JP4154297B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ軸線の一側に互いに平行に配置される一対の吸気弁と、シリンダヘッドに揺動可能に支承されてカム軸から駆動される主吸気ロッカアームとの間に、該主吸気ロッカアームの揺動を一対の吸気弁に同時に伝達する吸気ブリッジ部材を介装すると共に、シリンダ軸線の他側に互いに平行に配置される一対の吸気弁と、シリンダヘッドに揺動可能に支承されてカム軸から駆動される主排気ロッカアームとの間に、該主排気ロッカアームの揺動を一対の排気弁に同時に伝達する排気ブリッジ部材を介装したエンジンの改良に関する。
かゝるエンジンは、例えば下記特許文献1及び2に開示されているように、既に知られている。
実開昭55−176405号公報 実公昭60−30404号公報
上記特許文献1及び2記載のものでは、単一の主吸気・排気ロッカアームにより吸気・排気ブリッジ部材を介して一対の吸気弁と、一対の排気弁とをそれぞれ同時に開閉駆動することができるが、一対の吸気弁の開閉や一対の排気弁の開閉を同期させるために、吸気・排気ブリッジ部材に、各々一対の吸気・排気弁の弁軸間でそれらと平行に延びる摺動軸を形成し、この摺動軸をリンダヘッドに設けたガイド孔に摺動自在に嵌合している。
しかしながら、上記のように、各々一対の吸気・排気弁の弁軸間に吸気・排気ブリッジ部材の摺動軸を配置するようなことは、一対の吸気弁の軸間距離、或いは一対の排気弁の軸間距離の増加させ、結局、エンジンの大型化を招くことになって好ましくない。また上記のものでは、吸気・排気ブリッジ部材は摺動軸及びガイド孔に沿って直線運動をするのに対して、その吸気・排気ブリッジ部材を押圧する吸気・排気ロッカアームの揺動端は円弧運動をするものであるから、それらの運動形態の相違により、吸気・排気ブリッジ部材の軸部及びガイド孔にはサイドスラスト荷重が加わり、該軸部の摺動抵抗を大きくし、動力損失を増加させるのみならず、該軸部の耐久性を低下させる虞もある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、吸気・排気ブリッジ部材の支持部に影響されることなく一対の吸気弁の軸間距離や一対の排気弁の軸間距離を充分に詰めることができ、しかも、その吸気・排気ブリッジ部材の支持部にはサイドスラスト荷重が加わらないようにして、吸気・排気ブリッジ部材が吸気・排気ロッカアームの揺動力を各一対の吸気・排気弁にスムーズに伝達することを可能し、摩擦抵抗による動力損失の低減と耐久性の向上に寄与し得る前記エンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダヘッドには、シリンダ軸線の一側に互いに平行に配置される一対の吸気弁と、同シリンダ軸線の他側に互いに平行に配置される一対の排気弁とを、それら吸気弁と排気弁とが該シリンダ軸線に二分される一定の挟み角をなすように配置すると共に、点火プラグを該シリンダ軸線上に配置し、そのシリンダヘッドに揺動可能に支承されてカム軸から駆動される主吸気ロッカアームと一対の吸気弁との間には、主吸気ロッカアームの揺動を一対の吸気弁に同時に伝達する吸気ブリッジ部材を、また同じくシリンダヘッドに揺動可能に支承されてカム軸から駆動される主排気ロッカアームと一対の排気弁との間には、主排気ロッカアームの揺動を一対の排気弁に同時に伝達する排気ブリッジ部材をそれぞれ介装したエンジンであってシリンダヘッドには、一対の吸気弁から前記シリンダ軸線と反対方向に離れた位置に副吸気ロッカ軸を、また一対の排気弁から前記シリンダ軸線と反対方向に離れた位置に副排気ロッカ軸をそれぞれ配置し、この副吸気ロッカ軸に揺動可能に支承される副吸気ロッカアームの先端に前記吸気ブリッジ部材の中央部を、また副排気ロッカ軸に揺動可能に支承される副排気ロッカアームの先端に前記排気ブリッジ部材の中央部をそれぞれ一体に連結して、その吸気ブリッジ部材の中央部を主吸気ロッカアームから押圧される入力部とすると共に、排気ブリッジ部材の中央部を主排気ロッカアームから押圧される入力部とし、更にシリンダヘッドには、一対の吸気弁の各弁軸と一対の排気弁の各弁軸との間を通る主通風路と、この主通風路に連通して一対の排気弁間を抜ける副通風路とを形成したことを徴とする
本発によれば、主吸気・排気ロッカアームの揺動力により副吸気・排気ロッカアームを揺動させることにより、副吸気・排気ロッカアームと一体の吸気・排気ブリッジ部材が、シリンダ軸線の一側に互いに平行に配置される一対の吸気弁と、シリンダ軸線の他側に互いに平行に配置される一対の排気弁とをそれぞれ同時に開閉することになる。その副吸気・排気ロッカアームの揺動時、副吸気・排気ロッカアームとそれを支持する副吸気・排気ロッカ軸との間に発生する回転摩擦抵抗は極めて小さいので、潤滑も容易となり、摩擦抵抗による動力損失の低減と耐久性の向上を図ることができる。
しかも吸気・排気ブリッジ部材付きの副吸気・排気ロッカアームを支承する副吸気・排気ロッカ軸は、吸気・排気弁からシリンダ軸線と反対方向に離れた位置にそれぞれ配置されるので、この副吸気・排気ロッカ軸に干渉されることなく吸気・排気弁の軸間距離を充分に詰めてエンジンのコンパクト化を図ることができる。
また吸気・排気ロッカアームの押圧力を吸気・排気ブリッジ部材に効率よく作用させて吸気・排気弁を確実に同時に開閉させることができると共に、副吸気・排気ロッカアームには、無用な曲げや捩じり荷重を与えることがなく、その耐久性を更に向上させることができる。
さらに燃料効率の高いペントルーフ型の燃焼室を持つ4弁式エンジンへの適用が可能であり、また点火プラグが燃焼室の中心部に電極を臨ませることになるから、燃焼効率の一層の向上を図ることができ、しかも吸気・排気ロッカアーム及び副吸気・排気ロッカアームは、この点火プラグを避けて、その周囲に配置されることになるから、点火プラグの脱着が容易であり、メンテナンス性が良好である
その上、主通風路を通過する冷却風の一部が副通風路を通ることにより、高温になり勝ちの、一対の排気弁に挟まれる部分を効果的に冷却することができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係る4サイクル式エンジンの側面図、図2は同エンジンの縦断側面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図5の8−8線断面図である。
先ず、図1〜図3において、符号Eは、4サイクル式の汎用エンジンである。このエンジンEのエンジン本体1は、クランクケース2、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4から構成され、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4は多数の冷却フィンを外周に備えている。クランクケース2は、据え付けフランジ5を有して一側面を開放したケース本体2aと、その開放面を閉じるようにケース本体2aに複数のボルト8で結合されるケース蓋体2bとからなっており、ケース本体2aの一側壁とケース蓋体2bとに水平配置のクランク軸6の両端部がボールベアリング7,7′を介して回転自在に支承される。シリンダブロック3は一本のシリンダボア3aを有して上記ケース本体2aと一体に鋳造されたもので、そのシリンダボア3aの中心線、即ちシリンダ軸線Yは水平線に対してクランク軸6から離れる方向へ上向きに傾斜している。シリンダボア3aに嵌装されるピストン9は、従来普通のようにコンロッド10を介してクランク軸6と連接される。
シリンダブロック3の上端面にボルト11(図4参照)で接合されるシリンダヘッド4には、シリンダボア3aに連なるペントルーフ型の燃焼室12が形成される。
図3及び図4に示すように、上記燃焼室12の天井面は、クランク軸6の軸線と直交する方向に延びる稜線Xを共有する二つの斜面12i,12eからなっており、それら斜面12i,12eに各一対の吸気弁座13i,13i及び排気弁座13e,13eが埋設され、両吸気弁座13i,13iに連なる二股状の吸気ポート14iと、両排気弁座13e,13eに連なる二股状の排気ポート14eとが互いに反対方向に指向するようにシリンダヘッド4に形成される。即ち吸気14i及び排気ポート14eは所謂クロスフロー式に配置される。
