JPH0842418A - トロコイドポンプ - Google Patents
トロコイドポンプInfo
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- JPH0842418A JPH0842418A JP17868094A JP17868094A JPH0842418A JP H0842418 A JPH0842418 A JP H0842418A JP 17868094 A JP17868094 A JP 17868094A JP 17868094 A JP17868094 A JP 17868094A JP H0842418 A JPH0842418 A JP H0842418A
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- Japan
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- trochoid
- discharge
- side plate
- pump
- housing
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸入口と吐出口とが異方向に開口するトロコ
イドポンプのサイドクリアランスを０にし、ポンプ効率
を向上するとともに騒音を低減しまた吐出流体の脈動を
低減する。 【構成】 内接かみ合いするトロコイドロータ１４がハ
ウジング１内に設けられ、そのハウジング１の一方の摺
動面側に吸入口をもちかつ他方の摺動面側に吐出口をも
つトロコイドポンプにおいて、ハウジング１内には前記
トロコイドロータ１４の吐出側摺動面に面しかつ吐出口
をもつ吐出側プレート３をその面に直交する方向にスラ
イド可能に設ける。吐出側プレート３とそれに面するハ
ウジング１の壁面との間に弾力性及び通気性を有する多
孔質材料からなる弾性体２４を圧縮状態で介在させる。
イドポンプのサイドクリアランスを０にし、ポンプ効率
を向上するとともに騒音を低減しまた吐出流体の脈動を
低減する。 【構成】 内接かみ合いするトロコイドロータ１４がハ
ウジング１内に設けられ、そのハウジング１の一方の摺
動面側に吸入口をもちかつ他方の摺動面側に吐出口をも
つトロコイドポンプにおいて、ハウジング１内には前記
トロコイドロータ１４の吐出側摺動面に面しかつ吐出口
をもつ吐出側プレート３をその面に直交する方向にスラ
イド可能に設ける。吐出側プレート３とそれに面するハ
ウジング１の壁面との間に弾力性及び通気性を有する多
孔質材料からなる弾性体２４を圧縮状態で介在させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用インタ
ンク式燃料ポンプとして用いられる、内接かみ合いする
トロコイドロータの回転によってポンプ作用を行うトロ
コイドポンプ（内接歯車ポンプともいう）に関する。
ンク式燃料ポンプとして用いられる、内接かみ合いする
トロコイドロータの回転によってポンプ作用を行うトロ
コイドポンプ（内接歯車ポンプともいう）に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のトロコイドポンプには、例えばモ
ータ部を一体的に備えかつ自動車の燃料タンク内に配置
されるいわゆるインタンク式燃料ポンプとして用いられ
るものがある。この種のトロコイドポンプの一例（従来
例１という）について図４および図５を参照して述べ
る。なお図４（ａ）はポンプ内部を示す平面図、同
（ｂ）は断面図、図５は分解斜視図である。トロコイド
ポンプの円筒状ハウジング１は、リング状をしたケース
２と、そのケース２の両側（図示上下）に設けられた吐
出側プレート３および吸入側プレート４と、その吸入側
プレート４の下側に設けられたボデー５とがスクリュ６
によって締結されており、その内部に円筒形状のポンプ
室７を形成している。吸入側プレート４およびボデー５
には互いに連続する吸入口８，９が設けられ、また吐出
側プレート３には吐出口１０が設けられている。ボデー
５には前記ポンプ室７に突出する支軸１１が設けられて
いる。なお吐出側プレート３および吸入側プレート４の
