JP5167966B2 - 放射線画像撮影システム及び放射線画像検出器 - Google Patents
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Description
こうした医療用の放射線画像は、従来スクリーンフィルムを用いて撮影されていたが、近年は、放射線画像のデジタル化が実現されており、例えば、被写体を透過した放射線を輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性蛍光体シートに蓄積させた後、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光で走査し、これにより輝尽性蛍光体シートから発光される輝尽光を光電変換して画像データを得るCR(Computed Radiography)装置が広く普及している。
このようなFPDカセッテは、可搬型のメリットを活かすため、検出器にバッテリ(電力供給手段)及び無線通信手段が設けられている。
放射線発生装置により発生し被写体を透過した放射線を検出して画像データを生成する可搬型の放射線画像検出器と、前記放射線画像検出器との間で無線又は有線にて通信可能なコンソールと、を備える放射線画像撮影システムであって、
前記画像データは、元データであるRAW画像データと所定の間引き率で間引いて縮小化した間引き画像データとを含み、
前記放射線画像検出器は、
前記画像データを記憶する記憶手段と、充電可能に構成され各部に電力を供給するバッテリと、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを無線にて前記コンソールに送信可能な無線方式の通信手段と、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを有線にて前記コンソールに送信可能な有線方式の通信手段と、外部より各部に電力を供給するための外部給電端子と、前記有線方式の通信手段と接続され前記コンソールとの間でデータの送受信を行う外部通信端子と、前記外部給電端子及び前記外部通信端子と接続され外部からケーブルを接続可能なコネクタ部と、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを前記無線方式の通信手段又は前記有線方式の通信手段のいずれの通信手段によって送信するかの切り替えを制御する通信切替制御手段と、を備え、
前記各通信手段は、予め定められた画像単位毎に前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを送信するものであり、前記通信切替制御手段は、前記無線方式の通信手段によって前記間引き画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、当該間引き画像データの前記画像単位分の送信が終了するまでは前記無線方式の通信手段による送信を維持するように前記通信手段の切り替えを制御し、前記RAW画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、前記RAW画像データの送信を中止し、前記無線方式の通信手段から前記有線方式の通信手段に切り替えるように前記通信手段の切り替えを制御し、前記有線方式の通信手段によって、前記コンソールに対して再度初めから前記RAW画像データを送信し直すことを特徴としている。
放射線発生装置により発生し被写体を透過した放射線を検出して画像データを生成する可搬型の放射線画像検出器であって、
前記画像データは、元データであるRAW画像データと所定の間引き率で間引いて縮小化した間引き画像データとを含み、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
充電可能に構成され各部に電力を供給するバッテリと、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを無線にてコンソールに送信可能な無線方式の通信手段と、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを有線にて前記コンソールに送信可能な有線方式の通信手段と、
外部より各部に電力を供給するための外部給電端子と、
前記有線方式の通信手段と接続され前記コンソールとの間でデータの送受信を行う外部通信端子と、
前記外部給電端子及び前記外部通信端子と接続され外部からケーブルを接続可能なコネクタ部と、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを前記無線方式の通信手段又は前記有線方式の通信手段のいずれの通信手段によって送信するかの切り替えを制御する通信切替制御手段と、
を備え、
前記各通信手段は、予め定められた画像単位毎に前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを送信するものであり、前記通信切替制御手段は、前記無線方式の通信手段によって前記間引き画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、当該間引き画像データの前記画像単位分の送信が終了するまでは前記無線方式の通信手段による送信を維持するように前記通信手段の切り替えを制御し、前記RAW画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、前記RAW画像データの送信を中止し、前記無線方式の通信手段から前記有線方式の通信手段に切り替えるように前記通信手段の切り替えを制御し、前記有線方式の通信手段によって、前記コンソールに対して再度初めから前記RAW画像データを送信し直すことを特徴としている。
先ず、図1から図6を参照しながら本発明に係る放射線画像撮影システムの第1の実施形態について説明する。
