JP5509558B2 - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線画像撮影システムに関するものである。
従来、病気診断等を目的として、X線画像に代表される、放射線を用いて撮影された放射線画像が広く用いられている。こうした医療用の放射線画像は、従来スクリーンフィルムを用いて撮影されていたが、近年は、放射線画像のデジタル化が実現されており、例えば、被写体を透過した放射線を輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性蛍光体シートに蓄積させた後、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光で走査し、これにより輝尽性蛍光体シートから発光される輝尽光を光電変換して画像データを得るCR(Computed Radiography)装置が広く普及している。
放射線画像撮影では、スクリーンフィルムや輝尽性蛍光体シート等の記録媒体を内部に収納したカセッテ(例えば特許文献1〜3参照)が用いられる。なお、CR装置での撮影に用いられるCRカセッテは、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテに適合するものとして導入された既設のブッキー装置等を継続して使用可能となるように、当該スクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズに倣って、設計・製造されている。これによって、カセッテのサイズの互換性が維持され、施設の有効活用と画像データのデジタル化が達成されている。
ところで、最近では、照射された放射線を検出しデジタル画像データとして取得する検出器として放射線画像検出器(Flat Panel Detector(FPD)ともいう。)が知られており(例えば特許文献4参照)、さらに、この放射線画像検出器をハウジングに収納した可搬型の放射線画像検出器(可搬型放射線画像検出器。以下、単に放射線画像検出器という場合には、可搬型放射線画像検出器を表す。)が実用化されている(例えば特許文献5参照)。
このような可搬型の放射線画像検出器としては、例えば、照射された放射線を光に変換するシンチレータやこの光を電気信号に変換するフォトダイオード等の光電変換素子が筐体(ハウジング)に収納されており、光電変換素子に蓄積された電気信号を読み出して画像データを得る、いわゆる間接型の放射線画像検出器や、シンチレータ等を介さずに、照射された放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像検出器等の種々の放射線画像検出器が開発されている。また、このような可搬型の放射線画像検出器では、得られた画像データを、アンテナ等の通信手段を介してコンソールに送信するように構成することも可能である(例えば特許文献6等参照)。
特開2005−121783号公報 特開2005−114944号公報 特開2002−156717号公報 特開平9−73144号公報 特開2006−58124号公報 特開2003−210444号公報
前述のように、現在普及しているCRカセッテは従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格サイズに従ったサイズとなっており、それが装填されるブッキー装置等もJIS規格サイズに合わせて作られている。このため、可搬型の放射線画像検出器についても、このJIS規格サイズに従ったカセッテ(筐体)に収納した形で構成すれば、施設に設置されている既存の設備を放射線画像検出器を用いた撮影に利用することができ、撮影手段として放射線画像検出器を導入する際の設備投資を最小限度に抑えることができる。
一般に、ブッキー装置には、患者が起立した状態或いは横臥した状態でブッキー装置に装填された放射線画像検出器に患部等である被写体を接近或いは当接させて放射線画像撮影を行うための立位撮影用の立位型ブッキー装置や臥位撮影用の臥位型ブッキー装置が知られている。そして、放射線画像検出器が立位型ブッキー装置に装填されている場合には、放射線が略水平方向に照射されるように放射線発生装置がセットされ、放射線画像検出器が臥位型ブッキー装置に装填されている場合には放射線が略鉛直下向きに照射されるようにセットされる。
撮影室内に、立位型ブッキー装置や臥位型ブッキー装置等にそれぞれ対応付けられて放射線発生装置が複数設けられている場合には、放射線画像検出器が装填されたブッキー装置にそれぞれ対応付けられた放射線発生装置のみが起動される。また、放射線発生装置が撮影室内に1つだけ設けられている場合には、ブッキー装置に装填された放射線画像検出器に適切に放射線が照射されるように放射線発生装置が起動されると同時にその位置や向き等が調節される。
この放射線発生装置の起動は、従来、放射線技師等の操作者が放射線発生装置の操作卓を介して手動で行っていた。しかし、例えば放射線画像撮影システムを制御するコンピュータであるコンソールが、ブッキー装置に放射線画像検出器が装填されたことを検出できるようにシステムを構成すれば、コンソールにより、ブッキー装置に装填された放射線画像検出器に適切に放射線が照射されるように放射線発生装置を自動的に選択起動させることが可能となり、便利である。
そこで、放射線画像検出器が装填されたことをブッキー装置が検出してコンソールに装填信号等を送信するように構成することが考えられるが、従来用いられているブッキー装置は、もともとスクリーン/フィルム用のカセッテやCRカセッテを装填して保持することを主たる目的として作られた装置であるため、通常、カセッテが装填されたことを検出する機能や通信機能は設けられていない。
そのため、ブッキー装置に接触センサやバーコードリーダのようなセンサを取り付けたり、放射線画像検出器と交信するための端子等を設置する等の作業が必要となるが、それには手間や費用がかかる。また、それとともに、取り付け等の作業中はそのブッキー装置を使用することができなくなるため、放射線画像撮影を行うことができず、放射線画像を用いた医療診断等に支障を生じる場合がある。
このように、放射線画像撮影システムにおいて放射線発生装置の起動が自動化されると操作者の利便性は向上されるが、そのために既設のブッキー装置を改造することは回避したいところである。
また、操作卓で例えば立位型ブッキー装置を選択したものの、患者が自立困難であった場合には、臥位型ブッキー装置を使用せざるを得ず、この場合には、再度、操作卓からの設定が必要となり、放射線技師等の操作者への負荷が増大することとなっていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、既設のブッキー装置の改造等を行うことなく放射線発生装置を適切かつ自動的に起動することが可能で、操作者の作業負荷を低減可能な放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、放射線を照射する放射線発生装置と、立位型ブッキー装置および臥位型ブッキー装置と、を有し、撮影に使用されるブッキー装置に応じた態様で放射線発生装置を起動する放射線画像撮影システムにおいて、
前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置は、CRカセッテ用に作られたブッキー装置であり、
前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置に装填可能な可搬型放射線画像検出器と、
記可搬型放射線画像検出器と通信可能なコンソールと、
有し
前記可搬型放射線画像検出器は、
当該可搬型放射線画像検出器の姿勢を検出する姿勢検出手段を備え、
前記姿勢検出手段により検出された姿勢を示す姿勢情報を、前記コンソールに送信し、
前記コンソールは、
前記可搬型放射線画像検出器により送信される前記姿勢情報に基づいて、撮影に使用されるブッキー装置が前記立位型ブッキー装置であるか前記臥位型ブッキー装置であるかを判断することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の放射線画像撮影システムにおいて、前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置は、JIS Z 4905またはIEC 60406に準拠する寸法のCRカセッテを装填可能に構成され、
前記可搬型放射線画像検出器は、JIS Z 4905またはIEC 60406に準拠する寸法で構成されていることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影システムによれば、可搬型放射線画像検出器は、姿勢検出手段により可搬型放射線画像検出器の姿勢を検出して、検出した姿勢を示す姿勢情報をコンソールに送信し、コンソールは、可搬型放射線画像検出器から送信された姿勢情報に基づいて、放射線発生装置を、可搬型放射線画像検出器の姿勢に対応する態様で起動させる制御を行う。
そのため、可搬型放射線画像検出器を撮影位置にセットするだけで、放射線発生装置が、可搬型放射線画像検出器の姿勢に対応する態様で自動的に起動することとなり、放射線画像撮影システムの利便性が向上する。また、可搬型放射線画像検出器を撮影位置にセットするだけで、放射線発生装置の立ち上げを行うことができることとなり、スムーズな撮影が可能となって、撮影時間の短縮化を図ることができる。さらに、ブッキー装置に可搬型放射線画像検出器が装填されたことが、可搬型放射線画像検出器に設けられた姿勢検出手段を利用して検出されるため、ブッキー装置に、カセッテが装填されたことを検出するためセンサや可搬型放射線画像検出器と通信を行うための端子等を設ける必要がないこととなり、既設のブッキー装置の改造等を行うことなく既設のブッキー装置をそのまま用いて、放射線発生装置を適切かつ自動的に起動することが可能で、操作者の作業負荷を低減可能な放射線画像撮影システムを提供することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る放射線画像撮影システムの第1の実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の図示例のものに限定されるものではない。