各軸心部には中空孔１２，１３が形成されている。
ータ部を一体的に備えかつ自動車の燃料タンク内に配置
されるいわゆるインタンク式燃料ポンプとして用いられ
るものがある。この種のトロコイドポンプの一例（従来
例１という）について図４および図５を参照して述べ
る。なお図４（ａ）はポンプ内部を示す平面図、同
（ｂ）は断面図、図５は分解斜視図である。トロコイド
ポンプの円筒状ハウジング１は、リング状をしたケース
２と、そのケース２の両側（図示上下）に設けられた吐
出側プレート３および吸入側プレート４と、その吸入側
プレート４の下側に設けられたボデー５とがスクリュ６
によって締結されており、その内部に円筒形状のポンプ
室７を形成している。吸入側プレート４およびボデー５
には互いに連続する吸入口８，９が設けられ、また吐出
側プレート３には吐出口１０が設けられている。ボデー
５には前記ポンプ室７に突出する支軸１１が設けられて
いる。なお吐出側プレート３および吸入側プレート４の
各軸心部には中空孔１２，１３が形成されている。
【０００３】前記ポンプ室７には、内接かみ合いするト
ロコイドロータ１４が収容されている。トロコイドロー
タ１４は、外歯を有するインナロータ１５とその外歯に
かみ合う内歯を有するアウタロータ１６とからなる。イ
ンナロータ１５はボデー５の前記支軸１１に回転可能に
支持されている。インナロータ１５には、ハウジング１
上に一体的に設けられる図示されないモータにおけるア
ーマチュアのシャフトがジョイントを介して連結され
る。なおインナロータ１５には、ジョイント連結用連結
孔１７が設けられている。
ロコイドロータ１４が収容されている。トロコイドロー
タ１４は、外歯を有するインナロータ１５とその外歯に
かみ合う内歯を有するアウタロータ１６とからなる。イ
ンナロータ１５はボデー５の前記支軸１１に回転可能に
支持されている。インナロータ１５には、ハウジング１
上に一体的に設けられる図示されないモータにおけるア
ーマチュアのシャフトがジョイントを介して連結され
る。なおインナロータ１５には、ジョイント連結用連結
孔１７が設けられている。
【０００４】前記トロコイドポンプは、自動車等のバッ
テリ（図示省略）を電源としてイグニッションスイッチ
のオンによりモータが駆動させられるに伴って、トロコ
イドロータ１４が作動する。これにより燃料タンク内の
燃料は、ボデー５および吸入側プレート４の吸入口９，
８からトロコイドロータ１４の両ロータ１５，１６の間
に汲み上げられ、吐出側プレート３の吐出口１０より図
示されないモータ内に吐出され、そのモータ内を上方へ
通ったのちモータ外部すなわち燃料供給配管を通じてエ
ンジンへと送られる。
テリ（図示省略）を電源としてイグニッションスイッチ
のオンによりモータが駆動させられるに伴って、トロコ
イドロータ１４が作動する。これにより燃料タンク内の
燃料は、ボデー５および吸入側プレート４の吸入口９，
８からトロコイドロータ１４の両ロータ１５，１６の間
に汲み上げられ、吐出側プレート３の吐出口１０より図
示されないモータ内に吐出され、そのモータ内を上方へ
通ったのちモータ外部すなわち燃料供給配管を通じてエ
ンジンへと送られる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記トロコイドポンプ
によると、図４（ｂ）に示されるようにトロコイドロー
タ１４とハウジング１との間のサイド方向（図示上下方
向）のクリアランス（サイドクリアランスともいう）Ｃ
は、ケース２の厚みＴ1 からトロコイドロータ１４の厚
みＴ2 を差し引いた大きさとなる。しかしサイドクリア
ランスＣは、ポンプ内洩れ量に大きく影響するためポン
プ設計の重要な要素となっている。すなわちクリアラン
スＣが大きいと、ポンプ内洩れ量が多くなりポンプ効率
が低下しまたトロコイドロータ１４のがたつきによって
騒音も増大する。これを解決するには、クリアランスＣ
を狭くすればよいが前記厚みＴ1 ，Ｔ2 の誤差によって
トロコイドロータ１４が回転不能に陥るおそれがあると
ともに、厚みＴ1 ，Ｔ2 の寸法公差を小さくするにもコ
ストアップが避けられない等の理由から、そのクリアラ
ンスＣを狭くするにも限度がある。
