JP5513365B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気ポートおよび排気ポートを有して機関本体の一部を構成するシリンダヘッドに、燃焼室への前記吸気ポートおよび前記排気ポートの連通・遮断を切換える吸気弁および排気弁が開閉作動可能に配設され、前記吸気弁および前記排気弁のうち少なくとも前記排気弁に連動、連結されるロッカアームを含んで相互に隣接して配列されるとともにカムプロフィルを相互に異ならせてカムシャフトに設けられる複数のカムにそれぞれ従動する複数のロッカアームに、隣接するロッカアームを連結する連結位置ならびにその連結を解除する連結解除位置間で前記カムシャフトの軸線と平行な軸方向移動を可能として相互に当接しつつ前記ロッカアームにそれぞれ摺動自在に嵌合されるとともに軸方向一方に向けてばね付勢される複数の連結ピンを備える連結切換機構が設けられ、複数の前記連結ピンを軸方向他方側に向けて駆動し得る駆動軸を有するアクチュエータが前記シリンダヘッドに取付けられる内燃機関の可変動弁装置に関する。
隣接するロッカアームを連結する連結位置ならびにその連結を解除する連結解除位置間での移動を可能として相互に当接する複数の連結ピンを備える連結切換機構が、吸気弁側の複数のロッカアームならびに排気弁側の複数のロッカアームにそれぞれ設けられ、吸気弁側および排気弁側の連結切換機構に個別に駆動力を及ぼす2つのアクチュエータが、シリンダヘッドに取付けられるようにした内燃機関の可変動弁装置が、特許文献1で知られている。
特開平04−292526号公報
ところが、上記特許文献1で開示された構成では、排気弁側の連結切換機構を押圧力を及ぼすアクチュエータは、シリンダヘッドに設けられる排気ポートに隣接して配置されることになり、排気ポートからの熱でアクチュエータの温度が上昇し、アクチュエータが備える駆動軸のストローク量が変化するのに対処したり、アクチュエータの耐熱温度を上げたりすることが必要となり、コストの増大を招く可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、排気弁の開閉作動特性を変化させるためのアクチュエータに排気ポートから及ぶ熱影響を軽減し、コストの増大を回避し得るようにした内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、吸気ポートおよび排気ポートを有して機関本体の一部を構成するシリンダヘッドに、燃焼室への前記吸気ポートおよび前記排気ポートの連通・遮断を切換える吸気弁および排気弁が開閉作動可能に配設され、前記吸気弁および前記排気弁のうち少なくとも前記排気弁に連動、連結されるロッカアームを含んで相互に隣接して配列されるとともにカムプロフィルを相互に異ならせてカムシャフトに設けられる複数のカムにそれぞれ従動する複数のロッカアームに、隣接するロッカアームを連結する連結位置ならびにその連結を解除する連結解除位置間で前記カムシャフトの軸線と平行な軸方向移動を可能として相互に当接しつつ前記ロッカアームにそれぞれ摺動自在に嵌合されるとともに軸方向一方に向けてばね付勢される複数の連結ピンを備える連結切換機構が設けられ、複数の前記連結ピンを軸方向他方側に向けて駆動し得る駆動軸を有するアクチュエータが前記シリンダヘッドに取付けられる内燃機関の可変動弁装置において、前記アクチュエータが、シリンダ軸線を含むとともに前記カムシャフトの回転軸線と平行な平面に関して前記排気ポートとは反対側に前記駆動軸を配置するようにして前記シリンダヘッドに取付けられ、前記平面に関して前記吸気ポートと反対側に配置される前記連結切換機構および前記駆動軸間に、該駆動軸の軸方向移動による駆動力を前記連結切換機構に伝達する伝動機構が介設されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記アクチュエータが、前記カムシャフトの軸線と平行に前記駆動軸をストロークさせるソレノイドであり、前記伝動機構は、前記駆動軸に一端部が連結されるとともに他端部が前記連結切換機構に連動、連結されるリンク部材を少なくとも含み、前記平面に関して前記排気ポートと反対側で前記シリンダヘッドに形成されたリンク支持部に前記リンク部材が回動可能に支承されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記リンク部材および前記シリンダヘッド間に、前記ソレノイドの戻りをアシストする戻しばねが設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、前記カムシャフトの軸線に直交する平面への投影図上で、調時伝動機構の一部を構成して前記カムシャフトに固定される被動スプロケットに前記ソレノイドおよび前記リンク部材の一部が重なるように、前記ソレノイドおよび前記リンク部材が配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第2〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記リンク部材の中間部に支軸が一体に設けられ、前記支軸を回動可能に嵌合せしめる支持孔が前記リンク支持部に設けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記排気ポートが前記吸気ポートよりも低い位置でシリンダヘッドの側壁に開口するようにして前記シリンダ軸線を傾斜させた前記機関本体の前記シリンダヘッドは、該シリンダヘッドに結合されるヘッドカバーおよび前記シリンダヘッド間に形成される動弁室の周壁となる側壁部を一体に有し、前記側壁部のうち前記排気ポートが設けられる側の第1側壁部分と、前記アクチュエータが取付けられる側で第1側壁部分の一端部に連なって上下に延びる第2側壁部分との間に配置されるボス部が、前記シリンダヘッドをシリンダブロックに結合するためのボルトを挿通せしめるようにしつつ第1および第2側壁部分よりも内方に突出するようにして前記シリンダヘッドに一体に設けられることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、第2側壁部分の第1側壁部分側端部に隣接した内方で前記シリンダヘッドに、前記動弁室内のオイルを機関本体の下部側に戻すオイル戻し孔が設けられることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、鞍乗り型車両に搭載される燃料タンクの底板との間にクリアランスを介して前記燃料タンクの下方に前記機関本体が配置され、鞍乗り型車両の進行方向に沿う前記シリンダヘッドの後部に前記アクチュエータが取付けられることを第8の特徴とする。
なお実施の形態の前壁部分15aaが本発明の第1側壁部分に対応し、実施の形態の右側壁部分15abが本発明の第2側壁部分に対応し、実施の形態の第1および第2排気側ロッカアーム33,34が本発明のロッカアームに対応し、実施の形態の休止用カム44および排気側カム45が本発明のカムに対応し、実施の形態の第1および第2連結ピン55,56が本発明の連結ピンに対応し、実施の形態のソレノイド64が本発明のアクチュエータに対応し、実施の形態の第1支持孔72が本発明の支持孔に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、シリンダ軸線を含むとともにカムシャフトの回転軸線と平行な平面に関して排気ポートとは反対側に駆動軸を配置するようにしてアクチュエータがシリンダヘッドに取付けられ、連結切換機構および駆動軸間に伝動機構が介設されるので、アクチュエータが排気ポートよりも吸気ポート側に寄って配置されることになり、アクチュエータに及ぶ熱影響を軽減することができ、駆動軸のストローク量が変化するのを抑制することができるとともにアクチュエータの耐熱温度を上げることを不要としてコストの増大を回避することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、アクチュエータであるソレノイドが発揮する駆動力を、シリンダヘッドに形成されたリンク支持部に回動可能に支持されるリンク部材を少なくとも含む伝動機構を介して連結切換機構側に伝達するようにしているので、ソレノイドが発揮する駆動力を簡単な構成で連結切換機構側に伝達することができ、位置精度および加工精度を良好とすることができる。しかもリンク支持部は、シリンダ軸線を含むとともにカムシャフトの回転軸線と平行な平面に関して排気ポートと反対側でシリンダヘッドに形成されるものであり、ソレノイドを排気ポートからより遠くに離して配置することができる。
本発明の第3の特徴によれば、リンク部材およびシリンダヘッド間に設けられる戻しばねで、ソレノイドの戻りをアシストするので、複数の連結ピンを軸方向一方に付勢するようにして連結切換機構が備えるばねのばね力を小さくし、ロッカアームの小型化および軽量化に寄与することができるとともに、駆動軸および連結切換機構間のがたを防止し、フリクションを低減することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ソレノイドおよびリンク部材の一部が、カムシャフトの軸線に直交する平面への投影図上で、被動スプロケットと重なるので、ソレノイドおよびリンク部材のシリンダヘッドからヘッドカバー側への突出を抑え、内燃機関の大型化を抑制することができる。
本発明の第5の特徴によれば、リンク部材に一体に設けられる支軸が、リンク支持部に設けられる支持孔に回動可能に嵌合されるので、リンク部材の支持構造を簡略化することができる。
本発明の第6の特徴によれば、機関本体のシリンダ軸線が傾斜しており、排気ポートが吸気ポートよりも下方位置にあるので、動弁装置の吸気側から飛散したオイルが排気側に速やかに流れることになり、高温のオイルからの受熱を防止して吸気側を比較的低温に維持することが可能である。また動弁室の周壁となるようにしてシリンダヘッドが一体に備える側壁部のうち排気ポートが設けられる側の第1側壁部分と、アクチュエータが取付けられる側で第1側壁部分の一端部に連なって上下に延びる第2側壁部分との間に、第1および第2側壁部分よりも内方に突出するようにしてシリンダヘッドに一体に設けられるボス部が配置され、シリンダヘッドをシリンダブロックに結合するためのボルトがボス部に挿通されるので、カムシャフトから飛散したオイルが第1側壁部分に衝突してはね返っても、第2側壁部分側にオイルが飛散することをボス部で防止することができ、アクチュエータが取付けられる第2側壁部分側に高温のオイルが飛散することを防止することができる。
本発明の第7の特徴によれば、第2側壁部分の第1側壁部分側端部に隣接した内方でシリンダヘッドにオイル戻し孔が設けられるので、高温のオイルがボス部で邪魔されて第2側壁部分の近傍に溜まってしまうことを防止して、速やかに排出することができる。しかもアクチュエータをオイル戻し孔よりも高所に配置することで、アクチュエータ周辺でのオイルの滞留を防止して、アクチュエータが高温になることを抑制することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、燃料タンクの底板との間にクリアランスを介して該燃料タンクよりも下方に機関本体が配置され、その機関本体のシリンダヘッドの後部にアクチュエータが取付けられるので、鞍乗り型車両の走行時に燃料タンクの底板および機関本体間を通った走行風がアクチュエータの周辺を流通するようにしてアクチュエータを効果的に冷却することができる。
