JP2010107202A - 放射線固体検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部給電手段を充電する際に生じるノイズの各機能部への影響を回避して、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することのできる放射線固体検出器を提供する。
【解決手段】センサパネル部24と、センサパネル部24によって取得された信号を読み取る読取部45と、読取部45により読み取られた信号をデジタル信号に変換処理するA/D変換器40と、このデジタル信号をコンソール5に送信する通信部35と、これら各機能部の少なくとも1つに対して電力供給可能であって充電可能に構成された複数のバッテリ71と、外部電源PWから供給される電力を受電して複数のバッテリ71を充電可能とする外部給電端子と、外部電源PWから受電された電力のバッテリ71に対する供給及びバッテリ71から各機能部への電力の供給を、前記複数のバッテリ71の電力残量の状態に応じて制御するスイッチ切替部30cと、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、放射線固体検出器に関するものである。
従来、医療用の放射線画像を取得する手段として、いわゆるフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:FPD)と呼ばれる固体撮像素子を2次元的に配置した放射線固体検出器が知られている。このような放射線固体検出器には、放射線検出素子として、a−Se(アモルファスセレン)のような光導電物質を用いて放射線エネルギーを直接電荷に変換し、この電荷を2次元的に配置されたTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等の信号読出し用のスイッチ素子によって画素単位に電気信号として読み出す直接方式のものや、放射線エネルギーをシンチレータ等で光に変換し、この光を2次元的に配置されたフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換してTFT等によって電気信号として読み出す間接方式のもの等があることが知られている。
そして近年では、内部給電手段としてバッテリを内蔵し、ケーブルレスで駆動する可搬型の放射線固体検出器が開発されている。
また、バッテリを内蔵し、ベッドサイド等におけるポータブル撮影をはじめとするケーブルレスでの自由度の高い撮影を可能とするとともに、撮影室等においては、ケーブルを接続して外部より電力を供給し、バッテリの寿命を気にすることなく、撮影を継続することのできる可搬型(カセッテ型)の放射線固体検出器も提案されている(例えば、特許文献1等参照)。この特許文献1に記載の技術では、ケーブル接続時、バッテリを経由して各機能部に電力が供給されるように構成されている。
特開2003−172783号公報
しかしながら、バッテリを高速で充電しようとする場合には、外部電源から大容量の電力を供給する必要がある。この点、特許文献1に記載の技術では、放射線固体検出器に単一のバッテリを内蔵し、当該バッテリから全ての機能部に対して給電を行っているため、外部電源から大容量の電力が供給されると、全ての機能部においてノイズが重畳してしまう可能性があった。
例えば、放射線固体検出器の画素サイズは、一般的に50〜200μmであり、画像データの読み取り時等にノイズが重畳すると、この画素単位のデータの信頼性が低下する。
この点、放射線固体検出器を用いて画像データを生成する場合には、被写体を透過した放射線を検出して得た実写画像データにオフセット補正、ゲイン補正を行って診断用の画像データを生成するという過程を経る。
このオフセット補正を行うためのオフセット補正値は、放射線固体検出器に放射線を照射しないで読み取りを実施するいわゆるダーク読取を定期的に行い、これによって得られたダーク読取値に基づいて算出される。そして、このオフセット補正値は複数回のダーク読取を行い、それによって得たダーク読取値の平均値を求めることにより、瞬間的なノイズ重畳の影響を緩和することができる。
しかし、実写画像データの読み取り時にノイズが重畳すると、その影響を事後的に除去することは難しく、画質の低い画像を診断に用いると誤診のおそれもあることから再撮影の必要が生じてしまう。
特に医療用画像の場合、例えば乳房の微小石灰化を対象とする診断では、画像中の病巣部分が放射線固体検出器における1画素に相当する程度の大きさであるため、たとえノイズによる影響が1画素のみに生じたとしても誤診を生じるおそれがある。このため、誤診を防止して無駄な生体検査等を行うような事態を回避するためには、ノイズの重畳を極力避けることが重要である。
また、実写画像データやオフセット補正値、ゲイン補正値等のデータをコンソール等の外部機器に送信する際にノイズが重畳する場合には、これらのデータすべてが影響を受けることとなり、画像品質の低下、補正精度の低下のおそれが生じる。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、内部給電手段を充電する際に生じるノイズの各機能部への影響を回避して、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することのできる放射線固体検出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
画素単位に信号を取り出し可能に構成された複数の放射線検出素子が2次元状に配置された検出手段と、
前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた信号をデジタル信号に変換処理する処理手段と、
前記処理手段により変換処理されたデジタル信号を外部機器に送信する通信手段と、
これら各機能部の少なくとも1つに対して電力供給可能であって充電可能に構成された複数の内部給電手段と、
外部電源から供給される電力を受電して前記複数の内部給電手段を充電可能とする外部給電端子と、
前記外部給電端子を介して前記外部電源から受電された電力の前記複数の内部給電手段に対する供給及び前記複数の内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を、前記複数の前記内部給電手段の電力残量の状態に応じて制御する給電制御手段と、
を有することを特徴としている。
本発明によれば、内部給電手段を複数備え、この複数の内部給電手段に対する外部電源からの電力供給を給電制御手段により制御するので、充電の必要な内部給電手段のみに電力供給を行うことができる。これにより、充電の際に生じるノイズの影響を最小限にとどめて、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、内部給電手段の電力残量が不足している場合には外部電源から内部給電手段への電力の供給を行い、内部給電手段の電力残量が満たされている場合には内部給電手段から各機能部への電力の供給を行うようにした場合には、電力残量の少ない内部給電手段のみを充電し、他の内部給電手段によって各機能部に電力を供することができる。このため、充電中の作業効率を低下させることなく、かつ充電によるノイズ等の影響が各機能部に生じるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、給電制御手段が、外部電源からの電力の内部給電手段に対する供給を、各機能部の稼動状態に応じて制御するとした場合には、充電によるノイズ等の影響を受けやすい機能部が動作している間は充電を行わない等の制御を行うことにより、充電によるノイズの影響が各機能部に生じるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、読取手段により読み取り処理が行われている場合、又は通信手段により送信処理が行われている場合には、外部電源から内部給電手段への電力の供給を禁止するとした場合には、読み取り処理中や送信処理中に充電によるノイズ等の影響が生じるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、アナログ信号を扱う機能部に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とデジタル信号を扱う機能部に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とを分離して、給電制御手段による給電制御を各給電経路毎にそれぞれ個別に行うようにした場合には、デジタル信号を扱う機能部で生じたノイズがアナログ信号に重畳されるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、複数の内部給電手段のうち、外部電源から電力が供給されている内部給電手段からデジタル信号を扱う機能部に対して電力供給を行い、外部電源から電力が供給されていない内部給電手段からアナログ信号を扱う機能部に対して電力供給を行うようにした場合には、最低限2つの内部給電手段があれば、充電を行いながら各機能部を動作させても充電によるノイズ等の影響を受けやすいアナログ信号にノイズ等が重畳されるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、信号取得系の機能部に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とそれ以外の機能部に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とを分離して、給電制御手段による給電制御を各給電経路毎にそれぞれ個別に行うようにした場合には、デジタル系の機能部から生じるノイズがアナログ信号に混入するのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
また、通信手段に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とそれ以外の機能部に対して電力供給を行う内部給電手段の給電経路とを分離して、給電制御手段による給電制御を各給電経路毎にそれぞれ個別に行うようにした場合には、特に通信手段が無線方式でデータの送受信を行うものである場合に、送信されるデータにノイズが重畳されるのを防止することができ、高画質の画像データ、高精度の補正値を取得することができるとの効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明を適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[第1実施形態]
まず、図1から図6を参照しつつ、本発明に係る放射線固体検出器の第1の実施形態について説明する。ただし、本発明を適用可能な実施形態は図示例のものに限定されるものではない。
放射線固体検出器は、例えば図1に示すような放射線画像撮影システム1内に配置されて、放射線画像データ(以下、単に「画像データ」と称する。)を取得するものである。
本実施形態において放射線固体検出器は、いわゆるフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector:以下「FPD」という。)をカセッテ型(可搬型)に構成したカセッテ型のFPD2(以下「FPDカセッテ2」と称する。)である。
本実施形態において、放射線画像撮影システム1は、このFPDカセッテ2と、FPDカセッテ2と通信可能なコンソール5とを備えている。
図1に示すように、FPDカセッテ2は、例えば、放射線を照射して図示しない患者の一部である被写体(患者の撮影対象部位)の撮影を行う撮影室R1に設けられており、コンソール5は、この撮影室R1に対応して設けられている。
なお、本実施形態においては、放射線画像撮影システム内に1つの撮影室R1が設けられており、撮影室R1内に3つのFPDカセッテ2が配置されている場合を例として説明するが、撮影室の数、各撮影室に設けられるFPDカセッテ2の数は図示例に限定されない。
