JP6939124B2 - ステアリング装置及び中間シャフト - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置及び中間シャフトに関する。
車両には、操作者(運転者)のステアリングホイールに対する操作を車輪に伝えるための装置としてステアリング装置が設けられている。車両の衝突が生じた時に衝撃をステアリングホイールに伝えにくくするステアリング装置が知られている。例えば特許文献1には、管状のベローズを備える中間シャフトが記載されている。特許文献1によれば、1次衝突時においてベローズが変形することで衝撃が吸収される。
特開2005−145164号公報
しかしながら、管状のベローズの作製には専用且つ高額な設備が必要となる。さらに、個別に求められる衝撃吸収性能に応じてベローズの変形特性を変更するためには、金型の変更が必要となる。このため、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収するステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係るステアリング装置は、第1ユニバーサルジョイントと、前記第1ユニバーサルジョイントより前方側に配置される第2ユニバーサルジョイントと、前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとを連結する中実部材である中間シャフトと、を備え、前記中間シャフトは、外周面に溝を備える第1衝撃吸収部と、前記溝の底に対応する位置における前記第1衝撃吸収部の直径よりも小さい直径を有する第2衝撃吸収部と、を備える。
これにより、第1衝撃吸収部の形成に際して金型が不要であるので、第1衝撃吸収部の形成が容易となる。また、第1衝撃吸収部の変形特性は、第1衝撃吸収部の溝の形状に応じて変化する。溝の形状を変更することは容易であるため、第1衝撃吸収部の変形特性の調整は容易である。したがって、ステアリング装置は、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収することができる。
さらに、中間シャフトに大きなトルクが作用した場合、第2衝撃吸収部が変形することでエネルギーが吸収される。一方、第1衝撃吸収部の変形は抑制される。このため、第1衝撃吸収部の設計された変形特性が保たれる。その結果、車両の衝突が生じた時に、中間シャフトは所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。
ステアリング装置の望ましい態様として、径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記溝に面する前記第1衝撃吸収部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2衝撃吸収部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きいことが望ましい。
これにより、中間シャフトに曲げ応力が作用した時、第1衝撃吸収部に応力集中が生じやすくなる。このため、中間シャフトが、第2衝撃吸収部ではなく第1衝撃吸収部を起点として曲がる。したがって、車両の衝突が生じた時に、中間シャフトは所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記第1衝撃吸収部は、複数の前記溝を備え、前記溝は、環状であることが望ましい。
これにより、中間シャフトに曲げ応力が作用すると、第1衝撃吸収部の複数の部分で応力集中が生じる。このため、第1衝撃吸収部の変形する部分の範囲が大きくなりやすいので、中間シャフトの衝撃吸収能力が向上する。さらに、溝が環状なので、中間シャフトの曲がる方向が限定されにくくなる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記溝は、螺旋状であることが望ましい。
これにより、中間シャフトに曲げ応力が作用すると、第1衝撃吸収部の複数の部分で応力集中が生じる。このため、第1衝撃吸収部の変形が大きくなりやすいので、中間シャフトの衝撃吸収能力が向上する。さらに、溝が螺旋状なので、中間シャフトの曲がる方向が限定されにくくなる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記溝の最大幅は1mm以上3mm以下であり、径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記溝に面する前記第1衝撃吸収部の表面の少なくとも一部は、曲率半径が0.2mm以上1.0mm以下である円弧を描くことが望ましい。
これにより、第1衝撃吸収部において極端な応力集中が生じなくなり、且つ第1衝撃吸収部が曲がり易くなる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記溝の幅は、前記溝の底に向かって小さくなっていることが望ましい。
これにより、中間シャフトに曲げ応力が作用した時に、応力集中が生じやすくなる。
本発明の一態様に係る中間シャフトは、ステアリング装置に用いられる中実部材である中間シャフトであって、外周面に溝を備える第1衝撃吸収部と、前記溝の底に対応する位置における前記第1衝撃吸収部の直径よりも小さい直径を有する第2衝撃吸収部と、を備える。