第1の実施の形態の自動二輪車の右側面図である。 内燃機関の要部縦断面図である。 図2の3−3線矢視平面図である。 排気側ロッカアームが連結解除状態にあるときの図2の4−4線断面図である。 図4の5矢示部拡大図である。 図1の6矢視図である。 図3の7−7線拡大断面図である。 第2の実施の形態の自動二輪車の右側面図である。 図3に対応したシリンダヘッドの平面図である。 図8の10矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図7を参照しながら説明すると、先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFが前端に備えるヘッドパイプ81には、前輪WFを軸支するフロントフォーク82が操向可能に支承され、前記車体フレームFが前後方向中間部に有するピボットプレート83には、後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム84の前端部が支軸85を介して揺動可能に支承され、スイングアーム84および車体フレームF間にはリヤクッションユニット86が設けられる。
また前記後輪WRは内燃機関Eが発揮する動力で回転駆動されるものであり、前記内燃機関Eの機関本体10は、前記車体フレームFに搭載される燃料タンク87の底板87aとの間にクリアランス88を介して該燃料タンク87の下方に配置されるようにしつつ前記車体フレームFに搭載される。また前記燃料タンク87の後方に位置する乗車用シート89が前記車体フレームFの後部に支持される。
図2において、前記機関本体10は、ピストン13を摺動可能に嵌合させるシリンダボア12を有するシリンダブロック11と、前記ピストン13の頂部を臨ませる燃焼室14を前記シリンダブロック11との間に形成して前記シリンダブロック11に結合されるシリンダヘッド15と、該シリンダヘッド15との間に動弁室17を形成するようにして前記シリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16とを備え、前記シリンダボア12の軸線すなわちシリンダ軸線Cを前上がりに傾斜させた姿勢、図1および図2では右側に傾斜した姿勢で自動二輪車に搭載される。
前記シリンダヘッド15には、該シリンダヘッド15の後面に開口する吸気ポート18が前記燃焼室14に通じ得るようにして設けられるとともに、シリンダ軸線Cが前上がりに傾斜していることで前記吸気ポート18よりも低い位置で前記シリンダヘッド15の前面に開口する排気ポート19が前記燃焼室14に通じ得るようにして設けられる。而して前記吸気ポート18には燃料噴射弁21を有する吸気装置21が接続され、前記排気ポート19には図示しない排気装置が接続される。
図3を併せて参照して、前記シリンダヘッド15には、前記吸気ポート18の前記燃焼室14への連通・遮断を切換える吸気弁23と、前記排気ポート19の前記燃焼室14への連通・遮断を切換える一対の排気弁24…とが開閉作動可能に配設され、吸気弁23は弁ばね25で閉弁方向に付勢され、排気弁24…は弁ばね26…で閉弁方向に付勢される。またシリンダヘッド15には、前記燃焼室14に先端を臨ませる一対の点火プラグ28,29が取付けられる
図4を併せて参照して、前記シリンダヘッド15および前記ヘッドカバー16間に形成される動弁室17には、前記吸気弁23および前記排気弁24…を開閉駆動する動弁装置30が収容される。
この動弁装置30は、吸気弁23および排気弁24…に共通にして吸気弁23および排気弁24…間に配置される単一のカムシャフト31と、前記吸気弁23および前記カムシャフト31間に介設される吸気側ロッカアーム32と、一対の前記排気弁24…および前記カムシャフト31間に介設される第1および第2排気側ロッカアーム33,34とを備える。
吸気側ロッカアーム32の中間部は、前記カムシャフト31と平行な軸線を有する吸気側ロッカシャフト35で揺動可能に支承されており、吸気側ロッカアーム32の一端部には、前記カムシャフト31に設けられる吸気側カム36に転がり接触するローラ37が軸支され、吸気側ロッカアーム32の他端部には、前記吸気弁23のステムエンド23aに当接するタペットねじ38が進退位置を調節可能として螺合される。
第1および第2排気側ロッカアーム33,34は、カムシャフト31の軸線に沿う方向に隣接して並列配置されており、前記吸気側ロッカシャフト35と平行な軸線を有する排気側ロッカシャフト39で揺動可能に支承される。第1および第2排気側ロッカアーム33,34の一端部には、前記排気弁24…のステムエンド24a…に当接するタペットねじ40,41が進退位置を調節可能として螺合される。すなわち第1および第2排気側ロッカアーム33,34は排気弁24…に個別に連動、連結される。また第1排気側ロッカアーム33の他端部には、前記カムシャフト31に設けられる休止用カム44に転がり接触するローラ42が軸支され、第2排気側ロッカアーム34の他端部には、前記カムシャフト31に設けられる排気側カム45に転がり接触するローラ43が軸支される。