第1の実施形態に係る放射線画像撮影システム1は、病院や医院内で行われる放射線画像撮影を想定したシステムであり、図1に示すように、例えば、放射線を照射して患者の一部である被写体(患者の撮影対象部位)の撮影を行う撮影室R1と、放射線技師や医師等(以下、操作者という。)が被写体に照射する放射線の制御や、放射線を照射して取得した放射線画像の画像処理等を行う前室R2とに分散配置されるものである。
本実施形態では、撮影室R1には、可搬型放射線画像検出器2(以下、単に放射線画像検出器2という。)を装填可能なブッキー装置3や、被写体に放射線を照射する放射線発生装置4、通信を中継する無線アクセスポイント5(基地局)等が設けられている。
また、前室R2には、放射線画像検出器2に内蔵された後述するタグを検出するタグリーダ6や、放射線画像撮影システム1全体の制御を行うコンソール7が設けられている。
以下、ブッキー装置3、放射線発生装置4、放射線画像検出器2、無線アクセスポイント5、タグリーダ6およびコンソール7をこの順で詳細に説明する。
(ブッキー装置3)
本実施形態では、ブッキー装置3として、立位撮影用の立位型ブッキー装置3aと臥位撮影用の臥位型ブッキー装置3bとがそれぞれ設けられている。また、これらのブッキー装置3a、3bには、放射線画像検出器2を所定の位置に保持するためのカセッテ保持部31がそれぞれ設けられている。
なお、立位型ブッキー装置3aや臥位型ブッキー装置3bにおいて、例えばそれら自体の位置調整や装置本体に対するカセッテ保持部31の高さ調整等を適宜行うこと等が可能とされていることは、公知のブッキー装置と同様である。
ブッキー装置3は、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS規格に準拠する寸法のCRカセッテやFPDカセッテ(放射線画像検出器2)を装填することができるように構成されている。
従って、本実施形態では、放射線画像検出器2のみならず、CRカセッテを撮影室R1内に持ち込んで放射線画像撮影を行うこともできるようになっている。
(放射線発生装置4)
撮影室R1には、被写体に放射線を照射する放射線源を備える放射線発生装置4が少なくとも1つ設けられている。本実施形態では、立位撮影用の立位型ブッキー装置3aおよび臥位撮影用の臥位型ブッキー装置3bに兼用される固定型放射線発生装置4aと、ブッキー装置3に対応付けられていないポータブル型放射線発生装置4bとの、2つの放射線発生装置4が配設されている。このポータブル型放射線発生装置4bは、撮影室R1内のいかなる場所にも持ち運びでき、任意の方向に放射線を照射できるようになっている。
なお、立位型ブッキー装置3aに対応づけられた立位撮影専用の放射線発生装置4と、臥位型ブッキー装置3bに対応付けられた臥位撮影専用の放射線発生装置4とを別個に設ける構成としても良い。また、ポータブル型放射線発生装置4bが設けられていない構成であっても良い。
固定型放射線発生装置4aおよびポータブル型放射線発生装置4bは、それぞれ操作卓41に接続されたX線管球等の放射線源を備えており、放射線源は高圧電圧が印加されると電圧に応じた線量の放射線を照射するようになっている。また、それぞれの放射線源には、開閉自在とされた図示しない絞りが設けられている。
また、本実施形態では、立位型ブッキー装置3aおよび臥位型ブッキー装置3bに兼用される固定型放射線発生装置4aの放射線源は、例えば撮影室R1の天井からつり下げられて配設されており、撮影時にはコンソール7からの指示に基づいて起動されるようになっている。また、固定型放射線発生装置4aの放射線源は、撮影に使用されるブッキー装置3、すなわち、放射線画像検出器2が装填されたブッキー装置3(すなわち、立位型ブッキー装置3aまたは臥位型ブッキー装置3b)に応じて、図示しない移動手段により使用されるブッキー装置3に対応する所定の位置まで移動されるようになっている。
固定型放射線発生装置4aおよびポータブル型放射線発生装置4bの操作卓41は、前室R2に配置されたコンソール7とケーブル等により接続されており、コンソール7により選択された放射線発生装置4の放射線源が、操作卓41を介してコンソール7から制御されるようになっている。すなわち、姿勢検出手段からの検出信号に基づき、撮影に使用される態様(固定型放射線発生装置4aが使用されるか、或いは、ポータブル型放射線発生装置4bが使用されるか、さらに、前者の場合においては、立位対応位置で使用されるか、或いは、臥位対応位置で使用されるか)を判断し、該当する撮影方式や使用される位置をコンソール7が判断し、該当する態様を操作卓41に送信し、操作卓41が該当する放射線発生装置4を起動制御する。
(放射線画像検出器2)
本実施形態では、放射線画像検出器2は、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS Z 4905(対応する国際規格はIEC 60406)に準拠する寸法で構成されている。すなわち、放射線入射方向の厚さは15mm+1mm〜15mm−2mmの範囲内に形成され、8インチ×10インチ、10インチ×12インチ、11インチ×14インチ、14インチ×14インチ、14インチ×17インチ(半切サイズ)等のものが用意されている。
また、本実施形態において、放射線画像検出器2は、ブッキー装置3に装填して用いることも可能であるが、単独で、直接的に被写体に対峙させて、用いることもできるようになっている。
すなわち、放射線画像検出器2をブッキー装置3に装填しない単独の状態で、例えば撮影室R1内に設けられた支持台C(図7参照)上に配置し、その放射線入射面P(図2参照)上に被写体である患者の手等を載置したり、或いは例えばベッド上に横臥した患者の腰や足等とベッドとの間に差し込んだりして、ポータブル型放射線発生装置4b、すなわちブッキー装置3に対応付けられていない、いわばフリーな放射線発生装置4b等から放射線を照射して画像データを得るようにして用いることができる。
放射線画像検出器2は、図2に示すように、フロント部材21aとバック部材21bとで形成された筐体21を備えている。この筐体21には、例えば、図示しないフォトダイオード等の光電変換素子やシンチレータ等が内蔵されている。
なお、図2では、筐体21がフロント部材21aとバック部材21bとで形成されている場合が示されているが、この他にも、筐体21を筒状のモノコック状に形成することも可能である。
なお、放射線画像検出器2としては、いわゆる間接型の放射線画像検出器2のものに限定されず、それ以外にも、照射された放射線をシンチレータを介さず放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像検出器2等の種々の放射線画像検出器2を用いることが可能である。
放射線画像検出器2の側面部分には、筐体21内に内蔵されたバッテリ22の交換のために開閉される蓋部材23が設けられている。この蓋部材23の側面部には、放射線画像検出器2が無線アクセスポイント5を介して外部と情報の送受信を行うための通信手段としてのアンテナ装置24が埋め込まれている。
また、放射線画像検出器2の側面部分には、さらに、例えばLED等で構成され、バッテリ22の充電状況や各種の操作状況等を表示するインジケータ25が設けられている。
さらに、放射線画像検出器2の側面部分には、この他、電源/モード切替スイッチ26が配置されている。
そして、放射線画像検出器2では、電源/モード切替スイッチ26を比較的長い時間(例えば1、2秒程度)押下し続けることにより、手動で放射線画像検出器2の電源を、電源オン状態と電源オフ状態との間で切り替えができるようになっている。
また、放射線画像検出器2では、電源オン状態である場合に、さらに、電源/モード切替スイッチ26を短く押下することにより、放射線画像撮影を行うことができるように各部材に必要な電力が供給される撮影可能状態と、省電力状態であり放射線が照射されても放射線画像撮影を行わないスリープ状態との少なくとも2種類の電源消費状態(モード)の間で切り替えができる。
また、放射線画像検出器2では、電源オン状態に切り替えられると電源消費状態が自動的に撮影可能状態に設定されるようになっている。そして、放射線画像検出器2は、電源がオンされて電源消費状態が撮影可能状態となった後、放射線が照射されずに所定時間が経過した場合には、電源消費状態が自動的にスリープ状態に切り替わるようになっている。
また、放射線画像検出器2内には、図示しないタグが内蔵されている。本実施形態では、タグとして、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)タグと呼ばれるタグが用いられており、タグには、タグの各部を制御する制御回路や放射線画像検出器2のID情報等の固有情報を記憶する記憶部がコンパクトに内蔵されている。
そして、放射線画像検出器2は、タグリーダ6から発信された電波をアンテナ装置24を介して受信すると、タグの記憶部に記憶されたカセッテIDを含む固有情報をアンテナ装置24を介してタグリーダ6に送信するように構成されている。なお、固有情報には、例えば当該放射線画像検出器2に割り当てられた識別情報としてのカセッテIDやシンチレータの種類情報、サイズ情報、解像度等が含まれている。
次に、放射線画像検出器2の機能構成を、図3を用いて説明する。
放射線画像検出器2は、バッテリ22、アンテナ装置24、インジケータ25、制御部27、記憶部28および姿勢検出センサ29を備えている。
放射線画像検出器2は、内蔵されたバッテリ22の電力により動作するようになっている。
