JP5181605B2 - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

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本発明は、二次衝突時に運転者に加わる衝撃力を緩和する衝撃吸収式ステアリングコラム装置に関する。
衝突事故の際には、自動車が他の自動車等と衝突する一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。この二次衝突の際に運転者の身体に加わる衝撃を緩和し、この運転者の身体に重大な損傷を与える事を防止するのを目的として、衝撃吸収式ステアリングコラム装置と呼ばれる運転者保護装置が、従来から種々考えられている。
また、二次衝突の際の衝撃荷重を吸収する部材も従来から種々知られており、このうちエネルギ吸収部材は、二次衝突時に、ステアリングコラムが車両前後方向の前方にストロークすると同時に、塑性変形によって衝撃荷重を吸収するものであり、比較的簡単で、小型且つ安価な衝撃吸収式ステアリング装置を得られる部材として、従来から一般的に使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1の装置は、ステアリングコラムを、車両前方側に配置したインナコラムと、このインナコラムに摺動自在に外嵌して車両後方側に配置したアウタコラムとで構成しているとともに、U字形状に曲げた第1のエネルギ吸収部材(特許文献1ではエネルギー吸収プレートと称している)と、アウタコラムの外周に配置した筒形状の第2のエネルギ吸収部材(特許文献1ではエネルギー吸収部材と称している)の少なくとも2つのエネルギ吸収部材を備えた装置である。
第1のエネルギ吸収部材は、車体側部材とアウタコラムの間にブラケットを介して配置されており、アウタコラムのストローク初期からブラケットを介してU字形状に曲げた部分がしごかれて変形することで衝撃荷重を吸収している。また、第2のエネルギ吸収部材は、アウタコラムのストローク中期から後期において軸方向に変形することで衝撃荷重を吸収している。
特開2004−338509号公報
しかし、特許文献1の装置の第1のエネルギ吸収部材は、ブラケットを介してU字形状に曲げた部分が変形するようにした複雑な形状であり、しかも、少なくとも2つのエネルギ吸収部材を必要としているので、製造コスト及び組み立てコストが嵩むおそれがある。
また、アウタコラムのストローク初期からストローク限界位置(アウタコラムの底着き)までの間の任意のストローク位置で衝撃吸収荷重が所定値となるように衝撃吸収荷重をコントロールすることが望ましいが、特許文献1のように少なくとも2つのエネルギ吸収部材を使用した装置は、アウタコラムの任意のストローク位置で衝撃吸収荷重を所定値にコントロールすることが難しい。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、エネルギ吸収部材の部品製造コスト及びそれを組み立てる際の組み立てコストの低減化を図ることができるとともに、可動コラムの任意の変位(ストローク)位置で衝撃吸収荷重を容易にコントロールすることができる衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持し、互いに摺動自在に嵌合して車両前後方向に伸縮自在な固定コラム及び可動コラムを有するステアリングコラムと、前記固定コラムを車体側部材に固定する固定部と、二次衝突時の衝撃荷重を塑性変形により吸収するエネルギ吸収部材と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収部材は、板状の当接部と、この当接部から連続して曲げ形成した板状の曲げ部と、を備えた部材であり、前記固定部及び前記可動コラムの一方に、前記当接部が前記固定部及び前記可動コラムの他方に対して車両前後方向に所定の距離だけ離間して対向して配置され、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両前後方向に離間して位置するように前記エネルギ吸収部材を固定し、二次衝突時に前記可動コラムが車両前方に変位して前記固定部及び前記可動コラムの他方が前記エネルギ吸収部材の当接部に当接することで、前記エネルギ吸収部材の曲げ部が塑性変形しながら前記衝撃荷重を吸収するようにし、前記エネルギ吸収部材は、前記曲げ部近くの前記当接部に開口部を設けた構造、或いは、前記曲げ部近くの前記当接部の幅方向中央部にビードを形成した構造とすることで、前記可動コラムから車両前方の衝撃荷重が作用したときの前記当接部の剛性を変更する剛性変更部を設けていることを特徴とする装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収部材が、所定の曲率で曲げ形成した少なくとも2箇所の前記曲げ部を備えている