前記カムシャフト31は、該カムシャフト31の軸線に沿う方向に間隔をあけた位置に配置されて前記シリンダヘッド15に一体に突設される第1および第2ホルダ部46,47にボールベアリング48,49を介して回転自在に支承されており、前記カムシャフト31の両端部のうち第2ホルダ部47から突出した端部には、前記ピストン13に連接されるクランクシャフト(図示せず)の回転動力を1/2に減速して前記カムシャフト31に伝達する調時伝動機構50の一部を構成する被動スプロケット51が固設され、前記調時伝動機構50の一部を構成するカムチェーン52が前記被動スプロケット51に巻き掛けられる。
また前記吸気側ロッカシャフト35および前記排気側ロッカシャフト39は、前記カムシャフト31の両側に配置され、前記吸気側ロッカシャフト35および前記排気側ロッカシャフト39の両端部は第1および第2ホルダ部46,47に嵌合、支持される。
ところで前記排気側カム45は、前記カムシャフト31の中心軸線を中心とする仮想円に沿う円弧状のベース円部45aと、前記仮想円よりも外側方に突出するようにして前記ベース円部45aの周方向両端に連なるカム山部45bとから成る。一方、前記休止用カム44は、両排気弁24…のうち第1吸気側ロッカアーム32に連動、連結された排気弁24を閉弁休止することを可能として排気側カム45とはカムプロフィルを異に形成されるものであり、基本的には前記仮想円にほぼ沿う円形であるが、排気弁24を完全に閉弁休止状態としたままとすることによる閉弁固着が生じるのを防止するために排気弁24をごくわずかに開弁させるような外周面を有するように形成されている。
第1および第2排気側ロッカアーム33,34には、第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結を解除することで、第1排気側ロッカアーム33のローラ42を、排気側カム45に従動して揺動する第2排気側ロッカアーム34とは無関係に、休止用カム44に転がり接触させたままとして内燃機関の低速運転時に一方の排気弁24を閉弁休止するとともに他方の排気弁24を排気側カム45のカムプロフィルに応じた作動態様で開閉作動せしめる状態と、第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結することで内燃機関の高速運転時に両排気弁24…を排気側カム45のカムプロフィルに応じた作動態様で開閉作動せしめる状態とを切換える連結切換機構54が設けられる。
図5を併せて参照して、前記連結切換機構54は、前記排気側ロッカシャフト39および前記カムシャフト31間で第1および第2排気側ロッカアーム33,34の上部に設けられるものであり、第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結する連結位置ならびにその連結を解除する連結解除位置間での軸方向移動を可能として相互に当接しつつ第1および第2排気側ロッカアーム33,34に摺動可能に嵌合される第1および第2連結ピン55,56を備える。
第1排気側ロッカアーム33には、第2排気側ロッカアーム34とは反対側に端壁57aを有して有底状に形成される第1ガイド孔57が、前記排気側ロッカシャフト39と平行な軸線を有して設けられ、第2排気側ロッカアーム34には、前記排気側ロッカシャフト39と平行な軸線を有しつつ第1排気側ロッカアーム33とは反対側を端壁58aで閉じた有底状に形成される第2ガイド孔58が設けられる。しかも第1および第2ガイド孔57,58は、前記排気弁24…が閉弁状態にあるタイミングでは同軸に連なるようにして同径に形成される。
短円柱状に形成される第1連結ピン55は、一部を第2ガイド孔58に嵌合することを可能として第1ガイド孔57に摺動可能に嵌合されるものであり、前記端壁57aの中央部に設けられた貫通孔59を摺動自在に嵌合する軸部55aが第1連結ピン55に一体にかつ同軸に連設される。
また第2連結ピン56は、第2ガイド孔58の端壁58a側を開放した有底円筒状に形成されるものであり、第2ガイド孔58に摺動自在に嵌合された第2連結ピン56および前記端壁58a間には、相互に当接した第1および第2連結ピン55,56を軸方向一方側(図4および図5の右側)に付勢するばね60が介設され、前記端壁58aには開放孔61が設けられる。
而して前記連結切換機構54は、前記ばね60のばね力に抗して第1連結ピン55の一部を第2ガイド孔58に嵌合することで第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結し、前記ばね60のばね力によって第1および第2連結ピン55,56の当接面を第1および第2排気側ロッカアーム33,34間に配置させるまで第1および第2連結ピン55,56を軸方向に移動させることで第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結を解除することになる。
図3に注目して、前記シリンダヘッド15には、アクチュエータとしてのソレノイド64が取付けられるものであり、該ソレノイド64は、前記カムシャフト31の軸線と平行な軸線方向にストロークして前記連結切換機構54における第1および第2連結ピン55,56を軸方向他方側(前記ばね60のばね力に抗して第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結する側)に向けて駆動し得る駆動軸65を有する。