また、撮影室R1が複数ある場合に、コンソール5は各撮影室R1に対応して設けられていなくてもよく、複数の撮影室R1に対して1台のコンソール5が対応付けられていてもよい。
撮影室R1内には、FPDカセッテ2を装填・保持可能なカセッテ保持部48を備えるブッキー装置3、被写体(患者Mの撮影対象部位)に放射線を照射するX線管球等の放射線源を備える放射線発生装置4が設けられている。カセッテ保持部48は、撮影時にFPDカセッテ2を装填するものである。なお、カセッテ保持部48は、ブッキー装置3に設けられているものに限定されず、例えば後述するバッテリ28の充電や有線による通信可能な端子部を備える図示しないクレードル等に備えられていてもよい。
なお、図1には撮影室R1内に臥位撮影用のブッキー装置3aと立位撮影用のブッキー装置3bとがそれぞれ1つずつ設けられている場合を例示しているが、撮影室R1内に設けられるブッキー装置3の数は特に限定されない。また、本実施形態では、各ブッキー装置3に対応して1つずつ放射線発生装置4が設けられている構成を例示しているが、例えば、撮影室R1内に放射線発生装置4を1つ備え、複数のブッキー装置3に対して1つの放射線発生装置4が対応し、適宜位置を移動させたり、放射線照射方向を変更する等して使用するようになっていてもよい。
また、撮影室R1は、放射線を遮蔽する室であり、無線通信用の電波も遮断されるため、撮影室R1内には、FPDカセッテ2とコンソール5等の外部装置とが通信する際にこれらの通信を中継する無線アクセスポイント(基地局)6等が設けられている。
また、本実施形態では、撮影室R1に隣接して前室R2が設けられている。前室R2には、放射線技師や医師等(以下「操作者」と称する。)が被写体に放射線を照射する放射線発生装置4の管電圧、管電流、照射野絞り等の制御を行ったり、ブッキー装置3の操作等を行う操作装置7が配置されている。
操作装置7にはコンソール5から放射線発生装置4の放射線照射条件を制御する制御信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4の放射線照射条件は、操作装置7に送信されたコンソール5からの制御信号に応じて設定される。放射線照射条件としては、例えば、曝射開始/終了タイミング、放射線管電流の値、放射線管電圧の値、フィルタ種等がある。
放射線発生装置4には、操作装置7から放射線の曝射を指示する曝射指示信号が送信されるようになっており、放射線発生装置4は、曝射指示信号に従って所定の放射線を所定時間、所定のタイミングで照射するようになっている。
本実施形態では、曝射指示信号の送信後実際に放射線の照射が開始されるまでの間にFPDカセッテ2においてダーク読取が行われるように連携制御される。放射線発生装置4は、曝射指示信号の受信後、このダーク読取に必要な時間を経過した後に放射線を照射する。
なお、曝射指示信号が送信されてからどの程度の時間経過後に実際の曝射を行うか及び放射線をどの程度の時間照射するか等は、予め撮影部位等に応じて規定されており、放射線発生装置4は、これに基づいて放射線の照射を行う。
また、ダーク読取の終了後に曝射指示信号が放射線発生装置4に送信される構成としてもよい。
図2は、本実施形態におけるFPDカセッテ2の斜視図である。
FPDカセッテ2は、図2に示すように、内部を保護する筐体21を備えている。なお、図2では、筐体21がフロント部材21aとバック部材21bとで形成されている場合が示されているが、その形状、構成は特に限定されず、この他にも、筐体21を筒状のモノコック状に形成することも可能である。
FPDカセッテ2は、その厚さやサイズが図示しないCRカセッテの場合と同様であって、CRカセッテ用に設置されている各種ブッキー装置3等に装填して使用可能であることが好ましい。具体的には、CRカセッテと同様に、従来のスクリーン/フィルム用のカセッテにおける規格であるJIS Z 4905(対応する国際規格はIEC 60406)に準拠する寸法で構成されていることが好ましく、この場合、FPDカセッテ2の放射線入射方向の厚さは15mm+1mm〜15mm−2mmの範囲内に形成される。このようにCRカセッテとの互換性を有することにより、FPDカセッテ2を用いた撮影にも既存の設備をそのまま利用することができ、便宜である。なお、FPDカセッテ2の厚みはここに示したものに限定されない。
また、FPDカセッテ2としては、例えば、8インチ×10インチ、10インチ×12インチ、11インチ×14インチ、14インチ×14インチ、14インチ×17インチ、17インチ×17インチ等のサイズのものが用意されているが、サイズはここに挙げたものに限定されない。
図2に示すように、本実施形態において、FPDカセッテ2の側面部分には、電源スイッチ22、インジケータ25、コネクタ部26等が配置されている。
電源スイッチ22は、FPDカセッテ2の電源のON/OFFを切り替えるものであり、電源スイッチ22を操作することにより、後述するバッテリ28(図4参照)によるFPDカセッテ2の各機能部に対する電力供給の開始及び停止を指示する信号が後述するカセッテ制御部30(図3参照)に出力される。FPDカセッテ2を撮影に使用しないときには、電源をOFF(すなわち、バッテリ28による各機能部に対する電力供給を停止)にしておくことにより、バッテリ28の電力消費を抑えることができる。
インジケータ25は、例えばLED等で構成されバッテリ28の充電残量や各種の操作状況等を表示するものである。
コネクタ部26は、外部電源PW(図5参照)と接続されるケーブル49を接続可能となっている。コネクタ部26には、外部電源PWから供給される電力を受電してバッテリ28に電力を供給するための外部給電端子27(図5参照)が接続されており、コネクタ部26にケーブル49が接続されることによりバッテリ28の充電が可能となる。また、コネクタ部26にケーブル49が接続されると、後述するように外部電源PWから直接又はバッテリ28を介して各機能部に電力供給を行うことも可能となる。
また、FPDカセッテ2の側面部分には、筐体21内に内蔵されたバッテリ28の交換のために開閉される蓋部材47が設けられており、蓋部材47の側面部には、FPDカセッテ2が無線アクセスポイント6を介して外部と無線方式で情報の送受信を行うためのアンテナ装置46が埋め込まれている。
筐体21の放射線入射面X(図2参照)の内側には、放射線入射面Xから入射した放射線を吸収して可視光を含む波長の光に変換する図示しないシンチレータ層が形成されている。シンチレータ層は、例えばCsI:TlやGd22S:Tb、ZnS:Ag等の母体内に発光中心物質が付活された蛍光体を用いて形成されたものを用いることができる。
シンチレータ層の放射線が入射する側の面とは反対側の面側には、シンチレータ層から出力された光を電気信号に変換する複数の光電変換素子23(図3参照)が2次元状に複数配列された検出手段としてのセンサパネル部24が設けられている。光電変換素子23は、例えばフォトダイオード等であり、シンチレータ層等と共に、被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出素子を構成する。
なお、FPDカセッテ2は、放射線検出素子が光電変換素子23、シンチレータ層等を備える構成のもの(いわゆる間接型の放射線固体検出器)に限定されない。例えばシンチレータ層を介さずに、入射した放射線を放射線検出素子で直接電気信号に変換する構成のもの(いわゆる直接型の放射線固体検出器)であってもよい。
本実施形態においては、カセッテ制御部30、走査駆動回路32、信号読出し回路33等により、このセンサパネル部24の各光電変換素子23の出力値を読み取る読取手段である読取部45(図3参照)が構成されている。
センサパネル部24及び読取部45の構成について、図3の等価回路図を参照しつつ、さらに説明する。
図3に示すように、センサパネル部24の各光電変換素子23の一方の電極にはそれぞれ信号読出し用のスイッチ素子であるTFT41のソース電極が接続されている。また、各光電変換素子23の他方の電極にはバイアス線Lbが接続されており、バイアス線Lbはバイアス電源36に接続されていて、バイアス電源36から各光電変換素子23にバイアス電圧が印加されるようになっている。
各TFT41のゲート電極はそれぞれ走査駆動回路32から延びる走査線Llに接続されており、TFT41のゲート電極には、この走査線Llを介してTFT電源42(図4参照)から読み出し電圧(ON電圧)又はOFF電圧が印加されるようになっている。また、各TFT41のドレイン電極はそれぞれ信号線Lrに接続されている。各信号線Lrは、それぞれ信号読出し回路33内の増幅回路37に接続されており、各増幅回路37の出力線はそれぞれサンプルホールド回路38を経てアナログマルチプレクサ39に接続されている。また、信号読出し回路33には信号をデジタル信号に変換処理する処理手段としてのA/D変換器40が接続されており、アナログマルチプレクサ39から送り出されたアナログの画像信号は、A/D変換器40によりデジタルの画像信号に変換される。信号読出し回路33は、このA/D変換器40を介してカセッテ制御部30に接続されており、デジタルの画像信号がカセッテ制御部30に出力される。カセッテ制御部30には、記憶部31が接続されており、カセッテ制御部30は、A/D変換器40から送られたデジタルの画像信号を画像データとして記憶部31に記憶させる。
ここで、放射線画像撮影時とダーク読取時における電気信号の流れ等について説明する。
被写体を撮影する通常の放射線画像撮影においては、被写体を透過した放射線がシンチレータ層に入射すると、シンチレータ層からセンサパネル部24に光が照射され、光の照射を受けた量に応じて、光電変換素子23の特性が変化する。
そして、放射線画像撮影を終了し、放射線固体検出器1から実写画像データを電気信号として読み出す際には、TFT電源42から走査線Llを介してTFT41のゲート電極に読み出し電圧を印加して各TFT41のゲートを開き、光電変換素子23からTFT41を介して電気信号を信号値として信号線Lrに取り出す。そして、信号値は増幅回路37で増幅される等して、アナログマルチプレクサ39から順次A/D変換器40に送られる。そしてデジタル信号に変換された信号はカセッテ制御部30に出力され、実写画像データとして記憶部31に記憶される。
そして、TFT41に読み出し電圧を印加する走査線Llを順次走査して上記の読出し処理を走査線Llごとに行うことで、センサパネル部24の全光電変換素子23から電気信号をそれぞれ読み出していくことにより、1回の放射線画像撮影において、各光電変換素子23でそれぞれ検出され増幅される等により得られた実写画像データが、各光電変換素子23(すなわち各画素)ごとの実写画像データとして記憶部31に記憶される。
これに対し、ダーク読取においては、FPDカセッテ2の全ての光電変換素子23を一旦リセットして電荷を放出させた後、各TFT41のゲートを閉じて、FPDカセッテ2を放射線が照射されない状態で放置する。
そして、所定時間経過後、走査線LlからTFT41のゲート電極に読み出し電圧を印加して各TFT41のゲートを開いて、各光電変換素子23に溜まった電荷を信号線Lrに取り出し、上記と同様に、電荷を増幅回路37で増幅する等してアナログマルチプレクサ39から順次A/D変換器40を介してカセッテ制御部30に出力する。なお、このように、放射線が曝射されない状態において、各光電変換素子23から出力された電荷を増幅する等して得られた出力値(ダーク画像データ)を、以下「ダーク読取値」と称する。
カセッテ制御部30は、各光電変換素子23から出力された各出力値に各画素の番号(例えばx,y座標により各画素を特定する番号)を対応付けて各ダーク読取値としてそれぞれ記憶部31に保存する。さらに、TFT41に読み出し電圧を印加する走査線Llを順次走査して上記の読出し処理を走査線Llごとに行うことにより、センサパネル部24の全光電変換素子23からダーク読取値がそれぞれ読み出されて記憶部31に記憶されるようになっている。
そして、TFT41に読み出し電圧を印加する走査線Llを順次走査して上記の読出し処理を走査線Llごとに行うことで、センサパネル部24の全光電変換素子23から電気信号をそれぞれ読み出していくことにより、全ての光電変換素子23についてダーク読取値が取得され、取得されたダーク読取値が、各光電変換素子23(すなわち各画素)ごとのデータとして記憶部31に記憶される。