また、請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記固定コラムを、車両前方に配置したインナコラムとし、前記可動コラムを、車両後方に配置して前記インナコラムに摺動自在に外嵌しているアウタコラムとし、前記固定コラムの車両前方端部を前記固定部が固定しているとともに、前記エネルギ吸収部材を、前記当接部が前記インナコラムの外周を囲みながら前記アウタコラムの車両前方端部に所定の距離だけ離間して対向し、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両前方に位置するように前記固定部に固定した。
また、請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記固定コラムを、車両前方に配置したインナコラムとし、前記可動コラムを、車両後方に配置して前記インナコラムに摺動自在に外嵌しているアウタコラムとし、前記固定コラムの車両前方端部を前記固定部が固定しているとともに、前記エネルギ吸収部材を、前記当接部が前記インナコラムの外周を囲みながら前記固定部の車両後方を向く面に所定の距離だけ離間して対向し、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両後方に位置するように前記アウタコラムの車両前方側に固定した。
また、請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記固定部を、前記ステアリングシャフトに操舵補助力を伝達する操舵補助機構のハウジングとした。
また、請求項記載の発明は、請求項記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記操舵補助機構の前記ハウジングが、減速ギヤを内蔵するギヤハウジング及びセンサを内蔵するセンサハウジングに連結ボルトが螺合することで結合する構造となっており、前記エネルギ吸収部材は、前記操舵補助機構の前記ハウジングに対して接触面積が増大して接触する被固定部を備えているとともに、前記連結ボルトが前記被固定部を通過して前記ギヤハウジング及び前記センサハウジングに螺合することで前記エネルギ吸収部材が固定されるようにした。
また、請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収部材が、前記固定部及び前記可動コラムの一方に対して接触面積が増大して接触する被固定部を備えており、前記固定部及び前記可動コラムの一方と、前記被固定部とを溶接で固定した。
さらに、請求項記載の発明は、請求項3乃至7の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記当接部にコラム挿通孔を形成し、このコラム挿通孔に前記インナコラムを挿通することで前記当接部が前記インナコラムの外周を囲むようにした。
さらにまた、請求項記載の発明は、請求項3乃至7の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記当接部の端部に、前記インナコラムの外周の一部に対して略同状に切り欠いた包囲部を形成し、この包囲部に前記インナコラムの外周の一部を沿わせることで前記当接部が前記インナコラムの外周の一部を囲むようにした。
本発明の衝撃吸収式ステアリングコラム装置によると、エネルギ吸収部材を、板状の当接部と、この当接部から連続して曲げ形成した板状の曲げ部とを備えた単純な構成の部材としているので、製造コストの低減化を図ることができるとともに、固定部及び可動コラムの間に配置する際の組み立てコストの低減化も図ることができる。
また、本発明のエネルギ吸収部材は、曲げ部の形状を変更(例えば、曲げ部の曲率半径の変更、複数の曲げ部を備えた形状に変更)するだけで、当接部と固定部及び可動コラムの他方との車両前後方向の距離を変更することができるので、エネルギ吸収部材が衝撃荷重吸収を開始するときの可動コラムの変位(ストローク)位置を容易にコントロールすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置を示す図であり、図2は本発明に係る第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の初期状態を示す側面図であり、図3(a)は第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置で使用しているエネルギ吸収部材の形状を示す側面図であり、図3(b)は図3(a)をA−A矢視方向から示した図であり、図4は第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置が二次衝突荷重を吸収している状態を示す側面図であり、図5は第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置で使用しているエネルギ吸収部材の衝撃吸収特性を示すグラフであり、図6は本発明に係る第2実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の初期状態を示す側面図であり、図7は本発明に係る第3実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の初期状態を示す側面図であり、図8は本発明に係る第4実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の初期状態を示す側面図であり、図9は本発明に係る第5実施形態のエネルギ吸収部材を示す図であり、図10は本発明に係る第6実施形態のエネルギ吸収部材を示す図であり、図11は本発明に係る第7実施形態のエネルギ吸収部材を示す図であり、図12本発明に係る第8実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の初期状態を示す側面図である。
図1のコラムアシスト式電動パワーステアリング装置SMは、ステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が伝達される入力シャフト2aとこの入力シャフト2aに図示しないトーションバーを介して連結された出力シャフト2bとを有するステアリングシャフト2を備えている。
ステアリングシャフト2の入力シャフト2a及び出力シャフト2bは、トルク伝達可能に連結し、互いに軸方向に摺動自在に連結している。また、ステアリングシャフト2を回転自在に支持しているステアリングコラム3は、車両前方側に配置されている円筒形状のインナコラム3aと、インナコラム3aの車体後方側に軸方向に摺動自在に外嵌されている円筒形状のアウタコラム3bとで構成されている。ここで、アウタコラム3bは、ブラケット(不図示)を介して車体側部材(不図示)に支持されており、インナコラム3aの車両前方端部は、後述する操舵補助機構10のセンサハウジング13の車両後方側に連結されている。そして、二次衝突時に運転者がステアリングホイール1に衝突すると、アウタコラム3bは、ブラケットとの係合状態が解除されて車両前方に変位可能となっている。
出力シャフト2bに伝達された操舵力は、2つのヨーク4a,4bとこれらを連結する十字連結部4cとで構成されるユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5に伝達され、さらに、2つのヨーク6a,6bとこれらを連結する十字連結部6cとで構成されるユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介して左右のタイロッド9に伝達され、これらタイロッド9によって左右の操舵輪WL,WRを操舵させる。
ここで、ステアリングギヤ8は、ギヤハウジング8a及びラックハウジング8c内にラック軸(不図示)が配置され、ギヤハウジング8aに一体化されたピニオンハウジング8b内に配置され、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン(不図示)がラック軸に噛合するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオンに伝達された回転運動がラック軸に直進運動として変換される。
ステアリングシャフト2の出力シャフト2bには、操舵補助力を出力シャフト2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、車体側部材(不図示)に固定されており、減速ギヤハウジング11内に配置されて出力シャフト2bに連結している減速ギヤ(不図示)と、減速ギヤに連結して操舵補助力を発生する電動機としての例えばブラシレスモータで構成される電動モータ12とを備えている。
減速ギヤハウジング11に対して車両後方側(ステアリングホイール1側)にはセンサハウジング13が連結されており、このセンサハウジング13内に操舵トルクセンサ14が配置されている。
操舵トルクセンサ14は、ステアリングホイール1に付与されて入力シャフト2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力シャフト2a及び出力シャフト2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を非接触の磁気センサで検出するように構成されている。
そして、運転者がステアリングホイール1を左右いずれかの方向に操舵すると、操舵トルクセンサ14が検出した操舵トルクに基づく駆動電流により電動モータ12が起動される。これにより、電動モータ12の操舵補助力が減速ギヤを介して出力シャフト2bに伝達されるようになっている。
(第1実施形態)
ここで、図1に示すように、インナコラム3aの車両前方側と操舵補助機構10のセンサハウジング13の間には、第1実施形態のエネルギ吸収部材20が配置されている。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、塑性変形可能な金属板を曲げ形成した部材である。