またシリンダヘッド4には、両吸気弁座13i,13iと協働して吸気ポート14iを開閉する一対の吸気弁19i,19iと、両排気弁座13e,13eと協働して排気ポート14eを開閉する一対の排気弁19e,19eとが、シリンダヘッド4に固設された弁ガイド15i,15eに摺動自在に支承される。
以上において、吸気効率を極力高めるために、吸気弁座13i,13i及び吸気弁19i,19iの傘部の有効径は、排気弁座13e,13e及び排気弁19e,19eの傘部のそれより大きく設定される。
また吸気弁19i,19i同士、排気弁19e,19e同士はそれぞれ互いに弁軸を平行にし、且つ吸気弁19i,19i同士の軸間距離及び排気弁19e,19e同士の軸間距離を互いに等しくして配置されるが、吸気弁19i,19iと排気弁19e,19eとは、燃焼室12の天井面の前記形状に対応して、それらの弁軸間距離が燃焼室12から離れるにつれて増加するように配置される。したがって、吸気弁19i,19i及び排気弁19e,19eの弁軸は、シリンダ軸線Yにより二分される一定の挟み角θをなして配置されることになる。
点火プラグ16は、シリンダ軸線Y上でシリンダヘッド4に螺着されて、その電極を燃焼室12の天井面の中心部に臨ませている。
上記吸気弁19i,19i及び排気弁19e,19eには、これらを開閉駆動する動弁装置20が連結される。
その動弁装置20ついて次に説明する。
図1〜図3及び図5において、動弁装置20は、一本のカム軸21、一対の吸気及び排気プッシュロッド22i,22e、一対の主吸気及び排気ロッカアーム23i,23e、一対の副吸気及び排気ロッカアーム24i,24e、一対の吸気弁ばね25i,25i及び一対の排気弁ばね25e,25eを主たる構成要素とするもので、それらについて順次説明する。
先ず、一対の吸気弁ばね25i,25iは、従来普通のように、一対の吸気弁19i,19iの弁軸先端部に取り付けられるリテーナ26i,26iとシリンダヘッド4との間にそれぞれ縮設され、また一対の排気弁ばね25e,25eも、一対の排気弁19e,19eの弁軸先端部に取り付けられるリテーナ26e,26eとシリンダヘッド4との間にそれぞれ縮設される。
次にカム軸21は、シリンダボア3aの軸方投影面の下方でクランク軸6と平行になるように、クランクケース2の両側壁に回転自在に支承され、そしてケース蓋体2bの外側において、クランク軸6に調時伝動装置27を介して連結され、クランク軸6から2分の1の減速比をもって駆動されるようになっている。調時伝動装置27は、ケース蓋体2bに接合されるサイドカバー17によって覆われる。
カム軸21は吸気カム21i及び排気カム21eを備えており、それらカム21i,21eの周面に接して昇降する一対のタペット30i,30eが、シリンダボア3aに下方でそれと平行に延びる一対のガイド孔28,28に摺動自在に嵌合される。シリンダブロック3及びシリンダヘッド4には、上記ガイド孔28,28にそれぞれ連なる一連の戻し油路29,29が形成されており、これら戻し油路29,29に、下端が吸気及び排気タペット30i,30eにそれぞれ当接する吸気及び排気プッシュロッド22i,22eが配設される。
尚、上記各ガイド孔28の内面には、潤滑オイルの流通のための油溝31が形成されている。
一方、シリンダヘッド4の上面にはヘッドカバー35がボルト36(図2参照)により結合され、これらシリンダヘッド4及びヘッドカバー35間に、前記戻し油路29,29が開口する動弁室37が画成される。動弁装置20を潤滑して動弁室37に溜まった潤滑オイルは、前記戻し油路29,29を経てクランクケース2内に戻るようになっている。
図3、図5、図7及び図8に示すように、動弁室37において、シリンダヘッド4には一本の主ロッカ軸32と一対の副吸気及び排気ロッカ軸33i,33eとが取り付けられる。主ロッカ軸32は、シリンダ軸線Yとオイル戻し孔29,29との間でカム軸21と平行に配置され、副吸気ロッカ軸33iは、一対の吸気弁19i,19iからシリンダ軸線Yと反対側へ、また副排気ロッカ軸33eは排気弁19e,19eからシリンダ軸線Yと反対側へそれぞれ極力離れた位置に主ロッカ軸32と直角に配置される。
