JP5506795B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

駐車支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5506795B2
JP5506795B2 JP2011518371A JP2011518371A JP5506795B2 JP 5506795 B2 JP5506795 B2 JP 5506795B2 JP 2011518371 A JP2011518371 A JP 2011518371A JP 2011518371 A JP2011518371 A JP 2011518371A JP 5506795 B2 JP5506795 B2 JP 5506795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parking
vehicle
target position
driver
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011518371A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010140458A1 (ja
Inventor
ヨッヘン カラー
クリスチャン ダンツ
猛司 牧瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP2011518371A priority Critical patent/JP5506795B2/ja
Publication of JPWO2010140458A1 publication Critical patent/JPWO2010140458A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5506795B2 publication Critical patent/JP5506795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/027Parking aids, e.g. instruction means
    • B62D15/0285Parking performed automatically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両の駐車運転を支援する駐車支援装置に関する。
駐車目標位置まで、車両の駐車運転を支援する駐車支援装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この駐車支援装置では、超音波センサ6による測距データに基づいて、自車両の進行方向において駐車スペース手前側及び奥側の車両(駐車スペース両側の駐車車両)の前端縁の線分データと、駐車スペース後方の壁を表す線分データとを作成し、これらの線分データを参照して駐車スペースを検出する。
駐車支援装置を使用せずに運転者が自身の判断で駐車運転を行う場合(以下、通常の駐車運転と称す)には、奥側の駐車車両の前方に自車両のフロント部分が到達する前に、運転者は自車両を駐車スペースから離れる側に前進(いわゆる頭出し)させることにより駐車運転を開始する。しかし、特許文献1に係る駐車支援装置では、奥側の駐車車両の前端縁の線分データを作成した後に駐車スペースを検出するため、少なくとも自車両のフロント部分が奥側駐車車両の前方を通過する必要があり、このため、通常の駐車運転の場合に比較して駐車運転の開始タイミングが遅れる。
特開2003−63337号公報(段落0075−0078、第13−14図)
本発明の目的は、上記従来例の有する問題点に鑑みてなされたものであり、駐車運転支援を早期に開始することが可能な駐車支援装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
標準的な駐車領域の寸法の設定値を記憶する記憶手段と、
前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得した後に、該第1の境界の位置と前記標準的な駐車領域の寸法の設定値とに基づいて、前記車両の駐車目標位置を算出する駐車目標位置算出手段(1a,1b)と、
前記車両の運転者から駐車運転支援開始の指示を受け付ける受付手段(1d)と、
前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得した後に、前記受付手段(1d)が前記駐車運転支援開始の指示を受け付けた場合に、前記車両を前記駐車目標位置(Y4)に駐車させるように駐車運転支援を実行する駐車運転支援処理手段(1e,1f)と、
を備え、
前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得し、前記第1の境界の位置と前記標準的な駐車領域の寸法の設定値とに基づいて駐車目標位置(Y4)を算出し、この駐車目標位置(Y4)に基づいて前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)が駐車運転支援を開始した後に、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記駐車領域の奥側の第2の境界を更に取得した場合に、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1及び第2の境界の位置に基づいて駐車目標位置を更新し、
前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)が、駐車支援を開始し、前記車両を前記駐車目標位置から離れる方向に前進させる途中において、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記第2の境界を取得して前記第1及び第2の境界の位置に基づいて駐車目標位置を更新し、
前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)は、前記車両が前進して停止した後、更新後の駐車目標位置に基づく駐車支援に切換える。
本発明の一態様では、前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)が、駐車支援を開始し、前記車両を前記駐車目標位置から離れる方向に前進させる途中において、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記第2の境界を取得して前記第1及び第2の境界の位置に基づいて駐車目標位置を更新し、前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)は、前記車両が前進して停止した後、更新後の駐車目標位置に基づく駐車支援に切換える。
本発明の一態様では、前記車両は、前部及び後部に配置された前部検出装置(2a、2b)及び後部検出装置(2c)を有し、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記前部検出装置(2a、2b)から前記第1の境界の位置を取得し、前記後部検出装置(2c)から前記第2の境界の位置を取得する。
本発明の一態様では、前記駐車領域の手前及び奥側に隣接してそれぞれ第1及び第2の駐車車両(D1,D2)が存在し、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1の駐車車両(D1)の前記駐車領域側の第1のコーナ部(C1)及び前記第2の駐車車両(D2)の前記駐車領域側の第2のコーナ部(C2)をそれぞれ前記第1及び第2の境界として取得する。
本発明の一態様では、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記駐車領域を区画する駐車枠線を前記第1の境界又は前記第2の境界として取得する。
本発明の一態様では、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1の境界を前記車両の運転者から受け付けることによって取得する。
本発明の一実施形態に係る駐車支援装置のハードウェア構成を示す概略のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る駐車支援装置のハードウェア構成を示す概略のブロック図であり、各超音波センサの位置関係を説明する図である。 自車両を前進させつつ自車両が駐車する可能性がある駐車領域を測定する状態の一例を示す図である。 手前車両のコーナ部C1を検出する状態の一例を示す図である。 駐車スペースにある一対の輪止めを検出する状態の一例を示す図である。 奥側車両のコーナ部C2を検出する状態の一例を示す図である。 奥側車両のコーナ部C2を検出する前に、手前車両のコーナ部C1の位置に基づいて駐車目標位置を算出し、その駐車目標位置までの駐車軌道を算出する駐車支援処理Aを説明する図であり、自車両を後進開始位置まで前進させる状態の一例を示す図である。 駐車支援処理Aを説明する図であり、自車両を後進開始位置から後直進開始位置まで後進させる状態の一例を示す図である。 駐車支援処理Aを説明する図であり、自車両を後直進開始位置から駐車目標位置まで後進させる状態の一例を示す図である。 奥側車両のコーナ部C2を検出した後に、手前及び奥側車両のコーナ部C1及びC2の位置に基づいて駐車目標位置を算出して駐車軌道を算出する駐車支援処理Bを説明する図であり、自車両を前進開始位置まで真っ直ぐ後進させる状態の一例を示す図である。 駐車支援処理Bを説明する図であり、自車両を前進開始位置から後進開始位置まで後進させる状態の一例を示す図である。 駐車支援処理Bを説明する図であり、自車両を後進開始位置から後直進開始位置まで後進させる状態の一例を示す図である。 