JP5501873B2 - ボード取付金物及びボード取付金物設置方法 - Google Patents

ボード取付金物及びボード取付金物設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、胴差部にボードを固定する際に使用されるボード取付金物及びボード取付金物設置方法に関し、特に、ボルトレスで簡易に設置可能なボード取付金物及びボード取付金物設置方法に関するものである。
住宅の外壁や界壁等を配設する際に壁体としてボードを使用することがあるが、このようなボードを、例えば胴差部や梁部に固定する際には、連結用の金物が種々使用されている。
特に、胴差部として鋼製部材(例えば、H型鋼)が使用されている場合には、胴差にボードを連結するための金物が好適に使用される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、壁パネルの取付金物と取付け方法が開示されている。
特許文献1には、断面がL字形状のアングル鋼材として構成された取付金物が開示されている。
この取付金物の一辺上には、定規アングルの水平辺を挟み込んで固定するための切欠が形成されている。
定規アングルは、壁パネルの取付面が梁上部に起立するように鉄鋼梁に載置される。
取付金物は、その切欠部で定規アングルの鉄鋼梁載置面側を挟み込んだ状態で配設され、この状態で鉄鋼梁に溶接される。
このように特許文献1においては、定規アングル及び取付金物を介して壁パネルが鉄鋼梁に取付けられる。
また、従来の技術として、図7に示すような金物がある。
本技術における取付金物S´は断面略J字形状の部材である。
この取付金物S´は、相対向する面のうち高さが大きい側の面が胴差(H型鋼)に
ボルト固定されるとともに、この面に対向する面にボードがビス止めされるように構成されている。
このように、本技術においては、鋼製胴差にボルト固定された取付金物を介して、ボードが鋼製胴差に取付けられる。
特開2006−193982号公報
このように、特許文献1等の従来技術においては、壁体(ボード)は、取付金物を介して鋼製構造材(梁、胴差等)に取付けられる。
しかし、特許文献1の技術においては、取付金物を梁に溶接する必要がある。
この溶接作業は技能の必要な作業であり、また手間のかかる作業であった。
また、溶接を行うためには、機材等も必要であり、狭小空間で作業を行うことが困難である等の問題点があった。
また、図7の技術では、取付金物を鋼製構造材へボルト留めする必要があり、作業が煩雑であるという問題点があった。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、溶接及びボルト固定が不要で簡易に配設可能であり、壁体立設作業における工数及びコストを削減することが可能なボード取付金物及びボード取付金物設置方法を提供することにある。
上記課題は、請求項1に係るボード取付金物によれば、壁体を構成するボードを胴差に固定するためのボード取付金物であって、該ボード取付金物は、前記ボードが固定される本体部と、該本体部の上側端辺及び下側端辺のうち少なくとも一方から突出する係止部と、を有して構成され、前記係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されており、前記板バネ部により、前記胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって突っ張り固定されることにより解決される。
また、具体的には、請求項1に係るボード取付金物において、前記係止部は、前記本体部の上側端辺及び下側端辺双方に形成されており、前記係止部間の最大距離は、前記胴差の上下フランジ間の距離よりも若干大きくなるように構成されており、2個の前記係止部により前記胴差の上下フランジ間を突っ張ることにより、前記板バネ部の復元力により係止固定されるよう構成されていると好適である。
また、上記課題は、請求項4に係るボード取付金物設置方法によれば、壁体を構成するボードを、ボード取付金物を介して胴差に固定するためのボード取付金物設置方法であって、前記ボード取付金物は、前記ボードが固定される本体部と、該本体部の上側端辺及び下側端辺から各々突出する係止部と、を有して構成され、前記係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されており、前記ボード取付金物設置方法は、前記本体部の上側端辺に形成された前記係止部の前記板バネ部を、前記胴差の上側フランジ部の下向側面に押圧係止する第1の工程と、前記本体部の下側端辺に形成された前記係止部の前記板バネ部を、前記胴差の下側フランジ部の上向側面に当接させる第2の工程と、前記本体部の前記係止部が形成されている側の面と反対側の面下方に、前記係止部が形成されている側へ向かう力を加えて、前記本体部の下側端辺に形成された前記係止部を係止位置にスライドさせる第3の工程と、を備え、前記第3の工程においては、前記板バネ部により、前記胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって、前記ボード取付金物が突っ張り固定されることにより解決される。
