JP2002121544A - ダストコントロール製品用吸着剤 - Google Patents
ダストコントロール製品用吸着剤Info
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- JP2002121544A JP2002121544A JP2000310471A JP2000310471A JP2002121544A JP 2002121544 A JP2002121544 A JP 2002121544A JP 2000310471 A JP2000310471 A JP 2000310471A JP 2000310471 A JP2000310471 A JP 2000310471A JP 2002121544 A JP2002121544 A JP 2002121544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不快臭を発生しないダストコントロール製品
用吸着剤を提供すること。 【解決手段】 ダストコントロール製品のダスト捕集部
を構成する繊維に含浸して用いられ、ダストを捕集・保
持する、吸着剤において、主成分であるベース油が、鉱
物系高度精製油、シリコン油、飽和脂肪酸エステル油、
及び合成炭化水素油、の内の少なくとも１種であること
を特徴としている。
用吸着剤を提供すること。 【解決手段】 ダストコントロール製品のダスト捕集部
を構成する繊維に含浸して用いられ、ダストを捕集・保
持する、吸着剤において、主成分であるベース油が、鉱
物系高度精製油、シリコン油、飽和脂肪酸エステル油、
及び合成炭化水素油、の内の少なくとも１種であること
を特徴としている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、モップ、クロス、
マットなどのダストコントロール製品のダスト捕集部を
構成する繊維に含浸して用いられ、ダストを捕集・保持
する、吸着剤に関するものである。吸着剤が含浸された
モップ、クロス、マットなどは、公知であるように、次
のような用途に使用される。即ち、対象物を拭いたり、
対象物に擦り付けたり、空気を接触又は通過させたりす
ることによって、埃や土砂などを捕集・保持する。
マットなどのダストコントロール製品のダスト捕集部を
構成する繊維に含浸して用いられ、ダストを捕集・保持
する、吸着剤に関するものである。吸着剤が含浸された
モップ、クロス、マットなどは、公知であるように、次
のような用途に使用される。即ち、対象物を拭いたり、
対象物に擦り付けたり、空気を接触又は通過させたりす
ることによって、埃や土砂などを捕集・保持する。
【０００２】
【従来技術及びその課題】従来、モップ、クロス、マッ
トなどのダストコントロール製品に用いられる吸着剤と
しては、表１に示される配合組成の物があった。
トなどのダストコントロール製品に用いられる吸着剤と
しては、表１に示される配合組成の物があった。
【０００３】
【表１】
【０００４】しかし、表１の吸着剤では、吸着剤の大部
分を占めてダスト捕集・保持機能を発揮するベース油と
して用いられた一般基油に起因して、鉱物系油に特有の
不快臭が発生するため、特に、温度の高い場所、狭い場
所、又は換気の不良な場所で使用されると、使用者に不
快感を持たせるという不具合があった。
分を占めてダスト捕集・保持機能を発揮するベース油と
して用いられた一般基油に起因して、鉱物系油に特有の
不快臭が発生するため、特に、温度の高い場所、狭い場
所、又は換気の不良な場所で使用されると、使用者に不
快感を持たせるという不具合があった。
【０００５】そこで、この不快臭を香料によって抑える
べく、表２の配合組成の吸着剤が提案された。
べく、表２の配合組成の吸着剤が提案された。
【０００６】
【表２】
【０００７】しかし、表２の吸着剤では、この不快臭を
充分に抑えることができないだけでなく、不快臭と香料
とがミックスされた独特の臭気によって使用者に不快感
を持たせるという不具合があった。
充分に抑えることができないだけでなく、不快臭と香料
とがミックスされた独特の臭気によって使用者に不快感
を持たせるという不具合があった。
【０００８】上述のような不具合は、温度の高い場所、
狭い場所、又は換気の不良な場所で、特に、空気を接触
又は通過させて埃を捕集・保持する場合に、顕著であっ
た。
狭い場所、又は換気の不良な場所で、特に、空気を接触
又は通過させて埃を捕集・保持する場合に、顕著であっ
た。
【０００９】本発明は、使用者に不快臭による不快感を
持たせないダストコントロール製品用吸着剤を提供する
ことを目的とする。
持たせないダストコントロール製品用吸着剤を提供する
ことを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
ダストコントロール製品のダスト捕集部を構成する繊維
に含浸して用いられ、ダストを捕集・保持する、吸着剤
において、主成分であるベース油が、鉱物系高度精製
油、シリコン油、飽和脂肪酸エステル油、及び合成炭化
