JP6958271B2 - ステアリング装置及び中間シャフト - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置及び中間シャフトに関する。
車両には、操作者(運転者)のステアリングホイールに対する操作を車輪に伝えるための装置としてステアリング装置が設けられている。車両の衝突が生じた時に衝撃をステアリングホイールに伝えにくくするステアリング装置が知られている。例えば特許文献1には、管状のベローズを備える中間シャフトが記載されている。特許文献1によれば、1次衝突時においてベローズが変形することで衝撃が吸収される。
特開2005−145164号公報
しかしながら、管状のベローズの作製には専用且つ高額な設備が必要となる。さらに、個別に求められる衝撃吸収性能に応じてベローズの変形特性を変更するためには、金型の変更が必要となる。このため、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトが求められていた。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収するステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様のステアリング装置は、第1ユニバーサルジョイントと、前記第1ユニバーサルジョイントよりも前方側に配置される第2ユニバーサルジョイントと、前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとの間に位置する中実部材である中間シャフトと、を備え、前記中間シャフトは、円柱状である複数の基部と、隣り合う2つの前記基部の間に位置し且つ最大直径が前記基部の直径以下である衝撃吸収部と、を備え、前記衝撃吸収部は、前記中間シャフトの軸方向に沿って直径が変化する第1テーパー部及び第2テーパー部を備え、前記第2テーパー部の最大直径は、前記第1テーパー部の最小直径以下であり、前記中間シャフトの径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記第1テーパー部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2テーパー部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きい。
これにより、衝撃吸収部は切削加工等により形成できるので、衝撃吸収部の形成に際して金型が不要である。このため、衝撃吸収部の形成が容易である。また、切削範囲の変更により衝撃吸収部の形状は容易に変えることができるため、衝撃吸収部の変形特性の調整が容易である。したがって、ステアリング装置は、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収することができる。
また、第2円弧の曲率半径が第1円弧の曲率半径よりも大きいことで、第2テーパー部よりも第1テーパー部に応力集中が生じやすい。1次衝突時に中間シャフトに曲げ応力が生じると、第1テーパー部を起点として中間シャフトが変形する(曲がる)。その一方で、中間シャフトの直径は、第1テーパー部ではない部分で最小となる。このため、中間シャフトに大きなトルクが入力された時、第1テーパー部ではない部分が変形し(捩れ)、第1テーパー部の変形は抑制される。このため、第1テーパー部において、曲げ応力に対する設計された変形特性が保たれる。したがって、中間シャフトは、1次衝突時に所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。また、1つの衝撃吸収部に曲がりやすい部分と捩れやすい部分とを含ませることで、中間シャフトに対する加工が簡素化されている。中間シャフトによれば、製造効率が向上し、製造コストが低減する。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記第1テーパー部は、前記基部と前記第2テーパー部との間に位置する。
これにより、衝撃吸収部において、基部から第2テーパー部の最小部分に向かって直径を徐々に減少させることが可能である。このため、切削加工等による衝撃吸収部の製造がより容易となる。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記中間シャフトは、複数の前記衝撃吸収部を備える。
これにより、中間シャフトに大きなトルクが入力された時、中間シャフトのうち複数の部分が捻れる。すなわち、複数の部分でエネルギーが吸収される。1つの捩れる部分における変形量が抑制されるので、捩れる部分の変形の影響を第1テーパー部が受けにくくなる。このため、第1テーパー部の変形がより抑制される。
ステアリング装置の望ましい態様として、前記第1円弧の曲率半径は、0.2mm以上1.0mm以下である。
これにより、衝撃吸収部において極端な応力集中が生じなくなり、且つ衝撃吸収部が曲がり易くなる。
