JP5519414B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ブーム、アーム、バケット等の作業要素を駆動して掘削作業を行なう建設機械に関する。
掘削作業を行なう建設機械の一例として油圧ショベルがある。一般的に、油圧ショベルは、ブームと、ブームの先端に取り付けられたアームと、アームの先端に取り付けられたバケットとを有する。ブーム、アーム、及びバケットは油圧シリンダで駆動される。すなわち、ブームはブームに設けられたブームシリンダにより駆動され、アームはアームに設けられたアームシリンダにより駆動され、バケットはバケットに設けられたバケットシリンダにより駆動される。
油圧ショベルでの掘削作業中にはこれらの油圧シリンダに油圧が供給され、ブーム及びアームを駆動してバケットを目的の位置に移動しながら、バケットで土砂等を掘削する。バケットですくい上げられた土砂は、所定の場所に排土(ダンプ)される。通常、掘削動作は、バケットを土砂に差し込んだ後、アームを閉じながら(手前に引きながら)バケットを閉じるという動作となる。
バケットによる掘削の際に、バケットを土砂に深く入れて過ぎてしまった場合、あるいは掘削する土砂が固くて重いような場合、土砂によりバケットに加わる負荷が大きくなり、アームを閉じる動作あるいはバケットを閉じる動作ができなくなることがある。例えば、アームを閉じようとしてアームシリンダに最大の油圧を供給しても、土砂による負荷が大きすぎてそれ以上アームを閉じることができないような場合が生じることがある。建設機械のオペレータは、アームをそれ以上閉じることができなくなったこと(アームを最大の力で閉じるように操作レバーを操作してもアームが停止していること)を目視で判断し、そのような場合には掘削深さを浅くするなどして掘削動作をやり直すこととなる。
このように、オペレータの目視による判断によると、掘削動作をやり直すべきであると判断するまでにある程度時間がかかってしまう。掘削動作のやり直しに移るまでの間は、例えばアームを閉じようとして最大の油圧をアームシリンダに加えて続けており、油圧エネルギを無駄に消費してしまうこととなる。
そこで、バケットやアーム等の作業要素に荷重検出器を取り付けて作業要素に加わる荷重(掘削反力)を検出することができる。例えば、バケットをアームに取り付ける部分にストレインゲージを取り付けて歪みを測定し、測定した歪みから荷重(掘削反力)を求めることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−227684号公報
上述の特許文献1に開示された荷重検出方法では、土砂に接触して掘削作業を行なうバケットにストレインゲージを取り付けるため、ストレインゲージが破損しやすいという問題がある。また、掘削動作時にバケットに慣性力が作用するため、この慣性力による歪みをストレインゲージが検出してしまい、荷重検出時の誤差が生じるおそれがある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、ブーム、アーム、及びバケット等の作業要素に荷重検出器を取り付けずに、作業要素の位置及び姿勢から掘削反力を求めることで、掘削動作における過負荷を判定し、作業要素の動作を制御することのできる建設機械を提供することを目的とする。
本発明によれば、ブーム、アーム、及びバケットを駆動して掘削作業を行なう建設機械であって、前記ブームの角度を検出するブーム角度検出器と、前記アームの角度を検出するアーム角度検出器と、前記バケットの角度を検出するバケット角度検出器と、掘削する土砂の土砂特性に関するデータ、及びバケット角度並びに前記土砂特性と前記バケットに作用する土砂の掘削反力との関係を予め求め、テーブル化した掘削反力テーブルを格納した記憶装置と、掘削動作を制御する制御部とを有し、前記制御部は、検出したブーム角度、検出したアーム角度、検出したバケット角度、及び前記記憶装置に格納された土砂特性から前記掘削反力テーブルを用いて、前記バケットに作用する土砂の掘削反力を算出し、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きいか否かを判定して掘削動作を修正すべきか否かを判断することを特徴とする建設機械が提供される。

上述の建設機械において、前記制御部は、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きくなったことをオペレータに通知することが好ましい。あるいは、前記制御部は、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きい場合、前記ブームを上げて掘削深さを低減するように前記ブームの駆動を制御することとしてもよい。
また、前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの圧力に基づいて前記バケットが土砂に接触したか否かを判定し、前記バケットが土砂に接触していないときは、掘削反力をゼロに設定することとしてもよい。さらに、前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの圧力に基づいて前記バケットが土砂に接触したか否かを判定し、前記バケットが土砂に接触したときから、掘削反力の算出を行なうこととしてもよい。また、前記制御部は、前記バケットで掘削した土砂の重量を算出し、該土砂の重量に基づいて前記土砂の土砂特性を決定することとしてもよい。さらに、前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの油圧が予め設定した上限値より高い場合には、前記ブームを上げて掘削深さを低減することとしてもよい。
