JP2010012060A - 可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システム - Google Patents

可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】高解像度の画像データを送信する際には情報セキュリティが確保され、低解像度の間引きデータを送信する際には容易かつ迅速に送信可能な可搬型放射線画像検出器を提供する。
【解決手段】ブッキー装置3に装填して被写体を撮影可能な可搬型放射線画像検出器2であって、画像データを生成する画像検出部211と、生成された画像データから間引きデータを生成する画像処理手段210と、画像データと間引きデータを保存する記憶手段213と、画像データと間引きデータを外部に無線方式により送信可能な通信手段206、208と、内蔵されたバッテリと、制御手段210と、ブッキー装置3に装填されていることを検知する検知手段209とを備え、制御手段210は、検知手段209によりブッキー装置3に装填されていることが検知されている場合には、通信手段206に対し、間引きデータのみを送信可能とするように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システムに関するものである。
病気診断等を目的として、X線画像に代表される放射線を用いて撮影された放射線画像が広く用いられている。こうした医療用の放射線画像は、従来からスクリーンフィルムを用いて撮影されていたが、放射線画像のデジタル化を図るために輝尽性蛍光体シートを用いたCR(Computed Radiography)装置が開発され、最近では、照射された放射線を、2次元状に配置された放射線検出素子で検出して、デジタル画像データとして取得する放射線画像検出器が開発されている。
このタイプの放射線画像検出器はFPD(Flat Panel Detector)として知られており、従来はブッキー装置と一体的に形成された(例えば特許文献1参照)。しかし、近年、放射線検出素子等をハウジングに収納して可搬とした可搬型放射線画像検出器(以下、単に放射線画像検出器という場合には可搬型のものを指す。)が開発され、実用化されている(例えば特許文献2参照)。
このように、放射線画像検出器をブッキー装置から独立させ可搬型とした場合に、放射線画像検出器に電力を供給したり、放射線画像検出器との間でデータや信号の送受信を行うために、放射線画像検出器と外部装置とを例えばケーブル等の配線でつなぐと、放射線技師や医師等の操作者がケーブル等に足を引っ掛けて転倒したり、放射線画像検出器や外部装置等が破損されたりする。
そのため、そのような事態を回避するために、ケーブルレスとされた可搬型の放射線画像検出器では、バッテリを内蔵し、信号等の送受信をアンテナ装置を介した電波のやりとりで行う放射線画像検出器が開発されている(例えば特許文献3等参照)。また、電波による信号等の送受信にあわせて光により信号等の送受信を行うための光通信手段を備える放射線画像検出器や放射線画像撮影システムが提案されている(特許文献4参照)。
特開平9−73144号公報 特開2006−58124号公報 特開2003−210444号公報 特開2005−13310号公報
しかしながら、放射線画像検出器からのデータや信号等の送受信をアンテナ装置を介した電波による送受信とともに、光によっても送受信することができるように構成すれば、確かに便利であるが、放射線画像検出器の筐体内に、アンテナ装置だけでなく、光通信手段を設けなければならず、放射線画像検出器が大型化せざるを得なくなるとともに、製造コストも増大する。
また、そのような放射線画像検出器との間でデータや信号等の送受信を行うコンソール等の外部装置側にもアンテナ装置とともに光通信手段を設けなければならず、システムとして見た場合にもコストの増大を招いてしまう。
一方、データや信号等を放射線画像検出器からアンテナ装置を介して電波で送信するように構成した場合、放射線画像撮影が行われる撮影室内には電波の送受信の妨げとなり得る各種の装置が配置されており、また、他の無線機器との電波干渉も生じ得るため、放射線画像検出器のアンテナ装置としては、指向性が低く、広範囲に電波を発信し得るものが用いられることが多い。
しかし、被写体である患者を撮影した放射線画像には、体内の病変部等の患者のプライバシーに関わる情報が含まれている。このような放射線画像の画像データが、指向性が低いアンテナ装置によって発信されてしまうと、患者の個人情報とも言うべき情報の漏洩につながりかねず、情報セキュリティの向上が望まれる。
その一方で、放射線画像中に被写体が適切な撮影位置に撮影されているか否か等を見て再撮影の要否を判断するような場合には、高解像度の画像は必要なく、画像データから画素のデータが適宜間引きされた解像度が低い、いわゆる間引きデータを生成してコンソール等の外部装置に送信する場合がある。間引きデータでは、操作者がその間引き画像を見て再撮影の要否の判断等を行うことができる程度の解像度であればよいため、間引きデータには、患者の体内の病変部等が分かるほど詳細なデータは含まれないと考えてよい。
このような場合にも、患者のプライバシーを尊重した処理を行うように構成すると、操作者の使い勝手が悪くなるとともに、放射線画像検出器からコンソール等の外部装置への間引きデータの送信に時間がかかるものとなり、操作者のみならず、患者に対する利便性低下、即ち、早期診断を行えない恐れがある。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、高解像度の画像データを送信する際には情報セキュリティが確保され、低解像度の間引きデータを送信する際には容易かつ迅速に送信可能な可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の可搬型放射線画像検出器は、
ブッキー装置に装填して被写体を撮影可能な可搬型放射線画像検出器であって、
被写体を透過した放射線に基づいて画像データを生成する画像検出部と、