本実施形態では、撮影の直前、すなわち操作装置7から放射線発生装置4に対して曝射指示信号が送信されたときに、FPDカセッテ2において複数回のダーク読取が行われる。そして、1つの光電変換素子23から各回のダーク読取ごとにダーク読取値が出力され、カセッテ制御部30は、この複数回のダーク読取値(出力値)の平均値を算出する。この平均値の算出が全ての光電変換素子23について行われ、この平均値はオフセット補正値として記憶部31に記憶されるようになっている。
なお、オフセット補正値を生成するために何回のダーク読取を行うかの回数は特に規定されない。例えば、ダーク読取を1回行うことによりオフセット補正値を生成してもよい。この場合には、ダーク読取値の平均値を算出する処理は必要なく、当該1回のダーク読取におけるダーク読取値がオフセット補正値となる。
ダーク読取の回数が多いほど、ノイズ重畳影響の少ない、安定したオフセット補正値を算出することができるが、その分オフセット補正値を取得するまでに時間を要することとなるし、バッテリ28を消耗することにもなる。なお、本実施形態においては、各撮影の直前に5回のダーク読取を行ってオフセット補正値を算出する場合を例として以下説明する。
図4は、FPDカセッテ2の機能的構成及びバッテリ28から各機能部に電力を供給する給電回路を示す要部ブロック図である。
図4に示すように、FPDカセッテ2は、カセッテ制御部30、記憶部31、走査駆動回路32、信号読出し回路33、通信部35、バイアス電源36、TFT電源42、バッテリ28等を備えている。
カセッテ制御部30は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random・Access Memory)等を備えるコンピュータであり、本体制御部30a、画像データに対して外部に出力するための信号処理を施す信号処理部30b、切替スイッチ62の制御を行うスイッチ切替部30c(図5参照)等を含んでいる。
本体制御部30aは、画像データの生成やオフセット補正値の算出を行う演算手段として機能する他、FPDカセッテ2全体を統括的に制御する。信号処理部30bは、画像データに所定の信号処理を施すことによって画像データを外部に出力するのに適した形式のデータとする機能部である。また、スイッチ切替部30cは、後述するようにスイッチ制御回路64等からなり、切替スイッチ62(図5参照)の切り替えを制御することにより外部給電端子27を介して外部電源PWから受電された電力のバッテリ28に対する供給を、個々のバッテリ28毎に制御する給電制御手段として機能するものである。
本実施形態では、スイッチ切替部30cは、後述するように、2つのバッテリ28(第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28b)を区別して、外部電源PWから受電された電力をいずれのバッテリ28に対して供給するか、各機能部に対していずれのバッテリ28から電力を供給するかを切換え制御するようになっている。
ROMには、実写画像データ生成処理、オフセット補正値生成処理、給電制御処理等、FPDカセッテ2において各種の処理を行うためのプログラム、各種の制御プログラムやパラメータ等が記憶されている。
カセッテ制御部30は、ROMに格納された所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従ってCPUが各種処理を実行するようになっている。
記憶部31は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、記憶部31には、読取部45(図3参照)により生成される実写画像データ(被写体を透過した放射線に基づく画像データ)や、ダーク読取値(放射線を照射しない状態で取得された画像データ)等が記憶されるようになっている。
なお、記憶部31は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。また、その容量は特に限定されないが、複数枚分の画像データを保存可能な容量を有することが好ましい。このような記憶手段を備えることによって、被写体に対して連続して放射線を照射し、その度ごとに画像データを記録し蓄積していくことができ、連続撮影や動画撮影を行うことが可能となる。
通信部35は、アンテナ装置46と接続されており、カセッテ制御部30の制御に従って、コンソール5等の外部装置との間で各種信号の送受信を行うものである。通信部35は、無線アクセスポイント6を介して無線方式でコンソール5等の外部装置との通信を行う。
本実施形態において、通信部35は、読取部45によって読み取られA/D変換部40においてアナログ信号からデジタル信号に変換された画像信号に基づく画像データ(実写画像データやダーク読取により得られたデータ)を外部機器であるコンソール5に送信するとともにコンソール5等から撮影オーダ情報等を受信する。
なお、本実施形態では、信号処理部30b、記憶部31、通信部35等により、A/D変換部40によりデジタル信号に変換された信号をコンソール5に送信する通信手段が構成されている。
TFT電源42は、各TFT41のゲートを開くときには各TFT41のゲート電極に読み出し電圧(ON電圧)を印加し、各TFT41のゲートを閉じるときには各TFT41のゲート電極にOFF電圧を印加するものである。
また、FPDカセッテ2には、FPDカセッテ2の各機能部に電力を供給する内部給電手段として、2つのバッテリ28(第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28b)が設けられている。
内部給電手段としては、例えばニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、小型シール鉛電池、鉛蓄電池等の充電自在な二次電池、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタ(LIC)等の蓄電素子等を適用することができる。
なお、筐体21内部の空間を有効に利用するため、複数のバッテリ28は、例えばセンサパネル部24と図示しない回路基板とをつなぐフレキシブル配線基板と筐体21との間に生じる間隙に配置されることが好ましい。
第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bは、ともに同じ電源回路29に接続されて、共通の機能部に対して電力を供給するものであり、両者は、後述するように、その電力残量に応じて適宜切り替えて使用可能となっている。
なお、本実施形態において、2つのバッテリ28の容量は、例えばバッテリを1つ搭載する場合におけるバッテリの容量と比較して1/2程度のものであってもよい。
電源回路29は、バッテリ28から供給される電力を供給先の各機能部に適するように、その電圧等を適宜変換・調整するようになっている。
ここで、図5を参照しつつ、外部電源PWから受電された電力のバッテリ28に対する供給を制御するための回路構成について説明する。図5は、外部電源PWから第1のバッテリ28aまで及び第1のバッテリ28aから電源回路29までの給電経路、外部電源PWから第2のバッテリ28bまで及び第2のバッテリ28bから電源回路29までの給電経路を模式的に示した回路図である。
図5に示すように、各バッテリ28は、筐体21内の所定の位置に載置されると、その端子部(図示しない)が筐体21内に設けられているバッテリ接続端子63と電気的に接続されるようになっている。各バッテリ接続端子63は、その一端が接地されており、他端が切替スイッチ62に接続されている。
第1のバッテリ28aと外部電源PW及び電源回路29との間の給電経路上及び第2のバッテリ28bと外部電源PW及び電源回路29までの間の給電経路上には、外部電源PWからの電力を各バッテリ28に送るか否かを切り替える切替スイッチ62(切替スイッチ62a,62b)がそれぞれ設けられている。
また、第1のバッテリ28aと切替スイッチ62との間及び第2のバッテリ28bと切替スイッチ62との間には、各給電経路上において各バッテリ28の電力残量を検出する電力残量検出回路61が設けられている。電力残量検出回路61は、例えば各給電経路上における電圧を検知することにより各バッテリ28の電力残量を検出するものである。電力残量検出回路61は、検出結果(検出電圧)をスイッチ制御回路64に出力するようになっている。
電力残量検出回路61は、コネクタ部26にケーブル49が接続され、充電可能な状態となったときにバッテリ28の電力残量の検出を行うようになっている。なお、電力残量検出回路61による第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bの電力残量の検出は、随時行われていてもよい。
なお、本実施形態では、この電力残量検出回路61、スイッチ制御回路64等により切替スイッチ62の切替制御を行うスイッチ切替部30cが構成されている。
各切替スイッチ62a,62bの一端は、接続端子65を介して電源回路29と接続されている。また、切替スイッチ62a,62bの他端は、外部給電端子27を介して外部電源PWと接続されている。切替スイッチ62a,62bは、スイッチ制御回路64の制御にしたがって、第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bの接続状態を、電源回路29と接続されている状態と外部電源PWと接続されている状態との間で切り替えるものである。
具体的には、給電制御手段としてのスイッチ切替部30c(図5参照)は、電力残量検出回路61(図5参照)により検出された各バッテリ28の電力残量に基づき、各バッテリ28(第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28b)の電力残量が不足しているか否かを判断する。そして、いずれかのバッテリ28の電力残量が不足している場合には、電力残量の不足しているバッテリ28について切替スイッチ62を切り替え、各機能部に電力を供給する状態から外部電源PWから電力の供給を受ける状態(すなわち充電可能な状態)へとバッテリ28の給電状態を遷移させる。
このように、スイッチ切替部30cは、適宜切替スイッチ62を切り替えることにより、外部電源PWから受電された電力のバッテリ28に対する供給を、第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bの電力残量に応じてそれぞれ個別に制御するようになっている。
例えば、図5に示されている状態では、切替スイッチ62aが電源回路29側に切り替えられているので、第1のバッテリ28aから電源回路29を介して各機能部に電力が供給される。他方、切替スイッチ62bは外部電源PW側に切り替えられているので、外部電源PWから第2のバッテリ28bに対して電力が供給され、第2のバッテリ28bの充電が行われる。
そして、電力残量検出回路61による検出結果から第2のバッテリ28bの充電が完了した(電力残量が回復した)場合には、スイッチ制御回路64により切替スイッチ62aが電源回路29側に切り替えられて、第2のバッテリ28bから電源回路29を介して各機能部に電力が供給される状態となる。また、第1のバッテリ28aの電力残量が不足している場合には、切替スイッチ62aが外部電源PW側に切り替えられて、外部電源PWと接続され、第1のバッテリ28aの充電が開始される。
切替スイッチ62の構成は特に限定されないが、例えば、各切替スイッチ62a,62bは、第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bが電源回路29と接続されている状態となるように付勢されており、スイッチ制御回路64から一定の電圧が印加されたときに、この付勢が解かれて、第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bが外部電力PWと接続されている状態となる。
なお、充電切替スイッチ及び電力供給切替スイッチは、図5では複数の独立したスイッチで示しているが、例えば2回路入りの一つのスイッチで、一方が他方と互いに異なる接続となるように(この場合連動となる)構成してもよい。
