JPH07237550A - 電動パワーステアリングのトルク伝達装置 - Google Patents

電動パワーステアリングのトルク伝達装置

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JPH07237550A
JPH07237550A JP2990794A JP2990794A JPH07237550A JP H07237550 A JPH07237550 A JP H07237550A JP 2990794 A JP2990794 A JP 2990794A JP 2990794 A JP2990794 A JP 2990794A JP H07237550 A JPH07237550 A JP H07237550A
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JP
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output shaft
input shaft
torque
shaft
sprag
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JP2990794A
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Minoru Tanaka
稔 田中
Katsuyuki Moriya
勝之 守屋
Tsukasa Miyajima
司 宮島
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁歪式トルクセンサとメカニカルクラッチと
を組み合わせることができる入力軸と出力軸との連結構
造を提供する。 【構成】 出力軸1の端部に軸方向に沿って延びる嵌合
孔2を形成しこの嵌合孔2に入力軸4の挿入部5が嵌挿
されている。入力軸4と出力軸1との継目部分には両者
にわたって磁歪リング8が取り付けられ、磁歪リング8
とこれに対向するコイル12を主たる構成とするトルク
センサTが設けられている。出力軸1の外周であって入
力軸4の挿入部5の先端を囲む部位には、入力軸4と出
力軸1とを、入力軸4から延びるストッパピン21、ス
プラグ22、内側保持器19、外側保持器18によって
接続、解除するメカニカルクラッチCが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動パワーステアリ
ングのトルク伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動パワーステアリングのトルク伝達装
置としては、例えば、特開平5−25441号公報に示
されているものがある。このトルク伝達装置は、磁歪式
のトルクセンサと電磁クラッチとを組み合わせたもので
あって、ステアリングハンドルが一定以上のトルクで操
作されると、これをトルクセンサによって検出し、電磁
クラッチを作動させ、電動モータの駆動力によって出力
軸をアシストしてステアリングハンドルの操舵力を軽減
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電動パワーステアリングのトルク伝達装置にあって
は、電磁クラッチを用いているため、マグネット等の配
置スペースが大きくなるという問題がある。また、電磁
クラッチを作動させるために、各種のセンサを必要とす
るため製品コストが高く、精度管理のため製造コストも
増加するという問題がある。
【0004】そこで、この発明は、磁歪式のトルクセン
サにメカニカルクラッチを取り付けることを可能とし、
占有スペースが小さく低コストで製造することができる
電動パワーステアリングのトルク伝達装置を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】車輪に連係される出力軸
とステアリングハンドルに連係される入力軸との連結部
分に設けたパワーステアリングのトルク伝達装置におい
て、出力軸の端部に軸方向に沿って延びる嵌合孔が形成
され、この嵌合孔に入力軸の端部が挿入され、入力軸と
出力軸とがこれら入力軸と出力軸にわたって取り付けら
れた磁歪部材によって連結され、磁歪部材の周囲には所
定間隔を隔てて検出部が設けられ、これら磁歪部材と検
出部とでトルクセンサが構成され、出力軸のうち入力軸
が挿入された部位の外周に、トルクセンサと連なるメカ
ニカルクラッチが設けられている。
【0006】また、上記メカニカルクラッチが、出力軸
の外周に回転可能に取り付けられ、かつ前記トルクセン
サの出力信号によって作動する駆動装置に連係された円
筒状の外輪と、外輪の内径面と出力軸の外径面とを円筒
面としその両円筒面間に組み込まれた複数組の右側用と
左側用スプラグと、スプラグの外径面と内径面とに各々
設けられスプラグが両円筒面の周方向に傾いたとき両円
筒面に係合する円弧面と、スプラグの外形側端部を受容
するポケットを有し外輪の円筒面に沿って回転可能なリ
ング状の外側保持器と、スプラグの内径側端部を受容す
るポケットを有し出力軸に固定される内側保持器と、入
力軸に一端が固定され出力軸と内側保持器とを貫いて外
側保持器に他端が取り付けられたストッパピンとを有し
ているものであっても良い。
【0007】
【作用】請求項1に記載した発明によれば出力軸に設け
た嵌合孔に入力軸の端部を挿入する構成を採用すること
で、出力軸と入力軸とを磁歪部材によって連結して磁歪
式のトルクセンサを配置可能とすると共に出力軸のうち
入力軸が挿入された部位の外周に前記トルクセンサと連
なるメカニカルクラッチを配置できるようにする。トル
クセンサによって一定以上のトルクを検出した場合に
は、メカニカルクラッチを介して駆動装置により出力軸
をアシストしてステアリングハンドルの操舵力を軽減す
る。
【0008】請求項2に記載した発明によればステアリ
ングハンドルの操舵力が一定以上のトルクである場合に
は、駆動装置が作動すると共にメカニカルクラッチのス
トッパピンにより外側保持器を介してスプラグを傾動さ
せるため外輪と出力軸とが一体化し、したがって、駆動
装置によるアシスト力が外輪から出力軸に作用する。
【0009】また、ステアリングハンドルの操舵力が一
定以下のトルクである場合にはスプラグが傾動するには
至らず、したがって、磁歪部材によって入力軸にかかる
操舵力がそのまま出力軸に作用する。
【0010】一方、何らかの原因で駆動装置が故障して
いた場合に、ステアリングハンドルを一定以上のトルク
で操舵すると、ストッパピンが外側保持器を介してスプ
ラグを傾動させるようとするが、外輪がロックされてい
るため更に回転するストッパピンが出力軸を回転させ
る。よって、スプラグは傾動するには至らず、外輪と出
力軸とは一体化されないため、ステアリングハンドルの
操舵力がそのまま磁歪部材を介して出力軸に伝達され
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に説明
する。
【0012】図1において1は出力軸であって、この出
力軸1はラック&ピニオンRに連係され図外の車輪を操
舵するものであり、出力軸1の端面から軸方向に沿って
比較的長い嵌合孔2が形成されている。出力軸1の端部
には互いに対向する一対の舌片3が軸方向に突出して設
けられ、図2に示すようにこの舌片3は外側壁が弧状
に、また内側壁が平坦に各々形成されている。
【0013】一方、4は入力軸であって、この入力軸4
はステアリングハンドルHに連係されており、入力軸4
の端部には前記出力軸1の嵌合孔2に挿入される断面円
形の挿入部5が形成されている。挿入部5の基部側に
は、出力軸1の舌片3に対応する部位に、図2に示すよ
うに係止軸6が形成されている。この係止軸6は前記出
力軸1の舌片3の弧状の外側壁と同芯の弧状の周壁を一
対備えた断面略小判型の軸部であって、舌片3の内側壁
に対向する部分にはくの字状に屈曲した当接面7を備え
ている。
【0014】上記出力軸1の舌片3と入力軸4の係止軸
6の周囲には、出力軸1と入力軸4とにわたって両者を
連結する磁歪部材としての磁歪リング8が取り付けられ
ている。磁歪リング8の周囲には一対のベアリング9に
よって出力軸1と入力軸4に回転可能に支持された円筒
状のケーシング10が設けられ、このケーシング10の
内周面に磁気シールド材11に保持された検出部として
のコイル12が取り付けられている。これら磁歪リング
8とコイル12とを主たる構成として磁歪式のトルクセ
ンサTが構成されている。
【0015】ここで、上記入力軸4の係止軸6はある一
定の角度以上に回転するとその当接面7が出力軸1の舌
片3の内側壁に係止するようになっている。よって、入
力軸4に過大なトルクが作用した場合に入力軸4の係止
軸6と出力軸1の舌片3とが係止して入力軸4と出力軸
1とを一体化させて、磁歪リング8が過大なトルクによ
り磁歪リング8が損傷するのを防止している。
【0016】上記出力軸1のうち、入力軸4の挿入部5
の挿入端の外周には前記トルクセンサTに連なり同軸上
にいわゆる3ウェイタイプのメカニカルクラッチCが取
り付けられている。
【0017】メカニカルクラッチCは出力軸1の外周に
ベアリング13,14を介して回転可能な円筒状の外輪
15を備えている。
【0018】外輪15は外周にギヤが刻設され、これに
噛合するギヤ16等を介して駆動装置としてのモータ1
7に連係されている。このモータ17は前記トルクセン
サTが一定以上のトルクを検出したときにその出力信号
により制御装置Sを介して駆動して外輪15を回転させ