駐車支援処理Bを説明する図であり、自車両を後直進開始位置から駐車目標位置まで後進させる状態の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る駐車支援装置の駐車支援機能処理全体を示すフロチャートである。 図6における駐車運転支援処理A,Bを説明するフローチャートである。 図6における駐車運転支援処理A,Bを説明するフローチャートである。 表示装置に表示された車両操作表示の一例であり、操舵方向及び操舵量を示す図である。 本発明の一実施形態に係る駐車支援装置が自動制御を行なうときのハードウェア構成を示す概略のブロック図である。 第2実施形態に係る駐車支援処理Aを説明する図であり、自車両を後進開始位置まで前進させる過程の詳細を示す図である。 第2実施形態に係る駐車支援処理Aを説明する図であり、自車両を後進開始位置まで前進させる過程の詳細を示す図である。 第2実施形態に係る駐車支援処理Aにおいて、駐車スペースの更新処理を説明するフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る駐車支援装置のハードウェア構成の概略を、図1に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る駐車支援装置10は、主として、車両の駐車支援を制御する駐車支援ECU1と、車両周囲の物体を検出する複数の(例えば、10つの)距離センサである超音波センサ2と、表示装置3と、車輪の輪止めへの到達を検出する輪止到達検出センサ4と、車両の状態量を検出する車両センサ5と、駐車支援機能の作動/非作動を切り換えるための駐車スイッチ6と、提示された駐車スペースを選択するための選択ボタン7と、提示された駐車スペースを取り消すための取消ボタン8とを備えている。
これら駐車支援ECU(Electrical Control Unit:電子制御装置)1、各超音波センサ2、表示装置3、輪止到達検出センサ4、車両センサ5、及び駐車スイッチ6は、例えば、車両LAN(Local Area Network)11を介して、相互接続されており、双方向のデータ通信が可能である。この双方向のデータ通信は、例えば、周知技術であるCAN(Controller Area Network)プロトコルに基づいて、行なわれている。
駐車支援ECU1は、主要なハードウェア構成として、例えば、演算処理、制御処理等を行なうCPU(Central Processing Unit)、制御プログラム及び制御プログラムに使用するパラメータ等が格納されるROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成されている。これら、CPU、ROM、及びRAMは、例えば、データバスを介して相互接続されている。なお、駐車支援ECU1は、ROM以外の不揮発性メモリを備えても良いし、RAM以外の揮発性メモリを備えてもよい。
駐車支援ECU1は、例えば、駐車領域(駐車目標位置)の検出を行い、自車両を駐車目標位置へ駐車させるための各種の駐車支援を行なう。より具体的には、駐車支援ECU1の駐車領域検出部1aは、自車両がバックで駐車することができる駐車スペース(駐車領域)を検出する。駐車目標位置算出部1bは、駐車スペース内の輪止めX1の位置又は予め設定された設定値に基づいて、駐車目標位置Y4を算出する。通知部1cは、駐車スペース(駐車目標位置)の検出を表示装置3に表示させる表示制御を行い、駐車可能な駐車スペース(駐車目標位置)を運転者に提示する。受付部1dは、運転者から駐車運転支援開始の指示を受け付ける。駐車軌道算出部1eは、自車両の現在位置(例えば、停止位置)から駐車目標位置まで自車両を導く駐車軌道を算出する。操作指示部1fは、駐車目標位置へ自車両を案内するような、車両操作、すなわち、操作内容、操作量、操作方向(ステアリングホイールの操舵角度、車速、ブレーキのオン/オフ、シフトレバー操作(リバース位置R、ドライブ位置D))等を表示装置3に表示させる表示制御を行なう。したがって、運転者は、表示装置3に表示された車両操作指示に従って、車両操作を行なうことで、自車両を駐車目標位置へ容易に駐車させる。なお、駐車領域検出部1a、駐車目標位置算出部1b、通知部1c、受付部1d、駐車軌道算出部1e、操作指示部1fは、例えば、上記ROMに格納され、上記CPUによって実行されるプログラムによって実現されている。
駐車領域検出部1aは、例えば、図3A及び図3Bに示すように既に駐車された2台の車両D1,D2間に形成された駐車スペースSに接近した際に、前側方超音波センサ2a(図2参照)が走行方向手前に駐車された車両D1(以下、手前車両D1と称す)の前方コーナ部(内側)C1を検出すると、ROMに記憶された標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値を読み出し、コーナ部C1の奥側に標準的な寸法及び方向の駐車スペースを設定する。そして、駐車目標位置算出部1bは、輪止めX1の標準的な位置データ(例えば、コーナ部C1及びC2から4m程度)を用いて、駐車スペース内に駐車目標位置Y4(図4C参照)を算出する。標準的な駐車スペースの寸法の設定値は、自車両の寸法に基づいて設定される標準的な寸法、例えば、幅3m×奥行き5m程度の領域とする。標準的な駐車スペースの方向は、並列駐車の場合には自車両の進行方向に垂直な方向、縦列駐車の場合には自車両の進行方向に平行な方向である。図4A〜図4Cは、上述のようにコーナ部C1の検出のみによって設定された駐車スペースへの駐車運転を説明する図である(詳細は後述)。
また、駐車領域検出部1aは、更に、図3Dに示すように、前側方超音波センサ2aが駐車スペースを挟んで走行方向奥側に駐車された車両D2(以下、奥側車両D2と称す)の前方コーナ部(内側)C2を検出すると、駐車スペースS両側のコーナ部C1及びC2の位置に基づいて駐車スペースSの幅を算出する。また、駐車領域検出部1aは、駐車スペースの前方を通過する際に、前側方超音波センサ2aによって、駐車スペースS内の輪止めX1を検出することで、駐車スペースの奥行きを検出する(図3C)。なお、輪止めX1が無い場合又は輪止めX1の検出を行わない場合には、標準的な駐車スペースの奥行き(例えば5m程度)の範囲に障害物がないことを確認して、駐車スペースの奥行きを標準的な値(例えば5m程度)として検出する。そして、駐車目標位置算出部1bは、例えば、後述の超音波センサ2(前側方超音波センサ2a)により検出された一対の輪止め位置X1を基準にして、自車両の駐車目標位置(図5DのY4)を算出する。より具体的には、駐車目標位置算出部1bは、前側方超音波センサ2aにより一対の輪止めX1が検出されると、その輪止めX1の位置と、車両の後輪の位置とが一致するような、駐車目標位置Y5(図5D参照)を算出する。輪止めX1が無い場合には、輪止めX1の位置(駐車目標位置)を標準的な位置、例えば、コーナ部C1及びC2から4m程度に設定する。図5A〜図5Dは、両コーナ部C1及びC2の検出によって設定された駐車スペースSへの駐車運転を説明する図である(詳細は後述)。
なお、運転者からの入力によりコーナ部C1及びC2の少なくとも一方を検出するように構成しても良い。例えば、運転席近傍のインパネに車両LAN11に接続されるコーナ位置入力ボタンを設ける。コーナ位置入力ボタンは、押下されると、コーナ位置検出信号を駐車支援ECU1に送信する。コーナ位置の入力は、例えば、車両のドアミラーがコーナ部C1又はC2に一致したタイミングで、運転者がコーナ位置入力ボタンを押下する。そして、コーナ位置検出信号を駐車支援ECU1が受信してコーナ部C1又はC2の位置を検出する。この場合、ドアミラーがコーナ部C1又はC2に到達した時点で、各コーナ部を通り過ぎる前に、コーナ部C1又はC2の検出が完了するため、前側方超音波センサ2aを用いる場合よりも、早いタイミングで駐車運転支援処理を開始することができる。
駐車支援ECU1の通知部1cは、駐車領域検出部1aが駐車スペースSを検出(駐車目標位置算出部1bが駐車目標位置Y4を算出)すると、駐車スペースの検出を表示装置3に表示する。例えば、図3Aに示すような駐車車両D1,D2の輪郭を含む駐車スペースS周囲の平面図を表示することによって、駐車可能な駐車スペースSを検出した旨を運転者に通知すると共に、運転者が駐車する意志があるか否かを質問する表示を行う。なお、複数の駐車スペース(駐車目標位置)を検出して、複数の駐車スペースを表示装置3に表示すると共に、複数の駐車スペースのうちの何れかに運転者が駐車する意志があるか否かを質問する表示を行っても良い。
駐車支援ECU1の受付部1dは、表示装置3に付属する操作部や表示画面上のソフトキー、或いは、インパネ内の操作部から運転者の駐車意志の有無を受け付ける。すなわち、受付部1dは、当該駐車スペースへの駐車運転支援開始の指示(当該駐車スペースの選択)、又は、当該駐車スペースを取り消す指示を運転者から受け付ける。受付部1dが当該駐車スペースへの駐車運転支援開始の指示を受信すると、駐車軌道算出部1e及び操作指示部1fが自車両を駐車スペースS(駐車目標位置Y4)まで導く駐車運転支援処理を実行する。