これにより、第1衝撃吸収部の形成に際して金型が不要であるので、第1衝撃吸収部の形成が容易となる。また、第1衝撃吸収部の変形特性は、第1衝撃吸収部の溝の形状に応じて変化する。溝の形状を変更することは容易であるため、第1衝撃吸収部の変形特性の調整は容易である。したがって、中間シャフトは、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる。
さらに、中間シャフトに大きなトルクが作用した場合、第2衝撃吸収部が変形することでエネルギーが吸収される。一方、第1衝撃吸収部の変形は抑制される。このため、第1衝撃吸収部の設計された変形特性が保たれる。その結果、車両の衝突が生じた時に、中間シャフトは所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。
本発明によれば、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収するステアリング装置を提供することができる。
図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。 図2は、本実施形態のステアリング装置の斜視図である。 図3は、本実施形態の中間シャフトの側面図である。 図4は、図3におけるA−A断面図である。 図5は、図4における溝の周辺部の拡大図である。 図6は、図3におけるB−B断面図である。 図7は、曲がった後の中間シャフトの斜視図である。 図8は、第1変形例の中間シャフトにおける第1衝撃吸収部の側面図である。 図9は、第2変形例の中間シャフトにおける溝の周辺部の拡大図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。図2は、本実施形態のステアリング装置の斜視図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、第1ユニバーサルジョイント84と、中間シャフト85と、第2ユニバーサルジョイント86と、を備えピニオンシャフト87に接合されている。以下の説明においては、ステアリング装置80が搭載された車両における前方は単に前方と記載され、車両における後方は単に後方と記載される。
図1に示すように、ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aの一方の端部がステアリングホイール81に連結され、入力軸82aの他方の端部が出力軸82bに連結される。また、出力軸82bの一方の端部が入力軸82aに連結され、出力軸82bの他方の端部が第1ユニバーサルジョイント84に連結される。
図1に示すように、中間シャフト85は、第1ユニバーサルジョイント84と第2ユニバーサルジョイント86とを連結している。中間シャフト85の一方の端部が第1ユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部が第2ユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87の一方の端部が第2ユニバーサルジョイント86に連結され、ピニオンシャフト87の他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。第1ユニバーサルジョイント84及び第2ユニバーサルジョイント86は、例えばカルダンジョイントである。ステアリングシャフト82の回転が中間シャフト85を介してピニオンシャフト87に伝わる。すなわち、中間シャフト85はステアリングシャフト82に伴って回転する。
図1に示すように、ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。
図1に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ93とを備える。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ93で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ93で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80はコラムアシスト方式である。
図1に示すように、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、車速センサ95と、を備える。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。トルクセンサ94は、入力軸82aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
図3は、本実施形態の中間シャフトの側面図である。図4は、図3におけるA−A断面図である。図5は、図4における溝の周辺部の拡大図である。図6は、図3におけるB−B断面図である。
中間シャフト85は、略円柱状の中実部材である。例えば、中間シャフト85は、機械構造用炭素鋼(SC材(Carbon Steel for Machine Structural Use))であるS35Cで形成される。図3に示すように、中間シャフト85は、基部11と、第1衝撃吸収部15と、基部16と、第2衝撃吸収部17と、基部19と、を備える。