このエネルギ吸収部材20は、図2及び図3に示すように、長手方向の一端部の外周が半円形状に形成され、長手方向の他端部に第1曲げ部20aが連続して形成されている平板状の当接部20bと、当接部20bの一端側に半円形状の外周に沿って開口しているコラム挿通孔20cと、当接部20bに対して所定の鋭角α1をなす方向に第1曲げ部20aから連続している傾斜部20dと、当接部20bに対して略平行に延在している固定用端部20eと、この固定用端部20eと傾斜部20dとの間で所定の鈍角α2で曲がっている第2曲げ部20fとで構成されている。このエネルギ吸収部材20のコラム挿通孔20cは、インナコラム3aの外周より大きな直径の孔である。
そして、エネルギ吸収部材20は、図2に示すように、当接部20bに対して傾斜部20d,固定用端部20e及び第2曲げ部20fを車両前方側に配置した状態で、コラム挿通孔20cにインナコラム3aを挿通してコラム軸P1に対して直交するように当接部20bをインナコラム3aの外周に配置し、固定用端部20eの先端をセンサハウジング13の外周に溶接により固定している。
これにより、エネルギ吸収部材20は、当接部20bとアウタコラム3bの車両前方端部との間がコラム軸P1方向(略車両前後方向)に所定の距離Xだけ離間した状態で、インナコラム3aの車両前方側とセンサハウジング13の間に配置される。
ここで、本発明の曲げ部が第1曲げ部20a,第2曲げ部20fに対応している。
次に、本実施形態の装置SMの二次衝突時の動作について、図2から図5を参照して説明する。
本実施形態の装置SMは、衝突事故の際に以下のように作用して、ステアリングホイール1にぶつかった運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。
二次衝突時には、ブラケットを介して車体側部材に支持されていたアウタコラム3bが、ブラケットとの係合状態が解除されて車両前方に変位し、車両前方端部が操舵補助機構10のセンサハウジング13に連結されているインナコラム3aは車両前後方向に変位せず、ステアリングコラム3が収縮していく。
この際、アウタコラム3bが車両前方に変位していくストローク初期及びストローク中期(アウタコラム3bがエネルギ吸収部材20の当接部20bに当接する直前までのストローク)では、インナコラム3a及びアウタコラム3bの間の摺動により摩擦抵抗が発生し、衝撃荷重を吸収する能力となる。
すなわち、図5に示すように、ストローク初期位置からストロークXまでの間は、ステアリングコラム3が収縮する際に発生する摩擦抵抗が衝撃吸収荷重となる。
次いで、アウタコラム3bのストローク中期以降(図5のストロークX以降)では、先ず、アウタコラム3bが当接したエネルギ吸収部材20の当接部20bが車両前方側に傾斜するように変位しながら塑性変形していく(図5のストロークXからYまでの状態)。そして、アウタコラム3bとともに当接部20bがさらに車両前方に変位すると、第1曲げ部20aが、当接部20b及び傾斜部20dの間の角度が初期の角度α1よりさらに小さな鋭角となるように塑性変形していく。また、第2曲げ部20fも、固定用端部20eと傾斜部20dとの間の角度が初期の角度α2よりさらに大きな鈍角となるように塑性変形していく。
そして、さらにアウタコラム3bとともに変位した当接部20bが、センサハウジング13に近接する底付き位置(ストローク限界位置)まで移動すると、図4に示すように、当接部20b及び第1曲げ部20aの間の領域が塑性変形していく。
つまり、図5に示すように、ストロークX以降からアウタコラム3bがセンサハウジング13に近接する底付き位置(ストローク限界位置)までの間は、エネルギ吸収部材20が塑性変形することで衝撃荷重を吸収する能力(衝撃吸収荷重)が発生する。
このように、本実施形態は、アウタコラム3bのストローク初期からストローク中期ではステアリングコラム3が収縮する際に発生する摩擦抵抗により衝撃吸収荷重が発生し、アウタコラム3bのストローク中期から底着き直前までは、エネルギ吸収部材20が塑性変形することで衝撃吸収荷重が増加していくので、二次衝突時に、ステアリングホイール1にぶつかった運転者の身体に加わる急激な衝撃荷重を緩和して運転者の保護が図られる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の装置は、二次衝突時の衝撃を吸収する部材が1個のエネルギ吸収部材20であり、このエネルギ吸収部材20は、塑性変形可能な金属板を曲げ形成し、インナコラム3aに係合するコラム挿通孔20cを形成した当接部20b、塑性変形する第1及び第2曲げ部20a,20fを形成した単純な構成の部材なので、製造コストの低減化を図ることができるとともに、インナコラム3a及びセンサハウジング13の間に配置する際の組み立てコストの低減化も図ることができる。