このように、本発明に係るボード取付金物によれば、ボードが固定される本体部と、この本体部の上側端辺及び下側端辺のうち少なくとも一方から突出する係止部と、を有して構成されている。
そして、係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されている。
このため、本発明に係るボード取付金物は、板バネ部により、胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって突っ張り固定される。
つまり、板バネ部の復元力によって、ボード取付金物は胴差の上下フランジ部分に確実に固定されることとなる。
よって、本発明に係るボード取付金物は、溶接及びボルト固定が不要で簡易に配設可能であり、これを使用することにより、壁体立設作業における工数及びコストを削減することができる。
なお、胴差としては、例えばH型鋼、溝型鋼等、上下方向にフランジ部分が存在し、上下方向に突っ張ることが可能な鋼材であればどのような鋼材でもよい。
また、具体的には、係止部は、本体部の上側端辺及び下側端辺双方に形成されているとよい。
このとき、係止部間の最大距離は、胴差の上下フランジ間の距離よりも若干大きくなるように構成されていると好適である。
このように構成されていることにより、上下2個の係止部により胴差の上下フランジ間を突っ張ることができ、より確実に板バネ部の復元力により係止固定することができる。
また、このとき、前記胴差のフランジ部には、ボルト孔が形成され、前記板バネ部は、略く字形状に屈曲した板状部材であり、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の上側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部には、上側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の下側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部には、下側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、前記ボルト孔に前記係止爪部が圧入されることにより、前記板バネ部の復元力と前記係止爪部による係止力により固定されると更に好適である。
更に、このとき、ボード取付金物設置方法としては、前記板バネ部は、略く字形状に屈曲した板状部材であり、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の上側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部には、上側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の下側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部には、下側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、前記胴差のフランジ部には、ボルト孔が形成され、前記第1の工程では、前記本体部の上側端辺側に配設される前記係止爪部を、前記胴差の上側フランジ部に形成された前記ボルト孔に圧入係止し、前記第3の工程では、前記本体部の下側端辺側に配設される前記係止爪部を、前記胴差の下側フランジ部に形成された前記ボルト孔に圧入係止し、前記板バネ部の復元力とともに前記係止爪部による係止力により固定力を得るよう構成されていると好適である。
このように構成されているため、ボルト孔に係止爪部を圧入することができる。
よって、板バネ部の復元力に加えて、係止爪部による係止力により、本発明に係るボード取付金物をより確実に強固に固定することができる。
なお、このとき、付加的な構成として、本体部は、壁体を構成するボードが取付られるボード取付面部と、このボード取付面部の上下方向に延びる相対向する両端辺に沿って同方向に起立する第1側壁部及び第2側壁部と、を有して構成されていると好適である。
このように構成されていると、この第1側壁部及び第2側壁部により、ボード取付金物の強度が向上する。
つまり、ボード取付金物を、上下フランジ部分に突っ張り固定した際、上下方向に係る力に抗う強度を高めることができる。
また、更に付加的構成として、第1側壁部には、ブレースを回避するための切欠き部が設けられているよう構成されていると好適である。
更に、加えて、ボード取付金物は、ボードが固定される本体部と、この本体部の上側端辺及び下側端辺のうち少なくとも一方から突出する係止部と、を有して構成されており、係止部は、第1側壁側に近接する位置に形成されているとより好適である。
このように構成されていると、ボード取付金物を、上下フランジ部分に突っ張り固定した際、配設されているブレースとボード取付金物とが干渉することを防止することができる。
よって、施工性がより向上する。
本発明に係るボード取付金物によれば、本体部の上側端辺及び下側端辺のうち少なくとも一方から突出する係止部が備えられており、この係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されている。
