JP2012100796A - 放射線画像撮影システム及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信のセキュリティを確保しつつ、余分な電力消費の抑制が可能な放射線画像撮影システム及び通信システムを提供する。
【解決手段】放射線画像撮影システム100において、アクセスポイント121は、報知データを送信しない非送信状態になっており、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、コンソール101から通知された識別情報(SSID)により識別されるアクセスポイント121をアクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替え、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と接続できた際に、スキャンの方式をパッシブスキャン方式に切り替えるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線画像撮影システム及び通信システムに関するものである。
従来、病気診断等を目的として、X線画像に代表される、放射線を用いて撮影された放射線画像が広く用いられている。
こうした医療用の放射線画像は、従来、スクリーンフィルムを用いて撮影されていたが、近年、放射線画像のデジタル化が実現されており、例えば、被写体を透過した放射線を輝尽性蛍光体層が形成された輝尽性蛍光体シートに蓄積させた後、この輝尽性蛍光体シートをレーザ光で走査し、これにより輝尽性蛍光体シートから発光される輝尽光を光電変換して画像データを得るCR(Computed Radiography)装置が広く普及している。
また、最近では、放射線画像を得る手段として、照射された放射線を検出し、デジタル画像データとして取得する放射線画像撮影装置が開発されている。このタイプの放射線画像撮影装置はFPD(Flat Panel Detector)として知られている。
放射線画像撮影装置としては、照射されたX線等の放射線の線量に応じて検出素子で電荷を発生させて電気信号に変換するいわゆる直接型の放射線画像撮影装置や、照射された放射線をシンチレータ等で可視光等の他の波長の電磁波に変換した後、変換された電磁波のエネルギーに応じてフォトダイオード等の光電変換素子で電荷を発生させて電気信号に変換するいわゆる間接型の放射線画像撮影装置が種々開発されている。なお、本発明では、直接型の放射線画像撮影装置における検出素子や、間接型の放射線画像撮影装置における光電変換素子を、あわせて放射線検出素子という。
そして、近年では、内部にバッテリを内蔵し、ケーブルレスで駆動可能な可搬型に構成されたカセッテ型の放射線画像撮影装置が開発されている。放射線画像撮影装置をこのように構成した場合、患者のベッドサイド等におけるポータブル撮影をはじめとする自由度の高い撮影が可能となる。また、据置き型の装置と異なり、容易に持ち運びができるため、撮影室が複数あるような場合に、用途等に応じて1つの放射線画像撮影装置を異なる撮影室に移動させて撮影を行うことも可能となる。
このような放射線画像撮影装置を用いて撮影した画像を放射線技師や医師などが確認するには、コンソール等の外部装置に画像データを送信する必要がある。具体的には、例えば、放射線画像撮影装置と無線通信可能なアクセスポイントを撮影室の内部に設置しておき、放射線画像撮影装置からアクセスポイントを介して、当該撮影室の外部に設置されたコンソール等の外部装置に画像データを送信する。これにより、コンソール等の外部装置が備える表示部に、当該画像データに基づく放射線画像を表示することが可能となる。
ところで、放射線画像撮影装置のような、アクセスポイントと無線通信可能な電子機器は、アクセスポイントと無線通信する際、まず、スキャンを行って接続可能なアクセスポイントを探索するように構成されている。
このようなスキャンの方式として、探索データを送信し、その応答をアクセスポイントから受信するアクティブスキャン方式と、アクセスポイントが定期的に送信している報知データを受信するパッシブスキャン方式とが知られている。
スキャンの方式がパッシブスキャン方式の場合、アクセスポイントは報知データを送信する必要があるが、報知データの送信が常時行われていると、第三者も容易に当該報知データを取得できることになる。例えば、悪意ある第三者に報知データが取得されると、無線通信が傍受されてしまう等、無線通信のセキュリティを確保できない可能性があるという問題が生じてしまう。
このような問題を回避するためには、報知データの送信を行わないようにアクセスポイントを構成すればよい。
しかしながら、報知データの送信を行わないようにアクセスポイントを構成した場合、放射線画像撮影装置等の電子機器は、アクティブスキャンを実行してアクセスポイントを探索する必要がある。アクティブスキャンを実行すると、定期的に探索データを送信しなければならず、また、接続可能なアクセスポイントが存在しない場合でもアクセスポイントを探し続けるので、パッシブスキャンを実行する場合と比較して、余分に電力を消費してしまうという問題がある。
また、放射線画像撮影装置等の電子機器のユーザが無線通信機能の利用を意図していないのにもかかわらずアクティブスキャンが実行されてしまうと、当該電子機器の情報(探索データ)が周囲に発せられてしまい、この場合も、無線通信のセキュリティを確保できない可能性があるという問題が生じてしまう。
そこで、ユーザからの無線通信の使用指示を受け付けた場合はアクティブスキャンを実行し、ユーザからの使用指示を受け付けていない場合はパッシブスキャンを実行することによって、ユーザが無線通信機能の利用を意図していない場合にはアクティブスキャンを実行しないことが可能な通信機器が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−66870号公報
しかしながら、特許文献1記載の通信機器の場合、ユーザは無線通信の使用指示を行わなければならないので、煩わしいという問題がある。
また、この場合、ユーザからの使用指示を受け付けていない際にはパッシブスキャンを実行し、周囲のアクセスポイントや通信機器からの報知データを受信することによりアクセスポイントを探索するが、例えば、報知データの送信を行わないようにアクセスポイントが構成されている場合や、周囲に通信機器がない場合など、周囲のアクセスポイントや通信機器から報知データが受信できない場合には、アクセスポイントと接続できないという問題がある。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、無線通信のセキュリティを確保しつつ、余分な電力消費の抑制が可能な放射線画像撮影システム及び通信システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影システムは、
放射線画像撮影を行う放射線画像撮影装置と、
前記放射線画像撮影装置と無線通信可能であり、当該放射線画像撮影装置と所定の外部装置との間の通信を中継するアクセスポイントと、
前記外部装置と通信可能な前記放射線画像撮影装置を管理する管理手段と、
前記放射線画像撮影装置が前記外部装置と通信可能となるよう、当該放射線画像撮影装置を前記管理手段に登録するための登録手段と、
前記登録手段による前記放射線画像撮影装置の登録時に、前記アクセスポイントを識別するための識別情報を当該放射線画像撮影装置に通知する通知手段と、を備え、
前記放射線画像撮影装置は、
接続可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン手段と、
前記スキャン手段によるスキャンの方式を、所定の探索データを送信し、その応答を受信して探索を行うアクティブスキャン方式と、所定の報知データを受信して探索を行うパッシブスキャン方式と、の間で切り替える切替制御手段と、を備え、
前記アクセスポイントは、前記報知データを送信しない非送信状態になっており、
前記切替制御手段は、
前記スキャン手段が前記通知手段から通知された識別情報により識別されるアクセスポイントを前記アクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替え、
当該アクティブスキャン方式で探索を行って前記アクセスポイントと接続できた際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記パッシブスキャン方式に切り替えることを特徴とする。
本発明の通信システムは、
電子機器と、
前記電子機器と無線通信可能であり、当該電子機器と所定の外部装置との間の通信を中継するアクセスポイントと、
前記外部装置と通信可能な前記電子機器を管理する管理手段と、
前記電子機器が前記外部装置と通信可能となるよう、当該電子機器を前記管理手段に登録するための登録手段と、
前記登録手段による前記電子機器の登録時に、前記アクセスポイントを識別するための識別情報を当該電子機器に通知する通知手段と、を備え、
前記電子機器は、
接続可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン手段と、
前記スキャン手段によるスキャンの方式を、所定の探索データを送信し、その応答を受信して探索を行うアクティブスキャン方式と、所定の報知データを受信して探索を行うパッシブスキャン方式と、の間で切り替える切替制御手段と、を備え、