上述の発明によれば、ブーム、アーム、及びバケット等の作業要素に荷重検出器を取り付けずに、作業要素の位置及び姿勢から掘削反力を求めることで、掘削動作における過負荷を判定し、作業要素の動作を制御することのできる建設機械を提供することができる。
油圧ショベルの側面図である。 掘削動作時の油圧ショベルの側面図である。 掘削反力を算出する際のパラメータを示す図である。 掘削反力の算出方法を示すブロック図である。 掘削動作区間における各動作時点におけるバケットの位置を示す図である。 掘削動作中のバケット角度の変化と掘削反力の変化を示すグラフである。 バケット角度の変化に対する掘削反力の変化を示すグラフである。 掘削動作の制御処理のフローチャートである。 掘削動作の途中で掘削深さを小さく修正した場合の、掘削動作区間における各動作時点におけるバケットの位置を示す図である。 掘削深さに対する補正係数を示すグラフである。 補正係数を用いて掘削反力を補正した場合と、補正しない場合の、バケット姿勢の変化と掘削反力の変化の関係を示すグラフである。 土砂密度に対する補正係数を示すグラフである。 補正係数を用いて掘削反力を補正した場合と、補正しない場合の、バケット姿勢の変化と掘削反力の変化の関係を示すグラフである。 油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 シリンダの圧力がリリーフ圧力より高いときに掘削動作が異常な状態であると判断し、掘削深さを調整するように制御する掘削動作のフローチャートである。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明が適用可能な建設機械の一例として油圧ショベルについて説明する。図1は建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。油圧ショベルの下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3からブーム4が延在し、ブーム4の先端にアーム5が接続される。さらに、アーム5の先端にバケット6が接続される。ブーム4、アーム5及びバケット6は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。また、上部旋回体3には、運転室としてのキャビン10及び動力源としてのエンジン(図示せず)が搭載される。また、上部旋回体3には、油圧ショベルの作業要素の動作を制御するための制御部であるコントローラ30(図2参照)が設けられる。コントローラ30は、オペレータからの指示、及び油圧ショベルの各部に設けられたセンサからの検出情報に基づいて、各作業要素の動作を制御する。コントローラ30は電子制御部であり、演算を行なうCPU及び記憶装置(メモリ)としてのROM,RAM等を備えている。
ブーム4は上部旋回体3に対して上下に旋回可能に支持されており、旋回支持部(関節)にブーム角度センサS1(図2,3参照)が取り付けられている。ブーム角度センサS1により、水平方向からのブーム4の傾き角度であるブーム角θ1を検出することができる。
アーム5はブーム4の先端に旋回可能に支持されており、旋回支持部(関節)にアーム角度センサS2(図2,3参照)が取り付けられている。アーム角度センサS2によりブーム4に対するアーム5の角度を検出し、検出したアーム5の角度とブーム角θ1から、水平方向からのアーム5の傾き角度であるアーム角θ2を求めることができる。
バケット6はアーム5の先端に旋回可能に支持されており、旋回支持部(関節)にバケット角度センサ(図2,3参照)が取り付けられている。バケット角度センサによりアーム5に対するバケット6の角度を検出し、検出したバケットの角度、ブーム角θ1及びアーム角θ2から、水平方向からのバケット6の傾き角度であるバケット角θ3を検出することができる。
上部旋回体3を旋回させる旋回機構2には、旋回角度センサ(図示せず)が設けられている。旋回角度センサにより、上部旋回体3が正面を向いた位置からの角度である旋回角を検出することができる。
油圧ショベルが行なう典型的な動作として、掘削・積込み動作がある。掘削・積込み動作は、バケットで土砂を掘ってすくい上げ、運搬車の荷台に土砂を載せるという動作である。掘削・積込み動作は、一般的に4つの動作区間に分けられる。4つの動作区間とは、土砂を掘削してバケットに入れる掘削動作区間、土砂が入ったバケットを運搬車の荷台の上まで移動するブーム上げ旋回動作区間、運搬車の荷台にバケットの土砂を排出するダンプ動作区間、及び、バケットを掘削位置まで移動するブーム下げ旋回動作区間である。この4つの動作区間のうち、掘削動作区間において掘削による反力がバケットに作用する。したがって、掘削動作区間において掘削による反力(掘削反力)を求め、求めた掘削反力に基づいて掘削動作を制御することが好ましい。本実施形態では、掘削動作時のブーム4、アーム5、バケット6の姿勢(位置、角度)からバケット6の先端に作用する掘削反力を演算により求める。そして、演算により求めた掘削反力が予め設定された値よりも大きくなった場合に、掘削動作を一旦停止し、ブームを上げて掘削深さを浅くしてから掘削動作を継続して行なう。