このソレノイド64は、前記シリンダ軸線Cを含むとともに前記カムシャフト31の回転軸線と平行な平面PLに関して前記排気ポート19とは反対側に前記駆動軸65を配置する位置で前記シリンダヘッド15に取付けられるものであり、図6で示すように、平面視で前記燃料タンク87と重なるようにして、自動二輪車の進行方向で前記シリンダヘッド15の右側面に取付けられる。而して前記ソレノイド64のソレノイドハウジング66が有する取付けフランジ66aが複数のボルト67…で前記シリンダヘッド15に締結され、前記駆動軸65は前記シリンダヘッド15内に突入され、ソレノイド64の通電時に前記駆動軸65は前記ソレノイドハウジング66内に引き込まれる。
また前記平面PLに関して前記吸気ポート18と反対側に配置される前記連結切換機構54と、前記駆動軸65との間には、該駆動軸65の軸方向移動による駆動力を前記連結切換機構54に伝達する伝動機構68が介設される。
前記伝動機構68は、前記駆動軸65に一端部が連結されるとともに他端部が前記連結切換機構54に連動、連結されるリンク部材69を少なくとも含むものであり、この実施の形態では、前記リンク部材69と、該リンク部材69の他端部に一端が当接されるとともに前記連結切換機構54における第1連結ピン55の軸部55aに他端が当接される伝動ロッド70とで前記伝動機構68が構成される。
伝動ロッド70は、前記駆動軸65のストローク方向と平行な軸線を有するものであり、第1ホルダ部46に突設されるロッド支持部46aを貫通し、該ロッド支持部46aで摺動可能に支承される。前記伝動ロッド70の他端には、円板状の当接板部70aが同軸かつ一体に設けられており、この当接板部70aの中心からずれた位置に、連結切換機構54における第1連結ピン55の軸部55aが当接される。
このように当接板部70aの中心からずれた位置に軸部55aを当接させることで、第1排気側ロッカアーム32の揺動に応じて伝動ロッド70には、該伝動ロッド70をその軸線まわりに回転させる力が働き、軸部55aおよび当接板部70aの接触箇所を変化させることができ、摩耗による寿命の低下を抑制することができる。
図7において、前記平面PLに関して前記排気ポート19と反対側で前記シリンダヘッド15にはリンク支持部71が形成されており、前記リンク部材69が前記リンク支持部71に回動可能に支承される。而して前記ソレノイド64への通電によって前記駆動軸65がソレノイドハウジング66内に引き込まれるように作動することで、前記リンク部材69は、第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結する側に第1および第2連結ピン55,56を移動させる方向で前記ソレノイド64からの駆動力を前記軸部55aに及ぼすことになる。
前記リンク部材69の中間部には、リンク部材69の上下に突出する支軸69aが一体に設けられ、前記支軸69aの下部を回動可能に嵌合せしめる有底の第1支持孔72が前記シリンダヘッド15のリンク支持部71に設けられる。またシリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16には前記支軸69aの上部を嵌合せしめる有底の第2支持孔73が設けられる。
また前記リンク部材69および前記シリンダヘッド15間には、前記連結切換機構54の第1および第2連結ピン55,56が第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結を解除する側に移動する側、すなわち駆動軸65をソレノイドハウジング66から突出させる側への前記ソレノイド64の戻りをアシストする戻しばね74が設けられる。
すなわち第1支持孔72は、前記支軸69aの下部を回動可能に嵌合せしめる有底の小径孔部72aと、小径孔部72aよりも大径にして小径孔部72aに同軸に連なる大径孔部72bとから成り、両端を前記リンク部材69および前記シリンダヘッド15に係合させたねじりばねである前記戻しばね74は、前記軸部69aを囲繞しつつ大径孔部72b内に収容される。
しかも前記ソレノイド64および前記リンク部材69は、図2で示すように、前記カムシャフト31の軸線に直交する平面への投影図上で、調時伝動機構50の一部を構成してカムシャフト31に固定される被動スプロケット51に、前記ソレノイド64および前記リンク部材69の一部が重なる位置に配置される。
ところで、前記シリンダヘッド15は、該シリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16および前記シリンダヘッド15間に形成される動弁室17の周壁となる側壁部15aを一体に有し、前記側壁部15aのうち前記排気ポート19が設けられる側の第1側壁部分である前壁部分15aaと、前記ソレノイド64が取付けられる側で前壁部分15aaの一端部に連なって上下に延びる第2側壁部分である右側壁部分15abとの間に配置されるボス部75が、前記ヘッドカバー16を前記シリンダヘッド15に結合するための複数のボルト76…の1つを挿通せしめるようにしつつ前壁部分15aaおよび右側壁部分15abよりも内方に突出するようにして前記シリンダヘッド15に一体に設けられる。