また、画像データの送信等の外部、特にコンソール7との信号のやりとりは、放射線画像検出器2のアンテナ装置24を介して撮影室R1内に設けられた無線アクセスポイント5を経由して無線通信で行われるようになっている。なお、画像データのコンソール7への送信については、例えば放射線画像検出器2を前室R2に持参してコンソール7に有線接続して送信を行うように構成することも可能である。
また、インジケータ25は、バッテリ22の充電状況や各種の操作状況等を表示する。
制御部27は、例えば、汎用のCPU、ROM、RAM等(いずれも図示せず)から構成されている。この制御部27は、ROMに格納されている所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行する。
記憶部28は、複数回の放射線画像撮影で得た各画像データを一時的に記憶させることができるようになっている。これにより、放射線画像検出器2を用いて、被写体に対して連続して放射線を照射し、そのたびごとに画像データを記録していくことで、連続撮影や動画撮影が可能となる。
姿勢検出センサ29は、放射線画像検出器2自身の姿勢を検出する姿勢検出手段として機能する。
この姿勢検出センサ29は、放射線画像検出器2内において、図示しない光電変換素子による放射線の検出を妨げないように、光電変換素子等に重ならない位置(有効画像領域外)に設けられている。例えば、図2に例示するように、放射線画像検出器2において、姿勢検出センサ29は、筐体21内の隅部に設けられている。
姿勢検出センサ29としては、例えば、放射線画像検出器2自身に作用する加速度(動的な加速度)を、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向について検出する3軸加速度センサが用いられる。
そして、制御部27は、姿勢検出センサ29からの検出信号に基づいて放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しないか否かを判断し、放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しないと判断した場合、つまり、所定時間連続して放射線画像検出器2が同じ姿勢で保持されている場合に、その姿勢を姿勢情報としてアンテナ装置24を介してコンソール7に送信する。
具体的には、放射線画像検出器2の制御部27は、姿勢検出処理において、姿勢検出センサ29により検出されるX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の各電圧値の履歴を記憶部28に保存させながら各電圧値を監視し、3軸方向の各電圧値が3つとも所定時間の間連続して0であるか否かを判断する。そして、制御部27は、3軸方向の電圧値が所定時間の間連続して0である場合には、放射線画像検出器2が現在いずれの方向にも動いていない静止状態にあると判断して、3軸方向の各電圧値が0となった時点の直前に検出されたX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の電圧値を参照する。さらに、参照した3軸方向の電圧値に基づいて、本実施形態においては、放射線画像検出器2の姿勢を、「垂直」、「水平」、「斜め」の中から特定する。
この他にも、制御部27が、姿勢検出センサ29により検出されたX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の加速度のデータ(すなわち電圧値)自体を姿勢情報として定期的にコンソール7に送信し、コンソール7で放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しないか否かを判断するように構成することも可能である。
また、制御部27を、姿勢検出センサ29から出力された各電圧値をそれぞれ角度に変換して放射線画像検出器2の姿勢を検出したり、各角度の情報を姿勢情報としてコンソール7に送信するように構成しても良い。
なお、姿勢検出センサ29から出力される3軸方向の電圧値と放射線画像検出器2の姿勢との対応関係(図4参照)は、姿勢検出情報として、予め記憶部28に記憶されている。そして、制御部27は、この対応関係に基づいて、姿勢検出センサ29により検出されるX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の各電圧値から、放射線画像検出器2の姿勢を判別する。ここでは、図2等に示すように、放射線画像検出器2の長辺方向にX軸をとり、短辺方向にY軸をとり、厚さ方向にZ軸をとっている。
ここで、図4に示す対応関係に基づいて放射線画像検出器2の姿勢を判別することとした理由について説明する。
例えば、図5(a)に示すように、立位方式での縦長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直縦向きに装填される場合には、装填の直前には、装填される放射線画像検出器2のY軸方向への移動が停止されるため、Y軸方向にのみ加速度が生じる。そのため、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|はほぼ0、Y軸方向の出力の絶対値|Y|は有意な正の値、Z軸方向の出力の絶対値|Z|はほぼ0となる。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、姿勢検出センサ29から出力される3軸方向の電圧値の閾値として所定値aを設定し、制御部27は、Y軸方向の出力の絶対値|Y|が所定値a以上であれば(すなわち、|X|≒0、|Y|≧a、|Z|≒0であれば)、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断することとした。
また、図5(b)に示すように、立位方式で横長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直横向きに装填される場合には、上記と同様に装填の直前には今度はX軸方向にのみ加速度が生じ、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|は有意な正の値、Y軸方向の出力の絶対値|Y|はほぼ0、Z軸方向の出力の絶対値|Z|はほぼ0となる。
そこで、制御部27は、X軸方向の出力の絶対値|X|が所定値a以上であれば(すなわち、図4に示すように、|X|≧a、|Y|≒0、|Z|≒0であれば)、同様に、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断することとした。
また、図6(a)に示すように、臥位方式で縦長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに水平縦向きに装填される場合や、図6(b)に示すように、臥位方式で横長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに水平横向きに装填される場合には、装填の際には放射線画像検出器2はY軸方向やX軸方向に移動されるが、装填の直前には臥位型ブッキー装置3bのカセッテ保持部31内に装填されるためZ軸方向にのみ加速度が生じる。
すなわち、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|はほぼ0、Y軸方向の出力の絶対値|Y|はほぼ0、Z軸方向の出力の絶対値|Z|は有意な正の値となる。
そこで、制御部27は、Z軸方向の出力の絶対値|Z|が所定値a以上であれば(すなわち、|X|≒0、|Y|≒0、|Z|≧aであれば)、放射線画像検出器2の姿勢を「水平」と判断することとした。
また、図7に示すように、ポータブル方式で斜めの撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されずに支持台Cの上等にそのまま載置されて、斜めに傾いた状態で用いられる場合には、放射線画像検出器2が静止状態になる(すなわち、3軸方向の各出力が0となる)直前に検出されるX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の出力の絶対値は、上記のようにそのうちの1つの出力のみが正の値となることはなく、各出力のうち、2軸以上の出力の絶対値が有意な正の値となる。
例えば、図7の例のように傾いた支持台C上に、放射線画像検出器2がX軸方向、Y軸方向、Z軸方向にそれぞれ傾いた状態で載置される場合には、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|、Y軸方向の出力の絶対値|Y|、Z軸方向の出力の絶対値|Z|が、全て有意な正の値となる。
そこで、制御部27は、図4に示すように、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各出力の絶対値|X|、|Y|、|Z|のうち2つ以上が所定値a以上であれば、放射線画像検出器2の姿勢を「斜め」と判断することとした。
なお、上記では、姿勢検出センサ29により検出されるX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の各電圧値の絶対値|X|、|Y|、|Z|について、0でない有意な正の値を出力しているか否かを、一定の所定値aを閾値として判断する場合について説明したが、各電圧値の絶対値|X|、|Y|、|Z|についてそれぞれ異なる所定値を閾値として設定するように構成することも可能であり、閾値は適切な値に適宜設定される。
次に、制御部27が姿勢検出センサ29を作動させるタイミングについて説明する。
制御部27は、姿勢検出センサ29を、放射線画像検出器2の電源消費状態が撮影可能状態である場合に作動させて、上記のように、姿勢検出センサ29から出力されたX軸、Y軸、Z軸方向の電圧値に基づいて判断した放射線画像検出器2自身の姿勢(「垂直」、「水平」、「斜め」のいずれか)を検出する。また、制御部27は、検出した姿勢を姿勢情報として、アンテナ装置24を介して、コンソール7に送信する。
