JP7020303B2 - ステアリング装置及び中間シャフト - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置及び中間シャフトに関する。
車両には、操作者(運転者)のステアリングホイールに対する操作を車輪に伝えるための装置としてステアリング装置が設けられている。車輪に過大な荷重が加わった場合に、意図的に中間シャフトを変形させて、他の構成部材の変形を抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、中間シャフトに設けられた小径部を変形させることによってモーメント荷重を吸収するステアリング装置が記載されている。
実開昭60-131730号公報 国際公開第2018/021443号
ところで、軽量化のために、中間シャフトとして中空部材が採用されることがある。しかし、中空の中間シャフトに小径部を設ける場合、小径部の変形能力の調節が難しい。このため、モーメントが加わった時の中間シャフトに所望の変形を生じさせることが容易でない。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、中間シャフトに所望の変形を生じさせることを容易にするステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様のステアリング装置は、第1ユニバーサルジョイントと、第2ユニバーサルジョイントと、前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとを連結する中間シャフトと、を備え、前記中間シャフトは、筒状のアウターシャフトと、前記アウターシャフトに挿入される筒状のインナーシャフトと、を備え、前記インナーシャフトは、外周面に穴を備えるヒューズ部を備える。
これにより、穴の形状及び個数を調節することによって、ヒューズ部の変形能力を調節できる。したがって、ステアリング装置は、中間シャフトに所望の変形を生じさせることを容易にできる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記ヒューズ部は、穴有部と、周方向において前記穴有部と隣接して配置される穴無部と、を備え、前記穴有部は、所定の間隔を空けて並べられる複数の前記穴を有し、全ての前記穴は、前記穴有部に配置される。
これにより、中間シャフトにトルクが加わった場合のヒューズの座屈が抑制される。したがって、ステアリング装置は、中間シャフトが座屈によって破断することを抑制できる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記ヒューズ部は、2つの前記穴有部と、2つの前記穴無部と、を備え、前記穴無部は、2つの前記穴有部の間に配置される。
これにより、ステアリング装置は、中間シャフトが座屈によって破断することをより抑制できる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記インナーシャフトは、前記第1ユニバーサルジョイントと接続され、前記第1ユニバーサルジョイントは、対向する2つのヨークアームを備え、2つの前記ヨークアームを通る直線に対して直交する平面は、前記穴無部と交差する。
これにより、2次偶力によって最大のモーメントの発生する部分に、穴無部が配置されることになる。すなわち、2次偶力によって最大のモーメントの発生する部分に、強度の低い穴有部が配置されない。したがって、ステアリング装置は、ヒューズ部の変形能力の精度を向上させることができる。
ステアリング装置の望ましい態様として、1つの前記穴有部において、複数の前記穴は、1つの前記穴の少なくとも一部が軸方向において他の前記穴と重なるように配置される。
これにより、ヒューズ部の変形能力の調節がより容易になる。したがって、ステアリング装置は、中間シャフトに所望の変形を生じさせることをより容易にできる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記穴は、軸方向に延びる長穴であり、1つの前記穴有部における2つの前記穴の間の周方向の距離は、前記穴無部の周長よりも小さい。
これにより、ヒューズ部の変形能力の調節がより容易になる。したがって、ステアリング装置は、中間シャフトに所望の変形を生じさせることをより容易にできる。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様の中間シャフトは、ステアリング装置に用いられる中間シャフトであって、筒状のアウターシャフトと、前記アウターシャフトに挿入される筒状のインナーシャフトと、を備え、前記インナーシャフトは、外周面に複数の穴を備えるヒューズ部を備える。
これにより、穴の形状及び個数を調節することによって、ヒューズ部の変形能力を調節できる。したがって、中間シャフトは、所望の変形を生じさせることを容易にできる。
本開示のステアリング装置によれば、中間シャフトに所望の変形を生じさせることを容易にすることができる。