図2は掘削動作時の油圧ショベルの側面図である。掘削動作時にはブーム4が下げられてバケット6が土砂の中に差し込まれた状態とし、それからアーム5を閉じながらバケット6を閉じることで、バケット6で土砂をすくい上げる。
図2において、掘削する土砂の頂上にバケット6の先端が到達したところから掘削が開始されるとする。油圧ショベルが置かれた地面のレベルをゼロ(0)と定義し、地面から下方向を正と定義し、さらに、掘削する土砂の頂上と地面との差を掘削開始高さH0と定義すると、図2において、掘削開始高さH0は地面より高い位置であるため、H0は負の値となる。そして、ブーム4を下げてバケット6を土砂に差し込んだときの、地面(0)からバケット6の先端までの深さを掘削途中深さHと定義する。掘削途中のバケット6の先端の位置は、地面より低い位置となるため、Hは正の値となる。掘削深さΔHは、掘削する土砂の頂上からバケット6を土砂に差し込んだときの地面からバケット6の先端までの深さに相当し、掘削開始深さHoと掘削途中深さHとの和となる。ここで、掘削途中深さHは正の値であり、掘削途中深さHは負の値であるため、掘削深さΔHを求めるには、HからH0を引くこととなる(ΔH=H−H0)。H0は負の値であるため、掘削深さΔHはHとH0の絶対値が加算された値となる。また、掘削動作時における水平面からのバケット6の傾き角度(すなわち、バケット角度θ3)をバケット姿勢θ3とする。また、掘削開始高さH0が地面より下の場合には正の値となるため、掘削深さΔHはHからH0の絶対値が減算された値となる。
本実施形態では、後述のように、バケット姿勢θ3(バケット6の水平からの角度)と掘削開始深さΔHとから、掘削時のバケット6の先端に作用する土砂の反力(掘削反力F)を演算により求める。
図3は掘削反力を算出する際のパラメータを示す図である。ブーム4は、ブームの支持点P1とアームの支持点P2とを結ぶ線分として表される。アーム角度θ1はこのブーム4を表す線分と水平線との間の角度である。アーム5は、アーム5の支持点P2とバケット6の支持点P3とを結ぶ線分として表される。アーム角度θ2はこのアーム5表す線分と水平線との間の角度である。バケット6は、バケット6の支持点P3とバケット6の先端とを結ぶ線分として表される。バケット角度θ3はこのバケット6を表す線分と水平線との間の角度である。
ブーム4には、ブームシリンダ7の駆動力F1による回転モーメントτ1が加わる。アーム5には、アームシリンダ8の駆動力F2による回転モーメントτ2が加わる。バケット6には、バケットシリンダ9の駆動力F3による回転モーメントτ3が加わる。
ここで、バケット6の先端に作用する掘削反力Fの方向は、バケット6の先端の速度方向Vと逆向きとなる。
図4は掘削反力Fの算出方法を示す機能ブロック図である。掘削反力Fの算出は上述のコントローラ30により行なわれる。本実施形態において、掘削反力は、実測データ分析により得られた掘削反力テーブルを用いて算出する。掘削反力テーブル32は、バケット姿勢θ3と掘削深さΔHとから決まる掘削反力Fの値が格納されたテーブルであり、実測データ分析により予め求められるテーブルである。より具体的には、掘削反力テーブル32は、実掘削時と空掘削時のバケット姿勢θ3と掘削深さΔHをデータ分析することで、バケット姿勢θ3と掘削反力Fとの関係をテーブル化したものである。
ここで、バケット姿勢θ3は、水平方向からのブーム4の角度であるブーム角度θ1と、ブーム4に対するアーム5の角度と、アーム5に対するバケット6の角度とから求めることができる。このようにして求めたバケット姿勢θ3から掘削反力テーブル32を用いて掘削反力Fを算出する。なお、掘削反力テーブル32はコントローラ30のメモリに格納されている。
また、本実施形態では、掘削する土砂の特性(深さ、密度)を考慮して補正しながら掘削反力Fを算出する。すなわち、掘削深さΔHが変わると掘削反力Fは変化するので、掘削深さΔHの変化と掘削反力Fは変化との関係をテーブル化した掘削深さ補正テーブル34を予め準備しておく。そして、掘削反力Fを算出する際に掘削深さΔHを考慮するための補正係数K1を掘削深さ補正テーブル34から求め、掘削反力Fを掘削反力テーブル32から求める際に補正係数K1により掘削反力Fを補正して求める。掘削深さ補正テーブル34はコントローラ30のメモリに格納されている。
また、掘削反力Fは土砂密度によっても変化するため、土砂密度と掘削反力Fとの関係をテーブル化した密度特性テーブル36を予め準備しておく。そして、そして、掘削反力Fを算出する際に土砂密度を考慮するための補正係数K2を土砂特性テーブル36から求め、掘削反力Fを掘削反力テーブル32から求める際に補正係数K2により掘削反力Fを補正して求める。土砂特性テーブル36はコントローラ30のメモリに格納されている。