生成された前記画像データから間引きデータを生成する画像処理手段と、
前記画像データおよび前記間引きデータを保存する記憶手段と、
前記画像データおよび前記間引きデータを外部に無線方式により送信可能な通信手段と、
前記各部材に電力を供給する内蔵されたバッテリと、
前記各部材を制御する制御手段と、
前記ブッキー装置に装填されていることを検知する検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、前記通信手段に対し、前記間引きデータのみを送信可能とするように制御することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像撮影システムは、
被写体を透過した放射線に基づいて画像データを生成する画像検出部と、
生成された前記画像データから間引きデータを生成する画像処理手段と、
前記画像データおよび前記間引きデータを保存する記憶手段と、
前記画像データおよび前記間引きデータを外部に無線方式により送信可能で、指向性が異なる少なくとも2種類のアンテナ装置と、
前記各部材に電力を供給する内蔵されたバッテリと、
前記各部材を制御する制御手段と、
を備える可搬型放射線画像検出器と、
前記可搬型放射線画像検出器を装填可能なブッキー装置と、
前記可搬型放射線画像検出器から送信された前記画像データに基づいて放射線画像を生成するコンソールと、
を備え、
前記可搬型放射線画像検出器は、さらに前記ブッキー装置に装填されていることを検知する検知手段を備え、
前記可搬型放射線画像検出器の前記制御手段は、
前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、指向性が低い前記アンテナ装置により前記間引きデータのみを前記コンソールに送信可能とし、
前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されていない場合には、指向性が高い前記アンテナ装置により前記画像データを前記コンソールに送信可能とするように制御することを特徴とする。
本発明のような方式の可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システムによれば、可搬型放射線画像検出器がブッキー装置に装填された場合に、例えば間引きデータしか送信しない通信手段に切り替わるように構成することで、放射線画像検出器がブッキー装置に装填されている場合に間引きデータしか送信されないように制御することが可能となる。
そのため、患者のプライベートな情報である病変部の情報等を含む画像データが、可搬型放射線画像検出器がブッキー装置に装填された状態のまま送信されてしまい、他に漏洩してしまう事態が発生することを的確に防止することが可能となる。そのため、情報セキュリティが確保され、情報セキュリティのさらなる向上を図ることが可能となる。
また、放射線画像検出器がブッキー装置に装填された状態のまま、データ量が少ない間引きデータを送信することが可能となるため、間引きデータを容易かつ迅速に送信することが可能となり、操作者は間引き画像を見て早期に再撮影の要否を判断することが可能となる。
以下、本発明に係る可搬型放射線画像検出器および放射線画像撮影システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の図示例のものに限定されるものではない。
本実施形態に係る放射線画像撮影システム1は、病院や医院内で行われる放射線画像撮影を想定したシステムであり、図1に示すように、例えば、放射線を照射して患者の一部である被写体(患者の撮影対象部位)の撮影を行う撮影室R1と、放射線技師や医師等の操作者が被写体に照射する放射線の制御や取得した放射線画像の画像処理等を行う前室R2とに配置されるものである。
本実施形態では、撮影室R1には、可搬型とされた放射線画像検出器2(以下、単に放射線画像検出器2という。)を装填可能なブッキー装置3や、被写体に放射線を照射する放射線発生装置4の放射線源4a、放射線画像検出器2とコンソール7とが無線通信する際にこれらの通信を中継する無線アクセスポイント(基地局)5等が設けられている。
また、前室R2には、放射線発生装置4の本体部41や、放射線画像検出器2に内蔵された後述するタグを検出するタグリーダ6、放射線画像撮影システム1全体の制御を行うコンソール7が設けられている。本実施形態では、放射線画像撮影システム1は、少なくともこれらの放射線画像検出器2と、ブッキー装置3と、放射線発生装置4と、コンソール7とを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、このように、撮影室R1に隣接する前室R2にコンソール7を設ける場合について説明するが、コンソール7が前室R2に設けられる必要はなく、別の場所に設けられてもよい。また、本実施形態では、撮影室R1とコンソール7とが一対一に対応付けられている場合について説明するが、複数の撮影室R1と単数または複数のコンソール7とをネットワーク等で接続し、例えばコンソール7側の操作により撮影室R1を指定する等して撮影室R1とコンソール7とを一対一に対応付けるように構成することも可能である。
ここで、放射線画像検出器2について説明する。放射線画像検出器2は、図2に示すように、図示しないフォトダイオード等の光電変換素子やシンチレータ等が筐体201内に内蔵されたものを用いることができる。
なお、図2では、筐体201がフロント部材201aとバック部材201bとで形成されている場合が示されているが、この他にも、筐体201を例えば筒状のモノコック状に形成することも可能である。また、放射線画像検出器2は、本実施形態のように、照射された放射線をシンチレータで光に変換してフォトダイオード等で検出する、いわゆる間接型として構成されたものや、シンチレータを介さずに放射線を検出素子で直接検出する、いわゆる直接型として構成されたものを用いることも可能である。以下、間接型の一画素を構成するシンチレータ・フォトダイオード・TFTや、直接型の放射線画像検出器の検出素子を、あわせて放射線検出素子という。
