JP2006263322A - 放射線画像撮影システム、コンソール、コンソールで実行されるプログラム - Google Patents

放射線画像撮影システム、コンソール、コンソールで実行されるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】内部電源の状態や外部電源との接続状態が撮影に不良であることを検知し、操作者が対応して適切な条件で撮影することを可能とすることを目的とする。
【解決手段】X線画像撮影システム1000は、内部電源51又は外部電源8のいずれかにより電力が供給され、前記電力の供給先と前記電力の供給状態とを検出する検出部と、前記検出された電力の供給状態が適切か否かを判断するカセッテ制御部53とを備えたカセッテ5と、文字又は画像を表示する表示部3と、前記検出されたカセッテ5の電力の供給先と電力の供給状態とを前記表示部3に表示させるコンソール制御部13とを備えたコンソール1とが、通信ネットワークを介して接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、放射線画像撮影システム、コンソール、コンソールで実行されるプログラムに係り、特に複数の供給電力源を備えたカセッテを用いる放射線画像撮影システムに関する。
従来より、X線画像に代表される放射線画像が、医療診断に広く用いられている。放射線画像とは、被写体にX線等の放射線を照射し、この被写体を透過した放射線の強度分布を検出することによって得られる画像のことである。
このX線画像を得るために、CR(Computed Radiography)やフィルムを用いた撮影装置が知られている。しかし、CRを用いた放射線画像撮影システムは、放射線を照射してから撮影した画像を確認するまでに数十秒から数分という長時間を要するため、撮影した画像の不良を確認したときには、撮影室外にいる被写体を呼び戻し、再撮影を行う必要が生ずるおそれがある。
このため、近年では、放射線画像を得るために、被写体を透過した放射線を検出して電気信号に変換し、放射線画像情報として蓄積するFPD(Flat Panel Detector)を用いた放射線画像撮影システムが提案されている。このFPDを用いた放射線画像撮影システムは、放射線を照射してから撮影した画像を数秒という短時間で画像を確認することができる。
また、FPDを内蔵したカセッテに無線通信部と内部電源とが設けられた放射線画像撮影システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この配線がされていないカセッテは、コンソールとの無線通信により通信することやカセッテ内部の内部電源からの電力を供給することが可能であり、カセッテの取り扱い性が高く、また自由に運搬できる利点がある。
しかし、放射線撮影における消費電力は大きいため、内部電源が設けられたカセッテを用いて連続撮影を行うには、充電容量を増やす必要がある。一方、充電容量を増やすとカセッテの容積と重量が増加するため、カセッテの可搬性や軽量化が困難になる。
そこで、この問題を解決するために、無線通信部と内部電源とが設けられたカセッテに無線モジュール又はケーブルのいずれかと接続することのできるコネクタが設けられた放射線画像撮影器の技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。これにより、操作者が無線モジュールと接続して取り扱い性の高い配線がされていない状態で放射線画像撮影を行うか、又は、ケーブルと接続して蓄電容量を考慮することなく連続して多数の撮影を行うかを、選択できることができるようになっている。よって、カセッテの可搬性や軽量化を損なうことなく連続して撮影を行うことができる。
特開2004−180931号公報 特開2004−173907号公報
しかしながら、特許文献2に開示されている技術は、内部電源又はコネクタと接続されていることをモニタに表示するが、内部電源の蓄電残量が撮影に十分な容量か否かを検知したり、外部電源から適切に電力が供給されているか否かを検知したりすることができないので、撮影した画像が不良であるおそれがあった。
そこで、本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、内部電源や外部電源の電力供給状態が不良であるか否か検知し、操作者が対応して適切な条件で撮影することを可能とすることにより、操作性の高い放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
コンソールと通信するカセッテ通信手段と、
放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、
前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、
内部電源と
カセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、
前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと、
前記カセッテと通信するコンソール通信手段と、
前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示す場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせるコンソール制御手段とを有する前記コンソールとを有する放射線画像撮影システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放射線画像撮影システムにおいて、前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
前記カセッテ制御手段が、前記放射線画像取得手段への電力供給の状態を示す電力供給状態情報を、前記カセッテ通信手段に前記コンソールへ送信させ、
前記コンソール制御手段が、前記コンソール通信手段が受信した前記電力供給状態情報に応じて、前記表示手段に表示させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
前記カセッテは可搬型のケーブルレスであり、
前記カセッテ通信手段が、無線を介して前記コンソールと通信するものであり、
前記コンソール通信手段が、前記カセッテと無線を介して通信するものであることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の放射線画像撮影システムにおいて、
前記カセッテ通信部と無線通信可能な無線中継器を備え、
前記コンソール通信部が、通信ケーブルを介して前記無線中継器と通信可能であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の放射線画像撮影システムにおいて、前記コンソールは、前記コンソール通信手段が前記無線中継器と無線通信を介して通信する携帯端末であることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システムにおいて、前記カセッテは放射線画像データを一時的に保存するメモリを備えたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、
コンソールであって、
前記コンソールと通信するカセッテ通信手段と、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、内部電源とカセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、 前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと通信するコンソール通信手段と、
前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示す場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせるコンソール制御手段とを有することを特徴とするコンソールである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のコンソールにおいて、前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は請求項9に記載のコンソールにおいて、
前記カセッテ制御手段が、前記放射線画像取得手段への電力供給の状態を示す電力供給状態情報を、前記カセッテ通信手段に前記コンソールへ送信させるものであり、
前記コンソール制御手段が、前記コンソール通信手段が受信した前記電力供給状態情報に応じて、前記表示手段に表示させることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のコンソールにおいて、
前記カセッテは可搬型のケーブルレスであり、前記カセッテ通信手段が、無線を介して前記コンソールと通信するものであり、
前記コンソール通信手段が、前記カセッテと無線を介して通信するものであることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のコンソールにおいて、
前記カセッテ通信部と無線通信可能な無線中継器を備え、
前記コンソール通信部が、通信ケーブルを介して前記無線中継器と通信可能であることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のコンソールにおいて、前記コンソール通信手段が前記無線中継器と無線通信を介して通信する携帯端末であることを特徴としている。
請求項14に記載の発明は、
コンソールであって、
前記コンソールと通信するカセッテ通信手段と、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、内部電源とカセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと通信するコンソール通信手段を有するコンソールのコンピュータに、
前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示すか否か判断する電力状態判断ステップと、
電力状態が不良であることを示すと判断した場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせる表示ステップとを実行させるためのプログラムである。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴としている。
以下、請求項に記載する用語について説明する。
放射線は、強い電離作用や蛍光作用を有する電磁波や粒子線のことで、X線、γ線、β線、α線、陽子線、重陽子線その他の重荷電粒子線及び中性子線が挙げられる。本発明においては、放射線として、電子線、X線、γ線が好ましく、特にX線が好ましい。
コンソールとは、操作者がカセッテと交信を行うための装置で、別体の表示装置や操作装置が接続可能であってもよいし、表示装置や操作装置が一体であってもよい。
カセッテは、電力を供給する内部電源を有する場合、電力の供給状態が異なる複数の電力供給の状態を有し、適切なタイミングでカセッテの電力供給の状態を変えることが好ましい。このような電力の供給状態としては、例えば、撮影可能状態と、撮影可能状態より電力消費の低い状態を有することが好ましく、特に、撮影可能状態より電力消費の低い状態として、1又は複数の撮影待機モード制御下の状態と、更に消費電力の低いスリープモード制御下の状態を有することが好ましい。
なお、撮影動作とは、放射線撮影により放射線画像データを得るのに必要な動作のことで、例えば、実施形態で示すパネルであれば、パネルの初期化、放射線照射によって生成された電気エネルギーの蓄積、電気信号の読み取り、及び、画像データ化の各動作が該当する。
そして、撮影可能状態とは、直ちにこの撮影動作により放射線画像データを得ることができる状態のことである。
請求項1に記載の発明によれば、内部電源から電力の供給を受けて取り回しに自由度を求めたり、外部電源から電力の供給を受けて電源容量の制約から開放されたり選択できるようにしつつ、内部電源から電力の供給を受けている場合と外部電源から電力の供給を受けている場合で、不良な電力状態について異なる表示をすることで、電力状態が不良となった場合に、操作者がカセッテの電力の供給元を容易に確認して適切な対応を取りやすいので、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、電力の供給を受けている電源に応じて前記電力状態情報が不良な電力状態を示しているか否かの判断の基準が異なるので、電力の供給を受けている電源に応じた適切な判断になり、結果として、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、放射線撮影しようとした際に、放射線撮影を直ぐにできる状態か暫く時間が必要な状態かを確認でき、他のモダリティ撮影との順番を適切に選択でき、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、カセッテが内部電源を有し、無線を介して通信するので、内部電源から電力の供給を受けている場合、電源用のケーブルも通信用のケーブルも不要で、放射線撮影時にケーブルが被写体に絡みつかないように、気を使ってカセッテを取り回す必要が無く、操作者が放射線撮影に集中でき、撮影ミスが少なくなり、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
カセッテは放射線遮蔽部材で覆われた放射線撮影室内に設置され、他方、コンソールは放射線撮影室外に設置される場合が多いが、請求項5に記載の発明では、無線中継器を備えるとともにコンソール通信部が通信ケーブルを介してその無線中継器と通信可能であるから、当該無線中継器を放射線撮影室内に設置することで、カセッテ通信部と無線中継器との間で行われる無線通信を良好に行うことができる効果を奏する。
カセッテが放射線撮影室内で、コンソールが放射線撮影室外に設置される通常の場合においては、撮影者は、放射線撮影に際して放射線撮影室内で被写体に撮影位置等の指示を行い、その後放射線撮影室外に移動してその被写体の放射線撮影を開始させながら、放射線画像を確認したり放射線画像データに対する画像処理を開始させたりする。しかし、請求項6に記載の発明では、コンソールが携帯端末であるから、放射線撮影室内で被写体に撮影位置等について指示しながら、当該コンソールで放射線画像を確認したり、放射線画像データの画像処理を開始させたりすることができる。そのため、放射線撮影、放射線画像の確認、画像処理のサイクルを繰り返す放射線撮影全体のトータルの撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項7に記載の発明によれば、カセッテは放射線画像データを一時的に保存するメモリを備えている。よって、取得した放射線画像データを一旦メモリに保存でき、通信不良や通信不能な状態であっても、通信状態が良くなるまで放射線撮影を遅らせる必要がなく、そのメモリに保存した放射線画像データを、カセッテとコンソールとの間の通信状態に応じた通信速度で、カセッテからコンソールに送信することができる効果を奏する。
請求項8に記載の発明によれば、カセッテが内部電源から電力の供給を受けている場合と外部電源から電力の供給を受けている場合で、不良な電力状態について異なる表示をすることで、操作者がカセッテの電力の供給元を容易に確認して適切な対応を取りやすいので、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項9に記載の発明によれば、カセッテが電力の供給を受けている電源に応じて前記電力状態情報が不良な電力状態を示しているか否かの判断の基準が異なるので、電力の供給を受けている電源に応じた適切な判断になり、結果として、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項10に記載の発明によれば、放射線撮影しようとした際に、カセッテが放射線撮影を直ぐにできる状態か暫く時間が必要な状態かを確認でき、他のモダリティ撮影との順番を適切に選択でき、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、カセッテが内部電源を有し、無線を介して通信するので、内部電源から電力の供給を受けている場合、電源用のケーブルも通信用のケーブルも不要で、放射線撮影時にケーブルが被写体に絡みつかないように、気を使ってカセッテを取り回す必要が無く、操作者が放射線撮影に集中でき、撮影ミスが少なくなり、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項12に記載の発明によれば、カセッテは放射線画像データを一時的に保存するメモリを備えている。よって、取得した放射線画像データを一旦メモリに保存でき、通信不良や通信不能な状態であっても、通信状態が良くなるまで放射線撮影を遅らせる必要がなく、そのメモリに保存した放射線画像データを、カセッテとコンソールとの間の通信状態に応じた通信速度で、カセッテからコンソールに送信することができる効果を奏する。
カセッテが放射線撮影室内で、コンソールが放射線撮影室外に設置される通常の場合においては、撮影者は、放射線撮影に際して放射線撮影室内で被写体に撮影位置等の指示を行い、その後放射線撮影室外に移動してその被写体の放射線撮影を開始させながら、放射線画像を確認したり放射線画像データに対する画像処理を開始させたりする。しかし、請求項13に記載の発明では、コンソールが携帯端末であるから、放射線撮影室内で被写体に撮影位置等について指示しながら、当該コンソールで放射線画像を確認したり、放射線画像データの画像処理を開始させたりすることができる。そのため、放射線撮影、放射線画像の確認、画像処理のサイクルを繰り返す放射線撮影全体のトータルの撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項14に記載の発明によれば、カセッテが内部電源から電力の供給を受けている場合と外部電源から電力の供給を受けている場合で、不良な電力状態について異なる表示をすることで、操作者がカセッテの電力の供給元を容易に確認して適切な対応を取りやすいので、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
請求項15に記載の発明によれば、カセッテが電力の供給を受けている電源に応じて前記電力状態情報が不良な電力状態を示しているか否かの判断の基準が異なるので、電力の供給を受けている電源に応じた適切な判断になり、結果として、トータルとしての撮影効率を向上させることができる効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
発明の実施の形態欄の記載は、発明を実施するために発明者が最良と認識している形態を示すものであり、発明の範囲や、特許請求の範囲に用いられている用語を一見、断定又は定義するような表現もあるが、これらは、あくまで、発明者が最良と認識している形態を特定するための表現であり、発明の範囲や、特許請求の範囲に用いられている用語を特定又は限定するものではない。
[第一の実施形態]
図1〜図5を参照しながら本発明に係るX線画像撮影システムの第一の実施形態について説明する。なお、X線は放射線の一種である。
図1に示すように、第一の実施形態に係るX線画像撮影システム1000は、病院内で行われるX線画像撮影を想定したシステムであり、例えば、被写体にX線を照射するX線撮影室R1と、X線技師が被写体に照射するX線の制御や、X線を照射して取得したX線画像の画像処理等を行うX線制御室R2とに配置されるものである。
X線制御室R2には、コンソール1が設けられている。このコンソール1によってX線画像撮影システム全体が制御され、X線画像撮影の制御や取得したX線画像の画像処理が行われる。また、コンソール1は、携帯端末であってもよい。
コンソール1には、操作者が撮影準備指示や撮影指示、指示内容を入力する操作入力部2が接続されている。操作入力部2としては、例えば、X線照射要求スイッチやタッチパネル、マウス、キーボード、ジョイスティック等を用いることが可能であり、操作入力部2を介して、X線管電圧やX線管電流、X線照射時間等のX線撮影条件、撮影タイミング、撮影部位、撮影方法等のX線撮影制御条件、画像処理条件、画像出力条件、カセッテ選択情報、オーダ選択情報、被写体ID等の指示内容が入力される。
更に、コンソール1には、X線画像などを表示する表示部3が接続されており、コンソール1を構成している表示制御部11により表示が制御される。表示部3としては、例えば、液晶モニタ、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ等のモニタ、電子ペーパ、電子フィルム等を用いることができる。表示部3には、X線撮影条件や画像処理条件等の文字及びX線画像を表示する。