駐車軌道算出部1eは、受付部1dが駐車運転支援開始の指示を受け付けると、運転者に自車両の停止を指示し、自車両を現在の位置(停止位置)から運転者が選択した駐車スペース(駐車目標位置)に駐車するまでの駐車軌道を算出する。ここで、上述の手前車両D1のコーナ部C1のみ検出して駐車スペースS(駐車目標位置Y4)を検出する場合には、図4Aに示すように、自車両D0のフロント部のみが駐車スペースSの前方にさしかかっているので(図4Aの停止位置Y1)、自車両を駐車スペースSから離れるように前方に頭出しし(図4Aの車両軌道M1)、その後自車両をバックで駐車スペースSまで導く(図4Bの車両軌道M2)ような切り返しの少ない駐車軌道を算出することができる。一方、手前及び奥側車両D1,D2のコーナ部C1及びC2を検出してから駐車スペースSを検出する場合には、自車両D0のフロント部が既に駐車スペースSの前方を完全に通過してしまっているので(図5Aの停止位置Y0)、現在位置から一旦、自車両を真っ直ぐ後進させ(図5Aの車両軌道M0)、次に駐車スペースSから離れるように前方に自車両を頭出しし(図5Bの車両軌道M1)、その後自車両をバックで駐車スペースSまで導く(図5Cの車両軌道M2,M3)ような切り返しの少ない軌道を算出する。なお、この場合でも、駐車スペース前方に十分なスペースがある場合には、自車両を真っ直ぐ後進させる軌道(図5Aの車両軌道M0)を省略し、自車両を駐車スペースから離れるように前方に頭出しし、その後自車両をバックで駐車スペースまで導くような切り返しの少ない軌道を算出することができる。
そして、操作指示部1fは、算出された駐車軌道で自車両が走行するような車両操作指示を、表示装置3に順次表示させる。図8は、表示装置3に表示された車両操作表示の一例であり、ステアリングホイールの操舵方向及び操舵量を表示している。この表示装置3に表示された車両操作表示により、運転者はその車両操作の内容を容易に理解することができる。
各超音波センサ2は、超音波を放射し、その反射波に基づいて、車両周辺の物体を検出することができる。なお、各超音波センサ2の基本的なハードウェア構成及び物体検出方法は、周知技術であることから詳細な説明は省略する。また、超音波センサ2は、車両後端部から輪止めX1までの距離を算出する輪止距離算出部2dを有している。超音波センサ2は、例えば、フロントバンパの前方側に略等間隔で配設された4つの前方超音波センサ2bと、フロントバンパの側方(フロントバンパのコーナ部近傍)に配設された左右一対の前側方超音波センサ2aと、リアバンパに略等間隔で配設された4つの後方超音波センサ2cと、から構成されている。前方超音波センサ2bは、主として、車両前方へ超音波を放射することで、この車両前方にある物体を検出することができる。前側方超音波センサ2aは、主として、車両前方かつ側方へ超音波を放射することで、車両前方かつ側方にある物体を検出することができる。なお、4つの前方超音波センサ2bのうち車両外側にある2つの前方超音波センサ2bは、車両前方かつ側方へ超音波を放射するように配置し、車両前方かつ側方の物体を検出するように構成してもよい。この場合には、前側方超音波センサ2aを省略することができる。前側方超音波センサ2aは、例えば、既に駐車されている車両に隣接する駐車目標位置(駐車スペース)、又は、既に駐車されている車両と車両との間に形成された駐車目標位置(駐車スペース)の路面上にある一対の輪止めX1を検出することができる(図3C)。後方超音波センサ2cは、主として、車両後方へ超音波を放射することで、車両後方にある物体を検出することができる。なお、4つの後方超音波センサ2cのうち車両外側にある2つの後方超音波センサ2cは、車両後方かつ側方へ超音波を放射するように配置し、車両後方かつ側方の物体を検出するように構成してもよい。
輪止到達検出センサ4は、車輪(例えば、後輪)が輪止めX1へ到達したことを検出する。この輪止到達検出センサ4には、例えば、タイヤ内の空気圧力を検出するタイヤ圧センサ4aが用いられている(図2)。タイヤ圧センサ4aは、車輪(例えば、後輪)が輪止めX1へ到達したことを検出する。例えば、車輪のタイヤが輪止めX1と接触すると、タイヤに弾性変形が生じる。タイヤ圧センサ4aは、このタイヤの弾性変形によって生じるタイヤ内の空気圧力の変化に基づいて、車輪が輪止めX1へ到達したことを検出する。
表示装置3は、例えば、車室内で運転者が視認可能な位置(インパネ等)に配設されている。表示装置3は、自車両のセンサ情報(外気温度、現在時刻)、自車両の位置情報、地図情報等の任意の情報を運転者に対して表示することができる。また、表示装置3は、駐車スペース(駐車目標位置)を検出した旨の通知を表示し、駐車可能な駐車スペースSを運転者に提示する。また、表示装置3は、提示された駐車スペースを運転者が選択するか否かの質問、提示された駐車スペースを取り消すか否かの質問を表示する。また、表示装置3は、駐車スペース(駐車目標位置)、自車両を駐車目標位置まで案内するための軌道、駐車目標位置へ自車両を移動させるための車両操作方法、輪止距離算出部2dにより算出された車両後端から輪止めX1までの距離等を表示させる。表示装置3には、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の任意の表示手段が適用可能である。
車両センサ5は、車両の状態量(車速、加速度(前後加速度、横加速度等)、操舵角度、ヨーレート)を検出する。車両センサ5としては、例えば、車速を検出する車速センサ5a、車両の加速度を検出する加速度センサ5b、車両の操舵角度を検出する操舵角センサ5c、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ5d等が含まれる。なお、駐車支援ECU1は、車両センサにより検出された車両の状態量に基づいて、上記算出された駐車軌道と、車両の現在位置とのズレを算出し、このズレを補正し、車両を駐車目標位置へ導くような駐車軌道を再計算するように構成されていてもよい。
駐車スイッチ6は、駐車スペース(駐車目標位置)の検出、駐車スペースの候補の通知、から、実際に駐車目標位置へ自車両を案内する駐車運転の支援までの全体的な駐車支援に関する処理を含む駐車支援機能(駐車支援処理)を作動させる指示を運転者から受け付けるスイッチである。駐車スイッチ6は、例えば、オン/オフ切替式のスイッチであり、運転席近傍のインパネに設けられている。駐車スイッチ6はオン状態になると、オン信号を出力する。駐車支援ECU1は、駐車スイッチ6からオン信号を受信すると、駐車支援機能を作動させる。また、駐車スイッチ6はオフ状態になると、オフ信号を出力する。駐車支援ECU1は、駐車スイッチ6からオフ信号を受信すると、駐車支援機能を停止させる。
また、駐車支援装置10には、車両LAN11に接続される選択ボタン7及び取消ボタン8が設けられている。選択ボタン7は、表示装置3に表示された駐車スペースへの「駐車運転支援開始の指示」(駐車スペースの選択)を運転者から受け付けるための操作部である。取消ボタンは、表示装置3に表示された「駐車スペースを取り消す指示」(当該駐車スペースを駐車運転支援対象から削除する指示)を運転者から受け付ける。
次に、本発明の一実施形態に係る駐車支援装置10による駐車支援機能(駐車支援処理)について、詳細に説明する。図6は、駐車支援機能の制御フローの一例を示すフロチャートである。なお、この制御フローは、例えば、所定の微小時間周期毎(例えば、100msec程度)で繰り返し実行される。
図3Aに示す如く、自車両D0を駐車場内で前進する際に、車両支援ECU1は、環境データ、例えば、各超音波センサ2による自車両周囲の物体との間の距離のデータを検出する(ステップS10)。なお、後述するステップS40又はS80において駐車運転処理を開始する(ステップS100又はS110に移行)か、又は、ステップS90で駐車スペースが取り消されるまでは、ステップS10〜S90の処理と並行して、ECU1による環境データの検出が継続される。
車両支援ECU1(駐車領域検出部1a,駐車目標位置算出部1b)が、前側方センサ2aによる測定データに基づいて、手前車両の駐車スペース側のコーナ部C1を検出したか否かを判断し(ステップS20)、コーナ部C1を検出したと判断した場合(図3B)には、ROMから標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値を読み出して、取得したコーナ部C1の位置に基づいて、手前車両の奥側に標準的な寸法及び方向の駐車スペース(図4Aの破線部)を設定し、当該駐車スペース内に駐車目標位置(図4CのY4)を算出する(ステップS30)。また、車両支援ECU1(通知部1c)は、駐車スペース(駐車目標位置)が検出された旨を表示装置3に提示して運転者に通知する。車両支援ECU1(通知部1c)は、提示された駐車スペースを選択するか否かの質問、提示された駐車スペースを取り消すか否かの質問を表示する。
ここで、この標準的な駐車スペースは、自車両の大きさによって決まる値であり、例えば、幅2m、奥行き5mである。標準的な駐車スペースは、予め記憶手段(例えば、車両支援ECU1内のROM等の不揮発性メモリ)に記憶されている。また、駐車目標位置は、駐車完了時の自車両の中心線が標準的な駐車スペースの幅方向の中心と一致するように、且つ、駐車完了時の自車両の後輪が標準的な駐車スペースの奥行きより1m短い距離(駐車スペースの入口から奥側4mの奥行方向の位置)に一致するように設定される。ステップS10及びS20の処理は、コーナ部C1が検出されるまで繰返し実行される。
ステップS40では、車両支援ECU1(受付部1d)が、選択ボタン7から駐車運転支援開始信号を受信したか否かを判断することにより、ステップS30で提示した駐車スペース(駐車目標位置)に対して駐車運転支援を開始する指示があるか否かを判断する。駐車支援処理開始の指示があった場合には、ステップS41に移行して、駐車支援処理A(図4A〜図4C,図7A〜図7Bを参照して後述)を実行する。このとき、運転者は、目視により実際の駐車スペースの広さが十分であることを確認し、更にその駐車領域に駐車する意志があれば、選択ボタン7により駐車支援処理の開始を指示する(ステップS40でYes)。一方、標準的な駐車スペースを設定した(ステップS30)が、運転者が当該駐車スペースは十分な広さがないと判断した場合には、選択ボタン7が操作されず、駐車支援処理が実行されない(ステップS40でNo)。また、駐車支援ECU1では標準的な駐車スペースを設定し、現実に十分な駐車スペースがある場合でも、運転者がその駐車スペースへの駐車を望まなければ、選択ボタン7が操作されず、駐車支援処理が実行されない(ステップS40でNo)。