前記アクセスポイントは、前記報知データを送信しない非送信状態になっており、
前記切替制御手段は、
前記スキャン手段が前記通知手段から通知された識別情報により識別されるアクセスポイントを前記アクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替え、
当該アクティブスキャン方式で探索を行って前記アクセスポイントと接続できた際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記パッシブスキャン方式に切り替えることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影システム及び通信システムによれば、アクセスポイントは、報知データを送信しない非送信状態になっており、第三者は報知データを取得できないので、無線通信のセキュリティを確保することが可能となる。
また、アクセスポイントは報知データを送信しない非送信状態であるので、無駄な電波送出が抑制され、ノイズ源の排除が可能となる。
また、このようにアクセスポイントが非送信状態であると、アクセスポイントから報知データが送信されないが、放射線画像撮影装置又は電子機器は、アクティブスキャン方式でアクセスポイントを探索するので、アクセスポイントから報知データが送信されなくても、当該アクセスポイントを的確に探し出して、当該アクセスポイントと正常に接続することが可能となる。
また、放射線画像撮影装置又は電子機器は、所定のタイミングで、アクティブスキャン方式に切り替わり、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイントと接続できた際に、パッシブスキャン方式に切り替わるので、放射線画像撮影装置又は電子機器のスキャンの方式が常時アクティブスキャン方式である場合と比較して、スキャンに使用する電力を抑制でき、余分な電力消費を抑えることが可能となる。
また、放射線画像撮影装置又は電子機器は、アクティブスキャン方式でアクセスポイントを探索するので、パッシブスキャン方式でアクセスポイントを探索する場合と比較して、アクセスポイントとの接続に要する時間を短縮することが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像撮影システムの全体構成を示す図である。 本実施形態に係る放射線画像撮影装置を示す斜視図である。 図2に示す放射線画像撮影装置を反対側から見た斜視図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示す放射線画像撮影装置のセンサパネルの基板の構成を示す平面図である。 図5の基板上の小領域に形成された放射線検出素子と薄膜トランジスタ等からなる撮像素子の構成を示す拡大図である。 COFやPCB基板などが取り付けられたセンサパネルを説明する側面図である。 図2に示す放射線画像撮影装置の等価回路図を表す図である。 本実施形態に係るアクセスポイントの機能的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るコンソールの機能的構成を示すブロック図である。 本実施形態にかかるスキャン方式の切り替えに関する処理を説明するためのシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。ただし、本発明を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
まず、図面を参照して、本発明に係る放射線画像撮影システムの実施形態について説明する。ただし、本発明は図示例に限定されるものではない。
[放射線画像撮影システム]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影システム100について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影システム100の全体構成を示す図である。
放射線画像撮影システム100は、例えば、病院や医院などの施設内で行われる放射線画像撮影を想定したシステムであり、放射線画像として医療用の診断画像を撮影するシステムとして採用することができる。
具体的には、放射線画像撮影システム100は、例えば、図1に示すように、放射線画像撮影を行って放射線画像データ(以下、単に「画像データ」という。)を得る放射線画像撮影装置1と、放射線画像撮影装置1と通信可能に構成されたコンソール101と、放射線画像撮影装置1と無線通信可能であり、当該放射線画像撮影装置1とコンソール101との間の通信を中継するアクセスポイント121と、放射線画像撮影装置1をコンソール101に登録するためのクレードル122と、等を備えて構成される。
アクセスポイント121とクレードル122とは、撮影室R1内に設置されており、当該撮影室R1内に設置されたHUB機能を有する中継器120とケーブル等によって接続されている。
また、中継器120は、撮影室R1内に設置された変換器123や有線接続部124などともケーブル等によって接続されている。
コンソール101は、LAN(Local Area Network)ケーブル等によって施設内のネットワークNと接続されており、同じくネットワークNと接続された中継器120や、コンソール101から送信された画像データを保存するPACS等のデータ管理サーバ102などとの間で情報の送受信が可能となっている。
これにより、放射線画像撮影装置1は、アクセスポイント121と無線接続することによって、或いは、クレードル122や有線接続部124と有線接続することによって、中継器120を介してコンソール101との間で情報の送受信が可能となっている。
放射線画像撮影装置1は、例えば、放射線を照射して患者Hの一部である被写体、すなわち患者Hの撮影対象部位等の撮影を行う撮影室R1に設けられており、コンソール101は、この撮影室R1に対応して設けられている。
なお、本実施形態では、撮影室R1内に1つの放射線画像撮影装置1が持ち込まれた場合を例として説明するが、撮影室R1に持ち込まれる放射線画像撮影装置1の個数は、特に限定されない。
撮影室R1内には、放射線画像撮影装置1が装填可能に構成され、その装填された放射線画像撮影装置1を所定の位置に保持するためのカセッテ保持部111を備えるブッキー装置110と、被写体に放射線を照射するX線管球等の放射線源(図示省略)を備える放射線発生装置112と、等が設けられている。
なお、図1には、撮影室R1内に、ブッキー装置110として立位撮影用のブッキー装置が1つ設けられている場合を例示しているが、撮影室R1内に設けられるブッキー装置110の個数や種類は特に限定されない。例えば、撮影室R1内には、ブッキー装置110として、臥位撮影用のブッキー装置が設けられていてもよいし、立位撮影用のブッキー装置と臥位撮影用のブッキー装置との両方が設けられていてもよい。
また、ブッキー装置110が複数ある場合には、各ブッキー装置110に対応して1つずつ放射線発生装置112が設けられていてもよいし、撮影室R1内に放射線発生装置112を1つ備え、複数のブッキー装置110に対して1つの放射線発生装置112が対応し、適宜位置を移動させたり、放射線照射方向を変更したりする等して、共用してもよい。
また、放射線画像撮影装置1は、ブッキー装置110に装填されない、いわば単独の状態で用いることも可能である。すなわち、放射線画像撮影装置1を単独の状態で、例えば撮影室R1内に設けられた支持台や臥位撮影用のブッキー装置の上などに配置してその放射線入射面R(後述)上に患者Hの撮影対象部位である手や脚などを載置したり、或いは、例えばベッド上に横臥した患者Hの腰や脚などとベッドとの間に差し込んだりして用いることも可能である。この場合、被写体を介して放射線画像撮影装置1に放射線が照射されるように、例えばブッキー装置110に対応付けて設けられた放射線発生装置112の向きが変更(調整)されて、放射線画像撮影が行われる。
また、撮影室R1内には、放射線発生装置112から出力される信号をLAN通信用の信号等に変換する変換器123が設けられている。
変換器123はケーブル等によって中継器120と接続されており、放射線発生装置112は、放射線画像撮影装置1やコンソール101などの他の装置との間で、変換器123及び中継器120を介して情報の送受信が可能となっている。これにより、例えば、曝射タイミングと放射線画像撮影装置1のリセットタイミングとを連動させたり、撮影に応じて照射野や管球位置などを連動させたりすることができる。
また、本実施形態では、撮影室R1に隣接して前室R2が設けられている。前室R2には、曝射ボタン(図示省略)を備える操作装置113が設けられている。操作装置113はケーブル等によって放射線発生装置112と接続されており、放射線技師や医師などの操作者が撮影開始を希望して曝射ボタンを操作すると、曝射ボタンが押圧された旨のボタン押圧信号が、操作装置113から放射線発生装置112に出力される。この放射線発生装置112に出力されたボタン押圧信号は、変換器123に出力されて、変換器123においてLAN通信用の信号等に変換され、さらに中継器120に出力されて、中継器120を介してコンソール101等に送信される。