また、スイッチの種類は,電磁式スイッチ(電磁式リレー)でも半導体スイッチ(SSR)やFET、光電スイッチ(Photoリレー)等の何れで構成してもよい。
スイッチ制御回路64は、電力残量検出回路61及び各切替スイッチ62と接続されており、電力残量検出回路61による検出結果に応じて適宜切替スイッチ62を切り替えるようになっている。すなわち、スイッチ制御回路64は、電力残量検出回路61から送られた検出電圧に基づいて、当該バッテリ28の電力残量が十分か不足しているかを判断し、不足している場合には当該バッテリ28に対して外部電源PWから電力が供給されるように切替スイッチ62を切り替え動作させる。なお、本実施形態ではバッテリ28の充電が必要と判断される電力残量の閾値が記憶部31等に記憶されており、スイッチ制御回路64は、バッテリ28の電力残量がこの所定の閾値以下であるときに充電が必要と判断するようになっている。
コンソール5は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55、ネットワーク通信部56、等を備えて構成されており、各部はバス57により接続されている。
記憶部52は、図示しないROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。
ROMは、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等で構成されており、ROMには、患部を検出するための自動部位認識に基づく階調処理・周波数処理等の画像処理を行うためのプログラム等、各種のプログラムが記憶されているほか、撮影画像の画像データを診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
RAMは、制御部51により実行制御される各種処理において、ROMから読み出されて制御部51で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
本実施形態では、記憶部52は、患者情報、撮影オーダ情報等を記憶している。また、記憶部52は、FPDカセッテ2から送信された実写画像データやこれに付帯する情報等を一時的に記憶するようになっている。
制御部51は、ROMに記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行するコンソール5の制御手段である。
制御部51は、FPDカセッテ2から送られた実写画像データに基づく画像を表示する表示するように表示部54の表示を制御する表示制御手段である。
また、制御部51は、被写体を提供する患者の患者情報、撮影オーダ情報を取得するとともに、取得した患者情報・撮影オーダ情報とFPDカセッテ2で生成されコンソール5に送信された画像データとを対応付ける対応付け手段として機能する。なお、撮影オーダ情報等は、入力部53から入力され記憶部52等に記憶されているものであってもよいし、HIS/RIS8等から予め登録されている被写体情報(撮影オーダ情報)を取得するようになっていてもよい。
また、コンソール5には、FPDカセッテ2からオフセット補正後の実写画像データが送られるようになっており、実写画像データが送られてくると、制御部51は、HIS/RIS等に記憶されているFPDカセッテごとのゲイン補正値の中から、カセッテIDに基づいて、撮影に用いられたFPDカセッテに対応するゲイン補正値を抽出する。そして、抽出されたゲイン補正値を用いてオフセット補正後の実写画像データに対しゲイン補正を行う。
さらに、制御部51は、このオフセット補正・ゲイン補正後の実写画像データに対して、撮影部位に応じた階調処理・周波数処理等の画像処理を行い、診断用の確定画像データを生成する。
入力部53は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部51に出力する。
表示部54は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部51から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部55は、無線アクセスポイント6を介してFPDカセッテ2等との間で無線方式により情報の送受信を行うものである。
ネットワーク通信部56は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワークNに接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
本実施形態において、ネットワークNを介してコンソール5のネットワーク通信部56と接続される外部装置としては、HIS/RIS8、PACSサーバ9、イメージャ10等があるが、ネットワークNに接続される外部装置はここに例示したものに限定されない。
HIS/RIS8は、撮影に関する被写体の撮影オーダ情報をコンソール5に提供する。撮影オーダ情報は、例えば検査対象を提供する患者の氏名等の患者情報や、撮影部位、撮影方法、撮影に使用するブッキー装置3の種類(臥位用のブッキー装置3aか立位用のブッキー装置3bか等)等の撮影予約に関する情報等を含んでいる。なお、撮影オーダ情報はここに例示したものに限定されず、これ以外の情報を含んでいてもよいし、上記に例示した情報のうちの一部でもよい。
また、本実施形態において、HIS/RIS8は、FPDカセッテ2ごとに予め定められているゲイン補正値等を、各FPDカセッテ2のカセッテIDと対応付けて記憶する記憶手段である。なお、ゲイン補正値等を記憶する記憶手段は、HIS/RIS8に限定されない。
PACSサーバ9は、コンソール5から出力された診断用の確定画像データを保存するものである。
また、イメージャ10は、コンソール5から出力された確定画像データに基づいて放射線画像をフィルムなどの画像記録媒体に記録し、出力する。
次に、本実施形態におけるFPDカセッテ2の作用について説明する。
コンソール5等からFPDカセッテ2を起動させる起動信号が送信されると、FPDカセッテ2の各機能部に対してバッテリ28から電力が供給され、撮影可能な状態となる。
具体的には、電源回路29を介して、各機能部に対し、第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bから電力が供給される。
撮影が行われると、FPDカセッテ2のセンサパネル部24を構成する各光電変換素子23から読取部45によって電気信号が読み取られ、A/D変換部40においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、デジタル信号に変換された画像信号に基づく画像データ(実写画像データやダーク読取により得られたデータ)が記憶部31に記憶される。さらに、信号処理部30bにおいて、画像データに対し、コンソール5に伝送するためのデータの並び替え処理や符号化処理等を行う。符号化処理等が施された画像データは通信部35に送られ、通信部35からコンソール5に対して画像データが送信される。
コネクタ部26にケーブル49が接続されると、電力残量検出回路61により第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28bの電力残量が検出され、検出結果がスイッチ制御回路64に出力される。スイッチ制御回路64は、電力残量検出回路61による検出結果から第1のバッテリ28a又は第2のバッテリ28bの電力残量が不足しているか否かを判断し、電力残量が不足していると判断した場合には、電力残量の不足しているバッテリ28の給電状態を切り替える切替スイッチ62を外部電源PWからの電力供給を受けられる状態(すなわち充電可能な状態)に切り替える。
例えば、図5では、第2のバッテリ28bのみ電力残量が不足していると判断されて、第2のバッテリ28bの給電状態を切り替える切替スイッチ62bが外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えられた状態を示している。この場合、第2のバッテリ28bには外部電源PWから電力が供給されて充電が行われ、第1のバッテリ28aについては各機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
なお、第1のバッテリ28a、第2のバッテリ28bともに電力残量が不足しているときは、切替スイッチ62a,62bを両方とも外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えてもよい。このように両方の切替スイッチ62a,62bを切り替えた場合には、バッテリ28が回路から遮断されることとなるため、過放電に対する保護となる。
第2のバッテリ28bの充電が完了すると、スイッチ制御回路64は当該第2のバッテリ28bの給電状態を切り替える切替スイッチ62bを動作させて、外部電源PWからの電力供給を受けられる状態から各機能部に電力供給可能な状態に切り替える。これにより第2のバッテリ28bから各機能部に対して電力供給が再開される。そして、第1のバッテリ28aの電力残量が不足している場合には、さらに当該第1のバッテリ28aの給電状態を切り替える切替スイッチ62aを動作させて、第1のバッテリ28aを充電可能な状態とする。
以上のように、本実施形態によれば、共通の機能部に電力供給を行う2つのバッテリ28(第1のバッテリ28a及び第2のバッテリ28b)を備え、外部電源PWから受電された電力を各バッテリ28に供給するか否か(すなわち充電を行うか否か)を、スイッチ切替部30cが各バッテリ28毎に別個に制御することができる。
これにより、例えば第1のバッテリ28aのみ電力残量が不足している場合には、第2のバッテリ28bによって電力供給を行い、信号の読取り処理や画像データの送信等、所定の動作を行いつつ、第1のバッテリ28aのみを充電するというように、各種処理動作を停止することなく充電が必要なバッテリ28のみを充電することができ、充電による作業効率の低下を抑えることができる。
そして、このように一方のバッテリ28を充電しながら他方のバッテリ28からの電力供給で駆動する機能部による処理動作を続行させても、両バッテリ28の給電経路が分離されているので、外部電源からの電力供給により生じるノイズが他方のバッテリ28によって駆動する機能部による信号処理等に影響を及ぼすことがない。
なお、本実施形態では、コネクタ部26に直接ケーブル49が接続されることにより外部電源PWからの電力供給が可能となる構成を例として説明したが、外部電源PWからFPDカセッテ2のバッテリ28への電力供給を行う構成はこれに限定されない。例えば、FPDカセッテ2をクレードル等の所定の充電装置に載置したり、ブッキー装置3に装填したりすると、外部電源PWが当該クレードルやブッキー装置3を介してFPDカセッテ2のコネクタ部26の外部給電端子27に間接的に接続されて外部電源PWから供給される電力を受電可能となる構成としてもよい。
また、カセッテ制御部30は、外部給電端子27が外部電源PWから電力を受電したと検知すると、各機能部の稼動状態を判断して、外部給電端子27を介して外部電源PWから受電した電力のバッテリ28に対する供給を、この各機能部の稼動状態に応じて制御するように構成してもよい。
すなわち、例えば、コネクタ部26にケーブル49が接続され外部電源PWからの給電が可能な状態になると、カセッテ制御部30は、センサパネル部24と読取部45とにおいて実写画像データの読取り処理やダーク読取り処理が行われているか否か、通信部による画像データの送信が行われているか否か等を判断し、読取り処理や画像データの送信処理が行われている間は、バッテリ28に対する充電を行わないようにする。
また、本実施形態では、FPDカセッテ2は、アンテナ装置46を介して無線方式でコンソール5等の外部装置と通信を行うように構成したが、例えば通信用のコネクタ部を設けて、これに通信用のケーブルが接続されたときは有線方式で外部機器と通信できるように構成してもよい。