また右側壁部分15abの前記前壁部分15aa側端部に隣接した内方で前記シリンダヘッド15には、前記動弁室17内のオイルを機関本体10の下部側に戻すオイル戻し孔77が設けられる。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、機関本体10のシリンダヘッド15には、排気ポート19の燃焼室14への連通・遮断を切換える一対の排気弁24…が開閉作動可能に配設され、一対の前記排気弁24…およびカムシャフト31間に介設される第1および第2排気側ロッカアーム33,34には、第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結および連結解除を切換える連結切換機構54が設けられ、連結切換機構54が備える第1および第2連結ピン55,56を第1および第2排気側ロッカアーム33,34を連結する側に駆動し得る駆動軸65を有するソレノイド64がシリンダヘッド15に取付けられるのであるが、ソレノイド64は、シリンダ軸線Cを含むとともにカムシャフト31の回転軸線と平行な平面PLに関して排気ポート19とは反対側に駆動軸65を配置するようにしてシリンダヘッド15に取付けられ、前記平面PLに関して前記吸気ポート18と反対側に配置される前記連結切換機構54および前記駆動軸65間に、該駆動軸65の軸方向移動による駆動力を連結切換機構54に伝達する伝動機構68が介設される。
したがってソレノイド64は、排気ポート19よりも吸気ポート18側に寄って配置されることになり、ソレノイド64に及ぶ熱影響を軽減することができ、駆動軸65のストローク量が変化するのを抑制することができるとともにソレノイド64の耐熱温度を上げることを不要としてコストの増大を回避することができる。
またソレノイド64は、前記駆動軸65を前記カムシャフト31の軸線と平行にストロークさせるようにしてシリンダヘッド15に取付けられ、伝動機構68が、前記駆動軸65に一端部が連結されるとともに他端部が連結切換機構54に連動、連結されるリンク部材69を少なくとも含み、前記平面PLに関して前記排気ポート19と反対側で前記シリンダヘッド15に形成されたリンク支持部71にリンク部材69が回動可能に支承されるので、ソレノイド64が発揮する動力を簡単な構成で連結切換機構54側に伝達することができ、位置精度および加工精度を良好とすることができる。しかもリンク支持部71は、シリンダ軸線Cを含むとともにカムシャフト31の回転軸線と平行な平面PLに関して排気ポート19と反対側でシリンダヘッド15に形成されるものであり、ソレノイド64を排気ポート19からより遠くに離して配置することができる。
また前記リンク部材69および前記シリンダヘッド15間に、前記ソレノイド64の戻りをアシストする戻しばね74が設けられるので、連結切換機構54の第1および第2連結ピン55,56を軸方向一方に付勢するようにして連結切換機構54が備えるばね60のばね力を小さくし、第1および第2排気側ロッカアーム33,34の小型化および軽量化に寄与することができるとともに、駆動軸65および連結切換機構54間のがたを防止し、フリクションを低減することができる。
またソレノイド64およびリンク部材69の一部が、カムシャフト31の軸線に直交する平面への投影図上で、被動スプロケット51と重なるので、ソレノイド64およびリンク部材69のシリンダヘッド15からヘッドカバー16側への突出を抑え、内燃機関の大型化を抑制することができる。
また前記リンク部材69の中間部に支軸69aが一体に設けられ、前記支軸69aを回動可能に嵌合せしめる第1支持孔72がリンク支持部71に設けられるので、リンク部材69の支持構造を簡略化することができる。
また機関本体10のシリンダ軸線Cは、吸気ポート18よりも低い位置でシリンダヘッド15の前面に排気ポート19が開口するようにして前上がりに傾斜しており、吸気ポート18が排気ポート19よりも上方位置にあるので、動弁装置30の吸気側から飛散したオイルが排気側に速やかに流れることになり、高温のオイルからの受熱を防止して吸気側を比較的低温に維持することが可能となる。
またシリンダヘッド15は、該シリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16および前記シリンダヘッド15間に形成される動弁室17の周壁となる側壁部15aを一体に有し、前記側壁部15aのうち前記排気ポート19が設けられる側である前壁部分15aaと、前記ソレノイド64が取付けられる側で前壁部分15aaの一端部に連なって上下に延びる右側壁部分15abとの間に配置されるボス部75が、前記シリンダヘッド15をシリンダブロック11に結合するためのボルト76を挿通せしめるようにしつつ前壁部分15aaおよび右側壁部分15abよりも内方に突出するようにして前記シリンダヘッド15に一体に設けられるので、カムシャフト31から飛散したオイルが前壁部分15aaに衝突してはね返っても、右側壁部分15abにオイルが飛散することをボス部75で防止することができ、ソレノイド64が取付けられる右側壁部分15ab側に高温のオイルが飛散することを防止することができる。
また右側壁部分15abの前壁部分15aa側端部に隣接した内方で前記シリンダヘッド15に、前記動弁室17内のオイルを機関本体10の下部側に戻すオイル戻し孔77が設けられるので、高温のオイルがボス部75で邪魔されて右側壁部分15abの近傍に溜まってしまうことを防止して、速やかに排出することができる。しかもソレノイド64をオイル戻し孔77よりも高所に配置することで、ソレノイド64周辺でのオイルの滞留を防止して、ソレノイド64が高温になることを抑制することができる。
さらに燃料タンク87の底板87aとの間にクリアランス88を介して該燃料タンク87よりも下方に機関本体10が配置され、自動二輪車の進行方向で前記機関本体10のシリンダヘッド15の右側面にソレノイド64が取付けられるので、自動二輪車の走行時に燃料タンク87の底板87aおよび機関本体10間を通った走行風がソレノイド64の周辺を流通するようにしてソレノイド64を効果的に冷却することができる。
