JP5500003B2 - 回転式ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トロコイドポンプ等の回転式ポンプを備えた回転式ポンプ装置に関するものである。
従来、特許文献1において、回転式ポンプを内蔵する円柱状のポンプ本体をブレーキ液圧制御用アクチュエータのハウジングの凹部内に挿入して固定する構造のブレーキ装置が提案されている。この回転式ポンプ装置では、アウターロータおよびインナーロータとを有する回転式ポンプの軸方向の両端面にシリンダが配置され、シリンダに収容されたシール部材やシリンダに形成されたシール面がアウターロータおよびインナーロータに接することで、回転式ポンプの比較的低圧な領域と比較的高圧な領域とをシールしている。
特開2006−125272号公報
上述した特許文献1のような回転式ポンプ装置では、アウターロータおよびインナーロータとシール部材やシール面との接触位置の精度がポンプ効率の向上を図る上で重要であり、それを実現するためには各ロータやシリンダおよびシール部材の組付け精度の向上が重要である。
しかしながら、上記回転式ポンプ装置では、両ロータの軸方向の一端面側に配置されるシリンダに収容されたシール部材にてシールを行うと共に、他端面側に配置されるシリンダのシール面にてメカニカルシールを行っている。このような構造では、駆動軸を基準として双方のシリンダを組付けることになるが、駆動軸に対する両シリンダの組付け誤差に加えて、シリンダ内に収容されるシール部材とシリンダとの組付け誤差が生じるため、駆動軸ひいては両ロータとシール部材とを精度良く組み付けることが難しい。
本発明は上記点に鑑みて、より組付け誤差の少なくでき、ポンプ効率を向上させることが可能な回転式ポンプ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転式ポンプ(19、39)が収容されるロータ室(100a、100b)を構成し、アウターロータ(19a、39a)およびインナーロータ(19b、39b)の軸方向の一端面と接してメカニカルシールする共に、駆動軸(54)が挿通される中心孔(71a)を有するシリンダ(71)を備えた回転式ポンプ装置において、シリンダ(71)と共にロータ室(100a、100b)を構成し、アウターロータ(19a、39a)およびインナーロータ(19b、39b)の軸方向の他端面に接するシール面(111c、112c)と駆動軸(54)が挿通される中空部(111h、112h)とを有する中空板状の樹脂部材(111a、112a)を含み、該樹脂部材(111a、112a)のうちの回転式ポンプ(19、39)と反対側に回転式ポンプ(19、39)の吐出圧を導入することでシール面(111c、112c)を回転式ポンプ(19、39)に押し付けており、かつ、樹脂部材(111a、112a)の中空部(111h、112h)内に該樹脂部材(111a、112a)よりも硬度が高い材料で構成された補強リング(111f、112f)を有していて該補強リング(111f、112f)の内周面が駆動軸(54)に摺接させられているシール機構(111、112)を備えることを特徴としている。
このような構造の回転式ポンプ装置では、駆動軸(54)を基準として、回転式ポンプ(19、39)やシリンダ(71)およびシール機構(111、112)が組付けられる。このため、シリンダ(71)と駆動軸(54)とがほぼ軸ズレなく組付けられる。また、補強リング(111f、112f)の内周に摺動して駆動軸(54)が挿通されるため、シール機構(111、112)と駆動軸(54)とがほぼ軸ズレなく組み付けられる。したがって、駆動軸(54)を基準として組付けられたシリンダ(71)およびシール機構(111、112)は、回転式ポンプ(19、39)の両端面において、ほぼ組付け誤差無く組付けられる。これにより、より組付け誤差を少なくすることが可能となり、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、駆動軸(54)の周方向を囲み、かつ、シール機構(112)に隣接するシール部材(121)が備えられ、シール機構(112)およびシール部材(121)には、互いに係合する凹凸部(112g、121c)が形成され、該凹凸部(112g、121c)にて駆動軸(54)の回転に伴うシール部材(121)の回転を規制することを特徴としている。
このように、シール機構(112)およびシール部材(121)に備えられた凹凸部(112g、121c)を係合させることにより、駆動軸(54)の回転に伴うシール部材(121)の回転を規制することができるため、構造の簡素化を図ることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、回転式ポンプ(19、39)およびシール機構(111、112)を2つずつ有し、回転式ポンプ(19、39)およびシール機構(111、112)がシリンダ(71)の軸方向の両側に配置されており、2つのシール機構(111、112)をシリンダ(71)に向けて吐出圧で押圧することにより、2つの回転式ポンプ(19、39)を2つのシール機構(111、112)によって押し付けることを特徴としている。
このように、2つのシール機構(111、112)をシリンダ(71)の外側から吐出圧で押圧する構造にすることで、シール機構(111、112)を機械的に押し付けるような軸力を発生させなくても、回転式ポンプ(19、39)の両端面をシールできるため、構造の簡素化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明では、シリンダ(71)の中心孔(71a)内には、駆動軸(54)を支持するベアリング(51)が備えられていることを特徴としている。
このように、シリンダ(71)の中心孔(71a)内にベアリング(51)が備えられた構造としても良い。ベアリング(51)については、径方向の寸法公差が非常に小さく、かつ、ベアリング(51)の内周が駆動軸(54)に直接接すると共に、外周がシリンダ(71)の中心孔(71a)に直接接することになることから、シリンダ(71)と駆動軸(54)との軸心合せが容易になり、組付性が向上する。
請求項5に記載の発明では、シール機構(111、112)には、このシール機構(111、112)が駆動軸(54)の周方向に回転することを規制する回転防止構造(111d、112d)が備えられていることを特徴としている。
このように、回転防止構造(111d、112d)を備えることにより、シリンダ(71)とシール機構(111、112)の回転方向の位置ズレを抑制し、より組付け誤差を少なくすることが可能となる。したがって、よりポンプ効率を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、回転式ポンプ(19、39)およびシリンダ(71)を収容する内部空間(101a)を有するハウジング(101)をシリンダ(71)と同一のアルミニウム材料にて形成していることを特徴としている。