図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。 図2は、本実施形態の中間シャフトの正面図である。 図3は、図2におけるA-A断面図である。 図4は、本実施形態のインナーシャフト及びアウターシャフトの分解斜視図である。 図5は、図2におけるB矢視図である。 図6は、本実施形態のインナーシャフトの展開図である。 図7は、変形例の中間シャフトの正面図である。 図8は、図7おけるC矢視図である。 図9は、変形例のインナーシャフトの展開図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、ユニバーサルジョイント84と、中間シャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ピニオン88aと、ラック88bと、を備える。
図1に示すように、ステアリングホイール81は、ステアリングシャフト82に連結される。ステアリングシャフト82の一端は、ステアリングホイール81に連結される。ステアリングシャフト82の他端は、ユニバーサルジョイント84に連結される。中間シャフト85の一端は、ユニバーサルジョイント84に連結される。中間シャフト85の他端は、ユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87の一端は、ユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87の他端は、ピニオン88aに連結される。
ラック88bは、ピニオン88aと噛み合う。ピニオン88a及びラック88bは、ピニオンシャフト87に伝達された回転運動を直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが車幅方向に移動することによって車輪の角度が変化する。
図1に示すように、ステアリング装置80は、電動モータ93と、トルクセンサ94と、車速センサ95と、ECU(Electronic Control Unit)90と、を備える。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。
電動モータ93は、例えばブラシレスモータである。電動モータ93は、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。電動モータ93の動力は、ラック88bに伝達され、軸方向にラック88bを移動させる。電動モータ93で生じたトルクにより、操作者がラック88bを移動させるために要する力が小さくなる。すなわち、ステアリング装置80には、ラックアシスト式が採用されている。
トルクセンサ94は、例えばピニオン88aに取り付けられている。トルクセンサ94は、ピニオン88aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
図2は、本実施形態の中間シャフトの正面図である。図3は、図2におけるA-A断面図である。図4は、本実施形態のインナーシャフト及びアウターシャフトの分解斜視図である。図5は、図2におけるB矢視図である。図6は、本実施形態のインナーシャフトの展開図である。
図2に示すように、ユニバーサルジョイント84は、ヨークアーム841と、ヨークアーム842と、基部843と、を備える。ヨークアーム841及びヨークアーム842は、互いに平行な板状の部材である。ヨークアーム841及びヨークアーム842は、十字軸(スパイダ)を挟んで対向する。基部843は、ヨークアーム841とヨークアーム842を連結する。ヨークアーム841及びヨークアーム842に対して直交する直線を、直線L1とする。直線L1は、十字軸の直交する2つの軸のうちの1つの軸の中心を通る。直線L1に対して直交する方向から見た場合、ユニバーサルジョイント84は、略U字状である。
図2に示すように、ユニバーサルジョイント86は、ヨークアーム861と、ヨークアーム862と、基部863と、を備える。ヨークアーム861及びヨークアーム862は、互いに平行な板状の部材である。ヨークアーム861及びヨークアーム862は、十字軸(スパイダ)を挟んで対向する。基部863は、ヨークアーム861とヨークアーム862を連結する。ヨークアーム861及びヨークアーム862に対して直交する直線を、直線L2とする。直線L2は、十字軸の直交する2つの軸のうちの1つの軸の中心を通る。直線L2に対して直交する方向から見た場合、ユニバーサルジョイント86は、略U字状である。直線L2は、直線L1に対して角度をなす。直線L2は、直線L1は平行ではない。すなわち、ヨークアーム861及びヨークアーム862は、ヨークアーム841及びヨークアーム842と平行ではない。
図2に示すように、中間シャフト85は、アウターシャフト2と、インナーシャフト1と、を備える。アウターシャフト2及びインナーシャフト1は、機械構造用炭素鋼鋼管(いわゆるSTKM材(Carbon Steel Tubes for Machine Structural Purposes))等で形成される。例えば、中間シャフト85は、150Nm以上250Nm以下程度のトルクによって変形し、最大で300Nm以上のトルクを伝達できるように設計される。