放射線画像検出器2の短辺側側面部には、電源スイッチ202や、LED等で構成されたインジケータ203、内蔵された図示しないバッテリの充電等を行うための端子204等が設けられている。
また、本実施形態では、電源スイッチ202等が設けられた放射線画像検出器2の側面部には、さらに持ち運び用の把手部205が設けられており、把手部205は、固定部205aが筐体201にねじ止めされることにより筐体201に固定されている。また、把手部205の略コ字状に形成された取手部205bには、通信手段としてのアンテナ装置(以下、第1アンテナ装置という。)206が埋め込まれて設けられている。
本実施形態では、放射線画像検出器2の長辺側側面部には、第1アンテナ装置206から後述する間引きデータを送信し、或いは、後述する第2アンテナ装置208から画像データを送信することを指示するためのデータ送信スイッチ207が設けられている。
また、把手部205等が設けられた放射線画像検出器2の短辺側側面部の反対側の短辺側側面部には、図3に示すように、前述した第1アンテナ装置206とは別の通信手段としての第2アンテナ装置208が壁面に埋め込まれて設けられている。また、この短辺側側面部の1つの角部には、例えば後述するブッキー装置3の突起部31a(図5参照)と接触して押下されることで、この放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されたことを検知する検知ボタン209が設けられている。
第2アンテナ装置208は、把手部205の取手部205bに設けられた第1アンテナ装置206よりも指向性が高いアンテナ装置で形成されている。
すなわち、第2アンテナ装置208からは、図3中に矢印Aで示される第2アンテナ装置208の正面の方向のみで高い通信感度を有する指向性が高い電波が発信されるが、第1アンテナ装置206からは、その正面方向を中心として広い範囲で比較的高い通信感度を有する指向性が低い電波が発信させるようになっている。
図4は、放射線画像検出器の内部の概略構成を示すブロック図である。なお、図4では、インジケータ203や端子204、バッテリ等の図示が省略されている。
図4に示すように、放射線画像検出器2には、マイクロコンピュータ等からなる制御手段210が設けられており、制御手段210には、図示しないフォトダイオード(光電変換素子)等の放射線検出素子が2次元状に配置され、被写体を透過した放射線に基づいて画像データを生成する画像検出部211や、第1アンテナ装置206や第2アンテナ装置208等を介する外部装置とのデータや信号の送受信を制御する通信制御手段212、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等からなる記憶手段213等が接続されている。また、放射線画像検出器2には、この他、図示しないバッテリ等の部材が内蔵されている。
画像検出部211では、被写体が撮影されると、1回の放射線画像撮影ごとに、各放射線検出素子から出力される各アナログ信号がそれぞれデジタル信号に変換されて1枚分のデジタルの画像データが生成されるようになっている。そして、生成された画像データは、制御手段210により、記憶手段213に撮影順に保存されるようになっている。
このように、記憶手段213に複数の画像データを保存できるため、放射線画像検出器2を用いて、被写体に対して連続して放射線を照射し、そのたびごとに画像データを記憶手段213に保存していくことで、連続撮影や動画撮影を行うことができるようになっている。
また、本実施形態では、放射線画像検出器2の制御手段210は、画像データが生成されると、生成された画像データから所定の割合で画素(すなわち各放射線検出素子から出力されたデジタルデータ)を間引き、データ量が例えば画像データの1/16程度となるように減少させた間引き画像データを生成するようになっている。そして、制御手段210は、間引き画像データを生成すると、その間引き画像データを、元となる画像データ等と対応付けて記憶手段213に記憶させるようになっている。
このように、本実施形態では、制御手段210が、生成された画像データから間引きデータを生成する画像処理手段として機能するようになっている。
また、検知ボタン209の装置内部側には、通信制御手段212と、第1アンテナ装置206または第2アンテナ装置208等との接続を物理的に切り替えるための切替スイッチSが設けられており、本実施形態では、切替スイッチSは、検知ボタン209が押下されていない状態では通信制御手段212と第2アンテナ装置208とを接続し、検知ボタン209が押下されると通信制御手段212と第1アンテナ装置206とを接続するように接続状態を切り替えるようになっている。
また、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填され、検知ボタン209がブッキー装置3の突起部31aと接触して押下されて、切替スイッチSにより通信制御手段212と第1アンテナ装置206とが接続されると、通信制御手段212が第1アンテナ装置206との接続を検知して、制御手段210に通知する。また、放射線画像検出器2がブッキー装置3から引き出され、検知ボタン209の押下が解除されて、切替スイッチSにより通信制御手段212と第2アンテナ装置208とが接続されると、通信制御手段212が第2アンテナ装置208との接続を検知して、制御手段210に通知する。
このようにして、制御手段210は、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されているか否かを判定することができるようになっており、本実施形態では、検知ボタン209が、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを検知する検知手段として機能するようになっている。