このように、ハウジング(101)およびシリンダ(71)を同一のアルミニウム材料にて形成すれば、これらの間の熱膨張係数差が無いため、、熱応力の吸収を加味する必要がなくなり、従来必要とされていた皿バネなどを備え無くても済むため、ポンプ本体(100)の軸方向長の更なる短縮化および軽量化を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる回転式ポンプ装置を適用した車両用ブレーキ装置のブレーキ配管概略図である。 回転式ポンプ19、39を含むポンプ本体100およびモータ60を備えた回転式ポンプ装置の断面図である。 図2−aとは別断面におけるポンプ本体100の先端部分の断面図である。 図2−aのA−A断面図である。 シール機構111のうちゴム部材111bを除いた部分の詳細構造を示した図である。 シール機構112のうちゴム部材112bを除いた部分の詳細構造を示した図である。 シール部材121のうちの樹脂部材121bの斜視図である。 ポンプ本体100のうちOリング73a〜73dが配置される部分を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1に、本発明の一実施形態にかかる回転式ポンプ装置を適用した車両用ブレーキ装置のブレーキ配管概略図を示す。以下、車両用ブレーキ装置の基本構成を、図1に基づいて説明する。ここでは前輪駆動の4輪車において、前後配管の油圧回路を構成する車両に本発明による車両用ブレーキ装置を適用した例について説明するが、右前輪−左後輪、左前輪−右後輪の各配管系統を備えるX配管などにも適用可能である。
図1において、ドライバがブレーキ操作部材としてのブレーキペダル11を踏み込むと、倍力装置12にて踏力が倍力され、マスタシリンダ(以下、M/Cという)13に配設されたマスタピストン13a、13bを押圧する。これにより、これらマスタピストン13a、13bによって区画されるプライマリ室13cとセカンダリ室13dとに同圧のM/C圧が発生する。M/C圧は、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50を通じて各ホイールシリンダ(以下、W/Cという)14、15、34、35に伝えられる。このM/C13には、プライマリ室13cおよびセカンダリ室13dそれぞれと連通する通路を有するマスタリザーバ13eが備えられている。
ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50は、第1配管系統50aと第2配管系統50bとを有している。第1配管系統50aは、左前輪FLと右前輪FRに加えられるブレーキ液圧を制御し、第2配管系統50bは、右後輪RRと左後輪RLに加えられるブレーキ液圧を制御する。
第1配管系統50aと第2配管系統50bとは、同様の構成であるため、以下では第1配管系統50aについて説明し、第2配管系統50bについては説明を省略する。
第1配管系統50aは、上述したM/C圧を左前輪FLに備えられたW/C14および右前輪FRに備えられたW/C15に伝達し、W/C圧を発生させる主管路となる管路Aを備える。
また、管路Aは、連通状態と差圧状態に制御できる第1差圧制御弁16を備えている。この第1差圧制御弁16は、ドライバがブレーキペダル11の操作を行う通常ブレーキ時(車両運動制御が実行されていない時)には連通状態となるように弁位置が調整されており、第1差圧制御弁16に備えられるソレノイドコイルに電流が流されると、この電流値が大きいほど大きな差圧状態となるように弁位置が調整される。
この第1差圧制御弁16が差圧状態のときには、W/C14、15側のブレーキ液圧がM/C圧よりも所定以上高くなった際にのみ、W/C14、15側からM/C13側へのみブレーキ液の流動が許容される。このため、常時W/C14、15側がM/C13側よりも所定圧力以上高くならないように維持される。
そして、管路Aは、この第1差圧制御弁16よりも下流になるW/C14、15側において、2つの管路A1、A2に分岐する。管路A1にはW/C14へのブレーキ液圧の増圧を制御する第1増圧制御弁17が備えられ、管路A2にはW/C15へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2増圧制御弁18が備えられている。
第1、第2増圧制御弁17、18は、連通・遮断状態を制御できる2位置電磁弁により構成されている。具体的には、第1、第2増圧制御弁17、18は、第1、第2増圧制御弁17、18に備えられるソレノイドコイルへの制御電流がゼロとされる時(非通電時)には連通状態となり、ソレノイドコイルに制御電流が流される時(通電時)に遮断状態に制御されるノーマルオープン型となっている。
管路Aにおける第1、第2増圧制御弁17、18および各W/C14、15の間と調圧リザーバ20とを結ぶ減圧管路としての管路Bには、連通・遮断状態を制御できる2位置電磁弁により構成される第1減圧制御弁21と第2減圧制御弁22とがそれぞれ配設されている。そして、これら第1、第2減圧制御弁21、22はノーマルクローズ型となっている。
調圧リザーバ20と主管路である管路Aとの間には還流管路となる管路Cが配設されている。この管路Cには調圧リザーバ20からM/C13側あるいはW/C14、15側に向けてブレーキ液を吸入吐出するモータ60によって駆動される自吸式のポンプ19が設けられている。モータ60は図示しないモータリレーに対する通電が制御されることで駆動される。
そして、調圧リザーバ20とM/C13の間には補助管路となる管路Dが設けられている。この管路Dを通じ、ポンプ19にてM/C13からブレーキ液を吸入し、管路Aに吐出することで、車両運動制御時において、W/C14、15側にブレーキ液を供給し、対象となる車輪のW/C圧を加圧する。なお、ここでは第1配管系統50aについて説明したが、第2配管系統50bも同様の構成であり、第1配管系統50aに備えられた各構成と同様の構成を第2配管系統50bも備えている。具体的には、第1差圧制御弁16と対応する第2差圧制御弁36、第1、第2増圧制御弁17、18と対応する第3、第4増圧制御弁37、38、第1、第2減圧制御弁21、22と対応する第3、第4減圧制御弁41、42、ポンプ19と対応するポンプ39、リザーバ20と対応するリザーバ40、管路A〜Dと対応する管路E〜Hがある。
また、ブレーキECU70は、ブレーキ制御システム1の制御系を司る本発明の車両運動制御装置に相当するもので、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行し、横滑り防止制御等の車両運動制御を実行する。すなわち、ブレーキECU70は、図示しないセンサ類の検出に基づいて各種物理量を演算し、その演算結果に基づいて車両運動制御を実行すか否かを判定し、実行する際には、制御対象輪に対する制御量、すなわち制御対象輪のW/Cに発生させるW/C圧を求める。その結果に基づいて、ブレーキECU70が各制御弁16〜18、21、22、36〜38、41、42への電流供給制御およびポンプ19、39を駆動するためのモータ60の電流量制御を実行することで、制御対象輪のW/C圧が制御され、車両運動制御が行われる。
