JP5503525B2 - 冷却収縮性物品用のフルオロエラストマー組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的に、種々の用途で用いるための冷却収縮性物品用組成物に関する。具体的には、本発明は、フルオロエラストマーを含む組成物から形成される冷却収縮物品用組成物に関する。
冷却収縮性物品は、例えば、ワイヤ又はケーブルの長さを継ぎ合わせる、並びに環境的な悪条件から基板を保護、封止、及び/又は絶縁する等の、種々の様々な用途に使用される。冷却収縮性物品を使用する産業の例としては、自動車産業、航空宇宙産業、電力産業、電気通信産業、化学産業、及び防衛産業が挙げられる。
エラストマーを含んで、物品の膨張及び収縮を促進するエラストマー組成物から冷却収縮物品を形成することは既知である。冷却収縮性物品に使用される既知のエラストマーの例としては、EPDMゴム又はシリコーンゴムが挙げられる。当該技術分野における問題は、高温条件下で所望の破断点伸び及び所望の永久歪特性を維持する組成物を生成することである。
本発明の実施形態は、高温条件下で所望の破断点伸び及び所望の永久歪特性を実現する組成物を含む。
例えば、実施形態は、エラストマー組成物がエピクロロヒドリン組成物を実質的に含まない場合、フルオロエラストマー組成物を含むエラストマー組成物を含むことができる。また、例えば、実施形態は充填剤材料を含むことができる。充填剤材料は、例えば、補強等級カーボンブラック及びシリカを含むことができる。また、例えば、実施形態はペルオキシド硬化剤を含むことができる。
例えば、実施形態は使用法を含むことができる。本方法の実施形態は、エラストマー組成物がエピクロロヒドリン組成物を実質的に含まない場合、フルオロエラストマー組成物を含むエラストマー組成物の提供を含むことができる。実施形態はまた、補強等級カーボンブラックを含む充填剤材料の提供を含むこともできる。実施形態はまた、ペルオキシド硬化剤の提供を含むこともできる。実施形態はまた、エラストマー組成物、充填剤材料、及びペルオキシド硬化剤を混合して、ブレンド組成物を形成することを含むこともできる。実施形態はまた、ブレンド組成物を硬化させて、管状冷却収縮性材料を形成することを含むこともできる。実施施態はまた、管状冷却収縮性材料の内側に取り外し可能なコアを設置して、膨張状態の冷却収縮性材料を支持することを含むこともできる。
膨張前の弛緩状態にある本発明の冷却収縮性物品の斜視図。 コア上で膨張状態にある、図1の冷却収縮性物品の斜視図。 付随する基板とともに、図2のコア上で膨張状態にある、図1の冷却収縮性物品を示す斜視図。 部分的に図2のコア上に位置し、部分的に図3の基板上に配置された、図1の冷却収縮性物品の斜視図。 しるしを含み、図3の基板上に完全に配置された、図1の冷却収縮性物品の斜視図。 膨張前の弛緩状態にある、本発明の分岐した冷却収縮性物品の斜視図。 複数のコア上で膨張状態にある、図6の分岐した冷却収縮性物品の斜視図。 本発明の波形化された冷却収縮性物品の斜視図。
本発明は、エラストマー材料から形成される管状冷却収縮性材料を含む製品に関する。「冷却収縮性」という用語は、本明細書で使用するとき、物品(又は物品の一部)が、膨張状態から弛緩又は部分的膨張状態に収縮する能力として定義される。
エラストマーは冷却収縮性物品の組成物内に含まれ、その物品が弛緩状態に再び冷却収縮することも可能にしながら、その物品が弛緩状態から膨張状態に膨張することを可能にする。本発明の実施形態では、例えば、エラストマー組成物はフルオロエラストマー組成物を含むことができ、エラストマー組成物はエピクロロヒドリン組成物を全く含まなくてもよい。
特に明記しない限り、全ての濃度は、本明細書では、100重量部のゴムあたりの重量部(phr)で表され、ゴムは、フルオロエラストマーの総重量として定義される。したがって、本明細書で使用されるとき、特定の構成成分のphrは、フルオロエラストマーの合計100重量部に対する構成成分の重量部を表す。
本発明のエラストマー組成物での使用に好適なフルオロエラストマーのいくつかの例としては、フッ素化エラストマーコポリマー(即ち、2種以上の異なるモノマーに由来するポリマー)、フッ素化エラストマーターポリマー(即ち、3種の異なるモノマーに由来するポリマー)及び3種以上の異なるモノマーを含むフッ素化エラストマーポリマーが挙げられる。好適なフッ素化エラストマーコポリマーのいくつかの例としては、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(例えば、両方とも、日本、大阪のダイキン工業(Daikin Industries)から市販されている、DAI−EL G−801製品及びDAI−EL G−802製品)、及びフッ化ビニリデンとテトラフルオロエタン−ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)とのコポリマー(例えば、両方とも、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)のデュポン−ダウ・エラストマー(Dupon-Dow Elastomer)から市販されているVTR 8500製品又はVTR 8650製品)が挙げられる。好適なフッ素化エラストマーターポリマーの例としては、テトラフルオロエチレンと、ヘキサフルオロプロピレンとフッ化ビニリデンとのターポリマーが挙げられる。いくつかの実施形態では、フルオロエラストマーをヨウ素又は他の材料により改質し、フルオロエラストマーの架橋を促進してもよい。
フルオロエラストマーの他に、本発明のエラストマー組成物はまた、フルオロエラストマー、色素、エネルギービーム吸収剤、酸化防止剤、安定剤、充填剤、油、加工助剤、中和剤、レオロジー調節剤、シランカップリング剤、架橋材料(例えば、架橋剤、架橋助剤、及び硬化促進剤)、潤滑剤、難燃剤、難燃剤相乗剤、抗菌剤、当該技術分野において既知の任意の他の添加剤、及び任意の比率でのこれらの組み合わせに加えて、補強等級(補強)充填剤材料、フッ素プラスチックのような追加の任意材料を含んでもよい。本発明のエラストマー組成物におけるこれらの追加材料の濃度は、所望の結果をもたらすのに十分ないかなる濃度であってもよい。
補強等級(補強)充填剤材料を、所望により本発明のエラストマー組成物に含んで、高温における、(エラストマー組成物から形成された)冷却収縮性物品の割裂及び引裂特性を高めることができる。好適な充填剤材料の例としては、シリカ系補強充填剤、補強等級カーボンブラック、フッ素プラスチック、粘土、及び任意の比率でのこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「シリカ系補強充填剤」は、式SiOの全ての化合物(例えば、純シリカ);組成物の総重量に基づき、少なくとも約10%重量のSiO及び/又はSiO誘導体を含む全ての組成物;全てのケイ酸塩;並びに任意の比率でのこれらの任意の組み合わせを含むと定義される。好適なシリカ系補強充填剤の例としては、シリカ(二酸化ケイ素とも呼ばれる);シラン処理されたシリカ;ヒュームドシリカ(例えば、マサチューセッツ州ビレリカ(Billerica)のカボット社(Cabot Corporation)から市販されているカボシル(CABOSIL)(登録商標)M−5製品のような);シラン処理されたヒュームドシリカ、例えば、全てニュージャージー州パーシッパニー(Parsippany)のデグサ社(Degussa Company)から市販されているエアロシル(AEROSIL)(登録商標)R972製品、エアロシル(登録商標)R974製品及びエアロシル(登録商標)200製品、及びマサチューセッツ州ビレリカのカボット社から市販されているシラン処理されたヒュームドシリカ製品のカボシル(登録商標)ライン;ケイ酸塩;並びに任意の比率でのこれらの任意の組み合わせが挙げられる。好適なケイ酸塩の例としては、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム及びこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、シリカ系補強充填剤の平均粒径は、約30ナノメートル(nm)未満であってよい。他の実施形態では、シリカ系補強充填剤の平均粒径は、最低約10nm及び最高約20nmであり得る。
本明細書で使用するとき、語句「補強等級カーボンブラック」は、約65m/gの平均表面積に相当する約40nm未満の平均粒径を有する任意のカーボンブラックを含む。補強等級カーボンブラックのいくつかの特に好適な平均粒径は、約9nm〜約40nmの範囲である。補強等級ではないカーボンブラックは、約40nmより大きな平均粒径を有するカーボンブラックを含む。表1に示すように、好適な補強等級カーボンブラックのいくつかの例としては、例えば、全てカボット社(Cabot Corporation)(ビルリカ(Billerica)、マサチューセッツ州)から市販されている、N−100シリーズカーボンブラック、N−200シリーズカーボンブラック、及びN−300シリーズカーボンブラックが挙げられる。
Figure 0005503525
補強等級カーボンブラックの充填剤材料を含むエラストマーは、改善された引っ張り強度、改善された弾性率、より高い剛性、及び磨損に対する耐性の上昇を提供することができる。他方、補強等級ではないカーボンブラック充填剤材料を含むエラストマーは、表2〜4に対応する実施例に示すように、補強等級カーボンブラックが示す補強された特性又は特徴を示さない場合がある。本発明の実施形態は、表2〜4に対応する実施例に示すように、室温及び高温の両方でフルオロエラストマーを利用するとき、補強等級カーボンブラックが有利な機械的特性を提供することを立証する。
補強等級(補強)充填剤材料(又はその一部)として機能し得るフッ素プラスチックの例としては、テトラフルオロエチレンモノマーのホモポリマー、テトラフルオロエチレンモノマーを含む任意のコポリマー、テトラフルオロエチレンモノマーを含む任意のターポリマー、テトラフルオロエチレンモノマー及び3種以上の異なるモノマーを含む任意の他のポリマー、並びに任意の比率でのこれらの任意の組み合わせが挙げられる。好適なコポリマーの例としては、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(例えば、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)のデュポンフルオロ・プロダクツ(DuPont Fluoro Products)から市販されているゾニール(ZONYL)(登録商標)MP 1500製品)が挙げられる。
補強等級(補強)充填剤材料(又はその一部)として機能し得る好適な粘土充填剤の例としては、ニュージャージー州イセリン(Iselin)のエンゲルハード社(Engelhard Corporation)から商品名「トランスリンク(Translink)37」、「トランスリンク77」、「トランスリンク445」、「トランスリンク555」、及び「トランスリンクHF−900」として市販されているシラン処理されたカオリン粘土(ケイ酸アルミニウム)充填剤が挙げられる。
本発明のいくつかの実施形態では、充填剤材料の濃度は約10phr〜約25phrの範囲であることができる。例えば、充填剤材料がヒュームドシリカしか含まない場合、ヒュームドシリカが約10phr〜約25phrの範囲であることができる。また、例えば、充填剤材料が補強等級カーボンブラックしか含まない場合、補強等級カーボンブラックが約10phr〜約25phrの範囲であることもできる。また、例えば、充填剤材料がヒュームドシリカ及び補強等級カーボンブラックの両方を含む場合、充填剤材料の組み合わせの濃度が約10phr〜約25phrの範囲であることもできる。
冷却収縮性材料のエラストマー組成物はまた、エネルギービーム吸収剤を含むこともできる。エネルギービーム吸収剤は、エネルギービーム吸収剤上の集束エネルギービームの適用に応答して、冷却収縮性材料の外面上で炭化した、エネルギービーム誘導性のしるしを提供することができる。本発明のエラストマー組成物に用いる好適なエネルギービーム吸収剤の例としては、ポリワン(PolyOne)材料番号AD 3000051160(「スタン−トーン(Stan-Tone)MB−27838ブラック」)、ポリワン材料製品番号CC10041306WE、及び「スタン−トーンMB−29293」(全てジョージア州スワニー(Suwanee)のポリワン社(PolyOne Corporation)から入手可能);ミネソタ州ウィノーナ(Winona)のRTP社(RTP Company)から入手可能なRTP材料番号RTP0299x102892 SSL−801191;ミシガン州アルビオン(Albion)のクラリアント社(Clariant)のマスターバッチ事業部(Masterbatches Division)から入手可能なクラリアント(Clariant)材料番号00025275;ニュージャージー州サミット(Summit)のティコナ(Ticona)から入手可能なティコナ(Ticona)材料番号1000−2LM ND3650;ニュージャージー州マウント・オリーブ(Mt. Olive)のBASF社パフォーマンス・ポリマーズ(BASF Corporation Performance Polymers)から入手可能なBASF材料番号NPP TN020327「ウルトラミッド(Ultramid)B3K LS ブラック23189」;及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらのエネルギービーム吸収剤材料は、二酸化チタン、雲母、及びこれらの組み合わせを含んでよい。二酸化チタンは、バーミングハム(Birmingham)Jr.らによる米国特許第5,560,845号で論じられているように、色素及びエネルギービーム吸収剤の両方として機能できる。