このため、本発明に係るボード取付金物は、この板バネ部により、胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって突っ張り固定される。
つまり、板バネ部の復元力によって、ボード取付金物は胴差の上下フランジ部分に確実に固定されることとなり、溶接及びボルト固定が不要となる。
よって、簡易に配設可能となる。
なお、係止部を本体部の上側端辺及び下側端辺双方に形成すると、双方の復元力により、より確実にボード取付金物を固定することができる。
更に、係止部に係止爪部を設けることにより、胴差に形成されたボルト孔に係止爪部を圧入して係止することができる。
このように構成すると、板バネ部の復元力に加えて、係止爪部による係止力により、本発明に係るボード取付金物をより確実に強固に固定することができる。
以上のように、本発明に係るボード取付金物を使用すれば、溶接及びボルト固定が不要となり、簡易に配設可能となる。
このため、施工性が向上し、壁体立設作業における工数及びコストを削減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る取付金物を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るボード取付金物の配置状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るボード取付金物の固定方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るボード取付金物の固定方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るボード取付金物の配置状態を示す側面説明図である。 本発明の一実施形態に係る界壁立設工程を示す説明斜視図である。 従来例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、溶接及びボルト固定が不要で簡易に配設可能であり、壁体立設作業における工数及びコストを削減することが可能なボード取金物及びボード取付金物設置方法に関するものである。
図1乃至図6は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1はボード取付金物を示す斜視図、図2はボード取付金物の配置状態を示す説明図、図3及び図4はボード取付金物の固定方法を示す説明図、図5はボード取付金物の配置状態を示す側面説明図、図6は界壁立設工程を示す説明斜視図である。
まず、図1により、本実施形態に係るボード取付金物Sについて説明する。
なお、図1(b)は図1(a)を裏面側から見た斜視図である。
本実施形態に係るボード取付金物Sは、本体部1及び2個の係止部2,2を有して構成されている。
本実施形態に係る本体部1は、断面略コ字形状の部材である。
本体部1は、ボード取付面部11、ボード取付面部11から起立する第1側壁部12及び第2側壁部13を有して構成されており、これらボード取付面部11、第1側壁部12、第2側壁部13により、断面略コ字形状の骨格の概要が形成されている。
ボード取付面部11は、略長方形板状部であり、相対向する長辺うち一辺側の略中央部は略円弧状に切欠かれている。
この略円弧状に切欠かれている側の辺を「切欠き側辺11A」、この切欠き側辺11Aと対向する辺を「対向側長辺11B」と記す。
なお、このボード取付面部11の長辺が延びる方向(つまり、切欠き側辺11A及び対向側長辺11Bが延びる方向)を上下方向とする。
ボード取付面部11の両端側には、スリットTが各々形成されている。
このスリットT,Tは、ボード取付面部11の短辺(第1側壁部12及び第2側壁部13が起立する辺と略直交して相対向する2辺)と略平行となるように切り込まれる。
このスリットT,Tには、後述する係止部2が配設される。
なお、本実施形態においては、スリットTは、ボード取付面部11の端部略中央部ではなく、第1側壁部12側に寄った位置に形成されている。
これは、ボード取付金物Sを胴差Dに配設した際に、このスリットTに取付けられた係止部2が床ブレースと干渉することを回避するためである。
第1側壁部12は、板状部であり、切欠き側辺11Aから略垂直に起立している。
つまり、切欠き側辺11Aの形状に沿った状態で起立している。
この第1側壁部12の長手方向距離は、ボード取付面部11の長手方向距離よりも若干短くなるように構成されており、第1側壁部12は切欠き側辺11Aの中央よりに配設される。
つまり、切欠き側辺11Aの両端部には、第1側壁部12が起立していない部分が形成される。この切欠き側辺11Aの両端部であって、第1側壁部12が起立していない部分を「第1突出端部11a」と記す。
第2側壁部13は、略矩形板状部であり、対向側長辺11Bから略垂直に起立している。
この対向側長辺11Bの長手方向長さは、ボード取付面部11の長手方向長さよりも若干短くなるように構成されており、第2側壁部13は対向側長辺11Bの中央よりに配設される。
つまり、対向側長辺11Bの両端部には、第2側壁部13が起立していない部分が形成される。この対向側長辺11Bの両端部であって、第2側壁部13が起立していない部分を「第2突出端部11b」と記す。
