JP5500381B2 - 車両操舵装置用の動力伝達軸 - Google Patents

車両操舵装置用の動力伝達軸 Download PDF

Info

Publication number
JP5500381B2
JP5500381B2 JP2010209474A JP2010209474A JP5500381B2 JP 5500381 B2 JP5500381 B2 JP 5500381B2 JP 2010209474 A JP2010209474 A JP 2010209474A JP 2010209474 A JP2010209474 A JP 2010209474A JP 5500381 B2 JP5500381 B2 JP 5500381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
torque
inner shaft
pair
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010209474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012062991A (ja
Inventor
雅芳 作田
要 城下
誠 野地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2010209474A priority Critical patent/JP5500381B2/ja
Publication of JP2012062991A publication Critical patent/JP2012062991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5500381B2 publication Critical patent/JP5500381B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially
    • F16D1/101Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially without axial retaining means rotating with the coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/08Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key
    • F16D1/0829Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial loading of both hub and shaft by an intermediate ring or sleeve
    • F16D1/0835Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial loading of both hub and shaft by an intermediate ring or sleeve due to the elasticity of the ring or sleeve

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、車両操舵装置用の動力伝達軸に関する。
車両操舵装置には、ステアリングホイールの回転をラックアンドピニオン機構のピニオン軸に伝達する中間軸等の動力伝達軸が備えられている。中間軸は、車両の衝突時に衝撃吸収するために収縮可能な構成を有している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の中間軸は、互いに嵌め合わされた中空軸と挿入軸とからなる。
中空軸の内周には、雌セレーションが形成されている。挿入軸の外周には、雌セレーションに嵌合する雄セレーションが形成されている。中空軸の雌セレーションの円周上の一カ所には、径方向内向きに突出する陥没部が設けられている。この陥没部は、挿入軸の雄セレーションに食い込んでいる。これにより、陥没部と180度対向する部分の雌セレーションが、挿入軸の雄セレーションに圧接されている。この構成により、中空軸と挿入軸とは、周方向に遊び(がたつき)が生じないようにされている。
特開平10−45005号公報
上記の構成では、路面から車輪等を介して中間軸に大きな衝撃力(過大トルク)が作用したときに、雌セレーションの陥没部が中空軸の径方向外方に押圧され、雌セレーションが雄セレーションに対して滑りを生じる。このような滑りが一度生じると、陥没部の、雄セレーションへの食い込みによる結合が外れてしまう。その結果、雄セレ-ションと雌セレーションとの間の滑りを止めることができず、中間軸によるトルク伝達が不可能となるおそれがある。中間軸でトルクを伝達できない状態は、故障状態であり、車両を自走させることが意図される状態とはなっていない。しかしながら、中間軸が故障状態にあっても、車両を整備工場に搬送するために車両を自走させて積載車に載せるとき等に、一時的にでもステアリングホイールの操作により車両の転舵輪を操向できるようにすることが、車両の扱いの利便性を高める観点から好ましい。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、通常の使用時には、がたつきの発生を抑制でき、且つ、故障時でも少なくとも一時的に操舵機能を維持できる車両操舵装置用の動力伝達軸を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、互いに嵌め合わされた内軸(37)および筒状の外軸(38)と、前記内軸と前記外軸との間に介在する摩擦連結部材(39)と、を備え、前記内軸は、軸方向(X1)に並ぶ第1軸部(41)および第2軸部(42)を含み、前記外軸は、前記第1軸部が挿通された第1筒状部(51)と、前記第2軸部が挿通された第2筒状部(52)と、を含み、前記第1軸部は、前記内軸の径方向(R1)に対向する一対の被規制部(44,45)を含み、前記第1筒状部は、前記一対の被規制部との係合により前記内軸および前記外軸の相対回転量を規制可能な一対の規制部(54,55;54A,55A)を含み、前記摩擦連結部材は、前記第2軸部および前記第2筒状部を所定の摩擦トルク(T1)でトルク伝達可能に連結していることを特徴とする車両操舵装置(1)用の動力伝達軸(5)を提供する(請求項1)。