本発明のエラストマー組成物は、本発明のエラストマー組成物から形成される冷却収縮性物品の下地色に作用するために、色素又は色素の組み合わせを含んでよい。好適な色素の例としては、二酸化チタン;カーボンブラック;酸化亜鉛;プレッション・ブルー(pression blue);硫化カドミウム(cadimum sulfide);酸化鉄;鉛、亜鉛、バリウム、及びカルシウムのクロム酸塩;アゾ;チオインジゴ;アントラキノン;アントアントロン(anthoanthrone);トリフェノンジオキサジン;油性染料の色素;銅フタロシアニン色素及びその誘導体のようなフタロシアニン色素;キナクリドン色素;全てニューヨーク州タリータウン(Tarrytown)のチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から、商品名「シンカシア(Cinquasia)」、「クロモフタル(Cromophtal)」、「フィラミッド(Filamid)」、「ファイルスター(Filester)」、「フィロフィン(Filofin)」、「ホルナクロム(Hornachrome)」、「ホルナモリブデート(Horna Molybdate)」、「ホルナサーモ(Hornatherm)」、「イルガカラー(Irgacolor)」、「イルガライト(Irgalite)」、「イルガスパース(Irgasperse)」、「イルガジン(Irgazin)」、「マイクラニル(Micranyl)」、「マイクローレン(Microlen)」、「マイクロリス(Microlith)」、「マイクロゾル(Microsol)」、及び「ユニスパース(Unisperse)」として市販されている色素;並びに任意の比率でのこれらの任意の組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、エラストマー組成物内に組み込まれる単数又は複数の顔料の色及び濃度は、エネルギービーム吸収剤が組み込まれる量に依存し得る。1つの例として、集束エネルギービームに曝露されると、高コントラストのエネルギービーム誘導性のしるしを示す冷却収縮性物品を得るために、黄色色素を、エネルギービーム吸収剤と組み合わされて用いてよい。
本発明のエラストマー組成物で用いるための好適な酸化防止剤の例としては、亜鉛2−メルカプトトルイミダゾールの石油プロセス油溶液(例えば、R.T.バンダービルト社(R.T.Vanderbilt Company, Inc.)(ノーウォーク(Norwalk)、コネチカット州)から市販されている、「バノックス(Vanox)ZMTI」及び「バノックスMTI」);オクチル化ジフェニルアミンの混合物(例えば、R.T.バンダービルト社(R.T.Vanderbilt Company, Inc.)(ノーウォーク(Norwalk)、コネチカット州)から市販されている、「エイジライト・スタライト(Agerite Stalite)」;フェノール系酸化防止剤(例えば、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から市販されているイルガノックス(IRGANOX(登録商標)1010);芳香族アミン型酸化防止剤(例えば、クロンプトン社(Crompton Corporation)(ミドルベリ(Middlebury)、コネチカット州)から市販されているナウガード(NAUGARD(登録商標)445);及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明のエラストマー組成物に好適に含まれ得る油の例としては、ニュージャージー州リヴァーエッジ(River Edge)のハロゲンカーボン・プロダクション社(Halocarbon Production Corporation)から商品名ハロカーボン(Halocarbon)95として市販されている炭化水素油(例えば、ポリクロロトリフルオロエチレン)が挙げられる。
エラストマー組成物に好適な架橋剤のいくつかの例としては、R.T.バンダービルト社(Vanderbilt Company, Inc.)(ノーウォーク(Norwalk)、コネチカット州)から市販されている、以下のペルオキシド:ジクミルペルオキシド(例えば、バロックス(VAROX)(登録商標)DCP製品、バロックス(登録商標)DCP−40C製品、バロックス(登録商標)DCP−40KE製品、及びバロックス(登録商標)DCP−40KE−HP製品);ベンゾイルペルオキシド(例えば、バロックス(登録商標)ANS製品);ジベンゾイルペルオキシド(例えば、バロックス(登録商標)A75製品);2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(例えば、バロックス(登録商標)DBPH製品、バロックス(登録商標)DBPH 40 MB製品、バロックス(登録商標)DBPH−50製品、バロックス(登録商標)DBPH−50−HP製品、バロックス(登録商標)DBPH−P20製品、及びバロックス(登録商標)DCP−40KE製品);t−ブチルペルベンゾエート(例えば、バロックス(登録商標)TBPB製品及びバロックス(登録商標)TBPB−50製品);2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3(例えば、バロックス(登録商標)130製品及びバロックス(登録商標)130−XL製品);α,α−(ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン(例えば、バロックス(登録商標)VC−R製品);ジ−(2−t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(例えば、バロックス(登録商標)802−40C製品、バロックス(登録商標)802−40KE製品、及びバロックス(登録商標)802−40KE−HP製品);EPR中のジ−(2−t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(例えば、バロックス(登録商標)802−40MB製品);これらの任意の誘導体;及び任意の比率でのこれらの任意の組み合わせのような、ペルオキシド硬化剤を含む、アミン及びペルオキシドが挙げられる。例えばバロックス(Varox)ペルオキシド硬化剤のような、エラストマー組成物中の好適な架橋剤の濃度の例は、最低約1phr〜最高約6phrの範囲である。