以下の説明において、中間シャフト85の軸方向は単に軸方向と記載される。軸方向に対して直交する方向は径方向と記載される。中間シャフト85の回転軸を中心とした円周に沿う方向は周方向と記載される。
図2に示すように、アウターシャフト2は、ユニバーサルジョイント86に接続される。図3に示すように、アウターシャフト2は、筒状の部材(中空の部材)である。アウターシャフト2は、アウター嵌合部21を備える。図3及び図4に示すように、アウター嵌合部21は、内周面にスプライン21aを備える。
図2に示すように、インナーシャフト1は、ユニバーサルジョイント84に接続される。図3に示すように、インナーシャフト1は、アウターシャフト2に挿入される。インナーシャフト1は、筒状の部材(中空の部材)である。インナーシャフト1は、インナー嵌合部17と、ヒューズ部13と、を備える。図3及び図4に示すように、インナー嵌合部17は、外周面にスプライン17aを備える。スプライン17aは、アウター嵌合部21のスプライン21aに噛み合う。
アウター嵌合部21及びインナー嵌合部17は、相対的に移動できる。例えば、インナー嵌合部17のスプライン17aの表面に樹脂がコーティングされ、且つインナー嵌合部17とアウター嵌合部21との間にグリースが設けられる。衝突時においてアウターシャフト2にトルクが加わった場合、インナーシャフト1のヒューズ部13が捩れる。これにより、衝突のエネルギーが吸収される。エネルギーの吸収量は、例えば300J以上500J以下程度である。エネルギーの吸収量は、ヒューズ部13にかかるトルクと捩れ角の積分値である。
図2に示すように、ヒューズ部13は、アウターシャフト2の外側に配置される。例えば、ヒューズ部13の外径は、一定である。ヒューズ部13の外径は、例えば19mm以上24mm以下である。図5及び図6に示すように、ヒューズ部13は、複数の穴14を備える。穴14は、径方向から見て円形の貫通穴である。図6に示すように、ヒューズ部13は、穴有部131と、穴無部132と、穴有部133と、穴無部134と、を備える。
図6に示すように、周方向において、穴有部131は、穴無部132及び穴無部134に隣接する。周方向において、穴有部133は、穴無部132及び穴無部134に隣接する。穴有部131の周長C1、穴無部132の周長C2、穴有部133の周長C3、及び穴無部134の周長C4は、互いに等しい。すなわち、周長C1、周長C2、周長C3及び周長C4は、それぞれヒューズ部13の周長Caの1/4である。
穴有部131は、径方向において穴有部133に対向する。穴無部132は、径方向において穴無部134に対向する。図2に示すように、穴無部132及び穴無部134は、平面P1と交差する。平面P1は、直線L1に対して直交する平面である。より具体的には、平面P1は、穴無部132の周方向の中央及び穴無部134の周方向の中央と交差する。
図6に示すように、全ての穴14は、穴有部131又は穴有部133に配置される。すなわち、穴無部132及び穴無部134には、穴14が配置されない。穴無部132及び穴無部134の肉厚は、軸方向の全長に亘って一定である。穴有部131において、複数の穴14は、第1列R1、第2列R2及び第3列R3に並べられる。第1列R1、第2列R2、第3列R3の順で周方向に並ぶ。穴有部133における複数の穴14の配置は、穴有部131における複数の穴14の配置と同様である。
第1列R1、第2列R2及び第3列R3のそれぞれにおいて、複数の穴14は、軸方向で等間隔に配置される。第1列R1の穴14の軸方向の位置は、第3列R3の穴14の軸方向の位置と同じである。第2列R2の穴14の軸方向の位置は、第1列R1及び第3列R3の穴14の軸方向の位置とは異なる。複数の穴14の配置は、千鳥配置であるともいえる。周長C1は、第1列R1の穴14の第3列R3とは反対側の端部から、第3列R3の穴14の第1列R1とは反対側の端部までの距離である。
第1列R1の穴14の数は、第3列R3の穴14の数と等しい。第2列R2の穴14の数は、第1列R1及び第3列R3の穴14の数よりも少ない。第1列R1の複数の穴14の軸方向の一端から他端までの距離Dは、例えば30mm以上80mm以下程度である。穴14の直径は、周長C1の1/2以下である。軸方向において、第2列R2の穴14の一部は、第1列R1及び第3列R3の穴14に重なる。穴14の直径は、周長C1の1/3以上である。
上述したように、ヒューズ部13に穴14が設けられることによって、中間シャフト85にトルクが加わった時に、ヒューズ部13が変形する。これにより、エネルギーが吸収される。穴14が適切に配置することによって、ヒューズ部13は、所定範囲のトルクによって変形し、且つ最大伝達トルクを所定値以上にすることができる。中間シャフト85に過大なトルクが加わった場合、ヒューズ部13は、変形してエネルギーを吸収するが、破断しない。ヒューズ部13が捩れることによって、直進時のステアリングホイール81の角度が、元の角度から変化するため、操作者は、ステアリング装置80に異常が発生したことを認識することができる。その一方で、ヒューズ部13は破断しないので、ステアリングホイール81を操作することによって、操舵することが可能である。このように、中間シャフト85によれば、過大なトルクによるエネルギーを吸収しながらも破断を抑制でき、且つ、異常が生じたことを操作者に認識させることができる。