本発明によれば、摩擦連結部材の摩擦力によって内軸と外軸とが所定の摩擦トルクでトルク伝達可能に連結されている。すなわち、内軸および外軸が摩擦連結部材に摩擦係合しており、内軸と外軸との間で周方向にがたつき(遊び)が生じることを抑制できる。したがって、内軸と外軸との間でスムーズなトルク伝達が可能である。また、内軸と外軸との間に大きなトルクが衝撃的に入力されることで、内軸および外軸が摩擦連結部材に対して滑りを生じ、動力伝達軸が故障状態に陥ることがある。しかしながら、摩擦連結部材は、内軸と外軸との間に挟まれているので、内軸と外軸とによって確実に挟持された状態が維持される。その結果、動力伝達軸が故障状態にあっても、摩擦連結部材によって、内軸と外軸との間でトルク伝達可能な状態が維持される。したがって、動力伝達軸が故障状態にあっても、少なくとも一時的に操舵機能を維持できる。しかも、一対の規制部と一対の被規制部との係合によって内軸と外軸との相対回転が規制されているときには、これら一対の規制部および一対の被規制部を介してトルクを伝達できる。その結果、摩擦連結部材の負荷を低減できるので、摩擦連結部材の耐久性を高くでき、長期に亘って摩擦連結部材を用いた操舵を維持できる。
また、本発明において、前記摩擦連結部材は、環状の波板形状をなすトレランスリングを含む場合がある(請求項2)。この場合、内軸の周方向に関して多数箇所で摩擦連結部材と、対応する内軸および外軸とを摩擦接触させることができる。これにより、内軸の周方向に関して、摩擦連結部材の各部の負荷を平準化できる。その結果、摩擦連結部材に局所的な負荷が作用することを抑制できるので、摩擦連結部材の耐久性をより高くできる。
また、本発明において、前記一対の被規制部および前記一対の規制部と、前記摩擦連結部材との協働により、前記内軸と前記外軸との間でトルクの伝達が可能とされている場合がある(請求項3)。この場合、摩擦連結部材に作用する負荷をより低減できるので、摩擦連結部材の耐久性をより高くできる。
また、本発明において、前記内軸は、前記第1軸部と前記第2軸部との間に配置された強度低減部(43)を含み、前記所定の摩擦トルクを超える所定の過大トルク(T2)より大きなトルクが前記内軸に作用したとき、前記強度低減部が破断可能とされている場合がある(請求項4)。この場合、例えば、路面から転舵輪および転舵機構等を介して動力伝達軸に大きなトルクが作用したときに、強度低減部が破断するようになっている。これにより、強度低減部がヒューズとして機能し、車両操舵装置の他の部分(転舵機構の歯車等)に大きな負荷が作用することを抑制できる。このように、操舵装置に過大なトルクが入力されたときに破損を生じる部分を確実に規定できる結果、上記他の部分の故障を抑制でき、車両操舵装置の故障箇所を最小限にできる。
また、本発明において、各前記被規制部(44,45)と対応する前記規制部(54A,55A)とは、前記内軸の周方向(C1)に離隔して配置されており、前記内軸および前記外軸が前記所定の摩擦トルクに抗して前記周方向に相対回転したときに、各前記被規制部と対応する前記規制部とが係合可能である場合がある(請求項5)。
この場合、所定の摩擦トルク以下のトルクに関しては、内軸と外軸との間で摩擦連結部材のみを介してトルクを伝達できる。これにより、所定の摩擦トルクを超えるトルクが内軸と外軸との間に作用して動力伝達軸が故障するまでは、一対の被規制部と一対の規制部との接触を抑制できる。したがって、一対の被規制部と一対の規制部との接触による接触音を抑制できる。また、所定の摩擦トルクを超えるトルクが内軸と外軸との間に作用したときには、摩擦連結部材が内軸や外軸に対して滑りを生じ、故障状態となる。しかしながら、このとき、一対の被規制部と一対の規制部との接触により、内軸と外軸との相対回転量が過大になることを抑制できる。したがって、摩擦連結部材の負荷を抑制でき、動力伝達軸の故障時でも、摩擦連結部材によるトルク伝達機能をより確実に維持できる。
また、本発明において、前記摩擦連結部材は、前記内軸の軸方向に関して前記内軸および前記外軸の少なくとも一方に対して摺動可能に配置されている場合がある(請求項6)。
この場合、動力伝達軸に、軸方向に沿う衝撃が入力し、内軸と外軸とが軸方向に相対移動したときに、摩擦連結部材が内軸および外軸の少なくとも一方に対して摺動する。これにより、衝撃吸収荷重を発生させることができる。したがって、例えば、動力伝達軸に連結された操舵部材に運転者が衝突したとき(2次衝突時)の運転者への衝撃を緩和することができる。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施形態にかかる動力伝達軸としての中間軸を有するステアリング装置の概略構成図である。 中間軸の主要部の分解斜視図である。 中間軸の断面図であり、中間軸を中間軸の中心軸線と直交する方向から見た状態を示している。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 (A)は、ステアリング装置の主要部の模式図であり、車両が直進走行している状態を示しており、(B)は、車両が右方向に操向する状態を示している。 ステアリング装置の主要部の模式図であり、車両が縁石に乗り上げる等により、強度低減部が破断し、これに伴い操舵部材の向きと転舵輪の向きとがずれた状態を示している。 2次衝突時の中間軸の動作を説明するための主要部の断面図である。 本発明の別の実施形態の主要部の断面図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 (A)は、ステアリング装置の主要部の模式図であり、車両が縁石に乗り上げた状態を示しており、(B)は、内軸と外軸との相対回転が規制された状態を示している。