また、本実施形態は、任意のストローク位置の衝撃吸収荷重を容易にコントロールすることができる。すなわち、エネルギ吸収部材20の第1曲げ部20a、第2曲げ部20fの角度を変更することで、エネルギ吸収部材20の当接部20bとアウタコラム3bの車両前方端部との距離Xを短く設定したり、長く設定することが可能である。距離Xを短く設定すると、エネルギ吸収部材20が塑性変形を開始するストローク位置をストローク後半に設定できる。一方、距離Xを長く設定すると、エネルギ吸収部材20が塑性変形を開始するストローク位置をストローク初期側に設定できる。このように距離Xを変更するだけで、エネルギ吸収部材20が塑性変形を開始するときのアウタコラム3bのストローク位置を変更することができるので、衝撃吸収荷重のコントロールを容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について、図6を参照して説明する。なお、図1から図5で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、固定用端部20eの先端からセンサハウジング13の外周に沿って延在する延長固定部20gが一体に形成されている。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、コラム挿通孔20cにインナコラム3aを挿通してコラム軸P1に対して直交するように当接部20bをインナコラム3aの外周に配置した後、固定用端部20eの先端及び延長固定部20gをセンサハウジング13の外周面に接触してから、固定面積を大きくした状態で溶接により固定されている。ここで、本発明の被固定部が延長固定部20gに対応している。
本実施形態によると、固定用端部20eに連続して延長固定部20gを形成したことから、センサハウジング13の外周面に対してエネルギ吸収部材20が固定面積を大きくした状態で固定されているので、当接部20bにアウタコラム3bから車両前方を向く大きな二次衝撃力が伝達しても、エネルギ吸収部材20全体が塑性変形せずに車両前方に変位することがなく、予め設定したストローク位置でエネルギ吸収部材20の塑性変形を高精度に開始することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について、図7を参照して説明する。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、固定用端部20eの先端からセンサハウジング13の外周に沿って延在する延長固定部20gが一体に形成されているとともに、この延長固定部20gには、ボルト通過孔(不図示)が形成されている。
一方、減速ギヤハウジング11は、センサハウジング13側に突出している筒状の壁部11aをセンサハウジング13の筒状の壁部13a内に嵌め込み、センサハウジング13の外側から連結ボルト21を螺合することで、センサハウジング13に連結される。
ここで、前述した延長固定部20gのボルト通過孔は、壁部11a,13aの連結ボルト21のねじ孔(不図示)に対応しており、連結ボルト21は、延長固定部20gのボルト通過孔を通過して壁部11a,13aのねじ孔に螺合することで、延長固定部20gを固定しつつ、減速ギヤハウジング11及びセンサハウジング13を連結している。ここで、本発明の被固定部が延長固定部20gに対応している。
本実施形態によると、センサハウジング13の外周面に対してエネルギ吸収部材20の延長固定部20gが固定面積を大きくした状態で固定されているので、第2実施形態と同様に、車両前方を向く大きな二次衝撃力が伝達しても、エネルギ吸収部材20全体が塑性変形せずに車両前方に変位することがなく、予め設定したストローク位置でエネルギ吸収部材20の塑性変形を高精度に開始することができる。
同時に、減速ギヤハウジング11及びセンサハウジング13の連結作業と、エネルギ吸収部材20の固定作業を同時に行うことができるので、さらに組み立てコストの低減化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について、図8を参照して説明する。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、当接部20bに対して傾斜部20d,固定用端部20e,第2曲げ部20f及び延長固定部20gを車両後方側に配置した状態で、コラム挿通孔20cにインナコラム3aを挿通してコラム軸P1に対して直交するように当接部20bをインナコラム3aの外周に配置し、延長固定部20gをアウタコラム3bの車両前方端部の外周に溶接により固定している。
これにより、エネルギ吸収部材20は、当接部20bとセンサハウジングとの間がコラム軸P1方向(略車両前後方向)に所定の距離Xだけ離間した状態で、インナコラム3aの車両前方側とアウタコラム3bの間に配置されている。ここで、本発明の被固定部が延長固定部20gに対応し、本発明の曲げ部が第1曲げ部20a,第2曲げ部20fに対応している。
