JP5523311B2 - 建築化学製品のダスト除去のためのイソアルカン混合物の使用 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末状建築化学製品を取り扱う際のダスト放出を減少させるかもしくは最小限にするためのイソアルカン混合物の使用、粉末状建築化学製品の製造方法、並びに本発明によるイソアルカン混合物を含有する水硬性材料に関する。
短鎖オレフィン、例えば炭素原子2〜6個を有する短鎖オレフィンを含有する炭化水素混合物は、大工業規模で得ることができる。そして、例えば水蒸気分解又は流動接触分解(FCC)による石油精製の場合に、C4カットと呼ばれる高い全オレフィン含量を有する炭化水素混合物が生じ、これは本質的に炭素原子4個を有するオレフィンである。そのようなC4カット、すなわちブテン及びブタンの異性体の混合物は、場合によりイソブテンを予備分離し、かつ含まれているブタジエンを水素化した後に、オリゴマー、特にオクテン及びドデセンの製造に極めて好適である。
主に線状の出発オレフィンを含有するオレフィン混合物から得ることができる本質的に線状のオリゴマー混合物は、大きな意義を得ている。これらは例えば、ディーゼル燃料成分として並びに官能化され、主に線状の炭化水素を製造するための中間生成物として、適している。そして、オレフィンオリゴマーをヒドロホルミル化し、引き続き水素化することによって、相応するアルコールが得られ、これらはとりわけ洗剤用出発物質として及び可塑剤として使用される。多くの、例えば可塑剤アルコールとしての、使用分野のためには、前記オレフィンの分枝度は決定的な役割を果たす。ここで、分枝度は、例えばISO指数(ISO-Index)によって記載され、この指数はそれぞれのオレフィンフラクションのメチル分枝の平均数を示す。そして、例えばC8−フラクションの場合に、前記フラクションのISO指数に、n−オクテンは0、メチルヘプテンは1及びジメチルヘキセンは2、貢献する。ISO指数が低ければ低いほど、それぞれのフラクション中の分子の直線性はより大きくなる。
低級オレフィンから、あまり分枝鎖状でなく、同様にオレフィン系不飽和のオリゴマーを製造するために、活性成分として金属及びまさに主にニッケルを含有する触媒を使用することは知られている。不均一系触媒は、その場合に均一系触媒と比較して、反応器排出物から触媒から分離する必要がないという利点を有する。そして、例えば独国特許出願公開(DE-A)第43 39 713号明細書(=国際公開(WO)第95/14647号)からは、高められた圧力及び高められた温度で固定床触媒で非分枝鎖状C2〜C6−オレフィンをオリゴマー化する方法が知られており、ここで前記触媒は、本質的な活性成分として酸化ニッケル10〜70質量%、二酸化チタン及び/又は二酸化ジルコニウム5〜30質量%、酸化アルミニウム0〜20質量%及び残部として酸化ケイ素を含有する。別のオリゴマー化触媒及びオリゴマー化法は、例えば、国際公開(WO)第99/25668号、国際公開(WO)第00/59849号、国際公開(WO)第00/53546号、国際公開(WO)第01/72670号及び欧州特許出願公開(EP-A)第1 457 475号明細書に記載されている。
乾燥状態の、特に粉末状の建築化学製品、例えば水硬性材料又はセメントをベースとする材料(例えばタイル接着剤、目地材(Fugenfueller)、フィラー材料(Spachtelmassen)、シーリングスラリー(Dichtschlaemme)等)は、詰め替えプロセス及び混合プロセスの際に明らかなダスト形成をまねく。故に、そのような製品中のダスト発生を低下させるかもしくは阻止するために、多数の試みが講じられていた。
例えば、水硬性材料、例えばフィラー材料の場合のダスト発生を、前記粉末状製品の粉砕度もしくは粒組成を通じて低下させることが試みられていたが、しかしながらその場合により粗大な粉末の加工性はより劣悪である。
ダスト発生を減少させる別の方法は、例えば水、水溶液又は分散液での、凝集である。そして、例えば米国特許(US)第4,780,143号明細書からは、クリンカーを、セメントへの粉砕の前にダスト発生を低下させるために水性フォームと混合することが知られている。また、ダスト形成を減少させるために、吹付コンクリート組成物用のセメントへのプラスチック分散液の添加が既に提案されている。水硬性材料の場合の一時的な凝集は、前記製品がその後に粉砕されるべきであるか又は例えば吹付コンクリート又は吹付モルタルとして使用されるべきである場合にのみ重要でない。しかしながら、例えば、施与後にフロアカバリングが敷き詰められる微粉状フィラー材料においては、より粗大な凝集は受け入れられることはできない、それというのも、これらは多くの滑らかなフロアカバリング材料の表面上に浮かび出るからである。
欧州特許(EP)第403 874号明細書には、ダスト低下のための添加剤として特別なエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーが挙げられている。しかしながら、これらの添加剤にとって不利であるのは、有意な効果の達成のために、しばしばこれらが大量に使用されなければならないことである。
国際公開(WO)第2006/084588号には、粉末状建築化学製品のダスチングを低下させるための添加剤としての、高粘稠な線状炭化水素又は炭化水素混合物の使用が開示されている。しかしながら、そこに記載された系にとって不利にであるのは、使用される炭化水素の高い粘度であり、これは使用される添加剤の高い消費、ひいては僅かな効率の原因にもなる。
これらの方法の場合にしばしば、ダスト除去の技術的に複雑でかつ商業的に費用のかかる過程も不利である。たいてい、前記ダスト除去剤は、ダスト除去を保証し、かつ同時に塊の形成を防止するために、別個のプロセス工程において、特別に成形されたランスを用いて噴霧されなければならない。
独国特許(DE-A1)第10 2004 018 753号明細書には、ブテン含有C4−炭化水素流をニッケル含有触媒の存在でオリゴマー化し、ついでC16−オレフィンフラクションを分離し、かつ分離されたC16−フラクションを水素化することによる、C16−アルカン混合物の製造方法が記載されている。≧95質量%のC16−アルカンの割合を有するC16−アルカン混合物及びそれらの使用がさらに記載されている。その際に、化粧品における、溶剤として又は金属工業におけるそのような薬剤の使用への一般的な指摘が与えられている。建築化学におけるそのような薬剤の使用又はダスト除去への指摘は完全に欠けている。
粉末状建築化学製品用のダスト除去剤として有利には適しており、かつ単純な適用及び高い有効性により特徴付けられる、ダスト形成を減少させるための添加剤を提供するという課題が、それゆえ本発明の基礎となっていた。さらにまた、使用の際に塊形成(Klumpenbildung)及び硬化された系の低下された強さをまねくべきではない。
本発明によれば、前記課題は、テトラメチルシランを基準として0.6〜1.0ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトルが、全積分面積を基準として25〜70%の面積積分を有するイソアルカン混合物を含有する添加剤の使用によって解決された。
本発明は、それゆえ、有機成分及び/又は鉱物質成分を有する粉末状建築化学製品を取り扱う際のダスト放出を減少させるもしくは最小限にするための添加剤としての本発明によるイソアルカン混合物の使用、粉末状建築化学製品の製造方法、並びに本発明によるイソアルカン混合物を含有する粉末状建築化学製品に関する。
粉末状建築化学製品は、有機成分及び/又は鉱物質成分を含有する。
有機成分及び/又は鉱物質成分からなる粉末状建築化学製品は、例えばタイル接着剤、シーリングスラリー、補強接着剤(Armierungskleber)、複合外断熱システム(ETICS)接着剤(WDVS-Kleber)、鉱物質プラスター、補修用モルタル、セルフレベリングフィラー材料、ファインフィラー(Feinspachtel)、スクリードシステム(Estrichsysteme)、厚床用モルタル(Dickbettmoertel)、目地モルタル又は表面保護システムであってよい。
建築化学製品の有機成分は、例えば再分散可能なポリマー粉末、増粘剤、安定剤、消泡剤、分散剤、乳化剤又は顔料であると理解される。