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる動力伝達軸としての中間軸を有する車両操舵装置としてのステアリング装置の概略構成図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結された操舵軸3と、操舵軸3に自在継手4を介して連結された伝達軸としての中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、転舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
操舵軸3は、同軸上に連結された第1操舵軸11と第2操舵軸12とを備えている。第1操舵軸11は、スプライン結合を用いて、同伴回転可能に且つ軸方向に相対摺動可能に嵌合されたアッパーシャフト13およびロアーシャフト14を有している。アッパーシャフト13およびロアーシャフト14の何れか一方が内軸を構成し、他方が筒状の外軸を構成している。
また、第2操舵軸12は、ロアーシャフト14と同伴回転可能に連結された入力軸15と、自在継手4を介して中間軸5に連結された出力軸16と、入力軸15および出力軸16を相対回転可能に連結するトーションバー17とを有している。
操舵軸3は、車体側部材18,19に固定されたステアリングコラム20によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム20は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット21および筒状のロアージャケット22と、ロアージャケット22の軸方向下端に連結されたハウジング23とを備えている。ハウジング23内には、操舵補助用の電動モータ24の動力を減速して出力軸16に伝達する減速機構25が収容されている。
減速機構25は、電動モータ24の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛み合い出力軸16と同伴回転する被動ギヤ27とを有している。駆動ギヤ26は例えばウォーム軸からなり、従動ギヤ27は例えばウォームホイールからなる。
ステアリングコラム20は、車両後方側のアッパーブラケット28および車両前方側のロアーブラケット29を介して車体側部材18,19に固定されている。アッパーブラケット28は、ステアリングコラム20のアッパージャケット21に固定可能とされている。アッパーブラケット28は、車体側部材18から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)30と、当該固定ボルト30に螺合するナット31と、アッパーブラケット28に離脱可能に保持されたカプセル32とを用いて、車体側部材18に固定されている。
ロアーブラケット29は、ステアリングコラム20のハウジング23に固定されている。また、ロアーブラケット29は、車体側部材19から突出する固定ボルト(スタッドボルト)33と当該固定ボルト33に螺合するナット34とを用いて、車体側部材19に固定されている。
図2は、中間軸5の主要部の分解斜視図である。図1および図2を参照して、中間軸5は、内軸37と筒状の外軸38とを軸方向X1に沿って摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌合させて形成されている。内軸37および外軸38の何れか一方がアッパーシャフトを構成し、他方がロアーシャフトを構成する。本実施形態では、外軸38がアッパーシャフトとして自在継手4に連結されており、内軸37がロアーシャフトとして自在継手6に連結されている。
本実施形態では、動力伝達軸を中間軸5に適用した場合に則して説明するが、本発明の動力伝達軸を第1操舵軸11に適用し、第1操舵軸11にテレスコピック調整機能や衝撃吸収機能を果たさせるようにしてもよい。また、本実施形態では、ステアリング装置1が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、本発明の動力伝達軸をマニュアルステアリングのステアリング装置に適用してもよい。
図2を参照して、中間軸5は、棒状の内軸37と、中空の外軸38と、内軸37と外軸38との間に介在する摩擦連結部材としてのトレランスリング39と、を含んでいる。
内軸37は、金属材料を鍛造すること等により形成された一体成形品である。内軸37は、第1軸部41と、第2軸部42と、第1軸部41および第2軸部42間に配置された強度低減部43と、を含んでいる。第1軸部41は、内軸37のうち、外軸38に隣接する一端41aに形成されている。
図3は、中間軸5の断面図であり、中間軸5を中間軸5の中心軸線L1と直交する方向から見た状態を示している。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
図4を参照して、第1軸部41の外周41bは、中間軸5(内軸37)の軸方向X1に沿って見たときに小判形形状に形成されており、中間軸5の径方向R1に対向する一対の被規制部44,45と、径方向R1に対向する一対の円弧状部46,47と、を含んでいる。被規制部44,45と、円弧状部46,47は、中間軸5の周方向C1に交互に配置されている。
一対の被規制部44,45は、それぞれ、軸方向X1と平行な平坦面に形成されている。一対の被規制部44,45は、二面幅W1を有しており、互いに平行である。一対の被規制部44,45が対向する方向と、一対の円弧状部46,47が対向する方向とは、略直交している。一対の円弧状部46,47は、内軸37の中心軸線L1を中心とする円弧面に形成されている。
図2を参照して、第2軸部42は、軸方向X1に沿って見たときに第1軸部41よりも大きな形状とされている。