次に、本実施形態の二次衝突時の動作について説明する。
二次衝突時、アウタコラム3bが車両前方に変位していくストローク初期及びストローク中期では(エネルギ吸収部材20の当接部20bがセンサハウジング13の車両後方を向く面に当接する直前までのストローク:図5の初期位置からストロークXまでの領域では)、インナコラム3a及びアウタコラム3bの間の摺動により摩擦抵抗が発生し、アウタコラム3bとともに車両前方に変位するエネルギ吸収部材20の当接部20bのコラム挿通孔20cの周縁とインナコラム3aとの摺動により摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗が衝撃吸収荷重となる。
そして、アウタコラム3bのストローク中期以降(図5のストロークX以降)では、先ず、アウタコラム3bとともに車両前方に変位してセンサハウジング13に当接したエネルギ吸収部材20の当接部20bが、車両後方側に傾斜するように変位しながら塑性変形していく(図5のストロークXからYまでの状態)。そして、アウタコラム3bがさらに車両前方に変位すると、第1曲げ部20aが、当接部20b及び傾斜部20dの間の角度が初期の角度α1よりさらに小さな鋭角となるように塑性変形していく。また、第2曲げ部20fも、固定用端部20eと傾斜部20dとの間の角度が初期の角度α2よりさらに大きな鈍角となるように塑性変形していく。
そして、アウタコラム3bがセンサハウジング13に近接する底付き位置(ストローク限界位置)まで移動すると、当接部20b及び第1曲げ部20aの間の領域も塑性変形していく。
このように、ストロークX以降からアウタコラム3bがセンサハウジング13に近接する底付き位置(ストローク限界位置)までの間は、エネルギ吸収部材20が塑性変形することで衝撃吸収荷重が発生する。
このように、本実施形態は、アウタコラム3bのストローク初期からストローク中期ではステアリングコラム3が収縮する際に発生する摩擦抵抗と、エネルギ吸収部材20のコラム挿通孔20cの周縁とインナコラム3aとの摺動による摩擦抵抗とにより衝撃吸収荷重が発生し、アウタコラム3bのストローク中期から底着き直前までは、エネルギ吸収部材20が塑性変形することで衝撃吸収荷重が増加していくので、二次衝突時に、ステアリングホイール1にぶつかった運転者の身体に加わる急激な衝撃荷重を緩和して運転者の保護が図られる。
したがって、本実施形態も、二次衝突時の衝撃を吸収する部材が1個のエネルギ吸収部材20であり、このエネルギ吸収部材20は単純な構成の部材なので、部品コストの低減化を図ることができるとともに、インナコラム3a及びアウタコラム3bの間に配置する際の組み立てコストの低減化も図ることができる。
また、本実施形態は、エネルギ吸収部材20の第1曲げ部20a、第2曲げ部20fの角度を変更し、エネルギ吸収部材20の当接部20bとセンサハウジング13との距離Xを短く設定したり、長く設定することで、エネルギ吸収部材20が塑性変形を開始するときのアウタコラム3bのストローク位置を変更することができるので、衝撃吸収荷重のコントロールを容易に行うことができる。
(第5〜8実施形態)
また、図9から図12は、本発明に係る第5実施形態〜第8実施形態を示すものである。
図9で示す第5実施形態のエネルギ吸収部材20は、コラム挿通孔20cに対して反対側であって第1曲げ部20a近くの当接部20bの他端側に、矩形状の開口部20hが形成されている。本実施形態のエネルギ吸収部材20の他の部位の形状は、第1実施形態のエネルギ吸収部材20と同一構造である。ここで、本発明の剛性変更部が開口部20hに対応している。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、当接部20bの第1曲げ部20a近くの他端側に開口部20hを形成したことで、開口部20hに対して車幅方向(図9の左右方向)に隣接して設けられた幅狭部20j1,20j2が容易に塑性変形しやすくなる。
このため、エネルギ吸収部材20の外観形状を変更しなくても(大きさや、第1曲げ部20a、第2曲げ部20fの初期角度α1、α2を変更しなくても)、エネルギ吸収部材20の衝撃吸収特性(例えば、図5のストロークXからYまでの特性直線の傾斜角度を緩やかにすること)を容易に変更することができる。
また、図10で示す第6実施形態のエネルギ吸収部材20は、第1曲げ部20a近くの当接部20bの他端側の幅方向中央部に、長手方向に延在するビード20kが一体に形成されている。本実施形態のエネルギ吸収部材20の他の部位の形状は、第1実施形態のエネルギ吸収部材20と同一構造である。ここで、本発明の剛性変更部がビード20kに対応している。
本実施形態のエネルギ吸収部材20は、当接部20bの第1曲げ部20a近くの他端側に、長手方向に延在するビード20kを形成したことで、当接部20bの他端側が塑性変形しにくくなる。