なお、コンソール101から操作装置113に対して、放射線発生装置112の放射線照射条件を制御する制御信号が送信されるように構成されていてもよい。この場合、放射線発生装置112の放射線照射条件は、操作装置113に送信されたコンソール101からの制御信号に応じて設定される。放射線照射条件としては、例えば、曝射開始/終了タイミング、放射線管電流の値、放射線管電圧の値、フィルタ種等がある。
また、撮影室R1内には、放射線画像撮影装置1が備えるコネクタ39(後述)等と接続可能な有線接続部124が設けられている。
有線接続部124はケーブル等によって中継器120と接続されており、有線接続部124に接続された放射線画像撮影装置1は、コンソール101等の外部装置との間で、中継器120を介して情報の送受信が可能となっている。
ここで、中継器120は、当該中継器120と接続される装置に対して電力を供給するための電源ユニットを備えている。
例えば、アクセスポイント121等の中継器120と接続される装置は、中継器120から電力の供給を受けている。
また、放射線画像撮影装置1は、クレードル121や有線接続部124と接続されることによって、コンソール101等の外部装置との間で中継器120を介して情報の送受信が可能となるだけでなく、中継器120から、放射線画像撮影装置1の各機能部に対して電力の供給を受けたり、バッテリ24(後述)を充電するための電力の供給を受けたりすることができる。
なお、図1には、撮影室R1内に有線接続部124が1つ設けられている場合を例示しているが、撮影室R1内に設けられる有線接続部124の個数は特に限定されない。
[放射線画像撮影装置]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1について説明する。
なお、本実施形態では、放射線画像撮影装置1が可搬型の放射線画像撮影装置である場合について説明するが、本発明はその場合に限定されず、アクセスポイント121と無線通信可能であれば、放射線画像撮影装置1は、例えば、支持台と一体的に形成された固定型の放射線画像撮影装置であってもよい。
また、本実施形態では、放射線画像撮影装置1として、シンチレータ等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して照射し、放射線検出素子で電気信号である画像データに変換する、いわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレータ等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することができる。
図2は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の外観斜視図であり、図3は、図2に示す放射線画像撮影装置を反対側から見た外観斜視図である。また、図4は、図2におけるA−A線に沿う断面図である。
放射線画像撮影装置1は、いわゆるフラットパネルディテクタ(以下「FPD」という。)を可搬型に構成したカセッテ型FPDであり、放射線画像撮影に用いられ、放射線を検出して放射線量に応じた画像データを生成して取得するものである。
放射線画像撮影装置1は、例えば、図2〜図4に示すように、筐体状のハウジング2内にシンチレータ3や基板4などで構成されるセンサパネルSPが収納されて構成されている。
図2や図3に示すように、ハウジング2は、角筒状に形成されたハウジング本体部2Aと、ハウジング本体部2Aの両端の開口部を覆って閉塞する蓋部材2B,2Cと、を備えた、いわゆるモノコック型に形成されている。
ハウジング本体部2Aには、放射線の照射を受ける側の面R(以下「放射線入射面R」という。)が設けられており、放射線を透過するカーボン板やプラスチックなどの材料で形成されている。
なお、ハウジング2の構成、形状等は、ここに例示したものに限定されない。例えば、ハウジング2を、フレーム板とバック板とで形成された、いわゆる弁当箱型とすることも可能である。
図2に示すように、一方の蓋部材2Bには、電源スイッチ37と、選択スイッチ38と、クレードル122や有線接続部124が接続されるコネクタ39と、バッテリ状態や放射線画像撮影装置1の稼動状態などの各種の状態を表示するインジケータ40と、等が設けられている。
また、他方の蓋部材2Cには、放射線画像撮影装置1がコンソール101等の外部装置との間で情報の送受信を無線方式で行うための無線装置41が埋め込まれている。
なお、無線装置41を設ける箇所は、蓋部材2Cに限定されず、他の位置に設けることも可能である。また、無線装置41の個数は必ずしも1つに限定されず、必要な数だけ適宜設けられる。
前述したように、放射線画像撮影装置1は、コンソール101等の外部装置との間での情報の送受信を有線方式で行うことも可能であり、この場合、コネクタ39に、例えばクレードル122のコネクタや有線接続部124のコネクタが接続される。
図4に示すように、ハウジング2の内部には、センサパネルSPが収納されている。センサパネルSPは、基板4とこれに積層されるシンチレータ3とを備えており、基板4やシンチレータ3の放射線入射面R側には、それらを保護するためのガラス基板35が配設されている。
また、基板4の下方側には図示しない鉛の薄板等を介して基台31が配置され、基台31には、電子部品32等が配設されたPCB基板33や緩衝部材34などが取り付けられている。
また、本実施形態では、センサパネルSPとハウジング2の側面との間に、それらがぶつかり合うことを防止するための緩衝材36が設けられている。
シンチレータ3は、基板4の後述する検出部Pに貼り合わされている。本実施形態では、シンチレータ3は、例えば、蛍光体を主成分とし、放射線の入射を受けると300〜800nmの波長の電磁波、すなわち可視光を中心とした電磁波に変換して出力するものが用いられる。
基板4は、本実施形態では、ガラス基板で構成されており、図5に示すように、基板4のシンチレータ3に対向する側の面4a上には、複数の走査線5と複数の信号線6とが互いに交差するように配設されている。基板4の面4a上の複数の走査線5と複数の信号線6により区画された各小領域rには、放射線検出素子7がそれぞれ設けられている。
このように、走査線5と信号線6とで区画された各小領域rに二次元状に配列された複数の放射線検出素子7が設けられた領域全体、すなわち図5に一点鎖線で示される領域がセンサパネルSPの検出部Pとされている。
本実施形態では、放射線検出素子7としてフォトダイオードが用いられているが、この他に、例えばフォトトランジスタ等を用いることも可能である。
各放射線検出素子7は、図5や図5の拡大図である図6に示すように、スイッチ素子である薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor。以下「TFT」という。)8のソース電極8sに接続されている。また、TFT8のドレイン電極8dは信号線6に接続されている。
そして、TFT8は、後述する走査駆動手段15から走査線5を介してゲート電極8gにオン電圧が印加されるとオン状態となり、ソース電極8sやドレイン電極8dを介して放射線検出素子7内に蓄積されている電荷を信号線6に放出させるように構成されている。
また、TFT8は、接続された走査線5を介してゲート電極8gにオフ電圧が印加されるとオフ状態となり、放射線検出素子7から信号線6への電荷の放出を停止して、放射線検出素子7内に電荷を保持するように構成されている。
図5や図6に示すように、本実施形態では、列状に配置された複数の放射線検出素子7にそれぞれバイアス線9が接続されており、各バイアス線9はそれぞれ信号線6に平行に配設されている。また、図5に示すように、各バイアス線9は、基板4の検出部Pの外側の位置で1本の結線10に結束されている。
また、各走査線5や各信号線6、バイアス線9の結線10は、それぞれ基板4の端縁部付近に設けられた入出力端子(パッドともいう)11に接続されている。各入出力端子11には、図7に示すように、IC12a等のチップが組み込まれたCOF(Chip On Film)12が異方性導電接着フィルム(Anisotropic Conductive Film)や異方性導電ペースト(Anisotropic Conductive Paste)などの異方性導電性接着材料13を介して接続されている。
また、COF12は、基板4の裏面4b側に引き回され、裏面4b側でPCB基板33に接続されている。このようにして、放射線画像撮影装置1のセンサパネルSPの基板4部分が形成されている。なお、図7では、電子部品32等の図示が省略されている。
ここで、放射線画像撮影装置1のセンサパネルSPの回路構成について説明する。図8は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1のセンサパネルSPの等価回路図である。
各放射線検出素子7の一方の電極にはそれぞれバイアス線9が接続されており、各バイアス線9は結線10に結束されてバイアス電源14に接続されている。バイアス電源14は、結線10及び各バイアス線9を介して各放射線検出素子7の電極それぞれにバイアス電圧(本実施形態では逆バイアス電圧)を印加する。
また、各放射線検出素子7の他方の電極はそれぞれTFT8のソース電極8s(図8中ではSと表記されている。)に接続されており、各TFT8のゲート電極8g(図8中ではGと表記されている。)は、走査駆動手段15のゲートドライバ15bから延びる走査線5の各ラインL1〜Lxにそれぞれ接続されている。また、各TFT8のドレイン電極8d(図8中ではDと表記されている。)は、各信号線6にそれぞれ接続されている。