本実施形態では、この放射線画像検出器2は、撮影が行われない間、撮影室R1や前室R2に設けられた図示しないクレードルに収納されて保管され、バッテリ22の充電等が行われる。そして、その保管状態では、通常、放射線が到達しても光電変換素子が感応しないように、電源消費状態がスリープ状態に維持される。
前述したように、制御部27は、放射線画像検出器2の電源消費状態が撮影可能状態である場合にのみ姿勢検出センサ29を作動させるため、スリープ状態では、姿勢検出センサ29による放射線画像検出器2の姿勢の検出は行われない。
なお、放射線画像検出器2がクレードルに収納されている際にその電源消費状態をスリープ状態とするために、例えば、クレードルに図示しないマイクロスイッチ等の収納検出手段を設けておき、収納検出手段が放射線画像検出器2の収納を検出すると、その放射線画像検出器2の電源消費状態を強制的にスリープ状態とするように構成することも可能である。
(無線アクセスポイント5)
無線アクセスポイント5は、放射線画像検出器2とコンソール7とが無線通信する際にこれらの通信を中継するものである。図1では、無線アクセスポイント5が撮影室R1の入口付近に設けられているが、これに限定されず、コンソール7の無線通信部72と無線通信可能な適宜の位置に設けられていてもよい。なお、無線アクセスポイント5とコンソール7間の通信は、有線通信としても良い。
(タグリーダ6)
タグリーダ6は、内蔵する図示しないアンテナを介して電波等に所定の指示情報を乗せて発信し、前室R2に入室し或いは退室する放射線画像検出器2、すなわち撮影室R1や前室R2の所定範囲内に進入した放射線画像検出器2を検出するようになっている。そして、タグリーダ6は、検出した放射線画像検出器2のRFIDタグに記憶された固有情報を読み取り、読み取った固有情報をコンソール7に送信する。
(コンソール7)
コンソール7の機能構成について説明すると、コンソール7は、図8に示すように、制御部71、無線通信部72、入力操作部73、表示部74および記憶部75を備えている。
制御部71は、例えば、汎用のCPU、ROM、RAM等(いずれも図示せず)から構成されている。この制御部71は、ROMに格納されている所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行する。
無線通信部72は、無線アクセスポイント5を経由して放射線画像検出器2と無線通信を行うためのもので、例えば、放射線画像検出器2から送信される姿勢情報の受信等を行う。
なお、前述したように、無線アクセスポイント5とコンソール7間の通信は、有線方式としても良い。
入力操作部73は、各種の指示等を入力するためのものである。
表示部74は、画像や各種のメッセージ等を表示するためのものである。
記憶部75は、ハードディスク等で構成されており、記憶手段として機能する。この記憶部75には、コンソール7が、放射線画像検出器2から送信されてきた姿勢情報に基づいて撮影方式を判別し、さらに、判別した撮影方式に基づいて起動させる放射線発生装置4を選択する際に参照する起動時参照情報が記憶されている。
この場合の起動時参照情報は、例えば図9に示すように、放射線画像検出器2の姿勢と、撮影方式と、起動させる放射線発生装置4と、使用するブッキー装置3とを互いに対応づけたものである。
例えば、放射線画像検出器2の姿勢「垂直」には、撮影方式として「立位」、起動させる放射線発生装置4として「固定型放射線発生装置4a」、使用するブッキー装置3として「立位型ブッキー装置3a」が対応付けられている。
また、放射線画像検出器2の姿勢「水平」には、撮影方式として「臥位」、起動させる放射線発生装置4として「固定型放射線発生装置4a」、使用するブッキー装置3として「臥位型ブッキー装置3b」が対応づけられている。
また、放射線画像検出器2の姿勢「斜め」には、撮影方式として「ポータブル」、起動させる放射線発生装置4として「ポータブル型放射線発生装置4b」が対応づけられており、ポータブル撮影ではブッキー装置3を使用しないため、使用するブッキー装置3としては「使用せず」と記憶されている。
なお、記憶部75には、撮影室R1における放射線画像撮影で使用可能な放射線画像検出器2等について、カセッテIDと、シンチレータの種類情報やサイズ情報、解像度等の情報とが対応付けられたテーブルが予め記憶されている。さらに、記憶手段には、撮影室R1での放射線画像撮影の対象となる患者の情報と撮影条件を含む撮影オーダ情報等が記憶されている。
以上のように構成されるコンソール7には、図1に示すように、立位型ブッキー装置3aおよび臥位型ブッキー装置3bに兼用される固定型放射線発生装置4aやポータブル型放射線発生装置4b、タグリーダ6等がそれぞれケーブル等を介して接続されている。
また、コンソール7には、図1に示すように、ネットワークNWを介して、撮影に関する検査対象の撮影オーダ情報をコンソール7に提供するHIS(Hospital Information System)/RIS(Radiology Information System)8、コンソール7から出力された画像データを保存するPACSサーバ9、コンソール7から出力された画像データに基づいて放射線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録して出力するイメージャ10等が接続されている。
次に、第1の実施形態に係る放射線画像撮影システム1の作用について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
放射線画像検出器2の制御部27は、放射線画像検出器2がクレードルに収納されておらず、放射線画像検出器2の電源消費状態が撮影可能状態である場合に、姿勢検出センサ29を作動させる。そして、姿勢検出センサ29からの検出信号が連続する時間を計時し、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間の間連続して変化しないか否かを判断する(ステップS1)。そして、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間を経過しない間に変化した場合(すなわち、|X|、|Y|、|Z|のいずれかが所定値a以上。ステップS1;No)には、監視を継続する。
一方、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間の間連続して変化しないと判断した場合(すなわち、|X|≒0、|Y|≒0、|Z|≒0。ステップS2;Yes)、制御部27は、放射線画像検出器2が撮影位置にセットされて静止状態となったとして、姿勢検出センサ29からの検出信号の履歴を参照し、放射線画像検出器2が静止状態となった時点の直前の各検出信号が図4に示した姿勢検出情報の何れに該当するかを判断して、放射線画像検出器2の姿勢を検出する(ステップS2)。
そして、検出した放射線画像検出器2の姿勢を姿勢情報としてアンテナ装置24からコンソール7に対して送信する(ステップS3)。
コンソール7の制御部71は、無線通信部72により、放射線画像検出器2から送信された姿勢情報を受信すると(ステップS4)、放射線画像検出器2から送信された姿勢情報に基づいて、放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しないと判断する。そして、制御部71は、放射線発生装置4を、放射線画像検出器2の姿勢に対応する態様で起動させるように制御を行う。
一般的に、撮影室R1内で1人の患者を撮影するには、サブトラクション画像(差分画像)の場合を除き、必要とする放射線画像検出器2は1個であるので、操作者は通常は1個の放射線画像検出器2で複数の撮影を実行する。従って、複数の放射線画像検出器2が撮影室R1内に存在しても、操作者は、必要とするサイズや分解能を有する放射線画像検出器2を1つ選択して、電源消費状態がスリープ状態から撮影可能状態へ起動することとなるので、姿勢情報を発信する放射線画像検出器2は1個のみである。
しかしながら、以前に撮影を行った操作者が、放射線画像検出器2を撮影可能状態のまま、撮影室R1内に例えば「斜め」の姿勢で放置している場合に、次の操作者が新たな放射線画像検出器2を選択し、スリープ状態から撮影可能状態へ起動してブッキー装置3に装填するなどしてこの新たな放射線画像検出器2についても姿勢が変化しない状態が所定時間が経過すると、複数の(この場合は2個の)放射線画像検出器2が姿勢情報を送信することとなる。
このとき、コンソール7は2種の安定した(所定時間継続する)姿勢情報を得ることになる。この場合、例えば新たな操作者が立位型ブッキー装置3aに放射線画像検出器2を装填した場合、「垂直」の姿勢情報と「斜め」の姿勢情報が入力されるので、本実施形態では、コンソール7は、ブッキー装置3に装填されている放射線画像検出器2が撮影に用いられる可能性がより高いため、前者の放射線画像検出器2のみを対象として以下の処理(ステップS5〜ステップS10の処理)を実行する。これにより、何れか一の放射線発生装置4のみを、何れか一の放射線画像検出器2に対応する態様で起動させることができる。
なお、コンソール7に姿勢情報を送信した放射線画像検出器2が複数存在する場合に、同じ姿勢が保持されている時間が最も短い放射線画像検出器2を選択するように構成することも可能である。操作者は、自ら電源をオン状態としたり電源消費状態を撮影可能状態に切り替えた放射線画像検出器2を用いて放射線画像撮影を行うため、上記のように構成すれば、例えば、他の放射線画像検出器2がそれ以前の撮影に用いられる等して撮影可能状態で撮影位置に置かれたままになっているような場合であっても、使用される可能性の最も高い放射線画像検出器2に対応する放射線発生装置4のみを起動させることが可能となる。なお、何れか一つの放射線画像検出器2を選択した場合に、他の放射線画像検出器2が放射線を検出してゴースト像を検出しないように、他の放射線画像検出器2の電源消費状態を強制的にスリープ状態に切り替えるように構成することも可能である。