また、本実施形態では、撮影の直前にダーク読取を行うようにしたが、ダーク読取を行うタイミングは当該撮影時の特性に最も近いオフセット補正値を得られるタイミングであればよく、特に限定されない。例えば、撮影の直後にダーク読取を行ってもよい。
また、本実施形態では、FPDカセッテ2においてオフセット補正を行った上で補正後の実写画像データをコンソール5に送信するようにしたが、オフセット補正はコンソール5の側で行ってもよい。この場合には、実写画像データとこれに対応するオフセット補正値とを対応付けてコンソール5に送信する。
また、本実施形態では、FPDカセッテ2でダーク読取を行った場合に、カセッテ制御部30がダーク読取値の平均値を算出する等によりオフセット補正値を算出する場合を例としたが、オフセット補正値はカセッテ制御部30において算出する場合に限定されない。例えば、FPDカセッテ2でダーク読取を行うと、当該ダーク読取によるダーク読取値(例えば5回のダーク読取による5回分のダーク読取値を加算したデータ)を実写画像データとともにコンソール5に送信し、コンソール5の制御部51により、当該ダーク読取値からオフセット補正値を算出(例えば5回分のダーク読取値の平均値を算出)してオフセット補正を行うように構成してもよい。
また、本実施形態においては、前室R2に、操作装置7を備え、これとは別個に放射線画像撮影システム1全体の制御を行うコンソール5が設けられる構成としたが、各前室R2に操作装置7に代えてコンソール5を備える構成としてもよい。この場合、コンソール5は、放射線画像撮影システム1全体の制御を行うとともに、放射線発生装置4の制御や、ブッキー装置3の操作等も適宜行う。
また、本実施形態においては、撮影オーダ情報は、コンソール5の制御部51が、記憶部52に予め保存してあるものを読み出したり、HIS/RIS8等に予め登録されている撮影オーダ情報をネットワークNを介して取得するものとしたが、撮影オーダ情報は、必ずしも放射線画像撮影前に作成されている必要はなく、放射線画像撮影後に、取得された画像データと対応付けるようにして撮影オーダ情報を作成するように構成することも可能である。
その他、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
[第2の実施形態]
次に、図7及び図8を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、バッテリ及び給電に関する構成が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態において、FPDカセッテ70は、内部給電手段として第1のバッテリ71aから第4のバッテリ71dの4つのバッテリ71を備えている。
このうち第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bは、アナログ系の機能部に対して電力を供給するものであり、第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dは、デジタル系の機能部に電力を供給するものである。
第1のバッテリ71a、第2のバッテリ71bから電力が供給されるアナログ系の機能部は、例えば、センサパネル部24の光電変換素子23にバイアス電圧を印加するバイアス電源36、走査駆動回路32、TFT電源42、信号読出し回路33、A/D変換部40等のアナログ信号を扱う機能部である。
また、第3のバッテリ71c、第4のバッテリ71dから電力が供給されるデジタル系の機能部は、例えば、本体制御部30aや信号処理部30b等からなるカセッテ制御部30、記憶部31、通信部35等のデジタル信号を扱う機能部である。
第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bにはアナログ系の機能部に対する電力供給を制御するアナログ系電源回路72aが接続されており、第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dにはデジタル系の機能部に対する電力供給を制御するデジタル系電源回路72bが接続されている。アナログ系電源回路72a、デジタル系電源回路72bは、バッテリ71から供給される電力を供給先の各機能部に適するように、その電圧等を適宜変換・調整するようになっている。
本実施形態では、給電制御手段としてのスイッチ切替部30cは、アナログ系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bとデジタル系の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dとを区別して、外部電源PWから受電された電力のバッテリ71に対する供給を、第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71b、第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dにつきそれぞれ個別に制御するようになっている。
すなわち、アナログ系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bとデジタル系の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dのそれぞれについて電力残量検出回路61により電力残量を検出する。
そして、検出の結果、第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ71に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ62(切替スイッチ62a又は切替スイッチ62b)を切り替える。同様に、第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ71に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ62(切替スイッチ62c又は切替スイッチ62d)を切り替える。
なお、図8では、第2のバッテリ71b及び第4のバッテリ71dの電力残量が不足していると判断されて、切替スイッチ62b及び切替スイッチ62dが外部電源PW側に切り替えられた状態を示している。
なお、その他の構成は、第1の実施形態において示したものとほぼ同様であるため、同一箇所には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるFPDカセッテ70の作用について説明する。
コンソール5等からFPD70を起動させる起動信号が送信されると、FPD70の各機能部に対してバッテリ71から電力が供給され、撮影可能な状態となる。
具体的には、例えば、センサパネル部24の光電変換素子23にバイアス電圧を印加するバイアス電源36、走査駆動回路32、TFT電源42、信号読出し回路33、A/D変換部40等のアナログ系の機能部に対しては、第1のバッテリ71a又は第2のバッテリ71bから電力が供給される。また、例えば、カセッテ制御部30、記憶部31、通信部35等のデジタル系の機能部に対しては、第3のバッテリ28c又は第4のバッテリ71dから電力が供給される。
コネクタ部にケーブルが接続されると、図示しない電力残量検出回路61により第1のバッテリ71aから第4のバッテリ71dの電力残量が検出され、検出結果がスイッチ制御回路64に出力される。スイッチ制御回路64は、電力残量検出回路61による検出結果から第1のバッテリ71aから第4のバッテリ71dの電力残量が不足しているか否かを判断し、電力残量が不足していると判断した場合には、電力残量の不足しているバッテリ71の給電状態を切り替える切替スイッチ62を外部電源PWからの電力供給を受けられる状態(すなわち充電可能な状態)に切り替える。
例えば、図8では、アナログ系の機能部に電力を供給するバッテリ71のうち、第2のバッテリ71bのみ電力残量が不足していると判断されて、第2のバッテリ71bの給電状態を切り替える切替スイッチ62bのみが外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えられた状態を示している。この場合、第2のバッテリ71bには外部電源PWから電力が供給されて充電が行われ、第1のバッテリ71aについてはアナログ系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
同様に、デジタル系の機能部に電力を供給するバッテリ71については、第4のバッテリ71dのみ電力残量が不足していると判断されて、第4のバッテリ71dの給電状態を切り替える切替スイッチ62dのみが外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えられた状態となっている。この場合、第4のバッテリ71dには外部電源PWから電力が供給されて充電が行われ、第3のバッテリ71cについてはデジタル系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
なお、第1のバッテリ71aから第4のバッテリ71dがいずれも電力残量が不足しているときは、全ての切替スイッチ62a〜62dを外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えてもよい。このように全ての切替スイッチ62a〜62dを切り替えた場合には、バッテリ71が回路から遮断されることとなるため、過放電に対する保護となる。
第2のバッテリ71b、第4のバッテリ71dの充電が完了すると、スイッチ制御回路64は、当該第2のバッテリ71b、第4のバッテリ71dの給電状態を切り替える切替スイッチ62b,62dを外部電源PWからの電力供給を受けられる状態から各機能部に電力供給可能な状態に切り替える。これにより第2のバッテリ71bからアナログ系の機能部に対して電力供給が再開され、第4のバッテリ71dからデジタル系の機能部に対して電力供給が再開される。
なお、第1のバッテリ71a、第3のバッテリ71cについて電力残量が不足しているときには、第1のバッテリ71a、第3のバッテリ71cの給電状態を切り替える切替スイッチ62a,62cを各機能部に電力供給可能な状態から外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替える。これにより第1のバッテリ71a、第3のバッテリ71cの充電が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、アナログ系の機能部に電力供給を行う第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71bとデジタル系の機能部に電力供給を行う第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71dを備え、外部電源PWから受電された電力を各バッテリ71に供給するか否か(すなわち充電を行うか否か)を、スイッチ制御回路64等からなるスイッチ切替部30cが各バッテリ71毎に別個に制御することができる。
これにより、例えばアナログ系の機能部に電力供給を行うバッテリ71のうち、第2のバッテリ71bのみ電力残量が不足している場合には、アナログ系の機能部に対しては第1のバッテリ71aによって電力供給を行い、信号の読み取り動作等、所定の動作を行いつつ、第2のバッテリ71bのみを充電するというように、充電が必要なバッテリ71のみを充電することができ、充電による作業効率の低下を抑えることができる。
そして、このように一方のバッテリ71を充電しながら他方のバッテリ71からの電力供給で駆動する機能部による処理動作を続行させても、両バッテリ71の給電経路が分離されているので、外部電源PWからの電力供給により生じるノイズが他方のバッテリ71によって駆動する機能部による信号処理等に影響を及ぼすことがない。
さらに、本実施形態では、アナログ系の機能部とデジタル系の機能部とで給電経路を分けている。このように、アナログ系の機能部とデジタル系の機能部とで給電経路を分けることにより、以下のような効果がある。
