JP3986389B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電動パワーステアリング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ステアリングハンドルの操舵力を軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステアリング装置が多用され、大型車両にも採用されるようになってきた。しかしながら、大型車両に電動パワーステアリング装置を採用した場合には、電動モータによる補助トルクが増大する。このため、大型の電動モータが必要である。大型電動モータを車両の狭いスペースに配置するには限界がある。しかも、大容量のモータ駆動回路を用いる必要があるので、コストアップの要因となる。
【0003】
このような点を改良する技術として、1個の大型電動モータから2個の小型電動モータに変更した、電動パワーステアリング装置が開発されてきた。この種の電動パワーステアリング装置としては、例えば特開平5−155343号公報「電動式パワーステアリング装置」(以下、「従来の技術」と言う。)が知られている。以下、上記従来の技術の概要を説明する。
【0004】
図9は従来の電動パワーステアリング装置の概要図であり、特開平5−155343号公報の図1の要部を再掲する。なお、符号は振り直した。
【0005】
従来の電動パワーステアリング装置600は、ステアリングハンドル601の操舵トルクをステアリングギヤ602を介してラック軸603に伝達するとともに、操舵トルクセンサ604で検出した操舵トルクに応じてコントロール装置605が2個の補助モータ606,607を駆動制御し、2個の補助モータ606,607が操舵トルクに応じた補助トルクを発生し、これらの補助トルクをそれぞれステアリングギヤ608,609を介してラック軸603に伝達することで、ラック軸603によって左右の車輪611,611を操舵するというものである。612は車速センサである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、2個の補助モータ606,607の駆動制御をするには、種々の方法が考えられる。例えば、操舵トルクが小さいときには、補助トルクも小さくてすむので、2個の補助モータ606,607のうち、一方だけを駆動させるようにしてもよい。
【0007】
この場合に、一方の補助モータ606は、停止している他方の補助モータ607における慣性の影響を受けるので、操舵トルクに対する応答性を確保するための配慮が必要となる。補助モータ606の応答性が低下すると、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性も低下するからである。
しかも、2個の補助モータ606,607は、各々ステアリングギヤ608,609を介してラック軸603に連結したものである。一方の補助モータ606は、停止している他方の補助モータ607の慣性に加えて、他方のステアリングギヤ609における逆伝動効率(負荷側から駆動側へ力を伝達するときの伝動効率)の影響をも受けるので、応答性がより低下する要因となり得る。
このようなことから、さらなる改良の余地がある。
【0008】
そこで本発明の目的は、2個の電動モータを備えた電動パワーステアリング装置における、システムの応答性を十分に確保することができる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、ステアリングハンドルから操舵車輪へ至るステアリング系に第1電動モータ並びに第2電動モータを備え、これら第1・第2電動モータの動力を操舵車輪へ伝達するようにした電動パワーステアリング装置において、
ステアリング系が、ステアリングハンドルと、このステアリングハンドルに連結されたピニオン軸と、このピニオン軸にラックアンドピニオン機構を介して連結されたラック軸と、このラック軸に連結された操舵車輪とからなり、
第1電動モータの動力が、第1ウォームギヤ機構を介してピニオン軸に伝達され、このピニオン軸からラックアンドピニオン機構を介してラック軸に伝達されるように構成され、
第2電動モータの動力が、第2ウォームギヤ機構を介して補助ピニオン軸に伝達され、この補助ピニオン軸から補助ラックアンドピニオン機構を介してラック軸に伝達されるように構成され、
第1電動モータが、第2電動モータよりも先に回転を開始するものであり、この第2電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る伝動経路にクラッチを備え、
このクラッチが、第2電動モータからステアリング系へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系から第2電動モータへ力が伝わらぬようにする、一方向クラッチであることを特徴とする。
【0010】