本実施形態では、制御手段210は、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填される等して、検知ボタン209が押下されている場合、すなわち、通信制御手段212が第1アンテナ装置206と接続されている場合には、画像データの送信は行わず、記憶手段213から間引きデータのみを読み出して通信制御手段212に送信し、第1アンテナ装置206を介して外部装置に送信させるようになっている。
また、制御手段210は、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されておらず、検知ボタン209が押下されていない場合、すなわち、通信制御手段212が第2アンテナ装置208と接続されている場合には、記憶手段213から画像データを読み出して通信制御手段212に送信し、第2アンテナ装置208を介して外部装置に送信させるようになっている。なお、この場合には、第2アンテナ装置208を介して間引きデータの送信をも行うことができるように構成することも可能である。
本実施形態では、放射線画像検出器2の制御手段210は、第1アンテナ装置206や第2アンテナ装置208を介して外部装置(本実施形態の放射線画像撮影システム1ではコンソール7)から画像データや間引きデータの送信要求信号を受信すると、切替スイッチSの切替状況、すなわち、上記のように通信制御手段212が第1アンテナ装置206と第2アンテナ装置208のいずれが接続されているかに応じて、画像データまたは間引きデータを外部装置に送信するようになっている。
また、本実施形態では、操作者等がデータ送信スイッチ207を押下することにより、放射線画像検出器2側から外部装置(コンソール7)に対して転送要求信号を発信することができるようになっている。
後述するように、本実施形態の放射線画像撮影システム1では、操作者等がデータ送信スイッチ207を押下して、放射線画像検出器2の制御手段210から第2アンテナ装置208を介してコンソール7に対して画像データの転送要求信号を発信すると、コンソール7がそれに応答して当該放射線画像検出器2にデータの送信要求信号を送信し、それに基づいて放射線画像検出器2からコンソール7に対してデータが送信されるようになっている。
また、放射線画像検出器2は、内蔵されたバッテリの電力により動作するようになっている。
放射線画像検出器2内には、図示しないタグが内蔵されている。本実施形態では、タグとして前述したRFIDタグが用いられており、タグには、タグの各部を制御する制御回路や放射線画像検出器2の固有情報を記憶する記憶部がコンパクトに内蔵されている。なお、固有情報には、例えば当該放射線画像検出器2に割り当てられた識別情報としてのカセッテIDやシンチレータの種類情報、サイズ情報、解像度等が含まれている。
なお、本実施形態では、放射線画像検出器2は、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおけるJIS Z 4905(対応する国際規格はIEC 60406)に準拠する寸法で構成されている。すなわち、放射線入射方向の厚さは15mm+1mm〜15mm−2mmの範囲内に形成され、8インチ×10インチ、10インチ×12インチ、11インチ×14インチ、14インチ×14インチ、14インチ×17インチ(半切サイズ)等のものが用意されている。
また、本実施形態では、このように、放射線画像検出器2はスクリーン/フィルム用のカセッテに関するJIS規格に準拠して形成されているため、同様にJIS規格に準拠して形成されるCRカセッテを装填するCRカセッテ用のブッキー装置3に装填して用いることができるようになっている。従って、本実施形態では、放射線画像検出器2だけでなく、CRカセッテを撮影室R内に持ち込んで放射線画像撮影を行うこともできるようになっている。
さらに、放射線画像検出器2は、ブッキー装置3に装填されていない、いわば単独の状態で用いることもできるようになっている。すなわち、放射線画像検出器2を単独の状態で例えば撮影室R内に設けられた支持台等に配置し、その放射線入射面X(図2参照)上に被写体である患者の手等を載置したり、或いは例えばベッド上に横臥した患者の腰や足等とベッドとの間に差し込んだりして、ポータブルの放射線発生装置(放射線源)4c(図1参照)、すなわちブッキー装置3に対応付けられていない、いわばフリーな放射線発生装置4c等から放射線を照射して画像データを得るようにして用いることができるようになっている。
放射線画像撮影システム1の説明に戻ると、図1に示した撮影室R1は、放射線が外部に漏れないように鉛などでシールドされている。撮影室R1には、放射線画像検出器2を装填可能なブッキー装置3が設けられている。本実施形態では、ブッキー装置3として、立位撮影用のブッキー装置3aと臥位撮影用のブッキー装置3bとがそれぞれ設けられている。また、ブッキー装置3には、放射線画像検出器2を所定の位置に保持するためのカセッテ保持部31がそれぞれ設けられている。
本実施形態では、ブッキー装置3として、前述したように、CRカセッテ用のブッキー装置が用いられているが、これに限定されない。
ブッキー装置3のカセッテ保持部31の内部には、図5に示すように、装填された放射線画像検出器2の検知ボタン209に対応する位置に突起部31aが形成されており、カセッテ保持部31に放射線画像検出器2が正常に装填されると、放射線画像検出器2の検知ボタン209が突起部31aにより押下されて自動的に切替スイッチS(図4参照)が切り替わり、通信制御手段212と、把手部205の取手部205bに設けられた第1アンテナ装置206とが電気的に接続されるようになっている。
また、それにより、放射線画像検出器2の制御手段210により、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることが検知されるようになっている。なお、図5では、立位撮影用のブッキー装置3aについて説明したが、臥位撮影用のブッキー装置3bや他のブッキー装置3においても、同様にカセッテ保持部31に突起部31aが設けられている。