るものである。
【0019】外輪15の内周側にはリング状の外側保持
器18が設けられ、出力軸1の外周側にはリング状の内
側保持器19が設けられている。
【0020】内側保持器19は図3に示すようにノック
ピン20によって出力軸1に固定され、外側保持器18
は図4に示すように出力軸1の孔1Bと内側保持器19
の孔19Bに余裕をもって貫通するストッパピン21に
よって入力軸4に固定されている。
【0021】外側保持器18と内側保持器19とには図
4に示すように各々後述するスプラグ22の端部を受容
するポケット部18A,19Aが形成されている。尚、
上記外側保持器18と内側保持器19は図1に示すよう
に内側保持器19の端部から突出する突起19Cによっ
て互いに一定の間隔を保持するようになっている。
【0022】前記外輪15の内径面15Aと出力軸1の
外径面1Aとで形成される円筒面間には上記ポケット部
18A,19Aに両端部が受容される断面略ひょうたん
型のワンウェイクラッチ用のスプラグ22が組み込まれ
ている。スプラグ22は図3に示すように、右回転用
(図3のみに(R)で示す。)と左回転用(図3のみに
(L)で示す。)が円周方向に交互に合計8個(左右一
組で4組み)配設されており、スプラグ22の外径面と
内径面とには、図4に示すように(右側の右回転用スプ
ラグ)スプラグ22が周方向(右回転用のスプラグ22
なら右側)に傾動したときに外輪15の内径面15Aと
出力軸1の外径面1Aとに係合する円弧面22A(右回
転用のスプラグなら外径面には左側に内径面には右側
に)が設けられている。
【0023】即ち、スプラグ22は図5に示すように直
立状態においてはスプラグ高さhが上記両円筒面間の距
離よりも小さいが(空転状態)、外輪15と出力軸1と
が相対回転したときに傾動することによりスプラグ高さ
hが増加して各円弧面22Aが外輪15の内径面15A
と出力軸1の外径面1Aとに接触し、その接触点でスラ
スト角αを形成して出力軸1と外輪15に係合し両者を
一体化(スタンバイ状態)するのである。尚、23はス
プラグ22の外周側端部を押圧する板バネを示す。
【0024】次に、作用について説明するが、先ずメカ
ニカルクラッチCの作動が理解し易いように、出力軸1
が路面からの反力を受けない場合で説明する。
【0025】はじめに、トルクセンサTにより入力軸4
のねじれ角が設定値以下でありステアリングハンドルH
の操舵トルクが磁歪リング8の設定トルクT0よりも小
さいトルクT1であると検出された場合には(図6に示
すケース1)、制御装置Sはモータ17へ駆動信号を出
力せず、よってモータ17は駆動しない。
【0026】このとき、入力軸4は設定トルクT0以下
のトルクT1で回転するため磁歪リング8で連結された
出力軸1も同様の回転をし、外側保持器18の内側保持
器19に対する相対回転は小さく、スプラグ22はスタ
ンバイ状態とはならず空転状態となる。よって、出力軸
1は入力軸4と同様のトルクT1で回転する(図6及び
図9の(a)参照)。
【0027】次に、トルクセンサTにより入力軸4のね
じれ角が設定値以上であり、ステアリングハンドルHの
操舵トルクが磁歪リング8の設定トルクセンサT0より
も大きいトルクT2であると検出された場合には(図7
に示すケース2)、制御装置Sはモータ17へ駆動信号
を出力し、よってモータ17及びギヤ16を介して外輪
15にトルクT3が作用する。
【0028】このとき、設定トルクT0以上のトルクT2
で入力軸4が回転するため、磁歪リング8で連結された
出力軸1に対する入力軸4の相対回転は大きくなり、入
力軸4にストッパピン21により固定された外側保持器
18も内側保持器19に対して相対回転し、外側保持器
18に取り付けられた板バネ23によりスプラグ22は
傾動する。スプラグ22の傾動によってスプラグ22は
スタンバイ状態となり、外輪15と出力軸1は一体化す
る(図5の右側に示す状態)。
【0029】したがって、外輪15に作用したトルクT
3はそのままスプラグ22を介して出力軸1に伝達され
るため、出力軸1には入力軸4からのトルクT2とモー
タ17(外輪15)からのトルクT3とによってトルク
2+T3が作用し、ステアリングハンドルHの操舵力は
軽減される(図7及び図9の(b)参照)。尚、ステア
リングハンドルHを逆方向に操舵したときはストッパピ
ン21を挾んで配置された逆回転用のスプラグ22が逆
方向に作動して上述と同様にステアリングハンドルHの
操舵力を軽減する。
【0030】次に、モータ17が故障等により駆動せ
ず、その結果外輪15がロックされた場合について説明
する(図8に示すケース3)。
【0031】ステアリングハンドルHの操舵トルクが設
定トルクT0よりも小さいトルクT1である場合には、ケ
