JP2015144400A - パターンアンテナ - Google Patents

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航司 吉川
Koji Yoshikawa
航司 吉川
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Abstract

【課題】複数の周波数帯域を扱うパターンアンテナにおいて、小型化とアンテナ性能とを両立するパターンアンテナを提供する。
【解決手段】接地導体部2及び給電点3を備える導体線路部4がプリント基板100に設けられたパターンアンテナにおいて、接地導体部2の外周端辺にコの字状の導体線路と、給電用導体線路とを有する第1パターンアンテナと、第1パターンアンテナに近接し接地導体部2の外周端辺に長手部導体線路と、接続導体線路と、接地導体線路を有する無給電素子である第2パターンアンテナと、第2パターンアンテナの1つの長手導体線路と接続導体線路の内周に形成される領域に、2つの内側端辺から所定の間隔をあけて配した所定の四辺形パターンである無給電補助パターン7を備える。
【選択図】図4b

Description

本発明は、プリント基板にグランドパターンとパターンアンテナとが並設されているアンテナ装置に係り、特に、複数の周波数帯において使用することのできるパターンアンテナに関するものである。
携帯端末や無線機能を備えたPC(パーソナルコンピュータ)、タブレット等において、無線通信に欠かすことのできないアンテナ装置の多用途および多機能化は、以前にも増して進んでおり、また小型化および低価格化も求められている。これに伴い、アンテナ装置に使用されるアンテナも多共振化(多周波化)、広帯域化、小型化が求められている。例えば、IEEE802.11シリーズの規格に準拠した2.4GHz帯及び5GHz帯における共振特性を得られる多共振化アンテナ(マルチバンドアンテナ)を備えたアンテナ装置である。
上述の市場要望がある一方で、アンテナ装置を小型化するにあたっては、チップアンテナ、パターンアンテナ自身も小型化する必要がある。従来技術では小型化が困難であり、適切なアンテナ性能(例えば、仕様に基づいたアンテナ利得など)を達成できない問題があった。
このような問題を解決するために、逆L型アンテナ、逆F型アンテナを利用して、パターンアンテナの小型化を実現することが知られている。
逆L型アンテナは、1/4波長の導体とグランド接地した部分に給電することで、電波放射するモノポールアンテナを変形し、アンテナ素子部を90度に折り曲げることでL型形状にしたものであり、モノポールアンテナよりもアンテナ素子を垂直方向に低くすることが容易である。さらに、超長波(3KHz〜30KHz)から極超短波帯 (300MHz〜3GHz) の周波数に対応できることから、機器への内蔵も可能としている。
また、逆F型アンテナは、逆L型アンテナと同様にモノポールアンテナを変形したものであるが、F型形状の一つの給電部を備えるアンテナ素子部と給電部と異なる位置にグランド接地するアンテナ素子部を含んだ構成になっているアンテナである。
ここで、逆L型アンテナまたは逆F型アンテナを利用して、2以上の異なる周波数において共振をさせたい(マルチバンド化)場合、一つの給電点に対して、共振周波数の異なる複数のアンテナ素子を接続すると互いのアンテナ素子間で共振が発生し、放射効率が悪くなる。そこで、無給電素子をアンテナ素子に近接して配置することで、異なる複数のアンテナ素子から共振で発生するエネルギーを無給電素子に誘起させる。無給電素子は、片側をグランド接地にも接続されていることから、新たな共振が生じ、より放射効率を向上させる効果がある。
上述のことから、無給電素子が異なる複数の周波数帯において、共振周波数の異なる複数のアンテナ素子を利用して、共用アンテナを設計するにあたり、アンテナ素子に近接して配置することは、放射効率向上に有益である。
つぎに、特許文献1によれば、近接した2つ以上のパターンアンテナを使用することで、給電点を1つとすることができ、使用周波数帯によってアンテナを切り替える必要が無く、小型、薄型とすることができるとともに、広い帯域を持つ周波数共用できるパターンアンテナについて記載されている。また、それぞれのパターンアンテナの共振周波数を異なるものとすることで、異なる周波数帯を利用する共用アンテナを、様々な形態の逆F型パターンアンテナ及び逆L型パターンアンテナにおいて実現することが記載されている。