例えば、トラクション制御や横滑り防止制御のようにM/C13に圧力が発生させられていないときには、ポンプ19、39を駆動すると共に、第1、第2差圧制御弁16、36を差圧状態にすることで、管路D、Hを通じてブレーキ液を第1、第2差圧制御弁16、36の下流側、つまりW/C14、15、34、35側に供給する。そして、第1〜第4増圧制御弁17、18、37、38や第1〜第4減圧制御弁21、22、41、42を適宜制御することで制御対象輪のW/C圧の増減圧を制御し、W/C圧が所望の制御量となるように制御する。
また、アンチスキッド(ABS)制御時には、第1〜第4増圧制御弁17、18、37、38や第1〜第4減圧制御弁21、22、41、42を適宜制御すると共に、ポンプ19、39を駆動することでW/C圧の増減圧を制御し、W/C圧が所望の制御量となるように制御する。
次に、上記のように構成される車両用ブレーキ装置における回転式ポンプ装置の詳細構造について説明する。図2−aは、回転式ポンプ19、39を含むポンプ本体100およびモータ60を備えた回転式ポンプ装置の断面図である。この図は、ポンプ本体100をブレーキ液圧制御用アクチュエータ50のハウジング101に組付けたときの様子を示しており、例えば、紙面上下方向が車両天地方向となるように組付けられる。また、図2−bは、図2−aとは別断面におけるポンプ本体100の先端部分の断面図であり、ポンプ本体100の中心軸に沿って図2−aと垂直な断面でポンプ本体100を切断したときの図に相当している。
上述したように、車両用ブレーキ装置は、第1配管系統と第2配管系統の2系統から構成されている。このため、ポンプ本体100には第1配管系統用の回転式ポンプ19と、第2配管系統用の回転式ポンプ39の2つが備えられている。
ポンプ本体100に内蔵される回転式ポンプ19、39は、モータ60が第1ベアリング51および第2ベアリング52で支持された駆動軸54を回転させることによって駆動される。ポンプ本体100の外形を構成するケーシングは、アルミニウム製のシリンダ71およびプラグ72によって構成されており、第1ベアリング51はシリンダ71に配置され、第2ベアリング52はプラグ72に配置されている。
シリンダ71とプラグ72が同軸的に配置された状態でシリンダ71の一端側がプラグ72に対して圧入されることで一体化され、ポンプ本体100のケースが構成されている。そして、シリンダ71やプラグ72と共に回転式ポンプ19、39や各種シール部材等が備えられることによりポンプ本体100が構成されている。
このようにして一体構造のポンプ本体100が構成されている。この一体構造とされたポンプ本体100が、アルミニウム製のハウジング101に形成された略円筒形状の凹部101a内に紙面右方向から挿入されている。そして、凹部101aの入口に掘られた雌ネジ溝101bにリング状の雄ネジ部材(スクリュー)102がネジ締めされて、ポンプ本体100がハウジング101に固定されている。この雄ネジ部材102のネジ締めによってポンプ本体100がハウジング101から抜けない構造とされている。
以下、このポンプ本体100のハウジング101の凹部101aへの挿入方向のことを単に挿入方向という。また、ポンプ本体100の軸方向や周方向(駆動軸54の軸方向や周方向)を単に軸方向や周方向という。
また、挿入方向の先端位置のうち駆動軸54の先端と対応する位置において、ハウジング101の凹部101aに円形状の第2の凹部101cが形成されている。この第2の凹部101cの径は、駆動軸54の径よりも大きくされ、この第2の凹部101c内に駆動軸54の先端が位置し、駆動軸54がハウジング101と接触しないようにされている。
シリンダ71およびプラグ72には、それぞれ、中心孔71a、72aが備えられている。これら中心孔71a、72a内に駆動軸54が挿入され、シリンダ71に形成された中心孔71aの内周に固定された第1ベアリング51とプラグ72に形成された中心孔72aの内周に固定された第2ベアリング52にて支持されている。第1、第2ベアリング51、52にはどのような構造のベアリングを適用しても良いが、本実施形態では、転がり軸受を用いている。
具体的には、第1ベアリング51は、内輪無しの針状ころ軸受にて構成されており、外輪51aと針状ころ51bを備えた構成とされ、この第1ベアリング51の穴内に嵌め込まれることで駆動軸54が軸支されている。第1ベアリング51は、シリンダ71の中心孔71aが挿入方向前方において第1ベアリング51の外径と対応する寸法に拡径されていることから、この拡径された部分に圧入されることでシリンダ71に固定されている。
第2ベアリング52は、内輪52a、外輪52bおよび転動体52cを備えた構成とされ、外輪52bがプラグ72の中心孔72a内に圧入されることによって固定されている。この第2ベアリング52の内輪52aの穴内に駆動軸54が嵌め込まれることで、駆動軸54が軸支されている。また、第2ベアリング52には、シールプレート52dも備えられている。
第1ベアリング51の両側、つまり第1ベアリング51よりも挿入方向前方の領域と第1、第2ベアリング51、52に挟まれた領域それぞれに、回転式ポンプ19、39が備えられている。図3に図2−aのA−A断面図を示し、回転式ポンプ19、39の詳細構造について説明する。
回転式ポンプ19は、シリンダ71の一端面を円形状に凹ませたザグリにて構成されるロータ室100a内に配置されており、ロータ室100a内に挿通された駆動軸54によって駆動される内接型ギアポンプ(トロコイドポンプ)で構成されている。
具体的には、回転式ポンプ19は、内周に内歯部が形成されたアウターロータ19aと外周に外歯部が形成されたインナーロータ19bとからなる回転部を備えており、インナーロータ19bの中心にある孔内に駆動軸54が挿入された構成となっている。そして、駆動軸54に形成された穴54a内にキー54bが嵌入されており、このキー54bによってインナーロータ19bへのトルク伝達がなされる。
アウターロータ19aとインナーロータ19bは、それぞれに形成された内歯部と外歯部とが噛み合わさって複数の空隙部19cを形成している。そして、駆動軸54の回転によって空隙部19cが大小変化することで、ブレーキ液の吸入吐出が行われる。
一方、回転式ポンプ39は、シリンダ71のもう一方の端面を円形状に凹ませたザグリにて構成されるロータ室100b内に配置されており、ロータ室100b内に挿通される駆動軸54にて駆動される。回転式ポンプ39も、回転式ポンプ19と同様にアウターロータ39aおよびインナーロータ39bを備え、これらの両歯部が噛み合わさって形成される複数の空隙部39aにてブレーキ液の吸入吐出を行う内接型ギアポンプで構成されている。この回転式ポンプ39は、駆動軸54を中心として回転式ポンプ19をほぼ180°回転させた配置となっている。このように配置することで、回転式ポンプ19、39のそれぞれの吸入側の空隙部19c、39cと吐出側の空隙部19c、39cとが駆動軸54を中心として対称位置となるようにし、吐出側における高圧なブレーキ液圧が駆動軸54に与える力を相殺できるようにしている。