基部11は、第1ユニバーサルジョイント84に接続される。基部11の直径は一定である。第1衝撃吸収部15は、基部11の前方に位置する。第1衝撃吸収部15は、中間シャフト85の軸方向において、中間シャフト85の中央に位置する。基部16は、第1衝撃吸収部15の前方に位置する。第2衝撃吸収部17は、基部16の前方に位置する。第2衝撃吸収部17は、中間シャフト85の軸方向において、中間シャフト85の中央よりも前方側に位置する。基部19は、第2ユニバーサルジョイント86に接続される。基部19の直径は一定であり、基部11の直径に等しい。
以下の説明において、中間シャフト85の軸方向は単に軸方向と記載され、軸方向に対して直交する方向は径方向と記載される。図4から図6は、径方向に対して直交する平面で中間シャフト85を切った断面である。
図4に示すように、第1衝撃吸収部15は、複数の溝3と、複数の凸部4と、を備える。溝3は環状である。溝3は、例えば切削により形成される。複数の溝3は、軸方向で等間隔に配置されている。凸部4は、2つの溝3の間に位置する。凸部4に対応する位置における第1衝撃吸収部15の直径D1は、基部11、基部16及び基部19の直径に等しい。
図5に示すように、第1衝撃吸収部15は、溝3に面する表面として、第1側面31と、第2側面33と、底面35と、第1接続面36と、第2接続面37と、を含む。第1側面31及び第2側面33は、軸方向に対して垂直である。すなわち、第2側面33は、第1側面31と平行である。底面35は、第1側面31と第2側面33との間に位置する。第1側面31が底面35に対して後方に位置し、第2側面33が底面35に対して前方に位置する。底面35は曲面である。第1接続面36は、第1側面31と底面35とを繋ぐ曲面である。第2接続面37は、第2側面33と底面35とを繋ぐ曲面である。
溝3の最大幅Wは、1mm以上3mm以下であることが好ましい。図5に示す断面において、第1接続面36及び第2接続面37は同じ円弧(以下、第1円弧という)を描く。第1円弧の曲率半径C1は、0.2mm以上1.0mm以下であることが好ましい。例えば、本実施形態における曲率半径C1は0.3mmである。
第1衝撃吸収部15は、例えば300(Nm)のトルクを伝達できるように設計される。中間シャフト85がS35Cで形成される場合、溝3の底に対応する位置における第1衝撃吸収部15の直径D2は、14mm以上16mm以下程度となる。直径D2は、図5に示す溝3の深さHにより決まる。
図7は、曲がった後の中間シャフトの斜視図である。車両の1次衝突時においてステアリングギヤ88に荷重が加わる。ステアリングギヤ88に加わった荷重により中間シャフト85には曲げ応力が生じる。この時、第1接続面36及び第2接続面37に応力集中が生じることで、第1接続面36及び第2接続面37を起点として第1衝撃吸収部15が曲がる。溝3の径方向における一方側が拡がり、溝3の径方向における他方側が縮む。溝3が縮む側においては、凸部4が隣接する凸部4に接する。曲がった中間シャフト85は、中間シャフト85の周辺部品の隙間に入り込む。第1衝撃吸収部15が曲がることにより、衝突による衝撃が吸収される。その結果、ステアリングホイール81に伝わる衝撃が低減する。
第1衝撃吸収部15は複数の溝3を備えるので、中間シャフト85に曲げ応力が作用すると、第1衝撃吸収部15の複数の部分で応力集中が生じる。このため、第1衝撃吸収部15の変形する部分の範囲が大きくなりやすいので、中間シャフト85の衝撃吸収能力が向上する。
図6に示すように、第2衝撃吸収部17は、小径部175と、第1接続部171と、第2接続部179と、を含む。小径部175は、円柱状である。小径部175の直径D3は、図4に示す直径D2よりも小さい。小径部175の軸方向の長さLは、溝3の最大幅Wよりも大きい。第1接続部171は、基部16と小径部175とを接続する。第2接続部179は、基部19と小径部175とを接続する。図6に示す断面において、第1接続部171及び第2接続部179の表面は同じ円弧(以下、第2円弧という)を描く。第2円弧の曲率半径C2は、第1円弧の曲率半径C1よりも大きい。曲率半径C2は、5mm以上であることが好ましい。例えば、曲率半径C2は8mmである。
第2衝撃吸収部17は、例えば150(Nm)以上250(Nm)以下程度のトルクで変形するように設計される。中間シャフト85がS35Cで形成される場合、直径D3は、13mm以上15.5mm以下程度となる。例えば、本実施形態において直径D3は、13mmである。
中間シャフト85には、1次衝突による曲げ応力が生じることがあると共に、車両が縁石へ乗り上げた場合等において大きなトルク(捩り力)が入力されることがある。このため、中間シャフト85には、大きなトルクを受けた時の破損を抑制し且つ1次衝突時に衝撃を吸収することができることが求められる。
本実施形態の中間シャフト85では、直径D3が直径D2よりも小さい。このため、車両が縁石へ乗り上げた場合等において、第2衝撃吸収部17が変形する(捩れる)。第2衝撃吸収部17が変形することで、中間シャフト85に入力されたエネルギーが吸収される。第2衝撃吸収部17でエネルギーが吸収されるので、第1衝撃吸収部15の変形が抑制される。