架橋反応を高めるために、架橋助剤を本発明のエラストマー組成物に組み込んでよい。エラストマー組成物に組み込むための好適な架橋助剤の例としては、トリアリルイソシアヌレート(例えば、ジョージア州サバナ(Savannah)のナトロケム社(Natrochem Inc.)から市販されているTAIC DLC−A製品)及びアクリル助剤が挙げられる。好適なアクリル助剤の例としては、二官能性及び三官能性モノマーのような多官能性モノマーが挙げられる。好適な二官能性モノマーの例としては、サートマー社(Sartomer Company, Inc.)(エクストン(Exton)、ペンシルバニア州)から市販されている、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジメタクリレート、脂肪族ジメタクリレートモノマー、アルコキシル化脂肪族ジアクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、アルコキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、アルコキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、芳香族ジメタクリレートモノマー、カプロラクトン(caprolactione)修飾ネオペンチルグリコールヒドロキシピバレートジアクリレート、カプロラクトン修飾ネオペンチルグリコールヒドロキシピバレートジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、エトキシル化(10)ビスフェノールαジアクリレート、エトキシル化(2)ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化(3)ビスフェノールαジアクリレート、エトキシル化(30)ビスフェノールαジアクリレート、エトキシル化(30)ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化(4)ビスフェノールαジアクリレート、エトキシル化(4)ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化(8)ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化ビスフェノールαジメタクリレート、エトキシル化(10)ビスフェノールジメタクリレート、エトキシル化(6)ビスフェノールαジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヒドロキシピバルアルデヒド修飾トリメチロールプロパンジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール(200)ジアクリレート、ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート、ポリエチレングリコール(400)ジメタクリレート、ポリエチレングリコール(600)ジアクリレート、ポリエチレングリコール(600)ジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコール(400)ジメタクリレート、プロポキシル化(2)ネオペンチルグリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な三官能性モノマーの例としては、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明のエラストマー組成物における好適な架橋助剤の濃度の例は、重量基準で、最低約0.5phr〜最高約4.5phrの範囲である。
冷却収縮性材料のエラストマー組成物は、適切な混合装置内で、フルオロエラストマーを含むエラストマー組成物の構成成分をブレンドすることにより調製できる。例えば、一般に、エラストマー組成物の構成成分は、約60℃の構成成分温度で、適切な混合装置内にて任意の順序で組み合わせてよい。
追加の任意の材料がまた、混合前にフルオロエラストマーに含まれてもよい。架橋剤又は架橋助剤がエラストマー組成物内に組み込まれる場合、フルオロエラストマーを含む構成成分を、上記のように第1の混合工程においてともにブレンドしてよい。その後、架橋剤及び/又は架橋助剤は、早すぎる架橋を防ぐため、第2の混合工程において、約50℃〜約100℃のような第1の混合温度より低い温度で、エラストマー組成物にブレンドしてよい。
その後、エラストマー組成物は、押出又は成型のような任意の好適なプロセスによって、冷却収縮性物品に形成してよい。いくつかの実施形態では、冷却収縮性物品のエラストマー組成物は、エラストマー組成物の架橋に作用するよう、好適な硬化プロセスを使用して、硬化される。好適な硬化プロセスのいくつかの例としては、例えば、高温及び圧力状態(例えば、オートクレービング)、照射又は当該技術分野において既知の他の好適な硬化プロセスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、蒸気の代わりに無酸素雰囲気及び/又は無水雰囲気を使用して、冷却収縮性物品を無酸素雰囲気及び/又は無水雰囲気中でオートクレーブしてよい。特に明記しない限り、本明細書で使用するとき、用語「無酸素雰囲気」は、雰囲気中のガスの総体積に基づき、約1体積パーセント未満の酸素を含む所定の体積のガスの雰囲気を指し、用語「無水雰囲気」は雰囲気中のガスの総体積に基づき、約0.1体積パーセント未満の水蒸気を含む所定の体積のガスの雰囲気を指す。