第2軸部42は、第1軸部41に隣接するテーパ状部49と、テーパ状部49から軸方向X1に沿って延びる主体部50とを含んでいる。テーパ状部49は、軸方向X1に沿って第1軸部41から離れるほど直径が大きくなる円錐台形状を有している。テーパ状部49の一端は、強度低減部43に接続されている。テーパ状部49の他端は、主体部50に接続されている。主体部50は、直径が一定の円柱形形状に形成されている。
強度低減部43は、中間軸5に予期できない大きなトルクが入力されたときに破断するために設けられている。上記大きなトルクは、例えば、車両の走行中に転舵輪が縁石に乗り上げること等に起因して、路面から転舵輪等を介して中間軸5に作用する。
強度低減部43は、第1軸部41よりも細く形成されている。軸方向X1に沿って見たときの面積(軸方向X1と直交する断面積)は、強度低減部43のほうが、第1軸部41よりも小さくされている。強度低減部43は、略円柱形状に形成されている。強度低減部43の曲率半径は、第1軸部41の円弧状部46,47の曲率半径よりも小さい。強度低減部43は、第1軸部41および第2軸部42と同軸上に配置されている。
強度低減部43の一端は、第1軸部41に接続されている。強度低減部43の他端は、第2軸部42に接続されている。軸方向X1に関して、強度低減部43の長さは、第1軸部41よりも短く、且つ第2軸部42よりも短い。
外軸38は、金属材料を鍛造すること等により形成された一体成形品であり、第1筒状部51と、第2筒状部52と、を含んでいる。第2筒状部52は、外軸38のうち、内軸37に隣接する一端38aに形成されている。第1筒状部51は、第2筒状部52に対して外軸38の他端側に配置されている。第1筒状部51と第2筒状部52とは、軸方向X1に隣接している。
図4を参照して、第1筒状部51の内周51bは、中間軸5の軸方向X1に沿って見たときに、第1軸部41の外周41bと略合致する形状に形成されている。具体的には、内周51bは、小判形形状に形成されており、中間軸5の径方向R1に対向する一対の規制部54,55と、径方向R1に対向する一対の円弧状部56,57と、を含んでいる。規制部54,55と、円弧状部56,57は、中間軸5の周方向C1に交互に配置されている。
一対の規制部54,55は、一対の被規制部44,45との係合により、内軸37と外軸38の相対回転を規制し、且つ内軸37と外軸38とをトルク伝達可能に連結するために設けられている。
一対の規制部54,55は、それぞれ、軸方向X1と平行な平坦面に形成されている。一対の規制部54,55と、第1軸部41の対応する被規制部44,45とは、周方向C1の隙間がわずか(例えば、数μm程度)であり、実質的にゼロとされている。なお、第1筒状部51に第1軸部41を挿入するために、第1筒状部51の内周51bの形状は、第1軸部41の外周41bの形状よりもわずかに大きくされている。初期状態(車両の工場出荷時の状態)において、中間軸5にトルクが作用したときには、一対の規制部54,55と対応する被規制部44,45との接触により、内軸37と外軸38との間でトルクを伝達可能となっている。
一対の規制部54,55が対向する方向と、一対の円弧状部56,57が対向する方向とは、略直交している。一対の円弧状部56,57は、内軸37の中心軸線L1を中心とする円弧面に形成されている。
図3を参照して、第1筒状部51には、第1軸部41が軸方向X1に相対移動可能に挿通されている。軸方向X1に関して、第1筒状部51の長さは、第1軸部41の長さよりも長い。初期状態において、第1筒状部51には、第1軸部41のうち、先端側の一部が挿通されている。第1筒状部51の開口の周縁部51cは、軸方向X1と直交する円環状に形成されている。
第2筒状部52は、円筒形形状に形成されており、第2軸部42が軸方向X1に相対移動可能に挿通されている。第2筒状部52は、第2軸部42を全周に亘って取り囲んでいる。第2筒状部52と第2軸部42とは、同軸上に配置されている。第2筒状部52の一端は、内軸37を受け容れる開口を形成しており、第2筒状部52の他端は、周縁部51cの外径部に接続されている。
図2および図3を参照して、トレランスリング39は、第2筒状部52と第2軸部42とを摩擦力によってトルク伝達可能に連結するために設けられている。トレランスリング39は、第2筒状部52に収容されており、第2筒状部52と第2軸部42との間に介在している。これにより、トレランスリング39は、径方向R1の内方に弾性的に圧縮されており、径方向R1に沿う弾性反発力が生じている。トレランスリング39は、板金部材であり、環状の波板形状をなしている。トレランスリング39は、環状の主体部59と、主体部59から突出する複数の凸部60と、を含んでいる。
主体部59は、円環状に形成されている。主体部59は、周方向C1に切れ目の無い無端環状でもよいし、周方向C1に切れ目が形成された有端環状でもよい。主体部59は、周方向C1の全域に亘って、内軸37の第2軸部42の外周42bに摩擦接触している。
凸部60は、主体部59から例えば径方向R1の外方に突出するように形成されている。凸部60は、周方向C1に等間隔に複数配置されて、凸部列61を形成している。凸部列61は、例えば、少なくとも4つの凸部60を含んでいる。凸部列61は、軸方向X1に沿って複数(本実施形態において2つ)配置されている。各凸部60は、外軸38の第2筒状部52の内周52bに摩擦接触している。
図3を参照して、上記の構成により、トレランスリング39の主体部59は、周方向C1の全域に亘って、第2軸部42の外周42bに弾性的に押圧されている。また、トレランスリング39の各凸部60は、第2筒状部52の内周52bに弾性的に押圧されている。その結果、内軸37と外軸38とは、トレランスリング39によって、所定の摩擦トルクT1(例えば、数N・m)でトルク伝達可能に連結されている。すなわち、内軸37と外軸38との間で、トレランスリング39を介して最大で所定の摩擦トルクT1と同じ値のトルクを伝達することができる。また、トレランスリング39は、内軸37の第2軸部42の外周42bに対して、軸方向X1に摺動可能であり、且つ、外軸38の第2筒状部52の内周52bに対して軸方向X1に摺動可能である。