ブッキー装置3には、それぞれCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の図示しないモニタや、キーボードやタッチパネル等の操作入力部、発声部、CPU(Central Processing Unit)等を備えた操作部32(図1参照)が設けられている。操作部32のモニタには後述するコンソール7から送信されてきた患者情報や撮影条件等の情報が表示されるようになっており、操作者がその表示を見て患者や撮影部位等を確認できるようになっている。
なお、立位撮影用のブッキー装置3aや臥位撮影用のブッキー装置3bで、例えばそれら自体の位置調整や装置本体に対するカセッテ保持部31の高さ調整等を適宜行うこと等が可能とされていることは、公知のブッキー装置と同様である。
撮影室R1には、被写体に放射線を照射する放射線源を備える放射線発生装置4が少なくとも1つ設けられており、本実施形態では、放射線発生装置4の1つの放射線源4aが立位撮影用および臥位撮影用のブッキー装置3a、3bに共有されて用いられるようになっている。放射線画像検出器2をブッキー装置3に装填して用いる場合には、放射線源4aから放射線が照射される際に、放射線発生装置4の放射線源4aからの放射線発生のタイミング制御が放射線画像検出器2の制御手段210と連動する仕組みになっており、放射線発生装置4の放射線発生のタイミングに基づいて、放射線画像検出器2の各種制御が行われる。なお、各ブッキー装置3に、それぞれ放射線発生装置4の複数の放射線源4aを対応付けて設けるように構成することも可能である。
また、本実施形態では、立位撮影用のブッキー装置3aや臥位撮影用のブッキー装置3bには対応付けられていないポータブルの放射線発生装置4cも設けられており、ポータブルの放射線発生装置4cは、撮影室R1内のいかなる場所にも持ち運びでき、任意の方向に放射線を照射できるようになっている。
なお、ポータブルの放射線発生装置4cは、本実施形態では、コンソール7による制御によらず、放射線画像検出器2に対して用いる場合には放射線画像検出器2からの無線信号により起動させ、CRカセッテに対して用いる場合には操作者が手動で起動させるようになっているが、コンソール7の操作等で起動させるように構成することも可能である。
立位撮影用および臥位撮影用のブッキー装置3a、3bにそれぞれ対応付けられた放射線源4aは、例えば撮影室R1の天井からつり下げられて配設されるようになっており、撮影時にはコンソール7からの指示に基づいて起動され、図示しない移動手段により所定の位置にまで移動され、所定の方向を向くようになっている。
また、撮影室R1内の一角には、放射線画像検出器2とコンソール7とが無線通信する際にこれらの通信を中継する無線アンテナ8を備える無線アクセスポイント(基地局)5が設置されている。図1では、無線アクセスポイント5が撮影室R1の入口付近に設けられている場合が示されているが、これに限定されず、放射線画像検出器2の第1アンテナ装置206等と無線通信可能な適宜の位置に設置される。
前室R2の入口の近傍には、RFIDの技術を用いて放射線画像検出器2と情報をやりとりするタグリーダ6が設置されている。タグリーダ6は、内蔵する図示しないアンテナを介して電波等に所定の指示情報を乗せて発信し、前室R2に入室し或いは退室する放射線画像検出器2、すなわち撮影室R1や前室R2の所定範囲内に進入した放射線画像検出器2を検出するようになっている。そして、タグリーダ6は、検出した放射線画像検出器2のRFIDタグに記憶された固有情報を読み取り、読み取った固有情報をコンソール7に送信するようになっている。
前室R2には、コンソール7が設けられている。コンソール7は、図示しないCPUやROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピュータで構成されており、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開してプログラムに従って各種処理を実行して、前述したように放射線画像撮影システム1全体の制御を行うようになっている。
コンソール7には、前述した無線アクセスポイント5やタグリーダ6、放射線発生装置4の本体部4b等が接続されており、また、無線アクセスポイント5を介して立位撮影用および臥位撮影用のブッキー装置3a、3b等が接続されている。
また、コンソール7には、CRTやLCD等からなる表示部71が設けられており、また、ハードディスク等で構成された記憶手段9が接続されている。コンソール7には、その他、キーボードやマウス等の図示しない入力手段が接続されている。
コンソール7は、前述したようにタグリーダ6が検出した放射線画像検出器2のカセッテIDを含む固有情報が送信されてくると、記憶手段9に登録されている、撮影室R1内等に存在する放射線画像検出器2のリストを参照するようになっている。
そして、コンソール7は、送信されてきた固有情報が記憶手段9に登録されていなければ、当該放射線画像検出器2が新たに撮影室R1や前室R2内に持ち込まれたものとしてその放射線画像検出器2のカセッテID等を上記のリストに追加して記憶手段9に登録する。また、送信されてきた固有情報が既に記憶手段9に登録されているものであれば、当該放射線画像検出器2が撮影室R1や前室R2内から持ち出されたものとしてその放射線画像検出器2のカセッテID等を上記のリストから抹消する。このようにして、コンソール7は、撮影室R1内等に持ち込まれ或いは持ち出される放射線画像検出器2を把握して記憶手段9上で管理するようになっている。
また、コンソール7は、撮影室R1内に存在する放射線画像検出器2のうち特定の放射線画像検出器2を指定し、前述したように、指定した放射線画像検出器2に対して無線アクセスポイント5を介して間引きデータや画像データのコンソール7への送信を指示する送信要求信号を送信することができるようになっている。
そして、コンソール7は、放射線画像検出器2から送信されてきた間引きデータや画像データに対して適宜の処理を施して表示部71の画面上に間引き画像や放射線画像として表示するようになっている。操作者は、画面上に表示された間引き画像を見て再撮影の要否を判断し、また、表示された放射線画像を見ながら必要に応じて適宜の画像処理を行って最終的な放射線画像を生成するようになっている。