ステップS40における駐車運転支援開始の判断は所定時間又は所定走行量の間実行されるが、この間も、各超音波センサ2による自車両周囲の物体との間の距離のデータの検出は継続される(ステップS50)。
図3Bに示す状態から自車両が更に駐車スペースの前方を通過した際、駐車スペース内に輪止めX1が存在する場合には、図3Cに示すように輪止めX1の位置を検出し(ステップS50)、更に、図3Dに示すように自車両が進んで、奥側車両の駐車スペース側のコーナ部C2を検出した場合(ステップS60でYES)には、駐車スペース両側のコーナ部C1及びC2の位置に基づいて駐車スペースのデータ(寸法、方向、位置)を更新し、駐車目標位置Y4のデータを更新する(ステップS70)。なお、輪止めX1の位置を検出している場合には、コーナ部C1及びC2の位置に基づいて駐車スペースの幅のデータを更新すると共に、輪止めX1の位置に基づいて駐車スペースの奥行きのデータを更新する(ステップS70:図5Aの破線部を参照)。このとき、車両支援ECU1(通知部1c)は、ステップS30で表示した駐車スペース(駐車目標位置)検出の表示を変更なく継続させても良いし、駐車スペース(駐車目標位置)が更新された旨を追加して表示装置3に表示して良い。
なお、ステップS70において、駐車スペース両側のコーナ部C1及びC2の位置に基づいて駐車スペースを算出した結果、実際に算出された駐車スペースの幅又は奥行きが標準的な駐車スペースの幅及び奥行きよりも所定許容値を超えて短い場合(駐車可能なスペースでない場合)には、本フローチャートの処理を終了し、新たにステップS10からの処理を実行して新たなコーナ部C1の検出を実行する。
ステップS80では、車両支援ECU1(受付部1d)が、運転者による選択ボタン7の操作による信号(駐車運転支援開始信号)を受信したか否かを判断することにより、ステップS70で更新した駐車スペースに対して駐車運転支援を開始する指示があるか否かを判断する。駐車運転支援を開始する指示があった場合には、ステップS81に移行して、駐車運転支援処理B(図5A〜図5D,図7A〜図7Bを参照して後述)を実行する。ステップS80による駐車運転支援開始指示の有無の受付は、検出した駐車スペース(駐車目標位置)が運転者により取り消されるまで実行される(S90)。
なお、ステップS80及びS90で駐車スペース(第1の駐車スペース)に対する駐車支援開始指示の有無を判断しつつ、これと並行して、別の駐車スペース(第2の駐車スペース)の検出処理を並行して実行しても良い。つまり、第1の駐車スペースに対する駐車支援開始指示の有無の判断と並行して、別の第2の駐車スペースの検出するために、ステップS10,S20からの処理(新たなコーナ部C1の検出処理)を実行しても良い。新たなコーナ部C1を検出し、第2の駐車スペースを検出した場合には、第1の駐車スペースに対する駐車支援開始の指示の受け付けを停止し、第2の駐車スペースに対する駐車支援開始の指示のみを受け付けるように構成しても良い。或いは、第1及び第2の駐車スペースの何れかを選択可能とし、選択された駐車スペースへの駐車支援開始の指示を受け付けるように構成しても良い。
次に、ステップS41の駐車支援処理Aを図4A〜図4C及び図7A〜図7Bを参照して説明する。
ステップS40で駐車支援ECU1(受付部1d)が駐車支援処理開始の指示を受信した場合(ステップS40でYes)に、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止しているか否かを判断する(S100)。駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止していなければ、自車両の停止を運転者に指示する(S110)。自車両が停止すると(S120のYes)、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)は、図4Aに示す自車両の現在位置(例えば、停止位置Y1)から図4Cに示す駐車目標位置Y4(S30で設定)までの駐車軌道(車両軌道M1〜M3)を算出する(S130)。なお、駐車軌道の算出方法は、周知技術であることから詳細な説明は省略する。
一方、S100で自車両が既に停止している場合には、S110及びS120を省略してS130に移行し、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)が自車両の現在位置(停止位置Y1)から駐車目標位置Y4までの駐車軌道を算出する(S130)。
また、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、算出された駐車軌道で自車両が走行するような、車両操作(例えば、ブレーキペダルのオン/オフ、ステアリングホイールの操舵角度、シフトレバー位置(ATレンジ位置)等)を算出し、図8に示す如く、適宜、表示装置3に表示させる(図7BのS140〜S210)。これにより、運転者は、表示装置3に表示された車両操作に従って車両操作を行なうだけで、自車両を容易に駐車目標位置に駐車させることができる。
図4Aに示す停止位置Y1において、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、ATレンジをDレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがDレンジ位置(指示位置)に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170でYes)には、自車両の前進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Aに示す如く、自車両を停止位置Y1から車両軌道M1を通って後進開始位置Y2まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(停止位置Y1から車両軌道M1を通って後進開始位置Y2に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図4Aに示す後進開始位置Y2に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4か否か判断されるが、車両位置が駐車目標位置Y4ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
図4Bに示す後進開始位置Y2において、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがRレンジ位置に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Bに示す如く、自車両を後進開始位置Y2から車両軌道M2を通って後直進開始位置Y3まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(後進開始位置Y2から車両軌道M2を通って後直進開始位置Y3に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図4Bの後直進開始位置Y3に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4か否か判断されるが、車両位置が駐車目標位置Y4ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
図4Bに示す後直進開始位置Y3において、駐車支援ECU1は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。このとき、ATレンジはRレンジ位置にあるので、ATレンジがRレンジ位置であることを確認したのち(S150のYes)、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。ここでは、自車両を真っ直ぐに後進させるので、操舵角度がゼロになるように指示する。ステアリングが真っ直ぐに戻された場合(S170)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Bから図4Cに示す如く、後直進開始位置Y3から車両軌道M3を通って駐車目標位置Y4まで、自車両を移動させる。自車両の走行量が、設定値(後直進開始位置Y3から車両軌道M3を通って駐車目標位置Y4に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。なお、タイヤ圧センサ4aからの検出信号に基づいて、自車両の停止指示を行っても良い。これに従って運転者は、図4Cの駐車目標位置Y4に自車両を停止させる。これにより、自車両は駐車目標位置Y4に駐車され、処理を終了する(S210のYes)。
次に、ステップS81の駐車支援処理Bを図5A〜図5D及び図7A〜図7Bを参照して説明する。なお、駐車支援処理Bについても、駐車支援処理Aに係る図7A,Bのフローチャートを用いて説明するが、自車両の停止位置及びそれに基づいて算出される駐車軌道が駐車支援処理Aの場合と異なるため、車両操作の内容は、以下に述べるように駐車支援処理Aとは異なるものである。
ステップS80で駐車支援ECU1(受付部1d)が駐車支援処理開始の指示を受信した場合(ステップS40でYes)に、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止しているか否かを判断する(S100)。駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止していなければ、自車両の停止を運転者に指示する(S110)。自車両が停止すると(S120のYes)、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)は、図5Aから図5Dに示すような、自車両の現在位置(例えば、停止位置Y0)から駐車目標位置Y4(S70で更新)までの駐車軌道(車両軌道M0〜M3)を算出する(S130)。