走査駆動手段15は、ゲートドライバ15bにオン電圧やオフ電圧を供給する電源回路15aと、走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間で切り替えるゲートドライバ15bと、を備えている。
ゲートドライバ15bは、走査線5の各ラインL1〜Lxを介してTFT8のゲート電極8gに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間で切り替えて、各TFT8のオン状態とオフ状態とを制御する。
また、各信号線6は、読み出しIC16内に形成された各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。
読み出しIC16は、読み出し回路17と、増幅回路18と、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling)回路19と、アナログマルチプレクサ21と、A/D変換器20と、で構成されている。
例えば、放射線画像撮影で被写体を介して放射線画像撮影装置1に放射線が照射され、シンチレータ3で放射線が他の波長の電磁波に変換されて、その直下の放射線検出素子7に照射される。そして、放射線検出素子7で照射された放射線の線量(電磁波の光量)に応じて電荷が発生する。
各放射線検出素子7からの電荷の読み出し処理においては、走査駆動手段15のゲートドライバ15bから走査線5の各ラインL1〜Lxを介してゲート電極8gにオン電圧が印加されたTFT8がオン状態となり、放射線検出素子7から信号線6に電荷が放出される。
そして、放射線検出素子7から放出された電荷量に応じて増幅回路18から電圧値が出力され、それを相関二重サンプリング回路19で相関二重サンプリングしてアナログ値の画像データがアナログマルチプレクサ21に出力される。アナログマルチプレクサ21から順次出力された画像データは、A/D変換器20で順次デジタル値の画像データに変換され、記憶手段23に出力されて順次保存される。
制御手段22は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータや、FPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成されている。
なお、ROMやRAMは、制御手段22ではなく、制御手段22に接続された記憶手段23に備えられていてもよい。また、制御手段22は、専用の制御回路で構成されていてもよい。
制御手段22には、DRAM(Dynamic RAM)等で構成される記憶手段23や、放射線画像撮影装置1の各機能部に電力を供給するバッテリ24が接続されている。
また、制御手段22には、無線装置41が接続されており、また、図8では図示を省略するが、電源スイッチ37や選択スイッチ38、コネクタ39などが接続されている。
制御手段22は、放射線画像撮影装置1の各機能部の動作等を制御する。
具体的には、例えば、制御手段22は、バイアス電源14を制御して各放射線検出素子7に印加する逆バイアス電圧を制御したり、走査駆動手段15から信号読み出し用の電圧を印加する走査線5を切り替えたり、或いは、読み出しIC16内の増幅回路18や相関二重サンプリング回路19などを制御して、各放射線検出素子7からの画像データの読み出しを行う。
また、制御手段22には、記憶手段23が接続されている。例えば各読み出し回路17によって各放射線検出素子7から読み出された各画像データは、制御手段22により制御される図示しないメモリコントローラによって、記憶手段23の画像記憶領域に保存される。
また、制御手段22には、充電可能なバッテリ24が接続されている。
本実施形態において、バッテリ24と各機能部との間には、図示しない電源回路が設けられている。当該電源回路は、バッテリ24からの電力を各機能部に供給するか否かのON/OFFを切り替える回路であり、制御手段22は、当該電源回路を制御することによって、バッテリ24から各機能部への電力供給のON/OFFを切り替えて、放射線画像撮影装置1の駆動モードを制御する。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、駆動モードとして、放射線画像撮影が可能なウェイクモードと、放射線画像撮影が不可能なスリープモードと、を有している。
具体的には、例えば、制御手段22は、撮影が数分間行われないときは、無線装置41等の必要な機能部にのみ電力を供給して、例えば読み出しIC16や放射線検出素子7などの放射線画像撮影に係る機能部等の他の機能部には電力を供給しないスリープモードに切り替える。また、コンソール101等から撮影を開始する旨の信号を無線装置41等が受信すると、制御手段22は、放射線画像撮影に係る機能部等の他の機能部にも電力を供給するウェイクモードに切り替える。
すなわち、放射線画像撮影装置1は、バッテリ24の無駄な電力消費を抑制できるように構成されている。
また、制御手段22には、選択スイッチ38が接続されている。放射線技師や医師などの操作者により選択スイッチ38が押下されると、制御手段22は、当該制御手段22を備える放射線画像撮影装置1が選択された旨の選択信号を、例えば、無線装置41からアクセスポイント121に送信し、アクセスポイント121及び中継器120を介してコンソール101に通知する。
また、制御手段22には、コネクタ39が接続されている。
後述するように、放射線画像撮影装置1がクレードル122に挿入されて、コネクタ39がクレードル122のコネクタに接続されると、制御手段22は、当該クレードル122を識別するための識別情報(以下「クレードルID」という。)をクレードル122から読み出すとともに、当該放射線画像撮影装置1を識別するための識別情報(以下「カセッテID」という。)を記憶手段23等から取得する。そして、当該読み出したクレードルIDと当該取得したカセッテIDとを、コネクタ39からクレードル122に出力し、クレードル122及び中継器120を介してコンソール101に通知する。これにより、当該放射線画像撮影装置1は、コンソール101に登録されて、コンソール101と通信可能となる。
また、制御手段22には、無線装置41が接続されている。放射線画像撮影装置1は、無線装置41によりアクセスポイント121と無線通信を行うことによって、アクセスポイント121及び中継器120を介してコンソール101等の外部装置との間で情報の送受信が可能となっている。
具体的には、制御手段22は、例えば、記憶手段23の画像記憶領域に保存されている画像データに圧縮処理等の所定の画像処理を施し、無線装置41からアクセスポイント121に送信する。これにより、画像データは、アクセスポイント121及び中継器120を介してコンソール101等の外部装置に送信される。
ここで、本実施形態において、制御手段22及び無線装置41は、接続可能なアクセスポイント121を探索するためにスキャンを行うスキャン手段として機能する。
具体的には、制御手段22は、放射線画像撮影装置1(具体的には無線装置41)がアクセスポイント121との間で無線通信を行うために、まず、無線装置41を介して所定の方式でスキャンを行って、無線接続可能なアクセスポイント121を探索するように構成されている。
スキャンの方式としては、所定の探索データを送信し、その応答を受信して探索を行うアクティブスキャン方式と、所定の報知データを受信して探索を行うパッシブスキャン方式と、がある。
探索データとは、アクセスポイント121を識別するための識別情報を含むデータであり、当該識別情報により識別されるアクセスポイント121を探索するために放射線画像撮影装置1から送信(ブロードキャスト)されるデータである。本実施形態において、この探索データに含まれる識別情報は、クレードル122による放射線画像撮影装置1の登録時に、コンソール101から放射線画像撮影装置1に対して通知されるようになっている。
また、報知データとは、アクセスポイント121を識別するための識別情報を含むデータであり、アクセスポイント121が自身の識別情報を周囲に報知するために送信(ブロードキャスト)するデータである。
また、本実施形態において、アクセスポイント121を識別するための識別情報は、アクセスポイント121のSSID(Service Set Identifier)である。
なお、スキャンを行うためには、放射線画像撮影装置1の駆動モードがウェイクモードである必要がある。そのため、制御手段22は、駆動モードがスリープモードである場合は、当該駆動モードをウェイクモードに切り替えてからスキャンを行う。
また、本実施形態において、制御手段22は、接続可能なアクセスポイント121を探索するスキャンの方式を、アクティブスキャン方式と、パッシブスキャン方式と、の間で切り替える切替制御手段として機能する。
具体的には、制御手段22は、コンソール101から通知されたSSIDにより識別されるアクセスポイント121をアクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えるように構成されている。
また、制御手段22は、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と接続できた際に、スキャンの方式をパッシブスキャン方式に切り替えるように構成されている。
[アクセスポイント]
次に、本実施形態に係るアクセスポイント121について説明する。図9は、アクセスポイント121の機能的構成を示すブロック図である。