次に、本実施形態に係る放射線画像検出器2および放射線画像撮影システム1の作用について説明する。
前述したように、本実施形態では、放射線画像検出器2の一側面部に形成された検知ボタン209(図3、図4参照)の内部側に切替スイッチSが設けられており、放射線画像検出器2がブッキー装置3のカセッテ保持部31に装填されると、放射線画像検出器2の検知ボタン209が、ブッキー装置3のカセッテ保持部31に設けられた突起部31aに接触する。
そして、放射線画像検出器2がさらに押し込められることにより、検知ボタン209が突起部31aにより押下される状態となって切替スイッチSが自動的に切り替わり、放射線画像検出器2の通信制御手段212と、第2アンテナ装置208との電気的な接続が切断され、把手部205の取手部205bに設けられた第1アンテナ装置206に電気的に接続されるようになる。
このように、通信制御手段212と第1アンテナ装置206とが電気的に接続されている場合、前述したように、放射線画像検出器2の制御手段210は、当該放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを検知するとともに、画像データの送信は行わず、記憶手段213から間引きデータのみを読み出して通信制御手段212に送信し、第1アンテナ装置206を介してコンソール7に送信可能な状態となる。
その際、放射線画像検出器2の第1アンテナ装置206は、指向性が低く、広範囲に電波を発信するものであり、なおかつ、本実施形態では把手部205の取手部205bに設けられているおり金属等で構成されたブッキー装置3のカセッテ保持部31から離間した状態に位置されるため、間引きデータが第1アンテナ装置206から発信されると、撮影室R1内に設けられた無線アクセスポイント5に十分な通信感度をもって到達する。また、無線アクセスポイント5を介して放射線画像検出器2に送信されるコンソール7からの送信要求信号も、放射線画像検出器2の第1アンテナ装置206に十分な通信感度をもって到達する。
また、放射線画像検出器2の制御手段210は、放射線画像撮影により生成された画像データに基づいて間引き画像データを自動的に生成し、元となる画像データ等と対応付けて記憶手段213に記憶させる。
そのため、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態で放射線画像撮影が行われると、撮影が終了して操作者がコンソール7の位置に移動する間に、放射線画像検出器2内では当該放射線画像撮影による画像データとともに間引きデータが生成される。なお、間引きデータを新たに生成することなく、元となる画像データを間引き送信することとしても良い。
そして、操作者がコンソール7を操作して、コンソール7から無線アクセスポイント5を介して撮影室R1内のブッキー装置3に装填されている当該放射線画像検出器2に対して間引きデータの送信要求信号を送信すると、放射線画像検出器2の第1アンテナ装置206を介して放射線画像検出器2の制御手段210がその送信要求信号を受信する。
そして、制御手段210は、記憶手段213から当該放射線画像撮影の間引きデータを読み出し、第1アンテナ装置206を介して当該間引きデータを発信する。第1アンテナ装置206からは間引きデータの電波が広範囲に発信され、無線アクセスポイント5を介してコンソール7に送信される。
その際、前述したように、間引きデータはデータ量が少なく、放射線画像検出器2からコンソール7に迅速にデータが送信されるため、操作者がコンソール7から送信要求信号を送信した後、即座にコンソール7の表示部71の画面上に間引きデータに基づく間引き画像が表示される。そのため、操作者は、画面上に表示された間引き画像を見て早期に再撮影の要否を判断することが可能となる。
なお、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態では、放射線画像検出器2の通信制御手段212と第1アンテナ装置206とが電気的に接続されており、前述したように、この状態では、仮にコンソール7から間引きデータではなく画像データの送信を要求する送信要求信号が送信されてきても、放射線画像検出器2の制御手段210は、第1アンテナ装置206からは画像データの送信を行わないようになっている。
また、放射線画像検出器2の切替スイッチSは、通信制御手段212と第1アンテナ装置206または第2アンテナ装置208との接続を物理的に切り替えるものであるため、放射線画像検出器2をブッキー装置3のカセッテ保持部31から引き出さない限り、通信制御手段212と第1アンテナ装置206との接続は、第2アンテナ装置208との接続に切り替わらない。
さらに、本実施形態では、画像データの送信を行う第2アンテナ装置208は、図5に示したように、放射線画像検出器2の取手部205bが設けられた側面部と反対側の側面に設けられており、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態では、第2アンテナ装置208はブッキー装置3のカセッテ保持部31にいわば包囲された状態となっている。
そのため、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態で、仮に切替スイッチSを操作して通信制御手段212と第2アンテナ装置208とを接続させて画像データの送信が可能な状態としても、第2アンテナ装置208から発信された電波はカセッテ保持部31の外部にはほとんど漏れ出ない。
このようにして、本実施形態では、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態では、第2アンテナ装置208は使えず、広範囲に電波を発信する第1アンテナ装置206しか使えない状態とする。しかも、通信制御手段212と第1アンテナ装置206とが接続されている場合には間引きデータしか送信しないように制御する。