一方、S100で自車両が既に停止している場合には、S110及びS120を省略してS130に移行し、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)が自車両の現在位置(例えば、停止位置Y0)から駐車目標位置Y4(S70で更新)までの駐車軌道を算出する(S130)。
図5Aに示す停止位置Y0において、駐車支援ECU1は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがRレンジ位置(指示位置)に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。ここでは、自車両を真っ直ぐに後進させるので、操舵角度がゼロになるように指示する。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170でYes)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図5Aに示す如く、自車両を停止位置Y0から車両軌道M0を通って前進開始位置Y1まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(停止位置Y0から車両軌道M0を通って前進開始位置Y1に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図5Aに示す前進開始位置Y1に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4か否か判断されるが、車両位置が駐車目標位置Y4ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
図5Bに示す前進開始位置Y1において、駐車支援ECU1は、ATレンジをDレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがDレンジ位置(指示位置)に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170のYes)には、自車両の前進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図5Bに示す如く、自車両を前進開始位置Y1から駐車軌道M1を通って後進開始位置Y2まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(前進開始位置Y1から駐車軌道M1を通って後進開始位置Y2に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図5Bに示す後進開始位置Y2に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4か否か判断されるが、車両位置が駐車目標位置Y4ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
図5Cに示す後進開始位置Y2において、駐車支援ECU1は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがRレンジ位置に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170のYes)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図5Cに示す如く、自車両を後進開始位置Y2から駐車軌道M2を通って後直進開始位置Y3まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(後進開始位置Y2から駐車軌道M2を通って後直進開始位置Y3に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図5Cの後直進開始位置Y3に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4か否か判断されるが、車両位置が駐車目標位置Y4ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
図5Cに示す後直進開始位置Y3において、駐車支援ECU1は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。このとき、ATレンジはRレンジ位置にあるので、ATレンジがRレンジ位置であることを確認したのち(S150のYes)、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。ここでは、自車両を真っ直ぐに後進させるので、操舵角度がゼロになるように指示する。ステアリングが真っ直ぐに戻された場合(S170のYes)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図5Cから図5Dに示す如く、後直進開始位置Y3から駐車軌道M3を通って駐車目標位置Y4まで、自車両を移動させる。自車両の走行量が、設定値(後直進開始位置Y3から駐車軌道M3を通って駐車目標位置Y4に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。なお、タイヤ圧センサ4aからの検出信号に基づいて、自車両の停止指示を行っても良い。これに従って運転者は、図5Dの駐車目標位置Y4に自車両を停止させる。これにより、自車両は駐車目標位置Y4に駐車され、処理を終了する(S210のYes)。
(作用効果)
上記実施形態に係る駐車支援装置では、駐車領域片側の第1の境界(コーナ部C1)を検出した後に第2の境界(コーナ部C2)の検出を待たずに直ちに駐車目標位置を算出できるため、早期に駐車運転支援を開始することが可能である。これにより、駐車支援装置は、駐車支援を受けずに運転者の判断で車両の駐車運転を開始する通常の運転の場合と同様の駐車軌道で車両を導くように駐車運転支援を実行することができる。また、早期に駐車運転支援を開始することができるため、早期に駐車を完了することができる。つまり、車両が駐車領域に接近してから駐車を完了するまでの時間を短縮することができる。
また、運転者から駐車支援開始の指示を受けてから駐車運転支援を開始するので、運転者が実際の駐車領域が駐車可能な広さかか否か、或いは、十分な広さがあるか否かを確認してから駐車運転支援を開始することが可能である。つまり、駐車領域片側の境界の位置と標準的な駐車領域の設定値とから駐車目標位置を算出し、駐車目標位置の算出値と運転者の視認による判断とを組み合わせることによって、早期に且つ確実に駐車運転支援を実行できるものである。
上記実施形態では、駐車領域手前側の第1の境界(コーナ部C1)を検出した後に、運転者から駐車運転支援開始の指示を受けることなく、駐車領域奥側の第2の境界(コーナ部C2)を検出した場合には、両側の境界(コーナ部C1,C2)に基づいて駐車スペース(駐車目標位置)のデータを更新するので、より正確なデータに基づいて駐車運転支援を実行することができる。
(他の実施形態)
上記一実施形態において、駐車支援ECU1は、2台の車両(手前車両D1及び奥側車両D2)間に形成された駐車スペースSへ駐車させるような駐車支援を行なっているが、手前車両D1のみで形成される駐車スペースに対しても適用可能である。
また、駐車車両のコーナ部を検出する代りに、カメラ等の撮像手段により駐車枠線を検出して、駐車スペースの境界を検出しても良い。例えば、駐車スペースの手前側の駐車枠線を検出した後に、該駐車枠線の位置と記憶手段に記憶されている駐車スペースの設定値とに基づいて、駐車目標位置を算出するように構成しても良い。更に、駐車スペースの奥側の駐車枠線を検出した後に、手前側及び奥側の駐車枠線に基づいて、駐車スペースのデータを更新し、駐車目標位置を算出するように構成しても良い。駐車枠線を検出する場合には、駐車領域に隣接する駐車車両の有無に関係なく、駐車領域の境界を検出することができる。
また、上記実施形態では、車両を並列駐車させる場合を例に挙げて説明したが、上記実施形態は縦列駐車及び斜め駐車に対しても適用可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態において図6のステップS41で実行する駐車運転支援処理Aでは、コーナ部C1の位置(ステップS30)と、予め記憶されている標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値とを用いて、標準的な寸法及び方向の駐車スペース(図4Aの破線部)を設定し、当該駐車スペース内に駐車目標位置(図4CのY4)を算出、設定する(ステップS30)。本実施形態では、更に、図6のステップS41の駐車運転支援処理A(図4A〜図4C)の間に、後方超音波センサ2cにコーナ部C2の位置を検出させ、ステップS30で設定した駐車スペース及び駐車目標位置をコーナ部C2の検出位置に基づいて更新する。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、後方超音波センサ2c(図2)の外側の2つが、車両後方かつ側方へ超音波を放射して車両後方かつ側方にある物体を検出するように設置する。また、後方超音波センサ2cの外側に、車両後方かつ側方へ超音波を放射することで車両後方かつ側方にある物体を検出する後側方超音波センサを設けても良い。そして、図4Aに示す車両の頭出し(前進)中に、後方超音波センサ(又は後側方超音波センサ)2cによって、奥側車両D2の手前側のコーナ部C2の位置を検出する。次に、コーナ部C2の検出位置に基づいて、ステップS30で設定した駐車スペースを更新して、駐車目標位置Y4を更新する。また、更新された駐車目標位置Y4に基づいて、図4Bに示す車両を後進させる車両軌道M2、M3を修正する。そして、車両を後進開始位置Y2に停止させた後、更新された車両軌道M2、M3に沿って車両を後進させる。