本開示の一態様の中間シャフトは、ステアリング装置に用いられる中実部材である中間シャフトであって、円柱状である複数の基部と、隣り合う2つの前記基部の間に位置し且つ最大直径が前記基部の直径以下である衝撃吸収部と、を備え、前記衝撃吸収部は、前記中間シャフトの軸方向に沿って直径が変化する第1テーパー部及び第2テーパー部を備え、前記第2テーパー部の最大直径は、前記第1テーパー部の最小直径以下であり、前記中間シャフトの径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記第1テーパー部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2テーパー部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きい。
これにより、衝撃吸収部は切削加工等により形成できるので、衝撃吸収部の形成に際して金型が不要である。このため、衝撃吸収部の形成が容易である。また、切削範囲の変更により衝撃吸収部の形状は容易に変えることができるため、衝撃吸収部の変形特性の調整が容易である。したがって、中間シャフトは、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる。
本開示によれば、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフトにより衝撃を吸収するステアリング装置を提供することができる。
図1は、実施形態のステアリング装置の模式図である。 図2は、実施形態のステアリング装置の斜視図である。 図3は、実施形態の中間シャフトの側面図である。 図4は、図3におけるA−A断面図である。 図5は、図4の拡大図である。 図6は、曲がった後の中間シャフトの側面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態のステアリング装置の模式図である。図2は、実施形態のステアリング装置の斜視図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、第1ユニバーサルジョイント84と、中間シャフト85と、第2ユニバーサルジョイント86と、を備えピニオンシャフト87に接合されている。以下の説明においては、ステアリング装置80が搭載された車両における前方は単に前方と記載され、車両における後方は単に後方と記載される。
図1に示すように、ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aの一方の端部がステアリングホイール81に連結され、入力軸82aの他方の端部が出力軸82bに連結される。また、出力軸82bの一方の端部が入力軸82aに連結され、出力軸82bの他方の端部が第1ユニバーサルジョイント84に連結される。
図1に示すように、中間シャフト85は、第1ユニバーサルジョイント84と第2ユニバーサルジョイント86とを連結している。中間シャフト85の一方の端部が第1ユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部が第2ユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87の一方の端部が第2ユニバーサルジョイント86に連結され、ピニオンシャフト87の他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。第1ユニバーサルジョイント84及び第2ユニバーサルジョイント86は、例えばカルダンジョイントである。ステアリングシャフト82の回転が中間シャフト85を介してピニオンシャフト87に伝わる。すなわち、中間シャフト85はステアリングシャフト82に伴って回転する。
図1に示すように、ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。
図1に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ93とを備える。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ93で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ93で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80はコラムアシスト方式である。
図1に示すように、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、車速センサ95と、を備える。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。トルクセンサ94は、入力軸82aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
図3は、実施形態の中間シャフトの側面図である。図4は、図3におけるA−A断面図である。図5は、図4の拡大図である。