鉱物質成分は、例えばセメント、セッコウ、石灰、白亜、砂、石英粉、粘土、灰、スラグ、Microsilica、軽量充填剤、例えば発泡ガラス、発泡粘土、Poraven(登録商標)、Expancell(登録商標)並びに顔料であってよい。
本発明のさらなる対象は、以下に記載されるような、粉末状ポリマーもしくはポリマー粉末並びに再分散可能なポリマー粉末のダスト除去のための添加剤としての、本発明によるイソアルカン混合物の使用に関する:
Figure 0005523311
VAc=酢酸ビニル
S=スチレン
B=ブタジエン
E=エチレン
Veova=バーサチック酸(Versatinsaeure)のビニルエステル
UF=尿素ホルムアルデヒド
MF=メラミンホルムアルデヒド。
高いスプレッド(Spreiting)効果により、本発明によるダスト除去剤は、多様なキャリヤー材料上に施与されることができ、ついでダスト除去粉末として配合物中で使用されることができる。
キャリヤー材料として、水硬作用のある物質(例えばセメント、セッコウ、分散粉末等)、充填剤(例えば砂、石粉、軽量充填剤、石灰等)並びに添加剤(例えば疎水化されていないシリカ、セルロース)が考慮に値する。これらは、一方ではそれら自体がダスト除去され、他方ではこれらは、ダスト除去剤を過剰供給した場合にキャリヤー材料として役立つ。この組合せは、ついで建築化学的配合物におけるダスト除去粉末として(段落[0124]以降参照)使用されることができる。配合業者は、それゆえ、その製品のダスト除去のための追加的な設備費用を必要としない。
<0.5%の既に少量のダスト除去剤は場合により、生産設備並びに加工設備の爆発分類を減少できることをもたらすことができた。それゆえ、場合により前記設備は、本質的により費用をかけずに設けられることができる(例えば防爆機関(Ex-Motoren)、防爆測定装置等なしで)。設備安全性は、それゆえ、明らかに上昇させることができる。
本発明によるイソアルカン混合物は、テトラメチルシランを基準として0.6〜1.0ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトル、全積分面積を基準として25〜70%の面積積分を有する。
0.6〜1.0ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトルが、全積分面積を基準として、30〜60%、好ましくは35〜55%の面積積分を有するイソアルカン混合物が好ましい。
好ましくは、本発明によるイソアルカン混合物は、オレフィン二重結合を有しない。適したイソアルカン混合物は、4〜6ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトルにおいて、オレフィンプロトンに由来する信号を僅かにのみ有する;この信号の積分は合わせて、全積分の0.5%未満、好ましくは0.2%未満になる。
さらに好ましくは、前記イソアルカン混合物は、0.5〜3ppmの化学シフトδの範囲内(すなわち脂肪族プロトンの範囲内)の1H−NMRスペクトルにおいて、全積分面積を基準として、95%まで、特に好ましくは98%までの面積積分を有する。
本発明によるイソアルカン混合物は、t−ブチル基(−C(CH33)を本質的に有しない。末端t−ブチル基の割合は、好ましくは多くとも20%、特に好ましくは多くとも10%、殊に多くとも5%及び特別に多くとも2%である。
好ましくは、本発明によるイソアルカンは均一に合成されている。そして、これらは、最も長い連続した炭素鎖を基準として、本質的に又は専らメチル分枝を有する。2個又は2個よりも多い炭素原子を有するアルキル基を有する側鎖の割合は、分枝点の全数を基準として、20%未満、好ましくは多くとも10%、特に好ましくは多くとも5%、殊に多くとも1%である。
好ましくは、前記イソアルカン混合物は、炭素原子8〜20個を有するアルカンを少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも85質量%、特に少なくとも95質量%含有する。
好ましくは、前記イソアルカン混合物は、炭素原子12〜20個を有するアルカンを少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも80質量%、特に少なくとも90質量%(例えば少なくとも94質量%)含有する。
本発明によるアルカン混合物は好ましくは、偶数の炭素原子数を有するアルカンを少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも85質量%、特に少なくとも95質量%含有する。特別な一実施態様は、炭素原子8又は12又は16個を有するアルカンから本質的になるイソアルカン混合物である。
本発明によるイソアルカン混合物は、好ましくはオリゴマー分布、すなわち含有しているアルカンの炭素原子数(ひいては分子量)に関して不均一性を有する。好ましくは、本発明によるイソアルカン混合物は、それらの全質量を基準として、同じ分子量のアルカンを95質量%未満、特に好ましくは多くとも90質量%含有する。そのような不均一なイソアルカン混合物は、特に有利な応用技術的な性質を、殊に建築化学製品における使用のために、有することができる。それらには、殊に本発明によるイソアルカン混合物の、スプレッド挙動のようなレオロジー的性質が含まれる。そして、本発明によるイソアルカン混合物の相対的なスプレッド値(標準としての低粘度流動パラフィン(Paraffinum perliquidum)を基準として)は、少なくとも130%、特に好ましくは少なくとも140%、殊に好ましくは少なくとも150%である。これらはそれゆえ、技術水準からの通常使用される油体及び特にイソヘキサデカン(C16−イソアルカン、及び極めて高いC16−イソアルカン含量を有する混合物、例えば独国特許出願公開(DE)第10 2004 018 753号明細書による)よりも優れている。本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物は好ましくは、DIN51562(ニュートン液体の動粘度を測定するための吊り下げた球水準及びリングマークを有するウベローデ粘度計を用いた測定)に従い40℃で測定される1〜9mm2/s、好ましくは2〜5mm2/sの動粘度を有する。典型的な値は、40℃で約3mm2/s又は約4mm2/sである。
本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物は好ましくは、0.7〜0.82g/cm3の範囲内、特に好ましくは0.75〜0.8g/cm3の範囲内の密度を有する。
本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物は好ましくは、1.4〜1.5の範囲内の屈折率を有する。
本発明によるイソアルカン混合物は好ましくは、0.1〜0.35、特に好ましくは0.12〜0.3、殊に0.15〜0.27及び特別に0.17〜0.23の範囲内の分枝度Vを有する。
本発明の範囲内で、分枝度Vは、分子量とは独立して、炭素原子あたりの分枝の数として定義されている(V=分枝の数/炭素原子の数、例えばn−オクタン:0/8=0、メチルヘプタン:1/8=0.125、ジメチルヘキサン:2/8=0.25)。
適したイソアルカン混合物は、
a)炭素原子2〜6個を有する少なくとも1つのオレフィンを含有する炭化水素出発物質を準備し、
b)炭化水素出発物質を、遷移金属含有触媒でのオリゴマー化にかけ、
c)工程b)において得られたオリゴマー化生成物を水素化する
ことによる方法によって得ることができる。その際に、多くの場合に約95%、90%又は85%の水素化で既に十分である。
この方法の特別な一実施態様は、同様に本発明の対象である。
工程a)
工程a)に適したオレフィン出発物質は、炭素原子2〜6個及び少なくとも1つのエチレン系不飽和二重結合を有する原則的に全ての化合物である。
好ましくは、工程a)において、工業的に入手可能なオレフィン含有炭化水素混合物が使用される。