なお、コーナ部C2の検出位置に基づいて、駐車目標位置Y4を更新した時点で、車両の前進(頭出し)後の停止位置(後進開始位置Y2)も更新し、更新後の後進開始位置Y2に車両を停止させ、更新後の車両軌道M2、M3に沿って車両を後進させるように構成しても良い。
以下、第2の実施形態に係る駐車支援装置10による駐車支援機能について、詳細に説明する。駐車支援装置10は、第1実施形態と同様に、図6、図7A、及び図7Bのフロチャートと同様の制御を実行するが、駐車運転支援処理A(図6のステップS41)の実行中に、駐車目標位置Y4を更新し(図11のステップS310〜S330)、更新後の駐車目標位置Y4への駐車運転支援処理に切り替えられる点が異なる。
図6において、車両支援ECU1(駐車領域検出部1a,駐車目標位置算出部1b)が、前方超音波センサ2aによる測定データに基づいて、手前車両D1の駐車スペース側のコーナ部C1を検出したか否かを判断し(ステップS20)、コーナ部C1を検出したと判断した場合(ステップS20でYes:図3B)、ROMから標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値を読み出して、取得したコーナ部C1の位置と、標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値とに基づいて、手前車両D1の奥側に標準的な寸法及び方向の駐車スペース(図4Aの破線部)を設定する。そして、当該駐車スペース内に駐車目標位置(図4CのY4)を算出し(ステップS30)、かつ、運転者から駐車支援運転開始の指示を受け取った場合(ステップS40でYes)に、ステップS41に移行する。
ステップS41の駐車支援処理Aでは、車両支援ECU1は、図7AのステップS100からの処理を開始するとともに、これに並行して、図11に示す駐車スペースの更新処理を実行する。
図7AのステップS100において、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止しているか否かを判断する。駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、自車両が停止していなければ、自車両の停止を運転者に指示する(S110)。自車両が停止すると(S120のYes)、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)は、図4Aに示す自車両の現在位置(例えば、停止位置Y1)から図4Cに示す駐車目標位置Y4(S30で設定)までの駐車軌道(車両軌道M1〜M3)を算出する(S130)。なお、駐車軌道の算出方法は、周知技術であることから詳細な説明は省略する。
一方、S100で自車両が既に停止している場合には、S110及びS120を省略してS130に移行し、駐車支援ECU1(駐車軌道算出部1e)が自車両の現在位置(停止位置Y1)から駐車目標位置Y4までの駐車軌道を算出する(S130)。
また、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、算出された駐車軌道で自車両が走行するような、車両操作(例えば、ブレーキペダルのオン/オフ、ステアリングホイールの操舵角度、シフトレバー位置(ATレンジ位置)等)を算出し、図8に示す如く、適宜、表示装置3に表示させる(図7BのS140〜S210)。これにより、運転者は、表示装置3に表示された車両操作に従って車両操作を行なうだけで、自車両を容易に駐車目標位置に駐車させることができる。
図4Aに示す停止位置Y1において、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、ATレンジをDレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがDレンジ位置(指示位置)に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170でYes)には、自車両の前進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Aに示すように、自車両を停止位置Y1から車両軌道M1を通って後進開始位置Y2まで移動させる。
図10A〜Bは、図4Aの停止位置Y1から後進開始位置Y2に至る車両の前進(車両軌道M1)をより詳細に図示したものであり、このとき、図11のフローチャートの処理が実行されている。自車両を停止位置Y1から後進開始位置Y2まで移動させる間に、図10Bに示すように、後方超音波センサ2cがコーナ部C2を検出すると(図11のステップS310でYes)、ECU1(1a、1b)は、駐車スペース手前側のコーナ部C1の位置(図6のステップS20)に加えて、駐車スペース奥側のコーナ部C2の位置(図11のステップS310)に基づいて駐車スペースのデータ(寸法、方向、位置)を更新し、駐車目標位置Y4のデータを更新する(図11のステップS320)。また、更新後の駐車目標位置Y4に基づいて、車両を後進させる車両軌道(後進車両軌道)M2、M3を更新する。更に、車両を停止させる後進開始位置Y2の位置も更新しても良い。
自車両の走行量が、設定値(停止位置Y1から車両軌道M1を通って後進開始位置Y2に至る走行量)に到達した場合(図7BのS190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図4Bに示す後進開始位置Y2に自車両を停止させる。なお、ステップS330で後進開始位置Y2を更新している場合には、更新後の後進開始位置Y2に車両を停止させる。このとき、車両位置は、駐車目標位置Y4(更新後)ではないのでS140へ戻る(S210のNo)。
その後、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、更新後の駐車目標位置Y4、後進車両軌道M2、M3に基づいて駐車運転支援処理を継続する。図4Bに示す後進開始位置Y2において、駐車支援ECU1(操作指示手段1f)は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。ATレンジがRレンジ位置に移動された場合(S150のYes)には、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。そして、ステアリング操作量が指示量に操作された場合(S170)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Bに示す如く、自車両を後進開始位置Y2から車両軌道M2(更新後)を通って後直進開始位置Y3(更新後)まで移動させる。自車両の走行量が、設定値(後進開始位置Y2から車両軌道M2(更新後)を通って後直進開始位置Y3(更新後)に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。これに従って運転者は、図4Bの後直進開始位置Y3(更新後)に自車両を停止させる。このとき、車両位置が駐車目標位置Y4(更新後)ではないのでS140に処理を戻す(S210のNo)。
図4Bに示す後直進開始位置Y3(更新後)において、駐車支援ECU1は、ATレンジをRレンジ位置へ操作するように運転者に指示する(S140)。このとき、ATレンジはRレンジ位置にあるので、ATレンジがRレンジ位置であることを確認したのち(S150のYes)、ステアリング操作量を運転者に指示する(S160)。ここでは、自車両を真っ直ぐに後進させるので、操舵角度がゼロになるように指示する。ステアリングが真っ直ぐに戻された場合(S170)には、自車両の後進を運転者に指示する(S180)。これに従って運転者は、図4Bから図4Cに示す如く、後直進開始位置Y3(更新後)から車両軌道M3(更新後)を通って駐車目標位置Y4(更新後)まで、自車両を移動させる。自車両の走行量が、設定値(後直進開始位置Y3(更新後)から車両軌道M3を通って駐車目標位置Y4(更新後)に至る走行量)に到達した場合(S190でYes)には、自車両の停止を運転者に指示する(S200)。なお、タイヤ圧センサ4aからの検出信号に基づいて、自車両の停止指示を行っても良い。これに従って運転者は、図4Cの駐車目標位置Y4(更新後)に自車両を停止させる。これにより、自車両は駐車目標位置Y4(更新後)に駐車され、処理を終了する(S210のYes)。
第2実施形態によれば、手前側車両D1のコーナ部C1と標準的な寸法及び方向の駐車スペースとに基づいて駐車目標位置を設定し、早期に駐車運転支援を開始した後、奥側車両D2のコーナ部C2を更に検出した場合に駐車目標位置を更新するため、早期に駐車運転支援を開始できるとともに、駐車目標位置の精度を向上させることが可能である。
上記実施形態では、車両の頭出し時に、奥側車両D2のコーナ部C2に最も接近する自車両の後方超音波センサ(又は後側方超音波センサ)2cによりコーナ部C2を検出し、コーナ部C1、C2に基づいて駐車目標位置Y4を更新したが、車両の頭出し時に、自車両の前側方超音波センサ2a又は前方超音波センサ2bによってコーナ部C2を検出するようにしても良い。