そして、先ず副吸気ロッカ軸33iに副吸気ロッカアーム24iが、また副排気ロッカ軸33eに副排気ロッカアーム24eがそれぞれ対応する吸気及び排気弁19i,19i;19e,19eの開閉方向に揺動可能に支承される。
副吸気ロッカアーム24iの揺動端には、副吸気ロッカ軸33iと平行に延びる吸気ブリッジ部材38iの中央部が一体に連結され、この吸気ブリッジ部材38iは一対の吸気弁19i,19iの弁頭間に橋渡しされるように配置される。
また副排気ロッカアーム24eの揺動端には、副排気ロッカ軸33eと平行に延びる排気ブリッジ部材38eの中央部が一体に連結され、この排気ブリッジ部材38eは一対の排気弁19e,19eの弁頭間に橋渡しされるように配置される。
上記吸気ブリッジ部材38i付きの副吸気ロッカアーム24i及び排気ブリッジ部材38e付きの副排気ロッカアーム24eは、吸気弁19i,19i同士の軸間距離及び排気弁19e,19e同士の軸間距離を互いに等しくしたことから、相互に互換性のある同一部品で構成され、これによってコストの低減が図られる。
主ロッカ軸32には、主吸気ロッカアーム23i及び主排気ロッカアーム23eがそれぞれ揺動可能に支承される。主吸気ロッカアーム23iは、互いに反対方向に張り出した2本のアーム部23ia,23ibを備えていて、一方のアーム部23iaを前記吸気プッシュロッド22iの上端に連接し、他方のアーム部23ibを前記副吸気ロッカアーム24iの吸気ブリッジ部材38iの中央部上面に当接させるように対向させる。
また主排気ロッカアーム23eも、互いに反対方向に張り出した2本のアーム部23ea,23ebを備えていて、一方のアーム部23eaを前記排気プッシュロッド22eの上端に連接し、他方のアーム部23ebを前記副排気ロッカアーム24eの排気ブリッジ部材38eの中央部に当接させるように対向させる。
その際、図8に明示するように、吸気及び排気弁19i,19i;19e,19 eの各弁頭間隙を調整するために、主吸気及び排気ロッカアーム23i,23eのアーム部23ib,23ebには、調節ボルト39が対応する吸気及び排気ブリッジ部材38i,38eの上面に対して進退調節可能に螺着され、また各ブリッジ部材38i,38eと対応する弁19i,19i;19e,19 eの弁頭間にはシム40が介装され、このシム40は対応するリテーナ26i,26eに保持される。
図1〜図3及び図5〜図7において、シリンダヘッド4には、燃焼室12に近接して各一対の吸気弁19i,19iと排気弁19e,19eとの間を横断しつゝ点火プラグ16の周りを通る主通風路41と、この主通風路41の、吸気弁19i,19iと排気弁19e,19eを過ぎた下流側で横方向に分岐する一対の第1副通風路42,42と、主通風路41から両排気弁19e,19e間を、それらの傘部に近接して通過する第2副通風路43とが設けられる。またシリンダヘッド4及びヘッドカバー35に亙り、動弁室37の中心部を貫通して点火プラグ16の直上で主通風路41に連通するプラグガイド孔44が設けられ、このプラグガイド孔44を通して点火プラグ16がシリンダヘッド4の所定位置に螺着されると共に、それに接続されるハイテンションコード(図示せず)がそのプラグガイド孔44に配線される。主通風路41には、このエンジンEが車両用に使用される場合は走行風が冷却風として供給され、また定置作業機用に使用される場合には冷却ファンによって発生される冷却風が供給される。
次に、この実施例の作用について説明する。
エンジンEの運転中、カム軸21の回転に伴ない吸気カム21i及び排気カム21eがタペット30i,30eをそれぞれ介して吸気プッシュロッド22i及び排気プッシュロッド22eを交互に押し上げると、主吸気ロッカアーム23i及び主排気ロッカアーム23eが主ロッカ軸32周りに交互に揺動して、副吸気ブリッジ部材38i及び副排気ブリッジ部材38eを交互に押圧する。すると、副吸気ブリッジ部材38i及び副排気ブリッジ部材38eは、それらを一体に支持する副吸気ロッカアーム24i及び副排気ロッカアーム24eと共に、副吸気ロッカ軸33i及び副排気ロッカ軸33e周りに交互に揺動しながら、各一対の吸気弁19i,19i及び排気弁19e,19eを、吸気弁ばね25i,25i及び排気弁ばね25e,25eの反発力に抗して交互に同時開弁する。