無酸素雰囲気の例としては、約99体積%を超える窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、キセノンガス、ネオンガス、他の好適な不活性ガス、及び任意の割合でのこれらの任意の組み合わせを含む雰囲気が挙げられる。例えば、本発明の管は、成形型内でオートクレーブして硬化させてよい。本明細書で使用するとき、用語「管」は、両端が開放された中空の円筒体を指す。1つの実施形態では、管は(例えば押出により)まず形成され、その後、アルミニウム成形型のらせん状溝内に定置される。成形型は、加熱されたプレス内に定置され、約185℃の温度及び約5〜14メガパスカル(MPa)(約75〜200psi)の範囲の圧力を受ける。管の一端は、約99.5体積%の窒素ガスを含む、加圧窒素ガス供給に接続される。成形型を、約1133L(40立方フィート)の加圧窒素ガスの流量で、加圧窒素ガス供給により、約2分間パージしてよい。酸素及び/又は水分を、許容可能な水準まで減らすのに十分な、他のいかなるパージ時間及び流量を使用してもよい。最初のパージ後、成形型を密封し、成形型内の圧力を、約20分間、約1379kPa(1平方インチあたり200ポンド(psi))に維持してよい。その後、成形型を解放し、成形型内の圧力を大気圧に戻すことができる。その後、管を成形型から取り除き、冷却する。
本発明のエラストマー組成物は、当該技術分野において既知のいかなる形状又は幾何学的外形の冷却収縮性物品に成形してもよい。冷却収縮性物品のいくつかの非包括的例としては、管、飾り板(plaques)及び多分岐構造(即ち、複数の入口及び/又は出口を有する管状構造体)が挙げられる。
本発明のエラストマー組成物から形成される冷却収縮性物品は、種々の環境条件(例えば、室温又は150℃)下において、種々の組み合わせで、種々の有利な機械的特性を示すことができる。エラストマー組成物から形成される冷却収縮性材料は、高温で膨張状態にありながら、改善された伸び率、永久歪、及び引裂特性を示す。本発明の冷却収縮性物品のいくつかの実施形態は、人間の肉眼による目視検査時に、いかなる割裂、引裂、又は破損を示すこともなく、膨張状態で少なくとも約150℃の温度に長時間曝曝露することができる。
例えば、いくつかの実施形態では、冷却収縮性材料は、フルオロエラストマーを含むエラストマー組成物を含むことができ、フルオロエラストマーは補強等級カーボンブラック、ヒュームドシリカ、及びペルオキシド硬化剤と混合される。適切なペルオキシド硬化プロセスを含む、エラストマー物品の全加工が完了した後、得られるエラストマー組成物は、特に冷却収縮性材料に対して有利な特性を示すことができる。
いくつかの実施形態では、補強等級カーボンブラック、ヒュームドシリカ、及びペルオキシド硬化剤の適切な重量パーセントは、高温条件を経験する間でさえ、所望の破断点伸び特性及び所望の永久歪特性を達成するために、維持されるべきである。例えば、ペルオキシドの割合が高すぎると、永久歪特性が望ましくないほど高くなる場合があり、ペルオキシドの割合が低すぎると、伸び特性が望ましくないほど低くなる場合がある。また例えば、カーボンブラック及び/又はシリカ充填剤材料の割合が高すぎると、伸び特性が望ましくないほど低くなる場合があり、カーボンブラック及び/又はシリカ充填剤材料の割合が低すぎると、高温条件下での性能が望ましくなくなる場合がある。それ故、いくつかの実施形態では、充填剤材料(カーボンブラック及び/又はシリカ)の量は、約10phr〜約25phrの範囲であり、ペルオキシド硬化剤の量は、約1phr〜約6phrの範囲である。このような組み合わせにより、室温で約500%を超える伸び及び約25%未満の永久歪;130℃で約450%を超える伸び及び約25%未満の永久歪;並びに150℃で約400%を超える伸び及び約25%未満の永久歪という有利な特性が得られる。更に、このような組み合わせにより、150℃にて200%半径方向に膨張した状態で7日間保持している間、引裂けない冷却収縮性材料が得られる。
また、本発明の冷却収縮性物品の種々の実施形態は、例えば、ディーゼル燃料及び油圧油のような物質に対する化学的耐性を示す。本発明の冷却収縮性物品のいくつかの実施形態は、ディーゼル燃料に約49℃で24時間浸漬されたときに約25%未満の重量増加率を呈し、及び/又は油圧油に約71℃で24時間浸漬されたときに約10%未満の重量増加率を示す。
図を参照して、任意の膨張前の初期弛緩状態にある、本発明の管状冷却収縮性物品10を図1に示す。冷却収縮性物品10は、半径方向の壁11、内側表面14、及び外側表面16を備える。
冷却収縮性物品10が初期弛緩状態にある際、半径方向の壁11は、長手方向の長さA、内径B、外径C、及び層厚さDを有する。長手方向の長さA及び内径Bは、例えば、冷却収縮性物品10がその周りに定置される基材の寸法のような、所定の用途の個々の必要性に基づき、変動してよい。外径Cは一般に内径B及び層厚さDにより決定され、この場合層厚さDは、通常、冷却収縮性物品10の外周Eの周り及び長さAに沿って実質的に均一である。層厚さDは、所望により、膨張力の適用時、冷却収縮性物品10を初期弛緩状態から容易に膨張させるのに十分なだけ薄い。
好適な層厚さDの例は、最低約1.5mm(0.060インチ)〜最高約6.35mm(0.25インチ)の範囲である。好適な内径Bの例は、最低約5.08mm(0.2インチ)〜最高約7.6cm(3インチ)の範囲である。
冷却収縮性物品10を配置する方法の種々の段階を図2〜5に示す。管状冷却収縮性物品10は、取り外し可能なコア18上に配置することができる。取り外し可能なコア18は、膨張状態の冷却収縮性物品10を支持する。冷却収縮性物品10は、図2では取り外し可能なコア18上に膨張状態で示される。コア18に挿入される基材20を図3に示し、これは冷却収縮性物品10の膨張形を支持する。基材20上にコア18から部分的に配置された冷却収縮性物品10を図4に示す。基材20上に完全に配置された冷却収縮性物品10を図5に示す。冷却収縮性物品10は基材20を保護することができる、及び/又は、基材20を識別することができ、基材20は例えばワイヤ、ケーブル、流体輸送パイプ又は導管を含んでよい。