好ましい大工業的に入手可能なオレフィン混合物は、石油精製の際の、例えば接触分解、例えば流動接触分解(FCC)、熱分解又は水素化分解及び引き続き脱水素による、炭化水素分解から生じる。好ましい工業用オレフィン混合物は、C4カットである。C4カットは、例えばガス油の流動接触分解又は水蒸気分解によって、もしくはナフサの水蒸気分解によって、得ることができる。C4カットの組成に応じて、全C4カット(粗C4カット)、1,3−ブタジエンの分離後に得られるいわゆるラフィネートI並びにイソブテン分離後に得られるラフィネートIIが区別される。適した別の工業用オレフィン混合物は、ナフサ分解の際に得ることができるC5カットである。工程a)における使用に適した炭素原子4〜6個を有するオレフィン含有炭化水素混合物はさらに、適した大工業的に入手可能なパラフィン混合物の接触脱水素により得ることができる。そして、例えば、液状ガス(液化石油ガス、LPG)及び液化可能な天然ガス(液化天然ガス、LNG)からのC4−オレフィン混合物の製造はうまくいく。後者は、LPGフラクションに加えて、追加的により大量のより高分子量の炭化水素(軽質ナフサ)も含み、かつそれゆえC5−及びC6−オレフィン混合物の製造にも適している。LPG流又はLNG流からの炭素原子4〜6個を有するモノオレフィンを含有するオレフィン含有炭化水素混合物の製造は、脱水素に加えて、通例さらに1つ又はそれ以上の後処理工程を含む当業者に知られた常用の方法によりうまくいく。これらには、例えば、前記のオレフィン出発混合物中に含まれる飽和炭化水素の少なくとも一部の分離が含まれる。これらは、例えば分解及び/又は脱水素によるオレフィン出発物質の製造のために改めて使用されることができる。工程a)において使用されるオレフィンは、しかしながら、オリゴマー化条件に対して不活性に挙動する飽和炭化水素の割合を含有していてもよい。これらの飽和成分の割合は、炭化水素出発物質中に含まれるオレフィン及び飽和炭化水素の全量を基準として、一般的に多くとも60質量%、好ましくは多くとも40質量%、特に好ましくは多くとも20質量%である。
好ましくは、工程a)において、全オレフィン含量をそれぞれ基準として、C4−オレフィン20〜100質量%、C5−オレフィン0〜80質量%、C6−オレフィン0〜60質量%及び前記のオレフィンとは異なるオレフィン0〜10質量%を含有する炭化水素混合物が準備される。
好ましくは、工程a)において、全オレフィン含量を基準として、少なくとも80質量%、特に好ましくは少なくとも90質量%及び殊に少なくとも95質量%の線状モノオレフィン含量を含有する炭化水素混合物が準備される。その際に、線状モノオレフィンは、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン及びそれらの混合物の中から選択されている。前記イソアルカン混合物の所望の分枝度の調節のために、工程a)において使用される炭化水素混合物が、全オレフィン含量を基準として、分枝鎖状オレフィンを20質量%まで、好ましくは5質量%まで、特に3質量%まで含有する場合が有利でありうる。
特に好ましくは、工程a)においてC4−炭化水素混合物が準備される。
1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンを基準として、工程a)において準備されたC4−炭化水素混合物のブテン含量は、全オレフィン含量を基準として、好ましくは10〜100質量%、特に好ましくは50〜99質量%、及び殊に70〜95質量%である。好ましくは1−ブテン対2−ブテンの比は、20:1〜1:2の範囲内、特に約10:1〜1:1である。好ましくは、工程a)において使用されるC4−炭化水素混合物は、イソブテンを5質量%未満、特に3質量%未満含有する。
工程a)におけるオレフィン含有炭化水素の準備は、分枝鎖状オレフィンの分離を含むことができる。線状及び分枝鎖状のオレフィンの異なる物理的性質に基づくか、もしくは選択的反応を可能にする異なる反応性に基づく技術水準から公知の常用の分離法が適している。そして、例えばイソブテンは、C4−オレフィン混合物、例えばラフィネートIから、次の方法の1つによって分離されることができる:
・モレキュラーシーブ分離、
・分別蒸留、
・t−ブタノールへの可逆的水和、
・第三級エーテルへの酸触媒されたアルコール付加、例えばメチル−t−ブチルエーテル(MTBE)へのメタノール付加、
・ジイソブテン及びトリイソブテンへの不可逆的に触媒されたオリゴマー化、
・ポリイソブテンへの不可逆的重合。
この種の方法は、K. Weissermel, H.-J. Arpe, Industrielle organische Chemie, 第4版, pp. 76-81, VCH-Verlagsgesellschaft Weinheim, 1994に記載されており、これはこの参照により全面的に開示に含まれる。
好ましくは、工程a)においてラフィネートIIが準備される。
本発明による方法における使用に適したラフィネートIIは、例えば次の組成を有する:
イソブタン 0.5〜5質量%、
n−ブタン 5〜20質量%、
トランス−2−ブテン 20〜40質量%、
シス−2−ブテン 10〜20質量%、
1−ブテン 25〜55質量%、
イソブテン 0.5〜5質量%
並びにそれぞれ最大1質量%の範囲内の痕跡ガス、例えば1,3−ブタジエン、プロペン、プロパン、シクロプロパン、プロパジエン、メチルシクロプロパン、ビニルアセチレン、ペンテン、ペンタン等。
適したラフィネートIIは、次の典型的な組成を有する:
イソブタン,n−ブタン 26質量%、
イソブテン 1質量%、
1−ブテン 26質量%、
トランス−2−ブテン 31質量%、
シス−2−ブテン 16質量%。
ジオレフィン又はアルキンが、オレフィンに富む炭化水素混合物中に存在している場合には、これらは、オリゴマー化の前に好ましくは10質量ppm未満に、前記混合物から除去されることができる。これらは、好ましくは、選択的水素化により、例えば欧州特許(EP)第81 041号明細書及び独国特許(DE)第15 68 542号明細書によれば、特に好ましくは選択的水素化により5質量ppm未満、特に1質量ppm未満の残存含量まで、除去される。
オレフィンに富む炭化水素混合物からは、好都合にはさらに含酸素化合物、例えばアルコール、アルデヒド、ケトン又はエーテルが大幅に除去される。このためには、オレフィンに富む炭化水素混合物は有利に、吸着剤、例えばモレキュラーシーブ、特に>4Å〜5Åの孔径を有するモレキュラーシーブに、導通されることができる。オレフィンに富む炭化水素混合物中の含酸素化合物、含硫黄化合物、含窒素化合物及び含ハロゲン化合物の濃度は、好ましくは1質量ppm未満、特に0.5質量ppm未満である。
工程b)
本発明の範囲内で、"オリゴマー"という概念は、使用されるオレフィンの増成反応からの二量体、三量体、四量体及び高級生成物を含む。好ましくは、工程b)において得られるオリゴマーは、二量体、三量体及び四量体の中から選択されている。前記オリゴマーはそしてまたオレフィン系不飽和である。オリゴマー化に使用される炭化水素出発物質及びオリゴマー化触媒の適した選択により、以下に記載されるように、目的とするイソアルカンが得られることができる。
工程b)におけるオリゴマー化のためには、1つ又はそれ以上の同じか又は異なる反応器を含む反応系が使用されることができる。最も単純な場合に、工程b)におけるオリゴマー化には、単独の反応器が使用される。しかしながら、それぞれ同じか又は異なる混合特性を有する複数の反応器も使用されることができる。個々の反応器は、所望の場合には内部構造物によって一回又は複数回分割されていてよい。2つ又はそれ以上の反応器が前記反応系を形成する場合には、これらは、互いに任意に、例えば並列又は直列に接続されていてよい。適した一実施態様において、例えば、2つの直列接続された反応器からなる反応系が使用される。
オリゴマー化に適している耐圧反応装置は、当業者に知られている。これらには、気固反応及び気液反応のために一般的に常用の反応器、例えば管形反応器、撹拌釜、ガス循環反応器、気泡塔等が含まれ、これらは場合により内部構造物により分割されていてよい。好ましくは、管束反応器又はシャフトキルンが使用される。オリゴマー化に不均一系触媒が使用される場合には、この触媒は、唯一の触媒固定床又は複数の触媒固定床中に配置されていてよい。その場合には、異なる反応帯域中で異なる触媒を使用することが可能である。しかしながら全ての反応帯域において同じ触媒の使用が好ましい。
オリゴマー化反応の際の温度は一般的に、約20〜280℃、好ましくは25〜200℃、特に30〜140℃の範囲内である。オリゴマー化の際の圧力は一般的に、約1〜300bar、好ましくは5〜100bar及び特に20〜70barの範囲内である。前記反応系が、1よりも多い反応器を含む場合には、これらは、同じか又は異なる温度及び同じか又は異なる圧力を有していてよい。そして、例えばできるだけ完全な転化を達成するために、例えば反応器カスケードの第二の反応器中で、第一の反応器中よりも高い温度及び/又は高い圧力に調節されることができる。