吸気カム21i及び排気カム21eが吸気プッシュロッド22i及び排気プッシュロッド22eに対する押し上げ力をそれぞれ解放すると、吸気弁19i,19i及び排気弁19e,19eは、吸気弁ばね25i,25i及び排気弁ばね25e,25eの反発力をもって閉弁し、それに伴ない副吸気ブリッジ部材38i及び副排気ブリッジ部材38eから吸気プッシュロッド22i及び排気プッシュロッド22eまでの動弁装置20の各部材は原位置に復帰し、以上の作用が繰り返えされる。
ところで、上記のように、主吸気ロッカアーム23i及び主排気ロッカアーム23eが吸気ブリッジ部材38i及び排気ブリッジ部材38eを押圧するとき、吸気ブリッジ部材38i及び排気ブリッジ部材38eは、副吸気ロッカアーム24i及び副排気ロッカアーム24eと共に、副吸気ロッカ軸33i及び副排気ロッカ軸33e周りに揺動するので、各副ロッカアーム24i,24eと各副ロッカ軸33i,33eとの間に発生する回転摩擦抵抗は極めて小さく、したがってその間の潤滑も容易となり、摩擦抵抗による動力損失の低減と耐久性の向上を図ることができる。
しかも主吸気ロッカアーム23i及び主排気ロッカアーム23eは、それぞれの押圧力を吸気ブリッジ部材38i及び排気ブリッジ部材38eの中央部に集中させるので、各主ロッカアーム23i,23eの押圧力を各ブリッジ部材38i,38eに効率よく作用させて各一対の吸気及び排気弁19i,19i;19e,19 eを確実に同時に開閉させることができ、しかも各副ロッカアーム24i,24eには、単純なモーメントが作用するのみで、無用な曲げや捩じり荷重を与えることがなく、その耐久性を更に向上させることができると共に、各副ロッカ軸33i,33eの小径化を図ることができる。
さらに副吸気及び排気ロッカアーム24i,24eをそれぞれ支承する副吸気及び排気ロッカ軸33i,33eは、各一対の吸気及び排気弁19i,19eからそれぞれシリンダ軸線Yと反対方向に離れた位置に配置されるので、これら副吸気及び排気ロッカ軸33i,33eに全く干渉されることなく各一対の吸気及び排気弁19i,19eの軸間距離を充分に詰めてエンジンEのコンパクト化を図ることができる。
またこの動弁装置20が適用されるエンジンEは、燃料効率の高いペントルーフ型の燃焼室12を持ち、しかも点火プラグ16は、燃焼室12の中心部に電極を臨ませるべく、しかも動弁装置20に邪魔されることなく、シリンダ軸線Y上に容易に配置することができ、燃焼効率の向上を図ることができると共に、点火プラグ16の脱着が容易で良好なメンテナンス性を確保し得る。
さらに副吸気ロッカアーム24i及び副排気ロッカアーム24eを支承する副吸気ロッカ軸33i及び副排気ロッカ軸33eをそれぞれ吸気弁19i,19i及び排気弁19e,19eからシリンダ軸線Yと反対方向に離して配置し、主吸気ロッカアーム23i及び主排気ロッカアーム23eを支承する共通一本の主ロッカ軸32をシリンダ軸線Yの一側に副吸気ロッカ軸33i及び副排気ロッカ軸33eと直角に配置したので、各ブリッジ部材38i,38eの揺動を吸気及び排気弁19i,19i;19e,19 eの直線運動に極力近づけて、その間の摩擦の低減を図ることができ、しかもシリンダ軸線Y上への点火プラグ16の配置を可能にしつゝ動弁装置20のコンパクト化を図ることができる。
一方、主通風路41に冷却風が供給されると、その冷却風の大部分は主通風路41を通過し、一部は主通風路41内で主及び第2副通風路42,43に分流することにより、シリンダヘッド4、特に燃焼室12上部を効率良く冷却することができる。また第2副通風路43を流れる冷却風は、高温になり勝ちの、一対の排気弁19e,19e間を通過することになるから、シリンダヘッド4の両排気弁19e,19eに挟まれる部分を効果的に冷却することができる。