本発明の第2の実施の形態について図8〜図10を参照しながら説明するが、第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
機関本体10のシリンダヘッド15には、カムシャフト31の軸線と平行な軸線方向にストロークして連結切換機構54を第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結側に向けて駆動し得る駆動軸65を有するレノイド64が取付けられるものであり、該ソレノイド64は、機関本体10のシリンダ軸線Cを含むとともにカムシャフト31の回転軸線と平行な平面PLに関して排気ポート19とは反対側に前記駆動軸65を配置する位置で前記シリンダヘッド15に取付けられるものであり、図10で示すように、平面視で前記燃料タンク87と重なるようにして、自動二輪車の進行方向で前記シリンダヘッド15の右側後部に取付けられる。而して前記ソレノイド64のソレノイドハウジング66が有する取付けフランジ66aが複数のボルト67…で前記シリンダヘッド15に締結され、前記駆動軸65は前記シリンダヘッド15内に突入され、ソレノイド64の通電時に前記駆動軸65は前記ソレノイドハウジング66内に引き込まれる。
また前記平面PLに関して吸気ポート18と反対側に配置される前記連結切換機構54と、前記駆動軸65との間には、該駆動軸65の軸方向移動による駆動力を前記連結切換機構54に伝達する伝動機構91が介設される。
前記伝動機構91は、前記駆動軸65に一端部が連結されるとともに他端部が前記連結切換機構54に連動、連結されるリンク部材92を少なくとも含むものであり、この実施の形態では、前記リンク部材92と、該リンク部材92の他端部に一端が当接されるとともに前記連結切換機構54における第1連結ピン55の軸部55aに他端が当接される伝動ロッド70とで前記伝動機構91が構成される。
前記リンク部材92は、前記カムシャフト31側に向けてV形に開放した形状に形成されるものであり、このリンク部材92の中間部が、第1の実施の形態と同様にしてシリンダヘッド15のリンク支持部に回動可能に支承され、前記リンク部材92および前記シリンダヘッド15間には、前記連結切換機構54が第1および第2排気側ロッカアーム33,34の連結を解除する側に作動する側、すなわち駆動軸65をソレノイドハウジング66から突出させる側への前記ソレノイド64の戻りをアシストする戻しばね74が設けられる。
この第2の実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態とほぼ同様の効果を奏することができ、また燃料タンク87の底板87aとの間にクリアランス88を介して該燃料タンク87よりも下方に機関本体10が配置され、自動二輪車の進行方向で前記機関本体10のシリンダヘッド15の後部にソレノイド64が取付けられるので、自動二輪車の走行時に燃料タンク87の底板87aおよび機関本体10間を通った走行風がソレノイド64の周辺を流通するようにしてソレノイド64を効果的に冷却することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、一対の排気弁24…に個別に対応した第1および第2排気側ロッカアーム33,34に設けられる連結切換機構54をソレノイド64で駆動するようにした内燃機関の可変動弁装置30について説明したが、複数ずつの排気側ロッカアームおよび吸気側ロッカアームにそれぞれ設けられる連結切換機構の切換作動を単一のソレノイド64が発揮する駆動力で連動させることも可能である。その場合、吸気側ロッカアームに設けられる連結切換機構にソレノイド64から直接駆動力を及ぼすとともに排気側ロッカアームに設けられる連結切換機構にソレノイド64からリンク部材を介して駆動力を及ぼすようにしたり、吸気側ロッカアームおよび排気側ロッカアームにそれぞれ設けられる連結切換機構にソレノイド64からリンク部材を介して駆動力を及ぼすようにしたりすることができる。
また上記実施の形態では、一対の排気弁24…にそれぞれ連動、連結される第1および第2排気側ロッカアーム33,34に連結切換機構54が設けられる場合について説明したが、本発明は、相互に隣接して配置される複数のロッカアームの1つが排気弁に連動、連結されるようにした可変動弁装置にも適用可能である。
さらに上記実施の形態ではソレノイド64をアクチュエータとして用いた場合について説明したが、電動モータや液圧シリンダ等をアクチュエータとして用いることも可能である。
10・・・機関本体
11・・・シリンダブロック
14・・・燃焼室
15・・・シリンダヘッド
15a・・・側壁部
15aa・・・第1側壁部分である前壁部分
15ab・・・第2側壁部分である右側壁部分
17・・・動弁室
18・・・吸気ポート
19・・・排気ポート
23・・・吸気弁
24・・・排気弁
31・・・カムシャフト
33・・・ロッカアームである第1排気側ロッカアーム
34・・・ロッカアームである第2排気側ロッカアーム
44・・・休止用カム
45・・・排気側カム
54・・・連結切換機構
55・・・第1連結ピン
56・・・第2連結ピン
64・・・アクチュエータであるソレノイド
65・・・駆動軸
68,91・・・伝動機構
69,92・・・リンク部材
69a・・・支軸
71・・・リンク支持部
72・・・支持孔である第1支持孔
74・・・戻しばね
75・・・ボス部
76・・・ボルト
77・・・オイル戻し孔
87・・・燃料タンク
87a・・・底板
88・・・クリアランス
C・・・シリンダ軸線
PL・・・平面