また、コンソール1は、表示制御部11、入力部12、コンソール制御部13、コンソール通信部14、画像処理部15、画像保存部16、コンソール電源部17、ネットワーク通信部18等を備えている。表示制御部11、入力部12、コンソール制御部13、コンソール通信部14、画像処理部15、画像保存部16、コンソール電源部17、ネットワーク通信部18は、それぞれバスに接続しており、データ交換可能である。
入力部12は、操作入力部2からの指示内容を受信する。
コンソール制御部13は、入力部12が操作入力部2から受信した指示内容やネットワーク通信部18がHIS/RIS71から受信したオーダ情報に基づいて撮影条件を決定し、コンソール通信部14を介してX線源4とカセッテ5とに撮影条件に関する撮影条件情報を送信し、X線源4とカセッテ5とを制御してX線画像撮影をする。また、コンソール制御部13は、カセッテ5からコンソール通信部14が受信したX線画像データを画像保存部16に一時保存させる。また、コンソール制御部13は、画像処理部15が画像保存部16に一時保存したX線画像データからサムネイル画像データを作成するようにさせる。表示制御部11は、作成されたサムネイル画像データに基づいて、表示部3がサムネイル画像を表示するように制御する。そして、コンソール制御部13は、入力部12が受信した指示内容やHIS/RIS71のオーダ情報に基づいた画像処理を画像処理部15がX線画像データに行い、この画像処理をされたX線画像データを画像保存部16が保存するように制御する。そして、画像処理部15が画像処理した結果のX線画像データに基づいて、処理結果のサムネイル画像を表示部3が表示するように、表示制御部11を制御する。更に、コンソール制御部13は、その後に入力部12が操作入力部2から受信した指示内容に基づいて、X線画像データの再画像処理やその画像処理結果の表示を表示部3がするように表示制御部11を制御したり、又、X線画像データをネットワーク上の外部装置に転送、保存、表示するようにネットワーク制御部18を制御したりする。
コンソール制御部13としては、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリが搭載されているマザーボードを適用することが可能である。
CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているプログラムを読み出し、RAM上にプログラムを展開し、展開したプログラムに従ってコンソール1の各部、X線源4、カセッテ5、外部装置を制御する。また、CPUは、ROM又はハードディスクに記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種処理プログラムを読み出してRAM上に展開し、後述する各種処理を実行する。
RAMは、揮発性のメモリであり、コンソール制御部13のCPUにより実行制御される各種処理において、ROMから読み出されてCPUで実行可能な各種プログラム、入力もしくは出力データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
ROMは、例えば、不揮発性のメモリであり、CPUで実行されるシステムプログラム、システムプログラムに対応する各種プログラムなどを記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、ROMの代わりにハードディスクを用いてもよい。この場合、ハードディスクは、CPUで実行されるシステムプログラムと各種アプリケーションプログラムを記憶する。また、ハードディスクは、その一部もしくは全部をサーバ等の他の機器からネットワーク回線の伝送媒体を介してコンソール通信部14から、本発明のプログラムなどの各種アプリケーションプログラムを受信して記憶するようにしてもよい。更に、CPUは、ネットワーク上に設けられたサーバのハードディスクなどの記憶装置から本発明のプログラム等の各種アプリケーションプログラムを受信し、RAM上に展開して、本発明の処理などの各種処理をするようにしてもよい。
表示制御部11は、コンソール制御部13の制御に基づいて、画像データや文字データなどに基づいて、表示部3が画像や文字などを表示するように制御する。表示制御部11には、グラフィックボード等を用いることができる。
コンソール通信部14は、X線源4及び無線中継器6にそれぞれ通信ケーブルを介して接続されており、コンソール通信部14が無線中継器6を介してカセッテ5と通信可能である。コンソール通信部14は、コンソール制御部13からの指示内容に基づいた各種の制御信号や各種情報などの撮影用信号をX線源4及びカセッテ5に送信可能である一方、カセッテ5からのX線画像データや各種の制御信号や各種情報などの撮影用信号を受信可能である。
コンソール通信部14とX線源4及び無線中継器6を接続している通信ケーブルは、着脱可能である。
画像処理部15は、コンソール通信部14がカセッテ5から受信したX線画像データを画像処理する。画像処理部15では、指示内容に基づいて画像データの補正処理、拡大圧縮処理、空間フィルタリング処理、リカーシブ処理、階調処理、散乱線補正処理、グリッド補正処理、周波数強調処理、ダイナミックレンジ(DR)圧縮処理等の画像処理が行われる。
画像保存部16は、コンソール通信部14がカセッテ5から受信したX線画像データの一時保存や、画像処理されたX線画像データの保存を行う。画像保存部16としては、大容量かつ高速の記憶装置であるハードディスク、RAID(Redundant Array of Independent Disks)等のハードディスクアレー、シリコンディスク等を用いることが可能である。
コンソール電源部17は、AC電源等の外部電源(図示せず)、又は、バッテリー、電池等の内部電源(図示せず)から電力を供給されており、コンソール1を構成する各部に電力を供給している。
コンソール電源部17の外部電源は、着脱可能である。コンソール電源部17が外部電源より電力を供給されるときは、充電の必要がないため長時間撮影を行うことが可能である。
ネットワーク通信部18は、LAN(Local Area Network)によりコンソール1と外部装置との間で各種情報の通信を行うものである。外部装置としては、例えば、HIS/RIS(Hospital Information System/Radiology Information System:病院内情報システム/放射線科情報システム)端末71、イメージャ72、画像処理装置73、ビューワ74、ファイルサーバ75等を接続することが可能である。ネットワーク通信部18は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)等所定のプロトコルに従ってX線画像データを外部装置に出力する。
HIS/RIS端末71は、HIS/RISから、被写体の情報や撮影部位及び撮影方法などを取得し、コンソール1に提供する。イメージャ72は、コンソール1から出力されたX線画像データに基づいてX線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録する。画像処理装置73は、コンソール1から出力されたX線画像データの画像処理やCAD(Computer Aided Diagnosis:コンピュータ診断支援)のための処理をして、ファイルサーバ75に保存する。ビューワ74は、コンソール1から出力されたX線画像データに基づいてX線画像を表示する。ファイルサーバ75は、処理画像処理されたX線画像データを保存するファイルサーバである。ネットワーク通信部18は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)等所定のプロトコルに従ってX線画像データを外部装置に出力する。
なお、本実施形態では、表示制御部11とコンソール制御部13とが別体に設けられた例であるが、表示制御部とコンソール制御部とが一体であってもよい。例えば、コンソール制御部としてCPU及びメモリが搭載されているマザーボードを用い、表示制御部としてこのマザーボードに内蔵されたグラフィックサブシステムを用いることが挙げられる。また、コンソール制御部13が表示制御部を兼ねても良い。また、本実施形態では、画像処理部15は、コンソール制御部13と別体であるが、コンソール制御部13が画像処理部を兼ねても良い。
X線撮影室R1には、被写体にX線を照射するX線源4と、被写体に照射されたX線を検出してX線画像データを取得するカセッテ5とが配置される。X線撮影室R1はX線源4のX線が当該X線撮影室R1の外部に漏出しないようにX線遮蔽部材で覆われた室となっている。通常、このようなX線遮蔽部材は、例えば鉛板のような金属製部材すなわち導電性部材であり、電波の透過を抑える性質や電波を反射する性質を持つ。
本実施形態において、カセッテ5は携帯可能なもので、X線撮影室R1の外部にも持ち出せるようになっている。
更に、X線撮影室R1には、無線中継器6が設置されている。無線中継器6は、カセッテ5との間で無線通信をする。また、無線中継器6は、コンソール1とは通信ケーブルを介して通信する。そして、無線中継器6を介して、カセッテ5が取得した画像データがコンソール1に送信され、又、コンソール1とカセッテ5の間で、制御信号や各種情報が通信される。これにより、コンソール1と無線中継器6とがケーブルにより接続されていて、X線撮影室R1に無線中継器6を配置することで、コンソール1とは放射線遮蔽部材で隔てられたX線撮影室R1でカセッテ5が用いられても、良好な無線通信をすることができる。
無線通信の方法としては、電波を用いて通信する方法、赤外線、可視光、紫外線などの光を用いて通信する方法などがある。電波を用いて通信する方法には、1GHz超の周波数の電波により送信する方法と1GHz以下の周波数の電波により送信する方法がある。
1GHz超の周波数の電波により送信する方法には、例えば、1.4GHz帯や2GHz帯や2.1GHz帯などを利用した次世代携帯電話による方法、IEEE802.11a、802.11b、802.11g等の規格に適合した2.4GHz帯や5.2GHz帯などを用いた無線LANによる方法や、18GHz帯や19GHz帯などを利用したFWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)を用いた方法や、2.45GHz帯を利用したBluetoothや2.4GHz帯を利用したHomeRF(Home Radio Frequency)を用いた方法などの無線通信規格に基づく方法や、UWB(Ultra Wide Band)すなわち超広帯域の電波を利用した通信方法や、2.4GHz帯や5.8GHz帯などを利用した産業科学医療用周波数帯(ISM:Industrial, Scientific and Medical band)を利用する方法などがある。