すなわち、アナログ系の機能部とデジタル系の機能部とで給電経路を分けていない場合には、デジタル系の機能部の回路が発生する高周波成分を含むスイッチングノイズ等が給電経路を介してアナログ系の機能部で生成されるアナログ信号に影響を与える。このようなノイズの影響を防止するため、従来アナログ系の機能部とデジタル系の機能部とで、それぞれ専用の給電経路を設け、ノイズの混入を低減する構成がとられていた。しかし、従来の構成では、アナログ系の機能部及びデジタル系の機能部に電力を供給する給電経路の一次側は共通の電源(バッテリ)であったため、給電経路の一次側回路を介してノイズの混入や負荷変動の影響を受けてしまい、その影響を完全に解消することができなかった。この点、本実施形態では、バッテリ71として、アナログ系の機能部に電力供給する専用のバッテリ71(第1のバッテリ71a及び第2のバッテリ71b)とデジタル系の機能部に電力供給する専用のバッテリ71(第3のバッテリ71c及び第4のバッテリ71d)とをそれぞれ別個に設けることにより、相互に完全に独立した給電経路を構成している。これにより、例えばアナログ信号に対してデジタル系の機能部の回路から発生するノイズや負荷変動等の影響が及ぶことを効果的に防止することができ、高画質の画像及び高精度のオフセット補正値を取得することができる。
なお、本実施形態では、バイアス電源36、走査駆動回路32、TFT電源42、信号読出し回路33、A/D変換部40等をアナログ系の機能部とし、カセッテ制御部30、記憶部31、通信部35等をデジタル系の機能部としたが、アナログ系の機能部及びデジタル系の機能部の構成はここに例示したものに限定されない。電力供給により発生するノイズや負荷変動の画像信号に対する影響が特に大きい機能部をアナログ系の機能部として、その他の機能部に対して電力を供給するバッテリとは別のバッテリから電力を供給させることが好ましく、本実施形態で挙げた以外の機能部が含まれていてもよい。
また、本実施形態では、アナログ系の機能部に電力を供給するバッテリ71、デジタル系の機能部に電力を供給するバッテリ71をそれぞれ複数設けて(第1のバッテリ71a〜第4のバッテリ71d)、スイッチ切替部30cは、アナログ系の機能部、デジタル系の機能部のそれぞれにつき、充電を行っていない方のバッテリ71から各機能部に電力供給が行われるように給電状態を制御するようにしたが、バッテリの数や給電状態の制御手法はここに例示したものに限定されない。
例えば、図9及び図10に示すように、内部給電手段として第1のバッテリ73a、第2のバッテリ73bという2つのバッテリ73を備え、各バッテリ73の電力残量に応じて、いずれのバッテリ73から各機能部に電力を供給し、いずれのバッテリ73を充電するかの切替制御を行うように構成してもよい。この場合には、以下のように、アナログ系の機能部に対しては電力残量が十分あるバッテリ73から電力を供給し、デジタル系の機能部に対しては電力残量が不足しているバッテリ73を充電しながら外部電源PWから直接又は充電中のバッテリ73を介して電力の供給を行う。
すなわち、この構成においては、各バッテリ73は、充電用の給電経路を介して外部電源PWと接続されている。充電用の給電経路の途中には、各バッテリ73のそれぞれと外部電源PWとを選択的に接続させるための充電切替スイッチとしての切替スイッチ66a,66bが設けられている。切替スイッチ66aは、外部電源PWからの電力を第1のバッテリ73aに送るか否かを切り替えるスイッチであり、切替スイッチ66bは、外部電源PWからの電力を第2のバッテリ73bに送るか否かを切り替えるスイッチである。
また、各バッテリ73は、電力供給用の給電経路を介してアナログ電源回路29a及びデジタル電源回路29bと接続されている。電力供給用の給電経路の途中には、アナログ電源回路29aとデジタル電源回路29bとにバッテリ73を選択的に接続させて、各バッテリ73の電力の供給先をアナログ電源回路29aとするかデジタル電源回路29bとするかを切り替えるための電力供給切替スイッチとしての切替スイッチ67a,67bが設けられている。
例えば、切替スイッチ67aがアナログ電源回路29a側に切り替えられると、第1のバッテリ73aからの電力がアナログ電源回路29aを介してアナログ系の機能部に供給され、デジタル電源回路29b側に切り替えられると、デジタル電源回路29bを介してデジタル系の機能部に供給される。
各切替スイッチ66a,66b及び切替スイッチ67a,67bは、スイッチ切替部30cによって切替制御されるようになっている。具体的には、各バッテリ73の電力残量が電力残量検出回路61によって検出され、スイッチ制御回路64において各バッテリ73の充電の要否が判断される。そして、いずれかのバッテリ73の電力残量が一定以下である場合には、スイッチ制御回路64は、当該電力残量の不足しているバッテリ73の給電状態を切り替える切替スイッチ66を外部電源PWからの電力供給を受けられる状態(すなわち充電可能な状態)に切り替えるとともに、当該バッテリ73からの電力供給先を切り替える切替スイッチ67をデジタル電源回路29b側に切り替える。同時に、スイッチ制御回路64は、他方のバッテリ73の給電状態を切り替える切替スイッチ66を、当該バッテリ73と外部電源PWとの間の給電経路が遮断される状態(すなわち充電を行わない状態)に切り替えるとともに、当該バッテリ73からの電力供給先を切り替える切替スイッチ67をアナログ電源回路29b側に切り替えるように制御を行う。
これにより、アナログ系の機能部に対しては充電を行っていないバッテリ73から電力が供給され、デジタル系の機能部に対してはバッテリ73を充電しながら外部電源PWから直接又は充電中のバッテリ73を介して電力が供給される。
例えば、図10では、第2のバッテリ73bの電力残量が不足していると判断されて、切替スイッチ66bが外部電源PWからの電力供給を受けられる状態に切り替えられ、第2のバッテリ73bからの電力供給先を切り替える切替スイッチ67bがデジタル電源回路29b側に切り替えられている例を示している。このとき、他方の第1のバッテリ73aの給電状態を切り替える切替スイッチ66aは第1のバッテリ73aと外部電源PWとの給電経路を遮断する側に切り替えられ、第1のバッテリ73aからの電力供給先を切り替える切替スイッチ67aはアナログ電源回路29aの側に切り替えられている。
このような切替制御を行うことにより、バッテリ73を2つしか備えていない場合でも、外部からの電力供給によるノイズの影響等を受けやすいアナログ系の機能部に対しては充電中でないバッテリ73から電力を供給することができる。また、ノイズの影響を受けにくいデジタル系の機能部に対しては充電しながら電力を供給することができる。これにより、バッテリ73の充電中も作業効率を落とさずに、アナログ系の機能部が充電によるノイズ影響を受けるのを効果的に防止することができ、高画質の画像及び高精度のオフセット補正値を取得することができる。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
次に、図11を参照しつつ、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、バッテリ及び給電に関する構成が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる点について説明する。
図11に示すように、本実施形態において、FPDカセッテ80は、内部給電手段として第1のバッテリ81aから第4のバッテリ81dの4つのバッテリ81を備えている。
このうち第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bは、信号取得系の機能部に対して電力を供給するものであり、第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dは、非信号取得系(すなわち信号取得系以外)の機能部に電力を供給するものである。
信号取得系の機能部とは、例えばセンサパネル部24や読取部45による信号の取得にかかわる信号取得手段であり、本実施形態においては、光電変換素子(図示せず)に逆バイアス電圧を印加するバイアス電源36、TFT(図示せず)のゲートにON電圧又はOFF電圧を印加するTFT電源42、走査駆動回路32、信号読出し回路33等である。
第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bには信号取得系の機能部に対する電力供給を制御する信号取得系電源回路82aが接続されており、第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dには信号取得系以外の機能部に対する電力供給を制御する非信号取得系電源回路82bが接続されている。信号取得系電源回路82a、非信号取得系電源回路82bは、バッテリ81から供給される電力を供給先の各機能部に適するように、その電圧等を適宜変換・調整するようになっている。
本実施形態では、給電制御手段としてのスイッチ切替部(図示せず)は、信号取得系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bと信号取得系以外の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dとを区別して、図示しない外部電源から受電された電力のバッテリ81に対する供給を、第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81b、第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dにつきそれぞれ個別に制御するようになっている。
すなわち、信号取得系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bと非信号取得系(信号取得系以外)の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dのそれぞれについて図示しない電力残量検出回路により電力残量を検出する。
そして、検出の結果、第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ81に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ(図示せず)を切り替える。同様に、第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ81に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ(図示せず)を切り替える。
なお、その他の構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態において示したものとほぼ同様であるため、同一箇所には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるFPDカセッテ80の作用について説明する。
コンソール5等からFPDカセッテ80を起動させる起動信号が送信されると、FPD80の各機能部に対してバッテリ81から電力が供給され、撮影可能な状態となる。
具体的には、例えば、バイアス電源36、TFT電源42、走査駆動回路32、信号読出し回路33等の信号取得系の機能部に対しては、第1のバッテリ81a、第2のバッテリ81bから電力が供給される。また、その他の機能部に対しては、第3のバッテリ81c、第4のバッテリ81dから電力が供給される。
コネクタ部にケーブルが接続されると、図示しない電力残量検出回路により第1のバッテリ81aから第4のバッテリ81dの電力残量が検出され、検出結果がスイッチ制御回路に出力される。スイッチ制御回路は、電力残量検出回路による検出結果から第1のバッテリ81aから第4のバッテリ81dの電力残量が不足しているか否かを判断し、電力残量が不足していると判断した場合には、電力残量の不足しているバッテリ81の給電状態を切り替える切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態(すなわち充電可能な状態)に切り替える。