基材20上に冷却収縮性物品10を配置するために、冷却収縮性物品10をまず初期弛緩状態から断面方向に(又は半径方向に)膨張させて膨張状態にし、図2に示すようにコア18上に配向する。本明細書で使用するとき、「膨張した」、「膨張」、「膨張状態」等は、長手方向の長さAを増加させる長手方向膨張に対立する、内径B及び外径Cを増加させる断面方向膨張を指すが、このような長手方向膨張も許容可能である。冷却収縮性物品10は、従来の任意の方法によって膨張し、コア18上に定置してよい。一般に、コア18は、膨張状態の冷却収縮性物品10を保持するのに好適ないかなる構造も有することができる。例えば、コア18は、剛性の中空プラスチック管であってよい。
図2に最もよく示されているように、冷却収縮性物品10が膨張状態にあるとき、半径方向の壁11は長手方向の長さA’、内径B’、外径C’、及び壁厚さD’を有する。膨張のために、内径B’及び外径C’は、それぞれ内径B及び外径Cより大きい。冷却収縮性物品10の好適な膨張は、一般的に、約150%〜約400%の範囲であってよく、この場合膨張は内径B’に対する内径Bの膨張率の観点で特徴付けられる。冷却収縮性物品10の特に好適な膨張は、一般的に、約200%〜約300%の範囲であってよい。
基材20は、図3に示すように、コア18内に挿入して冷却収縮性物品10の膨張形を保持することができる。いくつかの実施形態では、基材20は、コア18内に収容されているガイド指(図示せず)を用いてコア18の中空部内に挿入してよい。基材20をコア18内に挿入した後、冷却収縮性物品10は、図4に示すように、コア18から基材20上に運ばれる。この運搬は、冷却収縮性物品10をコア18から基材20上に摺動させて、又はコア18を崩壊させて取り除き、それにより冷却収縮性物品10が基材20を包み込み、基材20に係合させることによるような、種々の様式で達成してよい。
冷却収縮性物品10がコア18から除去されると、冷却収縮性物品10は膨張状態から(必ずしも完全にではないが)最初の弛緩状態へ冷却収縮する。冷却収縮性物品10が弛緩状態に達するかどうかは、基材20の直径に依存する。基材20は、最もよく図4に示されているように、冷却収縮性物品10を実質的に初期弛緩状態に戻し、内径B及び外径Cを実質的に回復することができる直径を有してよい。初期弛緩状態の冷却収縮性物品10の内径Bは、基材20の外側直径よりわずかに小さくてよく、これは冷却収縮性物品10が完全に収縮して初期弛緩状態に戻ることを防ぎ、それにより冷却収縮性物品10を基材20の周囲表面上へぴったりかつ確実に適合及び係合させる。冷却収縮性物品10が完全に基材20上に配置されたとき、冷却収縮性物品10の内側表面14は、図5に示すように、基材20の外側表面22の周りに延在する、それに面する、及び典型的にはそれに接触する。
いくつかの実施形態では、冷却収縮性物品10の外側表面16は、任意のしるし24の形の識別子を含んでよく、これは、例えば、冷却収縮性物品10及び/又は基材に関する情報を提供してよい。しるし24は単一のマーク又は複数のマークであってよく、種々のテキスト(即ち、英数字)又は図形文字、記号等を含んでよい。しるし24は、バーコードのような機械可読性しるしであってもよく、又はそのしるしを含んでもよい。また、しるし24は、そのしるし24以外の外側表面16の部分の質感と異なる表面質感を有してもよい。
しるし24は、例えば、インクを外側表面16に塗布する及び/又は外側表面16に集束エネルギービームで印をつけることを含む任意の好適なプロセスを用いて形成してよい。集束エネルギービームは、冷却収縮性材料の外面上に炭化しるしを作製するための、レーザービームのような、一方向に集束した放射線の誘導放出を指す。しるし24は、エネルギービーム誘導性しるしの形で、例えば、初期弛緩状態から冷却収縮性物品10を膨張させ、集束エネルギービームからエネルギーを適用することによって外側表面16に印をつけ、冷却収縮性物品10を再び初期弛緩状態へ冷却収縮させることにより、形成してよい。
エネルギービーム誘導性しるしの形成を促進するために、本発明のエラストマー組成物は、エネルギービーム吸収剤を含んでよい。集束エネルギービームによる加熱時、このようなエネルギービーム吸収剤を使用して、しるし以外の外側表面16の色と異なる色のしるし24を提供してよい。このような方法で、しるし24の色が外側表面16の色と対照をなすことができ、それにより、しるし24が目立ち、読みやすくなる。しるし24の視覚的判読性が高いことが望ましい場合、色素及びエネルギービーム吸収剤の両方をエラストマー組成物に含ませ、外側表面16の下地色としるし24の対比色との間に高いコントラストを提供してよい。エネルギービーム誘発性識別子及び冷却収縮性物品に印をつける方法に関する更なる考察は、「冷却収縮性マーカースリーブ(Cold shrinkable Marker Sleeve)」と題された、出願番号10/806,811号(2004年3月23日出願)を参照のこと。
いくつかの実施形態では、冷却収縮性物品10が膨張状態又は弛緩状態にあるとき、しるし24は、しるし24から少なくとも約36センチメートル離れて位置する正常視力を有する個人の肉眼で判読可能である。
冷却収縮性物品10及び/又は基材20に関連する情報はまた、冷却収縮性物品10の外側表面16の下地色によりユーザに伝達してもよい。例えば、外側表面16の青の下地色は、黄色又は黒の下地色とは異なる情報をユーザに伝達できる。いくつかの実施形態では、冷却収縮性物品10は、しるし24と、外側表面16の情報伝達下地色との両方を含んでよい。
本発明の冷却収縮性物品は、複数のエラストマー部材を含んでよい。膨張前の弛緩状態にある、本発明の分岐冷却収縮性物品30を図6に示す。冷却収縮性物品30は、それぞれ内側表面14及び外側表面16を有する複数の中空エラストマー部(又は部材)32A、32B、32C、及び32Dを含んでよい。それぞれの内側表面14は、互いに連通しているそれぞれのエラストマー部32A、32B、32C、及び32Dを通して細長い空洞(図示せず)を画定する。
中空エラストマー部32A、32B、32C、及び32Dが膨張状態に伸張すると、図7に示すように、部分32A、32B、32C、及び32Dを膨張状態に維持するために、コア18を、膨張した部分32A、32B、32C、及び32D内に挿入してよい。冷却収縮性物品10の配置に関する上記方法に従い、冷却収縮性物品30(部分32A、32B、32C、及び32D)を、コア18上で膨張状態から1つ以上の基板20上に配置してよい。