中間シャフト85は、略円柱状の中実部材である。例えば、中間シャフト85は、機械構造用炭素鋼(SC材(Carbon Steel for Machine Structural Use))であるS35Cで形成される。図3に示すように、中間シャフト85は、基部11と、衝撃吸収部13と、基部15と、衝撃吸収部17と、基部19と、を備える。
以下の説明において、中間シャフト85の軸方向は単に軸方向と記載され、軸方向に対して垂直な方向は径方向と記載される。図4及び図5は、径方向に対して垂直な平面で中間シャフト85を切った断面である。
図3に示すように、基部11は、第1ユニバーサルジョイント84と衝撃吸収部13との間に位置する。基部15は、衝撃吸収部13と衝撃吸収部17との間に位置する。基部19は、衝撃吸収部17と第2ユニバーサルジョイント86との間に位置する。基部11、基部15及び基部19は円柱状である。基部11、基部15及び基部19の直径は、一定であり互いに等しい。基部11、基部15及び基部19は、図4に示す直径D1を有する。
本実施形態においては、衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17は同じ構造を有する。衝撃吸収部13の構成に関する説明は衝撃吸収部17にも適用できる。このため、以下の説明においては衝撃吸収部17に関する説明を省略する。
衝撃吸収部13は、例えば円柱状の材料に切削加工が施されることによって形成される。軸方向に対して直交する平面で衝撃吸収部13を切った断面は円形である。衝撃吸収部13の最大直径は、図4に示す直径D1以下である。図4に示すように、衝撃吸収部13は、第1テーパー部21と、第1小径部22と、第2テーパー部23と、第2小径部24と、第2テーパー部25と、第1小径部26と、第1テーパー部27と、を備える。
図4に示すように、第1テーパー部21は基部11に隣接している。第1テーパー部21の直径は、軸方向に沿って変化している。第1テーパー部21の直径は、基部11に向かって大きくなっている。第1テーパー部21の最大直径は、直径D1以下である。図4及び図5に示す断面において、第1テーパー部21の表面は円弧を描く。以下の説明において、第1テーパー部21の表面が描く円弧は第1円弧と記載される。図5に示す第1円弧の曲率半径C1は0.2mm以上1.0mm以下であることが好ましい(第1円弧の曲率は1.0mm−1以上5.0mm−1以下であることが好ましい)。
図4に示すように、第1小径部22は、第1テーパー部21に隣接している。第1小径部22の直径は一定である。図4に示すように第1小径部22は直径D2を有する。直径D2は直径D1よりも小さい。直径D2は、第1テーパー部21の最小直径と等しい。
図4に示すように、第2テーパー部23は、第1小径部22に隣接している。第2テーパー部23の直径は、軸方向に沿って変化している。第2テーパー部23の直径は、第1小径部22に向かって大きくなっている。第2テーパー部23の最大直径は、第1テーパー部21の最小直径以下である。本実施形態においては、第2テーパー部23の最大直径は第1テーパー部21の最小直径(直径D2)と等しい。図4及び図5に示す断面において、第2テーパー部23の表面は円弧を描く。以下の説明において、第2テーパー部23の表面が描く円弧は第2円弧と記載される。図4に示す第2円弧の曲率半径C2は、図5に示す第1円弧の曲率半径C1よりも大きい(第2円弧の曲率は第1円弧の曲率よりも小さい)。第2円弧の曲率半径C2は5mm以上であることが好ましい(第2円弧の曲率は0.2mm−1以上であることが好ましい)。
図4に示すように、第2小径部24は、第2テーパー部23に隣接している。第2小径部24の直径は一定である。図4に示すように第1小径部22は直径D3を有する。直径D3は直径D2よりも小さい。直径D3は、第2テーパー部23の最小直径と等しい。
図4に示すように、第2テーパー部25は、第2テーパー部23に対して面対称の形状を有する。第1小径部26は、第1小径部22に対して面対称の形状を有する。第1テーパー部27は、第1テーパー部21に対して面対称の形状を有する。
第1小径部22及び第1小径部26は、例えば300Nmのトルクを伝達できるように設計される。中間シャフト85がS35Cで形成される場合、直径D2は14mm以上16mm以下程度となる。
第2小径部24は、例えば150Nm以上250Nm以下程度のトルクで変形するように設計される。中間シャフト85がS35Cで形成される場合、直径D3は13mm以上15.5mm以下程度となる。
図6は、曲がった後の中間シャフトの側面図である。車両の1次衝突時においてステアリングギヤ88に荷重が加わる。ステアリングギヤ88に加わった荷重により中間シャフト85には曲げ応力が生じる。また中間シャフト85には、1次衝突による曲げ応力が生じることがあると共に、車両が縁石へ乗り上げた場合等において大きなトルク(捩り力)が入力されることがある。このため、中間シャフト85には、大きなトルクを受けた時の破損を抑制し且つ1次衝突時に衝撃を吸収することができることが求められる。