次いで、ステアリング装置1の動作について説明する。
ステアリング装置1の主要部の模式図である図5(A)に示すように、車両が直進走行しているとき、操舵部材2は、操舵中立位置P1に位置している。操舵中立位置P1は、例えば、操舵部材2のスポーク2aが車両の上下方向に沿って延びているときの操舵部材2の回転方向の位置をいう。このとき、転舵輪62L,62Rは、車両の略前後方向に沿う向きE1を向いている。
この状態から、車両を例えば右に操向するために運転者が操舵部材2を時計回りに回転させると、運転者から操舵部材2に付与されたトルク(操舵トルク)は、操舵軸3および中間軸5等を介して、転舵機構A1に伝達される。これにより、図5(B)に示すように、ラック軸8は、操舵部材2が操舵中立位置P1にあるときの位置から車両の例えば右側に向けて変位し、転舵輪26L,26Rが平面視で時計回り方向に回動する。
このとき、中間軸5においては、外軸38の一対の規制部54,55が内軸37の対応する被規制部44,45に係合しており、且つ、トレランスリング39が外軸38の第2筒状部52および内軸37の第2軸部42に摩擦接触している。これにより、外軸38から内軸37に操舵トルクが伝達される。すなわち、一対の規制部54,55および一対の被規制部44,45と、トレランスリング39との協働により、外軸38と内軸37とがトルク伝達可能に連結されている。
図6を参照して、一方、例えば、車両が直進走行しているとき等に、一方の転舵輪26Lが縁石70に乗り上げた(衝突した)場合を考える。この場合に、縁石70からの反力は、転舵機構A1等を介して中間軸5に作用し、中間軸5に、所定の過大トルクT2(例えば、数百N・m)より大きいトルクが入力されることがある。このときには、内軸37の一対の被規制部44,45と一対の規制部54,55との間に極めて大きなトルクが作用し、内軸37の強度低減部43が図6に示すように破断する。
これにより、第1軸部41と第1筒状部51との間でのトルク伝達が遮断される。このとき、内軸37は、トレランスリング39による摩擦トルクに抗して、外軸38に対して、周方向C1の一方C2に例えば数度、相対回転する。
これにより、操舵部材2を操舵中立位置P1に位置させていても、転舵輪62L,62Rは、車両の直進時の向きE1からずれた向きE2を向いており、車両は直進走行しない。したがって、中間軸5に破断が生じて故障状態にあることを運転者に報知できる。このときには、車両を、積載車に載せる等して整備工場に運ぶ必要がある。このとき、内軸37と外軸38とは、トレランスリング39によってトルク伝達可能に連結されている。したがって、操舵部材2を操作することで、操舵部材2の操舵トルクを、中間軸5等を介して転舵機構A1に伝達できる。これにより、転舵輪62L,62Rの向きを操作し、車両を自走によって積載車に載せることが可能である。
また、図5(A)に示すように、車両が走行しているときに、この車両が壁等に衝突(1次衝突)する場合を考える。この場合、1次衝突の衝撃によって運転者が操舵部材2に衝突する2次衝突が生じることがある。このとき、操舵部材2への衝撃が強ければ、図7に示すように、外軸38は、内軸37に向けて、軸方向X1の一方X2に変位し、中間軸5が収縮する。これにより、トレランスリング39は、内軸37および外軸38の少なくとも一方に対して、軸方向X1に相対移動しつつ、対応する内軸37および外軸38に食い込む。例えば、各凸部60が、第2筒状部52の内周52aに食い込む。このときの摩擦抵抗によって、運転者への衝撃が吸収される。
以上説明したように、本実施形態によれば、トレランスリング39の摩擦力によって、内軸37と外軸38とが所定の摩擦トルクT1でトルク伝達可能に連結されている。すなわち、内軸37および外軸38がトレランスリング39に摩擦係合しており、内軸37と外軸38との間で周方向C1にがたつき(遊び)が生じることを抑制できる。
したがって、内軸37と外軸38との間でスムーズなトルク伝達が可能である。また、内軸37と外軸38との間に大きなトルクが入力されることで、内軸37および外軸38の少なくとも一方がトレランスリング39に対して滑り、中間軸5が故障状態に陥ることがある。しかしながら、トレランスリング39は、内軸37と外軸38との間に挟まれているので、内軸37と外軸38とによって確実に挟持された状態が維持される。その結果、中間軸5が故障状態にあっても、トレランスリング39によって、内軸37と外軸38との間でトルク伝達可能な状態が維持される。したがって、中間軸5が故障状態にあっても、少なくとも一時的に操舵機能を維持できる。
しかも、中間軸5が故障していないとき、一対の規制部54,55と一対の被規制部44,45との係合によって、内軸37と外軸38との相対回転が規制されている。これにより、トレランスリング39に加え、一対の規制部54,55および一対の被規制部44,45を介してトルクを伝達できる。その結果、トレランスリング39の負荷を低減できるので、トレランスリング39の耐久性を高くでき、長期に亘ってトレランスリング39を用いた操舵を維持できる。
また、摩擦連結部材として、環状の波板形状をなすトレランスリング39を用いている。これにより、周方向C1に関して多数箇所でトレランスリング39と内軸37および外軸38とを摩擦接触させることができる。これにより、周方向C1に関して、トレランスリング39の各部の負荷を平準化できる。その結果、トレランスリング39に局所的な負荷が作用することを抑制できるので、トレランスリング39の耐久性をより高くできる。
さらに、通常走行時、一対の被規制部44,45および一対の規制部54,55と、トレランスリング39との協働により、内軸37と外軸38との間でトルクの伝達が可能とされている。
これにより、トレランスリング39に作用する負荷をより低減できるので、トレランスリング39の耐久性をより高くできる。したがって、内軸37と外軸38との間のがたつきをより長期に亘って抑制できる。