また、1GHz以下の周波数の電波を用いて通信する方法には、例えば7×10MHz帯や4×102MHz帯を利用した特定小電力無線による方法、PHSによる方法、8×102MHz帯や9×102MHz帯を利用した携帯電話による方法などが挙げられる。
なお、電波による無線通信の周波数は、アンテナの小型化の観点から、3×10MHz以上(特に、1×102MHz以上)の周波数の電波が好ましい。また、通信回路の低コスト化・小型化の観点から3×102GHz以下(特に3×10GHz以下)の周波数の電波が好ましい。
また、同一チャンネルを用いて他の機器が通信をしていないときは大容量の画像データを高速に送信できるが、同一チャンネルを用いて他の機器が通信をしているときは画像データを送信できないので、複数のチャンネルから用いるチャンネルを選択できることが好ましい。
光を用いて通信する方法としては、光無線LANを用いた方法、IrDA規格による近赤外線を用いた方法などが挙げられるが、これに限らない。また、光無線LANを用いた方法として、有線LANにリピータを接続し、光通信ハブを介して通信する方法などがある。
また、無線中継器6は、カセッテ5の充電器の機能と、カセッテ5の未使用時におけるホルダの機能とを具備していることが好ましい。

例えば、無線中継器6にはコネクタが備えられており、このコネクタとカセッテ5とが接続されるとカセッテ5の内部電源51が充電される。このとき、無線中継器6は、カセッテ5の着脱が容易なように形成されていることが好ましい。また、無線中継器6は、カセッテ5を充電しながら保持する形状であることが好ましく、これにより、カセッテ5が未使用時におけるホルダとして機能しつつ、充電器としても機能することが好ましい。
X線源4には、高圧電圧を発生する高圧発生源41及び高圧発生源41により高圧電圧が印加されるとX線を発生するX線管42が配設されている。X線管42のX線照射口には、X線照射範囲を調整するX線絞り装置(図示せず)が設けられている。X線絞り装置は、コンソールからの制御信号に従ってX線照射方向を制御するので、X線照射範囲が撮影領域に応じて調整される。更に、X線源4には、X線源制御部43が配設されており、高圧発生源41及びX線管42は、X線源制御部43とそれぞれ接続されている。X線源制御部43は、コンソール通信部14から送信された制御信号に基づいて、X線源4の各部を駆動制御する。すなわち、高圧発生源41、X線管42を制御する。
カセッテ5は、図2に示すように筐体55を備えており、筐体55により内部が保護されて携帯可能なものである。筐体55には、アルミニウム、マグネシウムのような軽金属が用いられている。筐体55に軽金属を用いたことにより、筐体55の強度を保持することができるようになっている。
なお、カセッテ5とX線源6と被写体は、X線撮影前に、被写体の所望の位置をX線が透過してカセッテに入射するように操作者により位置と向きを調整されて配置される。そして、コンソール1からの指示でX線源4がX線を発生させる。すると、カセッテ5には、X線源4から被写体を透過したX線が入射する。
カセッテ5には、内部電源51、カセッテ通信部52、カセッテ制御部53、パネル54、電力供給部58、外部電源用端子59が配設されている。電力供給部58、カセッテ通信部52、カセッテ制御部53、パネル54は、それぞれカセッテ5内のバスに接続されている。
また、外部電源8には、カセッテ5の外部電源用端子59と脱着可能なコネクタ81と、コネクタ81からカセッテ5へ電力を供給するための電力ケーブル82を有する。電力供給部58はカセッテ通信部52、カセッテ制御部53、パネル54に電力を供給する。そして、電力供給部58は、内部電源51と接続されており、外部電源8から電力の供給を受けていないときは、内部電源51から電力の供給を受けて、前記各部へ電力を供給する。また、電力供給部58は、外部電源用端子59と接続されている。
そして、外部電源用端子59にコネクタ58が接続されて外部電源8から電力が供給されたことを検知すると、電力供給部58から電力の供給を受けるのを止めて、外部電源8から電力の供給を受けて、前記各部へ電力を供給する。そして、外部電源8からの電力の供給を受けて、内部電源51の充電を開始する。
また、外部電源用端子59からコネクタ58が外されたりして外部電源8から電力が供給されなくなったことを検知すると、内部電源51の充電を止めて、電力供給部58から電力の供給を受けて、前記各部へ電力を供給する。
内部電源51には、充電可能でかつ撮影時に消費する電力に対応可能なコンデンサが設けられている。コンデンサとしては、電解二重層コンデンサが好ましい。また、内部電源51としては、電池交換が必要なマンガン電池、ニッケル・カドミウム電池、水銀電池、鉛電池などの一次電池や、充電可能な二次電池を用いても良い。
内部電源51の容量は、撮影効率の観点から、最大サイズのX線画像を連続して撮影可能な枚数で換算して、4枚以上(特に7枚以上)であることが好ましい。
また、内部電源51の容量は、小型化・軽量化・低コスト化の観点から、最大サイズのX線画像を連続して撮影可能な枚数で換算して、100枚以下(特に50枚以下)であることが好ましい。
カセッテ通信部52は、無線中継器6を介してコンソール通信部14と無線通信が可能なように構成されており、カセッテ通信部52とコンソール通信部14との間で信号を送受信したり、カセッテ通信部52からコンソール通信部14にX線画像データを送信したりすることが可能である。
カセッテ制御部53は、カセッテ通信部52が受信した制御信号に基づいて、カセッテ5に配設された各部を制御する。
また、電力供給部58は、カセッテ5の電力の供給元が変わったときに、カセッテ制御部53に電力の供給元が外部電源8なのか内部電源51なのかという情報を伝達する。また、電力供給部58は、電力の供給元に応じて、電力の供給元が内部電源51のときは、供給される電圧から供給電力の状態を検出し、外部電源8のときは、供給される電圧、周波数、誘導電圧などから供給電力の状態を検出し、供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報をカセッテ制御部53に送信する。カセッテ制御部53は、受信した電力状態情報をコンソール1に伝達するようにカセッテ通信部52を制御する。
なお、電力供給部58で内部電源51の供給電圧を検出する代わりに、内部電源51が、電解二重層コンデンサや一次電池や二次電池そのものの端子間の電圧を検出して、内部電源51の電源電圧を検出し、電力供給部58またはカセッテ制御部53へ供給電力の情報を伝達するようにしてもよい。更に、カセッテ制御部53には、検出した電源の供給電圧が適切か否かを判断する基準が予め記憶されている。検出部は、カセッテ制御部53に記憶された判断基準に基づき、供給電圧が適切か否かを判断する。
パネル54は、被写体を透過したX線に基づいてX線画像データを出力する。また、本実施形態のパネル5は、間接型フラットパネルディテクタ(FPD:Flat Panel Detector)である。
図2にカセッテ5の概略構成を示す斜視図を、図3にパネル54を中心としたカセッテ5の断面図を示す。
なお、本実施形態では、図2及び図3に示した例を説明するが、これに限定されず、シンチレータの厚さや種類が異なるものや、撮像領域の面積であるパネルの面積が異なるものを用いることも適用可能である。シンチレータの厚さが厚いほど感度が高くなり、シンチレータの厚さが薄いほど空間分解能が高くなる。また、シンチレータの種類によって分光感度が異なる。
パネル54には、被写体を透過したX線を検出し、検出したX線を可視領域の蛍光(以下「可視光」と称す)に変換するシンチレータ541が層状に設けられている。
シンチレータ541は、蛍光体を主たる成分としている。シンチレータ541は、照射されたX線により蛍光体の母体物質が励起(吸収)し、その再結合エネルギーにより可視光を発光する層である。この蛍光体としては、例えば、CaWO、CdWO等の母体物質により蛍光を発光するものや、CsI:Tl、ZnS:Ag等の母体物質内に付加された発光中心物質により蛍光を発光するものなどが挙げられる。
シンチレータ541の上層には保護層が設けられている。保護層はシンチレータ541を保護するもので、シンチレータ541の上部及び辺縁を完全に覆っている。保護層としては、シンチレータ541の防湿保護の効果を有するものであればいずれの材料を用いてもよい。そして、シンチレータ541として、吸湿性を有する蛍光体(特に、アルカリハライド、更に、アルカリハライドからなる柱状結晶蛍光体)が用いられる場合、例えばUSP 6469305号において開示された、CVD法によって形成されたポリパラキシリレン製有機膜や、ポリシラザン、ポリシロキサザンなどのシラザン又はシロキサザンタイプのポリマー化合物を含むポリマーから形成される有機膜や、プラズマ重合法によって形成された有機膜などの防湿性有機膜を用いることが好ましい。
シンチレータ541の下層には、アモルファスシリコンにより形成された光検出器542が積層して延在しており、この光検出器542によりシンチレータ541から発光する可視光が電気エネルギーに変換されて出力される。
そして、パネル54は、X線画像による診断の診断性の観点から、1000×1000画素以上(特に2000×2000画素以上)の画素で構成されていることが好ましい。
また、パネル54は、人の視認限界とX線画像の画像処理速度の観点から、1万×1万画素以下(特に6000×6000画素以下)の画素で構成されていることが好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から、10cm×10cm以上(特に、20cm×20cm以上)の面積であることが好ましい。
また、パネル54の撮影領域のサイズは、カセッテとしての取り扱いやすさの観点から、70cm×70cm以下(特に50cm×50cm以下)の面積が好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線被爆量低減の観点から40μm×40μm以上(特に70μm×70μm以上)のサイズが好ましい。
また、パネル54の一画素のサイズは、X線画像による診断の診断性の観点から200μm×200μm以下(特に160μm×160μm以下)が好ましい。
本実施形態では、パネル54が4096×3072の画素から構成されており、撮影領域の面積が430mm×320mmであり、1画素のサイズが105μm×105μmとなっている。