なお、ボード取付面部11の長手方向両端部に形成される部分(第1突出端部11a、第2突出端部11b、ボード取付面部11の短辺とで形成される略矩形部分)を「胴差当接部11C」と記す。
更に、ボード取付面部11及び第1側壁部12の略中央部に形成される略円弧状に切欠かれた空間を「ブレース配設空間K」と記す。
このブレース配設空間Kによって、ブレース配設位置において、ボード取付金物Sとブレースが干渉することを回避することができる。
なお、この第1側壁部12及び第2側壁部13が形成されることにより、ボード取付金物Sの強度が向上する。
つまり、後述するが、本実施形態に係るボード取付金物Sは、H型鋼の上下フランジF,F間に突っ張り固定される。
よって、本実施形態に係る第1側壁部12及び第2側壁部13は、突っ張り固定を行った際の上下方向に係る力に抗う強度を高めるという効果を奏する。
本実施形態に係る係止部2は、本体接合部21、板バネ部22を有して構成されている。
本体接合部21は、略矩形平板部である。
この本体接合部21は、ボード取付面部11に形成されたスリットTに貫通して状態で固定される。
このとき、本体接合部21は、その端部を外側から内側に向けてスリットTに貫通する。
板バネ部22は、本体接合部21の外側端辺から外側へ鈍角をなして延出する中間部22Aと、中間部22Aの端辺(本体接合部21と連続する辺と対向する辺)から内側へ鈍角をなして延出する先端部22Bとを有して構成されている。
そして、中間部22Aと先端部22Bとの境界線中央部には、係止爪部22aが形成されている。
係止爪部22aは、先端部22Bの延長上に(つまり、中間部22Aに対して同角度をなすように)形成されている。
つまり、係止爪部22aは、先端部22Bと中間部22Aとの境界線上から、ボード取付面部11方向へ向けて、先端部22Bの延長上に突出している。
つまり、両係止爪部22aは、本体部1の上下方向に向けて各々突出していることとなる。
上記のように、本実施形態に係るボード取付金物Sは、本体部1及び2個の係止部2,2を有して構成されており、係止部2,2は、本体部1を構成するボード取付面部11の長手方向両端部(上下方向両端部)に形成されたスリットT,Tに各々係止固定される。
このとき、係止部2,2を構成する中間部22A及び先端部22Bの境界部は、スリットT,Tよりも外側に配設されるとともに、係止爪部22aはボード取付面部11の外側方向(上下方向)に向かって突出することとなる。
また、係止部2,2を構成する中間部22A及び先端部22Bの両境界部間の距離は、配設される胴差Dの上下フランジF,F間の距離と同程度若しくは若干大きくなるように構成されている。
更に、両係止爪部22a,22aの自由端部間の距離は、胴差Dの上下フランジF,F間の距離よりも若干大きくなるように構成されている。
これは、板バネの機能によりボード取付金物Sをより確実に突っ張り固定するためである。
つまり、本実施形態に係るボード取付金物Sは、係止部2,2の復元力による胴差Dの上下フランジF,Fに加わる押圧力(突っ張り力)及び係止爪部22a,22aの生じる係止力(ボルト孔D1と係止爪部22aとの間に生じる摩擦力)により確実に胴差Dの上下フランジF,F間に固定される。
次いで、図2及び図3により、本実施形態に係るボード取付金物Sの使用状態の一例を説明する。
なお、本実施形態における使用状態は一例であり、配設場所、配設条件等は、本発明の趣旨を変更しない範囲において改変することができる。
本実施形態においては、ボード取付金物S,SをH型鋼で構成された胴差Dに配設する。
胴差Dは、壁体Wの骨組みの上部に配設されている。
図2に示すように、ボード取付金物S,Sは、胴差Dの表裏二面側(壁体Wの表裏二面側)に配設される。
つまり、胴差Dを構成するH型鋼の長手方向に延びる両凹部を被覆するように配設される。
このように、本実施形態に係るボード取付金物Sを配設する方法を図3及び図4により説明する。
まず、図3(a)に示すように、係止部2を構成する先端部22Bを指でX方向(ボード取付面部11に向かう方向)に、板バネ部22の復元力に抗って押圧する。
次いで、図3(b)に示すように、胴差Dの上側フランジF部分に形成されたボルト孔D1の内部に、係止爪部22aの自由端側を挿入し、図3(c)に示すように、ボルト孔D1内壁に係止爪部22aを係止する。
このとき、胴差当接部11Cの裏面側(第1側壁部12及び第2側壁部13が起立する方向側の面)は、胴差Dの上側フランジF部分の長手方向側端辺に当接させる。
なお、図4(d)に胴差DのフランジF部分に形成されたボルト孔D1の様子を示す。
次いで、図4(e)に示すように、ボード取付金物Sの他端側(以下、「下側」と記す)を係止する。
下側の係止爪部22aは、胴差Dの下側フランジF部分に形成されたボルト孔D1に係止させる。
これは、係止爪部22aの自由端部を胴差Dの下側フランジF部分端部に載置した状態で、下側の胴差当接部11Cの表面側(第1側壁部12及び第2側壁部13が起立する方向と反対側の面)付近にY方向に力を加え、係止爪部22aをボルト孔D1方向にスライドさせることにより行う。