によると、図４（ｂ）に示されるようにトロコイドロー
タ１４とハウジング１との間のサイド方向（図示上下方
向）のクリアランス（サイドクリアランスともいう）Ｃ
は、ケース２の厚みＴ1 からトロコイドロータ１４の厚
みＴ2 を差し引いた大きさとなる。しかしサイドクリア
ランスＣは、ポンプ内洩れ量に大きく影響するためポン
プ設計の重要な要素となっている。すなわちクリアラン
スＣが大きいと、ポンプ内洩れ量が多くなりポンプ効率
が低下しまたトロコイドロータ１４のがたつきによって
騒音も増大する。これを解決するには、クリアランスＣ
を狭くすればよいが前記厚みＴ1 ，Ｔ2 の誤差によって
トロコイドロータ１４が回転不能に陥るおそれがあると
ともに、厚みＴ1 ，Ｔ2 の寸法公差を小さくするにもコ
ストアップが避けられない等の理由から、そのクリアラ
ンスＣを狭くするにも限度がある。
【０００６】さらにトロコイドロータ１４から吐出され
る燃料が吐出側プレート３の吐出口１０から負荷を受け
ないでそのままモータ内へと流れることにより、吐出燃
料の脈動が大きいといった問題も残る。
る燃料が吐出側プレート３の吐出口１０から負荷を受け
ないでそのままモータ内へと流れることにより、吐出燃
料の脈動が大きいといった問題も残る。
【０００７】また前記サイドクリアランスＣに係る問題
を解決するものとして、例えば実開昭６１−１５５６８
５号公報（従来例２という）がある。この公報の内接歯
車ポンプは、図６に示されるように片面に平滑な摺動面
６６を形成し他面に圧縮変形可能で且摩擦抵抗の比較的
大きな弾性体層６７を形成した側板６８を、前記摺動面
６６をローター６４，６５側にして前記弾性体層６７を
圧縮させた状態で、前記ローター６４，６５の端面とハ
ウジング部材６１，６２による円筒状室６３の端面との
間に設けている。そして側板６８の弾性体層６８の圧縮
反発によって摺動面６６がローター６４，６５の端面に
圧接させられることにより、サイドクリアランスを無く
するすなわち０にすることができ、これによってポンプ
内洩れ量が少なくなりポンプ効率が向上し、またロータ
ー６４，６５のがたつきも防止されるので騒音も低減す
る。
を解決するものとして、例えば実開昭６１−１５５６８
５号公報（従来例２という）がある。この公報の内接歯
車ポンプは、図６に示されるように片面に平滑な摺動面
６６を形成し他面に圧縮変形可能で且摩擦抵抗の比較的
大きな弾性体層６７を形成した側板６８を、前記摺動面
６６をローター６４，６５側にして前記弾性体層６７を
圧縮させた状態で、前記ローター６４，６５の端面とハ
ウジング部材６１，６２による円筒状室６３の端面との
間に設けている。そして側板６８の弾性体層６８の圧縮
反発によって摺動面６６がローター６４，６５の端面に
圧接させられることにより、サイドクリアランスを無く
するすなわち０にすることができ、これによってポンプ
内洩れ量が少なくなりポンプ効率が向上し、またロータ
ー６４，６５のがたつきも防止されるので騒音も低減す
る。
【０００８】しかし従来例２によると、側板６８でロー
ター６４，６５の一方の摺動面側が塞がれるため、他方
の摺動面側に面するハウジング部材６１に吸入口７０と
吐出口７１がともに形成されることになる。つまり吸入
口７０と吐出口７１とが同方向に開口しているため、自
動車用燃料ポンプとして使用しようとすると取り回しが
難しく実用的でない。従って、自動車用燃料ポンプとし
ては従来例１のように吸入口８，９と吐出口１０とが異
方向に開口するトロコイドポンプが適し、そのポンプに
おけるサイドクリアランスＣを０にすることが要望され
る。また従来例２の側板６８を、従来例１の吸入口８，
９と吐出口１０とが異方向に開口するトロコイドポンプ
に組み込む場合を仮定すると、例えば側板６８をトロコ
イドロータ１４の吐出側摺動面に面するように設け、更
にその側板６８に吐出側プレート３の吐出口１０に対応
する連通口を開口させることによってサイドクリアラン
スＣに係る一応の目的は達成される。しかしながら、こ
の場合においても従来例１における吐出燃料の脈動に係
わる問題は解決できない。
ター６４，６５の一方の摺動面側が塞がれるため、他方
の摺動面側に面するハウジング部材６１に吸入口７０と