例えば、信号取得系の機能部に電力を供給するバッテリ81のうち、第2のバッテリ81bのみ電力残量が不足していると判断された場合には、第2のバッテリ81bの給電状態を切り替える切替スイッチのみが外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えられ、第2のバッテリ81bには外部電源から電力が供給されて充電が行われる。他方で、第1のバッテリ81aについては信号取得系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
同様に、例えば、非信号取得系(信号取得系以外)の機能部に電力を供給するバッテリ81のうち、第4のバッテリ81dのみ電力残量が不足していると判断された場合には、第4のバッテリ81dの給電状態を切り替える切替スイッチのみが外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えられ、第4のバッテリ81dには外部電源から電力が供給されて充電が行われ、第3のバッテリ81cについては非信号取得系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
なお、第1のバッテリ81aから第4のバッテリ81dがいずれも電力残量が不足しているときは、全ての切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えてもよい。このように全ての切替スイッチを切り替えた場合には、バッテリ81が回路から遮断されることとなるため、過放電に対する保護となる。
第2のバッテリ81b、第4のバッテリ81dの充電が完了すると、スイッチ制御回路は、当該第2のバッテリ81b、第4のバッテリ81dの給電状態を切り替える切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態から各機能部に電力供給可能な状態に切り替える。これにより第2のバッテリ81bから信号取得系の機能部に対して電力供給が再開され、第4のバッテリ81dから信号取得系以外の機能部に対して電力供給が再開される。
なお、第1のバッテリ81a、第3のバッテリ81cについて電力残量が不足しているときには、第1のバッテリ81a、第3のバッテリ81cの給電状態を切り替える切替スイッチを各機能部に電力供給可能な状態から外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替える。これにより第1のバッテリ81a、第3のバッテリ81cの充電が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、信号取得系の機能部に電力供給を行う第1のバッテリ81a及び第2のバッテリ81bと信号取得系以外の機能部に電力供給を行う第3のバッテリ81c及び第4のバッテリ81dとを備え、外部電源から受電された電力を、信号取得系の機能部に電力供給を行う第1のバッテリ81a、第2のバッテリ81bのいずれに供給するか(すなわち充電を行うか否か)、信号取得系以外の機能部に電力供給を行う第3のバッテリ81c、第4のバッテリ81dのいずれに供給するかを、スイッチ制御回路が各バッテリ81毎に別個に制御することができる。
これにより、例えば信号取得系の機能部に電力供給を行うバッテリ81のうち、第2のバッテリ81bのみ電力残量が不足している場合には、信号取得系の機能部に対しては第1のバッテリ81aによって電力供給を行い、画像データの送信等、所定の動作を行いつつ、第2のバッテリ81bを充電するというように、充電が必要なバッテリ81のみを充電することができ、充電による作業効率の低下を抑えることができる。
そして、このように一方のバッテリ81を充電しながら他方のバッテリ81からの電力供給で駆動する機能部による処理動作を続行させても、両バッテリ81の給電経路が分離されているので、外部電源からの電力供給により生じるノイズが他方のバッテリ81によって駆動する機能部による信号処理等に影響を及ぼすことがない。
また、信号取得系の機能部に電力供給を行う給電経路とそれ以外の機能部に電力供給を行う給電経路とを分離することにより、デジタル系の機能部から生じるノイズのアナログ信号への混入等を低減させることができ、高画質の画像及び高精度のオフセット補正値を取得することができる。
なお、本実施形態では、バイアス電源36、TFT電源42、信号読出し回路33を信号取得系の機能部としたが、信号取得系の機能部として他の機能部とは別個のバッテリ81から電力供給を受ける機能部はここに例示したものに限定されない。信号取得系の機能部のうち、特に電力供給により発生するノイズや負荷変動の画像信号に対する影響の大きい機能部を信号取得系の機能部として、その他の機能部に対して電力を供給するバッテリとは別のバッテリから電力を供給させることが好ましく、本実施形態で挙げた以外の機能部が含まれていてもよい。
また、本実施形態では、信号取得系の機能部に電力を供給するバッテリ81、非信号取得系の機能部に電力を供給するバッテリ81をそれぞれ複数設けて(第1のバッテリ81a〜第4のバッテリ81d)、スイッチ切替部は、充電を行っていない方のバッテリから各機能部に電力供給が行われるように給電状態を制御するようにしたが、バッテリの数や給電状態の制御手法はここに例示したものに限定されない。
例えば、第2の実施形態の変形例として示したものと同様に、バッテリを2つ備え、各バッテリの電力残量に応じて、いずれのバッテリから各機能部に電力を供給し、いずれのバッテリを充電するかの切替制御を行うように構成してもよい。すなわち、この場合には、信号取得系の機能部に対しては電力残量が十分あるバッテリから電力を供給し、非信号取得系の機能部に対しては電力残量が不足しているバッテリを充電しながら外部電源から直接又は充電中のバッテリを介して電力の供給を行う。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
次に、図12を参照しつつ、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態は、バッテリ及び給電に関する構成が第1の実施形態から第3の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態から第3の実施形態と異なる点について説明する。
図12に示すように、本実施形態において、FPDカセッテ90は、内部給電手段として第1のバッテリ91aから第4のバッテリ91dの4つのバッテリ91を備えている。
このうち第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bは、通信系の機能部に対して電力を供給するものであり、第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dは、非通信系(すなわち通信系以外)の機能部に電力を供給するものである。
本実施形態において、通信系の機能部とは、信号処理部30b、記憶部31、通信部35等である。通信系の機能部は、A/D変換部40によりデジタル信号に変換された信号をコンソール5に送信する通信手段である。
第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bには通信系の機能部に対する電力供給を制御する通信系電源回路92aが接続されており、第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dには非信号取得系(すなわち通信系以外)の機能部に対する電力供給を制御する非通信系電源回路92bが接続されている。通信系電源回路92a、非通信系電源回路92bは、バッテリ91から供給される電力を供給先の各機能部に適するように、その電圧等を適宜変換・調整するようになっている。
本実施形態では、給電制御手段としてのスイッチ切替部(図示せず)は、通信系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bとそれ以外の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dとを区別して、図示しない外部電源から受電された電力のバッテリ91に対する供給を、第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91b、第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dにつきそれぞれ個別に制御するようになっている。
すなわち、通信系の機能部に対して電力供給を行う第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bと非通信系(通信系以外)の機能部に対して電力供給を行う第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dのそれぞれについて図示しない電力残量検出回路により電力残量を検出する。
そして、検出の結果、第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ91に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ(図示せず)を切り替える。同様に、第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dのうちのいずれかの電力残量が不足していると判断されると、当該バッテリ91に対して外部電源PWから電力を供給し充電を行うように適宜切替スイッチ(図示せず)を切り替える。
なお、その他の構成は、第1の実施形態から第3実施形態において示したものとほぼ同様であるため、同一箇所には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるFPDカセッテ90の作用について説明する。
コンソール5等からFPD90を起動させる起動信号が送信されると、FPD90の各機能部に対してバッテリ91から電力が供給され、撮影可能な状態となる。
具体的には、例えば、信号処理部30b、記憶部31、通信部35等の通信系の機能部に対しては、第1のバッテリ91a、第2のバッテリ91bから電力が供給される。また、その他の機能部に対しては、第3のバッテリ91c、第4のバッテリ91dから電力が供給される。
コネクタ部にケーブルが接続されると、図示しない電力残量検出回路により第1のバッテリ91aから第4のバッテリ91dの電力残量が検出され、検出結果がスイッチ制御回路に出力される。スイッチ制御回路は、電力残量検出回路による検出結果から第1のバッテリ91aから第4のバッテリ91dの電力残量が不足しているか否かを判断し、電力残量が不足していると判断した場合には、電力残量の不足しているバッテリ91の給電状態を切り替える切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態(すなわち充電可能な状態)に切り替える。
例えば、通信系の機能部に電力を供給するバッテリ91のうち、第2のバッテリ91bのみ電力残量が不足していると判断された場合には、第2のバッテリ91bの給電状態を切り替える切替スイッチのみが外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えられ、第2のバッテリ91bには外部電源から電力が供給されて充電が行われ、第1のバッテリ91aについては通信系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
同様に、例えば、非通信系(通信系以外)の機能部に電力を供給するバッテリ91のうち、第4のバッテリ91dのみ電力残量が不足していると判断された場合には、第4のバッテリ91dの給電状態を切り替える切替スイッチのみが外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えられ、第4のバッテリ91dには外部電源から電力が供給されて充電が行われ、第3のバッテリ91cについては非通信系の機能部に対して電力を供給する状態が維持される。
