JP5505581B1 - アンテナ装置および通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

周波数特性のコントロールが容易なマルチバンド対応のアンテナ装置を提供すること。
一端を給電端とし、他端を接地端とするループ状放射素子11と、給電端に装荷された第1インダクタンス素子L1、および、接地端に装荷され、第1インダクタンス素子L1に磁界結合した第2インダクタンス素子L2を含んで構成される整合回路と、を有するアンテナ装置であって、ループ状放射素子11は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されており、第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とは、偶モードおよび奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている、ことを特徴とするアンテナ装置。

Description

本発明は、複数の周波数帯の無線信号を送受可能なアンテナ装置、ならびに、このアンテナ装置を用いた通信端末装置に関する。
携帯電話をはじめとする通信端末装置においては、たとえば特許文献1に記載されているようなループアンテナが利用されることがある。このループアンテナは、一端を給電端とし、他端を接地端とし、全長が1波長のループ状導体にて構成されている。このループアンテナは、人体に近接して使用した状態でも利得の低下が少なく、優れた放射特性を有する。
特開2002−43826号公報
ところで、近年、通信端末装置には複数の周波数帯への対応が求められており、たとえばGSM(登録商標;Global System for Mobile communication)850、GSM900、GSM1800、GSM1900およびUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)のペンタバンド対応の通信端末装置では、824−960MHz(Low Band帯)、1710−2170MHz(High Band帯)の広い帯域への対応が求められている。
こうした広帯域に対応するためのループアンテナでは、図1(A)に示すように、3つの共振(共振1、共振2および共振3)を利用して、複数の周波数帯をカバーしている。すなわち、共振1でLow Band帯の通過帯域を構成しており、共振2および共振3でHigh Band帯の帯域を構成している。
図1(B)に示すように、共振1は奇モードの基本波による共振であって、ループアンテナ101の中間点を電界最大点としたモノポール型の電流分布を持つ共振モードである。共振2は偶モードの共振であって、ループアンテナ101上に2つの電界最大点を有したダイポール型の電流分布を有した共振モードである。共振3は奇モードの高調波による共振であって、ループアンテナ101上に3つの電界最大点を持ち、図のような電流分布を有した共振モードである。ここで、「奇モード」は、給電端から放射素子への電流の向きと接地端から放射素子への電流の向きとが揃っている状態のモードであり、「偶モード」は、給電端から放射素子への電流の向きと接地端から放射素子への電流の向きとが逆向きになっている状態のモードである。
各共振の共振周波数は、ループアンテナ101のサイズによって決定することができるが、整合回路でコントロールする場合は、図1(C)に示すように、アンテナの給電端および接地端にそれぞれインダクタンス素子L1およびインダクタンス素子L2を装荷する、といった構成が考えられる。
しかし、このようにインダクタンス素子を装荷して周波数を調整する場合、各共振周波数の変化量は周波数が高いほど大きくなってしまう。つまり、単純にインダクタンス素子を装荷するといった手法では、共振モード毎に共振周波数を独立してコントロールすることは困難である。
本発明は上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の共振モードを有したアンテナ素子において、各共振モードの共振周波数を独立してコントロールすることができる、周波数特性に優れたマルチバンド対応可能なアンテナ装置を提供すること、ならびに、このアンテナ装置を用いた通信端末装置を提供することにある。
すなわち、本発明のアンテナ装置は、一端を給電端とする第1導体および一端を接地端とする第2導体を含んで構成される放射素子と、前記第1導体の前記給電端に装荷された第1インダクタンス素子、および、前記第2導体の前記接地端に装荷され、前記第1インダクタンス素子に磁界結合した第2インダクタンス素子を含んで構成される整合回路と、を有するアンテナ装置であって、前記放射素子は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されており、前記第1インダクタンス素子と前記第2インダクタンス素子とは、前記偶モードおよび前記奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている、ことを特徴とするアンテナ装置にかかるものである。
また、本発明の通信端末装置は、給電素子と、一端を給電端とする第1導体および一端を接地端とする第2導体を含んで構成される放射素子と、前記第1導体の前記給電端に装荷された第1インダクタンス素子、および、前記第2導体の前記接地端に装荷され、前記第1インダクタンス素子に磁界結合した第2インダクタンス素子を含んで構成される整合回路と、を有する通信端末装置であって、前記放射素子は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されており、前記第1インダクタンス素子と前記第2インダクタンス素子とは、前記偶モードおよび前記奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている、ことを特徴とする通信端末装置にかかるものである。