放射線画像撮影システム1は、病院や医院内で行われる放射線画像撮影を想定したシステムであり、可搬型とされたFPDカセッテ2と、これら複数のFPDカセッテ2と通信可能なコンソール5とを備えている。
なお、本実施形態においては、2つの撮影室R1a,R1bが設けられており、撮影室R1a内に2つのFPDカセッテ2が配置され、撮影室R1bに1つのFPDカセッテ2が配置されている場合を例として説明するが、撮影室の数、各撮影室に設けられるFPDカセッテ2の数は図示例に限定されない。
また、コンソール5は各撮影室R1a,R1bに対応して設けられていなくてもよく、複数の撮影室R1に対して1台のコンソール5が対応付けられていてもよい。
FPDカセッテ2は、その厚さやサイズが図示しないCRカセッテの場合と同様であって、CRカセッテ用に設置されている各種ブッキー装置3等に装填して使用可能であることが好ましい。具体的には、CRカセッテと同様に、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおける規格であるJIS Z 4905(対応する国際規格はIEC 60406)に準拠する寸法で構成されていることが好ましく、この場合、FPDカセッテ2の放射線入射方向の厚さは15mm+1mm〜15mm−2mmの範囲内に形成される。このようにCRカセッテとの互換性を有することにより、FPDカセッテ2を用いた撮影にも既存の設備をそのまま利用することができ、便宜である。
FPDカセッテ2は、図示しないフォトダイオード等の光電変換素子やシンチレータ等からなる放射線検出部38(図3参照)が筐体21内に内蔵されたものを用いることができる。なお、図2では、筐体21がフロント部材21aとバック部材21bとで形成されている場合が示されているが、この他にも、筐体21を筒状のモノコック状に形成することも可能である。
カセッテ制御部30は、例えば、汎用のCPU(図示せず)及びROM、RAMで構成される記憶部(図示せず)から構成されている。カセッテ制御部30は、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行するようになっている。
バッテリ32としては、例えばニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛電池、鉛蓄電池等の充電自在な電池を適用することができる。なお、内部給電手段はバッテリ32に限定されず、バッテリ32に代えて、燃料電池等を適用してもよい。
画像記憶部34は、後述する放射線検出部38で検出された画像信号に基づいて画像データ生成部39で生成された画像データ(RAW画像データ及び間引き画像データ)を記憶するものである。画像記憶部34は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。画像記憶部34の容量は特に限定されないが、複数枚分の画像データを保存可能な容量を有することが好ましい。このような画像記憶部34を備えることによって、被写体に対して連続して放射線を照射し、その度ごとに画像データを記録し蓄積していくことができ、連続撮影や動画撮影を行うことが可能となる。
本実施形態において、有線通信部36は、無線通信部35と同様に、画像記憶部34に記憶されている画像データを自らのカセッテIDと共にコンソール5に送信する送信手段として機能する他、コンソール5等の外部装置から送信される撮影開始信号等を受信する受信手段として機能する。また、本実施形態において、有線通信部36は、画像データ生成部39において生成されたRAW画像データ及び間引き画像データを適宜コンソール5に対して送信するようになっている。
例えば、175μmの画素サイズで読み取られた半切サイズ(14×17インチ)の画像データ(画素数は2010×2400)を、縦横共に1/15に圧縮して送信する場合、送信される画像データの画素数は134×160となる。
画像データ生成部39により、2010×2400の画素を有するRAW画像データと、この予め設定された間引き率に対応する134×160の画素を有する間引き画像データとを生成し、両者を対応付けて保存しておくことが好ましいが、画像データ生成部39によりRAW画像データを生成し、このRAW画像データを用いて、送信時に間引き処理を行ってもよい。(この場合には、画像データの送信完了後に間引き画像データを削除(消去)する必要がない。)なお、縦横の間引き率を同一とするのは、画像のアスペクト比を原画像(元画像)と同一に保つためである。
なお、間引き画像データの縮小化率(圧縮率)はここに例示したものに限定されない。
カセッテ制御部30は、画像データとして、まず間引き画像の画像データをコンソール5に送信し、コンソール5側で当該画像に問題がないとされると、コンソール5側からの要求に応じて、RAW画像データをコンソール5に送信するように無線通信部35及び有線通信部36を制御する。このとき、まず一連の撮影によって得られたすべての間引き画像データを送信してからRAW画像データを送信してもよいし、各画像について、まず間引き画像データを送信し、次にRAW画像データを送信するというように順次繰り返してもよい。
なお、間引き画像データを送信するときには無線通信部35により無線方式で送信し、RAW画像データを送信するときには有線通信部36によりケーブル27を介した有線方式により送信することが好ましい。このように無線通信部35と有線通信部36とを使い分けることにより、データ量の少ない間引き画像データについては無線により簡易に送信し、データ量の多いRAW画像データについては有線方式により確実に送信することができる。なお、間引き画像データを先に送信するのは、再撮影の要否の確認を早期に行うことができるようにするためである。