なお、穴14の配置は、上述した配置に限られない。穴有部131及び穴有部133は、それぞれ少なくとも1つの穴14を備えていればよい。穴14は、径方向から見て円形でなくてもよい。穴有部及び穴無部の数は、それぞれ2つでなくてもよい。
ステアリング装置80は、必ずしも電動モータ93を備えていなくてもよい。すなわち、ステアリング装置80は、電動パワーステアリング装置でなくてもよい。上述した構成は、電動パワーステアリング装置でないステアリング装置にも適用可能である。
以上で説明したように、ステアリング装置80は、第1ユニバーサルジョイント(ユニバーサルジョイント84)と、第2ユニバーサルジョイント(ユニバーサルジョイント86)と、第1ユニバーサルジョイントと第2ユニバーサルジョイントとを連結する中間シャフト85と、を備える。中間シャフト85は、筒状のアウターシャフト2と、アウターシャフト2に挿入される筒状のインナーシャフト1と、を備える。インナーシャフト1は、外周面に穴14を備えるヒューズ部13を備える。
これにより、穴14の形状及び個数を調節することによって、ヒューズ部13の変形能力を調節できる。したがって、ステアリング装置80は、中間シャフト85に所望の変形を生じさせることを容易にできる。
ステアリング装置80において、ヒューズ部13は、穴有部131(穴有部133)と、周方向において穴有部131(穴有部133)と隣接して配置される穴無部132(穴無部134)と、を備える。穴有部131(穴有部133)は、所定の間隔を空けて並べられる複数の穴14を有する。全ての穴14は、穴有部131(穴有部133)に配置される。
これにより、中間シャフト85にトルクが加わった場合のヒューズ部13の座屈が抑制される。したがって、ステアリング装置80は、中間シャフト85が座屈によって破断することを抑制できる。
ステアリング装置80において、ヒューズ部13は、2つの穴有部(穴有部131及び穴有部133)と、2つの穴無部(穴無部132及び穴無部134)と、を備える。穴無部は、2つの穴有部の間に配置される。
これにより、ステアリング装置80は、中間シャフト85が座屈によって破断することをより抑制できる。
ステアリング装置80において、インナーシャフト1は、第1ユニバーサルジョイント(ユニバーサルジョイント84)と接続される。第1ユニバーサルジョイント(ユニバーサルジョイント84)は、対向する2つのヨークアーム(ヨークアーム841及びヨークアーム842)を備える。2つのヨークアームを通る直線L1に対して直交する平面P1は、穴無部(穴無部132及び穴無部134)と交差する。より好ましくは、平面P1は、穴無部の周方向の中央(穴無部132の周方向の中央及び穴無部134の周方向の中央)と交差する。
これにより、2次偶力によって最大のモーメントの発生する部分に、穴無部(穴無部132及び穴無部134)が配置されることになる。すなわち、2次偶力によって最大のモーメントの発生する部分に、強度の低い穴有部(穴有部131及び穴有部133)が配置されない。したがって、ステアリング装置80は、ヒューズ部13の変形能力の精度を向上させることができる。
ステアリング装置80において、1つの穴有部131(穴有部133)において、複数の穴14は、1つの穴14の少なくとも一部が軸方向において他の穴14と重なるように配置される。
これにより、ヒューズ部13の変形能力の調節がより容易になる。したがって、ステアリング装置80は、中間シャフト85に所望の変形を生じさせることをより容易にできる。
中間シャフト85は、筒状のアウターシャフト2と、アウターシャフト2に挿入される筒状のインナーシャフト1と、を備える。インナーシャフト1は、外周面に複数の穴14を備えるヒューズ部13を備える。
これにより、穴14の形状及び個数を調節することによって、ヒューズ部13の変形能力を調節できる。したがって、中間シャフト85は、所望の変形を生じさせることを容易にできる。
(変形例)
図7は、変形例の中間シャフトの正面図である。図8は、図7おけるC矢視図である。図9は、変形例のインナーシャフトの展開図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図7に示すように、変形例の中間シャフト85Aのインナーシャフト1Aは、ヒューズ部13Aを備える。ヒューズ部13Aは、複数の穴15を備える。図8に示すように、穴15は、径方向から見て長手方向が軸方向に沿う長穴である。穴15は、軸方向に延びている。穴15の軸方向の一端から他端までの距離Dは、例えば30mm以上80mm以下程度である。図9に示すように、ヒューズ部13Aは、穴有部131Aと、穴有部133Aと、を備える。
図9に示すように、周方向において、穴有部131Aは、穴無部132及び穴無部134に隣接する。周方向において、穴有部133Aは、穴無部132及び穴無部134に隣接する。穴有部131Aの周長C1、穴無部132の周長C2、穴有部133Aの周長C3、及び穴無部134の周長C4は、互いに等しい。すなわち、周長C1、周長C2、周長C3及び周長C4は、それぞれヒューズ部13の周長Caの1/4である。穴有部131Aは、径方向において穴有部133Aに対向する。