ところで、排気弁19e,19eの軸間距離と吸気弁19i,19iの軸間距離が互いに等しく設定されているにも拘らず、排気弁19e,19eの傘部は、吸気弁19i,19iの傘部より小径になっているため、その分、排気弁19e,19e傘部周りではシリンダヘッド3の肉厚が厚くなり、前記第2副通風路43は、その部分を利用して、排気弁19e,19e間に、それらの傘部に近接させて設けられたものであり、シリンダヘッド3の剛性低下を招くことなく、排気弁19e,19eの傘部周の冷却に大きく寄与することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、カム軸21をシリンダヘッド4に支承させ、それに主吸気及び排気ロッカアーム23i,23eのアーム部23ia,23eaを係合して、主吸気及び排気ロッカアーム23i,23eを直接駆動するようにすることもできる
本発明の実施例に係る4サイクル式エンジンの側面図 同エンジンの縦断側面図 図1の3−3線断面図 図3の3−3線断面図 図3の5−5線断面図 図3の6−6線断面図 図6の7−7線断面図 図5の8−8線断面図
符号の説明
E・・・・・・・エンジン
Y・・・・・・・シリンダ軸線
θ・・・・・・・挟み角
4・・・・・・・シリンダヘッド
16・・・・・・点火プラグ
19i,19i・・・・一対の吸気弁
19e,19e・・・・一対の排気弁
20・・・・・・動弁装置
21・・・・・・カム軸
23i・・・・・主吸気ロッカアーム
23e・・・・・主排気ロッカアーム
24i・・・・・副吸気ロッカアーム
24e・・・・・副排気ロッカアーム
32・・・・・・主ロッカ軸
33i・・・・・副吸気ロッカ軸
33e・・・・・副排気ロッカ軸
38i・・・・・吸気ブリッジ部材
38e・・・・・排気ブリッジ部材
41・・・・・・主通風路
43・・・・・・副通風路(第2副通風路)

Claims (1)

  1. シリンダヘッド(4)には、シリンダ軸線(Y)の一側に互いに平行に配置される一対の吸気弁(19i,19i)と、同シリンダ軸線(Y)の他側に互いに平行に配置される一対の排気弁(19e,19e)とを、それら吸気弁(19i,19i)と排気弁(19e,19e)とが該シリンダ軸線(Y)に二分される一定の挟み角(θ)をなすように配置すると共に、点火プラグ(16)を該シリンダ軸線(Y)上に配置し、
    そのシリンダヘッド(4)に揺動可能に支承されてカム軸(21)から駆動される主吸気ロッカアーム(23i)と一対の吸気弁(19i,19i)との間には、主吸気ロッカアーム(23i)の揺動を一対の吸気弁(19i,19i)に同時に伝達する吸気ブリッジ部材(38i)を、また同じくシリンダヘッド(4)に揺動可能に支承されてカム軸(21)から駆動される主排気ロッカアーム(23e)と一対の排気弁(19e,19e)との間には、主排気ロッカアーム(23e)の揺動を一対の排気弁(19e,19e)に同時に伝達する排気ブリッジ部材(38e)をそれぞれ介装したエンジンであって
    シリンダヘッド(4)には、一対の吸気弁(19i,19i)から前記シリンダ軸線(Y)と反対方向に離れた位置に副吸気ロッカ軸(33i)を、また一対の排気弁(19e,19e)から前記シリンダ軸線(Y)と反対方向に離れた位置に副排気ロッカ軸(33e)をそれぞれ配置し、
    この副吸気ロッカ軸(33i)に揺動可能に支承される副吸気ロッカアーム(24i)の先端に前記吸気ブリッジ部材(38i)の中央部を、また副排気ロッカ軸(33e)に揺動可能に支承される副排気ロッカアーム(24e)の先端に前記排気ブリッジ部材(38e)の中央部をそれぞれ一体に連結して、その吸気ブリッジ部材(38i)の中央部を主吸気ロッカアーム(23i)から押圧される入力部とすると共に、排気ブリッジ部材(38e)の中央部を主排気ロッカアーム(23e)から押圧される入力部とし、
    更にシリンダヘッド(4)には、一対の吸気弁(19i,19i)の各弁軸と一対の排気弁(19e,19e)の各弁軸との間を通る主通風路(41)と、この主通風路(41)に連通して一対の排気弁(19e,19e)間を抜ける副通風路(43)とを形成したことを特徴とするエンジン
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