本実施形態において、通信手段としての無線通信部35及び有線通信部36は、予め定められた画像単位毎に画像データをコンソール5に送信するものであり、カセッテ制御部30は、少なくともこの画像単位毎の画像データの送信途中において通信手段の切り替えを行わないように通信手段の切り替えを制御するようになっている。
後述するように、コンソール5は、被写体である患者Mの患者情報や撮影オーダ情報を取得するようになっており、取得した患者情報や撮影オーダ情報をFPDカセッテ2に送信するようになっている。画像データがDICOM規格で保存される場合にはこの患者情報、撮影オーダ情報は画像データのヘッダ情報として保存される。
画像単位は、例えばこれらコンソール5の取得した患者情報や撮影オーダ情報等に基づいて決定される。一の患者Mに対応する画像データとは、例えば1人の患者Mについての連続した撮影であり、一の撮影オーダ情報に対応する画像データとは、例えば1人の患者Mの複数の部位について複数回の撮影を行った場合に、各部位毎の一連の撮影等である。
なお、画像データをコンソール5に送信する際の画像単位は、ここに例示したものに限定されず、例えば1回の撮影毎に画像データの送信を行うようにしてもよい。
すなわち、コネクタ部26にケーブル27が接続された場合、画像データの送信中でないときには、原則として有線方式による通信が優先されるため、カセッテ制御部30は、ケーブル27の接続を検知すると、通信手段を無線通信部35による無線方式から有線通信部36による有線方式に切り替えるように通信手段の切り替えを制御する。これに対して、現在無線通信部35により画像データを送信している途中であるときには、カセッテ制御部30は、画像データを送信する通信手段を無線通信部35から有線通信部36に切り替えない(当該画像単位における画像データの送信が完了するまで無線通信部35による通信のままとする)ように通信手段の切り替えを制御する。
なお、コネクタ部26にケーブル27が接続された際に、RAW画像データを送信中であった場合には、無線方式から有線方式への切り替えは行わないが、間引き画像データを送信中であった場合には切り替えを行うようにしてもよい。画像データの送信途中に通信手段が切り替えられたときには、送信中の間引き画像データについて再度初めから送信をやり直すようにする。
なお、図1には各撮影室R1a,R1b内にそれぞれ放射線発生装置4が1つ設けられている場合を例示しているが、放射線発生装置4の数は特に限定されない。また、各撮影室R1a,R1b内に設けられるブッキー装置3の数も特に限定されない。例えば、撮影室R1a,R1b内に、立位撮影用のブッキー装置3、臥位撮影用のブッキー装置3等、複数のブッキー装置3が設けられている場合には、各ブッキー装置3に対応して1つずつ放射線発生装置4が設けられていてもよい。また、複数のブッキー装置3に対して1つの放射線発生装置4が対応していてもよい。
操作装置7にはコンソール5から放射線発生装置4の放射線照射条件を制御する制御信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4の放射線照射条件は、放射線操作装置7に送信されたコンソール5からの制御信号に応じて設定される。放射線照射条件としては、例えば、撮影開始/終了タイミング、放射線管電流の値、放射線管電圧の値、フィルタ種等がある。
放射線発生装置4には、操作装置7から放射線の曝射を指示する曝射指示信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4は、曝射指示信号に従って所定の放射線を所定のタイミングで照射するようになっている。
なお、コンソール5から放射線発生装置4に対して放射線照射条件を制御する制御信号が直接送信されるようにしてもよい。
図4に示すように、コンソール5は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55、ネットワーク通信部56、等を備えて構成されており、各部はバス57により接続されている。各コンソール5には、それぞれ固有の識別標識としてのコンソールIDを有している。
ROMは、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等で構成されており、ROMには、患部を検出するための自動部位認識に基づく階調処理・周波数処理等の画像処理を行うためのプログラム等、各種のプログラムが記憶されているほか、撮影画像の画像データを診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
RAMは、制御部51により実行制御される各種処理において、ROMから読み出されて制御部51で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
本実施形態では、記憶部52は、患者情報、撮影オーダ情報等を記憶している。また、記憶部52は、FPDカセッテ2から送信された画像データを一時的に保存する画像データ保存手段として機能する。
制御部51は、FPDカセッテ2から送られた画像データに基づく画像を表示する表示するように表示部54の表示を制御する表示制御手段である。
また、制御部51は、被写体を提供する患者の患者情報、撮影オーダ情報を取得するオーダ情報取得手段として機能するとともに、取得した患者情報・撮影オーダ情報とFPDカセッテ2で生成されコンソール5に送信された画像データとを対応付ける対応付け手段として機能する。なお、撮影オーダ情報等は、入力部53から入力され記憶部52等に記憶されているものであってもよいし、HIS/RIS8等から予め登録されている被写体情報(撮影オーダ情報)を取得するようになっていてもよい。
本実施形態において、表示部54には、例えばFPDカセッテ2から送信される画像データに基づく画像が表示される。
