JP5517280B2 - ポリ乳酸系樹脂発泡成形体 - Google Patents
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Description
〔1〕 ゲル分率が2%以下(0を含む)、190℃における溶融張力が5cN以上のポリ乳酸系樹脂を基材樹脂の主成分とする発泡シートを、該発泡シート成形部分の面積(A)にて、該成形部分の面積(A)に対応する部分の成形後の面積(B)を除して求められる展開倍率(B/A)が1.5以上の条件にて熱成形してなる発泡成形体であって、
該発泡成形体の加熱速度2℃/分における熱流束示差走査熱量測定によって求められる、吸熱量(ΔHendo:2℃/分)と発熱量(ΔHexo:2℃/分)との差(ΔHendo:2℃/分−ΔHexo:2℃/分)が10J/g以上であり、吸熱量(ΔHendo:2℃/分)が20J/g以上である(ただし、WAXD反射粉末法(X線:Cu−Kα線/50kV/200mA、スキャンスピード:4°/min)により測定される結晶化度が20%以下である発泡成形体を除く。)ことを特徴とするポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
〔2〕 前記発泡成形体が、前記発泡シートを、展開倍率が1.8以上の条件にて熱成形してなるものである前記1に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
〔3〕 前記発泡成形体の吸熱量(ΔHendo:2℃/分)が25J/g以上である前記1または2に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
本明細書において結晶性ポリ乳酸とは、前述のポリ乳酸の吸熱量(ΔHendo:row)が2J/gを超えるものとする。
尚、該結晶性ポリ乳酸の吸熱量(ΔHendo:row)は通常20〜65J/gである。また、本明細書において非晶性ポリ乳酸とは、前述のポリ乳酸の吸熱量(ΔHendo:row)が2J/g以下の吸熱ピークが現れるもの或いは吸熱ピークが現れないものとする。
尚、ポリ乳酸系樹脂の吸熱量(ΔHendo:row)は、図2に示すように、該DSC曲線の吸熱ピークの低温側のベースラインから吸熱ピークが離れる点を点aとし、吸熱ピークが高温側のベースラインへ戻る点を点bとして、点aと点bとを結ぶ直線と、DSC曲線に囲まれる部分の面積から求められる値とする。また、ベースラインはできるだけ直線になるように装置を調節することとし、どうしてもベースラインが湾曲してしまう場合は、図3に示すように、湾曲した低温側のベースラインから吸熱ピークが離れる点を点a、湾曲した高温側のベースラインへ吸熱ピークが戻る点を点bとする。
なお、上記吸熱量(ΔHendo:row)の測定において、試験片の状態調節およびDSC曲線の測定条件として、125℃での120分間の保持、2℃/分の冷却速度および2℃/分の加熱速度を採用する理由は、ポリ乳酸系樹脂試験片の結晶化を極力進ませて、完全に結晶化した状態、或いは、それに近い状態に調整されたものの吸熱量(ΔHendo:row)を該測定にて求めることを目的としている為である。
本明細書における溶融張力としては、図4において振幅の安定した部分の振幅の中央値(X)を採用する。但し、捲取り速度が500rpmに達しても紐状物が切れない場合には、捲取り速度を500rpmとして紐状物を巻き取って求めたグラフより紐状物の溶融張力を求める。尚、溶融張力の経時的測定の際に、まれに特異な振幅値が検出されることがあるが、このような特異な振幅値は無視するものとする。
一方、有機過酸化物の1分間半減期温度が樹脂の融点よりも著しく高温である場合には、改質反応を高温で行うために、熱分解によって樹脂の分子量が低下して発泡体の物性が低下したり、更には発泡体が得られなくなるおそれがある。従って、有機過酸化物の1分間半減期温度は、ポリ乳酸系樹脂の融点よりも20℃高い温度を超えないことが望ましい。
尚、上記各有機過酸化物のすぐ後ろの〔〕内の温度は各有機過酸化物の1分間半減期温度である。前記有機過酸化物は、単独でまたは2種以上を併用して、基材樹脂100重量部当り、通常、0.3〜0.7重量部、好ましくは0.4〜0.6重量部添加して使用される。