第1電動モータを第2電動モータよりも先に回転させるようにしたので、先に第1電動モータの動力を操舵車輪へ伝達し、更に大動力が必要なときには、第2電動モータをも回転させて動力を操舵車輪へ伝達することができる。
第1電動モータよりも後で回転を開始する、第2電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る伝動経路にクラッチを備えた。さらにクラッチを、ステアリング系から第2電動モータへ力が伝わらぬようにする一方向クラッチとした。このため、回転を開始した第1電動モータは、停止している第2電動モータの慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータを備えたにもかかわらず、第1電動モータだけを回転させたときに、モータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
【0011】
請求項は、第2電動モータが、第1電動モータよりも大容量のモータであることを特徴とする。
第1電動モータよりも後で回転を開始する第2電動モータを、第1電動モータよりも大容量モータとしたので、第2電動モータの慣性が第1電動モータの慣性よりも大きい。操舵車輪を操舵する動力が小さくてすむときには、慣性が小さい第1電動モータだけを回転させることで、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、より高めることができる。
しかも、慣性が大きい第2電動モータ側に一方向クラッチを設けることになる。第1電動モータだけを回転させたときに、停止している第2電動モータの、大きい慣性の影響を排除して、モータ制御信号に対する応答性を、より高めることができる。
【0012】
請求項、第1電動モータのモータ軸からステアリング系へ至伝動経路クラッチを備え、
クラッチが、第1電動モータらステアリング系へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系から第1電動モータ力が伝わらぬようにする、一方向クラッチであることを特徴とする。
【0013】
第1電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る第1伝動経路、及び、第2電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る第2伝動経路に、各々一方向クラッチを備えたので、第1・第2電動モータのうちの一方を他方よりも先に回転させたときに、回転を開始した一方の電動モータが、停止している他方の電動モータの慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータを備えたにもかかわらず、一方の電動モータだけを回転させたときに、モータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
さらには、一方の電動モータが故障した場合には、正常な他方の電動モータで最低限必要な動力を確保することができる。
【0014】
さらにまた、第1・第2電動モータは各クラッチによって、ステアリング系から振動が絶縁された状態にある。従って、操舵車輪からラック軸に伝わった振動は、その振動方向にかかわらず、第1・第2電動モータで減衰されることなく、ほとんどがステアリングハンドルに伝わる。このため、運転者は操舵車輪からステアリングハンドルに伝わる微振動の変化を手で感じとることによって、ステアリングハンドルを通じて路面状況(路面情報)を常に確実に把握することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、先にクラッチについて説明し、次に、このクラッチを採用した電動パワーステアリング装置について説明する。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0016】
図1は本発明に係るクラッチの断面図であり、このクラッチ10は、入力側の筒状の内輪20と、出力側の円筒状の外輪30と、これらの内輪20と外輪30との間に介在する複数のローラ40・・・(図では2個だけを示す。また、・・・は複数を示す。以下同じ。)と、ローラ40・・・を保持する円筒状の保持器(リテーナ)50と、保持器50を回転方向の中立位置に保持する複数のセンタリングばね60・・・と、保持器50の回転運動を緩慢にするように嵌合する固定リング70と、からなる。
【0017】
内輪20、外輪30、保持器50及び固定リング70は、互いに同心上に設定されることになる。
ローラ40は、内・外輪20,30に対して平行に配置した円柱状部材であり、自転可能なように、保持器50のガイド孔51に嵌合したものである。
【0018】
保持器50の端部から内輪20の軸方向に沿って延長部52を延ばし、この延長部52を固定リング70の嵌合凹部71に嵌合するとともに、この嵌合凹部71と延長部52との間の隙間に粘性流体72を封入することで、粘性流体72によって、保持器50の回転運動を緩慢にすることができる。粘性流体72は、高粘度の流体(例えば、ゲル)である。