Claims (8)

  1. 吸気ポート(18)および排気ポート(19)を有して機関本体(10)の一部を構成するシリンダヘッド(15)に、燃焼室(14)への前記吸気ポート(18)および前記排気ポート(19)の連通・遮断を切換える吸気弁(23)および排気弁(24)が開閉作動可能に配設され、前記吸気弁(23)および前記排気弁(24)のうち少なくとも前記排気弁(24)に連動、連結されるロッカアーム(33,34)を含んで相互に隣接して配列されるとともにカムプロフィルを相互に異ならせてカムシャフト(31)に設けられる複数のカム(44,45)にそれぞれ従動する複数のロッカアーム(33,34)に、隣接するロッカアーム(33,34)を連結する連結位置ならびにその連結を解除する連結解除位置間で前記カムシャフト(31)の軸線と平行な軸方向移動を可能として相互に当接しつつ前記ロッカアーム(33,34)にそれぞれ摺動自在に嵌合されるとともに軸方向一方に向けてばね付勢される複数の連結ピン(55,56)を備える連結切換機構(54)が設けられ、複数の前記連結ピン(55,56)を軸方向他方側に向けて駆動し得る駆動軸(65)を有するアクチュエータ(64)が前記シリンダヘッド(15)に取付けられる内燃機関の可変動弁装置において、前記アクチュエータ(64)が、シリンダ軸線(C)を含むとともに前記カムシャフト(31)の回転軸線と平行な平面(PL)に関して前記排気ポート(19)とは反対側に前記駆動軸(65)を配置するようにして前記シリンダヘッド(15)に取付けられ、前記平面(PL)に関して前記吸気ポート(18)と反対側に配置される前記連結切換機構(54)および前記駆動軸(65)間に、該駆動軸(65)の軸方向移動による駆動力を前記連結切換機構(54)に伝達する伝動機構(68,91)が介設されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記アクチュエータが、前記カムシャフト(31)の軸線と平行に前記駆動軸(65)をストロークさせるソレノイド(64)であり、前記伝動機構(68,91)は、前記駆動軸(65)に一端部が連結されるとともに他端部が前記連結切換機構(54)に連動、連結されるリンク部材(69,92)を少なくとも含み、前記平面(PL)に関して前記排気ポート(19)と反対側で前記シリンダヘッド(15)に形成されたリンク支持部(71)に前記リンク部材(69,92)が回動可能に支承されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記リンク部材(69,92)および前記シリンダヘッド(15)間に、前記ソレノイド(64)の戻りをアシストする戻しばね(74)が設けられることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記カムシャフト(31)の軸線に直交する平面への投影図上で、調時伝動機構(50)の一部を構成して前記カムシャフト(31)に固定される被動スプロケット(51)に前記ソレノイド(64)および前記リンク部材(69)の一部が重なるように、前記ソレノイド(64)および前記リンク部材(69)が配置されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記リンク部材(69,92)の中間部に支軸(69a)が一体に設けられ、前記支軸(69a)を回動可能に嵌合せしめる支持孔(72)が前記リンク支持部(71)に設けられることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 前記排気ポート(19)が前記吸気ポート(18)よりも低い位置でシリンダヘッド(15)の側壁に開口するようにして前記シリンダ軸線(C)を傾斜させた前記機関本体(10)のシリンダヘッド(15)は、該シリンダヘッド(15)に結合されるヘッドカバー(16)および前記シリンダヘッド(15)間に形成される動弁室(17)の周壁となる側壁部(15a)を一体に有し、前記側壁部(15a)のうち前記排気ポート(19)が設けられる側の第1側壁部分(15aa)と、前記アクチュエータ(64)が取付けられる側で第1側壁部分(15aa)の一端部に連なって上下に延びる第2側壁部分(15ab)との間に配置されるボス部(75)が、前記シリンダヘッド(15)をシリンダブロック(11)に結合するためのボルト(76)を挿通せしめるようにしつつ第1および第2側壁部分(15aa,15ab)よりも内方に突出するようにして前記シリンダヘッド(15)に一体に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  7. 第2側壁部分(15ab)の第1側壁部分(15aa)側端部に隣接した内方で前記シリンダヘッド(15)に、前記動弁室(17)内のオイルを前記機関本体(10)の下部側に戻すオイル戻し孔(77)が設けられることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の可変動弁装置。
  8. 鞍乗り型車両に搭載される燃料タンク(87)の底板(87a)との間にクリアランス(88)を介して前記燃料タンク(87)の下方に前記機関本体(10)が配置され、鞍乗り型車両の進行方向に沿う前記シリンダヘッド(15)の後部に前記アクチュエータ(64)が取付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
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