本発明によれば、放射素子における複数の共振モードの共振周波数を独立してコントロールすることができるため、周波数特性に優れたマルチバンド対応可能なアンテナ装置を実現できる。また、このアンテナ装置を用いて周波数特性に優れたマルチバンド対応可能な通信端末装置を実現できる。
ループアンテナの周波数特性を示すグラフ(A)、各共振モードの動作原理を説明するための概略図(B)、ループアンテナにインダクタンス素子を装荷したアンテナ装置の等価回路図(C)である。 第1実施形態のアンテナ装置の等価回路図である。 第1実施形態のアンテナ装置における整合回路素子の分解図である。 第1実施形態の通信端末装置の概略平面図(A)、概略断面図(B)である。 第1実施形態のアンテナ装置の動作原理を説明するための概略図である。 第1実施形態のアンテナ装置の周波数特性を示すグラフである。 第2実施形態のアンテナ装置の等価回路図である。 第2実施形態のアンテナ装置の動作原理を説明するための概略図である。 第2実施形態のアンテナ装置の周波数特性を示すグラフである。 第3実施形態のアンテナ装置の等価回路図である。
以下、本発明のアンテナ装置および通信端末装置を、第1実施形態〜第3実施形態に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本実施形態のアンテナ装置は、824−960MHz(Low Band帯)および1710−2170MHz(High Band帯)を通過帯域としたアンテナ装置であり、GSM850、GSM900、GSM1800、GSM1900およびUMTSのペンタバンドに対応したアンテナ装置である。
このアンテナ装置は、図2に示すように、電気長が1波長のループ状放射素子11を放射素子として利用したアンテナ装置である。ループ状放射素子11の一端(端子P2)は、給電素子に接続される給電端であり、他端(端子P3)は、グランドに接続される接地端である。このループ状放射素子11は、一端を給電端とする第1導体と一端を接地端とする第2導体との他端同士を接続した形状をなしており、折り返しダイポールアンテナと見ることもできる。このループ状放射素子11は、詳しくは後述するが、複数の共振モードを有する。
ループ状放射素子11の給電端には第1インダクタンス素子L1が装荷されており、接地端には第2インダクタンス素子L2が装荷されている。すなわち、第1インダクタンス素子の一端(端子P1)には給電素子が接続されており、他端(端子P2)にはループ状放射素子11の一端(給電端)が接続されている。第2インダクタンス素子の一端(端子P4)にはグランドが接続されており、他端(端子P3)にはループ状放射素子11の他端(接地端)が接続されている。第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とは、互いに磁界を介して結合(加極性結合)しており、第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とで整合回路(整合回路素子12)が構成されている。
図3に示すように、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とから構成される整合回路は、複数の基材層13a、13b、13c、13d、13eを積層してなる積層体を素体としたチップ部品(整合回路素子12)として構成されている。すなわち、各インダクタンス素子L1、L2は、基材層13a、13b、13c、13d、13eを積層してなる積層体に一体的に形成されている。積層体の裏面には、8つの端子が形成されており、そのうちの4つの端子P1〜P4が各インダクタンス素子に接続された入出力端子である。他の4つの端子はNC(ノンコンタクト)端子である。
この積層体において、端子P1は、基材層13aに設けられたビアホール導体14、基材層13bに設けられたビアホール導体14および基材層13cに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13cに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されている。この導体パターンの他端は基材層13cに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13bに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されており、この導体パターンの他端は基材層13bに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13aに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されている。この導体パターンの他端は基材層13aに設けられたビアホール導体14を介して、積層体の裏面に設けられた端子P2に接続されている。これらの導体パターンおよびビアホール導体にて、第1インダクタンス素子L1が構成されている。