【0019】
図2(a),(b)は本発明に係るクラッチの構成図であり、(a)は上記図1の2−2線断面でのクラッチ10の一部を表し、(b)は(a)のセンタリングばね60付近を斜視図として表したものである。
内輪20の外周面は、内輪20の中心と同心の正多角形状を呈する。外輪30の内周面は、外輪30の中心と同心の円形状を呈する。複数のローラ40・・・は、内輪20の外周面における多角形の角数に応じた数量で、内輪20の周方向に一定ピッチで配列したものである。
【0020】
このようにして、内輪20の多角形外周面における各平坦面(以下、「外周平坦面」と言う。)21・・・と外輪30の円形内周面31との間に、テーパ状空間部32・・・を形成することができる。テーパ状空間部32・・・は、狭部としての周方向端部がテーパ形状を呈する空間部である。各テーパ状空間部32・・・に1個ずつローラ40を介在させることになる。
【0021】
センタリングばね60は、ばね用線材を略コ字状に折曲げ形成した部材である。一方、内輪20及び保持器50は端部に、径方向に開放した掛け溝22・・・,53・・・を有する。これらの掛け溝22・・・,53・・・にセンタリングばね60の両端部61,61を掛け止めることで、保持器50が回転運動をしたときに中立位置に戻すことができる。
【0022】
次に、上記構成のクラッチ10の作用について、図2及び図3に基づき説明する。
図2はクラッチ10がオフ状態(開状態)にあることを示す。このオフ状態においては、内輪20の外周平坦面21における中央位置L1にローラ40がくるように、内輪20と保持器50とをセンタリングばね60で弾発している。従って、ローラ40は外周平坦面21の中央位置L1に保持されることになる。
【0023】
外周平坦面21の中央位置L1から外輪30の円形内周面31までの間隔は、ローラ40の径よりも大きい。このため、外輪30の円形内周面31とローラ40との間には隙間33を有する。このオフ状態において、外輪30が時計回り又は反時計回りのどちらに回転しても、ローラ40を介して内輪20を回転させることはできない。外輪30は空転するだけである。
なお、この状態における外周平坦面21の中央位置L1は、ローラ40の中立位置L2と一致する。
【0024】
その後、内輪20を時計回り(矢印R1方向)に回転させると、センタリングばね60を介して保持器50も同方向へ回転しようとする。しかし、粘性流体72(図2参照)によって、保持器50の回転運動は抑制されている。このため、保持器50並びにローラ40は元の位置に止まろうとする。ローラ40に対して、外周平坦面21の位相は変化する。この結果を図3に示す。
【0025】
図3(a),(b)は本発明に係るクラッチの作用図であり、(a)は上記図2(a)に対応し、(b)は上記図2(b)に対応する。
ローラ40の中立位置L2に対して、外周平坦面21の中央位置L1は変位する。このため、ローラ40の中立位置L2において、外周平坦面21から外輪30の円形内周面31までの間隔が狭まる。ローラ40は、外周平坦面21及び円形内周面31に接触して、くさび作用をなすことで、内輪20と外輪30とをロックする。この結果、クラッチ10はオン(接状態)になる。このようにして、内輪20から外輪30へ力を伝えて、外輪30を時計回りに回転させることができる。
【0026】
その後、内輪20を反時計回り(矢印R1と反対方向)に回転させると、上記図2に示すようにローラ40の中立位置L2において、外周平坦面21から外輪30の円形内周面31までの間隔が拡がる。このため、外輪30の円形内周面31とローラ40との間に隙間33ができるので、内輪20と外輪30とのロック状態は解除になる。この結果、クラッチ10はオフ(開状態)になる。このようにして、内輪20から外輪30への力の伝達を解除することができる。
【0027】
なお、内輪20を反時計回りに回転させた場合も同様に、クラッチ10はオン(接状態)になり、内輪20から外輪30へ力を伝えて、外輪30を反時計回りに回転させることができる。
【0028】
以上の説明から明らかなように、クラッチ10は、外輪30に対する内輪20の相対回転数の差を利用したものであり、内輪20の回転数が外輪30の回転数を上回ったときにオンとなり、内輪20の回転数が外輪30の回転数を下回ったとき(内輪20が停止したときを含む)にオフとなる。
このようなクラッチ10は、入力側の内輪20から出力側の外輪30へ力を伝えるようにするとともに、外輪30から内輪20へ力が伝わらぬようにする、一方向クラッチ(不可逆クラッチ)であると、言うことができる。
【0029】
次に、上記クラッチ10を搭載した電動パワーステアリング装置の第1実施例について、図4に基づき説明する。