本実施形態では、このように構成することで、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態では、放射線画像検出器2から間引きデータのみが送信される状態が確保されている。
一方、放射線画像検出器2がブッキー装置3から引き出されると、放射線画像検出器2の検知穂端209の押下が解除されて切替スイッチSが操作され、通信制御手段212との接続の相手が第1アンテナ装置206から第2アンテナ装置208に切り替わる。そのため、放射線画像検出器2の制御手段210が、第2アンテナ装置208を介して画像データを送信することが可能となる。
この場合、第2アンテナ装置208から発信される電波は指向性が高く、図3に矢印Aで示したように、第2アンテナ装置208の正面の方向のみで高い通信感度を有する電波が発信されるため、第2アンテナ装置208を撮影室R1内の無線アクセスポイント5等に的確に向けないと、画像データを送信することができない。
そのため、操作者は、把手部205が手前側にくるように放射線画像検出器2を持ち、或いは適切な支持台等に載置して、データ送信スイッチ207を押下する。そして、操作者によりデータ送信スイッチ207が押下されると、放射線画像検出器2の制御手段210は、第2アンテナ装置208を介して画像データの転送要求信号を発信する。
放射線画像検出器2から発信された転送要求信号は、無線アクセスポイント5を介してコンソール7に送信され、コンソール7は転送要求信号を受信すると、それに応答して自動的に送信要求信号を発信する。なお、転送要求信号に対してコンソール7から送信要求信号が送信されてこない場合には、コンソール7が使用中であったり故障中であったりして、放射線画像検出器2からの画像データの送信を受け付けられない状態であることを意味する。
コンソール7から送信要求信号が送信されてくると、放射線画像検出器2の制御手段210は、記憶手段213から画像データを読み出して、通信制御手段212や第2アンテナ装置208を介して当該画像データをコンソール7に送信する。その際、第2アンテナ装置208から発信される電波は指向性が高いため、無線アクセスポイント5にのみ電波が的確に到達し、例えば撮影室R1や前室R2等で放射線画像検出器2の第2アンテナ装置208から発信された電波を受信しようとしても、ほとんど受信することができない。
このようにして、放射線画像検出器2の第2アンテナ装置208から、無線アクセスポイント5等を介してコンソール7に的確に画像データが送信されるとともに、第2アンテナ装置208の指向性から外れた位置では、画像データを受信することができない状況を作り出すことが可能となる。
なお、放射線画像検出器2が上記のような構成であれば、放射線画像検出器2がブッキー装置3から引き出された状態であっても、例えば操作者自らが検知ボタン209を押下して切替スイッチSを切り替えることで、第1アンテナ装置206から間引きデータを送信させることができる。また、指向性が高い第2アンテナ装置208から間引きデータを送信できるように構成することが可能なことは前述したとおりである。
以上のように、本実施形態に係る放射線画像検出器2および放射線画像撮影システム1によれば、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されると、データを送信可能な2つのアンテナ装置206、208のうち第2アンテナ装置208から第1アンテナ装置206に切り替わるように構成し、第1アンテナ装置206からは間引きデータしか送信されないように構成することで、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されている場合に間引きデータしか送信されないように制御することが可能となる。
そして、間引きデータを送信する第1アンテナ装置206として指向性が低いアンテナを用いることで、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填された状態のまま、データ量が少ない間引きデータを送信することが可能となる。そのため、間引きデータを容易かつ迅速に送信することが可能となり、操作者は間引き画像を見て早期に再撮影の要否を判断することが可能となる。
また、画像データを送信する際には、指向性が高い第2アンテナ装置206を用いるように構成することで、患者のプライベートな情報である病変部等の情報が他に漏洩することが的確に防止され、情報セキュリティが確保され、情報セキュリティのさらなる向上を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、放射線画像検出器2に検知ボタン209を設け、その内部側に検知ボタン209の押下により、通信制御手段212と第1アンテナ装置206との電気的接触と、通信制御手段212と第2アンテナ装置208との電気的接続とを物理的に切り替えるための切替スイッチSを設けた。そして、それにより、検知ボタン209の押下により放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを制御手段210が的確に検知すると同時に、第1、第2アンテナ装置206、208を物理的に確実に切り替えてブッキー装置3に装填されている際には間引きデータしか送信されないように構成した。
しかし、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを放射線画像検出器2の制御手段210が的確に検知し、その場合に、放射線画像検出器2から画像データを送信せず、間引きデータのみを送信可能とすることができる構成であれば、他の構成であってもよい。
例えば、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを制御手段210が検知する手段と、第1、第2アンテナ装置206、208を切り替える手段とを、互いに依存しあわずにそれぞれ独立に機能するものとして構成することも可能である。