アクセスポイント121は、撮影室R1内に設置され、当該撮影室R1内に設置された放射線画像撮影装置1やブッキー装置110などと、当該撮影室R1外に設置されたコンソール101等の外部装置と、が通信する際にこれらの通信を中継する。
具体的には、アクセスポイント121はケーブル等によって中継器120と接続されており、放射線画像撮影装置1は、アクセスポイント121と無線通信を行うことによって、アクセスポイント121及び中継器120を介してコンソール101等の外部装置との間で情報の送受信が可能となっている。
なお、本実施形態では、アクセスポイント121とブッキー装置110とを無線接続するように構成したが、これに限ることはなく、例えば、アクセスポイント121とブッキー装置110とをケーブル等で有線接続して、ブッキー装置110やそれに装填された放射線画像撮影装置1と、コンソール101等の外部装置と、の通信を有線方式でも行うことができるように構成してもよい。
例えば図9に示すように、アクセスポイント121は、当該アクセスポイント121の各部の動作等を制御する制御部121aと、当該アクセスポイント121を識別するためのSSID等を記憶する記憶部121bと、図示しないアンテナ等を備え、放射線画像撮影装置1等の電子機器と無線通信可能な無線通信部121cと、ケーブル等によって中継器120と接続された有線通信部121dと、等を備えて構成される無線LAN基地局である。
ここで、本実施形態において、アクセスポイント121は、コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信が可能な状態でない間は、報知データを送信(ブロードキャスト)しない非送信状態になっており、コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信が可能な状態になると、報知データを定期的に送信(ブロードキャスト)する送信状態に切り替わるように構成されている。
なお、本実施形態において、「コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信が可能な状態」には、当該通信を中継するアクセスポイント121と放射線画像撮影装置1とが無線接続していたがトラブル等でその無線接続が切断されてしまった状態も含まれる。すなわち、コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信が可能な状態になり、アクセスポイント121の設定が送信状態に切り替わった後、無線接続が切断されてしまっても、コンソール101が終了(シャットダウン)するまでは、通信が可能な状態であるとみなす。
また、本実施形態において、アクセスポイント121は、当該アクセスポイント121を識別するためのSSIDを含む探索データを受信すると、当該探索データに対して応答するように構成されている。
[クレードル]
次に、本実施形態に係るクレードル122について説明する。
クレードル122は、例えば、当該クレードル122のクレードルID等を記憶する記憶部(図示省略)と、当該クレードル122に挿入された放射線画像撮影装置1のコネクタ39と接続可能な位置に設けられたコネクタ(図示省略)と、等を備えて構成される放射線画像撮影装置1用の充電器である。
具体的には、例えば、クレードル122は、放射線画像撮影装置1を挿入可能な形状を成している。そして、クレードル122は、当該クレードル122に放射線画像撮影装置1を挿入することによって、放射線画像撮影装置1を保管したり、中継器120から電力の供給を受けて放射線画像撮影装置1のバッテリ24を充電したりするために用いられる。
さらに、本実施形態において、クレードル122は、放射線画像撮影装置1を放射線画像撮影システム100に導入して、当該放射線画像撮影装置1がコンソール101と通信可能となるように、当該クレードル122と接続している放射線画像撮影装置1を管理手段であるコンソール101に登録するための登録手段としても機能する。
具体的には、例えば、放射線画像撮影装置1が撮影室R1内に持ち込まれてクレードル122に挿入され、当該放射線画像撮影装置1のコネクタ39がクレードル122のコネクタと接続されると、当該放射線画像撮影装置1の制御手段22は、クレードル122の記憶部から当該クレードル122のクレードルIDを読み出して、当該放射線画像撮影装置1のカセッテIDとともに、コネクタ39からクレードル122に出力し、クレードル122及び中継器120を介してコンソール101に通知する。これにより、当該放射線画像撮影装置1は、コンソール101に登録されて、コンソール101と通信可能となる。
[コンソール]
次に、本実施形態に係るコンソール101について説明する。図10は、コンソール101の機能的構成を示すブロック図である。
コンソール101は、例えば、図10に示すように、コンソール101の各部の動作等を制御する制御部101aと、HDD(Hard Disk Drive)等からなる記憶部101bと、無線LANケーブル等によってネットワークNと接続され、中継器120等の他の装置との間で通信を行うための通信部101cと、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部101dと、キーボードやマウスなどからなる入力部101eと、等を備えて構成されるコンピュータである。
制御部101aは、放射線画像撮影装置1から送信された、当該放射線画像撮影装置1により撮影された放射線画像の画像データを通信部101cが受信すると、当該画像データに伸長処理やオフセット補正処理、ゲイン補正処理などの所定の画像処理を施して、診断用の画像データを作成する。
そして、制御部101aは、操作者により操作された入力部101eからの指示に従って、当該作成した診断用の画像データに基づく放射線画像を表示部101dに表示したり、当該作成した診断用の画像データを通信部101cから出力してネットワークNを介してデータ管理サーバ102等の他の装置に送信したりする。
なお、本実施形態では、オフセット補正処理やゲイン補正処理などを、コンソール101で行うように構成したが、オフセット補正処理やゲイン補正処理などは、放射線画像撮影装置1で行ってもよい。
また、図1には、コンソール101が撮影室R1や前室R2の外に設置されている場合を例示しているが、これに限ることはなく、例えば、コンソール101を前室R2等に設置することも可能である。
また、本実施形態において、コンソール101は、コンソール101と通信可能な放射線画像撮影装置1を管理する管理手段として機能する。
具体的には、コンソール101の制御部101aは、登録手段であるクレードル122を介して通知されたクレードルIDとカセッテIDとを記憶部101b等の登録情報記憶領域に記憶させることによって、当該カセッテIDで識別される放射線画像撮影装置1をコンソール101に登録する。
このように、放射線画像撮影装置1は、コンソール101に登録されると、当該放射線画像撮影装置1がアクセスポイント121と無線通信可能になれば、当該アクセスポイント121を介して当該コンソール101との間で情報の送受信が可能となる。
また、本実施形態において、コンソール101は、クレードル122による放射線画像撮影装置1の登録時に、放射線画像撮影装置1が持ち込まれた撮影室R1に設置されているアクセスポイント121を識別するためのSSID等を当該放射線画像撮影装置1に通知する通知手段として機能する。
具体的には、コンソール101の制御部101aは、登録手段であるクレードル122を介してクレードルIDとカセッテIDとが通知されると、アクセスポイント121のSSID等を記憶部101b等のアクセスポイント情報記憶領域から取得して、通信部101cから中継器120に送信し、中継器120及びクレードル122を介して、当該クレードル122に挿入(接続)されている放射線画像撮影装置1に通知する。これにより、放射線画像撮影装置1の記憶手段23等に、当該放射線画像撮影装置1が持ち込まれた撮影室R1に設置されているアクセスポイント121のSSID等が記憶される。
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システム100におけるスキャン方式の切り替えに関する処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、放射線画像撮影装置1は、電源スイッチ37が押下されて起動(電源ON)すると、パッシブスキャンで動作するように構成されている。
すなわち、探索データを送信(ブロードキャスト)しない状態に設定されるように構成されているので、バッテリ24の消費電力を抑えることが可能となる。
また、アクセスポイント121は、アクセスポイント121に設けられた電源スイッチ(図示省略)が押下される等して起動すると、報知データを送信(ブロードキャスト)しない非送信状態を設定するように構成されている。
これにより、第三者は報知データを取得できないので、無線通信のセキュリティを確保することが可能となる。
また、コンソール101は、予め中継器120を介してアクセスポイント121と有線接続されているので、コンソール101に設けられた電源スイッチ(図示省略)が押下される等して起動すると、アクセスポイント121と通信可能なように接続した状態となる。
そして、放射線画像撮影装置1がクレードル122に挿入されると、当該放射線画像撮影装置1の制御手段22は、当該クレードル122を介して当該放射線画像撮影装置1をコンソール101に登録する登録処理を行う。