ース1と同様に出力軸1も入力軸4と同様に回転し、外
側保持器18の内側保持器19に対する相対回転は小さ
いためスプラグ22はスタンバイ状態とはならず空転状
態となる。よって外輪15がロックされていることは出
力軸1に何ら影響を与えず、出力軸1は入力軸4と同様
のトルクT1で回転する。
【0032】次に、ステアリングハンドルHの操舵トル
クが設定トルクT0よりも大きいトルクT2である場合に
は、入力軸4がトルクT2で回転するため、磁歪リング
8で連結された出力軸1に対する入力軸4の相対回転は
大きくなる。よって、スプラグ22は傾動してスタンバ
イ状態になり、外輪15と出力軸1とはスプラグ22を
介して一体化しようとする。しかし、外輪15がロック
されているため外輪15から何等回転力を受けないで停
止している出力軸1の孔1Bの壁面K(図4に示す)を
ストッパピン21が押圧するため、出力軸1を介して内
側保持器19が回転してスプラグ22をスタンバイ状態
を解除する方向に傾動させる。したがって、スプラグ2
2は空転状態となり、出力軸1は入力軸4と同様のトル
クT2で回転する。
【0033】このように、外輪15がロック状態にあっ
た場合には、入力トルクの大きさに関係なく入力軸4の
トルクが出力軸1にそのまま伝達されるのである。
【0034】次に、車輪が接地し、出力軸1が路面から
の反力を受ける走行状態における作用を図10〜17に
よって説明する。尚、走行状態におけるハンドル操作は
ステアリングハンドルHを切るコーナリング時と、ステ
アリングハンドルHを戻すコーナリング立ち上がり時と
があるので各々分けて説明する。
【0035】コーナリング時(図10〜13) ステアリングハンドルHを切ると入力軸4は回転する
が、出力軸1は車輪の接地面における抵抗により回転し
ない。したがって、ストッパピン21により内側保持器
19に対して外側保持器18が相対回転し、スプラグ2
2がスタンバイ状態となる(図10から図11の状
態)。このとき、磁歪リング8はねじれているためこの
ねじれ(ねじれ角がγ+dγ1以上となったこと)をト
ルクセンサTが検知し制御装置Sを介してモータ17を
駆動する(図12)。これにより外輪15が回転するた
めスプラグ22を介して出力軸1にモータ17のトルク
が作用し、ステアリングハンドルHの操舵力は軽減され
る(図13)。尚、このとき入力軸4はねじれ角がγ+
dγ2となり、入力軸4のトルクはストッパピン21に
よって出力軸1の孔1Bの壁面Kに直接作用する。
【0036】コーナリング立ち上がり時(図14〜1
7) コーナリングの立ち上がりで、それまで切っていたステ
アリングハンドルHへの入力を減少させると、図14に
示すように入力軸4からストッパピン21を介して外側
保持器18へ矢印方向の力が作用し、出力軸1には直進
状態へ戻ろうとする車輪から矢印方向の力が作用する。
この状態で、ねじれていた磁歪リング8が元に戻ろうと
してねじれ角がγ+dγ1以下となると(図15)モー
タ17が制御装置Sにより停止し、外輪15も停止す
る。したがって、外輪15の停止により、外輪15は入
力軸4と出力軸1と同方向に回転し、ギヤ16を介して
モータ17を回転させる。その後、図16に示すように
磁歪リング8のねじれが戻り、ねじれ角がγとなると、
スプラグ22のスタンバイ状態は解除されスプラグ22
は空転状態となり、外輪15、即ちモータ17と出力軸
4とは完全に切り離される(図17)。
【0037】このように、出力軸1に設けられた嵌合孔
2に入力軸4の端部の挿入部5を嵌合させるという構造
を採用することで、入力軸4から出力軸1にわたる部位
におけるねじれに着目して、このねじれを検出する磁歪
式のトルクセンサTとこのねじれによってON−OFF
するメカニカルクラッチCとを軸方向でオフセットして
両者を連なるように配置することを可能とするのであ
る。
【0038】よって、検出部が非接触であるため寿命が
長く、かつ精度の高い検出が行えるという磁歪式のトル
クセンサTの利点と、出力軸1に沿うようにして配置で
きるため、占有スペースが少なく低コストで製造でき、
組立性が向上するというメカニカルクラッチCの利点を
合わせ持つ電動パワーステアリングのトルク伝達装置を
得ることができる。
【0039】ここで、上記メカニカルクラッチCをトル
クセンサTの周囲に配置することも可能ではあるが、こ
のような配置構造とすると、トルクセンサTのハーネス
の配索に支障をきたし、軸まわりに大きなスペースが必
要となってしまう問題が生ずるのである。
【0040】そして、メカニカルクラッチCはいわゆる
3ウェイタイプであり、モータ17の故障等により外輪
15がロックしてもステアリングハンドルHは支障なく
操舵できるため、安全性を高く維持することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、出力