また、特許文献2によれば、プリント基板に金属導体をパターニングして形成されたアンテナ装置に、グランドパターンと、給電信号が供給される給電点を有するグランドパターンの一方の短辺部に近接して設けられた給電素子と、グランドパターンの一方の短辺部から突出して給電素子の側方に位置する補正パターンとを、グランドパターンの短辺部と対向する離反位置に設けられている電気長が共振長の約2分の1となるように設定されている無給電放射素子により、無給電放射素子を給電時の給電素子が励振させるように構成することで、指向特性の対称性を向上し、グランドパターンの長手方向両端側におけるアンテナ利得を高めることが記載されている。
特開2004−201278号公報 特開2008−148141号公報
しかしながら、特許文献1で開示されたパターンアンテナは、無給電素子が逆F型アンテナを囲むように配設され、素子長が短い方の逆F型アンテナの開放端までの全素子長にわたって、無給電素子と近接する位置関係をとる。この場合、給電される素子と無給電素子をこのような位置関係に配置することにより、無給電素子の電流による電界および磁界によって、給電される素子の電流による電界および磁界が相殺されてしまい、所望の周波数帯域で励振することが困難となり、放射効率が低下してしまう場合が考えられる。
また、特許文献2では、特定の方向(指向)でアンテナの利得が極端に低下するという現象を回避するために、給電時の給電素子が無給電放射素子を励振させるように構成することで、無指向性を実現しようとしている。しかしながら、複数の周波数帯域については記載されていない。
本発明は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、1つの周波数帯域はもちろんのこと、複数の周波数帯域をも扱うパターンアンテナにおいて、小型化とアンテナ性能とを両立するパターンアンテナを提供することを目的とする。
本発明にかかるパターンアンテナは、接地導体部及び給電点を備える導体線路部がプリント基板に設けられたパターンアンテナであって、接地導体部の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路を有するほぼコの字状の導体線路部と、給電点とほぼコの字状導体線路部を接続する給電用導体線路とを有する第1パターンアンテナと、第1パターンアンテナに近接し、第1パターンアンテナを囲むように形成され、接地導体部の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路と、1対の長手部導体線路の片端同士を接続する接続導体線路と、接地導体部と1つの長手部導体線路とを接続する接地導体線路を有する無給電素子である第2パターンアンテナとを備え、さらに第2パターンアンテナの1つの長手導体線路と接続導体線路の内周に形成される領域において、2つの内側端辺から所定の間隔をあけて配した所定の四辺形パターンである無給電補助パターンを備えるパターンアンテナである。
これにより、所要の周波数帯で共振するパターンアンテナに、近接して所定の形状の無給電補助パターンを配置することで、より共振を高め、パターンアンテナの性能を向上させることができる。
ここで、パターンアンテナの性能とは、通信距離、給電に対する反射特性に起因する電力効率、通信の安定性などを指す。
また、本発明にかかるパターンアンテナにおいては、無給電補助パターンは、少なくとも1対の対向する2辺が非平行である四辺形パターンであるものが好ましい。これにより、
第2パターンアンテナと無給電補助パターンとの間で相互結合がより強くなり、共振が高まり、その結果、さらなるパターンアンテナの性能を向上できる。
さらに、記第2パターンアンテナは、前記接地導体線路と異なる位置に形成された接地導体部と長手部導体線路とを接続する第2の接地導体線路を備えることで、所要の周波数帯域幅を広くすることができる。
本発明によれば、所要の周波数帯で共振するパターンアンテナに近接して、所定の容量を持った無給電素子(無給電補助パターン)を配置することにより、所要の周波数において共振を高め、パターンアンテナの性能を向上させることができる。