具体的には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、クレードル122の記憶部から当該クレードル122のクレードルIDを読み取り、当該クレードルIDと、記憶手段23等に記憶されている当該放射線画像撮影装置1のカセッテIDとを、当該クレードル122及び中継器120を介してコンソール101に通知する。
放射線画像撮影装置1から通知されたクレードルIDとカセッテIDとを通信部101cが受信すると、コンソール101の制御部101aは、当該受信されたクレードルIDとカセッテIDとを記憶部101b等に記憶させる。
これにより、コンソール101によって、当該コンソール101に登録された放射線画像撮影装置1、すなわち当該コンソール101と通信可能な放射線画像撮影装置1が管理される。そして、コンソール101に管理されている放射線画像撮影装置1は、アクセスポイント121と無線通信可能になれば、当該アクセスポイント121を介して当該コンソール101と通信することができるようになる。
次いで、コンソール101の制御部101aは、当該受信されたクレードルIDで識別されるクレードル122に挿入されている、当該受信されたカセッテIDで識別される放射線画像撮影装置1に、中継器120及び当該クレードル122を介して、無線用設定データを通知する。
この無線用設定データには、当該放射線画像撮影装置1が持ち込まれた撮影室R1に設置されている接続可能なアクセスポイント121のSSIDや、当該放射線画像撮影装置1の認証を行うためのパスフレーズなどが含まれている。
コンソール101から通知された無線用設定データをコネクタ39が受信すると、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、当該受信された無線用設定データ(SSIDやパスフレーズなど)を記憶手段23等に記憶させる。
次いで、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンの方式を、パッシブスキャン方式からアクティブスキャン方式に切り替え、無線装置41を介してアクティブスキャンを実行することにより、アクセスポイント121を探索する。
具体的には、制御手段22は、記憶手段23等に記憶されているSSIDを含む探索データを無線装置41から送信し、当該SSIDで識別されるアクセスポイント121から送信された当該探索データに対する応答を無線装置41で受信することによって、アクセスポイント121の探索を行う。
これにより、放射線画像撮影装置1は、記憶手段23等に記憶されているSSIDに合致するSSIDで識別されるアクセスポイント121、すなわち当該放射線画像撮影装置1が持ち込まれた撮影室R1に設置されている接続可能なアクセスポイント121が非送信状態であっても、当該アクセスポイント121を探し出して、当該アクセスポイント121と正常に接続することが可能となる。
そして、制御手段22は、記憶手段23等に記憶されているSSIDに合致するSSIDで識別されるアクセスポイント121を探索すること(探し出すこと)ができると、当該アクセスポイント121との間で所定のやりとりを行って、当該アクセスポイント121との無線接続を確立する。
これにより、放射線画像撮影装置1とアクセスポイント121との間で無線通信可能となり、当該アクセスポイント121を介して、当該放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信することが可能な状態になる。その結果、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で各種制御が行われたり、放射線画像撮影装置1からコンソール101へと画像データの送信が行われたりすることが可能となる。
次いで、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、当該放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態になると、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンの方式を、アクティブスキャン方式からパッシブスキャン方式に切り替える。
これにより、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンに使用する電力を抑制できるので、バッテリ24の消費電力を抑えることが可能となる。
また、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態になると、当該コンソール101の制御部101aは、当該通信を中継するアクセスポイント121に制御信号を入力して、当該アクセスポイント121の設定を、報知データを送信しない非送信状態から、報知データを送信する送信状態に切り替える。
これにより、放射線画像撮影装置1がパッシブスキャン方式でアクセスポイント121を探索することが可能となる。
なお、この場合、アクセスポイント121の設定が送信状態になるため、第三者が容易に報知データを取得できる状態となって、無線通信のセキュリティを確保できず好ましくないように思われる。しかしながら、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で送受信される情報(データ)のヘッダ等にアクセスポイント121のSSIDが含まれているので、たとえアクセスポイント121の設定が非送信状態であったとしても、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態になると、第三者がSSIDを容易に取得できる状態になる。
したがって、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態になると、アクセスポイント121を非送信状態に設定して報知データに含まれるSSIDが第三者に取得されないようにする必要がなくなるので、本実施形態では、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態になると、アクセスポイント121の設定を送信状態に切り替えるように構成している。これにより、例えば、放射線画像撮影装置1とアクセスポイント121との無線接続が切断された場合、当該放射線画像撮影装置1は、パッシブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と再接続できるようになるので、バッテリ24の消費電力を抑制することが可能となる。
そして、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で通信が可能な状態である間に、当該放射線画像撮影装置1と当該通信を中継するアクセスポイント121との無線接続が切断されると、当該放射線画像撮影装置1の制御手段22は、無線装置41を介してパッシブスキャンを実行することにより、当該アクセスポイント121を探索する。
具体的には、制御手段22は、アクセスポイント121から送信される報知データを無線装置41で受信することによって、記憶手段23等に記憶されているSSIDに合致するSSIDを含む報知データを送信するアクセスポイント121の探索を行う。
なお、受信する報知データはアクセスポイント121から送信される報知データに限ることはなく、例えば、アクセスポイント121を介して他の放射線画像撮影装置1とコンソール101との間で情報の送受信が行われていれば、当該情報(データ)のヘッダ等に当該アクセスポイント121のSSIDが含まれているので、当該情報に含まれるSSIDを報知データとして受信することも可能である。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、パッシブスキャンを実行してアクセスポイント121を探索できた場合(図11の(1)の場合)、当該アクセスポイント121との間で所定のやりとりを行って、当該アクセスポイント121との無線接続を確立して、当該アクセスポイント121と再接続する。
一方、制御手段22は、アクセスポイント121との無線接続が切断されてから所定時間が経過してもパッシブスキャンでアクセスポイント121を探索できない場合(図11の(2)の場合)、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンの方式を、パッシブスキャン方式からアクティブスキャン方式に切り替える。
そして、制御手段22は、アクティブスキャンを実行してアクセスポイント121を探索できた場合(図11の(2−1)の場合)、当該アクセスポイント121との間で所定のやりとりを行って、当該アクセスポイント121との無線接続を確立して、当該アクセスポイント121と再接続するとともに、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンの方式を、アクティブスキャン方式からパッシブスキャン方式に切り替える。
また、制御手段22は、アクティブスキャン方式に切り替わってから所定時間が経過してもアクティブスキャンでアクセスポイント121を探索できない場合(図11の(2−2)の場合)、アクセスポイント121との再接続を諦めて、接続可能なアクセスポイント121を探索するためのスキャンの方式を、アクティブスキャン方式からパッシブスキャン方式に切り替える。