水素油、の内の少なくとも１種であることを特徴として
いる。
ダストコントロール製品のダスト捕集部を構成する繊維
に含浸して用いられ、ダストを捕集・保持する、吸着剤
において、主成分であるベース油が、鉱物系高度精製
油、シリコン油、飽和脂肪酸エステル油、及び合成炭化
水素油、の内の少なくとも１種であることを特徴として
いる。
【００１１】鉱物系高度精製油とは、精製脱ロウされた
一般基油を、更に高度水素化又は完全水素化又はその他
の精製処理してなる油のことであり、具体的には、高度
水素化精製基油、局方流動パラフィン、ＭＬＤＷ（Mobi
l Lub. dewaxing）油などが挙げられる。
一般基油を、更に高度水素化又は完全水素化又はその他
の精製処理してなる油のことであり、具体的には、高度
水素化精製基油、局方流動パラフィン、ＭＬＤＷ（Mobi
l Lub. dewaxing）油などが挙げられる。
【００１２】鉱物系高度精製油は、無臭又は微臭のもの
であり、鉱物系油に特有の不快臭を発生しないものであ
るので、請求項１記載の吸着剤は、臭によって使用者に
不快感を持たせることはない。
であり、鉱物系油に特有の不快臭を発生しないものであ
るので、請求項１記載の吸着剤は、臭によって使用者に
不快感を持たせることはない。
【００１３】なお、請求項１の吸着剤には、添加剤とし
て、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌・防
カビ剤、香料などを、適宜、適量配合しても構わない。
て、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌・防
カビ剤、香料などを、適宜、適量配合しても構わない。
【００１４】
【発明の実施の形態】表３は本発明のダストコントロー
ル製品用吸着剤の配合組成を示す。
ル製品用吸着剤の配合組成を示す。
【００１５】
【表３】
【００１６】上記吸着剤における各配合成分は、具体的
には次の通りである。 高度水素化精製基油は、商品名「ＰＵＲＥＸ ３
０」、エッソ石油有限会社製のものである。 非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル（エチレンオキシド３モル付加物）である。 陰イオン界面活性剤は、オレオイルザルコシンであ
る。 酸化防止剤は、２，２’−メチレンビス（４−メチル
−６−tert.−ブチルフェノール）である。 紫外線吸収剤は、２−（２’−ヒドロキシ−３’− t
ert.−ブチル−５’−メチルフェニル）−５−クロロベ
ンゾトリアゾールである。 抗菌・防カビ剤は、３，３，４’−トリクロロカルバ
ニリドである。
には次の通りである。 高度水素化精製基油は、商品名「ＰＵＲＥＸ ３
０」、エッソ石油有限会社製のものである。 非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル（エチレンオキシド３モル付加物）である。 陰イオン界面活性剤は、オレオイルザルコシンであ
る。 酸化防止剤は、２，２’−メチレンビス（４−メチル
−６−tert.−ブチルフェノール）である。 紫外線吸収剤は、２−（２’−ヒドロキシ−３’− t
ert.−ブチル−５’−メチルフェニル）−５−クロロベ
ンゾトリアゾールである。 抗菌・防カビ剤は、３，３，４’−トリクロロカルバ
ニリドである。
【００１７】上記吸着剤を、モップのダスト捕集部を構
成する繊維に、繊維に対して２０重量％で、塩析による
エマルジョンブレークによって含浸させ、綿埃の多い一
般家庭の６畳間で、モップに対してファンにより空気を
１時間接触させることによって室内空間の清掃を行い、
その後、６畳間において臭気官能試験を行った。
成する繊維に、繊維に対して２０重量％で、塩析による
エマルジョンブレークによって含浸させ、綿埃の多い一
般家庭の６畳間で、モップに対してファンにより空気を
１時間接触させることによって室内空間の清掃を行い、
その後、６畳間において臭気官能試験を行った。
【００１８】［実験条件］ ・実験場所…４人家族の一般家庭の６疂間 ・接触風速…１ｍ／秒 ・接触風量…２ｍ3／分 ・接触時間…１時間 ・官能試験者…成人１０名（男性５名、女性５名）
【００１９】上記試験の結果、表１の吸着剤を用いた場
合では、１０名全員が不快感を感じた。しかし、表３の
吸着剤を用いた場合では、１０名中男性１名が僅かな不
快感を感じただけであった。
合では、１０名全員が不快感を感じた。しかし、表３の
吸着剤を用いた場合では、１０名中男性１名が僅かな不
快感を感じただけであった。
【００２０】なお、高度水素化精製基油に代えて、その
他の鉱物系高度精製油や、シリコン油、飽和脂肪酸エス
テル油、合成炭化水素油などを用いてもよい。その場合
でも、高度水素化精製基油を用いた場合と同様に、ダス
ト吸着保持機能を維持しながら、不快臭は発生しない。
他の鉱物系高度精製油や、シリコン油、飽和脂肪酸エス
テル油、合成炭化水素油などを用いてもよい。その場合
でも、高度水素化精製基油を用いた場合と同様に、ダス