特別な一実施態様において、オリゴマー化に使用される温度及び圧力値は、オレフィン含有出発物質が液体状態又は超臨界状態で存在するように選択される。
工程b)における反応は、好ましくは断熱で実施される。この概念は、本発明の範囲内で技術的な意味で理解され、かつ物理化学的な意味で理解されるものではない。そして、オリゴマー化反応は、通例発熱で進行するので、前記反応混合物は、反応系、例えば触媒床を流れる際に、温度増加を経験する。断熱反応操作は、発熱反応において放出される熱量が、反応混合物によって反応器中で吸収され、かつ冷却装置による冷却が使用されない手法であると理解される。それゆえ、反応熱は、反応器からの自然な熱伝導及び熱放射により環境中へ放出される残部割合を除き、反応混合物と共に反応器から導出される。
工程b)におけるオリゴマー化のために、遷移金属含有触媒が使用される。好ましくはこれは不均一系触媒である。周知のように低いオリゴマー分枝を引き起こす好ましい触媒、周知のように低いオリゴマー分枝を引き起こす工程a)における反応のためのニッケルを含有する触媒は、当業者に一般的に知られている。これらには、Catalysis Today, 6, 329 (1990)、特にpp.336-338に、並びに独国特許出願公開(DE-A)第43 39 713号明細書(=国際公開(WO-A)第95/14647号)及び独国特許出願公開(DE-A)第199 57 173号明細書に記載された触媒が含まれ、これらはこの参照により明らかに開示に含まれる。オリゴマー化に使用されるフィード流が分割され、かつ異なる温度で操作される少なくとも2つの反応帯域へ供給されることによる適したオリゴマー化法は、欧州特許出願公開(EP-A)第1 457 475号明細書に記載されており、これはこの参照により同様に開示に含まれる。
使用されるニッケルを含有する不均一系触媒は、異なる構造を有していてよい。原則的に非担持触媒(Vollkatalysatoren)並びに担持触媒(getraegerte Katalysatoren)が適している。後者が好ましくは使用される。担体材料は、例えばシリカ、礬土(Tonerde)、アルミノケイ酸塩、層構造を有するアルミノケイ酸塩及びゼオライト、例えばモルデナイト、ホージャサイト、ゼオライトX、ゼオライト−Y及びZSM−5、酸で処理されている酸化ジルコニウム、又は硫酸化された二酸化チタンであってよい。特に適しているのは、ニッケル塩及びケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリウムの水溶液を硝酸ニッケル、及び場合によりアルミニウム塩、例えば硝酸アルミニウムと混合し、かつか焼することによって得ることができる沈殿触媒である。さらに、天然又は合成の層状ケイ酸、例えばモンモリロナイトへのイオン交換によるNi2+イオンの挿入により得られる触媒が使用可能である。適した触媒は、シリカ、礬土又はアルミノケイ酸塩を、可溶性のニッケル塩、例えば硝酸ニッケル、硫酸ニッケル又は塩化ニッケルの水溶液に含浸し、引き続きか焼することによっても得ることができる。
酸化ニッケルを含有する触媒が好ましい。本質的にNiO、SiO2、TiO2及び/又はZrO2並びに場合によりAl23からなる触媒が特に好ましい。本質的な活性成分として酸化ニッケル10〜70質量%、二酸化チタン及び/又は二酸化ジルコニウム5〜30質量%、酸化アルミニウム0〜20質量%及び残部として二酸化ケイ素を含有する触媒が最も好ましい。そのような触媒は、pH 5〜9での前記触媒材料の沈殿によって、硝酸ニッケルを含有する水溶液を二酸化チタン及び/又は二酸化ジルコニウムを含有するアルカリ水ガラス溶液に添加し、ろ過し、乾燥させ、かつ350〜650℃で熱処理することによって得ることができる。これらの触媒の製造については、詳細には、独国特許出願公開(DE-A)第43 39 713号明細書が参照される。この刊行物の開示及びその中で引用された技術水準は、この参照により全面的に開示に含まれる。
さらなる一実施態様において、工程b)における触媒として、独国特許出願公開(DE-A)第199 57 173号明細書によるニッケル触媒が使用される。それらは本質的に、ニッケル化合物及び硫黄化合物で処理された酸化アルミニウムである。好ましくは、完成した触媒中で、硫黄対ニッケルのモル比は0.25:1〜0.38:1の範囲内で存在する。
前記触媒は、好ましくは、塊状の(stueckiger)形、例えば錠剤の形で、例えば2〜6mmの直径及び3〜5mmの高さを有し、例えば外径5〜7mm、高さ2〜5mm及び穴径2〜3mmを有するリング、又は例えば1.5〜5mmの直径の多様な長さの押出物で存在する。この種の形は、それ自体として知られた方法で、たいてい打錠助剤、例えばグラファイト又はステアリン酸を使用することによる、錠剤化又は押出しによって、得られる。
工程c)
工程c)において、水素化触媒として通例、オレフィンの相応するアルカンへの水素化を触媒する技術水準の全ての触媒が使用されることができる。前記触媒は、不均一相中で並びに均一系触媒として使用されることができる。好ましくは、水素化触媒は、VIII族の少なくとも1つの金属を含有する。
VIII族の特に適している金属は、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム及び白金の中から選択されている。
前記金属は、混合物としても使用されることができる。そのうえ、前記触媒は、VIII族の金属に加えて、別の金属、例えばVIIa族の金属、特にレニウム、又はIb族の金属、すなわち銅、銀又は金も含有していてよい。VIII族の特に好ましい金属は、ルテニウム、ニッケル、パラジウム及び白金、特に白金、ニッケル及びパラジウム、及びより好ましくはパラジウム及びニッケルである。特別に、前記触媒は、パラジウムを触媒活性種として含有する。
不均一系触媒が使用される場合には、これは、適切には微細に分散した形で存在する。微細に分散した形は、例えば次のように達成される:
・黒触媒(Schwarz-Katalysator):前記金属は、触媒としての使用の直前に、その塩の1つの溶液から還元的に堆積される。
・Adams触媒:金属酸化物、特に白金及びパラジウムの酸化物は、水素化に使用される水素により現場還元される。
・骨格触媒又はラネー触媒:前記触媒は、"海綿状金属"として、アルミニウム又はケイ素を有する前記金属の二元合金(特にニッケル又はコバルト)から、酸又はアルカリ液での相手の溶出により製造される。当初の合金相手の残留物はしばしば相乗的に作用する。
・担持触媒:黒触媒は、担体物質の表面上に沈殿されることもできる。適した担体及び担体材料は以下に記載されている。
そのような不均一系触媒は、一般的な形で例えばOrganikum, 第17版, VEB Deutscher Verlag der Wissenschaften, Berlin, 1988, p. 288に記載されている。そのうえ、アルカンへのオレフィンの還元に適した不均一系水素化触媒は、以下の出版物により詳細に記載されている:
米国特許(US)第3,597,489号明細書、米国特許(US)第2,898,387号明細書及び英国特許(GB)第799,396号明細書には、気相又は液相中でニッケル触媒及び白金触媒でのベンゼンのシクロヘキサンへの水素化が記載されている。英国特許(GB)第1,155,539号明細書には、ベンゼンの水素化のためのレニウムでドープされたニッケル触媒の使用が記載されている。米国特許(US)第3,202,723号明細書には、ラネーニッケルを用いるベンゼンの水素化が記載されている。パラジウム、白金又はロジウムでドープされているルテニウム含有懸濁触媒は、SU 319582においてベンゼンをシクロヘキサンに水素化するために使用される。酸化アルミニウム担持触媒は、米国特許(US)第3,917,540号明細書及び米国特許(US)第3,244,644号明細書に記載されている。これらの出版物に記載された水素化触媒は、この参照により全面的に開示に含まれる。