ここで、密度特性テーブルに入力される土砂密度は、掘削する土砂により異なるので、掘削開始時に土砂密度を測定する。例えば、掘削を開始する前にバケット6で土砂をすくい上げ、すくい上げた土砂の重量とバケット6の容積から土砂の密度を測定することができる。本実施形態では、掘削を開始して最初の掘削動作ですくい上げた土砂の密度を測定して、測定した土砂密度をコントローラ30のメモリに格納しておく。
次に、上述のように算出した掘削反力Fの変化について説明する。まず、掘削動作区間における動作時点t1〜t4について説明する。図5は掘削動作区間における動作時点t1〜t4におけるバケットの位置を示す図である。
動作時点t1は掘削動作を始めた時点であり、図5(a)に示すように、ブーム4が下げられてバケット6の先端が土砂に接触した状態である。動作時点t2は掘削動作が進んだ時点であり、図5(b)に示すように、バケット6の先端が掘削深さΔHに到達した状態である。動作時点t3はさらに掘削動作が進んだ時点であり、図5(c)に示すように、バケット6が閉じ始めて土砂をすくい上げている状態である。動作時点t4は掘削動作が終了した時点であり、図5(d)に示すように、掘削した土砂をバケット6に完全にすくい上げた状態である。
図6は掘削動作中のバケット姿勢θ3の変化と掘削反力Fの変化を示すグラフである。図6(a)は掘削動作中のバケット姿勢θ3の変化を示し、図6(b)は掘削動作中の掘削反力Fの変化を示す。なお、バケット角度はバケット6が閉じる方向(時計回り方向)をマイナスとし、バケットを開く方向(反時計回り方向)をプラスとする。
掘削動作が開始されて掘削が進むに連れて、バケット6の水平線からの角度であるバケット姿勢θ3はバケット6を閉じる方向に大きくなり、動作時点t4にて水平に近い最大角度となる。バケット姿勢θ3は、アーム5を閉じる動作とバケット6を閉じる動作により大きくなる。
一方、土砂による掘削反力Fは、バケット6の先端が掘削深さΔHに到達するまでの動作時点t1〜t2の間は急激に大きくなる。すなわち、バケット6で土砂を掘削する動作であり、土砂からの反力を強く受けている。動作時点t2〜t3の間は、掘削した土砂をバケット6ですくい上げる動作であるため、主に土砂の重量による反力が作用するだけであり、掘削反力Fの増大率は減少する。動作時点t3〜t4の間は、バケット6の先端は土砂から離れてすくい上げた土砂の重量による反力だけとなるため、掘削反力は減少する。
図7は図6に示すバケット姿勢θ3の変化に対する掘削反力Fの変化を示すグラフである。掘削動作時にバケット6の先端が土砂に接触してからバケット姿勢θ3が大きくなるにつれて掘削反力Fが変化することが示されている。上述の図4に示す掘削力反力テーブルは、このバケット姿勢θ3と掘削反力Fとの関係をテーブル化したものである。
算出した掘削反力Fが図7に示すように変化した場合、掘削反力Fは予め設定された掘削反力上限値Fmaxを超えていないので、掘削動作は通常のままオペレータのレバー操作のとおりに行なわれる。ここで、掘削反力上限値Fmaxは、掘削している土砂によりバケット6に過大な負荷がかかったと判定するための限界値である。すなわち、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えた場合は、レバー操作によりそれ以上掘削動作を進めても、バケット6が土砂の負荷により停止してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えた場合は、そのことをオペレータに通知し、オペレータに掘削動作をやり直すかあるいは操作を修正することを促すこととする。オペレータへの通知は、操縦室の操作パネルに表示を行なえばよい。あるいは警告音を発してオペレータに通知することとしてもよい。オペレータは通知を受けると、バケット6に加わる土砂の負荷(反力)を低減するようにバケット6を操作する。通常、バケット6に加わる土砂の反力を低減するには、ブーム4を少し上げてバケット6の掘削深さΔHを小さくすればよい。したがって、アーム5を閉じながら掘削動作を行なっている途中で掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えたという通知を受けたオペレータは、一旦アーム閉じ動作を中断し(あるいはアーム閉じ動作を継続していてもよい)、ブーム4を上げて掘削深さΔHを浅くする。掘削深さΔHを浅くすることで、バケット6に加わる土砂の反力が低減されるので、再びアーム閉じ動作を継続し、掘削動作を最後まで行なうことができる。
なお、掘削動作を自動で行なう場合には、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えたことをオペレータに通知するだけでなく、コントローラ30が自動的にブーム4を少し上げてバケット6の掘削深さΔHを小さくしてから掘削動作をやり直せばよい。
図8はコントローラ30が行なう上述の掘削動作の制御フローチャートである。まず、掘削動作が開始されると、ステップS1において、ブームシリンダ7のロッド側圧力Prがブームシリンダ7のボトム側圧力Pbより大きいか否かが判定される(Pb<Pr?)。この判定はバケット6が土砂に接触したか否かを判定するためのものである。バケット6が上方から土砂に着地(接触)すると、土砂の反力がブーム4に伝わるため、ブームシリンダ7のロッド側圧力Prが、ブームシリンダ7のボトム側圧力Pbより大きな値となる。
ステップS1において、ブームシリンダ7のロッド側圧力Prが、ブームシリンダ7のボトム側圧力Pbより大きな値ではない(ステップS1のNO)と判定されると、処理はステップS2に進み、掘削反力Fをゼロ(F=0)とする。続いて、処理はステップS1に戻り、ロッド側圧力Prがボトム側圧力Pbより大きいか否かが判定される(Pb<Pr?)。
ステップS1において、ブームシリンダ7のロッド側圧力Prが、ブームシリンダ7のボトム側圧力Pbより大きな値である(ステップS1のYES)と判定されると、掘削反力Fが生じているため、処理はステップS3に進む。
ステップS3では、上述の図4に示す掘削反力算出方法により掘削反力Fが算出される。続いて、ステップS4において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きいか否かが判定される。すなわち、ステップS4において、バケット6が過負荷となっているか否かが判定される。
ステップS4において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きくないる(ステップS4のNO)と判定されると、処理はステップS5に進む。ステップS5では、バケット6が過負荷となってはいないので掘削動作を継続してもよいと判断し、処理はステップS3に戻って再び掘削反力Fを算出する。一方、ステップS4において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きい(ステップS4のYES)と判定されると、処理はステップS6に進む。ステップS6では、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きくなっていることをオペレータに通知し、オペレータは掘削深さΔHを浅くするようにブーム4を上げる操作を行なう。
処理はステップS6からステップS3に戻り、再び掘削反力Fを算出してから、ステップS3以降の処理を繰り返す。以上の処理は、オペレータのレバー操作による掘削動作が終了するまで継続して行なわれる。
図9は掘削動作の途中で掘削深さΔHを小さく修正した場合の(上述のフローチャートのステップS4においてYESとなった場合の)、掘削動作区間における動作時点t1〜t5におけるバケットの位置を示す図である。
動作時点t1は掘削動作を始めた時点であり、図9(a)に示すように、ブーム4が下げられてバケット6の先端が土砂に接触した状態である。動作時点t2は掘削動作が進んだ時点であり、図9(b)に示すように、バケット6の先端が掘削深さΔHに到達した状態である。動作時点t2において、掘削反力反Fが掘削反力上限値Fmaxより大きくなったので、オペレータはブームを上げてバケット6を上げる操作を行なう。動作時点t3において、図9(c)に示すように、バケット6が上昇して掘削深さΔHが浅くなり、掘削反力反Fが減少して掘削反力上限値Fmaxより小さくなる。そこで、オペレータは掘削動作(ブーム閉じ及びバケット閉じ)を再開する。動作時点t4はさらに再開した掘削動作が進んだ時点であり、図9(d)に示すように、バケット6が閉じ始めて土砂をすくい上げている状態である。動作時点t5は掘削動作が終了した時点であり、図9(e)に示すように、掘削した土砂をバケット6に完全にすくい上げた状態である。
以上のように、本実施形態によれば、掘削動作中に土砂の反力によりバケット6が過負荷となったことを検知してオペレータに通知するので、オペレータは直ちに掘削動作を修正することができる。そのため、バケットがそれ以上動かなくなるような無駄な掘削動作を行なうことが無く、掘削動作を修正するまでに費やす時間を低減することができ、無駄な油圧を消費することも防止できる。
次に、土砂特性による掘削反力Fの補正(図4参照)についてより詳細に説明する。
まず、掘削深さ補正について説明する。掘削深さ補正は、補正係数K1を考慮して掘削反力テーブルから掘削反力Fを求めることで行なわれる。図10は掘削深さΔHに対する補正係数K1を示すグラフである。掘削深さΔHがある程度深くなるとバケット6により移動する土砂の体積が大きくなり、その分掘削反力Fの増加率が大きくなる。そこで、図10に示すように、掘削深さΔHがある程度大きくなると、補正係数K1の値も大きくなる。したがって、掘削反力テーブルは、与えられる補正係数k1が大きくなると求められる掘削反力Fが大きくなるように設定されている。
図11は補正係数K1を用いて掘削反力Fを補正した場合と、補正しない場合の、バケット姿勢θ3の変化と掘削反力Fの変化の関係を示すグラフである。図11において、補正係数K1を用いて補正しないときの掘削反力Fの変化が実線FNで示され、補正係数K1を用いて補正したときの掘削反力Fの変化が点線FCで示されている。
図11において、補正係数K1を用いて補正しないで算出した掘削反力Fは、掘削動作を開始した時点t1から上昇し始める。動作時点t1では、図9(a)に示すように、ブーム4が下げられてバケット6の先端が土砂に接触した状態である。その後、動作時点t3、t4を通り動作時点t5で掘削動作は終了する。動作時点t3は掘削動作が開始されてからある程度進んだ時点であり、図9(c)に示すように、バケット6の先端が適切な掘削深さΔHに到達した状態である。ここで、補正しないで掘削反力Fを算出した場合は、図9(b)に示す動作時点t2の状態とはならず、最初から図9(c)に示す動作時点t3に示す状態で掘削深さΔHは適当な深さとなる。動作時点t4はさらに掘削動作が進んだ時点であり、図9(d)に示すように、バケット6が閉じ始めて土砂をすくい上げている状態である。動作時点t5は掘削動作が終了した時点であり、図9(e)に示すように、掘削した土砂をバケット6に完全にすくい上げた状態である。
一方、補正係数K1を用いて補正して算出した掘削反力Fは、掘削動作を開始した時点t1(図9aの状態)から上昇し、動作時点t2(図9(b)の状態)において掘削反力上限値Fmaxを超えてしまう。動作時点t2から後もそのまま掘削動作を継続したとすると、算出される掘削反力Fはその後も増大した後に減少し、時点t5において掘削動作が終了する。ただし、実際は、掘削深さΔHが深すぎた場合は、動作時点t2より後も掘削反力はFは益々増大し、アームシリンダ8に最大油圧を供給して動かそうとしてもアーム5を閉じることができず、バケット6は停止してそれ以上進めない状態となってしまう。このような状態では、実際の掘削反力Fは掘削反力上限値Fmaxを超えたところで一定となる。すなわち、図11における点線FCは、掘削反力Fがいくら大きくなってもアーム5を閉じることができることを前提とした、掘削反力Fの変化を示している。
ここで、動作時点t2(図9(b)の状態)において、算出された掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えたときには、オペレータはブーム4を上げて掘削深さΔHを浅くする。これにより、動作時点t2(図9(b)の状態)から動作時点t3(図9(c)の状態)に移行するものとする。動作時点t3以降は掘削反力Fは掘削反力上限値Fmaxを超えることはなく、動作時点t4(図9(d)の状態)を通って動作時点t5(図9(e)の状態)において掘削動作が終了する。
なお、図11に示す例では、算出された掘削反力Fが動作時点t2において掘削反力上限値Fmaxを超えたときに、補正無しで算出した掘削反力Fまで下がるように掘削深さΔHを減少させたが、必ずしも補正無しで算出した掘削反力Fまで下げる必要はなく、掘削反力上限値Fmaxより小さな値とすればよい。掘削反力Fの減少が少ない場合は、掘削動作を続けると再度掘削反力上限値Fmaxを超えることとなり、その場合は、再度ブーム4を上げて掘削深さΔHを浅くすることとなる。
次に、掘削深さ補正について説明する。密度補正は、補正係数K2を考慮して掘削反力テーブルから掘削反力Fを求めることで行なわれる。図12は土砂密度に対する補正係数K2を示すグラフである。土砂密度にほぼ比例して土砂の反力は大きくなるので、補正係数K2も土砂密度にほぼ比例して大きくなるように設定されている。図12に示す関係がテーブル化されて図4に示す密度特性テーブルとなる。したがって、掘削する土砂の密度を予め測定しておき、測定した密度を密度特性テーブルに設定することで、適切な補正係数K2が密度特性テーブルから出力される。掘削反力テーブルは、与えられる補正係数k2が大きくなると求められる掘削反力Fが大きくなるように設定されている。
図13は補正係数K2を用いて掘削反力Fを補正した場合と、補正しない場合の、バケット姿勢θ3の変化と掘削反力Fの変化の関係を示すグラフである。図13において、補正係数K2を用いて補正しないときの掘削反力Fの変化が実線FNで示され、補正係数K2を用いて補正したときの掘削反力Fの変化が点線FCで示されている。
図13において、補正係数K2を用いて補正しないで算出した掘削反力Fは、掘削動作を開始した時点t1から上昇し始める。動作時点t1では、図9(a)に示すように、ブーム4が下げられてバケット6の先端が土砂に接触した状態である。その後、動作時点t3、t4を通り動作時点t5で掘削動作は終了する。動作時点t3は掘削動作が開始されてからある程度進んだ時点であり、図9(c)に示すように、バケット6の先端が適切な掘削深さΔHに到達した状態である。ここで、補正しないで掘削反力Fを算出した場合は、図9(b)に示す動作時点t2の状態とはならず、最初から図9(c)に示す動作時点t3に示す状態で掘削深さΔHは適当な深さとなる。動作時点t4はさらに掘削動作が進んだ時点であり、図9(d)に示すように、バケット6が閉じ始めて土砂をすくい上げている状態である。動作時点t5は掘削動作が終了した時点であり、図9(e)に示すように、掘削した土砂をバケット6に完全にすくい上げた状態である。
一方、補正係数K2を用いて補正して算出した掘削反力Fは、掘削動作を開始した時点t1(図9aの状態)から上昇し、動作時点t2(図9(b)の状態)において掘削反力上限値Fmaxを超えてしまう。動作時点t2から後もそのまま掘削動作を継続したとすると、算出される掘削反力Fはその後も増大した後に減少し、時点t5において掘削動作が終了する。ただし、実際は、掘削深さΔHが深すぎた場合は、動作時点t2より後も掘削反力Fは益々増大し、アームシリンダ8に最大油圧を供給して動かそうとしてもアーム5を閉じることができず、バケット6は停止してそれ以上進めない状態となってしまう。このような状態では、実際の掘削反力Fは掘削反力上限値Fmaxを超えたところで一定となる。すなわち、図13における点線FCは、掘削反力Fがいくら大きくなってもアーム5を閉じることができることを前提とした、掘削反力Fの変化を示している。
ここで、動作時点t2(図9(b)の状態)において、算出された掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxを超えたときには、オペレータはブーム4を上げて掘削深さΔHを浅くする。これにより、動作時点t2(図9(b)の状態)から動作時点t3(図9(c)の状態)に移行するものとする。動作時点t3以降は、掘削反力Fは掘削反力上限値Fmaxを超えることはなく、動作時点t4(図9(d)の状態)を通って動作時点t5(図9(e)の状態)において掘削動作が終了する。
なお、図13に示す例では、算出された掘削反力Fが動作時点t2において掘削反力上限値Fmaxを超えたときに、補正無しで算出した掘削反力Fまで下がるように掘削深さΔHを減少させたが、必ずしも補正無しで算出した掘削反力Fまで下げる必要はなく、掘削反力上限値Fmaxより小さな値とすればよい。掘削反力Fの減少が少ない場合は、掘削動作を続けると再度掘削反力上限値Fmaxを超えることとなり、その場合は、再度ブーム4を上げて掘削深さΔHを浅くすることとなる。
以上のように、補正係数K1及び補正係数K2を用いて掘削反力Fを補正することで、より精確な掘削反力Fを演算で求めることができ、掘削動作を適切に制御することができる。
上述の実施形態では、図8に示すフローチャートのステップS1においてバケットの着地を判定し、バケットが着地してからステップS2において掘削反力Fを算出し、ステップS4において過負荷を判定しているが、シリンダの圧力がリリーフ圧力より高いときに掘削動作が異常な状態であると判断し、掘削深さを調整することとしてもよい。
通常、油圧シリンダや油圧モータ等の油圧駆動部には、図14に示すように供給する油圧が高くなりすぎた場合に油圧を逃がすためのリリーフ弁が設けられている。図14は油圧ショベルの油圧回路を示す図である。
図14において、エンジン12により油圧ポンプ14が駆動され、油圧ポンプ14は高圧油圧ライン16を介して高圧の作動油を油圧制御弁18に供給する。油圧制御弁18は、油圧ポンプ14から供給された高圧の作動油を、コントローラ30の指示に基づいて、走行モータ(右)及び走行モータ(左)(どちらも図示せず)、旋回モータ20、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9に分配・供給する。
ブームシリンダ7のボトム側にはリリーフ弁7Aが接続されている。リリーフ弁7Aは、ブームシリンダ7のボトム側に供給される油圧が予め設定された油圧より高くなると開弁して、作動油をタンク22に戻して油圧がそれ以上高くならないようにする。同様に、ブームシリンダ7のロッド側にはリリーフ弁7Bが接続されている。リリーフ弁7Bは、ブームシリンダ7のロッド側に供給される油圧が予め設定された油圧より高くなると開弁して、作動油をタンク22に戻して油圧がそれ以上高くならないようにする。
同様に、アームシリンダ8に対してリリーフ弁8A,8Bが設けられ、バケットシリンダ9に対してリリーフ弁9A,9Bが設けられている。また、旋回モータ20の入力側にリリーフ弁20Aが接続され、吐出側にリリーフ弁20Bが接続されている。
図15はシリンダの圧力がリリーフ圧力より高いときに掘削動作が異常な状態であると判断し、掘削深さを調整するように制御する掘削動作のフローチャートである。
まず、掘削動作が開始されると、ステップS11において、ブームシリンダ7の油圧、又はアームシリンダ8の油圧、又はバケットシリンダ9の油圧を検出する。次に、ステップS12において、ブームシリンダ7の油圧、又はアームシリンダ8の油圧、又はバケットシリンダ9の油圧が、リリーフ圧より高い状態が持続するリリーフ持続時間が判定時間Tより長いか否かが判定される。例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9に油圧計を設けて、油圧計の検出値をコントローラ30に共有し、コントローラ30がこの検出値をリリーフ圧より高いか否か判定し、高い場合はその持続時間を判定する。あるいは、リリーフ弁が作動してリリーフしていることを示すリリーフ信号を、各リリーフ弁がコントローラ30に供給し、コントローラ30はリリーフ信号の持続時間が判定時間Tより長いか否かを判定する。
ステップS12において、ブームシリンダ7の油圧、又はアームシリンダ8の油圧、又はバケットシリンダ9の油圧がリリーフ圧より高い状態の持続時間が判定時間Tより長くない(ステップS12のNO)と判定されると、処理はステップS13に進む。
ステップS13では、上述の図4に示す掘削反力算出方法により掘削反力Fが算出される。続いて、ステップS14において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きいか否かが判定される。すなわち、ステップS14において、バケット6が過負荷となっているか否かが判定される。
ステップS14において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きくないる(ステップS14のNO)と判定されると、処理はステップS15に進む。ステップS15では、バケット6が過負荷となってはいないので掘削動作を継続してもよいと判断し、処理はステップS13に戻って再び掘削反力Fを算出する。一方、ステップS14において、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きい(ステップS14のYES)と判定されると、処理はステップS16に進む。ステップS16では、掘削反力Fが掘削反力上限値Fmaxより大きくなっていることをオペレータに通知し、オペレータは掘削深さΔHを浅くするようにブーム4を上げる操作を行なう。
一方、ステップS12において、ブームシリンダ7の油圧、又はアームシリンダ8の油圧、又はバケットシリンダ9の油圧がリリーフ圧より高い状態の持続時間が判定時間Tより長い(ステップS12のYES)と判定されると、処理はステップS13〜S15をスキップして、ステップS16に進む。すなわち、ブームシリンダ7の油圧、又はアームシリンダ8の油圧、又はバケットシリンダ9の油圧がリリーフ圧より高い状態の持続時間が判定時間Tより長い場合は、掘削動作に異常が発生していると判断して、それをオペレータに通知し、ブーム4を上げて掘削深さΔHを減少するように促す。
その後、処理はステップS16からステップS11に戻り、ブームシリンダ7の油圧、アームシリンダ8の油圧、及びバケットシリンダ9の油圧を検出してから、ステップS12以降の処理を繰り返す。以上の処理は、オペレータのレバー操作による掘削動作が終了するまで継続して行なわれる。
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
7A,7B リリーフ弁
8 アームシリンダ
8A,8B リリーフ弁
9 バケットシリンダ
9A,9B リリーフ弁
10 キャビン
12 エンジン
14 油圧ポンプ
16 高圧油圧ライン
18 油圧制御弁
20 旋回モータ
22 タンク
30 コントローラ
32 掘削反力テーブル
34 掘削深さ補正テーブル
36 密度特性テーブル
S1 ブーム角度センサ
S2 アーム角度センサ
S3 バケット角度センサ

Claims (7)

  1. ブーム、アーム、及びバケットを駆動して掘削作業を行なう建設機械であって、
    前記ブームの角度を検出するブーム角度検出器と、
    前記アームの角度を検出するアーム角度検出器と、
    前記バケットの角度を検出するバケット角度検出器と、
    掘削する土砂の土砂特性に関するデータ、及びバケット角度並びに前記土砂特性と前記バケットに作用する土砂の掘削反力との関係を予め求め、テーブル化した掘削反力テーブルを格納した記憶装置と、
    掘削動作を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、検出したブーム角度、検出したアーム角度、検出したバケット角度、及び前記記憶装置に格納された土砂特性から前記掘削反力テーブルを用いて、前記バケットに作用する土砂の掘削反力を算出し、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きいか否かを判定して掘削動作を修正すべきか否かを判断することを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1記載の建設機械であって、
    前記制御部は、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きくなったことをオペレータに通知することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1記載の建設機械であって、
    前記制御部は、算出した掘削反力が予め設定した上限値より大きい場合、前記ブームを上げて掘削深さを低減するように前記ブームの駆動を制御することを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の建設機械であって、
    前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの圧力に基づいて前記バケットが土砂に接触したか否かを判定し、前記バケットが土砂に接触していないときは、掘削反力をゼロに設定することを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の建設機械であって、
    前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの圧力に基づいて前記バケットが土砂に接触したか否かを判定し、前記バケットが土砂に接触したときから、掘削反力の算出を行なうことを特徴とする建設機械。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の建設機械であって、
    前記制御部は、前記バケットで掘削した土砂の重量を算出し、該土砂の重量に基づいて前記土砂の土砂特性を決定することを特徴とする建設機械。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の建設機械であって、
    前記制御部は、前記ブームを駆動するブームシリンダの油圧が予め設定した上限値より高い場合には、前記ブームを上げて掘削深さを低減することを特徴とする建設機械。
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