同様に、端子P4は、基材層13aに設けられたビアホール導体14、基材層13bに設けられたビアホール導体14、基材層13cに設けられたビアホール導体14および基材層13dに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13dに設けられた1ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されている。この導体パターンの他端は、基材層13dに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13cに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されている。この導体パターンの他端は基材層13cに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13bに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されており、この導体パターンの他端は基材層13bに設けられたビアホール導体14を介して、基材層13aに設けられた半ターンコイル状の導体パターンの一端に接続されている。この導体パターンの他端は基材層13aに設けられたビアホール導体14を介して、積層体の裏面に設けられた端子P3に接続されている。これらの導体パターンおよびビアホール導体14にて、第2インダクタンス素子L2が構成されている。
各基材層13a〜13eはLTCCセラミック層のようなセラミック層であってもよいし、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のような樹脂層であってもよい。つまり、積層体はセラミック積層体であってもよいし、樹脂積層体であってもよい。各基材層13a〜13eに設けられた面内導体や層間接続導体(ビアホール導体)は銀や銅等を主成分とする比抵抗の小さな金属材料で構成されている。
本実施形態の通信端末装置は、GSM850、GSM900、GSM1800、GSM1900およびUMTSのペンタバンドに対応した携帯電話である。
この通信端末装置20は、図4に示すように、方形状の外形形状を有した端末筺体21を備え、この端末筺体21には第1プリント配線板22、バッテリーパック23、第2プリント配線板24、液晶表示素子(図示省略)等が搭載されている。第1プリント配線板22や第2プリント配線板24は、その主面とほぼ同面積のグランド(図示省略)が設けられており、その表面には、表示素子の駆動回路や電源の制御回路、セルラー通信用ICチップ25等の各種機能回路部品が搭載されている。ループ状放射素子26は、フレキシブル基材にループパターンを形成したシートを端末筺体21の端部付近の内壁面に貼り付けることによって構成されている。ループ状放射素子26の一端は、第1プリント配線板22に設けられた接触ピン27を介して、第1プリント配線板22に搭載された整合回路素子28に接続されており、ループ状放射素子26の他端は、同じく第1プリント配線板22に設けられた接触ピン27を介して、同じく整合回路素子28に接続されている。整合回路素子28の給電側端子(端子P1)は第1プリント配線板22に搭載されたセルラー通信用ICチップ25に接続されており、整合回路素子28のグランド側端子(端子P4)は第1プリント配線板22のグランドに接続されている。
本実施形態のループ状アンテナ素子26は、共振周波数の低い方から順に第1共振モード(共振1)、第2共振モード(共振2)および第3共振モード(共振3)の3つの共振モードを有している。そして、第1共振モードおよび第3共振モードは奇モードであって、第2共振モードは偶モードである。図5および図6に示すように、共振1は奇モードの基本波による共振であって、ループアンテナの中間点を電界最大点としたモノポール型の電流分布を持つ共振モードである。共振1はLow Band帯に共振周波数を持つ。共振2は偶モードの共振であって、ループアンテナ上に2つの電界最大点を有したダイポール型の電流分布を有した共振モードである。この共振2はHigh Band帯のうち低周波側に共振を持つ。共振3は奇モードの高調波による共振であって、ループアンテナ上に3つの電界最大点を持ち、図のような電流分布を有した共振モードである。この共振3はHigh Band帯のうち高周波側に共振を持つ。
なお、上記のように、「奇モード(odd mode)」は、給電端から放射素子への電流の向きと接地端から放射素子への電流の向きとが揃っている状態のモードであり、インダクタンス素子L1およびインダクタンス素子L2において互いに異なる極性の電圧で伝送されるモードである。「偶モード(even mode)」は、給電端から放射素子への電流の向きと接地端から放射素子への電流の向きとが逆向きになっている状態のモードであり、インダクタンス素子L1およびインダクタンス素子L2において互いに同一の極性の電圧で伝送されるモードである。
本実施形態において、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とは、奇モードに対して互いに磁界を強め合い、偶モードに対して互いに磁界を弱め合うように巻回・接続されている。したがって、図5に示すように、共振1および共振3に対して、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とは互いに磁界が強め合うため、大きなL値を有するインダクタンス素子として動作する。一方、共振2に対しては、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とに生じた磁界が弱め合い、より特定的に言うと、各インダクタンス素子に生じた磁界がキャンセルされる。したがって、本実施形態の構成によれば、図6に示すように、共振2の共振周波数を大きくシフトさせることなく、共振1と共振3の共振周波数のみを選択的に低域側にシフトさせることができる(なお、厳密に言うと、共振1の周波数シフト量に比べて共振3の周波数シフト量は大きい)。
<第2実施形態>