中間シャフト85においては、衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17が他の部分よりも変形しやすくなっている。上述したように、図4に示す曲率半径C2が図5に示す曲率半径C1よりも大きい。このため、中間シャフト85に曲げ応力が生じた場合、第2テーパー部23及び第2テーパー部25よりも第1テーパー部21及び第1テーパー部27に応力集中が生じやすい。すなわち、第2テーパー部23及び第2テーパー部25の応力集中係数よりも、第1テーパー部21及び第1テーパー部27の応力集中係数の方が大きい。このため、第1テーパー部21又は第1テーパー部27を起点として中間シャフト85が変形する(曲がる)。曲がった中間シャフト85は、中間シャフト85の周辺部品の隙間に入り込む。中間シャフト85が曲がることにより、衝突による衝撃が吸収される。その結果、ステアリングホイール81に伝わる衝撃が低減する。
その一方で、図4に示すように、中間シャフト85において第2小径部24の直径が最も小さい。このため、中間シャフト85に大きなトルクが入力された時、第2小径部24が変形する(捩れる)。第2小径部24が変形する(捩れる)ことで、中間シャフト85に入力されたエネルギーが吸収される。第2小径部24でエネルギーが吸収されるので、第1テーパー部21又は第1テーパー部27の変形が抑制される。このため、第1テーパー部21又は第1テーパー部27において、曲げ応力に対する設計された変形特性が保たれる。なお、第2小径部24が変形する(捩れる)ことで吸収されるエネルギーは、例えば300J以上500J程度であることが求められる。
なお、中間シャフト85は、必ずしも衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17を備えていなくてもよい。中間シャフト85は、衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17の少なくとも一方を備えていればよい。すなわち、中間シャフト85は少なくとも1つ衝撃吸収部を備えていればよい。
なお、衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17は、必ずしも第1小径部22、第1小径部26及び第2小径部24を備えていなくてもよい。例えば、第2テーパー部23が第1テーパー部21に隣接していてもよい。第2テーパー部25が第1テーパー部27に隣接していてもよい。第2テーパー部25が第2テーパー部23に隣接していてもよい。
なお、中間シャフト85は、複数の部材を備えていてもよい。例えば、中間シャフト85は、第1シャフトと、第1シャフトに連結される第2シャフトとを備えていてもよい。このような場合、第1シャフト及び第2シャフトの少なくとも一方が、上述した中間シャフト85の構成を備えていればよい。
以上で説明したように、ステアリング装置80は、第1ユニバーサルジョイント84と、第1ユニバーサルジョイント84よりも前方側に配置される第2ユニバーサルジョイント86と、第1ユニバーサルジョイント84と第2ユニバーサルジョイント86とを連結する中実部材である中間シャフト85と、を備える。中間シャフト85は、円柱状である複数の基部(基部11、基部15及び基部19)と、隣り合う2つの基部の間に位置し且つ最大直径が基部の直径D1以下である衝撃吸収部(衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17)と、を備える。衝撃吸収部13は、軸方向に沿って直径が変化する第1テーパー部21及び第2テーパー部23を備える。第2テーパー部23の最大直径は、第1テーパー部21の最小直径以下である。中間シャフト85の径方向に対して垂直な平面で中間シャフト85を切った断面(図4及び図5の断面)において、第1テーパー部21の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、第2テーパー部23の表面の少なくとも一部が第2円弧を描く。第2円弧の曲率半径C2は、第1円弧の曲率半径C1よりも大きい。
これにより、衝撃吸収部(衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17)は切削加工等により形成できるので、衝撃吸収部の形成に際して金型が不要である。このため、衝撃吸収部の形成が容易である。また、切削範囲の変更により衝撃吸収部の形状は容易に変えることができるため、衝撃吸収部の変形特性の調整が容易である。したがって、ステアリング装置80は、容易に製造でき且つ容易に変形特性を変更することができる中間シャフト85により衝撃を吸収することができる。