ここで、光検出器542を中心とした回路構成について説明する。
図4に示すように、光検出器542には、照射されたX線の強度に応じて蓄積された電気エネルギーを読み出すための収集電極5421が二次元配設されている。この収集電極5421には、コンデンサ5424の一方の電極とされて、電気エネルギーがコンデンサ5424に蓄えられるようになっている。ここで、1つの収集電極5421は、X線画像データの1画素に対応するものである。
互いに隣接する収集電極5421の間には、走査線5422と信号線5423とが配設されている。走査線5422と信号線5423とは、直交している。
コンデンサ5424には、電気エネルギーの蓄電及び読み取りを制御するスイッチング薄膜トランジスタ5425(TFT:Thin Film Transistor、以下トランジスタと呼ぶ)が接続される。トランジスタ5425は、ドレイン電極あるいはソース電極が収集電極5421に接続されるとともに、ゲート電極は走査線5422に接続される。ドレイン電極が走査線5422に接続されるときには、ソース電極が信号線5423に接続され、ソース電極が収集電極5421に接続されるときには、ドレイン電極が信号線5423に接続される。また、パネル21では、信号線5423に、例えばドレイン電極が接続された初期化用のトランジスタ5427が設けられている。このトランジスタ5427のソース電極は接地されている。また、ゲート電極はリセット線5426と接続される。
なお、トランジスタ5425とトランジスタ5427は、シリコン積層構造あるいは有機半導体で構成されていることが好ましい。
また、走査駆動回路543には、走査駆動回路543からリセット信号RTが送信されるリセット線5426が、信号線5423と直交して接続されている。
リセット線5426には、リセット信号RTによりオン状態となる初期化用トランジスタ5427のゲート電極が接続されている。初期化用トランジスタ5427は、ゲート電極がリセット線5426に接続されるとともに、ドレイン電極が信号線5423と接続され、ソース電極が接地されている。ソース電極が信号線5423に接続されるときには、ドレイン電極が接地されている。
走査駆動回路543からリセット信号RTを供給して初期化用トランジスタ5427をオン状態とするとともに、走査駆動回路543から読み出し信号RSを供給してトランジスタ5425をオン状態とすると、コンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーがトランジスタ5425を介して光検出器542外に放出される。以下、リセット信号RTが供給されてコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーが光検出器542外に放出されることを、光検出器542のリセット(初期化)と称する。
また、走査線5422には、走査線5422に読み出し信号RSを供給する走査駆動回路543が接続されている。読み出し信号RSが供給された走査線5422に接続されているトランジスタ5425は、オン状態となり、トランジスタ5425と接続するコンデンサ5424に蓄積された電気エネルギーを読み出して信号線5423に供給する。すなわち、トランジスタ5425を駆動することで、X線画像データの画素毎の信号を生成することができる。
信号線5423には、信号読取回路544が接続される。この信号読取回路544には、コンデンサ5424に蓄電されてから信号線5423に読み出された電気エネルギーが供給される。信号読取回路544には、信号読取回路544に供給された電気エネルギー量に比例する電圧信号SVをA/D変換器5442に供給する信号変換器5441と、信号変換器5441からの電圧信号SVをデジタル信号に変換してデータ変換部545に供給するA/D変換器5442とが設けられている。
信号読取回路544には、データ変換部545が接続されている。このデータ変換部545は、信号読取回路544から供給されたデジタル信号に基づいてX線画像データを生成する。
高分解能の画像データが必要でないときや画像データを速く取得したいときには、操作者が選択した撮影方法に応じて、コンソール制御部13は、受信した間引き、画素平均、領域抽出などの制御信号がカセッテ制御部53に送信する。カセッテ制御部53は、受信した間引き、画素平均、領域抽出などの制御信号に応じて、以下の間引き、画素平均、領域抽出などを実行するように制御する。
間引きは、奇数列又は偶数列のみ読み出すことにより、読み出す画素数を全画素数の1/4に間引いたり、同様にして1/9、1/16などに間引いたりすることにより行われる。なお、間引きの方法は、この方法に限られるものではない。
また、画素平均は、同時に複数の走査線5422を駆動し、同じ列方向の2画素のアナログ加算を行うことにより算出することが可能である。画素平均は、2画素の加算により算出することに限らず、列信号配線方向の複数画素のアナログ加算を行うことにより容易に得ることができる。更に、行方向の加算については、A/D変換出力後に隣り合う画素をデジタル加算することにより、上述のアナログ加算と合わせて、2×2等の正方形画素の加算値を得ることができる。これらによって、照射されたX線を無駄にすることなく、高速にデータを読み出すことが可能である。
また、領域抽出は、画像データの取込領域を制限する手段がある。これは、撮影方法の指示内容などから必要な画像データの取得領域を特定し、この特定された取得領域に基づいてカセッテ制御部53が走査駆動回路543のデータ取込範囲を変更し、この変更した取込範囲をパネル54が駆動するものである。
データ変換部545には、メモリ546が接続されている。このメモリ546は、データ変換部545により生成されたX線画像データを保存する。また、メモリ546には、予めゲイン補正用データが保存される。
メモリ546は、RAM(Random Access Memory)及び不揮発性メモリにより構成される。このメモリ546は、データ変換部545により逐次生成されたX線画像データをRAMに逐次書き込みをした後に不揮発性メモリに一括書き込みすることができる。不揮発性メモリは、EEPROM、フラッシュメモリ等のメモリ部品2つ以上により構成されており、このメモリ部品の一方を消去している間に他方に書き込みをすることができる。
このように、カセッテ5はX線画像データを一時的に保存するメモリ546を備えているので、取得したX線画像データを一旦メモリ546に保存でき、通信不良や通信不能な状態であっても、通信状態が良くなるまでX線撮影を遅らせる必要がなく、そのメモリ546に保存したX線画像データを、カセッテ5とコンソール1との間の通信状態に応じた通信速度で、カセッテ5からコンソール1に送信することができる。なお、メモリ546の容量は、撮影の効率性の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、4以上(特に10以上)が好ましい。また、メモリ546の容量は、低コスト化の観点から、最大データサイズの画像の保存できる画像数で換算して、1000以下(特に100以下)が好ましい。
光検出器542の下層には、ガラス基板により形成された平板上の支持体547が設けられ、支持体547によりシンチレータ541及び光検出器542の積層構造が支持されている。
支持体547の下面に、X線量センサ548が設けられている。X線量センサ548は、光検出器542を透過したX線量を検出し、X線量が所定量に達すると、所定X線量信号をカセッテ制御部53に送信する。また、本実施形態では、X線量センサ548として、アモルファスシリコン受光素子を用いている。だが、X線量センサは、これに限られず、結晶シリコンによる受光素子等を用いて直接X線を検出するX線センサや、シンチレータにより蛍光を検出するセンサを用いてもよい。
上述のように、カセッテ5は、内部電源51からの電力で駆動し、可搬型のケーブルレスであり、カセッテ通信部52とコンソール通信部14とが無線通信を介して通信するので、コンソール1との連動性を維持しつつ、ケーブルが被写体に絡まらないように注意しながら撮影する必要がなく、操作性が良く、撮影効率を向上させることができる。
なお、上述では、コンソール1はX線制御室R2に設置されている旨記載したが、コンソール1は無線通信可能な携帯端末であってもよい。この場合、X線制御室R2にも無線中継器を設置し、コンソール通信部14は、X線撮影室R1内の無線中継器6ともX線制御室R2内の無線中継器とも無線通信可能で、その結果、X線撮影室R1内でもX線制御室R2内でもカセッテ5と通信できることが好ましい。これにより、撮影者は、従来のようにX線制御室R2内だけでなく、X線撮影室R1内で撮影者に撮影位置等について指示をしながら当該コンソール1でX線画像を確認したり、X線画像データの画像処理を開始させたりすることができ、また、X線撮影室R1とX線制御室R2の間の移動時間でX線画像を確認したり、X線画像データの画像処理を開始させたりすることもでき、X線撮影からX線画像を確認するサイクルを繰り返すX線撮影全体のトータルの撮影効率を向上させることができる。
次に、本発明の第一の実施形態によるX線画像撮影システムによる動作について説明する。
カセッテ制御部52は、コンソール制御部13から撮影準備指示信号を受信するまで、走査駆動回路543をオフ状態に保つ。オフ状態に保つために、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位を同電位にし、収集電極5421にバイアスを印加しない。また、信号読取回路544の電源をオフ状態に保ち、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位をGND電位にしてもよい。
走査駆動回路543及び信号読取回路544にバイアスが印加されていない状態には、撮影待機モードとスリープモードとがある。
なお、撮影待機モードでは、フォトダイオードへバイアス電位を印加しないだけでなく、走査駆動回路543及び信号読取回路544は立ち上がりが早いので、走査駆動回路543及び信号読取回路544にも電力供給をしないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。更に、撮影待機モードでは、信号が発生しないので、データ変換部545にも電力供給しないことが、電力消費を更に抑えることができ好ましい。