図4は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の模式図である。第1実施例の電動パワーステアリング装置100は、車両のステアリングハンドル111から操舵車輪119,119に至るステアリング系110と、このステアリング系110に補助トルクを加える補助トルク機構120とからなる。この電動パワーステアリング装置100は、ラック軸116の両端から操舵トルクを取り出すようにしたエンドテイクオフ型操舵装置である。
【0030】
ステアリング系110は、ステアリングハンドル111にステアリング軸112及び自在軸継手113・・・を介してピニオン軸114を連結し、ピニオン軸114にラックアンドピニオン機構115を介してラック軸116を連結し、ラック軸116の両端に左右のタイロッド117,117及びナックル118,118を介して左右の操舵車輪119,119を連結したものである。
ラックアンドピニオン機構115は、ピニオン軸114に形成したピニオン115aと、ラック軸116に形成したラック115bとからなる。
【0031】
運転者がステアリングハンドル111を操舵することで、この操舵トルクによりラックアンドピニオン機構115、ラック軸116及び左右のタイロッド117,117を介して、左右の操舵車輪119,119を操舵することができる。
【0032】
補助トルク機構120は、ステアリングハンドル111に加えたステアリング系110の操舵トルクを操舵トルクセンサ121で検出し、この検出信号に基づき制御部122でモータ制御信号を発生し、このモータ制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルク(動力)を第1電動モータ131並びに第2電動モータ141で発生し、これら第1・第2電動モータ131,141の動力を操舵車輪119,119へ伝達するようにしたものである。このように、ステアリング系110に第1電動モータ131並びに第2電動モータ141を備えるようにした。
【0033】
詳しく説明すると、補助トルク機構120は、操舵トルクセンサ121と制御部122と第1補助トルク機構130と第2補助トルク機構140とからなる。操舵トルクセンサ121は磁歪式トルクセンサである。
【0034】
第1補助トルク機構130は、第1電動モータ131と、第1電動モータ131の補助トルクをピニオン軸114に伝達するトルク伝達部材としての第1ウォームギヤ機構132とからなる。
第1ウォームギヤ機構132は、第1ウォーム軸133に形成した第1ウォーム134と、ピニオン軸114に結合した第1ウォームホイール135とを組合わせた倍力機構である。第1電動モータ131のモータ軸131aにカップリング136を介して第1ウォーム軸133を連結した。
【0035】
第2補助トルク機構140は、第2電動モータ141に第2ウォームギヤ機構142、補助ピニオン軸146、及び、補助ラックアンドピニオン機構147を介してラック軸116を連結したものである。補助ラックアンドピニオン機構147は、補助ピニオン軸146に形成したピニオン147aと、ラック軸116に形成したラック147bとからなる。
第2ウォームギヤ機構142は、第2ウォーム軸143に形成した第2ウォーム144と、補助ピニオン軸146に結合した第2ウォームホイール145とを組合わせた倍力機構である。第2電動モータ141のモータ軸141aに上記クラッチ10(以下「クラッチ10B」と言う。)を介して第2ウォーム軸143を連結した。
【0036】
第2電動モータ141の補助トルクを、クラッチ10B、トルク伝達部材としての第2ウォームギヤ機構142、第2ウォームギヤ機構142に連結した補助ピニオン軸146、補助ラックアンドピニオン機構147を介して、ラック軸116に伝達することができる。
【0037】
第1電動モータ131は、第2電動モータ141よりも先に回転を開始するモータである。第2電動モータ141は、第1電動モータ131よりも大容量のモータである。
以上の説明から明らかなように、第1実施例は、第2電動モータ141のモータ軸141aからステアリング系110へ至る伝動経路152に、上記クラッチ10Bを備えたことを特徴とする。ここで、伝動経路152とは、第2電動モータ141のモータ軸141aからラック軸116までの補助トルク伝達経路のことである。
【0038】
次に、上記第1実施例の電動パワーステアリング装置100の作用について説明する。
第1電動モータ131を第2電動モータ141よりも先に回転させるようにしたので、先に第1電動モータ131の動力を操舵車輪119,119へ伝達し、更に大動力が必要なとき、例えば停車中にステアリングハンドル111で操舵車輪119,119を操舵するとき(いわゆる、据え切り時)には、第2電動モータ141をも回転させて動力を操舵車輪119,119へ伝達することができる。
【0039】
さらに電動パワーステアリング装置100は、第1電動モータ131よりも後で回転を開始する、第2電動モータ141のモータ軸141aからステアリング系110へ至る伝動経路152にクラッチ10Bを備える。このクラッチ10Bによれば、第2電動モータ141からステアリング系110へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系110から第2電動モータ141へ力が伝わらぬようにすることができる。