水素化法の態様に応じて、前記担体材料は、多様な形態を有していてよい。水素化が昇流運転方式(Sumpffahrweise)で実施される場合には、担体材料は通例、微粒状粉末の形で使用される。前記触媒がこれとは異なり固定床触媒の形で使用される場合には、例えば成形体が担体材料として使用される。そのような成形体は、球、錠剤、円柱、中空円筒、ラシヒリング、押出物、サドル体、星形、らせん等の形態で、約1〜30mmの大きさ(最長の寸法)を有して存在していてよい。そのうえ、前記担体は、モノリスの形で、例えば独国特許出願公開(DE-A)第19642770号明細書に記載されているように、存在していてよい。さらに、前記担体は、線材、薄板、格子、ネット、織物等の形で使用されることができる。
前記担体は、金属又は非金属の、多孔質又は非多孔質の材料からなっていてよい。
適した金属材料は、例えば高合金化特殊鋼である。適した非金属材料は、例えば鉱物質原料、例えば天然及び合成の鉱物、ガラス又はセラミック、プラスチック、例えば人工又は天然のポリマー、又は双方のものの組合せである。
好ましい担体材料は、炭、特に活性炭、二酸化ケイ素、特に無定形の二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、及びさらにアルカリ土類金属の硫酸塩及び炭酸塩、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸バリウム及び硫酸バリウムである。
前記触媒は、常用の方法によって前記担体上に、例えば触媒又はその適した前駆物質を含有する溶液での前記担体の浸漬、湿潤又は噴霧により、施与されることができる。
適した担体及び前記触媒をこれに施与する方法は、例えば独国特許出願公開(DE-A)第101 28 242号明細書に記載されており、これはこの参照により全面的に開示に含まれる。
また均一系水素化触媒も、本発明による方法において使用されることができる。これらの例は、欧州特許出願公開(EP-A)第0 668 257号明細書に記載されているニッケル触媒である。しかしながら、均一系触媒の使用の場合に不利であるのは、それらの製造コスト及びこれらが通例再生不可能であるという事実でもある。
故に、本発明による方法において好ましくは不均一系水素化触媒が使用される。
特に好ましくは、本発明による方法において使用される不均一系触媒は、ルテニウム、ニッケル、コバルト、パラジウム及び白金の中から選択されている第VIII副族の少なくとも1つの金属、及び場合により別の遷移金属、特に副族VIIa、Ib又はIIdの遷移金属を、及び特に銅と共に、含有する。
特に好ましくは、前記金属は、担持された形で又は海綿状金属として使用される。担持触媒の例は、炭、特に活性炭、二酸化ケイ素、特に無定形二酸化ケイ素、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム又は酸化アルミニウム上の、特にパラジウム、ニッケル又はルテニウムであり、その際に前記担体は、前記の形で存在していてよい。好ましい担体形は前記の成形体である。
金属触媒は、それらの酸化物、特に酸化パラジウム、酸化白金又は酸化ニッケルの形でも、使用されることができ、これらはついで水素化条件下に相応する金属に還元される。
海綿状金属として、特にラネーニッケルが使用される。
特別に、本発明による方法において、二酸化ケイ素のような担体材料上のニッケル及び銅が水素化触媒として使用される。
水素化触媒は好ましくは固定床中に配置される。
水素化は、好ましくは20〜250℃、特に好ましくは50〜240℃及び殊に120〜180℃の温度で行われる。
水素化反応の反応圧は好ましくは、1〜300bar、特に好ましくは10〜150bar及び殊に20〜70barの範囲内である。
反応圧並びに反応温度は、とりわけ、使用される水素化触媒の活性及び量に依存し、かつ個々の場合に当業者により決定されることができる。
水素化は、適した溶剤中で又は好ましくはバルクで好ましくは行われることができる。適した溶剤は、反応条件下で不活性である、すなわち出発物質又は生成物と反応もせず自体変化することもなく、かつ得られるイソアルカンから問題なく分離されることができるそのような溶剤である。適した溶剤には、開鎖の及び環状のエーテル、例えばジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン又は1,4−ジオキサン及びアルコール、特にC1〜C3−アルカノール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール又はイソプロパノールが含まれる。前記の溶剤の混合物も適している。
水素化に必要な水素は、純粋な形で並びに水素含有ガス混合物の形で使用されることができる。後者は、しかしながら有害な量の触媒毒、例えばCOを含有してはならない。適した水素含有ガス混合物の例は、改質法からのそのようなガス混合物である。しかしながら好ましくは、水素は純粋な形で使用される。
水素化は、好ましくは連続的に実施される。
前記溶剤の除去は、常用の方法により、例えば、特に減圧下での、蒸留により、行われる。
本発明による方法の特別な一実施態様において、工程b)において得られるオリゴマー化生成物及び/又は工程c)において得られる水素化生成物は、分離にかけられる。その場合に、特定のオリゴマー、もしくは水素化されたオリゴマーで豊富化された少なくとも1つのフラクションが得られる。そして、例えばC4−炭化水素混合物は、工程b)においてオリゴマー化にかけられ、引き続き、水素化の前に、分離にかけられることができ、その際にC8−、C12−又はC16−オリゴマーで豊富化された少なくとも1つのフラクションが得られる。オリゴマーで豊富化されたこの又はこれらのフラクションは、ついで水素化に使用される。同様に、工程b)からのオリゴマー混合物はまず最初に分離せずに水素化され、引き続き水素化の生成物混合物は、分離にかけられることができ、その際に例えばオリゴマー化のためにC4−炭化水素混合物を使用する場合にC8−、C12−又はC16−イソアルカンで豊富化された少なくとも1つのフラクションが得られる。前記のアルカンの1つで豊富化されたフラクションは、好ましい一実施態様において、冒頭に説明されたように、それとは異なる別のアルカンを含有する。これらは好ましくは本質的に、豊富化されたアルカンよりも高い分子量を有するアルカンである。好ましくは、ついで、例えばC16−イソアルカンで豊富化されたフラクションが得られ、これは本質的にC8−及び/又はC12−イソアルカンを含有しないが、しかしC20−イソアルカン及び場合により高級同族体を含有する。
分離のためには、オリゴマー化又は水素化の反応混合物は、1つ又はそれ以上の分離工程にかけられることができる。適した分離装置は、当業者に知られた常用の装置である。それらには、例えば蒸留塔、例えば段塔、これらは所望の場合にはバブルキャップ、シーブプレート、シーブトレイ、バルブ、側部抜出し等が設けられていてよい、蒸発器、例えば薄膜型蒸発缶、流下薄膜型蒸発器、ワイプドフィルム蒸発器(Wischblattverdampfer)、Sambay蒸発器、等及びそれらの組合せが含まれる。好ましくは、前記オレフィンフラクションの単離は、一段階又は多段階の分別蒸留により行われる。
本発明によるイソアルカン混合物は、粉末状建築化学製品における使用に特に有利に適している。これらは、一般的に無臭であり、かつ特に加工業者によって"異種の"又は"化学的に"感じられるにおい成分として、例えばオレフィン様のにおいを有しない。
本発明によるイソアルカン混合物はさらに通例無色であるか又は僅かな固有色のみを有する。好ましくは、本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物は、多くとも6、特に好ましくは多くとも5のハーゼン色数又はAPHA色数(DIN 6271により測定)を有する。分子量に応じて、前記イソアルカンは、液状ないし油状のコンシステンシーを有する。粉末状建築化学製品における使用のためには、好ましくは、炭素原子8〜28個、好ましくは8〜20個を有するイソアルカンを含有するイソアルカン混合物が使用される。これらのイソアルカン混合物は、標準状態(25℃、1013mbar)で液体である。
特別な一実施態様において、含まれているイソアルカンの分子量に関して高い均一性を有するイソアルカン混合物が粉末状建築化学製品中で使用される。これらは好ましくは二量体、三量体又は四量体である。これらのイソアルカン混合物は、同じ炭素原子数のイソアルカンを好ましくは少なくとも70質量%、特に好ましくは少なくとも85質量%及び殊に少なくとも95%含有する。