また、駐車車両のコーナ部を検出する代りに、カメラ等の撮像手段により駐車枠線を検出して、駐車スペースの境界を検出しても良い。例えば、駐車スペースの手前側の駐車枠線を検出した後に、該駐車枠線の位置と記憶手段に記憶されている駐車スペースの設定値とに基づいて、駐車目標位置を算出するように構成しても良い。更に、駐車スペースの奥側の駐車枠線を検出した後に、手前側及び奥側の駐車枠線に基づいて、駐車スペースのデータを更新し、駐車目標位置を更新するように構成しても良い。駐車枠線を検出する場合には、駐車領域に隣接する駐車車両の有無に関係なく、駐車領域の境界を検出することができる。
また、駐車領域の手前側車両D1のみ存在し、駐車車両の奥側に車両が存在しない場合には、手前側車両D1のコーナ部C1の位置と標準的な駐車スペースの寸法及び方向の設定値に基づいて駐車目標位置を設定し、駐車運転支援を開始した後、カメラ等の撮像手段により駐車領域奥側の駐車枠線を検出し、コーナ部C1と駐車領域奥側の駐車枠線とによって駐車目標位置を更新するようにしても良い。
また、上記実施形態では、車両を並列駐車させる場合を例に挙げて説明したが、上記実施形態は縦列駐車及び斜め駐車に対しても適用可能である。
また、上述の第1及び第2実施形態において、駐車支援ECU1は、駐車スペース(駐車目標位置)を設定した後、自車両を駐車目標位置へ自動的に駐車させるような自動制御を行なってもよい。この場合、駐車支援ECU1は、駐車目標位置に導く駐車軌道及び車両制御手順を算出し、図9に示すように、例えば、自車両の駆動力を制御するエンジンECU12、自車両の操舵を制御する操舵ECU13、自車両の制動力を制御するブレーキECU14、及び自車両の変速位置を制御するトランスミッションECU15、を制御することで、自車両を駐車目標位置へ自動的に駐車させる自動制御を行なってもよい。なお、エンジンECU12は、エンジン12aの出力(燃料噴射量、吸入空気量等)を制御することで、自車両の駆動力を制御する。また、操舵ECU13は、自車両の操舵装置(パワーステアリング装置)13aを制御することで、自車両の操舵方向及び操舵力を制御する。さらに、トランスミッションECU15は、自車両の自動変速装置15aを制御することにより、自車両の変速位置を制御する。ブレーキECU14は、各車輪に配設されたディスクブレーキ装置14aを制御することで、自車両の制動力を制御する。
また、上記一実施形態において、距離センサとして、超音波センサ2が用いられているが、これに限らず、例えば、ミリ波センサ又はマイクロ波センサ等のレーダセンサを用いてもよい。また、距離センサはフロントバンパに6つ配設され、リアバンパに4つ配設されているが、駐車領域を適切に検出できるのであれば、フロント及びリアバンパに配設される距離センサの数は任意でよく、また配設される位置も任意でよい。また、カメラ等の撮像手段を用いてコーナ部を検出しても良い。
上記一実施形態において、輪止到達検出センサ4として、タイヤ内の空気圧力を検出するタイヤ圧センサ4aが用いられているが、これに限られず、例えば、車両の加速度を検出する加速度センサ5b、車速を検出する車速センサ5a等の任意の車両センサ5を用いてもよい。
上記一実施形態において、駐車支援ECU1は、駐車目標位置までの車両操作を表示装置3に表示させることで運転者の駐車支援を行なっているが、これに限られず、例えば、駐車目標位置までの車両操作を音声出力装置(車載オーディオ)により、音声出力させて駐車支援を行なってもよい。また、シート、ステアリングホイール等に内蔵された振動装置により、運転者の接触部分を振動させることで、車両操作等を運転者に指示し、運転者の駐車支援を行なってもよい。さらに、これら表示装置、音声出力装置、及び振動装置を任意に組み合わせることにより、駐車支援を行なってもよい。
以上、本発明を、例示の実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、各要素を均等物と交換してもよいということは当業者には理解されよう。更に、本発明の要旨から逸脱することなく、多くの変更を行って、特定の状況又は材料を本発明の教示に対し適合させることができる。従って、本発明を、実施する上で考えられる最良の態様として開示した特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明は、特許請求の範囲の範疇における全ての実施形態を含むものとする。
1 駐車支援ECU
1a 駐車領域検出部
1b 駐車目標位置算出部
1c 通知部
1d 受付部
1e 駐車軌道算出部
1f 操作指示部
2 超音波センサ(距離センサ)
2a 前側方超音波センサ
2d 輪止距離算出部
3 表示装置
4 輪止到達検出センサ
4a タイヤ圧センサ
5 車両センサ
6 駐車スイッチ
7 選択スイッチ
8 取消スイッチ
10 駐車支援装置
11 車両LAN

Claims (5)

  1. 車両の駐車運転を支援する駐車支援装置であって、
    標準的な駐車領域の寸法の設定値を記憶する記憶手段と、
    前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得した後に、該第1の境界の位置と前記標準的な駐車領域の寸法の設定値とに基づいて、前記車両の駐車目標位置を算出する駐車目標位置算出手段(1a,1b)と、
    前記車両の運転者から駐車運転支援開始の指示を受け付ける受付手段(1d)と、
    前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得した後に、前記受付手段(1d)が前記駐車運転支援開始の指示を受け付けた場合に、前記車両を前記駐車目標位置(Y4)に駐車させるように駐車運転支援を実行する駐車運転支援処理手段(1e,1f)と、
    を備え、
    前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記駐車領域の手前側の第1の境界の位置を取得し、前記第1の境界の位置と前記標準的な駐車領域の寸法の設定値とに基づいて駐車目標位置(Y4)を算出し、この駐車目標位置(Y4)に基づいて前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)が駐車運転支援を開始した後に、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記駐車領域の奥側の第2の境界を更に取得した場合に、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1及び第2の境界の位置に基づいて駐車目標位置を更新し、
    前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)が、駐車支援を開始し、前記車両を前記駐車目標位置から離れる方向に前進させる途中において、前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)が前記第2の境界を取得して前記第1及び第2の境界の位置に基づいて駐車目標位置を更新し、
    前記駐車運転支援処理手段(1e,1f)は、前記車両が前進して停止した後、更新後の駐車目標位置に基づく駐車支援に切換える、駐車支援装置。
  2. 請求項1に記載の駐車支援装置において
    前記車両は、前部及び後部に配置された前部検出装置(2a、2b)及び後部検出装置(2c)を有し、
    前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記前部検出装置(2a、2b)から前記第1の境界の位置を取得し、前記後部検出装置(2c)から前記第2の境界の位置を取得する、駐車支援装置。
  3. 請求項1または2に記載の駐車支援装置において、
    前記駐車領域の手前及び奥側に隣接してそれぞれ第1及び第2の駐車車両(D1,D2)が存在し、
    前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1の駐車車両(D1)の前記駐車領域側の第1のコーナ部(C1)及び前記第2の駐車車両(D2)の前記駐車領域側の第2のコーナ部(C2)をそれぞれ前記第1及び第2の境界として取得する、駐車支援装置。
  4. 請求項1または2に記載の駐車支援装置において、
    前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記駐車領域を区画する駐車枠線を前記第1の境界又は前記第2の境界として取得する、駐車支援装置。
  5. 請求項1または2に記載の駐車支援装置において、
    前記駐車目標位置算出手段(1a,1b)は、前記第1の境界を前記車両の運転者から受け付けることによって取得する、駐車支援装置。
JP2011518371A 2009-06-03 2010-05-14 駐車支援装置 Active JP5506795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011518371A JP5506795B2 (ja) 2009-06-03 2010-05-14 駐車支援装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009133645 2009-06-03
JP2009133645 2009-06-03
PCT/JP2010/058206 WO2010140458A1 (ja) 2009-06-03 2010-05-14 駐車支援装置
JP2011518371A JP5506795B2 (ja) 2009-06-03 2010-05-14 駐車支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010140458A1 JPWO2010140458A1 (ja) 2012-11-15