【0040】
このため、回転を開始した第1電動モータ131は、停止している第2電動モータ141の慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータ131,141を備えたにもかかわらず、第1電動モータ131だけを回転させたときに、制御部122のモータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置100としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
【0041】
さらには、第1電動モータ131よりも後で回転を開始する第2電動モータ141を、第1電動モータ131よりも大容量モータとしたので、第2電動モータ141の慣性が第1電動モータ131の慣性よりも大きい。操舵車輪119,119を操舵する動力が小さくてすむときには、慣性が小さい第1電動モータ131だけを回転させることで、電動パワーステアリング装置100としてのシステムの応答性を、より高めることができる。
【0042】
しかも、慣性が大きい第2電動モータ141側にクラッチ10Bを設けることになる。第1電動モータ131だけを回転させたときに、停止している第2電動モータ141の、大きい慣性の影響を排除して、モータ制御信号に対する応答性を、より高めることができる。
【0043】
次に、上記クラッチ10を搭載した電動パワーステアリング装置の第2実施例について、図5及び図6に基づき説明する。
図5は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の模式図である。第2実施例の電動パワーステアリング装置200は、第1電動モータ131のモータ軸131aからステアリング系110へ至る第1伝動経路151に上記クラッチ10(以下「第1クラッチ10A」と言う。)を備えるとともに、第2電動モータ141のモータ軸141aからステアリング系110へ至る第2伝動経路152にも上記クラッチ10(以下「第2クラッチ10B」と言う。)を備えたことを特徴とする。
他の構成については上記図4に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置100と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
ここで、第1伝動経路151とは、第1電動モータ131のモータ軸131aからピニオン軸114まで又はラック軸116までの補助トルク伝達経路のことである。第2伝動経路152とは、第2電動モータ141のモータ軸141aからラック軸116までの補助トルク伝達経路のことである。
【0045】
具体的には、第1電動モータ131のモータ軸131aに第1クラッチ10Aを介して第1ウォーム軸133を連結した。また、第2電動モータ141のモータ軸141aに第2クラッチ10Bを介して第2ウォーム軸143を連結した。
【0046】
第1クラッチ10Aによれば、第1電動モータ131からステアリング系110へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系110から第1電動モータ131へ力が伝わらぬようにすることができる。
一方、第2クラッチ10Bによれば、第2電動モータ141からステアリング系110へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系110から第2電動モータ141へ力が伝わらぬようにすることができる。
【0047】
次に、上記構成の第2実施例の電動パワーステアリング装置200の作用を図5及び図6に基づき説明する。
図5において、第1電動モータ131のモータ軸131aからステアリング系110へ至る第1伝動経路151、及び、第2電動モータ141のモータ軸141aからステアリング系110へ至る第2伝動経路152に、各々一方向クラッチ(第1・第2クラッチ10A,10B)を備えたので、第1・第2電動モータ131,141のうちの一方を他方よりも先に回転させたときに、回転を開始した一方の電動モータ131が、停止している他方の電動モータ141の慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータ131,141を備えたにもかかわらず、一方の電動モータ131だけを回転させたときに、モータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置200としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
【0048】