次いで、コンソール7の制御部71は、放射線画像検出器2から送信された姿勢情報と起動時参照情報(図9参照)とに基づいて、撮影方式を判別する(ステップS5)。
すなわち、制御部71は、姿勢情報が「垂直」である場合には、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断して、撮影方式を「立位」と判別する。また、制御部71は、姿勢情報が「水平」である場合には、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判断して、撮影方式を「臥位」と判別する。さらに、制御部71は、姿勢情報が「斜め」である場合には、放射線画像検出器2がポータブル撮影の撮影位置にセットされていると判断して、撮影方式を「ポータブル」と判断する。
次いで、コンソール7の制御部71は、判別した撮影方式に基づいて、起動させる放射線発生装置4を選択する(ステップS6)。
すなわち、撮影方式が「立位」または「臥位」である場合、制御部71は、固定型放射線発生装置4aを、起動させる放射線発生装置4として選択する。また、撮影方式が「ポータブル」である場合、制御部71は、ポータブル型放射線発生装置4bを、起動させる放射線発生装置4として選択する。
次いで、制御部71は、起動させる放射線発生装置4として固定型放射線発生装置4aが選択されたか否かを判断する(ステップS7)。そして、起動させる放射線発生装置4として固定型放射線発生装置4aが選択されたと判断すると(ステップS7;Yes)、判別した撮影方式に対応するブッキー装置3を、使用するブッキー装置3として選択する(ステップS8)。
すなわち、撮影方式が「立位」である場合、制御部71は、立位型ブッキー装置3aを使用するブッキー装置3として選択する。また、撮影方式が「臥位」である場合、制御部71は、臥位型ブッキー装置3bを使用するブッキー装置3として選択する。
さらに、コンソール7の制御部71は、起動させる放射線発生装置4として選択した固定型放射線発生装置4aを撮影部位に対応した撮影条件で起動させる制御(管電流、管電圧、絞り、フィルター条件等を操作卓41に送信)を行う(ステップS9)。
具体的には、撮影方式が「立位」であり、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断した場合には、制御部71は、固定型放射線発生装置4aの放射線源を立位型ブッキー装置3aに対向する位置に移動させ、放射線が略水平方向に照射されて立位型ブッキー装置3aに到達するように放射線源の向きを調整する。また、放射線の照射範囲が、立位型ブッキー装置3aのカセッテ保持部31に装填された放射線画像検出器2の放射線入射面P(図2参照)部分となるように絞りを調整する制御を行う。そして、操作者により、図示しない照射ボタンが押圧されると、まず放射線画像検出器2にリセットを行わせ、リセット完了信号を放射線画像検出器2より取得すると、放射線発生装置4の操作卓41に照射開始可能信号を送信し、操作卓41は所定の照射量の放射線を照射するように固定型放射線発生装置4aの放射線源の照射を開始する。
また、撮影方式が「臥位」であり、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判断した場合には、制御部71は、固定型放射線発生装置4aの放射線源を臥位型ブッキー装置3bに対向する位置に移動させ、放射線が略鉛直下向きに照射されて、臥位型ブッキー装置3bに到達するように放射線源の向きを調整する。また、放射線の照射範囲が、臥位型ブッキー装置3bのカセッテ保持部31に装填された放射線画像検出器2の放射線入射面P(図2参照)部分となるように絞りを調整する制御を行う。そして、操作者により、図示しない照射ボタンが押圧されると、まず放射線画像検出器2にリセットを行わせ、リセット完了信号を放射線画像検出器2より取得すると、放射線発生装置4の操作卓41に照射開始可能信号を送信し、操作卓41は所定の照射量の放射線を照射するように固定型放射線発生装置4aの放射線源の照射を開始する。
一方、コンソール7の制御部71は、起動させる放射線発生装置4として固定型放射線発生装置4aが選択されないと判断すると(ステップS7;No)、ポータブル型放射線発生装置4bが選択されたとして、起動させる放射線発生装置4として選択したポータブル型放射線発生装置4bの放射線源の立ち上げを開始して起動させる制御を行い(ステップS10)、本処理を終了する。なお、ポータブル型放射線発生装置4bにおいても、必要に応じて、放射線源の移動や向きの調整、絞りの調整等が適宜行われる。
以上のように、本発明に係る第1の実施形態の放射線画像撮影システム1によれば、可搬型放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されたり、ポータブル方式で撮影を行うように撮影位置にセットされると、その姿勢が連続して変化しなくなることに着目して、可搬型放射線画像検出器2に自らの姿勢を検出する姿勢検出手段を設け、かつ、コンソール7を、可搬型放射線画像検出器2から姿勢情報が送信されると、それに基づいて可搬型放射線画像検出器2の姿勢を判断し、その姿勢が所定時間の間連続して変化しないと判断した場合に、放射線発生装置4を可搬型放射線画像検出器2の姿勢に対応する態様で起動させる制御を行うように構成した。
このように構成することで、可搬型放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しなくなった場合に、その直前の可搬型放射線画像検出器2の動きを見ることで、可搬型放射線画像検出器2が立位型や臥位型のブッキー装置3に装填されたのか、或いはポータブル方式で撮影が行われようとしているのかをコンソール7が的確に判断することが可能となる。そして、撮影位置にセットされた可搬型放射線画像検出器2に対応するように、適切な放射線発生装置4を起動させることが可能となる。
そのため、可搬型放射線画像検出器2を撮影位置にセットするだけで、コンソール7の制御により、可搬型放射線画像検出器2の姿勢に基づいて判別された撮影方式に対応する放射線発生装置4が自動的に起動されることとなり、さらに、可搬型放射線画像検出器2の姿勢、撮影方式や使用するブッキー装置3に応じて、放射線発生装置4の位置、放射線発生装置4の向き、放射線発生装置4から照射する放射線の照射線量、放射線発生装置4の絞りが自動的に調整されるとともに、放射線発生装置4の種類が自動的に選択されることとなるため、これらの作業を操作者が手動で行う場合と比較して、放射線画像撮影システム1の利便性が向上し、スムーズな撮影が可能となって撮影時間の短縮を図ることができる。
また、可搬型放射線画像検出器2が撮影位置にセットされたか否かが、可搬型放射線画像検出器2自身に設けられた姿勢検出センサ29を用いて検出されることとなるため、ブッキー装置3に、カセッテが装填されたことを検出するためのセンサや可搬型放射線画像検出器2と通信を行うための端子等を設ける必要がないこととなり、既設のブッキー装置3の改良等を行うことなく既設のブッキー装置3をそのまま用いて、放射線発生装置4を適切かつ自動的に起動することが可能で、操作者の作業負荷を低減可能な放射線画像撮影システム1を提供することができる。
さらに、放射線発生装置4の起動は、姿勢検出センサ29により検出される姿勢が所定時間連続して変化しない場合に行われるため、可搬型放射線画像検出器2が撮影位置にセットされたことがより確実に検出されることとなり、可搬型放射線画像検出器2が撮影位置にセットされていない場合に、誤って放射線発生装置4が起動されることを的確に防止することができる。
また、上記実施形態では、固定型放射線発生装置4aおよびポータブル型放射線発生装置4bの両方を、同一撮影室R1内に有する例として説明したが、ポータブル撮影用のテーブル設定を図7の設定(垂直でも水平でもない方位、即ち斜め)とすることで、姿勢検出ミスが生じない。
また、撮影室R1内には、立位型ブッキー装置3aおよび臥位型ブッキー装置3bに対応する固定型放射線発生装置4aのみが装備されていてもよく、この場合には、姿勢検出手段により検出される姿勢のパターンが水平または垂直のみとなり、姿勢検出精度が向上する。
また、コンソール7は、姿勢情報を送信した可搬型放射線画像検出器2が複数有る場合には、何れか一つの可搬型放射線画像検出器2を選択し、その可搬型放射線画像検出器2の姿勢に対応する一の放射線発生装置4を起動させる。したがって、複数の可搬型放射線画像検出器2が撮影位置にセットされている場合であっても、対象となる可搬型放射線画像検出器2が複数存在することによる放射線発生装置4の誤動作を的確かつ確実に防止することができるとともに、同時に複数の放射線発生装置4が起動されることを確実に防いで、ゴースト像を検出してしまうことを的確に防止することができる。
また、可搬型放射線画像検出器2は、JIS Z 4905またはIEC 60406に準拠する寸法で構成されているため、可搬型放射線画像検出器2を、CRカセッテ用のブッキー装置3に装填して用いることができることとなり、可搬型放射線画像検出器2専用のブッキー装置3が不要となって、可搬型放射線画像検出器2専用のブッキー装置3を用いる場合にかかるコストを削減することができる。
また、可搬型放射線画像検出器2において、姿勢検出センサ29による姿勢の検出は、可搬型放射線画像検出器2の電源消費状態が撮影可能状態にあり、かつ、クレードルに収納されていない場合に行われることとなるため、適切なタイミングで可搬型放射線画像検出器2の姿勢を検出することができ、可搬型放射線画像検出器2が撮影位置にセットされたことをより確実に検出することができる。