つまり、ハンマー等の工具を用い、胴差当接部11Cの裏面側にY方向の力を加えることにより、係止爪部22aをボルト孔D1方向へスライドさせて落とし込む。
そうすると、板バネ部22の復元力により、係止爪部22aはボルト孔D1内壁に確実に固定される。
以上のように、ボード取付金物Sを胴差Dに配設した状態を図4(f)に示す。
このように、本実施形態に係るボード取付金物Sは、両端部に形成された係止部2を上下方向に向けて胴差Dに取付けられる。
前述した通り、本実施形態に係るボード取付金物Sの係止部2,2を構成する中間部22A及び先端部22Bの両境界部間の距離は、配設される胴差Dの上下フランジF,F間の距離と同程度若しくは若干大きくなるように構成されているとともに、両係止爪部22a,22aの自由端部間の距離は、胴差Dの上下フランジF,F間の距離よりも若干大きくなるように構成されている。
よって、板バネの機能によりボード取付金物Sをより確実に突っ張り固定することができる。
つまり、本実施形態に係るボード取付金物Sは、係止部2,2の復元力による胴差Dの上下フランジF,Fに加わる押圧力(突っ張り力)及び係止爪部22a,22aとボルト孔D1内壁との間に生じる係止力により、確実に胴差Dの上下フランジF,F間に固定される。
なお、本実施形態においては、胴差Dに形成された上下ボルト孔D1,D1に上下係止爪部22a,22aを各々係止固定することにより、ボード取付金物Sを配設した。
しかし、実施形態はこれに限られることはなく、ボルト孔D1に係止することなく、胴差Dの上下両フランジF,F(の内側面)に、上下の係止爪部22a,22aを各々係止することにより、ボード取付金物Sを胴差Dに取付けてもよい。
この場合であっても、上下の板バネ部22,22の復元力により、ボード取付金物Sは胴差Dの上下両フランジF,Fに確実に突っ張り固定される。
つまり、係止部2,2の復元力による胴差Dの上下フランジF,Fに加わる押圧力(突っ張り力)及び係止爪部22a,22aと胴差Dの上下フランジF,Fとの間に生じる係止力(摩擦力)により、確実に胴差Dの上下フランジF,F間に固定される。
ボルト孔D1に固定する場合には、固定がより確実に行われるという効果と、位置決めが容易となるという効果を更に奏することとなる。
また、係止部2を構成する板バネ部22は、板バネとしての機能を果たし、可撓性を有する。
よって、胴差Dの上下方向高さのバリエーションに柔軟に対応することができ、胴差Dのサイズに対して自由度を有するという効果を奏する。
更に、胴差当接部11Cの存在により、本部分を胴差フランジF,F部の長手方向側端辺に当接させて施工を行うことができる。
また、この胴差当接部11C,11Cは、前述の通り、ボード取付金物Sの長手方向側に延出して設けられているため、胴差Dの上下方向高さのバリエーションに柔軟に対応することができ、胴差Dのサイズに対して自由度を有するという効果を奏する。
更に、胴差当接部11C,11Cが上下両フランジF,Fの側面に当接することとなるため、ボードSが、第1取付金物側壁部12及び第2側壁部13が立設する側へと入り込むこと(上下両フランジF,Fの内側方向へ入り込むこと)を有効に防止することができる。
よって、胴差当接部11C,11Cは、ストッパとしての役割を果たすことができ、位置決めの簡易化に寄与する。
また、以上のように、本実施形態に係るボード取付金物Sは、ボルト止め等の必要がなく、ワンタッチで容易に配設することができる。
よって、施工性が向上するという有利な効果を奏することができる。
次いで、図5及び図6により、本実施形態に係るボード取付金物Sの使用状態を説明する。
図5に示すように、ボード取付金物Sは、胴差Dの上下両フランジF,F(の内側面)間に配設される。
本実施形態においては、上下の係止爪部22a,22aを、胴差Dに形成された上下ボルト孔D1,D1に各々係止固定することにより、ボード取付金物Sを配設した。
なお、上述の通り、上下の係止爪部22a,22aを胴差Dの上下フランジF,F(の内側面)に各々係止することにより、ボード取付金物Sを胴差Dに取付けてもよい。
図6(a)にボード取付金物Sの配設例を示した。
このように、所定形状に組み上げられた胴差Dに複数のボード取付金物Sが上記方法で配設される。
そして、図5及び図6(b)に示すように、ボード取付面部11の表面側(第1側壁部12及び第2側壁部13が起立する方向と反対側の面)には、壁体Wを構成する下張石膏ボードW1及び上張石膏ボードW2が順に積層されてビス固定され、上張石膏ボードW2下部に石膏ボードW3を配設して壁体Wが形成される。
以上のように、本実施形態に係るボード取付金物Sは、ボルト等による固定を必要とせず、ワンタッチで胴差Dに固定することができる。
よって、施工性が向上する。
また、係止部2に板バネ部22を備えることにより、胴差Dのサイズに柔軟に対応することが可能となるとともに、この板バネ部22の復元力と係止爪部22aによる係止力により、胴差Dにボード取付金物Sを確実に固定することが可能となる。
1 本体部
11 ボード取付面部
11A 切欠き側辺
11a 第1突出端部
11B 対向側長辺
11b 第2突出端部
11C 胴差当接部
12 第1側壁部
13 第2側壁部
2 係止部