シリンダ71の一端面側において、回転式ポンプ19を挟んでシリンダ71と反対側、つまりシリンダ71および回転式ポンプ19とハウジング101との間には、回転式ポンプ19をシリンダ71側に押圧するシール機構111が備えられている。一方、シリンダ71のもう一方の端面側において、回転式ポンプ39を挟んでシリンダ71と反対側、つまりシリンダ71および回転式ポンプ39とプラグ72との間には、回転式ポンプ39をシリンダ71側に押圧するシール機構112が備えられている。
シール機構111は、駆動軸54が挿入される中心孔を有するリング状部材で構成され、アウターロータ19aおよびインナーロータ19bをシリンダ側71側に押圧することにより、回転式ポンプ19のうちの一端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしている。具体的には、シール機構111は、回転部側に配置された中空板状の樹脂部材111aと、樹脂部材111aを回転部側に押圧するゴム部材111bとを有して構成されている。
図4は、シール機構111(ただし環状ゴム部材111bについては取り外してある)の詳細構造を示した図であり、(a)は、図2−aの紙面右側からシール機構111を見たときの図、(b)は、図2−aの紙面左側からシール機構111を見たときの図、(c)は、図2−aの紙面上方からシール機構111を見たときの図、(d)は、シール機構111の斜視図、(e)は、(d)とは異なる方向から見たときのシール機構111の斜視図である。
樹脂部材111aは、図4に示されるように、部分的に回転式ポンプ19側に突出させられた環状のシール面111cを備えている。この環状のシール面111cの内周側には、吸入側の空隙部19cおよび吸入側の空隙部19cに対向するアウターロータ19aの外周とシリンダ71との隙間が含まれ、シール面111cの外周側には、吐出側の空隙部19cおよび吐出側の空隙部19cに対向するアウターロータ19aの外周とシリンダ71との隙間が含まれるようにされている。すなわち、シール面111cによって、シール機構111の内外周の比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とのシールが行われている。
この樹脂部材111aは、円形状ではなく、駆動軸54からの径方向寸法がほぼ紙面上方から下方に向かうに連れて徐々に大きくなる形状とされている。また、樹脂部材111aには、突起状の回転防止部111dが備えられている。図2−bに示すように、シリンダ71のうち回転防止部111dと対応する位置には凹部71bが形成されており、この凹部71b内に回転防止部111dが嵌め込まれることで駆動軸54の回転に伴って樹脂部材111aが回転しないようにできる。
また、樹脂部材111aのうち挿入方向前方の面の内周側は、軸方向において回転式ポンプ19と反対側に突出させられた凸部111eとされ、この凸部111eの外周を囲むように環状ゴム部材111bが配置されている。
環状ゴム部材111bは、例えばOリングにて構成されている。環状ゴム部材111bを径方向において切断したときの断面の径は凸部111eの突出量よりも大きく設定されている。このため、環状ゴム部材111bが樹脂部材111aとハウジング101の凹部101aの底部との間において押し潰され、環状ゴム部材111bの復元力によって樹脂部材111aのシール面111cを回転式ポンプ19に当接させている。このような構成により、シール面111cによる上記シールを実現している。また、環状ゴム部材111bがハウジング101の凹部101aの底部に接することで、環状ゴム部材111bの外周側と内周側、つまり高圧な吐出口80側と低圧な駆動軸54側との間のシールも実現している。
樹脂部材111aおよび環状ゴム部材111bの外径は、少なくとも紙面上方においてハウジング101の凹部101aの内径よりも小さくされている。このため、紙面上方における樹脂部材111aおよび環状ゴム部材111bとハウジング101の凹部101aとの間の隙間を通じてブレーキ液が流動できる構成とされている。この隙間が吐出口80を構成しており、ハウジング101の凹部101aの底部に形成された吐出用管路90に接続されている。このような構造により、回転式ポンプ19は、吐出口80および吐出用管路90を吐出経路としてブレーキ液を排出することができる。
シール機構111の内周側、つまり駆動軸54と接する中心孔を構成する部位は、金属製リング111fにて構成されている。この金属製リング111fは、樹脂部材111aと一体成形もしくは樹脂部材111aの中空部111hへの圧入により、樹脂部材111aと一体構造とされている。この樹脂部材111aが駆動軸54に対して最小隙間で配置されることで駆動軸54に摺接させられている。この金属製リング111fを備えることにより、樹脂部材111aが駆動軸54に直接接することが防止されている。このため、回転式ポンプ19が発生させるブレーキ液圧によって樹脂部材111aが変形したとしても、その変形によって樹脂部材111aが駆動軸54を締め付けること、つまり樹脂部材111aによる抱き付きが生じることを防止できる。
シリンダ71には、回転式ポンプ19の吸入側の空隙部19cと連通する吸入口81が形成されている。この吸入口81は、シリンダ71のうち回転式ポンプ19側の端面から外周面に至るように延設されており、ハウジング101の凹部101aの側面に設けられた吸入用管路91に接続されている。このような構造により、回転式ポンプ19は、吸入用管路91および吸入口81を吸入経路としてブレーキ液を導入することができる。
一方、シール機構112も、駆動軸54が挿入される中心孔を有するリング状部材で構成され、アウターロータ39aおよびインナーロータ39bをシリンダ側71側に押圧することにより、回転式ポンプ39のうちの一端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしている。具体的には、シール機構112は、回転部側に配置された中空板状の樹脂部材112aと、樹脂部材112aを回転部側に押圧するゴム部材112bとを有して構成されている。
図5は、シール機構112(ただし環状ゴム部材112bについては取り外してある)の詳細構造を示した図であり、(a)は、図2−aの紙面左側からシール機構112を見たときの図、(b)は、図2−aの紙面右側からシール機構112を見たときの図、(c)は、図2−aの紙面上方からシール機構112を見たときの図、(d)は、シール機構112の斜視図、(e)は、(d)とは異なる方向から見たときのシール機構112の斜視図である。
樹脂部材112aは、図5に示されるように、部分的に回転式ポンプ39側に突出させられた環状のシール面112cを備えている。この環状のシール面112cの内周側には、吸入側の空隙部39cおよび吸入側の空隙部39cに対向するアウターロータ39aの外周とシリンダ71との隙間が含まれ、シール面112cの外周側には、吐出側の空隙部39cおよび吐出側の空隙部39cに対向するアウターロータ39aの外周とシリンダ71との隙間が含まれるようにされている。すなわち、シール面112cによって、シール機構112の内外周の比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とのシールが行われている。