また、撮影待機モードよりも更に消費電力の少ないスリープモードを設けることが好ましい。そして、撮影済み画像をコンソール1に完全に送信後、スリープモードに移行することが好ましい。そして、スリープモードでは、コンソール1から指示により撮影待機モードへ立ち上がるのに必要な機能のみ残して、カセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体やメモリへの電力供給を停止することが好ましい。すなわち、スリープモードでは、フォトダイオードへのバイアス電位を印加せず、走査駆動回路543、信号読取回路544、データ変換部545、メモリ546、及びカセッテ通信部52の高速送信機能又は送信機能全体に電力供給しないことが好ましい。これにより、無駄な電力消費をより抑えることができる。
このように、単位時間当たりの消費電力が撮影可能状態より低い撮影待機モードとスリープモード制御下の状態では、走査線5422、信号線5423、リセット線5426の電位を同電位にし、収集電極5421にバイアスを印加しない状態、すなわち、複数の画素に電圧が実質的に印加されない状態であるので、PDやTFTに電圧が実質的に印可されることにより劣化、すなわち、複数の画素の劣化を抑えることができる。また、無駄な電力の消費も抑えられる。
そして、例えば、X線照射スイッチの1stスイッチがONされたり、操作入力部2を介して、被写体情報や撮影情報等、所定の項目が入力されるなどの入力部12が撮影のための指示内容を受信したり、また、HIS/RIS71からオーダ情報を受信したりすると、コンソール制御部13は、操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて撮影条件を決定し、この撮影条件に基づいた撮影準備信号を、X線源制御部43及びカセッテ制御部53にコンソール通信部14を介して送信し、撮影可能状態に移行させる。
ここで、撮影準備指示は、例えばX線照射スイッチの1stスイッチのように操作者が操作入力部2を介して入力する指示である。また、被写体情報や撮影情報等、所定の項目が入力されたことを、撮影準備指示としてもよい。
X線源制御部43は、撮影準備指示信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御して、X線管42に高圧を印加する状態に移行させる。
カセッテ制御部53は、撮影準備指示信号を受信すると、撮影可能状態に移行する。すなわち、撮影可能状態において撮影指示が入力されるまで全ての画素のリセットを所定間隔で繰り返し、暗電流によりコンデンサ5424に電気エネルギーが蓄積されることを防止する。また、撮影可能状態が継続する時間は不明なため、この所定間隔は、撮影時よりも長く、また、トランジスタ5425のオン時間が撮影時よりも短く設定される。これにより撮影可能状態では、トランジスタ5425に負荷のかかる読み出し動作が少なくなる。そして、撮影可能状態に移行した後、カセッテ制御部53は、コンソール1に撮影可能状態移行信号を送信する。コンソール制御部13は、撮影可能状態移行信号を受信すると、カセッテが撮影可能状態に移行したことを示すカセッテ撮影可能状態表示を表示部3がするように表示制御部11を制御する。
撮影指示がコンソール制御部13に入力されると、コンソール制御部13は、操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて撮影条件を決定し、この撮影条件に関する撮影条件情報を、X線源制御部43及びカセッテ制御部53にコンソール通信部14を介して送信する。
コンソール制御部13は、例えばX線照射スイッチの2ndスイッチONなどの操作者からのX線照射指示を受けると、撮影指示信号をカセッテ5のカセッテ制御部53に送信する。そして、コンソール制御部13にX線照射指示が入力された後、コンソール制御部13は、X線源4とカセッテ5とを制御し、同期を取りながら撮影をする。
カセッテ制御部53は、撮影指示信号を受信すると、パネル54を初期化し、パネル54が電気エネルギーを蓄積することができる状態に移行する。具体的には、リフレッシュを行い、そして、撮像シーケンスのための専用の全画素のリセットを所定回数及び電気エネルギー蓄積状態専用の全画素のリセットを行って電気エネルギー蓄積状態に遷移する。曝射要求から撮影準備完了までの期間は所定時間が短いことが実使用上要求されるので、そのために撮像シーケンス専用の全画素のリセットを行う。更に、撮影可能状態の駆動のいかなる状態からも曝射要求が発生した場合は、即時撮像シーケンス駆動に入ることにより曝射要求から撮影準備完了までの期間を短くすることにより、操作性の向上を図る。
パネル54が電気エネルギーを蓄積できる状態に移行すると、カセッテ制御部53は、コンソール通信部14にカセッテ5の準備終了信号を送信する。コンソール通信部14は、この準備終了信号を受信すると、コンソール制御部13にカセッテの準備終了信号を伝達する。
コンソール制御部13は、このカセッテの準備終了信号を受信した状態で、かつ、X線照射指示を受けた状態になると、X線照射信号をX線源4に送信する。X線源制御部43は、X線照射信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御してX線管42に高圧を印加し、X線源4からX線を発生させる。X線源4から発生したX線は、X線照射口に設けられたX線絞り装置によりX線照射範囲を調整され、被写体を照射する。
また、コンソール制御部13は、X線撮影中である旨のX線撮影中表示を表示部3がするように表示制御部11を制御する。
被写体を透過したX線は、カセッテ5に入射する。このカセッテ5に入射したX線は、シンチレータ541によって可視光に変換される。
X線量センサ548は、カセッテ5に照射されたX線量を検出する。そして、検出したX線照射量が所定量に達すると、X線量センサ548が所定X線量信号をカセッテ制御部53に送信する。カセッテ制御部53は所定X線量信号を受信すると、無線中継器6を介してコンソール通信部14にX線終了信号を送信する。コンソール通信部14は、このX線終了信号を受信すると、コンソール制御部13にX線終了信号を伝達するとともに、X線源制御部43にX線照射停止信号を送信する。X線源制御部43は、このX線照射停止信号を受信すると、高圧発生源41を駆動制御し、高圧発生源41がX線管42への高圧の印加を停止する。これによりX線の発生が停止する。
カセッテ制御部53は、X線照射終了信号を送信すると、X線照射終了信号に基づいて走査駆動回路543と信号読取回路544とを駆動制御する。走査駆動回路543は、光検出器542が取得した電気エネルギーを読み出し、取得した電気エネルギーを信号読取回路544に入力する。信号読取回路544は、入力された電気エネルギーをデジタル信号に変換する。そして、データ変換部545は、デジタル信号を画像データに構成する。メモリ546は、データ変換部545により構成された画像データを一時保存する。
続いてカセッテ制御部53は、画像データを取得した後に、補正用画像データを取得する。補正用画像データは、X線照射をしない暗画像データであり、高品質のX線画像を取得するためにX線画像の補正に使用するものである。補正用画像データの取得方法は、X線を照射しない点以外は、画像データの取得方法と同じである。電気エネルギー蓄積時間は、画像データを取得するときと補正用画像データを取得するときとで等しくなるように設定する。ここで、電気エネルギー蓄積時間とは、リセット動作が完了したとき、即ちリセット時のトランジスタ5425をオフにしてから、次に電気エネルギー読み出しを行うためにトランジスタ5425をオンにするまでの時間である。よって、各走査線5422により電気エネルギー蓄積が始まるタイミングや電気エネルギー蓄積時間が異なる。
データ変換部545は、構成した画像データを、取得した補正用画像データに基づいてオフセット補正し、続いて、予め取得してメモリ546に保存されているゲイン補正用データに基づいてゲイン補正する。そして、不感画素や複数の小パネルで構成されたパネルの場合、小パネルのつなぎ目部などに違和感を生じないように画像を連続的に補間して、パネルに由来する補正処理を完了する。本実施形態では、データ変換部545は、カセッテ制御部53と別体であるが、カセッテ制御部53がデータ変換部545を兼ねても良い。
そして、補正処理されメモリ546にX線画像データが一時保存されると、カセッテ制御部53は、カセッテ通信部52、無線中継器6、コンソール通信部14を介してX線画像データを送信する。
このように、カセッテ5は内部電源51から電力の供給を受けて機能するメモリ546を備え、パネル54により得られ、カセッテ通信部52により送信されるX線画像データを一時的に保存するので、パネル54からのデータ生成と、カセッテとコンソールとの通信との間のアキュームレータとして機能し、X線画像データを、カセッテとコンソールとの通信状態に応じて、カセッテからコンソールに転送することができる。特に、メモリがRAMであるので、パネル54からのデータ生成速度が高くても良好にデータ保存できる。
コンソール制御部13は、X線画像データを受信すると、画像保存部16に一時保存する。そして、コンソール制御部13は、画像処理部15が画像保存部16に一時保存したX線画像データからサムネイル画像データを作成するように制御する。表示制御部11は、作成されたサムネイル画像データに基づいて、表示部3がサムネイル画像を表示するように制御する。
その後、画像処理部15は、画像データを操作者の指示内容やHIS/RIS71などからのオーダ情報に基づいて画像処理する。この画像処理された画像データは、表示部3に画像表示されると同時に画像保存部16に送信され、画像データとして保存される。更に、操作者の指示に基づいて、画像処理部15は画像データを再画像処理し、画像データの画像処理結果は表示部3が表示する。また、ネットワーク通信部18は、画像データをネットワーク上の外部装置であるイメージャ72、画像処理端末73、ビューワ74、ファイルサーバ75等に転送する。コンソール1から画像データが転送されると転送された外部装置は対応して機能する。すなわち、イメージャ72は、このX線画像データをフィルムなどの画像記録媒体に記録する。画像処理端末73は、このX線画像データの画像処理やCAD(Computer Aided Diagnosis:コンピュータ診断支援)のための処理をし、ファイルサーバ75に保存する。ビューワ74は、このX線画像データに基づいてX線画像を表示する。ファイルサーバ75は、このX線画像データを保存する。
このように、カセッテ制御部53は、適切なタイミングで、撮影可能状態、撮影可能状態より消費電力の低い1又は複数の撮影待機モード制御下の状態、更に消費電力の低いスリープモード制御下の状態というように、カセッテ5の電力供給の状態を変更する制御をする。そして、カセッテ制御部53は、カセッテ5の電力供給の状態を変更する制御をするタイミングに合わせて、カセッテ5の電力供給の状態を示す電力供給状態情報をカセッテ通信部52が送信するように制御する。