なお、表示部54の画面上に、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル(図示せず)を形成し、表示部54と入力部53とが一体に構成されるタッチスクリーンとしてもよい。この場合、タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号が操作信号として制御部51に出力されるように構成される。なお、表示部54は、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニタよりも高精細のものであってもよい。
本実施形態において、ネットワークNを介してコンソール5のネットワーク通信部56と接続される外部装置としては、HIS/RIS8、PACSサーバ9、イメージャ10等があるが、ネットワークNに接続される外部装置はここに例示したものに限定されない。
また、イメージャ10は、コンソール5から出力された画像データに基づいて放射線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録し、出力する。
そして、FPDカセッテ2は、コンソールID等によって特定される画像データ送信先のコンソール5に対して、間引き画像データを、予め定められた画像単位毎に、カセッテIDとともに無線通信部35から無線方式で送信する(ステップS7)。
コンソール5は、間引き画像データを受信すると(ステップS8)、データに付帯しているカセッテIDを確認して送信元のFPDカセッテ2を識別する(ステップS9)。そして、間引き画像データの取得が完了すると、取得を完了した旨の信号を送信元のFPDカセッテ2に送信する(ステップS10)。
図6に示すように、コネクタ部26にケーブル27が接続されたことを検出すると(ステップS21)、カセッテ制御部30は、現在間引き画像データの送信中か否かを判断し(ステップS22)、間引き画像データの送信中でない場合(ステップS22:NO)には、カセッテ制御部30は、電力供給部31を制御してバッテリ32による電力供給を外部からの電力供給に切り替えるとともに、通信手段を無線通信部35による無線方式から有線通信部36による有線方式に切り替えるように通信手段の切り替えを制御する(ステップS23)。なお、電力供給は、外部から直接FPDカセッテ2の各機能部に電力が供給されるようにしてもよいし、ケーブル27が接続されると外部からバッテリ32を介して各機能部に電力が供給されるようにしてもよい。
さらに、カセッテ制御部30は、当該間引き画像データの一画像単位分の送信が終了したか否かを常に判断し(ステップS25)、送信が終了したと判断すると(ステップS25:YES)、カセッテ制御部30は、通信手段を無線方式から有線方式に切り替えるように無線通信部35及び有線通信部36を制御する(ステップS26)。なお、電力供給もバッテリ32のままであった場合には、カセッテ制御部30は、電力供給部31を制御してバッテリ32による電力供給を外部からの電力供給に切り替える。
そして、カセッテ制御部30は、間引き画像データを送信したコンソール5に対して、有線通信部36から有線方式でRAW画像データを送信する(ステップS15)。コンソール5の制御部51は、RAW画像データを受信し(ステップS16)、RAW画像データの取得を完了するとその旨を画像データの送信元のFPDカセッテ2に送信する(ステップS17)。コンソール5からRAW画像データの取得が完了した旨の信号を受信すると(ステップS18)、FPDカセッテ2のカセッテ制御部30は、当該RAW画像データを、画像記憶部34から消去する(ステップS19)。なお、コンソール5からRAW画像データの受信が完了した旨の信号を受信したときには、インジケータ25を点滅させる等によりその旨をユーザに報知してもよい。
例えば、コネクタ部26にケーブル27が接続された場合には、間引き画像データの送信の途中であっても、カセッテ制御部30が通信手段を有線通信部36に切り替えるようにしてもよい。画像データの送信途中で通信手段が切り替わると、前述のように画像データに不連続性が生じるおそれがあるが、間引き画像データは、再撮影の要否やポジショニングの適否を判断するためのものであり、これらを確認可能な程度の画像データが得られるのであれば、通信手段の切り替えを認めても不都合はない。
次に、本発明に係る放射線画像撮影システムの第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、画像データの送信の仕方が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態においては、FPDカセッテは、間引き画像データ、RAW画像データともに無線通信部より無線方式にてコンソールに送信するようになっている。
次に、本発明に係る放射線画像撮影システムの第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、通信手段の切り替えについての処理が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態において、FPDカセッテは、間引き画像データを無線通信部より無線方式でコンソールに送信し、RAW画像データを有線通信部より有線方式にてコンソールに送信するようになっている。
本実施形態において、FPDカセッテのカセッテ制御部は、通信手段を切り替える旨の通知に対してコンソールの通信部から切替許可信号が送信されると、当該切替許可信号に従って通信手段を切り替えるようになっている。
画像データの送信途中で通信手段が切り替わると、画像データに不連続性(ビット落ち)が生じ、せっかく途中まで送信した画像データが、再撮影の要否判断等に用いることができなくなるおそれがある。この点、本実施形態のように、画像データの送信中は、通信手段を切り替えないように制御することにより、画像データを確実にコンソールに送信することができ、送信時間の無駄や送り直しの手間をなくすことができる。
