JP2013207438A - マルチバンドアンテナ装置の設計方法 - Google Patents

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【課題】所望の特性を有するマルチバンドアンテナ装置を短時間で設計できるマルチバンドアンテナ装置の設計方法を提供する。
【解決手段】第1ステップでは、グランド導体9に対するローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12の配置を決定するとともに、放射素子分岐回路を含めた各部の電気長を決定する。第2ステップでは、分岐点BPとローバンド用放射素子11との間の第1電気長、分岐点BPとハイバンド用放射素子12との間の第2電気長、分岐点BPと給電点FPとの間の第3電気長をそれぞれ定めて、ローバンドの共振周波数、ハイバンドの共振周波数および反共振周波数を決定する。第3ステップでは、給電回路32と給電点FPとの間に装荷するVSWR改善用インピーダンス変換素子31を定める。
【選択図】図2

Description

本発明は、マルチバンドのアンテナ装置を設計する方法に関し、特に、携帯電話端末などの小型の通信端末機器に搭載されるマルチバンドアンテナ装置の設計方法に関する。
近年、携帯電話端末等の小型の通信端末機器において、複数の周波数帯に対応するために、例えば特許文献1,2に示されているようにマルチバンドアンテナが用いられている。
特許文献1には、共通の給電部に接続されたローバンド用の放射素子およびハイバンド用の放射素子を備え、それらの放射素子の開放端同士が近接したマルチバンドアンテナ装置が示されている。図7は特許文献1に示されているマルチバンドアンテナ装置の展開図である。この例では、給電点1から分岐点までの給電部、線路3,4,5によるローバンド用放射素子、および線路6,7によるハイバンド用放射素子を備えている。
特許文献2には、放射電極が周波数可変回路を介して給電電極に接続されてなる第1アンテナ部と、周波数可変回路の途中に接続された先端開放の追加放射電極と給電電極とで構成された第2アンテナ部を備えたマルチバンドアンテナ装置が示されている。
特開2007−13596号公報 特許第4508190号公報
特許文献1,2に示されているようなマルチバンドアンテナ装置も含め、マルチバンドアンテナ装置を設計する際、一般的に次のアンテナ設計要素について所定の特性を満足させる必要がある。
(a)ローバンドの放射効率
(b)ハイバンドの放射効率
(c)反共振周波数
(d)ローバンドの共振周波数
(e)ハイバンドの共振周波数
ここで、「ローバンドの放射効率」とはλ/4の基本モードで励振している放射モードでの効率、「ハイバンドの放射効率」とは3λ/4の高調波モードで励振している放射モードでの効率である。「反共振周波数」とは放射素子長がλ/2となる周波数のことであり、給電点からみるとオープンとなり、電力効率が最低となる周波数のことである。
アンテナ効率=放射効率×電力効率 の関係にあり、上記(a)(b)(c) は放射効率に関係し、(c)(d)(e) は電力効率に関係する。
従来、放射素子を途中で分岐させて、一方をローバンド用の放射素子、他方をハイバンド用の放射素子にそれぞれ割り当て、それぞれの共振周波数は放射素子の長さおよび二つの放射素子間の間隙により前記特性を調整していた。
しかし、従来の設計手法では、放射効率と電力効率とは独立で制御できず、両者はトレードオフの関係となっている。そのため、放射効率の高い放射素子の形状と電力効率が高い放射素子の形状とは異なるため、何度もトレードオフする必要があった。
例えば、次のような手順で設計が行われていた。
(1)ローバンド用放射素子の開放端とハイバンド用放射素子の開放端との間に間隙を設けるとともに、ローバンド用の放射素子の開放端およびハイバンド用の放射素子の開放端がグランド導体から最も離れた位置になるように、この二つの放射素子のパターンを決定する。
(2)給電点から放射素子の分岐点までの長さC、ローバンド用放射素子の長さA、ハイバンド用放射素子の長さBおよび二つの放射素子の開放端間の間隙Gapを定める。
(3)ローバンドの周波数(ローバンドでリターンロスが最も小さくなる周波数)が所定値となるように、長さA、長さCおよび間隙Gapを調整する。