また、第1、第2アンテナ装置206、208の切り替えを、本実施形態のように物理的に行う代わりに、例えば電気的な切り替えにより切り替えるように構成することも可能である。また、放射線画像検出器2がブッキー装置3に装填されていることを検知する検知手段として、例えば、放射線画像検出器2に設けた電極と、ブッキー装置3に設けた電極とが接触することによる電気的な接触により検知するように構成することも可能である。
さらに、本実施形態では、第1アンテナ装置206を放射線画像検出器2の把手部205の取手部205bに設ける場合について説明したが、これには限定されない。また、第2アンテナ装置208は、第1アンテナ装置206が設けられた側面部の反対側の側面部に設けられる必要はなく、適宜の位置に設けられる。
また、把手部205を放射線画像検出器2の筐体201に対して取り外し可能とし、把手部205を取り付けた場合には第1アンテナ装置206に切り替えられ、把手部205を取り外した場合には第2アンテナ装置208に切り替えられるように構成することも可能である。
さらに、その他、本発明が本実施の形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
本実施形態に係る放射線画像撮影システムの全体構成を示す図である。 本実施形態に係る放射線画像検出器の外観構成を示す斜視図である。 図2とは反対側から見た本実施形態に係る放射線画像検出器の外観構成を示す斜視図である。 放射線画像検出器の内部の概略構成を示すブロック図である。 ブッキー装置のカセッテ保持部に設けられた突起部と放射線画像検出器との関係を説明する図である。
符号の説明
1 放射線画像撮影システム
2 可搬型放射線画像検出器(放射線画像検出器)
3 ブッキー装置
7 コンソール
205 把手部
206 通信手段(指向性が低いアンテナ装置)
208 通信手段(指向性が高いアンテナ装置)
209 検知手段
210 画像処理手段(制御手段)
211 画像検出部
213 記憶手段

Claims (7)

  1. ブッキー装置に装填して被写体を撮影可能な可搬型放射線画像検出器であって、
    被写体を透過した放射線に基づいて画像データを生成する画像検出部と、
    生成された前記画像データから間引きデータを生成する画像処理手段と、
    前記画像データおよび前記間引きデータを保存する記憶手段と、
    前記画像データおよび前記間引きデータを外部に無線方式により送信可能な通信手段と、
    前記各部材に電力を供給する内蔵されたバッテリと、
    前記各部材を制御する制御手段と、
    前記ブッキー装置に装填されていることを検知する検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、前記通信手段に対し、前記間引きデータのみを送信可能とするように制御することを特徴とする可搬型放射線画像検出器。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されていない場合には、前記通信手段に対し、前記画像データを送信可能とするように制御することを特徴とする請求項1に記載の可搬型放射線画像検出器。
  3. 前記通信手段として、指向性が異なる少なくとも2種類のアンテナ装置を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、前記通信手段のうち、指向性が低いアンテナ装置により前記間引きデータを送信可能とするように制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可搬型放射線画像検出器。
  4. 前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、前記指向性が低いアンテナ装置により前記画像データを送信しないように制御することを特徴とする請求項3に記載の可搬型放射線画像検出器。
  5. さらに持ち運び用の把手部を備え、
    前記把手部に、前記指向性が低いアンテナ装置が設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の可搬型放射線画像検出器。
  6. 前記制御手段は、前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されていない場合には、前記通信手段のうち、指向性が高いアンテナ装置により前記画像データを送信可能とするように制御することを特徴とする請求項3に記載の可搬型放射線画像検出器。
  7. 被写体を透過した放射線に基づいて画像データを生成する画像検出部と、
    生成された前記画像データから間引きデータを生成する画像処理手段と、
    前記画像データおよび前記間引きデータを保存する記憶手段と、
    前記画像データおよび前記間引きデータを外部に無線方式により送信可能で、指向性が異なる少なくとも2種類のアンテナ装置と、
    前記各部材に電力を供給する内蔵されたバッテリと、
    前記各部材を制御する制御手段と、
    を備える可搬型放射線画像検出器と、
    前記可搬型放射線画像検出器を装填可能なブッキー装置と、
    前記可搬型放射線画像検出器から送信された前記画像データに基づいて放射線画像を生成するコンソールと、
    を備え、
    前記可搬型放射線画像検出器は、さらに前記ブッキー装置に装填されていることを検知する検知手段を備え、
    前記可搬型放射線画像検出器の前記制御手段は、
    前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されている場合には、指向性が低い前記アンテナ装置により前記間引きデータのみを前記コンソールに送信可能とし、
    前記検知手段により前記ブッキー装置に装填されていることが検知されていない場合には、指向性が高い前記アンテナ装置により前記画像データを前記コンソールに送信可能とするように制御することを特徴とする放射線画像撮影システム。
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