2 FPDカセッテ(放射線画像検出器)
5 コンソール
7 操作装置
22 電源スイッチ
24 アンテナ装置
30 カセッテ制御部
32 バッテリ
33 外部給電端子
35 無線通信部(無線方式の通信手段)
36 有線通信部(有線方式の通信手段)
37 外部通信端子
51 制御部
55 通信部
N ネットワーク
R1a,R1b 撮影室
R2a,R2b 前室
Claims (3)
- 放射線発生装置により発生し被写体を透過した放射線を検出して画像データを生成する可搬型の放射線画像検出器と、前記放射線画像検出器との間で無線又は有線にて通信可能なコンソールと、を備える放射線画像撮影システムであって、
前記画像データは、元データであるRAW画像データと所定の間引き率で間引いて縮小化した間引き画像データとを含み、
前記放射線画像検出器は、
前記画像データを記憶する記憶手段と、充電可能に構成され各部に電力を供給するバッテリと、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを無線にて前記コンソールに送信可能な無線方式の通信手段と、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを有線にて前記コンソールに送信可能な有線方式の通信手段と、外部より各部に電力を供給するための外部給電端子と、前記有線方式の通信手段と接続され前記コンソールとの間でデータの送受信を行う外部通信端子と、前記外部給電端子及び前記外部通信端子と接続され外部からケーブルを接続可能なコネクタ部と、前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを前記無線方式の通信手段又は前記有線方式の通信手段のいずれの通信手段によって送信するかの切り替えを制御する通信切替制御手段と、を備え、
前記各通信手段は、予め定められた画像単位毎に前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを送信するものであり、前記通信切替制御手段は、前記無線方式の通信手段によって前記間引き画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、当該間引き画像データの前記画像単位分の送信が終了するまでは前記無線方式の通信手段による送信を維持するように前記通信手段の切り替えを制御し、前記RAW画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、前記RAW画像データの送信を中止し、前記無線方式の通信手段から前記有線方式の通信手段に切り替えるように前記通信手段の切り替えを制御し、前記有線方式の通信手段によって、前記コンソールに対して再度初めから前記RAW画像データを送信し直すことを特徴とする放射線画像撮影システム。 - 前記コンソールは、
前記被写体を提供する患者の撮影オーダ情報を取得するオーダ情報取得手段と、
前記放射線画像検出器から送信された前記画像データとこれに対応する前記撮影オーダ情報とを対応付ける対応付け手段と、を備え、
前記画像単位は、一の前記撮影オーダ情報に対応する前記画像データ又は一の前記患者に対応する前記画像データであることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。 - 放射線発生装置により発生し被写体を透過した放射線を検出して画像データを生成する可搬型の放射線画像検出器であって、
前記画像データは、元データであるRAW画像データと所定の間引き率で間引いて縮小化した間引き画像データとを含み、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
充電可能に構成され各部に電力を供給するバッテリと、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを無線にてコンソールに送信可能な無線方式の通信手段と、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを有線にて前記コンソールに送信可能な有線方式の通信手段と、
外部より各部に電力を供給するための外部給電端子と、
前記有線方式の通信手段と接続され前記コンソールとの間でデータの送受信を行う外部通信端子と、
前記外部給電端子及び前記外部通信端子と接続され外部からケーブルを接続可能なコネクタ部と、
前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを前記無線方式の通信手段又は前記有線方式の通信手段のいずれの通信手段によって送信するかの切り替えを制御する通信切替制御手段と、
を備え、
前記各通信手段は、予め定められた画像単位毎に前記RAW画像データ及び前記間引き画像データを送信するものであり、前記通信切替制御手段は、前記無線方式の通信手段によって前記間引き画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、当該間引き画像データの前記画像単位分の送信が終了するまでは前記無線方式の通信手段による送信を維持するように前記通信手段の切り替えを制御し、前記RAW画像データを送信している途中で、前記コネクタ部に前記ケーブルが接続されたことを検出した場合には、前記RAW画像データの送信を中止し、前記無線方式の通信手段から前記有線方式の通信手段に切り替えるように前記通信手段の切り替えを制御し、前記有線方式の通信手段によって、前記コンソールに対して再度初めから前記RAW画像データを送信し直すことを特徴とする放射線画像検出器。
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