(4)ハイバンドの周波数(ハイバンドでリターンロスが最も小さくなる周波数)が所定値となるように、長さB、長さC、間隙Gapを調整する。
(5)反共振点の周波数が所定値となるように、長さA、長さB、間隙Gapを調整する。
(6)ローバンドの放射効率が最大になるように、長さA、間隙Gapを調整する。
(7)ハイバンドの放射効率が最大になるように、長さB、間隙Gapを調整する。
(8)上記(3)〜(7)の各特性値をチェックし、一つでも外れていれば、(3)へ戻り、調整作業を繰り返す。
図9は上記各寸法の調整による各特性の変化量との関係を示す図である。このように、寸法A,B,C,GAPのいずれについても、その調整によって、上記5つの特性のうち複数の特性が連動して変化する。そのため、調整すべき所定の特性を他の特性から独立に調整することができず、設計に非常な時間が掛かる。
本発明は上述の事情に鑑みなされたものであり、その目的は、所望の特性を有するマルチバンドアンテナ装置を短時間で設計できるようにしたマルチバンドアンテナ装置の設計方法を提供することにある。
本発明は、第1端が放射素子分岐回路に接続され第2端が開放されたローバンド用放射素子と、第1端が前記放射素子分岐回路に接続され第2端が開放されたハイバンド用放射素子と、前記ローバンド用放射素子および前記ハイバンド用放射素子とともに共振動作するグランド導体とを備えたマルチバンドアンテナ装置の設計方法であって、
前記ローバンド用放射素子の第1端を前記グランド導体に近い側、第2端を前記グランド導体より遠い側に配置するようにし、前記ハイバンド用放射素子の第1端を前記グランド導体に近い側、第2端を前記グランド導体より遠い側に配置するようにして、前記ローバンド用放射素子および前記ハイバンド用放射素子の形状を設定するとともに、前記放射素子分岐回路の給電点から前記ローバンド用放射素子の第2端までの第1電気長、前記給電点から前記ハイバンド用放射素子の第2端までの第2電気長、ならびに、前記放射素子分岐回路が有する分岐点から前記給電点までの第3電気長を決定する第1ステップと、
前記第1電気長および前記第3電気長によりローバンドの共振周波数が所定値になり、前記第2電気長および前記第3電気長によりハイバンドの共振周波数が所定値になり、前記第1電気長および前記第2電気長により反共振周波数が所定値になるように、前記第1電気長、前記第2電気長および前記第3電気長を決定する第2ステップと、
給電回路と前記給電点との間に装荷されるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)改善用インピーダンス変換素子の素子値を、前記ローバンドの共振周波数および前記ハイバンドの共振周波数におけるVSWRが所定値を満足するように決定する第3ステップと、
を有することを特徴としている。
前記第3ステップの後に、アンテナの共振周波数が所定値でなければ、前記第1電気長、前記第2電気長および前記第3電気長を微調整して前記第2ステップへ戻る反復ステップを有することが好ましい。
また、前記ローバンド用放射素子の第2端と前記ハイバンド用放射素子の第2端とは、容量を介して互いに結合されていて、前記第2ステップにて、前記容量を加味して第1電気長、第2電気長および第3電気長を決定することが好ましい。
本発明によれば、所望の特性を有するマルチバンドアンテナ装置を短時間で設計できる。また、より最適化されたマルチバンドアンテナ装置が得られる。
図1(A)は本発明の実施形態に係るマルチバンドアンテナ装置100の斜視図、図1(B)は図1(A)からの視点を基準として後方から見たマルチバンドアンテナ装置100の斜視図である。 図2はマルチバンドアンテナ装置100の平面図である。 図3はマルチバンドアンテナ装置100の電流経路および電気長について示す図である。 図4はマルチバンドアンテナ装置100の共振周波数および反共振周波数について示す図である。 図5は、図1、図2に示したマルチバンドアンテナ装置100の設計手順を示す図である。 図6(A)は実施形態のマルチバンドアンテナ装置100および比較例のマルチバンドアンテナ装置のリターンロス特性(SパラメータのS11)を示す図である。図6(B)は実施形態のマルチバンドアンテナ装置100および比較例のマルチバンドアンテナ装置のアンテナ効率を示す図である。 図7は特許文献1に示されているマルチバンドアンテナ装置の展開図である。 図8は比較例としての、従来の設計方法で設計した、マルチバンドアンテナ装置100Pの斜視図である。 図9は各寸法の調整による各特性の変化量との関係を示す図である。