その後、例えば、放射線技師や医師などの操作者による入力部101e等の操作によって、コンソール101を終了(シャットダウン)するよう指示されると、当該コンソール101の制御部101aは、当該コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信を中継するアクセスポイント121に制御信号を入力して、当該アクセスポイント121の設定を、報知データを送信する送信状態から、報知データを送信しない非送信状態に切り替えて、コンソール101を終了する。
なお、この場合、コンソール101が終了すると、当該コンソール101と放射線画像撮影装置1との間の通信が可能な状態でなくなり、情報の送受信が行われなくなるので、当該情報(データ)のヘッダ等からアクセスポイント121のSSIDが取得されてしまうことがなくなる。したがって、コンソール101が終了する際に、アクセスポイント121の設定を非送信状態に切り替えることで、第三者が報知データを取得できないようになるので、無線通信のセキュリティを確保することが可能となる。
また、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、例えば、電源スイッチ37が押下されると、停止(電源OFF)する。
また、アクセスポイント121は、例えば、アクセスポイント121に設けられた電源スイッチ(図示省略)が押下されると、停止する。
以上説明した本実施形態に係る放射線画像撮影システム100によれば、アクセスポイント121は、少なくとも放射線画像撮影装置1とコンソール101との間の通信が可能な状態でない間は、報知データを送信しない非送信状態になっており、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、コンソール101から通知された識別情報(SSID)により識別されるアクセスポイント121をアクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替え、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と接続できた際に、スキャンの方式をパッシブスキャン方式に切り替えるように構成されている。
すなわち、アクセスポイント121は、少なくとも放射線画像撮影装置1とコンソール101との間の通信が可能な状態でない間は、報知データを送信しない非送信状態になっており、第三者は報知データを取得できないので、無線通信のセキュリティを確保することが可能となる。
また、アクセスポイント121は、少なくとも放射線画像撮影装置1とコンソール101との間の通信が可能な状態でない間は非送信状態であるので、無駄な電波送出が抑制され、ノイズ源の排除が可能となる。
また、このようにアクセスポイント121が非送信状態であると、アクセスポイント121から報知データが送信されないが、放射線画像撮影装置1は、アクティブスキャン方式でアクセスポイント121を探索するので、アクセスポイント121から報知データが送信されなくても、当該アクセスポイント121を的確に探し出して、当該アクセスポイント121と正常に接続することが可能となる。
また、このようにアクセスポイント121が非送信状態にあることで、放射線画像撮影システム100のセキュリティ性の高さが第三者に認識されるので、当該放射線画像撮影システム100における無線通信を傍受しようとする等の不正行為が抑制される。
また、放射線画像撮影装置1は、所定のタイミング、具体的には、本実施形態ではコンソール101からアクセスポイント121の識別情報(SSID)の通知を受信した時点で、アクティブスキャン方式に切り替わり、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と接続できた際に、パッシブスキャン方式に切り替わるので、放射線画像撮影装置1のスキャンの方式が常時アクティブスキャン方式である場合と比較して、スキャンに使用する電力を抑制でき、余分な電力消費を抑えることが可能となる。
また、放射線画像撮影装置1は、アクティブスキャン方式でアクセスポイント121を探索するので、パッシブスキャン方式でアクセスポイント121を探索する場合と比較して、アクセスポイント121との接続に要する時間を短縮することが可能となる。
なお、本実施形態では、コンソール101からアクセスポイント121の識別情報(SSID)、具体的には無線用設定データの通知を受信した時点で、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えるように構成したが、これに限ることはなく、コンソール101から通知された識別情報(SSID)により識別されるアクセスポイント121をアクティブスキャン方式で探索できるように、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えるタイミングは、放射線画像撮影装置1がクレードル122に接続した時点から、コンソール101からアクセスポイント121の識別情報(SSID)の通知を受信した時点までの間の何れかのタイミングであれば任意であり、例えば、放射線画像撮影装置1がクレードル122に接続した時点であってもよいし、放射線画像撮影装置1が登録処理を行った時点、すなわちクレードル122を介してコンソール101にクレードルIDとカセッテIDとを通知した時点であってもよい。
また、本実施形態によれば、コンソール101は、放射線画像撮影装置1と通信可能となった際に、アクセスポイント121を、報知データを送信しない非送信状態から報知データを送信する送信状態に切り替え、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線画像撮影装置1とアクセスポイント121との接続が切断された場合、パッシブスキャン方式で探索を行っても当該アクセスポイント121と再接続できない際に、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替え、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と再接続できた際に、スキャンの方式をパッシブスキャン方式に切り替えるように構成されている。
すなわち、放射線画像撮影装置1は、パッシブスキャン方式で探索を行ってもアクセスポイント121と再接続できない際に、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えて、アクティブスキャン方式でアクセスポイント121を探索するので、アクセスポイント121を的確に探し出して、アクセスポイント121と正常に接続することが可能である。
また、放射線画像撮影装置1は、パッシブスキャン方式で探索を行ってもアクセスポイント121と再接続できない際に、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替え、当該アクティブスキャン方式で探索を行ってアクセスポイント121と再接続できた際に、スキャンの方式をパッシブスキャン方式に切り替えるので、スキャンの方式が常時アクティブスキャン方式である場合と比較して、スキャンに使用する電力を抑制でき、余分な電力消費を抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、放射線画像撮影装置1とアクセスポイント121との接続が切断された場合、パッシブスキャン方式で探索を行っても当該アクセスポイント121と再接続できない際に、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えるように構成したが、これに限ることはなく、放射線画像撮影装置1とアクセスポイント121との接続が切断された場合、直ちに、スキャンの方式をアクティブスキャン方式に切り替えるように構成してもよい。この場合、アクセスポイント121との再接続に要する時間を短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、放射線画像撮影装置1とコンソール101との間の通信が可能な状態でない間、アクセスポイント121を非送信状態に設定し、当該通信が可能な状態になると、アクセスポイント121の設定を送信状態に切り替えるように構成したが、これに限ることはなく、アクセスポイント121の設定は常時、非送信状態であってもよい。
また、本実施形態では、コンソール101がアクセスポイント121の設定を切り替えるよう構成したが、これに限ることはなく、アクセスポイント121自身が、放射線画像撮影装置1との接続状態を判断して、設定を非送信状態と送信状態との間で切り替えるように構成してもよい。
また、本発明が、上記の実施形態に限定されず、適宜変更可能であることは言うまでもない。
放射線画像撮影装置1は、クレードル122等に有線接続されていれば、当該クレードル122等及び中継器120を介してコンソール101との間で情報の送受信を有線方式で行うことができる。したがって、クレードル122等に有線接続されていれば、有線通信と無線通信との両方が可能であるので、この場合、無線通信回線をバックアップ回線として使用するように構成することが可能である。特に、撮影に使用していない待機中の放射線画像撮影装置1の場合、有線通信回線が断線したからといって、瞬時に無線通信回線に切り替える必要はないため、有線通信回線が接続している間は無線機能の動作(アクセスポイント121を探索するためのスキャンや無線通信など)を停止し、有線通信回線が断線されたことを検知したら、無線機能の動作を開始して、アクセスポイント121の探索を行ったり、アクセスポイント121との間で無線通信を行ったりするように構成してもよい。