一方、本実施形態の中間シャフト85においては、曲率半径C2が曲率半径C1よりも大きい。このため、1次衝突時に中間シャフト85に曲げ応力が生じると、第2衝撃吸収部17ではなく第1衝撃吸収部15が変形する(曲がる)。
なお、第1衝撃吸収部15の溝3は、必ずしも上述した形状を有していなくてもよい。例えば、第1接続面36及び第2接続面37が底面35を介さずに繋がっていてもよい。すなわち、径方向に対して垂直な平面で中間シャフト85を切った断面において、溝3の底に対応する位置における第1衝撃吸収部15の表面が半円を描いていてもよい。また、第1接続面36及び第2接続面37がなくてもよい。すなわち、第1側面31及び第2側面33が底面35に直接繋がっていてもよい。
なお、第1衝撃吸収部15が備える溝3の数は、必ずしも図に示すような数でなくてもよい。第1衝撃吸収部15は少なくとも1つの溝3を有していればよい。
なお、凸部4に対応する位置における第1衝撃吸収部15の直径D1は、必ずしも基部11の直径に等しくなくてもよい。直径D1は、少なくとも溝3の底に対応する位置における第1衝撃吸収部15の直径D2よりも大きければよい。直径D1は、基部11の直径よりも小さくてもよいし、基部11の直径よりも大きくてもよい。
以上で説明したように、ステアリング装置80は、第1ユニバーサルジョイント84と、第1ユニバーサルジョイント84より前方側に配置される第2ユニバーサルジョイント86と、第1ユニバーサルジョイント84と第2ユニバーサルジョイント86とを連結する中実部材である中間シャフト85と、を備える。中間シャフト85は、外周面に溝3を備える第1衝撃吸収部15と、溝3の底に対応する位置における第1衝撃吸収部15の直径D2よりも小さい直径D3を有する第2衝撃吸収部17と、を備える。
これにより、第1衝撃吸収部15の形成に際して金型が不要であるので、第1衝撃吸収部15の形成が容易となる。また、第1衝撃吸収部15の変形特性は、第1衝撃吸収部15の溝3の形状に応じて変化する。溝3の形状を変更することは容易であるため、第1衝撃吸収部15の変形特性の調整は容易である。したがって、ステアリング装置80は、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフト85により衝撃を吸収することができる。
さらに、中間シャフト85に大きなトルクが作用した場合、第2衝撃吸収部17が変形することでエネルギーが吸収される。一方、第1衝撃吸収部15の変形は抑制される。このため、第1衝撃吸収部15の設計された変形特性が保たれる。その結果、車両の衝突が生じた時に、中間シャフト85は所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。
また、径方向に対して垂直な平面で中間シャフト85を切った断面において、溝3に面する第1衝撃吸収部15の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、第2衝撃吸収部17の表面の少なくとも一部が第2円弧を描く。第2円弧の曲率半径C2は、第1円弧の曲率半径C1よりも大きい。
これにより、中間シャフト85に曲げ応力が作用した時、第1衝撃吸収部15に応力集中が生じやすくなる。このため、中間シャフト85が、第2衝撃吸収部17ではなく第1衝撃吸収部15を起点として曲がる。したがって、車両の衝突が生じた時に、中間シャフト85は所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。
また、ステアリング装置80においては、第1衝撃吸収部15は、複数の溝3を備える。溝3は、環状である。
これにより、中間シャフト85に曲げ応力が作用すると、第1衝撃吸収部15の複数の部分で応力集中が生じる。このため、第1衝撃吸収部15の変形する部分の範囲が大きくなりやすいので、中間シャフト85の衝撃吸収能力が向上する。さらに、溝3が環状なので、中間シャフト85の曲がる方向が限定されにくくなる。
また、ステアリング装置80においては、溝3の最大幅Wは1mm以上3mm以下である。径方向に対して垂直な平面で中間シャフト85を切った断面において、溝3に面する第1衝撃吸収部15の表面の少なくとも一部は、曲率半径が0.2mm以上1.0mm以下である円弧を描く。
これにより、第1衝撃吸収部15において極端な応力集中が生じなくなり、且つ第1衝撃吸収部15が曲がり易くなる。
(第1変形例)
図8は、第1変形例の中間シャフトにおける第1衝撃吸収部の側面図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示すように、第1変形例の第1衝撃吸収部15Aは、溝3Aを備える。溝3Aは、螺旋状である。上述した溝3の最大幅W及び曲率半径C1の説明は、溝3Aに対しても適用できる。
これにより、中間シャフト85に曲げ応力が作用すると、第1衝撃吸収部15Aの複数の部分で応力集中が生じる。このため、第1衝撃吸収部15Aの変形が大きくなりやすいので、中間シャフト85の衝撃吸収能力が向上する。さらに、溝3Aが螺旋状なので、中間シャフト85の曲がる方向が限定されにくくなる。
(第2変形例)