吐出口７１がともに形成されることになる。つまり吸入
口７０と吐出口７１とが同方向に開口しているため、自
動車用燃料ポンプとして使用しようとすると取り回しが
難しく実用的でない。従って、自動車用燃料ポンプとし
ては従来例１のように吸入口８，９と吐出口１０とが異
方向に開口するトロコイドポンプが適し、そのポンプに
おけるサイドクリアランスＣを０にすることが要望され
る。また従来例２の側板６８を、従来例１の吸入口８，
９と吐出口１０とが異方向に開口するトロコイドポンプ
に組み込む場合を仮定すると、例えば側板６８をトロコ
イドロータ１４の吐出側摺動面に面するように設け、更
にその側板６８に吐出側プレート３の吐出口１０に対応
する連通口を開口させることによってサイドクリアラン
スＣに係る一応の目的は達成される。しかしながら、こ
の場合においても従来例１における吐出燃料の脈動に係
わる問題は解決できない。
【０００９】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は吸入口と吐出
口とが異方向に開口するトロコイドポンプのサイドクリ
アランスを０にし、ポンプ効率を向上するとともに騒音
を低減しまた吐出流体の脈動を低減することのできるト
ロコイドポンプを提供することにある。
るためになされたものであり、その目的は吸入口と吐出
口とが異方向に開口するトロコイドポンプのサイドクリ
アランスを０にし、ポンプ効率を向上するとともに騒音
を低減しまた吐出流体の脈動を低減することのできるト
ロコイドポンプを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、内接かみ合いするトロコイドロ
ータがハウジング内に設けられ、そのハウジングの一方
の摺動面側に吸入口をもちかつ他方の摺動面側に吐出口
をもつトロコイドポンプにおいて、前記ハウジング内に
は前記トロコイドロータの吐出側摺動面に面しかつ吐出
口をもつ吐出側プレートがその面に直交する方向にスラ
イド可能に設けられ、その吐出側プレートとそれに面す
るハウジングの壁面との間に弾力性及び通気性を有する
多孔質材料からなる弾性体が圧縮状態で介在されたトロ
コイドポンプである。請求項２の発明は、請求項１記載
のトロコイドポンプにおいて、前記吐出側プレートに、
前記ハウジングの内壁に対しスライド可能に係合する突
起が設けられているトロコイドポンプである。
に、請求項１の発明は、内接かみ合いするトロコイドロ
ータがハウジング内に設けられ、そのハウジングの一方
の摺動面側に吸入口をもちかつ他方の摺動面側に吐出口
をもつトロコイドポンプにおいて、前記ハウジング内に
は前記トロコイドロータの吐出側摺動面に面しかつ吐出
口をもつ吐出側プレートがその面に直交する方向にスラ
イド可能に設けられ、その吐出側プレートとそれに面す
るハウジングの壁面との間に弾力性及び通気性を有する
多孔質材料からなる弾性体が圧縮状態で介在されたトロ
コイドポンプである。請求項２の発明は、請求項１記載
のトロコイドポンプにおいて、前記吐出側プレートに、
前記ハウジングの内壁に対しスライド可能に係合する突
起が設けられているトロコイドポンプである。
【００１１】
【作用】本発明の請求項１の発明によれば、ハウジング
内にスライド可能にいわゆるフルフローティング状態で
設けた吐出側プレートが弾性体の弾力性によってトロコ
イドロータに付勢されることにより、トロコイドロータ
の回転を許容しながらもサイドクリアランスは０とな
る。また吸入口からくみ上げられた流体は、その吸入口
と異方向に開口した吐出側プレートの吐出口から通気性
を有する弾性体の通気路へと吐出され、その通気路を通
りハウジングの吐出口から吐出される。この弾性体の通
気路が吐出流体に負荷を与える。前記請求項２の発明に
よれば、吐出側プレートが突起の係合をもってハウジン
グに回り止めされる。
内にスライド可能にいわゆるフルフローティング状態で
設けた吐出側プレートが弾性体の弾力性によってトロコ
イドロータに付勢されることにより、トロコイドロータ
の回転を許容しながらもサイドクリアランスは０とな
る。また吸入口からくみ上げられた流体は、その吸入口