このため、本実施形態も、前述した第5実施形態と同様に、エネルギ吸収部材20の外観を変更しなくてもエネルギ吸収部材20の衝撃吸収特性(例えば、図5のストロークXからYまでの特性直線の傾斜角度を急にすること)を容易に変更することができる。
また、図11で示す第7実施形態のエネルギ吸収部材20は、当接部20bの長手方向の一端部に、インナコラム3aの径と略同一の曲率半径で円弧形状に切り欠き、インナコラム3aの外周の略半分の領域を囲む包囲部20mが形成されている。本実施形態のエネルギ吸収部材20の他の部位の形状は、第1実施形態のエネルギ吸収部材20と同一構造である。
本実施形態のエネルギ吸収部材20によると、第1実施形態を含む他の実施形態のようなコラム挿通孔20cにインナコラム3aを挿通する作業が不要となり、包囲部20mをインナコラム3aの外周の略半分の領域を囲むように配置するだけで済むので、エネルギ吸収部材20の装着を容易に行うことができる。
さらに、図12で示す第8実施形態のエネルギ吸収部材20は、第1曲げ部20aと第2曲げ部20fとの間に第3曲げ部20pを連続して形成したことが、第1実施形態のエネルギ吸収部材20と異なる構成である。ここで、本発明の曲げ部が第1曲げ部20a、第2曲げ部20f及び第3曲げ部20pに対応している。
本実施形態のエネルギ吸収部材20によると、第1曲げ部20a、第2曲げ部20f及び第3曲げ部20pの角度を変更し、エネルギ吸収部材20の当接部20bとアウタコラム3bの車両前方端部との距離Xを短く設定したり、長く設定することで、エネルギ吸収部材20が塑性変形を開始するストローク位置の変更領域を大きくすることができる。
なお、各実施形態はコラムアシスト式電動パワーステアリング装置SMに適用して説明したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、操舵補助機構10を備えていないステアリング装置に適用してもよい。この操舵補助機構10を備えていないステアリング装置に適用するときは、インナコラム3aの車両前方側を車体側部材に固定する部材にエネルギ吸収部材20を固定すればよい。
本発明に係るコラムアシスト式電動パワーステアリング装置を示す図である。 本発明に係る第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置で使用しているエネルギ吸収部材の形状を示す図である。 第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置が二次衝突荷重を吸収している状態を示す側面図である。 第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置で使用しているエネルギ吸収部材の衝撃吸収特性を示すグラフである。 本発明に係る第2実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 本発明に係る第3実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 本発明に係る第4実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す側面図である。 本発明に係る第5実施形態のエネルギ吸収部材を示す図である。 本発明に係る第6実施形態のエネルギ吸収部材を示す図である。 本発明に係る第7実施形態のエネルギ吸収部材を示す図である。 本発明に係る第8実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す側面図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、2a…入力シャフト、2b…出力シャフト、3…ステアリングコラム、3a…インナコラム、3b…アウタコラム、4…ユニバーサルジョイント、4a,4b…ヨーク、4c…十字連結部、5…中間シャフト、6…ユニバーサルジョイント、6a,6b…ヨーク、6c…十字連結部、7…ピニオンシャフト、8…ステアリングギヤ、8a…ギヤハウジング、8b…ピニオンハウジング、8c…ラックハウジング、9…タイロッド、10…操舵補助機構、11…減速ギヤハウジング、11a…壁部、12…電動モータ、13…センサハウジング、13a…壁部、14…操舵トルクセンサ、20…エネルギ吸収部材、20a…第1曲げ部、20b…当接部、20c…コラム挿通孔、20d…傾斜部、20e…固定用端部、20f…第2曲げ部、20g…延長固定部、20h…開口部、20j1,20j2…幅狭部、20k…ビード、20m…包囲部、20p…第3曲げ部、21…連結ボルト、P1…コラム軸、SM…コラムアシスト式電動パワーステアリング装置、WL,WR…操舵輪

Claims (9)

  1. ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持し、互いに摺動自在に嵌合して車両前後方向に伸縮自在な固定コラム及び可動コラムを有するステアリングコラムと、前記固定コラムを車体側部材に固定する固定部と、二次衝突時の衝撃荷重を塑性変形により吸収するエネルギ吸収部材と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