実施の形態1にかかる従来のパターンアンテナの一例図 実施の形態1にかかる本発明のパターンアンテナの一例図 実施の形態1にかかる従来のパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、シミュレーションした結果を図示したグラフ 実施の形態1にかかる本発明のパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、シミュレーションした結果を図示したグラフ 実施の形態1にかかる従来のパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、実測結果を図示したグラフ 実施の形態1にかかる本発明のパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、実測結果を図示したグラフ 実施の形態2にかかる本発明の無給電導体線路の一例図 実施の形態2にかかる本発明の無給電導体線路のさらなる一例図 実施の形態2にかかる本発明の無給電導体線路の一例を用いたパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、シミュレーションした結果を図示したグラフ 実施の形態2にかかる本発明の無給電導体線路のさらなる一例を用いたパターンアンテナにおける所要の2つの周波数帯域について、シミュレーションした結果を図示したグラフ
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置などは、一例であり、発明の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について、図面を参照しながら具体的に説明する。
また、以下の説明では、図面における方向(上下左右)をそのままパターンアンテナの方向として用いる。
ここから、異なる2つの周波数帯において、電波放射することに対応する共用パターンアンテナについて説明する。
図1は従来技術を利用したパターンアンテナの平面構造を示す図である。
図2はこの発明の実施形態であるパターンアンテナの平面構造を示す図である。
図1及び図2に示すパターンアンテナは、誘電材料等で製造されるプリント配線板(以後、プリント基板100と呼ぶ)上に導体線路(導体パターン)を、エッチング技術等により形成することで実現される。
つぎに、図1に示す共用パターンアンテナの構成について、説明する。
共用パターンアンテナは、接地導体部(グランドパターン部)2と途中に折り返し部を備えた逆L型パターンを変形させたアンテナの導体線路部4及び、途中に折り返し部を備えた逆F型パターンを変形させたアンテナの導体線路部5により構成され、導体線路部4と導体線路部5は近接し、導体線路部5が導体線路部4を取り囲むように配置されている。
ここで、5GHz帯に対応した導体線路部4と2.4GHz帯に対応した導体線路部5との異なる2つの周波数帯を電波放射する共用パターンアンテナとして用いる場合、導体線路部4と導体線路部5は、図1において、おおむね左右に14mm、上下に6mmの矩形領域の中に配置される。
逆L型パターンアンテナ及び逆F型パターンアンテナを利用する場合、接地導体部2の上辺と平行に導体線路部4及び導体線路部5の長手導体線路部を配置することによって、導体線路部4と導体線路部5及び接地導体部2のそれぞれ導体線路間で、相互結合を強め、複数の周波数帯に対応したパターンアンテナを実現することができる。
つぎに、導体線路部4は、接地導体部2と導体線路4aの接続部に相当する給電点3を含む導体線路4a乃至4dで構成されている。
詳細な導体線路部4の構成は、プリント基板100の表面部の接地導体部2の上辺部に位置する給電点3から給電用導体線路4aが上方向に形成され、続いて途中右方向へ折り返して導体線路4bを形成し、さらに上方向へ折り返して導体線路4cを形成し、その後さらに左方向へ折り返して導体線路4dをほぼコの字状に形成することで構成されている。
つまり、導体線路4aは、接地導体部2と給電点3を含む導体線路4bを接続する接地導体線路であり、導体線路4bと導体線路4dは、接地導体部2の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路であり、導体線路4cは、導体線路4bと導体線路4dの片端同士を接続した接続導体線路になっている。
一方、導体線路部5は、接地導体部2に導体線路部4が接続している給電点3とは、異なる位置に接続された導体線路5a乃至5fで構成されている。
詳細な導体線路部5の構成は、プリント基板100の表面部の接地導体部2の上辺部から導体線路5aが上方向へ形成され、続いて右方向へ折り返して導体線路5cを形成し、さらに上方向へ折り返して導体線路5dを形成し、その後さらに左方向へ折り返して導体線路5e、さらに下方へ折り返して導体線路5fを形成し、さらに所要の周波数帯域幅を広げる為に、導体線路5Cの途中と接地導体部2の上辺部とを接続する様に形成した導体線路5bによって構成されている。