21 本体接合部
22 板バネ部
22A 中間部
22B 先端部
22a 係止爪部
D 胴差
D1 ボルト孔
F フランジ
K ブレース配設空間
S ボード取付金物
S´ 取付金物
T スリット
W 壁体
W1 下張石膏ボード
W2 上張石膏ボード
W3 石膏ボード

Claims (5)

  1. 壁体を構成するボードを胴差に固定するためのボード取付金物であって、
    該ボード取付金物は、
    前記ボードが固定される本体部と、
    該本体部の上側端辺及び下側端辺のうち少なくとも一方から突出する係止部と、を有して構成され、
    前記係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されており、
    前記板バネ部により、前記胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって突っ張り固定されることを特徴とするボード取付金物。
  2. 前記係止部は、前記本体部の上側端辺及び下側端辺双方に形成されており、
    前記係止部間の最大距離は、前記胴差の上下フランジ間の距離よりも若干大きくなるように構成されており、
    2個の前記係止部により前記胴差の上下フランジ間を突っ張ることにより、前記板バネ部の復元力により係止固定されることを特徴とする請求項1に記載のボード取付金物。
  3. 前記胴差のフランジ部には、ボルト孔が形成され、
    前記板バネ部は、略く字形状に屈曲した板状部材であり、
    前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の上側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部には、上側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、
    前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の下側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部には、下側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、
    前記ボルト孔に前記係止爪部が圧入されることにより、前記板バネ部の復元力と前記係止爪部による係止力により固定されることを特徴とする請求項2に記載のボード取付金物。
  4. 壁体を構成するボードを、ボード取付金物を介して胴差に固定するためのボード取付金物設置方法であって、
    前記ボード取付金物は、前記ボードが固定される本体部と、該本体部の上側端辺及び下側端辺から各々突出する係止部と、を有して構成され、前記係止部の自由端側は、可撓性を有する板バネ部として構成されており、
    前記ボード取付金物設置方法は、
    前記本体部の上側端辺に形成された前記係止部の前記板バネ部を、前記胴差の上側フランジ部の下向側面に押圧係止する第1の工程と、
    前記本体部の下側端辺に形成された前記係止部の前記板バネ部を、前記胴差の下側フランジ部の上向側面に当接させる第2の工程と、
    前記本体部の前記係止部が形成されている側の面と反対側の面下方に、前記係止部が形成されている側へ向かう力を加えて、前記本体部の下側端辺に形成された前記係止部を係止位置にスライドさせる第3の工程と、を備え、
    前記第3の工程においては、前記板バネ部により、前記胴差の上下フランジ部分間を突っ張ることによって、前記ボード取付金物が突っ張り固定されることを特徴とするボード取付金物設置方法。
  5. 前記板バネ部は、略く字形状に屈曲した板状部材であり、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の上側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の上側端辺側に配設される前記板バネ部には、上側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており、
    前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部は、屈曲部頂部が前記本体部の下側端辺側に配設されるように前記本体部から突出しているとともに、前記本体部の下側端辺側に配設される前記板バネ部には、下側方向に向けて突出する係止爪部が更に備えられており
    前記胴差のフランジ部には、ボルト孔が形成され、
    前記第1の工程では、前記本体部の上側端辺側に配設される前記係止爪部を、前記胴差の上側フランジ部に形成された前記ボルト孔に圧入係止し、
    前記第3の工程では、前記本体部の下側端辺側に配設される前記係止爪部を、前記胴差の下側フランジ部に形成された前記ボルト孔に圧入係止し、
    前記板バネ部の復元力とともに前記係止爪部による係止力により固定力を得ることを特徴とする請求項4に記載のボード取付金物設置方法。
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