また、所定の過大トルクT2よりも大きなトルクが内軸37に作用したとき、強度低減部43が破断可能となっている。例えば、路面の縁石70から転舵輪62Lおよび転舵機構A1等を介して中間軸5に衝撃的な大きなトルクが作用したときに、強度低減部43が破断するようになっている。これにより、強度低減部43がヒューズとして機能し、ステアリング装置1の他の部分(転舵機構A1のピニオン7aおよびラック8a等)に過大な負荷が作用することを抑制できる。このように、ステアリング装置1に大きなトルクが入力されたときに破損を生じる部分を確実に強度低減部43にできる結果、上記他の部分の故障を抑制でき、ステアリング装置1の故障箇所を最小限にできる。
さらに、2次衝突時、中間軸5に、軸方向X1に沿う衝撃が入力され、内軸37と外軸38とが軸方向X1に相対移動したときに、トレランスリング39が内軸37および外軸38の少なくとも一方に対して摺動する。これにより、衝撃吸収荷重を発生させることができる。したがって、2次衝突時の運転者への衝撃を緩和できる。
図8は、本発明の別の実施形態の主要部の断面図である。図9は、図8のIX−IX線に沿う断面図である。なお、以下では、前述の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の構成には図に同様の符号を付してその説明を省略する。また、操舵部材2が操舵中立位置P1に位置している状態を基準として説明する。
図8および図9を参照して、本実施形態の中間軸5Aが前述の中間軸5と異なっているのは、主に、(1)内軸37の強度低減部43が廃止されている点と、(2)通常時(中間軸5Aが故障していないとき)において、内軸37と外軸38とがトレランスリング39のみを介してトルク伝達可能に連結されている点の、2点である。
上記(1)の差異点に関して、内軸37の第1軸部41と第2軸部42とは、直接、接続されている。
次に、上記(2)の差異点に関して説明する。外軸38の第1筒状部51は、一対の規制部54A,55Aを有している。一対の規制部54A,55Aは、内軸37の一対の被規制部44,45を挟んで径方向R1に相対向している。一対の規制部54A,55Aの断面形状(図9に示す断面形状)は、互いに対向する方向に関して対称な形状に形成されている。
図9を参照して、一方の規制部54Aは、対応する被規制部44に向けて凸となる山形部63を含んでいる。山形部63は、一対の傾斜部63a,63bを有している。傾斜部63a,63bは、隣接する被規制部44に対して、互いに逆向きに等しい角度で傾斜している。傾斜部63aは、被規制部44に対して、周方向C1に所定角度D1(例えば、5度)離隔している。同様に、傾斜部63bは、被規制部44に対して、周方向C1に所定角度D1離隔している。
他方の規制部55Aは、対応する被規制部45に向けて凸となる山形部64を含んでいる。山形部64は、一対の傾斜部64a,64bを有している。傾斜部64a,64bは、隣接する被規制部45に対して、互いに逆向きに等しい角度で傾斜している。傾斜部64aは、被規制部45に対して、周方向C1に所定角度D1離隔している。同様に、傾斜部64bは、被規制部45に対して、周方向C1に所定角度D1離隔している。
上記の構成により、中間軸5Aが故障していないときは、トレランスリング39のみによって、内軸37と外軸38とが所定の摩擦トルクT1でトルク伝達可能に連結されている。
次いで、中間軸5Aの動作について説明する。
図10(A)を参照して、例えば、車両が直進走行しているとき等に、一方の転舵輪26Lが縁石70に乗り上げた場合を考える。この場合に、転舵機構A1を介して中間軸5Aに、所定の摩擦トルクT1より大きいトルクが入力されることがある。このときには、内軸37は、外軸38に対して、トレランスリング39による摩擦トルクに抗して、周方向C1の一方C2に例えば所定角度D1相対回転し、トレランスリング39に滑りが生じ、中間軸5Aは、故障状態となる。
このとき、図10(B)に示すように、内軸37の第1軸部41の一対の被規制部44,45は、外軸38の一対の規制部54A,55Aの対応する傾斜部63a,63b,64a,64b(例えば、傾斜部63b,64a)に係合(当接)し、内軸37と外軸38との相対回転が規制される。これにより、一対の規制部54A,55Aと一対の被規制部44,45とは、周方向C1の一方C2に関してトルク伝達可能に連結される。
図10(A)および図10(B)を参照して、このとき、操舵部材2からの操舵トルクによって、中間軸5が周方向C1の他方C3に回転するときには、一対の規制部54A,55Aおよび一対の被規制部44,45と、トレランスリング39との協働によって、内軸37と外軸38との間でトルクが伝達される。一方、操舵部材2からの操舵トルクによって、中間軸5が周方向C1の一方C2に回転するときには、トレランスリング39を介して、内軸37と外軸38との間でトルクが伝達される。
このとき、図10(A)に示すように、操舵部材2を操舵中立位置P1に位置させても、転舵輪62L,62Rは、車両の直進時の向きE1からずれた向きE2を向いており、車両は直進走行しない。したがって、中間軸5Aに破断が生じて故障状態にあることを運転者に報知できる。このときには、車両を、積載車に載せる等して整備工場に運ぶ必要がある。このとき、内軸37と外軸38とは、少なくともトレランスリング39によってトルク伝達可能に連結されている。したがって、操舵部材2を操作することで、操舵部材2の操舵トルクを、中間軸5A等を介して転舵機構A1に伝達できる。これにより、転舵輪62L,62Rの向きを操作し、車両を自走によって積載車に載せることが可能である。
なお、中間軸5Aの内軸37が外軸38に対して周方向C1の他方C3に所定角度D1相対回転したときの中間軸5Aの動作も、上記と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、通常時、所定の摩擦トルクT1以下のトルクに関しては、内軸37と外軸38との間でトレランスリング39のみを介してトルクを伝達できる。これにより、所定の摩擦トルクT1を超えるトルクが内軸37と外軸38との間に作用して中間軸5が故障するまでは、一対の被規制部44,45と一対の規制部54A,55Aとの接触を抑制できる。したがって、一対の被規制部44,45と一対の規制部54A,55Aとの接触による接触音を抑制できる。