本実施形態のアンテナ装置では、基本的には、第1実施形態のアンテナ装置と同様の構成を有しているが、図7に示すように、第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とは磁界を介して結合(減極性結合)している。具体的に言うと、ループ状放射素子11の給電端が整合回路素子12の端子P2に接続されており、ループ状放射素子11の接地端は整合回路素子12の端子P4に接続されている。つまり、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とは、奇モードに対して互いに磁界を弱め合い、偶モードに対して互いに磁界を強め合うように巻回・接続されている。したがって、図8に示すように、共振1および共振3に対して、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2は互いに磁界が弱め合い、各インダクタンス素子L1、L2に生じた磁界がキャンセルされる。一方、共振2に対しては、インダクタンス素子L1とインダクタンス素子L2とに生じた磁界が強め合う。よって、図9に示すように、共振1および共振3の共振周波数を大きくシフトさせることなく、共振2の共振周波数のみを選択的に低域側にシフトさせることができる。
<第3実施形態>
本実施形態のアンテナ装置は、図10に示すように、放射素子を構成する第1導体の他端と第2導体の他端とはいずれも開放端をなしており、第1導体が給電放射素子(第1放射素子31)であって、第2導体が無給電放射素子(第2放射素子32)として構成されている。第1放射素子および第2放射素子からなる放射素子は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振する。整合回路を構成する第1インダクタンス素子と第2インダクタンス素子とは、偶モードおよび奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている。
<他の実施形態>
以上、本発明を具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
たとえば、放射素子(アンテナ素子)は、一端を給電端とする第1導体および一端を接地端とする第2導体を含んでいて、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されていればよい。すなわち、給電放射素子や無給電放射素子の形状は、単純なモノポール型に限定されるわけではなく、折り返し型やT分岐型など、各種の形状をとることができる。
また、放射素子は、フレキシブル基板に形成したパターンに限定されるものではなく、たとえば、誘電体素体にアンテナパターンを形成したチップアンテナを利用してもよいし、プリント配線板や端末筺体に直接描画した導体パターンを利用してもよい。
また、第1インダクタンス素子や第2インダクタンス素子は、導体パターンをコイル状に巻回してなるコイル状素子に限定されるものではなく、磁界結合を種とする磁気結合素子であればよい。
L1:第1インダクタンス素子
L2:第2インダクタンス素子
11:ループ状放射素子
12:整合回路素子
13a〜13e:基材層
14:ビアホール導体
20:通信端末装置
21:端末筺体
22:第1プリント配線板
23:バッテリーパック
24:第2プリント配線板
25: 通信用ICチップ
26:ループ状放射素子
27:接触ピン
28:整合回路素子
31:第1放射素子
32:第2放射素子

Claims (6)

  1. 一端を給電端とする第1導体および一端を接地端とする第2導体を含んで構成される放射素子と、
    前記第1導体の前記給電端に装荷された第1インダクタンス素子、および、前記第2導体の前記接地端に装荷され、前記第1インダクタンス素子に磁界結合した第2インダクタンス素子を含んで構成される整合回路と、
    を有するアンテナ装置であって、
    前記放射素子は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されており、
    前記第1インダクタンス素子と前記第2インダクタンス素子とは、前記偶モードおよび前記奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記放射素子は、共振周波数の低い方から順に第1共振モード、第2共振モードおよび第3共振モードを有しており、前記第1共振モードおよび前記第3共振モードが奇モードであって、前記第2共振モードが偶モードである、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1導体の他端と前記第2導体の他端とが接続されていて、前記放射素子はループ状放射素子を構成している、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1導体の他端と前記第2導体の他端とはいずれも開放端であり、前記第1導体が給電放射素子、前記第2導体が無給電放射素子として構成されている、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1インダクタンス素子と前記第2インダクタンス素子とは、複数の基材層を積層してなる積層体に一体的に形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 給電素子と、
    一端を給電端とする第1導体および一端を接地端とする第2導体を含んで構成される放射素子と、
    前記第1導体の前記給電端に装荷された第1インダクタンス素子、および、前記第2導体の前記接地端に装荷され、前記第1インダクタンス素子に磁界結合した第2インダクタンス素子を含んで構成される整合回路と、
    を有する通信端末装置であって、
    前記放射素子は、偶モードおよび奇モードを含む複数の共振モードで共振するように構成されており、
    前記第1インダクタンス素子と前記第2インダクタンス素子とは、前記偶モードおよび前記奇モードの一方に対して磁界を強め合い、他方に対して磁界を弱め合うように巻回・接続されている、
    ことを特徴とする通信端末装置。
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