と異方向に開口した吐出側プレートの吐出口から通気性
を有する弾性体の通気路へと吐出され、その通気路を通
りハウジングの吐出口から吐出される。この弾性体の通
気路が吐出流体に負荷を与える。前記請求項２の発明に
よれば、吐出側プレートが突起の係合をもってハウジン
グに回り止めされる。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。本実施例は、従来例１（図４および図５参照）の一
部を変更したものであるからその変更部分について詳述
し、従来例１と同一もしくは均等構成と考えられる部分
には同一符号を付して重複する説明は省略する。本実施
例のトロコイドポンプが図１（ａ）に内部を示す平面図
で示され、同（ｂ）に断面図で示され、また図２に分解
斜視図で示されている。トロコイドポンプの円筒状ハウ
ジング１において、ケース２は従来例１のものの厚みに
対し約２倍の厚みに形成されている。
る。本実施例は、従来例１（図４および図５参照）の一
部を変更したものであるからその変更部分について詳述
し、従来例１と同一もしくは均等構成と考えられる部分
には同一符号を付して重複する説明は省略する。本実施
例のトロコイドポンプが図１（ａ）に内部を示す平面図
で示され、同（ｂ）に断面図で示され、また図２に分解
斜視図で示されている。トロコイドポンプの円筒状ハウ
ジング１において、ケース２は従来例１のものの厚みに
対し約２倍の厚みに形成されている。
【００１３】吐出側プレート３は、前記ケース２に固定
した従来例１と異なり、吐出口１０をもつ円形板状に形
成されており、ケース２内に前記トロコイドロータ１４
上においてその面に直交する方向にスライド可能に設け
られ、そのトロコイドロータ１４の吐出側摺動面（図示
上面）に面している。吐出側プレート３の外周縁には、
適数個（図は２個を示す）の突起１９が突出されてい
る。この突起１９は、前記ケース２の内壁に形成された
軸方向の溝部２０にスライド可能に係合されている。こ
の係合状態は図３の平面図によく表されている。
した従来例１と異なり、吐出口１０をもつ円形板状に形
成されており、ケース２内に前記トロコイドロータ１４
上においてその面に直交する方向にスライド可能に設け
られ、そのトロコイドロータ１４の吐出側摺動面（図示
上面）に面している。吐出側プレート３の外周縁には、
適数個（図は２個を示す）の突起１９が突出されてい
る。この突起１９は、前記ケース２の内壁に形成された
軸方向の溝部２０にスライド可能に係合されている。こ
の係合状態は図３の平面図によく表されている。
【００１４】図１および図２において、前記ケース２の
吐出側開口面には、新たに押えプレート２１が設定され
ている。この押えプレート２１は、従来例１における吐
出側プレート３と同一形状をなしており、吐出口２２お
よび中空孔２３を有し、ケース２に対しスクリュ６によ
って吸入側プレート４およびボデー５とともに締結され
ている。この押えプレート２１における吐出口２２は、
複数の貫通孔としても同様の効果が得られる。
吐出側開口面には、新たに押えプレート２１が設定され
ている。この押えプレート２１は、従来例１における吐
出側プレート３と同一形状をなしており、吐出口２２お
よび中空孔２３を有し、ケース２に対しスクリュ６によ
って吸入側プレート４およびボデー５とともに締結され
ている。この押えプレート２１における吐出口２２は、
複数の貫通孔としても同様の効果が得られる。
【００１５】前記吐出側プレート３と、それに面するハ
ウジング１の壁面すなわち押えプレート２１との間に
は、弾力性及び通気性を有する多孔質材料からなるリン
グ形状の弾性体２４が圧縮状態で介在されている。この
弾性体２４には、例えばエステル系のポリウレタンフォ
ームを使用することができる。
ウジング１の壁面すなわち押えプレート２１との間に
は、弾力性及び通気性を有する多孔質材料からなるリン
グ形状の弾性体２４が圧縮状態で介在されている。この
弾性体２４には、例えばエステル系のポリウレタンフォ
ームを使用することができる。
【００１６】前記トロコイドポンプによると、ハウジン
グ１内にスライド可能にいわゆるフルフローティング状
態で設けた吐出側プレート３が弾性体２４の弾力性によ