図1(A)は本発明の実施形態に係るマルチバンドアンテナ装置100の斜視図、図1(B)は図1(A)からの視点を基準として後方から見たマルチバンドアンテナ装置100の斜視図である。また図2はマルチバンドアンテナ装置100の平面図である。
このマルチバンドアンテナ装置100は、プリント配線板60と、このプリント配線板60の非グランド領域に実装されたチップアンテナ50を備えている。チップアンテナ50は誘電体素体10、この誘電体素体10の表面に形成されたローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12を備えている。プリント配線板60は、基材8、この基材8に形成されたグランド導体9および基材8に実装された複数のチップ部品を備えている。
図2に表れているように、このマルチバンドアンテナ装置100は、第1リアクタンス素子X1、第2リアクタンス素子X2および第3リアクタンス素子X3を含む放射素子分岐回路30、給電回路32、および給電回路32と第3リアクタンス素子X3との間に装荷されたVSWR改善用インピーダンス変換素子31を備えている。例えば第1リアクタンス素子X1、第2リアクタンス素子X2、第3リアクタンス素子X3、はいずれも誘導性リアクタンス素子(インダクタ)である。VSWR改善用インピーダンス変換素子31は例えば給電方向にシリーズに接続されたインダクタと給電点FPとグランドとの間にシャントに接続されたインダクタとで構成されるか、または給電点FPとグランドとの間にシャントに接続されたインダクタで構成される。
ローバンド用放射素子11は、その第1端111が放射素子分岐回路30に接続されていて、第2端112が開放されている。また、ハイバンド用放射素子12は、その第1端121が放射素子分岐回路30に接続されていて、第2端122が開放されている。
ローバンド用放射素子11は、その第1端111をグランド導体9に近い側、第2端112をグランド導体より遠い側にして配置されている。また、ハイバンド用放射素子12は、その第1端121をグランド導体9に近い側、第2端122をグランド導体9より遠い側にして配置されている。
グランド導体9はローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12とともに共振動作する。すなわちローバンドおよびハイバンドの放射に寄与する。
図3はマルチバンドアンテナ装置100の電流経路および電気長について示す図である。また、図4はマルチバンドアンテナ装置100の共振周波数および反共振周波数について示す図である。
図3において、放射素子分岐回路30の分岐点BPからローバンド用放射素子11の第2端112までの第1電気長P1、分岐点BPからハイバンド用放射素子12の第2端122までの第2電気長P2、ならびに、分岐点BPから給電点FPまでの第3電気長P3が定められている。
図3において、第1電気長P1および第3電気長P3によりローバンドの中心周波数f(例えば900MHz)で1/4波長共振する。また、第2電気長P2および第3電気長P3によりハイバンドの中心周波数fH (例えば1800MHz)で1/4波長共振する。
図3において、第1電気長P1および第2電気長P2により反共振周波数fa(例えば1300MHz)が決定される。すなわち、図3において電気長P4により、反共振周波数faで1/2波長共振する。
なお、図3において、第2電気長P2および第1電気長P1による電気長P5によりローバンドの中心周波数fで3/4波長共振する。
図5は、図1、図2に示したマルチバンドアンテナ装置100の設計手順を示す図である。マルチバンドアンテナ装置100は次の手順で設計される。
〈第1ステップ〉
チップアンテナの実装スペース、グランド導体からの距離、開放端(第2端)の位置等を考慮しつつ、ローバンド用放射素子11の第1端111をグランド導体9に近い側、第2端112をグランド導体9より遠い側にし、ハイバンド用放射素子12の第1端121をグランド導体9に近い側、第2端122をグランド導体9より遠い側にして、ローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12の形状を設定する。また、放射素子分岐回路30の給電点FPからローバンド用放射素子11の第2端112までの第1電気長P1、給電点FPからハイバンド用放射素子12の第2端122までの第2電気長P2、ならびに、放射素子分岐回路30が有する分岐点BPから給電点FPまでの第3電気長P3を決定する。