なお、上記の実施形態では、例えば、臥位型ブッキー装置3bが選択使用されており、他の放射線画像検出器2が水平に放置されている場合には、両者ともに、「水平」の姿勢が継続されていることを示す姿勢情報がコンソール7に送られることとなる。このような場合、姿勢情報を見ただけではいずれの放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されているかは分からない。
そのため、このような場合には、コンソール7は警告を発し、操作者にもう一つの放射線画像検出器2が撮影可能状態であることを知らせることが好ましい。この場合、他の放射線画像検出器2がスリープ状態に遷移せしめられると、警告を終了し、次のステップに移行するように構成することができる。
また、前述したように、放射線画像検出器2から姿勢検出センサ29により検出されたX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の加速度のデータ(すなわち電圧値)自体を姿勢情報としてコンソール7に送信するように構成する場合に、コンソール7で、放射線画像検出器2の姿勢が所定時間の間連続して変化しないか否かを判断する以前に、複数の放射線画像検出器2から複数の姿勢情報を受信した時点で、警告を発し、操作者に注意を促すように構成することも可能である。このように構成すれば、撮影ミスを防止でき、好ましい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る放射線画像撮影システムの第2の実施形態について説明する。なお、以下では、上記の第1の実施形態と同じ機能を果たすものには同一符号を付すとともにその説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
上記の第1の実施形態では、姿勢検出手段を構成する姿勢検出センサ29として、3軸方向の動的な加速度を検出する3軸加速度センサを用いる場合について説明したが、第2の実施形態では、姿勢検出センサ29として、動的な加速度だけでなく、重力加速度等の静的な加速度も検出可能な加速度センサを用いる点で、第1の実施形態と異なる。このため、第2の実施形態では、放射線画像検出器2が「垂直」、「水平」、「斜め」のそれぞれの姿勢で維持されている場合に姿勢検出センサ29からの出力される検出信号の値と、これらの検出信号に基づく姿勢検出処理とが第1の実施形態と異なり、以下の説明では、これらについて説明する。
動的な加速度に加えて、重力加速度を検出可能な3軸加速度センサとしては、例えば、アナログ・デバイセズ社のワイヤレス加速度センサユニット(商品名)の型式GM−TX3 ADXL330等のMEMS(Micro Electro Mechanical System:微小電気機械システム)技術を利用して、シリコンウェーハ上にシリコン薄膜でおもりと梁構造とを形成したものを用いることができる。この3軸加速度センサは、3軸加速度センサに作用する加速度によっておもりに発生した慣性力で構造を変形させて、この変形を検出し、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向の加速度に対応する電圧値の検出信号を制御部27に出力する。
この3軸加速度センサでは、静止状態にある場合に、重力方向に対するX軸、Y軸、Z軸の各軸の傾斜角に応じた加速度が検出される。したがって、このような重力加速度も検出可能な3軸加速度センサを姿勢検出センサ29として用いることとすれば、第1の実施形態での姿勢検出処理のように静止状態となる直前の検出信号の履歴を参照しなくても、静止状態での検出信号に基づいて、放射線画像検出器2の姿勢を検出することが可能となる。
ここで、動的な加速度と重力加速度とを検出可能な3軸加速度センサから出力される検出信号について説明する。ここでは、図2等に示すように、放射線画像検出器2の長辺方向にX軸をとり、短辺方向にY軸をとり、厚さ方向にZ軸をとっている。
例えば、図11(a)に示すように、上記の3軸加速度センサを内蔵する放射線画像検出器2が、短辺方向(Y軸方向)が水平方向を向き、長辺方向(X軸方向)が鉛直下向きに静止している場合、この3軸加速度センサからのX軸方向の出力の絶対値はほぼ1Gとなり、Y軸方向とZ軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
また、例えば、図11(b)に示すように、放射線画像検出器2が図11(a)に示した状態から落下している場合、3軸加速度センサからの3軸方向の出力の絶対値は全てほぼ0となる。
また、例えば、図11(c)に示すように、放射線画像検出器2が図11(a)に示した状態から鉛直上向きに1Gの加速度で引き上げられているような場合、3軸加速度センサからのX軸方向の出力の絶対値はほぼ2Gとなり、Y軸方向とZ軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
また、例えば、図11(d)に示すように、放射線画像検出器2が図11(a)に示した状態から水平方向(Y軸方向)に1Gの加速度で移動している場合、3軸加速度センサからのX軸方向の出力の絶対値はほぼ1G、Y軸方向の出力の絶対値もほぼ1G、Z軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
この姿勢検出センサ29から出力される3軸方向の電圧値と放射線画像検出器2の姿勢との対応関係(図12参照)は、姿勢検出情報として、予め記憶部28に記憶されている。そして、制御部27は、この対応関係に基づいて、姿勢検出センサ29により検出されるX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の各電圧値から、放射線画像検出器2の姿勢を判別する。
以下に、放射線画像検出器2が「垂直」、「水平」、「斜め」のそれぞれの姿勢で維持されている場合に、この姿勢検出センサ29から出力される検出信号と、図12に示す対応関係とに基づいて放射線画像検出器2の姿勢を判別することとした理由について説明する。
例えば、図5(a)に示すように、立位方式での縦長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直縦向きに装填された状態で維持されている場合には、鉛直方向のX軸方向のみに重力加速度が加わるため、姿勢検出センサ29からの3軸方向の電圧値は、X軸方向の出力の絶対値|X|がほぼ1Gとなり、Y軸方向およびZ軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
そこで、本実施形態では、図12に示すように、制御部27は、X軸方向の出力の絶対値|X|のみがほぼ1Gであり(すなわち、|X|≒1G、|Y|≒0、|Z|≒0であり)、かつ、これらの値が所定時間の間連続して変化しない場合に、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断することとした。
また、図5(b)に示すように、立位方式で横長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直横向きに装填された状態で維持されている場合には、鉛直方向のY軸方向のみに重力加速度が加わるため、姿勢検出センサ29からの3軸方向の電圧値は、Y軸方向の出力の絶対値|Y|がほぼ1Gとなり、X軸方向およびZ軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
そこで、本実施形態では、図12に示すように、制御部27は、Y軸方向の出力の絶対値|Y|のみがほぼ1Gであり(すなわち、|X|≒0、|Y|≒1G、|Z|≒0であり)、かつ、これらの値が所定時間の間連続して変化しない場合に、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断することとした。
また、図6(a)に示すように、臥位方式で縦長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに水平縦向きに装填された状態で維持される場合や、図6(b)に示すように、臥位方式で横長撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに水平横向きに装填された状態で維持される場合には、鉛直方向のZ軸方向のみに重力加速度が加わるため、姿勢検出センサ29からの3軸方向の電圧値は、Z軸方向の出力の絶対値|Z|がほぼ1Gとなり、X軸方向およびY軸方向の出力の絶対値はほぼ0となる。
そこで、本実施形態では、図12に示すように、制御部27は、Z軸方向の出力の絶対値|Z|のみがほぼ1Gであり(すなわち、|X|≒0、|Y|≒0、|Z|≒1Gであり)、かつ、これらの値が所定時間の間連続して変化しない場合に、放射線画像検出器2の姿勢を「水平」と判断することとした。
また、図7に示すように、ポータブル方式で斜めの撮影を行う場合、すなわち、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されずに支持台Cの上等にそのまま載置されて、斜めに傾いた状態で用いられる場合には、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向の出力の二乗和の平方根が1Gとなる。
例えば、図7の例のように傾いた支持台C上に、放射線画像検出器2がX軸方向、Y軸方向、Z軸方向にそれぞれ傾いた状態で載置される場合には、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|がαG、Y軸方向の出力の絶対値|Y|がβG、Z軸方向の出力の絶対値|Z|がγGとなる。ここで、α、β、γの二乗和の平方根は1である。