図6に示すように、全ての穴15は、穴有部131A又は穴有部133Aに配置される。すなわち、穴無部132及び穴無部134には、穴15が配置されない。穴有部131Aにおいて、複数の穴15は、周方向に等間隔に並べられる。2つの穴15の間の距離Gは、周長C2及び周長C4よりも小さい。なお、穴15の数は、必ずしも3つでなくてもよく、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
以上で説明したように、ステアリング装置80において、穴15は、軸方向に延びる長穴である。1つの穴有部131A(穴有部133A)における2つの穴15の間の周方向の距離Gは、穴無部132(穴無部134)の周長C2(周長C4)よりも小さい。
これにより、ヒューズ部13Aの変形能力の調節がより容易になる。したがって、ステアリング装置80は、中間シャフト85Aに所望の変形を生じさせることをより容易にできる。
1、1A インナーシャフト
13、13A ヒューズ部
131、131A 穴有部
132 穴無部
133、133A 穴有部
134 穴無部
14、15 穴
17 インナー嵌合部
17a スプライン
2 アウターシャフト
21 アウター嵌合部
21a スプライン
80 ステアリング装置
80mm 30mm以上
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
84 ユニバーサルジョイント
841、842 ヨークアーム
843 基部
85 中間シャフト
85A 中間シャフト
86 ユニバーサルジョイント
861、862 ヨークアーム
863 基部
87 ピニオンシャフト
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
93 電動モータ
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
C1、C2、C3、C4 周長
L1、L2 直線
P1 平面

Claims (6)

  1. 第1ユニバーサルジョイントと、
    第2ユニバーサルジョイントと、
    前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとを連結する中間シャフトと、
    を備え、
    前記中間シャフトは、筒状のアウターシャフトと、前記アウターシャフトに挿入される筒状のインナーシャフトと、を備え、
    前記インナーシャフトは、外周面に穴を備えるヒューズ部を備え
    前記ヒューズ部は、穴有部と、周方向において前記穴有部と隣接して配置される穴無部と、を備え、
    前記穴有部は、所定の間隔を空けて並べられる複数の前記穴を有し、
    全ての前記穴は、前記穴有部に配置される
    ステアリング装置。
  2. 前記ヒューズ部は、2つの前記穴有部と、2つの前記穴無部と、を備え、
    前記穴無部は、2つの前記穴有部の間に配置される
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記インナーシャフトは、前記第1ユニバーサルジョイントと接続され、
    前記第1ユニバーサルジョイントは、対向する2つのヨークアームを備え、
    2つの前記ヨークアームを通る直線に対して直交する平面は、前記穴無部と交差する
    請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 1つの前記穴有部において、複数の前記穴は、軸方向に並んで列を形成し、当該列は、周方向に複数設けられ、
    複数の前記列のうち、周方向に隣接する一の列と他の列とについて、
    前記一の列の前記穴の少なくとも一部は、前記他の列の前記穴と軸方向において重なるように配置される
    請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記穴は、軸方向に延びる長穴であり、
    1つの前記穴有部における2つの前記穴の間の周方向の距離は、前記穴無部の周長よりも小さい
    請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  6. ステアリング装置に用いられる中間シャフトであって、
    筒状のアウターシャフトと、
    前記アウターシャフトに挿入される筒状のインナーシャフトと、
    を備え、
    前記インナーシャフトは、外周面に複数の穴を備えるヒューズ部を備え
    前記ヒューズ部は、穴有部と、周方向において前記穴有部と隣接して配置される穴無部と、を備え、
    前記穴有部は、所定の間隔を空けて並べられる複数の前記穴を有し、
    全ての前記穴は、前記穴有部に配置される
    中間シャフト。
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