また、曲率半径C2が曲率半径C1よりも大きいことで、第2テーパー部23よりも第1テーパー部21に応力集中が生じやすい。1次衝突時に中間シャフト85に曲げ応力が生じると、第1テーパー部21を起点として中間シャフト85が変形する(曲がる)。その一方で、中間シャフト85の直径は、第1テーパー部21ではない部分で最小となる。このため、中間シャフト85に大きなトルクが入力された時、第1テーパー部21ではない部分が変形し(捩れ)、第1テーパー部21の変形は抑制される。このため、第1テーパー部21において、曲げ応力に対する設計された変形特性が保たれる。したがって、中間シャフト85は、車両の衝突が生じた時に所定の衝撃吸収能力を発揮することができる。また、1つの衝撃吸収部に曲がりやすい部分と捩れやすい部分とを含ませることで、中間シャフト85に対する加工が簡素化されている。中間シャフト85によれば、製造効率が向上し、製造コストが低減する。
また、ステアリング装置80においては、第1テーパー部21は、基部11と第2テーパー部23との間に位置する。第1テーパー部27は、基部15と第2テーパー部25との間に位置する。
これにより、衝撃吸収部13において、基部11から第2テーパー部23の最小部分に向かって直径を徐々に減少させることが可能である。このため、切削加工等による衝撃吸収部13の製造がより容易となる。
また、ステアリング装置80においては、中間シャフト85は、複数の衝撃吸収部(衝撃吸収部13及び衝撃吸収部17)を備える。
これにより、中間シャフト85に大きなトルクが入力された時、中間シャフト85のうち複数の部分が捻れる。すなわち、複数の部分でエネルギーが吸収される。1つの捩れる部分における変形量が抑制されるので、捩れる部分の変形の影響を第1テーパー部21が受けにくくなる。このため、第1テーパー部21の変形がより抑制される。
また、ステアリング装置80においては、第1円弧の曲率半径C1は、0.2mm以上1.0mm以下である。
これにより、衝撃吸収部13において極端な応力集中が生じなくなり、且つ衝撃吸収部13が曲がり易くなる。
11、15、19 基部
13、17 衝撃吸収部
21、27 第1テーパー部
22、26 第1小径部
23、25 第2テーパー部
24 第2小径部
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 第1ユニバーサルジョイント
85 中間シャフト
86 第2ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
92 減速装置
93 電動モータ
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置

Claims (5)

  1. 第1ユニバーサルジョイントと、
    前記第1ユニバーサルジョイントよりも前方側に配置される第2ユニバーサルジョイントと、
    前記第1ユニバーサルジョイントと前記第2ユニバーサルジョイントとの間に位置する中実部材である中間シャフトと、
    を備え、
    前記中間シャフトは、円柱状である複数の基部と、隣り合う2つの前記基部の間に位置し且つ最大直径が前記基部の直径以下である衝撃吸収部と、を備え、
    前記衝撃吸収部は、前記中間シャフトの軸方向に沿って直径が変化する第1テーパー部及び第2テーパー部を備え、
    前記第2テーパー部の最大直径は、前記第1テーパー部の最小直径以下であり、
    前記中間シャフトの径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記第1テーパー部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2テーパー部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、
    前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きい
    ステアリング装置。
  2. 前記第1テーパー部は、前記基部と前記第2テーパー部との間に位置する
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記中間シャフトは、複数の前記衝撃吸収部を備える
    請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記第1円弧の曲率半径は、0.2mm以上1.0mm以下である
    請求項1から3のいずれか1項に記載のステアリング装置。
  5. ステアリング装置に用いられる中実部材である中間シャフトであって、
    円柱状である複数の基部と、
    隣り合う2つの前記基部の間に位置し且つ最大直径が前記基部の直径以下である衝撃吸収部と、
    を備え、
    前記衝撃吸収部は、前記中間シャフトの軸方向に沿って直径が変化する第1テーパー部及び第2テーパー部を備え、
    前記第2テーパー部の最大直径は、前記第1テーパー部の最小直径以下であり、
    前記中間シャフトの径方向に対して垂直な平面で前記中間シャフトを切った断面において、前記第1テーパー部の表面の少なくとも一部が第1円弧を描き、前記第2テーパー部の表面の少なくとも一部が第2円弧を描き、
    前記第2円弧の曲率半径は、前記第1円弧の曲率半径よりも大きい
    中間シャフト。
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