つまり、導体線路5aは、接地導体部2と導体線路5cを接続する接地導体線路であり、導体線路5bは、導体線路5aとは異なる位置で接地導体部2と接続している第2の接地導体線路であり、導体線路5cと導体線路5eは、接地導体部2の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路であり、導体線路5dは、導体線路5cと導体線路5eの片端同士を接続した接続導体線路になっている。
また、本発明の実施の形態で示す導体線路部4及び導体線路部5は、それぞれ逆L型アンテナの解放端4e及び逆F型アンテナの解放端5gまでの導体線路に折り返し部を備えることで、長手導体線路部を短くすることが可能となり、パターンアンテナの小型化を図っている。
つまり、接地導体部2と導体線路部4では、接地導体部2と導体線路4b、導体線路4c及び導体線路4dとの間で、それぞれ所定の間隔でもって配置することにより、相互結合を調整することができ、所要する周波数帯の電波放射が可能となる。
同様に接地導体部2と導体線路部5においても、接地導体部2と接地導体線路5a、導体線路5c、導体線路5d及び導体線路5eとの間で、それぞれ所定の間隔でもって配置することにより、相互結合を調整することができ、所要する周波数帯の電波放射が可能となる。
さらに、給電点3から導体線路部4に給電することで、近接して配置している導体線路部5が無給電素子として働くことで相互結合を最適化し、異なる周波数の放射ができる。
つぎに、図2に示した共用パターンアンテナは、図1に示した導体線路部4及び導体線路部5に、無給電補助パターン(以後、無給電導体部と呼ぶ)6を備えた構成になっている。
無給電導体部6は、導体線路部5の導体線路5dと導体線路5eの交わる折り曲げ部の内側の縁辺に沿って近接するように配置されている。
なお、無給電導体部6は、所定寸法の長方形で形成され、導体線路部5から所定の間隔で配置されている。
所定寸法とは、所要する周波数(例えば2.4GHzなど)に依存する寸法であり、導体線路部5から所定の間隔は、所要する周波数に対応した接地導体部2と導体線路部5及び無給電導体部6の配置位置からなる相互結合の調整によって決定される。
例えば、本発明の実施の形態では、無給電導体部6は、導体線路部5に含まれる導体線路5dと導体線路5eの内側の縁辺から0.1mmの間隔を空けて、形成されている。
なお、所要する周波数に対応した所定寸法は、導体線路の形状、長さ、厚み、材料などの各種パラメータを設定し、所定のシミュレーションツールにより決定しても構わないし、実際に導体線路のモデルを製作して実測定を基に好適な寸法を導き出してもよいが、導体線路内側の縁辺とショートしない程度に近づける(例えば、0.05mm〜0.3mm)ほうが効果が大きく好ましい。このようにして構成されたパターンアンテナは、所要する周波数での電力効率の良い電波放射を行うことができる。
無給電導体部6の大きさも用いる周波数に依存するが、本発明の実施の形態1の2.4/5GHz共用パターンアンテナでは、例えば、横方向に5.2mm、縦方向に1.5mm程度である。
無給電導体部6は、共振周波数の異なる複数のアンテナ素子を利用する共用パターンアンテナにおいては、放射効率向上に寄与する。また、本発明の実施の形態では、特許文献1に開示している逆F型アンテナを囲むように無給電素子を配置するのではなく、導体線路部5の内側に配置することで、共用パターンアンテナ自身を小型化できる利点がある。
以下に、図3aと図3b又は、図3cと図3dを基に、無給電導体部6の有無による電波放射に与える効果について、詳細を説明する。
図3aは、図1で示した共用パターンアンテナのシミュレーション結果を示したものである。また、図3bは、図2で示した共用パターンアンテナのシミュレーション結果を示したものである。
なお、図3aと図3bは、所定のパターンアンテナを作成(使用シミュレータ内に描画する)し、所要の周波数帯域(シミュレーションしたい周波数帯域)に対して、パラメータ設定を行った実行結果の一例である。
また、パラメータ設定は、例えば、パターンアンテナの線路長、線路形状、線路間の間隔変更など、さまざまな線路構成でのシミュレーションを行うために必要な設定である。
つぎに、図3aと図3bは、給電点3における反射特性を示しており、縦軸が共振の大きさ(共振レベル)を示し、横軸は周波数を示している。縦軸の共振レベルは、基本となる物理量との相対的な値(比)を対数で示している(ここでは、0を基準にdB単位表示)。横軸はシミュレーションしている周波数ごとに目盛りを示している。縦軸が下方(マイナス値)に表示(プロット)されているほど、反射特性がよく抑えられており、給電点での反射が少なく、電力を効率よくパターンアンテナの導体線路へ伝えることができていることがわかる。このことによって、パターンアンテナからの電波放射が向上する。