そこで、制御部27は、図12に示すように、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各出力の絶対値|X|、|Y|、|Z|のうち2つ以上が有意な正の値であって、3軸方向の出力の二乗和の平方根が1Gであり、かつ、これらの値が所定時間の間連続して変化しない場合に、放射線画像検出器2の姿勢を「斜め」と判断することとした。
次に、第2の実施形態に係る放射線画像撮影システムの作用について説明する。
本実施形態の放射線画像撮影システムにおける処理は、図10に示したフローチャートと同様であり、図10のフローチャートのステップS1およびステップS2に示す放射線画像検出器2における姿勢検出処理のみが異なる。そのため、以下では、図10のフローチャートのステップS1およびステップS2に対応する放射線画像検出器2における姿勢検出処理のみを取り上げて説明する。
放射線画像検出器2の制御部27は、放射線画像検出器2がクレードルに収納されておらず、放射線画像検出器2の電源消費状態が撮影可能状態である場合に、姿勢検出センサ29を作動させる。そして、姿勢検出センサ29からの検出信号が連続する時間を計時し、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間の間連続して変化しないか否かを判断する(ステップS1)。そして、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間を経過しない間に変化した場合(ステップS1;No)には、監視を継続する。
一方、姿勢検出センサ29からの検出信号が所定時間の間連続して変化しないと判断した場合(ステップS1;Yes)、制御部27は、放射線画像検出器2が撮影位置にセットされて静止状態となったとして、姿勢検出センサ29からの検出信号を参照し、各検出信号が図12に示した姿勢検出情報の何れに該当するかを判断して、放射線画像検出器2の姿勢を検出し(ステップS2)、続くステップS3に進む。
以上のように、本発明に係る第2の実施形態の放射線画像撮影システムによれば、姿勢検出手段を構成する姿勢検出センサとして、動的な加速度のみならず、重力加速度も検出可能な3軸加速度センサを用いることにより、静止状態で出力される検出信号に基づいて、放射線画像検出器2の姿勢を検出することが可能となる。そのため、第2の実施形態の放射線画像撮影システムにおいても、第1の実施形態の放射線画像撮影システム1と同様の効果を得ることができる。
なお、第1の実施形態の場合とは異なり、第2の実施形態では、静止状態における姿勢検出センサ29の検出信号を参照すれば、放射線画像検出器2の現在の姿勢が分かるため、静止状態となる直前の姿勢検出センサ29の検出信号の履歴を参照せず、静止状態での検出信号に基づいて、放射線画像検出器2の姿勢を検出することとしたが、静止状態での検出信号と、静止状態となる直前の検出信号の履歴との両方に基づいて、放射線画像検出器2の姿勢と使用されるブッキー装置3とを検出することとしても良い。
すなわち、例えば、放射線画像検出器2が壁に垂直に立て掛けられている場合等には、姿勢検出センサ29から出力される3軸方向の検出信号は、立位型ブッキー装置3aに装填されている場合の検出信号と同じ値となる(すなわち、例えば、縦長撮影では、|X|≒1G、|Y|≒0、|Z|≒0、横長撮影では、|X|≒0、|Y|≒1G、|Z|≒0)。そのため、静止状態で出力される検出信号のみに基づいて姿勢を検出し、この姿勢に基づいて撮影方式を判別することとすると、立位型ブッキー装置3aに装填されていないにもかかわらず、誤って立位型ブッキー装置3aに装填されていると判別されてしまう危険性がある。
そこで、姿勢検出センサ29から垂直状態で維持されている場合に出力される検出信号が出力された場合には、さらに、放射線画像検出器2が静止状態となる直前の3軸方向の検出信号の履歴を参照し、静止状態となる直前の3軸方向の検出信号が、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填される場合に出力されるはずの検出信号に一致すれば、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断する。
すなわち、第1の実施形態において上述したように、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直縦向きに装填される場合には、装填の直前には、装填される放射線画像検出器2のY軸方向への移動が停止されるため、Y軸方向にのみ加速度が生じる。そのため、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|はほぼ1G、Y軸方向の出力の絶対値|Y|は有意な正の値、Z軸方向の出力の絶対値|Z|はほぼ0となる。そこで、制御部27は、X軸方向の出力の絶対値|X|のみがほぼ1Gとなる状態が所定時間の間連続し、かつ、この状態となる直前におけるY軸方向の出力の絶対値|Y|が所定値a以上であれば(すなわち、|X|≒1G、|Y|≧a、|Z|≒0であれば)、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断し、さらに、この放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断する。
また、第1の実施形態において上述したように、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに垂直横向きに装填される場合には、装填の直前には、装填される放射線画像検出器2のX軸方向への移動が停止されるため、X軸方向にのみ加速度が生じる。そのため、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|は有意な正の値、Y軸方向の出力の絶対値|Y|はほぼ1G、Z軸方向の出力の絶対値|Z|はほぼ0となる。そこで、制御部27は、Y軸方向の出力の絶対値|Y|のみがほぼ1Gとなる状態が所定時間の間連続し、かつ、この状態となる直前におけるX軸方向の出力の絶対値|X|が所定値a以上であれば(すなわち、|X|≧a、|Y|≒1G、|Z|≒0であれば)、放射線画像検出器2の姿勢を「垂直」と判断し、さらに、この放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断する。
これにより、放射線画像検出器2が立位型ブッキー装置3aに装填されずに垂直状態で維持されている場合であっても、誤って立位型ブッキー装置3aに装填されていると判断されることを防止することができる。
また、例えば、放射線画像検出器2が床や机の上等に水平に置かれた場合等には、姿勢検出センサ29から出力される3軸方向の検出信号は、臥位型ブッキー装置3bに装填された場合の検出信号と同じ値となる(すなわち、|X|≒0、|Y|≒0、|Z|≒1G)。そのため、静止状態で出力される検出信号のみに基づいて姿勢を検出し、この姿勢に基づいて撮影方式を判別することとすると、臥位型ブッキー装置3bに装填されていないにもかかわらず、誤って臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判別されてしまう危険性がある。
そこで、姿勢検出センサ29から水平状態で維持されている場合に出力される検出信号が出力された場合には、さらに、放射線画像検出器2が静止状態となる直前の3軸方向の検出信号の履歴を参照し、静止状態となる直前の3軸方向の検出信号が、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填される場合に出力されるはずの検出信号に一致すれば、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判断する。
すなわち、第2の実施形態において上述したように、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填される場合には、装填の際には放射線画像検出器2はY軸方向やX軸方向に移動されるが、装填の直前には臥位型ブッキー装置3bのカセッテ保持部31内に装填されるためZ軸方向にのみ加速度が生じる。そのため、姿勢検出センサ29のX軸方向の出力の絶対値|X|はほぼ0、Y軸方向の出力の絶対値|Y|はほぼ0、Z軸方向の出力の絶対値|Z|はほぼ1Gに有意な正の値を加算した値となる。そこで、制御部27は、Z軸方向の出力Zのみがほぼ1Gとなる状態が所定時間の間連続し、かつ、この状態となる直前におけるZ軸方向の出力の絶対値|Z|が所定値1G+a以上であれば(すなわち、|X|≒0、|Y|≒0、|Z|≧1G+aであれば)、放射線画像検出器2の姿勢を「水平」と判断し、さらに、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判断する。
これにより、放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されずに水平状態で維持されている場合であっても、誤って臥位型ブッキー装置3bに装填されていると判断されることを防止することができる。
なお、上記実施形態では、固定型放射線発生装置4aおよびポータブル型放射線発生装置4bの2つの放射線発生装置4bと、複数の可搬型放射線画像検出器2が設けられている場合について説明したが、放射線発生装置4および可搬型放射線画像検出器2はそれぞれ、単数であっても、3つ以上であっても良い。
また、上記実施形態では、撮影室R1に隣接する前室R2にコンソール7を設ける場合について説明したが、コンソール7を別の場所に配置するように構成することも可能である。さらに、本実施形態では、撮影室R1とコンソール7とが一対一に対応付けられている場合について説明したが、複数の撮影室R1と単数または複数のコンソール7とをネットワーク等で結び、例えばコンソール7側の操作により撮影室R1を指定する等して撮影室R1とコンソール7とを一対一に対応付けるように構成することも可能である。