ト吸着保持機能を維持しながら、不快臭は発生しない。
【００２１】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ベース油
に起因した不快臭の発生を防止でき、不快臭によって使
用者が不快感を持つのを防止できる。
に起因した不快臭の発生を防止でき、不快臭によって使
用者が不快感を持つのを防止できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ダストコントロール製品のダスト捕集部
を構成する繊維に含浸して用いられ、ダストを捕集・保
持する、吸着剤において、 主成分であるベース油が、鉱物系高度精製油、シリコン
油、飽和脂肪酸エステル油、及び合成炭化水素油、の内
の少なくとも１種であることを特徴とするダストコント
ロール製品用吸着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000310471A JP2002121544A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | ダストコントロール製品用吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000310471A JP2002121544A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | ダストコントロール製品用吸着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002121544A true JP2002121544A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=18790425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000310471A Pending JP2002121544A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | ダストコントロール製品用吸着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002121544A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010528169A (ja) * | 2007-05-31 | 2010-08-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 建築化学製品のダスト除去のためのイソアルカン混合物の使用 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59140282A (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-11 | Duskin Franchise Co Ltd | 清掃用含油繊維 |
| JPH0326888U (ja) * | 1989-07-26 | 1991-03-19 | ||
| JPH05245090A (ja) * | 1992-03-03 | 1993-09-24 | Kao Corp | 清掃用物品及びその製造方法 |
| JPH06279790A (ja) * | 1991-12-05 | 1994-10-04 | Sanyo Chem Ind Ltd | ダスト吸着用油剤 |
| JPH06322357A (ja) * | 1993-05-14 | 1994-11-22 | Clean Tex Japan Kk | ダストコントロール用品の着塵油剤用ベースオイル |
| JPH0966014A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Lion Corp | 清掃用払拭具 |
| JPH1128324A (ja) * | 1997-07-09 | 1999-02-02 | Duskin Co Ltd | 濾過シート |
-
2000
- 2000-10-11 JP JP2000310471A patent/JP2002121544A/ja active Pending
Patent Citations (7)
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| JP2010528169A (ja) * | 2007-05-31 | 2010-08-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 建築化学製品のダスト除去のためのイソアルカン混合物の使用 |
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Legal Events
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