ここで、図3aの符号300は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値−25dB付近を示しており、図3aの符号301は、5GHz帯域の反射特性ピーク値−24dB付近を示している。
つぎに、図3bの符号310は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値−36dB付近を示しており、図3bの符号311は、5GHz帯域の反射特性ピーク値−26.5dB付近を示している。符号300と310、符号301と311の反射特性ピーク値を比較すれば、図3aよりも図3bの方が、縦軸が下方(マイナス値)に表示(プロット)されていることから反射特性の向上が見られ、図1に示した共用パターンアンテナよりも、図2に示した無給電導体部6を備えた共用パターンアンテナの方が、より電力効率がよくなり、電波放射が向上する。
さらに、図3cは、図1で示した共用パターンアンテナについて所定の測定器を用いた実測結果を示したものである。図3dは、図2で示した共用パターンアンテナについて所定の測定器を用いた実測結果を示したものである。
図3cと図3dの縦軸、横軸の説明は、図3aと図3bと同様であるため、省略する。
図3cの符号320は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値付近を示しており、図3dの符号321は、5GHz帯域の反射特性ピーク値付近を示している。
所要の周波数帯域である2.4GHz帯域と5GHz帯域では、反射特性ピーク値で最大10dBから12dBを示している。
次に、図3bの符号330は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値付近を示しており、図3bの符号331は、5GHz帯域の反射特性ピーク値付近を示している。
所要の周波数帯域である2.4GHz帯域と5GHz帯域では、反射特性ピーク値で最大25dBから35dBを示している。
このことから実際の共用パターンアンテナをプリント配線板上に形成し、所定の測定器を使用し測定した実測結果においても、無給電導電部6を付加することにより反射特性がよく抑えられており、給電点での反射が少なく、電波放射性能が向上していることが分かる。
上述のシミュレーション結果及び実測定結果から、導体線路部5に近接して無給電導体部6を付加することにより、導体線路部4、導体線路部5及び無給電導体部6間で相互結合が強くなり、所望の周波数において電力効率がより良くなる。このことで、共用パターンアンテナとしての性能(通信距離の向上、通信の安定性向上など)を向上させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、接地導体部に接続され、所要の周波数帯域で電波放射する導体線路部に近接させて、所定の形状を有した無給電導体部を付加することで、より好適なパターンアンテナを提供する。
以下、図4a及び図4bに基づいて、詳細に説明する。
図4aは図1に示した共用パターンアンテナの導体線路部5の内側に、近接して長方形形状の無給電導体部6を備えた共用パターンアンテナである。
図4bは図1に示した共用パターンアンテナの導体線路部5の内側に、近接して台形形状(Y軸方向に非線対称な台形)の無給電導体部6(当該無給電導体部の上辺7dの長さ>下辺7bの長さ)を備えた共用パターンアンテナである。図4bは、実際図2と同じものであるが、無給電導体部における各辺の長さの関係を明確にするため符号をつけ直した。
図1及び図2に示すパターンアンテナと同様に、誘電材料等で製造されるプリント配線板上に導体線路(導体パターン)をエッチング技術等により、形成することで実現される。
ここで、図4a及び図4bに示す接地導体部2と導体線路部4と導体線路部5は、無給電導体部6、7の形状を除いて、各線路寸法、配置位置、倍率などは、図4a及び図4bで同等とする。
図4aに示す無給電導体線路6は、所定寸法の長方形で形成され、導体線路部5から所定の間隔で配置されている。
つぎに、図4bに示す無給電導体部7は、その一辺は導体線路部5に含まれる導体線路5dと導体線路5eとで構成される折り返し部に近接した一辺7bの対向位置にある辺7aが所定の角度で傾斜している四辺形(Y軸方向に非線対称な台形)で形成されている。