この樹脂部材112aは、円形状ではなく、駆動軸54からの径方向寸法が紙面上方から下方に向かうに連れて徐々に小さくなる形状とされている。また、樹脂部材112aには、突起状の回転防止部112dが備えられている。図2−bに示すように、シリンダ71のうち回転防止部112dと対応する位置には凹部71cが形成されており、この凹部71c内に回転防止部112dが嵌め込まれることで駆動軸54の回転に伴って樹脂部材112aが回転しないようにできる。
また、樹脂部材112aのうち挿入方向後方の面の内周側は、軸方向において回転式ポンプ39と反対側に突出させられた凸部112eとされ、この凸部112eの外周を囲むように環状ゴム部材112bが配置されている。
環状ゴム部材112bは、例えばOリングにて構成されている。環状ゴム部材112bを径方向において切断したときの断面の径は凸部112eの突出量よりも大きく設定されている。このため、環状ゴム部材112bが樹脂部材112aとプラグ72との間において押し潰され、環状ゴム部材112bの復元力によって樹脂部材112aのシール面112cを回転式ポンプ39に当接させている。このような構成により、シール面112cによる上記シールを実現している。また、環状ゴム部材112bがプラグ72の凹部に接することで、環状ゴム部材112bの外周側と内周側、つまり高圧な吐出口82側と低圧な駆動軸54側との間のシールも実現している。
樹脂部材112aおよび環状ゴム部材112bの外径は、少なくとも紙面下方においてプラグ72の内径よりも小さくなっている。このため、紙面下方における樹脂部材112aおよび環状ゴム部材112bとプラグ72との間の隙間を通じてブレーキ液が流動できる構成とされている。この隙間が吐出口82を構成しており、プラグ72に形成された連通路72bおよびハウジング101の凹部101aの側面に形成された吐出用管路92に接続されている。このような構造により、回転式ポンプ39は、吐出口82や連通路72bおよび吐出用管路92を吐出経路としてブレーキ液を排出することができる。
シール機構112の内周側、つまり駆動軸54と接する中心孔を構成する部位は、金属製リング112fにて構成されている。この金属製リング112fは、樹脂部材112aと一体成形もしくは樹脂部材112aの中空部112hへの圧入により、樹脂部材112aと一体構造とされている。この金属製リング112fを備えることにより、樹脂部材112aが駆動軸54に接することが防止されている。このため、回転式ポンプ19が発生させるブレーキ液圧によって樹脂部材112aが変形したとしても、その変形によって樹脂部材112aが駆動軸54を締め付けること、つまり樹脂部材112aによる抱き付きが生じることを防止できる。
一方、シリンダ71のうち回転式ポンプ19、39側の端面もシール面とされ、このシール面に回転式ポンプ19、39が密着することでメカニカルシールが為され、回転式ポンプ19、39のうちの他端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしている。
また、シリンダ71には、回転式ポンプ39の吸入側の空隙部39cと連通する吸入口83が形成されている。この吸入口83は、シリンダ71のうち回転式ポンプ39側の端面から外周面に至るように延設されており、ハウジング101の凹部101aの側面に設けられた吸入用管路93に接続されている。このような構造により、回転式ポンプ39は、吸入用管路93および吸入口83を吸入経路としてブレーキ液を導入することができる。
なお、図2−aにおいて、吸入用管路91および吐出用管路90が図1における管路Cに相当し、吸入用管路93および吐出用管路92が図1における管路Gに相当する。
また、シリンダ71の中心孔71aのうち第1ベアリング51よりも挿入方向後方には、径方向断面がU字状とされた環状樹脂部材120aと、この環状樹脂部材120a内に嵌め込まれた環状ゴム部材120bとによって構成されたシール部材120が収容されている。このシール部材120は、環状樹脂部材120aがシリンダ71と駆動軸54とによって押し縮められることで環状ゴム部材120bが押し潰され、この環状ゴム部材120bの弾性反力によって環状樹脂部材120aがシリンダ71と駆動軸54に接して、これらの間をシールしている。これにより、シリンダ71の中心孔71a内での2系統の間のシールがなされている。
また、プラグ72の中心孔72aは、挿入方向前方から後方に向かって内径が三段階に変化させられて段付き形状とされており、その最も挿入方向後方側となる一段目の段付部にシール部材121が収容されている。このシール部材121は、ゴムなどの弾性部材からなるリング状の弾性リング121aを、径方向を深さ方向とする溝部が形成されたリング状の樹脂部材121bに嵌め込んだものであり、弾性リング121aの弾性力によって樹脂部材121bが押圧されて駆動軸54と接するようになっている。
図6は、シール部材121のうちの樹脂部材121bの斜視図である。この図に示されるように、樹脂部材121bのうちシール機構112側にはスリット121cが形成されており、このスリット121c内にシール機構112に備えられた金属製リング112fの突起部112gが嵌め込まれている。これにより、シール部材121とシール機構112とが係合し、駆動軸54の回転に伴うシール部材121の回転が規制されている。
なお、中心孔72aのうちシール部材121が配置された段の隣の段となる二段目の段付部には、上述したシール機構112が収容されている。上述した連通路72bは、この段付部からプラグ72の外周面に至るように形成されている。また、中心孔72aのうち最も挿入方向前方側となる三段目の段付部には、シリンダ71の挿入方向後方側の端部が圧入されている。シリンダ71のうちプラグ72の中心孔72a内に嵌め込まれる部分は、シリンダ71の他の部分よりも外径が縮小されている。このシリンダ71のうち外径が縮小されている部分の軸方向寸法が中心孔72aの三段目の段付部の軸方向寸法よりも大きくされているため、シリンダ71がプラグ72の中心孔72a内に圧入されたときに、プラグ72の先端位置にシリンダ71とプラグ72とによる溝部74cが形成されるようになっている。
さらに、プラグ72の中心孔72aは、挿入方向後方でも部分的に径が拡大されており、この部分にオイルシール(シール部材)122が備えられている。このように、シール部材121よりもモータ60側にオイルシール122を配置することで、基本的には、シール部材121によって中心孔72cを通じた外部へのブレーキ液洩れを防止し、オイルシール122により、より確実にその効果が得られるようにしている。