〈第2ステップ〉
分岐点BPとローバンド用放射素子11との間に第1リアクタンス素子X1、分岐点BPとハイバンド用放射素子12との間に第2リアクタンス素子X2、分岐点BPと給電点FPとの間に第3リアクタンス素子X3をそれぞれ装荷して、第1電気長P1(第1リアクタンス素子を含む電気長)および第3電気長P3(第3リアクタンス素子を含む電気長)によりローバンドの共振周波数fL を決定し、第2電気長P2(第2リアクタンス素子を含む電気長)および第3電気長P3によりハイバンドの共振周波数fH を決定し、第1電気長P1および第2電気長P2により反共振周波数faを決定する。換言すると、第1電気長P1および第3電気長P3によりローバンドの共振周波数fL が所定値になり、第2電気長P2および第3電気長P3によりハイバンドの共振周波数fH が所定値になるようにし、且つローバンドのリターンロスの値(深さ)とハイバンドのリターンロスの値(深さ)がほぼ等しくなるように、第1リアクタンス素子X1、第2リアクタンス素子X2および第3リアクタンス素子X3のそれぞれの素子値を決定する。
なお、図1に示したように、ローバンド用放射素子11の第2端112とハイバンド用放射素子12の第2端122とは、近接して対向しているので、ローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12は容量を介して互いに結合されている。このような構造の場合、前記容量を加味して第1リアクタンス素子X1、第2リアクタンス素子X2および第3リアクタンス素子X3のそれぞれの素子値を決定する。
〈第3ステップ〉
給電回路32と給電点FP(第3リアクタンス素子X3)との間に、VSWR改善用インピーダンス変換素子31を装荷して、ローバンドの共振周波数fL およびハイバンドの共振周波数fH におけるVSWRを改善する。換言すると、所定のVSWRを満足するようなVSWR改善用インピーダンス変換素子31の素子値を決定する。
〈第4ステップ〉
アンテナの共振周波数が所定値でなければ、第1リアクタンス素子X1、第2リアクタンス素子X2および第3リアクタンス素子X3の素子値を微調整して第2ステップへ戻る。
次に、本発明の設計方法によるマルチバンドアンテナ装置100の特性と比較例としてのマルチバンドアンテナ装置の特性について示す。
図8は比較例としての、従来の設計方法で設計した、マルチバンドアンテナ装置100Pの斜視図である。このマルチバンドアンテナ装置100Pは、プリント配線板60と、このプリント配線板60の非グランド領域に実装されたチップアンテナ50Pを備えている。チップアンテナ50Pは誘電体素体10とこの誘電体素体10の表面に形成されたローバンド用放射素子11およびハイバンド用放射素子12を備えている。プリント配線板60は基材8と、この基材8に形成されたグランド導体9を備えている。このマルチバンドアンテナ装置100Pにおいて、ローバンド用放射素子11は、誘導性のリアクタンスが足りないため、線幅を細くして周波数を合わせている。後に示すように、このことによりアンテナの面積が下がり、放射効率は低い。また、ハイバンド用放射素子12は、共振周波数を合わせる都合上、開放端の位置を最も効率が高まると考えられる位置(最適位置)に配置することが不可能であった。図1に示した本発明のマルチバンドアンテナ装置100においては、ローバンド用放射素子11の開放端とハイバンド用放射素子12の開放端とが対向するように配置できた。また、ローバンド用放射素子11の開放端とハイバンド用放射素子12の開放端との間隙は、周波数調整の都合で、1mmと短くなり、放射効率は低い。本発明のマルチバンドアンテナ装置100においては、ローバンド用放射素子11の開放端とハイバンド用放射素子12の開放端との間隙は2mmとなった。