軸に設けられた嵌合孔に入力軸の端部の挿入部を嵌合さ
せるという構成を採用することで、入力軸と出力軸との
結合部分に生ずるねじれを磁歪式のトルクセンサによっ
て電気的な入力とすることができると共にメカニカルク
ラッチによって機械的な入力とすることができ、磁歪式
のトルクセンサとメカニカルクラッチとを効率良く組み
合わせることができる。
【0042】したがって、検出部が非接触なため寿命が
長く、精度が高いという磁歪型のトルクセンサの効果
と、小型化でき組立性に優れ低コスト化が図れるという
メカニカルクラッチの効果を同時に達成することができ
る。
【0043】請求項2に記載した発明によれば、上記メ
カニカルクラッチがいわゆる3ウェイタイプのクラッチ
であり、ステアリングハンドルにアシスト力を付与する
駆動装置が故障して外輪がロックした場合であっても、
ストッパピンが出力軸を押圧してスプラグの両円筒面に
対する係合を解除するため、入力軸へかかるトルクが出
力軸に作用しステアリングハンドルを支障なく操舵する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1のY−Y線に沿う断面図。
【図4】図3の要部拡大断面図。
【図5】スプラグの作動説明図。
【図6】外輪がフリー状態のときのトルク伝達状況を示
す説明図。
【図7】外輪が駆動状態のときのトルク伝達状況を示す
説明図。
【図8】外輪が固定状態のときのトルク伝達状況を示す
説明図。
【図9】軸トルクと時間との関係を示すグラブ図。
【図10】コーナリング時におけるクラッチの作動状況
説明図。
【図11】コーナリング時におけるねじれ角γのクラッ
チの作動状況説明図。
【図12】コーナリング時におけるねじれ角γ+dγ1
のクラッチの作動状況説明図。
【図13】コーナリング時におけるねじれ角γ+dγ2
のクラッチの作動状況説明図。
【図14】コーナリング立ち上がり時におけるねじれ角
γ+dγ2のクラッチの作動状況説明図。
【図15】コーナリング立ち上がり時におけるねじれ角
γ+dγ1のクラッチの作動状況説明図。
【図16】コーナリング立ち上がり時におけるねじれ角
γのクラッチの作動状況説明図。
【図17】コーナリング立ち上がり時におけるクラッチ
の作動状況説明図。
【符号の説明】
1…出力軸 2…嵌合孔 4…入力軸 8…磁歪リング(磁歪部材) 12…コイル(検出部) 15…外輪 17…モータ(駆動装置) 18…外側保持器 18A…ポケット部 19…内側保持器 19A…ポケット部 21…ストッパピン 22…スプラグ 22A…円弧面 C…メカニカルクラッチ H…ステアリングハンドル T…トルクセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に連係される出力軸とステアリング
    ハンドルに連係される入力軸との連結部分に設けられた
    電動パワーステアリングのトルク伝達装置において、出
    力軸の端部に軸方向に沿って延びる嵌合孔が形成され、
    この嵌合孔に入力軸の端部が挿入され、入力軸と出力軸
    とがこれら入力軸と出力軸にわたって取り付けられた磁
    歪部材によって連結され、磁歪部材の周囲には所定間隔
    を隔てて検出部が設けられ、これら磁歪部材と検出部と
    でトルクセンサが構成され、出力軸のうち入力軸が挿入
    された部位の外周に、トルクセンサと連なるメカニカル
    クラッチが設けられていることを特徴とする電動パワー
    ステアリングのトルク伝達装置。
  2. 【請求項2】 上記メカニカルクラッチが、出力軸の外
    周に回転可能に取り付けられ、かつ前記トルクセンサの
    出力信号によって作動する駆動装置に連係された円筒状
    の外輪と、外輪の内径面と出力軸の外径面とを円筒面と
    しその両円筒面間に組み込まれた複数組の右側用と左側
    用のスプラグと、スプラグの外径面と内径面とに各々設
    けられスプラグが両円筒面の周方向に傾いたとき両円筒
    面に係合する円弧面と、スプラグの外径側端部を受容す
    るポケットを有し外輪の内筒面に沿って回転可能なリン
    グ状の外側保持器と、スプラグの内径側端部を受容する
    ポケットを有し出力軸に固定される内側保持器と、入力
    軸に一端が固定され出力軸と内側保持器とを貫いて外側
    保持器に他端が取り付けられたストッパピンとを有して
    いることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステア
    リングのトルク伝達装置。
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