ってトロコイドロータ１４に付勢されることにより、ト
ロコイドロータ１４の回転を許容しながらもサイドクリ
アランスは０となる。したがって、ポンプ内洩れ量が少
なくなりポンプ効率が向上するとともに、トロコイドロ
ータ１４のがたつきが防止されることにより騒音も低減
する。
グ１内にスライド可能にいわゆるフルフローティング状
態で設けた吐出側プレート３が弾性体２４の弾力性によ
ってトロコイドロータ１４に付勢されることにより、ト
ロコイドロータ１４の回転を許容しながらもサイドクリ
アランスは０となる。したがって、ポンプ内洩れ量が少
なくなりポンプ効率が向上するとともに、トロコイドロ
ータ１４のがたつきが防止されることにより騒音も低減
する。
【００１７】また、吸入口８，９からくみ上げられた流
体は、その吸入口８，９と異方向に開口した吐出側プレ
ート３の吐出口１０から通気性を有する弾性体２４の通
気路へと吐出され、その通気路を通り押えプレート２１
の吐出口２２から吐出される。この弾性体２４の通気路
が負荷となることによって吐出流体の脈動が低減される
ことになる。
体は、その吸入口８，９と異方向に開口した吐出側プレ
ート３の吐出口１０から通気性を有する弾性体２４の通
気路へと吐出され、その通気路を通り押えプレート２１
の吐出口２２から吐出される。この弾性体２４の通気路
が負荷となることによって吐出流体の脈動が低減される
ことになる。
【００１８】また、吐出側プレート３が突起１９の係合
をもってハウジング１に回り止めされるため、簡単な構
成によってその回り止めが可能である。なお、弾性体２
４の弾性変形によってハウジング１のポンプ室７および
トロコイドロータ１４の寸法誤差を吸収できることによ
り、その寸法公差が大きくとれ、ひいてはコストダウン
につながる。
をもってハウジング１に回り止めされるため、簡単な構
成によってその回り止めが可能である。なお、弾性体２
４の弾性変形によってハウジング１のポンプ室７および
トロコイドロータ１４の寸法誤差を吸収できることによ
り、その寸法公差が大きくとれ、ひいてはコストダウン
につながる。
【００１９】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、吸入口と吐出
口とが異方向に開口するトロコイドポンプおけるサイド
クリアランスを０にできるので、ポンプ内洩れ量が少な
くなりポンプ効率が向上するとともに、トロコイドロー
タのがたつきが防止されることにより騒音も低減する。
また、吐出流体が通気性を有する弾性体の通気路を通る
ことにより、その通気路が負荷となることにより吐出流
体の脈動が低減する。また、このような効果をもたらす
トロコイドポンプは、取り回しがしやすいこと、吐出燃
料の脈動が小さいこと、ポンプ効率がよいこと、騒音が
小さいこと等が要求される自動車用燃料ポンプに好適と
いえる。請求項２の発明によれば、突起という簡単な構
成によって吐出側プレートを回り止めすることができ
る。
口とが異方向に開口するトロコイドポンプおけるサイド
クリアランスを０にできるので、ポンプ内洩れ量が少な
くなりポンプ効率が向上するとともに、トロコイドロー
タのがたつきが防止されることにより騒音も低減する。
また、吐出流体が通気性を有する弾性体の通気路を通る
ことにより、その通気路が負荷となることにより吐出流
体の脈動が低減する。また、このような効果をもたらす
トロコイドポンプは、取り回しがしやすいこと、吐出燃
料の脈動が小さいこと、ポンプ効率がよいこと、騒音が
小さいこと等が要求される自動車用燃料ポンプに好適と
いえる。請求項２の発明によれば、突起という簡単な構
成によって吐出側プレートを回り止めすることができ
る。
【図１】実施例を示す説明図である。
【図２】同分解斜視図である。
【図３】ハウジングと吐出側プレートとの組付関係を示
す平面図である。
す平面図である。
【図４】従来例１を示す説明図である。
【図５】同分解斜視図である。
【図６】従来例２を示す断面図である。
１ ハウジング ８，９ 吸入口 １０ 吐出口 １４ トロコイドロータ １９ 突起 ２４ 弾性体
Claims (2)
- 【請求項１】 内接かみ合いするトロコイドロータがハ