なお、第1のバッテリ91aから第4のバッテリ91dがいずれも電力残量が不足しているときは、全ての切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替えてもよい。このように全ての切替スイッチを切り替えた場合には、バッテリ91が回路から遮断されることとなるため、過放電に対する保護となる。
第2のバッテリ91b、第4のバッテリ91dの充電が完了すると、スイッチ制御回路は、当該第2のバッテリ91b、第4のバッテリ91dの給電状態を切り替える切替スイッチを外部電源からの電力供給を受けられる状態から各機能部に電力供給可能な状態に切り替える。これにより第2のバッテリ91bから通信系の機能部に対して電力供給が再開され、第4のバッテリ91dから非通信系の機能部に対して電力供給が再開される。
なお、第1のバッテリ91a、第3のバッテリ91cについて電力残量が不足しているときには、第1のバッテリ91a、第3のバッテリ91cの給電状態を切り替える切替スイッチを各機能部に電力供給可能な状態から外部電源からの電力供給を受けられる状態に切り替える。これにより第1のバッテリ91a、第3のバッテリ91cの充電が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、通信系の機能部に電力供給を行う第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91bと非通信系の機能部に電力供給を行う第3のバッテリ91c及び第4のバッテリ91dとを備え、外部電源から受電された電力を、通信系の機能部に電力供給を行う第1のバッテリ91a、第2のバッテリ91bのいずれに供給するか(すなわち充電を行うか否か)、通信系以外の機能部に電力供給を行う第3のバッテリ91c、第4のバッテリ91dのいずれに供給するかを、スイッチ制御回路が各バッテリ91毎に別個に制御することができる。
これにより、例えば通信系の機能部に電力供給を行うバッテリ91のうち、第2のバッテリ91bのみ電力残量が不足している場合には、通信系の機能部に対しては第1のバッテリ91aによって電力供給を行い、画像データの送信等、所定の動作を行いつつ、第2のバッテリ91bを充電するというように、充電が必要なバッテリ91のみを充電することができ、充電による作業効率の低下を抑えることができる。
そして、このように一方のバッテリ91を充電しながら他方のバッテリ81からの電力供給で駆動する機能部による処理動作を続行させても、両バッテリ91の給電経路が分離されているので、外部電源からの電力供給により生じるノイズが他方のバッテリ91によって駆動する機能部による信号処理等に影響を及ぼすことがない。
特に、通信部35が無線方式でデータの送受信を行うものである場合には、通信系の機能部に電力供給を行う給電経路とそれ以外の機能部に電力供給を行う給電経路とを分離することにより電磁波的な影響によるデジタル系の回路と無線通信の回路との間のノイズ干渉や、アナログ信号へのノイズの混入等を低減させることができ、高画質の画像及び高精度のオフセット補正値を取得することができる。
なお、本実施形態では、信号処理部30b、記憶部31、通信部35を通信系の機能部としたが、通信系の機能部として他の機能部とは別個のバッテリ91(第1のバッテリ91a及び第2のバッテリ91b)から電力供給を受ける機能部はここに例示したものに限定されない。
また、本実施形態では、通信系の機能部に電力を供給するバッテリ91、非通信系の機能部に電力を供給するバッテリ91をそれぞれ複数設けて(第1のバッテリ91a〜第4のバッテリ91d)、スイッチ切替部は、充電を行っていない方のバッテリから各機能部に電力供給が行われるように給電状態を制御するようにしたが、バッテリの数や給電状態の制御手法はここに例示したものに限定されない。
例えば、第2の実施形態の変形例として示したものと同様に、バッテリを2つ備え、各バッテリの電力残量に応じて、いずれのバッテリから各機能部に電力を供給し、いずれのバッテリを充電するかの切替制御を行うように構成してもよい。すなわち、この場合には、通信系の機能部に対しては電力残量が十分あるバッテリから電力を供給し、非通信系の機能部に対しては電力残量が不足しているバッテリを充電しながら外部電源から直接又は充電中のバッテリを介して電力の供給を行う。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは第1の実施形態から第3の実施形態と同様である。
放射線画像撮影システムの一実施形態のシステム構成を示す概略図である。 本実施形態におけるFPDカセッテを示す斜視図である。 図2に示すFPDカセッテのセンサパネル部及び読取部等の構成を示す等価回路図である。 第1の実施形態におけるFPDカセッテの機能的構成及びバッテリから各機能部に給電する給電経路を示す要部ブロック図である。 図4に示すバッテリから外部電源及び電源回路までの給電経路を模式的に示す回路図である。 図1に示す放射線画像撮影システムに適用されるコンソールの機能的構成を示す要部ブロック図である。 第2の実施形態におけるFPDカセッテの機能的構成及びバッテリから各機能部に給電する給電経路を示す要部ブロック図である。 図7に示すバッテリから外部電源及び電源回路までの給電経路を模式的に示す回路図である。 第2の実施形態の一変形例におけるFPDカセッテの機能的構成及びバッテリから各機能部に給電する給電経路を示す要部ブロック図である。 図9に示すバッテリから外部電源及び電源回路までの給電経路を模式的に示す回路図である。 第3の実施形態におけるFPDカセッテの機能的構成及びバッテリから各機能部に給電する給電経路を示す要部ブロック図である。 第4の実施形態におけるFPDカセッテの機能的構成及びバッテリから各機能部に給電する給電経路を示す要部ブロック図である。
符号の説明
1 放射線画像撮影システム
2 FPDカセッテ(放射線固体検出器)
5 コンソール
7 操作装置
46 アンテナ装置
27 外部給電端子
28a 第1のバッテリ
28b 第2のバッテリ
29 電源回路
30 カセッテ制御部
30a 本体制御部
30b 信号処理部
30c スイッチ切替部
32 走査駆動回路
33 信号読出し回路
35 通信部
36 バイアス電源
42 TFT電源
51 制御部
55 通信部
61 電力残量検出回路
62 切替スイッチ
64 スイッチ制御回路
N ネットワーク
PW 外部電源
R1 撮影室
R2 前室

Claims (8)

  1. 画素単位に信号を取り出し可能に構成された複数の放射線検出素子が2次元状に配置された検出手段と、
    前記検出手段によって取得された信号を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた信号をデジタル信号に変換処理する処理手段と、
    前記処理手段により変換処理されたデジタル信号を外部機器に送信する通信手段と、
    これら各機能部の少なくとも1つに対して電力供給可能であって充電可能に構成された複数の内部給電手段と、
    外部電源から供給される電力を受電して前記複数の内部給電手段を充電可能とする外部給電端子と、
    前記外部給電端子を介して前記外部電源から受電された電力の前記複数の内部給電手段に対する供給及び前記複数の内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を、前記複数の前記内部給電手段の電力残量の状態に応じて制御する給電制御手段と、
    を有することを特徴とする放射線固体検出器。
  2. 前記給電制御手段は、前記内部給電手段の電力残量が不足している場合には前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給を行い、前記内部給電手段の電力残量が満たされている場合には前記内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を行うよう制御することを特徴とする請求項1に記載の放射線固体検出器。
  3. 前記給電制御手段は、前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給を、前記各機能部の稼動状態に応じて制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線固体検出器。
  4. 前記給電制御手段は、前記読取手段により読み取り処理が行われている場合、又は前記通信手段により送信処理が行われている場合には、前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給を禁止することを特徴とする請求項3に記載の放射線固体検出器。
  5. アナログ信号を扱う機能部に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とデジタル信号を扱う機能部に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とを分離し、
    前記給電制御手段は、前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給及び前記複数の内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を、各給電経路毎にそれぞれ個別に制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線固体検出器。
  6. 前記外部電源と前記複数の内部給電手段のそれぞれとを接続可能な充電用の給電経路と、
    前記各充電用の給電経路の途中に設けられ、前記複数の内部給電手段のそれぞれと前記外部電源とを選択的に接続させるための充電切替スイッチと、
    前記複数の内部給電手段のそれぞれと前記アナログ信号を扱う機能部及び前記デジタル信号を扱う機能部とをそれぞれ接続可能な電力供給用の給電経路と、
    前記各電力供給用の給電経路の途中に設けられ、前記アナログ信号を扱う機能部と前記デジタル信号を扱う機能部とに前記内部給電手段を選択的に接続させるための電力供給切替スイッチとを設け、
    前記給電制御手段は、前記内部給電手段の電力残量に応じて前記充電切替スイッチの切替制御を行うとともに、前記複数の内部給電手段のうち、前記外部電源から電力が供給されている前記内部給電手段から前記デジタル信号を扱う機能部に対して電力供給を行い、前記外部電源から電力が供給されていない前記内部給電手段から前記アナログ信号を扱う機能部に対して電力供給を行うように前記電力供給切替スイッチの切替制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線固体検出器。
  7. 信号を取得する信号取得系の機能部に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とそれ以外の機能部に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とを分離して、
    前記給電制御手段は、前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給及び前記複数の内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を、各給電経路毎にそれぞれ個別に制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線固体検出器。
  8. 前記通信手段に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とそれ以外の機能部に対して電力供給を行う前記内部給電手段の給電経路とを分離して、
    前記給電制御手段は、前記外部電源から受電された電力の前記内部給電手段に対する供給及び前記複数の内部給電手段から前記各機能部への電力の供給を、各給電経路毎にそれぞれ個別に制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線固体検出器。
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