このように構成されたポンプ本体100の外周において、各部のシールを行うように環状シール部材としてのOリング73a〜73dが備えられている。これらOリング73a〜73dは、ハウジング101に形成された2系統の系統同士の間や各系統の吐出経路と吸入経路との間などにおけるブレーキ液をシールするものである。Oリング73aは吐出口80および吐出用管路90と吸入口81および吸入用管路91との間、Oリング73bは吸入口81および吸入用管路91と吸入口83および吸入用管路93の間、Oリング73cは吸入口83および吸入用管路93と吐出口82および吐出用管路92の間、Oリング73dは吐出口82および吐出用管路92とハウジング101の外部の間に配置されている。ここで、Oリング73a、73c、73dは、駆動軸54を中心として周方向を一周囲むように単に円形状に配置されているが、Oリング73bは、駆動軸54を中心として周方向を囲んでいるものの軸方向にずらして配置されている。この詳細構造について、図7を参照して説明する。
図7は、ポンプ本体100のうちOリング73a〜73dが配置される部分を示した図である。この図に示されるように、ポンプ本体100の外周にはOリング73a〜73dが配置される溝部74a〜74dが備えられている。溝部74a、74bは、シリンダ71の外周を部分的に凹ませることで形成されている。凹部74cは、シリンダ71の外周の凹ませた部分とプラグ72の先端部分によって形成されている。凹部74dは、プラグ72の外周を部分的に凹ませることで形成されている。
溝部74a、74c、74dは、ポンプ本体100の中心軸(駆動軸54の中心軸)を中心として円形状に設けられている。このため、これら溝部74a、74c、74dに配置されるOリング73a、73c、73dも円形状となる。
これに対して、溝部74bは、駆動軸54を中心として周方向を囲んでいるものの軸方向にずらして配置されている。ポンプ本体100の外周には吸入口81、83がポンプ本体100の周方向にずらして配置されているが、溝部74bは、軸方向において吸入口81と並ぶ第1部分74baと、吸入口83と並ぶ第2部分74bbと、これらの間を繋ぐ第3部分74bcとを有した構成とされている。第1部分74baと第2部分74bbとが軸方向においてずらして配置されており、ポンプ本体100を径方向から見たとき第3部分74bcは吸入口81と吸入口83との間を周方向に対して斜めに横切らされている。したがって、このような溝部74bに配置されるOリング73bも、軸方向において吸入口81と並ぶ第1部分73baと、吸入口83と並ぶ第2部分73bbと、これらの間を繋ぐ第3部分73bcとを有した形状となる。そして、第1部分73baと第2部分73bbとが軸方向においてずらして配置され、ポンプ本体100を径方向から見たとき第3部分73bcは吸入口81と吸入口83との間を斜めに横切らされる。このようなOリング73bは、溝部74bのような形状に予め成形されたものであっても構わないが、他のOリング73a、73c、73dと同様に、円形状のもので構成されていても良い。つまり、Oリング73bを弾性変形させることで、Oリング73bを溝部74bに嵌め込み、Oリング73bが溝部74bの形状となるようにしても良い。
なお、吸入口81、83は、図7に示されるようにシリンダ71に対して周方向に延設されている。このように延設されることで、ポンプ本体100がハウジング101の凹部101a内に組み付けられるときの吸入口81、83と吸入用管路91、93との位置ズレを防止すると共に、吸入経路のボリューム拡大に伴うブレーキ液の貯留量の拡大を行っている。このように吸入経路のボリューム拡大を行うことにより、ブレーキ液を吸入する際に、ブレーキ液が足りなくなって回転式ポンプ19、39がブレーキ液を吸入できなくなることを防止することができる。
さらに、プラグ72の外周面は、挿入方向後方において縮径され、段付き部を構成している。上記したリング状の雄ネジ部材102はこの縮径された部分に嵌装され、ポンプ本体100が固定されるようになっている。
以上のような構造によって回転式ポンプ装置が構成されている。このように構成された回転式ポンプ装置では、内蔵された回転式ポンプ19、39が駆動軸54がモータ60の回転軸によって回転させられることにより、ブレーキ液の吸入・吐出というポンプ動作を行う。これにより、車両用ブレーキ装置によるアンチスキッド制御などの車両運動制御が為される。
そして、回転式ポンプ装置では、ポンプ動作を行うに際し、両シール機構111、112に備えられた樹脂部材111a、112aのうちの回転式ポンプ19、39とは反対側に回転式ポンプ19、39の吐出圧が導入される。このため、高圧な吐出圧が両シール機構111、112をシリンダ71の外側から押圧する方向に加えられ、両シール機構111、112のシール面111c、112cを回転式ポンプ19、39に押し付けると共に、シリンダ71に回転式ポンプ19、39の軸方向他端面を押し付ける。これにより、両シール機構111、112によって回転式ポンプ19、39の軸方向一端面をシールしつつ、シリンダ71によって回転式ポンプ19、39の軸方向他端面をメカニカルシールすることができる。
このように、2つのシール機構111、112をシリンダ71の外側から吐出圧で押圧する構造にしているため、シール機構111、112を機械的に押し付けるような軸力を発生させる部材を必要としなくても、回転式ポンプ装置19、39の両端面をシールできる。
そして、このような回転式ポンプ装置において、本実施形態では、上記のような構成としているため、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の回転式ポンプ装置では、駆動軸54を基準として、回転式ポンプ19、39やシリンダ71およびシール機構111、112が組付けられている。具体的には、シリンダ71については、第1ベアリング51を介して駆動軸54に組付けられている。第1ベアリング51については、径方向の寸法公差が非常に小さく、かつ、第1ベアリング51の内周の針状ころ51bが駆動軸54に直接接していると共に、外周の外輪51aがシリンダ71の中心孔71aに直接接していることから、シリンダ71と駆動軸54とがほぼ軸ズレなく組付けられる。また、シール機構111、112については、金属製リング111f、112fの内周から最小隙間で駆動軸54が挿通させられるように組付けすることができる。このため、シール機構111、112と駆動軸54とがほぼ軸ズレなく組み付けられる。
したがって、駆動軸54を基準として組付けられたシリンダ71およびシール機構111、112は、回転式ポンプ19、39の両端面において、ほぼ組付け誤差無く組付けられる。これにより、より組付け誤差を少なくすることが可能となり、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
(2)また、本実施形態の回転式ポンプ装置では、シール機構111、112の樹脂部材111a、112aに対して突起状の回転防止部111d、112dを設けると共に、シリンダ71のうち回転防止部111d、112dと対応する位置に凹部71b、71cを備えるようにしている。そして、凹部71b内に回転防止部111dが嵌め込まれることで駆動軸54の回転に伴って樹脂部材111aが回転しないようにしている。