    前記エネルギ吸収部材は、板状の当接部と、この当接部から連続して曲げ形成した板状の曲げ部と、を備えた部材であり、
    前記固定部及び前記可動コラムの一方に、前記当接部が前記固定部及び前記可動コラムの他方に対して車両前後方向に所定の距離だけ離間して対向して配置され、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両前後方向に離間して位置するように前記エネルギ吸収部材を固定し、
    二次衝突時に前記可動コラムが車両前方に変位して前記固定部及び前記可動コラムの他方が前記エネルギ吸収部材の当接部に当接することで、前記エネルギ吸収部材の曲げ部が塑性変形しながら前記衝撃荷重を吸収し、
    前記エネルギ吸収部材は、前記曲げ部近くの前記当接部に開口部を設けた構造、或いは、前記曲げ部近くの前記当接部の幅方向中央部にビードを形成した構造とすることで、前記可動コラムから車両前方の衝撃荷重が作用したときの前記当接部の剛性を変更する剛性変更部を設けていることを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  2. 前記エネルギ吸収部材は、所定の曲率で曲げ形成した少なくとも2箇所の前記曲げ部を備えていることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  3. 前記固定コラムを、車両前方に配置したインナコラムとし、前記可動コラムを、車両後方に配置して前記インナコラムに摺動自在に外嵌しているアウタコラムとし、前記固定コラムの車両前方端部を前記固定部が固定しているとともに、
    前記エネルギ吸収部材を、前記当接部が前記インナコラムの外周を囲みながら前記アウタコラムの車両前方端部に所定の距離だけ離間して対向し、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両前方に位置するように前記固定部に固定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  4. 前記固定コラムを、車両前方に配置したインナコラムとし、前記可動コラムを、車両後方に配置して前記インナコラムに摺動自在に外嵌しているアウタコラムとし、前記固定コラムの車両前方端部を前記固定部が固定しているとともに、
    前記エネルギ吸収部材を、前記当接部が前記インナコラムの外周を囲みながら前記固定部の車両後方を向く面に所定の距離だけ離間して対向し、且つ、前記曲げ部が前記当接部に対して車両後方に位置するように前記アウタコラムの車両前方側に固定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  5. 前記固定部は、前記ステアリングシャフトに操舵補助力を伝達する操舵補助機構のハウジングであることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  6. 前記操舵補助機構の前記ハウジングは、減速ギヤを内蔵するギヤハウジング及びセンサを内蔵するセンサハウジングに連結ボルトが螺合することで結合する構造となっており、
    前記エネルギ吸収部材は、前記操舵補助機構の前記ハウジングに対して接触面積が増大して接触する被固定部を備えているとともに、前記連結ボルトが前記被固定部を通過して前記ギヤハウジング及び前記センサハウジングに螺合することで前記エネルギ吸収部材が固定されることを特徴とする請求項5記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  7. 前記エネルギ吸収部材は、前記固定部及び前記可動コラムの一方に対して接触面積が増大して接触する被固定部を備えており、前記固定部及び前記可動コラムの一方と、前記被固定部とを溶接で固定したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  8. 前記当接部にコラム挿通孔を形成し、このコラム挿通孔に前記インナコラムを挿通することで前記当接部が前記インナコラムの外周を囲んでいることを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  9. 前記当接部の端部に、前記インナコラムの外周の一部に対して略同状に切り欠いた包囲部を形成し、この包囲部に前記インナコラムの外周の一部を沿わせることで前記当接部が前記インナコラムの外周の一部を囲んでいることを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
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