コンソール制御部13は、コンソール通信部14が受信したカセッテ5の電力供給の状態を示す電力供給状態情報を用いて制御できるので、良好な撮影を制御でき、かつ、撮影効率を向上させることができる。また、電力供給状態情報に応じて表示部3に表示させることができるので、カセッテ5が直ちにX線撮影を行えるか否かを操作者が判断して、例えば、他のカセッテやモダリティでの撮影を先にする、後にするなどして、撮影効率を向上させることができる。
次に、本発明の第一の実施形態によるカセッテ電源の供給電圧を検出するときの動作について説明する。
図5に、コンソール電源の供給電圧を検出するときのフローチャートを示す。
コンソール制御部13は、プログラムに基づいて、カセッテ1から送信された電源情報と電力状態情報を用いて、下記のフローをすすめるコンピュータである。先ず、コンソール制御部13は、電源情報に基づいて、カセッテ5が外部電源8から電力を供給されているのか、それとも内部電源51から電力を供給されているのかを判断する(ステップS1)。
コンソール制御部13は、電源情報に基づいて、カセッテ5が内部電源51から電力を供給されていると判断した場合(ステップS1:No)、コンソール制御部13は、電力状態情報に基づいて、内部電源51からの電力の供給状態が良好か否かを判断する(ステップS2)。コンソール制御部13は、電力状態情報に基づいて、内部電源51からの電力供給状態が良好であると判断すると(ステップS2:良好)、カセッテ5の電力状態の検出を終了する。また、コンソール制御部13は、内部電源51からの電力供給状態が不良であると判断すると(ステップS2:不良)、カセッテ5の内部電源51からの電力供給状態が不良であることを示す内部電源不良表示を表示部3が表示するように表示制御部11を制御する(ステップS3)。
コンソール制御部13は、電源情報に基づいて、カセッテ5が外部電源8から電力を供給されていると判断した場合(ステップS1:Yes)、コンソール制御部13は、電力状態情報に基づいて、外部電源8からの電力の供給る状態が良好か否かを判断する(ステップS4)。コンソール制御部13は、電力状態情報に基づいて、外部電源8からの電力供給状態が良好であると判断すると(ステップS4:良好)、カセッテ5の電力状態の検出を終了する。コンソール制御部13は、外部電源8からの電力供給状態が不良であると判断すると(ステップS4:不良)、カセッテ5の外部電源8からの電力供給状態が不良であることを示す外部電源不良表示を表示部3が表示するように表示制御部11を制御する(ステップS5)。
以上のように、第一の実施形態におけるX線画像撮影システム1000は、内部電源51又は外部電源8のいずれかにより電力が供給されるカセッテ5について、その電力の供給先と電力の供給状態とを表示部3に表示することができる。よって、電力状態が不良となった場合に、操作者がカセッテ5の電力の供給元を容易に確認して適切な対応を取ることができるので、トータルとしての撮影効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、パネル54が4096×3072画素を持つ1枚のパネルで構成された例を示したが、これに限定されず、例えば、パネル54が2048×1536画素を持つ4枚の小パネルで構成されたものを用いることもできる。このように複数枚の小パネルからパネルを構成した場合、4つの小パネルを組みあわせて1枚のパネルとする手間が発生するが、各パネルの歩留まりが向上するので、全体としても歩留まりが向上し低コスト化するという利点がある。
更に、本実施形態では、シンチレータ541と光検出器542とを用いて照射されたX線の電気エネルギーを読み出す例を示したが、これに限定されず、X線を電気エネルギーに直接変換できる光検出器を適用することが可能である。例えば、アモルファスSeやPbI2等を用いたX線電気エネルギー変換部とアモルファスシリコンTFT等とにより構成されたX線検出器を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、信号読取回路544に1つのA/D変換器5442が設けられた例を示したが、これに限定されず、複数のA/D変換器を適用することが可能である。 そして、A/D変換器の数は、画像読取時間を短くして所望のS/N比を得るために、4以上、特に8以上であることが好ましい。
また、A/D変換器の数は、低コスト化・小型化のために、64以下、特に32以下であることが好ましい。これにより、アナログ信号帯域及びA/D変換レートを不必要に大きくすることがない。
また、本実施形態では、ガラスにより形成された支持体547の例を示したが、これに限定されず、樹脂や金属等によって形成された支持体を適用することが可能である。
また、X線画像データを無線送信する際は、暗号化して送信することが好ましい。すなわち、カセッテ5に、送信するX線画像データを暗号化する暗号化手段を設け、また、コンソール1に暗号化されたX線画像データを復号化する暗号復号化手段を設けることが好ましい。このような暗号化手段は、カセッテ制御部53又はカセッテ通信部52が兼ねてもよいし、これらとは別に暗号化部を設けても良い。また、このような暗号復号化手段は、無線中継器6、コンソール通信部14又はコンソール制御部13が兼ねてもよいし、これらとは別に復号化部を設けてもよい。
そして、このような暗号化に適する技術としては、例えば、IEEE802.11で規定されたWEP(Wired Equivalent Privacy:64bit又は128bitのキー長の共通鍵を用いた暗号化)や、IEEE802.11iで規定されたTKIP(Temporal Key Integrity Protocol:キーを自動的に変更して暗号化を行うようにした暗号化)、WPA(Wi-Fi Protected Access:TKIPとIEEE802.1xを併用した暗号化)、IEEE802.11iに規定されるAES(Advanced Encryption Standard)などが挙げられるがこれらに限らない。
また、カセッテ通信部52やコンソール通信部14や無線中継器6に他の機器がアクセスすることを制限することが好ましい。このようなアクセス制限機能は、例えば、SSID(Service Set Identifier:接続する機器固有のIDであり、パケットのヘッダに含まれるSSIDが一致しないパケットを無視する)、MAC(Media Access Control、媒体アクセス制御)アドレス(LANカード固有のアドレス)フィルタリング機能(登録したMACアドレスの端末に対してだけ、接続が可能とする)、ANY接続拒否機能(アクセスポイントに設定する機能で、クライアントのSSID設定が「ANY」となっている場合に、アクセスポイントとの接続を拒否する機能。通常は、クライアントのSSID設定が「ANY」となっている場合、あらゆるSSIDを持つアクセスポイントに対して接続が可能であることに対する)、ビーコン信号にSSIDを含めない機能、IEEE802.1xに規定された認証(RADIUS)サーバによるユーザ認証 (認証されていない端末からの通信をすべて拒否し、認証されたユーザにのみ通信を許可する)などが挙げられるがこれらに限らない。
また、通信速度を向上させるために、カセッテ5でX線画像データを圧縮し、コンソール1側で圧縮復号化することが好ましい。すなわち、カセッテ5に、送信するX線画像データを圧縮する圧縮化手段を設け、また、コンソール1に圧縮されたX線画像データを復号化する圧縮復号化手段を設けることが好ましい。このような圧縮化手段は、カセッテ制御部53又はカセッテ通信部52が兼ねてもよいし、これらとは別に圧縮化部を設けても良い。また、このような圧縮復号化手段は、無線中継器6、コンソール通信部14又はコンソール制御部13が兼ねてもよいし、これらとは別に圧縮復号化部を設けてもよい。
この場合に暗号化するときは、圧縮処理した後、暗号化処理し、暗号の復号化処理した後、圧縮の復号化処理することが好ましい。すなわち、圧縮化手段により圧縮されたX線画像データを暗号化手段により暗号化し、暗号復号化手段により暗号復号化されたX線画像データを圧縮復号化手段により圧縮複合化することが好ましい。
また、本実施形態では、カセッテ5とコンソール1とが1対1で対応させている例を示したが、これに限定されず、カセッテとコンソールとが1対M、N対1、N対M(N,Mは2以上の自然数)で対応させて用いることが可能である。このときには、カセッテとコンソール間のネットワークを設け、カセッテとコンソールとの対応関係を対応関係情報保持部に保存し、対応関係情報保持部をネットワーク上又はコンソール内に設け、コンソールがカセッテを制御することが好ましい。
また、本実施形態では、コンソール1及びカセッテ5のいずれにおいても、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。また、プログラム等を記憶させる記憶媒体としては、不揮発性メモリ、電源バックアップされた揮発性メモリ、ROMメモリ、光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶させるようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システムあるいはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、このようなプログラムは、ネットワークや回線などを介して外部から提供されたものであってもよい。そして、外部から供給されるプログラムを使用する場合も、不揮発性メモリ、電源バックアップされた揮発性メモリ、光ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶されるようにしてもよい。
[第二の実施形態]
続いて、図6を参照しながらX線画像撮影システムの第二の実施形態について説明する。
ただし、第二の実施形態では、上記第一の実施形態において操作入力部の構成が異なる(図6参照)。操作入力部は、X線照射スイッチと、X線源指示内容入力部と、コンソール指示内容入力部とにより構成され、X線照射スイッチとX線源指示内容入力部はX線源制御部と接続し、コンソール指示内容入力部はコンソールの入力部と接続している。また、コンソール通信部は、第一の実施形態と異なり、無線中継器と接続しているが、X線源制御部と接続していない。これ以外の構成は、上記第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態では、操作入力部とX線源制御部とを中心とした説明を行い、上記第一の実施形態と同一の点は上記と同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図6に、第二の実施形態に係るX線画像撮影システム1000の概略構成を示す。