また、所定の摩擦トルクT1を超えるトルクが内軸37と外軸38との間に作用したときには、トレランスリング39が、内軸37や外軸38に対して滑りを生じ、故障状態となる。しかしながら、このとき、一対の被規制部44,45と一対の規制部54A,55Aとの接触により、内軸37と外軸38との相対回転量が過大になることを抑制できる。したがって、トレランスリング39の負荷を抑制でき、中間軸5の故障時でも、トレランスリング39によるトルク伝達機能をより確実に維持できる。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、トレランスリング39は、内軸37または外軸38と軸方向X1に一体移動可能に保持されていてもよい。この場合、トレランスリング39は、内軸37および外軸38のうち、軸方向X1に相対移動可能な軸に対して、衝撃吸収時に摺動する。
また、凸部が径方向R1の内方に突出するトレランスリングを用いてもよい。この場合、トレランスリングは、内軸37の第2筒状部52の内周52bに主体部が摩擦係合し、外軸38の第2軸部42の外周42bに凸部が摩擦係合する。
また、摩擦連結部材としてトレランスリング39を例示したけれども、これに限定されない。トレランスリング39に代えて、内軸37の第2軸部42の外周42bおよび外軸38の第2筒状部52の内周52bの双方に摩擦係合する他の部材を用いてもよい。
また、強度低減部43は、第1軸部41よりも小径に形成される構成を説明したけれども、これに限定されない。外形形状は第1軸部41と同じで、且つ、第1軸部よりも低強度の材料を用いて形成された部材を強度低減部としてもよい。
さらに、中間軸5Aに強度低減部43を設けてもよい。
また、本発明を、車両操舵装置のうち中間軸以外の他の動力伝達軸に適用してもよい。
1…ステアリング装置(車両操舵装置)、5…中間軸(動力伝達軸)、37…内軸、38…外軸、39…トレランスリング(摩擦連結部材)、41…第1軸部、42…第2軸部、43…強度低減部、44,45…被規制部、51…第1筒状部、52…第2筒状部、54,54A…規制部、55,55A…規制部、C1…周方向、R1…径方向、T1…所定の摩擦トルク、T2…所定の過大トルク、X1…軸方向。

Claims (6)

  1. 互いに嵌め合わされた内軸および筒状の外軸と、
    前記内軸と前記外軸との間に介在する摩擦連結部材と、を備え、
    前記内軸は、軸方向に並ぶ第1軸部および第2軸部を含み、
    前記外軸は、前記第1軸部が挿通された第1筒状部と、前記第2軸部が挿通された第2筒状部と、を含み、
    前記第1軸部は、前記内軸の径方向に対向する一対の被規制部を含み、
    前記第1筒状部は、前記一対の被規制部との係合により前記内軸および前記外軸の相対回転量を規制可能な一対の規制部を含み、
    前記摩擦連結部材は、前記第2軸部および前記第2筒状部を所定の摩擦トルクでトルク伝達可能に連結していることを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
  2. 請求項1において、前記摩擦連結部材は、環状の波板形状をなすトレランスリングを含むことを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
  3. 請求項1または2において、前記一対の被規制部および前記一対の規制部と、前記摩擦連結部材との協働により、前記内軸と前記外軸との間でトルクの伝達が可能とされていることを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、前記内軸は、前記第1軸部と前記第2軸部との間に配置された強度低減部を含み、
    前記所定の摩擦トルクを超える所定の過大トルクより大きなトルクが前記内軸に作用したとき、前記強度低減部が破断可能とされていることを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、各前記被規制部と対応する前記規制部とは、前記内軸の周方向に離隔して配置されており、前記内軸および前記外軸が前記所定の摩擦トルクに抗して前記周方向に相対回転したときに、各前記被規制部と対応する前記規制部とが係合可能であることを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
  6. 請求項1〜5の何れか1項において、前記摩擦連結部材は、前記内軸の軸方向に関して前記内軸および前記外軸の少なくとも一方に対して摺動可能に配置されていることを特徴とする車両操舵装置用の動力伝達軸。
JP2010209474A 2010-09-17 2010-09-17 車両操舵装置用の動力伝達軸 Expired - Fee Related JP5500381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010209474A JP5500381B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 車両操舵装置用の動力伝達軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010209474A JP5500381B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 車両操舵装置用の動力伝達軸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012062991A JP2012062991A (ja) 2012-03-29