このように、撮影室R1とコンソール7とが一対一に対応付けられていない場合には、コンソール7が撮影室R1から離れた場所に配置されている場合も少なくない。また、撮影室R1で行う放射線画像撮影の情報を予め撮影オーダ情報として作成したり、可搬型放射線画像検出器2を装填するブッキー装置3を放射線画像撮影前に予め設定しておく場合がある。そのような場合に、操作者が撮影室R1内で撮影を行う際に、予め設定したブッキー装置3を他のブッキー装置3に変更して撮影を行う場合、遠く離れたコンソール7の所まで行って変更するのでは、撮影作業が煩雑なものとなる。
具体的には、操作者は、まず、コンソール7で放射線画像撮影を行う撮影室R1を指定する。そして、当該撮影室R1で行う放射線画像撮影についての各撮影オーダ情報のリストを撮影室R1に送信する。その際、撮影オーダ情報では、例えば立位型ブッキー装置3aを用いて患者の胸部正面等の撮影を行うこと等の撮影方式等の指定が行われる。
そして、撮影オーダ情報に基づいて、コンソール7は、立位型ブッキー装置3aに対応するように固定型放射線発生装置4aを起動させる。
そして、操作者は、可搬型放射線画像検出器2を持参して撮影室R1内に入り、立位型ブッキー装置3aに可搬型放射線画像検出器2を装填する。そして、通常の場合には、患者を立位型ブッキー装置3aの前の所定の位置に立たせ、操作者は前室R2に移動して放射線発生装置4の操作卓41を操作して、この場合は固定放射線発生装置4aの放射線源から放射線を照射させる。
しかし、そのとき、例えば患者が立っていられないような状態である場合や立位型ブッキー装置3aが故障している場合等のように、患者を臥位型ブッキー装置3b上に横臥させた状態で撮影を行うように撮影条件を変更しなければならない状態が生じたとする。
そのような場合、立位型ブッキー装置3aに装填していた可搬型放射線画像検出器2を引き抜き、臥位型ブッキー装置3bに装填し直す必要が生じるが、さらに、従来のシステムでは、操作者は、一旦コンソール7まで戻って、撮影オーダ情報を変更する等して、コンソール7上で臥位型ブッキー装置3bを選択し直し、放射線発生装置4を立位型ブッキー装置3aに対応する態様で起動させる代わりに、臥位型ブッキー装置3bに対応する態様で起動させ直さなければならなくなり、撮影作業が煩雑になる。
しかし、このような状況で、本発明を適用すれば、操作者が撮影室R1内において、可搬型放射線画像検出器2を立位型ブッキー装置3aから臥位型ブッキー装置3bに装填し直すだけで、立位型ブッキー装置3aに対応する放射線発生装置4の代わりに、臥位型ブッキー装置3bに対応する放射線発生装置4を自動的に起動させることが可能となる。
したがって、一旦撮影方式を選択した後に、途中で撮影方式を変更しなければならない状況が発生したような場合であっても、操作者がわざわざコンソール7の配置された場所まで戻って、コンソール7上で使用するブッキー装置3を選択し直すことなく、可搬型放射線画像検出器2を撮影位置にセットし直すだけで、使用するブッキー装置3に対応する所望の放射線発生装置4を自動的に起動させることが可能となる。そのため、操作者の利便性が向上するとともに、撮影をスムーズに、かつ、短時間で実施することが可能となる。
一方、本発明に係る第1および第2の実施形態の放射線画像撮影システムによれば、コンソール7が撮影室R1から離れた場所に配置されている場合であって、さらに、撮影オーダ情報の作成等を放射線画像撮影後に行う場合には、操作者は、撮影前にコンソール7上で何らの操作を行うことなく、可搬型放射線画像検出器2を撮影位置にセットするだけで、所望の放射線発生装置4を自動的に起動させることが可能となる。そして、放射線画像撮影後に、初めてコンソール7に配置された場所に移動して、コンソール7上での操作を行えば良いこととなる。
そのため、撮影オーダ情報の作成等を放射線画像撮影後に行う、いわゆる事後設定において本発明を適用することとすると、操作者の手間を最大限減らすことができ、非常に利便的なシステムとすることができる。
また、上記実施形態では、可搬型放射線画像検出器2がクレードルに装填されておらず、電源消費状態が撮影可能状態にある場合に、可搬型放射線画像検出器2の姿勢を検出する場合について説明したが、これに限定されず、例えば、可搬型放射線画像検出器2がクレードルに装填されていない場合には、常に、姿勢の検出を行うように構成されていても良い。
さらに、上記実施形態では、可搬型放射線画像検出器2が撮影可能状態の場合にのみ姿勢を検出するように構成したが、例えば、クレードルに収納されておらず、スリープ状態にある場合においても姿勢を検出するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、姿勢検出センサとして、3軸方向の加速度を検出する3軸加速度センサを用いて説明したが、例えば、重力センサにより重力の方向を検出して姿勢を特定するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、臥位方式で撮影を行う場合には、可搬型放射線画像検出器2を臥位型ブッキー装置3bのカセッテ保持部31に装填することとして説明したが、可搬型放射線画像検出器2を臥位型ブッキー装置3bの上に載置して撮影を行うことも可能である。そして、撮影方式が臥位である場合には、可搬型放射線画像検出器2が臥位型ブッキー装置3bに装填されているか、または、臥位型ブッキー装置3b上に載置されているかを検出し、放射線発生装置4の位置、向き、照射線量、絞りの調整や放射線源の種類を選択を、ブッキー装置3に装填されているか否かを考慮して行うこととしても良い。
臥位型ブッキー装置3bに装填されたことの検出は、例えば、可搬型放射線画像検出器2のコネクタと臥位型ブッキー装置3bのコネクタとが結合されたことの検出や、臥位型ブッキー装置3bによる可搬型放射線画像検出器2の表面に付されたRFIDタグやBCDラベルの検出、可搬型放射線画像検出器2に設けられた凸部により臥位型ブッキー装置3bのマイクロスイッチの押下等に基づいて行うことができる。
また、その他、本発明が上記の実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
第1の実施形態に係る放射線画像撮影システムの全体構成を示す図である。 可搬型放射線画像検出器の外観構成を示す斜視図である。 可搬型放射線画像検出器の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る姿勢検出情報の一例を示す図である。 放射線画像検出器が立位型ブッキー装置に垂直縦向きに装填される場合(a)と、放射線画像検出器が立位型ブッキー装置に垂直横向きに装填される場合(b)とを説明するための図である。 放射線画像検出器が臥位型ブッキー装置に水平縦向きに装填される場合(a)と、放射線画像検出器が臥位型ブッキー装置に水平横向きに装填される場合(b)とを説明するための図である。 放射線画像検出器がブッキー装置に装填されずに、斜めに傾いた状態で用いられる場合を説明するための図である。 コンソールの機能的構成を示すブロック図である。 起動時参照情報の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る放射線画像撮影システムにおける処理手順の一例を示すフローチャートである。 動的な加速度と重力加速度とを検出する3軸加速度センサについて説明するための図である。 第2の実施形態に係る姿勢検出情報の一例を示す図である。
符号の説明
1 放射線画像撮影システム
2 可搬型放射線画像検出器
22 バッテリ
24 アンテナ装置(通信手段)
29 姿勢検出センサ(姿勢検出手段)
3 ブッキー装置
3a 立位型ブッキー装置
3b 臥位型ブッキー装置
4 放射線発生装置
4a 固定型放射線発生装置
4b ポータブル型放射線発生装置
7 コンソール
75 記憶部(記憶手段)

Claims (2)

  1. 放射線を照射する放射線発生装置と、立位型ブッキー装置および臥位型ブッキー装置と、を有し、撮影に使用されるブッキー装置に応じた態様で放射線発生装置を起動する放射線画像撮影システムにおいて、
    前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置は、CRカセッテ用に作られたブッキー装置であり、
    前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置に装填可能な可搬型放射線画像検出器と、
    記可搬型放射線画像検出器と通信可能なコンソールと、
    有し
    前記可搬型放射線画像検出器は、
    当該可搬型放射線画像検出器の姿勢を検出する姿勢検出手段を備え、
    前記姿勢検出手段により検出された姿勢を示す姿勢情報を、前記コンソールに送信し、
    前記コンソールは、
    前記可搬型放射線画像検出器により送信される前記姿勢情報に基づいて、撮影に使用されるブッキー装置が前記立位型ブッキー装置であるか前記臥位型ブッキー装置であるかを判断することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 前記立位型ブッキー装置および前記臥位型ブッキー装置は、JIS Z 4905またはIEC 60406に準拠する寸法のCRカセッテを装填可能に構成され、
    前記可搬型放射線画像検出器は、JIS Z 4905またはIEC 60406に準拠する寸法で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
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