図6に示すように、操作入力部2には、操作者により撮影準備指示や撮影指示を入力するX線照射スイッチ21と、操作者により指示内容をX線源制御部に入力するX線源指示内容入力部22と、操作者により指示内容をコンソールに入力するコンソール指示内容入力部23とが設けられている。ここで、指示内容には、X線管電圧やX線管電流、X線照射時間等のX線撮影条件、撮影タイミング、撮影部位、撮影方法等のX線撮影制御条件、画像処理条件、画像出力条件、カセッテ選択情報、オーダ選択情報、被写体ID等がある。
X線照射スイッチ21には、X線源制御部43及び入力部12がそれぞれ接続している。X線照射スイッチ21には、撮影準備指示を入力する第一スイッチと、撮影指示を入力する第二スイッチがあり、X線照射スイッチ21による指示がX線源制御部43及び入力部12に入力される。第一スイッチから入力後、第二スイッチから入力できる構造になっている。
X線源指示内容入力部22には、X線源制御部43が接続している。X線源制御部43は、X線源指示内容入力部22より入力された指示内容に基づき、高圧発生源41及びX線管42を駆動制御する。
コンソール指示内容入力部23には、入力部12が接続している。入力部12に入力された指示内容は、コンソール制御部13に送信される。コンソール制御部13は、受信した指示内容に基づき、コンソール1及びカセッテ5を駆動制御する。
次に、本発明の第二の実施形態によるX線画像撮影システムによる動作について説明する。
操作者は、X線照射スイッチ21の第一スイッチを押下して、撮影準備指示を入力する。X線源制御部43は、第一スイッチによる撮影準備指示に基づき、高圧発生源41を駆動制御してX線管42に高圧を印加する状態に移行させる。入力部12に入力された第一スイッチによる撮影準備指示に基づき、コンソール制御部13は、コンソール通信部14及び無線中継器6を介してカセッテ5に撮影準備指示を送信する。カセッテ制御部53は、受信した撮影準備指示に基づき、撮影指示が入力されるまでリセットを所定間隔で繰り返し、暗電流によりコンデンサ5424に電気エネルギーが蓄積されることを防止する。
操作者は、X線照射スイッチ21の第二スイッチを押下して、撮影指示を入力する。X線源制御部43は、第二スイッチによる撮影指示に基づき、高圧発生源41を駆動制御してX線管42に高圧を印加し、放射線を発生させる。
入力部12に入力された第一スイッチによる撮影準備指示に基づき、コンソール制御部13は、カセッテ5を駆動制御し、X線源4から照射される放射線による撮影をする。
X線源4から照射されるX線は、被写体を透過し、カセッテ5に入射する。このカセッテ5に入射したX線に基づき、画像データが取得され、無線中継器6とコンソール通信部14を介してコンソール1に送信される。
以上のように、第二の実施形態におけるX線画像撮影システム1000は、内部電源51又は外部電源8のいずれかにより電力が供給されるカセッテ5について、その電力の供給先と電力の供給状態とを表示部3に表示することができる。よって、操作者がカセッテ5の電力の供給先と供給状態とを容易に確認して適切な対応を取ることができるので、撮影効率を向上させることができる。
本発明によるX線画像撮影システムの第一の実施形態の概略構成を示す図である。 本発明によるカセッテの一実施形態の概略構成を示す斜視図である。 本発明によるパネルを中心としたカセッテの一実施形態の断面図である。 本発明による光検出器を中心とした回路の一実施形態の構成を示す回路図である。 本発明によるカセッテ電源の供給電圧を検出するときのフローチャートである。 本発明によるX線画像撮影システムの第二の実施形態の概略構成を示す図である。
符号の説明
1000 X線画像撮影システム
1 コンソール
11 表示制御部
13 コンソール制御部
14 コンソール通信部
17 コンソール電源部
18 ネットワーク通信部
2 操作入力部
3 表示部
5 カセッテ
51 内部電源
52 カセッテ通信部
53 カセッテ制御部
546 メモリ
6 無線中継器

Claims (15)

  1. コンソールと通信するカセッテ通信手段と、
    放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、
    前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、
    内部電源と
    カセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、
    前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと、
    前記カセッテと通信するコンソール通信手段と、
    前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示す場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせるコンソール制御手段とを有する前記コンソールとを有する放射線画像撮影システム。
  2. 前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 前記カセッテ制御手段が、前記放射線画像取得手段への電力供給の状態を示す電力供給状態情報を、前記カセッテ通信手段に前記コンソールへ送信させ、
    前記コンソール制御手段が、前記コンソール通信手段が受信した前記電力供給状態情報に応じて、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記カセッテは可搬型のケーブルレスであり、
    前記カセッテ通信手段が、無線を介して前記コンソールと通信するものであり、
    前記コンソール通信手段が、前記カセッテと無線を介して通信するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 前記カセッテ通信部と無線通信可能な無線中継器を備え、
    前記コンソール通信部が、通信ケーブルを介して前記無線中継器と通信可能である請求項4に記載の放射線画像撮影システム。
  6. 前記コンソールは、前記コンソール通信手段が前記無線中継器と無線通信を介して通信する携帯端末であることを特徴とする請求項5に記載の放射線画像撮影システム。
  7. 前記カセッテは放射線画像データを一時的に保存するメモリを備えたことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
  8. コンソールであって、
    前記コンソールと通信するカセッテ通信手段と、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、内部電源とカセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、 前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと通信するコンソール通信手段と、
    前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示す場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせるコンソール制御手段とを有することを特徴とするコンソール。
  9. 前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴とする請求項8に記載のコンソール。
  10. 前記カセッテ制御手段が、前記放射線画像取得手段への電力供給の状態を示す電力供給状態情報を、前記カセッテ通信手段に前記コンソールへ送信させるものであり、
    前記コンソール制御手段が、前記コンソール通信手段が受信した前記電力供給状態情報に応じて、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のコンソール。
  11. 前記カセッテは可搬型のケーブルレスであり、前記カセッテ通信手段が、無線を介して前記コンソールと通信するものであり、
    前記コンソール通信手段が、前記カセッテと無線を介して通信するものであることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のコンソール。
  12. 前記カセッテ通信部と無線通信可能な無線中継器を備え、
    前記コンソール通信部が、通信ケーブルを介して前記無線中継器と通信可能である請求項11に記載のコンソール。
  13. 前記コンソール通信手段が前記無線中継器と無線通信を介して通信する携帯端末であることを特徴とする請求項12に記載のコンソール。
  14. コンソールであって、
    前記コンソールと通信するカセッテ通信手段と、放射線撮影により放射線画像データを得る放射線画像取得手段と、前記放射線画像取得手段から得られた放射線画像データを前記カセッテ通信手段により送信させるカセッテ制御手段と、内部電源とカセッテ外の外部電源と前記内部電源から電力の供給を受けることが可能で、供給された電力を前記カセッテ通信手段と放射線画像取得手段とカセッテ制御手段に供給する電力供給手段とを有し、前記電力供給手段が電力の供給を受けている電源を示す電源情報と、前記電力供給手段が供給を受けている電力の状態を示す電力状態情報を前記カセッテ通信手段に送信させるカセッテと通信するコンソール通信手段を有するコンソールのコンピュータに、
    前記コンソール通信手段が受信した前記電源情報及び前記電力状態情報から、電力状態が不良であることを示すか否か判断する電力状態判断ステップと、
    電力状態が不良であることを示すと判断した場合、前記電源情報に応じた表示を表示手段にさせる表示ステップとを実行させるためのプログラム。
  15. 前記電力状態が不良であることを示しているか否かの判断の基準が、前記電源により異なることを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
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