JP5500381B2 true JP5500381B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=46058898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010209474A Expired - Fee Related JP5500381B2 (ja) 2010-09-17 2010-09-17 車両操舵装置用の動力伝達軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5500381B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014080844A1 (ja) * 2012-11-26 2014-05-30 日本精工株式会社 ステアリング装置
DE102013221123A1 (de) * 2013-10-17 2014-11-06 Voith Patent Gmbh Flachzapfenverbindung zur Übertragung eines Drehmomentes und Zapfenaufnahme für eine solche
JP6179765B2 (ja) * 2013-10-30 2017-08-16 株式会社ジェイテクト 中間シャフト及び中間シャフトの製造方法並びに電動パワーステアリング装置。
JP6364648B2 (ja) * 2014-04-14 2018-08-01 三井金属アクト株式会社 パワードア開閉装置
JP6300090B2 (ja) * 2014-05-30 2018-03-28 株式会社リコー 回転駆動伝達機構、定着装置、及び、画像形成装置
JP6372455B2 (ja) 2015-09-07 2018-08-15 トヨタ自動車株式会社 車両用動力伝達装置
JP7250322B2 (ja) * 2019-05-08 2023-04-03 山本光学株式会社 顔面装着具

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0339624U (ja) * 1989-08-29 1991-04-17
JPH05280546A (ja) * 1992-04-02 1993-10-26 Kobe Steel Ltd 軸継手構造及び軸着脱装置
DE19518130C2 (de) * 1995-05-17 1997-05-15 Lemfoerder Metallwaren Ag Sicherheitslenksäule eines Kraftfahrzeuges
JP3617824B2 (ja) * 2000-08-29 2005-02-09 三菱電機株式会社 モータ
JP2008137482A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Nsk Ltd エネルギ吸収型中間シャフト及びその製造方法
JP5101357B2 (ja) * 2008-03-18 2012-12-19 三菱重工業株式会社 回転機械及び追設リング

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012062991A (ja) 2012-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5500381B2 (ja) 車両操舵装置用の動力伝達軸
JP5100740B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JP5765439B2 (ja) ステアリング装置
JP2005042913A (ja) ウォーム減速機及び電動式パワーステアリング装置
JP2016064790A (ja) ステアリング装置
JP2004175298A (ja) 舵取装置
EP2463176B1 (en) Shaft-and-yoke coupling structure and vehicle steering system
JP2011038644A (ja) ウォーム減速機及び電動式パワーステアリング装置
JP2002264827A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5262592B2 (ja) 車両用操舵力伝達装置
JP2008126750A (ja) ステアリング装置
JP5338834B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2014114915A (ja) 伸縮シャフトおよびステアリング装置
JP4760304B2 (ja) ステアリング装置
JPH0714109Y2 (ja) 動力舵取装置
WO2019207708A1 (ja) 車両用ステアリング装置
JP2009012685A (ja) ステアリング装置
JP3986389B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5429232B2 (ja) ステアリング装置用トルク伝達装置
JP2011230682A (ja) ステアリング装置の伝達軸およびステアリング装置
JP5641333B2 (ja) 伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置
JP2010030397A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6939124B2 (ja) ステアリング装置及び中間シャフト
JP6939123B2 (ja) ステアリング装置及び中間シャフト
JP6729116B2 (ja) ステアバイワイヤ方式の操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5500381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees