JP5503757B2 - 鉄筋コンクリート造建築物 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート躯体を備えた鉄筋コンクリート造建築物に関する。
鉄筋コンクリート造の建築物においては、梁や柱等のコンクリート躯体は、断面が略矩形に形成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−213780号公報
しかしながら、従来のコンクリート躯体(柱や梁)は分厚く形成されていたので、エアーダクト等のための貫通孔を穿設することが困難であった。
本発明は、上述の問題を解消することができる鉄筋コンクリート造建築物を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図1(a) (b) (c) に例示するものであって、ベランダ(V)と住戸(B)と共用廊下(C)とを備えた鉄筋コンクリート造建築物(1)において、
室内外方向(y)の厚み(W11,W12)が異なる厚肉躯体部(A11)と薄肉躯体部(A12)とからなるコンクリート躯体(A1)、を備え、
該厚肉躯体部(A11)と該薄肉躯体部(A12)とは連続するように一体的に形成され、
かつ、前記厚肉躯体部(A11)から前記薄肉躯体部(A12)に掛けて少なくとも1本の鉄筋部材(3)が埋設されてなり、
前記コンクリート躯体(A1)は、前記ベランダ(V)とは反対の側であって前記共用廊下(C)と前記住戸(B)との境に配置された梁であり、該コンクリート躯体(A1)の薄肉躯体部(A12)は略水平方向に延設されると共に前記共用廊下(C)と前記住戸(B)との境にある壁部分に配置され、かつ、
前記ベランダ(V)の側には順梁が配置されたることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、図1(a) 及び(b) に示すように、前記コンクリート躯体(A1)における厚肉躯体部(A11)は順梁を構成していることを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、コンクリート躯体の一部に薄肉の部分が形成されているので、該部分を利用すれば、室内外を貫通する貫通孔を容易に穿設することが可能となる。
また、ベランダ側の開口や他の開口を小さくせずに建築物の強度をアップすることができる。
図1(a) は、本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物の構造の一例を示す断面図であり、同図(b)(c) は、コンクリート躯体の形状等を示す拡大断面図である。 図2(a) は、鉄筋コンクリート造建築物の従来構造の一例を示す断面図であり、同図(b)は、鉄筋コンクリート造建築物の従来構造の他の例を示す断面図である。 図3は、本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物の構造の一例を示す平面図である。 図4は、本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物の構造の一例を示す斜視図である。 図5は、コンクリート躯体の形状の他の例を示す斜視図である。 図6(a) は、本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物の構造の一例を示す正面図(ベランダの側から見た図)であり、同図(b)は、コンクリート躯体の形状等を示す拡大断面図(図6(a) のD−D断面図)である。 図7は、本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物の構造の他の例を示す断面図である。
以下、図1乃至図6に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る鉄筋コンクリート造建築物は、図1(a) (b) に符号1で例示するものであって、室内外方向yの厚みが異なる少なくとも2つの部分(すなわち、厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12)とからなるコンクリート躯体A1を備えている。つまり、1つのコンクリート躯体A1においては、図1(b) に詳示するように、
厚肉躯体部A11の厚みW11 > 薄肉躯体部A12の厚みW12
となるように設定されると共に、厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12とは分離されずに連続するように一体的に形成されている。言い換えれば、本発明におけるコンクリート躯体A1は、断面が矩形の部材から、建築物の強度増加にあまり貢献しない部分(つまり、図1(c) に符号A13で示す部分)を除去して、厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12とを形成したものである。そして、該厚肉躯体部A11から該薄肉躯体部A12に掛けては少なくとも1本の鉄筋部材2が埋設されている。
本発明によれば、コンクリート躯体A1の一部に薄肉の部分A12が形成されているので、該部分A12を利用すれば、室内外を貫通する貫通孔(図1(c) の符号3参照)を容易に穿設することが可能となる。
さらに、本発明によれば、厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12の両方によって建築物1の強度を高めることができるため、他の部分の梁や柱(つまり、厚肉躯体部と薄肉躯体部とにより構成されていない梁や柱)を必要に応じて薄くすることができる。その効果の一例を、ベランダ側の梁を偏平にした場合を例に取って説明する。
従来のコンクリート造建築物では、ベランダ側の梁は、図2(a)に符号4で示すような位置に設けられていたり、図2(b) に符号5で示すような位置に設けられたりしていた。前者の梁4は順梁と呼ばれるものであり、後者の梁5はアウトフレームとか逆梁とか呼ばれるものである。前者の構造では、順梁4の厚み分(上下方向の寸法分)だけ窓開口部が低くなってしまい(一般的な階高では2mを超えるようなサッシを採用することは困難であり)、部屋からの眺望が遮られて開放感が得られないという問題があった。また、後者の構造では、そのような問題は無くハイサッシの取付も可能にはなるものの、アウトフレーム5の構築にコストが掛かってしまうという問題があった。また、ベランダの手摺り部分にアウトフレーム5が配置されることとなるため、通風や採光がカットされてしまうという問題もあった。これに対し、上述したようなコンクリート躯体A1(つまり、厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12とからなる部材)を用いた場合には厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12の両方によって建築物1の強度を高めることができるため、図2(a)
に示す順梁4の上下寸法を薄くでき、その結果、部屋からの眺望の遮りを少なくして開放感を増すことができる。また、図2(b) に示すようなアウトフレーム5を採用する必要が無いため、安価となり、通風や採光の問題も解決することができる。
ところで、図1(a)
に示すコンクリート躯体A1は、ベランダVとは反対の側(共用廊下Cと住戸Bとの境部分)に配置された梁であって、薄肉躯体部A12は略水平方向に延設されているが、この点について説明する。
多くの集合住宅では、図1(a) に示すように、ベランダVと反対の側には共用廊下Cが配置されているが、該共用廊下Cと住戸Bとの境には、戸口を除くと小さな窓しか配置されていないので、該戸口や小さな窓以外の部分(つまり、共用廊下Cと住戸Bとの境にある壁部分)に図3及び図4に示すように薄肉躯体部A12を配置しても何ら問題は無い。つまり、ベランダ側の開口や他の開口を小さくせずに建築物1の強度をアップすることができる。この場合、ベランダ側の梁6のみならず妻面側の梁7も偏平梁にすると良い。
なお、図1(a)
(b) (c) に示すコンクリート躯体A1では厚肉躯体部A11と薄肉躯体部A12を1つずつ形成したが、図5に符号A2で示すように、薄肉躯体部A22の両側に厚肉躯体部A21を配置するようにすれば、コンクリート躯体A2の曲げ耐力が向上されることになるので好ましい。
一方、前記コンクリート躯体を柱とする場合には、図6(a) (b) に示すように、該コンクリート躯体A3をベランダVの側に配置して、前記薄肉躯体部A32が窓開口の側縁に沿うように略鉛直方向に延設されるようにすると良い。このように、ベランダ側に柱状のコンクリート躯体A3を設けた場合には、窓開口上部や下部の視界が遮られることを防止した上で建築物の強度アップを図ることができる。
なお、当然ながら、上述したコンクリート躯体A1,A2,A3を1つの建築物中に配置しても良い。
図1乃至図6に示す構造を使って図7に示すような免震建築物を構築しても良い。この図7では、免震装置Sは建築物の1階に配置されているが、もちろんこれに限られるものではなく、地下や2階以上に配置するようにしても良い。
3 鉄筋部材
A1 コンクリート躯体
A11 厚肉躯体部
A12 薄肉躯体部
A3 コンクリート躯体
A31 厚肉躯体部
A32 薄肉躯体部
y 室内外方向

Claims (2)

  1. ベランダと住戸と共用廊下とを備えた鉄筋コンクリート造建築物において、
    室内外方向の厚みが異なる厚肉躯体部と薄肉躯体部とからなるコンクリート躯体、を備え、
    該厚肉躯体部と該薄肉躯体部とは連続するように一体的に形成され、
    かつ、前記厚肉躯体部から前記薄肉躯体部に掛けて少なくとも1本の鉄筋部材が埋設されてなり、
    前記コンクリート躯体は、前記ベランダとは反対の側であって前記共用廊下と前記住戸との境に配置された梁であり、該コンクリート躯体の薄肉躯体部は略水平方向に延設されると共に前記共用廊下と前記住戸との境にある壁部分に配置され、かつ、
    前記ベランダの側には順梁が配置された、
    ことを特徴とする鉄筋コンクリート造建築物。
  2. 前記コンクリート躯体における厚肉躯体部は順梁を構成している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート造建築物。
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