このように、回転防止部111d、112dおよび凹部71b、71cによってシール機構111、112の回転防止構造を構成することができるが、これらによってシリンダ71に対するシール機構111、112の周方向の位置決めを行うこともできる。したがって、回転防止部111d、112dおよび凹部71b、71cにより、シリンダ71とシール機構111、112の回転方向の位置ズレを抑制し、より組付け誤差を少なくすることが可能となる。したがって、よりポンプ効率を向上させることが可能となる。
(3)また、本実施形態の回転式ポンプ装置では、シリンダ71およびプラグ72をアルミニウム製としている。これにより、以下に述べるように、ポンプ本体100の軽量化だけでなく軸方向長の短縮化を図ることが可能となる。
すなわち、従来では、回転式ポンプ装置では、回転式ポンプが高圧摺動させられるため、回転式ポンプを構成する各ロータやそれを収容するケーシングを鉄鋼材料で構成していた。しかしながら、ブレーキ液圧制御用アクチュエータのハウジングについては軽量化のためにアルミニウム製とされている。そして、鋼鉄材料とアルミニウムとの線膨張係数の相違により発生する軸方向の熱応力による破損を防止するために、軸方向におけるポンプ本体とハウジングとの熱応力に伴う相対的な変位を皿バネなどで吸収できるようにしている。このため、ポンプ本体の軸方向長の短縮化が十分に図れなかった。
したがって、本実施形態のように、シリンダ71およびプラグ72をアルミニウム製とすれば、アルミニウム製とされるハウジング101と同材料で構成できるため、これらの間の熱膨張係数差が無いため、熱応力の吸収を加味する必要がなくなり、従来必要とされていた皿バネなどを備え無くても済むため、ポンプ本体100の軸方向長の更なる短縮化および軽量化を図ることが可能となる。
なお、シリンダ71のうち回転式ポンプ19、39が収容されるロータ室100a、100bを構成している部分は、各ロータ19a、19b、39a、39bの摺動面となるため、例えばアルマイト処理や溶射などによる表面改質を行うと好ましい。このような表面改質を行うことにより、摺動面の硬度を向上させられ、摺動時の耐摩耗性を向上させることが可能となる。また、ここではアルミニウム製として説明しているが、純粋なアルミニウムに限らず、アルミニウム合金も含むアルミニウム材料を意味している。
(4)また、本実施形態の回転式ポンプ装置では、シール機構111、112にて回転式ポンプ19、39の一端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしている。このため、シリンダ71の両端面のザグリに加えてシール機構111、112によってロータ室100a、100bが構成されることになる。つまり、シール機構111、112がロータ室100a、100bを構成するための壁面の一部を構成している。
従来では、回転式ポンプの両端面それぞれにシリンダ部品を設置すると共に、回転式ポンプの周囲を囲む中空状の中央プレートを配置することで、2つのシリンダ部品と中央プレートによってロータ室を構成していた。このため、これらシリンダ部品と中央プレートとの外周を溶接して一体化していた。
これに対し、本実施形態では、シール機構111、112によってロータ室100a、100bの一部を構成しているため、1つのシリンダ71とシール機構111、112によってロータ室100a、100bが構成される。このため、溶接が必要になる箇所がなくなる。また、シール機構111、112によって回転式ポンプ19、39の一端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしており、従来のようにこの部位をシールするためのシール部材がシリンダ部品の内部に収容される構造ではなくなる。このため、シール機構111、112自体のシリンダ71内への配置が容易になるし、外周部に配置される環状ゴム部材111b、112bの配置も容易になる。また、従来ロータ室を構成するために備えていたシリンダ部品も無くせる。これらにより、軸方向長の更なる短縮化を図ることも可能となる。
また、上記のようにシール機構111、112によって回転式ポンプ19、39の一端面側での比較的低圧な部位と比較的高圧な部位とをシールしつつ、シール機構111、112にてロータ室100a、100bを構成するための壁面の一部を構成するために、下記の構造を採用している。
具体的には、シール部材121、122の保持をプラグ72によって行うようにしている。また、シール機構111、112の環状ゴム部材111b、112bが樹脂部材111a、112aの回転式ポンプ19、39への押圧のためだけに用いられているのではなく、高圧な吐出口80、82側と低圧な駆動軸54側とのシールの役割も果たすようにしている。また、シリンダ71により第1ベアリング51の保持機能を持たせると共に、シリンダ71の外周によって2系統の系統間や、各系統の吐出経路と吸入経路との間のシールを行うようにしている。さらに、シール機構111、112における樹脂部材111a、112aを大型化することでシール面を構成すると共に環状ゴム部材111b、112bが組み付けられるようにし、かつ、金属製リング111f、112fを備えることで強度部材としても使用できるようにしている。
このような構造とすることにより、従来のように回転式ポンプの両端面それぞれにシリンダ部品を設置すると共に回転式ポンプの周囲を囲む中空状の中央プレートを配置することで2つのシリンダ部品と中央プレートによってロータ室を構成する場合と比較して、部品点数の削減を図ることが可能となる。したがって、回転式ポンプ装置をより簡素な構造にできると共に、部品点数の削減による製品コストの削減を図ることが可能となる。
(5)また、本実施形態の回転式ポンプ装置では、樹脂部材121bのうちシール機構112側にスリット121cを形成し、このスリット121c内に金属製リング112fの突起部112gが嵌め込まれるようにしている。そして、このような構造により、シール部材121とシール機構112とを噛合わせ、駆動軸54の回転に伴うシール部材121の回転が規制されるようにしている。
従来では、プラグ72に相当するシリンダ部品に対して径方向に穴を設けると共に、この穴内に回転防止用のピンを配置し、このピンを樹脂部材121bに相当する部品に備えておいたスリット内に嵌め込むことで、駆動軸の回転に伴うシール部材の回転が規制されるようにしている。しかしながら、このような構造では、回転防止用のピンが必要になるため、部品点数が増加するし、ピンを配置する分の軸方向長が必要になる。
これに対して、本実施形態では、金属製リング112fに突起部112gを設けると共に樹脂部材121bにスリット121cを設けることにより、駆動軸54の回転に伴うシール部材121の回転が規制される構造としている。このため、回転防止用のピンを無くすことが可能となり、部品点数の削減が図れると共に、ピンを配置するための軸方向長が必要なくなり、軸方向長の更なる短縮化を図ることが可能となる。