さらには、一方の電動モータ131又は141が故障した場合には、正常な他方の電動モータ141または131によって、最低限必要な動力を確保することができる。
【0049】
図6(a)〜(c)は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の作用図であり、(a)及び(b)は本発明の電動パワーステアリング装置200を示し、(c)は比較例の電動パワーステアリング装置500を示す。
【0050】
(c)に示す比較例の電動パワーステアリング装置500は、第1電動モータ131のモータ軸131aに第1ウォーム軸133を直接取付けるとともに、第2電動モータ141のモータ軸141aに第2ウォーム軸143を直接取付けたものである。
車両を走行させると、路面の状況に応じて操舵車輪119,119に振動が発生し、その振動はラック軸116を介してピニオン軸114及び補助ピニオン軸146に伝わる。
【0051】
ピニオン軸114に伝わった振動は、更にステアリングハンドル111に伝わるほかに、第1ウォームホイール135→第1ウォーム134→第1ウォーム軸133の経路で第1電動モータ131のモータ軸131aにも伝わる。一方、補助ピニオン軸146に伝わった振動は、更に第2ウォームホイール145→第2ウォーム144→第2ウォーム軸143の経路で第2電動モータ141のモータ軸141aにも伝わる。この結果、ラック軸116に伝わった振動は、第1・第2電動モータ131,141で減衰され得る。
【0052】
特に、第1・第2電動モータ131,141が停止しているときには、次のような現象が発生する。
第1ウォーム134や第2ウォーム144を回転させる方向の振動は、第1・第2電動モータ131,141のモータ軸131a,141aに設けたロータ(図示せず)を回そうとする。これに対して、第1・第2電動モータ131,141が停止中には、モータ軸131a,141a並びにロータは慣性により常に停止し続けようとする。この結果、第1ウォーム134や第2ウォーム144を回転させる方向の振動を第1・第2電動モータ131,141が打ち消して減衰させることになる。このようにして、ラック軸116に伝わった振動が第1・第2電動モータ131,141で減衰される。ラック軸116に伝わった振動は、第1・第2電動モータ131,141で減衰される分だけ、ステアリングハンドル111に伝わりにくくなる。
【0053】
これに対して、(a)に示すように第2実施例の電動パワーステアリング装置200は、第1電動モータ131のモータ軸131aに上記構成の第1クラッチ10Aを介して第1ウォーム軸133を連結するとともに、第2電動モータ141のモータ軸141aに上記構成の第2クラッチ10Bを介して第2ウォーム軸143を連結したものである。
【0054】
このため、▲1▼ステアリングハンドル111からピニオン軸114に加えた操舵トルクT1と、▲2▼第1電動モータ131から第1クラッチ10A並びに第1ウォームギヤ機構132を介してピニオン軸114に加えた補助トルクT2と▲3▼第2電動モータ141から第2クラッチ10B並びに第2ウォームギヤ機構142を介して補助ピニオン軸146に加えた補助トルクT3とによって、操舵車輪119,119を操舵することができる。
【0055】
このような電動パワーステアリング装置200であるから、(b)に示すように、停止中の第1・第2電動モータ131,141は第1・第2クラッチ10A,10Bによって、ピニオン軸114や補助ピニオン軸146から、振動が絶縁された状態にある。従って、操舵車輪119,119からラック軸116に伝わった振動は、その振動方向にかかわらず、第1・第2電動モータ131,141で減衰されることなく、ほとんどがステアリングハンドル111に伝わる。このため、運転者は操舵車輪119,119からステアリングハンドル111に伝わる微振動の変化を手で感じとることによって、ステアリングハンドル111を通じて路面状況(路面情報)を常に確実に把握することができる。
【0056】
ところで、本発明は、操舵トルクセンサ121として磁歪式トルクセンサを採用したものである。磁歪式トルクセンサは、磁歪特性を有するピニオン軸114に作用した操舵トルクに応じて生じる磁歪効果を電気コイルにて電気磁気的に検出するものである。従って、従来のように、操舵トルクを検出するためにピニオン軸114を長手方向に二分割して、これら分割軸間をトーションバーにて連結する必要がない。ピニオン軸114の途中にトーションバーを設けないので、ラック軸116からピニオン軸114に伝わった振動を、トーションバーで減衰することなくステアリングハンドル111に伝えることができる。
【0057】
次に、上記クラッチ10を搭載した電動パワーステアリング装置の第3実施例について、図7に基づき説明する。
図7は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の模式図である。第3実施例の電動パワーステアリング装置300は、上記図4に示す第1実施例のステアリング系110における、ステアリング軸112からピニオン軸114を分離、独立させたことを特徴とする。