図6(A)は本発明の実施形態のマルチバンドアンテナ装置100および比較例のマルチバンドアンテナ装置のリターンロス特性(SパラメータのS11)を示す図である。また、図6(B)は実施形態のマルチバンドアンテナ装置100および比較例のマルチバンドアンテナ装置のアンテナ効率を示す図である。比較例としてのマルチバンドアンテナ装置は図8に示した構造のアンテナである。いずれもローバンドをGSM(登録商標)900、ハイバンドをGSM(登録商標)1800の周波数として、高周波3次元電磁界シミュレータHFSSでシミュレーションした結果である。これらの図において、αはマルチバンドアンテナ装置100の特性、βは比較例のマルチバンドアンテナ装置の特性である。
図6(A)に表れているように、本発明によれば、ローバンド、ハイバンド共に低反射特性が得られている。また、図6(B)に表れているように、本発明によれば、ローバンド、ハイバンド共に高効率特性が得られている。この例では、アンテナ効率は0.5dB程度改善することが確認できた。また、アンテナ形状および周波数を決定するまでの時間に関して、本発明の設計方法は従来の設計方法に対して1/5程度の時間で設計することが可能であった。
本発明のマルチバンドアンテナ装置の設計方法は、所定のパラメータを入力して、プログラムの実行により設計値を出力することが可能である。このプログラムは図5に示した各ステップを順に実行するものであり、入力パラメータは、ローバンドおよびハイバンドそれぞれの放射効率、所望の帯域幅および電力損失である。
BP…分岐点
FP…給電点
P1…第1電気長
P2…第2電気長
P3…第3電気長
X1…第1リアクタンス素子
X2…第2リアクタンス素子
X3…第3リアクタンス素子
8…基材
9…グランド導体
10…誘電体素体
11…ローバンド用放射素子
12…ハイバンド用放射素子
30…放射素子分岐回路
31…VSWR改善用インピーダンス変換素子
32…給電回路
50,50P…チップアンテナ
60…プリント配線板
100,100P…マルチバンドアンテナ装置
111…ローバンド用放射素子の第1端
112…ローバンド用放射素子の第2端
121…ハイバンド用放射素子の第1端
122…ハイバンド用放射素子の第2端

Claims (3)

  1. 第1端が放射素子分岐回路に接続され第2端が開放されたローバンド用放射素子と、第1端が前記放射素子分岐回路に接続され第2端が開放されたハイバンド用放射素子と、前記ローバンド用放射素子および前記ハイバンド用放射素子とともに共振動作するグランド導体とを備えたマルチバンドアンテナ装置の設計方法であって、
    前記ローバンド用放射素子の第1端を前記グランド導体に近い側、第2端を前記グランド導体より遠い側に配置するようにし、前記ハイバンド用放射素子の第1端を前記グランド導体に近い側、第2端を前記グランド導体より遠い側に配置するようにして、前記ローバンド用放射素子および前記ハイバンド用放射素子の形状を設定するとともに、前記放射素子分岐回路の給電点から前記ローバンド用放射素子の第2端までの第1電気長、前記給電点から前記ハイバンド用放射素子の第2端までの第2電気長、ならびに、前記放射素子分岐回路が有する分岐点から前記給電点までの第3電気長を決定する第1ステップと、
    前記第1電気長および前記第3電気長によりローバンドの共振周波数が所定値になり、前記第2電気長および前記第3電気長によりハイバンドの共振周波数が所定値になり、前記第1電気長および前記第2電気長により反共振周波数が所定値になるように、前記第1電気長、前記第2電気長および前記第3電気長を決定する第2ステップと、
    給電回路と前記給電点との間に装荷される電圧定在波比改善用インピーダンス変換素子の素子値を、前記ローバンドの共振周波数および前記ハイバンドの共振周波数における電圧定在波比が所定値を満足するように決定する第3ステップと、
    を有することを特徴とする、マルチバンドアンテナ装置の設計方法。
  2. 前記第3ステップの後に、アンテナの共振周波数が所定値でなければ、前記第1電気長、前記第2電気長および前記第3電気長を微調整して前記第2ステップへ戻る反復ステップを有する請求項1に記載のマルチバンドアンテナ装置の設計方法。
  3. 前記ローバンド用放射素子の第2端と前記ハイバンド用放射素子の第2端とは、容量を介して互いに結合されていて、
    前記第2ステップにて、前記容量を加味して第1電気長、第2電気長および第3電気長を決定する、請求項1または2に記載のマルチバンドアンテナ装置の設計方法。
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