本発明の冷却収縮性物品は、冷却収縮性物品が、膨張し波形化された状態で取り外し可能なコア上に配置されたとき、非波形の弛緩状態で、冷却収縮性物品の長手方向の長さよりも実質的に長い長手方向の長さを示すことを可能にする波形を含んでよい。基材20の外側表面22上にコア18から部分的に配置されている、冷却収縮性物品40を図8に示す。コア18上で膨張状態にあるとき、冷却収縮性物品40は、多数の波形42を含む。冷却収縮性部44により示すように、コア18から取り除いた後、冷却収縮性物品40の支持されていない波形化部は長手方向に延在し、元は支持されていない部分に存在した波形は、冷却収縮性部44が初期弛緩状態に近づくにつれて、事実上消失する。
特性分析及び特徴付け手段
本発明の冷却収縮性物品の特性を特徴付けるために、種々の分析技術を使用してよい。これらの分析技術を以下に詳細に記載する。本明細書で使用するとき、「ASTM D412」は、2003年1月に公開され、ペンシルバニア州ウエストコンショホッケン(West Conshohocken)の米国材料試験協会インターナショナル(American Society for Testing and Materials International)から入手可能な「加硫ゴム及び熱可塑性エラストマーの張力のための標準試験方法(Standard Test Methods for Vulcanized Rubber and Thermoplastic Elastomers Tension)」と題された、ASTM D412−98a(2002年に再認可)を指す。
I.機械的特性の試験
A.破断伸び及び破断応力
オハイオ州クヤホガフォールズ(Cuyahoga Falls)のテック・プロ(Tech Pro)から市販されているtensiTECH III引っ張り試験機を使用して、ASTM D412の試験方法Aの手順に従い、本発明のエラストマー組成物から形成されるダンベルの破断応力及び破断伸び率の測定を実行する。
本発明のエラストマー組成物から形成される管から切断された環状サンプルの破断伸びを測定するために、ASTM D412の試験方法Bと同様の下記の方法を使用してよい。本明細書で使用する方法に従い、約0.95cm(3/8インチ)の長手方向の幅を有する環状サンプルを、管から切断し、環状サンプルを引っ張り試験装置内に定置する。それぞれの環状サンプルのそれぞれの端部を、それぞれの顎部に取り付けられた2本の直径3.15mm(0.124インチ)のピンの間で顎部に固定する。引っ張り試験装置の顎部を、次いで、約50.8cm/分(20インチ/分)の速度で反対方向に引っ張り、歪み及び破断荷重を記録する。本明細書に特に記載されない限り、破断伸び及び破断応力試験は、試験の実施前に150℃で約6±2分間調整された試験用サンプルを使って、約150℃の温度において、温度制御された箱内で行われる。
環状サンプルの破断応力を、以下の等式を使用して計算する。
Figure 0005503525
環状サンプルの破断伸びを、以下の等式を使用して計算する。
IDの実際の破断伸び=((伸張した外周−初期外周)/(初期外周))×100。
B.永久歪率
永久歪率試験は、物品が示す弾性回復量を示す。永久歪率を、以下の等式を使用して計算する。
Figure 0005503525
飾り板の永久歪率を決定するために、ダンベル試験用試料を、ASTMD−412の試験方法Aの手順に従い、プラークから切断した。2.5cm(1インチ)の距離で離れた平行なベンチマークを、それぞれのダンベルのおよそ中央に定置する。ダンベルを固定取付具内に定置し、ベンチマーク間の距離が5cm(2インチ)に等しくなるまで伸張させ、これは100%の歪みに相関する。その後、荷重を加えた固定取付具を、100℃のオーブンに3時間定置する。3時間後、取付具をオーブンから取り出し、伸張したダンベルを室温(21℃±2℃)で1時間冷却する。伸張したダンベルを、固定取付具から取り外し、滑らかな木又はボール紙の表面上に定置する。平行なベンチマーク間の距離を、30±2分待機した後で測定する。永久歪率は、2.5cm(1インチ)に等しい元の長さ、5cm(2インチ)に等しい試験長さ、及び冷却後のベンチマーク間の最終距離に等しい弛緩長さを、上に提供した式を使用して測定する。
管の永久歪率を測定するために、0.95cm(3/8インチ)の長さを有する環状サンプルを管から切断し、環状サンプルの初期直径を測定する。その後、環状サンプルを、管の環状サンプルの内径の約2倍の直径を有する鋼マンドレル全体を覆うように差し込み、それにより、環状サンプルの直径が放射状に約100%伸張する。環状サンプルをマンドレルに差し込む及び環状サンプルからマンドレルを除去することを容易にするために、マンドレルの端部は円錐形を有する。マンドレル上で伸張する間、環状サンプルは100の℃のオーブン内に3時間定置する。3時間経過後、マンドレル及び伸張した環状サンプルを、オーブンから取り出し、室温(21℃±2℃)で1時間冷却させる。その後、環状サンプルをマンドレルから除去し、滑らかな木又はボール紙の表面に定置する。環状サンプルの内径を、30±2分が経過した後に測定し、以下の式を用いて、環状サンプルの永久歪率を計算する。
Figure 0005503525
式中、rdは弛緩した直径であり、odは元の直径であり、mdはマンドレルの直径である。
C.管割裂試験
管の割裂試験は、冷却収縮性物品の経時的な引裂特性を示すために行われる。この試験は、上記の方法に従い本発明のエラストマー組成物から調製される管サンプルを使用して行われる。約7.6cm〜10.2cm(3〜4インチ)の長さを有する管のサンプルを切断し、管サンプルの内径の約3倍の直径を有する鋼マンドレル全体を覆うように定置する。このように、管サンプルは約200%まで半径方向に膨張する。約200%の半径方向の膨張状態が保持されている間、サンプルを7日間150℃のオーブン内に定置する。7日間経過後、細長いサンプルの引裂きの兆候を目視検査する。引裂き又は割裂が人間の肉眼によって視覚的に観察される場合、管サンプルは、割裂試験に失敗したとみなされる。
II.流体抵抗試験
本発明の冷却収縮性物品の流体抵抗は、本発明の組成物から形成される飾り板から(ASTM D412の試験方法Aの方法に従い)ダンベル試験試料を切断することによって測定される。個々に試験試料の重量を測定し、その後、広い試験管内で油圧油又はディーゼル燃料のいずれかに浸漬する。ディーゼル燃料を収容している試験管を、約49℃の温度に維持した油浴中に24時間定置し、油圧油を収容している試験管を、約71℃の温度に維持した油浴中に24時間定置した。その後、試験試料を試験管から取り出し、濾紙で押さえて水気を切り、個々に重量を量る。その後、試験試料のディーゼル燃料及び油圧油それぞれの吸収率を、ダンベル状試験試料の初期重量及び最終重量を使用して計算する。