他の構成については上記図4に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置100と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0058】
第3実施例のステアリング軸112は、操舵車輪119,119を直接操舵することはない。このままでは、ステアリングハンドル111を操舵しても空転するだけであり、路面反力が無いので、操舵感覚(操舵フィーリング)が劣る。
これに対応するために第3実施例は、操舵反力を付加するための電動モータ、すなわち反力付加モータ311をステアリング系110に備え、反力付加モータ311のモータ軸311aにギヤ機構312を介してステアリング軸112を連結したものである。
【0059】
より具体的には、操舵角センサ313によってステアリング軸112の操舵角及び角速度(操舵速度)を検出し、この検出信号に基づき制御部122で制御信号を発生し、この制御信号に基づき操舵角及び角速度に応じた操舵反力を反力付加モータ311で発生し、反力付加モータ311の動力をステアリング軸112へ伝達するようにしたものである。操舵角センサ313は磁歪式トルクセンサである。
【0060】
このようにして、反力付加モータ311で路面反力に相当する疑似的な反力を発生し、ステアリング軸112に付加することにより、ステアリングハンドル111の手応え感を増し、操舵感覚を高めることができる。
この場合には、運転者がステアリングハンドル111を操舵することで、操舵トルクを操舵トルクセンサ121で検出し、この検出信号に基づき制御部122でモータ制御信号を発生し、このモータ制御信号に基づき操舵トルクに応じて第1・第2電動モータ131,141が発生したトルク(動力)をピニオン軸114及び補助ピニオン軸146を介してラック軸116に伝達し、ラック軸116で操舵車輪119,119を操舵することができる。
さらには、上記図4に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置100と同様の作用、効果をなすことができる。
【0061】
次に、上記クラッチ10を搭載した電動パワーステアリング装置の第4実施例について、図8に基づき説明する。
図8は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の模式図である。第4実施例の電動パワーステアリング装置400は、上記図5に示す第2実施例のステアリング系110における、ステアリング軸112からピニオン軸114を分離、独立させたことを特徴とする。
【0062】
すなわち、上記図5に示す第2実施例の電動パワーステアリング装置200のうち、ステアリング系110の構成を、上記図7に示す第3実施例のステアリング系110に変更したものである。
上記図5及び図6に示す第2実施例の電動パワーステアリング装置200と同様の作用、効果をなすことができる。
他の構成については上記図5に示す第2実施例の電動パワーステアリング装置200と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0063】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、第1・第2電動モータの駆動を開始させるときに第1電動モータを第2電動モータよりも常に先に回転させるようにしたので、先に第1電動モータの動力を操舵車輪へ伝達し、更に大動力が必要なときには、第2電動モータをも回転させて動力を操舵車輪へ伝達することができる。
第1電動モータよりも後で回転を開始する、第2電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る伝動経路にクラッチを備えた。さらにクラッチを、ステアリング系から第2電動モータへ力が伝わらぬようにする一方向クラッチとした。このため、回転を開始した第1電動モータは、停止している第2電動モータの慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータを備えたにもかかわらず、第1電動モータだけを回転させたときに、モータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
【0064】
請求項は、第1電動モータよりも後で回転を開始する第2電動モータを、第1電動モータよりも大容量モータとしたので、第2電動モータの慣性が第1電動モータの慣性よりも大きい。操舵車輪を操舵する動力が小さくてすむときには、慣性が小さい第1電動モータだけを回転させることで、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、より高めることができる。