本発明によるイソアルカンは、粉末状建築化学製品のダスト除去のための技術水準から公知の油体に比較して、匹敵しうる又はより良好な応用技術的な性質により特徴付けられる。そして、これらは、抜群の皮膚適合性を有し、刺激をまねかず、混合の際に塊を形成せず、かつ粉末状建築化学製品の内容物(Inhaltsstoffe)の表面上に迅速に分配される。それらの引火点は、製造及び使用の際に厳しい安全技術的な規格に応じるために十分に高い。そして、例えば本発明によるC16−イソアルカン混合物は通例、少なくとも100℃、例えば105℃の引火点を有する。
さらに、本発明による添加剤は、低い粘度、及び高い有効性("スプレッド効果(spreading effect)")により特徴付けられ、このことは使用者に最も少ない使用量(0.25〜0.5%)で高いダスト除去効果を達成することを可能にする。
存在している"スプレッド効果"及び低い粘度により、ダスト除去剤の計量供給の場合にダスト除去すべき生成物中での塊形成は行われない。前記の生成物の配合業者には、それゆえ、特別な噴霧装置を用いずに、前記ダスト除去剤を存在するその混合プロセスへ直接計量供給することが可能である。
本発明によるイソアルカン混合物を用いてダスト除去され、再分散されたポリマー粉末はそれどころか、キャリヤーとして別の配合物成分(例えばセメント)のダスト除去に利用されることができる。そして、例えばダスト除去剤2%をポリマー粉末5gに添加した場合に、ポルトランドセメント(CEMI 42.5)35gがダスト除去されることができる。この場合に、"浸漬された"ポリマー粉末が、前記セメントと単純に混合されるだけで十分である。
本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物に加えて、粉末状建築化学製品のダスト除去のために、同じ分子量のアルカンを極めて高い割合で含有するイソアルカン混合物も適している。これらには、同じ分子量のアルカンを95質量%以上、好ましくは少なくとも96質量%、特に少なくとも97質量%含有するイソアルカン混合物が含まれる。C16−イソアルカン混合物が好ましい(以下に"高C16−含有イソアルカン混合物"と呼ぶ)。
故に、本発明のさらなる対象は、粉末状建築化学製品のための、少なくとも1つのC16−アルカンを有する混合物を含有するダスト除去剤であり、ここで前記混合物は、95質量%以上のC16−アルカンの割合を有する。好ましくは、粉末状建築化学製品のためのダスト除去剤は、C16−アルカンを有する混合物を含有し、この混合物は、前記混合物が、含まれている分子が分子あたり平均して第四級炭素原子1.0未満を有する組成を有し、ここで前記混合物は、95質量%以上のC16−アルカンの割合を有し、かつ前記混合物は、n−ヘキサデカンの5質量%未満の割合を有することにより特徴付けられる。
この種のC16−イソアルカンを有する混合物は、
a)全てのブテンの総和を基準として、イソブテン5質量%未満を含有するブテン含有C4−炭化水素流を、ニッケル含有触媒の存在でオリゴマー化し、
b)反応混合物からC16−オレフィンフラクションを分離し、かつ
c)C16−フラクションを水素化する
ことによる方法によって得ることができる。
適したC16−イソアルカン混合物及びそれらの製造方法は、独国特許出願公開(DE-A1)第10 2004 018 753号明細書に記載されており、これはこの参照により全面的に開示に含まれる。独国特許出願公開(DE-A1)第10 2004 018 753号明細書において、炭化水素混合物は、これらが極めて低い割合のn−ヘキサデカンを有するに過ぎないにも拘わらず、"C16−アルカン"混合物と呼ばれる。本明細書の範囲内で、分枝鎖状アルカンを含有するアルカン混合物を呼ぶために同じ意味の名称"イソ"アルカン混合物が使用された。
しかしながら、前もって説明したような、特に有利な性質を有する、本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物の使用が特に好ましい。特に、これらは、レオロジー的性質に関して及び特別にスプレッド挙動の場合に技術水準から知られた全ての油体、また、それとは別に良好な応用技術的性質を有する独国特許出願公開(DE)第10 2004 018 753 A1号明細書の油体よりも優れている。
本発明のさらなる対象は、少なくとも1つのイソアルカン混合物、別の常用の内容物もしくは成分、例えば硬化促進剤、硫酸塩キャリヤー、消泡剤等を含有する、低下されたダスト形成挙動を有する粉末状建築化学製品である。
本発明による及び本発明による方法により得ることができるイソアルカン混合物は固有臭がなく、かつ極めて幅広い液体範囲を有する(少なくとも−70℃〜+200℃)。
ダスト除去添加剤として使用されるイソアルカン混合物の量は、ダスト除去すべき建築化学製品を基準として、0.01〜10質量%、好ましくは0.1〜3質量%、特に好ましくは0.2〜1質量%である。
本発明のさらなる対象は、本発明によるイソアルカン混合物を含有する低下されたダスト形成挙動を有する粉末状建築化学製品の製造方法である。
本発明によるイソアルカン混合物は、前記建築化学製品と接触されるかもしくは処理される(beaufschlagt)。一般的に、これは、ダスト除去添加剤を建築化学製品上に噴霧する("ノズル噴霧する(Beduesen)")により、前もって定義したようなダスト除去添加剤を用いて行われる。本発明により使用されるダスト除去添加剤でのダスト除去すべき建築化学製品の処理もしくは接触は、しかしまた当業者によく知られているそれぞれ適した他の方法で、例えばダスト除去すべき建築化学製品を液状ダスト除去添加剤等と混合することで、行われることができる。本発明によれば、しかしながら液状ダスト除去添加剤の噴霧施与が好ましい、それというのも、これは、ダスト除去すべき生成物の処理の最も単純かつ最も経済的な変法だからである。
ダスト除去剤と混合される個々の成分はそれどころか、キャリヤーとして別の配合物成分(例えばセメント)のダスト除去に利用することができる。ダスト除去剤2.2%をポリマー粉末(Acronal(登録商標) S695P、BASF)5gに添加した場合に、例えばポルトランドセメント(CEM I 42.5)35gがダスト除去されることができる。この際、"浸漬された"ポリマー粉末が前記セメントと単純に混合されるだけで十分である。
大工業的使用者には、それゆえ、予備ダスト除去された成分を、その設備中での単純な混合により使用し、かつ全てのドライブレンドをそれによってダスト除去するという可能性が開かれる。費用のかかるプロセス変更はそれにより割愛される。
前記製品の低い粘度及び良好な分布により、本プロセスにおけるダスト除去剤の単純な計量供給も可能である。
前記のように、本発明により使用されるイソアルカン混合物は、乾燥した粉末状建築化学製品用のダスト除去添加剤としてのそれらの使用の際に、これらの製品でのダスト放出の明らかな低下をもたらす。
この効果は、本発明による添加剤が、ダスト除去作用を達成する技術水準から知られた適した別の添加剤、例えばポリエチレン繊維又はポリプロピレン繊維のような繊維との組合せで、使用される場合に、さらにいっそう上昇されることができる。
本発明は、以下の実施例に基づいてより詳細に説明されるが、これらに限定されるものではない。
I.製造例:
例1:イソアルケン混合物の製造
国際公開(WO)第95/14647号から例3によるオリゴマーを、その中に記載されたC4−炭化水素混合物から出発して、国際公開(WO)第95/14647号から例1に記載された触媒を使用して、製造した。このオリゴマー2kgを、80cmの充填塔(ワイヤメッシュコイル)中で還流比1:5で分別にかけた。次のものが得られた:
Figure 0005523311
GC分析によれば、フラクション1cは、C12−オリゴマー化生成物7%、C16−オリゴマー化生成物70%、C20−オリゴマー化生成物17%並びに高級同族体からなっていた。
例2:フラクション1cの水素化
9l撹拌加圧容器中に、例1からのブテン四量体1c 6l及びPd/活性炭(Pd 10%) 50gを添加した。まず最初に最大50bar(5MPa)までの水素を、温度が50℃を超えて上昇しないようにして押し込んだ。その後、50℃で水素圧を200bar(20MPa)に高め、2時間、後水素化した。水素化が終了した後に、前記触媒を、まず最初にひだ付きろ紙により、ついでAl23を有する短いカラムにより、分離した。澄明で淡色の無臭液体4.4kgが得られた。
1H−NMR(16スキャン、400MHz、CDCl3中10%):δ 7.0〜2.5ppmの範囲内の信号は検出不能;δ 0.6〜1ppmの範囲内の積分の48%。
例3:フラクション1aの水素化
3.5l撹拌加圧容器中に、例1からのブテン二量体1a 2l及びPd/活性炭(Pd 10%) 20gを添加した。まず最初に最大20bar(2MPa)までの水素を、温度が50℃を超えて上昇しないようにして押し込んだ。その後、50℃で水素圧を200bar(20MPa)に高め、2時間、後水素化した。水素化が終了した後に、前記触媒を、まず最初にひだ付きろ紙により、ついでAl23を有する短いカラムにより、分離した。澄明で淡色の無臭液体1.2kgが得られた。
1H−NMR(16スキャン、400MHz、CDCl3中10%):δ 7.0〜2.5ppmの範囲内の信号は検出不能;δ 0.6〜1ppmの範囲内の積分の53%。
例4:フラクション1bの水素化
3.5l撹拌加圧容器中に、例1からのブテン三量体1b 2l及びPd/活性炭(Pd 10%) 20gを添加した。まず最初に最大20bar(2MPa)までの水素を、温度が50℃を超えて上昇しないようにして押し込んだ。その後、50℃で水素圧を200bar(20MPa)に高め、2時間、後水素化した。水素化が終了した後に、前記触媒を、まず最初にひだ付きろ紙により、ついでAl23を有する短いカラムにより、分離した。澄明で淡色の無臭液体1.2kgが得られた。澄明で淡色の無臭液体1.2kg。
1H−NMR(16スキャン、400MHz、CDCl3中10%):δ 7.0〜2.5ppmの範囲内の信号は検出不能;δ 0.6〜1ppmの範囲内の積分の51%。
第1表には、例2、3、4及び5からのイソアルカン混合物の分枝度V(=分枝/炭素原子の数)並びにδ 0.6〜1ppmの範囲内の積分が示されている。
第1表
Figure 0005523311
II.スプレッド挙動
以下に記載されるスプレッド値を、次の方法に従って求めた:ろ紙(ろ紙タイプ1243/90、白、紙500×500mm、製造者:Poerringer、約200×200mm)1枚を、時計ざらもしくはペトリ皿上に自由に浮遊させて置き、測定されるべき脂質10μlを中央に添加する。10分後に、脂質で濡れた面積に印を付け、切り取り、秤量する。同じ方法を、内標準(低粘度流動パラフィン)を用いて行う。算出された値から、相対スプレッド値は次の式に従い計算される:
相対スプレッド値=(測定物質の面積x100)/低粘度流動パラフィンの面積。
第2表
Figure 0005523311
III.使用例
a)セメント含有タイル接着剤1:
質量部
350.0 CEM I 42.5 R Milke(登録商標)
402.0 ケイ砂F 34 (0.063 - 0.4 mm)
144.0 ケイ砂F 36 (<0.063 - 0.355 mm)
40.0 Omyacarb(登録商標) 40
4.0 Walocel(登録商標) MW 40.000 PFV
10.0 ギ酸カルシウム
50.0 Acronal(登録商標) S 695 P
1000.0 合計。
b)セメント含有タイル接着剤2:
質量部
417.0 CEM I 32.5 R
152.0 ケイ砂F 34 (0.063 - 0.4 mm)
386.0 Millisil(登録商標)W 4
25.0 Microsilica(登録商標) 940 UH
4.0 Walocel(登録商標) MT 20000 PV
1.0 Luviskol(登録商標) K 30
15.0 Acronal(登録商標) S 629 P
1000.0 合計。
c)補修用モルタル:
質量部
218.0 ケイ砂 0.063 - 0.4 mm
170.0 ケイ砂 0.15-0.6 mm
218.0 ケイ砂 0.5-1.25 mm
116.0 ケイ砂 1.5-3.0 mm
15.5 Microsilica(登録商標) 940 UH
219.0 セメント CEM I 42.5 R
10.0 Lumiten(登録商標) EP 3108
0.9 Tamaol(登録商標) NH 7519
3.6 Dralon(登録商標) ファイバーホワイト, ハーフマット, dtex 6.7-4 mm
29 Acronal(登録商標) S 695 P
1000.0 合計。
d)WDVS接着剤/補強モルタル(Armierungsmoertel):
質量部
370.0 Omyacarb(登録商標) 130
140.0 ケイ砂 0.15-0.6 mm
430.0 セメントCEM I 32.5 R
18.0 Microsilica(登録商標) 940 UH
2.0 Walocel(登録商標) MT 20000 PV
10.0 Lumiten(登録商標) EP 3108
30.0 Acronal(登録商標) S 695 P
1000.0 合計。
e)1成分系シーリングスラリー:
質量部 乾燥成分
104 Quarzsand(登録商標) (=< 0.09 mm)
310 Quarzsand(登録商標) F 36
325 セメントCEM I 52.5 R
10 ギ酸カルシウム
5 Agitan(登録商標) P 803
246 Acronal(登録商標) S 430 P
1000 合計
混合比:乾燥成分/水=約100:25。
f)2成分系シーリングスラリー:
質量部
湿潤成分
185 Acronal(登録商標) S 456
115 水
2 Agitan(登録商標) 282
乾燥成分
143 Quarzmehl(登録商標) (=<0.09 mm)
157 Quarzsand(登録商標) (0.08-0.2 mm)
210 Quarzsand(登録商標) (0.2-0.5 mm)
175 セメントCEM I 42.5 R
13 Lumiten(登録商標) E-P 3108
1000 合計
乾燥成分及び湿潤成分を所定の比で十分混合する。
g)セルフレベリングフィラー材料:
質量部
320.0 セメント CEM I 32.5 R Maerker(登録商標)
100.0 アルミナセメント
320.0 ケイ砂 0.063-0.4 mm
200.0 Omyacarb(登録商標) 5
10.0 Lumiten(登録商標) EP 3108
2.0 カゼイン
11.7 消石灰
3.0 炭酸ナトリウム
2.0 酒石酸
0.3 炭酸リチウム
1.0 Tylose(登録商標) H 300 P
30 Acronal(登録商標) S 631 P
1000 合計。
h)ファインフィラー:
質量部
130.0 ケイ砂 0.15-0.6 mm
376.0 Millisil(登録商標) W4
0.5 Walocel(登録商標) MT 20000 PV
18.0 Microsilica(登録商標) 940 UH
10.0 Lumiten(登録商標) EP 3108
417.0 セメントCEM I 32.5 R
48.5 Acronal(登録商標) S 695 P
1000.0 合計。
i)鉱物質プラスター:
質量部
91.0 Omyacarb(登録商標) 5
189.0 Omyacarb(登録商標) 40
82.0 Omyacarb(登録商標) 130
83.0 Plastorit(登録商標) 1
311.0 Carolith(登録商標) 1000
31.0 二酸化チタン ルチル、例えばKronos(登録商標) 2056
2.0 Culminal(登録商標) MHPC 20000 P
181.0 白色セメントCEM I 42.5
30.0 Acronal(登録商標) S 695 P
1000.0 合計。
j)工業用スクリード:
質量部
500.0 Korodur(登録商標) 硬質粒砕石(Hartkornsplitt) 0/4 mm
15.0 ケイ砂 0.063-0.4 mm
110.0 ケイ砂 0.15-0.6 mm
95.0 ケイ砂 0.5-1.25 mm
85.0 EFA-Fueller(登録商標) (エレクトロフィルターアッシュ)
160.0 セメントCEM I 42.5 R
10.0 Lumiten(登録商標) EP 3108
25.0 Acronal(登録商標) S 631 P
1000.0 合計。
Figure 0005523311
Figure 0005523311
Figure 0005523311
Figure 0005523311
Figure 0005523311
標準配合物(Richtrezepturen)のダスト除去
1.)ダスト除去剤の有効性の試験