ウジング内に設けられ、そのハウジングの一方の摺動面
側に吸入口をもちかつ他方の摺動面側に吐出口をもつト
ロコイドポンプにおいて、前記ハウジング内には前記ト
ロコイドロータの吐出側摺動面に面しかつ吐出口をもつ
吐出側プレートがその面に直交する方向にスライド可能
に設けられ、その吐出側プレートとそれに面するハウジ
ングの壁面との間に弾力性及び通気性を有する多孔質材
料からなる弾性体が圧縮状態で介在されたトロコイドポ
ンプ。 - 【請求項２】 請求項１記載のトロコイドポンプにおい
て、前記吐出側プレートに、前記ハウジングの内壁に対
しスライド可能に係合する突起が設けられているトロコ
イドポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17868094A JPH0842418A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トロコイドポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17868094A JPH0842418A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トロコイドポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0842418A true JPH0842418A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16052682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17868094A Pending JPH0842418A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | トロコイドポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0842418A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100662806B1 (ko) * | 2005-09-30 | 2006-12-28 | 현담산업 주식회사 | 자동차용 전동기식 연료펌프 |
| US7374411B2 (en) * | 2004-07-21 | 2008-05-20 | Hitachi, Ltd. | Oil pump adapted to prevent leakage without using sealing member |
| JP2012052454A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Advics Co Ltd | 回転式ポンプ装置 |
| WO2013125302A1 (ja) * | 2012-02-21 | 2013-08-29 | 株式会社ミクニ | オイルポンプ |
| JP2015203337A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | 日立アプライアンス株式会社 | 容積型ポンプ |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17868094A patent/JPH0842418A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2013170503A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Mikuni Corp | オイルポンプ |
| CN104126071A (zh) * | 2012-02-21 | 2014-10-29 | 株式会社三国 | 油泵 |
| US9482224B2 (en) | 2012-02-21 | 2016-11-01 | Mikuni Corporation | Oil pump |
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