以下に、図4cと図4dは、それぞれ図4aと図4bのシミュレーション結果を示して説明する。図4cと図4dの縦軸、横軸の説明は、図3aと図3bと同様であるため、省略する。このシミュレーションにおいて、また図4aおよび図4bに表される無給電導体部6および7の上辺6dおよび7dの長さは等しく、高さ6cおよび7cも等しいものとし、図4bにおける上辺7dの長さと下辺7bの長さの差は0.1mmとしている。
ここで、図4cの符号400は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値−20.5dB付近を示しており、図4cの符号401は、5GHz帯域の反射特性ピーク値−26.5dB付近を示している。
つぎに、図4dの符号410は、2.4GHz帯域の反射特性ピーク値−36dB付近を示しており、図4dの符号411は、5GHz帯域の反射特性ピーク値−27dB付近を示している。符号400と410、符号401と411の反射特性ピーク値を比較すれば、図4cよりも図4dの方が、2.4GHz帯域、5GHz帯域で全体的に縦軸が下方(マイナス値)に表示(プロット)されているので、反射特性の向上が見られ、図4aに示した長方形形状の無給電導体部6を備えた共用パターンアンテナよりも、図4bに示した辺7aが所定の角度で傾斜している四辺形(Y軸方向に非線対称な台形)形状の無給電導体部6を備えた共用パターンアンテナの方が、より電力効率がよくなり、電波放射が向上する。
上述のシミュレーション結果からも、導体線路部5の折り返し部に近接した無給電導体部6は、長方形でなく、対向する2辺の長さを同一としない四辺形(図4bではY軸方向に非線対称の台形)形状の方が、より好ましいことがわかる。その詳細な理由は不明であるが、この無給電導体部の長手方向に発生する定在波の態様が、短辺端部辺が並行でないことによって影響を受けることに関連しているものと思われる。
以上のことから、所要の周波数で共振させる導体線路部に近接して、無給電導体部を配置し、さらには、無給電導体部を所定の形状(四辺形)を形成することで、反射特性が良くなり、電力効率が向上することで、電波放射効率も向上する。このことにより、共用パターンアンテナの性能(通信距離の向上、通信の安定性向上など)を飛躍的に向上させることができる。
本発明は、プリント基板上に備えられた無給電補助パターンを備えるパターンアンテナにおいて、1または2以上の周波数帯域の電波放射を効率よく行い、パターンアンテナ自身の小型化に有用である。
100 プリント基板
2 接地導体部(グランドパターン)
3 給電点
4、5 導体線路部
6、7 無給電導体部(無給電補助パターン)

Claims (3)

  1. 接地導体部及び給電点を備える導体線路部がプリント基板に設けられたパターンアンテナであって、
    前記接地導体部の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路を有するほぼコの字状の導体線路部と、前記給電点と当該コの字状導体線路部を接続する給電用導体線路とを有する第1パターンアンテナと、
    前記第1パターンアンテナに近接し、前記第1パターンアンテナを囲むように形成され、前記接地導体部の外周端辺にほぼ平行な1対の長手部導体線路と、当該1対の長手部導体線路の片端同士を接続する接続導体線路と、前記接地導体部と1つの長手部導体線路とを接続する接地導体線路を有する無給電素子である第2パターンアンテナ
    とを備え、
    さらに第2パターンアンテナの1つの長手導体線路と前記接続導体線路の内周に形成される領域において、2つの内側縁辺から所定の間隔をあけて配した所定の四辺形パターンである無給電補助パターンを備えることを特徴とするパターンアンテナ。
  2. 前記無給電補助パターンは、少なくとも1対の対向する2辺が非平行である四辺形パターンであることを特徴とする、請求項1に記載のパターンアンテナ。
  3. 前記第2パターンアンテナは、前記接地導体線路と異なる位置に形成された前記接地導体部と前記長手部導体線路とを接続する第2の接地導体線路を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターンアンテナ。

JP2014017562A 2014-01-31 2014-01-31 パターンアンテナ Pending JP2015144400A (ja)

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