タイル接着剤用の例配合物(a)200gをドライブレンドとして調合し、ついでアトマイザーボトルを用いて、例2によるダスト除去剤を、ダスト除去剤の最小要求量を算出するために、ドライブレンド中へ導入した。
その際に前記混合物を手で混合し、かつ評価した。結果は、この配合表中でダスト除去剤約0.25%の質量割合で既に十分であることを示している。
2)貯蔵安定性の試験
前記の混合物約100gをPEバッグ中へ充填し、このバッグを密閉した。前記バッグに、ついで標準状態で市販のコンクリート板30×30cm(質量10kg)で負荷をかけた。4週後にも、混合物中で圧縮現象(Kompaktierungserscheinungen)は見られない。
パラフィン油のような市場で通常のダスト除去剤と比較して、前記ダスト除去剤の高い有効性の理由は、前記薬剤の"スプレッド効果(spreading effect)"であるように思われる。この効果は、混合物中のダスト除去剤の極めて迅速でかつ効率的な分布をもたらす。この効果は、全ての配合物へのダスト除去された成分のダスト除去特性の"ジャンピング(Ueberspringen)"をもたらす。
市販品のダスト除去
多様な市販品についてダスト除去剤の観察される高い有効性を試験した。このためには、試料(200g)を、商用包装から取り出し、例2によるダスト除去粉末と混合した:
Figure 0005523311
個々の成分のダスト除去:
試料(200g)を例2によるダスト除去剤と混合し、十分なダスト除去に必要な要求量を測定した:
Figure 0005523311
Heidelberger-Zement製のポルトランドセメントCEM I 32.5(タイプ"Milke")をダスト除去剤2%と混合した。前記セメントの流動性(Rieselfaehigkeit)は、その影響を被らない。この粉末を用いて、このダスト除去されたセメント35%が使用されているタイル接着剤配合物(本明細書の段落[0126]a参照)は、完全にダスト除去されることができる。
ケイ砂 F34(粉末度0.063 - 0.4 mm)を同様にダスト除去剤2%と混合した。それによっても、前記タイル接着剤配合物は、完全にダスト除去されることができる。
疎水化されていないシリカは、高い割合のダスト除去剤に浸漬されることができる。このことは、極めて軽いシリカ粉末の造粒をまねく。Degussa製シリカであるアエロジル(Aerosil) 300 10gを、ダスト除去剤34gと混合することができた。これにより、穀粉状の粉末が生じる。この粉末5.6gを添加した場合に、前記のタイル接着剤配合物135gがダスト除去されることができた。
ダスト除去剤が再分散粉末のブロッキング特性に及ぼす影響の試験:
この試験において、ダスト除去剤が再分散粉末(Acronal(登録商標) S695P)のダスト除去の際のブロッキング特性に及ぼす影響を測定した。このためには、限度を際立たせるため(abzusaetzen)に、例2によるダスト除去剤の極めて高い用量が選択された(>3質量%):
ポリマー粉末100gをダスト除去剤3.25gもしくは5gと混合した。前記試料を、ガラス50ml中へ充填し、800gのおもりを載せ、60℃の温度で乾燥器中で24hもしくは72h貯蔵した。その後、試料の圧縮(Kompaktierung)を評価した。温度貯蔵24hもしくは72h後に、3.25gを有する粉末試料の場合に、ダスト除去されない比較試料に比較して、ごく軽度にのみ高められた圧縮現象がみられる。
ダスト除去剤5gを添加した場合に、場合により別の用途に興味が持たれうるペースト状材料への移行が既にみられる。圧縮試験にはこの試料は適していない。
粒度分布へのダスト除去剤の影響
代表的な試料である再分散可能なポリマー粉末(Acronal(登録商標) S695P)200gを、ダスト除去剤2.2%と混合した。
粒子分布を、コールター計数法によって、ダスト除去剤を有しない試料と比較して調べた。
ダスト除去後に、0.1〜5μmの範囲内では事実上粒子はもはや存在しない。5〜10μmの範囲内で、粒子数は、ダスト除去されない試料に比較して明らかに減少されている。

Claims (19)

  1. 粉末状建築化学製品のダスト除去のための添加剤としての、テトラメチルシランを基準として0.6〜1.0ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトルが、全積分面積を基準として25〜70%の面積積分を有するイソアルカン混合物の使用。
  2. 建築化学製品の有機成分のダスト除去のための添加剤としての、請求項1記載のイソアルカン混合物の使用。
  3. 建築化学製品の鉱物質成分のダスト除去のための添加剤としての、請求項1記載のイソアルカン混合物の使用。
  4. 0.6〜1.0ppmの化学シフトδの範囲内の1H−NMRスペクトルが、全積分面積を基準として、30〜60%の面積積分を有する、請求項1から3までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  5. 0.1〜0.35の範囲内の分枝度Vを有する、請求項1から4までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  6. t−ブチル基を有しない、請求項1から5までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  7. 炭素原子8〜20個を有するアルカンを少なくとも70質量%含有する、請求項1から6までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  8. 炭素原子8又は12又は16個を有するアルカンからなる、請求項1から7までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  9. a)炭素原子2〜6個を有する少なくとも1つのオレフィンを含有する炭化水素出発物質を準備し、
    b)炭化水素出発物質を、遷移金属含有触媒でのオリゴマー化にかけ、
    c)工程b)において得られたオリゴマー化生成物を水素化する
    ことによる方法によって得られる、請求項1から8までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  10. 工程b)において得られたオリゴマー化生成物及び/又は工程c)において得られた水素化生成物を分離にかける、請求項9記載のイソアルカン混合物の使用。
  11. 工程a)において、全オレフィン含量を基準として、少なくとも80質量%の線状オレフィン含量を有する炭化水素混合物が準備される、請求項9又は10のいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  12. 工程a)においてC4−炭化水素混合物が準備される、請求項9から11までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  13. 工程b)において使用される触媒が、ニッケルを含有する不均一系触媒である、請求項9から12までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  14. 別の配合物成分をダスト除去するためのキャリヤーとしての、請求項1から13までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物の使用。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項記載の少なくとも1つのイソアルカン混合物を含有する、再分散可能な粉末。
  16. 粉末状建築化学製品のダスト除去のためのキャリヤーとしての、請求項15記載のダスト除去された再分散可能な粉末の使用。
  17. 請求項1から13までのいずれか1項記載の少なくとも1つのイソアルカン混合物並びにダスト除去に適した別の添加剤を含有している、粉末状建築化学製品。
  18. イソアルカン混合物で建築化学製品を処理するかもしくは接触させることによって、請求項1から13までのいずれか1項記載のイソアルカン混合物を含有する低下されたダスト形成挙動を有する粉末状建築化学製品の製造方法。
  19. 請求項1から13までのいずれか1項記載の少なくとも1つのイソアルカン混合物並びに常用の別の内容物及び成分を含有する、粉末状建築化学製品。
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