JP5506795B2 true JP5506795B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=43297595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011518371A Active JP5506795B2 (ja) 2009-06-03 2010-05-14 駐車支援装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5506795B2 (ja)
WO (1) WO2010140458A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10434847B2 (en) 2014-08-07 2019-10-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and driving support system

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5786833B2 (ja) * 2012-09-12 2015-09-30 株式会社デンソー 駐車支援装置
JP5891188B2 (ja) * 2013-02-19 2016-03-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 駐車空間検知装置
DE102013114563A1 (de) 2013-12-19 2015-06-25 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Verfahren zum Durchführen eines Einparkvorgangs eines Kraftfahrzeugs in eine Querparklücke, Parkassistenzsystem und Kraftfahrzeug
JP2016084094A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 アイシン精機株式会社 駐車支援装置
WO2017145364A1 (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 三菱電機株式会社 駐車支援装置および駐車支援方法
JP6564346B2 (ja) * 2016-05-30 2019-08-21 株式会社Soken 駐車支援装置及び駐車支援方法
WO2018150577A1 (ja) * 2017-02-20 2018-08-23 三菱電機株式会社 駐車支援装置および駐車支援方法
CN110382321B (zh) * 2017-03-17 2022-12-27 日立安斯泰莫株式会社 驾驶辅助装置
JP6700216B2 (ja) * 2017-05-09 2020-05-27 株式会社デンソー 駐車空間検出装置
JP7155904B2 (ja) * 2018-11-12 2022-10-19 株式会社デンソー 駐車支援装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06127318A (ja) * 1992-10-13 1994-05-10 Nissan Motor Co Ltd 駐車スペースの長さ検出装置
JP2003058998A (ja) * 2001-08-14 2003-02-28 Nissan Motor Co Ltd 車両駐車装置
JP2005335568A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Denso Corp 駐車支援装置
WO2006115139A1 (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 目標位置設定装置およびそれを備えた駐車支援装置
WO2008099846A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 駐車支援装置
WO2009060688A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Bosch Corporation 駐車支援装置
WO2009060663A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Bosch Corporation 駐車支援装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243857A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Nissan Motor Co Ltd 周囲物体認識装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06127318A (ja) * 1992-10-13 1994-05-10 Nissan Motor Co Ltd 駐車スペースの長さ検出装置
JP2003058998A (ja) * 2001-08-14 2003-02-28 Nissan Motor Co Ltd 車両駐車装置
JP2005335568A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Denso Corp 駐車支援装置
WO2006115139A1 (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 目標位置設定装置およびそれを備えた駐車支援装置
WO2008099846A1 (ja) * 2007-02-16 2008-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 駐車支援装置
WO2009060688A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Bosch Corporation 駐車支援装置
WO2009060663A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Bosch Corporation 駐車支援装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10434847B2 (en) 2014-08-07 2019-10-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and driving support system
US11205356B2 (en) 2014-08-07 2021-12-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and driving support system
US11837112B2 (en) 2014-08-07 2023-12-05 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and driving support system

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010140458A1 (ja) 2010-12-09
JPWO2010140458A1 (ja) 2012-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5506795B2 (ja) 駐車支援装置
JPWO2009060663A1 (ja) 駐車支援装置
JP5303356B2 (ja) 車両の駐車支援システム
JP6474888B2 (ja) 自動車を少なくとも半自律的に操縦する方法、運転者支援システムおよび自動車
JP6573795B2 (ja) 駐車支援装置、方法及びプログラム
JP4572752B2 (ja) 走行支援装置
US20100235053A1 (en) Parking assist device
JP5388299B2 (ja) 駐車支援装置
JP2019016825A (ja) 車両周辺表示装置
JP5262368B2 (ja) 駐車支援装置および駐車支援方法
JP4962739B2 (ja) 駐車支援装置
JP6500435B2 (ja) 駐車支援装置
US10155541B2 (en) Driving assistance device
JP6836189B2 (ja) 操舵支援装置
JP6918203B2 (ja) 駐車支援装置
JP6814706B2 (ja) 走行支援装置及び走行支援方法
US11772635B2 (en) Automated parking assist system for parking a vehicle in a parking spot
WO2018198530A1 (ja) 駐車支援装置
WO2018198531A1 (ja) 駐車支援装置
JP2014076696A (ja) 駐車支援装置
JP6373916B2 (ja) 駐車出庫支援装置
JP5929684B2 (ja) 駐車支援装置
CN107791979B (zh) 出库辅助装置
JP6385991B2 (ja) 出庫支援装置
JP2009286376A (ja) 駐車支援装置、駐車支援方法及びコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131029

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20131029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5506795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250