(6)さらに、本実施形態の回転式ポンプ装置では、Oリング73bを、軸方向において吸入口81と並ぶ第1部分73baと、吸入口83と並ぶ第2部分73bbと、これらの間を繋ぐ第3部分73bcとを有した形状としている。また、第1部分73baと第2部分73bbとを軸方向においてずらして配置し、ポンプ本体100を径方向から見たとき第3部分73bcが吸入口81と吸入口83との間を周方向に対して斜めに横切らされた形状となるようにしている。
このため、軸方向において両吸入口81、83を近づけることが可能となる。したがって、ポンプ本体100の軸方向長を小型化することが可能となり、回転式ポンプ装置の小型化を図ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、駆動軸54を基準としてシリンダ71とシール機構111、112を組付けることができる回転式ポンプ装置の一例を示したが、回転式ポンプ装置を構成する各部については適宜設計変更可能である。
例えば、樹脂部材111a、112aの中空部111h、112hに樹脂部材111a、112aを補強するための補強リングとして、金属製リング111f、112fを備えたが、樹脂部材111a、112aを構成する材料よりも硬度が大きければ金属製である必要はなく、他の材料(例えばセラミックス)等を用いることもできる。つまり、高圧印加の際の樹脂部材111a、112aの変形に伴う駆動軸54への抱き付きを抑制できる材料であればどのような材料であっても構わない。
また、第1ベアリング51を内輪無しの針状ころ軸受にて構成したが、他のころ軸受にて構成しても構わない。さらに、第1ベアリング51をシリンダ71の外側に配置してシリンダ71が直接駆動軸54と最小隙間で配置される構造であっても良い。このように第1ベアリング51がシリンダ71の外側に配置されるような構造であっても、駆動軸54を基準としてシリンダ71が最小隙間で配置されることから、シリンダ71とシール機構111、112との軸ズレを抑制でき、ポンプ効率の向上を図ることができる。
また、シール機構112に隣接するシール部材121の回転防止のための互いに係合する凹凸部として、シール機構112に突起部112gを設けると共にシール部材121にスリット121cを備えている。しかしながら、凹凸部が形成される部材を逆にし、シール部材121側に凸部を設け、シール機構112の金属製リング112fに凹部を設けるようにしても良い。同様に、シール機構111、112の回転防止のための互いに係合する凹凸部として、シール機構111、112に対して突起状の回転防止部111d、112dを設け、シリンダ71に対して凹部71b、71cを設けるようにした。しかしながら、凹凸部が形成される部材を逆にし、シール機構111、112に凹部を設け、シリンダ71に凹部を設けるようにしても良い。
また、鋼鉄材料とアルミニウムとの線膨張係数の相違により発生する軸方向の熱応力による破損を防止するという効果を得るために、ケーシングを構成するシリンダ71やプラグ72をハウジング101と同材料(アルミニウム)にて構成する場合について説明した。しかしながら、シリンダ71やプラグ72を他の材料にて構成することを妨げるものではない。例えば、熱応力を他の手段によって吸収できるようにするのであれば、シリンダ71やプラグ72を他の材料にて構成しても熱応力による破損が生じないようにできる。
100…ポンプ本体、101…ハウジング、101a…凹部、19、39…回転式ポンプ、54…駆動軸、71…シリンダ、72…プラグ、73a〜73d…Oリング、74a〜74d…溝、80、82…吐出口、81、83…吸入口、90、92…吐出用管路、91、93…吸入用管路、111、112…シール機構

Claims (6)

  1. アウターロータ(19a、39a)およびインナーロータ(19b、39b)を有し、駆動軸(54)によって駆動される回転式ポンプ(19、39)と、
    前記回転式ポンプ(19、39)が収容されるロータ室(100a、100b)を構成し、前記アウターロータ(19a、39a)および前記インナーロータ(19b、39b)の軸方向の一端面と接してメカニカルシールする共に、前記駆動軸(54)が挿通される中心孔(71a)を有するシリンダ(71)と、
    前記シリンダ(71)と共に前記ロータ室(100a、100b)を構成し、前記アウターロータ(19a、39a)および前記インナーロータ(19b、39b)の軸方向の他端面に接するシール面(111c、112c)と前記駆動軸(54)が挿通される中空部(111h、112h)とを有する中空板状の樹脂部材(111a、112a)を含み、該樹脂部材(111a、112a)のうちの前記回転式ポンプ(19、39)と反対側に前記回転式ポンプ(19、39)の吐出圧を導入することで前記シール面(111c、112c)を前記回転式ポンプ(19、39)に押し付けており、かつ、前記樹脂部材(111a、112a)の中空部(111h、112h)内に該樹脂部材(111a、112a)よりも硬度が高い材料で構成された補強リング(111f、112f)を有していて該補強リング(111f、112f)の内周面が前記駆動軸(54)に摺接させられているシール機構(111、112)と、を備えていることを特徴とする回転式ポンプ装置。
  2. 前記駆動軸(54)の周方向を囲み、かつ、前記シール機構(112)に隣接するシール部材(121)が備えられ、
    前記シール機構(112)および前記シール部材(121)には、互いに係合する凹凸部(112g、121c)が形成され、該凹凸部(112g、121c)が前記駆動軸(54)の回転に伴う前記シール部材(121)の回転を規制することを特徴とする請求項1に記載の回転式ポンプ装置。
  3. 前記回転式ポンプ(19、39)および前記シール機構(111、112)を2つずつ有し、前記回転式ポンプ(19、39)および前記シール機構(111、112)が前記シリンダ(71)の軸方向の両側に配置されており、2つの前記シール機構(111、112)を前記シリンダ(71)に向けて吐出圧で押圧することにより、2つの前記回転式ポンプ(19、39)を2つの前記シール機構(111、112)によって押し付けることを特徴とする請求項1または2に記載の回転式ポンプ装置。
  4. 前記シリンダ(71)の前記中心孔(71a)内には、前記駆動軸(54)を支持するベアリング(51)が備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転式ポンプ装置。
  5. 前記シール機構(111、112)には、該シール機構(111、112)が前記駆動軸(54)の周方向に回転することを規制する回転防止構造(111d、112d)が備えられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の回転式ポンプ装置。
  6. 前記回転式ポンプ(19、39)および前記シリンダ(71)を収容する内部空間(101a)を有するハウジング(101)を前記シリンダ(71)と同一のアルミニウム材料にて形成していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の回転式ポンプ装置。
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