図9は、第2変形例の中間シャフトにおける溝の周辺部の拡大図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
第2変形例の第1衝撃吸収部15Bは、複数の溝3Bを備える。図9に示すように、第1衝撃吸収部15Bは、溝3Bに面する表面として、第1側面31Bと、第2側面33Bと、底面35Bと、第1接続面36Bと、第2接続面37Bと、を含む。底面35Bは、第1側面31Bと第2側面33Bとの間に位置する。第1接続面36Bは、第1側面31Bと底面35Bとを繋ぐ曲面である。第2接続面37Bは、第2側面33Bと底面35Bとを繋ぐ曲面である。第1側面31Bと第2側面33Bとの間の距離は、底面35Bに向かって小さくなっている。すなわち、溝3Bの幅は、溝3Bの底に向かって小さくなっている。
これにより、中間シャフト85に曲げ応力が作用した時に、応力集中が生じやすくなる。
11、16、19 基部
15、15A、15B 第1衝撃吸収部
17 第2衝撃吸収部
171 第1接続部
175 小径部
179 第2接続部
3、3A、3B 溝
31、31B 第1側面
33、33B 第2側面
35、35B 底面
36、36B 第1接続面
37、37B 第2接続面
4 凸部
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 第1ユニバーサルジョイント
85 中間シャフト
86 第2ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
92 減速装置
93 電動モータ
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置

Claims (6)

  1. ステアリングホイール側に配置される第1ユニバーサルジョイントと、
    ステアリングギヤ側に配置される第2ユニバーサルジョイントと、
    前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとを連結する中実部材である中間シャフトと、
    を備え、
    前記中間シャフトは、
    前記第1ユニバーサルジョイント側に位置する基部と、
    前記第2ユニバーサルジョイント側に位置する第2衝撃吸収部と、
    前記基部と前記第2衝撃吸収部との間に位置し、且つ、複数の環状のが外周に設けられる第1衝撃吸収部と、を備え、
    前記第1衝撃吸収部の前記溝は、外周面から径方向内側に凹んで形成され、且つ、径方向外側が開放され、
    前記基部の直径および前記第1衝撃吸収部の前記外周面の直径は、同じであり、
    前記第1衝撃吸収部の前記溝の底の直径は、前記基部の直径よりも小さく、
    前記第2衝撃吸収部の直径は、前記第1衝撃吸収部の前記溝の底の直径よりも小さい、
    ステアリング装置。
  2. 径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記溝に面する前記第1衝撃吸収部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2衝撃吸収部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、
    前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きい
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記溝は、螺旋状である
    請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記溝の最大幅は1mm以上3mm以下であり、
    径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記溝に面する前記第1衝撃吸収部の表面の少なくとも一部は、曲率半径が0.2mm以上1.0mm以下である円弧を描く
    請求項1からのいずれか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記溝の幅は、前記溝の底に向かって小さくなっている
    請求項1からのいずれか1項に記載のステアリング装置。
  6. ステアリングホイール側に配置される第1ユニバーサルジョイントと、ステアリングギヤ側に配置される第2ユニバーサルジョイントと、を連結し、且つ、ステアリング装置に用いられる中実部材である中間シャフトであって、
    前記第1ユニバーサルジョイント側に位置する基部と、
    前記第2ユニバーサルジョイント側に位置する第2衝撃吸収部と、
    前記基部と前記第2衝撃吸収部との間に位置し、且つ、複数の環状のが外周に設けられる第1衝撃吸収部と、を備え、
    前記第1衝撃吸収部の前記溝は、外周面から径方向内側に凹んで形成され、
    前記基部の直径および前記第1衝撃吸収部の前記外周面の直径は、同じであり、
    前記第1衝撃吸収部の前記溝の底の直径は、前記基部の直径よりも小さく、
    前記第2衝撃吸収部の直径は、前記第1衝撃吸収部の前記溝の底の直径よりも小さい、
    中間シャフト。
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