なお、この場合、パッシブスキャン方式でアクセスポイント121を探索すれば、消費電力を抑えつつ、バックアップ回線に切り替えることが可能となる。
また、アクティブスキャン方式でアクセスポイント121を探索すれば、バックアップ回線に切り替えるまでに要する時間を短縮することが可能となる。
アクセスポイント121やクレードル122などを、中継器120を介してネットワークNと接続させるように構成したが、これに限ることはなく、例えば、アクセスポイント121やクレードル122などを、直接ネットワークNと接続させるように構成してもよい。
コンソール101が管理手段として機能するように構成したが、これに限ることはなく、例えば、コンソール101とは別に、管理手段として機能する管理装置をネットワークN上に設けるように構成してもよい。
また、コンソール101が通知手段として機能するように構成したが、これに限ることはなく、例えば、コンソール101とは別に、通知手段として機能する通知装置をネットワークN上に設けるように構成してもよい。
登録手段としてクレードル122を挙げたが、これに限ることはなく、登録手段は、放射線画像撮影装置1と接続可能なものであれば任意であり、例えば有線接続部124等であってもよい。
また、登録手段は、放射線画像撮影装置1と有線接続可能なものに限ることはなく、放射線画像撮影装置1と無線接続可能なものであってもよい。例えば、放射線画像撮影装置1に当該放射線画像撮影装置1のカセッテID等を記憶する非接触式のICタグを付しておくとともに、撮影室R1の出入り口等に登録手段としてリーダ/ライタを設置しておき、当該リーダ/ライタによって、当該ICタグからカセッテIDを読み取り、コンソール101等の管理手段に通知するように構成してもよい。また、この場合、当該リーダ/ライタにより、コンソール101等が管理するSSIDを当該ICタグに書き込むことによって、当該リーダ/ライタを介してコンソール101等の通知手段から放射線画像撮影装置1にアクセスポイント121のSSIDを通知するように構成してもよい。
クレードル122等の登録手段と接続している放射線画像撮影装置1に、コンソール101等の通知手段からアクセスポイント121のSSIDが通知されるように構成したが、これに限られるものではない。
例えば、撮影室R1に、クレードル122等の登録手段とは別に、放射線画像撮影装置1と接続可能な接続手段を備えておき、放射線画像撮影装置1の登録時に当該放射線画像撮影装置1をこの接続手段と接続させて、当該接続手段を介してコンソール101等の通知手段からSSIDの通知を受けるように構成してもよい。
本発明の通信システムは、放射線画像撮影システム100に限ることはなく、電子機器と、電子機器と無線通信可能であり、当該電子機器と所定の外部装置との間の通信を中継するアクセスポイントと、外部装置と通信可能な電子機器を管理する管理手段と、電子機器が外部装置と通信可能となるよう、当該電子機器を管理手段に登録するための登録手段と、登録手段による電子機器の登録時に、アクセスポイントを識別するための識別情報を当該電子機器に通知する通知手段と、を備えるシステムであれば任意である。
この場合、電子機器は、放射線画像撮影装置1に限ることはなく、アクセスポイントと無線通信可能な電子機器であれば任意である。
また、所定の外部装置は、コンソール101に限ることはなく、アクセスポイントを介して電子機器と通信可能な外部装置であれば任意である。
1 放射線画像撮影装置(電子機器)
22 制御手段(スキャン手段、切替制御手段)
100 放射線画像撮影システム
101 コンソール(管理手段、通知手段、外部装置)
121 アクセスポイント
122 クレードル(登録手段)

Claims (5)

  1. 放射線画像撮影を行う放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像撮影装置と無線通信可能であり、当該放射線画像撮影装置と所定の外部装置との間の通信を中継するアクセスポイントと、
    前記外部装置と通信可能な前記放射線画像撮影装置を管理する管理手段と、
    前記放射線画像撮影装置が前記外部装置と通信可能となるよう、当該放射線画像撮影装置を前記管理手段に登録するための登録手段と、
    前記登録手段による前記放射線画像撮影装置の登録時に、前記アクセスポイントを識別するための識別情報を当該放射線画像撮影装置に通知する通知手段と、を備え、
    前記放射線画像撮影装置は、
    接続可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン手段と、
    前記スキャン手段によるスキャンの方式を、所定の探索データを送信し、その応答を受信して探索を行うアクティブスキャン方式と、所定の報知データを受信して探索を行うパッシブスキャン方式と、の間で切り替える切替制御手段と、を備え、
    前記アクセスポイントは、前記報知データを送信しない非送信状態になっており、
    前記切替制御手段は、
    前記スキャン手段が前記通知手段から通知された識別情報により識別されるアクセスポイントを前記アクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替え、
    当該アクティブスキャン方式で探索を行って前記アクセスポイントと接続できた際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記パッシブスキャン方式に切り替えることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 前記登録手段は、前記放射線画像撮影装置と接続可能であり、
    前記放射線画像撮影装置は、前記登録手段に接続すると、前記管理手段に登録され、
    前記切替制御手段は、前記スキャン手段が前記通知手段から通知された識別情報により識別されるアクセスポイントを前記アクティブスキャン方式で探索できるよう、前記放射線画像撮影装置が前記登録手段に接続した時点から当該識別情報の通知を受信した時点までの間の何れかのタイミングで、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 前記切替制御手段は、
    前記放射線画像撮影装置と前記アクセスポイントとの接続が切断された場合、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替え、
    当該アクティブスキャン方式で探索を行って前記アクセスポイントと再接続できた際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記パッシブスキャン方式に切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記外部装置は、前記放射線画像撮影装置と通信可能となった際に、前記アクセスポイントを、前記報知データを送信しない前記非送信状態から前記報知データを送信する送信状態に切り替え、
    前記切替制御手段は、前記放射線画像撮影装置と前記アクセスポイントとの接続が切断された場合、前記パッシブスキャン方式で探索を行っても当該アクセスポイントと再接続できない際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 電子機器と、
    前記電子機器と無線通信可能であり、当該電子機器と所定の外部装置との間の通信を中継するアクセスポイントと、
    前記外部装置と通信可能な前記電子機器を管理する管理手段と、
    前記電子機器が前記外部装置と通信可能となるよう、当該電子機器を前記管理手段に登録するための登録手段と、
    前記登録手段による前記電子機器の登録時に、前記アクセスポイントを識別するための識別情報を当該電子機器に通知する通知手段と、を備え、
    前記電子機器は、
    接続可能なアクセスポイントを探索するためにスキャンを行うスキャン手段と、
    前記スキャン手段によるスキャンの方式を、所定の探索データを送信し、その応答を受信して探索を行うアクティブスキャン方式と、所定の報知データを受信して探索を行うパッシブスキャン方式と、の間で切り替える切替制御手段と、を備え、
    前記アクセスポイントは、前記報知データを送信しない非送信状態になっており、
    前記切替制御手段は、
    前記スキャン手段が前記通知手段から通知された識別情報により識別されるアクセスポイントを前記アクティブスキャン方式で探索できるよう、所定のタイミングで、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記アクティブスキャン方式に切り替え、
    当該アクティブスキャン方式で探索を行って前記アクセスポイントと接続できた際に、前記スキャン手段によるスキャンの方式を前記パッシブスキャン方式に切り替えることを特徴とする通信システム。
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