III.レーザマーキング試験
しるしの視覚的判読性を、以下の手順に従い、冷却収縮性物品について定性的に測定する。1.0mmの外径を有するしるしのない管が、2.0cmの直径を有するコア上で膨張する。その後、膨張した管に、Nd:YAGレーザシステムによってレーザマーキングして、しるしを形成する。Nd:YAGレーザシステムは、カナダ、オンタリオ(Ontario)、カナタ(Kanata)のGSIルモニクス社(GSI Lumonics,Inc.)から「ハイマーク(Hi-Mark)」No.400の商品名で市販されている。Nd:YAGレーザシステムのレーザ設定は、64.8ワットの電力設定、5.1cm/分のマーキング速度、及び1秒間あたり6つの波ピークの周波数を含む。管の外側表面に向かうレーザシステムヘッドの設定距離は18.3cm(7.2インチ)である。このしるしは、管が膨張状態にあるとき、しるしが2.0mmの管の周りの周方向に活字面高さを示すよう、マーキングされる。
マーキングの後、管をコアから取り除き、再び弛緩状態へ実質的に冷却収縮させることができる。実質的に弛緩状態にある管上のしるしは、その後、人間の肉眼によって視覚的に観察される。マーキングは、管上のしるし(2.0mmの活字面高さを示す)が、人間の肉眼(即ち、およそ正常視力)によって少なくとも約36cm(約14インチ)の距離から視覚的に判読できる場合、許容可能であると判断される。
本発明は、本発明の範囲内の多数の修正例及び変更例が当業者にとって明らかであるために、例証のみを意図する以下の実施例に更に詳しく記載されている。特に明記しない限り、以下の例で報告される全ての部、パーセント及び比は、重量に基づいており、実施例で使用される全ての試薬は、ミズーリ州セントルイス(Saint Louis)のシグマ−アルドリッチ・ケミカル社(Sigma-Aldrich Chemical Company)のような一般的な化学薬品供給業者から入手した若しくは入手可能であり、又は従来の手法によって合成してよい。また、特に明記しない限り、本明細書に含まれる管に関する全ての性能データは、無酸素雰囲気中で硬化された管に関するものである。更に、特に明記しない限り、全ての試験は、上記の特性分析及び特徴付け手順に従い実行した。
以下の組成物の略語を以下の実施例において用いる。
Figure 0005503525
実施例は、管及び飾り板の形の本発明の冷却収縮性物品に関する。実施例の冷却収縮性物品を形成するために用いられるエラストマー組成物の成分濃度を表2に提供する。実施例のエラストマー組成物は、最初の混合工程で表2に提供した構成成分を組み合わせ、次いで約60℃の温度で約20分間、約20〜40回転/毎分にてバンベリーミキサー(Banburry mixer)で、これらの構成成分を混合することにより調製した。その後、組成物は、約5分間、約50℃に加熱した2ロール混合ミル内で更に混合した。その後、第2の混合工程において、表2に列挙されたTAIC DLC−Aをそれぞれの組成物に添加し、組成物を更に5分間混合した。その後、組成物を従来の方法でシート状にし、周囲温度(22〜24℃)に冷却した。
Figure 0005503525
実施例のエラストマー組成物を、20のL/D比を有する1.9cm(3/4インチ)の押出成形機を用いて、約6.35mm(0.25インチ)の内径及び約0.18cmの壁厚さを有する管に押出成形した。押出成形は、約60℃のバレル温度及び約30℃〜60℃のダイ温度で行った。得られた管をペルオキシド硬化剤で硬化させた。室温、130℃、及び150℃における破断点伸び率及び永久歪率を測定した。また、7日間150℃における割裂耐性、及び150℃における破断応力も測定した。これらの試験結果を表2及び3に示す。
Figure 0005503525
Figure 0005503525
表3は室温におけるデータを提供し、表4は高温におけるデータを提供する。表2及び3に提供したデータは、実施例のエラストマー組成物から形成された冷却収縮性物品の、高温における膨張能、耐久性、及び引裂性能を示す。実施例の管サンプルは、それぞれ25%未満の永久歪率を呈した。更に、BT 7、BT 17、及びBT 18のそれぞれの組成物から形成された全ての管サンプルは、本明細書の特性分析及び特徴付け手順で提供された拡張引裂試験に合格した。
更に、本明細書の特性分析及び特徴付け手順の項に含まれるレーザマーキング手順に従い、試験したとき、実施例の管サンプルは全て、YAGレーザで良好にマーキングされ、レーザマーキング試験に合格した。
好ましい実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない形態及び詳細の変更を行えることが、当業者であれば理解できるであろう。

Claims (3)

  1. フルオロエラストマー組成物を含み、エピクロロヒドリン組成物を含まないエラストマー組成物と、
    40nm未満の平均粒径を有する補強等級カーボンブラック及びヒュームドシリカの1つまたは両方を含む充填剤材料と、
    ペルオキシド硬化剤と、を含み、
    前記補強等級カーボンブラック及びシリカの1つまたは両方の量が、10phr〜25phrの範囲であり、ペルオキシド硬化剤の量が1phr〜6phrの範囲である冷却収縮性物品を製造するための組成物。
  2. (a)フルオロエラストマー組成物を含み、エピクロロヒドリン組成物を含まないエラストマー組成物を提供する工程と、
    (b)40nm未満の平均粒径を有する補強等級カーボンブラック及びヒュームドシリカの1つまたは両方を含む充填剤材料を提供する工程と、
    (c)ペルオキシド硬化剤を提供する工程と、
    (d)前記エラストマー組成物、前記充填剤材料、及び前記ペルオキシド硬化剤を混合して、ブレンド組成物を形成する工程と、
    (e)前記ブレンド組成物を硬化させて、管状冷却収縮性材料を形成する工程と、
    (f)取り外し可能なコアを、前記管状冷却収縮性材料の内側に設置して、膨張状態の前記冷却収縮性材料を支持する工程とを含み、
    前記補強等級カーボンブラック及びシリカの1つまたは両方の量が、10phr〜25phrの範囲であり、ペルオキシド硬化剤の量が1phr〜6phrの範囲である冷却収縮性物品を製造する方法。
  3. 請求項1に記載の組成物の反応生成物を含む管状冷却収縮性材料を含む製品。
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