しかも、慣性が大きい第2電動モータ側に一方向クラッチを設けることになる。第1電動モータだけを回転させたときに、停止している第2電動モータの、大きい慣性の影響を排除して、モータ制御信号に対する応答性を、より高めることができる。
【0065】
請求項は、第1電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る第1伝動経路、及び、第2電動モータのモータ軸からステアリング系へ至る第2伝動経路に、各々一方向クラッチを備えたので、第1・第2電動モータのうちの一方を他方よりも常に先に回転させたときに、回転を開始した一方の電動モータが、停止している他方の電動モータの慣性の影響を受けない。従って、2個の電動モータを備えたにもかかわらず、一方の電動モータだけを回転させたときに、モータ制御信号に対する応答性を高めることができる。従って、電動パワーステアリング装置としてのシステムの応答性を、十分に確保することができる。
さらには、一方の電動モータが故障した場合には、正常な他方の電動モータで最低限必要な動力を確保することができる。
【0066】
さらにまた、第1・第2電動モータは各クラッチによって、ステアリング系から振動が絶縁された状態にある。従って、操舵車輪からラック軸に伝わった振動は、その振動方向にかかわらず、第1・第2電動モータで減衰されることなく、ほとんどがステアリングハンドルに伝わる。このため、運転者は操舵車輪からステアリングハンドルに伝わる微振動の変化を手で感じとることによって、ステアリングハンドルを通じて路面状況(路面情報)を常に確実に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッチの断面図
【図2】本発明に係るクラッチの構成図
【図3】本発明に係るクラッチの作用図
【図4】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の模式図
【図5】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の模式図
【図6】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の作用図
【図7】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の模式図
【図8】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の模式図
【図9】従来の電動パワーステアリング装置の概要図
【符号の説明】
10,10A,10B…クラッチ(一方向クラッチ)、100,200,300,400…電動パワーステアリング装置、110…ステアリング系、111…ステアリングハンドル、119…操舵車輪、131…第1電動モータ、131a…第1電動モータのモータ軸、141…第2電動モータ、141a…第2電動モータのモータ軸、151,152…伝動経路。

Claims (2)

  1. ステアリングハンドルから操舵車輪へ至るステアリング系に第1電動モータ並びに該第1電動モータよりも大容量の第2電動モータを備え、これら第1・第2電動モータの動力を前記操舵車輪へ伝達するようにした電動パワーステアリング装置において、
    前記ステアリング系は、前記ステアリングハンドルと、このステアリングハンドルに連結されたピニオン軸と、このピニオン軸にラックアンドピニオン機構を介して連結されたラック軸と、このラック軸に連結された前記操舵車輪とからなり、
    前記第1電動モータの動力が、第1ウォームギヤ機構を介して前記ピニオン軸に伝達され、このピニオン軸から前記ラックアンドピニオン機構を介して前記ラック軸に伝達されるように構成され、
    前記第2電動モータの動力が、第2ウォームギヤ機構を介して補助ピニオン軸に伝達され、この補助ピニオン軸から補助ラックアンドピニオン機構を介して前記ラック軸に伝達されるように構成され、
    前記第1・第2電動モータの駆動を開始させるときに前記第1電動モータは、前記第2電動モータよりも常に先に回転を開始するものであり、少なくとも第2電動モータのモータ軸から前記ステアリング系へ至る伝動経路にクラッチを備え、
    このクラッチは、前記第2電動モータから前記ステアリング系へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系から第2電動モータへ力が伝わらぬようにする、一方向クラッチであることを特徴とした電動パワーステアリング装置。
  2. 記第1電動モータのモータ軸から前記ステアリング系へ至伝動経路クラッチを備え、
    クラッチは、前記第1電動モータら前記ステアリング系へ動力を伝えるようにするとともに、ステアリング系から第1電動モータ力が伝わらぬようにする、一方向クラッチであることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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