150mlのフラスコに、ポリ乳酸系樹脂約1gを精秤した重量W1の試料と100mlのクロロホルムを入れ、約61℃の沸騰クロロホルム中にて10時間加熱還流した後、得られた加熱処理物を100メッシュの金網を有する吸引濾過装置を用いて濾過処理する。得られた金網上の濾過処理物を20℃のオーブン中で30〜40トールの条件下にて24時間乾燥する。この際に得られた乾燥物重量W2を測定する。この重量W2の試料重量W1に対する重量百分率[(W2/W1)×100](%)をゲル分率とする。
そして、ゲル分率が実質的に0%とは、上記式により求められるポリマーのゲル分率が2%以下、好ましくは0.5%以下であることを意味する。
0.05<Z<0.8 (1)
0.2<Z/X<0.8 (2)
0.2<Z/Y<0.65 (3)
但し、(1)〜(3)式中、X、Y、Zはそれぞれ、発泡シートの押出方向(MD方向)、幅方向(TD方向)、厚み方向における平均気泡径であり、その単位はmmである。
また、Z/Xは0.3〜0.7、Z/Yは0.25〜0.60、Zは0.1〜0.5mmであることが機械的強度、熱成形性の面から更に好ましい。
更に詳しく説明すると、発泡シートの、MD方向に沿う方向の厚み方向断面の顕微鏡拡大写真を得て、得られた写真をもとに発泡シート両表面Sから0.1×(発泡シート全厚み:T)の位置に相当する位置に線を引き、表層と中央層の気泡に分け、写真上の中央層に存在する各気泡全てについてMD方向および厚み方向の気泡径を図1(a)に示す通りノギスにより測定して各気泡2のx、zの値をそれぞれ気泡ごとに得、こうして得られたx1 ,x2 ,x3 ・・・xn、並びにz1 ,z2 ,z3 ・・・znの値から各々その算術平均値であるX、Zを得、このX、Zの値からZ/Xの値を得る。尚、当然のことながらX、Zの値は、それぞれ上記写真の拡大率にもとづいて換算して真の平均気泡径を求める。
気泡径X、Y、Zの調整方法としては、タルク、重炭酸ナトリウムなどの無機又は有機の気泡調整剤を基材樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部添加することや、押出発泡時のダイの圧力を調節することにより調整できる。即ち、良好な外観、目的とする見掛け密度、厚みの発泡シートが得られる範囲内において、気泡調整剤を増量することにより気泡径を小さくすることができ、ダイの圧力を高くすることにより気泡径を小さくすることができる。
また、気泡径比Z/Xについては、押出発泡後の発泡シートの引取速度を調節することにより調整でき、気泡径比Z/Yについては、押出発泡後の発泡シートの拡幅率を調節することにより調整できる。
独立気泡率(%)=(Vx−W/ρ)×100/(Va−W/ρ) (4)
但し、上記(4)式において、Vxは上記した方法で測定される試験片の真の体積(cm3)で、試験片を構成する樹脂の容積と、試験片内の独立気泡部分の気泡全容積との和に相当する。
その他、上記(4)式中の、Va、W、ρは以下の通りである。
Va:測定に使用した試験片の外形寸法から計算される試験片の見掛けの体積(cm3)
W :測定に使用した試験片の全重量(g)
ρ :試験片を構成する基材樹脂の密度(g/cm3)
尚、試験片は、空気比較式比重計に付属のサンプルカップに非圧縮状態で収納されなければならないので、縦と横がそれぞれ2.5cmになるように発泡シートから切り出し(厚みは発泡シートの厚みそのままとする)、見掛け体積が15cm3に最も近づくように複数枚を重ね合せて使用する。
従って、(ΔHendo:2℃/分−ΔHexo:2℃/分)が20J/g未満であることは、発泡シートは結晶化が大きく進んでいないものであって、熱成形性に優れるものであることを意味し、(ΔHendo:2℃/分)が20J/g以上であることは、発泡シートが後工程の熱処理により結晶化が進むと剛性、耐熱性が優れたものとなることを意味する。
ポリ乳酸系樹脂A〜Dは、内径47mmの二軸押出機を用いて、次のように製造した。
三井化学株式会社製結晶性ポリ乳酸樹脂H−100(密度:1260kg/m3、吸熱量(ΔHendo:row):49J/g)100重量部と、表1に示す量の過酸化物(DCP:ジクミルパーオキサイド)を二軸押出機に供給し、該樹脂が十分溶融する温度以上に加熱して溶融混練した後、樹脂温度を215℃に調整してから、ストランド状に押出し、該ストランド状の押出物を約25℃の水中に浸漬させることにより冷却した後、ペレット状に切断することによりポリ乳酸系樹脂A〜Dを得た。ポリ乳酸系樹脂A〜Dの物性を表1に示す。
内径90mmの第一押出機と内径120mmの第二押出機が接続されたタンデム形式の押出機を用いて、次のように発泡シートを製造した。
前記ポリ乳酸系樹脂Aと、表3に示す種類、量の気泡調整剤とを第一押出機に供給し、加熱溶融混練した後、表3に示す種類、量の発泡剤を第一押出機内に圧入して混練した。次いで第一押出機と接続された第二押出機内で上記発泡性溶融混練物を冷却し、樹脂温度を171℃に調整してから、直径110mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出して円筒状に発泡させた。次いでこの円筒状発泡体を冷却しながら引き取り、押出方向に切り開いて発泡シートを得た。尚、具体的な円筒状発泡体の冷却条件としては、押出し直後の筒状発泡体の内部に0.4m3/分(23℃、1atm)の条件で空気を吹き付けると共に外部に0.9m3/分(23℃、1atm)の条件で空気を吹き付けることと、5℃に調整された直径333mmの円筒状冷却装置の側面に沿わせて筒状発泡体を引き取ること、これらにより円筒状発泡体を冷却した。
表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を172℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Cを用いたこと、表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を167℃に調整してから、直径90mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Eを用いたこと、表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を183℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Bを用いたこと、表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を180℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Eを用い、樹脂Eと該樹脂E100重量部に対して0.4重量部の割合のDCPを共に第一押出機に供給したこと、表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を170℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を170℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Dを用いたこと、表3に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を170℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
表4に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を174℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Cを用いたこと、表4に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を167℃に調整してから、直径90mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Cを用いたこと、表4に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を171℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと、筒状発泡体の外部に空気を吹き付けなかったこと、円筒状の冷却装置を110℃に温調したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
樹脂Aの代わりに樹脂Cを用いたこと、表4に示す種類、量の発泡剤を用いたこと、樹脂温度を181℃に調整してから、直径135mm、スリット間隔0.5mmの円筒状細隙を有する環状ダイから押出したこと以外は、参考実施例1と同様に発泡シートを得た。
尚、ポリ乳酸系樹脂、ポリ乳酸系樹脂発泡シートの吸熱量、発熱量の測定は、測定装置として株式会社島津製作所製商品名「DSC―50」を用いて解析ソフトは「島津熱分析ワークステーションTA−60WS用部分面積解析プログラムversion1.52」を用いた。
発泡シートの成形性の評価
参考実施例、参考比較例の各々で得られた発泡シートのそれぞれに対し、株式会社浅野研究所製FKS型テスト用圧空真空成形機を使用して熱成形テストを行って評価した。具体的には、該成形機を使用し、四辺をクランプした発泡シートの両面をヒーターにより表面温度40℃に加熱した後、金型にて開口部直径125mm、低部直径110mm、深さ50mmの円形収納部を有する円錐台形型容器(展開倍率:2.3)を成形し、発泡シートを成形する際における加熱炉内での発泡シートの挙動及び得られた成形品について以下の評価を行った。
○・・・加熱炉内での発泡シートのドローダウン(垂れ下がり)がなく、又は多少見られるが、成形品の厚みが均一である。
×・・・加熱炉内でのドローダウンが大きく、成形品に厚みむらが発生する。または、成形品内側壁面または外側壁面にクッラクが発生する。
発泡シートの外観を目視により、以下の評価を行った。
○・・・発泡シートの表面光沢が均一である。
×・・・発泡シート表面の部分部分において、気泡が目立つ。
実施例、比較例の各々で得られた発泡シートの発熱量(ΔHexo:10℃/分)に基づき以下の評価を行った。
○・・・発熱量(ΔHexo:10℃/分)が20J/g以上である。
△・・・発熱量(ΔHexo:10℃/分)が5J/g超、20J/g未満である。
×・・・発熱量(ΔHexo:10℃/分)が5J/g以下である。
株式会社浅野研究所製FKS型テスト用圧空真空成形機を使用し、四辺をクランプした発泡シートAの両面をヒーターにより表面温度40℃に加熱した後、金型にて開口部直径125mm、低部直径110mm、深さ50mmの円形収納部を有する円錐台形型容器(展開倍率:2.3)を成形した。その後、90℃に加熱した金型内で該容器を30秒保持して熱処理を行なった。
発泡シートBを用いて、実施例1と同様に円錐台形型容器を成形し、その後、110℃に加熱した金型内で該容器を30秒保持して熱処理を行なった。
発泡シートCを用いて、実施例1と同様に円錐台形型容器を成形し、その後、110℃に加熱した金型内で該容器を30秒保持して熱処理を行なった。
発泡シートDを用いて、実施例1と同様に円錐台形型容器を成形し、その後、90℃に加熱した金型内で該容器を15秒保持して熱処理を行なった。
発泡シートDを用いて、実施例1と同様に円錐台形型容器を成形し、その後、90℃に加熱した金型内で該容器を30秒保持して熱処理を行なった。
発泡シートAを用いて、熱処理を行なわないこと以外は実施例1と同様に円錐台形型容器を成形した。
耐熱性の評価
実施例、比較例の各々で得られた発泡成形体を、オーブン中で5分間加熱し加熱前後の変形を調べた。
◎・・・90℃まで変形が無い。
○・・・70℃まで変形が無い。
×・・・70℃までに激しく変形する。
Claims (3)
- ゲル分率が2%以下(0を含む)、190℃における溶融張力が5cN以上のポリ乳酸系樹脂を基材樹脂の主成分とする発泡シートを、該発泡シート成形部分の面積(A)にて、該成形部分の面積(A)に対応する部分の成形後の面積(B)を除して求められる展開倍率(B/A)が1.5以上の条件にて熱成形してなる発泡成形体であって、
該発泡成形体の加熱速度2℃/分における熱流束示差走査熱量測定によって求められる、吸熱量(ΔHendo:2℃/分)と発熱量(ΔHexo:2℃/分)との差(ΔHendo:2℃/分−ΔHexo:2℃/分)が10J/g以上であり、吸熱量(ΔHendo:2℃/分)が20J/g以上である(ただし、WAXD反射粉末法(X線:Cu−Kα線/50kV/200mA、スキャンスピード:4°/min)により測定される結晶化度が20%以下である発泡成形体を除く。)ことを特徴とするポリ乳酸系樹脂発泡成形体。 - 前記発泡成形体が、前記発泡シートを、展開倍率が1.8以上の条件にて熱成形してなるものである請求項1に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
- 前記発泡成形体の吸熱量(ΔHendo:2℃/分)が25J/g以上である請求項1または2に記載のポリ乳酸系樹脂発泡成形体。
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