散させ、所望により、メンブレンフィルター等の公知のろ過機を通すことにより調製できる。具体的には、「溶剤の一部とブリリアントカーミン6Bの全量を均一に混合させた混合液」、「溶剤の一部とシリカの全量を均一に混合させた混合液」を調製して分散機にて各々分散させた後、この分散液を混合し残りの成分を添加してろ過機を通すことにより調製することができる。
以下に本発明の非水系インクジェットインクの実施例を示す。
(有機酸分析用泳動液の準備)
100mlのビーカーに、フタル酸0.116gと、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド(C1948NO:HDTMA)の10%溶液45μmとを入れ、100mlのメスフラスコにメスアップして7mMのフタル酸を準備した。別に、100mlのビーカーに、フタル酸二ナトリウム0.147gと、HDTMAの10%溶液45μmとを入れ、100mlのメスフラスコにメスアップして7mMのフタル酸二ナトリウムを準備した。7mMのフタル酸とフタル酸二ナトリウムを混合し、pH3.2(±0.1)に調製した。
(ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の準備)
ブリリアントカーミン6Bである6B−321、L5B01、ECR−102、VP2213について、それぞれの水抽出物を次の様にして水抽出物を準備した。ビーカーに各顔料8gとメタノール8gを加え馴染ませた後、イオン交換水を32g加えた。140℃に設定した電熱器で、撹拌しながら沸騰するまで加熱し、沸騰から5分経過した後、電熱器を60℃に設定し、さらに30分間加熱した。ここに正味40gになるようイオン交換水を加えた。これをメンブレンフィルター(材質:セルロースアセテート、孔径0.2μm)でろ過した。
(有機酸ピーク面積の測定)
大塚電子(株)製のキャピラリー電気泳動装置CAPI−3300を用い、上記で調製した有機酸分析用泳動液を用い、上記に記載した測定条件により各顔料の有機酸ピーク面積を測定した。
(インクの調製)
下記表1に示す配合(表1に示す数値は質量部である)で原材料をプレミックスした後、顔料分散処方の調合液とシリカ分散処方の調合液を各々ビーズミルにて滞留時間約12分間で分散させて実施例1〜7、比較例1〜4のインクを調製した。
(評価)
(裏抜け)
実施例1〜7、比較例1〜4のインクについて、理想科学工業(株)社製X9250でべたチャートを印刷し、裏面の色差(ΔE)をカラーアナライザー TC−1800MK II(東京電色)で測定して、以下の基準で評価した。
◎:ΔE≦15
○:15<ΔE≦16
△:16<ΔE≦16.5
×:16.5<ΔE
(保存安定性)
実施例1〜7、比較例1〜4のインクの粘度を次のようにして測定した。ハーケ社製レオメータRS75を使用し、直径6cmコーンを用いて、23℃において、60秒間でずり応力を0.7〜100(1/s)まで上昇させたときの、ずり応力が100(1/s)のときの粘度を測定した。各インクをガラス瓶に50ml入れ、70℃環境下で1ヶ月放置し、その後再び粘度を測定して、以下の基準で評価した。なお、表中の粘度は保存安定性試験前の測定値を示している。
◎:粘度変化率3%以内
○:粘度変化率5%以内
△:粘度変化率10%以内
×:粘度変化率10%以上もしくは沈降有り
各インクの処方と評価の結果を表1に示す。
Figure 2012046581
表1に示すように、実施例1〜3のシリカを含みブリリアントカーミン6Bを含むインクは、裏抜けが抑制され、保存安定性も良好であった。一方、シリカを含んでいない比較例1のインクは保存安定性は良好であるものの、裏抜けが顕著であった。また、シリカを含みブリリアントカーミン6Bを含むインクであっても、ピーク面積が50(mABU*sec)未満のブリリアントカーミン6Bを含む比較例2〜4のインクの場合には、シリカによって裏抜けは抑制されたものの、保存安定性が得られなかった。
実施例5〜7のインクはいずれも同じブリリアントカーミン6Bを含むインクであるが、実施例7のシリカ(ジメチルシロキサン処理)よりも、実施例5のシリカ(アミノシラン処理)や実施例6のシリカ(トリメチルシラン処理)の方が、裏抜けのみならず保存安定性がよいことが看取される。このことからジメチルシロキサン処理のシリカよりも、トリメチルシラン処理、アミノシラン処理されているシリカの方が、インクの保存安定性の向上、裏抜け抑制の観点から好ましいことがわかる。また、実施例2および3のシリカは、実施例6および5のシリカと同じであり、実施例2および3のシリカと同等の評価である実施例1のメタクリロキシシラン処理されているシリカも、保存安定性の向上、裏抜け抑制の観点から好ましいことがわかる。
実施例4はジメチルシロキサン処理のシリカであるが、実施例7よりも保存安定性が良好であることが看取される。これは、実施例4のブリリアントカーミン6Bのピーク面積が実施例7のブリリアントカーミン6Bのピーク面積よりも大きいことによるものであり、換言すれば、ブリリアントカーミン6Bの有機酸量が多い(ピーク面積が300(mABU*sec)により近い)場合には、シリカの処理の種類によらず保存安定性が十分に保たれることを示すものである。
以上のように、シリカを含み、顔料にブリリアントカーミン6Bを含むインクにおいては、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)とすることにより、裏抜けを抑制することが可能であって、かつ保存安定性の良好な非水系インクジェットインクとすることができる。

Claims (2)

  1. シリカとブリリアントカーミン6Bを含む非水系インクジェットインクであって、ブリリアントカーミン6Bの水抽出物の有機酸量を、キャピラリー電気泳動装置で測定したときのピーク面積が50以上300以下(mABU*sec)とすることを特徴とする非水系インクジェットインク。
  2. 前記シリカが、メタクリロキシシラン処理、トリメチルシラン処理、アミノシラン処理から選ばれるいずれかの処理がされているものであることを特徴とする請求項1記載の非水系インクジェットインク。
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